JP3517058B2 - 周波数逓倍回路及び半導体集積回路 - Google Patents

周波数逓倍回路及び半導体集積回路

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JP3517058B2
JP3517058B2 JP18772496A JP18772496A JP3517058B2 JP 3517058 B2 JP3517058 B2 JP 3517058B2 JP 18772496 A JP18772496 A JP 18772496A JP 18772496 A JP18772496 A JP 18772496A JP 3517058 B2 JP3517058 B2 JP 3517058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、与えられたクロッ
ク周波数以上の高周波数を必要とするシステムへのクロ
ック供給などに使用される周波数逓倍回路に係り、特に
この周波数逓倍回路を使用した半導体集積回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路において種々のク
ロック供給回路が用いられ、周波数逓倍回路も多用され
ている。この種の周波数逓倍回路を実現するためには、
図8に示すように、遅延回路201及びエクスクルーシ
ブOR回路(以下、単にEX−OR回路と記す)202
を使用し、入力クロックINと前記遅延回路201を通
った信号とをEX−OR回路202に入力してパルスを
生成し逓倍を実現する構成(第1の従来回路)が一般的
である。
【0003】また、図9に示すように、オペアンプ等を
使用してアナログ回路構成で周波数逓倍回路を実現した
ものも知られている(第2の従来回路)。図9におい
て、この周波数逓倍回路は、オペアンプ211,212
を有し、その各正極入力端子(+)には、共に入力クロ
ックINが供給され、さらに各負極入力端子(−)に
は、それぞれ基準電圧LV1,LV2(例えばLV1>
LV2)が供給されるようになっている。ここで、基準
電圧LV1は、電源電圧VDDとグランドGNDとの間
に直列接続された抵抗213と214との接続点N1で
得られる抵抗分割された電圧であり、同様に基準電圧L
V2は、電源電圧VDDとグランドGNDとの間に直列
接続された抵抗215と216との接続点N2で得られ
る抵抗分割された電圧である。そして、前記オペアンプ
211,212の各出力Out1とOut2をEX−O
R回路217に入力して周波数逓倍された出力OUTを
得る構成となっている。この周波数逓倍回路によれば、
図10の波形図に示すように、前記基準電圧LV1,L
V2を例えばLV1>LV2に設定することにより、こ
れに応じてオペアンプ211と212の差動段の閾値が
異なるものとなり、その結果、その出力Out1とOu
t2のエッジがずれる。この出力Out1とOut2を
EX−OR回路217で受けることで周波数逓倍を実現
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した第1の従来回路では、半導体集積回路を製造する
場合のウェハ内の分布、ウェハ毎あるいはバッチ毎の分
布等に起因した製造バラツキの影響を受けやすいという
欠点があった。すなわち半導体集積回路を構成するトラ
ンジスタ等のゲート酸化膜と半導体との界面の状態のバ
ラツキ、拡散深さの不均一、パターンずれに起因した特
性の不均一の問題があった。たとえばMOSFETのし
きい値は遅延回路以外の他の一般的な目的に対しては±
30%程度のバラツキが許容されるが、遅延回路におい
ては±30%のしきい値のバラツキがあれば遅延時間も
±30%変動してしまうという問題があった。さらにこ
の特性の不均一に加え、システムとも関連することでは
あるが、半導体チップの外部から供給する電源電圧変動
に起因して、遅延回路201の遅延時間が変動しやすい
という問題があった。たとえば、電源電圧が5Vから3
Vに変動した場合は約50%程度の遅延時間の変動が生
じていた。現実にはこの電源電圧の変動と、半導体素子
の特性のバラツキが重畳されるため、きわめて大きな遅
延時間の変動が起こり得ることとなる。このため図8に
示す第1の従来回路はデューティーが変わってしまう恐
れがあるという欠点を有していた。
【0005】一方、図9に示したアナログ回路構成の第
2の従来回路では、図8に示した第1の従来回路におけ
る半導体集積回路の製造プロセスに起因したデューティ
ーの変動に関しては影響は小さいものの、低電圧下での
動作に問題があり、誤動作や動作不能等を生じる問題が
あった。また、高い周波数で使用する際は消費電流が大
きくなる問題があった。このため図9に示す従来回路は
低消費電力でのアプリケーションには適さない等の問題
があった。
【0006】本発明は、上述の如き従来の問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、半導体集積回
路として半導体チップ上に形成する場合の製造バラツキ
や電源電圧変動が発生しても、最初に設定したデューテ
ィーを維持することができる周波数逓倍回路を提供する
ことである。
【0007】また本発明の他の目的は、半導体集積回路
の製造バラツキや電源電圧変動が発生しても、入力クロ
ックのデューティー変化に追従することができる周波数
逓倍回路を提供することである。
【0008】本発明のさらに他の目的は、これらの周波
数逓倍回路を半導体基板上に集積化することにより、製
造プロセスに起因した各素子の特性のバラツキに影響さ
れず常に正常動作を可能とする半導体集積回路を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴は図1に例示するように、所定
の遅延時間を有する単位遅延回路(11,12,13,
…,18)を直列接続して構成され、入力クロックIN
を順次遅延する遅延回路群10と、前記入力クロックI
Nの立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出
回路(21,22)と、前記入力クロックの立ち下がり
エッジを検出する立ち下がりエッジ検出回路(23,2
4)と、前記単位遅延回路(11,12,13,…,1
8)の出力に基づき前記入力クロックINのパルス幅を
測定して記憶するパルス幅測定回路30と、前記パルス
幅測定回路30の測定結果に基づき、前記遅延回路群1
0中の所定の単位遅延回路11,12,13,…,18
の出力を選択する第1の選択回路50と、前記パルス幅
測定回路30の測定結果に基づき、前記遅延回路群10
中の所定の単位遅延回路11,12,13,…,18の
出力の反転信号を選択する第2の選択回路60と、前記
第1の選択回路50の選択結果によりリセットされ前記
入力クロックの立ち上がりエッジでセットされる第1の
出力段用フリップフロップ81と、前記第2の選択回路
60の選択結果によりリセットされ前記入力クロックの
立ち下がりエッジでセットされる第2の出力段用フリッ
プフロップ82と、前記第1と第2の出力段用フリップ
フロップ81,82の出力を合成して逓倍出力クロック
を出力する出力回路83とを備えたことにある。ここ
