JP3518354B2 - 鉄心起立方法、及びその作業装置 - Google Patents

鉄心起立方法、及びその作業装置

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JP3518354B2
JP3518354B2 JP21066098A JP21066098A JP3518354B2 JP 3518354 B2 JP3518354 B2 JP 3518354B2 JP 21066098 A JP21066098 A JP 21066098A JP 21066098 A JP21066098 A JP 21066098A JP 3518354 B2 JP3518354 B2 JP 3518354B2
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勝利 赤津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄心起立方法およ
びこの起立に用いる作業装置に係り、例えば分解輸送さ
れた変圧器の鉄心を現地で組立てるものに好適な鉄心起
立方法、及びその作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大に伴って500k
v系統の拡充が計画されている。しかし、電力用機器の
大容量化,高電圧化によって大型化が進む中で、発電所
や変電所の立地条件は厳しく、輸送する重量,寸法の問
題の解決が大きなポイントとなる。そのような背景の中
で重量物である変圧器の鉄心とコイルを分解し、個々に
輸送することにより、輸送重量の軽減や寸法縮小を図
り、輸送に伴う問題を解決していかなければならない。
【0003】このような分解輸送変圧器においては、現
地にて鉄心の組立,鉄心と巻線の組合わせなど変圧器の
中身の組立てを行うことになる。これらの作業では、外
部から侵入する塵埃あるいは湿気を極力抑え、機器の信
頼性を確保するため現地に組立ハウスを設置して作業を
行うことが一般的である。
【0004】現地での鉄心組立方法としては、従来、図
14のような吊り上げ式の鉄心起立装置を用いる方法を
採用している。この方法では、水平方向に設置された鉄
心4a,4bが受台27に配置され、かつ、前記鉄心4
a,4bの下部に下タンク5を設置し、前記鉄心4a,
4bの側面から底面にまたがって延在する起立フレーム
1および舟底フレーム7に湾曲面を有し、かつ前記湾曲
面が大地に接するように装着された前記起立フレーム1
および舟底フレーム7において、前記起立フレーム1の
上端部をクレーンやジャッキなどの動力を使用して、湾
曲面を案内にし鉄心を起立させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】分解,輸送された鉄心
を現地組立ハウス内で組み立てる際に、従来の図14の
ような吊り上げ式の鉄心起立作業装置を用いた場合、現
地組立ハウス内での鉄心起立作業装置に要する作業所寸
法が多大に必要とされ、限られた現地のコンクリート基
礎上での鉄心起立作業が困難である。また、図14の作
業装置を使用し鉄心単体または、変圧器の下タンクを取
付けた状態での起立作業によって、段取りおよび解体作
業等の繁雑な作業が多大に必要となり、現地での組立期
間および工事費を多大に要する。また、下タンクの下面
に湾曲形の舟底フレームを設置し起立させる方法により
フレーム強度および支点外に重心が移動しないフレーム
構造を確保しなければならないため、起立作業装置が大
型であり、段取り作業に多大な時間を要し、起立作業ス
ペースを多大に必要とする等の問題がある。
【0006】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、起立動作が安定し、安全上の
問題がなくなることは勿論、起立作業に要するスペース
の縮減および変圧器組立期間の短縮を目的に繁雑な作業
を必要としない、かつ、作業装置の軽量化を図る鉄心起
立方法およびその作業装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、変圧器の鉄心を起立させる際に、鉄心
