JPH10254266A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10254266A
JPH10254266A JP5669797A JP5669797A JPH10254266A JP H10254266 A JPH10254266 A JP H10254266A JP 5669797 A JP5669797 A JP 5669797A JP 5669797 A JP5669797 A JP 5669797A JP H10254266 A JPH10254266 A JP H10254266A
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太介 上村
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昌吾 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルを塗布せずに、カラートナーの定着が
可能で、且つオフセットが生じ難い定着装置を提供す
る。 【解決手段】 外部から表面が加熱された定着ローラ5
1と、第1加圧ローラ52bと第2加圧ローラ52cと
によって張架され、上記定着ローラ51の外周面を押圧
する加圧ベルト52aとで形成された定着ニップ部に、
トナーTが付着した用紙Pを搬送することによりトナー
Tを熱溶融して定着させる。上記定着ニップ部には、用
紙Pの搬送方向上流側から、トナーTの軟化点以上の温
度に設定された定着ニップ入口領域Waと、溶融された
トナーTを冷却固化するために必要な温度に設定された
定着ニップ出口領域Wbとが順に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写
真機器に使用する定着装置に関し、特に、フルカラー印
刷が可能な電子写真機器に使用する定着装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、ファクシミリ、プリ
ンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写真機器に使
用されている定着装置は、例えば図12に示すように、
定着ローラ101と、この定着ローラ101を圧接する
加圧ローラ102とを有している。上記定着ローラ10
1の内部には、加熱源としてのヒータランプ103が配
設されており、定着ローラ101の表面を内部から加熱
するようになっている。
【0003】上記構成の定着装置は、表面が所定の温度
に加熱された定着ローラ101と加圧ローラ102との
圧接部分(定着部分)に、未定着のトナーTで形成され
た画像を担持した用紙(記録材)Pを搬入することで、
トナーTを熱溶融してトナーTを用紙Pに定着させるよ
うになっている。このように、定着ローラ101の表面
を加熱するために、ヒータランプ103等の加熱源を該
定着ローラ101内部に設けたものを内部加熱方式の定
着装置と称する。
【0004】また、用紙P上に担持されたトナーがカラ
ートナー等の離型性の悪いトナーであれば、定着の際に
定着ローラ101表面へのトナーの付着、所謂オフセッ
ト現象が生じる。このため、上記定着装置には、定着ロ
ーラ101表面にオイルを塗布するためのオイル塗布機
構105と、定着後の用紙Pを定着ローラ101から剥
離するための剥離爪106とが設けられている。このオ
イル塗布機構105は、オフセット防止用のオイル10
4を、一対の塗布用ローラ107・107を介して定着
ローラ101表面に塗布するようになっている。
【0005】また、定着装置として、上記オフセット用
のオイルを必要としないものがある。例えば、特開昭6
3−313182号公報、特開平4−358186号公
報、特開平5−2349号公報に開示されているよう
に、用紙と同期して移動する薄いエンドレスフィルム
(エンドレスベルト)を介して、未定着トナー画像を担
持した用紙を加熱して該トナーを定着する方式(以下、
フィルム加熱方式と称する)の定着装置が提案されてい
る。
【0006】このフィルム加熱方式の定着装置は、例え
ば図13に示すように、記録材の搬送方向に張設された
エンドレスフィルム状の定着ベルト201と加圧ローラ
203との圧接部に、未定着のトナーTで形成された画
像を担持した用紙Pを搬入することで、未定着のトナー
Tで形成された画像を用紙Pに定着させるようになって
いる。
【0007】上記定着ベルト201の加圧ローラ203
側の内面側には、発熱体202が配置され、上記定着ベ
ルト201と加圧ローラ203との間に形成される定着
部を加熱するようになっている。従って、上記定着部を
通過する用紙Pは、発熱体202からの熱エネルギーに
よって加熱され、用紙Pに担持されたトナーが熱溶融さ
れて定着される。
【0008】上記の定着装置では、トナー定着済みの用
紙Pを、定着ベルト201の下流側で冷却(以下、自己
冷却と称する)させて該定着ベルト201と用紙Pとを
分離させるようになっている。従って、このフィルム加
熱方式の定着装置では、定着ベルト201の下流側では
自己冷却されているので、トナーが定着ベルト201に
付着することがなくなる。これにより、オフセット防止
用のオイルを塗布する必要がなくなる。
【0009】つまり、上記のフィルム加熱方式によれ
ば、定着ベルト201として熱容量の小さいものを用い
ることができ、加熱部を通過後直ちに放熱による冷却が
なされるため、トナーTが冷却して凝集力が増加し、相
対的に定着ベルト201との付着力が弱まるので、原理
的にオフセットを防止することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
各加熱方式の定着装置では、以下に示すような問題が生
じる。
【0011】(I)内部加熱方式の定着装置の問題点:
内部に加熱源がありゴム層の熱伝達が悪いため、ウォー
ムアップ時間が長く、さらに、定着ローラ芯材101a
とゴム層101bとの境界温度が上昇し、ゴム層101
bが劣化剥離しやすくなるという問題が生じる。
【0012】また、特に、フルカラー電子写真プロセス
を利用した定着装置の場合、定着温度を高くし、多層形
成されたカラートナーに熱エネルギーを多量に供給し、
トナーを高い溶融状態にして発色させる必要がある。こ
のように、トナーを高い溶融状態で定着ローラ101か
ら剥離させると、定着ローラ101とトナーとの付着力
よりもトナー内部の凝集力が低下しているため、トナー
は内部で分断されオフセットが発生する。
【0013】従って、定着ローラ101とトナーとの付
着力を内部凝集力よりも低くするために、上述したよう
に、オフセット防止用のオイル104を定着ローラ10
1の表面に塗布する必要がある。
【0014】しかしながら、オフセット防止用のオイル
104を定着ローラ101表面に塗布する場合には、以
下に示すような問題が生じる。
【0015】 オイル104を均一に定着ローラ10
1に塗布するには複雑な機構が必要となり装置のコスト
アップを招来する。 オイル104により定着ローラ101のゴム層10
1bが劣化、膨潤し定着ローラ101の寿命が短くな
る。 オイル104がこぼれて、装置が汚れたり、他の機
器に悪影響を与える。 オイル104が用紙Pに付着し、ユーザーの手を汚
したり不快感を与える。 用紙PにOHPを使用した場合、オイル104がO
HP表面に付着することによりOHPの透過率を低下さ
せる。 オイル104の補強等の定期的なメンテナンスが必
要となり、ユーザーフレンドリーでない。
【0016】(II) フィルム加熱方式の定着装置:フィ
ルム加熱方式の定着装置では、オフセット防止のために
オイルを塗布する必要がないという利点がある。他に、
定着手段として用いるフィルムの熱容量が定着ローラに
比べて小さいので、ウォームアップ時間が短縮できると
いう利点もある。
【0017】しかしながら、図13に示すように、定着
ベルト201はエンドレスベルト状であるので、該定着
ベルト201に加えるテンションの制御、定着ベルト2
01の蛇行防止、定着ベルト201の熱膨張によるしわ
防止等の機構が必要となるので、定着ベルト201の駆
動機構が非常に複雑なものとなり、装置のコストアップ
を招来するという問題が生じる。
【0018】また、定着ベルト201は、熱容量を小さ
くするために厚みを薄くしているので、ローラ状の定着
ローラに比べて寿命が短い。特に、定着ベルト201は
発熱体202に摺動するようになるので、磨耗してその
寿命が短くなる。しかも、印刷速度を向上させるため
に、定着ベルト201の回転速度を速めた場合、定着ベ
ルト201の寿命はさらに短くなる。このため、印刷速
度の速い電子写真機器に対応させることができないとい
う問題が生じる。
【0019】上記定着ベルト201の厚みを厚くするこ
とで、上記の各問題点をある程度解決することができ
る。しかしながら、定着ベルト201の厚みを厚くする
ことで定着ベルト201の熱容量が大きくなる。これに
