JP3523437B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3523437B2
JP3523437B2 JP01515197A JP1515197A JP3523437B2 JP 3523437 B2 JP3523437 B2 JP 3523437B2 JP 01515197 A JP01515197 A JP 01515197A JP 1515197 A JP1515197 A JP 1515197A JP 3523437 B2 JP3523437 B2 JP 3523437B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン画
像、ビデオ画像、文字画像、図形画像など、異なる複数
の画像を表示器画面に分割表示する、いわゆるマルチウ
インドウ表示機能と、マルチウインドウ表示の対象とし
て、テレビジョン画像やビデオ画像など帯域圧縮されて
いる画像情報と、文字画像や図形画像など帯域圧縮され
ていない画像情報とを含むとき、テレビジョン画像やビ
デオ画像に対して選択的に輪郭補正を行う機能とを有す
る画像処理装置に関する。ここでの画像処理装置は、例
えばテレビション受信機や、モニタなどに備えられるも
のである。
【0002】
【従来の技術】マルチウインドウ表示の種々な形態につ
いて、図7(a)〜(e)に例示している。図7(a)
では、図形画像をベースとして、テレビジョン画像ある
いはビデオ画像をウインドウ表示している。図7(b)
では、テレビジョン画像あるいはビデオ画像をベースと
して、文字画像や図形画像をウインドウ表示している。
図7(c)、(d)では、テレビジョン画像、ビデオ画
像あるいは図形画像をベースとして、当該ベースとは異
なる他のテレビジョン画像あるいはビデオ画像と文字画
像あるいは図形画像とをそれぞれウインドウ表示してい
る。図7(c)と(d)とでは、ウインドウ表示される
画像の前後位置を変えている。図7(e)では、テレビ
ジョン画像をベースとして、文字画像をスーパーインポ
ーズ表示している。
【0003】このようなマルチウインドウ表示では、テ
レビジョン画像やビデオ画像に対して輪郭補正を行い、
文字画像や図形画像に対して輪郭補正を行わないように
している。その理由を説明する。そもそも、テレビジョ
ン画像やビデオ画像とする例えばNTSC方式の複合映
像信号は、帯域圧縮されているので、画像の鮮明度が劣
化するが、文字画像や図形画像とするRGB情報は、帯
域圧縮されていないので、画像の鮮明度が劣化しない。
このようにテレビジョン画像やビデオ画像では、鮮明度
が劣化するので、鮮明度を改善するために輪郭補正を行
う必要があるのである。
【0004】次に、従来の画像処理装置としてのテレビ
ション受信機を図8に示す。図中、2は第1画像処理回
路、4は第2画像処理回路、6は第1、第2画像処理回
路2,4を制御する制御回路、8は第1画像処理回路2
から出力される第1画像情報をRGB情報に変換するR
GB変換回路、10はRGB変換回路8から出力される
第1画像情報と第2画像処理回路4から出力される第2
画像情報とを選択出力して合成画像情報を生成するセレ
クタ、12はセレクタ10で生成された合成映像情報に
対して輪郭補正を行う輪郭補正回路、14はCRTなど
の表示器、16は表示器14の偏向コイル20を駆動す
る偏向回路、18は輪郭補正回路12で制御されて表示
器14の速度変調コイル22を駆動するドライブ回路で
ある。
【0005】第1画像処理回路2は、例えばNTSC方
式の複合映像信号をデジタル化してなるテレビジョン画
像情報やビデオ画像情報などの第1画像情報が入力さ
れ、第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するとき
に、制御回路6からの制御情報に基づいて第1画像情報
に対して第2画像情報の合成予定期間にブランキング情
報を挿入するものである。
【0006】第2画像処理回路4は、制御回路6からの
制御情報に基づいて任意の文字画像や図形画像などのR
GB情報からなる第2画像情報を偏向処理に同期して生
成出力するとともに、この第2画像情報の出力タイミン
グに基づきセレクタ10の切替制御用の制御情報Ysを
生成出力する。この第2画像処理回路4は、生成する第
2画像情報の解像度により決まる周波数のドットクロッ
クCK1で動作し、第2画像情報と制御情報Ysとは同
位相となる。
【0007】制御回路6は、マルチウインドウ表示時に
おいて第1画像処理回路2でのブランキング処理や第2
