JPH10333491A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH10333491A
JPH10333491A JP9146818A JP14681897A JPH10333491A JP H10333491 A JPH10333491 A JP H10333491A JP 9146818 A JP9146818 A JP 9146818A JP 14681897 A JP14681897 A JP 14681897A JP H10333491 A JPH10333491 A JP H10333491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
toner
fixing
heat
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9146818A
Other languages
English (en)
Inventor
Tasuke Kamimura
太介 上村
Shogo Yokota
昌吾 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9146818A priority Critical patent/JPH10333491A/ja
Publication of JPH10333491A publication Critical patent/JPH10333491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で製造費が安価であり、ランニン
グコストも安価に高速プリントを行うことのできる定着
装置を提供する。 【解決手段】 外部から表面が加熱された定着ローラ
と、該定着ローラの外周面を押圧する加圧ローラ52と
で形成された定着ニップ部Waに、トナーが付着した用
紙Pを搬送することによりトナーを加熱溶融して定着さ
せる。上記定着ニップ部Waには、用紙Pの搬送方向上
流側から、トナーの軟化点以上の温度に加熱された加熱
領域Rhと、溶融されたトナーを冷却固化するために必
要な温度に冷却された冷却領域Rcとが順に形成されて
いる。上記冷却領域Rcにおいて、トナーからヒートパ
イプである加圧ローラ52へ移動した熱は、循環水52
aによって、放熱部Lbまで運ばれ、冷却ファン56に
よって強制冷却されて、外部に放熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写
真機器に使用する定着装置に関し、特に、フルカラー印
刷が可能な電子写真機器に使用する定着装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、ファクシミリ、プリ
ンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写真機器に使
用されている定着装置は、例えば図5に示すように、定
着ローラ101と、この定着ローラ101を圧接する加
圧ローラ102とを有している。上記定着ローラ101
の内部には、加熱源としてのヒータランプ103が配設
されており、定着ローラ101の表面を内部から加熱す
るようになっている。
【0003】上記構成の定着装置は、表面が所定の温度
に加熱された定着ローラ101と加圧ローラ102との
圧接部(定着部分)に、未定着のトナーTで形成された
画像を担持した用紙(記録材)Pを搬入することで、ト
ナーTを加熱溶融してトナーTを用紙Pに定着させるよ
うになっている。このように、定着ローラ101の表面
を加熱するために、ヒータランプ103等の加熱源を該
定着ローラ101内部に設けたものを内部加熱方式の定
着装置と称する。
【0004】また、用紙P上に担持されたトナーTが、
カラートナー等の離型性の悪いトナーであれば、定着の
際に定着ローラ101表面へのトナーの付着、いわゆる
オフセット現象が生じる。このため、上記定着装置に
は、定着ローラ101表面にオイルを塗布するためのオ
イル塗布機構105と、トナー定着後の用紙Pを定着ロ
ーラ101から剥離するための剥離爪106とが設けら
れている。上記オイル塗布機構105は、オフセット現
象防止用のオイル104を、一対のオイル塗布用ローラ
107・107を介して定着ローラ101表面に塗布す
るようになっている。
【0005】これに対して、オフセット現象防止用のオ
イルを必要としない方式による定着装置の例を、図6お
よび図7に示す。上記定着装置は、加熱源としての加熱
ローラ113を外部に有する定着ローラ111と、加圧
ローラ112により用紙Pに未定着のトナーTを加熱し
定着する外部加熱方式である。
【0006】上記構成の定着装置は、定着ローラ111
が、内部にヒータランプ114等を有する加熱ローラ1
13によって、表面が外部から加熱されるようになって
いる。また、加圧ローラ112が、定着ローラ111と
圧接されることによって、用紙Pを挟んでいる受熱部L
aに、適当な圧接部(定着ニップ部Wa)が形成される
(図7)。そして、この定着ニップ部Waに、未定着の
トナーTを担持した用紙Pが搬入されて、トナーTが定
着されることになる。
【0007】ここで、未定着のトナーTは、定着ニップ
部Waの入口領域(加熱領域)において、加熱された定
着ローラ111から熱が供給されて、一旦トナーの軟化
点以上の加熱溶融状態になる。その後、トナーTは、定
着ニップ部Waの出口領域(冷却領域)を通過するに従
い、トナーTおよび用紙Pの自己冷却作用により、オフ
セット発生限界温度以下に冷却固化され、定着する。
