JP3522806B2 - Icカードリーダライタ - Google Patents

Icカードリーダライタ

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JP3522806B2
JP3522806B2 JP29864393A JP29864393A JP3522806B2 JP 3522806 B2 JP3522806 B2 JP 3522806B2 JP 29864393 A JP29864393 A JP 29864393A JP 29864393 A JP29864393 A JP 29864393A JP 3522806 B2 JP3522806 B2 JP 3522806B2
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健三 吉松
博史 結束
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/06Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means which conduct current when a mark is sensed or absent, e.g. contact brush for a conductive mark
    • G06K7/065Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means which conduct current when a mark is sensed or absent, e.g. contact brush for a conductive mark for conductive marks

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ICカードの情報の
読取り、書込み等の情報処理を行うICカードの情報処
理装置に係わり、詳しくは携帯型パソコン等のコンピュ
ータ機器に接続して使用するICカードリーダライタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のICカードリーダライタでは、上
位装置としての携帯型パソコン等のコンピュータ機器と
の接続のためにシリアル通信のインターフェースを使用
していた。
【0003】このようなリーダライタでは、インタフェ
ースがシリアル通信による接続であったので、上位装置
がリーダライタにアクセスする速度が遅いという欠点が
あった。
【0004】また、従来は、伝送のプロトロルによりリ
ーダライタの制御とICカードとの入出力を区別するよ
うにしていたため、リーダライタの制御が煩雑であると
いう欠点があった。
【0005】また、上位装置としてパソコンを使用した
場合、通常1チャンネルしかないパソコンのシリアル回
線を占有してしまった。また、上位装置とICカードと
の送信または受信にかかる時間に関係なく、上位装置か
らICカードへの送信電文の出力または受信電文の入力
が行えなかったため、上位装置とICカードとの通信に
時間がかかるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、上位
装置とICカードとの間でデータのやり取りを行うもの
において、処理速度が遅く、制御が煩雑であるという欠
点を除去するもので、上位装置とICカードとの間でデ
ータのやり取りを行うものにおいて、処理速度の向上が
図れ、制御の煩雑さを改善できるICカードリーダライ
タを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のICカードリ
ーダライタは、取外し可能なICカードへの電源の供
給、動作クロックの供給、リセットの制御を行う制御手
段と、ICカードへのシリアルデータの送信、あるいは
ICカードからのシリアルデータの受信を行う送受信手
段とを有し、上位装置に対して取り外し可能で、上記上
位装置と上記制御手段との間での信号のやり取りを行う
とともに、上記上位装置と上記送受信手段との間でのデ
ータのやり取りを行うものにおいて、上記送受信手段に
接続され、上記上位装置から供給されるパラレルデータ
を上記ICカードへ送信するシリアルデータに変換した
り、あるいは上記送受信手段から供給されるシリアルデ
ータを上記上位装置に対応するパラレルデータに変換す
るとともに、ステータス信号を出力するシリアル−パラ
レル変換手段と、上記上位装置のデータバスと上記シリ
アル−パラレル変換手段との間に接続されるICカード
データポートと、上記上位装置のデータバスと上記シリ
アルパラレル変換手段との間に接続されるステータスポ
ートと、上記上位装置のデータバスと上記制御手段との
間に接続されるリード・ライト制御ポートと、上記上位
装置のアドレスバスと制御信号ラインにより接続され、
上記上位装置からアドレスバスを介してポート選択用の
アドレスが供給されるとともに、上記上位装置から制御
信号ラインを介してリード信号あるいはライト信号が供
給され、それらの信号により、上記各ポートを制御する
アクセス制御手段とから構成されて、上記アクセス制御
手段は、ICカードデータポートに対するポート選択用
のアドレスが供給されるとともに、リード信号が供給さ
れた際、ICカードデータポートのポートを上位装置側
に開き、上記シリアル−パラレル変換手段からのデータ
が上記上位装置へ出力され、ICカードデータポートに
対するポート選択用のアドレスが供給されるとともに、
ライト信号が供給された際、ICカードデータポートの
ポートを上記シリアル−パラレル変換手段側に開き、上
記上位装置からのデータが上記シリアル−パラレル変換
手段へ出力され、ステータスポートに対するポート選択
用のアドレスが供給されるとともに、リード信号が供給
された際、ステータスポートのポートを上位装置側に開
き、上記シリアル−パラレル変換手段からのステータス
信号が上記上位装置へ出 力され、リード・ライト制御ポ
ートに対するポート選択用のアドレスが供給されるとと
もに、リード信号が供給された際、リード・ライト制御
ポートのポートを上位装置側に開き、上記シリアル−パ
ラレル変換手段からのデータが上記上位装置へ出力さ
れ、リード・ライト制御ポートに対するポート選択用の
アドレスが供給されるとともに、ライト信号が供給され
た際、リード・ライト制御ポートのポートを上記制御手
段側に開き、上記上位装置からのデータが上記制御手段
へ出力される。
【0008】この発明のICカードリーダライタは、上
位装置から取り外し可能に形成されICカードを受入れ
てデータの入出力を行うものにおいて、上位装置のアド
レスバスおよびデータバスに接続されるコネクタと、上
記コネクタを介して上位装置のデータバスに接続され上
位装置とICカードとの間でデータを通信可能とするた
めの第1の入出力ポートと、上記コネクタを介して上位
装置のデータバスに接続され上位装置リード/ライトに
