JP3519731B1 - 端子、それを有する部品および製品 - Google Patents

端子、それを有する部品および製品

Info

Publication number
JP3519731B1
JP3519731B1 JP2003203036A JP2003203036A JP3519731B1 JP 3519731 B1 JP3519731 B1 JP 3519731B1 JP 2003203036 A JP2003203036 A JP 2003203036A JP 2003203036 A JP2003203036 A JP 2003203036A JP 3519731 B1 JP3519731 B1 JP 3519731B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ruthenium
terminal
platinum
conductive substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003203036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005048201A (ja
Inventor
茂紀 三浦
Original Assignee
Fcm株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fcm株式会社 filed Critical Fcm株式会社
Priority to JP2003203036A priority Critical patent/JP3519731B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3519731B1 publication Critical patent/JP3519731B1/ja
Publication of JP2005048201A publication Critical patent/JP2005048201A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Slide Switches (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、表面層が剥離したり溶出すること
がなく、挿抜性や接触抵抗に優れるとともに耐熱性、耐
食性、高硬度等を兼ね備えた端子およびそれを有する部
品、ならびにそれを有する製品を提供することを目的と
する。 【解決手段】 本発明の端子は、導電性基体上の全面ま
たは部分に、ルテニウム単独またはルテニウムを含む合
金により構成されるルテニウム層が形成されており、該
ルテニウム層上の全面または部分に、白金単独または白
金を含む合金により構成される白金層が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気、電子製品や
半導体製品あるいは自動車等において広く接続を目的と
して用いられている端子(たとえばコネクタ端子、リレ
ー端子、スライドスイッチ端子、はんだ付端子等)に関
するものであり、より詳細には挿抜性、耐熱性、耐食性
および高硬度等が各要求される用途(挿抜性の用途と非
挿抜性の用途の両者を含む)に特に適する端子およびそ
れを有する部品(たとえばコネクタ、リレー、スライド
スイッチ等)、ならびにそれを有する製品(たとえば半
導体製品、電気製品、電子製品、太陽電池、自動車等)
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気、電子製品や半導体製品
あるいは自動車等の用途においてコネクタ端子を含む各
種の端子が用いられてきた。そして、特に接触信頼度が
要求される用途においては、そのような端子として導電
性基体上にNi層を形成し、その上に薄く金層を形成し
た構造の端子が用いられることが多かった。しかし、こ
の構造においてはNi層および金層の両者の硬度が比較
的低いことから、金層が容易に削れたり剥離するという
問題があり、特に高温使用時において問題となってい
た。またこの問題は、とりわけ該端子がコネクタ端子で
ある場合には、コネクタの挿抜を繰り返すことにより発
生するものであった。
【0003】また、この問題は、単に外観が害されると
いうだけでなく、金層が剥離しNi層が表面に現れると
該Ni層は容易に酸化されてしまい接触電気抵抗(以
下、単に接触抵抗と記す)が非常に高くなるという致命
的な問題が生じるものであった。
【0004】一方、このような金層は、金が溶出すると
いう問題も有しており、特にこの溶出現象は電圧が印加
されている場合に顕著となるものであった。そして、こ
のように金が溶出すると、上記のように金層が削れたり
剥離する場合と同様の問題を生じていた。
【0005】上記の各問題を解決するために金層を厚く
形成させることが考えられるが、金層を厚くするとコス
トが高くなるだけでなく金層自体が一層削れやすくなり
却って融着性を帯びてしまうという新たな問題が発生す
るため、この方法により問題を解決することはできなか
った。特に該端子がコネクタ端子である場合には、この
ように金層を厚くすると挿抜時の接触摩擦が増大し、挿
抜性が害されることとなっていた。
【0006】一方さらに、導電性基体上にNi層と金層
を形成した上記構造の端子においては、該Ni層におい
て容易にピンホールが発生し、このピンホールにおいて
導電性基体と金層が直接接触することから両者のイオン
化傾向の差に基づいて電気腐食が生じるという問題もあ
った。この問題は、特に導電性基体が銅または銅合金の
場合に顕著であった。
【0007】なお、このような端子として2、3のもの
が最近提案されているが、上記の各問題を直接解決した
ものは未だ知られていない。
【0008】たとえば、金属基板上に非晶質金属下部
層、金属中間層および貴金属外部層を順次積層した、電
気コネクタとして有用な電気製品が提案されている(特
許文献1)。非晶質金属下部層や金属中間層は、貴金属
外部層のみではそれが多孔性であるが故金属基板の腐食
を防止することができず、もってその腐食防止を目的と
して形成されたものである旨説明されている。しかし、
この先行技術には、上記で説明したような貴金属外部層
(すなわち金層)の剥離や溶出の問題には言及されてお
らず、したがって、かかる問題に対する解決手段につい
ては示唆されていない。
【0009】また、導電性帯条体上の電気接点部にA
u、Ag、Pd、Rh、Ru、Pt、Ni、Snの内の
一種又はこれらの金属の合金が被覆されており、その周
囲の非電気接点部に絶縁樹脂をコーティングした電気接
点用材料が提案されている(特許文献2)。絶縁樹脂
