JP3517051B2 - 連続成形用複合一体金型 - Google Patents

連続成形用複合一体金型

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JP3517051B2
JP3517051B2 JP05201296A JP5201296A JP3517051B2 JP 3517051 B2 JP3517051 B2 JP 3517051B2 JP 05201296 A JP05201296 A JP 05201296A JP 5201296 A JP5201296 A JP 5201296A JP 3517051 B2 JP3517051 B2 JP 3517051B2
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信一 宮本
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、連続供給される帯
状の板材に連続的に同時成形を行なう連続成形用複合一
体金型に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の金型及び装置としては、
例えば図12に示すようなものがある(特開平7−10
8613号公報参照)。即ち、図12は従来例に係る成
形品の連続製造装置1を示し、この連続製造装置1の装
置本体3の上部には一対のシリンダ5,7が設けられて
いる。シリンダ5のラム9とシリンダ7のラム11は可
動台13の上面に連結されている。シリンダ5とシリン
ダ7の間にはホッパ15とこのホッパ15に接続された
加熱シリンダ17とが配置されている。加熱シリンダ1
7の下端部は可動ベース13に嵌入されている。可動ベ
ース13の下面には取付ベース19が固定されている。
この取付ベース19の下面には可動盤21、可動型2
3、及びパンチプレート25が取り付けられている。一
方、基台27の上面には固定台29が固定されている。
固定台29の上面には固定盤31、固定型33、及びダ
イプレート35が取り付けられている。可動盤21と固
定盤31とによってプレス加工部37が構成され、可動
型23と固定型33とによってインサート成形部39が
構成され、パンチプレート25とダイプレート35とに
よって切断部41が構成されている。 【0003】そして、連続製造装置1に供給される帯状
の板材43は板材支持装置45に支持され、板材搬送装
置47によって搬送されている。板材43が板材搬送装
置47によって連続製造装置1に連続的に供給され、プ
レス加工部37では板材43に抜き加工等を施し、イン
サート成形部39では樹脂成形部のインサート成形が行
なわれ、切断部41では成形品を分断して切離すもので
ある。従って、このような連続製造装置1によって成形
品の連続製造を行なうことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な装置ではインサート成形部39での成形品の固定型2
3からの押し上げは、従来の一般的な射出成形機と同様
に、油圧装置によってエジェクタピンを昇降させる油圧
エジェクタによって行われている。また、プレス加工部
37とインサート成形部39との間で連続的な同時成形
を円滑に行わせるためには、プレス加工部37にスプリ
ングによって付勢されたリフターピンを昇降自在に支持
し、このリフターピンによってプレス加工部37での板
材43の搬送ガイドをすることにより板材43の搬送高
さを維持するのが肝要である。 【0005】しかしながら、プレス加工部37でリフタ
ーピンの付勢にスプリングを用い、インサート成形部3
9で油圧エジェクタを用いる構造では、リフターピンと
エジェクタピンとの同期が極めて困難となり、連続的な
同時成形に支障をきたす恐れがある。 【0006】そこでこの発明は、プレス加工部のインサ
ート成形部とでの同期を容易とし、しかも構造が簡単な
連続成形用複合一体金型の提供を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、搬送される帯状の板材に連続的
に同時成形を行なう下型及び上型からなり、該下型及び
上型に、板材の搬送方向に沿って該板材に抜き加工等を
施すプレス加工部と、インサート成形を施すインサート
成形部と、成形品を分断する切断部とを連続して一体に