画像処理回路4での第2画像情報の出力処理などを制御
するものである。
【0008】セレクタ10は、第2画像処理回路4で生
成される制御情報Ysに基づいてRGB変換回路8から
出力される第1画像情報のブランキング情報期間に対し
て第2画像処理回路4から出力される第2画像情報を挿
入して、合成映像情報を生成するものである。
【0009】輪郭補正回路12は、第2画像処理回路4
で生成される制御情報Ysに基づいて、セレクタ10で
合成される合成映像情報のうちの第1画像情報に対して
選択的に輪郭補正を行うためのオン・オフ制御のタイミ
ングを、また、第1画像処理回路2から入力される第1
画像情報のうちの輝度信号成分に基づいて輪郭補正の度
合いをそれぞれ決定するものである。この輪郭補正回路
12は、第1画像情報の輝度信号成分の解像度により決
まる周波数のドットクロックCK2で動作する。このド
ットクロックCK2は、第2画像処理回路4のドットク
ロックCK1と非同期である。
【0010】ドライブ回路18は、輪郭補正回路12で
決定したオン・オフ制御のタイミング情報や輪郭補正の
度合い情報に従い速度変調コイル22を駆動して輪郭補
正を行うものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、マル
チウインドウ表示する場合に、下記するような不具合が
発生している。
【0012】(1) 第1画像情報と第2画像情報との
合成タイミングおよび、輪郭補正のオン・オフ制御のタ
イミングを決定するための制御情報Ysを第2画像処理
回路4で生成するようにしているが、第2画像処理回路
4の動作が輪郭補正回路12の動作と非同期の関係であ
るため、輪郭補正のオン・オフ制御によって、第2画像
処理回路4のドットクロックCK1の周期分のジッター
を起こしてしまうことになり、表示画面での分割画像間
のエッジがちらちらするという現象が発生する。
【0013】(2) 第1画像情報と第2画像情報との
合成タイミングおよび、輪郭補正のオン・オフ制御のタ
イミングを決定するための制御情報Ysを第2画像処理
回路4で生成するようにしているが、この制御情報Ys
は第2画像処理回路4から出力される第2画像情報と同
位相であるため、仮にセレクタ10に対する第1画像情
報と第2画像情報との伝送損失に差異がある場合、それ
らの合成タイミングが、輪郭補正のオン・オフタイミン
グに対してずれることになる。これはつまり、輪郭補正
のオン・オフ切替点が、セレクタ10から出力される合
成映像情報における第1画像情報と第2画像情報との境
界に対して不一致となることを意味するので、前記境界
でも輪郭補正が行われてしまうことになり、表示器画面
での分割画像間のエッジが強調されて白く光るという現
象が発生する。
【0014】したがって、本発明は、画像処理装置にお
いて、マルチウインドウ表示時の視認性を改善すること
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題
(1)に対して、輪郭補正手段による輪郭補正のオン・
オフ制御のタイミングを決定するための情報を、輪郭補
正手段の動作と同期した生成手段により画像情報の有効
データ範囲外のデータを用いて生成することにより、輪
郭補正のオン・オフ制御によって従来のような不要なジ
ッターを起こさせないようにしている。
【0016】本発明では、上記課題(2)に対して、第
1画像情報と第2画像情報との合成タイミングの遅延の
有無にかかわらず、輪郭補正のオン・オフ切替点を、合
成映像情報において第1画像情報が存在する期間内に収
めるように時間的余裕を持たせている。これにより、仮
に第1画像情報と第2画像情報の合成タイミングが遅延
したとしても、合成映像情報における第1画像情報と第
2画像情報との境界を輪郭補正することを防げるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1の発明にかかる画像処理
装置は、異なる複数の画像情報を表示器画面に分割表示
する機能と、分割表示対象として帯域圧縮されている第
1画像情報と帯域圧縮されていない第2画像情報とを含
むときに、第1画像情報に対して選択的に輪郭補正を行
う機能とを有するもので、第1画像情報と第2画像情報
とを分割表示するときに、輪郭補正手段による輪郭補正
のオン・オフ制御を決定するための情報を、輪郭補正手
段の動作と同期した生成手段で第1画像情報の有効デー
タ範囲外のデータを用いて生成するものである。この構
成では、上記課題(1)に対して有効となる。