【0008】以上のように、上記構成の定着装置は、圧
接部においてトナーを冷却固化することにより、オイル
レス化を実現した定着方式である。
【0009】また、図8に示すように、加圧ローラ12
2の内部にヒートパイプ122aを埋め込んだ定着装置
がある。なお、加圧ローラ122の部材以外は、図6に
説明した定着装置のものと同様である。
【0010】上記構成の定着装置において、加圧ローラ
122の内部に設けられているヒートパイプ122a
は、定着ローラ111によって加熱される加圧ローラ1
22の温度が、加圧ローラ122の幅方向に不均一にな
った場合、この不均一を修正するように熱を伝えるため
に設けられている。したがって、加圧ローラ122の軸
方向の温度分布を均一にすることができるため、高品位
な定着画像を得ることができる。
【0011】なお、加圧ローラ122には、用紙Pとト
ナーTの冷却において、自己冷却以上に熱を奪う機能は
ない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、プロセス速度を大きくすることができな
いという問題がある。
【0013】つまり、従来の構成の定着装置では、定着
ローラと加圧ローラの圧接部の加熱領域において、未定
着のトナーTを一旦トナーの軟化点以上の温度に加熱し
た後、圧接部の冷却領域において、トナーの自己冷却を
利用して、オフセット発生限界温度以下にまでトナーを
冷却することにより定着している。このため、プロセス
速度の遅い条件では、トナーTが圧接部を通過する時間
が十分に長いため、トナーTは自己冷却だけによって
も、十分な凝集力を得ることができる。しかしながら、
プロセス速度の速い条件では、トナーが圧接部を通過す
る時間が短いため、トナーは自己冷却だけでは十分に冷
却されず、必要な凝集力を得ることができない。したが
って、従来の構成の定着装置では、そのプロセス速度
が、トナーの自己冷却の速度によって制限されることに
なる。
【0014】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、構成が簡単で製造費が安
価であり、ランニングコストも安価に高速プリントを行
うことのできる定着装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の定着装置は、
上記の課題を解決するために、定着ローラの外周面を押
圧する加圧ローラは、ヒートパイプであるとともに、定
着ローラと加圧ローラとで形成された圧接部の外側に、
加圧ローラが幅方向へ延設されて放熱部が設けられてい
ることを特徴としている。
【0016】上記の構成により、ヒートパイプである加
圧ローラは、記録材を介して、定着ローラから伝わって
きた熱を、圧接部の外側に加圧ローラが幅方向へ延設さ
れて設けられている放熱部にまで導き、この放熱部にお
いて放熱することによって、冷却される。
【0017】これにより、定着ローラと加圧ローラとの
間の圧接部では、圧接部の上流側に配された加熱ローラ
によって所定の温度に加熱された定着ローラと、ヒート
パイプと放熱部によって所定の温度に冷却される加圧ロ
ーラとにより、十分な温度差を確保しながら、記録材に
担持された未定着のトナーを加熱・冷却するため、オフ
セットが無く安定した定着を行うことができる。
【0018】具体的には、まず、定着ローラと加圧ロー
ラとの間の圧接部(定着ニップ部)の入口領域(加熱領
域)では、高熱状態の定着ローラからトナーに熱が積極
的に流れ込み、トナーの軟化点以上の温度に達して、発
色するのに十分な高温溶融状態となる。その後、定着ニ
ップ部の出口領域(冷却領域)をトナーと記録材が通過
するにともなって、熱が加圧ローラに流れ込み、トナー
の軟化点より低い温度にまで冷却され、固化される。そ
して、十分に冷却されたトナーは、凝集力が大きく、つ
まり定着ローラへの付着力が小さくなっているため、記
録材に完全に定着されることになる。
【0019】したがって、従来の内部加熱方式のよう
に、オフセット防止用オイルを必要とせず、その結果、
複雑なオイル塗布機構が不要となり、装置の低コスト化
につながる他、定着ローラの寿命も長く伸びる。また、
従来の外部加熱方式以上に、プロセス速度を増すことに
より、高速プリントを実現することができる。
【0020】請求項2の定着装置は、上記の課題を解決
するために、請求項1の構成に加えて、上記放熱部の近
傍に、該放熱部を冷却する冷却ファンが配設されている
ことを特徴としている。
【0021】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、放熱部の近傍に配設されている冷却ファ
ンによって、放熱部を強制的に冷却することで、加圧ロ
ーラの冷却を安定して行うことができる。
【0022】あわせて、放熱部の冷却効率を良くするこ
とで、加圧ローラの軸方向の温度勾配を大きくすること
ができるため、定着ローラと加圧ローラとの間の温度差
を大きくすることができる。
【0023】したがって、さらにプロセス速度を増すこ
とができ、より高速かつ安定したプリントを実現するこ
とができる。
【0024】請求項3の定着装置は、上記の課題を解決
するために、上記冷却ファンは、上記記録材が上記圧接
部を通過する時間に限り動作することを特徴としてい
る。
【0025】上記の構成により、請求項2の構成による
作用に加えて、記録材が定着ニップを通過する時間に限
り、放熱部近傍に設けられた冷却ファンが動作して放熱
部が冷却され、受熱部すなわち定着ニップ部の熱を放熱
することができる。
