JP3523575B2 - サスペンション構造 - Google Patents

サスペンション構造

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JP3523575B2
JP3523575B2 JP2000216025A JP2000216025A JP3523575B2 JP 3523575 B2 JP3523575 B2 JP 3523575B2 JP 2000216025 A JP2000216025 A JP 2000216025A JP 2000216025 A JP2000216025 A JP 2000216025A JP 3523575 B2 JP3523575 B2 JP 3523575B2
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torque rod
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサスペンション構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック等の車両におけるサスペンショ
ン構造には、サポートビーム及び空気ばねを介してリア
アクスルにおけるアクスルハウジングの左右をシャーシ
フレームに接続するようにしたサスペンション構造が知
られている。
【0003】図10、11は、大型トラック等のように
後輪軸を二軸とした後輪二輪車両における従来のサスペ
ンション構造の一例を示している。而して、この図示例
では、車両前後方向Dに延びる左右一対のシャーシフレ
ームaの下方に、車両幅方向Wに延び且つその両端で車
輪bを軸支するためのアクスルcが配置されており、ア
クスルcにおける車両幅方向Wの外側両端部寄りの下面
には、車両前後方向Dの中間部においてアクスルハウジ
ングc1に一体的に組み付けられたサポートビームdが
配置されている。又、サポートビームdの前後端部とシ
ャーシフレームa下面との間には、車両の上下方向の振
動を吸収するために空気ばねeが介装されている。
【0004】車両前後方向Dの前方側(図10、11に
おいて紙面の左側)に配置された空気ばねeの更に前方
側に位置するよう、シャーシフレームaには、下方向き
に延びるブラケットfが取付けられており、ブラケット
fの下端部と前記サポートビームdの中間部分とは、車
体のロール剛性を高めるスタビライザとしての機能を兼
ね備えたロア側のトルクロッドgにより傾動自在に連結
されている。
【0005】すなわち、トルクロッドgは、車両幅方向
Wに延びてブラケットfに揺動可能に枢支された軸体h
と軸体hの軸線方向両側に車両前後方向D後方へ延在す
るよう固設されたロッドiとにより平面視でコの字形状
になるよう形成され、ロッドiの車両前後方向D後方側
(図10、11において紙面の右側)先端はサポートビ
ームdに設けたブラケットjに、軸体hと平行に配置さ
れたピンkにより連結されている。
【0006】アクスルcの車両幅方向Wにおける中央部
上面と、左右のシャーシフレームaの内側面との間は、
アッパ側のトルクロッドlとして機能する左右一対のロ
ッドmにより連結されている。すなわち、両ロッドm
は、図11に示すように、車両前後方向Dの前方側にお
いては、左右のシャーシフレームa近傍に位置し、車両
前後方向Dの後方側においては、車両幅方向W中央側に
位置している。
【0007】而して、トルクロッドlは平面視でV字形
状になるよう形成されており、ロッドmの車両前後方向
D前方側先端は、左右のシャーシフレームaの内側面か
ら車両幅方向W内側に向けて突出させたブラケットnに
対してピン連結され、又、ロッドmの車両前後方向D後
方側先端は、アクスルハウジングc1の中央部上側に固
設したブラケットoに対してピン連結されている。
【0008】なお、図10中、pはサポートビームdの
車両前後方向D前方側中途部と、その直上のシャーシフ
レームaとの間に上下方向に延在するよう配設したショ
ックアブソーバであり、ショックアブソーバpにより車
両上下方向の振動の揺り返しを抑制して振動減衰が図ら
れるようなっている。
【0009】上述のサスペンション構造においては、車
両走行時、空気ばねeは細かい振動を吸収して乗員の乗
り心地を向上させ、トルクロッドg,lは、アクスルc
とシャーシフレームaとの間の突っ張り棒又は引き戻し
棒として機能し、又車両旋回時、ロア側のトルクロッド
gは、シャーシフレームa等の旋回外方への傾きを押え