で、パルス幅測定回路30は前記入力クロックINの立
ち上がりエッジでセットされるフリップフロップ群(3
1,32,…,34)と、前記フリップフロップ群(3
1,32,…,34)の各出力を前記入力クロックの立
ち下がりエッジでそれぞれ取り込むラッチ(35,3
6,…,38)とから構成されている。
【0010】本発明の第1の特徴によれば、図2に示す
ようにパルス幅測定回路30により、単位遅延回路1
1,12,…,18の出力に基づき入力クロックINの
ハイレベルまたはロウレベル側のパルス幅を測定し記憶
しておき、例えば次のサイクルで、その測定結果に基づ
き、第1及び第2の選択回路50,60は、遅延回路群
10中の所定の単位遅延回路11,12,…,18の出
力及びその反転信号をそれぞれ選択する(遅延回路群の
取り出し口の選択)。そして、これらの選択結果により
第1及び第2の出力段用フリップフロップ81,82を
それぞれリセットし、入力クロックの立ち上がり/立ち
下がりエッジでそれぞれセットして、逓倍出力クロック
OUTを生成する。これにより、入力クロックINのパ
ルス幅を毎クロック・サイクル測定し、そのパルス幅を
基に遅延回路群10の取り出し口を変更できるため、製
造バラツキや電源電圧変動が発生してもそれを回路自体
で補正をかけることができ、簡単かつ的確に最初に設定
したデューティーを維持することができる。さらに、低
い電流、低い電圧でも容易に動作することが可能で、消
費電力を減少させることが可能になる。たとえば従来の
遅延回路では10MHzの周波数で1mA程度の消費電
流が必要であったが、本発明によればこれと同等な遅延
回路を20MHzで動作させ、0.5mA程度の小さな
消費電流とすることが可能となる。
【0011】本発明の第2の特徴は図3に示すように所
定の遅延時間を有する単位遅延回路(11,12,1
3,…,18)を直列接続して構成され、入力クロック
INを順次遅延する遅延回路群10と、前記入力クロッ
クINの立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ
検出回路(21,22)と、前記入力クロックの立ち下
がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出回路(2
4,25)と、前記単位遅延回路11,12,13,
…,18の出力に基づき前記入力クロックINのハイレ
ベル側のパルス幅を測定して記憶する第1のパルス幅測
定回路30と、前記単位遅延回路11,12,13,
…,18の出力に基づき前記入力クロックINのロウレ
ベル側のパルス幅を測定して記憶する第2のパルス幅測
定回路90と、前記第1のパルス幅測定回路30の測定
結果に基づき、前記遅延回路群10中の所定の単位遅延
回路11,12,13,…,18の出力を選択する第1
の選択回路50と、前記第2のパルス幅測定回路90の
測定結果に基づき、前記遅延回路群10中の所定の単位
遅延回路11,12,13,…,18の出力の反転信号
を選択する第2の選択回路60と、前記第1の選択回路
50の選択結果によりリセットされ前記入力クロックI
Nの立ち上がりエッジでセットされる第1の出力段用フ
リップフロップ81と、前記第2の選択回路60の選択
結果によりリセットされ前記入力クロックINの立ち下
がりエッジでセットされる第2の出力段用フリップフロ
ップ82と前記第1と第2の出力段用フリップフロップ
81,82の出力を合成して逓倍出力クロックOUTを
出力する出力回路83とを備えたことにある。ここで第
1のパルス幅測定回路30は前記単位遅延回路11,1
2,13,…,18の出力によりリセットされ、前記入
力クロックINの立ち上がりエッジでセットされる第1
のフリップフロップ群(31,32,…,34)と、前
記第1のフリップフロップ群(31,32,…,34)
の各出力を前記入力クロックINの立ち下がりエッジで
それぞれ取り込む第1のラッチ群(35,36,…,3
8)とから構成されている。また第2のパルス幅測定回
路90は、前記単位遅延回路11,12,13,…,1
8の出力の反転信号によりリセットされ、前記入力クロ
ックINの立ち下がりエッジでセットされる第2のフリ
ップフロップ群(91,92,…,94)と前記第2の
フリップフロップ群(91,92,…,94)の各出力
を前記入力クロックINの立ち上がりエッジでそれぞれ
取り込む第2のラッチ群(95,96,…,98)とか
ら構成されている。
【0012】本発明の第2の特徴によれば、第1及び第
2のパルス幅測定回路30,90により、単位遅延回路
11,12,…,18の出力に基づき入力クロックIN
のハイレベル及びロウレベル側のパルス幅をそれぞれ測
定し記憶しておき、例えば次のサイクルで、これら測定
結果に基づき、第1及び第2の選択回路50,60は、
遅延回路群10の取り出し口をそれぞれ選択する。そし
て、上述の本発明の第1の特徴と同様にして逓倍出力ク
ロックOUTを生成する。これにより、入力クロックI
Nのハイレベル及びロウレベル側のパルス幅を毎クロッ
ク・サイクル測定し、その各パルス幅を基に遅延回路群
の取り出し口をそれぞれ変更できるため、製造バラツキ
や電源電圧変動が発生してもそれを回路自体で補正をか
けることができ、簡単かつ的確に入力クロックのデュー
ティー変化に追従することができる。さらに、本発明の
第2の特徴によれば消費電力を増加させることなく、低
い電圧でも容易に動作することが可能になる。
【0013】本発明の第3の特徴は、上述の第1および
第2の特徴に係る周波数逓倍器の長所をより有効に発揮
するものである。すなわち、上述したように本発明の周
波数逓倍回路は周波数逓倍回路を構成する回路素子の特
性のバラツキの影響を受けにくいという特徴を有する
が、本発明の第3の特徴はこれを積極的に利用し半導体
集積回路としてシリコン(Si)等の半導体チップ上に
実現することである。すなわち、本発明の第3の特徴
は、図6に示すように本発明の第1若しくは第2の特徴
で説明した周波数逓倍回路120をその一部に含む半導
体集積回路である。この集積回路は周波数逓倍回路12
0からの逓倍出力クロックOUTに基づいて導通制御さ
れ、バスラインをプリチャージする充電用トランジスタ
112を備えている。たとえば、図6に示す回路におい
ては充電用トランジスタを導通制御する逓倍出力クロッ
クOUTは、製造バラツキや電源電圧変動が発生して
も、それを周波数逓倍回路自体で補正がかけられる利点
を有する。したがって本発明の第3の特徴によればバス
駆動回路等の半導体集積回路のデューティーを所望の
値、例えば50%に安定かつ確実維持することができ、
バス動作等の半導体集積回路の動作を常時正常に行うこ
とができる。しかもその特性は半導体製造プロセス上の
ウェハ内分布、ウェハ間分布、バッチ間分布等の影響を
受けることはない。つまり本発明の第3の特徴によれ
ば、製造歩留りが高く、安価な半導体集積回路の量産が
可能となる。しかも高い周波数の供給が可能で、低消費
電力化も容易であるため、高速かつ、高密度の半導体集
積回路(VLSI,ULSI,GSI)が実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
