JP3520549B2 - 電子楽器および電子楽器エディットシステム - Google Patents
電子楽器および電子楽器エディットシステムInfo
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Description
(編集装置)によりエディットする電子楽器、電子楽器
の音色データをエディットするエディタおよび電子楽器
エディットシステムに関するものである。
エディットすることにより、ユーザが望む種々の音作り
を行えるものがある。特に、最近の電子楽器においては
演算装置(CPU)やディジタル信号処理装置(DS
P)を採用しており、多くのパラメータをエディットす
ることができるものがある。このような電子楽器におい
て、音色パラメータをエディットする場合は、一般に電
子楽器に付属しているディスプレイにパラメータを表示
し、順次にパラメータを選択指定しながら行っている
が、電子楽器に付属しているディスプレイは、そのスペ
ースの問題から物理的に大きなディスプレイとすること
が困難であり、小さなディスプレイとせざるを得なかっ
た。
ラメータを順次表示してエディットする作業量が膨大に
なると共に、関連するパラメータがある場合、そのパラ
メータをディスプレイ上に共に表示しながらエディット
することができず、効率的なエディット作業が行えなく
なる場合があった。また、電子楽器の音色パラメータ
を、電子楽器に伝送手段を介して接続されるエディタに
より行うようにすることは、例えば、本出願人の出願に
係る特公昭62−49635号公報に記載されているよ
うに、従来から提案されている。そこで、その概略を図
7を参照しながら説明する。
電子楽器200の音色パラメータを、ケーブルCB1 を
介して接続した設定装置100によりエディットするも
のである。このパラメータ情報設定装置において、音色
の新たなパラメータ情報を設定する場合は、まず、設定
すべきパラメータ情報の種類をパラメータ指定パネル1
01において指定し、次に指定したパラメータ情報の値
を制御パネル102において設定する。このパラメータ
情報の種類の指定及びその設定値は、プログラムメモリ
106に記憶されたプログラムに従って、制御手段とし
ての演算装置105の検出出力によって検出される。そ
して、この検出されたパラメータ情報の値は、パラメー
タ情報記憶手段としてのBメモリ108の該パラメータ
情報の種類に対応する記憶エリアに記憶される。
パラメータ情報の種類の指定が行われる毎に実行され
る。この結果、Bメモリ108に各種類のパラメータ情
報の値が全て記憶される。そして、この新たに設定した
パラメータ情報の確認は、電子楽器200のトーンジェ
ネレータ204のパラメータ情報源を、設定装置100
側に切り替えることにより行う。この操作は制御パネル
102において行うことができる。すなわち、電子楽器
200は、設定装置100のBメモリの記憶内容を、イ
ンタフェース109、及び電子楽器200と設定装置1
00とを接続しているケーブルCB1 を介して順次読み
出し、トーンジェネレータ204に供給する。これによ
り、トーンジェネレータ204は鍵盤部201よりのキ
ーコードKCに基づき、前記Bメモリ108に記憶され
たパラメータ情報に応じた音色の楽音を発生する。な
お、設定されたパラメータ情報はディスプレイ103で
確認することができるようにされている。
パラメータ情報を、P・ROMライタ装置104が取り
込んで新P・ROM104Bに書き込むことができる。
これにより、Bメモリ108の記憶内容をセーブするこ
とができる。次に、電子楽器200に備えられているパ
ラメータメモリ部203に記憶されているパラメータ情
報を修正する場合につき説明すると、この場合は、音色
選択部202により選択指定されたパラメータメモリ部
203に記憶されている1つの音色に対応するパラメー
タ情報が読み出されて、ケーブルCB1 及びI/Oイン
ターフェース109を介して設定装置100のAメモリ
107に転送記憶される。そして、制御パネル102の
スイッチ操作により、Aメモリ107に記憶されたパラ
メータ情報を、さらにBメモリ108に記憶させる。さ
らに、Aメモリ107及びBメモリ108から読み出さ
れたパラメータ情報をディスプレイ装置103に転送
し、2つ並べて表示させておく。
101でパラメータ情報源として制御パネル102を指
定し、パラメータ指定パネル101で修正すべきパラメ
ータ情報の種類を指定した上、制御パネル102におい
て新たな値を設定する。これにより、Bメモリ108に