対する指令を受信するための第2の入出力ポートと、上
記コネクタを介して上位装置のアドレスバスに接続され
上位装置から受信したアドレス信号に基づき上記第1の
入出力ポートもしくは第2の入出力ポートの一方を選択
する選択手段とから構成されている。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】この発明のICカードリーダライタは、ICカ
ードのR/Wにおいて、上位装置から受信したコマンド
がR/Wに対するものなのかICカードに対するものな
のかのコマンドの識別を行うことなく処理を可能とする
ために、上位装置からのアドレスバスに接続されたアク
セス制御部において、受信アドレスによりICカード用
ポートもしくはR/W用ポートの一方を選択するように
したものである。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図2はこの発明のICカ−ドリーダライタ1
の外観を示し、図3は拡張メモリ等のメモリカード(図
示しない)を差し込むメモリカード用スロット2Aを備
えたノート型パソコン等のコンピュータ機器(上位装
置:パソコン)2を示す。
【0014】パソコン2の上記メモリカード用スロット
2Aの内部は、各種のメモリカード規格に準じた形状寸
法になっている。そして、この発明のICカ−ド情報処
理装置1をメモリカード用スロット2Aに挿入すること
により、その先端部に設けられたコネクタ部3がパソコ
ン2内のコネクタ(図示しない)に電気的に接続される
ようになっている。
【0015】ICカ−ド情報処理装置1は、大部分がメ
モリカードの規格に準じた形状寸法、具体的には厚さ方
向では最大5mm、幅方向ではICカード6とほぼ同じ寸
法である54mmとなっており、メモリカード用スロット
2Aに内蔵される部分1Aとパソコン2外に出る部分1
Bとが一体に構成されている。ただし、この外に出る部
分1Bは、パソコン2のメモリカード用スロット2Aの
形状によっては内蔵も可能な部分ではある。
【0016】次にICカ−ド情報処理装置1の内部構造
を図4、図5、および図6を参照して説明する。図4は
メモリカード用スロット2Aに内蔵される部分1Aの蓋
部材4(図2参照)、パソコン2外に出る部分1Bの蓋
部材5(図2参照)、および図8〜図10を参照して後
述するコネクタ3と制御回路部50とを接続するフレキ
シブル基板25B(図10参照)等を取り除いた状態を
示し、かつICカード6を挿入していない状態を示す。
なお、図6はICカード6を挿入している状態を示す。
【0017】装置本体9は、各機構部材を保持するメイ
ンフレーム10と、このメインフレーム10が固定され
るとともに外形を構成するメインフレーム枠11とから
なる。装置本体9の構成部材であるメインフレーム枠1
1のメモリカード用スロット2Aに内蔵される部分は、
適用対象のメモリカードの規格に合った形状寸法になっ
ている。
【0018】メインフレーム枠11のパソコン2外に出
る部分1Bの端面には、ICカード6の挿入ガイドとな
るガイド部11A,11B,11Cを有したカ−ド挿入
口11Gが設けられている。このカ−ド挿入口11Gは
入り口が広く、ICカード6の挿入方向(矢印A方向)
に向かって狭まり所定の開口部寸法に形成されている。
【0019】カ−ド挿入口11Gのガイド部11Cの近
傍には、ガイドローラ26A,26Bがガイドローラば
ね26CによってICカード6の挿入方向に向かって右
方向(矢印B方向)に付勢された状態かつ回転自在に保
持されていてカ−ド付勢手段26を構成している。そし
て、これらガイドローラ26A,26BによりICカー
ド6を矢印B方向に押圧し、カ−ド挿入口11Gと連通
するICカード挿入路7の一側に設けられたガイド面1
1D,11Eに突き当たることにより、カ−ド挿入口1
1G付近での幅方向の位置決めがなされるようになって
いる。
【0020】これにより、ICカード6の後端側の幅方
向の位置決めを行う第1の位置決め機構45Aを構成し
ている。また、メインフレーム10の下面側には、メイ
ンフレーム10に形成された複数(この実施例では4か
所)のスリット10Aに、爪部30Eをそれぞれ係合さ
せることにより、ICカード挿入路7に沿ってICカー
ド6の挿入方向である第1の方向(矢印Q方向)とIC
カード6の排出方向である第2の方向(矢印R方向)に
移動自在にスライダ30が保持された状態となってい
る。
【0021】さらに、カード挿入口11Gの近傍右側、
すなわち、上記コンピュータ装置2外に出る部分1Bの
カード挿入口11Gに向かって右側部位に位置して、ス
ライダ移動手段としてのスライダ移動機構100が収容
されており、上記スライダ30をICカードの挿入方向
である第1の方向(矢印Q方向)とICカードの排出方
向である第2の方向(矢印R方向)に移動させるように
なっている。
【0022】すなわち、スライダ30には、カード挿入
口11Gの方向に位置する端部の幅方向中央部に、長孔
30Fが形成されている。一方、メインフレーム10に
は、軸36Aを介して回動可能にリンク36が保持され
ており、このリンク36の一端側に突設されたピン36
Bが上記長孔30Fに係合して連結されている。
【0023】また、リンク36の他端側は、ピン36C
を介してナット部材105が連結されている。このナッ
ト部材105は、駆動源であるモータ106の軸と一体
のスクリュ107に螺合しており、モータ106の正回
転および逆回転により上記スライダ30の移動方向と平
行な矢印S,T方向に往復移動可能となっている。
【0024】そして、モータ106の正回転によりナッ
ト部材105が矢印S方向に移動することにより、リン
ク36を介して連結したスライダ30がICカード6の
挿入方向である第1の方向(矢印Q方向)に移動し、ま
た、モータ106の逆回転によりナット部材105が矢
印T方向に移動することにより、リンク36を介して連
結したスライダ30がICカードの排出方向である第2
の方向(矢印R方向)に移動するようになっている。
【0025】さらに、スライダ30の中央部には、メイ
ンフレーム10に形成された開口部10Bに対応する開
口部30Gがあり、この開口部30G内に後述するコン
タクトホルダ22が嵌入されている。このコンタクトホ
ルダ22は、図6に示すように両側端面中央部に突設さ
れた突起22G,22Gを、上記メインフレーム10の
開口部10Bに固定されたコンタクトガード16の両側
端面部に形成されたスライド溝16A,16Aに係合さ
せることにより、上下方向にのみ移動可能となってい
る。
【0026】また、図4、図6に示すように、ICカー
ド挿入路7の奥行き方向には、ICカード6が所定位置
まで挿入されるまで上記スライダ30の移動を阻止しI
Cカード6が所定位置まで挿入された時点で上記スライ
ダ30の固定を解除するとともにこの解除に伴って移動
した上記スライダ30により上記ICカード6を押し戻
す方向の動きが規制される移動部材としてのレバー32