は、電気接点部の近傍で発生する硫化クリープを防止す
るために形成されている旨説明されている。しかし、こ
の先行技術においても、上記で説明したような金層の剥
離や溶出の問題には言及されておらず、したがって、か
かる問題に対する解決手段については示唆されていな
い。
【0010】さらに、導電性基体上に酸化ルテニウム層
が形成されており、該酸化ルテニウム層上に貴金属層
(すなわち金層)が形成されているスイッチ接点が提案
されている(特許文献3)。しかし、この先行技術にお
いても、上記で説明したような金層の剥離の問題には言
及されておらず、したがって、かかる問題に対する解決
手段については示唆されていない。
【0011】
【特許文献1】特開2001−152385号公報
【0012】
【特許文献2】特開2000−222960号公報
【0013】
【特許文献3】特開平11−260178号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な現状に鑑みなされたものであってその目的とするとこ
ろは、表面層が剥離したり溶出することがなく、挿抜性
や接触抵抗に優れるとともに耐熱性、耐食性、高硬度等
を兼ね備えた端子およびそれを有する部品、ならびにそ
れを有する製品を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねたところ、表面層の優れ
た接触抵抗を保持したまま挿抜性、耐熱性、耐溶出性、
耐食性を向上させるためには、表面層だけではなくその
下層として存在する層の作用が重要であるとの知見を
得、かかる知見に基づきさらに研究を続けることにより
ついに本発明を完成するに至った。
【0016】すなわち、本発明の端子は、導電性基体上
の全面または部分に、Ni、Cu、およびAgからなる
群から選ばれた少なくとも一種の金属またはこれらの金
属を少なくとも1種含む合金からなる下地層が少なくと
も一層形成されており、該下地層上の全面または部分
に、ルテニウム単独またはルテニウムを含む合金により
構成されるルテニウム層が形成されており、該ルテニウ
ム層上の全面または部分に、白金単独または白金を含む
合金により構成される白金層が形成されていることを特
徴としている。
【0017】このような構成としたことにより、白金層
自体が高硬度や耐溶出性を有する一方、これに加えて該
ルテニウム層と該白金層とが相互作用することによっ
て、白金層が摩耗したり、剥離したり、溶出したりする
ことを有効に防止し、白金層が有する優れた接触抵抗を
保持したまま優れた挿抜性が得られるとともに、ピンホ
ールの発生を有効に防止し、以って高硬度、耐熱性、耐
食性等の品質を飛躍的に向上させることに成功したもの
である。
【0018】ここで、上記導電性基体は、金属または絶
縁性基体上の金属層であることが好ましく、上記端子
は、コネクタ端子、リレー端子、スライドスイッチ端子
またははんだ付端子のいずれかであることが好ましい。
【0019】また、本発明の上記端子は、上記導電性基
体と上記ルテニウム層との間に、Ni、Cu、およびA
からなる群から選ばれた少なくとも一種の金属または
これらの金属を少なくとも1種含む合金からなる下地層
が少なくとも一層形成されたものとすることができる。
該ルテニウム層はそれ自体高い硬度を有する反面、応力
も大きいものとなるため導電性基体の種類によっては該
ルテニウム層自体が剥離することがあり、このためこの
剥離現象を緩和するために特定の下地層を形成させたも
のである。
【0020】一方、本発明においては、上記下地層、上
記ルテニウム層および上記白金層が、それぞれバレルめ
っき装置、引掛けめっき装置または連続めっき装置のい
ずれかを用いてめっき法により形成されることが好まし
い。これにより、これらの層を極めて効率良く形成させ
ることが可能となる。
【0021】また、本発明の部品は、上記のいずれかの
端子を有するものとしている。これにより、接触抵抗、
挿抜性、高硬度、耐熱性、耐溶出性、耐食性に優れた極
めて信頼性の高い部品とすることができる。ここで、こ
のような部品としては、コネクタ、リレー、スライドス
イッチ、抵抗、コンデンサ、コイルまたは基板のいずれ
かであることが好ましい。
【0022】また、本発明の製品は、上記のいずれかの
端子を有するものとしている。これにより、接触抵抗、
挿抜性、高硬度、耐熱性、耐溶出性、耐食性に優れた極
めて信頼性の高い製品とすることができる。ここで、こ
のような製品としては、半導体製品、電気製品、電子製
品、太陽電池または自動車のいずれかであることが好ま
しい。
【0023】
【発明の実施の形態】<導電性基体>本発明に用いられ
る導電性基体は、電気、電子製品や半導体製品あるいは
自動車等の用途に用いられる従来公知の導電性基体であ
ればいずれのものであっても用いることができる。たと
えば、銅(Cu)、リン青銅、黄銅、ベリリウム銅、チ
タン銅、洋白(Cu、Ni、Zn)等の銅合金系素材、
鉄(Fe)、Fe−Ni合金、ステンレス鋼等の鉄合金
系素材、その他ニッケル系素材や各種基板上の銅パター
ン等を挙げることができる。このように、本発明の導電
性基体としては、各種の金属、または絶縁性基体上の金
属層(すなわち各種の回路パターン)を好適な例として
挙げることができる。
【0024】なお、このような導電性基体の形状は、た
とえばテープ状のものなど平面的なものに限らず、プレ
ス成型品のような立体的なものも含まれ、その他いずれ
のような形状のものであっても差し支えない。
【0025】<ルテニウム層> 本発明のルテニウム層は、上記導電性基体上の全面また
は部分に形成される後述の下地層上の全面または部分に
形成されるものであって、ルテニウム(Ru)単独また
はルテニウムを含む合金により構成されるものである。
ここで、ルテニウムを含む合金としては、パラジウム
(Pd)やニッケル(Ni)を30質量%以下含むもの
が挙げられる。通常、ルテニウムは、それ自体高硬度を
有しまた耐食性にも優れているためあえて合金化して用
いる必要はないが、後述の通り応力を低下させる必要が
ある場合や強力な耐食性よりはコストが優先されるよう
な場合には、合金として用いることが好ましい場合があ
る。
【0026】このようなルテニウム層は、高い硬度を有
するとともに耐酸化性にも優れており、しかも仮に酸化
されたとしてもその酸化物は10-6S/mという高い導
電性を示す(因みにNiの酸化物の導電性は1011S/
mである)ため、これらが相乗的に作用することにより
後述の白金層との間で高度に相互作用し、以って該白金
層が摩耗したり、剥離したり、溶出したりするのを有効
に防止するものと考えられる。
【0027】このようなルテニウム層が、ルテニウム単
独により構成される場合、その厚みは0.005〜1.
