JP3521551B2 - データ再生装置及びデータ再生方法 - Google Patents

データ再生装置及びデータ再生方法

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JP3521551B2
JP3521551B2 JP15122295A JP15122295A JP3521551B2 JP 3521551 B2 JP3521551 B2 JP 3521551B2 JP 15122295 A JP15122295 A JP 15122295A JP 15122295 A JP15122295 A JP 15122295A JP 3521551 B2 JP3521551 B2 JP 3521551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオCD等の
映像データが記録された記録媒体に対応するデータ再生
装置及びデータ再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD−DA(CDデジタルオーディオ)
やビデオCDなど、いわゆるROMタイプの多様なディ
スクメディアが普及している。CD−DAではデジタル
音声データを記録して音楽等を高音質で楽しめるように
されており、またこのCD−DAの一種としてサブコー
ドデータ内に静止画像データも記録したCD−Gも知ら
れている。さらにいわゆるCD−ROMの一種としてデ
ジタル音声データとともに動画データを記録したビデオ
CDも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでビデオCD再
生装置の場合は、通常モニタ装置に接続され、ビデオC
Dから再生された映像をモニタ装置で出力するようにし
ている。ここで、ビデオCDが或る同一の映像を長時間
継続して出力した場合に、モニタ装置においていわゆる
焼き付けが発生する恐れが生じてくる。例えばビデオC
D再生装置で静止画を出力するような場合や、動画出力
中にユーザーが一時停止操作を行なわせた場合など、或
る程度の期間、同一映像が継続出力される機会は多い。
【0004】ここで、一般にコンピュータ機器などにお
いては、画面の焼き付け防止のために、いわゆるスクリ
ーンセイバーとよばれる機能が実施されている。これは
一定時間以上何も操作されなかったような場合に各種キ
ャラクターをランダムに表示するようにしたり、もしく
は画面を消去してしまうことで画面の焼き付けを防止し
ている。
【0005】ところがビデオCD再生装置などの場合、
ユーザーは静止画を楽しんでいたり、もしくはわざと動
画を一時停止状態にして見ている場合が考えられるた
め、画像を消去したり、もしくはキャラクターをランダ
ムに表示させることは不都合である。このため従来の焼
き付け防止機能を採用できないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、映像データが記録された記録媒体に対応し
て再生動作を行なうことのできるデータ再生装置及びデ
ータ再生方法において焼き付け防止に好適な機能を提供
するものである。
【0007】即ち、圧縮データをデコードすると共にフ
レーム単位のデコードが完了する際にデコード完了信号
を出力するデコード手段と、デコードされたデータを映
像表示する際の輝度を調節する輝度調節手段と、上記デ
コード完了信号の出力間隔が所定時間以上である場合に
はデコードされた上記データを表示する際の輝度を低下
させるように上記輝度調節手段を制御する表示制御手段
とを備えるデータ再生装置であるまた、圧縮データを
デコードすると共にフレーム単位のデコードが完了する
際にデコード完了信号を出力し、上記デコード完了信号
の出力間隔が所定時間以上である場合には上記デコード
されたデータを表示する際の輝度を低下させることを特
徴とするデータ再生方法である。
【0008】
【作用】出力映像の輝度を低下させることで、画面の焼
き付け防止に有効となり、かつ再生画像はそのまま表示
された状態となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明のデータ再生装置及びデータ再
生方法の実施例としてビデオCDとCD−DA(デジタ
ルオーディオCD)について映像/音声の再生が可能と
された再生装置を説明する。説明は以下の順序で行な
う。 1.ビデオCDのデータ形態 2.ビデオCDのトラック構造 3.ビデオCDのディスク上の配置 4.再生装置の回路ブロック 5.焼き付け防止のための動作 6.再生装置の他の回路ブロック例
【0010】1.ビデオCDのデータ形態 ビデオCD規格は、高能率符号化技術として標準化され
