JP3514139B2 - 画像形成材料除去装置 - Google Patents

画像形成材料除去装置

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JP3514139B2 JP30479498A JP30479498A JP3514139B2 JP 3514139 B2 JP3514139 B2 JP 3514139B2 JP 30479498 A JP30479498 A JP 30479498A JP 30479498 A JP30479498 A JP 30479498A JP 3514139 B2 JP3514139 B2 JP 3514139B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電子写真方式あ
るいは熱転写方式など、熱溶融性樹脂を含む画像形成材
料の付着により画像が形成された記録媒体から画像形成
材料を除去し、記録媒体の再生・再利用を可能とする画
像形成材料除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置は複写機、
プリンタ、ファクシミリ等としてオフィスや家庭に広く
普及している。これにともない、使用されるPPC用紙
の量が著しく増加しており、廃棄される用紙の量も膨大
となっている。このため環境問題への配慮から複写機、
プリンタ等で使用された用紙の再利用が行なわれてお
り、一度利用した用紙を古紙として回収し、製紙工場で
一旦紙繊維に分解した後、不純物を除去して再び紙に再
生されている。
【0003】しかしながら、このような方法では新たに
紙を製造するのと同等のエネルギーが必要となり、さら
に古紙回収のためのエネルギーやコストも必要となる。
このため環境にとって必ずしも負荷が低いものとは言え
ず、採算性にも困難がともなう場合が多い。
【0004】このような事情から、画像形成材料が溶融
固着した記録用紙から画像形成材料を剥離して、そのま
ま記録用紙を再利用する方法が提案されており、記録用
紙から画像形成材料を取り去る画像形成材料除去装置
が、例えば特開平4−64472号公報に記載されてい
る。
【0005】この画像形成材料除去装置では、図7に示
すように、表面に熱溶融性樹脂からなる画像剥離層10
2を設けた無端状シート101を加熱ロール103およ
び冷却ロール104に張架し、加熱ロールと対向して設
けられた押圧ロール105と上記画像剥離層との間に画
像107が形成されている記録媒体106を送り込む。
そして、記録媒体106の画像がある面を、押圧ロール
105によって画像剥離層102に押し付けるととも
に、加熱ロール103によって画像剥離層及びこれと接
触している記録媒体106を加熱する。記録媒体上に付
着して画像107を形成している画像形成材料は加熱に
より軟化し、画像剥離層102の熱溶融樹脂と一体化さ
れ、記録媒体106を上記無端状シート101から剥離
したときに画像形成材料は画像剥離層102に付着して
記録媒体106から除去される。なお、このように画像
を除去する記録媒体106は、あらかじめ離型性が付与
されたものを用いるのが望ましい。
【0006】上記のように、記録媒体から画像形成材料
を除去するには、記録媒体上の画像形成材料を加熱して
軟化状態にするとともに、画像剥離層に圧接されて軟化
した画像形成材料を画像剥離層と接触させることが必要
となる。特に、記録媒体の表面に繊維の凹凸がある記録
媒体では、画像形成材料であるトナー等が繊維間の凹部
に埋まり込んでいるため、無端状シート上の画像剥離層
が凹部の画像形成材料に接触するように、押圧ロールに
よって記録媒体を強く押し付ける必要がある。
【0007】また、記録媒体上の画像形成材料は圧接さ
れる画像剥離層を介して加熱されるため、この画像剥離
層とある程度の時間圧接された状態を維持しなければな
らない。このため、押圧ロールは外周部に弾性変形を生
じる材料を用い、画像剥離層を介して加熱ロール側に押
圧することによってニップ部を形成し、記録媒体上の画
像形成材料をこのニップ部内で加熱するようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像形成材料除去装置では次のような問題点があ
る。押圧ロールを、加熱ロールに巻き回された画像剥離
ベルトに圧接して充分な幅のニップ部を形成するために
は、押圧ロールの弾性層を充分な厚さにし、この弾性層
の変形で広いニップ部が形成されるように強く加熱ロー
ル側に押し付ける。このように厚い弾性体層が押圧され
ていると、画像剥離層の熱は押圧ロールの弾性層に吸収
されるため、装置の電源をON状態にしたときから画像
形成材料の除去動作を開始することができるまでの、い
わゆる立ち上げ時間が長くなる。また、押圧ロールは回
転することによって温められた表面の熱量を放散するこ
とになり、画像の除去動作を行なっている間も画像剥離
層の温度を所定温度に維持するために多くの熱エネルギ
ーが消費されることになる。このような熱エネルギーは