よって、ウォームアップ時間が長くなり、フィルム加熱
方式の定着装置のウォームアップ時間を短縮させるとい
う利点が薄れる。
【0020】また、定着ベルト201の熱容量が大きく
なれば、定着後の用紙上のトナーを固体状態になるまで
十分に冷却することができず、オフセット現象が生じる
虞がある。このため、オフセット現象を防止するために
は、定着後の用紙上のトナーを固体状態になるまで十分
に冷却するために、定着ベルト201の移動方向下流側
に送風手段等の強制冷却手段が必要となる。この場合、
熱効率が悪くなり、装置が複雑化、大型化するという問
題が生じる。
【0021】本発明は、上記の各問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、ウォームアップ時間が
短く、熱効率、温度均一性に優れ、オイルを塗布せずに
カラートナーの定着が可能で、且つ高速プリントにも対
応することができ、耐久性、安全性に優れ、構成が簡単
で製造費の安価な定着装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の定着装置は、
上記の課題を解決するために、外部から表面が加熱され
た定着ローラと、該定着ローラと平行に配置された複数
の加圧ローラによって張架され、該定着ローラの外周面
を押圧する加圧ベルトとを含み、上記定着ローラと加圧
ベルトとで形成された圧接部に、未定着トナー像の形成
された記録材を搬送することにより該記録材にトナーを
熱溶融して定着させる定着装置において、上記圧接部に
は、記録材の搬送方向上流側から、トナーの軟化点以上
の温度に設定された蓄熱領域と、溶融されたトナーを冷
却固化するために必要な温度に設定された放熱領域とが
順に形成されていることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、定着ローラと加圧ベ
ルトとで形成された圧接部において、先ず、蓄熱領域で
記録材上のトナーが、発色するのに十分な高温溶融状態
となり、続いて、放熱領域で溶融されたトナーが冷却固
化される。このとき、上記圧接部の放熱領域において、
トナーは、冷却固化されるまで冷やされるので、このと
きの凝集力がトナーと定着ローラとの付着力よりも大き
くなり、記録材上に完全に定着される。
【0024】これにより、定着後のオフセット防止のた
めに、オフセット防止用のオイルを定着ローラに塗布す
る必要がないので、オフセット防止用オイルに起因する
種々の問題を解消することができる。特に、オフセット
防止用オイルを塗布する機構を必要としないので、装置
を簡略化でき、この定着装置を備えたプリンタ等の画像
形成装置を安価に提供することができる。
【0025】請求項2の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項1の構成に加えて、加圧ベルトは、
熱伝導性を有する素材で形成されると共に、複数の加圧
ローラのうち、少なくとも1本の加圧ローラが上記蓄熱
領域内で上記加圧ベルトを介して定着ローラに接触配置
されていることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、加圧ベルトは、熱伝
導性を有する素材で形成されているので、定着ローラか
らの熱エネルギーが伝わりやすくなる。しかも、複数の
加圧ローラのうち、少なくとも1本の加圧ローラが上記
蓄熱領域内で上記加圧ベルトを介して接触配置されてい
ることで、加圧部の蓄熱領域内で定着ローラからの熱エ
ネルギーが加圧ベルトを介して、上記の定着ローラと接
触配置された加圧ローラに供給されるようになる。
【0027】これにより、加圧ベルトを介して定着ロー
ラに接触している加圧ローラに、熱エネルギーが溜まる
ので、蓄熱領域内に搬送された記録材上のトナーは、定
着ローラからの熱エネルギーと、上記加圧ローラからの
熱エネルギーが流れ込むようになる。このため、蓄熱領
域は、高温溶融状態となり、記録材上のトナーに対して
効率良く熱エネルギーを供給することができる。
【0028】請求項3の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項2の構成に加えて、定着ローラに加
圧ベルトを介して接触配置されている加圧ローラは、蓄
熱材からなることを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、請求項2の作用に加
えて、定着ローラに加圧ベルトを介して接触配置されて
いる加圧ローラに、定着ローラから流れ込む熱エネルギ
ーが蓄積されやすくなるので、定着部の蓄熱領域におい
て、少ない熱エネルギーで高温状態に保つことができ
る。これにより、定着ローラを加熱するために必要なエ
ネルギーが少なくて済むので、経済的な定着装置を提供
することができる。
【0030】請求項4の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項2または3記載の構成に加えて、放
熱領域内に存在する加圧ローラは、断熱材からなること
を特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、放熱領域内におい
て、加圧ベルトから流れ込む熱エネルギーが加圧ローラ
に蓄積されないので、記録材上の溶融トナーを効果的に
冷却固化させることができる。
【0032】請求項5の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3または4記載の構成に加えて、圧
接部への記録材の搬送タイミングが、上記蓄熱材からな
る加圧ローラが上記定着ローラからの熱により蓄熱され
た後に設定されていることを特徴としている。
【0033】上記の構成によれば、圧接部に記録材が搬
送される前に、十分に加熱された状態とすることができ
るので、記録材上の未定着トナーを、圧接部入口領域か
ら確実に溶融させることができる。これにより、トナー
がカラーであった場合、温度不足による発色不良を無く
すことができ、高品位のカラー画像を提供することがで
きる。
【0034】請求項6の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項1ないし5の何れかの構成に加え
て、圧接部の記録材搬送方向上流側に、定着ローラの表
面を外部から加熱する加熱ローラが設けられていること
を特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、定着ローラは、圧接
部の記録材搬送方向上流側に設けられた加熱ローラによ
って加熱されるようになるので、圧接部の記録材入口側
から加熱されるようになる。これにより、加熱ローラか
ら圧接部までの間における、加熱ローラから定着ローラ
に供給される熱エネルギーの損失をできるだけ小さくす
ることが可能となる。したがって、少ないエネルギー
で、トナー溶融に必要な温度まで定着ローラを加熱する
ことができるので、定着装置に係るエネルギーを削減す
ることができる。
【0036】請求項7の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項1ないし6の何れかの構成に加え
て、加圧ベルトは、多数の通気孔が形成されていること
を特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、加圧ベルトに、多数
の通気孔を形成することで、圧接部の放熱領域に澱む高
温空気をベルト外部に積極的に放出し、対流熱伝達率を
大きくして加圧ベルトの放熱性能を向上安定化させ、ト
ナーの冷却効果を高めることができる。これにより、圧
接部の放熱領域での放熱効果を高めることができるの
で、蓄熱領域で溶融されたトナーをこの放熱領域で確実
に冷却固化させることができる。この結果、トナーを記
録材に完全に定着させることができるので、オフセット
を確実に無くすことができる。
【0038】請求項8の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項1ないし7の何れかの構成に加え
て、加圧ベルトが、金属からなることを特徴としてい
る。
【0039】上記の構成によれば、加圧ベルトが金属か
らなることで、熱伝導性に優れ、熱容量が小さく放熱冷
却効果が高いベルトにすることができる。これにより、
蓄熱領域での定着ローラからの熱エネルギーを効率良
く、該定着ローラに加圧ベルトを介して接触配置されて
いる加圧ローラに伝達することができる。また、放熱領
域での定着ローラからの熱エネルギーを加圧ベルト外部
に効率良く放出することができる。したがって、定着ロ
ーラと加圧ベルトとの間の圧接部では、トナーに安定し
た温度変化を与えることができるので、オフセットが無
く安定した定着を行うことができる。
【0040】請求項9の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項1ないし8の何れかの構成に加え