記憶されているパラメータ情報の内、指定されたパラメ
ータ情報が新たな値に修正される。この修正結果は、デ
ィスプレイ装置103の画面表示と鍵盤部201の押鍵
操作による楽音の発音により確認することができる。な
お、修正したパラメータ情報をセーブするには、P・R
OMライタ装置104により修正したパラメータ情報を
取り込んで新P・ROM104Bに記憶すればよい。こ
のような図7に示す従来の電子楽器用パラメータ情報設
定装置においては、設定装置が電子楽器と分離されてい
るため、設定装置100に設けられたディスプレイ装置
103が電子楽器のスペース的な制約を受けにくい利点
がある。
示す電子楽器用パラメータ情報設定装置においては、エ
ディタである設定装置だけがパラメータ情報をエディッ
トすることができるものであって、設定装置を電子楽器
からはずすと、電子楽器単体では音色パラメータ情報を
エディットすることができないという問題点があった。
また、エディットしたパラメータ情報は、設定装置にし
か記憶されていないため、設定装置がないとユーザがエ
ディットした所望の音色の楽音を、電子楽器は発音する
ことができないという問題点もあった。さらに、エディ
ットされたパラメータ情報を全て電子楽器側へ転送して
いるため、その転送に時間がかかり、迅速なエディット
を行えないという問題点もあった。
ットすることができる電子楽器において、この電子楽器
に伝送手段を介して、少なくともエディット機能を有す
るエディタを接続した時、電子楽器のエディット機能に
競合することなく、音色パラメータをエディタによりエ
ディットすることができる電子楽器を提供することを目
的としている。また、本発明は電子楽器の音色パラメー
タをエディットできるエディタにおいて、電子楽器に伝
送手段を介して接続されたエディタにより、電子楽器の
エディット機能に競合することなく、音色パラメータを
エディットすることができるエディタを提供することを
目的としている。さらに、本発明は音色パラメータをエ
ディットするエディット機能を備える電子楽器に、伝送
手段を介してエディタを接続した時に、電子楽器本体の
エディット機能と競合することなく、音色パラメータを
エディタが優先してエディットできる電子楽器エディッ
トシステムを提供することを目的としている。さらにま
た、本発明は、電子楽器側の音色データメモリの内容
と、エディタ側の音色データメモリの内容とを一致させ
ることのできる電子楽器エディットシステムを提供する
ことを目的としている。
に、本発明の電子楽器は、複数の音色パラメータからな
る音色データを一時記憶するエディットバッファと、該
エディットバッファに一時記憶されている前記音色デー
タにおける音色パラメータを編集する音色編集手段と、
音色データに基づいた楽音信号を形成する楽音発生手段
と、他の機器と種々のパラメータを送受信するための伝
送手段と、前記音色編集手段により編集された前記音色
データにおける音色パラメータを前記エディットバッフ
ァに一時記憶すると共に当該音色データを前記楽音発生
手段に転送するよう制御する制御手段とを備え、前記伝
送手段を介してエディタが接続されている場合は、前記
制御手段は、前記音色編集手段の動作を停止させ、前記
伝送手段を介して前記エディタから受信される変更され
た音色パラメータを前記エディットバッファに取り込む
と共に、当該エディットバッファ上の音色データを前記
楽音発生手段に転送するよう制御するようにしたもので
ある。
らに、前記複数の音色パラメータからなる音色データを
記憶する音色データメモリを備え、前記制御手段は、前
記伝送手段が前記エディタからの音色データ送信要求を
受信した際に、前記音色データメモリに記憶されている
指定された音色データを前記伝送手段を介して前記エデ
ィタに送信すると共に、当該音色データを前記エディッ
トバッファおよび前記楽音発生手段に転送するよう制御
するようにしたものである。
さらに、前記複数の音色パラメータからなる音色データ
を記憶する音色データメモリを備え、前記制御手段は、
前記伝送手段が前記エディタからのセーブ要求を受信し
た際に、前記エディットバッファに一時記憶されている
複数の音色パラメータからなる音色データを前記音色デ
ータメモリに保存するよう制御するようにしたものであ
る。
システムは、前記請求項1ないし請求項3のいずれかに
記載の電子楽器と、複数の音色パラメータからなる音色
データを一時記憶する第2のエディットバッファと、該
第2のエディットバッファに一時記憶されている音色デ
ータにおける音色パラメータを編集する第2の編集手段
とを備えたエディタとを、前記伝送手段を介して相互に