5μm、好ましくは0.2〜1.0μmの厚みとして、
めっきすることにより形成される。また、このようなル
テニウム層が、ルテニウムを含む合金により構成される
場合、その厚みは0.005〜3.0μm、好ましくは
0.2〜2.0μmの厚みとして、めっきすることによ
り形成される。
【0028】該ルテニウム層の前記厚みが0.005μ
m未満の場合は、後述の白金層との相互作用を十分に発
揮することができず、また上記範囲を超えるとルテニウ
ム層自体の応力が大きくなり過ぎて導電性基体から剥離
したりルテニウム層自体に亀裂が生じたりすることがあ
るとともにコスト的に不利となるため好ましくない。
【0029】なお、該ルテニウム層を導電性基体(下地
層)上の部分に形成させるとは、導電性基体の表裏いず
れか一方の面のみに形成する場合およびそれらの面の特
定部分のみに形成する場合を含み、その形成方法として
は、めっき浴液面調整法、マスキング法、メカマスク
法、ベルト法、ブラシ法等従来公知の方法を適用するこ
とができる。
【0030】<白金層>本発明の白金層は、端子に導電
性を付与する中心的な作用を示すものであって、上記ル
テニウム層上の全面または部分に形成されるものであ
り、白金単独または白金を含む合金により構成される。
【0031】ここで、上記合金とは、白金を少なくとも
含む限りその組成は特に限定されるものではない。たと
えば、白金を50質量%以上99.99質量%以下、好
ましくは70質量%以上99.9質量%以下、さらに好
ましくは70質量%以上99.8質量%以下含むものを
挙げることができる。このような合金の好適な例として
は、たとえば、金(Au)、パラジウム(Pd)、ロジ
ウム(Rh)等との合金を挙げることができる。
【0032】このような白金層は、通常0.005〜3
μm、好ましくは0.1〜0.5μmの厚さとして前記
白金または白金を含む合金をルテニウム層上にめっきす
ることにより形成される。0.005μm未満の場合
は、優れた接触抵抗が得られなくなる場合がある一方、
3μmを超えるとコスト面で高価となるばかりかルテニ
ウム層との相互作用が示されなくなるため好ましくな
い。
【0033】なお、該白金層をルテニウム層上の部分に
形成させる方法としては、めっき浴液面調整法、マスキ
ング法、メカマスク法、ベルト法、ブラシ法等従来公知
の方法を適用することができる。
【0034】<下地層> 本発明の下地層は、導電性基体の種類により上記ルテニ
ウム層が剥離し易くなる場合があるため形成されるもの
である。通常、該ルテニウム層は導電性基体がニッケル
系の素材で構成されている場合には自己の応力により剥
離することはほとんどないが、導電性基体がニッケル系
素材以外の素材で構成されている場合には容易に剥離す
ることがあり、このような場合に該下地層を形成させる
必要がある。
【0035】すなわち、該下地層は、ルテニウム層の剥
離を防止する作用を有するものである。したがって、該
下地層は、導電性基体とルテニウム層の間に(すなわ
ち、ルテニウム層の下層として)形成され、Ni、
u、およびAgからなる群から選ばれた少なくとも一種
の金属またはこれらの金属を少なくとも1種含む合金か
らなる層であって、少なくとも一層(すなわち、単層も
しくは複数層として)形成される。ここでいう合金と
は、上記の金属を少なくとも一種含む限りその組成は特
に限定されるものではない。たとえば、上記の金属の少
なくとも一種を50質量%以上含むものを挙げることが
できる。
【0036】また、このような下地層を複数層として形
成する場合は、ルテニウム層の厚さや導電性基体の種類
を考慮してそれぞれの層を構成する金属または合金の種
類や厚さを決定することが好ましい。たとえば、導電性
基体が銅合金系素材の場合には、導電性基体上に厚さ
0.05〜5μmのNiからなる第1の下地層を形成
し、その上に厚さ0.05〜3μmのAgからなる第2
の下地層を形成することが好ましい。また、導電性基体
が鉄系素材や黄銅の場合には、導電性基体上に厚さ0.
05〜5μmのCuからなる第1の下地層を形成し、そ
の上に厚さ0.05〜2μmのNiからなる第2の下地
層を形成することが好ましい。
【0037】このように該下地層は、通常単層もしくは
複数層としてその厚さが0.05〜7μm、好ましくは
0.8〜4.0μmとなるようにそれぞれの金属または
合金を導電性基体上にめっきすることにより形成するこ
とができる。該下地層の厚さが0.05μm未満の場合
は、ルテニウム層の剥離を防止することができなくなる
場合がある一方、7μmを超えるとコストアップにつな
がり経済的に不利となるばかりか、経時的に厚みが変化
し寸法安定性に欠けるとともに導電性基体自体のバネ性
が喪失するため好ましくない。
【0038】<端子>本発明の端子は、導電性基体上に
上記の各層を形成させた構造を有している。かかる構造
を有する限り、端子自体の形状や構成は特に限定される
ことはない。該端子がコネクタ端子である場合には、メ
ス型端子であってもまたオス型端子であっても差し支え
ない。
【0039】本発明の端子が用いられる用途としては、
挿抜性の用途と非挿抜性の用途の両者が含まれ、具体的
には、たとえばコネクタ端子、リレー端子、スライドス
イッチ端子、はんだ付端子等を挙げることができる。
【0040】<部品>本発明の部品は、上記端子を有す
るものである。たとえば、コネクタ、リレー、スライド
スイッチ、抵抗、コンデンサ、コイル、基板等として用
いられる電気部品、電子部品、半導体部品、太陽電池部
品、自動車部品等を挙げることができるが、これらのみ
に限られるものではなく、またその形状の別を問うもの
でもない。
【0041】特に本発明の部品がコネクタである場合、
構造上上記コネクタ端子を有する限り、通常のコネクタ
のみに限らず回路基板上のパターン等も含まれる。この
ようなコネクタは、たとえば、電気部品、電子部品、半
導体部品、太陽電池部品、自動車部品等に広範囲に亘っ
て用いられるものであり、挿抜可能でかつ電気的な接続
を目的としたものである限り、その形状の別を問うもの
ではない。
【0042】<製品>本発明の製品は、上記端子を有す
るものである。たとえば、半導体製品、電気製品、電子
製品、太陽電池、自動車等を挙げることができるが、こ
れらのみに限られるものではない。
【0043】<製造装置>本発明の上記下地層、ルテニ
ウム層および白金層は、上述の通り、通常めっき法によ
り形成されるが、特にそのめっき装置としてはバレルめ
っき装置、引掛けめっき装置または連続めっき装置のい
ずれかを用いることにより実行することが好ましい。こ
れらの装置を用いることにより上記各層を極めて効率良
く製造することができる。
【0044】ここで、バレルめっき装置とは、端子を一
個づつ個別にめっきする装置であり、連続めっき装置と
は、一度に複数個の端子を連続的にメッキする装置であ
り、また引掛けめっき装置とは、前二者の中間に位置す
るものであり中規模の製造効率を持った装置である。こ
れらの装置は、めっき業界において良く知られた装置で
あり、構造自体も公知のものである限りいずれのものも
使用することができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】<参考例1> 本参考例は、導電性基体上にルテニウム層および白金層
をそれぞれこの順で形成させたコネクタ端子に関するも
のである。以下、図1を参照して説明する。
【0047】まず、導電性基体101として厚さ0.1
mmのテープ状のニッケルをコネクタの形状にプレス加
工し、連続状のコネクタ端子状としたものを70mmの
長さに切断した。該切断後、50g/lの活性剤(商品
名:エスクリーン30、奥野製薬工業(株)社製)を用
いて53℃で3分間洗浄することにより脱脂処理を行な
った。その後数回の水洗浄を行なった後さらに、100
g/lの活性剤(商品名:NCラストール、奥野製薬工
業(株)社製)を用いて50℃で2分間、電流密度5.