込むためのスタビライザとして機能する。
【0010】車両が例えば、図11において前方側(図
11の紙面に対して左方向)へ走行しつつ走行路を右に
カーブ(旋回)すると、車両には図11の平面図におい
て下向き、すなわち、車両旋回方向とは反対方向へ向け
て遠心力が作用する。
【0011】そうすると、車両のシャーシフレームaは
アクスルcに対し車両走行方向を基準として左側ヘ傾
き、ローリングする。このため、トルクロッドgの車両
左右のロッドi,iは互いに上下逆方向へ力を受けてト
ルクロッドgは捻られるが、軸体hはその捻れ剛性によ
り、車両左右のロッドi,iが互いに上下逆方向へ回転
しようとすることに対して抵抗となり、シャーシフレー
ムaの車体旋回方向外方への傾きが押え込まれる。従っ
て、トルクロッドgはスタビライザとしても機能するこ
とができる。
【0012】又、トルクロッドlは平面視でV形状に形
成されているため、車両前後方向Dと車両幅方向Wの両
方の向きの力に対応することができる。
【0013】一方、左右のシャーシフレームa,aがア
クスルcに対して車両旋回方向外方へ傾くと、左右のピ
ンk,kも、サポートビームd,dと共に互いに上下逆
方向へ回動するため、トルクロッドgの左右のロッド
i,iに夫々捻れが生じ、その結果、トルクロッドgに
は捩れが起因する応力が生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のサスペンション
構造においては、シャーシフレーム等の車体がローリン
グして生じるロア側のトルクロッドgの捩れをできるだ
け押えるため、トルクロッドgの剛性を高めなければな
らず、従って、トルクロッドgが大型で重量が大きくな
る。
【0015】又、ローリングにより車体にローリングモ
ーメントが生ずるが、従来のサスペンション構造では、
ローリングモーメントを減少させるような対策は特に取
られてはおらず、このため、アッパ側のトルクロッドも
大型化し、更には、車両の急制動時に後輪(車輪b)に
上向きの力が作用しないようにする、いわゆるアンチリ
フト効果を生じさせる対策や、車両の急発進時に後輪に
下向きの力が作用しないようにする、いわゆるアンチス
コット(沈み込み防止)効果を生じさせる対策が取られ
ていないのが実情である。
【0016】本発明は、斯かる実情に鑑み、ロア側及び
アッパ側夫々のトルクロッドの小型、軽量化を図ると共
に、リア側のサスペンションにアンチリフト効果及びア
ンチスコット効果を与えることができるようにしたサス
ペンション構造を提供することを目的としてなしたもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のサス
ペンション構造は、アクスルをサポートビームを介して
車体側に支持するばね体と、車体側とアクスル側とを連
結するアッパ側のトルクロッドと、車体側とサポートビ
ーム側とを連結するロア側のトルクロッドとを備えたサ
スペンション構造であって、前記アッパ側のトルクロッ
ドは、車両前後方向一端側を前記車体側に枢支されると
共に車両前後方向へ延在する左右一対の第一のロッド
と、該ロッドの車両前後方向他端側に固設されると共に
車両幅方向へ延在する第二のロッドとを備え、該第二の
ロッドの車両幅方向両端部には、車両幅方向外側に向か
い下り勾配に曲折されてアクスル側に枢支された曲折部
が形成され、左右の曲折部の車両幅方向中心側へ延ばし
た直線の交点は、車輪の回転中心よりも上方で車両重心
位置よりも下方に形成されるよう構成したものである。
【0018】
【0019】本発明の請求項のサスペンション構造
は、アクスルをサポートビームを介して車体側に支持す
るばね体と、車体側とアクスル側とを連結するアッパ側
のトルクロッドと、車体側とサポートビーム側とを連結
するロア側のトルクロッドとを備えたサスペンション構
造であって、前記アッパ側のトルクロッドは、車両前後
方向一端側を前記車体側に枢支されると共に車両前後方
向へ延在する左右一対の第一のロッドと、該ロッドの車
両前後方向他端側に固設されると共に車両幅方向へ延在
する第二のロッドとを備え、該第二のロッドの車両幅方
向両端部には、車両幅方向外側に向かい下り勾配に曲折
されてアクスル側に枢支された曲折部が形成され、左右
の曲折部の車両幅方向中心側へ延ばした直線の交点は、
車輪の回転中心よりも上方で車両重心よりも下方に形成
され、前記ロア側のトルクロッドは、車両前後方向へ延
在すると共に一端を車体側に枢支されしかも他端をサポ