実際に記録媒体上の画像形成材料を所定の温度にするの
に必要なエネルギーよりはるかに多く、無駄にエネルギ
ーを消費していることになる。
【0009】また、充分なニップ幅を確保するために押
圧ロールを加熱ロールに強く押し付けるので、加熱ロー
ルは大きな剛性が必要となる。このため、金属等からな
る加熱ロールの基部の部材厚が大きくなり、立ち上げ時
に必要な熱量が増大し、立ち上げ時間が長くなる。
【0010】一方、上記問題点の他に、画像剥離ベルト
が振動し、騒音が発生するという問題がある。画像剥離
層を形成する熱溶融性樹脂は加熱され粘度が低下して押
圧ロールの表面に対して粘着性を有する。この粘着性に
よって記録媒体上の画像形成材料と一体化され、記録媒
体から除去することが可能となるものであるが、記録媒
体が通過していない時にはこの画像剥離層が押圧ロール
に圧接され、接着力が作用する。押圧ロールの表面には
この接着力をできるだけ押えるために離型性の高い材
料、例えばPFAやPTFEの層が形成されている。し
かし、このような表面層が形成されていても画像剥離層
を形成する熱溶融樹脂の接着力が作用し、押圧ロールの
圧接部下流側で画像剥離ベルトが押圧ロール側に引っ張
られる。そして、画像剥離ベルトの張力が増大したとこ
ろで押圧ロールから剥離され、ベルトが所定位置に戻る
という動作を短い周期で繰り返すことになる。
【0011】本願発明は、上記のような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、エネルギーの消費量
を低減するとともに、動作時の騒音を抑制することがで
きる画像形成材料除去装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解
決するために、請求項1に記載の発明は、 複数の部材
に張架され、周回駆動される無端ベルトであって、耐熱
性ベルト基材の表面に熱溶融性樹脂からなる画像剥離層
が設けられた画像剥離ベルトと、 前記画像剥離ベルト
を張架する複数の部材の一つであって、加熱手段を備え
た加熱ロールと、 熱溶融性樹脂をバインダーとする画
像形成材料が付着した画像記録材を、前記画像剥離ベル
トと当接する位置に送り込む記録材搬送手段と、 前記
加熱ロールとの対向位置で、前記記録材搬送手段によっ
て搬送されてきた画像記録材を前記画像剥離ベルトに押
圧する押圧手段と、を有する画像形成材料除去装置にお
いて、 前記押圧手段は、前記画像剥離ベルトに押圧さ
れた部分で、該画像剥離ベルトとともに周回移動する無
端状の押圧ベルトと、前記押圧ベルトの内側から該押圧
ベルトを前記画像剥離ベルトに押圧する圧力パッドとを
有し、 前記圧力パッドは、前記押圧ベルトと前記画像
剥離ベルトとの圧接部の下流端で、該押圧ベルトを前記
画像剥離ベルトから引き離す方向に曲げ回すように所定
の曲率の周面を有するものとする。
【0013】上記のような画像形成材料除去装置では、
押圧手段を押圧ベルトと圧力パッドとを含むものとし、
画像が形成されている記録媒体を押圧ベルトを介して圧
力パッドで画像剥離ベルトに圧接するようにしている。
このため、押圧手段にかける付勢力が少なくても記録媒
体上の画像形成材料を加熱するのに充分なニップ部を形
成することができる。したがって、記録媒体上の画像形
成材料を加熱するのに充分な時間を確保でき、除去しよ
うとする記録媒体上の画像形成材料の温度を容易に最適
条件に設定することが可能となり、画像形成材料の除去
性能が向上し、しかも安定化する。
【0014】また、押圧手段の圧接力を加熱ロールに分
散して作用させるので、加熱ロールの基材を薄肉化する
ことができ熱容量が低減される。さらに、加熱ロールに
張架される画像剥離ベルトから熱が伝導し、放熱する押
圧ベルトも熱容量を極めて小さくすることができる。し
たがって、装置のスタート時の立ち上がり時間を短縮す
ることができるとともに、駆動時においても消費エネル
ギーが低減される。
【0015】そして、このような画像形成材料除去装置
では、画像剥離層に圧接された押圧ベルトニップ部の
下流側において大きな曲率で急速に画像剥離層から離れ
るように曲げ回すことができる。このため画像剥離層と
押圧ベルトとを引き離す力は、ほぼ一定の位置に集中し
て作用し、双方の分離が安定して行われる。したがっ
て、押圧ベルトの分離による画像剥離ベルトの振動が生
じにくく、画像剥離ベルトの振動による騒音の発生が低
減される。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成材料除去装置において、 前記圧力パッド
は、前記加熱ロールの周方向に並列した二つの突出部を
有するものであり、 前記押圧ベルトは、前記突出部間
で前記画像剥離ベルト又は該剥離ベルトに圧接される画
像記録材に密接されるように支持されているものとす
る。
【0017】この画像形成材料除去装置では、画像剥離
層と押圧ベルトとが圧接されるニップ部を充分な幅に設
定することができるとともに、ニップ部の出口付近にお
いて充分な圧接力を付与することができる。したがっ