0A/dm2の条件下で洗浄することにより電解脱脂処
理を行なった。続いて、数回の水洗浄を行なった後5%
の硫酸を用いて25℃で1分間処理することにより酸活
性処理を行ない、その後数回の水洗浄を行なった。
【0048】次に、上記の処理を経た導電性基体101
に対して、ルテニウム濃度8g/lのルテニウムめっき
液(商品名:Ru−33、エヌ・イーケムキャット
(株)社製)を用いて60℃、pH2.0、電流密度
1.5A/dm2の条件下で5分間引掛けめっき装置に
より電気めっきすることにより、厚さ0.4μmのルテ
ニウム(Ru)単独からなるルテニウム層102を形成
した。
【0049】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、10%の塩酸を用いて25℃で0.5分間処理
することにより酸活性処理を行なった。
【0050】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層102上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて50℃、pH9.
0、電流密度1.5A/dmの条件下で2.5分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより、厚さ
0.1μmの白金単独からなる白金層103を形成する
ことにより図1に示したコネクタ端子を得た。
【0051】このようにして得られたコネクタ端子は、
優れた接触抵抗、挿抜性、耐溶出性、耐食性を有してお
り、したがってこのコネクタ端子を有してなるコネクタ
は極めて信頼性の高いものであった。
【0052】<実施例1> 本実施例は、導電性基体上に下地層、ルテニウム層、白
金層をそれぞれこの順で形成させたコネクタ端子に関す
るものである。以下、図2を参照して説明する。
【0053】まず、導電性基体201として厚さ0.1
mmのテープ状のリン青銅をコネクタの形状にプレス加
工し、連続状のコネクタ端子状としたものを70mmの
長さに切断した。該切断後、50g/lの活性剤(商品
名:エスクリーン30、奥野製薬工業(株)社製)を用
いて53℃で3分間洗浄することにより脱脂処理を行な
った。その後数回の水洗浄を行なった後さらに、100
g/lの活性剤(商品名:NCラストール、奥野製薬工
業(株)社製)を用いて50℃で2分間、電流密度5A
/dm2の条件下で洗浄することにより電解脱脂処理を
行なった。続いて、数回の水洗浄を行なった後5%の硫
酸を用いて25℃で1分間処理することにより酸活性処
理を行ない、その後数回の水洗浄を行なった。
【0054】次に、上記の処理を経た導電性基体201
に対して、ニッケルめっき液(240g/lの硫酸ニッ
ケル、50g/lの塩化ニッケル、40g/lの硼酸か
らなるもの)を用いて55℃、pH3.8、電流密度4
A/dm2の条件下で1分間引掛けめっき装置により電
気めっきすることにより厚さ0.95μmのNiからな
る下地層204を形成した。
【0055】続いて、数回の水洗浄を行なった後、上記
下地層204上に、ルテニウム濃度8g/lのルテニウ
ムめっき液(商品名:Ru−33、エヌ・イーケムキャ
ット(株)社製)を用いて60℃、pH2.0、電流密
度1.5A/dm2の条件下で5分間引掛けめっき装置
により電気めっきすることにより、厚さ0.4μmのル
テニウム(Ru)単独からなるルテニウム層202を形
成した。
【0056】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、10%の塩酸を用いて25℃で0.5分間処理
することにより酸活性処理を行なった。
【0057】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層202上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて50℃、pH9.
0、電流密度1.5A/dm2の条件下で2.5分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより、厚さ
0.1μmの白金単独からなる白金層203を形成する
ことにより図2に示した本発明のコネクタ端子を得た。
【0058】このようにして得られたコネクタ端子は、
優れた接触抵抗、挿抜性、耐溶出性、耐食性を有してお
り、したがってこのコネクタ端子を有してなるコネクタ
は極めて信頼性の高いものであった。
【0059】<実施例2> 本実施例は、導電性基体上に複数の下地層、ルテニウム
層、白金層をそれぞれこの順で形成させたコネクタ端子
に関するものである。以下、図3を参照して説明する。
【0060】まず、導電性基体301として厚さ0.1
mmのテープ状の黄銅をコネクタの形状にプレス加工
し、連続状のコネクタ端子状としたものを70mmの長
さに切断した。該切断後、50g/lの活性剤(商品
名:エスクリーン30、奥野製薬工業(株)社製)を用
いて53℃で3分間洗浄することにより脱脂処理を行な
った。その後数回の水洗浄を行なった後さらに、100
g/lの活性剤(商品名:NCラストール、奥野製薬工
業(株)社製)を用いて50℃で2分間、電流密度5A
/dm2の条件下で洗浄することにより電解脱脂処理を
行なった。続いて、数回の水洗浄を行なった後5%の硫
酸を用いて25℃で1分間処理することにより酸活性処
理を行ない、その後数回の水洗浄を行なった。
【0061】次に、上記の処理を経た導電性基体301
に対して、硫酸銅めっき液(硫酸銅90g/l、硫酸1
30g/l、塩素50ppmその他添加剤からなるも
の)を用いて28℃、電流密度2.5A/dm2、空気
攪拌の条件下で引掛けめっき装置により電気めっき処理
を施すことによって厚さ1.5μmのCuからなる第1
の下地層304aを形成した。次いで、数回の水洗浄を
行なった後、この第1の下地層304a上にニッケルめ
っき液(240g/lの硫酸ニッケル、50g/lの塩
化ニッケル、40g/lの硼酸からなるもの)を用いて
55℃、pH3.8、電流密度4A/dm2の条件下で
2分間引掛けめっき装置により電気めっきすることによ
り厚さ1.8μmのNiからなる第2の下地層304b
を形成した。
【0062】続いて、数回の水洗浄を行なった後、上記
第2の下地層304b上に、ルテニウム濃度8g/lの
ルテニウムめっき液(商品名:Ru−33、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて60℃、pH2.
0、電流密度1.5A/dm2の条件下で5分間引掛け
めっき装置により電気めっきすることにより、厚さ0.
4μmのルテニウム(Ru)単独からなるルテニウム層
302を形成した。
【0063】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、10%の塩酸を用いて25℃で0.5分間処理
することにより酸活性処理を行なった。
【0064】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層302上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて50℃、pH9.
