JP3515218B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents
湿式画像形成装置Info
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Description
ス、プリンタ等の湿式画像形成装置に係り、詳しくは、
潜像担持体表面に形成されたトナー像に対して、該トナ
ー像を形成するトナー粒子と同極性の電圧を印加する電
圧印加手段を備えた湿式画像形成装置に関するものであ
る。
を、液体キャリアにトナーが分散されてなる現像液を用
いて現像することによりトナー像を形成し、この現像さ
れたトナー像を転写装置を用いて記録材に転写して画像
形成を行なう湿式画像形成装置が知られている。
現像液を蓄える現像液貯蔵手段内を清掃する場合や画像
形成装置を移動させる場合等に、現像液貯蔵手段から使
用中の現像液を抜取り、装置外で新たに調合された現像
液を現像液貯蔵手段に収納して該現像液を使用して画像
形成をおこなったり、現像液を抜き取った後、現像液貯
蔵手段中で現像液を新たに現像液を調合して該現像液を
使用して画像形成を行うことがある。ここで、現像液の
調合とは、液体キャリアに必要量のトナーを分散させる
ことをいう。
湿式画像形成装置においては、新たに調合した現像液を
用いて画像形成を行なう場合、該現像液が一定枚数の画
像形成に用いられるまでの間は、形成される画像に文字
太りが生じたり、該画像のシャープネスが低下したりす
る等の画質低下が生じることが判明した。そして、この
ような画質低下の原因について研究を重ねた結果、係る
画質低下は新たに調合された現像液中のトナーから極性
基が解離することに起因するものであることが明らかに
なった。以下、研究の結果明らかになった画質低下の発
生原因について説明する。
像液を調合した場合、該現像液中で投入された各トナー
粒子から極性基が化学平衡に達するまで解離して、各ト
ナー粒子における質量当たりの帯電量(以下、比帯電量
という)が低下する。そして、この比帯電量が低下した
トナー粒子を用いて潜像担持体表面に形成された潜像を
現像した場合、該潜像とトナー粒子との静電的な吸着力
が弱くなり、潜像担持体表面においてトナー像を形成す
るトナー粒子が転写時等に位置ズレを起こしやすくな
る。このため、このトナーの位置ズレにより最終的に形
成される画像に文字太り等の画質低下が生じるのであ
る。
着力が弱くなるのに伴い、トナー像を形成するトナー粒
子の凝集力(コヒージョン)が低下する。このため、転
写装置で該トナー像を記録材に転写する際にトナー像の
つぶれが生じやすくなり、このことも、最終的に形成さ
れる画像に文字つぶれやシャープネス等の画質の低下を
生じさせる理由となる。
と、潜像担持体に形成された潜像に対して本来付着すべ
き量よりも多量のトナーが潜像に静電的に付着するよう
になる。このこともまた、最終的に形成される画像に、
シャープネスの低下、像のつぶれ等の画質の低下を生じ
させる理由となる。
画像形成を行なう場合であっても、該現像液を一定枚数
以上の画像形成に用いた後は、先述の画像不良は解消さ
れる。これは、現像液中のトナーが使用されることに伴
って、その使用されたトナーから解離した極性基によ
り、該現像液における極性基の濃度が高くなることによ
る。すなわち、現像液における極性基の濃度が高くなる
と、現像液のトナー像度を一定に保つために該現像液に
対してトナーの補給がなされても、この新たに補給され
たトナーから極性基が解離しにくくなる。このため、極
性基が解離することにより比帯電量が低下したトナーが
画像形成に用いられ、形成される画像に画質の低下が生
じることがなくなるのである。
した画像の枚数と、該画像の画質の関係を具体的に説明
する。画質を示す指標としては、シャープネスを用い
る。図2は、新たに調合した現像液を画像形成に用いた
枚数と、形成された画像のシャープネスのランク評価と
の関係を実験により確認した結果を示すグラフである。
このグラフにおいては、シャープネスのランクは数字が
大きいほどシャープネスが良好であることを示し、実用
に耐えうる許容ランクをランク3と評価した。確認の結
果、現像液調合直後にシャープネスはランク2程度ま
で、急速に低下した。これは、先述のように現像液中の
トナー粒子から極性基が急速に解離することにより該ト
ナーの比帯電量が急速に低下し、この比帯電量が低下し
たトナー粒子により潜像が現像されるためである。
の枚数が増えるにつれて、形成される画像のシャープネ
スは徐々に上昇する。図2に示すように2,000枚の
画像形成を行なった時点ではシャープネスはランク3程
度まで回復し、4,000枚の画像形成を行なった時点
ではシャープネスはランク4程度まで回復する。これ
は、先述のようにトナー粒子から極性基が解離すること
により現像液における極性基の濃度が上昇して新たに補
給されたトナーから極性基が解離しにくくなることに起
因して、比帯電量の低下したトナー粒子により現像がな
されることが徐々に少なくなるためである。
おいては、新たに調合した現像液を用いて画像を形成す
ると、該画像に文字太り、像つぶれ、シャープネスの低
下などの画像不良が発生し、新たに調合した現像液を用
いて一定枚数の画像を形成するまで該画像不要を解消す
ることはできなかった。
ものであり、その目的とするところは、新たに調合した
現像液を用いて画像形成を行なった際に生じる、文字太
り、シャープネスの低下等の画像不良の発生を防止し、
現像液を新たに調合した直後であっても、良好な画像を
形成することができる湿式画像形成装置を提供すること
にある。
に、請求項1の湿式画像形成装置は、表面に潜像が形成
される潜像担持体と、液体キャリアにトナーが分散され
てなる現像液を貯蔵する現像液貯蔵手段と、前記現像液
貯蔵手段から供給される現像液を用いて前記潜像を現像
し、前記潜像担持体の表面にトナー像を形成する湿式現
像装置と、転写電界を用いて、前記トナー像を記録材に
転写する転写装置と、前記転写装置が前記トナー像を前
記記録材に転写する前に、該トナー像に対して該トナー
像を形成するトナー粒子と同極性の電圧を印加する電圧
印加手段と、前記現像液が新たに調合された後に該現像
液を用いて現像された前記現像回数を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された前記現像回数に基づい
て、前記電圧印加手段が前記トナー像に対して印加する
電圧を制御する印加電圧制御手段と、を備えたことを特
徴とするものである。
求項1の湿式画像形成装置であって、前記記憶手段に記
憶された前記現像回数をリセットするためのセット手段