起立作業装置の一部湾曲形となっている起立フレーム上
の鉄心受台に鉄心を配置すると共に、前記起立フレーム
の一部湾曲形となっている側に一部湾曲形の変圧器下
ンクを設置し、更に前記変圧器下タンクの下部に湾曲形
舟底フレームを設置し、この状態で前記一部湾曲形の
圧器下タンクと湾曲形舟底フレームを支点とし、前記起
立フレームの一部湾曲形となっている側とは反対側を吊
り上げることにより、湾曲面を案内にし前記鉄心を垂直
に起立させることを特徴とする。
【0008】また、本発明はコンクリート基礎に埋め込
み設置されたベース上に一部湾曲形となっている起立フ
レームを複数配置すると共に、該起立フレームに鉄心
受台を複数配置し、前記鉄心受台に複数の主脚を配置し
て下部ヨークを挿鉄作業で結合することによって鉄心を
構成し、前記起立フレームの一部湾曲形となっている側
に一部湾曲形の変圧器下タンクを設置し、かつ、前記起
立フレームと変圧器下タンクを連結るL字形フレーム
を設置し、前記変圧器下タンクの下部に湾曲形舟底フレ
ームを取付け、更に前記起立フレームの一部湾曲形とな
っている側とは反対側を吊り上げ可能な懸架部を持った
起立フレームを構成し、起立フレームに吊り上げ装置
のワイヤを引っ掛け、この状態で前記吊り上げ装置によ
り湾曲面を案内にし前記鉄心を垂直に起立させることを
特徴とする。
【0009】更に、上記の鉄心起立方法によって鉄心を
起立させ、り上げ途中の任意の角度において吊り上げ
を一時停止し、前記起立フレームおよび一部湾曲形の
圧器下タンクに設けられた懸架部に掛けられるワイヤを
牽引装置に接続し、起立方向に対して反対方向に牽引し
前記コンクリート基礎に埋め込み設置されたベース上
面と接地する前記起立フレーム前記変圧器下タンクお
よび前記湾曲形舟底フレームとの間で滑らせることによ
鉄心起立作業装置全体を移動させ、任意の移動量
られた後に、再度、前記吊り上げ装置により湾曲面を案
内にして垂直に前記鉄心を起立させることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明では一部湾曲形となっている
起立フレーム上の鉄心受台に鉄心が配置される鉄心起立
装置と、前記起立フレームの一部湾曲形となっている側
に配置される一部湾曲形の変圧器下タンクと、該変圧器
下タンクの下部に配置される湾曲形舟底フレームと
記起立フレームと変圧器下タンクを連結るL字形フレ
ームとを備え、前記一部湾曲形の変圧器下タンクと一部
湾曲形となっている起立フレームおよび湾曲形舟底フレ
ームを支点とし、前記起立フレームの一部湾曲形となっ
ている側とは反対側を吊り上げることにより湾曲面を案
内にし前記鉄心を垂直に起立させる鉄心起立作業装置と
したことを特徴とする。
【0011】上記の鉄心起立作業装置を構成する各フレ
ームは、着脱自在な組合せとなっており、解体輸送でき
るし、また、上記の一部湾曲形の変圧器下タンクは、鉄
心起立の治具を兼ね備えたものであり、鉄心起立過程で
の支点とすることが可能で、更に上記のL字形フレーム
は、前記一部湾曲形の変圧器下タンクと一部湾曲形とな
っている起立フレームとを連結させ、起立作業中の起立
装置強度を補填するようにしている。
【0012】また、上記の湾曲形舟底フレームは、前記
変圧器下タンクの底面に配置され、鉄心起立作業装置の
吊り上げ起立させる過程において、前記鉄心と鉄心起立
作業装置とを合わせた全体の総合重心が、吊り上げ装置
により湾曲面を支点にして起立させた際、起立中および
完了時に重心が支点外に移動し、支点外に重心が越えな
い着脱自在な前記一部湾曲形の起立フレームと一部湾曲
形の変圧器下タンクおよび湾曲舟底フレーム湾曲形
状をとることにより、吊り上げ装置による吊り上げ個所
を一点としている。
【0013】また、本発明では一部湾曲形の変圧器下
ンクにワイヤ掛けられる懸架部を設けると共に、前記
ワイヤを牽引装置に接続し、かつ、前記牽引装置のもう
一方のワイヤコンクリート基礎の端部に掛けられる懸
架部を設け、前記牽引装置にて前記ワイヤを巻くことに
より鉄心起立作業装置が引張られ、コンクリート基礎に