接続した電子楽器エディットシステムであって、前記エ
ディタは、前記電子楽器と接続されていることを条件
に、前記第2のエディットバッファに一時記憶されてい
る前記音色データを前記伝送手段を介して前記電子楽器
に伝送し、前記第2の音色編集手段により前記音色パラ
メータが変更された際には、変更された音色パラメータ
のみを前記伝送手段を介して前記電子楽器に転送するよ
うにしたものである。
編集手段を備えたエディタを接続した時に、エディタに
備えられている編集手段を優先させて動作させているた
め、電子楽器に備えられた編集手段と、電子楽器に伝送
手段を介して接続されるエディタに備えられている編集
手段とが競合することなく音色パラメータのエディット
を行うことができる電子楽器、エディタおよび電子楽器
エディットシステムとすることができる。
データメモリと、電子楽器側の音色データメモリとの記
憶内容の内、異なる音色データだけを電子楽器側の音色
データメモリに伝送手段を介して伝送しているため、編
集後の音色データパラメータを電子楽器側へ記憶するこ
とができ、エディタを接続しなくても以前編集した音色
パラメータに応じた楽音をトーンジェネレータから発音
することができる。さらに、異なる音色データ、すなわ
ち変更した音色データだけを伝送手段を介して伝送すれ
ばよいので、音色データの伝送時間を短時間とすること
ができ、効率的なエディット作業を行うことができるよ
うになる。さらに、エディタ側に大型の表示器を備えて
おけば、多くのパラメータを1度に大型表示器に表示で
きるため、関連するパラメータを参照しながらエディッ
トすることができるようになる。
ィタとを伝送ラインにより接続してなる本発明の電子楽
器エディットシステムの全体図を、例として図1に示
し、この例を参照しながら本発明を説明するものとす
る。この図において、電子楽器本体1はバスライン1
0、CPU(中央処理装置)11、リード・オンリ・メ
モリ(ROM;Read Only Memory) 12、ランダム・
アクセス・メモリ(RAM;Random Access Memory)
13、楽音発生部(TG)14、演奏操作子(鍵盤)1
5、音色選択設定操作子16、表示器17、音色エディ
タインターフェース(I/F)18、入出力端子19と
により構成されている。
続されており、リード・オンリ・メモリ12に記憶され
ているCPUプログラムに基づいてバスライン10から
のデータ等を取り込み、取り込んだデータ等が、例えば
演奏操作子15のイベント検出データの場合は、楽音発
生部TG14にバスライン10を介して発音データや音
色データを送ることにより、発音の制御を行うようにし
ている。また、この時発音される楽音は、ROM12に
記憶されている複数の音色の内選択されたプリセット音
色の楽音、あるいは、ユーザが音色設定操作子16を操
作することによりエディットした音色データ等が記憶さ
れているランダム・アクセス・メモリ13から読み出さ
れた音色データに応じた楽音が発音される。
タ等をエディットする場合は、表示器17にパラメータ
等を表示しながら設定するものである。さらに、バスラ
イン10には音色エディタインターフェース(I/F)
18が接続されており、この音色エディタI/F18は
入出力端子19を介して伝送ライン30上に音色データ
を入出力できるようにされている。この伝送ライン30
ではシリアルデータの伝送を行うようにしてもよいが、
パラレルデータの伝送を行ってもよい。また、その伝送
規格はなるべく高速のデータ伝送規格が望ましく、例え
ばコンピュータシステムのデータ伝送によく用いられ
る、RS−232C、RS−422、あるいはSCSI
等の規格を適宜、採用するようにしてもよい。さらに、
伝送ライン30を介して電子楽器本体1に接続されてい
るエディタ2は、バスライン20、CPU−E(中央処
理装置)21、ROM−E(Read Only Memory) 2
2、RAM−E(Random Access Memory) 23、音色
データ設定操作子25、大型表示器26、エディタイン
ターフェース(I/F)24、入出力端子27とにより
構成されている。
スライン20に接続されており、ROM−E22に記憶
されているCPUプログラムに基づき、電子楽器本体か
ら伝送された音色データを大型表示器26に表示した
り、この大型表示器26にグラフィック表示された音色
データを観察しながら、ユーザが音色データをエディッ
トする場合のRAM−E23、音色データ操作子25、
大型表示器26の制御等を行うと共に、エディットされ
た音色データの変更されたデータ部分をエディタI/F
