JP3521668B2 - サンルーフレール構造 - Google Patents

サンルーフレール構造

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JP3521668B2
JP3521668B2 JP00769497A JP769497A JP3521668B2 JP 3521668 B2 JP3521668 B2 JP 3521668B2 JP 00769497 A JP00769497 A JP 00769497A JP 769497 A JP769497 A JP 769497A JP 3521668 B2 JP3521668 B2 JP 3521668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、自動車の
ルーフパネルに形成された開口部周縁に配設されて、該
開口部を開閉するサンルーフリッドをガイドするサンル
ーフレール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両のサンルーフレール
構造としては、例えば、図9乃至11に示す様なものが
知られている(日産自動車株式会社発行新型車両解説書
R10型系車等参照)。
【0003】このようなものでは、車両1のルーフ部2
には、サンルーフ用開口部3が形成されている。
【0004】このサンルーフ用開口部3の周縁3aに
は、この開口部3を開閉するサンルーフリッド4をスラ
イド自在に配設するガイドレール部材5が設けられてい
る。
【0005】このガイドレール部材5は、前縁部5a及
びこの前縁部5aの両端に、コーナ部5b,5bを介し
て車両後方へ向けて延設されるサイドレール部5c,5
cが、アルミ押し出し成形により、一体となるように形
成されている。
【0006】これらのサイドレール部5c,5c間を、
車両横幅方向へ配設されるレインフォース部材5d,5
dによって接続することにより主に構成されている。
【0007】また、このガイドレール部材5には、図1
0に示すように、断面略L字状の駆動用ケーブル配設溝
6,7が、平行して、前記前縁部5aからサイドレール
部5c,5cの後端縁まで、このガイドレール部材5の
略全域に渡り、略コ字状となるように形成されると共
に、この駆動用ケーブル配設溝6,7の外側周縁に沿っ
て、この開口部3から流下する雨水を受ける水受け部8
が、このガイドレール部材5の略全域に渡り、断面略コ
字状に形成されている。
【0008】このうち、駆動用ケーブル配設溝6,7内
には、前記サンルーフリッド4をスライド駆動する駆動
用ケーブル9,10が摺動自在に配設されている。
【0009】また、前記前縁部5aの下面側には、これ
らの駆動用ケーブル9,10と噛み合うサンルーフモー
タアセンブリ11が配設されている。
【0010】そして、このガイドレール部材前端部5a
には、風よけ用のウインドウデフレクタ12が、一対の
ヒンジ部12a,12aを介して、回動自在となるよう
に配設されている。このヒンジ部12a,12aには、
ウインドウデフレクタ12を起立方向へ付勢するスプリ
ング部材12b,12bが設けられている。
【0011】また、このウインドウデフレクタ12の左
右両端部には、前記サンルーフリッド4閉塞時、サンル
ーフリッド前端部の押圧により前記ウインドウデフレク
タ12を横臥させるデフレクタホルダ12c,12cが
設けられている。
【0012】このように構成された従来のサンルーフレ
ール構造では、このサンルーフモータアセンブリ11の
回転駆動により、前記駆動用ケーブル9,10を前記駆
動用ケーブル配設溝6,7内で摺動させることにより、
前記サンルーフリッド4による前記開口部3の開閉が行
われる。
【0013】また、前記サンルーフリッド4の移動によ
り前記開口部3が開放されている際には、この開口部3
周縁から流下する雨水が、前記駆動用ケーブル配設溝
6,7の周囲に形成された水受け部8によって受けとめ
られて、この水受け部8の前側水受け溝8a又は、左右
側水受け溝8b,8bを伝って流れ、コーナ部5b,5
b或いは、サイドレール部5c,5c後端等に形成され
たドレーンホース開孔5e…からドレーンホースを介し
て車外に排水されるように構成されている。
【0014】そして、前記開口部3が開放される際に
は、前記ガイドレール部材前端部5aに設けられた風よ
け用のウインドウデフレクタ12が、一対のヒンジ部1
2a,12aを回動中心として、このヒンジ部12a,
12aに設けられたスプリング部材12b,12bによ
って付勢されて、回動し起立される。
【0015】また、前記開口部3が閉塞される際には、
このウインドウデフレクタ12の左右に設けられたデフ