て、定着ローラは、中心部が空洞構造であることを特徴
としている。
【0041】上記の構成によれば、定着ローラの中心部
を空洞にすることで、定着ローラ表面からの熱エネルギ
ーが内部に蓄積されないので、定着ローラ内部の蓄熱に
よる圧接部の放熱領域への影響を無くすことができる。
これにより、圧接部の放熱領域におけるトナーの冷却効
果を高めることができる。
【0042】請求項10の定着装置は、上記の課題を解
決するために、請求項1ないし9の何れかの構成に加え
て、加圧ベルトの定着ローラとの圧接部の記録材出口近
傍を冷却する冷却手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0043】上記の構成によれば、加圧ベルトの圧接部
の記録材出口近傍を冷却する冷却手段が設けられている
ことで、加圧ベルトを強制的に冷却することができる。
これにより、加圧ベルトの対流熱伝達率を大きくし、加
圧ベルトの放熱性能を向上安定化させ、放熱領域におけ
るトナーの冷却効果を高めることができる。
【0044】請求項11の定着装置は、上記の課題を解
決するために、請求項10の構成に加えて、冷却手段
は、加圧ベルトと加圧ローラとで囲まれた領域に設けら
れていることを特徴としている。
【0045】上記の構成によれば、請求項10の作用に
加えて、冷却手段によって加圧ベルトと加圧ローラとで
囲まれた領域に澱む高温空気を強制的に排出させること
ができるので、加圧ベルトの冷却効果をさらに高めるこ
とができる。
【0046】請求項12の定着装置は、上記の課題を解
決するために、請求項10または11の構成に加えて、
圧接部の記録材出口近傍の加圧ベルトの温度を検知する
温度検知手段と、上記温度検知手段の検知情報に基づい
て、冷却手段の冷却能力を制御する冷却制御手段とが設
けられていることを特徴としている。
【0047】上記の構成によれば、冷却手段の冷却能力
が加圧ベルトが定着ローラから離脱する直近の加圧ベル
トの温度に基づいて制御されているので、圧接部の放熱
領域における温度を一定に保つことができる。これによ
り、上記放熱領域でのトナーの冷却効果を安定化させる
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図5および図8に基づいて説明すれば、以下の通り
である。尚、本実施の形態では、定着装置を電子写真機
器としてモノクロ用のレーザプリンタに適用した場合に
ついて説明する。
【0049】本実施の形態に係るレーザプリンタは、図
2に示すように、給紙部10、画像形成装置20、レー
ザ走査部30、定着装置50を有している。
【0050】上記構成のレーザプリンタは、給紙部10
から用紙Pを画像形成装置20に搬送する。この画像形
成装置20は、レーザ走査部30によるレーザ光34に
基づいてトナー像を形成し、このトナー像を、搬送され
た記録材としての用紙Pに転写するようになっている。
そして、トナー像の転写された用紙Pを、定着装置50
に搬送して、トナー像を用紙Pに固定する。最後に、ト
ナー像が定着された用紙Pは、定着装置50の用紙搬送
下流側に設けられた用紙排紙ローラ41・42によって
装置外部に排出される。つまり、用紙Pは、図に示す矢
印Eの経路に沿って、給紙トレイ11、画像形成装置2
0、定着装置50の順に搬送され、装置外部に排出され
る。
【0051】上記給紙部10は、給紙トレイ11、給紙
ローラ12、用紙分離摩擦板13、加圧バネ14、用紙
検知アクチュエータ15、用紙検知センサ16、及び制
御回路17を備えている。
【0052】上記給紙トレイ11は、複数の用紙Pが装
着可能となっている。給紙ローラ12は、矢印方向に回
転することで、上記給紙トレイ11に装着された用紙P
を画像形成装置20側に給送するようになっている。こ
のとき、用紙分離摩擦板13は、加圧バネ14によって
給紙ローラ12に圧接され、給紙トレイ11に装着され
た複数の用紙Pを一枚ずつ分離するようになっている。
【0053】上記用紙検知センサ16は、例えば光セン
サからなると共に、上記用紙検知アクチュエータ15
は、給紙ローラ12によって給送される用紙Pによって
用紙搬送方向に傾倒自在な部材からなる。つまり、用紙
検知センサ16は、用紙検知アクチュエータ15が傾倒
されていない状態では、光路が遮断され、OFF状態を
示し、用紙検知アクチュエータ15が傾倒した状態で
は、光路が通じて、ON状態を示す。
【0054】従って、用紙検知センサ16は、用紙検知
アクチュエータ15が傾倒することで、センサがON状
態となり、用紙Pが画像形成装置20側に給送されたこ
とを検知し、この検知信号を制御回路17に出力するよ
うになっている。
【0055】上記制御回路17は、用紙検知センサ16
からの検知信号に基づいて、画像信号をレーザ走査部3
0のレーザダイオード発光ユニット31に送り、発光ダ
イオードード31aの点灯/非点灯を制御するようにな
っている。尚、制御回路17は、後述する定着装置50
の加熱制御手段を兼ねている。
【0056】上記レーザ走査部30は、上記レーザダイ
オード発光ユニット31、走査ミラー32、走査ミラー
モータ33、及び反射ミラー35、36、37を備えて
いる。
【0057】上記走査ミラーモータ33は、走査ミラー
32の下部に設けられ、該走査ミラー32を高速且つ定
速に回転させるようになっている。また、上記レーザダ
イオード発光ユニット31は、走査ミラー32に設けら
れており、該走査ミラー32と共に回転するようになっ
ている。つまり、レーザダイオード発光ユニット31
は、高速且つ定速に回転しながら、発光ダイオードード
31aからレーザ光34を反射ミラー36に照射するよ
うになっている。照射されたレーザ光34は、反射ミラ
ー36、35、37の順で反射され、画像形成装置20
の露光ポイントXに導かれる。
【0058】上記レーザダイオード発光ユニット31
は、上述した制御回路17からの点灯/非点灯の情報に
基づいて、画像形成装置20の感光体21を選択的に露
光するようになっている。
【0059】上記画像形成装置20は、感光体21、転
写ローラ22、帯電部材23、現像ローラ24、現像ユ
ニット25、及びクリーニングユニット26を備えてい
る。
【0060】感光体21は、帯電部材23によって表面
に予め帯電された電荷が、レーザ走査部30からのレー
ザ光34により選択的に放電され、表面に静電潜像が形
成される。
【0061】現像ユニット25は、感光体21にトナー
を供給するための現像ローラ24を有し、内部に蓄積し
たトナーを撹拌することで、該トナーに電荷を付与し、
上記現像ローラ24表面にトナーを付着させる。そし
て、現像ローラ24に与えられた現像バイアス電圧およ
び感光体21表面の電位により形成される電界の作用に
よって、感光体21表面に形成された静電潜像に応じた
トナー像を感光体21上に形成するようになっている。
【0062】また、画像形成装置20では、転写ローラ
22が、印加された転写電圧の与える電界の作用により
感光体21表面に形成されたトナー像を、感光体21と
転写ローラ22との間に給送された用紙Pに吸引し、転
写する。このとき、感光体21上のトナーは転写ローラ
22により用紙Pに転写されると共に、未転写トナーは
クリーニングユニット26によって回収される。
【0063】画像形成装置20にてトナー像の転写され
た用紙Pは、定着装置50に搬送され、トナー像が定着
される。即ち、定着装置50では、表面温度が180℃
に保たれた定着ローラ51と、約140℃に蓄熱された
加圧手段としての加圧機構52とによって適度な温度と
圧力が用紙Pに付与される。そして、トナーが熱溶融し
て用紙Pに固定され、堅牢な画像となる。尚、上記定着
装置50については、後で詳細に述べる。
【0064】定着装置50にて、トナー像の定着された
用紙Pは、該定着装置50の用紙側に設けられた用紙搬
送ローラ41・42によって装置外部に搬送される。
【0065】尚、上記の定着装置50は、上記定着ロー
ラ51に接触配置された加熱ローラ53によって定着ロ
ーラ51を加熱する外部加熱方式である。
【0066】ここで、定着装置50について、図1を参
照しながら以下に説明する。上記定着装置50は、図1
に示すように、定着ローラ51、加圧機構52、加熱手
段としての加熱ローラ53を有している。
【0067】はじめに、加圧機構52について説明す
る。上記加圧機構52は、上記定着ローラ51の直下に
設けられた第1加圧ローラ52bと、定着ローラ51に
沿って上記第1加圧ローラ52bよりも用紙Pの搬送方
向下流側に配置された第2加圧ローラ52cと、上記第
1加圧ローラ52bと第2加圧ローラ52cとの間に配
置された第3加圧ローラ52dと、これらローラ52b
・52c・52dによって所定の張力で張架された加圧
ベルト52aとからなっている。
【0068】上記第1〜第3加圧ローラ51b〜51d
は、定着ローラ51と平行に配置されている。
【0069】上記加圧ベルト52aは、上記の第1〜第
3加圧ローラ51b〜51dによって、定着ローラ51