て、ニップ部を通過中に適切な温度となった記録媒体上
の画像形成材料が、ニップ部の出口付近で画像剥離層に
押しつけられ、確実に付着して一体化する。そして、記
録媒体の剥離によって画像形成材料が記録媒体から除去
される。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成材料除去装置において、 前記加熱ロールの
下流側に、前記画像剥離ベルトの内面に当接され、画像
剥離ベルトの走行方向を曲げ回すガイド部材を有し、
前記押圧ベルトは、前記ガイド部材との対向位置で、前
記画像剥離ベルトと反対方向に曲げ回されるものとす
る。
【0019】この画像形成材料除去装置では、画像剥離
ベルトがガイド部材によって曲げ回される位置で、この
画像剥離ベルトと密接された押圧ベルトが反対側に曲げ
回されることになる。つまり、画像剥離ベルトと押圧ベ
ルトとが両側へ引き離すように曲げ回されることにな
り、双方を引き離す力が一定の位置に集中し、安定して
作用する。また、双方のベルトが引き離される位置で、
それぞれのベルトはガイド部材又は押圧ベルトの内側に
ある部材と当接しており、双方のベルトの振動は当接す
る部材に拘束されてほとんど生じない。したがって、双
方のベルトを引き離すことによる騒音の発生が防止され
る。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成材料除去装置において、 前記加熱ロール
は、前記押圧手段と圧接されたときに弾性変形が生じる
表面層を有するものとする。
【0021】この画像形成材料除去装置では押圧部材
が、画像剥離ベルトを介して加熱ロールに押圧されるこ
とにより、加熱ロールの周面に形成された弾性層が変形
する。これにより、ニップ部の出口では画像剥離ベルト
が微小な区間でS字状に蛇行する。この部分では、画像
剥離ベルト上の画像剥離層表面と押圧ベルトの表面との
間に、これらの接触面に沿った方向にずれようとする力
が作用し、これらの接着力が低減する。このため、双方
を分離することによる騒音の発生を抑制することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。図1は請求項1、請求項2又は請
求項4に記載の発明の一実施形態である画像形成材料除
去装置の概略構成図である。この装置は、外周面に熱溶
融性樹脂からなる画像剥離層が形成された無端状の画像
剥離ベルト1と、この画像剥離ベルトを張架する第1の
加熱ロール2および第2の加熱ロール3と、上記画像剥
離ベルト1の内側に当接され、画像剥離ベルトを所定の
曲率で曲げ回すガイドプレート4と、上記第1の加熱ロ
ール2と対向し、画像剥離ベルトに圧接される押圧部材
5と、上記第2の加熱ロール3と対向する位置に設けら
れ、端縁が画像剥離ベルト1の周面と近接するように支
持された層規制ブレード6と、画像が形成されている用
紙7を用紙トレイ8から上記押圧部材5と画像剥離ベル
ト1との圧接部に送り込む用紙搬送装置9と、上記押圧
部材5と画像剥離ベルト1との間を通過した用紙が送り
出される排紙トレイ10とで主要部が構成されている。
【0023】上記画像剥離ベルト1は、厚さが75μm
のポリイミド製のベルト基材上に、厚さ80μmの熱溶
融性樹脂、例えばポリエステル樹脂からなる画像剥離層
を設けたものである。この画像剥離ベルト1の幅は34
0mmで、周長は210mmとなっている。
【0024】上記第1の加熱ロール2は、外形が25m
mで、厚さが0.3mmの鋼製筒状部材の外周面に、厚
さが0.1mmのシリコーンゴム層を形成したものであ
る。上記筒状部材の内側には加熱源としてハロゲンラン
プ11が設置されており、この第1の加熱ロール2の周
面に当接するように配置された温度センサ12の出力に
基づいて点滅制御され、該加熱ロールの周面を所定温度
に維持するようになっている。この第1の加熱ロール2
は、駆動装置(図示しない)によって回転駆動されるも
のであり、この回転によって、張架された画像剥離ベル
ト1を周回移動させる。
【0025】上記第2の加熱ロール3は、第1の加熱ロ
ール2と同じ鋼製筒状部材が用いられており、内側にハ
ロゲンランプ13が設置され、温度センサ14の出力に
基づいて第1の加熱ロール2と同様に温度制御がなされ
る。ただし、この第2の加熱ロール3は筒状部材の周面
にシリコーン樹脂層は形成されていない。
【0026】上記ガイドプレート4は、装置本体のフレ
ーム(図示しない)に固定支持され、画像剥離ベルト1
と当接される部分が大きな曲率で滑らかな曲面となって
いる。画像剥離ベルト1はこの曲面に摺擦され、所定の
位置に張架されるとともに上記曲面に沿って曲げ回され
る。
【0027】上記層規制ブレード6は、画像剥離ベルト
1の幅方向に端縁が対向するように設けられたステンレ
ス製の板状部材であり、この板状部材は、厚さが1.0
mmで、画像剥離層と対向する端縁は厚さが0.2mm
とされ、ナイフエッジ加工が施されている。この端縁が
画像剥離ベルト1の幅方向に対向し、ベルト基材と80