【0026】これによって、不必要なエネルギーの消費
を抑制できるため、ランニングコストを低く抑えること
ができる。また、不必要なときには冷却ファンが停止す
るため、静粛性にも優れている。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。なお、本実施の形態では、定着装置を電子写真機器
としてモノクロ用のレーザプリンタに適用した場合につ
いて説明する。
【0028】本実施の形態に係るレーザプリンタは、図
3に示すように、給紙部10、画像形成装置20、レー
ザ走査部30、定着装置50を有している。
【0029】上記構成のレーザプリンタは、給紙部10
から用紙(記録材)Pを画像形成装置20に搬送する。
この画像形成装置20は、レーザ走査部30によるレー
ザ光34に基づいてトナー像を形成し、このトナー像
を、搬送された用紙Pに転写するようになっている。そ
して、トナー像の転写された用紙Pを、定着装置50に
搬送して、トナー像を用紙Pに定着する。最後に、トナ
ー像が定着された用紙Pは、定着装置50の用紙搬送下
流側に設けられた用紙排紙ローラ41・42によって装
置外部に排出される。つまり、用紙Pは、図に示す矢印
Eの経路に沿って、給紙トレイ11、画像形成装置2
0、定着装置50の順に搬送され、装置外部に排出され
る。
【0030】上記給紙部10は、給紙トレイ11、給紙
ローラ12、用紙分離摩擦板13、加圧バネ14、用紙
検知アクチュエータ15、用紙検知センサ16、および
制御回路17を備えている。
【0031】上記給紙トレイ11は、複数の用紙Pが装
着可能となっている。給紙ローラ12は、矢印方向に回
転することで、上記給紙トレイ11に装着された用紙P
を画像形成装置20側に給送するようになっている。こ
のとき、用紙分離摩擦板13は、加圧バネ14によって
給紙ローラ12に圧接され、給紙トレイ11に装着され
た複数の用紙Pを一枚ずつ分離するようになっている。
【0032】上記用紙検知センサ16は、例えば光セン
サからなるとともに、上記用紙検知アクチュエータ15
は、給紙ローラ12によって給送される用紙Pによって
用紙搬送方向に傾倒自在な部材からなっている。つま
り、用紙検知センサ16は、用紙検知アクチュエータ1
5が傾倒されていない状態では、光路が遮断され、OF
F状態を示し、用紙検知アクチュエータ15が傾倒した
状態では、光路が通じて、ON状態を示す。
【0033】したがって、上記用紙検知センサ16は、
用紙検知アクチュエータ15が傾倒することで、センサ
がON状態となり、用紙Pが画像形成装置20側に給送
されたことを検知し、この検知信号を制御回路17に出
力するようになっている。
【0034】上記制御回路17は、用紙検知センサ16
からの検知信号に基づいて、画像信号をレーザ走査部3
0のレーザダイオード発光ユニット31に送り、発光ダ
イオード31aの点灯/非点灯を制御するようになって
いる。なお、上記制御回路17は、後述する定着装置5
0の加熱制御手段を兼ねている。
【0035】上記レーザ走査部30は、上記レーザダイ
オード発光ユニット31、走査ミラー32、走査ミラー
モータ33、および反射ミラー35、36、37を備え
ている。
【0036】上記走査ミラーモータ33は、走査ミラー
32の下部に設けられ、該走査ミラー32を高速かつ一
定速度で回転させるようになっている。また、上記レー
ザダイオード発光ユニット31は、走査ミラー32に設
けられており、該走査ミラー32とともに回転する。つ
まり、レーザダイオード発光ユニット31は、高速かつ
一定速度で回転しながら、発光ダイオード31aからレ
ーザ光34を反射ミラー36に照射するようになってい
る。照射されたレーザ光34は、反射ミラー36、3
5、37の順で反射され、画像形成装置20の露光ポイ
ントXに導かれる。
【0037】上記レーザダイオード発光ユニット31
は、上述した制御回路17からの点灯/非点灯の情報に
基づいて、画像形成装置20の感光体21を選択的に露
光するようになっている。
【0038】上記画像形成装置20は、感光体21、転
写ローラ22、帯電部材23、現像ローラ24、現像ユ
ニット25、およびクリーニングユニット26を備えて
いる。
【0039】上記感光体21は、帯電部材23によって
表面にあらかじめ帯電された電荷が、レーザ走査部30
からのレーザ光34により選択的に放電され、表面に静
電潜像が形成される。
【0040】上記現像ユニット25は、感光体21にト
ナーを供給するための現像ローラ24を有し、内部に蓄
積したトナーを撹拌することで、該トナーに電荷を付与
し、現像ローラ24表面にトナーを付着させる。そし
て、現像ローラ24に与えられた現像バイアス電圧およ
び感光体21表面の電位により形成される電界の作用に
よって、感光体21表面に形成された静電潜像に対応し
たトナー像を感光体21上に形成するようになってい
る。
【0041】また、上記画像形成装置20では、転写ロ
ーラ22が、印加された転写電圧の与える電界の作用に
より感光体21表面に形成されたトナー像を、感光体2
1と転写ローラ22との間に給送された用紙Pに吸引
し、転写する。このとき、感光体21上のトナーは転写
ローラ22により用紙Pに転写されるとともに、未転写
トナーはクリーニングユニット26によって回収され
る。
【0042】上記画像形成装置20においてトナー像の
転写された用紙Pは、定着装置50に搬送され、トナー
像が定着される。すなわち、定着装置50では、表面温
度が約180℃に保たれた定着ローラ51と、約20℃
に冷却保持された加圧ローラ52とによって適度な温度
