JP3518187B2 - 電気負荷の通電経路切換回路 - Google Patents
電気負荷の通電経路切換回路Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源に直列に
接続された一対のスイッチング素子の一方をオン,他方
をオフさせて、各スイッチング素子の接続点に接続され
た電気負荷への通電経路を切り換える電気負荷の通電経
路切換回路に関する。
接続された一対のスイッチング素子の一方をオン,他方
をオフさせて、各スイッチング素子の接続点に接続され
た電気負荷への通電経路を切り換える電気負荷の通電経
路切換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の通電経路切換回路においては、
一方のスイッチング素子をオンからオフ、他方のスイッ
チング素子をオフからオンに切り換えて、電気負荷への
通電経路を切り換える際に、2つのスイッチング素子が
同時にオンすると、これら各スイッチング素子を通って
直流電源からの貫通電流が流れ、スイッチング素子が破
壊してしまうといった問題がある。
一方のスイッチング素子をオンからオフ、他方のスイッ
チング素子をオフからオンに切り換えて、電気負荷への
通電経路を切り換える際に、2つのスイッチング素子が
同時にオンすると、これら各スイッチング素子を通って
直流電源からの貫通電流が流れ、スイッチング素子が破
壊してしまうといった問題がある。
【0003】そこで、従来より、例えば、負荷電流をデ
ューティ制御する装置にあっては、図11(a)に示す
如く、2つのスイッチング素子Tra,Trbをオン・オフ
させる駆動信号であるパルス幅変調(PWM)信号を発
生する駆動回路を、三角波発生回路52と、三角波発生
回路52からの出力を所定レベルだけ下方(L)及び上
方(H)に夫々シフトさせるレベルシフト回路54,5
6と、各レベルシフト回路54,56からの出力と、電
気負荷50の駆動デューティを表す入力信号とを夫々比
較するコンパレータCPa,CPbとから構成し、各コ
ンパレータCPa,CPbからの出力を各スイッチング
素子Tra,Trbの駆動信号として出力するようにしたも
のが知られている(実開昭63−138898号公
報)。
ューティ制御する装置にあっては、図11(a)に示す
如く、2つのスイッチング素子Tra,Trbをオン・オフ
させる駆動信号であるパルス幅変調(PWM)信号を発
生する駆動回路を、三角波発生回路52と、三角波発生
回路52からの出力を所定レベルだけ下方(L)及び上
方(H)に夫々シフトさせるレベルシフト回路54,5
6と、各レベルシフト回路54,56からの出力と、電
気負荷50の駆動デューティを表す入力信号とを夫々比
較するコンパレータCPa,CPbとから構成し、各コ
ンパレータCPa,CPbからの出力を各スイッチング
素子Tra,Trbの駆動信号として出力するようにしたも
のが知られている(実開昭63−138898号公
報)。
【0004】なお図11(a)は、正の電源ライン(電
位:Vcc)側に配置されるスイッチング素子(以下、ハ
イサイドスイッチともいう)Traとして、Pチャネル
(Pch)のMOS型のFETを備え、負の電源ライン
(電位:0,所謂グランドライン)側に配置されるスイ
ッチング素子(以下、ローサイドスイッチともいう)T
rbとして、Nチャネル(Nch)のMOS型のFETを
備え、電気負荷50としてのソレノイドに流れる電流を
デューティ制御する通電経路切換回路を表す。
位:Vcc)側に配置されるスイッチング素子(以下、ハ
イサイドスイッチともいう)Traとして、Pチャネル
(Pch)のMOS型のFETを備え、負の電源ライン
(電位:0,所謂グランドライン)側に配置されるスイ
ッチング素子(以下、ローサイドスイッチともいう)T
rbとして、Nチャネル(Nch)のMOS型のFETを
備え、電気負荷50としてのソレノイドに流れる電流を
デューティ制御する通電経路切換回路を表す。
【0005】また、こうした通電経路切換回路を使用す
る装置としては、直流電源に接続された一対のスイッチ
ング素子をDCモータ等の電気負荷の両側に設けること
により所謂Hブリッジ回路を構成し、そのHブリッジの
対角位置に配置された一対のスイッチング素子を夫々一
組として、一方の組のスイッチング素子をオン,他方の
組のスイッチング素子をオフさせ、これらのオン・オフ
状態を切り換えることにより、電気負荷に流れる電流方
向を双方向に切り換え可能としたものも知られている。
る装置としては、直流電源に接続された一対のスイッチ
ング素子をDCモータ等の電気負荷の両側に設けること
により所謂Hブリッジ回路を構成し、そのHブリッジの
対角位置に配置された一対のスイッチング素子を夫々一
組として、一方の組のスイッチング素子をオン,他方の
組のスイッチング素子をオフさせ、これらのオン・オフ
状態を切り換えることにより、電気負荷に流れる電流方
向を双方向に切り換え可能としたものも知られている。
【0006】そして、こうしたHブリッジ回路を使用し
た装置では、電気負荷の両側に配置されたローサイドス
イッチがオンするタイミングをコンデンサの充電時間に
よって遅延させることにより、電気負荷の両側に夫々配
置されたハイサイドスイッチとローサイドスイッチとが
同時にオンして、貫通電流が流れるのを防止することが
提案されている(特開昭61−157277号公報)。
た装置では、電気負荷の両側に配置されたローサイドス
イッチがオンするタイミングをコンデンサの充電時間に
よって遅延させることにより、電気負荷の両側に夫々配
置されたハイサイドスイッチとローサイドスイッチとが
同時にオンして、貫通電流が流れるのを防止することが
提案されている(特開昭61−157277号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来装置では、貫通電流を確実に防止することができ
ず、貫通電流防止対策としては完全なものではなかっ
た。つまり、図11(a)に示した前者の通電経路切換
回路においては、図11(b)に示すように、電気負荷
50の駆動デューティを表す入力信号がゆっくりと変化
している場合には、レベルシフト回路54,56にてレ
ベルシフトした2つの三角波のレベル差により、通電経
路の切換時に両スイッチング素子Tra,Trbが共にオフ
する休止期間を確保し、両スイッチング素子Tra,Trb
が同時にオンするのを防止できるものの、入力信号が急
変すると(図11(b)に示す時点P参照)、休止期間
がなくなり、各スイッチング素子Tra,Trbのオン・オ
フ状態切換時に、両スイッチング素子が同時にオンし
て、貫通電流が流れてしまうことがある。
従来装置では、貫通電流を確実に防止することができ
ず、貫通電流防止対策としては完全なものではなかっ
た。つまり、図11(a)に示した前者の通電経路切換
回路においては、図11(b)に示すように、電気負荷
50の駆動デューティを表す入力信号がゆっくりと変化
している場合には、レベルシフト回路54,56にてレ
ベルシフトした2つの三角波のレベル差により、通電経
路の切換時に両スイッチング素子Tra,Trbが共にオフ
する休止期間を確保し、両スイッチング素子Tra,Trb
が同時にオンするのを防止できるものの、入力信号が急
変すると(図11(b)に示す時点P参照)、休止期間
がなくなり、各スイッチング素子Tra,Trbのオン・オ
フ状態切換時に、両スイッチング素子が同時にオンし
て、貫通電流が流れてしまうことがある。
【0008】一方、Hブリッジ回路を利用した後者の通
電経路切換回路では、電気負荷の両側に配置されるロー
サイドスイッチがオンするタイミングを遅延させること
から、ハイサイドスイッチがオンからオフ,ローサイド
スイッチがオフからオンに切り換わる際には、これら両
スイッチが同時にオン状態となって貫通電流が流れるの
を確実に防止することはできるものの、ローサイドスイ
ッチがオンからオフする際には、ハイサイドスイッチも
同時にオフからオンされるため、これら両スイッチが同
時にオン状態となって貫通電流が流れる虞がある。
電経路切換回路では、電気負荷の両側に配置されるロー
サイドスイッチがオンするタイミングを遅延させること
から、ハイサイドスイッチがオンからオフ,ローサイド
スイッチがオフからオンに切り換わる際には、これら両
スイッチが同時にオン状態となって貫通電流が流れるの
を確実に防止することはできるものの、ローサイドスイ
ッチがオンからオフする際には、ハイサイドスイッチも
同時にオフからオンされるため、これら両スイッチが同
時にオン状態となって貫通電流が流れる虞がある。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、直流電源に直列に接続された一対のスイッチング
素子を相補的にオンさせて電気負荷への通電経路を切り
換える通電経路切換回路において、一対のスイッチング
素子が同時にオンして貫通電流が流れるのを確実に防止
できるようにすることを目的とする。
ので、直流電源に直列に接続された一対のスイッチング
素子を相補的にオンさせて電気負荷への通電経路を切り
換える通電経路切換回路において、一対のスイッチング
素子が同時にオンして貫通電流が流れるのを確実に防止
できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の通電経路切換回路におい
ては、まず充放電回路が、第1及び第2のスイッチング
素子の一方をオン,他方をオフするために外部から入力
される制御信号に応じて、コンデンサを定電流にて充放
電し、電圧クランプ回路が、充放電回路の充放電動作に
よって変化するコンデンサ電圧を、所定の下限電圧から
上限電圧の間に保つ。つまり、電圧クランプ回路は、コ
ンデンサが定電流にて充電されているとき、コンデンサ
電圧が上限電圧まで上昇すると、コンデンサ電圧をその
上限電圧にクランプし、逆にコンデンサが定電流にて放
電されているとき、コンデンサ電圧が下限電圧まで低下
すると、コンデンサ電圧をその下限電圧にクランプす
る。この結果、制御信号が変化すると、コンデンサは定
電流にて充電又は放電され、コンデンサ電圧が所定の上
限電圧又は下限電圧に達した時点で、コンデンサへの充
電又は放電が停止されることになる。
めになされた請求項1に記載の通電経路切換回路におい
ては、まず充放電回路が、第1及び第2のスイッチング
素子の一方をオン,他方をオフするために外部から入力
される制御信号に応じて、コンデンサを定電流にて充放
電し、電圧クランプ回路が、充放電回路の充放電動作に
よって変化するコンデンサ電圧を、所定の下限電圧から
上限電圧の間に保つ。つまり、電圧クランプ回路は、コ
ンデンサが定電流にて充電されているとき、コンデンサ
電圧が上限電圧まで上昇すると、コンデンサ電圧をその
上限電圧にクランプし、逆にコンデンサが定電流にて放
電されているとき、コンデンサ電圧が下限電圧まで低下
すると、コンデンサ電圧をその下限電圧にクランプす
る。この結果、制御信号が変化すると、コンデンサは定
電流にて充電又は放電され、コンデンサ電圧が所定の上
限電圧又は下限電圧に達した時点で、コンデンサへの充
電又は放電が停止されることになる。
【0011】次に、コンデンサ電圧は第1及び第2比較
器に夫々入力される。そして、第1比較器は、その入力
されたコンデンサ電圧と、下限電圧から上限電圧までの
電圧範囲内に設定された第1判定電圧とを比較し、コン
デンサ電圧が第1判定電圧以下であれば第1スイッチン
グ素子をオンさせ、コンデンサ電圧が第1判定電圧を越
えていれば第1スイッチング素子をオフさせる。また、
第2比較器は、下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内
でしかも第1判定電圧よりも大きい第2判定電圧と、コ
ンデンサ電圧とを比較し、コンデンサ電圧が第2判定電