設け、前記下型に、前記プレス加工部で昇降動により所
定高さに突出可能に支持され前記板材を搬送ガイドする
リフターピンを設けると共に、該リフターピンを前記所
定高さ位置へ付勢するリフタースプリングを設け、且つ
前記インサート成形部で昇降動により所定高さに突出可
能に支持され成形品を所定高さに押し上げ移動させるエ
ジェクタピンを設けると共に、該エジェクタピンを前記
所定高さ位置へ付勢するエジェクタスプリングを設け、
前記エジェクタピンは、前記下型内に昇降自在に支持さ
れたエジェクタプレートに固定され、前記下型に対して
昇降動により所定高さに突出可能に支持され前記板材を
所定高さへ押し上げるリターンピンを前記エジェクタプ
レートに固定し、前記エジェクタスプリングは前記エジ
ェクタプレートを付勢することを特徴とする。 【0008】従って、リフターピンはリフタースプリン
グで付勢され、エジェクタピンはエジェクタスプリング
で付勢されるため、両スプリングの設定によってリフタ
ーピンとエジェクタピンとの動作を簡単に同期させるこ
とができる。又、エジェクタピンはその付勢に油圧を用
いず、エジェクタスプリングを用いるため構造が簡単に
なる。また、エジェクタスプリングによってエジェクタ
プレートを付勢することにより、エジェクタピンとリタ
ーンピンとを同時に付勢することができる。従って、リ
ターンピンとリフターピンとの同期も容易となる。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
形態)を説明する。 【0014】図1は本発明の実施形態に係る成形品の連
続製造装置49の全体図を示し、基本的には図12の連
続製造装置1と同様な構成となっている。従って、対応
する構成部分については同符号を付して説明し、また重
複した説明は省略する。 【0015】尚、図1の連続製造装置49では板材搬送
装置47としてエアフィーダ送り装置を用いている。
又、スクラップ搬出のためのスクラップコンベア51が
設けられている。 【0016】一方、この発明の実施形態では、連続成形
用複合一体金型53が用いられている。前記連続成形用
複合一体金型53は、搬送される板材43に連続的に同
時成形を行なうもので、下型55及び上型57からなっ
ている。該下型55は図2に示し、上型57は図3に示
している。 【0017】図2(a)は下型55の平面図、図2
(b)は同正面断面図、図2(c)は同側面断面図であ
る。図3(a)は上型57の下面図、図3(b)は同正
面図、図3(c)は同側面図である。 【0018】図2,図3のように前記下型55及び上型
57には板材の搬送方向に沿ってダイ板材に抜き加工等
を施すプレス加工部59と、インサート成形を施すイン
サート成形部61と、成形品を分断する切断部63とを
連続して一体に設けている。 【0019】図2のように前記下型55は下型ベースプ
レート65と固定プレート67とからなっている。前記
下型ベースプレート65は下型取付ベース69と下型中
間プレート71とからなっている。固定プレート67、
下型取付ベース69、下型中間プレート71は互いに締
結固定されるなどして一体的となっている。前記下型取
付ベース69の四隅には取付穴73が貫通形成されてい
る。該取付穴73に図示しないボルトを挿通し、前記図
1で示す固定台29に締結することによって下型55を
固定台29に取り付けている。下型取付ベース69には
取付穴73の内側四隅にガイドピン75が設けられ、後
述する上型57のガイドブッシュに嵌合している。下型
55の側縁部にはさらに6個のガイドブッシュ77が設
けられ、後述する上型のガイドピンを嵌合ガイドするよ
うになっている。更に、前記下型55には前記切断部6
3の位置で分断した成形品を滑落させるシュート部79
が設けられている。 【0020】図3のように、前記上型57は上型ベース
プレート81と前記下型55に対向する可動プレートと
してのストリッパープレート83とからなっている。前
記上型ベースプレート81は上型取付ベース85とパン
チヨーク87とからなっている。該パンチヨーク87は
上型取付ベース85に対し上下に相対動可能に支持さ
れ、前記ストリッパープレート83は前記パンチヨーク
87に対し上下相対動可能に支持されている。前記上型
取付ベース85の四隅には取付穴89が設けられ、該取
付穴89にボルトを挿通し、前記図1で示す可動台13