に係る周波数逓倍回路の構成を示す回路図である。この
周波数逓倍回路は、逓倍入力クロックINを取り込む遅
延回路群10と遅延回路群10の出力に基づき逓倍入力
クロックINのパルス幅を測定して記憶するパルス幅測
定回路30と、パルス幅測定回路30の測定結果に基づ
き、遅延回路群10中の所定の単位遅延回路の出力を選
択する第1の選択回路50と、パルス幅測定回路30の
測定結果に基づき、遅延回路群10中の所定の単位遅延
回路の出力の反転信号を選択する第2の選択回路60
と、第1の選択回路50の選択結果によりリセットされ
逓倍入力クロックINの立ち上がりエッジでセットされ
る第1の出力段用フリップフロップ81、及び第2の選
択回路60の選択結果によりリセットされ逓倍入力クロ
ックINの立ち下がりエッジでセットされる第2の出力
段用フリップフロップ82と、第1と第2の出力段用フ
リップフロップ81,82の出力を合成して逓倍出力ク
ロックを出力する出力回路83等から構成されている。
【0015】この遅延回路群10は、所定の遅延時間を
有する単位遅延回路11〜18を直列接続して構成され
ている。そのうち、1段目の遅延回路11の入力端子が
ANDゲート21の一方の入力端子に、該遅延回路11
の出力端子がインバータ22を介してANDゲート21
の他方の入力端子に接続されている。そして、ANDゲ
ート21の出力端子からは、逓倍入力クロックINの立
ち上がりエッジの検出を示すショットパルスS1が出力
される。同様に、逓倍入力クロックINの立ち下がりエ
ッジの検出を示すショットパルスS2を生成すべく、前
記遅延回路11とインバータ23とANDゲート24が
接続されている。
【0016】遅延回路群10には、逓倍入力クロックI
Nの“H”レベル側のパルス幅を測定するパルス幅測定
回路30が接続されている。このパルス幅測定回路30
は、フリップフロップ31〜34と、その各反転出力端
子Qバーにそれぞれデータ入力端子Dが接続されたラッ
チ35〜38とで構成され、フリップフロップ31〜3
4の各リセット端子Rには、2段目、4段目、6段目及
び8段目の各遅延回路12,14,16,18の出力P
1,P3,P5,P7が、また各セット端子Sには前記
ショットパルスS1が供給される。また、ラッチ35〜
38のクロック端子CKには、共通して前記ショットパ
ルスS2が供給され、その反転出力Qバーからは、信号
S7〜S10が出力されるようになっている。一方、前
記パルス幅測定回路30の各信号S3〜S6は、ラッチ
41〜44のデータ入力端子Dにもそれぞれ供給されて
いる。このラッチ41〜44のクロック端子CKには、
上記ラッチ35〜38と同様に、ショットパルスS2が
供給され、その反転出力Qバーからは、それぞれ信号S
11〜S14が出力される。
【0017】そして、上記ラッチ35〜38から出力さ
れた信号S7〜S10は第1の選択回路50に、また、
ラッチ41〜44から出力された信号S11〜S14は
第2の選択回路60に、それぞれ供給されるようになっ
ている。第1の選択回路50は、遅延回路群30の1段
目の出力及び2段目から4段目の各出力P1〜P3と、
ラッチ35〜38の各出力S7〜S10とをそれぞれ入
力とするANDゲート51〜54と、その各出力を入力
とするORゲート55とで構成され、そのORゲート5
5からは、選択結果信号S15が出力される。
【0018】同様に、第2の選択回路60は、ANDゲ
ート61〜64とORゲート65とで構成される。AN
Dゲート61〜64の各入力には、インバータ71によ
る1段目の出力及びインバータ72〜74による前記信
号P1〜P3の反転信号と、前記信号S11〜S14と
がそれぞれ与えられ、そしてORゲート65からは選択
結果信号S16が出力される。
【0019】この周波数逓倍回路の出力段は、図1に示
すように第1および第2の出力段用フリップフロップ8
1,82とORゲート83から成る出力回路とで構成さ
れており、第1の出力段用フリップフロップ81のセッ
ト端子Sには前記ショットパルスS1が、またリセット
端子Rには第1の選択回路50からの選択結果信号S1
5がそれぞれ与えられ、その出力端子Qから出力される
信号S17がORゲート83の一方入力端子に入力され
る。また、第2の出力段用フリップフロップ82のセッ
ト端子Sには前記ショットパルスS2が、またリセット
端子Rには第2の選択回路60からの選択結果信号S1
6がそれぞれ与えられ、その出力端子Qから出力される
信号S18がORゲート83の他方入力端子に入力され
る。そして、ORゲート83からは、逓倍入力クロック
INの例えば2倍の周波数の逓倍出力クロックOUTが
送出されるようになっている。
【0020】次に、以上のように構成される本発明の第
1の実施の形態に係る周波数逓倍回路の動作を図2のタ
イミングチャートを参照しつつ説明する。まず、時刻t
1では、逓倍入力クロックINの立ち上がりを検出して
ショットパルスS1がANDゲート21から出力され、
その結果、フリップフロップ31〜34,81がセット
され、信号S3〜S6が立ち下がり、信号S17は
“H”レベルのままであり、逓倍出力クロックOUTは
“H”レベルのままとなっている。その後、逓倍入力ク
ロックINを入力した遅延回路群10の各段12〜18
の出力P1〜P7が順次立ち上がり、これに伴ってフリ
ップフロップ31〜34がリセットされるため、前記時
刻t1で立ち下がった信号S3〜S6はそれぞれ立ち上
がる(時刻t2〜時刻t6)。
【0021】時刻t4〜t6間の時刻t5では、逓倍入
力クロックINの立ち下がりを検出してショットパルス
S2がANDゲート24から出力される。これによっ
て、ラッチ35〜37とラッチ41〜43には信号S3
〜S5の“H”レベルが、また、ラッチ38とラッチ4
4には信号S6の“L”レベルが記憶され、その各反転
出力S7〜S10とS11〜S14は、共にそれぞれ
“L”,“L”,“L”,“H”となる。このとき、信
号S10が“H”レベルとなることにより、ANDゲー
ト54の出力が“H”レベルとなる結果、選択回路50
の選択結果信号S15は立ち上がり、フリップフロップ
81をリセットする。従って、信号S17は立ち下がる
が、一方のフリップフロップ82はセットされるので、
信号S18は“H”レベルであり、その結果、逓倍出力
クロックOUTは“H”レベルのままである。
【0022】時刻t6を過ぎると、信号P1〜P7が順
次、立ち下がっていく。そのうち、信号P3が立ち下が
る時刻t7では、ANDゲート54の出力が“L”レベ
ルとなるため、信号S15が立ち下がるが、フリップフ
ロップ81はリセット状態のままであり、信号S17は
“L”レベルのまま変わらない。これに対して、AND
ゲート64の出力は“H”レベルとなり、選択回路60
の選択結果出力S16は立ち上がる。従って、フリップ
フロップ82がリセットされ、信号S18は“L”レベ
ルとなる。その結果、逓倍出力クロックOUTは立ち下
がることになる。
【0023】次のサイクルが開始される時刻t8でショ
ットパルスS1が出力されると、前サイクルと同様に、
フリップフロップ31〜34とフリップフロップ81が
セットされ、信号S3〜S6が立ち下がり、信号S17
が立ち上がる。従って、逓倍出力クロックOUTは
“H”レベルとなる。