圧以上であれば第2スイッチング素子をオンさせ、コン
デンサ電圧が第2判定電圧未満であればスイッチング素
子をオフさせる。
器に夫々入力される。そして、第1比較器は、その入力
されたコンデンサ電圧と、下限電圧から上限電圧までの
電圧範囲内に設定された第1判定電圧とを比較し、コン
デンサ電圧が第1判定電圧以下であれば第1スイッチン
グ素子をオンさせ、コンデンサ電圧が第1判定電圧を越
えていれば第1スイッチング素子をオフさせる。また、
第2比較器は、下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内
でしかも第1判定電圧よりも大きい第2判定電圧と、コ
ンデンサ電圧とを比較し、コンデンサ電圧が第2判定電
圧以上であれば第2スイッチング素子をオンさせ、コン
デンサ電圧が第2判定電圧未満であればスイッチング素
子をオフさせる。
【0012】従って、本発明によれば、制御信号が変化
して第1及び第2スイッチング素子のオン・オフ状態を
切り換える際、充放電回路によるコンデンサの充放電に
よってコンデンサ電圧が第1判定電圧から第2判定電圧
までの電圧範囲内にあるとき、第1及び第2スイッチン
グ素子が共にオフ状態となる。
して第1及び第2スイッチング素子のオン・オフ状態を
切り換える際、充放電回路によるコンデンサの充放電に
よってコンデンサ電圧が第1判定電圧から第2判定電圧
までの電圧範囲内にあるとき、第1及び第2スイッチン
グ素子が共にオフ状態となる。
【0013】この結果、本発明によれば、電気負荷の通
電経路の切り換えのために制御信号を変化させた際に、
第1及び第2スイッチング素子が共にオン状態になるこ
とはなく、通電経路切換時に貫通電流が流れるのを確実
に防止することができる。また、本発明の通電経路切換
回路においては、電圧クランプ回路が、充放電回路に接
続されるコンデンサの充放電端子にエミッタが接続さ
れ、ベースが第1基準電位に固定されたNPNトランジ
スタと、コンデンサの充放電端子にエミッタが接続され
ると共に、ベースが第2基準電位に固定されたPNPト
ランジスタと、これら各トランジスタのベースを夫々第
1及び第2基準電位に保持する基準電圧発生回路とから
構成される。
電経路の切り換えのために制御信号を変化させた際に、
第1及び第2スイッチング素子が共にオン状態になるこ
とはなく、通電経路切換時に貫通電流が流れるのを確実
に防止することができる。また、本発明の通電経路切換
回路においては、電圧クランプ回路が、充放電回路に接
続されるコンデンサの充放電端子にエミッタが接続さ
れ、ベースが第1基準電位に固定されたNPNトランジ
スタと、コンデンサの充放電端子にエミッタが接続され
ると共に、ベースが第2基準電位に固定されたPNPト
ランジスタと、これら各トランジスタのベースを夫々第
1及び第2基準電位に保持する基準電圧発生回路とから
構成される。
【0014】このように構成された電圧クランプ回路に
おいては、充放電回路の放電動作によってコンデンサ電
圧が低下し、コンデンサの充放電端子がNPNトランジ
スタのベース電位よりも低くなると、NPNトランジス
タが、ベース−エミッタ間電圧に応じてコンデンサの充
電方向に電流を流し始める。この電流は、放電によりコ
ンデンサ電圧が低下するに従い増加し、最終的には、充
放電回路がコンデンサを放電させる際に流す定電流とな
る。そして、このようにNPNトランジスタからコンデ
ンサ側に流れる電流が充放電回路が流す定電流と一致す
ると、コンデンサの放電が終了するため、そのときのコ
ンデンサ電圧が下限電圧となる。
おいては、充放電回路の放電動作によってコンデンサ電
圧が低下し、コンデンサの充放電端子がNPNトランジ
スタのベース電位よりも低くなると、NPNトランジス
タが、ベース−エミッタ間電圧に応じてコンデンサの充
電方向に電流を流し始める。この電流は、放電によりコ
ンデンサ電圧が低下するに従い増加し、最終的には、充
放電回路がコンデンサを放電させる際に流す定電流とな
る。そして、このようにNPNトランジスタからコンデ
ンサ側に流れる電流が充放電回路が流す定電流と一致す
ると、コンデンサの放電が終了するため、そのときのコ
ンデンサ電圧が下限電圧となる。
【0015】また充放電回路の充電動作によってコンデ
ンサ電圧が上昇し、コンデンサの充放電端子がPNPト
ランジスタのベース電位よりも高くなると、PNPトラ
ンジスタが、ベース−エミッタ間電圧に応じてコンデン
サの放電方向に電流を流し始める。この電流は、充電に
よりコンデンサ電圧が上昇するに従い増加し、最終的に
は、充放電回路がコンデンサを充電させる際に流す定電
流となる。そして、このようにコンデンサからPNPト
ランジスタ側に流れる電流が充放電回路が流す定電流と
一致すると、コンデンサの充電が終了するため、そのと
きのコンデンサ電圧が上限電圧となる。
ンサ電圧が上昇し、コンデンサの充放電端子がPNPト
ランジスタのベース電位よりも高くなると、PNPトラ
ンジスタが、ベース−エミッタ間電圧に応じてコンデン
サの放電方向に電流を流し始める。この電流は、充電に
よりコンデンサ電圧が上昇するに従い増加し、最終的に
は、充放電回路がコンデンサを充電させる際に流す定電
流となる。そして、このようにコンデンサからPNPト
ランジスタ側に流れる電流が充放電回路が流す定電流と
一致すると、コンデンサの充電が終了するため、そのと
きのコンデンサ電圧が上限電圧となる。
【0016】一方、第1及び第2比較器は、NPNトラ
ンジスタ及びPNPトランジスタのコレクタ電流が、充
放電回路がコンデンサの充放電のために流す定電流より
も小さい第1及び第2判定電流以上であるときに、第1
及び第2スイッチング素子をオンするように構成され
る。つまり、本発明では、第1及び第2比較器が、コン
デンサ電圧と第1及び第2判定電圧とを比較する電圧比
較回路ではなく、NPNトランジスタ及びPNPトラン
ジスタのコレクタ電流から、コンデンサ電圧が第1判定
電圧以下であるか或いは第2判定電圧以上であるかを判
定する。
ンジスタ及びPNPトランジスタのコレクタ電流が、充
放電回路がコンデンサの充放電のために流す定電流より
も小さい第1及び第2判定電流以上であるときに、第1
及び第2スイッチング素子をオンするように構成され
る。つまり、本発明では、第1及び第2比較器が、コン
デンサ電圧と第1及び第2判定電圧とを比較する電圧比
較回路ではなく、NPNトランジスタ及びPNPトラン
ジスタのコレクタ電流から、コンデンサ電圧が第1判定
電圧以下であるか或いは第2判定電圧以上であるかを判
定する。
【0017】従って、本発明によれば、コンデンサ電圧
を下限電圧から上限電圧の間に保つ電圧クランプ回路
を、NPNトランジスタと、PNPトランジスタと、基
準電圧発生回路とからなる簡単な回路にて実現でき、し
かも、第1及び第2比較器では、各トランジスタのコレ
クタ電流からコンデンサ電圧を判定でき、第1及び第2
判定電圧を別途生成する必要はないため、これら各比較
器も簡単な回路にて実現できる。つまり、本発明によれ
ば、電圧クランプ回路,第1及び第2比較器を、簡単な
回路で実現でき、貫通電流を確実に防止可能な通電経路
切換回路を安価に実現できる。
を下限電圧から上限電圧の間に保つ電圧クランプ回路
を、NPNトランジスタと、PNPトランジスタと、基
準電圧発生回路とからなる簡単な回路にて実現でき、し
かも、第1及び第2比較器では、各トランジスタのコレ
クタ電流からコンデンサ電圧を判定でき、第1及び第2
判定電圧を別途生成する必要はないため、これら各比較
器も簡単な回路にて実現できる。つまり、本発明によれ
ば、電圧クランプ回路,第1及び第2比較器を、簡単な
回路で実現でき、貫通電流を確実に防止可能な通電経路
切換回路を安価に実現できる。
【0018】ここで、コンデンサ電圧をクランプさせる
下限電圧及び上限電圧に対応した第1及び第2基準電位
を設定する基準電圧発生回路としては、一定電圧を発生
する定電圧回路にて構成することもできるが、請求項2
に記載のように、電源電圧を分圧して各基準電位を発生
する抵抗分圧回路にて構成すれば、本発明の通電経路切
換回路の構成をより簡素化して、コストを低減すること
ができる。
下限電圧及び上限電圧に対応した第1及び第2基準電位
を設定する基準電圧発生回路としては、一定電圧を発生
する定電圧回路にて構成することもできるが、請求項2
に記載のように、電源電圧を分圧して各基準電位を発生
する抵抗分圧回路にて構成すれば、本発明の通電経路切
換回路の構成をより簡素化して、コストを低減すること
ができる。
【0019】また、第1及び第2比較器としては、夫
々、請求項3に記載のように、NPNトランジスタ及び
PNPトランジスタのコレクタ電流を夫々電圧に変換す
る電流検出用抵抗と、この電流検出用抵抗の両端にベー
ス及びエミッタが夫々接続され、電流検出用抵抗の両端
電圧が所定のしきい値電圧以上になったときにオン状態
となる第1及び第2トランジスタと、第1及び第2トラ
ンジスタのオン時に第1及び第2スイッチング素子を夫
々オンする駆動回路と、から構成することができる。そ
して、このように構成すれば、電流検出用抵抗とバイポ
ーラトランジスタとにより、コンデンサ電圧が第1判定
電圧以下であるか或いは第2判定電圧以上であるかを判
定できるため、第1及び第2比較器を極めて簡単な回路
にて実現でき、本発明の通電経路切換回路をより安価に
実現できる。
々、請求項3に記載のように、NPNトランジスタ及び
PNPトランジスタのコレクタ電流を夫々電圧に変換す
る電流検出用抵抗と、この電流検出用抵抗の両端にベー
ス及びエミッタが夫々接続され、電流検出用抵抗の両端
電圧が所定のしきい値電圧以上になったときにオン状態
となる第1及び第2トランジスタと、第1及び第2トラ
ンジスタのオン時に第1及び第2スイッチング素子を夫
々オンする駆動回路と、から構成することができる。そ
して、このように構成すれば、電流検出用抵抗とバイポ
ーラトランジスタとにより、コンデンサ電圧が第1判定
電圧以下であるか或いは第2判定電圧以上であるかを判
定できるため、第1及び第2比較器を極めて簡単な回路
にて実現でき、本発明の通電経路切換回路をより安価に
実現できる。
【0020】なお、本発明の電気負荷の通電経路切換回
路は、従来技術の項にて説明したようなソレノイド等の
電気負荷への通電経路を切り換えて負荷電流をデューテ
ィ制御するための駆動回路や、Hブリッジ回路の駆動回
路等にも適用できるし、例えば、容量性の電気負荷に対
して電荷を充放電する際の充放電電流の切換回路等にも
適用できる。
路は、従来技術の項にて説明したようなソレノイド等の
電気負荷への通電経路を切り換えて負荷電流をデューテ
ィ制御するための駆動回路や、Hブリッジ回路の駆動回
路等にも適用できるし、例えば、容量性の電気負荷に対
して電荷を充放電する際の充放電電流の切換回路等にも
適用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と
共に説明する。図1は、エンジンのスロットルバルブを
開閉するDCモータ10の駆動装置の構成を表わす概略
構成図である。
共に説明する。図1は、エンジンのスロットルバルブを
開閉するDCモータ10の駆動装置の構成を表わす概略
構成図である。
【0022】なお、本実施例において、DCモータ10
が開閉するスロットルバルブは、バネによって閉方向に
付勢されており、DCモータ10はこのバネの付勢力に
抗してスロットルバルブを開方向に駆動することによ
り、スロットル開度を制御する。
が開閉するスロットルバルブは、バネによって閉方向に
付勢されており、DCモータ10はこのバネの付勢力に
抗してスロットルバルブを開方向に駆動することによ
り、スロットル開度を制御する。
【0023】図1に示す如く、DCモータ10の両端に
は、ワイヤハーネス等を介して、夫々、Pチャネル(P
ch)のMOS型FETからなるスイッチング素子Tr