24に送出して、伝送ライン30を介して電子楽器本体
1に転送する制御を行っている。また、音色データ設定
操作子25によりエディットされた音色データは、RA
M−E23の所定の領域にユーザ音色データとして記憶
される。
M13,RAM−E23のメモリ領域を図5に示す。R
OM12のメモリ領域は同図(a)に示すように、CP
U11のCPUプログラム領域、予めプリセットされて
いる音色データであるプリセット音色データVOICE P1〜
プリセット音色データVOICE P2の領域、および、その他
のデータ領域からなり、ROM−E22のメモリ領域は
同図(b)に示すように、CPU−E21のCPUプロ
グラム領域、および、その他のデータ領域からなり、R
AM13のメモリ領域は、同図(c)に示すように、C
PU11のワークエリア(WA)、音色エディットバッ
ファ(EBF)領域、エディットすることによりユーザ
が作成したユーザ音色データであるユーザ音色データ
VOICE U1〜ユーザ音色データ VOICE U2の領域、およ
び、その他のデータ領域からなり、RAM−E23のメ
モリ領域は同図(d)に示すように、CPU−E21の
CPUワークエリア(WAE)、および、音色エディッ
トバッファ(VEB EXT )領域からなっている。な
お、RAM13の音色エディットバッファ領域およびユ
ーザ音色データ VOICE U1〜ユーザ音色データ VOICE
U2の領域と、RAM−E23の音色エディットバッファ
領域は、図5(e)に示すようにパラメータ(PARAM )
1〜パラメータ(PARAM )Kにより構成されている。
て、音色データをエディットする場合は、まず、ROM
12に記憶されているプリセット音色データのうちエデ
ィットする音色データを選択指定して読み出し、RAM
13の音色エディットバッファ(EBF)領域に保存す
る。さらに、エディットする音色データの値を表示器1
7に表示して、これを観察しながら音色選択設定操作子
16を操作することにより、所望の音色の値にエディッ
トする。エディットされた音色データは、RAM13の
EBF領域に保存される。そして、エディットされた音
色データは、楽音発生部14に転送されるため、鍵盤1
5を操作することにより、エディットされた音色データ
に応じた楽音が発音されて、新たな音色データの確認を
行うことができる。さらに、RAM13のEBF領域に
保存されているエディットされた音色データを、RAM
13のユーザ音色データのいずれかのエリアに書き込む
ことにより、この音色データをセーブすることができ
る。
て、音色データをエディットする場合は、まず、エディ
タ2と電子楽器本体1とを伝送ライン30を介して接続
する。これにより、電子楽器本体1側のエディット機能
が停止され、エディタ2により優先的に音色データをエ
ディットすることができるようになる。そこで、ROM
12に記憶されているプリセット音色データのうち、エ
ディットする音色データを選択指定して読み出し、この
音色データを音色エディタI/F18を介して伝送ライ
ン30に送出させ、エディタ2側のエディタI/F24
により送出された音色データを取り込み、RAM−E2
3の音色エディットバッファVEB EXT 領域に保存す
る。そして、CPU−E21の制御の基で保存した音色
データの値を大型表示器26にグラフィック表示して、
これを観察しながら音色データ設定操作子25を操作す
ることにより、所望の音色の値にエディットする。エデ
ィットされた音色データは、RAM−E23のVEB
EXT 領域に保存される。
電子楽器本体1に伝送ライン30を介して転送され、R
AM13のEBF領域に保存されると共に、楽音発生部
14に転送されるため、鍵盤15を操作することにより
エディタ2によってエディットされた音色データに応じ
た楽音が、楽音発生部14から発音されてエディットさ
れた新たな音色データの確認を行うことができる。さら
に、エディットされた音色データは、RAM13のEB
F領域に保存されている音色データを、RAM13のユ
ーザ音色データのいずれかのエリアに書き込むことによ
り、この音色データをセーブすることができる。
照しながら説明する。図2は電子楽器本体1のメインプ
ログラムのフローチャートであり、メインプログラムは
ステップS100において初期設定が行われ、各部がイ
ニシャライズされる。次に、ステップS110において
エディットすべき音色が選択されると共に、その編集処
理が行われ、ステップS120において演奏操作子の押
鍵が検出されると共に、押鍵が検出された場合に指定さ