【0018】請求項2の発明にかかる画像処理装置は、
異なる複数の画像情報を表示器画面に分割表示する機能
と、分割表示対象として帯域圧縮されている第1画像情
報と帯域圧縮されていない第2画像情報とを含むとき
に、第1画像情報に対して選択的に輪郭補正を行う機能
とを有するもので、表示器画面に対する各画像情報の分
割表示の形態に応じて、各画像情報を合成する合成手段
と、第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するとき
に、第1画像情報において第2画像情報の合成予定期間
にブランキング情報を挿入する処理手段と、処理手段か
ら出力される第1画像情報におけるブランキング情報を
表示レベル範囲外のレベルに補正する補正手段と、補正
手段で補正された第1画像情報において表示情報が存在
する期間とレベル補正した期間とを区別する区別情報
を、下記輪郭補正手段の動作に同期して生成する生成手
段と、生成手段で生成された区別情報に基づいて輪郭補
正を選択的に行うためのオン・オフ制御のタイミング
を、また、前記処理手段から出力される第1画像情報に
基づいて輪郭補正の度合いをそれぞれ決定する輪郭補正
手段とを含む。この構成は、請求項1の下位概念であ
り、上記課題(1)に対して有効となる。
【0019】請求項3の発明にかかる画像処理装置は、
異なる複数の画像情報を表示器画面に分割表示する機能
と、分割表示対象として帯域圧縮されている第1画像情
報と帯域圧縮されていない第2画像情報とを含むとき
に、第1画像情報に対して選択的に輪郭補正を行う機能
とを有するもので、表示器画面に対する各画像情報の分
割表示の形態に応じて、各画像情報を合成する合成手段
と、第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するとき
に、第1画像情報において第2画像情報の合成予定期間
にブランキング情報を挿入する処理手段と、処理手段か
ら出力される第1画像情報におけるブランキング情報を
表示レベル範囲外のレベルに補正する補正手段と、補正
手段で補正された第1画像情報において表示情報が存在
する期間とレベル補正した期間とを区別する区別情報
を、下記輪郭補正手段の動作に同期して生成するととも
に、この区別情報において前記表示情報存在部分を表す
期間の前端側を所要時間短くする生成手段と、補正手段
で補正された第1画像情報を、生成手段で短くする時間
分のほぼ1/2の時間について遅延する遅延手段と、生
成手段で生成された区別情報に基づいて輪郭補正を選択
的に行うためのオン・オフ制御のタイミングを、また、
前記遅延手段で遅延された第1画像情報に基づいて輪郭
補正の度合いをそれぞれ決定する輪郭補正手段とを含
む。この構成では、上記課題(1)、(2)に対して有
効となる。
【0020】請求項4の発明にかかる画像処理装置は、
異なる複数の画像情報を表示器画面に分割表示する機能
と、分割表示対象として帯域圧縮されている第1画像情
報と帯域圧縮されていない第2画像情報とを含むとき
に、第1画像情報に対して選択的に輪郭補正を行う機能
とを有するもので、表示器画面に対する各画像情報の分
割表示の形態に応じて、各画像情報を合成する合成手段
と、第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するとき
に、第1画像情報において第2画像情報の合成予定期間
にブランキング情報を挿入する処理手段と、処理手段か
ら出力される第1画像情報におけるブランキング情報を
表示レベル範囲外のレベルに補正する補正手段と、補正
手段で補正された第1画像情報において表示情報が存在
する期間とレベル補正した期間とを区別する区別情報
を、下記輪郭補正手段の動作に同期して生成する生成手
段と、生成手段で生成された区別情報において前記表示
情報存在部分を表す期間の前端側を所要時間短くする整
形手段と、補正手段で補正された第1画像情報を、整形
手段で短くする時間分のほぼ1/2の時間について遅延
する遅延手段と、整形手段で整形された区別情報に基づ
いて輪郭補正を選択的に行うためのオン・オフ制御のタ
イミングを、また、前記遅延手段で遅延された第1画像
情報に基づいて輪郭補正の度合いをそれぞれ決定する輪
郭補正手段とを含む。この構成では、上記課題(1)、
(2)に対して有効となる。
【0021】請求項5の発明にかかる画像処理装置は、
上記請求項3または4に記載の遅延手段での遅延時間
を、合成手段に入力される各画像情報の伝送損失の差異
に伴う遅延が原因となる合成タイミングのずれを見込ん
で設定されるものである。
