JP3525035B2 - 車両座席のシートバックフレーム構造 - Google Patents

車両座席のシートバックフレーム構造

Info

Publication number
JP3525035B2
JP3525035B2 JP21135497A JP21135497A JP3525035B2 JP 3525035 B2 JP3525035 B2 JP 3525035B2 JP 21135497 A JP21135497 A JP 21135497A JP 21135497 A JP21135497 A JP 21135497A JP 3525035 B2 JP3525035 B2 JP 3525035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
seat back
back frame
frame
collision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21135497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1132865A (ja
Inventor
陽子 三井
進吾 久富
秀雄 新堀
富夫 鈴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd, Mitsubishi Motors Corp filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP21135497A priority Critical patent/JP3525035B2/ja
Publication of JPH1132865A publication Critical patent/JPH1132865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3525035B2 publication Critical patent/JP3525035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames
    • B60N2/682Joining means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両座席のシート
バックフレーム構造に係り、特に、シートバックフレー
ムの曲げ変形により車両後面衝突時の乗員の衝突による
車両後方側への衝撃荷重を吸収して乗員に作用する衝撃
荷重を低減するシートバックフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のシートバックフレーム
は、その一方の取付け基部をリクライニング機構に固定
する左右一対の縦フレームと、これら縦フレームの取付
け基部と反対側の端部同士を車巾方向に沿って連結する
横フレームで構成され、これら各フレーム材には、コス
トダウンのため市販のパイプ材が用いられている。しか
し、シートバックフレームは寸法、許容荷重等の仕様が
車種ごとに異なるため、同じ部材を使用する標準化を行
っても期待する程のコストダウンを達成することができ
ず、逆に、コストと強度とのバランスが崩れてしまうと
いう問題がある。そこで、近年では、特開平6−189
838号公報に開示されているように、プレス等により
コ字型又は門型のシートバックフレームを成形するとも
に、このコ字型のシートバックフレームの縦・横の各フ
レームの横断面をフランジとウエブからなるコ字型形状
やリップ付きコ字形の断面として、強度の確保と、材料
の無駄とを省き、コストダウンの達成を図るものが検討
されている。
【0003】しかし、上記の一体形シートバックフレー
ムには、左右の縦フレーム同士を連結する構造がないた
め、荷重をフレーム全体で支持することができず、縦フ
レーム各個の独立した捩れを規制するためにはフレーム
の大型化や肉厚アップを招来し、コスト、重量アップの
要因となっている。
【0004】従って、上記一体形のシートバックフレー
の大型化や肉厚アップを招来しない構造とするには
左右の縦フレーム同士を連結部材で車巾方向に連結し、
少なくとも一以上の閉断面(ボックス構造)を構成する
必要があると考えられる。
【0005】そこで、本発明者は、門形又はコ字形に成
形されたシートバックフレームにおいて、左右の縦フレ
ームの両基端部側間をパイプで連結して閉断面(ボック
ス構造)を構成すると共に、パイプ溶接部より基端部側
を補強板によって補強したシートバックフレームを試作
し、その性能試験を実施した。
【0006】供試品は、シートバックフレームの表面を
通常のシートバックと同様にシート材(表皮、緩衝材)
で覆い、これをリクライニング機構を介して車床に固定
した。試験は、車両のシートにダミーを乗せこれを安全