れた音色により発音処理が行われる。そして、その他の
処理がステップS130により行われて、ステップS1
10に戻り、前記した処理が繰り返し行われている。
フローチャートを図3に示す。この音色選択編集処理
は、まず、ステップS200において音色エディタI/
F18のチェックが行われる。このチェックのフローチ
ャートを図4に示し、その説明を行うと、まずステップ
S500において音色エディタI/F18の動作がOK
か否かが判断され、音色エディタI/F18のデータ送
受信の動作がOKと判断されると、ステップS510に
おいてREADY 信号を「1」とする。また、音色エディタ
I/F18の動作がOKと判断されなかった場合は、ス
テップS520においてREADY 信号を「0」とする。そ
して、ステップS530においてREADY 信号とEREADY
信号とが共に「1」か否かが判断され、READY 信号とER
EADY 信号とが共に「1」と判断された場合は、電子楽
器本体1とエディタ2とが接続されているものとして、
ステップS540においてオンライン(ON LINE)状態
とし、リターンされる。また、READY 信号とEREADY 信
号とが共に「1」と判断されなかった場合には、電子楽
器本体1とエディタ2とが接続されていないものとし
て、オフライン(OFF LINE)状態とし、リターンされ
る。
ィタI/F24が動作可能とされているか否かを示す信
号であり、「1」の時動作可能とされる。また、この音
色エディタI/F18のチェックは、ユーザがオンライ
ンと設定したことを前提としている。そこで、図3に戻
り、ステップS210においてオンライン状態かオフラ
イン状態かが判断され、オフライン状態と判断されると
電子楽器本体1において音色データをエディットするこ
とになる。そこで、ステップS220において音色選択
設定操作子16の操作子イベントが検出され、ステップ
S230においてこの操作子イベントが音色選択操作イ
ベントとであるか否かが判断される。そして、操作子イ
ベントが音色選択操作イベントとであると判断された場
合は、ステップS240において指定された音色データ
(VOICE )がRAM13のEBT領域に書き込まれると
共に、楽音発生部TG14にも転送される。この時、演
奏操作子15の押鍵が検出されると、転送された音色デ
ータに基づいた音色で発音される。
子イベントが音色選択操作イベントでないと判断された
場合と同様にステップS250に進み、このステップS
250において、音色編集モードか否かが判断され、音
色編集モードと判断されない場合はリターンされる。し
かしながら、音色編集モードと判断された場合は、ステ
ップS260において音色データ編集操作のイベントが
あるか否かが判断され、音色データ編集操作のイベント
があると判断された場合は、ステップS270において
エディットバッファ(EBT)上の対応する音色パラメ
ータを操作イベントに応じて変更する。さらに、ステッ
プS280において変更されたEBT上の音色データが
逐次楽音発生部TG14に転送され、演奏操作子15の
押鍵が検出された場合に、転送された音色データに基づ
いた音色で発音される。これにより、変更した音色デー
タの確認を行うことができる。
タ編集操作のイベントがないと判断された場合と同様
に、ステップS290に進み、音色データのセーブ(SA
VE)イベントがあるか否かが判断され、音色データのセ
ーブ(SAVE)イベントがあると判断された場合は、ステ
ップS300においてEBF上に保存された音色データ
の内容を、指定のユーザボイスエリアであるRAM13
のユーザ音色データVOICE U1〜VOICE UNのいずれかに転
送して書き込む。。そして、ステップS260において
音色データのセーブイベントがないと判断された場合と
同様にリターンされる。ところで、ステップS210に
おいてオンラインと判断された場合は、ステップS31
0において変更データが受信されたか否かが判断され
る。この変更データはエディタ2から伝送ライン30を
介して伝送されてくる音色データの変更部分のデータで
ある。そして、変更データが受信されたと判断された場
合は、ステップS320において変更データをEBT上
の対応するパラメータ(PARAM 1〜PARAM K)位置に転
送して書き込み、ステップS330において変更データ
により書き替えられたEBT上の音色データが逐次楽音
発生部TG14に転送される。そして、演奏操作子15
の押鍵が検出された場合に、転送された音色データに基
づいた音色で発音される。
タが受信されないと判断された場合と同様に、ステップ