が設けられている。
【0027】すなわち、メインフレーム10に突設され
た支軸32Dを介して回動可能、かつ、ばね33によっ
て反時計方向(図4の矢印D方向)に回動するように付
勢された移動部材としてのレバー32が設けられてい
る。
【0028】このレバ−32の一端部には、自己潤滑性
のある部材からなるカ−ド当接部38が形成されてお
り、挿入されたICカード6の端面と当接するようにな
っている。レバ−32は、ICカード6の押込み動作に
伴ってカ−ド当接部38が押されることにより時計方向
(図4の矢印E方向)に回動するようになっている。
【0029】また、レバー32には、ストッパ部となる
扇形部32Aが設けられていて、スライダ30の切起し
部30Aと当接してスライダ30が図4中右側へ移動し
ないように押さえている。この扇形部32Aは、レバー
32が時計方向(矢印E方向)に回動してICカード6
が所定位置に来た時に扇形が途切れスライダ30が図中
右方向(矢印Q方向)へ移動できるような形状になって
いる。
【0030】レバー32の配設位置の近傍かつICカー
ド6の位置決め基準側には、メインフレーム10とベー
スフレーム12(図5参照)との間で狭持され、かつ支
軸34Eを中心として回動可能に保持された第1のガイ
ド部材34が設けられている。この第1のガイド部材3
4は、ばね34Aによって時計回り方向(矢印G方向)
に付勢され通常の状態ではメインフレーム枠11の内側
に収納されている。
【0031】また、この第1のガイド部材34には、上
記レバー32に設けられた突起部32Bと当接する部分
34Cと、反時計回りにレバーの突起部32Bによって
回動させられ所定位置に来た時にICカード6の先端が
入り込む突当て面34Bとが形成されている。
【0032】レバー32の配設位置の近傍かつICカー
ド6の反位置決め基準側である押え側には、メインフレ
ーム10とベースフレーム12との間で狭持され、かつ
支軸35Eを中心として回動可能に保持された第2のガ
イド部材35が設けられている。この第2のガイド部材
35は、ばね35Aによって反時計回り方向(矢印H方
向)に付勢され通常の状態ではメインフレーム枠11の
内側に収納されている。
【0033】また、この第2のガイド部材35には、ガ
イド部材34に当接する部分35Cと、ICカード6の
先端が入り込む突当て面35Bとが形成され、通常の状
態では収納されているのも第1のガイド部材34と同様
である。
【0034】ここで、第2のガイド部材35を矢印H方
向に付勢するばね35Aは、第1のガイド部材34を矢
印G方向に付勢するばね34Aよりも強く設定されてい
る。また、ICカード6が所定位置に来た時に回動した
位置決め基準側の第1のガイド部材34が、メインフレ
ーム枠11のストッパ手段としての突当て部11Fに当
たり、これ以上反矢印G方向に回動しないようになって
いる。
【0035】一方、押え側の第2のガイド35は、この
突当て部11Fに相当するものを設けず遊びを持たせて
おく。このことによりICカード6が所定位置に来た時
に先端の幅方向の位置が基準側の第1のガイド部材34
によって決められることになる。
【0036】これにより、ICカード6の先端側の幅方
向の位置決めを行う第2の位置決め機構45Bを構成し
ている。上記のように、この実施例においては、ICカ
−ド6が所定位置に挿入された際に上記ICカード6の
幅方向の位置決めを行う第1,第2の位置決め機構45
A,45Bからなる位置決め手段45を有する。
【0037】また、カ−ド挿入口11Gの近傍左側、す
なわち、上記コンピュータ装置2外に出る部分1Bのカ
ード挿入口11Gに向かって左側部位に位置して、IC
カード6がICカード挿入路7に挿入されたことを検知
するICカード挿入検知手段としてのマイクロスイッチ
8Aと、コンタクト23,24を上記ICカード6の接
点としてのコンタクト部6Bに接触すべく上記スライダ
30が上記コンタクトホルダ22を押下げる位置にある
か否かを検知するICカード装着完了検知手段としての
マイクロスイッチ8Bとがメインフレーム枠11に固定
された状態に配置されている。
【0038】そして、ICカード6の先端がカ−ド挿入
口11Gに挿入されてガイドローラ26Aが矢印C方向
へ移動すると、このローラ26Aによってマイクロスイ
ッチ8Aが入るようになっている。
【0039】また、ICカード6が所定の位置まで挿入
されると、上記スライダ移動手段100のモータ106
が正回転してナット部材105が図4の矢印S方向に移
動される。これにより、リンク36を介してナット部材
105と連結したスライダ30がICカード6の挿入方
向である第1の方向(矢印Q方向)に移動する。スライ
ダ30が矢印Q方向へ移動すると、スライダ30に突設
された左に行くに従ってマイクロスイッチ8Bに近づく
ような傾斜部分を有する切起し部30Bによって、マイ
クロスイッチ8Bが入るようになっている。
【0040】次に、コンタクトホルダ22の構造につい
て図7を参照して説明する。コンタクトホルダ22の側
面には、スライダ30のクランク状突起(図示しない)
と嵌合うガイド溝(図示しない)が設けられている。こ
のガイド溝には、クランク状突起が当接して移動するカ
ム面22C,22D,22E,22Fが設けられてい
る。また、コンタクトホルダ22は両側に突起22G,
22Gが設けられていてメインフレーム10に固定され
たコンタクトガード16に設けられたスライド溝16
A,16Aによって、上下方向のみに移動可能に保持さ
れている。
【0041】この状態でスライダ30が、ICカード6
の挿入方向へ移動すればクランク状突起部の下面がカム
面22C,22D,22Eと移動してコンタクトホルダ
22を下方へ押下げ、スライダ30が戻ればクランク状
突起部の上面がカム面22Fを介してコンタクトホルダ
22を押上げることになる。
【0042】また、フレキシブル基板25Bには、図8
〜図10に示すように、制御回路部50、マイクロスイ
ッチ8A、マイクロスイッチ8B、発振子53、54、
およびコネクタ3が設けられている。
【0043】また、コンタクト23,24は、図8〜図
10に示すように、I/O信号ライン58a、リセット
信号ライン58b、電源ライン58c、クロック信号ラ
イン58d、アースライン58eによって、制御回路部
50と電気的に接続されている。さらに、制御回路部5
0は、フレキシブル基板25Bのアドレスバスライン5
5、データバスライン57、制御信号ライン56によっ
てコネクタ3と電気的に接続されている。このコネクタ
3としては規格化されたメモリカード用のコネクタ等を
用いることにより、各種パソコン2のメモリカード用ス
ロット2Aを利用してパソコン2のコネクタ2Bに接続
することが可能となる。
【0044】なお、コネクタ3は、前述のメインフレー
ム枠11の先端部に形成された嵌込み部11Jに嵌合保
持され、また、フレキシブル基板25Bおよび制御回路
部50は、メインフレーム10にそれぞれ固定保持され
ている。