と圧力が用紙Pに付与される。そして、トナーが加熱溶
融後、冷却固化されて用紙Pに定着され、堅牢な画像と
なる。なお、上記定着装置50については、後で詳細に
述べる。
【0043】上記定着装置50において、トナー像の定
着された用紙Pは、定着装置50の用紙側に設けられた
用紙搬送ローラ41・42によって、装置外部に搬送さ
れる。
【0044】なお、上記定着装置50は、定着ローラ5
1に接触配置された加熱ローラ53によって、定着ロー
ラ51を加熱する外部加熱方式である。
【0045】ここで、定着装置50について、図1およ
び図2を参照しながら以下に説明する。
【0046】上記定着装置50は、図2に示すように、
定着ローラ51、加圧ローラ52、および加熱ローラ5
3を有している。
【0047】はじめに、加圧ローラ52について説明す
る。
【0048】上記加圧ローラ52は、内部に循環水52
aを封入した、銅製ローラ52bよりなるヒートパイプ
であり、その表面が外層52cによってコーティングさ
れている。また、上記加圧ローラ52は、定着ローラ5
1の直下に設けられ、圧接されることによって、用紙P
を挟んでいる受熱部Laに、適当な定着ニップ部(圧接
部)Waが形成されている。そして、定着ローラ51が
矢印A方向に回転すると、加圧ローラ52が、これに従
動して、矢印B方向に回転するようになっている。
【0049】さらに、図1に示すように、加圧ローラ5
2には、受熱部Laの外側に、加圧ローラ52が幅方向
へ延設されて、放熱部Lbが設けられている。そして、
上記放熱部Lbの近傍には、冷却ファン56が配設され
ている。
【0050】本実施の形態の加圧ローラ52は、内部に
循環水52aを封入した、直径20mmの銅製ローラ5
2bよりなるヒートパイプを用い、その表面にPFA
(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテ
ル共重合樹脂)をコーティングして外層52cを形成し
ている。
【0051】なお、上記加圧ローラ52は、ヒートパイ
プであり、銅のほか、アルミニウム、ステンレス鋼等の
パイプの内側にガラス繊維や網状の細い銅線等で作った
ウィック材を張り、内側を減圧状態にし、水のほか、フ
レオン、アンモニア等の熱媒体の蒸気の移動と蒸発潜熱
の授受によって熱移動を行うものである。そして、その
表面には耐熱性と離型性に優れた合成樹脂材料をコーテ
ィングするとよい。具体的には、例えばシリコンゴムや
フッ素ゴム等の高分子材料、またはPFAのほか、PT
FE(四フッ化エチレン樹脂)等のフッ素樹脂や、フッ
素樹脂とフッ素ゴムを混合したもの等が考えられる。
【0052】そして、本実施の形態では、上記定着ニッ
プ部Waの幅を約10mmにするように、定着ローラ5
1と加圧ローラ52が圧接されている。この定着ニップ
部Waは、用紙P上のトナーTを定着させる場所であ
る。この定着ニップ部Waを通して、定着ローラ51か
ら加圧ローラ52へ、熱が流れ込むようになっている。
この定着ローラ51から加圧ローラ52への熱の流れ、
およびトナーTの定着過程については、後述する。
【0053】また、上記冷却ファン56は、用紙Pが定
着ニップ部Waを通過する時間に限り作動して送風し、
放熱部Lbを冷却する。これにより、受熱部Laすなわ
ち定着ニップ部Waから循環水52aによって伝えられ
た熱が、放熱部Lbにおいて放熱冷却され、受熱部La
を約20℃に冷却保持することができる。
【0054】したがって、定着ローラ51と加圧ローラ
52との間の定着ニップ部Waでは、定着ニップ部Wa
の上流側で、加熱ローラ53により所定の温度に加熱さ
れた定着ローラ51と、循環水52aと放熱部Lbによ
り所定の温度に冷却された加圧ローラ52とによって、
十分な温度差を確保しながら、未定着のトナーTを担持
する用紙Pを加圧加熱・加圧冷却するため、オフセット
が無く安定した定着を行うことができる。
【0055】また、冷却ファン56は、用紙Pが定着ニ
ップ部Waを通過する時間に限り作動するため、エネル
ギーの無駄が少なくて済むので、経済的な定着装置を提
供することができる。また、不必要なときには作動しな
いため、静粛性にも優れている。
【0056】つぎに、加熱ローラ53について説明す
る。
【0057】図2に示すように、上記加熱ローラ53
は、内部に加熱源としてのヒータランプ54を有し、定
着ローラ51の回転方向に対し、定着ニップ部Waの上
流側に設けられている。このとき、加熱ローラ53は、
その中心が定着ローラ51の中心とほぼ水平となる位置
に配置され、適当な圧接部(加熱ニップ部Wb)を形成
するように、定着ローラ51に所定の押圧力をもって圧
接される。これにより、加熱ローラ53は、上記加圧ロ
ーラ52と同様に、定着ローラ51の回転に従動して矢
印C方向に回転する。
【0058】上記加熱ローラ53の周面には、温度検知
手段としてのサーミスタ(図示せず)が配設され、加熱
ローラ53の表面温度を検知するようになっている。ま
た、上記定着ローラ51の回転方向に対し、加熱ニップ
部Wbの下流側近傍には、定着ローラ51の表面温度を
検知するための温度検知手段としてのサーミスタ55が
配置されている。
【0059】上記加熱ローラ53は、アルミニウムやス
テンレス等からなる中空円筒状のものを用いる。アルミ
ニウムやステンレスをそのまま使用してもよい。また、
その表面に耐熱性と離型性に優れた合成樹脂材料、例え
ばシリコンゴムやフッ素ゴム等の高分子材料、またはP
FA、PTFE等のフッ素樹脂や、フッ素樹脂とフッ素
ゴムとを混合したものをコーティングしてもよい。