S340に進み、音色データ送信要求が受信されたか否
かが判断される。この音色データ送信要求は、エディタ
2側において最初から音色データの編集を行うのではな
く、電子楽器本体1に保存されている音色データをエデ
ィットする場合に行うものであり、音色データ送信要求
によりROM12に保存されているプリセット音色デー
タVOICE P1〜VOICE PMのいずれか、あるいはRAM13
に保存されているユーザ音色データVOICE U1〜VOICE UN
のいずれかが指定される。そこで、ステップS350に
おいて指定VOICE を対応するメモリから読み出し、音色
エディタI/F18からエディタ2に送信する。この指
定VOICEは、EBFの領域に一旦書き込まれると共に、
楽音発生部TG14にも転送され、演奏操作子15の押
鍵が検出された場合に、転送された音色データに基づい
た音色で発音される。
ータ送信要求が受信されないと判断された場合と同様
に、ステップS370において音色データのセーブ(SA
VE)要求が受信されたか否かが判断される。音色データ
のセーブ(SAVE)要求が受信されたと判断された場合
は、ステップS380においてEBF上の内容を指定の
ユーザボイスエリアであるRAM13のユーザ音色デー
タVOICE U1〜VOICE UNのいずれかに書き込む。そして、
ステップS370において音色データのセーブ(SAVE)
要求が受信されないと判断された場合と同様に、ステッ
プS390に進みEBFイニシャライズ要求が受信され
たか否かが判断される。このEBFイニシャライズ要求
は、エディタ2側の音色データによりEBFを書き替え
る要求であり、ステップS400において伝送されてき
たエディタ2側の音色データを、EBFに転送してEB
Fの内容を書き替える。
音色データと、EBFに保存されている音色データとを
逐一比較して異なるデータと判定された時には、ユーザ
の許可を得て書き替えるようにしても良い。あるいは、
異なるデータと判定された場合に、予め優先する音色デ
ータを設定しておいて書き替えるようにしても良い。次
に、ステップS390においてEBFイニシャライズ要
求が受信されないと判断された場合と同様にリターンさ
れる。
であるが、図6にエディタ12側のメインプログラムの
フローチャートを示す。まず、このエディタ2側のメイ
ンプログラムのステップS600において初期設定が行
われ、エディタ2の各部がイニシャライズされる。続い
て、ステップS610において音色データ設定操作子2
5の操作子イベントの検出処理が行われる。そして、検
出されたデータがステップS620においてオンライン
(ON LINE)を指示するオン(ON)イベントであるか否
かが判断され、オンラインを指示するオンイベントであ
ると判断された場合は、ステップS630においてEREA
DY信号が「1」に設定される。続いて、オンラインを指
示するオンイベントでないと判断された場合と同様に、
ステップS640においてオンライン(ON LINE)のオ
フを指示するオフ(OFF )イベントであるか否かが判断
され、オフライン(OFF LINE)を指示するオフイベント
であると判断された場合は、ステップS650において
EREADY 信号が「0」に設定される。
0における判断は、エディタI/F24が動作可能とさ
れていることを前提としている。さらに、ステップS6
60においてREADY 信号とEREADY 信号とが共に「1」
か否かが判断され、READY 信号とEREADY 信号とが共に
「1」と判断された場合には、電子楽器本体1とエディ
タ2とが接続されているものとして、ステップS670
において音色データバッファVEB EXT に音色データ
(VOICE )があるか否かが判断され、VEB EXT に音
色データ(VOICE )があると判断された場合には、ステ
ップS680においてEBFイニシャライズ要求をエデ
ィタI/F24を介して電子楽器本体1側に送信する。
続いて、ステップS690においてVEB EXT に保存
されている音色データをエディタI/F24を介して電
子楽器本体1側に送信する。送信された音色データは、
前記したようにEBFに転送されて書き込まれる。前記
処理は、VEB EXT の音色データがEBFの音色デー
タに優先するものとされているため行われる。
信号とEREADY 信号とが共に「1」と判断されなかった
場合、ステップS670においてVEB EXT に音色デ
ータがないと判断された場合と同様に、ステップS70
0においてオンライン(ONLINE)か否かが判断され、RE
ADY 信号とEREADY 信号とが共に「1」ではなく、オン