たMPEG方式を応用し、CD−ROMディスクから6
0分以上の動画像及び音声を再生することができるよう
にしたものである。これにより音楽、映画、カラオケな
どの家庭用ソフトウエアとして有用であるとともに、さ
らに、静止画も組み合わせて教育ソフト、電子出版ソフ
ト、ゲームソフトなどにも対応可能とされる。このビデ
オCDでは、動画データについてはMPEG方式でデー
タ圧縮するとともに、この動画データを圧縮したオーデ
ィオデータに多重化して記録している。さらに、所定の
領域には再生に必要な管理データが記録されている。
【0011】画像とオーディオの記録フォーマットとし
ては、ビデオデータに1.152Mbit/秒、オーディオデータ
に 64Kbit/秒〜384Kbit/秒が割り当てられている。ビデ
オデータ(動画)の画素寸法は、NTSC信号(29.97H
z) 及びフィルム(23.976Hz)の場合は352×240画
素、PAL信号(25Hz)の場合は352×288画素とな
り、即ち図7のようになる。また、静止画の画素数とし
ては、NTSC方式の場合、標準レベルで352×24
0画素、高精細レベルで704×480画素とされる。
PAL方式の場合は、標準レベルで352×288画
素、高精細レベルで704×576画素とされる。
【0012】MPEG方式によるビデオデータ(動画)
の圧縮符号化は次のように行なわれる。圧縮前の映像信
号をNTSC方式とすると、このNTSC方式の場合1
秒間が30フレームの映像信号により構成される。MP
EG方式では、各映像信号(1フレーム)に対して平面
方向にブロック分け(横22ブロック分割、縦15ブロ
ック分割で、330ブロック)を行ない、各ブロックの
データをDCT変換し、さらにビット数を減らすために
再量子化を行なう(高域成分を0にする)。そして、ブ
ロックを1フレームの画面左上となるブロックからジグ
ザグとなるようにブロック順を並び代え、ランレングス
コーディングを行なってさらにビット数の圧縮を行なう
ようにしている。
【0013】このように圧縮処理される映像信号の各フ
レームについては、その時間的に前後となるフレームで
は映像情報として非常に似たものであり、これを利用し
てさらに情報の圧縮が行なわれ、圧縮度の異なる3種類
の映像データ(1フレームの映像データ)が設けられ
る。これらは、Iピクチャー(Intra Picture) 、Pピク
チャー(Predicted Picture) ,Bピクチャー(Bidirecti
onally predicted Picture) と呼ばれる。
【0014】そして、1秒間についての30枚の各フレ
ームついて、一般的には図6(a)のようにIピクチャ
ー,Pピクチャー,Bピクチャーが並ぶことになる。例
えばこの場合、15フレーム間隔のフレームがIピクチ
ャーI1 ,I2 とされ、また、8枚のPピクチャーP1
〜P8 、及び20枚のBピクチャーB1 〜B20がそれぞ
れ図示のように配置される。あるIピクチャーから次の
Iピクチャーの前のフレームに至る区間をGOP(Grou
p of Picture)と呼ぶ。
【0015】Iピクチャーは上記したようにDCT変換
により符合化された正規の画像データである。Pピクチ
ャーは図6(b)のように、最も近いIピクチャー又は
Pピクチャーから、動き補償を用いて符合化されて生成
される。例えばPピクチャーP1 はIピクチャーI1
用いて、また、PピクチャーP2 はPピクチャーP1
用いて生成される。このため、PピクチャーはIピクチ
ャーより圧縮されたものとなる。なお、順次前のIピク
チャー又はPピクチャーから生成するため、エラーが生
ずると、エラーが伝搬してしまうことになる。
【0016】Bピクチャーは、図6(c)のように過去
及び未来の両方のIピクチャー又はPピクチャーを用い
て生成される。例えばBピクチャーB1 ,B2 はIピク
チャーI1 とPピクチャーP1 を用いて生成され、Bピ
クチャーB3 ,B4 はPピクチャーP1 とPピクチャー
2 を用いて生成される。Bピクチャーは最も圧縮され
たデータとなる。また、データ生成レファレンスとはな
らないため、エラーが伝搬されることはない。
【0017】MPEGのアルゴリズムでは、Iピクチャ
ーの位置や同期を選択することが許されており、この選
択はランダムアクセス度やシーンカット等の事情から決
定される。例えばランダムアクセスを重視すれば、図6
(a)のように少なくとも1秒間に2枚のIピクチャー
が必要となる。さらに、Pピクチャー、Bピクチャーの
頻度も選択可能であり、これはエンコード手段のメモリ
ー容量などに応じて設定されるものである。
【0018】また、MPEG方式におけるエンコード手
段は、デコーダにおいて効率が良くなるように映像デー