【0060】なお、本実施の形態では、直径15mm、
肉厚0.5mmのアルミニウム製円筒ローラを用いてい
る。また、加熱ローラ53の内部に配置されたヒータラ
ンプ54の定格出力は800Wとする。そして、加熱ニ
ップ部Wbの幅は約5mmである。
【0061】また、上記加熱ローラ53は、定着ニップ
部Waの用紙Pの搬送方向の上流側に設けられている。
これにより、定着ローラ51は、定着ニップ部Waの用
紙Pの搬送方向の上流側に設けられた加熱ローラ53に
よって加熱されるので、定着ニップ部Waの用紙入口側
から加熱されることになる。したがって、加熱ローラ5
3から定着ニップ部Waまでの間における、加熱ローラ
53から定着ローラ51に供給される熱エネルギーの損
失を、できるだけ小さくすることが可能となる。この結
果、少ないエネルギーで、トナー溶融に必要な温度まで
定着ローラ51を加熱できるので、定着装置50に要す
るエネルギーを少なく抑えることができる。
【0062】最後に、定着ローラ51について説明す
る。
【0063】上記定着ローラ51は、直径30mmのロ
ーラ状のものである。そして、図2に示すように、芯材
51a上に耐熱性弾性材からなる断熱層51bが形成さ
れ、この断熱層51b上に耐熱離型材からなる被覆層5
1cが被覆された構成となっている。
【0064】上記芯材51aは、定着ローラ51の強度
を得るものでアルミニウムやステンレス等を中実円筒状
または中空円筒状に加工したもの等を用いる。なお、本
実施の形態では、芯材51aとして直径15mmのステ
ンレス製中実円筒シャフトを用いる。
【0065】上記断熱層51bは、加熱ローラ53によ
って加熱された被覆層51cの熱を定着ローラ51内部
に逃がさない目的と、加圧ローラ52により適度に弾性
変形し所定のニップ幅を得る目的とのために設けられた
ものである。
【0066】この断熱層51bを構成する耐熱性弾性材
としては、フッ素ゴム、シリコンゴム等の耐熱性に優れ
たゴム材がある。本実施の形態では、断熱層51bとし
てシリコンゴム発泡体を厚さ7.5mmに成型して用い
る。このシリコンゴム発泡体は、熱伝導率が低く断熱性
に優れ、また、硬度も低いため低圧力で所定のニップ幅
を得るのに好適である。
【0067】上記被覆層51cは、加熱ニップ部Wbで
加熱ローラ53から熱を受け取り、定着ニップ部Waで
その熱を用紙P上の未定着のトナーTに与えることで、
トナーTの定着を行う目的と、定着ローラ51表面への
トナー等の付着による汚染を防止する目的とのために設
けられたものである。
【0068】この被覆層51cを構成する耐熱離型材と
しては、PFA、PTFE等のフッ素樹脂を用いるとよ
い。本実施の形態では、被覆層51cとして、厚さ50
μmのPFAチューブが用いられている。
【0069】ここで、定着ニップ部Waにおける熱の流
れについて、図4(a)、(b)を用いて説明する。
【0070】図4(a)に示すように、上記定着ニップ
部Waは、用紙P上のトナーTを溶融するために定着ロ
ーラ51から熱を伝えて加熱する加熱領域Rhと、用紙
P上の溶融されたトナーTを冷却固化するために与えら
れた熱を冷却する冷却領域Rcに大きく二つに分けるこ
とができる。
【0071】はじめに、上記加熱領域Rh、つまり定着
ニップ部Waの入口領域における熱の流れについて説明
する。
【0072】定着開始時には、定着ローラ51が所定の
温度に蓄熱され、加熱領域Rhをトナーの軟化点Tm以
上の高温状態に保持している。そして、加熱領域Rhに
搬送された用紙P上のトナーTは、定着ローラ51の断
熱層51bに蓄積された熱が付与される。この加熱領域
Rhでは、用紙P上のトナーTを溶融するのに十分な熱
が付与されるようになっている。すなわち、トナーTの
温度が、トナーの軟化点Tmを超えるように加熱され
る。
【0073】つぎに、上記冷却領域Rc、つまり定着ニ
ップ部Waの出口領域における熱の流れについて説明す
る。
【0074】上記加熱領域Rhにおいて加えられた熱で
用紙P上に溶融されているトナーTは、冷却領域Rcに
搬送され、熱を金属製の加圧ローラ52へ放出すること
で、冷却される。ヒートパイプである加圧ローラ52へ
移動した熱は、循環水52aによって、放熱部Lbまで
運ばれ、放熱部Lbにおいて、外部に放出される。この
とき、放熱部Lbは、近傍に設けられた冷却ファン56
により、強制冷却されているので、循環水52aはすぐ
に冷却され、再び受熱部Laに移動する。したがって、
定着ローラ51から伝わった熱は受熱部Laに留まらな
い。以上により、トナーTは、冷却領域Rcで固化する
まで冷却され、用紙P上に定着される。すなわち、トナ
ーTの温度がオフセット発生限界温度Tcを超えるよう
に冷却される。
【0075】つづいて、定着ニップ部Waの加熱領域R
hおよび冷却領域Rcにおけるトナー内部の温度につい
て説明する。なお、図4(b)に示すように、定着ロー
ラ51側のトナーTをトナー上層とし、加圧ローラ52
側のトナーTをトナー下層とする。また、図4(b)で
は、用紙Pは省略してある。
【0076】上記定着ニップ部Waの加熱領域Rhは、
未定着のトナーTを加熱する領域である。上記加熱領域
Rhは、トナーTが、室温からトナーの軟化点Tmを超
えて加熱され、冷却領域Rcとの境界の位置において、
ピークの温度(トナー上層でTpu、トナー下層でTp
l)に達するように設定されている。
【0077】一方、上記定着ニップ部Waの冷却領域R
cは、溶融されたトナーTを冷却する領域である。上記
冷却領域Rcは、トナーTが、上記ピークの温度(トナ
ー上層でTpu、トナー下層でTpl)からトナー軟化
