JP3524295B2 - 走査型露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

走査型露光装置およびデバイス製造方法

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JP3524295B2
JP3524295B2 JP27133296A JP27133296A JP3524295B2 JP 3524295 B2 JP3524295 B2 JP 3524295B2 JP 27133296 A JP27133296 A JP 27133296A JP 27133296 A JP27133296 A JP 27133296A JP 3524295 B2 JP3524295 B2 JP 3524295B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の製
造に用いられる走査型露光装置およびこれを用いたデバ
イス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特に原版であるレチクル(マ
スクを含む)上のパターンの一部をウエハ等の被露光基
板上に転写するための投影系と、レチクル上のパターン
の一部を矩型ないし円弧状のスリット状光束により照射
する光源を有する照明系と、レチクルと被露光基板とを
スリット状光束と投影系に対して一定速度比で走査(ス
キャン)するスキャン機構部とを有し、レチクル上のパ
ターンをウエハ上に露光転写する走査型露光装置が知ら
れている。
【0003】図6はこのような従来の走査型露光装置を
示す。図6に示すように、この装置は、光源である水銀
灯やレーザー光源からの露光光をスリット状光束にする
照明系32と、このスリット状光束で照明されたレチク
ル1上のパターンをウエハ34上に縮小投影する投影系
33を有する。レチクル1はレチクル移動台35上に搭
載され、真空吸着されている。レチクル移動台35上に
は反射鏡37が搭載され、これを介してレチクル移動台
はレチクル位置計測レーザー干渉計36により位置計測
されている。
【0004】一方、ウエハ34はウエハステージ39に
搭載されたウエハチャック38に真空吸着されている。
ウエハステージ39にはバーミラー40が設けられてお
り、これを介してウエハステージ39はウエハ位置計測
レーザー干渉計41により位置計測されている。
【0005】また、レチクル1とウエハ34の相対位置
を検出するためのアライメント検出系42がレチクル1
の上部に配置されており、露光装置はこれにより相対位
置検出した後、レチクル位置計測レーザー干渉計36と
ウエハ位置計測レーザー干渉計41によりレチクル1と
ウエハ34間の位置の同期をとって走査露光を行う。
【0006】装置全体は、除振台45上に搭載された本
体フレーム44により支持されており、レチクル移動台
35はこの本体フレーム44上に配置された構造体43
上を移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の走査型露光装置では、レチクル1をレチクル移動台
35上に真空吸着していたために、以下のような欠点が
あった。
【0008】まず、真空吸着時の吸着力は吸着面積に比
例する。従って、吸着面積が小さい場合において、生産
性向上のために走査駆動時の加速度をあげようとすると
レチクル1とレチクル移動台35との間ですべりを生じ
る。このため、駆動加速度に限界を生じ、デバイスの生
産性の向上を阻害していた。逆に、すべりを生じないよ
うにするには吸着面積を拡大しなければならないが、そ
うするとレチクルパターンの領域が減少したり、レチク
ルの搬送が困難になっていた。
【0009】同様に、半導体デバイスの大型化に伴いレ
チクルの大画面化を図るときにも、レチクルの自重によ
るたわみを低減するためにレチクルの厚さを増す必要が
あり、レチクル重量が増加するので、レチクルの吸着面
積を拡大しなければならず、レチクルの大画面化の効果
が低減してしまっていた。
【0010】また、レチクル吸着時の変形を抑えるため
には、3点支持が望ましいが、吸着箇所が3箇所では1
箇所あたりの吸着面積が大きくなるため、レチクルパタ
ーンやレチクル合わせマークとの干渉が生じ、レチクル
吸着時の変形が問題となっていた。このため3点支持
は、実質的に不可能となっていた。
【0011】さらに、真空吸着を用いると、レチクル搭
載時に配管抵抗などから遅れを生じるため、吸着力が規
定値(レチクル移動台の加減速時に、レチクルを十分保
持できる吸着力)になるまで待たなければならず、デバ
イスの生産性向上を阻害していた。
【0012】本発明の第1の目的は、レチクル移動台と
レチクルとの接触面積を拡大することなしにレチクル保
持力を大きくして、レチクルの大画面化と走査駆動時の
加速度の向上を図り、かつレチクル保持時のレチクルの
変形を少なくし、もって生産性の向上と高精度化を両立
させた走査型露光装置およびデバイス製造装置を提供す
ることにある。本発明の第2の目的は、レチクル保持力