タストリームを再配置して出力するようにしている。例
えば図6(a)の場合において、表示すべきフレーム順
序(デコーダ出力順序)は、図6(a)下部に示したフ
レーム番号どおりとなるが、デコーダがBピクチャーを
再合成するためにBピクチャーより前時点でレファレン
スとなるPピクチャーが必要となる。このためエンコー
ダ側では、図6(d)のフレーム順序を図6(e)のよ
うに並べ換えて、これを映像データストリームとして伝
送するようにしている。
【0019】MPEGのオーディオデータフォーマット
は 32kbit/秒〜448Kbit/秒までの広範囲な符号化速度に
対応している。ただし、ソフト簡易製作と高音質化を鑑
みてトラック2以降の動画トラックについては224Kbit/
秒としている。標本化周波数はCD−DAと同様に44.1
KHz である。
【0020】またビデオCDにはビデオデータ、オーデ
ィオデータの他に、これらの再生動作の各種コントロー
ルを行なう管理データが記録される。即ち、CD−DA
と同様にTOC及びサブコードが記録されてトラック
数、各トラックの開始位置(絶対時間)などが示されて
いる。さらにビデオCDにはトラック1がビデオCDデ
ータトラックとして用いられ、各種管理情報が記録され
る。
【0021】2.ビデオCDのトラック構造 例えば音楽などにおいて1曲の単位データとなるビデオ
及びオーディオデータが記録されるトラックのデータ構
造は図8(a)のようになる。CD−DAのようにトラ
ックナンバで検索することを想定し、1トラックの先頭
には150セクタのポーズマージンがとられている。さ
らにポーズマージンに続く15セクターはフロントマー
ジン、またトラックの最後の15セクターはリアマージ
ンとして空データ領域とされる。
【0022】フロントマージンとリアマージンの間がM
PEGデータ領域とされる。MPEGデータ領域には、
図8(b)のように映像データとなるセクターVと音声
データとなるセクターAが平均して6:1の比率で配置
されるように、インターリーブにより時分割的に多重化
されて記録されることになる。
【0023】3.ビデオCDのディスク上の配置 CD−DA及びビデオCDのディスク上の構造を図9に
示した。CD−DAでは図9(a)のようにディスク最
内周側にリードインエリアが設けられ、ここにTOCデ
ータが記録されている。TOCデータとしては、各トラ
ックの開始位置やトラック数、演奏時間等が記録されて
いる。リードインエリアに続いてトラックデータがトラ
ック#1〜トラック#nとして記録され、最外周位置に
リードアウトエリアが設けられている。各トラックには
44.1KHz サンプリングで16ビット量子化のデジタルオ
ーディオデータがサブコードデータとともに記録され
る。
【0024】一方、ビデオCDのディスク上の構造は図
9(b)に示される。ビデオCDの場合も、CD−DA
とほぼ同様に、ディスク最内周側にリードインエリアが
設けられ、TOCデータが記録されている。そしてリー
ドインエリアに続いてトラック#1〜トラック#nが記
録され、最外周位置にリードアウトエリアが設けられて
いる。
【0025】ただしビデオCDの場合、トラック#1は
第1トラックとしての実際の映像又は音声データの記録
には用いられておらず、ビデオCDデータトラックとし
て使用されている。そして、トラック#2〜トラック#
nに実際の映像/音声データが記録される。即ちトラッ
ク#2〜トラック#nはビデオセクターV及びオーディ
オセクターAによって図8のように構成されている。ま
た、ビデオCDの場合、オーディオデータのみが記録さ
れたトラックを設けることもでき、その場合はCD−D
Aと同様の44.1KHz サンプリングで16ビット量子化の
デジタルオーディオデータが記録される。
【0026】なお、CD−DA、ビデオCDのいづれ
も、トラック数は最大99まで可能となる。従ってCD
−DAの場合、最大99曲、ビデオCDの場合最大98
シーケンスが記録できる。シーケンスとは動画の連続し
た1つの区切りのことであり、例えばカラオケなどの画
像が記録されていた場合、1曲(1トラック)が1シー
ケンスであり、また映画の場合は通常1ディスクが1シ
ーケンスとなる。
【0027】トラック#1を用いたビデオCDデータト
ラックには、図9(b)下段に示すようにPVD(基本
ボリューム記述子)、カラオケベーシックインフォメー
ションエリア、ビデオCDインフォメーションエリア、
セグメントプレイアイテムエリア、その他のファイル
(CD−Iアプリケーションプログラム等)が用意され
ている。
【0028】4.再生装置の回路ブロック 続いて以上のようなビデオCDを再生することができ
る、本発明の実施例となる再生装置について説明してい