【0045】上記制御回路部50の構成を、図1に示す
ブロック図を参照して説明する。上記制御回路部50
は、アクセス制御部61、ICカードデータポート6
2、ステータスポート62a、リーダライタ制御ポート
63、バッファ64、65、セレクタ66、シリアル−
パラレル変換器67、入出力分岐部68、制御部69、
リセット制御部70、VCC制御・ショート検出部7
1、クロック制御部72、および発振器73、74によ
って構成されている。
【0046】上記制御回路部50は、上記各部からなる
1つの集積回路(LSI)で構成されている。アクセス
制御部61は、アドレスバス55、制御信号ライン56
がそれぞれ接続され、コネクタ3を介して上記パソコン
2と接続されるようになっている。
【0047】アクセス制御部61は、上記パソコン2か
らアドレスバス55を介して供給されるポート選択用の
アドレスと上記パソコン2から制御信号ライン56を介
して供給されるリード信号あるいはライト信号により内
部制御信号を生成し、その生成した内部制御信号を信号
線76aを介してICカードデータポート62へ出力す
るか、信号線76oを介してステータスポート62aへ
出力したり、あるいは信号線76bを介してリーダライ
タ制御ポート63へ出力するものである。
【0048】すなわち、アクセス制御部61は、アドレ
スバス55によりICカードデータポート62に対する
ポート選択用のアドレスが供給されるとともに、制御信
号ライン56からリード信号が供給された際、ICカー
ドデータポート62のポートをパソコン2側に開き、デ
ータバス75aからのデータがデータバス57に出力さ
れるようにする。これにより、バッファ65からのデー
タがパソコン2へ出力できるようになる。
【0049】また、アクセス制御部61は、アドレスバ
ス55によりICカードデータポート62に対するポー
ト選択用のアドレスが供給されるとともに、制御信号ラ
イン56からライト信号が供給された際、ICカードデ
ータポート62のポートをバッファ64側に開き、デー
タバス57からのデータがデータバス75aに出力され
るようにする。これにより、パソコン2からのデータが
バッファ64へ出力できるようになる。
【0050】また、アクセス制御部61は、アドレスバ
ス55によりステータスポート62aに対するポート選
択用のアドレスが供給されるとともに、制御信号ライン
56からリード信号が供給された際、ステータスポート
62aのポートをパソコン2側に開き、信号線76cあ
るいは76dからのステータス信号がデータバス57に
出力されるようにする。これにより、バッファ64、あ
るいは65からのステータス信号がパソコン2へ出力で
きるようになる。
【0051】また、アクセス制御部61は、アドレスバ
ス55によりリーダライタ制御ポート63に対するポー
ト選択用のアドレスが供給されるとともに、制御信号ラ
イン56からリード信号が供給された際、リーダライタ
制御ポート63のポートをパソコン2側に開き、データ
バス75dからのデータがデータバス57に出力される
ようにする。これにより、制御部69からのデータがパ
ソコン2へ出力できるようになる。
【0052】また、アクセス制御部61は、アドレスバ
ス55によりリーダライタ制御ポート63に対するポー
ト選択用のアドレスが供給されるとともに、制御信号ラ
イン56からライト信号が供給された際、リーダライタ
制御ポート63のポートを制御部69側に開き、データ
バス57からのデータがデータバス75dに出力される
ようにする。これにより、パソコン2からのデータ(コ
マンド)が制御部69へ出力できるようになる。
【0053】ICカードデータポート62は、データバ
ス57と接続され、コネクタ3を介して上記パソコン2
と接続されるようになっている。ICカードデータポー
ト62は、アクセス制御部61からの内部制御信号に応
じてポートを開いたり、閉じたりし、ポートが開いてい
る際、データバス57とデータバス75aとを接続し、
上記パソコン2からデータバス57を介して供給される
データをデータバス75aを介してバッファ64へ出力
したり、あるいはバッファ65からデータバス75aを
介して供給されるデータをデータバス57を介して上記
パソコン2へ出力するものである。
【0054】ステータスポート62aは、アクセス制御
部61からの内部制御信号に応じてポートを開いたり、
閉じたりし、ポートが開いている際、バッファ64から
信号線76cを介して供給されるステータス信号として
の記憶データ空き信号をデータバス57を介して上記パ
ソコン2へ出力したり、バッファ65から信号線76d
を介して供給されるステータス信号としての記憶データ
有り信号をデータバス57を介して上記パソコン2へ出
力するものである。
【0055】これにより、パソコン2は、バッファ64
の空き状態に応じてICカードへの送信データを制御回
路部50へ出力したり、バッファ65へのデータの記憶
状態に応じてICカードからの受信データを制御回路部
50から入力するようになっている。
【0056】リーダライタ制御ポート63は、アクセス
制御部61からの内部制御信号に応じてポートを開いた
り、閉じたりし、ポートが開いている際、データバス5
7とデータバス75dとを接続し、パソコン2と制御部
69との間でデータのやり取りが行えるようにしたもの
である。
【0057】バッファ64、65は、ICカード6の送
受信電文を記憶するのに十分な記憶容量を有する先入れ
先出しメモリであり、ファーストイン ファーストアウ
トのRAMで構成されている。
【0058】バッファ64は、入力用のバッファメモリ
であり、シリアル−パラレル変換器67から信号線76
eを介して供給される送信許可信号に応じて1バイト単
位のデータをデータバス75b、セレクタ66、データ
バス75cを介してシリアル−パラレル変換器67へ出
力するようになっている。
【0059】バッファ65は、出力用のバッファメモリ
であり、信号線76fを介して供給される受信用意完了
信号に応じて、シリアル−パラレル変換器67からデー
タバス75c、セレクタ66、データバス75bを介し
て供給される1バイト単位のデータを順次記憶するよう
になっている。
【0060】セレクタ66は、制御部69から信号線7
6gを介して供給されるセレクト信号に基づいて、デー
タバス75cと75dとを接続し、制御部69とシリア
ル−パラレル変換器67との間でデータ転送ができた
り、データバス75bと75dとを接続し、制御部69
とバッファ65との間でデータ転送ができたり、データ
バス75bと75cとを接続し、シリアル−パラレル変
換器67とバッファ64、65との間でデータ転送がで
きたりするように切り換えるものである。
【0061】シリアル−パラレル変換器67は、バッフ
ァ64からデータバス75b、セレクタ66、データバ
ス75cを介して供給される1バイト単位のパラレルデ
ータを出力用のシリアルデータ(Tx)に変換して、信
号線76hを介して入出力分岐部68へ出力したり、あ