【0024】その後、前サイクルと同様にして、順次P
1〜P7が立ち上がり、これに伴ってフリップフロップ
31〜34がリセットされるため、前記時刻t8で立ち
下がった信号S3〜S6もそれぞれ立ち上がる(時刻t
9〜時刻t11)。そのうち、信号P3が立ち上がる時
刻t10では、ANDゲート54の出力が“H”レベル
となるため、信号S15が“H”レベルとなり、フリッ
プフロップ81はリセットされ、信号S17は立ち下が
る。これに対して、ANDゲート64の出力は“L”レ
ベルとなり、選択回路60の選択結果出力S16は
“L”レベルとなるが、フリップフロップ82はリセッ
トされた状態を維持し、信号S18は“L”レベルのま
ま変わらない。その結果、逓倍出力クロックOUTは立
ち下がることになる。
【0025】時刻t12では、再びショットパルスS2
がANDゲート24から出力されるが、この時点の信号
S3〜S6のレベルが前サイクル時のレベルと同じであ
るため、ラッチ35〜38とラッチ41〜44のそれぞ
れの各反転出力S7〜S10とS11〜S14は、共に
それぞれ“L”,“L”,“L”,“H”を維持する。
また、このとき、ANDゲート54の出力が“H”レベ
ルのままであるため、選択回路50の選択結果信号S1
5は“H”レベルであり、従って、信号S17は“L”
レベルを維持するが、一方のフリップフロップ82はセ
ットされるので、信号S18は立ち上がり、逓倍出力ク
ロックOUTは立ち上がることになる。
【0026】時刻t12〜t14間は、前サイクルの時
刻t5〜t8間の動作と同じになり、以降、上記動作を
繰り返し、逓倍出力クロックOUTは、逓倍入力クロッ
クINの2倍の周波数を持つ信号となる。
【0027】このように、本発明の第1の実施の形態で
は、逓倍入力クロックINの立ち上がりエッジで、パル
ス幅測定回路30のフリップフロップ31〜34をセッ
トし、逓倍入力クロックINの次の立ち上がりまでに遅
延回路を通して前記フリップフロップ31〜34を順次
リセットしていき、これによって逓倍入力クロックIN
の“H”レベルのパルス幅を測定してラッチ31〜3
4,41〜44で記憶する。
【0028】そして、このラッチ31〜34,41〜4
4中のデータを基に、次のサイクルで、遅延回路群10
からの取り出し口を選択し(本実施の形態では遅延回路
14の出力P3)、逓倍入力クロックINの立ち上がり
エッジでフリップフロップ81を、また立ち下がりエッ
チでフリップフロップ82をセットする。さらに、前サ
イクルで記憶した遅延回路の取りだし口から選ばれた選
択結果信号S15,S16により、このフリップフロッ
プ81,82をリセットすることにより、逓倍入力クロ
ックINの倍の逓倍出力クロックOUTを作成するもの
である。
【0029】図2において、逓倍入力クロックINの
“H”レベルパルス幅をaとし、続く“L”レベルパル
ス幅をbとすれば、逓倍出力クロックOUTにおける前
記クロックINの“H”レベル時に対応する“H”レベ
ルパルス幅は、約a/2となり、クロックINの“L”
レベル時に対応する“H”レベルパルス幅は、同じく約
(b/2)となる。
【0030】これにより、従来回路ではできなかった半
導体製造時の製造バラツキによる遅延回路の遅延時間の
バラツキや電源電圧の変動による遅延時間の変動に起因
する逓倍出力のデューティーずれの補正が、本発明の第
1の実施の形態により容易に可能となる。すなわち本発
明の第1の実施の形態によれば、逓倍入力クロックIN
のパルス幅を毎クロック・サイクル測定しており、その
パルス幅を基に遅延回路群の取り出し口を変更できるた
め、製造バラツキや電源電圧変動が発生してもそれを回
路自体で補正をかけることができ、最初に設定したデュ
ーティーを維持することが可能となる。このとき、遅延
回路群10の最小単位の遅延時間を小さく設定すればす
るほど、デューティー補正の精度は向上し、また遅延回
路群10の直列接続の段数を増やせば増やすほど入力周
波数の許容周波数範囲を広げることができる。
【0031】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
周波数逓倍回路の構成を示す回路図であり、図1と共通
する要素には同一の符号が付されている。前述した図1
に示す構成は逓倍入力クロックINのパルス幅を測定す
るパルス幅測定回路は1つであったが、第2の実施の形
態では2つのパルス幅測定回路を具備している。すなわ
ち、第1の実施の形態のパルス幅測定回路(第1のパル
ス幅測定回路)30の他に、第2のパルス幅測定回路9
0としてもう1つ設け、逓倍入力クロックINの“H”
レベルと“L”レベルの両方のパルス幅をそれぞれ測定
するようにしている。
【0032】すなわち、本発明の第2の実施例に係る周
波数逓倍回路は図3に示すように所定の遅延時間を有す
る単位遅延回路(11,12,…,18)を直列接続し
て構成され、逓倍入力クロックINを順次遅延する遅延
回路群10と、この遅延回路群10の単位遅延回路(1
1,12,…,18)の出力に基づき逓倍入力クロック
INのハイレベル側のパルス幅を測定して記憶する第1
のパルス幅測定回路30と、遅延回路群10の単位遅延
回路(11,12,…,18)の出力に基づき逓倍入力
クロックINのロウレベル側のパルス幅を測定して記憶
する第2のパルス幅測定回路90と、第1のパルス幅測
定回路30の測定結果に基づき、遅延回路群10中の所
定の単位遅延回路の出力を選択する第1の選択回路50
と、第2のパルス幅測定回路90の測定結果に基づき、
遅延回路群10中の所定の単位遅延回路の出力の反転信
号を選択する第2の選択回路60と、第1の選択回路5
0の選択結果によりリセットされ逓倍入力クロックIN
の立ち上がりエッジでセットされる第1の出力段用フリ
ップフロップ81と、第2の選択回路60の選択結果に
よりリセットされ逓倍入力クロックINの立ち下がりエ
ッジでセットされる第2の出力段用フリップフロップ8
2と、第1と第2の出力段用フリップフロップ81,8
2の出力を合成して逓倍出力クロックを出力する出力回
路83等から構成されている。
【0033】ここで、第2のパルス幅測定回路90は、
図3に示すようにフリップフロップ91〜94と、その
各反転出力端子Qバーにそれぞれデータ入力端子Dが接
続されたラッチ95〜98とで構成されている。ラッチ
95〜98は図1のラッチ41〜44に相当するが、ラ
ッチ95〜98の各クロック端子にはショットパルスS
1が供給されるようになっている。また、第2のパルス
幅測定回路90のフリップフロップ91〜94の各リセ
ット端子Rには、それぞれインバータ72,101,1
02,103による遅延回路群10の各出力P1,P
3,P5,P7の反転信号が供給され、また各セット端
子SにはショットパルスS2が供給される。
【0034】本発明の第2の実施の形態の動作パターン
は、前記図2に示すものとほぼ同じになる。但し、上記
第1の実施の形態においては、逓倍入力クロックINの
“H”レベルパルス幅をaとし、続く“L”レベルパル
ス幅をbとした場合、逓倍出力クロックOUTおける前
記クロックINの“H”レベル時に対応する“H”レベ
ルパルス幅は、約a/2となり、クロックINの“L”