ベルトでシートバックに支持した後、衝突壁に、車両を
後面衝突にさせることにより行った。
【0007】上記試験により、次の結果を得た。 (1)両縦フレームはダミーへの慣性運動による衝撃荷
重を受けシートバックよりも後面衝突側に中心を置く弓
形状に湾曲する。曲げ変位は両縦フレームともほぼ同じ
で、パイプの補強部近傍に最大曲げ応力が集中すること
が確認された。
【0008】(2)(1)により、パイプによりシート
バックフレームをボックス構造に構成すると、両縦フレ
ームはもちろんフレーム全体が車両後面衝突時、ダミー
の衝突による衝撃荷重に寄与するようになること、車両
後面衝突時、フレーム全体が弓形に変形して衝撃荷重が
吸収され、ダミー、すなわち乗員に掛かる車両後面衝突
時の衝撃荷重が軽減されることが確認された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のシート
バックフレーム構造でも、車両後面衝突時の衝突程度に
よっては、両縦フレームのパイプの補強部近傍に曲げ応
力が集中してこれにより亀裂が発生してしまう場合があ
り、補強板の形状、肉厚等を大型化させる必要があっ
た。
【0010】このため、シートバックフレームの亀裂破
壊を防止し得る構造が望まれる。この発明は上記事情に
鑑みて案出されたもので、その目的は、車両後面衝突時
に曲げ破壊なく乗員の衝突による車両後方側への衝突エ
ネルギを吸収し得る新規な車両座席のシートバックフレ
ーム構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は次の構成によ
り達成される。請求項1に記載の発明は、ほぼコ字形に
一体成形され左右の縦フレームの周縁には車幅方向に突
出するリブが形成されたシートバツクフレームと、両端
部に扁平状に形成されて設けられ、車両後面衝突時、乗
員の衝突による車両後方側への衝撃荷重により変形して
前記縦フレームの曲げ破壊を実質的に抑制するエネルギ
吸収部を有し、前記扁平状の端部の短軸方向が車両前後
方向に沿うように前記扁平状の端部を前記リブに連結さ
せて、該シートバックフレームの左右の縦フレーム間を
互いに連結する連結部材とを備えたことを特徴とし、こ
れによりシートバックフレームの上部が連結部材により
ボックス構造となっているため、連結部材に対する乗員
の支持荷重は左右の縦フレームに連成して作用する。こ
のため、乗員は、フレームの捩れの影響を受けることな
く視線が車両前方を向く安全な姿勢を維持することがで
きる。
【0012】一方、車両の後面衝突時には、乗員の衝突
による車両後方側への衝突荷重が連結部材に作用する
が、連結部材には衝撃荷重を吸収するエネルギ吸収部が
設けられているため、このエネルギ吸収分、乗員に対す
る衝撃荷重が弱められる。また、各エネルギ吸収部がこ
のように変形すると、左右の縦フレームに連結部材を介
して伝えられる衝撃荷重も減少し、この分、各縦フレー
ムに対する曲げ荷重も低下する。このため、各縦フレー
ムは、曲げ破壊なく車両後方に曲げ中心を置く弓形状に
変形して乗員の衝突による車両後方側への衝撃荷重を吸
収する。従って、エネルギ吸収部及び縦フレームの変形
による衝撃荷重の吸収がなされ、乗員の安全性が確保さ
れる。
【0013】請求項2記載の発明は、ほぼコ字形に一体
成形され左右の縦フレームの周緑には車幅方向に突出す
るリブが形成されたシートパツクフレームと、両端部に
扁平状に形成されて設けられ、車両後面衝突時、乗員の
衝突による車両後方側への衝撃荷重により変形して前記
縦フレームの曲げ破壊を実質的に抑制するエネルギ吸収
部を有し、前記扁平状の端部の短軸方向が車両前後方向
に沿うように前記扁平状の端部を前記リブに連結させ
て、該シートバックフレームの左右の縦フレーム下部間
を互いに連結する連結部材と、前記縦フレームの取付け
基部側の曲げ変形に対する断面係数を増加する補強手段
とを備えたことを特徴とし、これにより、請求項1記載
の発明の硬化に加えて、補強手段が上記縦フレームの取
付け基部側の曲げ変形に対する断面係数を増加する。こ
のため、各取付け基部での曲げ破壊が確実に防止され、
シートバックフレームの転倒による不慮の事故が防止さ
れる。
【0014】請求項3記載の発明では、前記縦フレーム
の前記リブと側面との内側面にはL字形リブが溶着さ
れ、前記左右の縦フレーム間を前記L字形リブを介して
前記連結部材が連結している。かかる構成によって、車
両後方側のリブの曲げ強度が高められる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態を
添付図面を参照して例示的に詳述する。図1は車両座席
のシートバックフレームの斜視図、図2は図1の要部詳
細図である。
【0016】図1、図2に示されるように、この発明の
実施形態にあっては、シートバックフレーム1は、例え
ば、抜き型よる打抜き、曲げ型による型曲げの工程を経
