JP3526500B2 - 栄養成分ラベルシート - Google Patents

栄養成分ラベルシート

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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に食品に貼付ま
たは添付してその食品に含有される栄養素をイメージ的
に表すようにした栄養成分ラベルシートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、食品に含まれる栄養素を表すに
は、円グラフによる表示や、例えば実開昭58−159
574号公報に示されるような「栄養成分早見表」を使
い、この表にて変換・計算して数量的に把握するような
方法が知られている。
【0003】しかしながら、このような従来の円グラフ
によるものでは見にくく、一方「早見表」を使った方法
であると、食事の都度、変換・計算という動作を経てよ
うやく栄養素の含有量が分かるものであり、面倒である
と同時に「栄養」に関する専門的な知識も必要なもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題に注目してなされたもので、食品に貼り付けるか
或は食品に添えて渡すラベルシートに、食品に含まれる
栄養素を棒グラフで表すことにより、栄養素の含有量が
一目で分かるような栄養成分ラベルシートを提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、台紙上に粘着剤を介して剥離可能に仮着
された栄養成分ラベルが連続してシート状に形成された
栄養成分ラベルシートであって、食品に含まれるタンパ
ク質や脂質等の栄養素名を表示するとともに、該栄養素
に対応する各々の含有量を棒グラフで表し、且つ該棒グ
ラフの長手方向の任意位置に単位食当たりに摂取すべき
各栄養素の必要摂取量の基準値を表す表示部を設け、更
に、前記各栄養素の棒グラフを前記栄養成分ラベルの長
手方向において裏面の粘着剤に達するスリットにより形
成し、裏面に粘着剤が施された状態の前記棒グラフを
がせるようにしたことを特徴とする。また、第2の発明
は、台紙上に粘着剤を介して中間ラベルを仮着し、さら
に、その上に弱粘着剤を介して剥離可能に仮着された栄
養成分ラベルが連続してシート状に形成された三層構造
の栄養成分ラベルシートであって、食品に含まれるタン
パク質や脂質等の栄養素名を表示するとともに、該栄養
素に対応する各々の含有量を棒グラフで表し、且つ該棒
グラフの長手方向の任意位置に単位食当たりに摂取すべ
き各栄養素の必要摂取量の基準値を表す表示部を設け、
更に、前記各栄養素の棒グラフを前記栄養成分ラベルの
長手方向において裏面の弱粘着剤に達するスリットによ
り形成し、裏面に弱粘着剤が施された状態の前記棒グラ
フが剥がせるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
栄養成分ラベルシートを図1ないし図4に基づき説明す
る。
【0007】栄養成分ラベルシート1は、図3にて示す
ように、台紙2に栄養成分ラベル3が仮着された二層状
のものであり、連続して「シート状」に形成されてい
る。
【0008】栄養成分ラベル3の裏面である台紙2側に
は粘着剤が施されており、前記栄養成分ラベル3を手で
剥すと台紙2から容易に剥れるようになっている。この
栄養成分ラベル3を該当する食品(図示せず)に貼り付
けるものである。
【0009】図1は、「冷奴1人分100g」を例とし
た栄養成分ラベル3を表している。栄養成分ラベル3に
は、図1に示すように横書きでエネルギー、タンパク質
や脂質等の栄養素4の名称が縦方向Yに印刷してある。
【0010】また、前記印刷された栄養素4の横には、
横方向(長手方向)Xに各々の含有量が棒グラフ5で印
刷されている。この棒グラフ5の長さ、即ち各栄養素4
の含有量の表示は、1食の摂取目安を優先に考え、後述
する各栄養素4の基準値線Sを元にした単位比率となっ
ている。
【0011】基準値線Sは、1食当たりに摂取すべき必
要栄養素の基準量を100%とした「基準値」としての
表示部であって、前記棒グラフ5の長手方向Xの位置に
設ける。
【0012】前述した栄養素4や1食当たりに摂取すべ
き必要栄養素の摂取量は、例えば図2に示す「科学技術
省資源調査会の四訂日本食品標準成分表のデータ」を基
準値とする。図1の栄養成分ラベル3に印字する栄養素
4は、図2の項番1〜12に対応する名称が印刷してあ
る。尚、図2の基準値にエネルギーも含まれているた
め、栄養素4にはエネルギーが含まれるものとして説明
する。
【0013】図1の前記基準値線Sを、図2の基準値に
当てはめて説明すると、タンパク質を例にとるならば2
3gが、またカルシウムを例にとるならば200mg
が、各々1食当たりに摂取すべき必要栄養素摂取量の1
00%の線であり、この100%の線を基準値線Sとし
て縦方向Yにそろえて、一目で分かり易くしてある。
【0014】そして、棒グラフ5の長さは、前述したよ