レクタホルダ12c,12cが、サンルーフリッド4の
移動で押圧されることにより、このスプリング部材12
b,12bの付勢力に抗して、ウインドウデフレクタ1
2を横臥させてルーフ部2内に収納されるように構成さ
れている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサンルーフレール構造では、前記前縁部5
a,コーナ部5b,5b,及びサイドレール部5c,5
cによって、略コ字状に一体に形成されるガイドレール
部材5の内側縁に沿って駆動用ケーブル配設部6,7が
設けられているので、開口部3の車幅方向及び、車両前
後方向の大きさを車種により変更する事が困難であっ
た。
【0017】このため、前縁部5aをコーナ部5b,5
bで、前記サイドレール部5c,5cから分割して、ア
センブリ化する構成が考えられる。
【0018】この場合、開口周縁3aから流下する雨水
を受ける前縁部5aの水受け部8aをガイドレール部材
5の内側縁に形成して、サイドレール部5cの前端部5
f,5fから、前記前縁部5aの駆動用ケーブル配設溝
6,7までの距離aを大きく設定して、このコーナ部5
b,5bにおける駆動用ケーブル9,10の曲率半径
を、この駆動用ケーブル9,10が円滑に摺動可能な程
度にまで大きく設定する必要が生じる。
【0019】このため、前記コーナ部5b,5bでは、
ガイドレール部材5内側に形成された水受け部8の上部
を、横切って、駆動用ケーブル9,10が位置すること
になり、サンルーフリッド4開放時には、これらのコー
ナ部5b,5bの駆動用ケーブル9,10が車両上方か
ら視認可能で、外観品質が良好であるとは言い難かっ
た。
【0020】また、これらのコーナ部5b,5bの駆動
用ケーブル9,10が、サイドレール部5cの前端部5
f,5fに接続される部分は、水受け部8に近接して形
成されている。このため、車両が傾斜等した場合には、
開口部周縁3aから流下する雨水が、この前端部5fを
越えて、サンルーフリッド4の開閉動作を司るリンク部
等へ浸入して防錆性能が低下する虞があると共に、この
リンク部に設けられたネジ孔等から、車室内へ雨水が浸
入してしまう虞もあった。
【0021】そして、前記ウインドウデフレクタ12
は、図11に示すように、一対のヒンジ部12a,12
aによって回動自在に前記前縁部5aに設けられている
ので、サンルーフリッド4閉塞状態で、悪路走行等の車
体振動によって、両端部12d,12dが大きな振幅で
ばたつき、サイドレール部5c,5c等と干渉して低級
音を発生させてしまう。
【0022】また、高速走行中に、サンルーフリッド4
を開放状態から閉塞状態へ移行しようとすると、中央部
12fが負圧により吸い出されて、図11中、二点鎖線
で示すように変形して、この中央部12fが、前記サン
ルーフリッド4と干渉する虞もあった。
【0023】そこで、この発明は、開放時の外観品質が
良好であると共に、ウインドウデフレクタの変形を押さ
えて異音の発生及びサンルーフリッドとの干渉を抑制
し、しかも、防滴性能も良好なサンルーフレール構造を
提供することを課題としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、車両のルー
フ部に形成されたサンルーフ用開口部周縁に配設される
水受け部を横切って、サンルーフ本体の駆動用ケーブル
の保持用パイプが配設されると共に、該保持用パイプ
と、該サンルーフ本体がスライド自在に配設されるサイ
ドレールとの結合部分近傍を覆うカバー部材を有する
共に、該カバー部材には、前側水受け部の前側面を跨い
で前側水返し部を一体に延設することを特徴とするサン
ルーフレール構造。
【0025】このように構成された請求項1記載のもの
では、サンルーフ本体の駆動用ケーブルの保持用パイプ
が、サンルーフ用開口部周縁に配設される水受け部を横
切って配設されていても、該保持用パイプと、該サンル
ーフ本体がスライド自在に配設されるサイドレールとの
結合部分近傍が、カバー部材によって覆われるので、外
部から該保持用パイプ及びサイドレール結合部分が見え
ない。
【0026】このため、サンルーフ本体が開放されてい
る状態での外観品質が良好である。また、前記カバー部
材の配設により、該カバー部材に一体に延設された前側
水返し部が、前側水受け部の前側面を跨いで配設され
る。このため、ルーフ部内に、該前側面を越えて雨水が
浸入する虞が減少すると共に、別途、前側水受け部の前
側面にシール部材を設ける必要がなくなり、部品点数の
増大を抑制出来る。
【0027】また、請求項2に記載されたものでは、前
記カバー部材には、サンルーフ閉塞状態で、収納される
デフレクタを支持するデフレクタ支持部を設けた請求項