【0022】本発明の詳細を、図1ないし図6に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0023】図1および図2は本発明の実施形態1にか
かり、図1はテレビション受信機の概略構成図、図2
は、動作説明に用いるタイミングチャートである。この
実施形態1では、画像処理装置としてテレビション受信
機を例に挙げている。また、この実施形態1は請求項
1,2に対応している。なお、図2では、説明を分かり
やすくするために、アナログ的に示している。
【0024】この実施形態1でのテレビション受信機
は、従来例と基本構成を同一要素を有しており、従来例
の図と同一部分に同一符号を付している。すなわち、図
1において、2は請求項の処理手段としての第1画像処
理回路、4は第2画像処理回路、6は制御回路、8はR
GB変換回路、10は請求項の合成手段としてのセレク
タ、12は輪郭補正回路、14はCRTなどの表示器、
16は偏向回路、18はドライブ回路、20は偏向コイ
ル、22は速度変調コイルである。
【0025】この実施形態1では、従来例で問題となっ
ていたマルチウインドウ表示時のジッター発生を防止す
るように工夫されており、従来例と異なる構成は、輪郭
補正回路12の前段に、補正回路24および生成回路2
6を設けていることである。
【0026】補正回路24は、第1画像処理回路2から
図2(a)に示す第1映像情報のうちの輝度信号成分が
入力され、その表示情報存在期間以外つまり分割表示す
る時、他画面部分に相当するブランキング期間を、表示
に用いるレベル範囲外例えば小さいレベルに補正して、
図2(b)に示す第1画像情報を生成出力するものであ
る。この補正回路24は、クロックCK3で動作する。
【0027】生成回路26は、補正回路24から出力さ
れる図2(b)に示す第1画像情報が入力され、その表
示情報存在期間と、レベル補正された期間とを検出し、
表示情報存在期間をローレベル、レベル補正された期間
をハイレベルとする図2(c)の区別情報を生成出力す
るものである。この生成回路26は、輪郭補正回路12
の動作と同期したクロックCK2で動作する。
【0028】輪郭補正回路12は、生成回路26から出
力される図2(c)の区別情報に基づいて合成映像情報
のうちの第1画像情報に対して輪郭補正を行うオン・オ
フ制御のタイミングを、また、補正回路24から出力さ
れる図2(b)に示す第1画像情報に基づいて前記輪郭
補正の度合いをそれぞれ決定するものである。この輪郭
補正回路12は、第1画像情報の輝度信号成分の解像度
により決まる周波数のドットクロックCK2で動作す
る。なお、図2(c)の区別情報において、ローレベル
Lの期間が第1画像情報の存在する期間を、また、ハイ
レベルHの期間が第2画像情報の合成予定期間をそれぞ
れ表すので、このローレベル期間を輪郭補正オンに、ま
た、ハイレベル期間を輪郭補正オフにそれぞれ制御する
ようになる。なお、補正回路は制御回路の制御でソフト
ウェアにより、ブランキング期間を表示に用いるレベル
範囲外のデータに設定する場合もある。
【0029】ところで、第2画像処理回路4は、第1画
像処理回路2で挿入するブランキング期間に同期するタ
イミングで図2(d)に示す第2画像情報を出力するよ
うに、制御回路6で制御される。
【0030】以上、要するに、実施形態1では、マルチ
ウインドウ表示時において、輪郭補正のオン・オフ制御
のタイミングを決定するための区別情報〔図2(c)参
照〕を、生成回路26で輪郭補正回路12の動作と同期
して第1画像情報の有効データ範囲外のデータを用いて
生成することにより、輪郭補正のオン・オフ制御によっ
て従来のような不要なジッターを起こさせないようにし
ている。これにより、従来のように、マルチウインドウ
表示時において表示画面での分割画像間のエッジがちら
ちらするという現象の発生を防止できるようになる。し
たがって、この実施形態1では、マルチウインドウ表示
時の視認性を向上できるようになる。
【0031】図3および図4は本発明の実施形態2にか
かり、図3はテレビション受信機の概略構成図、図4
は、動作説明に用いるタイミングチャートである。この
実施形態2は、請求項3,5に対応している。
【0032】この実施形態2では、上記実施形態1のよ
うにマルチウインドウ表示時のジッター発生を防止する
ことに加えて、表示画面での分割画像間のエッジ強調を
防止するように工夫している。
【0033】実施形態2において上記実施形態1と異な
る構成は、輪郭補正回路12の前段に遅延回路28を追