を備えたことを特徴とするものである。
求項1の湿式画像形成装置であって、装置本体の電源投
入時に、前記現像液貯蔵手段に貯蔵された現像液が新た
に調合された現像液であるか否かを検知する液質検知手
段と、前記現像液が新たに調合された現像液であると前
記液質検知手段が検知すると、前記記憶手段に記憶され
た前記現像回数をリセットするリセット手段と、を備え
たことを特徴とするものである。
求項1の湿式画像形成装置であって、前記現像液貯蔵手
段内に現像液が存するか否かを検知する液量検知手段
と、装置本体の電源が投入された際に前記液量検知手段
が前記現像液貯蔵手段内に現像液がないと検知すると、
前記記憶部に記憶された前記現像回数をリセットするリ
セット手段と、を備えたことを特徴とするものである。
求項1の湿式画像形成装置であって、前記現像液貯蔵手
段に現像液を補給する現像液補給タンクと、前記現像液
貯蔵手段と現像液補給タンクとの間に設けられた、該現
像液貯蔵手段と該現像液補充タンクとが連通した開状態
と、該現像液貯蔵手段と該現像液補充タンクとが切断さ
れた閉状態とを選択的に採りうる補給弁と、前記開状態
と前記閉状態とを採りうるように前記補給弁を駆動する
補給弁駆動装置と、前記補給弁駆動手段を制御して、装
置本体の電源がON状態にあると前記補給弁を開状態と
し該電源がOFF状態にあると該補給弁を閉状態とする
補給弁制御手段と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
求項1の湿式画像形成装置であって、前記現像液貯蔵手
段に現像液を補給する現像液補給タンクと、前記現像液
貯蔵手段と現像液補給タンクとの間に設けられた、該現
像液貯蔵手段と該現像液補充タンクとが連通した開状態
と、該現像液貯蔵手段と該現像液補充タンクとが切断さ
れた閉状態とを選択的に採りうる補給弁と、前記開状態
と前記閉状態とを取りうるように前記補給弁を駆動する
補給弁駆動装置と、筐体開口部に設けられたドア部と、
前記ドア部が開状態にあるか閉状態にあるかを検知する
ドア部検知手段と、前記ドア部検知手段が前記ドア部が
開状態にあると検知すると、前記補給弁駆動装置を制御
して、前記補給弁を閉状態とする補給弁制御手段と、を
備えたことを特徴とするものである。
求項1の湿式画像形成装置であって、前記電圧印加手段
が前記トナー像を形成するトナー粒子に対して印加する
電圧に応じて、前記転写電界の強さを制御する転写電界
制御手段を備えたことを特徴とするものである。
求項1の湿式画像形成装置であって、前記電圧印加手段
を、前記潜像担持に近接した近接位置と該潜像担持体か
ら離間した離間位置との間で移動させる電圧印加手段移
動手段と、前記電圧印加手段が前記潜像担持体に対して
電圧の印加を行なわない際には、前記電圧印加手段移動
手段を用いて該電圧印加手段を該潜像担持体から離間し
た状態とする位置制御手段と、を備えたことを特徴とす
るものである。
いては、現像液が新たに調合された後に、該現像液を用
いて形成された画像の枚数を記憶手段が記憶する。そし
て、記憶された枚数に基づいて印加電圧制御手段が電圧
印加手段を制御する。すなわち、現像液を新たに調合し
た後であって一定枚数の画像形成がなされるまでの間
の、現像液中におけるトナー粒子の比帯電量の低下が著
しく最終的に形成される画像に画像不良が生じやすい状
態にある間は、電極印加手段がトナー像を形成するトナ
ー粒子に対して印加する該トナー粒子と同極性の電圧を
強くする。そうすると、トナー像を形成するトナー粒子
が、潜像担持体に対して強い押圧力で静電的に押しつけ
られることになる。
新たに調合された現像液を用いる際に、リセット手段が
記憶手段に記憶された新たに現像液が調合された後に該
現像液を用いて形成された画像の数をリセットする。こ
のため、新たに調合された現像液を用いて形成された画
像の数が正確にカウントされ、形成される画像に画像不
良が生じやすい状態にある時点で、電圧印加手段がトナ
ー像を形成する各トナー粒子に対して確実に電圧を印加
する。
液質検知装置が現像液タンク中に蓄えられた現像液が新
たに調合されたものであるか否かを検知し、該現像液が
新たに調合されたものであれば、リセット手段が記憶手
段に記憶された新たに現像液が調合された後に該現像液
を用いて形成された画像の数をリセットする。このた
め、新たに調合された現像液を用いる際に操作者が特別
な操作をしなくも、記憶手段がリセットされる。
電源が投入された際に、液量検知センサが現像液タンク
内に現像液が存在するか否かを検知する。そして、現像
液タンクに現像液が存在していないと検知されると、す
なわち、画像形成を行なうために現像液を新たに調合し
該現像液を用いることが必要であると検知されると、リ
セット手段が記憶手段に記憶された新たに現像液が調合
された後に該現像液を用いて形成された画像の数をリセ
ットする。すなわち、現像液を交換して新たな現像液を
使用するに際して、使用済みの現像液が現像液タンクか
ら抜き取られてタンクが空の状態にあると、電源が投入
された時点で記憶手段がリセットされる。よって、現像
液を交換する際に操作者が特別な操作をしなくても、記
憶手段がリセットされることになる。
装置本体の電源がOFF状態となると、補給弁制御手段
が補給弁駆動手段を制御して、現像液タンクに現像液を
補給する現像液補給タンクと該現像液タンクとの間に設
けられた補給弁を閉状態とする。このため、現像液タン
ク内の現像液を交換するに際して装置本体の電源をOF
Fとすると、上記補給弁が閉状態となる。よって、上記
補給弁を設けずに現像液タンク内の現像液を交換する際
に生じる、現像液補充タンク内の現像液が現像液タンク
へと不必要に流入することや、現像液補充タンク内の現
像液が装置本体内へとこぼれ出ることが防止される。
筐体開口部に設けられたドア部が開状態にあるとドア検
知手段が検知すると、補給弁制御手段が補給弁駆動手段
を制御して現像液タンクに現像液を補給する現像液補給
タンクと該現像液タンクとの間に設けられた補給補給弁
を閉状態とする。このため、現像液タンク内の現像液を
交換するためにドア部が開状態とされると補給補給弁が
閉状態となる。よって、上記補給補給弁を設けずに現像
液タンク内の現像液を交換する際に生じる、現像液補充
タンク内の現像液が現像液タンクへと不必要に流入する
ことや、現像液補充タンク内の現像液が装置本体内へと
こぼれ出ることが防止される。
電圧印加手段がトナー像に対して印加する該トナー像を
形成する各トナー粒子と同極性の電圧の強さに応じて、
潜像担持体から記録材へとトナー像を転写する転写電界
の強さを転写電界制御手段が制御する。すなわち、電圧