ートビーム側に枢支された第三のロッドを備え、側面か
ら見て前記第一のロッドの枢支部の回転中心と第二のロ
ッドの枢支部の回転中心を結んだ直線の延長線は、車両
前後方向前方へ向かって下り勾配に形成され、車両側面
から見て前記第三のロッドの車両前後方向両端における
枢支部の回転中心を結んだ直線の延長線は、車両前後方
向前方へ向かって上り勾配に形成され、両延長線は、車
両を側面から見て車輪の回転中心よりも車両前後方向前
方で交叉して交点が形成されるよう構成したものであ
る。
【0020】請求項1、の発明では、走行時に車両が
旋回する際、車体には旋回外方へ向けて遠心力が作用す
る。そうすると、車体はアクスルに対し車両走行方向を
基準として旋回方向外方へローリングし、アッパ側のト
ルクロッドにおける左右の第一ロッド1は互いに上下逆
方向へ力を受けて捻られるが、第一のロッドに固定され
た第二のロッドはその捻れ剛性により、第一のロッドが
互いに上下逆方向へ回転しようとすることに対して抵抗
となり、車体の車両旋回方向外方への傾きが押え込まれ
る。
【0021】従って、アッパ側のトルクロッドはスタビ
ライザとしても機能することができ、又、ロア側のトル
クロッドにスタビライザとしての機能を持たせる必要が
なく、サスペンション装置を小型、軽量化でき、コスト
の低減を図ることができる。
【0022】更に、請求項1、の発明では、車体のロ
ーリング時、アッパ側のトルクロッドにおける第二のロ
ッドの曲折部の車両幅方向中心側への延長線の交点、す
なわち、車体のローリング中心が車両重心位置の近傍に
あるため、車体ローリング時に車体にはアンチローリン
グモーメントが作用する。
【0023】その結果、車体に作用するローリングモー
メントが小さくなり、アッパ側のトルクロッドにより車
体のローリングモーメントを受けるようにした場合で
も、アッパ側のトルクロッドの小型、軽量化を図ること
ができ、従って、この点からもサスペンション装置を小
型、軽量化でき、コストの低減を図ることができる。
【0024】請求項2の発明では、車輪回転中心よりも
車両前後方向前方に形成される延長線の交点が、車両の
急制動時及び急発進時におけるサスペンション装置の瞬
間回転中心となるため、急制動時にアンチリフト効果を
又、急発進時にアンチスコット効果を生じさせることが
でき、その結果車両の安定した運転が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1〜図7は本発明を実施する形態
の一例であって、車両前後方向Dに延びる左右一対のシ
ャーシフレーム1の下方には、車両幅方向Wに延び且つ
その両端で車輪2を軸支するためのアクスル3が配置さ
れており、アクスル3における車両幅方向Wの外側両端
部寄りの下面には、車両前後方向Dの中間部においてア
クスルハウジング3aに一体的に組み付けられたサポー
トビーム4が配置されている。又、サポートビーム4の
前後端部とシャーシフレーム1下面との間には、車両の
上下方向の振動を吸収するために空気ばね5が介装され
ている。
【0026】車両前後方向Dの前方側(図10、11に
おいて紙面の左側)に配置された空気ばね5の更に前方
側に位置するよう、シャーシフレーム1には、下方向き
に延びるブラケット6が取付けられており、ブラケット
6の下端部と前記サポートビーム4の中間部分とは、ロ
ア側のトルクロッド7により傾動自在に連結されてい
る。
【0027】すなわち、トルクロッド7は、車両幅方向
Wに延びてブラケット6に固設された軸体8と、軸体8
の軸線方向両端部に上下方向へ揺動自在に枢支され且つ
車輪2の回転中心Oよりも下方位置において車両前後方
向D後方へ延在するロッド9とを備え、平面視で略コの
字形状になるよう形成されている。
【0028】ロッド9の車両後方側(図10、11にお
いて紙面の右側)先端は、サポートビーム4の車両前後
方向D中間部に固設したブラケット10に、軸体8と平
行に配置されたピン11により連結されている。又、シ
ャーシフレーム1のローリング時にロッド9に捻りが生
じないよう、軸体8及びピン11のロッド9が外嵌する
部分は、球面8a,11aにより形成されている(図2
参照)。
【0029】而して、側面から見てロッド9のピン11
に対する回転中心O1と軸体8に対する回転中心O2を
結んで形成される直線の延長線L1は車両の側面から見
ると車両前方へ上り勾配になっており(図1参照)、平
面的に見ると、延長線L1はピン11側においては車両