加していることと、生成回路26の処理内容の一部を変
更していることである。
【0034】生成回路26は、補正回路24から出力さ
れる図4(b)に示す第1画像情報が入力され、その表
示情報存在期間と、レベル補正された期間とを検出し、
表示情報存在期間をローレベル、レベル補正された期間
をハイレベルとする図2(c)の区別情報を生成した
後、この図4(c)に示す区別情報のローレベル期間の
前端側を所要時間Dについて短くした図4(d)に示す
区別情報を生成して出力するものである。このように表
示情報存在部分を表すローレベル期間を所要時間Dにつ
いて短くすることにより、輪郭補正を行うオン期間が短
くなる。
【0035】遅延回路28は、補正回路24から出力さ
れる図4(b)に示す第1画像情報を図4(d)に示す
ように所要時間D/2について遅延させて輪郭補正回路
12に与えるものである。この所要時間D/2は、セレ
クタ10に入力される第1画像情報と第2画像情報との
伝送損失の差異に伴う遅延が原因となる合成タイミング
のずれを見込んで設定される。前記遅延時間は、製品ご
とにばらつきがあるので、このばらつきを考慮して設定
するのが好ましい。
【0036】ところで、仮に、第2画像処理回路4から
出力される第2画像情報が、図4(f)に示すように、
例えば遅延回路28で設定する遅延時間D/2と同じだ
け遅延してセレクタ10に到達したとしても、図4
(d)に示す生成回路26からの出力と対比すれば判る
ように、輪郭補正のオン・オフ切替点が第2画像情報の
表示情報存在期間の範囲外つまり第1画像情報の表示情
報存在期間の範囲内に位置することになる。
【0037】以上、要するに、実施形態2では、セレク
タ10に対する第1画像情報と第2画像情報との伝送損
失の差異が原因となる合成タイミングの遅延の有無にか
かわらず、輪郭補正のオン・オフ切替点を、合成映像情
報において第1画像情報の存在する期間内に収めるよう
に時間的余裕を持たせている。これにより、第1画像情
報と第2画像情報との合成タイミングが遅延したとして
も、合成映像情報における第1画像情報と第2画像情報
との境界が輪郭補正されてしまうことを防げるので、従
来例のように、マルチウインドウ表示時において表示画
面での分割画像間のエッジが強調されて白く光るという
現象の発生を防止できるようになる。したがって、実施
形態2では、上記実施形態1に比べてマルチウインドウ
表示時の視認性をより一層向上できるようになる。
【0038】図5および図6は本発明の実施形態3にか
かり、図5はテレビション受信機の概略構成図、図6
は、動作説明に用いるタイミングチャートである。この
実施形態3は、請求項4,5に対応している。
【0039】この実施形態3は、上記実施形態2と同じ
作用、効果を得るものであるが、上記実施形態2と異な
る構成は、輪郭補正を行うオン期間を短縮させるための
処理を生成回路26で行わずに、別の遅延回路30およ
び論理和回路32で行わせるようにしていることであ
る。遅延回路30および論理和回路32が、請求項4で
の整形手段に相当する。
【0040】ここでの生成回路26は、上記実施形態1
と同じ構成になっている。
【0041】遅延回路30は、生成回路26から出力さ
れる図6(c)の区別情報を所要時間Dについて遅延し
た図6(d)に示す区別情報を出力するものである。
【0042】論理和回路32は、生成回路26から出力
される図6(c)の区別情報と、遅延回路30から出力
される図6(d)に示す区別情報とに基づいて、生成回
路26から出力される図6(c)の区別情報のローレベ
ル期間の前端側を前記遅延回路30での遅延時間Dにつ
いて短くした図6(e)に示す区別情報を生成して出力
するものである。つまり、結果的に、論理和回路32か
ら出力される図6(e)に示す区別情報は、上記実施形
態2での図4(d)に示す区別情報と同じになる。な
お、図6(g)は、第2画像処理回路4から出力される
第2画像情報が、上記実施形態2と同様に、遅延回路2
8で設定する遅延時間D/2と同じだけ遅延してセレク
タ10に到達する状態を示している。
【0043】この実施形態3での作用、効果について
は、上記実施形態2と同様であるので、重複説明を省略
する。
【0044】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0045】(1) 上記実施形態1〜3では、画像処
理装置としてテレビション受信機を例に挙げているが、
モニタなどとすることができる。
【0046】(2) 上記実施形態1〜3では、第2画
像処理回路4をテレビション受信機に内蔵するものとし