1記載のサンルーフレール構造を特徴としている。
【0028】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記カバー部材に設けられたデフレクタ支持部に
よって、サンルーフ閉塞状態で、収納されたデフレクタ
が支持される。
【0029】このため、デフレクタの変形が押さられ
て、異音の発生及びサンルーフリッドとの干渉が抑制さ
れる。
【0030】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記カバー部材には、前記サイドレールに形成される水
受け部の室内側面に沿うと共に、前側水受け部の室内側
面にも沿うようにコーナ部に、水返しリップ部を設けて
なる請求項1記載のサンルーフレール構造を特徴として
いる。
【0031】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記カバー部材の水返しリップ部が、前記サイド
レールに形成される水受け部の室内側面に沿うと共に、
前側水受け部の室内側面にも沿うようにコーナ部に設け
られているので、車両が傾斜等しても、開口部周縁から
流下する雨水のリンク部等への浸入が阻止される。
【0032】このため、防錆性能が向上すると共に、こ
のリンク部に設けられたネジ孔等から、車室内へ雨水が
浸入する虞がなくなる。
【0033】
【0034】
【0035】このため、ルーフ部内に、該前側面を越え
て雨水が浸入する虞が減少すると共に、別途、前側水受
け部の前側面にシール部材を設ける必要がなくなり、部
品点数の増大を抑制出来る。
【0036】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0037】図1乃至図8は、この発明の実施の形態1
のサンルーフレール構造を示すものである。
【0038】まず、構成から説明すると、車両1のルー
フ部2には、サンルーフ用開口部3が形成されている。
【0039】このサンルーフ用開口部3の周縁3aに
は、この開口部3を開閉するサンルーフ本体としてのサ
ンルーフリッド4をスライド自在に配設するガイドレー
ル部材15が設けられている。
【0040】このガイドレール部材15は、車幅方向に
沿って延設される長尺状の前縁部15aと、この前縁部
15aの両端に、ボルト14…等によって着脱可能に固
着されて設けられるサイドレール部材15c,15cと
を有し、これらのサイドレール部材15c,15c間
を、車両横幅方向へ配設されるレインフォース部材15
d,15dによって接続することにより、主に構成され
ている。
【0041】このうち、前縁部15aの両端部には、車
両後方に向けて湾曲すると共に、前記サイドレール部材
15c,15cの前端縁部15e,15eを接続するコ
ーナ部15b,15bが各々一体に形成されている。
【0042】また、このサイドレール部材15c,15
cには、図11に示す様に、各々断面略C字状の駆動用
ケーブル配設溝16が、前記前端縁部15eから後端縁
部までに渡って略全域に形成されると共に、この駆動用
ケーブル配設溝16の外側には、この開口部周縁3aか
ら流下する雨水を受ける水受け部18の左右側水受け溝
18bが、断面略コ字状を呈して、前記前端縁部15e
から後端縁部までに渡って略全域に形成されている。
【0043】このうち、駆動用ケーブル配設溝16内に
は、摩擦力低減用の起毛部材16aが設けられると共
に、前記サンルーフリッド4をスライド駆動する駆動用
ケーブル10が摺動自在に配設されている。
【0044】また、前記水受け部18の外側位置には、
反対側サイドレール部材15cの駆動用ケーブル配設溝
16内に摺動自在に配設される駆動用ケーブル9が、摺
動自在に配設される保持用パイプ17が、このサイドレ
ール部材15cに沿って設けられている。
【0045】また、前記前縁部15aには、水受け部1
8のうち、前記左右側水受け溝18bと連設される前側
水受け溝18aが、この前縁部15a延設方向に沿って
断面略コ字状を呈して形成されている。
【0046】この前縁部15aの前側水受け溝18aよ
りも車両前方位置には、これらの駆動用ケーブル9,1
0と噛み合って、回転駆動により、これらの駆動用ケー
ブル9,10の摺動を行なうサンルーフモータアセンブ
リ11が配設されている。
【0047】そして、このサンルーフモータアセンブリ
11から、前記保持用パイプ17及び、前記駆動用ケー
ブル配設溝16に連設される保持用パイプ19が延設さ
れている。
【0048】そして、このガイドレール部材前端部15
aには、風よけ用のウインドウデフレクタ12が、一対
のヒンジ部12a,12aを介して、回動自在となるよ
うに配設されている。このヒンジ部12a,12aに