に締結することにより上型57を可動台13に固定して
いる。パンチヨーク87には取付穴89の内側において
四隅にガイドブッシュ91が設けられ、前記図2の下型
55のガイドピン75を嵌合ガイドしている。上型57
の側縁部には6本のガイドピン93が設けられ、前記図
2の下型55の6個のガイドブッシュ77に嵌合ガイド
されている。このように図2,図3のガイドピン75と
ガイドブッシュ91、ガイドピン93とガイドブッシュ
77との嵌合ガイドによってインサート成形部61の精
度を大きく向上させている。 【0021】図4,図5は前記連続成形用一体金型53
の概略断面図を示しており、図4(a)は下型55及び
上型57が離れた状態を示し、同(b)は(a)のb部
拡大断面図を示し、図5は型締めを行なっている状態を
示している。この図4,図5により連続成形用一体金型
53の概略構成をさらに説明する。 【0022】前記パンチヨーク87は、上述したように
前記上型取付ベース85に対して上下相対動可能に支持
されている。即ち、前記上型取付ベース85にはガイド
ピン95が複数固定して取り付けられ(但し、図4
(a)では1本のみ図示している。)、ガイドピン95
はパンチヨーク87のガイドブッシュ97に嵌合してい
る。ガイドピン95の下端にはフランジ部95aが設け
られ、ガイドブッシュ97の端面に係合してパンチヨー
ク87の脱落を防止している。前記ストリッパープレー
ト83と下型55とには、図5のようにガイドピン95
が下降した時に、これを逃げる逃げ穴99,101が設
けられている。前記上型取付ベース85にはさらに支持
ピン103が取付られ、パンチヨーク87の支持穴10
5に嵌合している。支持ピン103の下端にはフランジ
部103aが設けられ、支持穴105の下端周縁部に係
合している。従って、支持ピン103によってもパンチ
ヨーク87の脱落が防止される。そして、パンチヨーク
87の下部及びストリッパープレート83、下型55に
は、図5のように支持ピン103が下降した時のフラン
ジ部103aを逃げる逃げ穴107,109,111が
設けられている。前記下型55にはガイドブッシュ77
の下側においてガイドピン93を逃げる逃げ穴147が
設けられている。なお、前記ガイドピン75とガイドブ
ッシュ91とは図4において離れているが、実際にはガ
イドブッシュ91の内側及びガイドピン75の外側に同
時嵌合するリテーナによって連係嵌合しているものであ
る。そして、本来であればガイドブッシュ99を固定す
るパンチホルダを必要とするが、この実施形態ではパン
チヨーク87にガイドブッシュ99を固定することで型
厚を極力薄くすることができている。 【0023】前記ストリッパープレート83は、上述し
たように前記パンチヨーク87に対して上下相対動可能
に支持されている。即ち、ストリッパープレート83の
上面には係合ピン113,115がそれぞれ複数設けら
れ(但し、図4(a),図5ではそれぞれ各1本のみ示
している。)、各係合ピン113,115は前記パンチ
ヨーク87に設けられた係合穴117,119に嵌合支
持され、各係合ピン113,115に設けられたフラン
ジ部113a,115aが係合穴117,119の端部
周縁に係合している。パンチヨーク87には各フランジ
部113a,115aの相対移動を許容をする逃げ穴1
21,123が設けられている。そして、一方の逃げ穴
121内には係合ピン113を突出方向へ付勢するスプ
リング125が設けられている。即ち、スプリング12
5は係合ピン113のフランジ部113aとパンチヨー
ク87に着脱自在に取り付けられたバネ受127との間
に介設されている。このように、スプリング125を内
蔵方式とすることにより型厚を小さくすることができ
る。なお、前記上型取付ベース85には、前記ばね受1
27を逃げる逃げ部126が設けられている。従って、
ストリッパープレート83は係合ピン113,115の
フランジ部113a,115aがパンチヨーク87の係
合穴117,119の端部周縁に係合することによって
脱落が防止され、ストリッパープレート83はパンチヨ
ーク87に対して所定の間隔を保持するようスプリング
125によって付勢されている。 【0024】前記ストリッパープレート83には前記プ
レス加工部59においてプレス用パンチ129をガイド
するガイド孔131が設けられている。プレス用パンチ
129はパンチヨーク87のパンチ取付穴133に支持