に圧接され、圧接部(定着ニップ部)を形成している。
この定着ニップ部は、用紙P上のトナーTを定着させる
ためものである。
【0070】上記定着ニップ部には、上記第1加圧ロー
ラ52bおよび第3加圧ローラ52dによって、加圧ベ
ルト52aが定着ローラ51に圧接されることで、定着
ニップ部の入口領域である定着ニップ入口領域Waが形
成される。この定着ニップ入口領域Waは、定着ローラ
51と第1加圧ローラ52bとの圧接開始点Qと、定着
ローラ51と第3加圧ローラ52dとの圧接終了点Rと
の間で示される定着ローラ51と加圧ベルト52aとの
圧接領域である。
【0071】また、上記定着ニップ部は、上記第2加圧
ローラ52cと第3加圧ローラ52dによって、加圧ベ
ルト52aを定着ローラ51に圧接し、定着ニップ部の
出口領域である定着ニップ出口領域Wbが形成される。
この定着ニップ出口領域Wbは、定着ローラ51と第3
加圧ローラ52dとの圧接終了点Rと、定着ローラ51
と加圧ベルト52aとの圧接終了点Sとの間で示される
定着ローラ51と加圧ベルト52aとの圧接領域であ
る。
【0072】上記定着ニップ入口領域Waは、用紙P上
のトナーTを溶融するために定着ローラ51からの熱エ
ネルギーを蓄積する蓄熱領域である。一方、定着ニップ
出口領域Wbは、用紙P上の溶融されたトナーTを冷却
固化するために、定着ニップ入口領域Waで与えられた
熱エネルギーを放出する放熱領域である。
【0073】それ故、上記定着ローラ51と加圧機構5
2とで形成される定着ニップ部は、用紙P上のトナーT
を溶融するための蓄熱領域と、溶融されたトナーTを冷
却固化するための放熱領域とを有した構造となってい
る。尚、上記定着ニップ部の各領域における温度設定に
ついては、後述する。
【0074】上記構成の加圧機構52では、定着ローラ
51が矢印A方向に回転すると、これに従動して、加圧
機構52を構成する加圧ベルト52aおよび第1〜第3
ローラ52b〜52dが矢印B方向に回転するようにな
っている。
【0075】このとき、上記第1加圧ローラ52bおよ
び第3加圧ローラ52dは、加圧ベルト52aを介して
定着ローラ51に接触するように配置される一方、上記
第2加圧ローラ52cは、加圧ベルト52aを定着ロー
ラ51側に押圧させるようになっているが、定着ローラ
51とは接触しないように配置されている。
【0076】これにより、上記第1加圧ローラ52bお
よび第3加圧ローラ52dには、定着ローラ51からの
熱エネルギーが流れ込むようになっているのに対して、
上記第2加圧ローラ52cには、定着ローラ51からの
熱エネルギーが流れ込まないようになっている。この定
着ローラ51からの熱エネルギーの流れについては、後
述する。
【0077】本実施の形態では、上記定着ニップ入口領
域Waの幅を約10mm、定着ニップ出口領域Wbの幅
を約15mmにするように、上記第1〜第3加圧ローラ
52b〜52dによる加圧ベルト52aへの張力を調整
している。
【0078】上記加圧ベルト52aは、周長60mm、
肉厚0.05mmの、アルミニウムやニッケル等の熱伝
導性に優れ、熱容量が小さく放熱冷却効果の高い金属材
料を用いて形成されている。この加圧ベルト52aは、
定着ローラ51との接触面を金属面そのままにしても良
いが、その表面に、耐熱性と離型性に優れた合成樹脂材
料、例えばシリコンゴムやフッ素ゴム等の高分子材料、
またはPFA(四フッ化エチレン=パーフオロアルキル
ビニルエーテル共重合樹脂)、PTFE(四フッ化エチ
レン樹脂)等のフッ素樹脂やフッ素樹脂とフッ素ゴムと
を混合したものをコーティングしても良い。
【0079】このように、上記加圧ベルト52aが熱伝
導性に優れ、熱容量が小さく放熱冷却効果の高い金属材
料からなることで、蓄熱領域である定着ニップ入口領域
Waでの定着ローラ51からの熱エネルギーを効率良
く、該定着ローラ51に加圧ベルト52aを介して接触
配置されている第1および第3加圧ローラ52b・52
dに伝達することができる一方、放熱領域である定着ニ
ップ出口領域Wbの定着ローラ51からの熱エネルギー
を加圧ベルト52a外部に効率良く放出することができ
る。
【0080】したがって、定着ローラ51と加圧ベルト
52aとの間の定着ニップ部では、トナーに安定した温
度変化を与えることができるので、オフセットが無く安
定した定着を行うことができる。
【0081】また、上記第1加圧ローラ52bおよび第
3加圧ローラ52dは、直径20mm・10mmのアル
ミニウムやステンレス等の蓄熱効果の高い金属製中実ロ
ーラを用いている。
【0082】これにより、第1加圧ローラ52bおよび
第3加圧ローラ52dが蓄熱材である金属材料からなる
ことで、定着ローラ51に加圧ベルト52aを介して接
触配置されている第1および第3加圧ローラ52bおよ
び52dに、定着ローラ51から流れ込む熱エネルギー
が蓄積されやすくなるので、定着ニップ入口領域Waに
おいて、少ない熱エネルギーで高温状態に保つことがで
きる。これにより、定着ローラ51を加熱するために必
要なエネルギーが少なくて済むので、経済的な定着装置
を提供することができる。
【0083】また、テンションローラである第2加圧ロ
ーラ52cは、直径20mmの断熱性を有するゴム等の
弾性を有する樹脂からなる弾性ローラが用いられてい
る。このように、放熱領域である定着ニップ出口領域W
b内に存在する第2加圧ローラ52cは、断熱材からな
っているので、定着ニップ出口領域Wb内において、加
圧ベルト52aから流れ込む熱エネルギーが第2加圧ロ
ーラ52cに蓄積されない。これにより、定着ニップ出
口領域Wb内では、用紙P上で溶融されたトナーTを効
果的に冷却固化させることができる。
【0084】次に、加熱ローラ53について説明する。
上記加熱ローラ53は、内部に加熱源としてのヒータラ
ンプ54を有し、定着ローラ51の回転方向に対し、定
着ニップ部の上流側に設けられている。このとき、加熱
ローラ53は、その中心が定着ローラ51の中心とほぼ
水平となる位置に配置され、該定着ローラ51に所定の
押圧力をもって圧接するようになっている。
【0085】図1では、加熱ローラ53は、定着ローラ
51に接触した状態を示しており、定着ローラ51と加
熱ローラ53との間に形成された圧接部を加熱ニップ部
Wcとする。本実施の形態では、加熱ニップ部Wcの幅
は5mmである。また、上記加熱ローラ53は、定着ロ
ーラ51に圧接することで、加圧ベルト52aと同様に
定着ローラ51の回転に従動して矢印C方向に回転す
る。
【0086】加熱ローラ53は、アルミニウムやステン
レス等からなる中空円筒状のものを用いる。アルミニウ
ムやステンレスをそのまま使用しても良いが、その表面
に耐熱性と離型性に優れた合成樹脂材料、例えばシリコ
ンゴムやフッ素ゴム等の高分子材料、またはPFA、P
TFE等のフッ素樹脂やフッ素樹脂とフッ素ゴムとを混
合したものをコーティングしても良い。
【0087】尚、本実施の形態では、直径15mm、肉
厚0.5mmのアルミニウム製円筒ローラを用いてい
る。また、加熱ローラ53の内部に配置されたヒータラ
ンプ54の定格出力は400Wとする。
【0088】上記加熱ローラ53の周面には、温度検知
手段としてのサーミスタ(図示せず)が配設され、加熱
ローラ53の表面温度を検知するようになっている。ま
た、上記定着ローラ51の回転方向に対し、加熱ニップ
部Wcの下流側近傍には、定着ローラ51の表面温度を
検知するための温度検知手段としてのサーミスタ55が
配置されている。
【0089】また、上記加熱ローラ53は、定着ニップ
部の記録材搬送方向上流側に設けられている。これによ
り、定着ローラ51は、定着ニップ部の記録材搬送方向
上流側に設けられた加熱ローラ53によって加熱される
ようになるので、定着ニップ部の記録材入口側から加熱
されるようになる。したがって、加熱ローラ53から定
着ニップ部までの間における、加熱ローラ53から定着
ローラ51に供給される熱エネルギーの損失をできるだ
け小さくすることが可能となる。この結果、少ないエネ
ルギーで、トナー溶融に必要な温度まで定着ローラ51
を加熱することができるので、定着装置に係るエネルギ
ーを削減することができる。
【0090】次いで、定着ローラ51について説明す
る。上記定着ローラ51は、直径30mmのローラ状の
ものであり、図1に示すように、芯材51a上に耐熱性
弾性材からなる断熱層51bが形成され、この断熱層5
1b上に耐熱離型材からなる被覆層51cが被覆された
構成となっている。
【0091】芯材51aは、定着ローラ51の強度を得
るものでアルミニウムやステンレス等を中実円筒状また
は中空円筒状に加工したもの等を用いる。尚、本実施の
形態では、芯材51aとして直径15mm、肉厚2mm
のステンレス製中実円筒シャフトを用いる。中空円筒状
の芯材51aの説明は、後の実施の形態2で説明する。
【0092】断熱層51bは、加熱ローラ53によって
加熱された被覆層51cの熱を定着ローラ51内部に逃