て、ほぼコ字形又は門形に一体成形される。このシート
バックフレーム1の左右の縦フレーム1a、1a間は、
連結部材たる管体2の融着により連結され、この連結に
よって矩形の閉断面(ボックス)を構成している。そし
て管体2の両端部は、プレス型等で偏平状に押し潰され
て偏平管部2aとなっている。この偏平管部2a、2a
は、乗員の慣性運動による衝撃荷重を曲げ変形により吸
収するためのもので、その断面係数は、所定以上の衝撃
荷重で曲げ変形を生じるように設定される。この場合、
上記偏平管部2a、2aの断面係数は車両後面衝突時に
乗員の衝突によって付勢される衝撃荷重よりもやや低い
衝撃荷重でその曲げ変形を開始するよう設定するのが望
ましい。そして、図2に示すように、各縦フレーム1
a、1aに対して、それぞれその長軸方向を重力方向に
沿わせ且つ短軸方向を車両前後方向に沿わせて溶接等に
より一体に溶着される。この場合、管体2の取付け位置
は、車両後面衝突時、乗員の衝突による衝撃荷重を即座
に吸収するため、乗員の腰の高さ付近とするのが好まし
いが、生産コスト上の制約がなければ、これ以外に、上
記偏平管部2aを有する管体2を縦フレーム1a、1a
に対して少なくとも1以上、例えば2乃至3本配設し
て、これら複数の管体2により、車両後面衝突時の乗員
の衝突による車両後方側への衝撃荷重を吸収する構造と
するのが好ましい。
【0017】つまり、シートバックフレーム1を管体2
によりボックス構造とするのは、偏荷重に対する縦フレ
ーム2a、2a個々の独立した捩れを防止するためであ
り、荷重をシートバックフレーム1全体に分散すること
によって、各縦フレーム1a、1a相互の独立した捩れ
を規制し、このような捩れによる乗員の視線の移動を防
止するためである。そして、係る構造において、管体2
の両端部をそれぞれ偏平管部2aとしたのは、左右に偏
平管部2aを形成することによって衝撃荷重を有効に吸
収することができるからである。従って、車両後面衝突
時、上記管体2の両偏平管部2aによって乗員及び左右
の縦フレーム1a、1aに対する衝撃荷重を遅滞なく弱
めることができ、左右の縦フレーム1a、1aの曲げ破
壊を防ぐことができる。もちろん、各偏平管部2a、2
aの主応力が曲げから引張りに移るとき、上記管体2が
弾性曲げ変形でエネルギを吸収するよう管体2の断面係
数を設定すると、偏平管部2a、2aのみならず、管体
2をもエネルギ吸収部材として利用することもできる。
また、縦フレーム1a、1aの各断面係数を偏平管部2
a、2aの曲げ変形より遅れて、具体的には、偏平管部
2a、2aの曲げ変形により衝撃エネルギを所定量吸収
し終えた後、縦フレーム1a、1aの曲げが生じるよう
に設定し、縦フレーム1a、1aの曲げ変形を遅らせる
と(時間差設定)、この分、各縦フレーム1a、1aに
対する負担を減らすことができ、この分、曲げ破壊を抑
制することができる。
【0018】なお、本実施形態において、連結部材とし
て管体2を用いたのは、管体2は同じ断面係数でもロッ
ド等の中実材と比べて軽く、また、シートバックフレー
ム1を構成する薄板材に対してほぼ同等な肉厚を選定で
き、その結果として信頼性の高い溶接を行うことが可能
となるからである。従って、溶接の品質を一定に管理す
れば、管体2に限らず、連結部材としてロッドを用いる
ことも可能であり、ロッドの両端部に押し潰し又は切削
を施して、上記記偏平管部2aと同じ断面係数のエネル
ギ吸収部を形成し、このロッドを上記管体2と同様に縦
フレーム1a、1a間に掛け渡して溶接すれば、上記管
体2の場合と同様、エネルギ吸収効果を得ることができ
る。この場合、押し潰し又は、切削により、上記管体2
又はロッドにエネルギ吸収部を形成するのは、工数削減
によるコストダウンのためと、元々一体の部材を切り離
すことなく加工することによって組織的な品質の低下を
防ぐためであるが、溶接品質を管理すれば、連結部材と
エネルギ吸収部とを別々に形成しておいて、これを溶接
により一体化し、上記縦フレーム1a、1a同士の連結
のための連結部材とすることも可能である。
【0019】係る構成により、乗員の姿勢を安全で快適
な姿勢に保ちつつ、各縦フレーム1a、1aの曲げ破壊
なく乗員に対する衝撃荷重を軽減することができ、安全
性を向上することができる。しかし、衝撃荷重は、静荷
重の約1.5倍以上であり、万一の縦フレーム1a、1
aの曲げ破壊にも対応できるようにするには、補強手段
により縦フレーム1a、1aの最大曲げ応力が作用する
部分を補強しておくことが望ましい。
【0020】このためには、例えば、図3(図2のA−
A線断面矢視図)及び図4(図2ののB−B線断面矢視
図)に示すように、少なくとも上記偏平管部2a、2a
の溶接部が含まれるよう、溶接部の上方側から縦フレー
ム1a、1aの取付け基部の基端面に至るまでを補強す
るのが望ましい。また、薄板材から成るシートバックフ