埋め込み設置されたベース上面に、前記一部湾曲形の
立フレーム、一部湾曲形の変圧器下タンクおよび湾曲形
舟底フレームが接地し滑らせることにより前記起立作業
装置全体を移動させる鉄心起立装置スライド機構とした
ことを特徴とする。
【0014】前記コンクリート基礎に埋め込み設置され
たベース上面と、このベース上面と接地する前記起立フ
レーム、変圧器下タンクおよび湾曲形舟底フィレ−ムと
の間で滑らせる構成において、前記コンクリート基礎に
埋め込み設置されたベース上面に滑らかなプレートを設
すると共に前記鉄心起立作業装置を構成している前
記起立フレーム、変圧器下タンクおよび湾曲形舟底フレ
ームの起立の際、湾曲面の支点となる接地面に低摩擦摺
動材を設置し、この低摩擦摺動材と前記プレートを滑ら
すことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を具体
的に説明する。
【0016】図1に、本発明の一実施例に係る鉄心起立
作業装置を用いた変圧器の鉄心起立作業装置構成におけ
る起立前の段取り作業および鉄心組立作業の側面図を示
す。図1に示す如く、本実施例では起立フレーム1と横
フレーム2とが連結され、前述横フレーム2に、鉄心受
台3aと鉄心受台3bを更に連結固定することにより、
鉄心支持台を形成し、鉄心4a,4bが設置される。こ
の状態において、鉄心4a,4bの下部側および起立フ
レーム1の下方に、昇降台24a,24bを設置し、下
部ヨーク25と作業者26とが乗り、鉄心4a,4bの
下部に、下部ヨーク25を挿鉄作業を実施する。
【0017】図2に、本発明の一実施例に係る鉄心起立
作業装置を用いた変圧器の鉄心起立作業装置構成の側面
図、図3に、鉄心起立作業装置の平面図、図4に、鉄心
起立作業装置の鳥瞰図を示す。
【0018】これらの図2,図3,図4において、前述
図1の挿鉄作業が完了後、起立雇兼用形下タンク5を起
立フレーム1に連結固定し、鉄心支持台を形成した本体
支持枠と起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5を一
体化させ、起立時の強度確保に対処するための起立フレ
ーム1と、起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5と
を連結固定するためのL字形フレーム6が連結される。
また、起立動作時の鉄心4a,4bの安定を図るため、
L字形フレーム6と下部締金具29の間にジャッキ30
を設置し、L字形フレーム6にロッド31が連結できる
穴を持ったステー33を設け、起立雇兼用下タンクおよ
び補強ステー5にねじ穴が施されたボス32とロッド3
1により連結固定される。また、起立雇兼用形下タンク
および補強ステー5の下に湾曲形舟底フレーム7を固定
し、起立時の支点外に重心が移動しない構造となってい
る。また、起立フレーム1に吊り上げ用横フレーム8に
懸架部を持ったフック9を設け、吊り上げることにより
鉄心を起立させる構造となっている。また、起立フレー
ム1および起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5お
よび湾曲形舟底フレーム7の湾曲面の形状を利用し、湾
曲面を案内にし起立させる構造となっている。また、起
立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5に牽引フック1
3を設置し、起立途中において、起立雇兼用形下タンク
および補強ステー5を牽引することにより、起立作業装
置全体を移動できる構造となっている。また、前述に述
べた鉄心起立作業装置を構成する各フレームは、解体,
輸送を可能にした着脱自在な構造となっている。
【0019】図5に、本発明の一実施例に係る鉄心起立
作業装置の支点外移動のない湾曲面形状を表した変圧器
の鉄心起立作業装置構成の側面図を示す。
【0020】図5に示すように、吊り上げによる起立
中、任意の角度θ何れにおいても、起立フレーム1およ
び起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5および湾曲