を迅速に発生し、レチクル保持力発生の遅れによる生産
性低下のない走査型露光装置およびデバイス製造装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の走査型露光装置は、原版と被露光基板とを
露光ビームに対して移動させて露光ビームで走査するこ
とにより前記原版に描かれたパターンを前記被露光基板
に転写する走査型露光装置において、前記原版を、前記
原版を搭載して前記走査のために移動させる移動台に押
しつける押付け手段を有することを特徴とする。
【0014】ここで、制御手段は、押付け手段によりレ
チクルを移動台に押し付ける力を、移動台の駆動時の加
減速加速度に応じて制御することが好ましい。例えば、
押付け手段を、移動台の加減速駆動時のみ動作させ、等
速で駆動させる走査露光時には解除しても良い。
【0015】また、押付け手段としては、積層型圧電素
子、または磁歪素子、またはピストン型、ダイヤフラム
型もしくはベローズ型の空圧シリンダ、またはリニアモ
ータ、または回転モータ等を用いたものを用いることが
できる。また、押付け手段は原版を押し付ける力をてこ
を介して原版に伝えるようにしてもよい。
【0016】また、押付け手段が原版にその押圧力を伝
える部分には静圧空気軸受、鋼球、平面スラスト軸受ま
たは偏芯カムフォロワ等より適宜選択された部材が用い
られる。
【0017】本発明のデバイス製造方法は、上記本発明
の走査型露光装置を用いて、デバイスを製造する方法で
あって、走査露光を行うために前記移動台を加減速する
時には、前記原版を前記移動台に押し付けることを特徴
とする。
【0018】上記構成において、押付け手段は、そのパ
ターン面に垂直な方向以外の成分の力を原版に付与しな
いように構成されており、走査露光に伴う移動台の加減
速加速度による力を原版が受けても位置ずれを生じな
い。
【0019】また、この押し付け力は、原版と移動台の
接触面積に依存しないため、接触面積を小さくでき、レ
チクルパターンの大画面化を可能とする。さらに、接触
面積を小さくすることで、移動台からの影響をレチクル
の平面度に受けにくくなり、レチクル保持時の変形が小
さくなるため、レチクルパターンを高精度に転写可能と
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の特徴を最もよく表す実施
形態にかかるレチクル移動台部分の平面図である。1は
レチクル、2はレチクル1を搭載するレチクルチャック
を有する移動台、3は固定部に固定された基盤、4は移
動台2の駆動アクチュエータであるリニアモータの固定
子、5はリニアモータの固定子4に係合されているリニ
アモータの可動子である。移動台2の位置を計測するた
めに、レーザーヘッド16から射出されたレーザー光は
光分割器14によりレチクル1の中心軸上で移動台2の
位置を計測する光軸と直進する光軸に分けられ、この直
進する光軸は中心軸から離れた位置の光軸に置かれた折
曲げミラー15により移動台2方向へ折曲げられてい
る。これら移動台2方向へ向かうレーザー光の各々の光
軸上には干渉計12が固定されており、移動台2上には
反射鏡11が搭載されている。各干渉計12には検出器
13が配置され、これにより移動台2の位置と水平方向
の回転を計測できるようになっている。
【0021】7は回転軸であり、回転軸ホルダ8により
移動台2に固定されている。9はレバーであり、回転軸
7を中心に回転可能となっている。レバー9の一端には
積層型圧電素子6が移動台2との間に配置され、レバー
9の他端には鋼球10がレチクル1との間に配置されて
いる。レバー9と鋼球10は磁性材料で構成されてお
り、互いに引きつけあっている。磁性材料が選べないと
きは互いに接着してもよい。鋼球のかわりにレバー9の
先端に、二枚の平板間に鋼球を挟みこんだ平面スラスト
軸受を、レチクルパターン面に直交する方向に移動可能
なように、設けてもよい。
【0022】これらの要素6〜10により、レチクル1
を移動台2へ押し付ける押付け手段を構成している。こ
の押付け手段はレチクル1の3ヵ所に設けられている。
この3ヵ所の位置は、レチクル1を描画する装置と一致
させるのが望ましいが、他の露光装置との混用のため
に、それらの露光装置と一致させてもよい。その場合に
はこの押し付け手段は4ヵ所でもよい。積層型圧電素子
6には、不図示の駆動電源およびコントローラがそれぞ
れ接続されている。積層型圧電素子6は、磁歪素子でも
よい。またレバー9を省略して、これらアクチュエータ
をレチクルパターン面に対して直交するように配して、
レチクル1を直接押し付けてもよい。
【0023】図2は図1の横断面図である。同図に示す
ように、移動台2は水平方向支持静圧パッド17および
垂直方向支持静圧パッド18を介して基盤3により垂直
および水平方向に非接触で案内されており、図2の紙面
に対して垂直に移動可能となっている。
【0024】今、装置の基準部に置かれた不図示のレチ
クル基準マークに対して不図示のアライメント検出及び
レチクル駆動系によって、レチクル1を位置合わせした