幅方向W外側に位置し、車両前方へ向かって車両幅方向
W中心側へ向けて延びている(図2参照)。
【0030】車輪2よりも車両前後方向D前方側におい
て左右のシャーシフレーム1を接続するようにしたクロ
スビーム12には、車両幅方向W所定位置に所定の間隔
を置いて左右2組のブラケット13が下方へ突出するよ
う取付けられ、アクスルハウジング3a上面には、車両
幅方向Wに所定の間隔を置いて左右2組のブラケット1
4が取付けられている。而して、ブラケット13及び1
4の間には、スタビライザとして機能し得るようにし
た、アッパ側のトルクロッド15が配設されてブラケッ
ト13,14にピン連結されている。
【0031】すなわち、トルクロッド15は、図3に拡
大して示すように、車両幅方向Wへ所定の間隔を置き配
設されて車輪2の回転中心Oよりも上方位置を車両前後
方向Dの前方から後方へ延在する左右の平板状のロッド
16と、ロッド16の車両前後方向D後方側端部におい
て車両幅方向Wへ延在すると共に平面視でロッド16に
対して直交するよう固設されたロッド17とを備えてお
り、ロッド17の車両幅方向W両端部は、ロッド16の
車両幅方向W両端部において車両幅方向W外側へ向けて
下り勾配に曲折している。
【0032】而して、ロッド16の車両前後方向D前方
側端部は、ピン18を介してブラケット13に連結さ
れ、ロッド17の車両幅方向W両端における曲折部は、
ピン19を介してブラケット14に連結されている。ピ
ン18は真直円柱状に形成され、ピン19の軸線方向
(車両幅方向W)中途部は図4に示すように、球面19
aに形成されている。而して、ピン19の球面19aは
ロッド17に一体的に取付けたボス部17aにラバーブ
ッシュ20を介して嵌合している。
【0033】又、ロッド17のピン19に対する回転中
心O3とロッド16のピン18に対する回転中心O4を
結んで形成される直線の延長線L2は車両の側面から見
ると車両前方へ向かって下り勾配になっており(図1参
照)、車両前方側において、延長線L1と交叉してい
る。延長線L1とL2の交点O5は、車両に対する急制
動時や急発進時におけるシャーシフレーム1やシャーシ
フレーム1等(車体)のピッチング時の瞬間回転中心で
ある。
【0034】トルクロッド15におけるロッド17の曲
折部から車両幅方向W中心側へ曲折部と平行に延ばした
左右の直線L3は、図6に示すように、車輪2よりも上
方の車両重心Gに近い高い位置で交叉して交点O6が形
成されるようになっており、交点O6はシャーシフレー
ム1等の車体がローリングする際のローリング中心であ
る。
【0035】次に、上記図示例の作動を説明する。上述
のサスペンション構造においては、車両走行時、空気ば
ね5は細かい振動を吸収して乗員の乗り心地を向上さ
せ、トルクロッド7,15は、アクスル3とシャーシフ
レーム1との間の突っ張り棒又は引き戻し棒として機能
し、又車両旋回時、アッパ側のトルクロッド15は、シ
ャーシフレーム1等の旋回外方への傾きを押え込むため
のスタビライザとして機能する。
【0036】車両が例えば、図1において車両前方側
(図1の紙面に対して左方向)へ走行しつつ走行路を右
にカーブ(旋回)すると、車両には図2の平面図におい
て下向き、すなわち、車両旋回方向とは反対方向へ向け
て遠心力が作用する。
【0037】そうすると、車両のシャーシフレーム1は
アクスル3に対し車両走行方向を基準として左側ヘ傾き
ローリングする。そのため、トルクロッド15の車両左
右のロッド16,16は互いに上下逆方向へ力を受けて
トルクロッド15は捻られるが、左右のロッド16に固
定されたロッド17はその捻れ剛性により、車両左右の
ロッド16,16が互いに上下逆方向へ回転しようとす
ることに対して抵抗となり、シャーシフレーム1の車体
旋回方向外方への傾きが押え込まれる。従って、トルク
ロッド15はスタビライザとしても機能することができ
る。
【0038】一方、左右のシャーシフレーム1,1がア
クスル3に対して車両旋回方向外方へ傾くと、左右のピ
ン19,19も、互いに上下逆方向へ回動するため、ト
ルクロッド15の左右のロッド16,16に夫々捻れが
生じる。しかし、ピン19のロッド17におけるボス部
17aに嵌合する部分は、球面19aに形成されている
ため、トルクロッド15は球面支持され、その結果、ト
ルクロッド15に捩れが生じることを防止される。
【0039】又、トルクロッド15は車両幅方向Wへ延
在するロッド17を備えているため、車両前後方向Dの
向きの力の他に車両幅方向Wの向きの力に対応すること