形舟底フレーム7の湾曲面の形状は、複数の円弧の組合
せにより、鉄心4a,4bおよび起立作業装置全体の二
つの重心を合せた総合重心gの位置が支点aよりも支点
外に移動しない円弧の形状をとっており、常に重心gの
位置は支点aに対し内側にあることから吊り上げる箇所
を一点とする構造となっている。
【0021】図6に起立動作における起立前の状態の側
面図を示す。図2の鉄心起立作業装置の構成が形成され
た状態で、起立フレーム1に吊り上げ用横フレーム8が
連結固定され、前述吊り上げ用横フレーム8にフック9
を固定し、吊り上げ装置のワイヤ10aを前述フック9
に引っ掛け、吊り上げ装置にて巻上げ動作を行うことに
より、起立フレーム1および起立雇兼用形下タンクおよ
び補強ステー5および湾曲形舟底フレーム7との湾曲面
を支点とし、鉄心起立作業装置を起立させる。また、起
立フレーム1および起立雇兼用形下タンクおよび補強ス
テー5および湾曲形舟底フレーム7の湾曲面の形状は、
起立フレーム1および起立雇兼用形下タンクおよび補強
ステー5および湾曲形舟底フレーム7とが、前記コンク
リート基礎11に埋め込み設置されたベース12と接地
する支点より、重心gが支点外に移動することのない形
状としており、一箇所の吊り上げにより、鉄心起立を可
能としている。また、前述起立フレーム1に、牽引フッ
ク13が固定され、基礎コンクリート11の左端に、ワ
イヤ10bを引っ掛けられる懸架部を備えた牽引治具1
4を固定し、前述牽引治具14と牽引フック13との間
に、牽引装置15を引っ掛け、牽引動作が可能な牽引機
構が形成される。この状態で、吊り上げ装置にて吊り上
げし、鉄心を起立させることができる。
【0022】図7に起立動作における起立中の状態の側
面図を示す。吊り上げ途中、鉄心起立作業装置が任意の
角度において吊り上げを一時停止し、図6の牽引機構に
より、牽引装置15にてワイヤ10bを巻くことにより
前述牽引フック13により固定された鉄心起立作業装置
が引張られ、前記コンクリート基礎11に埋め込み設置
されたベース12の上面に、起立フレーム1および起立
雇兼用形下タンクおよび補強ステー5および湾曲形舟底
フレーム7とが接地し、滑らせることにより、鉄心起立
作業装置を移動させることができ、前述コンクリート基
礎11の任意の位置に移動させる。
【0023】図8に起立動作における起立後の状態の側
面図を示す。起立フレーム1が垂直になった時、鉄心4
a,4bは起立し、起立雇兼用形下タンクおよび補強ス
テー5と鉄心4a,4bとが、湾曲形舟底フレーム7に
支持されている。その後、起立フレーム1と横フレーム
2と鉄心受台3aと鉄心受台3bとL字形フレーム6と
を取り外し、起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5
をジャッキアップし、湾曲形舟底フレーム7を取り外す
ことによって、鉄心4a,4bを起立状態にする。
【0024】図9に、組立ハウス内における鉄心起立作
業装置を用いた鉄心起立の状態の側面図を示す。図1,
図2,図3に述べた鉄心起立作業装置による鉄心起立動
作により、限られた組立ハウス16内でも、吊り上げ動
作と牽引動作との併用により、鉄心起立ができる。
【0025】図10に、牽引機構における滑り部の断面
図および図11に滑り部の側面図を示す。起立フレーム
1および起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5およ
び湾曲形舟底フレーム7の鉄心起立の際に接地面となる
部位に、プレート17に接着固定した、低摩擦な摺動材
であるスライドベアリング18を起立作業前に予め取付
けし、コンクリート基礎11に埋め込み設置されたベー
ス15の上面に、鏡面仕上された鉄製プレート19を設
置し、スライドベアリング18と鉄製プレート19との
間で滑る構造としている。
【0026】図12に鉄心輸送金具を示す側面図、図1
3に鉄心輸送金具の正面図を示す。これらの図12,図
13において、前記図1で説明した鉄心起立作業装置を
形成する部材の一つである、鉄心受台3bの上に鉄心4