1,Tr3のドレインと、Nチャネル(Nch)のMOS
型FETからなるスイッチング素子Tr2,Tr4のドレイ
ンとが接続されている。
は、ワイヤハーネス等を介して、夫々、Pチャネル(P
ch)のMOS型FETからなるスイッチング素子Tr
1,Tr3のドレインと、Nチャネル(Nch)のMOS
型FETからなるスイッチング素子Tr2,Tr4のドレイ
ンとが接続されている。
【0024】スイッチング素子Tr1,Tr3は、夫々、D
Cモータ10の両端にバッテリ2の正極側端子を接続す
るハイサイドスイッチであり、そのソースは、電源スイ
ッチ4を介してバッテリ2の正極端子に接続されてい
る。また、スイッチング素子Tr2,Tr4は、夫々、DC
モータ10の両端にバッテリ2の負極側端子を接続する
ローサイドスイッチであり、そのソースは、バッテリ2
の負極側端子と同電位の電源ライン(グランドライン)
に接続されている。つまり、DCモータ10には、これ
ら4個のスイッチング素子Tr1〜Tr4からなるHブリッ
ジ回路が備えられている。
Cモータ10の両端にバッテリ2の正極側端子を接続す
るハイサイドスイッチであり、そのソースは、電源スイ
ッチ4を介してバッテリ2の正極端子に接続されてい
る。また、スイッチング素子Tr2,Tr4は、夫々、DC
モータ10の両端にバッテリ2の負極側端子を接続する
ローサイドスイッチであり、そのソースは、バッテリ2
の負極側端子と同電位の電源ライン(グランドライン)
に接続されている。つまり、DCモータ10には、これ
ら4個のスイッチング素子Tr1〜Tr4からなるHブリッ
ジ回路が備えられている。
【0025】このようなHブリッジ回路では、Hブリッ
ジの対角位置に配置された一対のスイッチング素子、つ
まりTr3とTr2,Tr1とTr4、を夫々一組として、一方
の組のスイッチング素子をオン,他方の組のスイッチン
グ素子をオフさせ、これらのオン・オフ状態を切り換え
ることにより、DCモータ10に流れる電流方向を切り
換えて、DCモータ10を正転或いは逆転させることが
できる。そして、本実施例では、DCモータ10の通電
遮断時には、スロットルバルブが、前述のバネの付勢力
によって閉方向に駆動される。
ジの対角位置に配置された一対のスイッチング素子、つ
まりTr3とTr2,Tr1とTr4、を夫々一組として、一方
の組のスイッチング素子をオン,他方の組のスイッチン
グ素子をオフさせ、これらのオン・オフ状態を切り換え
ることにより、DCモータ10に流れる電流方向を切り
換えて、DCモータ10を正転或いは逆転させることが
できる。そして、本実施例では、DCモータ10の通電
遮断時には、スロットルバルブが、前述のバネの付勢力
によって閉方向に駆動される。
【0026】そこで、本実施例では、スロットル開度を
制御する際には、スイッチング素子Tr3,Tr4が接続さ
れたDCモータ10の端子を+端子、スイッチング素子
Tr1,Tr2が接続されたDCモータ10の端子を−端子
として、DCモータ10に+端子から−端子側(図に示
す矢印方向)に電流iを流すことにより、DCモータ1
0にスロットルバルブの開方向のトルクを発生させて、
スロットルバルブを、バネの付勢力に抗して開方向に駆
動するようにされている。そして、DCモータ10の回
転位置(換言すればスロットル開度)を制御するには、
モータ電流iを制御すればよいため、スロットル開度を
一定に制御する際には、図2(a)及び(b)に示す如
く、上記4個のスイッチング素子Tr1〜Tr4の内、+端
子に接続されたハイサイドスイッチTr3をオン状態、ロ
ーサイドスイッチTr4をオフ状態に夫々保持し、−端子
に接続されたローサイドスイッチTr2とハイサイドスイ
ッチTr1とのオン・オフ状態を交互に切り換える。
制御する際には、スイッチング素子Tr3,Tr4が接続さ
れたDCモータ10の端子を+端子、スイッチング素子
Tr1,Tr2が接続されたDCモータ10の端子を−端子
として、DCモータ10に+端子から−端子側(図に示
す矢印方向)に電流iを流すことにより、DCモータ1
0にスロットルバルブの開方向のトルクを発生させて、
スロットルバルブを、バネの付勢力に抗して開方向に駆
動するようにされている。そして、DCモータ10の回
転位置(換言すればスロットル開度)を制御するには、
モータ電流iを制御すればよいため、スロットル開度を
一定に制御する際には、図2(a)及び(b)に示す如
く、上記4個のスイッチング素子Tr1〜Tr4の内、+端
子に接続されたハイサイドスイッチTr3をオン状態、ロ
ーサイドスイッチTr4をオフ状態に夫々保持し、−端子
に接続されたローサイドスイッチTr2とハイサイドスイ
ッチTr1とのオン・オフ状態を交互に切り換える。
【0027】つまり、ハイサイドスイッチTr1,Tr3を
構成するPchのMOS型FETは、ゲートに入力され
る駆動信号がLow レベルであるときにオン状態となり、
ローサイドスイッチTr2,Tr4を構成するNchのMO
S型FETは、ゲートに入力される駆動信号がHighレベ
ルであるときにオン状態となることから、本実施例で
は、DCモータ10の+端子に接続されたハイサイドス
イッチTr3及びローサイドスイッチTr4の駆動信号を共
にLow レベルに保持することにより、ハイサイドスイッ
チTr3をオン状態,ローサイドスイッチTr4をオフ状態
にし、DCモータ10の−端子に接続されたハイサイド
スイッチTr1及びローサイドスイッチTr2には、スロッ
トルバルブの目標開度に応じてデューティ制御した同レ
ベルの駆動信号を入力することにより、これら各スイッ
チング素子Tr1,Tr2のオン・オフ状態を交互に反転さ
せる。
構成するPchのMOS型FETは、ゲートに入力され
る駆動信号がLow レベルであるときにオン状態となり、
ローサイドスイッチTr2,Tr4を構成するNchのMO
S型FETは、ゲートに入力される駆動信号がHighレベ
ルであるときにオン状態となることから、本実施例で
は、DCモータ10の+端子に接続されたハイサイドス
イッチTr3及びローサイドスイッチTr4の駆動信号を共
にLow レベルに保持することにより、ハイサイドスイッ
チTr3をオン状態,ローサイドスイッチTr4をオフ状態
にし、DCモータ10の−端子に接続されたハイサイド
スイッチTr1及びローサイドスイッチTr2には、スロッ
トルバルブの目標開度に応じてデューティ制御した同レ
ベルの駆動信号を入力することにより、これら各スイッ
チング素子Tr1,Tr2のオン・オフ状態を交互に反転さ
せる。
【0028】この結果、スロットル開度制御の実行時に
は、図2(d)に示すように、ハイサイドスイッチTr1
がオフ,ローサイドスイッチTr2がオン状態であれば、
モータ電流iが上昇し、ハイサイドスイッチTr1がオ
ン,ローサイドスイッチTr2がオフ状態であれば、DC
モータ10に蓄積された磁気エネルギにより、ハイサイ
ドスイッチTr1,Tr3,及びDCモータ10からなる閉
回路に回生電流が流れて、モータ電流iは減衰し、最終
的にはモータ電流iが零になる。そして、DCモータ1
0には、ローサイドスイッチTr2のオン/オフ時間の比
率(デューティ比)に応じたトルクが発生し、DCモー
タ10(延いてはスロットルバルブ)は、この発生トル
クとバネの付勢力とが釣り合った位置に制御される。
は、図2(d)に示すように、ハイサイドスイッチTr1
がオフ,ローサイドスイッチTr2がオン状態であれば、
モータ電流iが上昇し、ハイサイドスイッチTr1がオ
ン,ローサイドスイッチTr2がオフ状態であれば、DC
モータ10に蓄積された磁気エネルギにより、ハイサイ
ドスイッチTr1,Tr3,及びDCモータ10からなる閉
回路に回生電流が流れて、モータ電流iは減衰し、最終
的にはモータ電流iが零になる。そして、DCモータ1
0には、ローサイドスイッチTr2のオン/オフ時間の比
率(デューティ比)に応じたトルクが発生し、DCモー
タ10(延いてはスロットルバルブ)は、この発生トル
クとバネの付勢力とが釣り合った位置に制御される。
【0029】一方、スロットルバルブは、バネにより閉
方向に付勢されているため、スロットルバルブを閉じる
ときには、一時的にDCモータ10の通電を遮断した
後、目標開度に到達した時点で、上述の開度一定の制御
に戻るようにしてもよいが、本実施例では、スロットル
バルブを閉じる要求があったときには、スロットルバル
ブを速やかに閉じるために、図2(c)に示す如く、一
時的にハイサイドスイッチTr1とローサイドスイッチT
R4をオン状態,ハイサイドスイッチTr3とローサイド
スイッチTr2をオフ状態にして、DCモータ10の−端
子から+端子側へと、スロットル開度制御実行時とは逆
方向にモータ電流iを流し、DCモータ10にスロット
ルバルブの閉方向へのトルクを発生させる。この結果、
スロットルバルブを閉じる際には、DCモータ10の発
生トルクとバネによる付勢力とにより、スロットルバル
ブは速やかに閉じられる。
方向に付勢されているため、スロットルバルブを閉じる
ときには、一時的にDCモータ10の通電を遮断した
後、目標開度に到達した時点で、上述の開度一定の制御
に戻るようにしてもよいが、本実施例では、スロットル
バルブを閉じる要求があったときには、スロットルバル
ブを速やかに閉じるために、図2(c)に示す如く、一
時的にハイサイドスイッチTr1とローサイドスイッチT
R4をオン状態,ハイサイドスイッチTr3とローサイド
スイッチTr2をオフ状態にして、DCモータ10の−端
子から+端子側へと、スロットル開度制御実行時とは逆
方向にモータ電流iを流し、DCモータ10にスロット
ルバルブの閉方向へのトルクを発生させる。この結果、
スロットルバルブを閉じる際には、DCモータ10の発
生トルクとバネによる付勢力とにより、スロットルバル
ブは速やかに閉じられる。
【0030】ところで、上記のように構成されたHブリ
ッジ回路においては、図2(a)〜(c)に示したよう
に、スイッチング素子Tr1〜Tr4のオン・オフ状態を切
り換えてDCモータ10の通電経路を切り換える際に、
DCモータ10の+端子及び−端子に接続された一対の
スイッチング素子、つまりTr1とTr2,Tr3とTr4、が
同時にオンすると、これら各スイッチング素子に貫通電
流が流れて、スイッチング素子が劣化し、場合によって
は破壊することがある。
ッジ回路においては、図2(a)〜(c)に示したよう
に、スイッチング素子Tr1〜Tr4のオン・オフ状態を切
り換えてDCモータ10の通電経路を切り換える際に、
DCモータ10の+端子及び−端子に接続された一対の
スイッチング素子、つまりTr1とTr2,Tr3とTr4、が
同時にオンすると、これら各スイッチング素子に貫通電
流が流れて、スイッチング素子が劣化し、場合によって
は破壊することがある。
【0031】そこで、本実施例では、こうした貫通電流
を防止するために、これら各一対のスイッチング素子
(Tr1とTr2,Tr3とTr4)への駆動信号の入力経路に
は、夫々、制御回路からの制御信号に従い各スイッチン
グ素子のオン・オフタイミングを制御して貫通電流を防
止する、貫通電流防止回路20,30が設けられてい
る。
を防止するために、これら各一対のスイッチング素子
(Tr1とTr2,Tr3とTr4)への駆動信号の入力経路に
は、夫々、制御回路からの制御信号に従い各スイッチン
グ素子のオン・オフタイミングを制御して貫通電流を防
止する、貫通電流防止回路20,30が設けられてい
る。
【0032】図1に示すように、貫通電流防止回路20
には、スロットル開度を一定に制御するための上述した
デューティ制御を実行するために、制御回路からの信号
を受けて、この入力信号と図示しない三角波発生回路に
て生成された三角波SH とを比較することにより、パル
ス幅変調信号(PWM信号)を発生するコンパレータC
P0からの出力が、制御信号Vaとして入力される。