印加手段がトナー像に対して印加する電圧が強く、トナ
ー粒子の周辺に位置する液体キャリアの量が少なくな
り、潜像担持体から記録材へ静電泳動によるトナー転写
がなされにくい状態にある場合には、転写電界を比較的
強くする。一方、トナー像に印加される電圧が低く、ト
ナー像の転写がされやすい状態にある場合は、印加する
転写電圧を比較的弱くする。
電圧印加手段が潜像担持体表面に形成されたトナー像に
電圧を印加を行なわない際には、電圧印加手段移動装置
を用いて、該電圧印加手段を潜像担持体から離間した位
置へと移動させる。よって、潜像担持体表面のトナー
像、または該トナー像周辺の液体キャリアに電圧印加手
段に接触することが防止される。
である電子写真装置(以下、複写機という)の一例につ
いて説明する。図1は、この一例の複写機の概略構成を
示す正面図である。潜像担持体である感光体ドラム1
は、複写時には図示されていない駆動装置により一定速
度で矢印a方向に回転駆動され、コロナ放電器等からな
る帯電チャージャ2により均一に帯電される。そして、
感光体ドラム1表面を図示されていない露光装置により
画像信号に基づいて変調されたレーザ光3が走査し、こ
のレーザ光3により静電潜像が形成され、イレーサー4
により作像領域外が除電される。
潜像は湿式現像装置5により現像されトナー像が形成さ
れる。そして、このトナー像を形成する各トナー粒子に
は、電圧印加手段としての電界ローラ40により該トナ
ー粒子と同極性の電圧が印加されて、該トナー像が感光
体ドラム1に静電的に押圧される。この感光体ドラム1
に押圧されたトナー像は、図示を省略する給紙装置から
送り込まれ、搬送ローラ6により搬送される記録紙7に
転写される。転写は、感光体ドラム1の近傍に設けられ
た転写装置としての転写チャージャ8が、液体キャリア
で満たされた状態にある感光体ドラム1と記録紙7との
間に転写電界を生じさせ、トナー像を形成する各トナー
粒子を感光体ドラム1から転写紙7へと静電泳動させる
ことにより実現される。
ム1から分離されて、搬送ベルト10に静電的に吸着さ
れながら搬送され、定着装置9によりトナーが定着され
て装置外へと排出される。
リーニング装置11により残留トナーが除去され、除電
チャージャ12により残留電荷が除去されて、次の複写
に備えられる。
設され、感光体ドラム1と0.1mm乃至0.2mmの
間隔をもって対向し、矢印に示す感光体ドラム1の回転
方向とは逆方向に感光体ドラム1よりも速い周速で回転
駆動される。この現像ローラ13には現像容器15に固
定された清掃部材としてのスクレーパ16の先端が当接
して常に現像ローラ13表面をクリーニングする。現像
容器15の上端には、現像液を供給する現像液供給部と
しての供給ノズル17が配設され、現像容器15内に現
像液を供給する。また、この供給ノズル17には、導管
18を通して、ポンプモータ19により駆動されるポン
プなどの供給装置20によって、現像液タンク21から
現像液が供給される。
像ローラ13とスクレーパ16との働きにより感光体ド
ラム1の表面へと搬送され、感光体ドラム1と現像ロー
ラ13との間に流れ込み感光体ドラム1に形成された潜
像を現像しトナー像を形成する。
通過した現像液と現像に用いられた後の現像液とは、現
像容器15の底部に形成された液受部22に回収され
る。また、感光体ドラム1の近傍には、感光体ドラム1
と0.05mmの微少間隔で、感光体ドラム1と同方向
に回転駆動されるスクイズローラ23が設けられてい
る。このスクイズローラ23により感光体ドラム1表面
の過剰な現像液が掻き落とされ、スクイズローラ23に
付着した現像液はさらにスクレーパ24により掻き落と
されて液受部22に回収される。そして、これらの液受
部22に回収された現像液は、液受部22に設けられた
排出口25と該排出口25に連なる回収パイプ26とを
介して、現像液タンク21へと戻される。係る動作によ
り、現像液は循環供給される。
成されたトナー像に電圧を印加して該トナー像を感光体
ドラム1に体して静電的に押圧する電界ローラ40を備
えている。電界ローラ40は導電体から形成され、感光
体ドラム1と50μmの間隔で設けられている。また、
電界ローラ40の表面を絶縁体でコーディングしてもよ
い。この電界ローラ40には、トナー像を形成するトナ
ー粒子と同極性の電圧が印加され、感光体ドラム1と電
界ローラ40との間にトナーを感光体ドラム1に押圧す
る方向の電界を発生させる。
ム1に圧接すように配設されたクリーニングローラ27
とクリーニングブレード33とを備える。クリーニング
ローラ27は例えばスポンジ状のフォームローラとして
形成され、クリーニングブレード33はゴムなどの弾性
体で形成される。また、クリーニング容器28の上端部
に、図示を省略する導管を介して現像液タンク21から
現像液が供給され、この現像液がクリーニングローラ2
7へと至る。クリーニングローラ27は感光体ドラム1
から残留トナーと紙粉とを含む現像液を回収し、この回
収されたトナー及び紙粉を含む現像液は、クリーニング
ローラ27に接触配置された絞りローラ29により絞り
取られ、クリーニング容器28の底部に形成された液受
部30に回収される。この液受部30は、液排出口31
を有し、回収したクリーニング液を図示を省略した回収
パイプにより現像液タンク21へと排出する。また、供
給される現像液がそのままクリーニングローラ27に供
給されると、現像液がクリーニングローラ27の長さ方
向全域に行き渡らない恐れがあるので、拡散板32を設
けている。
ナーを定着する定着装置9を備える。定着装置9は、加
熱ローラ36と加圧ローラ37とを有し、記録紙7が両
ローラ36、37の形成するニップ部を通過する際、加
熱ローラ36のヒータ38からの熱を受けて転写紙7表
面のトナー像の定着がなされる。
液タンク21に蓄えられた現像液の電着電流検知する電
着電流検出装置としての検出器と、検出器が検出した電
着電流に基づいて、電界ローラ40が感光体ドラム1に
形成されたトナー像に対して印加する電圧を制御する印
加電圧制御手段とを備えている。ここで、電着電流と
は、現像液中に一定間隔で設けられた二つの電極間に一
定の電圧を印加した場合に、該現像液中を流れる電流を
いう。係る電着電流は、現像液中においてトナーからど
の程度極性基が解離するかによりその値が変化する。図
3は検出器50の概略構成図であり、図4は検出器50
と印加電圧制御手段51とを用いた電界ローラ40がト
ナー像へと印加する電圧の制御を説明する説明図であ
る。
現像液タンク21中の現像液に浸る状態で取り付けられ
る一対の電極板50a、50bを備え、両電極板間に一
定の電圧Vsを印加した際に現像液中を流れる電流であ
