JP3521855B2 - 目 枕 - Google Patents
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Description
侵害刺激にならない温度以下に制御された水蒸気を導く
と共に適度な押圧をかけることにより、目の乾きが主要
な原因となって生じる眼精疲労の緩和と改善を図り、快
適感を与え、入快眠を誘発する目枕に関する。
いて、目の疲れ(眼精疲労)を訴える人は多い。眼精疲
労の主要な原因の一つとして、コンピューター作業等の
VDT(Visual Display Terminal)作業、自動車の運
転、テレビ観賞、学習、読書等において、目がまばたき
回数の著しく少ない凝視状態におかれる結果、目表面の
重要な保護成分である涙の蒸発量が増加することによる
目の乾燥が考えられている。また、今日のVDT作業を
行う環境は、一般に空調が施された低湿度状態であるた
め目が乾燥し易い状況にあるので、これによっても目の
乾燥による眼精疲労が助長されると考えられている。
コンタクトレンズは、涙に浮かぶ状態で角膜上に装着し
て用いられる。このため、特に涙の分泌量が少ない人に
とっては、目が乾燥するとコンタクトレンズで角膜が傷
つけられるおそれがあり、目の乾燥は、単なる眼精疲労
にとどまらない問題の原因となっている。
レスを蓄積させ、不安定な精神状態や不眠症等の原因と
もなっている。
は、目薬の点眼、蒸しタオルの使用などが対処療法的に
行われている。また、ストレスや不眠の解消を目的とし
て、目及び目の周囲に重みをかける目枕が使用されてい
る。
きを癒すのに効果的ではあるが、目薬の保存安定性の観
点から添加されている防腐剤により、新たな傷害が生じ
ているのも事実である。
することができるが、手軽に用意することができず、任
意の場所で随時利用できるとは限らない。
は、酸とアルカリの中和熱、無機塩の水和熱、鉄粉のよ
うな金属の酸化熱等の化学エネルギーを利用して水を加
熱水蒸気化し、その水蒸気を供給する方法が考えられ
る。しかし、これらの方法により供給される水蒸気を単
に利用しても、水蒸気温度のコントロールが困難であ
り、また直接的な供給は安全性の点で問題がある。
的とされているにもかかわらず、その効果は一部の者に
しか実感されていないというのが実状である。
本発明は、眼精疲労その他の問題を引き起こす目の乾き
や、目の酷使によるストレス、不眠等を防止しあるいは
癒すため、簡便に且つ、蒸しタオルのような安全な湿気
を持続的に目及び目の周囲へ導くと共に、目及び目の周
囲を適度な力で押圧できるようにすることを目的とす
る。
め、本発明は、目及び目の周囲に適用する目枕であっ
て、金属粉の酸化熱を利用する水蒸気発生組成物を利用
した水蒸気発生部を有し、該水蒸気発生組成物の発熱時
に放出される水蒸気を、(1)織布又は不織布、(2)紙類、
(3)プラスチック、天然ゴム、再生ゴム又は合成ゴムか
ら形成した多孔性フィルム又は多孔性シート、(4)穿孔
を有する発泡プラスチック、及び(5)穿孔を有する金属
箔、の少なくとも一種からなる温度調節材に透過させる
ことにより、目枕の目及び目の周囲への適用面から50
℃以下の水蒸気を、水蒸気放出量0.01mg/cm 2
・min以上で放出し、全重量が50g以上400g以
下であることを特徴とする目枕を提供し、また、かかる
目枕であって香気成分が付与されているものを提供す
る。
エネルギーを利用しているので、蒸しタオルを使用して
目及び目の周囲に水蒸気を供給する場合に比して、随
時、簡便に目及び目の周囲に水蒸気を供給することがで
きる。また、目枕の目及び目の周囲への適用面から放出
される水蒸気温度が50℃以下に制御されているので、
心地よく安全に使用することができる。
上になっているので、目及び目の周囲を適度に押圧する
ことができ、この押圧と水蒸気供給の効果により相乗的
に気分をリラックスさせ、入快眠を誘発することができ
る。また、本発明の目枕の適用中に香気成分が香るよう
にすると、本発明の効果をよりいっそう高めることがで
きる。
るものである。ここで、目枕を目及び目の周囲に適用す
るとは、目枕を目及び目の周囲の皮膚に直接的に当て、
目及び目の周囲を覆い、目枕で目及び目の周囲を押圧で
きるようにする行為をいう。