は、ウインドウデフレクタ12を起立方向へ付勢するス
プリング部材12b,12bが設けられている。
【0049】また、このウインドウデフレクタ12の左
右両端部には、前記サンルーフリッド4閉塞時、サンル
ーフリッド前端部の押圧により前記ウインドウデフレク
タ12を横臥させるデフレクタホルダ12c,12cが
設けられている。
【0050】そして、図1に示すように、前記水受け部
18の前側水受け溝18aを車両前後方向へ横切って、
サンルーフリッド4の駆動用ケーブル10の保持用パイ
プ19が配設されている。
【0051】この保持用パイプ19の先端19aには、
環状のフランジ部19bが形成されている。そして、こ
のフランジ部19bが係合されて抜け止めされる係合孔
20aを有する固定具20によって、この先端19a
が、前記前端縁部15eの上面側にビス21,21で固
定されている。
【0052】この保持用パイプ19の先端19aと、サ
ンルーフリッド4がスライド自在に配設されるサイドレ
ール15cとの結合部分近傍には、図3及び図4に示す
ようなゴム製のカバー部材22が設けられている。
【0053】このカバー部材22の上面には、サンルー
フ閉塞状態で、収納される前記ウインドウデフレクタ1
2の端部12dを支持するデフレクタ支持部23が、一
体に突設されて形成されている。
【0054】また、カバー部材22には、前記サイドレ
ール部材15cに形成される左右側水受け溝18bの室
内側面18cに沿うと共に、前側水受け溝18aの室内
側面18dにも沿うようにコーナ部15bに、水返しリ
ップ部24が設けられている。
【0055】更に、前記前側水受け溝18aの前側面1
8eには、前記保持用パイプ19配設位置を低く設定す
るため、この保持用パイプ19が挿通される凹部18f
が形成されている。そして、前記カバー部材22には、
前側水受け溝18aの前側面18eを跨いで、この凹部
18fに嵌着される前側水返し部25が一体に延設され
ている。
【0056】また、これらの水返しリップ部24及び前
側水返し部25が、前記前側水受け溝18aを車両前後
方向へ横切る保持用パイプ19を覆うパイプ被覆部26
によって、一体に連結されて形成されている。
【0057】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0058】このように構成された実施の形態1のもの
では、サンルーフモータアセンブリ11の回転駆動によ
り、前記駆動用ケーブル9,10を前記保持用パイプ1
7,19及びこの保持用パイプ17と連接される駆動用
ケーブル配設溝16内で摺動させることにより、前記サ
ンルーフリッド4が、車両前後方向へスライド移動し
て、前記開口部3の開閉が行われる。
【0059】前記サンルーフリッド4が、車両後方向へ
スライド移動して、前記開口部3が開放されている状態
では、このサンルーフリッド4の駆動用ケーブル10の
保持用パイプ19の先端19aが、サンルーフ用開口部
周縁3aに配設される水受け部18の前側水受け溝18
aを横切って、配設されているので、図1に示すように
開口部周縁3aよりも内側に位置して、車両上方から見
た場合には露出する。しかしながら、この保持用パイプ
先端19aと、サイドレール15cの前端部15eと
が、前記固定具20によってビス21,21止めされ
て、結合される部分近傍が、ゴム製のカバー部材22に
よって覆われている。
【0060】このため、外部から保持用パイプの先端1
9a、及びサイドレールとの結合に用いられる前記固定
具20によってビス21,21頭部等の金属部分が、見
えない。
【0061】従って、サンルーフリッド4が開放されて
いる状態での外観品質が良好である。
【0062】また、前記サンルーフリッド4の移動によ
り前記開口部3が開放されている状態では、この開口部
周縁3aから流下する雨水が、前記ガイドレール部材1
5の前縁部15a,コーナ部15b,15b及びサイド
レール部材15c,15cに渡って形成された水受け部
8の前側水受け溝18a及び左右側水受け溝18b,1
8bによって受けとめられて、この前側水受け溝18a
又は、左右側水受け溝18b,18bを伝って流れ、コ
ーナ部15b,15b或いは、サイドレール部材15
c,15c後端等に形成されたドレーンホース開孔5e
…からドレーンホースを介して車外に排水される。
【0063】この際、前記カバー部材22の水返しリッ
プ部24が、前記サイドレール部材15cに形成される
左右水受け溝18bの室内側面18cに沿うと共に、前
側水受け溝18bの室内側面18dにも沿うようにコー
ナ部15cに設けられている。 このため、車両が傾斜
等して図4に示すように雨水の垂下軌跡が、前記水受け
部18底面部から外れて直接、この水返しリップ部24