ラインではないと判断された場合は、ステップS610
に戻り前記した処理が繰り返し行われる。また、READY
信号とEREADY 信号とが共に「1」で、オンラインと判
断された場合は、ステップS710に進み、音色選択操
作イベントがあるか否かが判断され、音色選択操作イベ
ントがあると判断されると、ステップS720において
指定された音色データの送信要求を、エディタI/F2
4を介して電子楽器本体1側に送信する。電子楽器本体
1側は前記したように指定された音色データ(VIOCE )
をエディタ2側へ伝送し、エディタ2はステップS73
0において伝送された音色データを受信し、VEB EX
T にその音色データを転送し書き込む。
択操作イベントがないと判断された場合と同様にステッ
プS740に進み、VEB EXT 上の音色データ(ボイ
スデータ)の編集処理が行われ、ステップS750にお
いてパラメータの変更があるか否かが判断される。パラ
メータの変更があると判断された場合は、ステップS7
60において変更されたパラメータデータ(PARAM 1〜
PARAM K)がエディタI/F24を介して電子楽器本体
1側に送信される。電子楽器本体1側においては、前記
したように変更されたパラメータデータ(PARAM 1〜PA
RAM K)がEBFの対応位置に転送されて書き込まれ
る。そして、ステップS750においてパラメータの変
更がないと判断された場合と同様にステップS770に
進み、セーブ(SAVE)操作のイベントがあるか否かが判
断される。ここで、セーブ操作のイベントがあると判断
された場合は、セーブ(SAVE)要求をエディタI/F2
4を介して電子楽器本体1側に送信する。電子楽器本体
1側は、前記したようにセーブ要求を受信して指定され
たユーザボイスエリアであるユーザ音色データVOICEU1
〜VOICE UNのいずれかのエリアに書き込む。そして、ス
テップS770において、セーブ操作のイベントがない
と判断された場合はステップS610に戻り、前記した
処理が繰り返し行われる。
タ2を接続して音色データをエディットするようにした
が、本発明はこれに限らず、電子楽器本体1にエディッ
ト機能を備えた他の電子楽器(電子楽器本体1と同じ構
成でもよい。)を接続して、他の電子楽器のエディット
機能により電子楽器本体1の音色データをエディットす
るようにしても良い。
で、電子楽器本体に伝送手段を介して編集手段を備えた
エディタを接続した時に、エディタに備えられている編
集手段を優先させて動作させているため、電子楽器に備
えられた編集手段と、電子楽器本体に伝送手段を介して
接続される電子装置に備えられている編集手段とが、競
合することなく音色パラメータのエディットを行うこと
ができる電子楽器、エディタおよび電子楽器エディット
システムとすることができる。また、エディタ側の音色
データメモリと電子楽器側の音色データメモリとの記憶
内容の内、異なる音色データだけを電子楽器側の音色デ
ータメモリに伝送手段を介して伝送しているため、編集
後の音色データのパラメータを電子楽器側へ記憶するこ
とができ、エディタを接続しなくても以前編集した音色
パラメータに応じた楽音をトーンジェネレータから発音
することができる。
した音色データだけを伝送手段を介して伝送すればよい
ので、音色データの伝送時間を短時間とすることがで
き、効率的なエディット作業を行うことができるように
なる。さらにまた、電子装置側に大型の表示器を備えて
おけば、多くのパラメータを1度に大型表示器に表示で
きるため、関連するパラメータを参照しながら能率的な
エディット作業を行うことができるようになる。
図である。
ャートである。
ャートである。
のフローチャートである。
メモリ領域を示す図である。
トである。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の音色パラメータからなる音色デー
タを一時記憶するエディットバッファと、 該エディットバッファに一時記憶されている前記音色デ
ータにおける音色パラメータを編集する音色編集手段
と、 音色データに基づいた楽音信号を形成する楽音発生手段
と、 他の機器と種々のパラメータを送受信するための伝送手
段と、 前記音色編集手段により編集された前記音色データにお
ける音色パラメータを前記エディットバッファに一時記
憶すると共に当該音色データを前記楽音発生手段に転送
するよう制御する制御手段とを備え、 前記伝送手段を介してエディタが接続されている場合
は、前記制御手段は、前記音色編集手段の動作を停止さ