0、電流密度1.5A/dm2の条件下で2.5分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより、厚さ
0.1μmの白金単独からなる白金層303を形成する
ことにより図3に示した本発明のコネクタ端子を得た。
【0065】このようにして得られたコネクタ端子は、
優れた接触抵抗、挿抜性、耐溶出性、耐食性を有してお
り、したがってこのコネクタ端子を有してなるコネクタ
は極めて信頼性の高いものであった。
【0066】<実施例3> 本実施例は、実施例2と同様、導電性基体上に複数の下
地層、ルテニウム層、白金層をそれぞれこの順で形成さ
せたコネクタ端子に関するものである。以下、図3を参
照して説明する。
【0067】まず、導電性基体301として厚さ0.1
mmのテープ状のリン青銅をコネクタの形状にプレス加
工し、連続状のコネクタ端子状としたものを70mmの
長さに切断した。該切断後、50g/lの活性剤(商品
名:エスクリーン30、奥野製薬工業(株)社製)を用
いて53℃で3分間洗浄することにより脱脂処理を行な
った。その後数回の水洗浄を行なった後さらに、100
g/lの活性剤(商品名:NCラストール、奥野製薬工
業(株)社製)を用いて50℃で2分間、電流密度5A
/dm2の条件下で洗浄することにより電解脱脂処理を
行なった。続いて、数回の水洗浄を行なった後5%の硫
酸を用いて25℃で1分間処理することにより酸活性処
理を行ない、その後数回の水洗浄を行なった。
【0068】次に、上記の処理を経た導電性基体301
に対して、ニッケルめっき液(240g/lの硫酸ニッ
ケル、50g/lの塩化ニッケル、40g/lの硼酸か
らなるもの)を用いて55℃、pH3.8、電流密度4
A/dm2の条件下で2分間引掛けめっき装置により電
気めっきすることにより厚さ1.8μmのNiからなる
第1の下地層304aを形成した。次いで、数回の水洗
浄を行なった後、この第1の下地層304a上に銀めっ
き液(30g/lの銀および110g/lのシアン化カ
リウムからなるもの)を用いて48℃、pH12.9、
電流密度1.0A/dm2の条件下で1分間引掛けめっ
き装置により電気めっきすることにより厚さ0.6μm
のAgからなる第2の下地層304bを形成した。
【0069】続いて、数回の水洗浄を行なった後、上記
第2の下地層304b上に、ルテニウム濃度8g/lの
ルテニウムめっき液(商品名:Ru−33、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて60℃、pH2.
0、電流密度1.5A/dm2の条件下で5分間引掛け
めっき装置により電気めっきすることにより、厚さ0.
4μmのルテニウム(Ru)単独からなるルテニウム層
302を形成した。
【0070】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、10%の塩酸を用いて25℃で0.5分間処理
することにより酸活性処理を行なった。
【0071】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層302上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて50℃、pH9.
0、電流密度1.5A/dm2の条件下で2.5分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより、厚さ
0.1μmの白金単独からなる白金層303を形成する
ことにより図3に示した本発明のコネクタ端子を得た。
【0072】このようにして得られたコネクタ端子は、
優れた接触抵抗、挿抜性、耐溶出性、耐食性を有してお
り、したがってこのコネクタ端子を有してなるコネクタ
は極めて信頼性の高いものであった。
【0073】<参考例2> 本参考例は、導電性基体上にルテニウム層および白金層
をそれぞれこの順で形成させた端子に関するものであ
る。以下、図1を参照して説明する。
【0074】まず、導電性基体101として厚さ0.1
mmのテープ状のニッケルをリレー端子の形状にプレス
加工し、連続状のリレー端子状としたものを70mmの
長さに切断した。該切断後、55g/lの活性剤(商品
名:エスクリーン30、奥野製薬工業(株)社製)を用
いて53℃で3分間洗浄することにより脱脂処理を行な
った。その後数回の水洗浄を行なった後さらに、120
g/lの活性剤(商品名:NCラストール、奥野製薬工
業(株)社製)を用いて50℃で2分間、電流密度6.
0A/dm2の条件下で洗浄することにより電解脱脂処
理を行なった。続いて、数回の水洗浄を行なった後6%
の硫酸を用いて30℃で1分間処理することにより酸活
性処理を行ない、その後数回の水洗浄を行なった。
【0075】次に、上記の処理を経た導電性基体101
に対して、ルテニウム濃度8.5g/lのルテニウムめ
っき液(商品名:Ru−33、エヌ・イーケムキャット
(株)社製)を用いて62℃、pH2.1、電流密度
1.6A/dm2の条件下で5分間引掛けめっき装置に
より電気めっきすることにより、厚さ0.42μmのル
テニウム(Ru)単独からなるルテニウム層102を形
成した。
【0076】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、9%の塩酸を用いて30℃で0.5分間処理す
ることにより酸活性処理を行なった。
【0077】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層102上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて55℃、pH9.
0、電流密度1.6A/dmの条件下で3分間引掛け
めっき装置により電気めっきすることにより、厚さ0.
11μmの白金単独からなる白金層103を形成するこ
とにより図1に示したリレー端子を得た。
【0078】このようにして得られたリレー端子は、優
れた接触抵抗、耐熱性、、耐溶出性、耐食性を有してお
り、したがってこのリレー端子を有してなるリレー(部
品)は極めて信頼性の高いものであった。
【0079】<実施例4> 本実施例は、導電性基体上に下地層、ルテニウム層、白
金層をそれぞれこの順で形成させたスライドスイッチ端
子に関するものである。以下、図2を参照して説明す
る。
【0080】まず、導電性基体201として厚さ0.1
mmのテープ状のリン青銅をスライドスイッチ端子の形
状にプレス加工し、連続状のスライドスイッチ端子状と
したものを70mmの長さに切断した。該切断後、55
g/lの活性剤(商品名:エスクリーン30、奥野製薬
工業(株)社製)を用いて53℃で3分間洗浄すること
により脱脂処理を行なった。その後数回の水洗浄を行な
った後さらに、120g/lの活性剤(商品名:NCラ
ストール、奥野製薬工業(株)社製)を用いて50℃で
2分間、電流密度6A/dm2の条件下で洗浄すること
により電解脱脂処理を行なった。続いて、数回の水洗浄
を行なった後6%の硫酸を用いて30℃で1分間処理す
ることにより酸活性処理を行ない、その後数回の水洗浄
を行なった。
【0081】次に、上記の処理を経た導電性基体201
に対して、ニッケルめっき液(245g/lの硫酸ニッ
ケル、45g/lの塩化ニッケル、38g/lの硼酸か
らなるもの)を用いて54℃、pH3.8、電流密度
4.2A/dm2の条件下で1分間引掛けめっき装置に
より電気めっきすることにより厚さ0.98μmのNi
からなる下地層204を形成した。
【0082】続いて、数回の水洗浄を行なった後、上記
下地層204上に、ルテニウム濃度8.5g/lのルテ
ニウムめっき液(商品名:Ru−33、エヌ・イーケム
キャット(株)社製)を用いて62℃、pH2.1、電
流密度1.6A/dm2の条件下で5分間引掛けめっき
装置により電気めっきすることにより、厚さ0.42μ
mのルテニウム(Ru)単独からなるルテニウム層20
2を形成した。
【0083】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、9%の塩酸を用いて30℃で0.5分間処理す
ることにより酸活性処理を行なった。
【0084】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層202上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて55℃、pH9.