点Tmを超えて冷却され、さらに、定着ニップ部Waを
出るまでに、オフセット発生限界温度Tcより低い温度
に達するように設定されている。ここで、上記オフセッ
ト発生限界温度Tcとは、溶融されたトナーが冷却固化
し、その凝集力がトナーと定着ローラ51との付着力よ
りも大きくなる温度である。
【0078】ただし、上記のトナーの軟化点Tmおよび
オフセット発生限界温度Tcは、トナーの種類によって
異なるので、トナーに応じて設定する必要がある。
【0079】なお、本実施の形態では、定着ローラ51
の表面温度を制御し、かつ、定着ニップ部Waの幅を変
更することで、定着ニップ部Wa内を通過する用紙P上
のトナーTの温度分布が図4に示すグラフのようになる
よう、定着ニップ部Waの加熱領域Rhおよび冷却領域
Rcを形成している。
【0080】ここで、本実施の形態の定着装置50の動
作について、図1および図2を用いて以下に説明する。
【0081】上記定着装置50において、プリント動作
時には、定着ローラ51が矢印A方向に周速150mm
/秒で回転し、加熱ローラ53がヒータランプ54によ
り加熱される。
【0082】このとき、定着ローラ51は、加熱された
加熱ローラ53により、加熱ニップ部Wbにおいて表面
が加熱される。そして、加熱ローラ53は、定着ローラ
51の表面温度がサーミスタ55によって検出され、こ
の検出信号に基づいて上記ヒータランプ54への通電が
制御回路17によって制御される。つまり、上記定着ロ
ーラ51の表面温度は、サーミスタ55による検知信号
に基づいて、所定の温度(本実施の形態では180℃)
になるように制御されている。したがって、定着ローラ
51が所定の温度に達した後、すなわち所定量の熱が蓄
積された後、用紙Pが定着ニップ部Waに搬送されるこ
とになる。
【0083】上記定着ニップ部Waの加熱領域Rhに搬
送された用紙Pには、定着ローラ51からの熱と、定着
ローラ51と加圧ローラ52からの圧力が付与される。
これにより、用紙P上に静電付着しているトナーTが加
熱溶融される。つづいて、定着ニップ部Waの冷却領域
Rcに搬送された用紙P上の加熱溶融されたトナーT
は、定着ローラ51と加圧ローラ52からの圧力が付与
されるとともに、加圧ローラ52へ放熱して冷却固化さ
れる。このとき、加圧ローラ52は、循環水52aと冷
却ファン56によって冷却されている。以上により、ト
ナーTは、用紙P上に完全に熱圧定着される。そして、
トナーTの定着後、用紙Pは定着ローラ51と加圧ロー
ラ52から剥離される。
【0084】上述のように、定着ニップ部Waへの用紙
Pの搬送タイミングが、定着ローラ51に熱が蓄熱され
た後に設定するとともに、ヒートパイプである加圧ロー
ラ52の冷却速度を大きく維持することによって、定着
ローラ51と加圧ローラ52の間の温度差が十分に確保
された状態とすることができる。
【0085】なお、冷却ファン56は、放熱部Lbの近
傍に設けられており、用紙Pが、定着ニップ部Waを通
過する時間に限り動作することによって、放熱部Lbを
強制的に冷却する。これにより、受熱部La、すなわち
定着ニップ部Waと、放熱部Lbとの温度勾配を大きく
し、ヒートパイプである加圧ローラ52の定着ニップ部
Waから放熱部Lbへの伝熱速度を大きくすることがで
きる。したがって、オフセットや、トナーの定着不良等
を防止しながら、プロセス速度を大きくすることができ
る。
【0086】ここで、本実施の形態における定着性とオ
フセットの発生の有無の実験結果を以下の表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】表1では、定着ローラ51の表面温度が、
トナーの軟化点Tm以上となっている。また、加圧ロー
ラ52の表面温度が、オフセット発生限界温度Tc以下
になっている。さらに、定着ニップ部Waにおける加熱
領域Rhの温度と、冷却領域Rcの温度との差、すなわ
ち温度降下の幅が大きくなっている。これにより、定着
ニップ部Wa内では、加熱領域Rhにおいて、トナーが
十分に加熱溶融された後、冷却領域Rcにおいて、十分
に冷却固化されるので、定着性も良く、オフセット発生
を低減することが可能となっている。なお、外部加熱方
式であるため、ウォームアップ時間も60秒と短い。
【0089】以上より、本実施の形態では、用紙Pに担
持された未定着のトナーTを、定着ニップ部Waの加熱
領域Rhにおいて確実に溶融させることができる。これ
により、カラートナーのように高温溶融して発色するト
ナーの場合にも、温度不足を原因とする、発色不良など
を無くすことができる。したがって、本実施の形態に係
る定着装置は、カラートナーにも十分に対応することが
でき、高品位のカラー画像を形成することができる。
【0090】また、定着ニップ部Waの外側に、加圧ロ
ーラ52の幅方向へ延設して放熱部Lbを設けるととも
に、放熱部Lbの近傍に冷却ファン56を設けて、強制
的に冷却することにより、冷却領域Rcの冷却効果を高
めることができる。これにより、定着ニップ部Waの冷
却領域Rcにおいて、トナーTの冷却固化を確実に行わ
せることができる。したがって、オフセットや、トナー
の定着不良等を防止しながら、プロセス速度を大きくす
ることができるので、高品位の画像の高速形成を実現す
ることができる。
【0091】しかも、従来の内部加熱方式の定着装置の
ように、オフセット防止のためのオイルを必要とせず、
この結果、複雑なオイル塗布機構が不要となるので、装
置の低コスト化を実現できる。また、定着ローラ51に
対してオイル塗布等のオフセット防止のための操作をし