る電着電流Ioを検知するものである。また、印加電圧
制御手段51は、検知された電着電流から電界ローラ4
0に印加すべき電圧を特定するマイクロプロセッサ部
と、特定された電圧を電界ローラ40に印加する電源部
とを備えている。
かかわらず、電界ローラ40が感光体ドラム1表面のト
ナー像に対して印加する電圧を制御せずに該電圧を固定
した状態で画像形成をおこなった場合、最終的に形成さ
れる画像の画質が変化する。図5は、電界ローラ40が
感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像に印加する
電圧を一定(0V)とした場合の、電着電流値と画質を
示す指標であるシャープネスとの関係を示すグラフであ
る。図5から読み取れるように、電着電流Ioが高いほ
ど、すなわち現像液中におけるトナー粒子が比帯電量の
低下を生じにくい状態にあるほど画質は良くなり、電着
電流Ioが低いほど、すなわち現像液中におけるトナー
粒子が比帯電量の低下を生じやすい状態あるほど画質が
悪くなる。例えば、新たに調合した現像液等の、極性基
の解離が顕著であり比帯電量の低下したトナー粒子を多
量に含む現像液を用いた場合、良好な画質を得ることは
できない。
場合、電界ローラ40に印加される印加電圧が変化する
と、最終的に形成される画像の画質が変化する。すなわ
ち、トナー像を形成するトナー粒子と同極性である電界
ローラ40に印加する印加電圧の絶対値が大きいと、ト
ナー像を形成するトナー粒子が感光体ドラム1に対して
押圧される押圧力が強くなり、感光体ドラム1表面にお
いてトナー像を形成する各トナー粒子の凝縮力(コヒー
ジョン)が高くなる。このため、感光体ドラム1表面に
おけるトナー粒子の移動や、転写紙7への転写時におけ
るトナー像のつぶれが生じにくくなり、最終的に形成さ
れる画像の画質が良くなるのである。一方、電界ローラ
40に印加する印加電圧の絶対値を小さくすると、感光
体ドラム1の表面においてトナー像を形成するトナー粒
子間の凝縮力(コヒージョン)が低くなり、最終的に形
成される画像の画質は悪くなる。
(Io=22mμA)とした場合の、電界ローラ40に
印加される電圧である印加電圧と、画質を示す指標とし
てのシャープネスとの関係を示すグラフである。図6か
らも印加電圧の絶対値が低く、トナー像を感光体ドラム
1に押圧する押圧力が弱いほど画質は悪くなり、印加電
圧の絶対値が高く該像を感光異体に押し付ける押圧力が
強いほど画質が良くなることが読み取れる。
流Ioと画質との関係、及び印加電圧と画質との関係を
利用して、電着電流Ioが低い現像液を用いる場合であ
っても良好な画質の画像を得ることができるように印加
電圧を変化さている。すなわち、電着電流Ioが低く印
加電圧を加えずに複写を行なうと良好な画質を得られな
い場合に、トナー像を形成するトナー粒子に電界ローラ
40が印加する該トナー粒子と同極性の電圧の絶対値を
高くし、トナー像を形成する各トナー粒子の凝集力を高
めることで画質の低下を防止している。
ランク5とするために、電着電流Ioの値に応じて電界
ローラ40に加えるべき印加電圧の値を示したグラフで
ある。このグラフから、たとえ現像液の電着電流Ioが
低い値であっても、十分な印加電圧を電界ローラ40に
加えれば良好な画像(シャープネスのランクが5の画
像)を得ることができることが読み取れる。例えば、電
着電流Ioが15mμAしかなく、電界ローラ40に電
圧を加えなければシャープネスのランクが1程度の画像
しか得られない場合であっても(図5参照)、電界ロー
ラ40に−1200V程度の電圧を印加すればシャープ
ネスランク5の良好な画像を形成することができる。
せるために、図7に示した関係、すなわち電着電流Io
と電着電流Ioに応じて電界ローラ40に印加すべき電
圧との関係がデータテーブルとして上記印加電圧制御手
段51のマイクロプロセッサ部に保存されている。そし
て、該データテーブルに基づいて、印加制御手段51の
電源部が電界ローラ40へと最適な電圧を印加する。
電着電流Ioに基づいて電界ローラ40に印加する電圧
をデータテーブルに基づいて略無段階に制御したが、電
界ローラ40に印加する印加電圧を段階的に制御しても
良い。図8は係る制御の一例を示すフローチャートであ
る。この制御では、検出器50により検出された電着電
流Ioが45mμA以上であれば電界ローラ40に印加
電圧の印加は行なわない。また、電着電流Ioが45m
μAより小さく35mμA以上であれば、電界ローラ4
0に−750Vの電圧を印加する。また、電着電流Io
が35mμAより小さく22mμA以上であれば、電界
ローラ40に−1000Vの電圧を印加する。さらに、
電着電流Ioが22mμAよりも小さい場合は、−12
50Vの電圧を電界ローラ40に印加する。なお、図9
として、係る制御を行なった場合の検出された電着電流
Ioと電界ローラ40に加えるべき印加電圧の値との関
係を表すグラフを示す。この制御によってもまた、電着
電流Ioが低い現像液を用いる場合であっても、良好な
画質の画像を得ることができる。
界ローラ40に印加する印加電圧を略無段階に、または
段階的に制御することに代えて、検出された電着電流I
oに基づいて電圧の印加をON、OFFするだけでもあ
る程度の効果が期待できる。例えば、検出された電着電
流Ioが35mμA以上であるときは電界ローラ40へ
の電圧の印加をOFFし、35mμA以上である場合に
は電界ローラ40への電圧の印加をONとする。
21に現像液を補給する現像液補給タンク80と、現像
液タンク21と現像液補給タンク80とを連通させる開
状態と両タンクを切断させる閉状態とを取りうる補給弁
81と、補給弁81を駆動する補給弁駆動装置としての
ソレノイド82と、ソレノイド82を制御して、装置本
体の電源がON状態にあると補給弁81を開状態とし、
装置本体の電源がOFF状態にあると補給弁81を閉状
態とする補給弁制御手段としてのマイクロプロセッサ8
3とを設けることが望ましい。図10は、係る構成を採
用した複写機の要部を示す説明図である。
は補給タンク80からの現像液を一旦蓄えて、その後に
該現像液を現像液タンク21へと補給するための中間貯
蔵部84が取り付けられていている。また、この中間貯
蔵部84の上部には受部84aが設けられ、受部84a
には補給タンク80の開口部が嵌合される。また、中間
貯蔵部84の底部には開状態と閉状態をとりうる補給弁
81が取り付けられている。そして、この補給弁81は
マイクロプロセッサ83により制御されるソレノイド8
2により駆動され、装置本体の電源スイッチ85がON
であると開状態に、該スイッチがOFFであると閉状態
とされる。
80、補給弁81等を設ければ、現像液タンク21内の
