JP3518946B2 - プレッシャープレートのアンバランス修正方法及びプレッシャープレート - Google Patents
プレッシャープレートのアンバランス修正方法及びプレッシャープレートInfo
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Description
立体のプレッシャープレート及びそのアンバランス修正
方法に関する。
圧するために、クラッチカバー組立体が用いられる。ク
ラッチカバー組立体は、フライホイールに固定されるク
ラッチカバーと、クラッチカバーの内部に設けられたプ
レッシャープレート及びコイルスプリング(又は、ダイ
ヤフラムスプリング)とを有している。プレッシャープ
レートはフライホイールとの間にクラッチディスクを挟
持するためのものであり、コイルスプリング(又は、ダ
イヤフラムスプリング)はプレッシャープレートをフラ
イホイール側に付勢するための部材である。
クラッチ装置は、フライホイールとともに回転するた
め、振動等を防止するためにも回転バランスがとれてい
なければならない。そこで、クラッチカバー組立体にお
いては、組立体全体のアンバランス修正だけでなく、プ
レッシャープレート単体のアンバランスの修正が行われ
る。プレッシャープレートは鋳造により製造されるため
に、比較的アンバランス量が大きい。
スの修正は、プレッシャープレートの背面(クラッチデ
ィスクとの摩擦面の逆側の面)に穴あけ加工を施すこと
によって行われている。
シャープレートはフライホイールとともに高速で回転す
るため、プレッシャープレートに穴あけ等の機械加工を
施すと、その加工部において強度が低下する。このた
め、ある程度以上のアンバランス修正は難しく、その結
果、最終的なクラッチカバー組立体でのアンバランス修
正の負担が大きくなる。
強度を維持しつつ、プレッシャープレートのアンバラン
ス修正範囲を拡大し、プレッシャープレートのアンバラ
ンスを低減することにある。
は、フライホイールにクラッチディスクを押圧するため
のプレッシャープレートのアンバランスを修正する方法
であって、あらかじめ複数のアンバランス修正用の突起
をコイルスプリング支持用の突起の周囲に有するプレッ
シャープレートを準備する工程と、プレッシャープレー
トのアンバランスを測定する工程と、プレッシャープレ
ートのアンバランスを修正する工程とを含んでいる。プ
レッシャープレートのアンバランスの修正は、アンバラ
ンスの測定結果に基いて、突起を切削加工することによ
り行う。
造等により製造する際に、複数の突起をコイルスプリン
グ支持用の突起の周囲にあらかじめ設けている。これら
の突起は、アンバランス修正のためのもので、プレッシ
ャープレートの強度には関係しない。そして、アンバラ
ンス修正時には、プレッシャープレートのアンバランス
の測定を行い、その測定結果に基き、アンバランス修正
を行う。アンバランスの修正は、突起を切削加工するこ
とにより行う。
関係しないため、突起を切削加工してもプレッシャープ
レートの強度は低下せず、突起の重量の範囲でアンバラ
ンスを修正することができる。請求項2に記載の方法で
は、請求項1に記載の方法が有する工程に加え、プレッ
シャープレートに対して穴あけ加工を施してアンバラン
スを修正する工程を含んでいる。
では、プレッシャープレートのアンバランス量が許容値
に収まらない場合に用いられる。上記の請求項1に記載
の方法に加え、プレッシャープレートに対する穴あけ加
工によるアンバランスの修正を、プレッシャープレート
の強度上許容できる範囲で行うことにより、さらにアン
バランス量を低減することができる。言い換えれば、従
来のプレッシャープレートのアンバランス修正方法に、
請求項1に記載のアンバランス修正方法を併用すること
により、プレッシャープレートの強度を維持しつつ、プ
レッシャープレートのアンバランス修正範囲を拡大する
ことができるようになる。
は、フライホイールにクラッチディスクを押圧するため
のプレッシャープレートであって、複数のアンバランス
修正用の突起をコイルスプリング支持用の突起の周囲に
有している。請求項4に記載のプレッシャープレートで
は、請求項3に記載のプレッシャープレートにおいて、
アンバランス修正用の突起の先端にドリル先端部が挿入
可能な凹部を有している。
削しプレッシャープレートのアンバランス量の修正を行
う場合に、突起へのドリル先端部の挿入が容易となる。
請求項5に記載のプレッシャープレートでは、請求項3
又は4に記載のプレッシャープレートにおいて、アンバ
ランス修正用の突起は、クラッチディスクを押圧する側
と逆側の表面に形成されている。
用されたクラッチ装置1を示している。クラッチ装置1
は、エンジン側のフライホイール2からトランスミッシ
ョン入力シャフト(図示せず)にトルクを伝達及び遮断
するための装置である。このクラッチ装置1は、主に、
フライホイール2と、クラッチカバー組立体3と、クラ
ッチディスク組立体4とから構成されている。
に示すように、フライホイール2に固定された皿状のク
ラッチカバー11と、クラッチカバー11にストラップ
プレート14を介して相対回転不能にかつ軸方向に移動
可能に固定されたプレッシャープレート12と、プレッ