されている。前記プレス用パンチ129と前記ストリッ
パープレート83のガイド孔131との間の隙間は僅か
なものに設定され、プレス用パンチ129とパンチ取付
穴133との間はこれよりも大きな隙間が持たされてい
る。なお、プレス加工部59とインサート成形部61と
を一体にすると、両部59,61での製品高さの関係か
らストリッパープレート83の下型55に対する上昇位
置は高くなり、その分プレス用パンチ129の長さを長
くしなければならなくなるが、プレス用パンチ129を
支持するストリッパープレート83のガイド孔131を
採用することによって確実にガイドすることができてい
る。又、プレス用パンチ129に対向して下型55の固
定プレート67にはプレス用ダイス137が取り付けら
れている。プレス用ダイス137の下側には下型取付ベ
ース69と下型中間プレート71とに貫通するスクラッ
プ排出孔139が設けられている。更に、プレス加工部
59においては、前記ストリッパープレート83に位置
決めピン141が設けられ、前記下型55の固定プレー
ト67にはリフターピン143が昇降自在に支持され、
その昇降動により所定高さに突出可能となっている。リ
フターピン143には上端に板材支持部143aが設け
られ、下端に係合部143bが設けられている。板材支
持部143aには板材143が支持され、板材143を
所定高さに保持、且つ搬送ガイドしている。前記下型中
間プレート71内にはリフターピン143を上方へ付勢
するリフタースプリング145が設けられている。スト
リッパープレート83にはリフターピン143を逃げる
逃げ凹部144が設けられている。 【0025】前記ストリッパープレート83には前記イ
ンサート成形部61において成形用の上型凹部149、
ゲート部151、及びスプールランナー部153が設け
られている。又、前記パンチヨーク87と上型取付ベー
ス85にもスプールランナー部155,157が設けら
れている。更に、上型取付ベース85には凹部159が
形成され、この凹部内にスプールランナー脱落プレート
161が昇降自在に支持されている。即ち、スプールラ
ンナー脱落プレート161にはプレート係合ピン163
が取り付けられ、このプレート係合ピン163が上型取
付ベース85の係合穴1165にスライド自在に支持さ
れている。プレート係合ピン163にはフランジ部16
3aが設けられ、係合穴165の端部周縁に係合してい
る。プレート係合ピン163にはねじ部163bが設け
られ、前記支持ピン103を共締めしている。これによ
って取付スペースをコンパクトに収めることができる。
スプールランナー脱落プレート161にはスプールラン
ナー部161aが設けられ、前記上型取付ベース85の
スプールランナー部157に対向している。前記上型取
付ベース85には図4(a),(b)のようにランナー
ロックピン167が固定されている。ランナーロックピ
ン167の下端には下側へ広くなるテーパ面を有した支
持部167aが設けられている。前記スプールランナー
脱落プレート161にはスプールランナー支持ピン16
7を貫通させる貫通穴161bが設けられている。そし
て、スプールランナー脱落プレート161が凹部159
内に入り込んだ状態でランナーロックピン167の支持
部167aがスプールランナー脱落プレート161の下
面側に突出し、スプールランナー169に係合している
のである。上型57の上型取付ベース85の上昇により
スプールランナー脱落プレート161が凹部159から
図4(a)のように突出すると、支持部167aは貫通
穴161b内に嵌入し、支持部167aがスプールラン
ナー169から離脱してスプールランナー169をスプ
ールランナー脱落プレート161に対し脱落させること
ができる。 【0026】前記下型55にはインサート成形部61に
おいて下型凹部171が設けられている。前記下型55
には下型凹部171に対して昇降可能なエジェクタピン
173が支持され、その昇降動により所定高さに突出可
能となっている。エジェクタピン173は固定プレート
67と下型中間プレート71を貫通し、下型取付ベース
69の収容部175内に突出している。収容部175内
にはエジェクタプレート177が昇降可能に配置されて
いる。このエジェクタプレート177に前記エジェクタ
ピン173の下端が固定され、且つエジェクタプレート