ないで済むので、定着ローラ51の寿命を延ばすことが
できる。
【0092】なお、上述したように、本実施の形態で
は、放熱部Lbを定着ニップ部Waの外側に、加圧ロー
ラ52の幅方向へ延設して設けた。ゆえに、放熱部Lb
の形状は、受熱部Laと同一である。しかし、受熱部L
aは、ヒートパイプであると同時に、加圧ローラ52で
もあるため、その形状が定着ニップ部Waを形成できる
ものでなければならないが、放熱部Lbがそのような形
状に限定される必要はない。したがって、放熱部Lbの
材質、大きさ、形状等は、トナーが定着ニップ部Wa内
において、トナーの軟化点Tmを超えて加熱された後、
オフセット発生限界温度Tcを超えて冷却されるよう
な、すなわち図4(a)に示すような変化を実現するも
のであればよい。
【0093】ここで、オフセットをより確実に低減させ
るには、温度降下の幅を大きくすることが必要である。
その方法として、定着ニップ部Waにおける放熱効果を
高めることが考えられる。つまり、ヒートパイプである
加圧ローラ52自体の熱伝達率を大きくするとともに、
放熱部Lbの放熱性能を高くするとよい。例えば、上記
の条件を満たす範囲内で、放熱部Lbのまわりに放熱板
を設けたり、冷却ファン56の位置や数等を設定するこ
とが考えられる。そうすることで、定着ニップ部Waの
冷却領域Rcでの冷却効果が高められ、加熱領域Rhで
溶融されたトナーTを冷却領域Rcで確実に冷却固化さ
せることができる。この結果、用紙PにトナーTが完全
に定着し、オフセットが確実に無くなることになる。
【0094】また、以上では、本実施の形態は、本発明
による定着装置をモノクロ用レーザプリンタに適用した
場合について説明してきたが、カラー用レーザプリンタ
やカラー複写機等にも適用できることは言うまでもな
い。
【0095】
【発明の効果】請求項1の発明の定着装置は、以上のよ
うに、定着ローラの外周面を押圧する加圧ローラは、ヒ
ートパイプであるとともに、定着ローラと加圧ローラと
で形成された圧接部の外側に、加圧ローラが幅方向へ延
設されて放熱部が設けられていることを特徴としてい
る。
【0096】それゆえ、定着ローラと加圧ローラとの間
の圧接部では、圧接部の上流側に配された加熱ローラに
よって所定の温度に加熱された定着ローラと、ヒートパ
イプと放熱部によって所定の温度に冷却される加圧ロー
ラとにより、十分な温度差を確保しながら、記録材に担
持された未定着のトナーTを加熱・冷却するため、オフ
セットが無く安定した定着を行うことができる。
【0097】したがって、従来の内部加熱方式のよう
に、オフセット防止用オイルを必要とせず、その結果、
複雑なオイル塗布機構が不要となり、装置の低コスト化
につながる他、定着ローラの寿命も長く伸びる。また、
従来の外部加熱方式以上に、プロセス速度を増すことに
より、高速プリントを実現することができる。
【0098】請求項2の発明の定着装置は、以上のよう
に、請求項1の構成に加えて、上記放熱部の近傍に、該
放熱部を冷却する冷却ファンが配設されていることを特
徴としている。
【0099】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、放熱部を強制的に冷却することで、加圧ローラの
冷却を安定して行うことができる。あわせて、放熱部の
冷却効率を良くすることで、加圧ローラの軸方向の温度
勾配を大きくすることができるため、定着ローラと加圧
ローラとの間の温度差を大きくすることができる。
【0100】したがって、さらにプロセス速度を増すこ
とができ、より高速かつ安定したプリントを実現するこ
とができる。
【0101】請求項3の発明の定着装置は、以上のよう
に、上記冷却ファンは、上記記録材が上記圧接部を通過
する時間に限り動作することを特徴としている。
【0102】それゆえ、請求項2の構成による効果に加
えて、不必要なエネルギーの消費を抑制できるため、ラ
ンニングコストを低く抑えることができる。また、不必
要なときには冷却ファンが停止するため、静粛性にも優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る定着装置の概略構
成図である。
【図2】図1に示す定着装置の概略構成図である。
【図3】図1に示す定着装置を備えたレーザプリンタの
概略構成図である。
【図4】図1に示す定着装置の定着ニップ部におけるト
ナーの温度分布を示すものであり、(a)はトナーの温
度分布のグラフ、(b)は定着ニップ部の要部拡大図で
ある。
【図5】従来の定着装置の概略構成図である。
【図6】従来の定着装置の概略構成図である。
【図7】従来の定着装置の概略構成図である。
【図8】従来の定着装置の概略構成図である。
【符号の説明】
51 定着ローラ 52 加圧ローラ 53 加熱ローラ 56 冷却ファン Lb 放熱部 P 用紙(記録材) T トナー Wa 定着ニップ部(圧接部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着ローラと、該定着ローラの外周面を押
    圧する加圧ローラと、該定着ローラの表面を外部から加
    熱する加熱ローラとを含み、該定着ローラと該加圧ロー
    ラとで形成された圧接部に、未定着トナー像を担持した
    記録材を搬送することによりトナーを加熱溶融して該記
    録材に定着させる定着装置において、 上記加圧ローラは、ヒートパイプであるとともに、上記
    圧接部の外側に、該加圧ローラが幅方向へ延設されて放