がさない目的と、加圧ベルト52aを介して第1加圧ロ
ーラ52bおよび第2加圧ローラ52cにより適度に弾
性変形し所定のニップ幅を得る目的とのために設けられ
たものである。
【0093】断熱層51bを構成する耐熱性弾性材とし
ては、フッ素ゴム、シリコンゴム等の耐熱性に優れたゴ
ム材がある。本実施の形態では、断熱層51bとしてシ
リコンゴム発泡体を厚さ7.5mmに成型して用いる。
このシリコンゴム発泡体は、熱伝導率が低く断熱性に優
れ、また、硬度も低く低圧力で所定のニップ幅を得るの
に好適である。
【0094】被覆層51cは、加熱ニップ部Wcで加熱
ローラ53から熱を受け取り、定着ニップ部でその熱を
用紙P上のトナーTに与えることで、トナーTの定着を
行う目的と、定着ローラ51表面へのトナー等の付着に
よる汚染を防止する目的とのために設けられたものであ
る。
【0095】被覆層51cを構成する耐熱離型材として
は、PFA、PTFE等のフッ素樹脂を用いる。本実施
の形態では、被覆層51cとして、厚さ50μmのPF
Aチューブが用いられている。
【0096】ここで、上記定着ローラ51と加圧機構5
2とで形成される定着ニップ部における熱エネルギーの
流れについて、以下に説明する。
【0097】上記定着ニップ部での熱エネルギーの流れ
について、図3を参照しながら以下に説明する。
【0098】はじめに、定着装置50の定着ニップ入口
領域Waの熱エネルギーの流れについて説明する。定着
開始時には、定着ローラ51および第1・第3加圧ロー
ラ52b・52dが所定の温度に蓄熱され、定着ニップ
入口領域Waをトナーの軟化点以上の高温状態に保持し
ている。
【0099】そして、定着ニップ入口領域Waに搬送さ
れた用紙P上のトナーTは、定着ローラ51の断熱層5
1bに蓄積された熱エネルギー、および第1加圧ローラ
52bに蓄積された熱エネルギーが付与される。この定
着ニップ入口領域Waでは、用紙P上のトナーTを溶融
するのに十分な熱エネルギーが付与されるようになって
いる。尚、上記第1加圧ローラ52bは、定着ローラ5
1に上記加圧ベルト52aを介して接触しているので、
用紙Pが定着ニップ入口領域Waまで搬送される間に、
十分に蓄熱された状態となっている。
【0100】しかも、定着ニップ入口領域Waでは、第
1加圧ローラ52bと第2加圧ローラ52cとの間に配
設された第3加圧ローラ52dが金属製のローラで構成
され、定着ローラ51と加圧ベルト51aを介して接触
している。これにより、上記第3加圧ローラ52dは、
定着ローラ51からの熱により蓄熱されており、定着ニ
ップ入口領域Waにて用紙P上のトナーTに熱エネルギ
ーを付与するようになっている。
【0101】次に、定着装置50の定着ニップ出口領域
Wbの熱エネルギーの流れについて説明する。定着ニッ
プ出口領域Wbに搬送された用紙P上のトナーTは、上
記定着ニップ入口領域Waで蓄積された熱が金属製の加
圧ベルト52aを介して放出され、冷却される。これに
より、トナーTは、定着ニップ入口領域Wbで固化さ
れ、用紙P上に定着される。
【0102】上記定着装置50における定着ニップ部の
定着ニップ入口領域Waおよび定着ニップ出口領域Wb
は、トナーの温度が定着ニップ部内で図4に示すグラフ
で示す温度分布となるように設定されている。
【0103】即ち、定着ニップ入口領域Waは、トナー
の温度が室温からトナーの軟化点TN を越えて、定着ニ
ップ出口領域Wbとの境目でピークの温度TO まで上昇
するように設定された蓄熱領域である。一方、定着ニッ
プ出口領域Wbは、トナーの温度が上記ピークの温度T
O からトナー軟化点TN を越えて、さらに、オフセット
発生限界温度TG を越えるまで冷却するように設定され
た放熱領域である。
【0104】上記オフセット発生限界温度とは、溶融さ
れたトナーが冷却固化し、その凝集力がトナーと定着ロ
ーラとの付着力よりも大きくなる温度である。
【0105】但し、上記のトナーの軟化点およびオフセ
ット発生限界温度は、トナーの種類によって異なるの
で、トナーに応じて設定する必要がある。
【0106】尚、本実施の形態では、定着ローラ51の
表面温度を制御し、且つ、定着ニップ部の幅を変更する
ことで、定着ニップ部内を通過する用紙P上のトナーT
の温度分布が図4に示すように、蓄熱領域である定着ニ
ップ入口領域Waと放熱領域である定着ニップ出口領域
Wbとを形成している。
【0107】ここで、上記構成の定着装置50の動作に
ついて図1を参照しながら以下ん説明する。上記定着装
置50において、プリント動作時には、定着ローラ51
が矢印A方向に周速150mm/secで回転し、加熱
ローラ53がヒータランプ54により加熱される。
【0108】このとき、定着ローラ51は、加熱された
加熱ローラ53との加熱ニップ部Wcにて表面が加熱さ
れ、サーミスタ55によってその表面温度が検知され
る。そして、加熱ローラ53は、定着ローラ51の表面
温度がサーミスタ55によって検出され、この検出信号
に基づいて上記ヒータランプ54への通電が通電制御回
路(図示せず)によって制御される。
【0109】つまり、上記定着ローラ51の表面温度
は、上記サーミスタ55による検知信号に基づいて所定
の温度(本実施の形態では180℃)になるように制御
されている。
【0110】このとき、定着ローラ51からの熱エネル
ギーは、加圧ベルト52aを介して第1加圧ローラ52
bに流れ込んでいる。そして、第1加圧ローラ52bが
所定温度に達した後、即ち所定量の熱が蓄積された後、
用紙Pが定着ニップ部に搬送される。
【0111】つまり、定着ローラ51と加圧機構52と
の間の定着ニップ入口領域Waに、画像形成装置20か
ら未定着のトナーTで形成された画像を担持した用紙P
が、第1加圧ローラbが蓄熱された後、矢印D方向から
定着ニップ出口領域Wbに搬送される。
【0112】上記定着ニップ部の定着ニップ入口領域W
aに搬送された用紙Pは、定着ローラ51、第1および
第3加圧ローラ52b・52dからの熱エネルギー、お
よび定着ニップ部の圧力が付与される。これにより、用
紙P上に静電付着しているトナーTが熱溶融される。そ
して、定着ニップ部の定着ニップ出口領域Wbに搬送さ
れた用紙P上の熱溶融されたトナーTは、圧力が付与さ
れると共に冷却固化され、用紙P上に完全に熱圧定着さ
れる。
【0113】定着後、用紙Pは加圧ローラ52の表面に
沿って定着ローラ51から剥離し、その後加圧ローラ5
2から剥離される。
【0114】上述のように、定着ニップ部への用紙Pの
搬送タイミングが、上記蓄熱材からなる第1加圧ローラ
52bが上記定着ローラ51からの熱により蓄熱された
後に設定されていれば、定着ニップ部に用紙Pが搬送さ
れる前に、十分に加熱された状態とすることができる。
【0115】これにより、用紙P上の未定着トナーを、
定着ニップ入口領域Waから確実に溶融させることがで
きるので、トナーがカラーであった場合、温度不足によ
る発色不良等を無くすことができ、高品位のカラー画像
を提供することができる。
【0116】ここで、本実施の形態における外部加熱方
式の定着装置と、従来からある内部加熱方式の定着装置
とのオフセットの発生の有無、およびウォームアップ時
間について実験によって比較した結果を以下の表1に示
す。
【0117】
【表1】
【0118】表1から、内部加熱方式では、定着ニップ
部出口の定着ローラ表面温度がトナーの軟化点である融
点(105℃)以上の163℃となっており、オフセッ
トが発生している。一方、外部加熱方式では、自己冷却
作用により、定着ニップ部出口の定着ローラ表面温度が
トナーの軟化点である融点(105℃)以下の90℃と
なっており、オフセットは発生していない。さらに、外
部加熱方式では、内部加熱方式に比べてウォームアップ
時間も大幅に短縮されていることが分かる。
【0119】また、外部加熱方式は、内部加熱方式に比
べて定着ニップ部における入口温度と出口温度との差、
即ち温度降下の幅が大きくなっている。これにより、溶
融されたトナーは、定着ニップ部内で十分に冷却される
ので、オフセットの発生を低減することができる。
【0120】したがって、オフセットを確実に低減させ
るには、トナーの軟化点を確保しつつ、温度降下の幅を
大きくすることが必要であることが分かる。この温度降
下の幅を大きくする方法として、定着ニップ部における
放熱効果を高めることが考えられる。
【0121】上記定着ニップ部の放熱効果を高めるに
は、例えば、図5に示すように、加圧ベルト52aに、
直径0.2〜0.3mmの微小な通気孔52e…を形成
すれば良い。
【0122】このように、加圧ベルト52aに、多数の
通気孔52e…が形成されていることで、定着ニップ出
口領域Wbに澱む高温空気を加圧ベルト52a外部に積
極的に放出し、対流熱伝達率を大きくして加圧ベルト5
2aの放熱性能を向上安定化させ、トナーTの冷却効果
を高めることができる。
【0123】これにより、圧接部の放熱領域での放熱効
果を高めることができるので、定着ニップ入口領域Wa