μmの間隔を均一に保持するように支持されている。こ
のような構成により、画像剥離層の厚さが所定値より大
きくなったときには、余分な熱溶融性樹脂を堰き止め、
画像剥離層を均一な厚さに規制する。
【0028】また、上記ステンレススチールの板状部材
の背面には、セラミックヒータ15が取り付けられてい
る。このセラミックヒータ15には温度センサ16が接
触するように設けられており、この温度センサ16の出
力に基づいて上記セラミックヒータ15への通電が制御
され、上記層規制ブレード6を所定の温度(例えば15
0°C)に維持するようになっている。
【0029】上記押圧部材5は、図2に示すように、鋼
製の支持部材17と、この支持部材に固着された耐熱性
プラスチックからなる圧力パッド18と、上記支持部材
の圧力パッドが取り付けられた位置の反対側に支持され
たベルトガイド19と、上記圧力パッドおよびベルトガ
イドの外側で周回移動する無端状の押圧ベルト20とを
有している。
【0030】上記支持部材17は、鋼板材を加工して形
成されており、上記圧力パッド18を第1の加熱ロール
2に対し、その軸線方向にほぼ均等な力で押圧すること
ができるように、充分な剛性を有する部材となってい
る。上記ベルトガイド19は、表面が圧力パッド18の
表面と滑らかに連続する曲面を形成するものであり、押
圧ベルト20がその表面に沿って滑らかに摺動すること
ができるものである。
【0031】上記圧力パッド18は、第1の加熱ロール
2の周方向に沿って二つの凸部を有するものであり、こ
れらが第1の加熱ロール2の周面に対して、軸線方向に
均等に付勢され、押圧ベルト20を画像剥離ベルト1に
圧接するものである。また、凸部の先端部の押圧ベルト
と摺擦される部分は、ポリテトラフルオロエチレンが含
浸されたガラス繊維シート21が貼着されており、押圧
ベルト20との摩擦を低減するようになっている。
【0032】上記押圧ベルト20は、厚さが10μm、
周長が約94mm、幅が320mmのポリイミド製ベル
トの表面に、層厚が30μmのPFA樹脂層を形成した
ものであり、内面にはシリコーン樹脂が塗布され、圧力
パッド18が圧接された状態であっても、圧力パッドと
滑らかに摺動するようになっている。この押圧ベルト2
0は、支持部材17に固定された圧力パッド18および
ベルトガイド19の周囲の長さよりやや長い周長を有す
るものであり、圧力パッド18を第1の加熱ロール側に
付勢したときに、圧力パッドの二つの凸部の間で、押圧
ベルト20に張力が導入され、この部分では押圧ベルト
の張力で画像剥離ベルト1と密着する。また、圧力パッ
ド18の曲面と連続するように設けられたベルトガイド
19の表面にも密接され、この状態で、画像剥離ベルト
1との付着力よって従動し、周回移動する。
【0033】上記圧力パッド18の押圧ベルト20と摺
擦される部分の下流側は、半径が2mmの曲面となって
おり、この曲面に沿って移動する押圧ベルト20が画像
剥離ベルト1と急速に離れていくようになっている。一
方、圧力パッド18の上流部は、半径が4mmの曲面と
なっており、この曲面に沿って移動する押圧ベルト20
は、徐々に画像剥離ベルト1と接近して、用紙搬送装置
9によって送られてくる用紙7を押圧ベルト20と画像
剥離ベルト1との間に容易に挟み込むことができるよう
になっている。なお、本実施形態において、支持部材1
7は第1の加熱ロール2に対して200Nの力で付勢さ
れている。
【0034】次に上記画像形成材料除去装置の動作につ
いて説明するこの画像形成材料除去装置による画像形成
材料除去の対象となるのは、一般的なPPC用紙上に、
シリコン樹脂層を紙の凹凸を損なわない程度(約0.5
μm)の厚さで形成した専用紙であり、この専用紙にト
ナー等の付着により画像を形成したものである。画像の
形成は、この専用紙上に、一般的に用いられている電子
写真式画像形成装置により、カラートナーまたは黒色ト
ナーを転写し、加熱定着することによって行われる。ト
ナーは、ポリエステル樹脂をバインダーとし、これにイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの顔料をそれぞれ
含有させたもので、使用されているポリエステル樹脂は
画像剥離層に用いられている熱溶融性樹脂と同じもので
ある。このポリエステル樹脂の熱的特性は、ガラス転移
点が約70°C、溶融温度が約115°Cとなってい
る。
【0035】画像が記録されている用紙7は、トレイ8
に収容されており、ここから送り出しロール22により
一枚ずつ所定の間隔で送り出される。そして搬送ロール
23により、用紙ガイドに沿って画像剥離ベルト1と押
圧部材5との対向部へと送られる。
【0036】画像剥離ベルト1は、第1の加熱ロール2
の回転により速度80mm/sで周回駆動されており、
第1の加熱ロール及び第2の加熱ロール3に巻き回され
た位置で加熱される。第2の加熱ロール3はポリエステ
ル樹脂の溶融温度より充分高い150°Cとなってお
り、画像剥離層のポリエステル樹脂は加熱ロール上の位