レベル時に対応する“H”レベルパルス幅は、同じく約
(b/2)であった。これに対して、本発明の第2の実
施の形態では、逓倍出力クロックOUTおける前記クロ
ックINの“H”レベル時及び“L”レベル時に対応す
る“H”レベルパルス幅は、共に約a/2となる点が第
1の実施の形態とは異なる。
【0035】本発明の第2の実施の形態では、逓倍入力
クロックINの“H”レベルと“L”レベルの両方のパ
ルス幅をそれぞれ測定するようにしたので、逓倍入力ク
ロックINのデューティーの変化に対しても追従するこ
とが可能となる。
【0036】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
周波数逓倍回路の構成を示す回路図である。この周波数
逓倍回路は、逓倍入力クロックINを取り込む第1の遅
延回路群410,第1の遅延回路群410中の単位遅延
回路(第1の単位遅延回路)に接続された第2の単位遅
延回路からなる第2の遅延回路群411と第1の遅延回
路群410の出力に基づき逓倍入力クロックINのパル
ス幅を測定して記憶するパルス幅測定回路430と、パ
ルス幅測定回路430の測定結果に基づき、第1の遅延
回路群410中の所定の第1の単位遅延回路の出力を選
択する第1の選択回路450と、パルス幅測定回路43
0の測定結果に基づき、第1の遅延回路群410中の所
定の第1の単位遅延回路の出力信号を選択する第2の選
択回路460と、第1の選択回路450の選択結果によ
りリセットされ逓倍入力クロックINの立ち上がりエッ
ジから所定の時間遅延したショットパルスS31により
セットされる第1の出力段用フリップフロップ181、
及び第2の選択回路460の選択結果によりリセットさ
れ、セットされる第2の出力段用フリップフロップ18
2と、第1と第2の出力段用フリップフロップ181,
182の出力を合成して逓倍出力クロックを出力する出
力回路83等から構成されている。
【0037】この第1の遅延回路群410は、所定の遅
延時間を有する第1の単位遅延回路11〜18を直列接
続して構成されている。第2の遅延回路群411は、第
1の遅延回路群410の各単位遅延回路11〜18より
も遅延時間の短い第2の単位遅延回路119,120,
121,122から構成されている。第2の単位遅延回
路119の入力端子がANDゲート321の一方の入力
端子に、第2の単位遅延回路119の出力端子がインバ
ータ311を介してANDゲート321の他方の入力端
子に接続されている。そして、ANDゲート321の出
力端子からは、逓倍入力クロックINの立ち上がりエッ
ジの検出を示すショットパルスS39が出力される。ま
た第1の遅延回路群410の1段目の第1の単位遅延回
路11の入力端子がANDゲート322の一方の入力端
子に、第2の遅延回路群411の第2の単位遅延回路1
20の出力端子がインバータ312を介してANDゲー
ト322の他方の入力端子に接続されている。そして、
ANDゲート322の出力端子からは、逓倍入力クロッ
クINの立ち上がりエッジから所定時間遅延したショッ
トパルスS31が出力される。第1の遅延回路群の2段
目の第1の単位遅延回路12の出力P12はANDゲー
ト323の一方の入力端子に、出力P12の第2の単位
遅延回路121およびインバータ313を介した反転出
力がANDゲート323の他方の入力端子に接続されて
いる。そしてANDゲート323の出力端子からはショ
ットパルスS41が出力される。また第1の遅延回路群
の4段目の第1の単位遅延回路14の出力P14はAN
Dゲート324の一方の入力端子に、出力P14の第2
の遅延回路群の第2の単位遅延回路122およびインバ
ータ314を介した反転出力はANDゲート324の他
方の入力端子に接続され、ANDゲート324からはシ
ョットパルスS42が出力される。
【0038】第1の遅延回路群410には、逓倍入力ク
ロックINの“H”レベル側のパルス幅を測定するパル
ス幅測定回路430が接続されている。このパルス幅測
定回路430は、フリップフロップ331,332と、
その各出力端子Qにそれぞれデータ入力端子Dが接続さ
れたラッチ341,342とで構成され、フリップフロ
ップ331のリセット端子Rには、4段目の第1の単位
遅延回路14の出力P14が、セット端子Sにはショッ
トパルスS31が供給される。フリップフロップ332
のリセット端子Rには、8段目の第1の単位遅延回路1
8の出力P18が、セット端子SにはショットパルスS
31が供給される。また、ラッチ341,342のクロ
ック端子CKには、共通して前記ショットパルスS39
が供給され、その出力Qからは、信号S32,S33が
出力されるようになっている。
【0039】そして、上記ラッチ341から出力された
信号S32は第1,第2の選択回路450,460に、
また、ラッチ342から出力された信号S33は第1,
第2の選択回路450,460に、それぞれ供給される
ようになっている。第1の選択回路450は、第1の遅
延回路群410の1段目の出力P11及び2段目の出力
P12及びラッチ341,342の各出力S32,S3
3とをそれぞれ入力とするANDゲート325,326
と、その各出力を入力とするORゲート381とで構成
され、そのORゲート381からは、選択結果信号S3
4が出力される。
【0040】同様に、第2の選択回路460は、AND
ゲート327,328,329,330とORゲート3
82,383とで構成される。ANDゲート327,3
29の一方の各入力には、3段目の出力P13が与えら
れ、ANDゲート330の一方の入力には6段目の出力
P16が与えられる。また、ANDゲート328の一方
の入力にはショットパルスS42が与えられる。AND
ゲート328,330の他方の入力にはそれぞれラッチ
342から出力された信号S33が与えられ、ANDゲ
ート327の他方の入力にはショットパルスS41が、
ANDゲート329の他方の入力にはラッチ341から
出力された信号S32が与えられる。そしてORゲート
382,383からは選択信号S35,S36がそれぞ
れ出力される。
【0041】この周波数逓倍回路の出力段は、図4に示
すように第1および第2の出力段用フリップフロップ1
81,182とORゲート83から成る出力回路とで構
成されており、第1の出力段用フリップフロップ181
のセット端子Sには前記ショットパルスS31が、また
リセット端子Rには第1の選択回路450からの選択結
果信号S34がそれぞれ与えられ、その出力端子Qから
出力される信号S37がORゲート83の一方入力端子
に入力される。また、第2の出力段用フリップフロップ
182のセット端子Sには第2の選択回路460からの
選択結果信号S35が、リセット端子Sには選択結果信
号S36がそれぞれ与えられ、その出力端子Qから出力
される信号S38がORゲート83の他方入力端子に入
力される。そして、ORゲート83からは、逓倍入力ク
ロックINの例えば2倍の周波数の逓倍出力クロックO
UTが送出されるようになっている。
【0042】次に、以上のように構成される本発明の第
3の実施の形態に係る周波数逓倍回路の動作を図5に示
す。図5に示すように本発明の第3の実施の形態に係る
周波数逓倍回路では、逓倍入力クロックINの一周期幅