    熱部が設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】上記放熱部の近傍に、該放熱部を冷却する
    冷却ファンが配設されていることを特徴とする請求項1
    記載の定着装置。
  3. 【請求項3】上記冷却ファンは、上記記録材が上記圧接
    部を通過する時間に限り動作することを特徴とする請求
    項2記載の定着装置。
JP9146818A 1997-06-04 1997-06-04 定着装置 Pending JPH10333491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146818A JPH10333491A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146818A JPH10333491A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10333491A true JPH10333491A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15416233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9146818A Pending JPH10333491A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10333491A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002189364A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ricoh Co Ltd 定着装置
US6721530B2 (en) * 2001-03-28 2004-04-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fusing system having electromagnetic heating
JP2006251108A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002189364A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ricoh Co Ltd 定着装置
US6721530B2 (en) * 2001-03-28 2004-04-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fusing system having electromagnetic heating
JP2006251108A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP4577829B2 (ja) * 2005-03-09 2010-11-10 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7190914B2 (en) Image heating apparatus having heater for externally heating fixing roller
US6088549A (en) Fixing device having an externally-heated fixing roller
JP2004061733A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006154487A (ja) 定着装置、画像形成装置及び定着装置の制御方法
JP2001343860A (ja) 定着装置・画像形成装置
US20120224898A1 (en) Gloss Applier And Image Forming Apparatus Incorporating Same
JP3373419B2 (ja) 定着方法および定着装置
JPH11143291A (ja) 画像形成装置
JP2004296188A (ja) 加熱装置
US6185389B1 (en) Control of thermal heating in a belt fuser
JP3276580B2 (ja) 定着装置
JP2007171318A (ja) 定着装置および画像形成装置
JPH10333491A (ja) 定着装置
JP4293423B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US11561491B2 (en) Heating device that fixes image on recording material and image forming device having the heating device
JP2001056616A (ja) 加熱定着方法及び装置
JP2006215143A (ja) 加熱定着装置及び画像形成装置
JP2002132078A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006011256A (ja) 定着装置
JP2008268728A (ja) 加熱定着装置
JP2003287978A (ja) 定着装置
JPH10233276A (ja) 加熱装置、像加熱装置及び画像形成装置
JP3167887B2 (ja) 画像形成装置の定着装置
JP3827599B2 (ja) 画像形成装置
JP2003280442A (ja) 像加熱装置