く。実施例の再生装置はビデオCD及びCD−DAを5
枚収納して選択的に再生できるものであり、いわゆるチ
ャンジャービデオCDプレーヤである。
【0029】図1に再生装置の構成を示す。図1におい
て、ディスクトレイ30は5枚のディスクを平面方向に
並べて搭載することができるように収納位置301 〜3
5 が設けられている。そして、ディスクトレイ30は
モータ1によって回転されるように構成されており、こ
の回転動作によって或る1つの収納位置30x が光学ヘ
ッド4の位置に送られる。つまり、その収納位置30x
に積載されているディスクが光学ヘッド4の位置にロー
ディングされる。またディスク位置センサ2が設けら
れ、このディスク位置センサ2の出力により、システム
コントローラ22は現在のローディング状態、つまりど
の収納位置30x が光学ヘッド4の位置にあるか、を把
握することができる。システムコントローラ22は装置
全体を制御する制御部としてマイクロコンピュターによ
り形成されているものである。
【0030】ローディングされたディスクは、スピンド
ルモータ3により回転駆動されるようにチャッキングさ
れる。そしてそのディスクは、スピンドルモータ3によ
って回転されながら光学ヘッド4によってレーザ光が照
射され、その反射光によって情報が読み取られる。
【0031】光学ヘッド4はレーザ出力手段としてのレ
ーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等
からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテク
タが搭載されている。対物レンズ4aは2軸機構4bに
よってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に
変位可能に保持されている。また光学ヘッド4全体は、
スレッド機構5によりディスク半径方向に駆動される。
【0032】再生動作によって、光学ヘッド4によりデ
ィスクから検出された情報はRFアンプ6に供給され
る。RFアンプ6は供給された情報の演算処理により、
再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信
号はデコーダ部8に供給されEFM復調、エラー訂正等
が行なわれる。またP,Qチャンネルサブコードデータ
が取り出されてシステムコントローラ22に供給され
る。
【0033】また、トラッキングエラー信号、フォーカ
スエラー信号はサーボ回路7に供給される。サーボ回路
7は供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号や、システムコントローラ22からのトラック
ジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ3の回
転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4b及びスレッド機構5を制御してフォー
カス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモ
ータ3を一定線速度(CLV)に制御する。
【0034】再生中のディスクがビデオCDなど、いわ
ゆるCD−ROMの範中に入るものである場合は、デコ
ーダ部8の出力はCD−ROMデコーダ9に供給され、
CD−ROMフォーマットに従ったデコード処理が行な
われる。そして、CD−ROMデコーダ9によってデコ
ードされた信号のうち、前述したビデオCDデータトラ
ック(トラック#1)に記録されている各種ディスク情
報はシステムコントローラ22のRAM22aに取り込
まれる。
【0035】また、CD−ROMデコーダ9によってデ
コードされたオーディオデータは、MPEGオーディオ
デコーダ10に供給される。MPEGオーディオデコー
ダ10はオーディオRAM11を用いながら所定タイミ
ングでデコード及びデコードオーディオ信号出力を行な
う。さらに、CD−ROMデコーダ9によってデコード
されたビデオデータは、MPEGビデオデコーダ12に
供給される。MPEGビデオデコーダ12はビデオRA
M13を用いながら所定タイミングでデコードを行な
う。即ち上述したI,P,Bピクチャーデータから出力
映像データをデコードしていく。そしてRGB信号形態
によるデコードビデオ信号出力を行なう。
【0036】スイッチ部14は再生されるディスクの種
別に応じて切り換えられる。再生されているディスクが
CD−DAであった場合は、その再生信号としてはデコ
ーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理が行