シャープレート12をフライホイール2側に押圧するた
めの複数のコイルスプリング13と、クラッチカバー1
1に支持されプレッシャープレート12の押圧を解除す
るための複数のレバー15とを有している。
ィスク組立体4の摩擦材に対向する摩擦面を有し、摩擦
面の背面(トランスミッション側の面)には複数の突出
部12cを有している。そして、この突出部12cにレ
バー15の端部がピン21により回動自在に装着されて
いる。コイルスプリング13は、クラッチカバー11と
プレッシャープレート12との間に配置されており、所
定の荷重をプレッシャープレート12に与える。また、
レバー15の先端(内周部)にはレリーズ部材5が当接
可能であり、このレリーズ部材5がエンジン方向に移動
させられることよりレバー15を介してプレッシャープ
レート12がクラッチカバー11側に引き上げられるよ
うになっている。
ポートナット17と、ロックプレート18とを備えたレ
バー支持装置により、クラッチカバー11に支持されて
いる。レバーサポート16は、ピン20により、レバー
15と回動自在に連結されている。また、レバーサポー
ト16は、先端部に雄ねじ部16aを有し、クラッチカ
バー11に設けられた孔を貫通し、サポートナット17
と螺合している。
12は、図1〜4に示すように、複数のアンバランス修
正用の円柱形状の突起12aを有している。この突起1
2aの先端には、ドリル50の先端部が挿入可能な凹部
12bが設けられている。それぞれの突起12aは、ク
ラッチディスク組立体4を押圧する側と逆側の表面に形
成され、プレッシャープレート12の中心Oに対し対称
な位置に、対応する突起12aを有している。また、突
起12aは、プレッシャープレート12の鋳造の際にあ
らかじめ設けられる。
ランス修正方法について説明する。まず、突起12aを
有するプレッシャープレート12のアンバランスを、バ
ランサー等の計測機器を用いて測定する。そして、この
測定結果に基き、アンバランスに対応する位置の突起1
2aを、アンバランス量に対応してドリルにより切削す
る。ここで、突起12aの先端に凹部12bが設けられ
ているので、突起12aへのドリル50の先端部の挿入
が容易である。
12aを完全に切削してもアンバランス量が許容値に収
まらないときは、さらにプレッシャープレート12に対
してドリルによる穴あけ加工を施し、アンバランスの修
正を行う。プレッシャープレート12に対する穴あけ加
工は、プレッシャープレート12の強度上許される範囲
において行われる。
強度に関係しないため、突起12aを切削加工してもプ
レッシャープレート12の強度は低下しない。また、突
起12aの重量の分だけ、従来のプレッシャープレート
のアンバランス修正方法よりもアンバランスの修正範囲
を拡大することができるようになる。すなわち上記の方
法により、従来の方法に比べ、プレッシャープレート1
2の強度を維持しつつ、プレッシャープレート12のア
ンバランス修正範囲を拡大できる。
けた突起の重量の分だけ、従来のものよりもアンバラン
スの修正範囲が大きくなり、プレッシャープレートの強
度を落とすことなくアンバランスを低減することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】フライホイールにクラッチディスクを押圧
するためのプレッシャープレートのアンバランスを修正
する方法であって、 あらかじめ複数のアンバランス修正用の突起をコイルス
プリング支持用の突起の周囲に有するプレッシャープレ
ートを準備する工程と、 前記プレッシャープレートのアンバランスを測定する工
程と、 前記アンバランスの測定結果に基いて、前記突起を切削
加工して前記アンバランスを修正する工程と、 を含むプレッシャープレートのアンバランス修正方法。 - 【請求項2】プレッシャープレートに対して穴あけ加工
を施してアンバランスを修正する工程を含む、請求項1
に記載のプレッシャープレートのアンバランス修正方
法。 - 【請求項3】フライホイールにクラッチディスクを押圧
するためのプレッシャープレートであって、複数のアン
バランス修正用の突起をコイルスプリング支持用の突起
の周囲に有するプレッシャープレート。 - 【請求項4】前記アンバランス修正用の突起は、その突
起の先端にドリル先端部が挿入可能な凹部を有する、請
求項3に記載のプレッシャープレート。 - 【請求項5】前記アンバランス修正用の突起は、前記ク
ラッチディスクを押圧する側と逆側の表面に形成されて
いる、請求項3又は4に記載のプレッシャープレート。
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- 1996-05-14 JP JP11880296A patent/JP3518946B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-04-30 US US08/841,369 patent/US5906258A/en not_active Expired - Fee Related
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