水蒸気発生源として化学エネルギーを利用していること
を特徴の一つとしている。
ルカリの中和熱、無機塩類(塩化カルシウム、塩化マグ
ネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、ゼオラ
イト等)の水和熱、金属粉の酸化熱等をあげることがで
きる。
ける具体的利用態様は、利用する当該化学エネルギーの
反応形態に応じて適宜定める。例えば、酸とアルカリの
中和熱や、無機塩類の水和熱等を利用する場合、水蒸気
発生部は、中和熱や水和熱を発生させる加熱部と、これ
らから発生する熱によって水蒸気を放出する蒸発部とか
ら構成することができる。この場合、加熱部は、反応さ
せる反応物同士を仕切壁で分離し、水蒸気を発生させる
ときに随時その仕切壁を破り、反応を進行させられるよ
うにすればよい。また、蒸発部は、例えば、紙、織布、
不織布等の繊維集合体や多孔質体に水を含浸させたもの
から構成し、加熱部の発熱により水蒸気が放出されるよ
うにすればよい。
用する場合、水蒸気発生部は、金属粉(例えば、鉄、ア
ルミニウム、亜鉛、銅等)、触媒となる塩類(例えば、
塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属の塩化
物、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等のアルカリ土
類金属の塩化物等)、及び水を含有した水蒸気発生組成
物から構成される。この組成物には、必要に応じて、保
水剤(例えば、バーミュキュライト、ケイ酸カルシウ
ム、シリカゲル、シリカ系多孔質物質、アルミナ、パル
プ、木紛、吸水ポリマー等)、反応促進剤(例えば、活
性炭、カーボンブラック、黒鉛等)等を含有させること
ができる。この水蒸気発生組成物は、次式
3+96kcal のように金属粉が酸化する発熱反応をおこし、系内の水
を水蒸気として放出することにより水蒸気発生部として
機能する。
は、一般に化学カイロと称されている発熱体で利用され
ているものである。しかしながら、従来の化学カイロに
おいては、かかる組成物を、通気性及び透湿性が共に低
い素材からなる袋に収容し、反応に必要な水が発熱体か
ら逃げないようにして使用する。
物を水蒸気発生源として使用する場合、この組成物を、
好ましくはASTM法(E−96−80D法)で600
g/m2・24h以上、より好ましくは1000g/m2
・24h以上、さらに好ましくは1500〜3200g
/m2・24hの透湿性を有するシート材料で収容し、
発熱時には反応系内に存在する水の一部が水蒸気となっ
て積極的に系外に放出されるようにする。これにより水
蒸気の放出量を、当該水蒸気発生組成物の成分、水蒸気
発生組成物を収容する袋の素材等にもよるが、1分間に
10〜3000mg程度とすることができ、目枕の目及
び目の周囲への適用面の単位面積当たりの水蒸気放出量
を0.5mg/cm2・min以上にすることができ
る。したがって、目及び目の周囲に十分な水蒸気を供給
することが可能となる。
る水蒸気温度は、その組成物への通気量を制御せず大気
中に開放又はそれに近い状態にすると60℃以上とな
る。60℃以上の水蒸気が、目及び目の周囲に持続的に
適用されると安全性上の問題がひきおこされるおそれが
ある。そこで、本発明においては、目枕の目及び目の周
囲への適用面から放出される水蒸気温度を50℃以下に
制御する。
を、前述の酸とアルカリの中和熱、無機塩類の水和熱等
の化学エネルギーを利用する場合にも行う。
気温度を50℃以下に制御するにあたり、その温度測定
は、JIS S4100使い捨てカイロの温度測定法に
準じる。
利用する化学エネルギーの反応形態、利便性等に応じて
適宜定めることができる。例えば、水蒸気発生部で反応
させる反応物の量、反応物が粒体である場合にはその粒
径等を適宜変えることにより反応速度を調整し、これに
より目枕表面から放出される水蒸気温度を制御する。ま
た、水蒸気発生部と目枕の目及び目の周囲への適用面と
の間に温度調節材を設け、水蒸気発生部から放出された
水蒸気が温度調節材を透過することにより水蒸気温度が
下がるようにしてもよい。このような温度調節材を用い
て温度制御すると、水蒸気発生部で利用する化学エネル
ギーの形態によらず、確実かつ簡便に目枕表面から放出