置では溶融温度より充分高い温度まで加熱され、溶融状
態となっている。一方、第1の加熱ロール2はポリエス
テル樹脂の溶融温度とほぼ等しい115°Cに温度制御
されており、第2の加熱ロール上の位置から第1の加熱
ロール上まで搬送される間に、放熱して一旦温度が低下
するが、第1の加熱ロール上で溶融温度近くまで再加熱
され、軟化状態となる。
【0037】画像が記録されている用紙7は、用紙トレ
イ8より第1の加熱ロール2と押圧部材5との圧接部へ
と搬送され、第1の加熱ロールとの対向する位置で画像
剥離ベルト1と押圧部材5との間に送り込まれる。そし
て、画像のある面が画像剥離層に押しつけられる。
【0038】このとき、画像剥離層のポリエステル樹脂
は、ほぼ溶融温度であり、ゴム状の弾性を維持するとと
もに容易に変形し、用紙7の凹凸に対応して用紙上で画
像を形成している画像形成材料と密接される。そして、
用紙上の画像形成材料に含まれるポリエステル樹脂の温
度を画像剥離層と同じ溶融温度まで上昇させ、画像剥離
層と溶け合って一体化される。なお、このときの画像剥
離層及び用紙上の画像形成材料に含まれるポリエステル
樹脂は、ほぼ溶融温度であり、用紙の繊維間に浸透する
ほどには流動化されていない。
【0039】押圧部材5が圧接されている部分を通過し
た用紙は、画像剥離ベルト1に当接されたまま搬送さ
れ、画像剥離ベルト1がガイドプレート4によって曲げ
回される分離部へ進む。この間に、放熱によって画像剥
離層及び用紙上に付着している画像形成材料のポリエス
テル樹脂の温度は低下し、分離部でガラス転移点よりや
や高い80°C〜90°Cとなる。この温度では、上記
ポリエステル樹脂は粘度が上昇して凝集力が大きくなっ
ているが、依然ゴム状の弾性を維持した状態となってい
る。このような状態では、ポリエステル樹脂に引き離そ
うとする力が作用したときに、用紙との界面が分離しや
すくなる。そして、画像剥離ベルト1がガイドプレート
4に沿って大きな曲率で曲げ回されるとともに、用紙は
それ自体の剛性によって直進しようとし、双方の間に引
き離そうとする力が作用する。これにより、用紙上にあ
った画像形成材料は画像剥離層と一体となって剥離さ
れ、用紙上の画像は消去される。画像形成材料が除去さ
れた用紙は搬送ロール24により排紙トレイ10へと排
出される。
【0040】一方、画像剥離ベルト1に付着した画像形
成材料は、画像剥離層のポリエステル樹脂とともに搬送
され、画像剥離ベルト1が第2の加熱ロール3に巻き回
された位置で溶融温度より充分高い温度まで加熱されて
粘度が低下する。そして、層規制ブレード6により画像
剥離層の所定厚さ以上となる部分のポリエステル樹脂が
ブレード6の上流側に堰き止められて溜り、一定の厚さ
の画像剥離層が連続的に維持される。
【0041】つまり、上記のように画像が記録されてい
る用紙から剥離した、ポリエステル樹脂を含む画像形成
材料が画像剥離層に取り込まれ、これを繰り返すことに
よって画像剥離層の層厚が増大することになるが、上記
層規制ブレード6によって余剰となったポリエステル樹
脂を堰き止め、画像剥離層の層厚を常に一定に維持する
ものである。なお、層規制ブレード6の対向部を通過し
た画像剥離層は、画像剥離ベルト1上に初めからある樹
脂と、用紙から剥離した画像形成材料とが混合したもの
となるが、どちらの樹脂も同じ材料を用いているため相
溶性が高く、剥離性能は剥離後も変化しない。
【0042】次に上記画像形成材料除去装置の作用及び
効果を、従来の押圧部材を用いた装置と比較して説明す
る。比較する画像形成材料除去装置は、図3に示すよう
に、図1に示す装置と同じ画像剥離ベルト151、第2
の加熱ロール153、ガイドプレート154を有するも
のであるが、押圧部材155は、直径10mmの鋼製シ
ャフトの周囲に厚さ5mmのシリコーンゴム層を形成
し、その外側に厚さが30μmのPFA層をチュービン
グ加工で形成したロール状部材を用いている。
【0043】この押圧部材155は直径25mmの第1
の加熱ロール152に200Nの力で押圧されるもので
あるが、押圧力がニップ部の中央付近に集中するため、
第1の加熱ロール152は変形が生じないように厚さが
1.5mmの鋼製筒状部材を基材として用いている。
【0044】これに対して、図1に示す本願発明の画像
形成材料除去装置では、第1の加熱ロール2の直径は図
3に示す装置と同じであるが、基材の部材厚が0.3m
mと薄く、熱容量は約5分の1となる。このため、加熱
ロール2を所定の温度まで加熱するのに要する時間は、
同じ出力のハロゲンランプを使用するものとして、単純
に計算しても約5分の1に短縮されることになる。実際
に行った測定では、基材の厚さが1.5mmの加熱ロー
ルは、500Wの出力のハロゲンランプで所定温度まで
昇温させるのに約2分かかるが、基材の厚さが0.3m
mの加熱ロールでは、300Wの出力のハロゲンランプ
で35秒程度となった。したがって、消費電力も約6分
の1に低減されている。
【0045】また、本願発明の画像形成材料除去装置で