レームは取扱いの際の変形がしやすいため、変形が生じ
にくい構造として車両組付け後、設定された強度が発揮
されるよう構成しておく必要もある。
【0021】この為本実施形態にあっては、取扱いによ
るフレーム変形防止を兼ねて、シートバックフレーム1
の周縁縁部1cの全周に渡って絞りによるリブ1dが形
成され、後面衝突時の衝撃荷重によって曲げ破壊の虞の
ある縦フレーム1a、1aの基端部側に対しては、第一
及び第二の補強部材3、4による補強が施される。第1
の補強部材3は、少なくとも各縦フレーム1a、1aの
車両後方側で且つ各偏平管部2a、2aの溶接部を含む
上方区域から固定のための締結ボルトを通す取付けボル
ト挿入孔8、8の適宜手前までを補強するため、その幅
が縦フレーム1aのリブ1d、1d間の内幅よりも短く
形成される共に、また、図2、図3に示すように、より
効率的な補強のために、ほぼサドル形又はハット形の断
面に形成され、溶着時に、縦フレーム1aに補強効果の
高いビード部3aを構成するように形成されている。そ
して、第一の補強部材3の車両後方側のフランジ3bに
は、縦フレーム1aと共に、車両後方側のリブ1dの曲
げ強度を高めるため、縦フレーム1aのリブ1dのリブ
内側面と溶着するL字形のリブ3cが形成されている。
【0022】第二の補強部材4は、図4に示すように、
横断面ほぼコ字形に形成されていて、その左右の両リブ
4a、4aがそれぞれ縦フレーム1aのリブ1dの内側
面に溶着され、また、この第二の補強部材4の左右方向
の両リブ4a、4a間を繋ぐウエブ4bが縦フレーム1
aに対して溶着され、縦フレーム1a及び両リブ1d、
1dを強化するようになっている。さらに、上記第二の
補強部材4のリブ4a、4a間中央部には、断面凸状
(又は凹状)の補強部4cがリブ4aの長さ方向に沿わ
せて成形され、また、縦フレーム1aのリブ1d、1d
間ほぼ中央部には、この補強部4cの外側から遊嵌する
凸状(又は凹状の)補強部1cが成形されていて、これ
ら補強部1c、4cを板厚方向において重ね合わせて互
いに融着することにより、ビード状の補強部5が構成さ
れている。そして、第二の補強部材4には、フレーム固
定のためのボルト取付け孔5、5との対面部をそれぞれ
その離間側に突出させてエンボス部6、6が形成され、
各エンボス部6、6には、締結ボルト(図示せず)を通
すボルト通し孔7、7が形成されている。このようにエ
ンボス部6、6を形成し、ボルト通し孔7、7を形成す
る構造とすると、第二の補強部材4の断面係数が増し、
強度が高まると共に、締結ボルトに対する面圧(剪断に
対する単位面積当たりの圧力)強度が向上する。
【0023】従って、少なくとも上記第一及び第二の補
強部材3、4の肉圧、リブ高さ及び補強部1c、4cか
ら成る補強部5の断面を、車両後面衝突時の乗員による
車両後方側への最大曲げ荷重に対応するよう設定する
と、縦フレーム1aの曲げ強度を車両後面衝突時の最大
衝撃荷重に対応させることができ、その曲げ破壊を防止
することができる。
【0024】なお、上記実施形態において、縦フレーム
1a、1a同士を連結してボックス構造を構成し、偏平
管部2a、2aの曲げ変形により衝撃荷重を吸収する説
明をしたが、捩れによっても衝撃エネルギを吸収するこ
とが可能である。例えば、管体2若しくはロッドの又は
偏平管部2aの外面にこれと一体に外側へ張り出す腕
(図示せず)を形成し、この腕で車両後面衝突時の乗員
による車両後方側への衝撃荷重を受けて管体2又はロッ
ドに捩り力として伝達するように構成すれば、曲げと捩
りによる衝撃荷重の吸収が可能となり、エネルギ回収率
を向上することできる。また、上記連結部材として管体
2を用いると、エネルギ吸収部を偏平管部2aによって
構成する場合は、その内部にワイヤを通すことも可能で
ある。この為、管体2と偏平管部2a内にワイヤ(高張
力ワイヤ)を通し、その両端部を各縦フレーム1a、1
aに固定して適度に張り渡しておけば、過度のエネルギ
吸収による管体2、偏平管部2aの破断に備えることが
でき、安全性をより高めることができる。
【0025】
【発明の効果】以上、詳述したことから明らかなように
この発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
【0026】(1)通常は、フレーム全体で乗員を視線
が車両前方を向く安全で快適な着座姿勢に支持すること
ができると共に、車両後面衝突時、乗員の衝突による車
両後方側への衝突エネルギを曲げ破壊なく吸収するよう
にしたので、乗員を衝撃荷重から安全に保護することが
できる(請求項1)。
【0027】(2)さらに、各取付け基部での曲げ破壊
を確実に防止でき(請求項2)。
【0028】(3)車両後面衝突時の衝撃荷重を良好に
吸収することができる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両のシートバック