ができる。
【0040】アッパ側のトルクロッド15はスタビライ
ザとしての機能を持っており、ロア側のトルクロッド7
には、スタビライザとしての機能を持たせる必要がない
ため、トルクロッド7の小型、軽量化が可能となり、サ
スペンション構造の低コスト化を図ることができる。
【0041】上述した車両旋回方向とは反対方向へ向け
て作用する遠心力をFYとすると、この遠心力FYは、
車両の車輪(後輪)2を車両後方から見た図6において
は、車両重心Gに左側へ向けて作用する。又、シャーシ
フレーム1等のローリング中心である交点O6からその
上方にある車両重心Gまでの高さ寸法をLZとすると、
シャーシフレーム1等をローリングさせるローリングモ
ーメントMOは[数1]で表わされる。
【0042】
【数1】MO=LZ×FY
【0043】又、図6において車両重心Gに遠心力FY
が作用すると、トルクロッド15のロッド17は図6の
実線位置から仮想線に示す位置に変形し、ローリング中
心もO6からO6’の位置に移動する。このため、車両
重心Gに作用するシャーシフレーム1及びシャーシフレ
ーム1に付帯している備品の合計の重量をWZとし、ロ
ーリング中心のO6からO6’へのずれ量をLYとする
と、アンチローリングモーメントMAは[数2]で表わ
される。
【0044】
【数2】MA=LY×WZ
【0045】従って、車両の旋回時にシャーシフレーム
1等に作用する実際のローリングモーメントMは[数
3]で表わされ、その結果、ローリングモーメントMが
小さくなって、シャーシフレーム1等にアンチローリン
グ効果を与えることができる。このため、アッパ側のト
ルクロッド15にスタビライザ機能を持たせた場合で
も、トルクロッド15の小型、軽量化が可能となり、こ
の点からもサスペンションの低コスト化を図ることがで
きる。
【0046】
【数3】M=MO−MA=LZ×FY−LY×WZ
【0047】車両に対する制動時の瞬間回転中心が図5
に示す交点O5の場合に、車輪2から車両前後方向D前
方における瞬間回転中心O5までの水平距離をLD、車
輪2の半径をR、制動により車輪2の接地面に作用する
車両前後方向D後方へ向けての制動力をBRとすると、
瞬間回転中心O5に下向きに作用するアンチリフト力D
Fは[数4]で表わされる。
【0048】
【数4】DF=(R/LD)×BR
【0049】このアンチリフト力DFは制動時にサスペ
ンションから車輪2に作用し、シャーシフレーム1等車
体が浮き上がるのを防止できるため、車両の安定した運
転を行うことができる。又、急発進時には、車両に対す
る急発進時の瞬間回転中心O5には、図5に示すアンチ
リフト力DFとは逆の上向きのアンチスコット力が作用
するため、急発進時にシャーシフレーム1等車体が沈み
込むのを防止でき、車両の安定した運転を行うことがで
きる。
【0050】図8、9は本発明の実施の形態の他の例で
あり、前記図示例と異なるところは、アッパ側のトルク
ロッド15を車輪2の回転中心Oよりも車両前後方向D
後方に配設した点である。図中、図1〜図7に示すもの
と同一の機能を果たすものは、形状が異なっていても同
一の符号が付してある。斯かる構成としても、前述の図
示例と同様な作用効果を奏することができる。
【0051】なお、本発明のサスペンション構造は、上
述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項
1、2記載のサスペンション構造によれば、ロア側のト
ルクロッドにスタビライザとしての機能を持たせる必要
がないため、ロア側のトルクロッドの小型、軽量化を図
ることができ、又、車体のローリング時に生じるローリ
ングモーメントを減少させることができるため、スタビ
ライザとしての機能をアッパ側のトルクロッドに持たせ
るようにしても、このアッパ側のトルクロッドの小型、
軽量化を図ることが可能となり、その結果、装置コスト
の低減を図ることが可能となり、更に、急制動時にアン
チリフト効果を又、急発進時にアンチスコット効果を生
じさせることができるため、車両の安定した運転が可能
となる、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサスペンション構造の実施の形態の一
例を示す側面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1、2に示すアッパ側のトルクロッドの斜視
図である。
【図4】アッパ側のトルクロッドにおける車両幅方向へ