を第1の遅延回路群410の各単位遅延回路出力P1
1,P12,……,P18によって周期測定し、切り替
え信号S32,S33を生成している。そして所定の値
に一番近傍の周期に対して概略4分割した選択結果信号
S34を選択し、この選択結果信号S34により、周期
前半でフリップフロップ181を用い約1/4周期分の
パルスS37を作成する。また選択結果信号S35,S
36を用いて周期後半で、フリップフロップ182を用
い約1/4周期分のパルスS38を作成し、ORゲート
83によりこれらの信号和を取り、最終的に図5に示す
ような逓倍入力クロックINに対して二倍の周波数の逓
倍出力クロックOUTを作成している。
【0043】尚単位遅延回路の遅延時間及び段数、さら
に選択回路の切り替え信号の本数は所望の入力周波数及
び周波数の範囲に応じて設定すればよい。本発明の第3
の実施の形態では第1の単位遅延回路段数は8段構成と
し、切り替え信号は2種類の例を取った。これの段数及
び切り替え信号の構成を増加させれば、入力信号の周波
数範囲が広く且つ同一周波数に於いて、半導体製造バラ
ツキなどによる単位遅延回路の遅延時間変動に対しても
対応の範囲が広がる。しかも一段辺りの遅延時間を短く
することで周波数の微妙な変動に対しても精度を上げた
デューティ比(デューティ50%により近い)の逓倍出
力を得ることが可能である。
【0044】本発明は上記の第1〜第3の実施の形態に
限られるものではなく、種々の変形、応用、発展が可能
である。特に本発明は周波数逓倍回路を構成する回路素
子の特性のバラツキによる影響を受けにくいことから、
半導体集積回路として半導体チップ上に集積化され、量
産される場合にその特徴を最も発揮できる。図6は、本
発明の周波数逓倍回路を使用したバス駆動回路の概略構
成を示す回路図である。半導体集積回路においては特に
バス系の動作速度が、集積回路全体としての動作速度を
決定してしまうことが一般的である。つまり、バス系の
動作速度がボトルネックとなっているのが通常である。
本発明によれば、バス系の駆動回路の動作速度を高める
ことが可能となる。このバス駆動回路は、電源電圧VD
Dとバスライン111との間に接続された充電用トラン
ジスタ112と、バスライン111とグランドGNDと
の間に接続された放電用トランジスタ113とを有して
いる。図6に示すバス駆動回路の充電用トランジスタ1
12は、本発明の第1〜第3の実施の形態に示した周波
数逓倍回路120から出力された逓倍出力クロックOU
Tで導通制御され、放電用トランジスタ113は、CP
Uや周辺の機能ブロックから出力されるアドレス及びデ
ータを入力とするANDゲート114の出力で導通制御
される。
【0045】図7(a)は、図6に示す本発明のバス駆
動回路の動作を示す波形図で、図7(b),(c)は本
発明と比較するために、デューティずれが生じた場合の
動作を示す参考図である。すなわちバス駆動回路におい
ては、逓倍出力クロックOUTのデューティーが50%
である場合は、図7(a)に示すように、正常なバス動
作が行われる。図7(a)においては中央部のハイレベ
ルのパルスでデータ“0”が読み込まれ、次のハイレベ
ルのパルスでデータ“1”が読み込まれる動作を一例と
して示している。図6に示すように充電用トランジスタ
112の駆動に本発明の第1〜第3の実施の形態に示し
た周波数逓倍回路を使用することにより、製造バラツキ
や電源電圧変動が発生してもそれを周波数逓倍回路自体
で補正をかけることができ、この50%に設定したデュ
ーティーを図7(a)に示すように維持することが可能
となる。これに対して、従来の周波数逓倍回路を使用し
て充電用トランジスタ112を駆動した場合では、製造
バラツキによる遅延回路の遅延時間のバラツキや、電源
電圧の変動による遅延時間の変動に起因して逓倍出力の
デューティーずれが発生し、このずれを補正することが
できない。従って、図7(b)に示すようなハイレベル
の幅が広くなるデューティずれや、図7(c)に示すよ
うなロウレベルの幅が広くなるようなデューティずれが
生じることとなる。図7(b)に示すようにデューティ
ー50%よりも“H”レベルのパルス幅が大きくなる形
でデューティずれが生じたときには、プリチャチャージ
時間が不足し、バスライン111に“H”レベルを出せ
なくなる。また、図7(c)に示すようにデューティー
50%よりも“L”レベルのパルス幅が大きくなる形で
デューティずれが生じたときには、逆にデータを出力す
る時間が不足し、バスライン111に“L”レベルが出
しづらくなる。本発明によればこのようなデューティず
れの発生は抑制できる。したがってマージンの厳しく、
半導体集積回路の動作速度のボトルネックとなっている
バス系の動作速度の向上を、図7(a)に示すように安
定にデューティを維持したままで可能にする。したがっ
て本発明によれば半導体集積回路全体の動作周波数の向
上と、その安定動作が同時に可能となる。
【0046】本発明は図6に示すバス駆動回路に限られ
るものではない。周波数逓倍回路を構成する各回路素子
の特性のバラツキに対してデューティーが安定であると
いう特徴は、他の周波数逓倍回路を有する半導体集積回
路においても同様に発揮できるものである。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の周
波数逓倍回路によれば、パルス幅測定回路により、単位
遅延回路の出力に基づき入力クロックのパルス幅を測定
して記憶しておき、その測定結果に基づき遅延回路群中
の所定の単位遅延回路の出力及びその反転信号をそれぞ
れ選択し(遅延回路群の取出し口を選択し)、これらの
選択結果により第1及び第2の出力段用フリップフロッ
プをそれぞれリセットし、入力クロックの立ち上がり/
立ち下がりエッジでそれぞれセットして逓倍出力クロッ
クを生成するようにしているので、製造バラツキや電源
電圧変動が発生してもそれを回路自体で補正をかけるこ
とがてきる。したがって本発明によれば最初に設定した
デューティーを維持することが可能となる。
【0048】さらに、本発明によれば、消費電力を増加
させることなく、低い電圧でも容易に周波数逓倍回路を
動作することが可能になり、しかも回路構成が簡単で製
造が容易である。
【0049】特に、周波数逓倍回路からの逓倍出力クロ
ックに基づいて導通制御され、バスラインをプリチャー
ジするプリチャージ用トランジスタを備えたバス駆動回
路とすればプリチャージ用トランジスタを導通制御する
逓倍出力クロックのデューティーを例えば50%に維持
することが容易かつ確実にでき、バス動作を常時正常に
行うことが可能となる。このことは、VLSI,ULS
I等の半導体集積回路のボルトネックのひとつとなって
いるバス駆動回路を確実かつ高速に動作することが可能
になることを意味するもので、その重要性は高い。
【0050】したがって、本発明による半導体集積回路
は製造歩留りも高く、量産に適し、したがって安価な製
造が可能となり、工業的価値は高い。また低消費電力が
容易であるから、半導体集積回路の高集積密度化にも寄
与することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る周波数逓倍回路
の構成を示す回路図である。