には、スロットル開度を一定に制御するための上述した
デューティ制御を実行するために、制御回路からの信号
を受けて、この入力信号と図示しない三角波発生回路に
て生成された三角波SH とを比較することにより、パル
ス幅変調信号(PWM信号)を発生するコンパレータC
P0からの出力が、制御信号Vaとして入力される。
【0033】また、貫通電流防止回路30には、スロッ
トルバルブを速やかに閉じる制御を実行するために、制
御回路からの信号を受けて、この信号と図示しない三角
波発生回路にて生成された三角波SL とを比較すること
により、閉方向駆動用の信号を発生するコンパレータC
P4からの出力が、制御信号Vcとして入力される。
トルバルブを速やかに閉じる制御を実行するために、制
御回路からの信号を受けて、この信号と図示しない三角
波発生回路にて生成された三角波SL とを比較すること
により、閉方向駆動用の信号を発生するコンパレータC
P4からの出力が、制御信号Vcとして入力される。
【0034】ここで、図3に示すように、コンパレータ
CP0に入力される三角波SH の電位は、コンパレータ
CP4に入力される三角波SL の電位よりも高く、しか
も、これらの電位は互いに重ならないように設定されて
いる。つまり、三角波SH の最低電位は、三角波SL の
最高電位よりも高くなるようにされている。また、制御
回路は、スロットル開度を一定に制御する際には、三角
波SH と交わる信号を各コンパレータCP0,CP4に
入力し、スロットルバルブを閉じる要求があると、その
入力信号の電位を三角波SL と交わる電位まで、一時的
に低くする。
CP0に入力される三角波SH の電位は、コンパレータ
CP4に入力される三角波SL の電位よりも高く、しか
も、これらの電位は互いに重ならないように設定されて
いる。つまり、三角波SH の最低電位は、三角波SL の
最高電位よりも高くなるようにされている。また、制御
回路は、スロットル開度を一定に制御する際には、三角
波SH と交わる信号を各コンパレータCP0,CP4に
入力し、スロットルバルブを閉じる要求があると、その
入力信号の電位を三角波SL と交わる電位まで、一時的
に低くする。
【0035】そして、コンパレータCP0は、入力信号
が三角波SH よりも高いときに、Highレベルの制御信号
Vaを貫通電流防止回路20に入力し、貫通電流防止回
路20は、この制御信号VaがHighレベルであるとき
に、各スイッチング素子Tr1,Tr2にHighレベルの駆動
信号を出力する。逆に、コンパレータCP4は、入力信
号が三角波SL よりも低いときに、Highレベルの制御信
号Vcを貫通電流防止回路30に入力し、貫通電流防止
回路30は、貫通電流防止回路20と同様、この制御信
号VcがHighレベルであるときに、各スイッチング素子
Tr3,Tr4にHighレベルの駆動信号を出力する。
が三角波SH よりも高いときに、Highレベルの制御信号
Vaを貫通電流防止回路20に入力し、貫通電流防止回
路20は、この制御信号VaがHighレベルであるとき
に、各スイッチング素子Tr1,Tr2にHighレベルの駆動
信号を出力する。逆に、コンパレータCP4は、入力信
号が三角波SL よりも低いときに、Highレベルの制御信
号Vcを貫通電流防止回路30に入力し、貫通電流防止
回路30は、貫通電流防止回路20と同様、この制御信
号VcがHighレベルであるときに、各スイッチング素子
Tr3,Tr4にHighレベルの駆動信号を出力する。
【0036】この結果、本実施例では、制御回路がスロ
ットル開度を所定の目標開度に制御するために三角波S
H と交わる入力信号を発生している場合には、図2
(a)及び(b)に示したように、ハイサイドスイッチ
Tr3がオン状態,ローサイドスイッチTr4がオフ状態に
夫々保持され、ハイサイドスイッチTr1,ローサイドス
イッチTr2のオン・オフ状態が、入力信号レベルに応じ
たデューティ比で交互に切り換えられることになり、制
御回路がスロットルバルブを閉じるために入力信号を三
角波SL よりも低下させると、図2(c)に示したよう
に、一時的に、ハイサイドスイッチTr1及びローサイド
スイッチTr4がオン状態,ハイサイドスイッチTr3及び
ローサイドスイッチTr2がオフ状態に切り換えられるこ
とになる。
ットル開度を所定の目標開度に制御するために三角波S
H と交わる入力信号を発生している場合には、図2
(a)及び(b)に示したように、ハイサイドスイッチ
Tr3がオン状態,ローサイドスイッチTr4がオフ状態に
夫々保持され、ハイサイドスイッチTr1,ローサイドス
イッチTr2のオン・オフ状態が、入力信号レベルに応じ
たデューティ比で交互に切り換えられることになり、制
御回路がスロットルバルブを閉じるために入力信号を三
角波SL よりも低下させると、図2(c)に示したよう
に、一時的に、ハイサイドスイッチTr1及びローサイド
スイッチTr4がオン状態,ハイサイドスイッチTr3及び
ローサイドスイッチTr2がオフ状態に切り換えられるこ
とになる。
【0037】つまり、本実施例では、制御回路にて生成
した一つの入力信号と、レベルが異なる2つの三角波S
H ,SL とにより、スロットル開度を一定にする制御
と、スロットルバルブを閉方向に速やかに変化させる制
御との2種類の制御を実現している。
した一つの入力信号と、レベルが異なる2つの三角波S
H ,SL とにより、スロットル開度を一定にする制御
と、スロットルバルブを閉方向に速やかに変化させる制
御との2種類の制御を実現している。
【0038】次に、コンパレータCP0,CP4からの
制御信号Va,Vcを受けて、各スイッチング素子Tr1
〜Tr4を駆動する、本発明の主要部である貫通電流防止
回路20,30の構成及び動作を説明する。尚、貫通電
流防止回路20,30は、コンパレータCP0,CP4
から入力される制御信号Va,Vcが異なるだけで、構
成及び動作は全く同じであることから、以下の説明は、
スイッチング素子Tr1,Tr2の各ゲートに駆動信号を入
力する貫通電流防止回路20に対して行い、貫通電流防
止回路30についての説明は省略する。
制御信号Va,Vcを受けて、各スイッチング素子Tr1
〜Tr4を駆動する、本発明の主要部である貫通電流防止
回路20,30の構成及び動作を説明する。尚、貫通電
流防止回路20,30は、コンパレータCP0,CP4
から入力される制御信号Va,Vcが異なるだけで、構
成及び動作は全く同じであることから、以下の説明は、
スイッチング素子Tr1,Tr2の各ゲートに駆動信号を入
力する貫通電流防止回路20に対して行い、貫通電流防
止回路30についての説明は省略する。
【0039】図1に示す如く、貫通電流防止回路20に
は、コンパレータCP0から入力される制御信号Vaが
Low レベルであるときにオン状態となり、Highレベルで
あるときにオフ状態となるアナログスイッチ22が備え
られている。また、アナログスイッチ22の一方の端子
には、一端がグランドラインに接地されたコンデンサC
1の他端が接続されると共に、電源電圧Vccを受けてア
ナログスイッチ22側に所定の定電流Iを流す定電流回
路24が接続され、アナログスイッチ22の他方の端子
には、定電流回路24が流す定電流Iの2倍の定電流2
Iをグランドライン側に流す定電流回路26が接続され
ている。
は、コンパレータCP0から入力される制御信号Vaが
Low レベルであるときにオン状態となり、Highレベルで
あるときにオフ状態となるアナログスイッチ22が備え
られている。また、アナログスイッチ22の一方の端子
には、一端がグランドラインに接地されたコンデンサC
1の他端が接続されると共に、電源電圧Vccを受けてア
ナログスイッチ22側に所定の定電流Iを流す定電流回
路24が接続され、アナログスイッチ22の他方の端子
には、定電流回路24が流す定電流Iの2倍の定電流2
Iをグランドライン側に流す定電流回路26が接続され
ている。
【0040】このため、貫通電流防止回路20では、図
4に示す如く、入力信号が三角波SH 以上で、コンパレ
ータCP0から入力される制御信号がHighレベルである
ときに、アナログスイッチ22がオフ状態となって、定
電流回路24からコンデンサC1に定電流Iが供給され
て、コンデンサC1が定電流Iで充電され、逆に、入力
信号が三角波SH よりも小さく、コンパレータCP0か
ら入力される制御信号がLow レベルであるときに、アナ
ログスイッチ22がオン状態となって、コンデンサC1
に蓄積された電荷が、定電流回路26を介して、定電流
Iにて放電されることになる。なお、本実施例では、こ
のようにコンデンサC1を充放電させるアナログスイッ
チ22と定電流回路24,26とが、本発明の充放電回
路に相当する。
4に示す如く、入力信号が三角波SH 以上で、コンパレ
ータCP0から入力される制御信号がHighレベルである
ときに、アナログスイッチ22がオフ状態となって、定
電流回路24からコンデンサC1に定電流Iが供給され
て、コンデンサC1が定電流Iで充電され、逆に、入力
信号が三角波SH よりも小さく、コンパレータCP0か
ら入力される制御信号がLow レベルであるときに、アナ
ログスイッチ22がオン状態となって、コンデンサC1
に蓄積された電荷が、定電流回路26を介して、定電流
Iにて放電されることになる。なお、本実施例では、こ
のようにコンデンサC1を充放電させるアナログスイッ
チ22と定電流回路24,26とが、本発明の充放電回
路に相当する。
【0041】またこのように制御信号Vaに応じて定電
流Iで充放電されるコンデンサC1の充放電端子には、
充電時にその端子電圧(以下、コンデンサ電圧という)
Vbが予め設定された上限電圧VHに達するとコンデン
サ電圧Vbをその上限電圧VHに保持するHレベル電圧
クランプ回路28と、放電時にコンデンサ電圧Vbが予
め設定された下限電圧VLに達するとコンデンサ電圧V
bをその下限電圧VLに保持するLレベル電圧クランプ
回路29と、コンデンサ電圧Vbと第1判定電圧V1と
を比較し、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1以下
であるときにLow レベルの駆動信号をハイサイドスイッ
チTr1に出力する第1比較器としてのコンパレータCP
1と、コンデンサ電圧Vbと予め設定された第2判定電
圧V2とを比較し、コンデンサ電圧Vbが第2判定電圧
V2以上であるときにHighレベルの駆動信号をローサイ
ドスイッチTr2に出力する、第2比較器としてのコンパ
レータCP2と、が接続されている。尚、第1判定電圧
V1及び第2判定電圧V2は、下限電圧VLから上限電
圧VHの間の電圧値に設定されており、また、第2判定
電圧V2は、第1判定電圧V1よりも高い電圧値に設定
されている。
流Iで充放電されるコンデンサC1の充放電端子には、
充電時にその端子電圧(以下、コンデンサ電圧という)
Vbが予め設定された上限電圧VHに達するとコンデン
サ電圧Vbをその上限電圧VHに保持するHレベル電圧
クランプ回路28と、放電時にコンデンサ電圧Vbが予
め設定された下限電圧VLに達するとコンデンサ電圧V
bをその下限電圧VLに保持するLレベル電圧クランプ
回路29と、コンデンサ電圧Vbと第1判定電圧V1と
を比較し、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1以下
であるときにLow レベルの駆動信号をハイサイドスイッ
チTr1に出力する第1比較器としてのコンパレータCP
1と、コンデンサ電圧Vbと予め設定された第2判定電
圧V2とを比較し、コンデンサ電圧Vbが第2判定電圧
V2以上であるときにHighレベルの駆動信号をローサイ
ドスイッチTr2に出力する、第2比較器としてのコンパ
レータCP2と、が接続されている。尚、第1判定電圧
V1及び第2判定電圧V2は、下限電圧VLから上限電