なわれることでデジタルオーディオ信号が得られる。C
D−DA再生中には、システムコントローラ22はスイ
ッチ部14をt1 端子に接続させている。従ってデコー
ダ部8からのデジタルオーディオ信号はD/A変換器1
5でアナログオーディオ信号に変換され、オーディオ出
力端子16から後段の増幅回路又はアンプなどの外部機
器に出力される。
【0037】また再生中のディスクがビデオCDであっ
た場合は、オーディオデータはMPEGオーディオデコ
ーダ10から得られる。ビデオCD再生中には、システ
ムコントローラ22はスイッチ部14をt2 端子に接続
させている。従ってMPEGオーディオデコーダ10か
らのデジタルオーディオ信号はD/A変換器15でアナ
ログオーディオ信号に変換され、オーディオ出力端子1
6から後段の増幅回路又はアンプなどの外部機器に出力
される。
【0038】ビデオCDの再生の際には、MPEGビデ
オデコーダ12の出力としてRGB映像データが得られ
る。このRGB映像データはD/A変換器17でRGB
アナログ信号とされる。アナログ信号とされたRGB映
像データはOSD処理部18を介してNTSC/PAL
エンコーダ19に供給され、NTSC方式もしくはPA
L方式の映像信号とされる。そしてビデオ出力端子20
からコンポジット映像信号として出力される。または、
Y(輝度信号)/C(クロマ信号)形態にエンコードさ
れビデオ出力端子21から出力される。
【0039】ビデオCD再生中には、システムコントロ
ーラ22はOSD処理部18により映像信号上に所定の
キャラクタ映像信号を重畳させることができる。システ
ムコントローラ22からの指示に基づくOSD処理部1
8の動作により、ビデオ出力端子20又は21からの映
像信号が供給されるモニタ装置では、その出力映像に所
定のキャラクタ表示が行なわれることになる。
【0040】ところで再生されるディスクがCD−DA
であって、映像データが再生されない場合、システムコ
ントローラ22は、ROM23から所定の映像データを
読み出し、MPEGビデオデコーダ12を介してその映
像信号を出力させるようにしている。この映像は例えば
図4(a)に示すように、再生しているディスクがCD
−DAであることを示す固定の画像としている。
【0041】操作部25には、再生キー、停止キー、サ
ーチキー、一時停止キー、各種モード操作キーなど、再
生装置の操作のためにユーザーが用いる各種操作キーが
設けられている。システムコントローラ22は操作部2
5からの操作情報に基づいて所要の動作制御を実行する
ことになる。また、ディスクから再生動作を行なう際に
は、ディスクに記録されている管理情報、即ちTOCや
サブコードデータが読み出され、システムコントローラ
22に供給されるが、システムコントローラ22はこれ
らの管理情報に応じて表示部24の再生表示制御を行な
うことになる。表示部24は液晶パネルなどにより形成
され、再生装置の動作状態、モード、選択されているデ
ィスクのナンバ、演奏時間等が表示される。
【0042】5.焼き付け防止のための動作 このような再生装置における焼き付け防止のための動作
を図2〜図4で説明する。図2は焼き付け防止のための
システムコントローラ22の処理を示している。
【0043】ビデオCDの再生が行なわれている場合の
処理としては、ステップF102からF103,F104 と進むこと
になる。ビデオCDの再生時には、ディスクから読み出
されたピクチャーデータから、1枚(1フレーム)の画
像データがMPEGビデオデコーダ12においてデコー
ド完了され、表示のために出力可能な状態になる毎に、
システムコントローラ22に対してデコード完了信号が
送られてくる。
【0044】デコード完了によって得られたRGB映像
データは所定タイミング、つまり1フレーム単位での表
示切換タイミングでMPEGビデオデコーダ12から出
力され、OSD処理部18やNTSC/PALエンコー
ダ19において処理されてモニタ装置に供給される。従
ってデコード完了信号が得られるタイミングとは、平均
的にみて、ほぼ1フレーム単位で映像出力が切り換わる
タイミングであり、例えば数msce〜数10msec
に一度の割合となる。逆に言えば、このような短い間隔
でデコード完了信号が得られているときは、通常の動画
映像が表示出力されている場合である。
【0045】デコード完了信号が得られたらシステムコ
ントローラ22は内部のタイマをリセットし、計数を開
始させる(F105)。このタイマは或るフレームの映像が継
続して表示されている期間をカウントするタイマとな
る。デコード完了信号が得られていない時点ではステッ
プF106でタイマを確認しており、例えばタイマ計数がタ
イムオーバーとして設定した所定の時間(例えば5分)