に当接しても、この水返しリップ部24で跳ね返り、再
び水受け部18の底面部へ戻るので、開口部周縁3aか
ら流下する雨水のリンク部等への浸入が阻止される。
【0064】従って、前記サンルーフリッド4のスライ
ド動作を司るリンク部等の防錆性能が向上すると共に、
このリンク部に設けられたネジ孔等から、車室内へ雨水
が浸入する虞がなくなる。
【0065】また、保持用パイプ19の先端19aに、
カバー部材22を配設して、前記サイドレール部材15
cに、この先端19aを取り付けることにより、カバー
部材22に一体に延設された前側水返し部25が、前記
凹部18fに嵌着されて前側水受け部18の前側面18
eを跨いで配設される。
【0066】このため、保持用パイプ19の配設位置
を、前側面18eの上端縁より低く設定するため凹部1
8fを形成しても、ルーフ部2内に、この前側面18e
を越えて雨水が浸入する虞が減少する。従って、サンル
ーフ装置全体の厚さを薄してルーフ部2を薄く設定する
ことが出来る。
【0067】また、前側水受け溝18aの前側面18e
に、別途、シール部材等を設ける必要がなくなり、部品
点数の増大を抑制出来る。
【0068】そして、前記開口部3が開放される際に
は、前記ガイドレール部材前端部15aに設けられた風
よけ用のウインドウデフレクタ12が、一対のヒンジ部
12a,12aを回動中心として、このヒンジ部12
a,12aに設けられたスプリング部材12b,12b
によって付勢されて、回動し起立される。
【0069】また、高速走行中に、サンルーフリッド4
を開放状態から閉塞状態へ移行しようとすると、中央部
12fが負圧により吸い出されて、図11中、二点鎖線
で示すように、このウインドウデフレクタ12が円弧を
描いて変形しようとするが、図8に示すように、前記カ
バー部材22に設けられたデフレクタ支持部23に、両
端部12d,12dが当接して下方から支持される。
【0070】このため、ウインドウデフレクタ12の変
形が抑制されて、この中央部12fが、前記サンルーフ
リッド4と干渉する虞が減少する。
【0071】また、前記開口部3が閉塞される際には、
このウインドウデフレクタ12の左右に設けられたデフ
レクタホルダ12c,12cが、サンルーフリッド4の
移動で押圧されることにより、このスプリング部材12
b,12bの付勢力に抗して、ウインドウデフレクタ1
2を横臥させてルーフ部2内に収納される。
【0072】サンルーフリッド4閉塞状態では、図5に
示すように、前記カバー部材22に設けられたゴム製の
デフレクタ支持部23によって、横臥されて収納された
ウインドウデフレクタ12が、両端部12d,12d下
面側を当接させて支持される。
【0073】このため、一対のヒンジ部12a,12a
によって回動自在に前記前縁部15aに設けられていて
も、悪路走行等の車体振動によっても、両端部12d,
12dが大きな振幅でばたつくことなく、サイドレール
部15c,15c等と干渉して低級音を発生させる虞を
減少させることが出来る。
【0074】また、この実施の形態1では、保持用パイ
プ19の先端19aが、サイドレール部材15cに対し
て着脱自在となるように構成されているので、車幅方向
に配設される前縁部15aの長さ及び、サイドレール部
材15c,15cの長さの組み合わせを変更することに
より、容易に異なる大きさのサンルーフ開口部3に対応
したサンルーフ開閉装置を提供することが出来る。
【0075】しかも、この実施の形態1では、保持用パ
イプ17,19及びサンルーフモータアセンブリ11
を、前縁部15aの前側水受け溝18aよりも、車両前
側に設けて、ルーフ部2内に収納する様に構成されてい
るので、開口部周縁3aに、水受け部18の室内側面1
8dを近接させて、実質的な開口部3の開口面積を拡大
させることが出来る。
【0076】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0077】例えば、前記実施の形態1では、保持用パ
イプ先端19aを固定具20によってビス21,21止
めしてサイドレール部材15cの前端縁部15eに固定
しているが、特にこれに限らず、例えば、保持用パイプ
先端19aを、サイドレール部材15cの前端縁部15
eに形成された駆動用ケーブル配設溝16に直接嵌合さ
せる等、どのような結合構造であっても、この結合部分
近傍を覆うカバー部材を有するものであるならばよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、サンルーフ本体の駆動用ケ
ーブルの保持用パイプが、サンルーフ用開口部周縁に配
設される水受け部を横切って、配設されても、該該保持
用パイプと、該サンルーフ本体がスライド自在に配設さ