て説明しているが、この第2画像処理回路4を削除し
て、テレビション受信機に外付けされるパーソナルコン
ピュータなどで生成される文字や図形などを表す第2画
像情報をセレクタ10に対して入力させるようにしたも
のに対しても本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1,2の発明では、輪郭補正手段
による輪郭補正のオン・オフ制御のタイミングを決定す
るための情報を、輪郭補正手段の動作と同期した生成手
段により第1画像情報の有効データ範囲外のデータを用
いて生成することにより、輪郭補正のオン・オフ制御に
よって従来のような不要なジッターを起こさせないよう
にしている。これにより、従来のようにマルチウインド
ウ表示時において、表示画面での分割画像間のエッジが
ちらちらするという現象の発生を防止できるようになる
など、マルチウインドウ表示時の視認性を向上できるよ
うになる。
【0048】請求項3,4の発明では、上記請求項1,
2の発明の効果に加えて、第1画像情報と第2画像情報
との合成タイミングの遅延の有無にかかわらず、輪郭補
正のオン・オフ切替点を、合成映像情報における第1画
像情報の存在する期間内に収めるように時間的余裕を持
たせるようにしている。これにより、仮に前記合成タイ
ミングが遅延したとしても、合成映像情報における第1
画像情報と第2画像情報との境界を輪郭補正することを
防ぐことができるので、従来例のように、マルチウイン
ドウ表示時において、表示画面での分割画像間のエッジ
が強調されて白く光るという現象の発生を防止できるよ
うになる。したがって、請求項3,4の発明では、請求
項1,2の発明に比べてマルチウインドウ表示時の視認
性をより一層向上できるようになる。
【0049】請求項5の発明では、請求項3,4での時
間的余裕を、実際の合成タイミングのずれ量を考慮して
設定するから、合成タイミングが遅延したときに、合成
映像情報における第1画像情報と第2画像情報との境界
を輪郭補正することを確実に防ぐことができるようにな
る。
【0050】したがって、本発明では、いわゆるマルチ
ウインドウ表示時の視認性が向上する画像処理装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のテレビション受信機の概
略構成図
【図2】実施形態1の動作説明に用いるタイミングチャ
ート
【図3】本発明の実施形態2のテレビション受信機の概
略構成図
【図4】実施形態2の動作説明に用いるタイミングチャ
ート
【図5】本発明の実施形態3のテレビション受信機の概
略構成図
【図6】実施形態3の動作説明に用いるタイミングチャ
ート
【図7】種々なマルチウインドウ表示の形態を示す模式
【図8】従来例のテレビション受信機の概略構成図
【符号の説明】
2 第1画像処理回路 4 第2画像処理回路 6 制御回路 8 RGB変換回路 10 セレクタ 12 輪郭補正回路 14 表示器 16 偏向回路 18 ドライブ回路 20 偏向コイル 22 速度変調コイル 24 補正回路 26 生成回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数の画像情報を表示器画面に分
    割表示する機能と、分割表示対象として帯域圧縮されて
    いる第1画像情報と帯域圧縮されていない第2画像情報
    とを含むときに、第1画像情報に対して選択的に輪郭補
    正を行う機能とを有する画像処理装置であって、 第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するときに、
    輪郭補正手段による輪郭補正のオン・オフ制御を決定す
    るための情報を、輪郭補正手段の動作と同期した生成手
    段で第1画像情報の有効データ範囲外のデータを用いて
    生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 異なる複数の画像情報を表示器画面に分
    割表示する機能と、分割表示対象として帯域圧縮されて
    いる第1画像情報と帯域圧縮されていない第2画像情報
    とを含むときに、第1画像情報に対して選択的に輪郭補
    正を行う機能とを有する画像処理装置であって、 表示器画面に対する各画像情報の分割表示の形態に応じ
    て、各画像情報を合成する合成手段と、 第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するときに、