は、押圧部材5の周回移動する部分は押圧ベルト20で
あり、熱容量は図3に示す装置のロール状の押圧部材1
55に比べて小さく、周回移動による放熱量は著しく低
減される。さらに、この押圧ベルト20の背面に当接さ
れる圧力パッド18にはガラス繊維シート21が固着さ
れており、このシートの断熱効果によって圧力パッドへ
の熱伝導が制限される。
【0046】また、圧力パッド18の形状が、第1の加
熱ロール2に力を分散して伝達するものとなっており、
押圧部材5と画像剥離ベルト1とのニップ部の幅は約1
0mmとなっている。これは、図3に示す装置でニップ
部が7mmとなっているのに比べて約1.5倍の幅が確
保されており、画像が形成されている記録媒体がニップ
部を通過するときに、該記録媒体及び画像形成材料の温
度を充分に上昇させることができることになる。したが
って、第1の加熱ロール2の設定温度をわずかではある
が低く設定することもできる。
【0047】一方、図1及び図3に示す装置は、画像剥
離ベルトと押圧部材との間に記録媒体を介挿しないで駆
動すると、画像剥離ベルトが振動して騒音を発生する。
図3に示す装置について、機械から1m離れた位置で騒
音計により測定したところ、72dB(A)であった、
この騒音はビリビリという耳障りなものであり、オフィ
ス等で使用した場合には不快感を覚えるものである。
【0048】これに対し、図1に示す装置について、同
様の測定を行ったところ、騒音レベルは58dB(A)
であり、音質は上記と同じであるが、音量は大幅に低減
され、オフィス等で使用するのに問題がない程度とな
る。
【0049】このような騒音の発生原因は次のように考
えられる。図3に示すようなロール状の押圧部材155
を用いた装置では、押圧部材が画像剥離ベルト151に
圧接されるニップ部の下流側で、図4に示すように画像
剥離層の付着力によって画像剥離ベルト151が外側に
引っ張られて変形する(図4中に破線で示す形状)。こ
のように変形することによって引き離す方向の力Fが増
大し、画像剥離ベルト151のある長さの範囲が一気に
剥離される。これにより、図4に示すように画像剥離ベ
ルト151が元の位置に戻り、再び押圧部材155との
付着力で画像剥離ベルトが外側を引っ張られ、変形が増
大したところで剥離が生じる。このような動作が短い周
期で繰り返されることによって画像剥離ベルト151が
振動し、騒音を発生する。
【0050】これに対し、図1に示す装置のように押圧
ベルト20が大きな曲率で曲げ回され、画像剥離ベルト
1から急速に離れるように配置されていると、画像剥離
ベルト1を押圧ベルト20から引き離そうとする力は集
中して作用し、画像剥離ベルト1の変形が大きくならな
いうちに剥離が生じる。したがって画像剥離ベルト1の
振動は小さく押さえられ、騒音は低減されることにな
る。
【0051】また、上記のような画像剥離ベルトの振動
が生じると、下流側で画像剥離層の表面が荒れた状態と
なり、その程度が大きい場合には層規制ブレードを通過
した後にも画像剥離層表面に凹凸が残る。このような凹
凸があると、記録媒体から画像形成材料を除去するのに
むらができ、除去機能に欠陥を生じることになるが、上
記のように画像剥離ベルト1の振動を押さえることによ
って上記欠陥の発生を回避することができる。
【0052】なお、図1に示す装置において、第1の加
熱ロール2の表面に形成されているシリコーンゴム層の
厚さは0.3mmであるが、この厚さを1mmとした場
合には騒音は52dB(A)まで低減した。これは次の
ような理由によるものと考えられる。第1の加熱ロール
2のシリコーンゴム層が圧力パッド18から伝達される
押圧力で変形し、その結果画像剥離ベルト1が微小なS
字状に蛇行する。このため、画像剥離層の表面と押圧ベ
ルト表面との間は、これらの接触面に沿ってずれようと
する力が働き、画像剥離ベルト1と押圧ベルト20との
分離が容易になるものと考えられる。このように第1の
加熱ロール2のシリコーンゴム層を厚くすると熱容量は
増大するが、上記例では立ち上がりに要する時間は30
%程度の増加に抑えられる。
【0053】次に、図1及び図2に示す画像形成材料除
去装置と同じ課題を解決するために開発された他の装置
を、参考例として説明する。この装置は、画像剥離ベル
ト31、第1及び第2の加熱ロール32,33、ガイド
プレート34、層規制ブレード36、用紙搬送装置39
として、図1に示す装置で用いられているものと同じも
のを採用している。
【0054】この装置で用いられる押圧部材35は、図
5に示すように、鋼製の支持部材に取りつけられた圧力
パッド41と、この圧力パッドによって画像剥離層に押
し付けられる無端状の押圧ベルト42と、この押圧ベル
トを張架する三つのロール43,44,45とを有する
ものである。これらロールの内の一つは、圧力パッド4
1の下流側に設けられ、押圧ベルト42を大きな曲率で
画像剥離ベルト31から引き離すガイド部材となってい
る。
【0055】上記圧力パッド41は耐熱製プラスチック
からなり、押圧ベルトとの当接面にはポリテトラフルオ