で溶融されたトナーTをこの定着ニップ出口領域Wbで
確実に冷却固化させることができる。この結果、トナー
Tを用紙Pに完全に定着させることができるので、オフ
セットを確実に無くすことができる。
【0124】但し、上記通気孔52eは、単位面積当た
りの通気孔全体の面積の割合を高めれば、加圧ベルト5
2aの冷却効果は高まるが、定着に必要な加圧力を損な
わない程度に形成する必要がある。
【0125】以上のことから、上記構成の定着装置50
では、定着ニップ入口領域Waにて、所定の温度に温度
調整された定着ローラ51と、定着ローラ51から流れ
込む熱エネルギーを蓄熱した金属製の第1加圧ローラ5
2bおよび第3加圧ローラ52dから、用紙Pに積極的
に熱エネルギーが流れ込み、該用紙P上のトナーTは軟
化点TN 以上の温度T0 に達して発色するのに十分な高
温溶融状態となる。これにより、カラートナーのように
高温溶融して発色するトナーにも十分に対応させること
ができる。
【0126】一方、定着ニップ出口領域Wbにて、上記
定着ニップ入口領域Waで軟化点以上に昇温されたトナ
ーTは、金属製の加圧ベルト52aを介して放熱され、
軟化点よりも低温状態となり、冷却固化される。この冷
却固化時のトナーの凝集力は、非常に大きくなるので、
トナーTは、定着ローラ51に対する付着力が低下し、
用紙P上に完全に定着されることになる。
【0127】しかも、従来のように、オフセット防止の
ためのオイルを必要とせず、この結果、複雑なオイル塗
布機構が不要となるので、装置の低コスト化を実現でき
る。また、定着ローラ51に対してオイル塗布等のオフ
セット防止のための操作をしないで済むので、定着ロー
ラ51の寿命を延ばすことができる。
【0128】上述したように、定着ニップ入口領域Wa
において、加圧ベルト52aを、熱伝導性に優れ、熱容
量が小さく放熱冷却効果が高い金属製のベルトで構成
し、第1および第3加圧ローラ52b・52dを、蓄熱
効果の高い金属製のローラで構成することで、定着ニッ
プ入口領域Waに搬送された用紙PのトナーTに対して
安定して熱エネルギーを供給することができる。したが
って、定着ニップ入口領域Waの温度変化は、安定した
ものとなる。
【0129】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記実施
の形態1と同一機能を有する部材には、同一記号を付与
し、その説明は省略する。
【0130】本実施の形態に係る定着装置は、図6に示
すように、定着ローラ51の芯材51aが中空のアルミ
ローラ、断熱層51bがシリコンゴム発泡体、被覆層5
1cがPFAで構成されている。
【0131】このように、定着ローラ51の中心部を空
洞とすることで、定着ローラ51自身を冷却し易くし、
定着ニップ出口領域WbにおけるトナーTの冷却効果を
高めるようになっている。
【0132】さらに、定着ローラ51を冷却させる手段
としては、例えば上記芯材51aの内部に、ファンを配
置し、定着ローラ51の定着ニップ出口領域Wbを強制
的に冷却するようにしても良い。
【0133】また、上記ファンの代わりにヒートパイプ
を用いても良い。この場合、図示しないが、ヒートパイ
プを芯材51aの幅方向に配設し、定着ローラ51内部
に蓄積される熱を上記ヒートパイプを介して外部に逃が
すようにしている。
【0134】以上のように、上記構成の定着装置によれ
ば、トナーに熱エネルギーを付与するための定着ローラ
51を強制的に冷却するための各手段を設けることで、
定着ニップ出口領域Wbの放熱効果を高めることができ
る。このとき、定着ニップ入口領域Waにおける蓄熱効
果が低下しないように、加熱ローラ53のヒートローラ
54の通電を制御する。
【0135】したがって、上記構成の定着装置は、定着
ニップ出口領域Wbの放熱効果が高められた構成である
ので、定着ニップ出口領域WbにおいてトナーTの冷却
固化を確実に行わせることができる。これにより、オフ
セットの防止が図れ、トナーの定着不良等を低減するこ
とができるので、高品位の画像を形成することができ
る。
【0136】上記実施の形態2においては、定着ニップ
出口領域Wbの放熱効果を高めるために、定着ローラ5
1の冷却効果を高める構成としている。しかしながら、
定着ニップ出口領域Wbの放熱効果を高めるためには、
例えば、加圧機構52自身の冷却効果を高める構成とし
ても良く、このことについて以下の実施の形態3および
4にて説明する。
【0137】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について以下に説明する。説明の便宜上、前記実
施の形態1と同一機能を有する部材には、同一記号を付
与し、その説明は省略する。
【0138】本実施の形態に係る定着装置は、図7に示
すように、加圧ベルト52aの内部の定着ニップ出口領
域Wbに対応する位置に冷却手段として、ファン56が
配置された構成である。つまり、上記定着装置は、定着
ニップ出口領域Wbの放熱効果を高めるために、加圧機
構52自身の冷却効果を高める構成となっている。
【0139】このように、加圧ベルト52aの内部の定
着ニップ出口領域Wbに対応する位置にファン56が配
置されていることで、加圧ベルト52aの放熱特性を向
上させることができる。この結果、定着ニップ出口領域
Wbに搬送された用紙P上のトナーTを効果的に冷却す
ることができる。
【0140】上記加圧ベルト52aの冷却手段として、
上記のファン56の他に次のような方法が考えられる。
【0141】ヒートパイプで冷却された低温部材を用
いて、加圧ベルト52aを冷却する方法。
【0142】加圧ベルト52aの内側を黒色に着色し
て放射冷却する方法。
【0143】加圧ベルト52aの定着ニップ出口領域
Wbに外部の風が入り込むように吸気口を設ける方法。
【0144】ここで、上記ないしの方法のうち、
の場合について図8を参照しながら以下に説明する。
尚、図8(a)は、図7に示す定着装置を上部側から見
た概略平面図を示している。
【0145】で使用される低温部材は、図8(b)に
示すように、略板状のSUS61と、このSUS61に
貫通して設けられたヒートパイプ62とで構成されてい
る。
【0146】上記SUS61は、図8(a)に示すよう
に、加圧ベルト52a内部の定着ニップ出口領域Wbに
対応する位置に、該加圧ベルト52aの幅方向に延設さ
れている。このSUS61は、一端部が上記加圧ベルト
52aの幅方向から突出するように、該加圧ベルト52
aの幅よりも長く形成されている。
【0147】また、SUS61は、加圧ベルト52aに
近接して設けられており、該加圧ベルト52aから熱エ
ネルギーが流れ込むようになっている。そして、SUS
61の内部のヒートパイプ62を介して熱エネルギーが
伝達される。
【0148】上記定着装置には、加圧ベルト52aから
突出したSUS61を冷却するためのファン63が設け
られている。このファン63によってSUS61の突出
部分に風を吹き付けることで、ヒートパイプ62を冷却
し、SUS61全体を冷却することができる。
【0149】これにより、定着ニップ出口領域Wbに対
応する位置で加圧ベルト52aを効果的に冷却すること
ができるので、定着ニップ出口領域Wbの温度低下不良
によるオフセットを防止することができる。
【0150】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について図9ないし図11に基づいて、以下に説
明する。尚、説明の便宜上、前記の各実施の形態と同一
機能を有する部材には、同一記号を付与し、その説明は
省略する。
【0151】本実施の形態に係る定着装置は、図9に示
すように、前記の実施の形態3に記載の定着装置と同
様、加圧ベルト52a内部の定着ニップ出口領域Wbに
対応する位置にファン56が設けられている。さらに、
加圧ベルト52aの内部には、該加圧ベルト52aが定
着ローラ51と離れる直近(定着ニップ出口領域Wb近
傍)において、加圧ベルト52aの温度を検出するセン
サ57を設け、このセンサ57からの検知信号に基づい
て上記ファン56の回転、即ち冷却能力を制御するよう
になっている。
【0152】具体的には、上記センサ57とファン56
とが、図10に示すように、制御回路17に接続され、
上記センサ57の検知信号に基づいて、上記制御回路1
7がファン56の回転を制御するようになっている。
【0153】ここで、上記ファン56の回転制御につい
て、図11に示すフローチャートを参照しながら以下に
説明する。
【0154】先ず、制御回路17は、レーザプリンタの
電源がONされ、定着装置等のウォーミングアップが行
われると、ファン56の回転数をMに設定して、この回
転数Mでファン56を回転駆動させる(S1)。このと
き、定着ニップ出口領域Wb近傍の加圧ベルト52aの
温度T1 を検出する。
【0155】次いで、上記温度T1 が所定の温度Tα以
上であるか否かを判定する(S2)。ここで、温度T1
が所定の温度Tα以上であれば、定着ニップ出口領域W