0、電流密度1.6A/dm2の条件下で3分間引掛け
めっき装置により電気めっきすることにより、厚さ0.
11μmの白金単独からなる白金層203を形成するこ
とにより図2に示した本発明のスライドスイッチ端子を
得た。
【0085】このようにして得られたスライドスイッチ
端子は、優れた接触抵抗、耐熱性、耐溶出性、耐食性を
有しており、したがってこのスライドスイッチ端子を有
してなるスライドスイッチ(部品)は極めて信頼性の高
いものであった。
【0086】<実施例5> 本実施例は、導電性基体上に複数の下地層、ルテニウム
層、白金層をそれぞれこの順で形成させた端子に関する
ものである。以下、図3を参照して説明する。
【0087】まず、導電性基体301として厚さ0.1
mmのテープ状の黄銅をリレーの形状にプレス加工し、
連続状のリレー端子状としたものを70mmの長さに切
断した。該切断後、55g/lの活性剤(商品名:エス
クリーン30、奥野製薬工業(株)社製)を用いて53
℃で3分間洗浄することにより脱脂処理を行なった。そ
の後数回の水洗浄を行なった後さらに、120g/lの
活性剤(商品名:NCラストール、奥野製薬工業(株)
社製)を用いて50℃で2分間、電流密度6A/dm2
の条件下で洗浄することにより電解脱脂処理を行なっ
た。続いて、数回の水洗浄を行なった後5%の硫酸を用
いて30℃で1分間処理することにより酸活性処理を行
ない、その後数回の水洗浄を行なった。
【0088】次に、上記の処理を経た導電性基体301
に対して、硫酸銅めっき液(硫酸銅100g/l、硫酸
140g/l、塩素61ppmその他添加剤からなるも
の)を用いて28℃、電流密度2.5A/dm2、空気
攪拌の条件下で引掛けめっき装置により電気めっき処理
を施すことによって厚さ1.6μmのCuからなる第1
の下地層304aを形成した。次いで、数回の水洗浄を
行なった後、この第1の下地層304a上にニッケルめ
っき液(245g/lの硫酸ニッケル、45g/lの塩
化ニッケル、38g/lの硼酸からなるもの)を用いて
54℃、pH3.8、電流密度4.2A/dm2の条件
下で2分間引掛けめっき装置により電気めっきすること
により厚さ1.9μmのNiからなる第2の下地層30
4bを形成した。
【0089】続いて、数回の水洗浄を行なった後、上記
第2の下地層304b上に、ルテニウム濃度8.5g/
lのルテニウムめっき液(商品名:Ru−33、エヌ・
イーケムキャット(株)社製)を用いて62℃、pH
2.1、電流密度1.6A/dm2の条件下で5分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより、厚さ
0.42μmのルテニウム(Ru)単独からなるルテニ
ウム層302を形成した。
【0090】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、9%の塩酸を用いて30℃で0.5分間処理す
ることにより酸活性処理を行なった。
【0091】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層302上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて55℃、pH9.
0、電流密度1.6A/dm2の条件下で3分間引掛け
めっき装置により電気めっきすることにより、厚さ0.
11μmの白金単独からなる白金層303を形成するこ
とにより図3に示した本発明のリレー端子を得た。
【0092】このようにして得られたリレー端子は、優
れた接触抵抗、耐熱性、耐溶出性、耐食性を有してお
り、したがってこのリレー端子を有してなるリレー(部
品)は極めて信頼性の高いものであった。
【0093】<実施例6> 本実施例は、実施例5と同様、導電性基体上に複数の下
地層、ルテニウム層、白金層をそれぞれこの順で形成さ
せたスライドスイッチ端子に関するものである。以下、
図3を参照して説明する。
【0094】まず、導電性基体301として厚さ0.1
mmのテープ状のリン青銅をスライドスイッチの形状に
プレス加工し、連続状のスライドスイッチ端子状とした
ものを70mmの長さに切断した。該切断後、55g/
lの活性剤(商品名:エスクリーン30、奥野製薬工業
(株)社製)を用いて53℃で3分間洗浄することによ
り脱脂処理を行なった。その後数回の水洗浄を行なった
後さらに、120g/lの活性剤(商品名:NCラスト
ール、奥野製薬工業(株)社製)を用いて50℃で2分
間、電流密度6A/dm2の条件下で洗浄することによ
り電解脱脂処理を行なった。続いて、数回の水洗浄を行
なった後6%の硫酸を用いて30℃で1分間処理するこ
とにより酸活性処理を行ない、その後数回の水洗浄を行
なった。
【0095】次に、上記の処理を経た導電性基体301
に対して、ニッケルめっき液(245g/lの硫酸ニッ
ケル、55g/lの塩化ニッケル、38g/lの硼酸か
らなるもの)を用いて54℃、pH3.8、電流密度
4.2A/dm2の条件下で2分間引掛けめっき装置に
より電気めっきすることにより厚さ1.9μmのNiか
らなる第1の下地層304aを形成した。次いで、数回
の水洗浄を行なった後、この第1の下地層304a上に
銀めっき液(35g/lの銀および105g/lのシア
ン化カリウムからなるもの)を用いて48℃、pH1
2.9、電流密度1.0A/dm2の条件下で1分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより厚さ
0.7μmのAgからなる第2の下地層304bを形成
した。
【0096】続いて、数回の水洗浄を行なった後、上記
第2の下地層304b上に、ルテニウム濃度8.5g/
lのルテニウムめっき液(商品名:Ru−33、エヌ・
イーケムキャット(株)社製)を用いて62℃、pH
2.1、電流密度1.6A/dm2の条件下で5分間引
掛けめっき装置により電気めっきすることにより、厚さ
0.42μmのルテニウム(Ru)単独からなるルテニ
ウム層302を形成した。
【0097】その後数回の水洗浄を行なった後、さらに
10%のアンモニア水でリンス洗浄(50℃、5分間)
した後、9%の塩酸を用いて30℃で0.5分間処理す
ることにより酸活性処理を行なった。
【0098】次いで、数回の水洗浄を行なった後、上記
の処理を経たルテニウム層302上に、白金濃度2g/
lの白金めっき液(商品名:Pt−250、エヌ・イー
ケムキャット(株)社製)を用いて55℃、pH9.