ロエチレンが含浸されたガラス繊維シートが固着されて
いる。上記押圧ベルト42は、図1に示す装置と同様
に、ポリイミド製ベルトの表面にPFA樹脂層を形成し
たものであり、回転可能に支持された三つのロール4
3,44,45に張架され、上記圧力パッド41によっ
て画像剥離ベルト31に押圧される。そして、第1の加
熱ロール32が回転駆動されることによって画像剥離ベ
ルト31が周回移動し、押圧ベルト42はこれに従動し
て周回する。
【0056】このような装置でも、第1の加熱ロール3
2及び押圧部材35の熱容量を低減し、立ち上がり時間
を短縮でき、消費エネルギーも節減することが可能とな
る。また押圧ベルト42は、これを支持するロールの一
つによって急速に画像剥離ベルト31から離れるように
配置されており、画像剥離ベルトの振動による騒音の発
生が抑えられる。
【0057】図6は、請求項1又は請求項3に記載の発
明の一実施形態である画像形成材料除去装置を示す概略
構成図である。この装置では、画像剥離ベルト51が第
1の加熱ロール52、第2の加熱ロール53及びガイド
プレート54によって張架されるが、ガイドプレート5
4が第1の加熱ロール52の下流側で、該第1の加熱ロ
ールに接近した位置に設けられている。
【0058】一方、押圧部材55は、画像剥離ベルト5
1の周方向に二つの凸部が設けられた圧力パッド68を
備えており、上流側の凸部が第1の加熱ロール52と対
向する位置に押圧される。そして、下流側の凸部は、ガ
イドプレート54に対して押圧される。この押圧部材の
支持部材67、圧力パッド68及びベルトガイド69
は、図1に示す装置で用いられるものと同じ仕様となっ
ている。また、本装置の二つの加熱ロール52,53、
層規制ブレード56及び用紙搬送装置59も同じもので
ある。
【0059】このような装置では、押圧ベルト70は圧
力パッド68の上流側の凸部によって画像剥離ベルト5
1に圧接され、画像剥離ベルト51の周回移動に従動し
てガイドプレート54上の位置に至る。この間、画像剥
離ベルト51と押圧ベルト70とは密接した状態が維持
される。そしてガイドプレート54と対向する位置で、
押圧ベルト70は圧力パッド68の下流側の凸部に沿っ
て移動し、凸部の下流側に形成された小さい半径の曲面
に沿って画像剥離ベルト51から急速に離される。
【0060】一方、画像剥離ベルト51もほぼ同じ位置
でガイドプレート54の曲面に沿って反対側に曲げ回さ
れ、双方のベルトは両側へ引き離される。したがって、
画像剥離ベルト51と押圧ベルト70との間に記録媒体
が挟み込まれていないときで、双方のベルト間に付着力
が作用している場合でも、これらを引き離す力はガイド
プレート上に集中し、安定して作用する。また、双方の
ベルトは、それぞれガイドプレート54及び圧力パッド
68に当接しており、双方のベルトを引き離す際に振動
はほとんど生じない。したがって、画像剥離ベルト51
から押圧部材55を引き離すときの騒音は解消される。
【0061】以上に説明した実施形態では、いずれも二
つの加熱ロールとガイドプレートにより画像剥離ベルト
を超過し、一方の加熱ロール上の位置で記録媒体を画像
剥離ベルトに圧接し、もう一方の加熱ロールに対向する
位置に層規制ブレードを設けるものであるが、本願発明
は熱溶融性樹脂層を有するベルトを用いて記録媒体上の
画像形成材料を除去する装置であれば、画像剥離ベルト
の張架の態様は限定されるものではない。したがって、
一つの加熱ロールとガイドプレート等の固定支持された
部材とに張架されるものであってもよいし、一つの加熱
ロールと加熱されない他のロールとを有するものであっ
てもよい。また、加熱手段は加熱ロールに内蔵されるハ
ロゲンランプの他、異なるタイプのヒーターを用いるも
のであってもよいし、画像剥離ベルトに含まれる発熱体
に、画像剥離ベルトを支持するロールから給電するもの
であってもよい。
【0062】さらに、上記実施形態の装置では、画像剥
離層の熱溶融性樹脂として、記録媒体上に付着している
画像形成材料に含まれる樹脂と同一のものを用いている
が、熱特性がほぼ同じで溶融状態で互いに混じり合うも
のであれば、他の樹脂を用いることもできる。この場合
には記録媒体からの画像形成材料の剥離を繰り返すうち
に最初に画像剥離層を形成していた樹脂と剥離した画像
形成材料とが混合され、この混合された樹脂を画像剥離
層として用いることになる。
【0063】また、画像剥離ベルトの基材は、ポリイミ
ドとなっているが、耐熱性と充分な強度を有するもので
あればこれに限定されるものではなく、ポリアミドイミ
ド等の樹脂あるいはステンレススチール、ニッケル等の
金属を用いることもできる。
【0064】この画像形成材料除去装置で画像の除去を
行なう記録媒体は、上記実施の形態では、接着性を低減
するためにシリコン樹脂層を形成したものであったが、
画像形成時に接着性が低い樹脂を含むトナー等を用いる
場合には、普通のPPC用紙に画像が形成されたもので
あってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る画