が設置され、鉄心4a,4bの上に締付け金具20を設
置し、鉄心受台3bと締付け金具20とをロッド21に
より連結固定し、それぞれ複数配置された締付け金具2
0を吊金具22によって連結し、鉄心の輸送時の吊り上
げによる移動ができる輸送金具を形成した構造となって
いる。また、吊金具22によって輸送車への積載および
荷降ろしが可能で、鉄心起立作業装置へ直接連結がで
き、鉄心起立作業装置を形成する部材と、輸送金具を形
成する部材とで兼用した構造としている。
【0027】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、起立雇兼用形下タンクおよび補強ステー5を起立雇
と兼用し、湾曲部を利用し起立が可能であるので、大掛
かりな起立装置を排除できると共に段取り作業を軽減す
ることができ、また、鉄心起立後の下タンクへの載せる
作業または、その作業に係る段取り作業も同時に排除で
きる。
【0028】また、吊り上げ動作と牽引動作との併用に
より、限られた現地のコンクリート基礎11の上に設置
された組立ハウス16内での作業範囲制限を容易に回避
することができ、起立作業所寸法を縮小できる。更に、
起立作業装置を形成する、鉄心受台3bを輸送金具との
兼用することで、鉄心4a,4bを分解輸送して、現地
で起立作業装置に設置する場合、鉄心4a,4bが積載
された鉄心受台3bを直接、鉄心受台3aに連結するこ
とができる構造としたので、特別な輸送金具を必要とし
なく、かつ、鉄心起立作業装置の組立作業および鉄心組
立作業期間を短縮できる。
【0029】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
起立動作が安定し、安全上の問題がなくなることは勿
論、起立作業に要するスペースの縮減および変圧器組立
期間の短縮を目的に繁雑な作業を必要としない、かつ、
作業装置の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る鉄心起立作業装置を用
いた変圧器の鉄心起立作業装置構成における起立前の段
取り作業および鉄心組立作業を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る鉄心起立作業装置を用
いた変圧器の鉄心起立作業装置構成を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係る鉄心起立作業装置を用
いた変圧器の鉄心起立作業装置構成を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係る鉄心起立作業装置を用
いた変圧器の鉄心起立作業装置構成を示す鳥瞰図であ
る。
【図5】本発明の一実施例に係る鉄心起立作業装置の支
点外移動のない湾曲面形状を表した変圧器の鉄心起立作
業装置構成を示す側面図である。
【図6】起立動作における起立前の状態を示す側面図で
ある。
【図7】起立動作における起立中の状態を示す側面図で
ある。
【図8】起立動作における起立後の状態を示す側面図で
ある。
【図9】組立ハウス内における鉄心起立作業装置を用い
た鉄心起立の状態を示す側面図である。
【図10】牽引機構における滑り部を示す断面図であ
る。
【図11】牽引機構における滑り部を示す側面図であ
る。
【図12】鉄心輸送金具を示す側面図である。
【図13】鉄心輸送金具を示す正面図である。
【図14】従来技術に係る鉄心起立作業装置を用いた変
圧器の鉄心起立作業装置構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1…起立フレーム、2…横フレーム、3a,3b…鉄心
受台、4a,4b…鉄心、5…起立雇兼用形下タンクお
よび補強ステー、6…L字形フレーム、7…湾曲形舟底
フレーム、8…吊り上げ用横フレーム、9…フック、1
0a,10b…ワイヤ、11…コンクリート基礎、12
…ベース、13…牽引フック、14…牽引治具、15…
牽引装置、16…組立ハウス、17…プレート、18…
スライドベアリング、19…鉄製プレート、20…締付