b近傍の加圧ベルト52aの温度T1 がトナーのオフセ
ット発生限界温度に近い値まで上昇していると判定さ
れ、ファン56の回転数をMから所定回数αだけ多いM
+αに設定し(S3)、この回転数M+αでファン56
を回転駆動させる。
【0156】次に、上記温度T1 が所定の温度Tβ以下
であるか否かを判定する(S4)。ここで、温度T1
所定の温度Tβ以下であれば、定着ニップ出口領域Wb
近傍の加圧ベルト52aの温度T1 が必要以上に低下し
たと判定され、ファン56の回転数をM+αから再びM
に設定し(S5)、この回転数Mでファン56を回転駆
動させる。
【0157】以上のように、ファン56の回転数を定着
ニップ出口領域Wb近傍の加圧ベルト52aの温度T1
に応じて変化させることで、定着ニップ出口領域Wbの
温度を一定に保つことができる。
【0158】一般に、トナーは溶融されることで、発色
するようになっている。このため、定着ニップ入口領域
Waでは、トナーを十分に溶融させる必要がある。ま
た、トナーを用紙に定着させるには、トナーを十分に冷
却し、その凝集力を大きくする必要がある。
【0159】したがって、定着ニップ出口領域Wbの温
度が高くなりすぎると、トナーが固化しきれずに、用紙
に完全に定着しないようになり、オフセットが発生して
しまう。一方、定着ニップ出口領域Wbの温度が低くな
りすぎると、定着ニップ入口領域Waの温度も低下して
しまう虞がある。この場合、用紙が、定着ニップ入口領
域Waにてトナーを十分に溶融しないまま、定着ニップ
出口領域Wbに移動するようになるので、トナーの発色
を十分に行わせることができないという問題が生じる。
【0160】これらのことから、上述のように、定着ニ
ップ出口領域Wbの温度を一定に保つことで、定着ニッ
プ入口領域Waにおける蓄熱効果と、定着ニップ出口領
域Wbにおける放熱効果とを常に一定に保つことができ
る。したがって、常に、高品位の画像を得ることができ
る。
【0161】さらに、トナーTの冷却効果を高めるに
は、加圧ベルト52aの冷却効果を高めると共に、定着
ローラ51の冷却効果を高めれば良い。このために、上
記のように、加圧ベルト52a内部にファン56を設け
る他に、前記実施の形態2のように、定着ローラ51の
芯材51aを中空のアルミローラで構成すれば良い。
【0162】以上のように、上記各実施の形態では、定
着ニップ部が加圧ベルト52aと定着ローラ51との圧
接にて形成されているので、該定着ニップ部の幅を互い
にローラ同士にて形成される定着ニップ部の幅よりも広
くすることができる。これにより、定着ニップ部内で十
分にトナーの溶融と冷却固化とを行うことができるの
で、用紙Pが定着ニップ部を高速に通過しても、オフセ
ットが無く安定した定着を行うことができる。したがっ
て、高速のプリントにも対応することができる。
【0163】しかも、本願の定着装置は、外部から定着
ローラ51の表面を加熱する外部加熱方式を採用してい
るので、定着ニップ部が所定の温度になるまでの昇温時
間を大幅に短縮することができる。
【0164】また、外部加熱方式では、内部加熱方式の
定着装置と比べて、外部から定着ローラ51表面に定着
するのに必要な熱容量分だけ加熱されるので、熱効率に
優れ、ウォームアップ時間を短縮することができる。さ
らに、ゴムからなる断熱層51bと芯材51aとの境界
温度を低く抑えることができるので、断熱層51bの剥
離が生じにくくなり、定着ローラ51の寿命を大幅に向
上させることができる。
【0165】
【発明の効果】請求項1の発明の定着装置は、以上のよ
うに、外部から表面が加熱された定着ローラと、該定着
ローラと平行に配置された複数の加圧ローラによって張
架され、該定着ローラの外周面を押圧する加圧ベルトと
を含み、上記定着ローラと加圧ベルトとで形成された圧
接部に、未定着トナー像の形成された記録材を搬送する
ことにより該記録材にトナーを熱溶融して定着させる定
着装置において、上記圧接部には、記録材の搬送方向上
流側から、トナーの軟化点以上の温度に設定された蓄熱
領域と、溶融されたトナーを冷却固化するために必要な
温度に設定された放熱領域とが順に形成されている構成
である。
【0166】それゆえ、定着後のオフセット防止のため
に、オフセット防止用のオイルを定着ローラに塗布する
必要がないので、オフセット防止用オイルに起因する種
々の問題を解消することができる。特に、オフセット防
止用オイルを塗布する機構を必要としないので、装置を
簡略化でき、この定着装置を備えたプリンタ等の画像形
成装置を安価に提供することができるという効果を奏す
る。
【0167】請求項2の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項1の構成に加えて、加圧ベルトは、熱伝導性
を有する素材で形成されると共に、複数の加圧ローラの
うち、少なくとも1本の加圧ローラが上記蓄熱領域内で
上記加圧ベルトを介して定着ローラに接触配置されてい
る構成である。
【0168】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、加圧ベルトを介して定着ローラに接触している加
圧ローラに、熱が溜まりやすくなり、蓄熱領域内に搬送
された記録材上のトナーは、定着ローラからの熱エネル
ギーと、上記加圧ローラからの熱エネルギーが流れ込む
ので、高温溶融状態となる。このように、蓄熱領域にお
いて、記録材上のトナーに対して効率良く熱エネルギー
を供給することができるという効果を奏する。
【0169】請求項3の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項2の構成に加えて、定着ローラに加圧ベルト
を介して接触配置されている加圧ローラは、蓄熱材から
なる構成である。
【0170】それゆえ、請求項2の構成による効果に加
えて、定着ローラに加圧ベルトを介して接触配置されて
いる加圧ローラは、定着ローラから流れ込む熱エネルギ
ーを蓄熱することができるので、定着部の蓄熱領域にお
いて、少ない熱エネルギーで高温状態に保つことができ
る。これにより、定着ローラを加熱するために必要なエ
ネルギーが少なくて済むので、経済的な定着装置を提供
することができるという効果を奏する。
【0171】請求項4の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項2または3の構成に加えて、放熱領域内に存
在する加圧ローラは、断熱材からなる構成である。
【0172】それゆえ、請求項2または3の構成による
効果に加えて、放熱領域内において、加圧ベルトから流
れ込む熱エネルギーが加圧ローラに蓄積されないので、
記録材上の溶融トナーを効果的に冷却固化させることが
できるという効果を奏する。
【0173】請求項5の定着装置は、以上のように、請
求項3または4記載の構成に加えて、圧接部への記録材
の搬送タイミングが、上記蓄熱材からなる加圧ローラが
上記定着ローラからの熱により蓄熱された後に設定され
ている構成である。
【0174】それゆえ、請求項3または4記載の構成に
よる効果に加えて、圧接部に記録材が搬送される前に、
十分に加熱された状態とすることができるので、記録材
上の未定着トナーを、圧接部入口領域から確実に溶融さ
せることができる。これにより、トナーがカラーであっ
た場合、温度不足による発色不良を無くすことができ、
高品位のカラー画像を提供することができるという効果
を奏する。
【0175】請求項6の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項1ないし5の何れかの構成に加えて、圧接部
の記録材搬送方向上流側に、定着ローラの表面を外部か
ら加熱する加熱ローラが設けられている構成である。
【0176】それゆえ、請求項1ないし5の何れかの構
成による効果に加えて、加熱ローラによって、定着ロー
ラが圧接部の記録材搬送方向上流側から加熱されるよう
になるので、加熱ローラと圧接部との間での熱の損失を
低減することができる。これにより、少ないエネルギー
で、トナーを溶融に必要な温度まで定着ローラを加熱す
ることができるので、定着装置に係るエネルギーを削減
することができるという効果を奏する。
【0177】請求項7の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項1ないし6の何れかの構成に加えて、加圧ベ
ルトは、多数の通気孔が形成されている構成である。
【0178】それゆえ、請求項1ないし6の何れかの構
成による効果に加えて、圧接部の放熱領域に澱む高温空
気をベルト外部に積極的に放出し、対流熱伝達率を大き
くして加圧ベルトの放熱性能を向上安定化させ、トナー
の冷却効果を高めることができる。これにより、圧接部
の放熱領域での放熱効果を高めることができるので、蓄
熱領域で溶融されたトナーはこの放熱領域で確実に冷却
固化させることができる。この結果、トナーを記録材に
完全に定着させることができるので、オフセットを確実