圧VHの間の電圧値に設定されており、また、第2判定
電圧V2は、第1判定電圧V1よりも高い電圧値に設定
されている。
【0042】このため、本実施例の貫通電流防止回路2
0においては、図4に示す如く、制御信号VaがLow レ
ベルで、コンデンサ電圧Vbが下限電圧VLにクランプ
されている状態では、コンパレータCP1,CP2の出
力(換言すれば各スイッチング素子Tr1,Tr2のゲート
電圧Vg1,Vg2)は共にLow レベルとなり、ハイサイド
スイッチTr1はオン,ローサイドスイッチTr2はオフ状
態となる。
0においては、図4に示す如く、制御信号VaがLow レ
ベルで、コンデンサ電圧Vbが下限電圧VLにクランプ
されている状態では、コンパレータCP1,CP2の出
力(換言すれば各スイッチング素子Tr1,Tr2のゲート
電圧Vg1,Vg2)は共にLow レベルとなり、ハイサイド
スイッチTr1はオン,ローサイドスイッチTr2はオフ状
態となる。
【0043】次に、制御信号VaがLow レベルからHigh
レベルに反転すると、コンデンサC1の充電が開始さ
れ、コンデンサ電圧Vbは、充電電流Iに対応した一定
の傾きで上昇し始める。そして、コンデンサ電圧Vbが
第1判定電圧V1まで上昇すると、コンパレータCP1
の出力(換言すればハイサイドスイッチTr1のゲート電
圧Vg1)がHighレベルとなり、ハイサイドスイッチTr1
がオフする。また、コンデンサC1の充電によって、コ
ンデンサ電圧Vbが第2判定電圧V2まで上昇すると、
今度は、コンパレータCP2の出力(換言すればローサ
イドスイッチTr2のゲート電圧Vg2)がHighレベルとな
って、ローサイドスイッチTr2がオンする。そして、更
にコンデンサC1が充電されて、コンデンサ電圧Vbが
上限電圧VHまで達すると、コンデンサ電圧Vbは、H
レベル電圧クランプ回路28により上限電圧VHにクラ
ンプされ、この状態が保持される。
レベルに反転すると、コンデンサC1の充電が開始さ
れ、コンデンサ電圧Vbは、充電電流Iに対応した一定
の傾きで上昇し始める。そして、コンデンサ電圧Vbが
第1判定電圧V1まで上昇すると、コンパレータCP1
の出力(換言すればハイサイドスイッチTr1のゲート電
圧Vg1)がHighレベルとなり、ハイサイドスイッチTr1
がオフする。また、コンデンサC1の充電によって、コ
ンデンサ電圧Vbが第2判定電圧V2まで上昇すると、
今度は、コンパレータCP2の出力(換言すればローサ
イドスイッチTr2のゲート電圧Vg2)がHighレベルとな
って、ローサイドスイッチTr2がオンする。そして、更
にコンデンサC1が充電されて、コンデンサ電圧Vbが
上限電圧VHまで達すると、コンデンサ電圧Vbは、H
レベル電圧クランプ回路28により上限電圧VHにクラ
ンプされ、この状態が保持される。
【0044】また次に、制御信号VaがHighレベルから
Low レベルに反転すると、コンデンサC1の放電が開始
され、コンデンサ電圧Vbは、放電電流Iに対応した一
定の傾きで低下し始める。そして、コンデンサ電圧Vb
が第2判定電圧V2まで低下した時点で、コンパレータ
CP2の出力(換言すればローサイドスイッチTr2のゲ
ート電圧Vg2)がLow レベルとなり、ローサイドスイッ
チTr2がオフする。また、コンデンサC1の放電によっ
て、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1まで低下す
ると、今度は、コンパレータCP1の出力(換言すれ
ば、ハイサイドスイッチTr1のゲート電圧Vg1)がLow
レベルとなって、ハイサイドスイッチTr1がオンする。
そして、コンデンサC1の放電によって、コンデンサ電
圧Vbが下限電圧VLまで低下すると、コンデンサ電圧
Vbは、Lレベル電圧クランプ回路29により下限電圧
VLにクランプされ、この状態が保持される。
Low レベルに反転すると、コンデンサC1の放電が開始
され、コンデンサ電圧Vbは、放電電流Iに対応した一
定の傾きで低下し始める。そして、コンデンサ電圧Vb
が第2判定電圧V2まで低下した時点で、コンパレータ
CP2の出力(換言すればローサイドスイッチTr2のゲ
ート電圧Vg2)がLow レベルとなり、ローサイドスイッ
チTr2がオフする。また、コンデンサC1の放電によっ
て、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1まで低下す
ると、今度は、コンパレータCP1の出力(換言すれ
ば、ハイサイドスイッチTr1のゲート電圧Vg1)がLow
レベルとなって、ハイサイドスイッチTr1がオンする。
そして、コンデンサC1の放電によって、コンデンサ電
圧Vbが下限電圧VLまで低下すると、コンデンサ電圧
Vbは、Lレベル電圧クランプ回路29により下限電圧
VLにクランプされ、この状態が保持される。
【0045】このように、本実施例の貫通電流防止回路
20によれば、制御信号VaがLowからHigh、又はHigh
からLow に変化して、スイッチング素子Tr1,Tr2のオ
ン・オフ状態を切り換える際には、コンデンサC1の充
放電により、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1か
ら第2判定電圧V2又はその逆に変化する休止期間Tgd
の間、スイッチング素子Tr1,Tr2を共にオフすること
ができる。またこの休止期間Tgdは、コンデンサC1の
容量,充放電電流,及び判定電圧V1,V2の電圧差
(V2−V1)により決定されるが、コンデンサC1の
容量及び判定電圧V1,V2は固定値であり、コンデン
サC1の充電時及び放電時の電流も、定電流回路24,
26により一定電流Iに制御されることから、休止期間
Tgdを常に一定にすることができる。
20によれば、制御信号VaがLowからHigh、又はHigh
からLow に変化して、スイッチング素子Tr1,Tr2のオ
ン・オフ状態を切り換える際には、コンデンサC1の充
放電により、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1か
ら第2判定電圧V2又はその逆に変化する休止期間Tgd
の間、スイッチング素子Tr1,Tr2を共にオフすること
ができる。またこの休止期間Tgdは、コンデンサC1の
容量,充放電電流,及び判定電圧V1,V2の電圧差
(V2−V1)により決定されるが、コンデンサC1の
容量及び判定電圧V1,V2は固定値であり、コンデン
サC1の充電時及び放電時の電流も、定電流回路24,
26により一定電流Iに制御されることから、休止期間
Tgdを常に一定にすることができる。
【0046】そして、スイッチング素子Tr1,Tr2のタ
ーンオフ時間(オンからオフするのに要する時間)は、
通常、ターンオン時間(オフからオンするのに要する時
間)よりも長いことから、コンデンサC1の容量と、充
放電時の電流値Iと、電圧差(V2−V1)とを、休止
期間Tgdがスイッチング素子Tr1,Tr2のターンオフ時
間よりも長くなるように設定しておけば、スイッチング
素子Tr1,Tr2のオン・オフ状態の切り換え時に貫通電
流が流れるのを確実に防止することができる。
ーンオフ時間(オンからオフするのに要する時間)は、
通常、ターンオン時間(オフからオンするのに要する時
間)よりも長いことから、コンデンサC1の容量と、充
放電時の電流値Iと、電圧差(V2−V1)とを、休止
期間Tgdがスイッチング素子Tr1,Tr2のターンオフ時
間よりも長くなるように設定しておけば、スイッチング
素子Tr1,Tr2のオン・オフ状態の切り換え時に貫通電
流が流れるのを確実に防止することができる。
【0047】従って、本実施例によれば、例えば図4に
示すように、時点A,時点Bにて入力信号が急変したと
しても、図11に示した従来装置のように、休止期間T
gdがなくなるようなことはなく、休止期間Tgdを確保し
て、スイッチング素子Tr1,Tr2が同時にオンして貫通
電流が流れるのを確実に防止でき、貫通電流からスイッ
チング素子Tr1,Tr2を確実に保護することが可能にな
る。
示すように、時点A,時点Bにて入力信号が急変したと
しても、図11に示した従来装置のように、休止期間T
gdがなくなるようなことはなく、休止期間Tgdを確保し
て、スイッチング素子Tr1,Tr2が同時にオンして貫通
電流が流れるのを確実に防止でき、貫通電流からスイッ
チング素子Tr1,Tr2を確実に保護することが可能にな
る。
【0048】次に、図1に示した貫通電流防止回路20
のHレベル電圧クランプ回路28,Lレベル電圧クラン
プ回路29,及びコンパレータCP1,CP2としての
機能を実現するに当たって最適な電気回路について説明
する。図5は、この電気回路の一例を表す回路図であ
る。
のHレベル電圧クランプ回路28,Lレベル電圧クラン
プ回路29,及びコンパレータCP1,CP2としての
機能を実現するに当たって最適な電気回路について説明
する。図5は、この電気回路の一例を表す回路図であ
る。
【0049】図5に示す如く、この回路には、電源電圧
Vccを抵抗分圧する分圧用の抵抗器R1〜R3と、電源
ライン側の抵抗器R1と抵抗器R2との間に配置され、
エミッタが抵抗器R1に、コレクタが抵抗器R2に、夫
々接続されたPNPトランジスタQ1と、抵抗器R2と
グランドライン側の抵抗器R3との間に配置され、コレ
クタが抵抗器R2に、エミッタが抵抗器R3に、夫々接
続されたNPNトランジスタQ2とからなる、基準電圧
発生回路31が備えられる。そして、PNPトランジス
タQ1のベースは、自己のコレクタに接続されると共
に、同一形状のPNPトランジスタQ7のベースに接続
され、NPNトランジスタQ2のベースは、自己のコレ
クタに接続されると共に、同一形状のNPNトランジス
タQ3のベースに接続されている。
Vccを抵抗分圧する分圧用の抵抗器R1〜R3と、電源
ライン側の抵抗器R1と抵抗器R2との間に配置され、
エミッタが抵抗器R1に、コレクタが抵抗器R2に、夫
々接続されたPNPトランジスタQ1と、抵抗器R2と
グランドライン側の抵抗器R3との間に配置され、コレ
クタが抵抗器R2に、エミッタが抵抗器R3に、夫々接
続されたNPNトランジスタQ2とからなる、基準電圧
発生回路31が備えられる。そして、PNPトランジス
タQ1のベースは、自己のコレクタに接続されると共
に、同一形状のPNPトランジスタQ7のベースに接続
され、NPNトランジスタQ2のベースは、自己のコレ
クタに接続されると共に、同一形状のNPNトランジス
タQ3のベースに接続されている。
【0050】また、PNPトランジスタQ7及びNPN
トランジスタQ3のエミッタは、夫々、コンデンサC1
の充放電用端子に接続されており、PNPトランジスタ
Q7のコレクタは、抵抗器R6を介してグランドライン
に接地され、NPNトランジスタQ3のコレクタは、P
NPトランジスタQ4を介して、電源電圧Vccが印加さ
れた電源ラインに接続されている。
トランジスタQ3のエミッタは、夫々、コンデンサC1
の充放電用端子に接続されており、PNPトランジスタ
Q7のコレクタは、抵抗器R6を介してグランドライン
に接地され、NPNトランジスタQ3のコレクタは、P
NPトランジスタQ4を介して、電源電圧Vccが印加さ
れた電源ラインに接続されている。
【0051】PNPトランジスタQ4は、エミッタが電
源ラインに、コレクタがNPNトランジスタQ3のコレ
クタに、夫々接続され、ベースが、自己のコレクタに接
続されると共に、同一形状のPNPトランジスタQ5の
ベースに接続されている。つまり、PNPトランジスタ
Q4は、PNPトランジスタQ5と共にカレントミラー
回路を構成している。そして、PNPトランジスタQ5
のエミッタは、PNPトランジスタQ4のエミッタと同
様、電源ラインに接続され、コレクタは、抵抗器R5を
介して、グランドラインに接地されている。尚、PNP