るいは入出力分岐部68から信号線76iを介して供給
される入力用のシリアルデータ(Rx)を1バイトのパ
ラレルデータに変換してデータバス75c、セレクタ6
6、データバス75bを介してバッファ65へ出力した
り、あるいはデータバス75c、セレクタ66、データ
バス75dを介して制御部69へ出力するものである。
【0062】シリアル−パラレル変換器67は、バッフ
ァ64からの1バイト単位のデータを入出力分岐部68
へ出力するごとに、信号線76eから送信許可信号を出
力するものであり、入出力分岐部68からの1バイト単
位のデータをバッファ65へ出力するごとに、信号線7
6fから受信用意完了信号を出力するものである。
【0063】入出力分岐部68は、シリアル−パラレル
変換器67から信号線76hを介して供給されるデータ
をI/O信号ライン58aとコンタクト23(24)を
介してICカード6に出力したり、あるいはICカード
6からコンタクト23(24)とI/O信号ライン58
aを介して供給されるデータを信号線76iを介してシ
リアル−パラレル変換器67へ出力するものである。
【0064】制御部69は、パソコン2からデータバス
57、リーダライタ制御ポート63、コントローラ用の
データバス75dを介して供給される制御データに応じ
て種々の制御を行うものである。
【0065】制御部69は、VCC制御・ショート検出
部71から信号線76kを介して供給される検出信号に
より、ショートを判断し、その判断結果をパソコン2側
へ出力するものである。
【0066】制御部69は、ICカード6からの応答デ
ータ(Answer To Reset)により、エラ
ーが生じたか否かを判断し、エラーが生じた場合、パソ
コン2へエラー信号を出力し、エラーが生じなかった場
合、パソコン2へICカード6からの応答データを出力
するものである。
【0067】制御部69は、信号線76gを介してセレ
クタ66にセレクト信号を出力し、信号線76jを介し
てリセット制御部70にリセット信号を出力し、信号線
76kを介してVCC制御・ショート検出部71に電源
オン信号、電源オフ信号を出力し、信号線76lを介し
てクロック制御部72にクロックオン、オフ信号やクロ
ック切換信号を出力するようになっている。
【0068】また、制御部69には、上記マイクロスイ
ッチ8A、8Bも接続されている。これにより、制御部
69は、上記マイクロスイッチ8A、8Bからの検出信
号により、ICカード6の挿入状態を判断できるように
なっている。
【0069】リセット制御部70は、制御部69から信
号線76jを介して供給されるリセット信号をリセット
信号ライン58bとコンタクト23(24)を介してI
Cカード6に出力するものである。
【0070】VCC制御・ショート検出部71は、制御
部69から信号線76kを介して供給される電源オン信
号に応じて、電源電圧Vccを電源ライン58cとコン
タクト23(24)を介してICカード6に供給し、制
御部69から信号線76kを介して供給される電源オン
信号に応じて、電源電圧Vccの供給を停止するもので
ある。
【0071】クロック制御部72は、クロック切換回路
72aを有している。このクロック切換回路72aは、
制御部69から信号線76lを介して供給されるクロッ
ク切換信号(図12の(c)参照)に応じて、発振器7
3から信号線76mを介して供給される発振クロックC
LK1(図12の(a)参照)に基づいた所定周波数の
クロックCLK(図12の(d)の前半部参照)、ある
いは発振器74から信号線76nを介して供給される発
振クロックCLK2(図12の(b)参照)に基づいた
所定周波数のクロックCLK(図12の(d)の後半部
参照)を選択的に、クロック信号ライン58dとコンタ
クト23(24)を介してICカード6に出力するもの
である。
【0072】発振器73は、発振子53が接続されてお
り、発振子53からの信号を分周して作成した第1の周
波数の発振クロックCLK1をクロック切換回路72a
へ出力するものであり、発振器74は、発振子54が接
続されており、発振子54からの信号を分周して作成し
た第2の周波数の発振クロックCLK2(CLK1>C
LK2)をクロック切換回路72aへ出力するものであ
る。
【0073】また、図示しないアース部がアースライン
58eとコンタクト23(24)を介してICカード6
に接続され、ICカード6がアースされるようになって
いる。
【0074】上記クロック切換回路72aは、図11に
示すように、D型フリップフロップ回路(FF回路)8
1、82、83、84、アンド回路85、86、87、
88、オア回路89、およびインバータ回路90、9
1、92によって構成されている。
【0075】たとえば、制御部69から供給されるクロ
ック切換信号が“H“レベルで、FF回路82のセット
出力により、アンド回路86のゲートが開いており、発
振器73からの発振クロックCLK1がアンド回路86
およびオア回路89を介して、クロック切換回路72a
からのクロックCLKとして出力されている状態となっ
ている。
【0076】この状態において、制御部69から供給さ
れるクロック切換信号が“L“レベルとなった場合、ア
ンド回路85のゲートが閉じることにより、発振器73
からの発振クロックCLK1によりFF回路81、82
が順次リセットされ、2クロック目にはアンド回路86
のゲートが閉じ、発振器73からの発振クロックCLK
1がオア回路89に供給されなくなる。
【0077】また、制御部69から供給されるクロック
切換信号が“L“レベルとなった場合、アンド回路86
のゲートが開き、FF回路82のリセット出力がFF回
路83に供給されることにより、次の発振器74からの
発振クロックCLK2によりFF回路83がセットし、
さらに次の発振器74からの発振クロックCLK2によ
りFF回路84がセットし、このFF回路84のセット
出力により、アンド回路88のゲートが開く。
【0078】これにより、発振器74からの発振クロッ
クCLK2がアンド回路88およびオア回路89を介し
て、クロック切換回路72aからのクロックCLKとし
て出力される。
【0079】また、発振クロックCLK2から発振クロ
ックCLK1に切換わる場合も上記同様に動作するよう
になっている。なお、クロック切換回路72aのオア回
路89から出力されるクロックCLKは、直接ICカー
ド6へ供給されるものではなく、図示しないクロック停
止回路と出力バッファを介して出力されるようになって
いる。
【0080】クロック切換回路72aによれば、クロッ
ク切換信号がクロックに同期して出力されるとともに、
現在供給している発振クロックCLK1の出力が停止し
た後に新たな発振クロック(CLK2)が供給されるた
め、クロック切換時にノイズ等が発生することがない。
【0081】次に、上記のような構成において、制御回
路部50の動作を図13、図14に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。まず、パソコン2からのコマン