れるサイドレールとの結合部分近傍が、カバー部材によ
って覆われるので、外部から該保持用パイプ及びサイド
レール結合部分が見えない。
【0079】このため、サンルーフ本体が開放されてい
る状態での外観品質が良好である。また、前記カバー部
材の配設により、該カバー部材に一体に延設された前側
水返し部が、前側水受け部の前側面を跨いで配設され
る。このため、ルーフ部内に、該前側面を越えて雨水が
浸入する虞が減少すると共に、別途、前側水受け部の前
側面にシール部材を設ける必要がなくなり、部品点数の
増大を抑制出来る。
【0080】また、請求項2に記載されたものでは、前
記カバー部材に設けられたデフレクタ支持部によって、
サンルーフ閉塞状態で、収納されたデフレクタが支持さ
れる。
【0081】このため、デフレクタの変形が押さられ
て、異音の発生及びサンルーフリッドとの干渉が抑制さ
れる。
【0082】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記カバー部材の水返しリップ部が、前記サイドレール
に形成される水受け部の室内側面に沿うと共に、前側水
受け部の室内側面にも沿うようにコーナ部に設けられて
いるので、車両が傾斜等しても、開口部周縁から流下す
る雨水のリンク部等への浸入が阻止される。
【0083】このため、防錆性能が向上すると共に、こ
のリンク部に設けられたネジ孔等から、車室内へ雨水が
浸入する虞がなくなる。
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のサンルーフレール構造
の要部の構成を説明する平面図である。
【図2】実施の形態1のサンルーフレール構造で、車両
ルーフ部に配設されるサンルーフ装置の構成を説明する
斜視図である。
【図3】実施の形態1のサンルーフレール構造で、ガイ
ド部材の斜視図である。
【図4】実施の形態1のサンルーフレール構造で、ガイ
ド部材が、ルーフ部に設けられた様子を説明する斜視図
である。
【図5】実施の形態1のサンルーフレール構造で、図1
中A−A線に沿った位置の断面図である。
【図6】実施の形態1のサンルーフレール構造で、図1
中B−B線に沿った位置の断面図である。
【図7】実施の形態1のサンルーフレール構造で、図1
中C−C線に沿った位置の断面図である。
【図8】実施の形態1のサンルーフレール構造で、ウイ
ンドウデフレクタを車両前方から見た概念図である。
【図9】従来例のサンルーフレール構造で、車両ルーフ
部に配設されるサンルーフ装置の構成を説明する斜視図
である。
【図10】従来例のサンルーフレール構造で、図9中D
−D線に沿った位置の断面図である。
【図11】従来例のサンルーフレール構造で、ウインド
ウデフレクタを車両前方から見た概念図である。
【符号の説明】
1 車両 2 ルーフ部 3 サンルーフ用開口部 4 サンルーフリッド(サンルーフ本体) 9,10 駆動ケーブル 12 ウインドウデフレクタ(デフレクタ) 15 ガイドレール部材 15a 前縁部 15b コーナ部 15c サイドレール部材 15e 前端縁部 17 保持用パイプ 18 水受け部 18a 前側水受け溝(前側水受け部) 18b,18b 左右側水受け溝(左右側水受け部) 18c,18d 室内側面 18e 前側面 22 カバー部材 23 デフレクタ支持部 24 水返しリップ部 25 前側水返し部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のルーフ部に形成されたサンルーフ用
    開口部周縁に配設される水受け部を横切って、サンルー
    フ本体の駆動用ケーブルの保持用パイプが配設されると
    共に、該保持用パイプと、該サンルーフ本体がスライド
    自在に配設されるサイドレールとの結合部分近傍を覆う
    カバー部材を有すると共に、該カバー部材には、前側水
    受け部の前側面を跨いで前側水返し部を一体に延設する
    ことを特徴とするサンルーフレール構造。
  2. 【請求項2】前記カバー部材には、サンルーフ閉塞状態
    で、収納されるデフレクタを支持するデフレクタ支持部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のサンルーフレ
    ール構造。
  3. 【請求項3】前記カバー部材には、前記サイドレールに
    形成される水受け部の室内側面に沿うと共に、前側水受
    け部の室内側面にも沿うようにコーナ部に、水返しリッ
    プ部を設けてなることを特徴とする請求項1記載のサン
    ルーフレール構造。
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