延在するロッドのピン支持部の詳細断面図である。
【図5】急制動時や急発進時に生ずる瞬間回転中心を説
明するための側面図である。
【図6】図5のVI−VI方向矢視図で、ローリングモ
ーメント及びアンチローリングモーメントを説明するた
めの背面図である。
【図7】図5のVII−VII方向矢視図である。
【図8】本発明のサスペンション構造の実施の形態の他
の例を示す側面図である。
【図9】図8のIX−IX方向矢視図である。
【図10】従来のサスペンション構造の一例を示す側面
図である。
【図11】図10のXI−XI方向矢視図である。
【符号の説明】
1 シャーシフレーム(車体) 2 車輪 3 アクスル 4 サポートビーム 5 空気ばね(ばね体) 7 トルクロッド 9 ロッド(第三のロッド) 15 トルクロッド 16 ロッド(第一のロッド) 17 ロッド(第二のロッド) D 車両前後方向 W 車両幅方向 G 車両重心 L1 延長線 L2 延長線 L3 直線 O 回転中心 O1 回転中心 O2 回転中心 O3 回転中心 O4 回転中心 O5 交点(瞬間回転中心) O6 交点(ローリング中心)
フロントページの続き (72)発明者 山澄 哲也 千葉県八千代市上高野1827番地4 株式 会社堀切バネ製作所内 (56)参考文献 特開 平1−275215(JP,A) 特開2000−177349(JP,A) 特開 平7−309115(JP,A) 実開 昭58−126207(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 9/00 - 9/04 B60G 21/055

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスルをサポートビームを介して車体
    側に支持するばね体と、車体側とアクスル側とを連結す
    るアッパ側のトルクロッドと、車体側とサポートビーム
    側とを連結するロア側のトルクロッドとを備えたサスペ
    ンション構造であって、 前記アッパ側のトルクロッドは、車両前後方向一端側を
    前記車体側に枢支されると共に車両前後方向へ延在する
    左右一対の第一のロッドと、該ロッドの車両前後方向他
    端側に固設されると共に車両幅方向へ延在する第二のロ
    ッドとを備え、 該第二のロッドの車両幅方向両端部には、車両幅方向外
    側に向かい下り勾配に曲折されてアクスル側に枢支され
    た曲折部が形成され、 左右の曲折部の車両幅方向中心側へ延ばした直線の交点
    は、車輪の回転中心よりも上方で車両重心位置よりも下
    方に形成されるよう構成したことを特徴とするサスペン
    ション構造。
  2. 【請求項2】 アクスルをサポートビームを介して車体
    側に支持するばね体と、車体側とアクスル側とを連結す
    るアッパ側のトルクロッドと、車体側とサポートビーム
    側とを連結するロア側のトルクロッドとを備えたサスペ
    ンション構造であって、 前記アッパ側のトルクロッドは、車両前後方向一端側を
    前記車体側に枢支されると共に車両前後方向へ延在する
    左右一対の第一のロッドと、該ロッドの車両前後方向他
    端側に固設されると共に車両幅方向へ延在する第二のロ
    ッドとを備え、 該第二のロッドの車両幅方向両端部には、車両幅方向外
    側に向かい下り勾配に曲折されてアクスル側に枢支され
    た曲折部が形成され、 左右の曲折部の車両幅方向中心側へ延ばした直線の交点
    は、車輪の回転中心よりも上方で車両重心よりも下方に
    形成され、 前記ロア側のトルクロッドは、車両前後方向へ延在する
    と共に一端を車体側に枢支されしかも他端をサポートビ
    ーム側に枢支された第三のロッドを備え、 側面から見て前記第一のロッドの枢支部の回転中心と第
    二のロッドの枢支部の回転中心を結んだ直線の延長線
    は、車両前後方向前方へ向かって下り勾配に形成され、 車両側面から見て前記第三のロッドの車両前後方向両端
    における枢支部の回転中心を結んだ直線の延長線は、車
    両前後方向前方へ向かって上り勾配に形成され、 両延長線は、車両を側面から見て車輪の回転中心よりも
    車両前後方向前方で交叉して交点が形成されるよう構成
    したことを特徴とするサスペンション構造。
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