現像液を交換するにあたり装置本体の電源スイッチ85
がOFFとされると、現像液補給タンク80と現像液タ
ンク21とが補給弁81により切断されて、現像液補給
タンク80から現像液タンク21へと現像液が流入する
ことがなくなる。このため、現像液タンク21中の現像
液を交換するに際して該タンクから使用済の現像液を抜
き取ることに伴い現像液補給タンク80から現像液が流
出することや、現像液の交換時に現像液補給ボトル80
から現像液がこぼれて装置を汚すことが防止される。
により補給弁81を制御するマイクロプロセッサ83を
設けることに代えて、この複写機に、装置本体を形成す
る筐体の開口部に取り付けられたドア部(図示を省略す
る)と、該ドアが開状態にあるか閉状態にあるかを検知
するドア部検知手段としてのドアスイッチ90と、ドア
部が開状態であると検知されるとソレノイド82を用い
て補給弁81を閉状態とする補給弁制御手段としてのソ
レノイド回路91と設けてもよい。図11は、係る構成
を採用した場合の補給弁81の制御を示す説明図であ
る。
電を行うソレノイド回路91中にドアスイッチ90を設
ける。そして、このドアスイッチ90をドア部の開閉動
作に連動して操作されるように構成し、ドア部が閉めら
れるとソレノイド82への通電がなされ補給弁81が開
状態となり、ドア部が開けられるとソレノイド82への
通電が遮断され補給弁81が閉状態となるようにする。
この構成を採用すれば、現像液タンク21中の現像液を
交換するためにドア部が開けられると、現像液補給タン
ク80と現像液タンク21とが補給弁81により切断さ
れて、現像液補給タンク80から現像液タンク21へと
現像液が流入することがなくなる。このため、この構成
を採用することによってもまた、現像液補給タンク80
から現像液が流出することや、現像液がこぼれて装置を
汚すことが防止される。
0がトナー像を形成するトナー粒子に対して印加する電
圧に応じて、転写電界を制御する転写電界制御手段とし
てのマイクロプロセッサ95(図4参照)を設けること
が望ましい。マイクロプロセッサ95を設ければ、トナ
ー粒子が感光体ドラム1に押圧される押圧力に応じて転
写電界が調整されるので、転写電界が弱過ぎて良好な転
写がなされないことや、転写電界が強過ぎて形成される
画像に乱れが生じることが防止される。
0を感光体ドラム1に近接した位置と、該ドラム1から
離間した位置との間で移動させる電圧印加手段移動手段
と、電界ローラ40が電圧の印加を行わない際には電界
ローラ40を感光体ドラム1から離間させる位置制御手
段とを設けることが望ましい。該電圧印加手段として
は、例えばソレノイドやカム(図示を省略する)を、ま
た、位置制御手段としてはマイクロプロセッサ(図示を
省略する)を用いることができる。係る構成を採用すれ
ば、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が電界
ローラ40に接触して、該トナー像が乱れることが防止
される。
子写真装置(以下、複写機という)に適用した実施例に
ついて説明する。上述の一例に係る複写機においては、
現像液タンクに蓄えられた現像液の電着電流を検出し、
その検出値に基づいて電界ローラ40がトナー像を感光
体ドラム1へと押圧する静電的な押圧力を制御したが、
この実施例では現像液が新たに調合された後に該現像液
を用いて複写された画像の枚数をカウントして、その枚
数に基づいて電界ローラ40がトナー像を感光体ドラム
1へと押圧する静電的な押圧力を制御する。なお、この
押圧力の制御方法以外の基本的な構成及び動作について
は上述の一例に係る複写機と共通であるので、説明は割
愛する。
後に該現像液を用いて現像された感光体ドラム1に形成
された現像回数、すなわち、現像液が新たに調合された
後該現像液を用いて複写された画像の数を記憶する記憶
手段としての揮発性のメモリと、該メモリに記憶された
画像の数に基づいて電界ローラ40が感光体ドラム1表
面のトナー像に対して印加する電圧を制御する印加電圧
制御手段とを備えている。図12は、メモリ60と印加
電圧制御手段61とを用いた、電界ローラ40によるト
ナー像へ印加される電圧の制御を説明する説明図であ
る。
写部へと搬送される転写紙7の数をカウントすること
で、複写される画像の数をカウントすためのセンサ62
と、メモリ60に記憶されている数をリセットするため
のリセット手段としての操作スイッチ63とが接続され
ている。新たに調合された現像液の使用を開始するに際
して操作者が操作スイッチ63を操作すると、それまで
記憶されていたメモリ60内の枚数がクリアされる。そ
の後、記録紙7が転写部へ搬送される毎にセンサ62が
該記録紙を認識し、その枚数を記憶することより、現像
液が新たに調合された後に該現像液を用いて複写した画
像の数をメモリ60に記憶させる。また、印加電圧制御
手段61は、カウントされた画像の数に基づいて電界ロ
ーラ40に印加すべき電圧を特定するマイクロプロセッ
サ部と、特定された電圧を電界ローラ40に印加する電
源部とを備えており、最適な電圧を電界ローラ40に印
加する。
体ドラム1に形成されたトナー像に印加する印加電圧の
制御を行なわずに該電圧を一定に保って画像形成を行な
った場合、新たに調合した現像液を使用する際に画質の
低下が生じる(図2参照)。これは、新たに調合した現
像液を用いる場合には現像液中のトナー粒子から極性基
が解離しやすく、該解離によりトナーの比帯電率が低下
するためである。係る現像液の電気極性の変化は、図1
3からも読み取ることができる。図13は、新たに調合
した現像液を用いて形成した画像の枚数と、現像液の電
着電流Ioの関係を示すグラフである。図13におい
て、現像液の使用を開始してから直後は、トナー粒子の
比帯電量が低下することに伴い電着電流Ioが急速に低
下することが読み取れる。また、該現像液を使用を続け
るとトナー粒子の比帯電量の低下が徐々に解消され、電
着電流Ioの値も徐々に高くなることが読み取れる。
0、印加電圧制御装置61、センサ62、操作スイッチ
63等を用いて、電界ローラに40に印加する電圧を制
御し、電界ローラ40が感光体ドラム1表面のトナー像
に対して付与する静電的な押圧力を制御して、新たに調
合した現像液の使用を開始した時点における画像品質の
低下を防止している。具体的に述べると、例えば、形成
される画像のシャープネスのランクが4を下回ることが
ないようにするためは、用いる現像液の電着電流Ioが
約32mμA以上であることを要する(図5参照)が、
新たに現像液を使用し始めてから約3000枚程度の複
写を行うまでは、電着電流Ioは32mμA以下の値と
なっている(図13参照)。そこで、約3000枚の複
写が行われるまでの間は電界ローラ40に電圧を印加し
て、トナー像を形成するトナー粒子を感光体ドラム1へ
と押圧して画質の向上を図っている。なお、3000枚
以上の複写が行われた後は電界ローラ40に電圧を印加
しないのは、電圧を印加しても画質が向上することが期
待できないのみならず、電圧の印加によりトナー像を形
成するトナー粒子が過剰に押圧されて画像が不均一にな
ることがあるためである。
複写したトナーの枚数に応じて電界ローラ40に印加す
る電圧を変化させる制御の一例を示すフローチャートを
示す。この制御では、メモり60記憶された複写枚数が
3000枚以上であれば、電界ローラ40に印加電圧の
印加は行なわない。また、複写枚数が3000枚よりも
少なく2000枚以上であれば、電界ローラ40に−7
50Vの電圧を印加する。また、複写枚数が2000枚
よりも少なく1000枚以上であれば、電界ローラ40
に−1000Vの電圧を印加する。さらに、複写枚数が
1000枚よりも少ない場合は、−1250Vの電圧を
電界ローラ40に印加する。この制御によれば、新たに
調合した現像液を用いて複写を行っても、良好な画質の
画像を得ることができる。
用いる場合、操作者が操作スイッチ63を操作してメモ
リ60に記憶された複写枚数をリセットする必要があ
る。図15にメモリ60に蓄えられた複写枚数をリセッ
トするための制御のフローチャートを示す。装置の点検
時に現像液が交換される等の理由で新たに調合された現
像液が使用される場合は、電源投入時に操作者がスイッ
チ63を操作てメモリ60に蓄えられた複写枚数をリセ
ットする。
電界ローラ40に印加する印加電圧を段階的に制御する
例を説明したが、該電圧を複写枚数に応じて略無段階に
制御してもよい。すなわち、複写枚数に応じて必要なシ
ャープネスのレベルを得るための印加電圧をデータテー
ブルとして保存しておいて、該データテーブルから電界
ローラ40に印加する電圧を特定し、該電圧を電界ロー
ラ40に印加してもよい。また、検出した複写枚数に基
づいて電界ローラ40に印加する印加電圧を略無段階
に、または段階的に制御することに代えて、複写枚数に
基づいて電圧の印加をON、OFFするだけでもある程
度の効果が期待できる。例えば、検出された複写枚数3
000枚が以上であるときは電界ローラ40への電圧の
印加をOFFし、複写枚数が3000以下である場合に
は電界ローラ40への電圧の印加をONとする制御を用
いることもできる。
された複写枚数が操作スイッチ63が操作されることに
よりリセットされる複写機を示したが、現像液タンク2
1に貯蔵された現像液が新たに調合されたものであるか
を検知する液質検知手段としての液質センサー70と、
現像液が新たに調合されたものであるとメモリ60に記
憶された複写枚数をリセットするリセット手段としての
マイクロプロセッサ71とを設けて、該液質センサー7
0と該マイクロプロセッサ71とによりメモリ60をリ
セットする構成を採用することもできる。図16は係る
構成を用いてメモリ60をリセットする制御を示す説明
図であり、図17は液質センサ70の概略構成図であ
る。また、図18は液質センサー70とマイクロプロセ
ッサ71とを用いて、メモリ60をリセットする制御を
示すフローチャートである。
像液中に沈んだ状態で設けられた光源70aと光源70
aからの光を現像液中で受光するCds受光素子70b
とからなり、受光素子70bは受光した光の強さに応じ
て異なった強さの電圧を発する。よって、受光素子70
bが発する電圧の強さから現像液の濃度を検知すること
ができる。係る液質センサ70により検知された現像液
の濃度から該現像液が新たに調合されたものであるかを
マイクロプロセッサ71が判断し、新たに調合されたも
のであると、図16に示すようにマイクロプロセッサ7
1がメモリ60をリセットする。すなわち、図18に示
すように、装置本体の電源が投入されると現像液が新た
に調合されたものであるかを判断し、その結果、現像液
が新たに調合されたものであれば、メモリ60がリセッ
トされる。
リセットするために、現像液タンク21中に現像液が存
在するか否かを検知する液量検知手段としてのフロート
スイッチ75(図1参照)と、現像液タンク21中に現
像液がないと検知されるとメモリ60に記憶された複写
枚数をリセットするリセット手段としてのマイクロプロ
セッサ(図示を省略する)とを設けて、該フロートスイ
ッチ75と該マイクロプロセッサとを用いてメモリ60
をリセットする構成を採用することもできる。図19は
フロートスイッチ75の概略構成図であり、図20はフ
ロートスイッチ75とマイクロプロセッサとを用いてメ
モリ60をリセットする制御を示すフローチャートであ
る。
5は、現像液タンク51内に蓄えられた現像液の液面に
対して垂直に設けられたパイプ部72と、パイプ部72
に遊嵌されたリング部73と、パイプ部72の内部に設
けられた複数のリードスイッチ74からなる。また、上
記リング部73はコルク製のリング73aの内側にリン
グ状の磁石73bが付着されてなり、現像液に浮き、現
像液タンク51中の現像液の水位が変化しても常に現像
液の水面に位置する構造となっている。このため、現像
液タンク51内が現像液で満たされた状態にあると、リ
ング部73は上部リードスイッチ74aの近傍に位置し
て磁力により上部リードスイッチ74aをオンにする。
一方、現像液タンク51中に現像液が存在しない空の状
態となると、リング部73は下部リードスイッチ74b
の近傍に位置して磁力により下部リードスイッチ74b
をオンにする。よって、何れのリードスイッチがオンと
なっているかで現像液タンク51中の現像液の水位を検
知することができる。すなわち、下リードスイッチ74
bがオン状態にあるか否かで、現像液タンク51内に現
像液が存するか否かを検知することができる。
ンク51が空であると検知されると、図20に示すよう
にメモリ60がリセットされる。この構成を採用する
と、現像液を交換するにあたり現像液タンク51から現
像液か抜き取られて現像液タンク51が空の状態となる
と、その時点でメモリ60がリセットされる。よって、
現像液を交換する際に、操作者が操作スイッチを操作し
忘れてメモリ60がリセットされないことが防止され
る。
係る複写機と同様に、現像液タンク21に現像液を補給
する現像液補給タンク80と、現像液タンク21と現像
液補給タンク80とを連通させる開状態と両タンクを切
断させる閉状態とを取りうる補給弁81と、補給弁81
を駆動する補給弁駆動装置としてのソレノイド82と、
ソレノイド82を制御して、装置本体の電源がON状態
にあると補給弁81を開状態とし、装置本体の電源がO
FF状態にあると補給弁81を閉状態とする補給弁制御
手段としてのマイクロプロセッサ83とを設けることが
望ましい。
中の現像液を交換するに際して該タンクから使用済の現
像液を抜き取ることに伴い現像液補給タンク80から現
像液が流出することや、現像液の交換時に現像液補給ボ
トル80から現像液がこぼれて装置を汚すことが防止さ
れる。
形成する筐体の開口部に取り付けられたドア部(図示を
省略する)と、該ドアが開状態にあるか閉状態にあるか
を検知するドア部検知手段としてのドアスイッチ90
と、ドア部が開状態であると検知されるとソレノイド8
2を用いて補給弁81を閉状態とする補給弁制御手段と
してのソレノイド回路91と設けてもよい。この構成を
採用することによってもまた、現像液補給タンク80か
ら現像液が流出することや、現像液がこぼれて装置を汚
すことが防止される。
に係る複写機と同様に、電界ローラ40がトナー像を形
成するトナー粒子に対して印加する電圧に応じて、転写
電界を制御する転写電界制御手段としてのマイクロプロ
セッサ95(図12参照)を設けることが望ましい。マ
イクロプロセッサ95を設ければ、トナー粒子が感光体
ドラム1に押圧される押圧力に応じて転写電界が調整さ
れるので、転写電界が弱過ぎて良好な転写がなされない
ことや、転写電界が強過ぎて形成される画像に乱れが生
じることが防止される。
に係る複写機と同様に、電界ローラ40を感光体ドラム
1に近接した位置と、該ドラム1から離間した位置との
間で移動させる電圧印加手段移動手段と、電界ローラ4
0が電圧の印加を行わない際には電界ローラ40を感光
体ドラム1から離間させる位置制御手段とを設けること
が望ましい。係る構成を採用すれば、感光体ドラム1の
表面に形成されたトナー像が電界ローラ40に接触し
て、該トナー像が乱れることが防止される。
像液が調合された後に形成された画像の数を記憶手段が
記憶する。そして、その数が少なく比帯電量が低下した
トナー粒子が画像形成に用いられ、形成される画像に文
字つぶれ等の画像不良が生じやすい状態にある場合は、
電圧印加手段がトナー像を形成するトナー粒子に対して
印加する該粒子と同極性の電圧を、印加電圧制御手段が
強くする。このため、該トナー粒子が潜像担持体に対し
て強い力で押圧されるようになり、潜像担持体表面にお
けるトナー粒子の移動することや転写時のトナー像がつ
ぶれることに起因する、シャープネスの低下や文字太り
等の画像不良が生ぜず、新たに調合された現像液を用い
る場合でも良好な画像が形成されるようになる。
形成される画像に画像不良が生じやすい状態にある時点
で、電圧印加手段がトナー像を形成する各トナー粒子に
対して電圧を確実に印加する。よって、潜像担持体表面
におけるトナー粒子の移動や、転写時のトナー像がつぶ
れることに起因するシャープネスの低下、文字太り等の
画像不良が確実に防止される。
た現像液を用いる際に、操作者が特別な操作をしなくて
も、記憶手段に記憶された新たに現像液が調合された後
に該現像液を用いて形成された画像の数がリセットされ
る。このため、操作者の操作により記憶手段をリセット
する操作部等を備えた装置で生じる恐れのある、操作ミ
スにより記憶手段がリセットされずにトナー像を形成す
る各トナー粒子に対して電圧の印加がなされないという
事態が回避される。従って、現像液調合後の形成される
画像に画像不良が生じやすい状態にある時点で、トナー
像を形成する各トナー粒子に対して確実に電圧が印加さ
れ画像不良の発生が確実に防止される。
液を抜取り、新たに調合した現像液を用いる場合、使用
済みの現像液を抜き取って現像液タンクが空になった時
点で、記憶手段に記憶された現像液が調合された後に該
現像液を用いて形成された画像の数がリセットされる。
このため、現像液を交換する際に操作ミスにより記憶手
段がリセットされず、本来であれば電圧を印加すべきト
ナー像を形成するトナー粒子に対して電圧の印加がなさ
れないという事態が回避される。従って、現像液交換後
の形成される画像に画像不良が生じやすい状態にある時
点で、トナー像を形成する各トナー粒子に対して確実に
印加され、画像不良の発生が確実に防止される。
の現像液を交換するに際して、装置本体の電源をOFF
とすると、現像液タンクと現像液補給タンクとの間に設
けられた補給弁が閉状態となる。このため、現像液補充
タンク内の現像液が現像液タンクへと不必要に流入する
ことがなくなるので、現像液がムダになることが防止さ
れる。また、現像液補充タンク内の現像液が装置本体内
へとこぼれ出ることが防止されるので、こぼれでた現像
液で装置内部が汚れることが防止される。
の現像液を交換するに際して、筐体開口部に設けられた
ドア部を開状態とすると、現像液タンクと現像液補給タ
ンクとの間に設けられた補給弁が閉状態となる。このた
め、請求項5の発明と同様に、現像液がムダになること
が防止され、また、現像液で装置内部が汚れることが防
止される。
よりトナー像に対して強い電圧が印加されて、潜像担持
体から転写材への該トナー像の転写がなされにくい状態
にある場合には、転写装置制御手段が転写電界を強くし
て潜像担持体表面から転写材へのトナー像の転写が正常
に行なわれるようにする。また、転写電界がなされやす
い状態にある場合、転写電界を比較的弱くして過度の転
写電界が加えられることにより画像が乱れることを防止
する。従って、電圧印加手段がトナー像へ印加する電圧
の強さが変化することに伴い最適な転写条件が変化して
も、潜像担持体から転写紙に対して良好な転写が行なわ
れる。
のトナー像、または該トナー像周辺の液体キャリアと電
圧印加手段とが接触することがないので、これらが接触
することにより潜像担持体表面でトナー像の乱れが生
じ、最終的に形成される画像の画質が低下することが防
止される。
成を示す正面図。
と、形成された画質のシャープネスとの関係を示すグラ
フ。
検出器を示す概略構成図。
ナー粒子に対して印加する電圧の制御を示す説明図。
成するトナー粒子に対して印加する電圧を一定とした場
合の、電着電流値と形成される画質のシャープネスとの
関係を示すグラフ。
値とした場合の、印加電圧と画像のシャープネスとの関
係を示すグラフ。
着電流の値に応じて電界ローラに加えるべき印加電圧の
値を示したグラフ。
させる制御の一例を示すフローチャート。
の関係を示すグラフ。
給弁を設けた複写機の要部を示す説明図。
図。
像を形成するトナー粒子に対して印加する電圧の制御を
示す説明図。
像の枚数と、現像液の電着電流との関係を示すグラフ。
画像の枚数に応じて、電界ローラに印加する電圧を変化
させる制御の一例を示すフローチャート。
れた後に該現像液を用いて形成された画像の数を操作ス
イッチを用いてリセットする制御を示すフローチャー
ト。
て、メモリをクリアする制御を示す説明図。
た後に該現像液を用いて形成された画像の数を、液質セ
ンサとマイクロプロセッサとを用いてリセットする制御
を示すフローチャート。
た後に該現像液を用いて形成された画像の数を、液量セ
ンサとマイクロプロセッサとを用いてリセットする制御
を示すフローチャート。
Claims (8)
- 【請求項1】表面に潜像が形成される潜像担持体と、 液体キャリアにトナーが分散されてなる現像液を貯蔵す
る現像液貯蔵手段と、 前記現像液貯蔵手段から供給される現像液を用いて前記
潜像を現像し、前記潜像担持体の表面にトナー像を形成
する湿式現像装置と、 転写電界を用いて、前記トナー像を記録材に転写する転
写装置と、 前記転写装置が前記トナー像を前記記録材に転写する前
に、該トナー像に対して該トナー像を形成するトナー粒
子と同極性の電圧を印加する電圧印加手段と、 前記現像液が新たに調合された後に該現像液を用いて現
像された現像回数を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記現像回数に基づいて、前
記電圧印加手段が前記トナー像に対して印加する電圧を
制御する印加電圧制御手段と、 を備えたことを特徴とする湿式画像形成装置。 - 【請求項2】前記記憶手段に記憶された前記現像回数を
リセットするためのリセット手段を備えたことを特徴と
する請求項1の湿式画像形成装置。 - 【請求項3】装置本体の電源投入時に、前記現像液貯蔵
手段に貯蔵された現像液が新たに調合された現像液であ
るか否かを検知する液質検知手段と、 前記現像液が新たに調合された現像液であると前記液質
検知手段が検知すると、前記記憶手段に記憶された前記
現像回数をリセットするリセット手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1の湿式画像形成装
置。 - 【請求項4】前記現像液貯蔵手段内に現像液が存するか
否かを検知する液量検知手段と、 装置本体の電源が投入された際に前記液量検知手段が前
記現像液貯蔵手段内に現像液がないと検知すると、前記
記憶部に記憶された前記現像回数をリセットするリセッ
ト手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1の湿式画像形成装
置。 - 【請求項5】前記現像液貯蔵手段に現像液を補給する現
像液補給タンクと、 前記現像液貯蔵手段と現像液補給タンクとの間に設けら
れた、該現像液貯蔵手段と該現像液補充タンクとが連通
した開状態と、該現像液貯蔵手段と該現像液補充タンク
とが切断された閉状態とを選択的に採りうる補給弁と、 前記開状態と前記閉状態とを採りうるように前記補給弁
を駆動する補給弁駆動装置と、 前記補給弁駆動手段を制御して、装置本体の電源がON
状態にあると前記補給弁を開状態とし、該電源がOFF
状態にあると該補給弁を閉状態とする補給弁制御手段
と、 を備えたことを特徴とする請求項1の湿式画像形成装
置。 - 【請求項6】前記現像液貯蔵手段に現像液を補給する現
像液補給タンクと、 前記現像液貯蔵手段と現像液補給タンクとの間に設けら
れた、該現像液貯蔵手段と該現像液補充タンクとが連通
した開状態と、該現像液貯蔵手段と該現像液補充タンク
とが切断された閉状態とを選択的に採りうる補給弁と、 前記開状態と前記閉状態とを採りうるように、前記補給
弁を駆動する補給弁駆動装置と、 筐体開口部に設けられたドア部と、 前記ドア部が開状態にあるか閉状態にあるかを検知する
ドア部検知手段と、 前記ドア部検知手段が前記ドア部が開状態にあると検知
すると、前記補給弁駆動装置を制御して前記補給弁を閉
状態とする補給弁制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1の湿式画像形成装
置。 - 【請求項7】前記電圧印加手段が前記トナー像を形成す
るトナー粒子に対して印加する電圧に応じて、前記転写
電界の強さを制御する転写電界制御手段を備えたことを
特徴する請求項1の湿式画像形成装置。 - 【請求項8】前記電圧印加手段を、前記潜像担持に近接
した近接位置と該潜像担持体から離間した離間位置との
間で移動させる電圧印加手段移動手段と、 前記電圧印加手段が前記潜像担持体に対して電圧の印加
を行なわない際には、前記電圧印加手段移動手段を用い
て該電圧印加手段を該潜像担持体から離間した状態とす
る位置制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1の湿式画像形成装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13738595A JP3515218B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 湿式画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13738595A JP3515218B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 湿式画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08305172A JPH08305172A (ja) | 1996-11-22 |
JP3515218B2 true JP3515218B2 (ja) | 2004-04-05 |
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ID=15197458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13738595A Expired - Fee Related JP3515218B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 湿式画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3515218B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP13738595A patent/JP3515218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08305172A (ja) | 1996-11-22 |
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