後、積層型圧電素子6に電圧を印加し、レバー9を押し
上げる。すると、鋼球10がレチクル1に接触する。さ
らに、積層型圧電素子6への印加電圧の所定値を上げる
と積層型圧電素子6の無負荷時ののび量と積層型圧電素
子6の剛性から決まる力がレバー9に伝わる。このと
き、レチクル1にはレバー9の回転軸7の位置と積層型
圧電素子6と鋼球10との位置で決まるてこ比を積層型
圧電素子6で発生する力とかけあわせた力が押し付ける
方向に働く。この時の押し付ける力は、鋼球を介してい
るため純粋に下方のみに働き、レチクル1を変形もしく
はずらすような他成分の力は非常に小さい。積層型圧電
素子6の剛性をk、レチクル1と鋼球10が接触した後
から積層型圧電素子6に所定の電圧を印加するまでの積
層型圧電素子6の無負荷時ののび量をs、レバー比(積
層型圧電素子6と回転軸7との距離/鋼球10と回転軸
7との距離)をm、レチクル1の質量をw、レチクル1
とレチクルチャック間の摩擦係数をμとすると、この時
のレチクル保持力Fhは下記数1式で表される。
【0025】
【数1】 ここで、kは積層型圧電素子6の縦弾性係数Eと断面積
Aおよび長さLで決まり、k=EA/Lである。通常、
積層型圧電素子6に用いられる圧電セラミックスはE=
2〜10×1010N/m2 である。露光を行うためにレ
チクル移動台2をウエハステージと同期して駆動する際
に、移動台2の加減速時にレチクル1に働く力Frは、
移動台2の加減速加速度をαとすると、下記数2式で表
される。
【0026】
【数2】 このときレチクル1を保持するためにはFh>Frとな
るように積層型圧電素子6の断面積と長さおよび印加電
圧と、レバー9のてこ比が設定されている。積層型圧電
素子6への印加電圧は、レチクル1が移動台2上にある
とき、常時印加してもよいが、積層型圧電素子6の応答
速度が速いため、移動台2の加減速駆動を行う時のみ積
層型圧電素子6への電圧を印加し、露光を行う定速駆動
時は、積層型圧電素子6への印加電圧を低減もしくはな
くしてもよい。
【0027】次に、露光が終了し、レチクル1を交換す
るときには、積層型圧電素子6への印加電圧を停止す
る。これにより、レチクル1と鋼球10との間にすき間
が生じる。この後、不図示のレチクル搬送系によりレチ
クル1を搬出し、交換する。
【0028】本実施形態によれば、アクチュエータに積
層型圧電素子6を用いており、空圧による機構を使用し
ていないため、真空中での使用も可能となり、縮小X線
投影露光装置などへも適用可能となる。また、走査露光
する際には押し付け力が解除可能であるから、レチクル
1の平面度を劣化させることなく、高精度にレチクルパ
ターンを被露光基板に転写可能となる。またこの押し付
け力の付与および解除は高速で行えるため、生産性を阻
害することなく高精度化が達成できる。
【0029】(実施形態2)図3は本発明の他の実施形
態にかかるレチクル移動台部分の横断面図である。本実
施形態では、押付け手段の構成が異なり、次の構成を有
する。すなわち、本構成では、移動台2の上にブロック
24が取り付けられ、そのレチクル1に対向する面に静
圧空気軸受19を形成している。静圧空気軸受19はベ
ローズ21によりブロック24に連結されている。ま
た、ベローズ21、ピストン22およびブロック24に
設けられたシリンダで空気室が形成されている。この空
気室へは継ぎ手23と配管26が接続され、配管26は
切り換え弁27を介して空圧源28および真空源29に
つながる。静圧空気軸受19への給気のために不図示の
給気回路、継ぎ手20およびチューブ25が接続されて
いる。このチューブ25は空圧供給源31につながって
おり、その途中には給気の制御が可能なように、電磁弁
30が設けてある。
【0030】この構成において、静圧空気軸受19へ給
気した状態で配管26を切り換え弁27により空圧源2
8に接続すると、ピストン22は押し下げられ、レチク
ル1は移動台2に押し付けられる。この場合、ピストン
22はベローズ21によって支持されているため、イコ
ライズ機能を有する。このため、静圧空気軸受19はレ
チクル1を押し付ける際に均等に支持され、レチクル1
を変形させるような力を発生しない。また、静圧空気軸
受19は、レチクル1に対して非接触で力を加えるた
め、レチクル1をずらすような他成分の力を発生しな
い。
【0031】ここでピストン22を押し下げる力と、静
圧空気軸受19がレチクル1を押し付ける力は同じとな
る。このとき、静圧空気軸受部の平均圧力をp、静圧空
気軸受部の有効面積bとすると、レチクル保持力Fhは
下記数3式で表される。
【0032】
【数3】 この場合にもレチクルに働く力Frは実施形態1と同様
であり、レチクル1の保持にはFh>Frとなるよう
に、静圧空気軸受19の静圧空気軸受部の平均圧力およ
び有効面積、並びにベローズ21とピストン22の受圧
面積および前記空気室の圧力が設定されている。
【0033】この場合、レチクル1を移動台2に位置決
めしてから搭載している間は常時ベローズ21、静圧空
気軸受19それぞれに給気している。しかし、ベローズ