ド受信待ちの状態において、アクセス制御部61に、パ
ソコン2からアドレスバス55を介してリーダライタ制
御ポート63のアドレスが供給されるとともに、制御信
号ライン56を介してライト信号が供給される。する
と、アクセス制御部61は、リーダライタ制御ポート6
3のポートを制御部69側に開き、データバス57から
のデータがデータバス75dに出力されるようにする。
これにより、パソコン2からのデータ(活性化コマン
ド)が制御部69へ出力されるようになる。
【0082】ついで、パソコン2からの活性化コマンド
がデータバス57、リーダライタ制御ポート63、およ
びデータバス75dを介して制御部69へ供給される。
制御部69はその活性化コマンドの受信を判断した際、
マイクロスイッチ8A、8Bからの検知信号により、I
Cカード6の挿入をチェックする。ICカード6が挿入
されていないことが判断された場合、制御部69はエラ
ーと判断し、パソコン2へエラー信号を出力する。
【0083】このエラー信号は、データバス75d、リ
ーダライタ制御ポート63、およびデータバス57を介
してパソコン2へ出力されたり、あるいはデータバス7
5d、セレクタ66、データバス75b、バッファ6
5、データバス75a、ICカードデータポート62お
よびデータバス57を介してパソコン2へ出力された
り、あるいはそれら2つのルートを通ってエラーの種類
と内容とがパソコン2へ出力されるものであっても良
い。
【0084】また、上記チェックにより、ICカード6
が挿入されていることが判断された場合、制御部69は
ICカード6の活性化と判断し、それぞれ順に、電源オ
ン信号をVCC制御・ショート検出部71に出力し、ク
ロックオン信号をクロック制御部72に出力し、リセッ
ト解除信号をリセット制御部70に出力する。
【0085】これにより、VCC制御・ショート検出部
71は、ICカード6へ電源電圧Vccを供給し、クロ
ック制御部72は、ICカード6へクロック切換え回路
72aからのクロックCLKを供給し、リセット制御部
70は、ICカード6へのリセット信号の出力を解除す
る。
【0086】また、制御部69はセレクタ66に応答の
受信に対応する切換信号を出力する。これにより、セレ
クタ66はデータバス75cと75dを接続する。これ
により、ICカード6からの応答データ(Answer
To Reset)が、コンタクト23(24)、I
/O信号ライン58a、入出力分岐部68、信号線76
i、データバス75c、セレクタ66、データバス75
dを介して制御部69へ供給される。制御部69はIC
カード6からの応答データを受信し、この受信した応答
データによりエラーが生じたか否かを判断し、エラーが
生じた場合、パソコン2へエラー信号を出力する。
【0087】また、上記判断の結果、エラーが生じてい
なかった場合、制御部69はセレクタ66に応答の送信
に対応する切換信号を出力する。これにより、セレクタ
66はデータバス75dと75bを接続し、制御部69
からのデータがバッファ65へ出力されるようにする。
【0088】これにより、制御部69からのICカード
6の応答データが、データバス75d、セレクタ66、
およびデータバス75bを介してバッファ65に供給さ
れる。バッファ65にそのデータが記憶されると、その
データの記憶がなされていることを示すステータス信号
としての記憶データ有り信号が信号線76dを介してス
テータスポート62aへ出力される。
【0089】この状態において、アクセス制御部61
に、パソコン2からアドレスバス55を介してステータ
スポート62aのアドレスが供給されるとともに、制御
信号ライン56を介してリード信号が供給される。する
と、アクセス制御部61は、ステータスポート62aの
ポートをパソコン2側に開き、信号線76c、あるいは
76dからのステータス信号がデータバス57を介して
パソコン2に出力される。
【0090】この際、パソコン2にバッファ65からの
記憶データ有り信号が供給された場合、パソコン2はア
ドレスバス55を介してアクセス制御部61にICカー
ドデータポート62のアドレスを出力するとともに、制
御信号ライン56を介してアクセス制御部61にリード
信号を出力する。
【0091】すると、アクセス制御部61は、ICカー
ドデータポート62のポートをパソコン2側に開き、デ
ータバス75aからのデータがデータバス57に出力さ
れるようにする。これにより、バッファ65のICカー
ド6からの応答データがパソコン2へ出力される。
【0092】また、制御部69は、セレクタ66にパソ
コン2とICカード6との通信の許可に対応する切換信
号を出力する。これにより、セレクタ66はデータバス
75bと75cを接続する。この結果、パソコン2とI
Cカード6とのデータの通信が許可される。
【0093】このような状態において、パソコン2から
の送信データをICカード6に出力する場合、パソコン
2からアクセス制御部61に、パソコン2からアドレス
バス55を介してステータスポート62aのアドレスが
供給されるとともに、制御信号ライン56を介してリー
ド信号が供給される。すると、アクセス制御部61は、
ステータスポート62aのポートをパソコン2側に開
き、信号線76c、あるいは76dからのステータス信
号がデータバス57を介してパソコン2に出力される。
【0094】この際、パソコン2にバッファ65からの
記憶データ空き信号が供給された場合、パソコン2はア
ドレスバス55を介してアクセス制御部61にICカー
ドデータポート62のアドレスを出力するとともに、制
御信号ライン56を介してアクセス制御部61にライト
信号を出力する。
【0095】すると、アクセス制御部61は、ICカー
ドデータポート62のポートをバッファ64側に開き、
データバス57からのデータがデータバス75aに出力
されるようにする。
【0096】さらに、パソコン2はデータバス57を介
して送信データをICカードデータポート62に出力す
る。このICカードデータポート62に供給された送信
データはデータバス75aを介してバッファ64へ出力
され、記憶される。
【0097】ついで、バッファ64は、シリアル−パラ
レル変換器67からの送信許可信号に応じて1バイト単
位のデータを出力する。このバッファ64から出力され
るデータは、データバス75b、セレクタ66、および
データバス75cを介してシリアル−パラレル変換器6
7に供給される。シリアル−パラレル変換器67は、供
給されるデータをシリアルデータに変換して出力する。
このシリアル−パラレル変換器67から出力されるシリ
アルデータは、信号線76h、入出力分岐部68、およ
びI/O信号ライン58aを介してICカード6に供給
される。
【0098】次に、ICカード6からの受信データをパ
ソコン2に出力する場合、ICカード6からのシリアル
データがI/O信号ライン58a、入出力分岐部68、
および信号線76iを介してシリアル−パラレル変換器
67に供給される。そして、シリアル−パラレル変換器