    第1画像情報において第2画像情報の合成予定期間にブ
    ランキング情報を挿入する処理手段と、 処理手段から出力される第1画像情報におけるブランキ
    ング情報を表示レベル範囲外のレベルに補正する補正手
    段と、 補正手段で補正された第1画像情報において表示情報が
    存在する期間とレベル補正した期間とを区別する区別情
    報を、下記輪郭補正手段の動作に同期して生成する生成
    手段と、 生成手段で生成された区別情報に基づいて輪郭補正を選
    択的に行うためのオン・オフ制御のタイミングを、ま
    た、前記処理手段から出力される第1画像情報に基づい
    て輪郭補正の度合いをそれぞれ決定する輪郭補正手段
    と、 を含むことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 異なる複数の画像情報を表示器画面に分
    割表示する機能と、分割表示対象として帯域圧縮されて
    いる第1画像情報と帯域圧縮されていない第2画像情報
    とを含むときに、第1画像情報に対して選択的に輪郭補
    正を行う機能とを有する画像処理装置であって、 表示器画面に対する各画像情報の分割表示の形態に応じ
    て、各画像情報を合成する合成手段と、 第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するときに、
    第1画像情報において第2画像情報の合成予定期間にブ
    ランキング情報を挿入する処理手段と、 処理手段から出力される第1画像情報におけるブランキ
    ング情報を表示レベル範囲外のレベルに補正する補正手
    段と、 補正手段で補正された第1画像情報において表示情報が
    存在する期間とレベル補正した期間とを区別する区別情
    報を、下記輪郭補正手段の動作に同期して生成するとと
    もに、この区別情報において前記表示情報存在部分を表
    す期間の前端側を所要時間短くする生成手段と、 補正手段で補正された第1画像情報を、生成手段で短く
    する時間分のほぼ1/2の時間について遅延する遅延手
    段と、 生成手段で生成された区別情報に基づいて輪郭補正を選
    択的に行うためのオン・オフ制御のタイミングを、ま
    た、前記遅延手段で遅延された第1画像情報に基づいて
    輪郭補正の度合いをそれぞれ決定する輪郭補正手段と、 を含むことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 異なる複数の画像情報を表示器画面に分
    割表示する機能と、分割表示対象として帯域圧縮されて
    いる第1画像情報と帯域圧縮されていない第2画像情報
    とを含むときに、第1画像情報に対して選択的に輪郭補
    正を行う機能とを有する画像処理装置であって、 表示器画面に対する各画像情報の分割表示の形態に応じ
    て、各画像情報を合成する合成手段と、 第1画像情報と第2画像情報とを分割表示するときに、
    第1画像情報において第2画像情報の合成予定期間にブ
    ランキング情報を挿入する処理手段と、 処理手段から出力される第1画像情報におけるブランキ
    ング情報を表示レベル範囲外のレベルに補正する補正手
    段と、 補正手段で補正された第1画像情報において表示情報が
    存在する期間とレベル補正した期間とを区別する区別情
    報を、下記輪郭補正手段の動作に同期して生成する生成
    手段と、 生成手段で生成された区別情報において前記表示情報存
    在部分を表す期間の前端側を所要時間短くする整形手段
    と、 補正手段で補正された第1画像情報を、整形手段で短く
    する時間分のほぼ1/2の時間について遅延する遅延手
    段と、 整形手段で整形された区別情報に基づいて輪郭補正を選
    択的に行うためのオン・オフ制御のタイミングを、ま
    た、前記遅延手段で遅延された第1画像情報に基づいて
    輪郭補正の度合いをそれぞれ決定する輪郭補正手段と、 を含むことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延手段での遅延時間は、合成手段
    に入力される各画像情報の伝送損失の差異に伴う遅延が
    原因となる合成タイミングのずれを見込んで設定される
    ものである、請求項3または4に記載の画像処理装置。
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