に無くすことができるという効果を奏する。
【0179】請求項8の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項1ないし7の何れかの構成に加えて、加圧ベ
ルトが、金属からなる構成である。
【0180】それゆえ、請求項1ないし7の何れかの構
成による効果に加えて、蓄熱領域での定着ローラからの
熱エネルギーを効率良く、該定着ローラに加圧ベルトを
介して接触配置されている加圧ローラに伝達することが
できる。また、放熱領域での定着ローラからの熱エネル
ギーを加圧ベルト外部に効率良く放出することができ
る。したがって、定着ローラと加圧ベルトとの間の圧接
部では、トナーに安定した温度変化を与えることができ
るので、オフセットの無い安定して定着を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0181】請求項9の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項1ないし8の何れかの構成に加えて、定着ロ
ーラは、中心部が空洞構造である構成である。
【0182】それゆえ、請求項1ないし8の何れかの構
成による効果に加えて、定着ローラの中心部を空洞にす
ることで、定着ローラ表面からの熱エネルギーが内部に
蓄積されないので、定着ローラ内部の蓄熱による圧接部
の放熱領域への影響を無くすことができる。これによ
り、圧接部の放熱領域におけるトナーの冷却効果を高め
ることができるという効果を奏する。
【0183】請求項10の発明の定着装置は、以上のよ
うに、請求項1ないし9の何れかの構成に加えて、加圧
ベルトの定着ローラとの圧接部の記録材出口近傍を冷却
する冷却手段が設けられている構成である。
【0184】それゆえ、請求項1ないし9の何れかの構
成による効果に加えて、加圧ベルトの圧接部の記録材出
口近傍を冷却する冷却手段が設けられていることで、加
圧ベルトを強制的に冷却することができる。これによ
り、加圧ベルトの対流熱伝達率を大きくし、加圧ベルト
の放熱性能を向上安定化させ、放熱領域におけるトナー
の冷却効果を高めることができるという効果を奏する。
【0185】請求項11の発明の定着装置は、以上のよ
うに、請求項10の構成に加えて、冷却手段は、加圧ベ
ルトと加圧ローラとで囲まれた領域に設けられている構
成である。
【0186】それゆえ、請求項10の構成による効果に
加えて、冷却手段によって加圧ベルトと加圧ローラとで
囲まれた領域に澱む高温空気を強制的に排出させること
ができるので、加圧ベルトの冷却効果をさらに高めるこ
とができるという効果を奏する。
【0187】請求項12の定着装置は、以上のように、
請求項10または11の構成に加えて、圧接部の記録材
出口近傍の加圧ベルトの温度を検知する温度検知手段
と、上記温度検知手段の検知情報に基づいて、冷却手段
の冷却能力を制御する冷却制御手段とが設けられている
構成である。
【0188】それゆえ、請求項10または11の構成に
よる効果に加えて、冷却手段の冷却能力が加圧ベルトが
定着ローラから離脱する直近の加圧ベルトの温度に基づ
いて制御されているので、圧接部の放熱領域における温
度を一定に保つことができる。これにより、上記放熱領
域でのトナーの冷却効果を安定化させることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係る定着装置の概略構
成図である。
【図2】図1に示す定着装置を備えたレーザプリンタの
概略構成図である。
【図3】図1に示す定着装置の定着ニップ部における熱
エネルギーの流れを示す説明図である。
【図4】図1に示す定着装置の定着ニップ部におけるト
ナーの温度分布を示すグラフである。
【図5】図1に示す定着装置に備えられている加圧ベル
トの一例を示す概略平面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る定着装置の概略
構成図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る定着装置
の概略構成図である。
【図8】図7に示す定着装置における加圧ベルトを冷却
するための冷却手段の一例を示す説明図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る定着装置
の概略構成図である。
【図10】図9に示す定着装置に備えられた制御回路に
おける冷却制御を示すブロック図である。
【図11】図10に示す制御回路における冷却制御の流
れを示すフローチャートである。
【図12】従来の定着装置の概略構成図である。
【図13】従来の定着装置の概略構成図である。
【符号の説明】
17 制御回路(冷却制御手段) 50 定着装置 51 定着ローラ 51a 芯材 52a 加圧ベルト 52b 第1加圧ローラ(加圧ローラ) 52c 第2加圧ローラ(加圧ローラ) 52d 第3加圧ローラ(加圧ローラ) 52e 通気孔 53 加熱ローラ 56 ファン(冷却手段) 57 センサ(温度検知手段) P 用紙(記録材) T トナー Wa 定着ニップ入口領域(蓄熱領域) Wb 定着ニップ出口領域(放熱領域)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から表面が加熱された定着ローラと、
    該定着ローラと平行に配置された複数の加圧ローラによ
    って張架され、該定着ローラの外周面を押圧する加圧ベ
    ルトとを含み、上記定着ローラと加圧ベルトとで形成さ
    れた圧接部に、未定着トナー像の形成された記録材を搬
    送することにより該記録材にトナーを熱溶融して定着さ
    せる定着装置において、 上記圧接部には、記録材の搬送方向上流側から、トナー
    の軟化点以上の温度に設定された蓄熱領域と、溶融され
    たトナーを冷却固化する温度に設定された放熱領域とが
    順に形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】上記加圧ベルトは、熱伝導性を有する素材
    で形成されると共に、 上記複数の加圧ローラのうち、少なくとも1本の加圧ロ
    ーラが上記蓄熱領域内で上記加圧ベルトを介して定着ロ
    ーラに接触配置されていることを特徴とする請求項1記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】上記定着ローラに加圧ベルトを介して接触
    配置されている加圧ローラは、蓄熱材からなることを特
    徴とする請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】上記放熱領域内に存在する加圧ローラは、
    断熱材からなることを特徴とする請求項2または3記載
    の定着装置。
  5. 【請求項5】上記圧接部への記録材の搬送タイミング
    が、上記蓄熱材からなる加圧ローラが上記定着ローラか
    らの熱により蓄熱された後に設定されていることを特徴
    とする請求項3または4記載の定着装置。
  6. 【請求項6】上記圧接部の記録材搬送方向上流側に、上
    記定着ローラの表面を外部から加熱する加熱ローラが設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし5の何れ
    かに記載の定着装置。
  7. 【請求項7】上記加圧ベルトは、多数の通気孔が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに
    記載の定着装置。
  8. 【請求項8】上記加圧ベルトは、金属からなることを特
    徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の定着装置。
  9. 【請求項9】上記定着ローラは、中心部が空洞構造であ
    ることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の
    定着装置。
  10. 【請求項10】上記加圧ベルトの上記定着ローラとの圧
    接部の記録材出口近傍を冷却する冷却手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載
    の定着装置。
  11. 【請求項11】上記冷却手段は、加圧ベルトと加圧ロー
    ラとで囲まれた領域に設けられていることを特徴とする
    請求項10に記載の定着装置。
  12. 【請求項12】上記圧接部の記録材出口近傍の加圧ベル
    トの温度を検知する温度検知手段と、上記温度検知手段
    の検知情報に基づいて、上記冷却手段の冷却能力を制御
    する冷却制御手段とが設けられていることを特徴とする
    請求項10または11に記載の定着装置。
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