け金具、21…ロッド、22…吊金具、23…スペー
サ、24a,24b…昇降台、25…下部ヨーク、26
…作業者、27…受台、28…下タンク、29…下部締
金具、30…ジャッキ、31…ロッド、32…ボス、3
3…ステー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三瓶 宏幸 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (72)発明者 赤津 勝利 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (56)参考文献 特開 平7−122436(JP,A) 特開 昭56−85808(JP,A) 特開 平11−8126(JP,A) 特開 昭55−103710(JP,A) 特開 昭58−215008(JP,A) 特開 平4−98806(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/00 H01F 27/02 H01F 27/06 H01F 41/02 H01F 27/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器の鉄心を起立させる際に、鉄心起立
    作業装置の一部湾曲形となっている起立フレーム上の鉄
    心受台に鉄心を配置すると共に、前記起立フレームの一
    部湾曲形となっている側に一部湾曲形の変圧器下タンク
    を設置し、更に前記変圧器下タンクの下部に湾曲形舟底
    フレームを設置し、この状態で前記一部湾曲形の変圧器
    下タンクと湾曲形舟底フレームを支点とし、前記起立フ
    レームの一部湾曲形となっている側とは反対側を吊り上
    げることにより、湾曲面を案内にし前記鉄心を垂直に起
    立させるようにしたことを特徴とする鉄心起立方法。
  2. 【請求項2】コンクリート基礎に埋め込み設置されたベ
    ース上に一部湾曲形となっている起立フレームを複数配
    置すると共に、該起立フレームに鉄心受台を複数配置
    し、前記鉄心受台に複数の主脚を配置して下部ヨークを
    挿鉄作業で結合することによって鉄心を構成し、前記起
    立フレームの一部湾曲形となっている側に一部湾曲形の
    変圧器下タンクを設置し、かつ、前記起立フレームと
    圧器下タンクを連結るL字形フレームを設置し、前記
    変圧器下タンクの下部に湾曲形舟底フレームを取付け、
    更に前記起立フレームの一部湾曲形となっている側とは
    反対側を吊り上げ可能な懸架部を持った起立フレームを
    構成し、起立フレームに吊り上げ装置のワイヤを引っ
    掛け、この状態で前記吊り上げ装置により湾曲面を案内
    にし前記鉄心を垂直に起立させることを特徴とする鉄心
    起立方法。
  3. 【請求項3】コンクリート基礎に埋め込み設置されたベ
    ース上に一部湾曲形となっている起立フレームを複数配
    置すると共に、該起立フレームに鉄心受台を複数配置
    し、前記鉄心受台に複数の主脚を配置して下部ヨークを
    挿鉄作業で結合することによって鉄心を構成し、前記起
    立フレームの一部湾曲形となっている側に一部湾曲形の
    変圧器下タンクを設置し、かつ、前記起立フレームと
    圧器下タンクを連結るL字形フレームを設置し、前記
    変圧器下タンクの下部に湾曲形舟底フレームを取付け、
    更に前記起立フレームの一部湾曲形となっている側とは
    反対側を吊り上げ可能な懸架部を持った起立フレームを
    構成し、起立フレームに吊り上げ装置のワイヤを引っ
    掛け、この状態で前記吊り上げ装置により湾曲面を案内
    にし前記鉄心を垂直に起立させ、吊り上げ途中の任意の
    角度において吊り上げを一時停止し、前記起立フレーム
    および一部湾曲形の変圧器下タンクに設けられた懸架部
    に掛けられるワイヤを牽引装置に接続し、起立方向に対
    して反対方向に牽引し前記コンクリート基礎に埋め込