に達したか否かを判別する。例えば静止画データがデコ
ードされた場合は、最初にデコードされた後はそのデコ
ードされたRGB信号が以降継続して出力されるため、
デコード処理は行なわれない。なお、ビデオCDでは図
9に示したビデオCDデータトラック内に静止画データ
を記録できる領域も用意されており、ここから読み出さ
れた静止画データの出力時などは、ユーザーの操作など
によって他の画像に切り換えられるまでは、デコード処
理は行なわれないため、その間デコード完了信号も発生
しないことになる。また、動画再生時であってもユーザ
ーが一時停止操作をした場合は、新たなフレームデータ
はデコードされないので一時停止期間中にデコード完了
信号は発生しない。
【0046】従ってデコード完了信号が得られないまま
5分経過し、ステップF106で肯定結果が出た場合とは、
例えば図3(a)のような或る1フレームとしてデコー
ドされた画像の表示が5分以上継続されている場合であ
り、このような場合モニタ装置の焼き付けが発生する恐
れが生じる。そこでシステムコントローラ22はステッ
プF107でNTSC/PALエンコーダ19に対して、出
力されるコンポジット映像信号もしくはY/C信号につ
いて、輝度信号レベルを或る程度下げるように制御を行
なう。例えば輝度レベルを1/4程度にまで低下させる
ようにする。またステップF108として、OSD処理部1
8に対してキャラクタ表示の実行を停止させるように制
御を行なう。
【0047】これらの処理により、表示される映像とし
ては図3(b)には斜線で表現したが、同じ映像内容で
はあるが全体的に暗くなったは映像となり、また図3
(a)のように『TRACK 3』のようなキャラクタ
表示が行なわれていた場合、図3(b)のようにその表
示は消去されることになる。
【0048】このように輝度低下及びキャラクタ消去を
行なった状態ではステップF109でデコード完了信号とユ
ーザーの操作を監視している。そして、次の画像がデコ
ードされ、デコード完了信号が得られた場合、もしくは
ユーザーが何らかの操作を行なって、モニタ出力画像が
他の状態に変化することになる場合において、タイマを
リセットしてスタートさせる(F110)。そしてNTSC/
PALエンコーダ19に対して、輝度信号レベルを通常
状態に復帰させるように処理を行ない(F111)、またOS
D処理部18に対してキャラクタ表示停止状態を解き、
必要に応じてキャラクタ表示が実行されるようにする(F
112)。そしてステップF103,F104 に戻って上述の処理を
繰り返すことになり、再生動作の停止に応じてステップ
F103から処理を終える。
【0049】一方、CD−DAの再生が行なわれている
場合の処理としては、ステップF101からF113に進むこと
になる。CD−DAの再生時には、映像としてはROM
23から読み出された固定の映像データにより、例えば
図4(a)のようなオーディオ再生であること示す表示
が行なわれる。
【0050】システムコントローラ22はこのようなC
D−DA用の画像を出力開始させるとともにタイマをリ
セットし、計数スタートさせる(F114)。そしてステップ
F116でタイマを監視し、例えば5分経過したら、ステッ
プF117でNTSC/PALエンコーダ19に対して、出
力されるコンポジット映像信号もしくはY/C信号につ
いて、輝度信号レベルを1/4程度にさげるように制御
を行なう。またステップF118として、OSD処理部18
に対してキャラクタ表示の実行を停止させるように制御
を行なう。
【0051】これらの処理により、表示される映像とし
ては図4(b)に斜線で表現するように、同じ映像内容
ではあるが全体的に暗くなったは映像となる。もちろん
或るキャラクタの継続表示が行なわれていた場合は、そ
れも消去されることになる。
【0052】以上のように、本実施例では同一画像が継
続して例えば5分以上表示される場合は、輝度信号を低
下させて全体的に暗い表示となるようにしており、これ
によって表示内容を変えることがないまま、画面の焼き
付け防止が実現されることになる。
【0053】6.再生装置の他の回路ブロック例 図5にビデオCD再生装置としての他の構成例を示し
た。この構成は図1と比べてNTSC/PALエンコー
ダ19とOSD処理部18の配置位置が逆になっている
こと、及びY/C信号出力についてはOSD処理部18
を介さないで出力されることが異なるのみである。この
ような構成においても、上述した焼き付け防止のための
動作は全く同様に適用できる。
【0054】さらに再生装置としての構成は各種考えら
れ、例えばCD−DAの一種であるCD−Gについても
対応できるようにしてもよい。即ち、CD−Gとしての