される水蒸気温度を50℃以下に制御できるので好まし
い。
布、不織布、(2)紙、合成紙等の紙類の他に(3)プラスチ
ック、天然ゴム、再生ゴム又は合成ゴムから形成した多
孔性フィルム又は多孔性シート、(4)穿孔を有するウレ
タンフォーム等の発泡プラスチック、及び(5)穿孔を有
するアルミ箔等の金属箔、の少なくとも一種を使用する
ことができる。
材を用いて温度制御する場合に、温度調節材は水蒸気の
通過抵抗にもなることから、温度調節材の厚み等は、所
定量の水蒸気が目及び目の周囲に到達するように、当該
温度調節材の材質、温度調節材として複数の構成素材を
積層する場合のそれらの組み合わせ態様等に応じて適宜
定める。例えば、温度調節材を単層の不織布から形成す
る場合、その厚さは、0.1mm以上とすることが好ま
しく、1mm以上とすることがより好ましい。
材を形成する場合、厚みをコンパクトにし、かつそれを
通過する水蒸気の温度調節能を高めるため、温度調節材
は、複数種の構成素材からなる積層物とすることが好ま
しい。
枕を置いた場合に目及び目の周囲が適度に押圧され、リ
ラックス感、リフレッシュ感が誘発されるように50g
以上とし、好ましくは80g以上とする。また、目枕の
全重量を過度に重くすると、水蒸気発生部から放出され
た水蒸気が、目枕の目及び目の周囲への適用面に至るま
での通過抵抗が過度に大きくなり易いので、目枕の全重
量は400g以下、特に250g以下とすることが好ま
しい。
絹、麻、合成繊維等からなる不織布、織布、キルティン
グ、(2)紙、合成紙等の紙類、(3)獣毛等を使用すること
ができる。また、目枕の全重量を50g以上にするため
の重量調節材として、(1)ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の有機高分子化合物、(2)シリカ、
アルミナ等のセラミックス、(3)亜麻の種等の種子、そ
ば殻等の種皮、(4)織布、不織布、(5)紙、木材等を使用
することができる。
の適用面における単位表面積あたりの水蒸気発生量は、
目及び目の周囲への水蒸気供給効果の点から、0.01
mg/cm2・min以上となるように調整することが
好ましく、0.5mg/cm2・min以上とすること
がより好ましい。なお、この水蒸気発生量は、室温環境
(25℃、65%RH)下で目枕を外気遮断容器から取
り出し、直ちに小数点以下3桁まで測定可能な上皿天秤
に載せ、その後15分間重量測定を行った場合におい
て、測定開始時の重量をWt0(g)とし、15分後の重
量をWt15(g)とし、目枕の目及び目の周囲への適用
面の表面積をS(cm2)としたときに、以下の式によ
り算出されるものである。
・1000/15S
蒸気放出量を0.01mg/cm2・min以上に調整
するための具体的方法としては、例えば、水蒸気発生部
を化学カイロと同様の水蒸気発生組成物から構成する場
合、水蒸気発生組成物を収容する袋材、温度調節材、あ
るいは目枕の外形等を構成する目枕本体の材料として十
分な透湿性を有するものを使用すればよい。より具体的
には、ASTM法(E−96−80D法)で600g/
m2・24h以上の透湿性を有する材料を使用すること
が好ましく、より好ましくは1000g/m2・24h
以上、さらに好ましくは1500〜3200g/m2・
24hの透湿性を有する材料を使用する。
に香気が香るようすることが好ましい。香気成分として
は、リラックス感、リフレッシュ感、入眠感を誘発する
もの、例えば、ラベンダー、ミント、ローズ等のハーブ
類が好ましい。香気成分の付与方法としては、例えば、
香気成分となる芳香族系化合物を含浸させたシリカ、セ
ルロース等の粒子や真性ラベンダー等のポプリ等の香気
成分担持体を目枕の重量調節材に混合する方法、目枕の
使用時に香りオイルを目枕の表面材につける方法、香り
シートを目枕に貼付する方法などをあげることができ
る。
いては特に制限はないが、例えば、目枕を目及び目の周
囲に適用した場合のずり落ちを防止するため、鼻に当た
る部分にV字カットを施した形状あるいはアイマスク様
形状とすることが好ましい。また、目枕の適用時に目枕
の表面が目及び目の周囲にフィットし、目枕の適用面全
体から温熱水蒸気を実感できるように、目枕には目及び
目の周囲の顔面立体形状に適合するように表面凹凸を付