177の下面にスプリング受凹部179が設けられてい
る。又、下型取付ベース69には収容部175の底面に
スプリング受凹部181が設けられている。両凹部17
9,181間にエジェクタ用のエジェクタスプリング1
82が介設されている。又、エジェクタプレート177
の上面にはリターンピン183が固定されている。リタ
ーンピン183は固定プレート67及び下型中間プレー
ト71を貫通し、その上端が固定プレート67上に昇降
するように支持されている。そして、エジェクタプレー
ト177の上昇を油圧を用いるのではなく、エジェクタ
スプリング182の付勢力を用いるようにしているの
で、構造を極めてコンパクト化することができ、且つ油
圧配管なども必要とすることなく、下型55の下部側に
図1で示したスクラップコンベア51を無理なく配置す
ることができる。 【0027】又、インサート成形部61では成形品の高
さがあるため、本来であればプレス加工部59における
板材43の高さとインサート成形部61での板材43の
高さは異なるのであるが、それでは成形を確実に行なう
ことはできないため、プレス加工部59とインサート成
形部61とでの板材43の高さを同一とし、しかもその
昇降を同期させるようにしている。このため、前記リフ
ターピン143のリフタースプリング145による付勢
とエジェクタプレート177のエジェクタスプリング1
82による付勢との構造を採用し、双方ともスプリング
145,182を用いることにより、ピン143,17
3,183の昇降動作の同期を正確に行なわせている。
従って、プレス加工部59とインサート成形部61とで
の板材43の搬送高さを一致させながら昇降させること
ができ、連続的な同時成形を円滑に行なうことができ
る。 【0028】さらに、上記のように金型を一体型にする
ことによりプレス加工部59とインサート成形部61と
が型補強部を共用することになり、金型を著しくコンパ
クト化することができる。 【0029】図6は、前記プレス加工部59の作用説明
図であり、(a)は打抜き前の概略断面図、(b)は打
抜き後の概略断面図を示したものである。尚、作用説明
図であるため、プレス用パンチ129の形状は図4,図
5のものと若干異なっているが、基本構成は同一であ
る。上述したが、図6(a)のようにプレス用パンチ1
29とガイド孔131との間の隙間は僅かに形成され、
プレス用パンチ129を確実にガイドするようになって
いる。又、プレス用パンチ129とパンチ取付穴133
との間は隙間が大きく、ルーズな取付となっている。従
って、図6(b)のように打抜き加工する時、プレス用
パンチ129はガイド孔131に確実にガイドされ、プ
レス用パンチ129のパンチヨーク87に対する若干の
ズレはパンチ取付穴133に対する隙間によって逃げる
ことができる。このような構造はプレスをインサート成
形部61の昇降スピードに合わせるから可能となってい
る。このように昇降スピードを遅くできるのは、多品種
少量生産を目的とするからである。そして、プレス用パ
ンチ129の正確なガイドによってインサート物の加工
精度を上げることができ、上述のインサート成形部61
でのインサート精度を向上させることが可能となる。 【0030】図7は前記リフターピン143とエジェク
タピン173との同期を説明する概略断面図である。
(a)は成形前、(b)は成形中、(c)は成形後の状
態を示している。まず(a)のようにリフターピン14
3はリフタースプリング145の付勢によって固定プレ
ート67から所定高さまで突出した状態にあり、その板
材支持部143aに板材43を支持案内している。そし
て、(b)のように上型57を下型55に密着させるよ
うに下降させ、プレス加工部ではプレス加工を行ない、
インサート成形部では樹脂部185のインサート成形を
行なう。次に(c)のように上型57が上昇すると、リ
フターピン143はリフタースプリング145によって
付勢され上昇する。又、エジェクタピン173とリター
ンピン183とはエジェクタスプリング182によるエ
ジェクタプレート177の付勢によって上昇する。これ
らエジェクタピン173、リターンピン183と、及び
リフターピン143は、スプリング145,182によ
る付勢で略同期して行なうことができ、製品に無理な力
を付加させず、プレス加工とインサート成形とを確実に
行なうことができ、搬送も無理なく行なうことができ