トランジスタQ5のベースと電源ラインとの間には、そ
のベースにリーク電流が流れた際に、PNPトランジス
タQ5がオンして、抵抗器R5に電流が流れるのを防止
するための抵抗器R4が設けられている。
源ラインに、コレクタがNPNトランジスタQ3のコレ
クタに、夫々接続され、ベースが、自己のコレクタに接
続されると共に、同一形状のPNPトランジスタQ5の
ベースに接続されている。つまり、PNPトランジスタ
Q4は、PNPトランジスタQ5と共にカレントミラー
回路を構成している。そして、PNPトランジスタQ5
のエミッタは、PNPトランジスタQ4のエミッタと同
様、電源ラインに接続され、コレクタは、抵抗器R5を
介して、グランドラインに接地されている。尚、PNP
トランジスタQ5のベースと電源ラインとの間には、そ
のベースにリーク電流が流れた際に、PNPトランジス
タQ5がオンして、抵抗器R5に電流が流れるのを防止
するための抵抗器R4が設けられている。
【0052】また次に、抵抗器R5及びR6のグランド
ラインとの反対側には、NPNトランジスタQ6,Q8
のベースが夫々接続されている。ここで、NPNトラン
ジスタQ6は、抵抗器R5に所定電流以上の電流が流れ
て、その両端電圧がしきい値電圧以上となったときに、
オン状態となって、ゲート駆動回路32からLow レベル
の駆動信号Vg1を出力させ、ハイサイドスイッチTr1を
オン状態にするためのものであり、エミッタがグランド
ラインに接地され、コレクタがゲート駆動回路32に接
続されている。また、NPNトランジスタQ8は、抵抗
器R6に所定電流以上の電流が流れて、その両端電圧が
しきい値電圧以上となったときに、オン状態となって、
ゲート駆動回路34からHighレベルの駆動信号Vg2を出
力させ、ローサイドスイッチTr2をオン状態にするため
のものであり、エミッタがグランドラインに接地され、
コレクタがゲート駆動回路34に接続されている。尚、
これらNPNトランジスタQ6,Q8は、夫々、請求項
3に記載の第1トランジスタ,第2トランジスタに相当
する。
ラインとの反対側には、NPNトランジスタQ6,Q8
のベースが夫々接続されている。ここで、NPNトラン
ジスタQ6は、抵抗器R5に所定電流以上の電流が流れ
て、その両端電圧がしきい値電圧以上となったときに、
オン状態となって、ゲート駆動回路32からLow レベル
の駆動信号Vg1を出力させ、ハイサイドスイッチTr1を
オン状態にするためのものであり、エミッタがグランド
ラインに接地され、コレクタがゲート駆動回路32に接
続されている。また、NPNトランジスタQ8は、抵抗
器R6に所定電流以上の電流が流れて、その両端電圧が
しきい値電圧以上となったときに、オン状態となって、
ゲート駆動回路34からHighレベルの駆動信号Vg2を出
力させ、ローサイドスイッチTr2をオン状態にするため
のものであり、エミッタがグランドラインに接地され、
コレクタがゲート駆動回路34に接続されている。尚、
これらNPNトランジスタQ6,Q8は、夫々、請求項
3に記載の第1トランジスタ,第2トランジスタに相当
する。
【0053】このように構成された図5の回路では、N
PNトランジスタQ3のベースが、NPNトランジスタ
Q2のベースに接続されているため、そのベース電位
は、基準電圧発生回路31において、抵抗器R1〜R3
にて抵抗分圧された抵抗器R3側の分圧電圧VRLに、N
PNトランジスタQ2のベース−エミッタ間VBE2 を加
えた、一定の電圧(VRL+VBE2 :第1基準電位)とな
る。
PNトランジスタQ3のベースが、NPNトランジスタ
Q2のベースに接続されているため、そのベース電位
は、基準電圧発生回路31において、抵抗器R1〜R3
にて抵抗分圧された抵抗器R3側の分圧電圧VRLに、N
PNトランジスタQ2のベース−エミッタ間VBE2 を加
えた、一定の電圧(VRL+VBE2 :第1基準電位)とな
る。
【0054】そして、NPNトランジスタQ3のエミッ
タはコンデンサC1の充放電端子に接続されているた
め、コンデンサ電圧Vbがこの第1基準電位を下回るま
では、NPNトランジスタQ3に電流が流れることはな
く、コンデンサ電圧Vbが第1基準電位を下回ると、N
PNトランジスタQ3からコンデンサC1側(つまりコ
ンデンサC1の充電方向)に電流が流れ、コンデンサ電
圧Vbが低下するに従い、その電流値も大きくなる。
タはコンデンサC1の充放電端子に接続されているた
め、コンデンサ電圧Vbがこの第1基準電位を下回るま
では、NPNトランジスタQ3に電流が流れることはな
く、コンデンサ電圧Vbが第1基準電位を下回ると、N
PNトランジスタQ3からコンデンサC1側(つまりコ
ンデンサC1の充電方向)に電流が流れ、コンデンサ電
圧Vbが低下するに従い、その電流値も大きくなる。
【0055】また、NPNトランジスタQ2,Q3は、
同一形状であることから、これらのhFEが無限大で、N
PNトランジスタQ3のエミッタ電流をIE3,そのベー
スエミッタ間電圧をVBE3 ,基準電圧発生回路31を流
れる電流をIR とすると、次式(1) ,(2) が成り立つ。
同一形状であることから、これらのhFEが無限大で、N
PNトランジスタQ3のエミッタ電流をIE3,そのベー
スエミッタ間電圧をVBE3 ,基準電圧発生回路31を流
れる電流をIR とすると、次式(1) ,(2) が成り立つ。
【0056】
VRL+VBE2 =Vb+VBE3 …(1)
Vb=VRL+VT・ln(IR /IE3) …(2)
尚、(2) 式において、VTは、次式(3) で定義される熱
電圧である。 VT=kT/q …(3) k:ポルツマン定数,T:絶対温度,q:電子の電荷 そして、コンデンサ電圧Vbを下限電圧VLにてクラン
プするには、図6(b)に示すように、コンデンサC1
の放電時に充放電端子から定電流回路26側に流れる定
電流Iを、NPNトランジスタQ3から供給すればよ
い。そこで、図5の回路では、次式(4) が成立するよう
に、基準電圧発生回路31にて設定される基準電圧VRL
及び電流IR が設定されている。
電圧である。 VT=kT/q …(3) k:ポルツマン定数,T:絶対温度,q:電子の電荷 そして、コンデンサ電圧Vbを下限電圧VLにてクラン
プするには、図6(b)に示すように、コンデンサC1
の放電時に充放電端子から定電流回路26側に流れる定
電流Iを、NPNトランジスタQ3から供給すればよ
い。そこで、図5の回路では、次式(4) が成立するよう
に、基準電圧発生回路31にて設定される基準電圧VRL
及び電流IR が設定されている。
【0057】
VL=VRL+VT・ln(IR /I) …(4)
次に、NPNトランジスタQ3のコレクタ電流は、カレ
ントミラー回路を構成するPNPトランジスタQ4,Q
5を介して、抵抗器R5にも流れることから、コンデン
サC1の放電によってコンデンサ電圧Vbが第1判定電
圧V1に達した時点で、NPNトランジスタQ6をオン
させるには、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1で
あるときのNPNトランジスタQ3のコレクタ電流が抵
抗器R5に流れた際に、その両端電圧がNPNトランジ
スタQ6がオンするしきい値電圧となればよく、図5の
回路では、この条件を満足するように抵抗器R5の抵抗
値が設定されている。
ントミラー回路を構成するPNPトランジスタQ4,Q
5を介して、抵抗器R5にも流れることから、コンデン
サC1の放電によってコンデンサ電圧Vbが第1判定電
圧V1に達した時点で、NPNトランジスタQ6をオン
させるには、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1で
あるときのNPNトランジスタQ3のコレクタ電流が抵
抗器R5に流れた際に、その両端電圧がNPNトランジ
スタQ6がオンするしきい値電圧となればよく、図5の
回路では、この条件を満足するように抵抗器R5の抵抗
値が設定されている。
【0058】そして、Vb=V1となる条件下では、図
6(a)に示す如く、NPNトランジスタQ3のエミッ
タ電流がIT3(IT3<I)になるものとすれば、コンデ
ンサC1は、電流「I−IT3」にて放電されることにな
る。尚、このときのコンデンサ電圧Vb(つまり第1判
定電圧V1)は、上記のようにNPNトランジスタQ
2,Q3のhFEが無限大であるとすれば、次式(5) のよ
うに表すことができる。
6(a)に示す如く、NPNトランジスタQ3のエミッ
タ電流がIT3(IT3<I)になるものとすれば、コンデ
ンサC1は、電流「I−IT3」にて放電されることにな
る。尚、このときのコンデンサ電圧Vb(つまり第1判
定電圧V1)は、上記のようにNPNトランジスタQ
2,Q3のhFEが無限大であるとすれば、次式(5) のよ
うに表すことができる。
【0059】
V1=VRL+VT・ln(IR /IT3) …(5)
一方、図5の回路において、PNPトランジスタQ7の
ベースは、PNPトランジスタQ1のベースに接続され
ているため、そのベース電位は、基準電圧発生回路31
において、抵抗器R1〜R3にて抵抗分圧された抵抗器
R1側の分圧電圧VRHから、PNPトランジスタQ1の
ベース−エミッタ間VBE1 を減じた、一定の電圧(VRH
−VBE1 :第2基準電位)となる。
ベースは、PNPトランジスタQ1のベースに接続され
ているため、そのベース電位は、基準電圧発生回路31
において、抵抗器R1〜R3にて抵抗分圧された抵抗器
R1側の分圧電圧VRHから、PNPトランジスタQ1の
ベース−エミッタ間VBE1 を減じた、一定の電圧(VRH
−VBE1 :第2基準電位)となる。
【0060】そして、PNPトランジスタQ7のエミッ
タは、コンデンサC1の充放電端子に接続されているこ
とから、コンデンサ電圧Vbがこの第2基準電位を越え
るまでは、PNPトランジスタQ7に電流が流れること
はなく、コンデンサ電圧Vbが第2基準電位を越える
と、コンデンサC1からPNPトランジスタQ7側(つ
まりコンデンサの放電方向)に電流が流れ、コンデンサ
電圧Vbが上昇するに従い、その電流値も大きくなる。
タは、コンデンサC1の充放電端子に接続されているこ
とから、コンデンサ電圧Vbがこの第2基準電位を越え
るまでは、PNPトランジスタQ7に電流が流れること
はなく、コンデンサ電圧Vbが第2基準電位を越える
と、コンデンサC1からPNPトランジスタQ7側(つ
まりコンデンサの放電方向)に電流が流れ、コンデンサ
電圧Vbが上昇するに従い、その電流値も大きくなる。
【0061】また、PNPトランジスタQ1,Q7は、
同一形状であることから、これらのhFEが無限大で、P
NPトランジスタQ7のエミッタ電流をIE7,そのベー
スエミッタ間電圧をVBE7 ,基準電圧発生回路31を流
れる電流をIR とすると、次式(6) ,(7) が成り立つ。
同一形状であることから、これらのhFEが無限大で、P
NPトランジスタQ7のエミッタ電流をIE7,そのベー
スエミッタ間電圧をVBE7 ,基準電圧発生回路31を流
れる電流をIR とすると、次式(6) ,(7) が成り立つ。
【0062】
VRH−VBE1 =Vb−VBE7 …(6)
Vb=VRH−VT・ln(IR /IE7) …(7)
そして、コンデンサ電圧Vbを上限電圧VHにてクラン
プするには、図7(b)に示すように、コンデンサC1
の充電時に定電流回路24からコンデンサC1に供給さ
れる定電流Iを、PNPトランジスタQ7にて吸収すれ
ばよい。そこで、図5の回路では、次式(8) が成立する
ように、基準電圧発生回路31にて設定される基準電圧
VRH及び電流IR が設定されている。
プするには、図7(b)に示すように、コンデンサC1
の充電時に定電流回路24からコンデンサC1に供給さ
れる定電流Iを、PNPトランジスタQ7にて吸収すれ
ばよい。そこで、図5の回路では、次式(8) が成立する