静止画データのデコード部を設け、デコードされた静止
画映像を表示させるようにするものである。この場合
は、CD−Gによる静止画出力についても上記した焼き
付け防止のための処理を適用し、画像が変わることなく
或る程度の時間が経過した時点で輝度レベルを低下させ
るようにすればよい。なお、ビデオCD再生装置として
の実施例を説明したが、これに限らず、各種の画像再生
出力装置において本発明を適用できることはいうまでも
ない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生装置
は、或る映像データにかかる映像の表示出力が所定時間
以上継続されたことが検出されたら、その映像データに
かかる出力映像信号について輝度レベルを低下させ、ま
たキャラクタ映像の表示も停止させるるようにしている
ため、画面の焼き付け防止として機能を得ることができ
るとともに、表示されている画像内容については変更さ
れないため、映像再生装置としての使用上の不都合もな
くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の再生装置のブロック図であ
る。
【図2】実施例の焼き付け防止のための処理のフローチ
ャートである。
【図3】実施例の焼き付け防止処理に伴う画像表示状態
の説明図である。
【図4】実施例の焼き付け防止処理に伴う画像表示状態
の説明図である。
【図5】実施例の再生装置の他のブロック図である。
【図6】ビデオCDのビデオデータの説明図である。
【図7】ビデオCDの画像サイズの説明図である。
【図8】ビデオCDのトラック構造の説明図である。
【図9】ビデオCDのディスク上の構造の説明図であ
る。
【符号の説明】
4 光学ヘッド 6 RFアンプ 7 サーボ回路 8 デコーダ部 9 CD−ROMデコーダ 10 MPEGオーディオデコーダ 11 オーディオRAM 12 MPEGビデオデコーダ 13 ビデオRAM 15,17 D/A変換器 18 OSD処理部 19 RGB/NTSCエンコーダ 22 システムコントローラ 23 ROM 25 操作部 30 ディスクトレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 5/44 - 5/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮データをデコードすると共にフレー
    ム単位のデコードが完了する際にデコード完了信号を出
    力するデコード手段と、 デコードされたデータを映像表示する際の輝度を調節す
    る輝度調節手段と、 上記デコード完了信号の出力間隔が所定時間以上である
    場合にはデコードされた上記データを表示する際の輝度
    を低下させるように上記輝度調節手段を制御する表示制
    御手段とを備えるデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 映像表示される上記データにキャラクタ
    データを重畳させる映像重畳手段を備え、 上記表示制御手段は、上記デコード完了信号の出力間隔
    が所定時間以上である場合にはデコードされた上記デー
    タを表示する際の輝度レベルを低下させると共に上記映
    像重畳手段による他の映像の重畳を停止させることを特
    徴とする請求項1記載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】 上記デコード手段によりデコードされた
    データが映像表示される表示手段を備え、 上記表示制御手段は、上記デコード完了信号の出力間隔
    が所定時間以上である場合にはデコードされた上記デー
    タを上記表示手段に表示する際の輝度を低下させるよう
    に上記輝度調節手段を制御することを特徴とする請求項
    1記載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】 圧縮データをデコードすると共にフレー
    ム単位のデコードが完了する際にデコード完了信号を出
    力し、 上記デコード完了信号の出力間隔が所定時間以上である
    場合には上記デコードされたデータを表示する際の輝度
    を低下させることを特徴とするデータ再生方法。
  5. 【請求項5】 上記デコード完了信号の出力間隔が所定
    時間以上である場合にはデコードされた上記データを表
    示する際の輝度を低下させると共にキャラクタデータの
    重畳を停止させることを特徴とする請求項4記載のデー
    タ再生方法。
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