フレームの構造を示す斜視図である。
【図2】図1の要部詳細図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】図2のB−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 シートバックフレーム 1a 縦フレーム 2 管体(連結部材) 2a 偏平管部(エネルギ吸収部) 3 第一の補強部材(補強部材) 4 第二の補強部材(補強部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新堀 秀雄 愛知県安城市東栄町柳原125番2 (72)発明者 鈴山 富夫 愛知県安城市東栄町柳原125番2 (56)参考文献 特開 平6−189838(JP,A) 実開 昭57−123060(JP,U) 実開 昭63−199653(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/40 B60N 2/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼコ字形に一体成形され左右の縦フレ
    ームの周縁には車幅方向に突出するリブが形成されたシ
    ートバツクフレームと、 両端部に扁平状に形成されて設けられ、車両後面衝突
    時、乗員の衝突による車両後方側への衝撃荷重により変
    形して前記縦フレームの曲げ破壊を実質的に抑制するエ
    ネルギ吸収部を有し、前記扁平状の端部の短軸方向が車
    両前後方向に沿うように前記扁平状の端部を前記リブに
    連結させて、該シートバックフレームの左右の縦フレー
    ム間を互いに連結する連結部材とを備えたことを特徴と
    する車両座席のシートバックフレーム構造。
  2. 【請求項2】 ほぼコ字形に一体成形され左右の縦フレ
    ームの周緑には車幅方向に突出するリブが形成されたシ
    ートパツクフレームと、 両端部に扁平状に形成されて設けられ、車両後面衝突
    時、乗員の衝突による車両後方側への衝撃荷重により変
    形して前記縦フレームの曲げ破壊を実質的に抑制するエ
    ネルギ吸収部を有し、前記扁平状の端部の短軸方向が車
    両前後方向に沿うように前記扁平状の端部を前記リブに
    連結させて、該シートバックフレームの左右の縦フレー
    ム下部間を互いに連結する連結部材と、 前記縦フレームの取付け基部側の曲げ変形に対する断面
    係数を増加する補強手段とを備えたことを特徴とする車
    両座席のシートバックフレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記縦フレームの前記リブと側面との
    側面にはL字形リブが溶着され、前記左右の縦フレーム
    間を前記L字形リブを介して前記連結部材が連結するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の車両座席のシー
    トバックフレーム構造。
JP21135497A 1997-07-22 1997-07-22 車両座席のシートバックフレーム構造 Expired - Fee Related JP3525035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21135497A JP3525035B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 車両座席のシートバックフレーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21135497A JP3525035B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 車両座席のシートバックフレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1132865A JPH1132865A (ja) 1999-02-09
JP3525035B2 true JP3525035B2 (ja) 2004-05-10

Family

ID=16604589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21135497A Expired - Fee Related JP3525035B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 車両座席のシートバックフレーム構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3525035B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4250128B2 (ja) 2003-09-29 2009-04-08 株式会社豊田中央研究所 シート