0、電流密度1.6A/dm2の条件下で3分間引掛け
めっき装置により電気めっきすることにより、厚さ0.
11μmの白金単独からなる白金層303を形成するこ
とにより図3に示した本発明のスライドスイッチ端子を
得た。
【0099】このようにして得られたスライドスイッチ
端子は、優れた接触抵抗、耐熱性、耐溶出性、耐食性を
有しており、したがってこのスライドスイッチ端子を有
してなるスライドスイッチ(部品)は極めて信頼性の高
いものであった。
【0100】<比較例1>実施例1 において、ルテニウム層を形成させないことを
除き、他は全て実施例1と同様にしてコネクタ端子を製
造した。かかるコネクタ端子は、導電性基体上にNi層
および白金層がこの順で形成された構造となったもので
ある。
【0101】<比較例2>実施例4 において、端子をリレー端子とすることおよび
ルテニウム層を形成させないことを除き、他は全て実施
例4と同様にしてリレー端子を製造した。かかるリレー
端子は、導電性基体上にNi層および白金層がこの順で
形成された構造となったものである。
【0102】<比較例3>実施例4 において、ルテニウム層を形成させないことを
除き、他は全て実施例4と同様にしてスライドスイッチ
端子を製造した。かかるスライドスイッチ端子は、導電
性基体上にNi層および白金層がこの順で形成された構
造となったものである。
【0103】<比較例4>参考例1 において、厚さ0.4μmの金属ルテニウムか
らなるルテニウム層に代えて、厚さ20nmのルテニウ
ム酸化物からなる層を導電性基体上に形成することを除
き、他は全て参考例1と同様にしてコネクタ端子を製造
した。
【0104】なお、上記厚さ20nmのルテニウム酸化
物からなる層は、前記特許文献3の段落番号[0045]
および[0048]の記載に従い、ルテニウムを酸素雰囲
気中でスパッタリングする反応性スパッタリング法によ
り導電性基体上に形成した。
【0105】<比較例5>上記比較例4と同様にして導
電性基体上にルテニウム酸化物からなる層を形成させた
後、前記特許文献3の段落番号[0049]の記載に従
い、該ルテニウム酸化物からなる層上に厚さ0.1μm
の白金層をスパッタ法により形成することによって、コ
ネクタ端子を製造した。
【0106】なお、本比較例5において白金層の厚さを
0.1μmとしたのは、参考例1の白金層の厚さと合わ
せるためである。前記特許文献3の段落番号[0049]
のように厚さ2μmの白金層を形成したのでは、白金層
の厚さが厚くなり過ぎてその下層であるルテニウム酸化
物からなる層と金属ルテニウムからなる層の比較が困難
となるため、両者の白金層の厚さを一致させることにし
た。
【0107】<硬度試験>実施例1〜6 で得られた各端子と比較例1〜5で得られ
た各端子とを用いて、表面硬度計(装置名:ビッカス型
表面硬度計、(株)アカシ製作所社製)を使用して、測
定荷重10gの下それぞれの白金層の表面より表面硬度
を測定した。その結果を以下の表1に示す。
【0108】<耐溶出性試験>実施例1〜6 で得られた各端子と比較例1〜5で得られ
た各端子とを用いて、それぞれの耐溶出性を測定した。
測定条件は、高温高湿槽(アスベック(株)製)を用い
て温度60℃、湿度90%の下、各端子に3Vの電圧を
印加させた状態で48時間放置させ、その後各端子の表
面状態を観察することにより評価した。そして、表面の
変化が起こらなかったものは「a」、少し変化したもの
は「b」、かなり変化したものは「c」として評価し
た。その評価結果を以下の表1に示す。
【0109】<耐食性試験>実施例1〜6 で得られた各端子と比較例1〜5で得られ
た各端子とを用いて、それぞれの耐食性を測定した。測
定条件は、5%の食塩水を噴霧し、35℃で8時間経過
後の腐食の度合いを観察することにより行なった。そし
て、腐食が起こらなかったものは「a」、少し腐食した
ものは「b」、かなり腐食したものは「c」として評価
した。その評価結果を以下の表1に示す。
【0110】
【表1】
【0111】表1より明らかなように、比較例1〜5の
各端子に比し各実施例の端子は、いずれも優れた表面硬
度を有することにより白金層の剥離が一切発生すること
がなかったとともに、耐溶出性試験および耐食性試験に
おいても優れた耐溶出性/耐食性が示された。また各実
施例の端子でコネクタ端子については、優れた挿抜性が
示された。なお、各実施例の表面硬度において数値のば
らつきが見られるのは、ルテニウム層単独では700〜
850HVの表面硬度が示されるものの、ルテニウム層
は比較的薄いため該層の下層として存在する導電性基体
や下地層の影響が現れたものと考えられる。
【0112】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0113】
【発明の効果】本発明の端子は、白金層の下層としてル
テニウム層を形成したことにより、該ルテニウム層と該
白金層とが相互作用することによって優れた表面硬度を
有したものとなり、白金層が摩耗したり、剥離したり、
溶出したりすることを有効に防止するとともに、白金層
が有する優れた接触抵抗を保持したまま優れた挿抜性が
得られ、またピンホールの発生をも有効に防止し、以っ
て高硬度、耐熱性、耐食性等の品質を飛躍的に向上させ
たものである。
【0114】また、ルテニウム層の下層として下地層を
形成すれば、導電性基体の種類にかかわらず、ルテニウ
ム層が剥離することを有効に防止することができる。
【0115】また、これらの下地層、ルテニウム層およ
び白金層をバレルめっき装置、引掛けめっき装置または
連続めっき装置のいずれかを用いてめっき法により形成
すれば、これらの層を極めて効率良く形成させることが
可能となる。
【0116】したがって、本発明の端子を有する部品お
よび製品は、このような端子が有する固有の利点をその
まま踏襲したものであり、優れた接触抵抗、挿抜性、耐
熱性、耐溶出性、耐食性を有しており、極めて信頼性の
高いものとなる。このため、本発明の部品および製品
は、電気、電子製品、半導体製品や太陽電池あるいは自
動車等の用途に広範囲に利用することができ、挿抜性お
よび非挿抜性の両用途に好適に用いることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 導電性基体上にルテニウム層および白金層を
それぞれこの順で形成させた端子の概略断面図である。
【図2】 導電性基体上に下地層、ルテニウム層、白金
層をそれぞれこの順で形成させた端子の概略断面図であ
る。
【図3】 導電性基体上に複数の下地層、ルテニウム
層、白金層をそれぞれこの順で形成させた端子の概略断
面図である。
【符号の説明】
101,201,301 導電性基体、102,20
2,302 ルテニウム層、103,203,303
白金層、204 下地層、304a 第1の下地層、3
04b 第2の下地層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−223771(JP,A) 特開 平11−260178(JP,A) 特開 平5−304229(JP,A) 特開 平7−220789(JP,A) 特開 平5−174660(JP,A) 特開 平11−126531(JP,A) 特開2003−181976(JP,A) 特開2003−171790(JP,A) 特開2001−152385(JP,A) 特公 昭58−48969(JP,B1) 特許3442764(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 7/00 H01R 13/03

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上の全面または部分に、
    i、Cu、およびAgからなる群から選ばれた少なくと
    も一種の金属またはこれらの金属を少なくとも1種含む
    合金からなる下地層が少なくとも一層形成されており、
    該下地層上の全面または部分に、ルテニウム単独または
    ルテニウムを含む合金により構成されるルテニウム層が
    形成されており、該ルテニウム層上の全面または部分
    に、白金単独または白金を含む合金により構成される白
    金層が形成されていることを特徴とする端子。
  2. 【請求項2】 前記導電性基体は、金属または絶縁性基
    体上の金属層であることを特徴とする、請求項1記載の
    端子。
  3. 【請求項3】 前記端子は、コネクタ端子、リレー端
    子、スライドスイッチ端子またははんだ付端子のいずれ
    かであることを特徴とする、請求項1記載の端子。