21、ピストン22および前記空気室に接続されている
配管系を省略し、静圧空気軸受19をブロック24に直
接設けてもよく、その場合は電磁弁30の制御を高速に
オン/オフできるようにし、電磁弁30と静圧空気軸受
19との間のチューブ25を極力短くすれば、移動台2
の加減速駆動時にのみ給気することも可能である。さら
に、電磁弁30の代わりに、より応答性のよい、サーボ
弁を用いてもよい。
【0034】本実施形態では、レチクル1への押し付け
力に他成分が発生しないため、より高精度化が可能とな
ると同時に、レチクル1へは非接触のため汚染が発生せ
ず、レチクルパターンにごみが付着することによって、
転写像に欠陥を生じることによる歩留りの低下を引きお
こさない。また、静圧空気軸受19を空圧シリンダで駆
動することにより、静圧空気軸受19のストロークを大
きくとれるため、レチクル1の交換時に、搬送の自由度
が大きい。
【0035】さらに別な形態の実施例として、回転アク
チュエータ(例えばモータ)の軸端に偏芯カムフォロワ
をつけ、そのカムフォロワがレチクルを押し付けるよう
に配置してもよい。
【0036】(実施形態3)次に上記押付け手段を有す
るレチクル移動台を備えた走査型露光装置を利用したデ
バイスの製造方法の一実施形態を図4および図5を用い
て説明する。
【0037】図4は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デ
バイスの回路設計を行い、ステップ2(マスク製作)で
は設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料
を用いてウエハを製造する。
【0038】ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上述のステップで用意したマスクとウエハを用
いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路
を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼
ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半
導体チップを作成する工程であり、アッセンブリ工程
(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程
(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)で
はステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テ
スト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経
て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)
される。
【0039】図5は上記ウエハプロセス(ステップ4)
の詳細なフローを示す。ステップ11(酸化工程)では
ウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD工
程)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13
(電極形成工程)ではウエハ上に電極を蒸着によって形
成する。ステップ14(イオン打込み工程)ではウエハ
にイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理工
程)ではウエハに感光剤を塗布する。
【0040】以上のようなウエハの表面処理工程を経
て、ステップ16(感光工程)では本発明の走査型露光
装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光
する。次に、ステップ17(現像工程)では露光したウ
エハを現像し、ステップ18(エッチング工程)では、
ステップ17で現像したレジスト像以外の部分を削り取
る。最後のステップ19(レジスト剥離工程)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。
【0041】また、これらのステップ11〜19を繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0042】本実施形態のデバイス製造方法を用いれ
ば、従来は製造が困難だった高集積度の半導体デバイス
を高い生産性で製造することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば原
版を移動台に押し付けるようにしたため、移動台を駆動
する時の加速度を大きく設定でき、デバイスの生産性を
向上させることができる。さらに、原版保持時の変形を
小さくできるために、転写精度が向上し、デバイスの高
精度化が可能となる。また、原版保持時の保持力発生ま
での時間が短時間となるために、さらにデバイスの生産