うに各栄養素の基準値線Sを元にした単位比率となって
いるので、前述タンパク質が11.5g入っていたら2
3g(1食当たりに摂取すべきタンパク質の基準値)の
50%ということで半分、そして、カルシウムが100
mg入っていたら200mg(1食当たりに摂取すべき
カルシウムの基準値)の50%ということで半分にな
る。
【0015】このように、1食当たりに摂取すべき各栄
養素の基準値に対し、各栄養素4の含有量の割合で棒グ
ラフ5の長さを表示し、摂取量の目安を見易くしてあ
る。
【0016】図4には、栄養成分ラベル3の長手方向X
に沿って形成したスリット6の状態を示す。スリット6
の状態を見易くするため、栄養素4の名称や棒グラフ5
の印刷は省略してある。
【0017】スリット6は、各棒グラフ5の間の長手方
向Xに沿って形成されており、隣接する各栄養素4に対
応した含有量を表す棒グラフ5が栄養成分ラベル3から
容易に得られるようになっている。即ち、食品(図示せ
ず)に貼ってある栄養成分ラベル3を撓ませると、前記
スリット6によって栄養成分ラベル3に印刷された含有
量を表す棒グラフ5を各栄養素4ごとに剥すことがで
き、剥した棒グラフ5にはまだ粘着力が残存しているた
め容易に他の用紙(図示せず)に貼り付けることができ
るものである。
【0018】次に、この本発明の栄養成分ラベルシート
1を使い栄養素を集積する一例として、図5に示す「必
要栄養素チェック表」を説明する。
【0019】この必要栄養素チェック表25は、前記栄
養成分ラベルシート1の棒グラフ5を貼り付けることに
より、イメージ化を図るための用紙の一例を示すもの
で、1日(3食)分の栄養素が集積できるようになって
いる。
【0020】縦方向Yには、栄養成分ラベル3の栄養素
4と同様、横書きで栄養素26の名称が印刷してある。
【0021】横方向Xには、1食当たりに摂取すべき必
要栄養素摂取量の100%の線である基準値線S1が1
日(3食)分集積できるよう3本等間隔に設けられてい
る。前述栄養成分ラベルシート1から棒グラフ5を各栄
養素4ごとに剥し、必要栄養素チェック表25の同じ栄
養素26の欄に連続して貼り付けることによって摂取量
が棒グラフ5で集積され、1食単位の摂取量や1日の摂
取量がイメージで確認できることになるものである。
尚、図5は、2食分を集積した例である。
【0022】図6及び図7は、本発明の第2の実施の形
態による栄養成分ラベルシート11を示すもので、三層
構造となっている。即ち、下から台紙12、中間ラベル
13、栄養成分ラベル14が積層された三層構造を呈し
ており、台紙12と中間ラベル13の間には粘着剤が、
また中間ラベル13と栄養成分ラベル14の間には弱粘
着剤が、各々施されている。
【0023】この三層の栄養成分ラベルシート11の場
合、台紙12より栄養成分ラベル14と中間ラベル13
を一緒に剥し、中間ラベル13を食品(図示せず)に貼
り付ける。このとき栄養成分ラベル14と中間ラベル1
3の間が弱粘着剤のため、栄養成分ラベル14に印刷さ
れた棒グラフ5は剥し易いものである。
【0024】図7は、栄養成分ラベル14の長手方向X
に沿って形成されるスリット6を示す。スリット6の状
態や他の構成は、先の第1の実施の形態と同様である
が、異なる点は棒グラフ5のゼロ点15近辺にミシン目
16を縦方向Yに施し、棒グラフ5を栄養成分ラベル1
4から一層はがし易くしたことにある。
【0025】他の作用、効果は、第1の実施の形態と同
様につき説明を省略する。
【0026】図8は、本発明の第3の実施の形態による
栄養成分ラベルシート21の栄養成分ラベル22を示す
ものである。この栄養成分ラベルシート21によれば、
1食当たりに摂取すべき必要栄養素摂取量の100%の
線である基準値線Sを超えた栄養素4が存在することを
考慮して、100%の基準値線Sを超えた位置に200
%、300%、400%の各基準値を示す表示部S2、
S3、S4を設けたものであり、この長手方向Xの位
置、即ち長さはゼロ点15から基準値線Sまでの長さよ
り短い「レンジ」としてある。
【0027】「レンジ」を短く変えて100%を超えた
場合の表示部S2、S3、S4を設けたことにより、極
端に含有量が多い栄養素4を含む食品にも対応が可能な
ものである。
【0028】この第3の実施の形態の場合、栄養成分ラ
ベルシート21の栄養成分ラベル22から得た棒グラフ
5を貼り付ける必要栄養素チェック表(図示せず)は、
例えば各栄養素4に対応する貼り付け欄を、100%用
とそれ以上の「レンジ」用との2段として対応させるこ
とも可能である。
【0029】尚、本発明において栄養素4を「科学技術
省資源調査会の四訂日本食品標準成分表のデータ」を基
準値として説明したがこれに限定されないことは勿論で
あり、他のデータを基準値として採用できる。
【0030】また、栄養素4として、図2の項番1〜1
2の全てを栄養成分ラベルに印字する例を説明したがこ
れに限定されないことは勿論であり、目的別、例えばダ
イエット食品はエネルギーを中心に、また高血圧者向け
の食品は食塩を中心に、といった具合に各々選んで印刷