【図2】第1の実施形態の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る周波数逓倍回路
の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る周波数逓倍回
路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る周波数逓倍回
路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図6】本発明の周波数逓倍回路を使用したバス駆動回
路の概略構成を示す回路図である。
【図7】図7(a)は図6に示す本発明のバス駆動回路
の動作を示す波形図で、図7(b),図7(c)はデュ
ーティーずれが生じた場合の動作を説明する参考図であ
る。
【図8】従来の周波数逓倍回路(第1の従来回路)の構
成を示す回路図である。
【図9】従来の他の周波数逓倍回路(第2の従来回路)
の構成を示す回路図である。
【図10】図9に示す周波数逓倍回路の動作を示す波形
図である。
【符号の説明】
10,410,411 遅延回路群 10〜18,119〜122 単位遅延回路 30,90,430 パルス幅測定回路 31〜34,81,82,181,182,331,3
32 フリップフロップ 35〜38,41〜44,95〜98,341,342
ラッチ 50,60,450,460 選択回路 83,381,383 ORゲート 112 充電用トランジスタ 113 放電用トランジスタ S1,S2,S31,S35,S39 ショットパルス S15,S16,S32,S33 選択結果信号 P1〜P17,P11〜P18 単位遅延回路の出力 IN 逓倍入力クロック OUT 逓倍出力クロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸川 潤 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の遅延時間を有する複数個の単位遅
    延回路を直列接続して構成され、入力クロックを順次遅
    延することにより、1段目から数えた段数に応じて次第
    に長くなる遅延時間を規定する遅延回路群と、 前記単位遅延回路の2以上の偶数段の単位遅延回路の出
    力側にリセット端子をそれぞれ接続された複数のパルス
    幅測定用フリップフロップ、該パルス幅測定用フリップ
    フロップの反転出力端子にそれぞれデータ入力端子を接
    続した複数の第1ラッチから構成され、前記複数のパル
    ス幅測定用フリップフロップが、前記単位遅延回路の出
    力に基づき順に論理状態を反転し、且つ前記入力クロッ
    クの立ち下がりエッジで、論理状態が未反転の前記パル
    ス幅測定用フリップフロップに接続された前記第1ラッ
    チの論理状態を反転することにより、前記入力クロック
    のパルス幅を測定して記憶するパルス幅測定回路と、 前記複数の第1ラッチの反転出力をそれぞれ順に入力す
    第1入力端子、前記複数個の単位遅延回路の出力を、
    初段からそれぞれ順に入力する第2入力端子を有して、
    並列配置された複数の論理積回路を備え、前記論理状態
    が反転した第1ラッチの反転出力を入力した論理積回路
    の出力に基づき、前記遅延回路群中の特定の単位遅延回
    路の出力を選択する第1の選択回路と、 前記パルス幅測定用フリップフロップの反転出力端子に
    それぞれデータ入力端子を、前記単位遅延回路の4以上
    の偶数段の単位遅延回路の出力側にそれぞれクロック端
    子を接続した複数の第2ラッチからの反転出力をそれぞ
    順に入力する第1入力端子、前記複数個の単位遅延回
    路の出力を反転した論理状態の出力を、初段からそれぞ
    れ順に入力する第2入力端子を有して、並列配置された
    複数の論理積回路を備え、前記入力クロックの立ち下が
    りエッジで論理状態が反転した特定の第2ラッチの反転
    出力を入力した論理積回路の出力に基づき、前記特定の
    単位遅延回路の出力の反転信号を選択する第2の選択回
    路と、 前記第1の選択回路の選択結果によりリセットされ前記
    入力クロックの立ち上がりエッジでセットされる第1の
    出力段用フリップフロップと、 前記第2の選択回路の選択結果によりリセットされ前記
    入力クロックの立ち下がりエッジでセットされる第2の
    出力段用フリップフロップと、 前記第1と第2の出力段用フリップフロップの出力を合
    成して逓倍出力クロックを出力する出力回路とを備えた
    ことを特徴とする周波数逓倍回路。
  2. 【請求項2】 一定の遅延時間を有する複数個の単位遅
    延回路を直列接続して構成され、入力クロックを順次遅
    延することにより、1段目から数えた段数に応じて次第
    に長くなる遅延時間を規定する遅延回路群と、 前記単位遅延回路の2以上の偶数段の単位遅延回路の出
    力側にリセット端子をそれぞれ接続された複数の第1パ
    ルス幅測定用フリップフロップ、該第1パルス幅測定用
    フリップフロップの反転出力端子にそれぞれデータ入力
    端子を接続した複数の第1ラッチから構成され、前記複
    数の第1パルス幅測定用フリップフロップが、前記単位
    遅延回路の出力に基づき順に論理状態を反転し、且つ前
    記入力クロックの立ち下がりエッジで、論理状態が未反
    転の前記第1パルス幅測定用フリップフロップに接続さ
    れた前記第1ラッチの論理状態を反転することにより、
    前記入力クロックのハイレベル側のパルス幅を測定して
    記憶する第1のパルス幅測定回路と、 前記偶数段の単位遅延回路の出力側にインバータを介し
    てリセット端子をそれぞれ接続された複数の第2パルス
    幅測定用フリップフロップ、該第2パルス幅測定用フリ
    ップフロップの反転出力端子にそれぞれデータ入力端子
    を接続した複数の第2ラッチから構成され、前記複数の
    第2パルス幅測定用フリップフロップが、前記単位遅延
    回路の出力に基づき順に論理状態を反転し、且つ前記入
    力クロックの立ち下がりエッジで、論理状態が未反転の
    前記第2パルス幅測定用フリップフロップに接続された
    前記第2ラッチの論理状態を反転することにより、前記
    入力クロックのロウレベル側のパルス幅を測定して記憶
    する第2のパルス幅測定回路と、 前記複数の第1ラッチの反転出力をそれぞれ順に入力す
    第1入力端子、前記複数個の単位遅延回路の出力を、
    初段からそれぞれ順に入力する第2入力端子を有して、
    並列配置された複数の論理積回路を備え、前記論理状態
    が反転した第1ラッチの反転出力を入力した論理積回路
    の出力に基づき、前記遅延回路群中の特定の単位遅延回
    路の出力を選択する第1の選択回路と、 前記複数の第2ラッチの反転出力をそれぞれ順に入力す
    第1入力端子、前記複数個の単位遅延回路の出力を、
    初段からそれぞれ順に入力する第2入力端子を有して、