性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるレチクル移動台
部分の平面図である。
【図2】 図1のレチクル移動台部分の横断面図であ
る。
【図3】 本発明の他の実施形態にかかるレチクル移動
台部分の横断面図である。
【図4】 図1の装置を用い得る半導体デバイスの製造
のフローを示す図である。
【図5】 図4のウエハプロセスの詳細なフローを示す
図である。
【図6】 従来の走査型露光装置を示す図である。
【符号の説明】
1:レチクル、2:移動台、3:基盤、4:リニアモー
タ固定子、5:リニアモータ可動子、6:積層型圧電素
子、7:回転軸、8:回転軸ホルダ、9:レバー、1
0:鋼球、11:反射鏡、12:干渉計、13:検出
器、14:光分割器、15:折曲げミラー、16:レー
ザーヘッド、17:水平方向静圧パッド、18:垂直方
向静圧パッド、19:静圧空気軸受、20:継ぎ手、2
1:ベローズ、22:ピストン、23:継ぎ手、24:
ブロック、25:チューブ、26:配管、27:切り換
え弁、28:空圧源、29:真空源、30:電磁弁、3
1:空圧供給源、32:照明系、33:投影系、34:
ウエハ、35:レチクル移動台、36:レチクル位置計
測レーザー干渉計、37:反射鏡、38:ウエハチャッ
ク、39:ウエハステージ、40:バーミラー、41:
ウエハ位置計測レーザー干渉計、42:アライメント検
出系、43:構造体、44:本体、45:除振台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−134931(JP,A) 特開 昭64−33927(JP,A) 特開 平7−86139(JP,A) 特開 平3−270212(JP,A) 特開 平5−224401(JP,A) 特開 昭62−139330(JP,A) 特開 平6−123787(JP,A) 実開 昭60−49629(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 H01L 21/68 G03F 1/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原版と被露光基板とを露光ビームに対し
    て移動させて露光ビームで走査することにより前記原版
    に描かれたパターンを前記被露光基板に転写する走査型
    露光装置において、 前記原版を、前記原版を搭載して前記走査のために移動
    させる移動台に押しつける押付け手段を有することを特
    徴とする走査型露光装置。
  2. 【請求項2】 前記押付け手段は、前記移動台に対して
    前記原版を、そのパターン面に垂直な方向に押し付ける
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型露光装置。
  3. 【請求項3】 前記押付け手段が、前記原版を押し付け
    る押付け力を制御する手段を有することを特徴とする請
    求項1または2記載の走査型露光装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記押付け力を、前記
    移動台の駆動時の加速度に応じて制御するものであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の走査
    型露光装置。
  5. 【請求項5】 前記押付け手段は、積層型圧電素子、ま
    たは磁歪素子、またはピストン型、ダイヤフラム型もし
    くはベローズ型の空圧シリンダ、またはリニアモータ、
    または回転モータを用いたものであることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか記載の走査型露光装置。
  6. 【請求項6】 前記押付け手段は、てこを介して前記原
    版を押し付けることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか記載の走査型露光装置。
  7. 【請求項7】 前記押付け手段は、前記原版を押しつけ
    る部分が静圧空気軸受、鋼球、平面スラスト軸受または
    偏芯カムフォロワであることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか記載の走査型露光装置。
  8. 【請求項8】 前記押付け手段を、前記移動台の加減速
    駆動時のみ動作させ走査露光時には解除することを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか記載の走査型露光装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかの走査型露
    光装置を用いてデバイスを製造する方法であって、 走査露光を行うために前記移動台を加減速する時には、
    前記原版を前記移動台に押し付けることを特徴とするデ
    バイス製造方法。
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