    み設置されたベース上面と接地する前記起立フレーム
    前記変圧器下タンクおよび前記湾曲形舟底フレームとの
    間で滑らせることにより鉄心起立作業装置全体を移動さ
    せ、任意の移動量得られた後に、再度、前記吊り上げ
    装置により湾曲面を案内にして垂直に前記鉄心を起立さ
    せることを特徴とする鉄心起立方法。
  4. 【請求項4】一部湾曲形となっている起立フレーム上の
    鉄心受台に鉄心が配置される鉄心起立装置と、前記起立
    フレームの一部湾曲形となっている側に配置される一部
    湾曲形の変圧器下タンクと、該変圧器下タンクの下部に
    配置される湾曲形舟底フレームと前記起立フレーム
    変圧器下タンクを連結るL字形フレームとを備え、前
    記一部湾曲形の変圧器下タンクと一部湾曲形となってい
    る起立フレームおよび湾曲形舟底フレームを支点とし、
    前記起立フレームの一部湾曲形となっている側とは反対
    を吊り上げることにより湾曲面を案内にし前記鉄心を
    垂直に起立させることを特徴とする鉄心起立作業装置。
  5. 【請求項5】前記鉄心起立作業装置を構成する各フレー
    ムは、着脱自在な組合せとなっており、解体輸送できる
    ことを特徴とする請求項4記載の鉄心起立作業装置。
  6. 【請求項6】前記一部湾曲形の変圧器下タンクは、鉄
    起立の治具を兼ね備えたものであり、鉄心起立過程での
    支点とすることを特徴とする請求項4記載の鉄心起立作
    業装置。
  7. 【請求項7】前記L字形フレームは、前記一部湾曲形の
    変圧器下タンクと一部湾曲形となっている起立フレーム
    とを連結させ、起立作業中の起立装置強度を補填するこ
    とを特徴とする請求項4記載の鉄心起立作業装置。
  8. 【請求項8】前記湾曲形舟底フレームは、前記変圧器
    タンクの底面に配置され、鉄心起立作業装置の吊り上げ
    起立させる過程において、前記鉄心と鉄心起立作業装置
    とを合わせた全体の総合重心が、吊り上げ装置により湾
    曲面を支点にして起立させた際、起立中および完了時に
    重心が支点外に移動し、支点外に重心が越えない着脱自
    在な前記一部湾曲形の起立フレームと一部湾曲形の変圧
    下タンクおよび湾曲舟底フレーム湾曲形状をとる
    ことにより、吊り上げ装置による吊り上げ個所を一点と
    したことを特徴とする請求項4記載の鉄心起立作業装
    置。
  9. 【請求項9】一部湾曲形の変圧器下タンクにワイヤが掛
    けられる牽引フックを設けると共に、前記ワイヤ牽引
    装置に接続され、かつ、該牽引装置から前記ワイヤとは
    反対側に他のワイヤが延び、このワイヤの先端がコンク
    リート基礎の端部に設けられている牽引治具に掛けられ
    て構成され、前記牽引装置にて前記牽引フックに掛けら
    れているワイヤを巻くことにより鉄心起立作業装置が引
    張られ、コンクリート基礎に埋め込み設置されたベース
    上面に、前記一部湾曲形の起立フレーム、一部湾曲形の
    変圧器下タンクおよび湾曲形舟底フレームが接地し滑ら
    せることにより前記起立作業装置全体を移動させること
    を特徴とする鉄心起立装置スライド機構。
  10. 【請求項10】前記コンクリート基礎に埋め込み設置さ
    れたベース上面と、このベース上面と接地する前記起立
    フレーム、変圧器下タンクおよび湾曲形舟底フレ−ムと
    の間で滑らせる構成において、前記コンクリート基礎に
    埋め込み設置されたベース上面に滑らかなプレートを設
    すると共に前記鉄心起立作業装置を構成している前
    記起立フレーム、変圧器下タンクおよび湾曲形舟底フレ
    ームの起立の際、湾曲面の支点となる接地面に低摩擦摺
    動材を設置し、この低摩擦摺動材と前記プレートを滑ら
    すことを特徴とする請求項9記載の鉄心起立装置スライ
    ド機構。
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