    並列配置された複数の論理積回路を備え、前記論理状態
    が反転した第2ラッチの反転出力を入力した論理積回路
    の出力に基づき、前記遅延回路群中の特定の単位遅延回
    路の出力を選択する第2の選択回路と、 前記第1の選択回路の選択結果によりリセットされ前記
    入力クロックの立ち上がりエッジでセットされる第1の
    出力段用フリップフロップと、 前記第2の選択回路の選択結果によりリセットされ前記
    入力クロックの立ち下がりエッジでセットされる第2の
    出力段用フリップフロップと、 前記第1と第2の出力段用フリップフロップの出力を合
    成して逓倍出力クロックを出力する出力回路とを備えた
    ことを特徴とする周波数逓倍回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延回路群の1段目の単位遅延回路
    の入力側の信号と、該1段目の単位遅延回路の出力側の
    反転信号を用いて前記入力クロックの立ち上がりエッジ
    を検出する立ち上がりエッジ検出回路と、 前記1段目の単位遅延回路の入力側の反転信号と、前記
    1段目の単位遅延回路の出力側の信号を用いて前記入力
    クロックの立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッ
    ジ検出回路とを更に備え、前記パルス幅測定用フリップ
    フロップは、前記入力クロックの立ち上がりエッジでセ
    ットされることを特徴とする請求項1記載の周波数逓倍
    回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延回路群の1段目の単位遅延回路
    の入力側の信号と、該1段目の単位遅延回路の出力側の
    反転信号を用いて前記入力クロックの立ち上がりエッジ
    を検出する立ち上がりエッジ検出回路と、 前記1段目の単位遅延回路の入力側の反転信号と、前記
    1段目の単位遅延回路の出力側の信号を用いて前記入力
    クロックの立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッ
    ジ検出回路とを更に備え、前記第1パルス幅測定用フリ
    ップフロップは、前記入力クロックの立ち上がりエッジ
    でセットされ、前記第2パルス幅測定用フリップフロッ
    プは、前記入力クロックの立ち下がりエッジでセットさ
    れることを特徴とする請求項2記載の周波数逓倍回路。
  5. 【請求項5】 一定の遅延時間を有する複数個の第1の
    単位遅延回路を直列接続して構成され、入力クロックを
    順次遅延することにより、1段目から数えた段数に応じ
    て次第に長くなる遅延時間を規定する第1の遅延回路群
    と、 前記遅延回路群中の特定の段を周期的に選択し、該選択
    された前記第1の単位遅延回路に接続された複数個の第
    2の単位遅延回路を含む第2の遅延回路群と、 逓倍数をkとしたとき、前記第1の単位遅延回路のkの
    倍数段(p=k・q:qは1以上の整数)の第1の単位
    遅延回路の出力側にリセット端子をそれぞれ接続された
    複数のパルス幅測定用フリップフロップ、該パルス幅測
    定用フリップフロップの出力端子にそれぞれデータ入力
    端子を接続した複数のラッチから構成され、前記複数の
    パルス幅測定用フリップフロップが、前記第1の単位遅
    延回路の出力に基づき順に論理状態を反転し、且つ前記
    入力クロックの立ち下がりエッジで、論理状態が未反転
    の前記パルス幅測定用フリップフロップに接続された前
    記ラッチの論理状態を反転することにより、前記入力ク
    ロックのパルス幅を測定して記憶するパルス幅測定回路
    と、 前記複数のラッチの反転出力をそれぞれ順に入力する
    1入力端子、前記複数個の第1の単位遅延回路の出力
    を、初段からそれぞれ順に入力する第2入力端子を有し
    て、並列配置された複数の論理積回路を備え、前記論理
    状態が反転したラッチの反転出力を入力した論理積回路
    の出力に基づき、前記第1の遅延回路群中の特定の第1
    の単位遅延回路の出力を選択する第1の選択回路と、 前記複数のラッチの反転出力をそれぞれ順に入力する
    1入力端子、前記複数個の第1の単位遅延回路中の特定
    の第1の単位遅延回路の出力をそれぞれ入力する第2入
    力端子を有して、並列配置された複数の論理積回路を備
    え、前記論理状態が反転したラッチの反転出力を入力し
    た論理積回路の出力に基づき、前記第1の遅延回路群中
    の特定の第1の単位遅延回路の出力を選択する第2の選
    択回路と、 前記第1の選択回路の選択結果によりリセットされ前記
    入力クロックの立ち上がりエッジから、前記第2の単位
    遅延回路の遅延時間分遅延したショットパルスによりセ
    ットされる第1の出力段用フリップフロップと、 前記第2の選択回路の選択結果によりセットされ、リセ
    ットされる第2の出力段用フリップフロップと、 前記第1と第2の出力段用フリップフロップの出力を合
    成して逓倍出力クロックを出力する出力回路とを備えた
    ことを特徴とする周波数逓倍回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の単位遅延回路は前記第1の単
    位遅延回路の遅延時間よりも短いことを特徴とする請求
    項5記載の周波数逓倍回路。
  7. 【請求項7】 前記第2の遅延回路は前記第1の遅延回
    路群の第1段の単位遅延回路の入力側に入力を共通にし
    て接続されていることを特徴とする請求項5記載の周波
    数逓倍回路。
  8. 【請求項8】 前記ショットパルスは前記第1段の第1
    の単位遅延回路への入力信号と、前記第2の単位遅延回
    路の出力の反転信号との論理積(AND)により生成さ
    れることを特徴とする請求項5記載の周波数逓倍回路。
  9. 【請求項9】 前記第2の単位遅延回路は前記第1の遅
    延回路群の第1段の第1の単位遅延回路の入力側に2
    個、第3段の第1の単位遅延回路の入力側に1個、第5
    段の第1の単位遅延回路の入力側に1個接続されている
    ことを特徴とする請求項5記載の周波数逓倍回路。
  10. 【請求項10】 前記パルス幅測定用フリップフロップ
    は前記入力クロックの立ち上りエッジから所定の時間遅
    延したショットパルスでセットされることを特徴とする
    請求項5記載の周波数逓倍回路。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の前記周波数逓倍回路と、該周波数逓倍回路の前記逓
    倍出力クロックに基づいて導通制御され、バスラインを
    プリチャージするプリチャージ用トランジスタとを同一
    半導体基板上に備えたことを特徴とする半導体集積回
    路。
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