る。また、油圧によるエジェクタを利用しないので構造
が極めて簡単であり、樹脂部185の金型内における設
定位置も自由に選択することができる。従って、金型内
プレス付加バランスを考慮し、インサート成形部61を
金型センターよりオフセットして設け、付加バランスを
取ることができる。 【0031】図8は、ストリッパープレート83の構造
を利用して樹脂のゲートを切断する説明図である。
(a)はゲート切断前、(b)はゲート切断後の状態を
示す概略断面図である。(a)ではスプールランナー部
153,155と上型凹部149、下型凹部171間に
樹脂が満たされている状態を示している。これによって
樹脂部185の成形を行なっている。次に、(b)のよ
うにストリッパープレート83の上昇前にパンチヨーク
87が上昇するため、ストリッパープレート83が板材
43を押さえた状態でスプールランナー169が引き抜
かれ、ゲート部151が切断されるのである。 【0032】図9は成形品の製造過程を示す斜視図であ
る。Aの領域がプレス加工部で行なわれ、Bの領域がイ
ンサート成形部で行なわれ、Cが切断部での切断を示し
ている。例えば、プレス加工部ではブランク抜き、ブラ
ンク分配、ジョイント切断、ブスバー曲げ、ジョイント
切断などの順でプレス加工が行なわれている。Bのイン
サート成形部では樹脂部185のインサート成形が行な
われている。Cの切断部では成形品187の切落としが
行なわれている。 【0033】次に、図4により金型の下降、上昇順序に
ついて説明する。図4右側の丸で囲んだ数字が順序を示
し、ダッシュの付いたものは金型が上昇する順序を示
し、ダッシュの無いものは金型が下降する順序を示して
いる。例えば、上型57の下降により、まずの間隔が
詰められ、ストリッパープレート83がの矢印で示す
下端側に位置することになる。次いで、の間隔が詰め
られるというように動作する。 【0034】(金型下降時)ではリターンピン183
の位置まで型締めが行なわれ、位置決めピン141とリ
フターピン143とにより板材43の位置決めが行なわ
れる。ではランナー取出用スペースが閉じられる。
ではスプールランナー脱落プレート161が凹部159
内に嵌入する。では板材43を支持しているリフター
ピン143、リターンピン183、及びエジェクタピン
173を下げる。ではプレス用パンチ129が下降
し、板材43を打抜く。 【0035】(金型上昇時)´ではプレス用パンチ1
29が材料43より抜け出る。´では製品部が開かれ
る。´ではランナー取出スペースが開き、同時にゲー
ト部151が切断される。´,´ではランナーロッ
クピン167がスプールランナー169から外れ、同時
に成形品部が更に開く。 【0036】このような金型の下降、上昇の連続によっ
てプレス加工部59ではプレス加工が行なわれ、インサ
ート成形部61では樹脂部のインサート成形が行なわ
れ、切断部63では成形品の切断、切離しが行なわれ
る。切断部63で切り離された製品は、図2の矢印で示
すようにシュート部79から自動的に滑落排出されるも
のである。 【0037】図10,図11は他の実施形態に係る連続
成形用一体金型189を示している。この連続成形用一
体金型189も図1で示す連続製造装置49に用いられ
るもので、基本的には図2,図3の連続成形用一体金型
53と同一構成であり、対応する構成部分には同符号を
付して説明し、また重複した説明は省略する。 【0038】この連続成形用一体金型189でも下型1
91、上型193にプレス加工部59、インサート成形
部61、切断部63が連続して一体に形成されている。
ただ、この連続成形用一体金型189で成形される成形
品は図2,図3の連続成形用一体金型53で成形される
成形品とは異なった物を成形するものである。そして、
この連続成形用一体金型189のシュート部195は図
10(a),(c)のように設けられ、成形品を連続製
造装置49の正面側に滑落排出するようになっている。
従って、成形品の取出しが容易となる。 【0039】 【発明の効果】以上より明らかなように請求項1の発明
によれば、リフターピンとエジェクタピンとを簡単に同
期させることができ、連続的な同時成形を無理なく行な
うことができる。又、エジェクタピンをエジェクタスプ
リングによって付勢するようにしたから、油圧装置を用
いる場合に比べて構造が極めて簡単となり、金型のコス
トダウンを図ることができると共に、スクラップコンベ