けることが好ましい。このためには、目枕表面の構成素
材として織布等を使用する場合に、その織布にキルティ
ング加工を施して所定の凹凸をつけてもよい。
気発生部を、目枕本体に着脱自在に装着するポケットを
設けてもよく、また水蒸気発生部を目枕本体の表面に着
脱自在に貼付して安定に固定するため、あるいはポケッ
トに収容した水蒸気発生部の抜け落ちを防止するための
固定手段として、例えば、マジックテープ(登録商
標)、ボタン、フック等を設けてもよい。
照しつつ詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同
一又は同等の構成要素を表している。
平面図(同図(a))及び部分断面図(同図(b))で
ある。なお、図中点線は、目枕を目及び目の周囲に適用
した場合の目の位置を示している。
を透湿性内袋3に収容した水蒸気発生部1と、水蒸気発
生部1上に積層された温度調節材4と、これら全体を収
容する透湿性外袋5と、さらに外側でこれらを密封する
密封袋6からなっている。
密封袋6に密封されているが、この密封袋6は使用時に
は破られ、目枕100Aが取り出される。そして、透湿
性外袋5の水蒸気発生面5aを目及び目の周囲に適用す
ることにより使用される。
目の周囲に適用した場合に、両眼とその周囲を覆うよう
に、目枕100A内で2カ所に区分されて配設されてい
る。
粉の酸化熱を利用したものが使用される。
蒸気発生面3a)が透湿性素材から構成され、その反対
側の面3bが非透湿性素材から構成されている。このよ
うに水蒸気発生組成物2を収容する透湿性内袋3の一方
の面3bを非透湿性とすることにより、水蒸気発生組成
物2から放出された水蒸気を効率よく目又及び目の周囲
に導くことができる。
しては、十分な水蒸気透過量が得られ、水蒸気発生組成
物2が漏れ出ないものであれば特に限定されるものでは
ない。具体的には、ナイロン、ビニロン、ポリエステ
ル、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の人工繊維、パル
プ、綿、麻、絹、獣毛等の天然繊維から選ばれた1種又
は2種以上を混合した織布、不織布、紙、合成紙及びポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物、エチレン−酢酸ビニル共重合体、天然ゴム、再生
ゴム、合成ゴム等の非通気性フィルム、シートに穿孔を
設けたもの等が挙げられる。
台としての不織布4aに貼着され、固定されている。
された温度調節材4は、図4(b)に示されているよう
に、4枚の不織布4aと2枚の紙4bとの積層物からな
っている。なお、本発明において、温度調節材4として
は、この図4の目枕100Aの態様に限られず、前述し
た種々の構成素材を単独であるいは組み合わせて使用す
ることができる。また、図4の目枕100Aのように温
度調節材4を透湿性内袋3と別個に設けることなく、透
湿性内袋3に温度調節材4の機能をもたせてもよい。た
だし、経済性、技術性、製造上の容易性、安全性等の点
からは、温度調節材4は、透湿性内袋3と別個に形成す
ることが好ましい。
容した透湿性内袋3と、温度調節材4の全体を収容して
おり、その外形が、アイマスク様形状となっている。こ
のように目枕100Aの適用時の外形をなす透湿性外袋
5をアイマスク様形状とすることにより、目枕100A
のフィット感を向上させることができる。なお、アイマ
スク様形状としては、或る程度の厚みを有するものの
他、薄いシート状のものも含まれる。
面(水蒸気発生面5a)の周辺部には粘着材7が貼着さ
れている。これにより、目枕100Aを目及び目の周囲
へ容易に固定することが可能となる。なお、目枕100
Aは、それを手で支持することによっても適用部位に固
定できるので、本発明において粘着材7は省略してもよ
い。
Bの平面図(同図(a))及び断面図(同図(b))で
ある。この目枕100Bは1枚のシート状の目枕本体8
と、目枕本体8の片面(皮膚への適用面と反対側の面)
にマジックテープ(登録商標)9で着脱自在に貼付され
る水蒸気発生部1’からなっている。
形成した水蒸気発生部1、あるいは水蒸気発生部1に図
4と同様の温度調節材4を設けたものが使用され、その
皮膚への適用面と反対側の面にマジックテープ(登録商