67に1バイトのパラレルデータが生成された際、シリ
アル−パラレル変換器67は受信用意完了信号を信号線
76fを介してバッファ65に出力する。
【0099】また、上記シリアル−パラレル変換器67
で生成されたパラレルデータは、データバス75c、セ
レクタ66、およびデータバス75bを介してバッファ
65に出力される。これにより、バッファ65は、受信
用意完了信号により上記シリアル−パラレル変換器67
からのデータを記憶する。
【0100】以後、ICカード6からの1バイト単位の
データが順次バッファ65に記憶される。そして、バッ
ファ65からステータス信号としての記憶データ有り信
号が信号線76dを介してステータスポート62aへ出
力される。
【0101】この状態において、アクセス制御部61
に、パソコン2からアドレスバス55を介してステータ
スポート62aのアドレスが供給されるとともに、制御
信号ライン56を介してリード信号が供給される。する
と、アクセス制御部61は、ステータスポート62aの
ポートをパソコン2側に開き、信号線76c、あるいは
76dからのステータス信号がデータバス57を介して
パソコン2に出力される。
【0102】この際、パソコン2にバッファ65からの
記憶データ有り信号が供給された場合、パソコン2はア
ドレスバス55を介してアクセス制御部61にICカー
ドデータポート62のアドレスを出力するとともに、制
御信号ライン56を介してアクセス制御部61にリード
信号を出力する。
【0103】すると、アクセス制御部61は、ICカー
ドデータポート62のポートをパソコン2側に開き、デ
ータバス75aからのデータがデータバス57に出力さ
れるようにする。これにより、バッファ65のICカー
ド6からの受信データがパソコン2へ出力される。
【0104】次に、パソコン2からのコマンドによりク
ロックの切換えを行う場合、上述したようにステータス
を調べ、データの送受信を行っていない際に、アクセス
制御部61に、パソコン2からアドレスバス55を介し
てリーダライタ制御ポート63のアドレスが供給される
とともに、制御信号ライン56を介してライト信号が供
給される。すると、アクセス制御部61は、リーダライ
タ制御ポート63のポートを制御部69側に開き、デー
タバス57からのデータがデータバス75dに出力され
るようにする。これにより、パソコン2からのデータ
(クロック切換えコマンド)が制御部69へ出力される
ようになる。
【0105】ついで、パソコン2からのクロック切換え
コマンドがデータバス57、リーダライタ制御ポート6
3、およびデータバス75dを介して制御部69へ供給
される。制御部69はそのクロック切換えコマンドの受
信を判断した際、そのコマンドに応じたクロック切換信
号を信号線76lを介してクロック制御部72のクロッ
ク切換回路72aに出力する。
【0106】これにより、クロック切換回路72aは、
供給されるクロック切換信号に応じて、発振クロックC
LK1あるいはCLK2に基づいたクロックCLKを、
クロック信号ライン58dとコンタクト23(24)を
介してICカード6に出力する。
【0107】また、制御部69は、VCC制御・ショー
ト検出部71からの検出信号により、電源のショートを
判断したり、マイクロスイッチ8A、8Bからの検出信
号により、ICカード6の抜き取りを判断した場合、上
述したエラー出力と同様に、パソコン2へ出力する。
【0108】また、制御部69にパソコン2からの非活
性コマンドが供給された際、制御部69は、ICカード
6の非活性化と判断し、それぞれ順に、リセット信号を
リセット制御部70に出力し、クロックオフ信号をクロ
ック制御部72に出力し、電源オフ信号をVCC制御・
ショート検出部71に出力する。
【0109】これにより、リセット制御部70は、IC
カード6へリセット信号を出力し、クロック制御部72
は、ICカード6へクロック切換え回路72aからのク
ロックCLKの供給を停止し、VCC制御・ショート検
出部71は、ICカード6へ電源電圧Vccの供給を停
止する。
【0110】また、制御部69はセレクタ66に非活性
化に対応する切換信号を出力する。これにより、セレク
タ66はデータバス75cと75dの接続を解除(禁
止)する。この結果、パソコン2とICカード6とのデ
ータの通信が禁止される。
【0111】上記したように、ICカードリーダライタ
では、上位装置(パソコン)とのインタフェースがバス
による接続となっており、従来のリーダライタのインタ
フェースがシリアル通信による接続であったのと比較し
て、上位装置がリーダライタにアクセスする速度が格段
に向上している。
【0112】また、リーダライタの制御は、ICカード
とのデータのやり取りを行うポートとは別のポートとな
っており、従来の伝送のプロトロルによりリーダライタ
の制御とICカードとの入出力を区別する煩雑が解消さ
れ、ICカードとの通信中でもリーダライタの制御が行
えるように改善された。
【0113】また、ICカードデータポートとシリアル
−パラレル変換器の間に先入れ先出しメモリ(FirstIn
FirstOut RAM)の入力用、出力用のバッファを備えるこ
とにより、ICカードとの送信または受信にかかる時間
に関係なく上位装置からICカードへの送信電文の出力
または受信電文の入力をまとめて行えるようになり、上
位装置のICカードとの通信にかかる時間を短縮するこ
とができる。
【0114】このICカードリーダライタは、ICカー
ド用のクロック発振器を2つ持ち、クロックの切換えは
上位装置からの制御により行うことができる。クロック
の切換え期間にクロックの周期の1/2以下のパルスや
ノイズの出ないクロックの切換えを実現している。これ
により、リーダライタの内部制御方法を変えることなく
各種ICカードに対応することができる。
【0115】このICカードリーダライタは、全てを1
つのLSIで構成し、1枚のフレキシブル基板にLSI
と上位装置とのコネクタ、ICカードのコンタクト端子
を実装することにより、従来のリーダライタと比較して
薄型化、小型化を実現している。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
上位装置とICカードとの間でデータのやり取りを行う
ものにおいて、処理速度の向上が図れ、制御の煩雑さを
改善できるICカードリーダライタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるICカードリード
ライタの制御回路部の構成を示すブロック図。
【図2】ICカードリードライタの外観を示す斜視図。
【図3】ICカードリードライタを差込むノート型パソ
コンのメモリカード用スロット部分を示す斜視図。
【図4】ICカードリードライタの内部構成を示す平面
図。
【図5】ICカードリードライタの内部構成を示す側断
面図。
【図6】ICカードリードライタの内部構成を示す平面
図。
【図7】図6の一部拡大図。
【図8】ICカードリードライタの制御回路部やコネク