ように、基準電圧発生回路31にて設定される基準電圧
VRH及び電流IR が設定されている。
【0063】
VH=VRH−VT・ln(IR /I) …(8)
次に、PNPトランジスタQ7のコレクタ電流は、抵抗
器R6に流れることから、コンデンサC1の充電によっ
てコンデンサ電圧Vbが第2判定電圧V2に達した時点
で、NPNトランジスタQ8をオンさせるには、コンデ
ンサ電圧Vbが第2判定電圧V2であるときのPNPト
ランジスタQ7のコレクタ電流が抵抗器R5に流れた際
に、その両端電圧がNPNトランジスタQ8がオンする
しきい値電圧となればよく、図5の回路では、この条件
を満足するように抵抗器R6の抵抗値が設定されてい
る。
器R6に流れることから、コンデンサC1の充電によっ
てコンデンサ電圧Vbが第2判定電圧V2に達した時点
で、NPNトランジスタQ8をオンさせるには、コンデ
ンサ電圧Vbが第2判定電圧V2であるときのPNPト
ランジスタQ7のコレクタ電流が抵抗器R5に流れた際
に、その両端電圧がNPNトランジスタQ8がオンする
しきい値電圧となればよく、図5の回路では、この条件
を満足するように抵抗器R6の抵抗値が設定されてい
る。
【0064】そして、Vb=V1となる条件下では、図
7(a)に示す如く、PNPトランジスタQ7のエミッ
タ電流がIT7(IT7<I)になるものとすれば、コンデ
ンサC1は、電流「I−IT7」にて充電されることにな
る。尚、このときのコンデンサ電圧Vb(つまり第2判
定電圧V2)は、上記のようにPNPトランジスタQ
1,Q7のhFEが無限大であるとすれば、次式(9) のよ
うに表すことができる。
7(a)に示す如く、PNPトランジスタQ7のエミッ
タ電流がIT7(IT7<I)になるものとすれば、コンデ
ンサC1は、電流「I−IT7」にて充電されることにな
る。尚、このときのコンデンサ電圧Vb(つまり第2判
定電圧V2)は、上記のようにPNPトランジスタQ
1,Q7のhFEが無限大であるとすれば、次式(9) のよ
うに表すことができる。
【0065】
V2=VRH−VT・ln(IR /IT7) …(9)
以上説明したように、電圧クランプ回路28,29及び
コンパレータCP1,CP2を図5のように構成すれ
ば、これら各回路を、抵抗器とバイポーラトランジスタ
とからなる簡単な回路で実現できる。
コンパレータCP1,CP2を図5のように構成すれ
ば、これら各回路を、抵抗器とバイポーラトランジスタ
とからなる簡単な回路で実現できる。
【0066】ところで、図5に示した回路では、スイッ
チング素子Tr1,Tr2が共にオフ状態となる休止期間T
gdを決定する電圧差(V2−V1)は、次式(10)で表す
ことができる。 V2−V1=VRH−VRL −VT・ln{(IR/IT7)(IR/IT3)} …(10) そして、図5の回路を、モノリシックICにて実現した
場合、抵抗器は、一般に、拡散抵抗で形成され、この拡
散抵抗の温度特性は、約2000ppm/℃である。ま
た、バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧
の温度特性は、約−2mV/℃である。従って、図5の
回路をモノリシックICにて実現した場合、基準電圧発
生回路31にて生成される基準電圧VRH,VRLは、抵抗
器R1〜R3の温度特性と、PNPトランジスタQ1及
びNPNトランジスタQ2の温度特性との影響を受け
て、温度によって変化することになる。
チング素子Tr1,Tr2が共にオフ状態となる休止期間T
gdを決定する電圧差(V2−V1)は、次式(10)で表す
ことができる。 V2−V1=VRH−VRL −VT・ln{(IR/IT7)(IR/IT3)} …(10) そして、図5の回路を、モノリシックICにて実現した
場合、抵抗器は、一般に、拡散抵抗で形成され、この拡
散抵抗の温度特性は、約2000ppm/℃である。ま
た、バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧
の温度特性は、約−2mV/℃である。従って、図5の
回路をモノリシックICにて実現した場合、基準電圧発
生回路31にて生成される基準電圧VRH,VRLは、抵抗
器R1〜R3の温度特性と、PNPトランジスタQ1及
びNPNトランジスタQ2の温度特性との影響を受け
て、温度によって変化することになる。
【0067】そこで、こうした温度特性の影響を受ける
ことなく、休止期間Tgdを決定する電圧差(V2−V
1)を設定するには、図5の回路を図8に示すように変
更することが好ましい。即ち、図8に示す回路は、図5
の回路の温度特性を改善した回路であり、図8におい
て、図5と同じ回路素子に対応する素子には、図5と同
じ符号を付与したものである。以下、この図8の回路に
ついて説明する。
ことなく、休止期間Tgdを決定する電圧差(V2−V
1)を設定するには、図5の回路を図8に示すように変
更することが好ましい。即ち、図8に示す回路は、図5
の回路の温度特性を改善した回路であり、図8におい
て、図5と同じ回路素子に対応する素子には、図5と同
じ符号を付与したものである。以下、この図8の回路に
ついて説明する。
【0068】図8に示す如く、この回路では、電圧差
(V2−V1)の温度変化を防止するために、基準電圧
VRH,VRLを発生する基準電圧発生回路31′が、抵抗
器R1〜R3の直列回路にて構成されている。そして、
抵抗器R1とR2との接続点には、NPNトランジスタ
Q3と同一形状のNPNトランジスタQ11のベースが接
続され、抵抗器R2とR3との接続点には、PNPトラ
ンジスタQ7と同一形状のPNPトランジスタQ12のベ
ースが接続されている。
(V2−V1)の温度変化を防止するために、基準電圧
VRH,VRLを発生する基準電圧発生回路31′が、抵抗
器R1〜R3の直列回路にて構成されている。そして、
抵抗器R1とR2との接続点には、NPNトランジスタ
Q3と同一形状のNPNトランジスタQ11のベースが接
続され、抵抗器R2とR3との接続点には、PNPトラ
ンジスタQ7と同一形状のPNPトランジスタQ12のベ
ースが接続されている。
【0069】NPNトランジスタQ11のコレクタは電源
ラインに接続され、エミッタは、定電流I1 を流す定電
流回路38を介してグランドラインに接地されると共
に、PNPトランジスタQ7のベースに接続されてい
る。また、PNPトランジスタQ12のコレクタはグラン
ドラインに接続され、エミッタは、定電流I2 を流す定
電流回路36を介して電源ラインに接続されると共に、
NPNトランジスタQ3のベースに接続されている。
ラインに接続され、エミッタは、定電流I1 を流す定電
流回路38を介してグランドラインに接地されると共
に、PNPトランジスタQ7のベースに接続されてい
る。また、PNPトランジスタQ12のコレクタはグラン
ドラインに接続され、エミッタは、定電流I2 を流す定
電流回路36を介して電源ラインに接続されると共に、
NPNトランジスタQ3のベースに接続されている。
【0070】尚、図8の回路には、図5の回路と同様、
トランジスタQ3〜Q8,抵抗器R4〜R6,及びゲー
ト駆動回路32,34が備えられているが、これら各部
は、上記説明以外は図5と全く同様に接続されているた
め、説明は省略する。このように構成された図8の回路
において、NPNトランジスタQ3,Q11及びPNPト
ランジスタQ7,Q12のhFEが無限大であるとし、NP
NトランジスタQ6,Q8がオンする際のコンデンサ電
圧Vb(つまり、第1判定電圧V1及び第2判定電圧V
2)を計算する。
トランジスタQ3〜Q8,抵抗器R4〜R6,及びゲー
ト駆動回路32,34が備えられているが、これら各部
は、上記説明以外は図5と全く同様に接続されているた
め、説明は省略する。このように構成された図8の回路
において、NPNトランジスタQ3,Q11及びPNPト
ランジスタQ7,Q12のhFEが無限大であるとし、NP
NトランジスタQ6,Q8がオンする際のコンデンサ電
圧Vb(つまり、第1判定電圧V1及び第2判定電圧V
2)を計算する。
【0071】図9(a)に示すように、コンデンサC1
の放電により、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1
まで低下したとすると、次式(11)が成り立つ。 VRL+VBE12=V1+VBE3 …(11) 但し、VBE12はPNPトランジスタQ12のベース−エミ
ッタ間電圧である。
の放電により、コンデンサ電圧Vbが第1判定電圧V1
まで低下したとすると、次式(11)が成り立つ。 VRL+VBE12=V1+VBE3 …(11) 但し、VBE12はPNPトランジスタQ12のベース−エミ
ッタ間電圧である。
【0072】そして、PNPトランジスタQ12のベース
−エミッタ間電圧VBE12と定電流回路36から供給され
るエミッタ電流I2 との関係は、次式(12)のようにな
る。 VBE12=VT・ln(I2 /ISp) …(12) 但し、ISpはPNPトランジスタの逆方向飽和電流を表
す。
−エミッタ間電圧VBE12と定電流回路36から供給され
るエミッタ電流I2 との関係は、次式(12)のようにな
る。 VBE12=VT・ln(I2 /ISp) …(12) 但し、ISpはPNPトランジスタの逆方向飽和電流を表
す。
【0073】同様に、NPNトランジスタQ3のベース
−エミッタ間電圧VBE3 とエミッタ電流IT3との関係
は、次式(13)のようになる。 VBE3 =VT・ln(IT3/ISn) …(13) 但し、ISnはNPNトランジスタの逆方向飽和電流を表
わす。
−エミッタ間電圧VBE3 とエミッタ電流IT3との関係
は、次式(13)のようになる。 VBE3 =VT・ln(IT3/ISn) …(13) 但し、ISnはNPNトランジスタの逆方向飽和電流を表
わす。
【0074】そして、上記(12),(13)式を(11)式へ代入
して整理すると、第1判定電圧V1は、次式(14)のよう
になる。 V1=VRL+VT・ln{(ISn/ISp)・(I2/IT3)} …(14) 一方、図10(a)に示すように、コンデンサC1の充
電により、コンデンサ電圧Vbが第2判定電圧V2に達
したとすると、次式(15)が成り立つ。
して整理すると、第1判定電圧V1は、次式(14)のよう
になる。 V1=VRL+VT・ln{(ISn/ISp)・(I2/IT3)} …(14) 一方、図10(a)に示すように、コンデンサC1の充
電により、コンデンサ電圧Vbが第2判定電圧V2に達
したとすると、次式(15)が成り立つ。
【0075】
VRH−VBE11=V2−VBE7 …(15)
そして、(15)式におけるNPNトランジスタQ11のベー
ス−エミッタ間電圧VBE11及びPNPトランジスタQ7
のベース−エミッタ間電圧を、上記と同様に求め、第2
判定電圧V2を求めると、第2判定電圧V2は次式(16)
のようになる。
ス−エミッタ間電圧VBE11及びPNPトランジスタQ7
のベース−エミッタ間電圧を、上記と同様に求め、第2
判定電圧V2を求めると、第2判定電圧V2は次式(16)
のようになる。
【0076】
V2=VRH−VT・ln{(ISp/ISn)・(I1/IT7)} …(16)
このため、上記(14),(16)式より、休止期間Tgdを決定
する電圧差(V2−V1)は、次式(17)のようになる。 V2−V1=VRH−VRL −VT・ln{(I1/IT7)・(I2/IT3)} …(17) そして、図8の回路では、基準電圧VRH,VRLは、抵抗
器R1〜R3の抵抗比だけで決定され、トランジスタの
温度特性の影響を受けないことから、基準電圧VRH,V
RLの温度特性は図5の回路に比べて向上する。また(1
0),(17)式において、基準電圧VRH,VRL以外の項の温
度特性は、ほぼ同程度である。従って、図8の回路によ
れば、図5の回路に比べて、休止期間Tgdを決定する電