  4. 【請求項4】 前記下地層、前記ルテニウム層および前
    記白金層が、それぞれバレルめっき装置、引掛けめっき
    装置または連続めっき装置のいずれかを用いてめっき法
    により形成されることを特徴とする、請求項1記載の端
    子。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の端子を有する部品。
  6. 【請求項6】 前記部品は、コネクタ、リレー、スライ
    ドスイッチ、抵抗、コンデンサ、コイルまたは基板のい
    ずれかである、請求項5記載の部品。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の端子を有する製品。
  8. 【請求項8】 前記製品は、半導体製品、電気製品、電
    子製品、太陽電池または自動車のいずれかである、請求
    項7記載の製品。
JP2003203036A 2003-07-29 2003-07-29 端子、それを有する部品および製品 Expired - Lifetime JP3519731B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003203036A JP3519731B1 (ja) 2003-07-29 2003-07-29 端子、それを有する部品および製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003203036A JP3519731B1 (ja) 2003-07-29 2003-07-29 端子、それを有する部品および製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3519731B1 true JP3519731B1 (ja) 2004-04-19
JP2005048201A JP2005048201A (ja) 2005-02-24

Family

ID=32290628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003203036A Expired - Lifetime JP3519731B1 (ja) 2003-07-29 2003-07-29 端子、それを有する部品および製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3519731B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106785555A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 贵州航天计量测试技术研究所 一种泡沫结构的片式连接器及其制备方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI493798B (zh) * 2012-02-03 2015-07-21 Jx Nippon Mining & Metals Corp Push-in terminals and electronic parts for their use
JP5862883B2 (ja) * 2012-04-09 2016-02-16 三菱電機株式会社 金属材料のめっき方法および固体高分子電解質膜・触媒金属複合電極の製造方法
JP2015218386A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 株式会社デンソー 電気接点部材、めっき方法およびめっき装置
JP2016113666A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 矢崎総業株式会社 電気素子及びコネクタ
JP6268055B2 (ja) * 2014-07-15 2018-01-24 矢崎総業株式会社 端子及びコネクタ
JP6374718B2 (ja) * 2014-07-14 2018-08-15 矢崎総業株式会社 電気素子
WO2016010053A1 (ja) * 2014-07-14 2016-01-21 矢崎総業株式会社 電気素子
JP6268070B2 (ja) * 2014-09-16 2018-01-24 矢崎総業株式会社 メッキ材及び端子金具
JP6272744B2 (ja) * 2014-10-24 2018-01-31 矢崎総業株式会社 板状導電体及び板状導電体の表面処理方法
JP2016115542A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 矢崎総業株式会社 電気素子及びコネクタ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3442764B1 (ja) 2002-08-22 2003-09-02 エフシーエム株式会社 コネクタ端子およびコネクタ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3442764B1 (ja) 2002-08-22 2003-09-02 エフシーエム株式会社 コネクタ端子およびコネクタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106785555A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 贵州航天计量测试技术研究所 一种泡沫结构的片式连接器及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005048201A (ja) 2005-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI225322B (en) Terminal having ruthenium layer and a connector with the terminal
JP5128153B2 (ja) 電気接点材料及びその製造方法
JP3519731B1 (ja) 端子、それを有する部品および製品
JP2002339097A (ja) 近表面をドープしたスズまたはスズ合金で被覆された金属製品
JP2726434B2 (ja) SnまたはSn合金被覆材料
WO2002049077A2 (en) Barrier layer for electrical connectors and methods of applying the layer
JP3519727B1 (ja) コネクタ端子およびそれを有するコネクタ
JP2007291457A (ja) ウィスカーが抑制されたCu−Zn合金耐熱Snめっき条
US7015406B2 (en) Electric contact
JP5869749B2 (ja) 光沢ニッケルめっき材の製造方法、及び、光沢ニッケルめっき材を用いた電子部品の製造方法
TW201834313A (zh) 連接器用端子材及端子以及電線終端構造
JP3998731B2 (ja) 通電部材の製造方法
JP3442764B1 (ja) コネクタ端子およびコネクタ
JP3519726B1 (ja) 端子およびそれを有する部品
JP7060514B2 (ja) 導電性条材
EP0318831A2 (en) Electric power connectors
KR102584014B1 (ko) 방식 단자재 및 방식 단자 그리고 전선 단말부 구조
JP2004307954A (ja) めっき形成部材
JP3515226B2 (ja) 銀被覆バネ用りん青銅とその製造方法
JPS6212315B2 (ja)
Fairweather Alloy gold deposits for electronic applications: An evaluation of the gold-copper-cadmium sulphite system
US7575665B2 (en) Method of reducing corrosion of silver containing surfaces
JPH08171954A (ja) 接点材料及びそれを用いた接点部材
WO2014196291A1 (ja) 貴金属被覆部材およびその製造方法
JPH08120466A (ja) 貴金属めっき材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3519731

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term