像形成材料除去装置は、画像が既に形成されている記録
媒体から、簡易な構成でトナーの画像形成材料を剥離す
ることができる。しかも、動作時の騒音の発生を抑制
し、静粛性に優れた装置となる。また、画像形成材料を
記録媒体から除去する動作を開始するまでの時間を大幅
に短縮することができ、記録媒体を再生するのに必要な
エネルギーを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2又は請求項4に記載の発明
の一実施形態である画像形成材料除去装置を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示す画像形成材料除去装置で用いられる
押圧部材と画像剥離ベルトとの圧接部近傍を示す拡大図
である。
【図3】比較例である画像形成材料除去装置を示す概略
構成図である。
【図4】図3に示す画像形成材料除去装置の問題点を示
す概略図である。
【図5】図1及び図2に示す画像形成材料除去装置と同
じ課題を解決するために開発された他の装置を参考例と
してを示す概略構成図である。
【図6】請求項1又は請求項3に記載の発明の一実施形
態である画像形成材料除去装置を示す概略構成図であ
る。
【図7】従来の画像形成材料除去装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1、31、51 画像剥離ベルト 2、32、52 第1の加熱ロール 3、33、53 第2の加熱ロール 4、34、54 ガイドプレート 5、35、55 押圧部材 6、36、56 層規制ブレード 7 用紙 8 用紙トレイ 9、39、59 用紙搬送装置 10 排紙トレイ 11、13 ハロゲンランプ 12、14 温度センサ 15 セラミックヒータ 16 温度センサ 17、67 支持部材 18、68 圧力パッド 19、69 ベルトガイド 20、70 押圧ベルト 21 ガラス繊維シート 22 送り出しロール 23、24 搬送ロール 41 圧力パッド 42 押圧ベルト 43、44、45 ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 B41J 29/00 - 29/70

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材に張架され、周回駆動され
    る無端ベルトであって、耐熱性ベルト基材の表面に熱溶
    融性樹脂からなる画像剥離層が設けられた画像剥離ベル
    トと、 前記画像剥離ベルトを張架する複数の部材の一つであっ
    て、加熱手段を備えた加熱ロールと、 熱溶融性樹脂をバインダーとする画像形成材料が付着し
    た画像記録材を、前記画像剥離ベルトと当接する位置に
    送り込む記録材搬送手段と、 前記加熱ロールとの対向位置で、前記記録材搬送手段に
    よって搬送されてきた画像記録材を前記画像剥離ベルト
    に押圧する押圧手段と、を有する画像形成材料除去装置
    において、 前記押圧手段は、前記画像剥離ベルトに押圧された部分
    で、該画像剥離ベルトとともに周回移動する無端状の押
    圧ベルトと、前記押圧ベルトの内側から該押圧ベルトを
    前記画像剥離ベルトに押圧する圧力パッドとを有し、 前記圧力パッドは、前記押圧ベルトと前記画像剥離ベル
    トとの圧接部の下流端で、該押圧ベルトを前記画像剥離
    ベルトから引き離す方向に曲げ回すように所定の曲率の
    周面を有する ことを特徴とする画像形成材料除去装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力パッドは、前記加熱ロールの
    周方向に並列した二つの突出部を有するものであり、 前記押圧ベルトは、前記突出部間で前記画像剥離ベルト
    又は該剥離ベルトに圧接される画像記録材に密接される
    ように支持されていることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成材料除去装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱ロールの下流側に、前記画像
    剥離ベルトの内面に当接され、画像剥離ベルトの走行方
    向を曲げ回すガイド部材を有し、 前記押圧ベルトは、前記ガイド部材との対向位置で、前
    記画像剥離ベルトと反対方向に曲げ回されるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成材料除去装
    置。
  4. 【請求項4】 前記加熱ロールは、前記押圧手段と圧
    接されたときに弾性変形が生じる表面層を有することを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成材料除去装置。
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