ア等の他装置の配置も極めて容易となる。 【0040】また、請求項1の発明では、インサート成
形部のリターンピンもリフターピンと容易に同期させる
ことができ、連続的な同時成形を更に確実に行わせるこ
とができる。 【0041】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る連続製造装置の概略
全体図である。 【図2】本発明の一実施形態に係る連続成形用複合一体
金型の下型を示し、(a)は平面図、(b)は正面断面
図、(c)は側面断面図である。 【図3】本発明の一実施形態に係る連続成形用複合一体
金型の上型を示し、(a)は下面図、(b)は正面断面
図、(c)は側面断面図である。 【図4】本発明の一実施形態に係り、(a)は連続成形
用複合一体金型の組立状態を示す概略全体断面図、
(b)はランナーロックピンの作用を示す要部拡大断面
図である。 【図5】本発明の一実施形態に係る連続成形用複合一体
金型の型締め状態を示す概略全体断面図である。 【図6】本発明の一実施形態に係るプレス用パンチのガ
イドを説明し、(a)はプレス前の断面図、(b)はプ
レス後の断面図である。 【図7】本発明の一実施形態に係るリフターピンとエジ
ェクタピンとの同期を説明する断面図であり、(a)は
成形前の断面図、(b)は成形中の断面図、(c)は成
形後の断面図である。 【図8】本発明の一実施形態に係るゲートの切断を示
し、(a)はゲート切断前の断面図、(b)はゲート切
断後の断面図である。 【図9】本発明の一実施形態に係る成形工程の一例を示
す斜視図である。 【図10】本発明の他の実施形態に係る連続成形用複合
一体金型の下型を示し、(a)は平面図、(b)は正面
断面図、(c)は側面断面図である。 【図11】本発明の他の実施形態に係る連続成形用複合
一体金型の上型を示し、(a)は下面図、(b)は正面
断面図、(c)は側面断面図である。 【図12】従来例に係る連続製造装置の全体概略構成図
である。 【符号の説明】 13 可動台 29 固定台 43 板材 49 連続製造装置 53,189 連続成形用複合一体金型 55 下型 57 上型 59 プレス加工部 61 インサート成形部 63 切断部 143 リフターピン 145 リフタースプリング 173 エジェクタピン 177 エジェクタプレート 182 エジェクタスプリング 183 リターンピン
フロントページの続き (72)発明者 浜 康之 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−24869(JP,A) 特開 平3−268830(JP,A) 特開 昭61−293820(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B21D 28/00 - 28/36

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 搬送される帯状の板材に連続的に同時成
    形を行なう下型及び上型からなり、 該下型及び上型に、板材の搬送方向に沿って該板材に抜
    き加工等を施すプレス加工部と、インサート成形を施す
    インサート成形部と、成形品を分断する切断部とを連続
    して一体に設け、 前記下型に、前記プレス加工部で昇降動により所定高さ
    に突出可能に支持され前記板材を搬送ガイドするリフタ
    ーピンを設けると共に、該リフターピンを前記所定高さ
    位置へ付勢するリフタースプリングを設け、且つ前記イ
    ンサート成形部で昇降動により所定高さに突出可能に支
    持され成形品を所定高さに押し上げ移動させるエジェク
    タピンを設けると共に、該エジェクタピンを前記所定高
    さ位置へ付勢するエジェクタスプリングを設け、前記エ
    ジェクタピンは、前記下型内に昇降自在に支持されたエ
    ジェクタプレートに固定され、前記下型に対して昇降動
    により所定高さに突出可能に支持され前記板材を所定高
    さへ押し上げるリターンピンを前記エジェクタプレート
    に固定し、前記エジェクタスプリングは前記エジェクタ
    プレートを付勢することを特徴とする連続成形用複合一
    体金型。
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