標)片が付けられる。
維等からなる織布又は不織布で、内部に重量調節材とし
て直径2〜7mm程度の粒状のポリエチレン80〜15
0gが添加されているキルティング材料から形成されて
いる。また、目枕本体8のキルティング材料の内部に
は、真性ラベンダー、乾燥ハーブ、エッセンシャルオイ
ル含浸物等の香気成分担持体が、0.1〜10g添加さ
れている。なお、これらキルティングの内部材料には温
度調節材の機能を持たせることもできる。
8cm程度の両眼及びその周囲を覆う大きさを有し、中
央部片側にはV字カットが施されている。また、目枕本
体8の水蒸気発生部1’の貼付面には、貼付した水蒸気
発生部1’の縁辺の位置に合わせてキルティングの縫い
目10が形成されている。
と同様のキルティング材料からなり、さらにその外側に
綿、絹、麻、合成繊維等の織布、不織布からなる生地1
1を重ね、水蒸気発生部1’を収容するポケット12を
形成したものである。この目枕本体8のポケット12の
開口部には、ボタン、テープ、フック、ジッパー等を設
け、ポケット12内に収容した水蒸気発生部1’が不要
に抜け出ないようにすることが好ましい。
Bを不織布、織布等のカバー13で覆ったものである。
ことができる。例えば、図4に示した水蒸気発生部1で
は、そこから放出された水蒸気を効率よく目及び目の周
囲に導くために、透湿性内袋3の目と反対側の面3bを
非透湿性としているが、透湿性内袋3全面を透湿性材料
で形成し、その透湿性内袋3の目及び目の周囲への適用
面と反対側の面3b上に非透湿性シートを配設してもよ
い。また、水蒸気発生部1としては、目枕の適用時に、
両眼及びその周囲を覆うのに十分な大きさの1つの水蒸
気発生部を設けてもよい。
品名:アクアパール)100重量部に、2wt%の食塩
水40重量部を加え、含水保水剤を調製した。
工業社製、商品名:RKH)30重量部、活性炭(武田
薬品社製)10重量部、ひる石(シンセイミクロン社
製、バーミキュライト)10重量部との混合物に先の含
水保水剤50重量部を加え、混合し、水蒸気発生組成物
2を得た。この水蒸気発生組成物2を、片面がビニール
コーティングされたシート(日東電工社製、商品名:ニ
トタック)からなり、他面が透湿性不織布(三井化学社
製、商品名:シンテックスMB、坪量15g/m 2)か
らなる1辺3cmの正方形の小袋に3g充填し、水蒸気
発生部1を得た。
る面を上に向け、下面を支持体としての不織布(チッソ
社製、商品名:エアレード、坪量24g/m2)に接着
固定し、この水蒸気発生部1の上面に、図4に示した温
度調節材4と同様の温度調節材(1層の紙4b(クレシ
ア社製、商品名:キムタオル)、2層の不織布4a(チ
ッソ社製、商品名:エアレード、坪量24g/m2)、
1層の紙4b、2層の不織布4aを順次積層したもの)
を設け、全体を透湿性不織布(三井化学社製、商品名:
シンテックスMB、坪量15g/m2)からなる外袋5
に収容することにより、温度調節材を備えた水蒸気発生
部1'を作製した。この水蒸気発生部1'は密封袋に保存
した。
で、内部に重量調節材として直径5mmのポリエチレン
粒が100gと、真性ラベンダー1gを添加したキルテ
ィング材料からなる、大きさ20cm×8cmで、中央
部片側にV字カットを有するものを作製した。この目枕
本体8の片面には、中央部及び中央部から左右両側へそ
れぞれ6cm離れた部位に直線状にキルティングの縫い
目10を形成し、また中央部から左右両側へそれぞれ3
cm離れた部位にマジックテープ(登録商標)9を取り
付けた。
封袋から取り出し、直ちにそれを目枕本体8のマジック
テープ(登録商標)9上に貼付して目枕100Bを得、
この目枕100Bを、仰向け状態で水蒸気発生部1'を
皮膚側に向けて目及び目の周囲に適用した。
袋から取り出した後約30〜40秒で水蒸気の発生を開
始した。目枕100Bの目及び目の周囲への適用面から
放出される水蒸気の最高温度は40〜41℃であった。
また、この目枕100Bは、38℃以上の水蒸気の発生
を15分間維持した。
ラー10名により、以下の評価項目について5段階の基
準で評価した。表1に、10名のパネラーの評価値の平
均値を示す。
本体8としては、実施例1と同様のキルティング材料か
らなる目枕本体を作製し、その片面に蒸気発生部1'を