せ、前記伝送手段を介して前記エディタから受信される
変更された音色パラメータを前記エディットバッファに
取り込むと共に、当該エディットバッファ上の音色デー
タを前記楽音発生手段に転送するよう制御することを特
徴とする電子楽器。 - 【請求項2】 さらに、 前記複数の音色パラメータからなる音色データを記憶す
る音色データメモリを備え、 前記制御手段は、前記伝送手段が前記エディタからの音
色データ送信要求を受信した際に、前記音色データメモ
リに記憶されている指定された音色データを前記伝送手
段を介して前記エディタに送信すると共に、当該音色デ
ータを前記エディットバッファおよび前記楽音発生手段
に転送するよう制御することを特徴とする請求項1記載
の電子楽器。 - 【請求項3】 さらに、 前記複数の音色パラメータからなる音色データを記憶す
る音色データメモリを備え、 前記制御手段は、前記伝送手段が前記エディタからのセ
ーブ要求を受信した際に、前記エディットバッファに一
時記憶されている複数の音色パラメータからなる音色デ
ータを前記音色データメモリに保存するよう制御するこ
とを特徴とする請求項1記載の電子楽器。 - 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3のいずれか
に記載の電子楽器と、複数の音色パラメータからなる音
色データを一時記憶する第2のエディットバッファと、
該第2のエディットバッファに一時記憶されている音色
データにおける音色パラメータを編集する第2の編集手
段とを備えたエディタとを、前記伝送手段を介して相互
に接続した電子楽器エディットシステムであって、 前記エディタは、前記電子楽器と接続されていることを
条件に、前記第2のエディットバッファに一時記憶され
ている前記音色データを前記伝送手段を介して前記電子
楽器に伝送し、前記第2の音色編集手段により前記音色
パラメータが変更された際には、変更された音色パラメ
ータのみを前記伝送手段を介して前記電子楽器に転送す
ることを特徴とする電子楽器エディットシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04329294A JP3520549B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 電子楽器および電子楽器エディットシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04329294A JP3520549B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 電子楽器および電子楽器エディットシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07230285A JPH07230285A (ja) | 1995-08-29 |
JP3520549B2 true JP3520549B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=12659727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04329294A Expired - Fee Related JP3520549B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 電子楽器および電子楽器エディットシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3520549B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5724231B2 (ja) * | 2010-07-09 | 2015-05-27 | ヤマハ株式会社 | 電子音楽装置及びプログラム |
JP6720728B2 (ja) | 2016-06-28 | 2020-07-08 | ヤマハ株式会社 | 音色設定装置、電子楽器システムおよび音色設定方法 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP04329294A patent/JP3520549B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07230285A (ja) | 1995-08-29 |
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