タが設置されているフレキシブル基板の構成を示す平面
図。
【図9】フレキシブル基板と各部の構成を示す断面図。
【図10】フレキシブル基板上の各部の接続状態を示す
平面図。
【図11】クロック切換回路の構成を示す電気回路図。
【図12】クロック切換回路における各信号のタイミン
グチャート。
【図13】ICカードリードライタの動作を説明するた
めのフローチャート。
【図14】ICカードリードライタの動作を説明するた
めのフローチャート。
【符号の説明】
1…ICカードリーダライタ 2…パソコン(上位装置) 6…ICカード 8A、8B…マイクロスイッチ 50…制御回路部 53、54…発振子 55…アドレスバス 56…制御信号ライン 57…データバス 61…アクセス制御部 62…ICカードデータポート 62a…ステータスポート 63…リーダライタ制御ポート 64、65…バッファ 66…セレクタ 67…シリアル−パラレル変換器 69…制御部 70…リセット制御部 71…VCC制御・ショート検出部 72…クロック制御部 72a…クロック切換え回路 75a、〜75d…データバス 76a〜76o…信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−8281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取外し可能なICカードへの電源の供
    給、動作クロックの供給、リセットの制御を行う制御手
    段と、ICカードへのシリアルデータの送信、あるいは
    ICカードからのシリアルデータの受信を行う送受信手
    段とを有し、上位装置に対して取り外し可能で、上記上
    位装置と上記制御手段との間での信号のやり取りを行う
    とともに、上記上位装置と上記送受信手段との間でのデ
    ータのやり取りを行うICカードリーダライタにおい
    て、 上記送受信手段に接続され、上記上位装置から供給され
    るパラレルデータを上記ICカードへ送信するシリアル
    データに変換したり、あるいは上記送受信手段から供給
    されるシリアルデータを上記上位装置に対応するパラレ
    ルデータに変換するとともに、ステータス信号を出力す
    るシリアル−パラレル変換手段と、 上記上位装置のデータバスと上記シリアル−パラレル変
    換手段との間に接続されるICカードデータポートと、 上記上位装置のデータバスと上記シリアル−パラレル変
    換手段との間に接続されるステータスポートと、 上記上位装置のデータバスと上記制御手段との間に接続
    されるリード・ライト制御ポートと、 上記上位装置のアドレスバスと制御信号ラインにより接
    続され、上記上位装置からアドレスバスを介してポート
    選択用のアドレスが供給されるとともに、上記上位装置
    から制御信号ラインを介してリード信号あるいはライト
    信号が供給され、それらの信号により、上記各ポートを
    制御するアクセス制御手段とを具備し、 上記アクセス制御手段は、 ICカードデータポートに対するポート選択用のアドレ
    スが供給されるとともに、リード信号が供給された際、
    ICカードデータポートのポートを上位装置側に開き、
    上記シリアル−パラレル変換手段からのデータが上記上
    位装置へ出力され、 ICカードデータポートに対するポート選択用のアドレ
    スが供給されるとともに、ライト信号が供給された際、
    ICカードデータポートのポートを上記シリアル−パラ
    レル変換手段側に開き、上記上位装置からのデータが上
    記シリアル−パラレル変換手段へ出力され、 ステータスポートに対するポート選択用のアドレスが供
    給されるとともに、リード信号が供給された際、ステー
    タスポートのポートを上位装置側に開き、上記シリアル
    −パラレル変換手段からのステータス信号が上記上位装
    置へ出力され、リード・ライト制御ポートに対するポー
    ト選択用のアドレスが 供給されるとともに、リード信号が供給された際、リー
    ド・ライト制御ポートのポートを上位装置側に開き、上
    記シリアル−パラレル変換手段からのデータが上記上位
    装置へ出力され、 リード・ライト制御ポートに対するポート選択用のアド
    レスが供給されるとともに、ライト信号が供給された
    際、リード・ライト制御ポートのポートを上記制御手段
    側に開き、上記上位装置からのデータが上記制御手段へ
    出力されることを特徴とするICカードリーダライタ
  2. 【請求項2】 上記ICカードの動作クロックとして2
    種類のクロックを備え、上記上位装置から上記制御手段
    へ出力されるデータに応じて、上記制御手段により上記
    ICカードに供給するクロックを切換える切換手段を有
    することを特徴とする請求項1に記載のICカードリー
    ダライタ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段、送受信手段、シリアル−
    パラレル変換手段、ICカードデータポート、ステータ
    スポート、リード・ライト制御ポート、およびアクセス
    制御手段が1つの集積回路で構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のICカードリーダライタ
  4. 【請求項4】 上記制御手段、送受信手段、シリアル−
    パラレル変換手段、ICカードデータポート、ステータ
    スポート、リード・ライト制御ポート、およびアクセス
    制御手段がフレキシブル基板に設けられる1つの集積回
    路で構成され、上記フレキシブル基板に設けられる上記
    ICカードと接続するためのコンタクトと上記上位装置
    と接続するためのコネクタが、上記集積回路に直接接続
    されていることを特徴とする請求項1に記載のICカー
    ドリーダライタ
  5. 【請求項5】 上位装置から取り外し可能に形成されI
    Cカードを受入れてデータの入出力を行うICカードリ
    ーダライタにおいて、 上位装置のアドレスバスおよびデータバスに接続される
    コネクタと、 上記コネクタを介して上位装置のデータバスに接続され
    上位装置とICカードとの間でデータを通信可能とする
    ための第1の入出力ポートと、 上記コネクタを介して上位装置のデータバスに接続され
    上位装置リード/ライトに対する指令を受信するための
    第2の入出力ポートと、 上記コネクタを介して上位装置のアドレスバスに接続さ
    れ上位装置から受信したアドレス信号に基づき上記第1
    の入出力ポートもしくは第2の入出力ポートの一方を選
    択する選択手段と、 を具備したことを特徴とするICカードリーダライタ。
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