JP4643480B2 (ja) 2006-03-23 2011-03-02 トヨタ自動車株式会社 車両用シートバックフレーム
JP5092736B2 (ja) * 2007-12-26 2012-12-05 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
US8371655B2 (en) 2008-10-20 2013-02-12 Nhk Spring Co., Ltd. Seat cushion frame structure of seat for vehicle and seat for vehicle with seat cushion frame structure
EP2177396B1 (en) 2008-10-20 2013-06-05 NHK SPRING Co., Ltd. Seat back frame structure of seat for vehicle and seat for vehicle with seat back frame structure field of the invention
JP5431050B2 (ja) * 2009-07-17 2014-03-05 日本発條株式会社 斜張ワイヤーを備えた車両用シートのクッションシートフレーム構造および該構造を有する車両用シート
JP5674359B2 (ja) * 2010-07-02 2015-02-25 シロキ工業株式会社 車両用シートのフレーム構造
JP5915603B2 (ja) * 2013-08-29 2016-05-11 トヨタ自動車株式会社 シートバックフレーム構造
KR20160070830A (ko) * 2013-10-18 2016-06-20 존슨 컨트롤스 테크놀러지 컴퍼니 차량 시트 구조물들 및 구성요소들을 위한 보강재

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1132865A (ja) 1999-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2658742B1 (en) Vehicle seat structure
US8047605B2 (en) Frame structure of the vehicle seat
KR100893984B1 (ko) 차량용 시트백의 프레임 구조
US6869145B2 (en) Seatback frame for vehicle seat
EP2010410B1 (en) Seat back frame for a vehicle
JP2003112587A (ja) 車両用バンパ装置及びバンパステー
JPH0872740A (ja) 車両のセンタピラー部全周閉断面構造
JP4000731B2 (ja) シートバックフレーム構造
EP2894060B1 (en) Vehicle seat
JP3525035B2 (ja) 車両座席のシートバックフレーム構造
JP4728670B2 (ja) 自動車用シートのバックレストフレーム
JP5675293B2 (ja) エアバッグ装置を備えた車両用シート
JPH05270447A (ja) 自動車用押し出し材の補強構造
WO2010122998A1 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH1045042A (ja) キャブオーバ型車両の安全装置
JPH0516028Y2 (ja)
JP4101617B2 (ja) シートのフレーム構造体
US7469970B2 (en) Reinforcing structure for three-point type seat belt
JP2007038840A (ja) 自動車の後部車体構造
JP3638829B2 (ja) 自動車のシート支持装置
GB2622248A (en) Vehicle seat
JPH04365675A (ja) 閉断面部材の接合部構造
GB2622754A (en) A vehicle seat
JPH02162128A (ja) シートバツクフレーム
JP3695282B2 (ja) キヤブオーバ型貨物車両のシヤシフレームとキヤブマウントとの締結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031226

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040216

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees