JP3514703B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP3514703B2
JP3514703B2 JP2000192557A JP2000192557A JP3514703B2 JP 3514703 B2 JP3514703 B2 JP 3514703B2 JP 2000192557 A JP2000192557 A JP 2000192557A JP 2000192557 A JP2000192557 A JP 2000192557A JP 3514703 B2 JP3514703 B2 JP 3514703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料燃焼装置
に係り、更に詳しくは、噴霧燃焼時の気化筒の昇温速度
を高めることができる液体燃料燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給湯機等に用いられる液体燃
料燃焼装置として、図10に示されるようなバーナー5
0が知られている。このバーナー50は、灯油等の燃料
が燃焼する燃焼室52と、この燃焼室52の略中心に設
けられる下向き開放型の気化筒53と、この気化筒53
の下方に微細な隙間を隔てて設けられた飛散リング54
と、気化筒の53の近傍に設けられた点火装置55と、
気化筒53の内部に空気を供給する送風機56とを備え
て構成される。有底状の燃焼盤62の内部が燃焼室52
となる。この燃焼盤62には多数の炎孔63が形成さ
れ、これら炎孔63は燃焼盤62の外側に形成されたガ
ス室64に通じるようになっている。
【0003】前記バーナー50は、回転する気化筒53
の内部に燃料供給管58から液体燃料が供給されると、
当該液体燃料が気化筒53と飛散リング54との間の隙
間から燃焼室52に向かって飛散され、この飛散された
液体燃料を点火装置55で着火することによって噴霧燃
焼が行われる。そして、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒
53が加熱され、これにより、当該気化筒53の内部の
液体燃料が気化される。この気化された液体燃料は、送
風機56によって気化筒53の内部に供給された空気と
混合され、この混合気がガス室64を経て燃焼盤62の
炎孔63から燃焼室52内に噴出され、前記噴霧燃焼の
火炎によって気化燃焼が行われる。なお、気化燃焼時に
おいては、その燃焼熱によって気化筒53が加熱され、
その内部の液体燃料の気化が連続的に行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記バ
ーナー50は、燃焼室52内に飛散された液体燃料が広
範囲に亘って拡散するため、当該液体燃料の着火による
噴霧燃焼が燃焼室52内の広範囲で行われることにな
り、着火時の主燃焼場を気化筒53近傍に保つことがで
きない。従って、バーナー50の始動時において、気化
筒53の昇温速度が低くなって、その内部の液体燃料の
気化に時間がかかり、噴霧燃焼から気化燃焼までの移行
に時間がかかるという不都合がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、噴霧燃焼時の主燃
焼場を気化筒近傍に保ち、噴霧燃焼の燃焼熱による気化
筒の昇温速度を高め、始動時における噴霧燃焼から気化
燃焼への移行時間を短縮することができる液体燃料燃焼
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、燃焼室内に設けられた気化筒から前記燃
焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、
この噴霧燃焼の燃焼熱で前記気化筒を加熱することで、
当該気化筒内の液体燃料を気化し、当該気化した燃料を
ガス室を経て燃焼盤の炎孔から噴出させて気化燃焼を行
う液体燃料燃焼装置において、記気化筒の外側には、
飛散された液体燃料の拡散を抑制する保炎材が設けら
れ、当該保炎材は、燃焼熱の通過を許容する通路を備え
る、という構成を採っている。このような構成によれ
ば、飛散された液体燃料が気化筒の近傍に集中すること
となり、着火時の主燃焼場を気化筒近傍に保つことがで
き、これによって、気化筒の昇温速度を高めて当該気化
筒内部の液体燃料の気化を促進し、始動時における噴霧
燃焼から気化燃焼への移行時間を短縮することができ
る。
【0007】発明において、前記保炎材は、前記炎孔
の最大高さ位置よりも低い位置に設けられる、という構
成を採ることが好ましい。このような構成によって、気
化筒の周囲に保炎材を設けたとしても、気化燃焼時にお
いて、燃焼盤の炎孔からの火炎が、保炎材で遮蔽される
ことなくその内側の気化筒に伝達され、若しくは火炎の
熱が保炎材で遮蔽されることなくその内側の気化筒に伝
熱される。従って、噴霧燃焼から気化燃焼への移行を早
めつつも、気化燃焼時における気化筒内での液体燃料を
気化する能力の低下を防止することができる。
【0008】また、本発明は、燃焼室内に設けられた気
化筒から前記燃焼室に飛散された液 体燃料を着火して噴
霧燃焼を行い、この噴霧燃焼の燃焼熱で前記気化筒を加
熱することで、当該気化筒内の液体燃料を気化し、当該
気化した燃料をガス室を経て燃焼盤の炎孔から噴出させ
て気化燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、前記保炎
材と前記燃焼室の底壁との間に空隙部が設けられる、と
いう構成を採用することもできる。このような構成によ
っても、気化燃焼時において、燃焼盤の炎孔からの火炎
若しくはその熱を気化筒に伝えることができ、噴霧燃焼
から気化燃焼への移行を早めつつ液体燃料を気化する能
力の低下を防止することができる。
【0009】また、前記燃焼室は、平面視で、長手方向
と短手方向を有する略偏平状に設けられ、前記保炎材
は、前記燃焼室内の前記気化筒と前記長手方向側の燃焼
室内側壁との間に設けられる、という構成を採用するこ
ともできる。このような構成によれば、燃焼室の平面視
長手方向への液体燃料の飛散距離が抑制され、必要最小
限の構成で、着火時の主燃焼場を気化筒近傍に保つこと
ができる。これによって、噴霧燃焼の燃焼熱による気化
筒の昇温速度を高めることができる。ここにおいて、
記保炎材と前記燃焼室の内側壁との間に空隙部を設ける
とよい。これによって、保炎材の内側に形成された噴霧
燃焼時の火炎が保炎材の外側に移動し易くなり、保炎材
の外側で噴出する気化燃料の着火を早めることができ、
噴霧燃焼から気化燃焼への移行時間を短縮できる。
【0010】なお、本明細書において、「噴霧燃焼」と
は、液体燃料を着火することによって行われる燃焼を意
味し、「気化燃焼」とは、気化した液体燃焼を空気と混
合することにより得られる混合気を着火することによっ
て行われる燃焼を意味する。
【0011】また、本明細書において、「偏平状」と
は、平面視長方形状、同楕円状、同小判状、同菱形状、
同瓢箪形状等に例示される形状を含む概念として用いら
れ、平面視真円状、同正n角形状等の形状を除く概念と
して用いられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、参考例1及
び2を図面を参照しながら説明した後に説明する。
【0013】[参考例1] 図1には、参考例1に係る液体燃料燃焼装置としてのバ
ーナーの概略斜視図が示され、図2には、図1の概略断
面正面図が示されている。また、図3には、図1の概略
平面図が示されている。これらの図において、バーナー
10は、灯油等の液体燃料を燃焼させる燃焼部11と、
燃焼部11の下方に設けられ、当該燃焼部11に空気を
供給する送風機12とを備えて構成されている。
【0014】前記燃焼部11は、外側に位置する有底状
の燃焼室外筒14と、この燃焼室外筒14の内側に設け
られた有底状の燃焼盤15と、燃焼盤15の内側略中央
に設けられた釣鐘型の気化筒16と、この気化筒16の
周囲に設けられた円筒状の保炎材17と、気化筒16の
下方に設けられた飛散リング18と、気化筒16と保炎
材17との間に延びる点火装置20とを備えて構成され
ている。ここにおいて、気化筒16を除く燃焼盤15の
内部空間が液体燃料を燃焼させる燃焼室22として機能
し、この燃焼室22は、平面視において、長手方向と短
手方向を有する略偏平状の小判型となっている。
【0015】前記燃焼室外筒14の底壁14Aの略中央
には、気化筒16の内部に向かって延びる送風筒24が
連設され、当該送風筒24の下側に連なる送風機12か
らの空気を気化筒16の内側に送り込めるようになって
いる。前記燃焼盤15は、燃焼室外筒14の底壁14A
及び周壁14Bよりも若干に内方に隙間を隔てて配置さ
れ、この隙間は、後述するように気化した液体燃料と空
気との混合気が通過するガス室25となる。また、燃焼
盤15には、その底壁15A及び内側壁15Bの略全体
に多数の炎孔26が形成され、この炎孔26によってガ
ス室25からの前記混合気が燃焼室22内に噴出され
る。なお、図1及び図3においては、図面の錯綜を回避
するために、炎孔26の記載を部分的或いは全体的に省
略することを了解されたい。更に、燃焼盤15の略中央
には、前記送風筒24が通過する穴部27が形成され、
この穴部27の外周縁近傍には、周方向に沿って所定の
間隔毎に複数の開口部29が形成されている。この開口
部29の下側には、前記燃焼室外筒14から上方に延び
る送気筒30が設けられ、送風機12からの空気を燃焼
室11側に直接供給可能となっている。また、開口部2
9と飛散リング18との間には送気案内リング31が設
けられており、送気筒30からの空気を飛散リング18
の近傍に集中して供給できるようになっている。なお、
送気筒30及び送気案内リング31は、バーナー10を
機能させるために不可欠なものではなく、これら部材は
無くてもよい。
【0016】前記気化筒16は、下方が開放する向き
で、燃焼盤15の底壁15Aに対して隙間を隔てて配置
されており、その内側上方には、燃料供給管32から液
体燃料が供給される燃料拡散体33が設けられている。
これら気化筒16及び燃料拡散体33は、共通の回転軸
35によって支持されており、当該回転軸35に連なる
モータ36によって共に回転可能となっている。燃料拡
散体33は、その下端側に液体燃料の受け部33Aが設
けられており、当該受け部33Aで燃料供給管32から
の液体燃料を一旦受け取るようになっている。なお、燃
料拡散体33の上端と気化筒16との間には、微細な隙
間C1が形成されており、これによって、燃料拡散体3
3が回転すると、燃料拡散体33の内側の液体燃料が隙
間C1を通って外側に噴出するようになっている。前記
飛散リング18は、気化筒16の下側に微細な隙間C2
を隔てて配置されており、当該隙間C2から、気化筒1
6内の液体燃料が燃焼室22に向かって噴出可能となっ
ている。
【0017】前記保炎材17は、燃焼盤15の底壁15
Aに立設されるとともに、上部が開放する形状に設けら
れており、その内側の気化筒16と飛散リング18との
間の隙間C2から飛散された液体燃料の拡散を抑制する
ようになっている。すなわち、保炎材17は、気化筒1
6の外側における液体燃料の飛散軌跡L上に設けられ、
具体的には、送気案内リング31よりも外側に設けられ
る。また、保炎材17の前記底壁15Aからの高さH1
は、最大高さ位置にある炎孔26の高さH2よりも低く
なっている。
【0018】前記送風機12は、ここでは詳細構造を省
略するが、図示しないスイッチを投入すると、前記モー
タ36の駆動によってファン38が回転し、吸入した空
気を気化筒16の内部及び燃焼室22に直接送り込める
ようになっている。なお、送風機としては、前述した軸
流式のものに限定されずに、遠心式、斜流式、或いは横
流式のもの等を採用してもよい。また、本実施例におい
ては、ファン38及び気化筒16は、共通のモータ36
によって回転駆動されるが、別個のモータでそれぞれを
回転させてもよい。
【0019】次に、参考例1に係るバーナー10の作用
について説明する。
【0020】先ず、図示しないスイッチを投入すると、
モータ36が駆動し、送風機12のファン38が回転し
て、燃焼部11側への空気の供給が開始するとともに、
気化筒16及び燃料拡散体33が同時に回転する。する
と、燃料拡散体33の回転によって、燃料供給管32か
ら燃料拡散体33の受け部33Aに供給された液体燃料
が、その上端と気化筒16との間に形成された微細な隙
間C1から噴出され、気化筒16の内周を伝って飛散リ
ング18との間に形成される隙間C2から燃焼室22に
飛散される。この際、飛散された液体燃料は、保炎材1
7に当たり気化筒16から遠方に飛散することなく、当
該保炎材17の内側に集中することとなる。そして、燃
焼室22内に飛散された液体燃料が点火装置20で着火
され、噴霧燃焼が開始する。すると、当該噴霧燃焼の燃
焼熱によって気化筒16が加熱され、気化筒16の内部
の液体燃料が気化する。そして、当該気化した燃料は、
送風機12から気化筒16の内部に供給された空気と混
合して混合気となり、当該混合気がガス室25を通って
燃焼盤15の炎孔26から燃焼室22に噴出され、保炎
材17の内側で発生した噴霧燃焼の火炎によって気化燃
焼が行われる。なお、気化燃焼時には、その燃焼熱で気
化筒16の内部の液体燃料が気化される。ここで、保炎
材17が炎孔26の最大高さ位置よりも低い位置に設け
られているため、気化燃焼の燃焼熱が、保炎材17の内
側の気化筒16に伝わり易くなり、気化燃焼時の液体燃
料を気化する能力を維持することができる。なお、送風
機12からの空気は、送気筒30から送気案内リング3
1を介して燃焼室22に適宜直接供給され、これによっ
て、燃焼室22内の火炎温度を下げ、燃焼に伴って発生
する窒素酸化物(NOx)の生成量を低減することがで
きるとともに、空燃費を局所的に調整することができ
る。
【0021】従って、このような参考例1によれば、気
化筒16の外側に保炎材17が設けられ、気化筒16側
から飛散された液体燃料の拡散が抑制されるため、噴霧
燃焼を気化筒16の近傍で集中的に行うことができ、そ
の結果、気化筒16の昇温速度が高まって、気化筒16
内の液体燃料の気化を促進し、噴霧燃焼から気化燃焼へ
の移行を早めることができるという効果を得る。
【0022】なお、燃焼室22の形状平面視略小判状
の他、平面視長方形状、同楕円状、同小判状、同菱形
状、同瓢箪形状等に例示される他の平面視偏平状の燃焼
室に適用してもよいし、また、平面視真円状等の燃焼室
に適用してもよい。
【0023】次に、参考例2について説明する。なお、
以下の説明において、前記参考例1と同一若しくは同等
の構成部分については同一符号を用いるものとし、説明
を省略若しくは簡略にする。
【0024】[参考例2参考例2 は、図4に示されるように、一対の保炎材42
燃焼室22内の気化筒11と平面視長手方向の燃焼室
22の内側壁15Bとの間にそれぞれ配設されている。
炎材42は、燃焼盤15の底壁15Aに立設されると
ともに、同図中上下方向に略直線状に延びる板状部材に
よって構成されている。なお、保炎材42の同図中上下
両端は、燃焼室22の内壁となる燃焼盤15の内側壁1
5Bに当接するようになっている。このような構成によ
り、平面視略長手方向に飛散された液体燃料は、保炎材
42に当たり気化筒16から遠方に飛散することなく、
当該保炎材42の内側に集中することとなり、気化筒1
6の近傍で噴霧燃焼が行われることとなる。このよう
に、燃焼室22を平面視で長手方向と短手方向を有する
略偏平状にしたときに、保炎材42を部分的に設けて
も、着火時の主燃焼場を気化筒16の近傍に保つことが
でき、気化筒16の昇温速度を高めることができる。
【0025】[実施例]次に、本発明の実施例を説明する。 図5に示されるよう
に、気化筒16の平面視略長手方向両側には、平面視長
手方向側に湾曲した保炎材43けられている。この
保炎材43は、気化筒16の外周に沿って設けられてお
り、気化筒16と保炎材43との間に形成される噴霧燃
焼の燃焼場が全周に亘って略均一の大きさとなってい
る。また、保炎材43の両端と燃焼室22の内壁となる
前記内側壁15Bとの間には、保炎材43の内側で生成
された噴霧燃焼の火炎を保炎材43の外側に伝達し易く
するための空隙部44が形成されている。その他の構成
は、前記参考例1と同様である。このような実施例の
成によれば、燃焼室22を平面視で長手方向と短手方向
を有する略偏平状にしたときであっても、必要最小限と
なる構成で、噴霧燃焼時に気化筒16を均等に加熱する
ことができる。なお、前述したように、図4に示される
保炎材42は内側壁15Bに当接しているが、それらの
間に前記空隙部44を設けてもよい。
【0026】また、図4及び図5に示される前記保炎材
42,43は、薄板状となっているが、厚みのあるブロ
ック状としてもよい。
【0027】更に、前記保炎材17,42,43は、正
面視で帯状となっているが、例えば、図6に示されるよ
うに、正面視で櫛歯状にしてもよいし、図7に示される
ように、同網目状にしてもよい。それらは、各図におい
て紙面直交方向に貫通する領域を有することになるが、
この領域は、噴霧燃焼時の火炎及び気化燃焼時の燃焼熱
が通過可能な通路46として機能する。なお、図6の櫛
歯状のものは、同図中上下を逆に配置してもよい。ま
た、図8に示されるように、前記保炎材17,42,4
3を多孔状としてもよく、この孔が前記通路46とな
る。
【0028】また、前記保炎材17,42,43を燃焼
盤15の底壁15Aに立設した態様を説明したが、液体
燃料の飛散軌跡L上に配置する限りにおいて、図9に示
されるように、保炎材17等を棒状等のステー47によ
って散点的に支持することにより、保炎材17等を底壁
15Aから浮上させて、それらの間に空隙部48が形成
される構造としてもよい。このようにすれば、保炎材1
7等の下方の空隙部48により、噴霧燃焼時の火炎が保
炎材17等の外側に移動し易くなるとともに、気化燃焼
時の燃焼熱が気化筒に伝熱され易くなる。
【0029】更に、本発明における装置各部の構成は図
示構成例に限定されるものではなく、気化筒の外側に飛
散された液体燃料の拡散を抑制する保炎材を設ける限り
において、種々の変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
気化筒の外側に、飛散された液体燃料の拡散を抑制する
保炎材を設けたから、噴霧燃焼を気化筒近傍で集中的に
行うことができ、気化筒の昇温速度を高め、噴霧燃焼か
ら気化燃焼への移行を早めることができる。
【0031】また、前記保炎材を、炎孔の最大高さ位置
よりも低い位置に設けたから、保炎材よりも高い位置に
設けられた炎孔からの火炎若しくはその熱が保炎材で遮
蔽されることなく気化筒に伝熱され、噴霧燃焼から気化
燃焼への移行を早めつつも、気化燃焼時における気化筒
内での液体燃料を気化する能力の低下を防止することが
できる。
【0032】更に、前記保炎材と前記燃焼室の底壁との
間に空隙部を設けた場合であっても、前述と同様に、噴
霧燃焼から気化燃焼への移行を早めつつ液体燃料を気化
する能力の低下を防止することができる。
【0033】また、前記保炎材を、前記燃焼室内の前記
気化筒と前記長手方向側の燃焼室内側壁との間に設けた
から、必要最小限の構成で、効率よく着火時の主燃焼場
を気化筒近傍に保つことができる。
【0034】更に、前記保炎材と前記燃焼室の内側壁と
の間に空隙部を設けたから、噴霧燃焼時の火炎が保炎材
の外側に移動し易くなって、気化燃料の着火を早めるこ
とができ、噴霧燃焼から気化燃焼への移行時間を短縮で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1に係るバーナーの概略斜視図。
【図2】 図1の概略断面正面図。
【図3】 図1の概略平面図。
【図4】 参考例2に係るバーナーの概略平面図。
【図5】 実施例に係るバーナーの概略平面図。
【図6】 通路を有する保炎材の概略正面図。
【図7】 図6の変形例を示す保炎材の概略正面図。
【図8】 図6の他の変形例を示す保炎材の概略正面
図。
【図9】 変形例を示す部分拡大断面図。
【図10】 従来例に係るバーナーの概略断面正面図。
【符号の説明】
10・・・バーナー(液体燃料燃焼装置)、15・・・
燃焼盤、16・・・気化筒、17・・・保炎材、22・
・・燃焼室、25・・・ガス室、26・・・炎孔、42
・・・保炎材、43・・・保炎材、44・・・空隙部、
48・・・空隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−221611(JP,A) 特開 昭61−217610(JP,A) 特開 昭61−217611(JP,A) 特開 昭62−297608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/04 - 11/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内に設けられた気化筒から前記燃
    焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、
    この噴霧燃焼の燃焼熱で前記気化筒を加熱することで、
    当該気化筒内の液体燃料を気化し、当該気化した燃料を
    ガス室を経て燃焼盤の炎孔から噴出させて気化燃焼を行
    う液体燃料燃焼装置において、 前記気化筒の外側には、飛散された液体燃料の拡散を抑
    制する保炎材が設けられ、当該保炎材は、燃焼熱の通過
    を許容する通路を備えていることを特徴とする液体燃料
    燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記保炎材は、前記炎孔の最大高さ位置
    よりも低い位置に設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の液体燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】 燃焼室内に設けられた気化筒から前記燃
    焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、
    この噴霧燃焼の燃焼熱で前記気化筒を加熱することで、
    当該気化筒内の液体燃料を気化し、当該気化した燃料を
    ガス室を経て燃焼盤の炎孔から噴出させて気化燃焼を行
    う液体燃料燃焼装置において、前記保炎材と前記燃焼室
    の底壁との間に空隙部が設けられていることを特徴とす
    る液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼室は、平面視で、長手方向と短
    手方向を有する略偏平状に設けられ、前記保炎材は、前
    記燃焼室内の前記気化筒と前記長手方向側の燃焼室内側
    壁との間に設けられていることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記保炎材と前記燃焼室の内側壁との間
    に空隙部が設けられていることを特徴とする請求項4記
    載の液体燃料燃焼装置。
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