圧差(V2−V1)の温度特性を改善できる。
する電圧差(V2−V1)は、次式(17)のようになる。 V2−V1=VRH−VRL −VT・ln{(I1/IT7)・(I2/IT3)} …(17) そして、図8の回路では、基準電圧VRH,VRLは、抵抗
器R1〜R3の抵抗比だけで決定され、トランジスタの
温度特性の影響を受けないことから、基準電圧VRH,V
RLの温度特性は図5の回路に比べて向上する。また(1
0),(17)式において、基準電圧VRH,VRL以外の項の温
度特性は、ほぼ同程度である。従って、図8の回路によ
れば、図5の回路に比べて、休止期間Tgdを決定する電
圧差(V2−V1)の温度特性を改善できる。
【0077】尚、図8の回路において、図9(b)又は
図10(b)に示すように、図NPNトランジスタQ3
又はPNPトランジスタQ7のエミッタ電流が定電流I
となって、コンデンサ電圧Vbがクランプされる際の下
限電圧VL及び上限電圧VHは、夫々、上記(14),(16)
式と同様に計算でき、次式(18),(19)のようになる。
図10(b)に示すように、図NPNトランジスタQ3
又はPNPトランジスタQ7のエミッタ電流が定電流I
となって、コンデンサ電圧Vbがクランプされる際の下
限電圧VL及び上限電圧VHは、夫々、上記(14),(16)
式と同様に計算でき、次式(18),(19)のようになる。
【0078】
VL=VRL+VT・ln{(ISn/ISp)・(I2/I)} …(18)
VH=VRH−VT・ln{(ISp/ISn)・(I1/I)} …(19)
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採
ることができる。
上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採
ることができる。
【0079】例えば、上記実施例では、本発明が適用さ
れた貫通電流防止回路20,30は、DCモータ10に
流れるモータ電流をデューティ制御して内燃機関のスロ
ットル開度を制御するのに用いられるものとして説明し
たが、貫通電流防止回路20,30は、ハイサイドスイ
ッチTr1及びローサイドスイッチTr4のオン・オフ状態
と、ハイサイドスイッチTr3及びローサイドスイッチT
r2のオン・オフ状態とを、交互に切り換えることによ
り、DCモータ10を正転・逆転させる駆動回路として
も使用することができる。
れた貫通電流防止回路20,30は、DCモータ10に
流れるモータ電流をデューティ制御して内燃機関のスロ
ットル開度を制御するのに用いられるものとして説明し
たが、貫通電流防止回路20,30は、ハイサイドスイ
ッチTr1及びローサイドスイッチTr4のオン・オフ状態
と、ハイサイドスイッチTr3及びローサイドスイッチT
r2のオン・オフ状態とを、交互に切り換えることによ
り、DCモータ10を正転・逆転させる駆動回路として
も使用することができる。
【図1】 実施例のDCモータの駆動装置の構成を表わ
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図2】 実施例におけるDCモータの駆動方法を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図3】 実施例において制御信号Va,Vcを生成す
るコンパレータの動作を説明するタイムチャートであ
る。
るコンパレータの動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図4】 実施例の貫通電流防止回路の動作を説明する
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図5】 貫通電流防止回路を構成する電圧クランプ回
路及びコンパレータの具体例を表す電気回路図である。
路及びコンパレータの具体例を表す電気回路図である。
【図6】 図5の回路における第1判定電圧及び下限電
圧の設定動作を説明する説明図である。
圧の設定動作を説明する説明図である。
【図7】 図5の回路における第2判定電圧及び上限電
圧の設定動作を説明する説明図である。
圧の設定動作を説明する説明図である。
【図8】 図5の回路を変形して温度特性を改善した回
路構成を表す電気回路図である。
路構成を表す電気回路図である。
【図9】 図8の回路における第1判定電圧及び下限電
圧の設定動作を説明する説明図である。
圧の設定動作を説明する説明図である。
【図10】 図8の回路における第2判定電圧及び上限
電圧の設定動作を説明する説明図である。
電圧の設定動作を説明する説明図である。
【図11】 貫通電流防止機能を有する従来の駆動回路
の一例及びその動作を説明する説明図である。
の一例及びその動作を説明する説明図である。
2…バッテリ 10…DCモータ Tr1〜Tr4…ス
イッチング素子 20,30…貫通電流防止回路 22…アナログスイ
ッチ C1…コンデンサ 24,26…定電流回路 28…Hレベル電圧クランプ回路 29…Lレベル電
圧クランプ回路 CP1,CP2…コンパレータ 31…基準電圧発生
回路 Q1,Q4,Q5,Q7…PNPトランジスタ Q2,Q3,Q6,Q8…NPNトランジスタ
イッチング素子 20,30…貫通電流防止回路 22…アナログスイ
ッチ C1…コンデンサ 24,26…定電流回路 28…Hレベル電圧クランプ回路 29…Lレベル電
圧クランプ回路 CP1,CP2…コンパレータ 31…基準電圧発生
回路 Q1,Q4,Q5,Q7…PNPトランジスタ Q2,Q3,Q6,Q8…NPNトランジスタ
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02P 5/00 - 5/26
H02P 7/00 - 7/34
Claims (3)
- 【請求項1】 直流電源から電源供給がなされる正負の
電源ライン間に直列に接続された第1及び第2スイッチ
ング素子を備え、外部から入力される制御信号に応じて
該第1及び第2スイッチング素子の一方をオン,他方を
オフさせて、各スイッチング素子の接続点に接続された
電気負荷への通電経路を切り換える電気負荷の通電経路
切換回路であって、 前記制御信号に応じてコンデンサを定電流にて充放電さ
せる充放電回路と、 該充放電回路の充放電動作によって変化するコンデンサ
電圧を、所定の下限電圧から上限電圧の間に保つ電圧ク
ランプ回路と、 前記下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内に設定され
た第1判定電圧と、前記コンデンサ電圧とを比較し、該
コンデンサ電圧が第1判定電圧以下であれば前記第1ス
イッチング素子をオンさせ、該コンデンサ電圧が第1電
圧を越えていれば前記第1スイッチング素子をオフさせ
る第1比較器と、 前記下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内でしかも前
記第1判定電圧よりも大きい第2判定電圧と、前記コン
デンサ電圧とを比較し、該コンデンサ電圧が第2判定電
圧以上であれば前記第2スイッチング素子をオンさせ、
該コンデンサ電圧が第2電圧未満であれば前記スイッチ
ング素子をオフさせる第2比較器と、を備え、 前記電圧クランプ回路は、 前記充放電回路に接続される前記コンデンサの充放電端
子にエミッタが接続されると共に、ベースが前記下限電
圧に対応した第1基準電位に固定され、ベース−エミッ
タ間電圧に応じて前記コンデンサの充電方向に電流を流
すNPNトランジスタと、 前記コンデンサの充放電端子にエミッタが接続されると
共に、ベースが前記上限電圧に対応した第2基準電位に
固定され、ベース−エミッタ間電圧に応じて前記コンデ
ンサの放電方向に電流を流すPNPトランジスタと、 前記NPNトランジスタ及びPNPトランジスタのベー
スを夫々前記第1及び第2基準電位に保持する基準電圧
発生回路と、 を備え、前記第1及び第2比較器は、夫々、前記NPN
トランジスタ及びPNPトランジスタのコレクタ電流
が、前記充放電回路が前記コンデンサの充放電のために
流す定電流よりも小さい第1及び第2判定電流以上であ
るときに、前記第1及び第2スイッチング素子をオンす
ることを特徴とする 電気負荷の通電経路切換回路。 - 【請求項2】 前記基準電圧発生回路は、電源電圧を分
圧して前記第1及び第2基準電位を発生する抵抗分圧回
路からなることを特徴とする請求項1に記載の電気負荷
の通電経路切換回路。 - 【請求項3】 前記第1及び第2比較器は、夫々、 前記NPNトランジスタ及びPNPトランジスタのコレ
クタ電流を夫々電圧に変換する電流検出用抵抗と、 該電流検出用抵抗の両端にベース及びエミッタが夫々接
続され、該電流検出用抵抗の両端電圧が所定のしきい値
電圧以上になったときにオン状態となる第1及び第2ト
ランジスタと、 該第1及び第2トランジスタのオン時に前記第1及び第
2スイッチング素子を夫々オンする駆動回路と、 を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の電気負荷の通電経路切換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21173296A JP3518187B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 電気負荷の通電経路切換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21173296A JP3518187B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 電気負荷の通電経路切換回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1056796A JPH1056796A (ja) | 1998-02-24 |
JP3518187B2 true JP3518187B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=16610682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21173296A Expired - Fee Related JP3518187B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 電気負荷の通電経路切換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3518187B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070026636A (ko) | 2004-07-23 | 2007-03-08 | 로무 가부시키가이샤 | 증폭회로, 반도체 장치 및 전자기기 |
US11384588B2 (en) * | 2018-04-23 | 2022-07-12 | Assa Abloy Entrance Systems Ab | Drive arrangement for door operator |
CN112798149B (zh) * | 2020-12-29 | 2024-02-02 | 杭州和利时自动化有限公司 | 一种多通道热电阻测量装置及冗余多通道热电阻测量装置 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP21173296A patent/JP3518187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1056796A (ja) | 1998-02-24 |
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