収容するポケット12を形成した。
部1'を密封袋から取り出し、直ちにそれを目枕本体8
のポケット12に収容して目枕100Cを得、この目枕
100Cを、仰向け状態で目枕本体8のポケット12側
が皮膚に接するように向けて目及び目の周囲に適用し
た。
袋から取り出した後約30〜40秒で水蒸気の発生を開
始した。目枕100Cの目及び目の周囲への適用面から
放出される水蒸気の最高温度は39〜40℃であった。
また、この目枕100Cは、38℃以上の水蒸気の発生
を15分間維持した。
同様にして評価した。結果を表1に示す。
(直径5mmのポリエチレン粒)の添加量を50gに変
更した以外は同様にして目枕を作製し、目及び目の周囲
に適用した。
封袋から取り出した後約30〜40秒で水蒸気の発生を
開始した。目枕の目及び目の周囲への適用面から放出さ
れる水蒸気の最高温度は40〜41℃であった。また、
この目枕は、38℃以上の水蒸気の発生を15分間維持
した。
て評価した。結果を表1に示す。
ーを添加しなかった以外は同様にして目枕を作製し、目
及び目の周囲に適用した。
封袋から取り出した後約30〜40秒で水蒸気の発生を
開始した。目枕100Bの目及び目の周囲への適用面か
ら放出される水蒸気の最高温度は40〜41℃であっ
た。また、この目枕は、38℃以上の水蒸気の発生を1
5分間維持した。
て評価した。結果を表1に示す。
袋から取り出し、それを直接、仰向け状態で目及び目の
周囲に適用した。
を密封袋6から取り出した後約30〜40秒で水蒸気の
発生を開始した。水蒸気発生部1'の目及び目の周囲へ
の適用面から放出される水蒸気の最高温度は40〜41
℃であった。また、水蒸気発生部1'は、38℃以上の
水蒸気の発生を15分間維持した。
1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
(直径5mmのポリエチレン粒)の添加量を20gに変
更した以外は同様にして目枕を作製し、目及び目の周囲
に適用した。
封袋6から取り出した後約30〜40秒で水蒸気の発生
を開始した。目枕100Bの目及び目の周囲への適用面
から放出される水蒸気の最高温度は40〜41℃であっ
た。また、この目枕は、38℃以上の水蒸気の発生を1
5分間維持した。
して評価した。結果を表1に示す。
0cmの長方形、重量159g、ラベンダー臭付き)を
仰向け状態で目及び目の周囲に適用した。
様にして評価した。結果を表1に示す。
に供給し、かつ水蒸気を目及び目の周囲を適度な力で押
圧する実施例の目枕によれば、目の疲れを癒し、気分を
リラックスあるいはリフレッシュさせ、入快眠を誘発す
ることがわかる。
全な湿気を持続的に目及び目の周囲へ導くと共に、目及
び目の周囲を適度な力で押圧するので、眼精疲労、その
他の問題を引き起こす目の乾きや、目の酷使によるスト
レスを癒し、不眠等を防止することができる。
(b))である。
(b))である。
(b))である。
(同図(b))である。
Claims (4)
- 【請求項1】 目及び目の周囲に適用する目枕であっ
て、金属粉の酸化熱を利用する水蒸気発生組成物を利用
した水蒸気発生部を有し、該水蒸気発生組成物の発熱時
に放出される水蒸気を、(1)織布又は不織布、(2)紙類、
(3)プラスチック、天然ゴム、再生ゴム又は合成ゴムか
ら形成した多孔性フィルム又は多孔性シート、(4)穿孔
を有する発泡プラスチック、及び(5)穿孔を有する金属
箔、の少なくとも一種からなる温度調節材に透過させる
ことにより、目枕の目及び目の周囲への適用面から50
℃以下の水蒸気を、水蒸気放出量0.01mg/cm 2
・min以上で放出し、全重量が50g以上400g以
下であることを特徴とする目枕。 - 【請求項2】 香気成分が付与されている請求項1記載
の目枕。 - 【請求項3】 目枕本体が目及び目の周囲を覆うアイマ
スク様形状を有する請求項1又は2記載の目枕。 - 【請求項4】 水蒸気発生部が目枕本体の内部又は表面
に着脱自在に装着され、目枕本体に水蒸気発生部の固定
手段が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の
目枕。
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