することは可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、栄養素
に対応する各々の含有量を棒グラフで表し、且つ棒グラ
フの長手方向の任意位置に単位食当たりに摂取すべき各
栄養素の必要摂取量の基準値を表す表示部を設けたの
で、基準値に対する単位食当たりの各栄養素の摂取量が
一目で分かるという効果がある。
【0032】更に、前記各栄養素の棒グラフは、前記栄
養成分ラベルの長手方向において裏面の粘着剤に達する
スリットにより形成し、裏面に粘着剤が施された状態で
剥せるようにし、かつ、ゼロ点近辺において長手方向に
交差する方向にミシン目を施したので、棒グラフが剥し
易いという効果もある。また、剥がした棒グラフの裏面
には粘着剤が施されているので、例えば、必要栄養素チ
ェック表などの他の用紙への貼り付けが容易であるとい
う効果がある。また、各栄養素の必要摂取量の基準値を
表す表示部として、必要栄養素摂取量の100%を示す
第1の基準値線と、この第1の基準値線の長さより短い
単位比率で設定されている第2ないし第4の基準値線を
長手方向に連続して備えるようにしたので、極端に含有
量が多い栄養素を含む食品にも対応が可能という効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による栄養成分ラベ
ルシートの概略説明図
【図2】同、必要栄養素の基準値
【図3】同、二層の状態を示す概略斜視説明図
【図4】同、スリットの状態を示す概略斜視説明図
【図5】本発明の栄養成分ラベルシートの棒グラフを貼
り付ける必要栄養素チェック表概略説明図
【図6】本発明の第2の実施の形態による三層状の栄養
成分ラベルシートの概略説明図
【図7】同、スリットの状態を示す概略斜視説明図
【図8】本発明の第3の実施の形態による栄養成分ラベ
ルシートの概略説明図
【符号の説明】
1 栄養成分ラベルシート 2 台紙 3 栄養成分ラベル 4 栄養素 5 棒グラフ 6 スリット 11 栄養成分ラベルシート 12 台紙 13 中間ラベル 14 栄養成分ラベル 15 ゼロ点 16 ミシン目 21 栄養成分ラベルシート 22 栄養成分ラベル 25 必要栄養素チェック表 26 栄養素 X 横方向(長手方向) Y 縦方向 S、S1 基準値線(表示部) S2、S3、S4 基準値を表す表示部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台紙上に粘着剤を介して剥離可能に仮着
    された栄養成分ラベルが連続してシート状に形成された
    栄養成分ラベルシートであって、 食品に含まれるタンパク質や脂質等の栄養素名を表示す
    るとともに、該栄養素に対応する各々の含有量を棒グラ
    フで表し、且つ該棒グラフの長手方向の任意位置に単位
    食当たりに摂取すべき各栄養素の必要摂取量の基準値を
    表す表示部を設け、更に、前記各栄養素の棒グラフを前
    記栄養成分ラベルの長手方向において裏面の粘着剤に達
    するスリットにより形成し、裏面に粘着剤が施された状
    態の前記棒グラフを剥がせるようにしたことを特徴とす
    る栄養成分ラベルシート。
  2. 【請求項2】 台紙上に粘着剤を介して中間ラベルを仮
    着し、さらに、その上に弱粘着剤を介して剥離可能に仮
    着された栄養成分ラベルが連続してシート状に形成され
    た三層構造の栄養成分ラベルシートであって、 食品に含まれるタンパク質や脂質等の栄養素名を表示す
    るとともに、該栄養素に対応する各々の含有量を棒グラ
    フで表し、且つ該棒グラフの長手方向の任意位置に単位
    食当たりに摂取すべき各栄養素の必要摂取量の基準値を
    表す表示部を設け、更に、前記各栄養素の棒グラフを前
    記栄養成分ラベルの長手方向において裏面の弱粘着剤に
    達するスリットにより形成し、裏面に弱粘着剤が施され
    た状態の前記棒グラフが剥がせるようにしたことを特徴
    とする栄養成分ラベルシート。
  3. 【請求項3】 前記棒グラフの長さは、前記基準値の表
    示部に対し単位比率で表されることを特徴とする請求項
    ないし2記載の栄養成分ラベルシート。
  4. 【請求項4】 前記棒グラフには、ゼロ点近辺において
    長手方向に交差する方向にミシン目が施されていること
    を特徴とする請求項1ないし3記載の栄養成分ラベルシ
    ート。
  5. 【請求項5】 前記各栄養素の必要摂取量の基準値を表
    す表示部は、必要栄養素摂取量の100%を示す第1の
    基準値線と、この第1の基準値線を超えた位置に200
    %を示す第2の基準値線と、300%を示す第3の基準
    値線と、400%を示す第4の基準値線と、を長手方向
    に連続して備え、前記第2ないし第4の基準値線は、第
    1の基準値線の長さより短い単位比率で設定されている
    ことを特徴とする請求項1ないし2記載の栄養成分ラベ
    ルシート。
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