JP3514110B2 - エアコンシステムの運転制御方法 - Google Patents

エアコンシステムの運転制御方法

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JP3514110B2
JP3514110B2 JP12235498A JP12235498A JP3514110B2 JP 3514110 B2 JP3514110 B2 JP 3514110B2 JP 12235498 A JP12235498 A JP 12235498A JP 12235498 A JP12235498 A JP 12235498A JP 3514110 B2 JP3514110 B2 JP 3514110B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B25/00Machines, plants or systems, using a combination of modes of operation covered by two or more of the groups F25B1/00 - F25B23/00
    • F25B25/02Compression-sorption machines, plants, or systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアコンシステム
の運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
らエアコンシステムとして蒸気圧縮冷凍サイクル空調機
が多用されているが、それ以外のエアコンシステムとし
て蒸気吸着サイクル空調機も知られている。なお、蒸気
吸着サイクル空調機の開示例としては、特開平5−27
2832号公報等がある。
【0003】この種の蒸気吸着サイクル空調機は、吸着
剤の再生過程において他の熱エネルギーを取り込むこと
ができるというメリットがある一方、種々の問題点も指
摘されている。とりわけ、蒸気吸着サイクル空調機を使
用するに際して問題となるのは、吸着剤が或る一定の温
度状況下にないと蒸気吸着サイクル空調機自体が作動し
ないという点である。換言すれば、蒸気吸着サイクル空
調機を作動させるためには吸着剤に対する温度制約がつ
きまとい、これが蒸気吸着サイクル空調機の普及を妨げ
る原因の一つとなっている。
【0004】本発明は上記事実を考慮し、蒸気吸着サイ
クル空調機を作動させるための温度制約を取り除き、蒸
気吸着サイクル空調機の作動許容範囲を拡大することが
できるエアコンシステムの運転制御方法を得ることが目
的である。
【0005】
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るエアコンシステムの運転制御方法は、蒸発器、凝縮
器、及び複数の吸着槽を備え吸着冷凍サイクルを構成す
る蒸気吸着サイクル空調機と、蒸気吸着サイクル空調機
の吸着槽と直接接続され、必要に応じて吸着剤を加熱し
又は冷却する蒸気圧縮冷凍サイクル空調機と、蒸気吸着
サイクル空調機の吸着槽と接続され、必要に応じて吸着
剤を外部熱源からの熱媒体を用いて加熱し又は冷却する
外部熱源手段と、を有するエアコンシステムに適用さ
れ、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度
が所定の高温域にある場合には、蒸気吸着サイクル空調
機のみを用いて冷房運転し、外部熱源手段から送給され
る熱媒体の外部熱源温度が所定の低温域にある場合に
は、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機のみを用いて冷房運転
し、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度
が所定の中温域にある場合には、蒸気吸着サイクル空調
機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して冷房運転
する、ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明に係るエアコンシス
テムの運転制御方法は、請求項1に記載の発明におい
て、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度
が中温域における所定範囲にある場合には、蒸気圧縮冷
凍サイクル空調機の高温の熱媒体を再生側の吸着槽内の
吸着剤の加熱に利用する、ことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明に係るエアコンシス
テムの運転制御方法は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、急速冷房する場合には、蒸気吸着サイク
ル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して冷
房運転する、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係るエアコンシス
テムの運転制御方法は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、急速暖房する場合には、蒸気吸着サイク
ル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して暖
房運転する、ことを特徴としている。
【0011】請求項1記載の本発明の作用は以下の通り
である。
【0012】蒸気吸着サイクル空調機では、通常、乾燥
状態にある吸着槽の吸着剤に蒸気を吸着させる過程と、
吸着飽和状態にある吸着槽の吸着剤から蒸気を離脱させ
る過程とが並行してなされ、双方の吸着槽を交互に繰り
返し使用する。
【0013】より具体的には、乾燥状態にある吸着槽の
吸着剤に蒸発器からの蒸気を吸着させることで、蒸発潜
熱を奪って蒸発器内の熱媒体を冷却していく。吸着剤へ
の蒸気の吸着が進むと、吸着剤の温度が上昇して蒸気を
吸着しにくくなるため、吸着剤を冷却する必要が生じ
る。一方、吸着飽和状態にある吸着槽の吸着剤について
は、加熱して吸着剤から蒸気を離脱させて凝縮器へ送り
込む、即ち吸着剤を乾燥(再生)させる必要が生じる。
そのため、外部熱源手段によって、前者の吸着剤につい
ては冷却し、後者の吸着剤については加熱する。このよ
うにして、吸着と再生を交互に繰り返しながら、冷凍サ
イクルを維持していく。
【0014】ところで、上記構成の蒸気吸着サイクル空
調機は、一般に、吸着剤の吸着温度、再生温度が或る一
定の温度状況下にないと作動しない。例えば、外部熱源
手段の外部熱源温度が充分に高い場合には蒸気吸着サイ
クル空調機は適切に作動するが、外部熱源手段の外部熱
源温度が下がってきた場合には、何らの手当てもせずに
外部熱源手段を利用しただけでは、蒸気吸着サイクル空
調機の適切な作動は得られない。
【0015】前記手当てとして、本発明では、蒸気吸着
サイクル空調機の吸着槽と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機
とを直接接続したので、必要に応じて、吸着側の吸着槽
の吸着剤を冷却したり、再生側の吸着槽の吸着剤を加熱
したりといった吸着剤の温度調整が可能となる。すなわ
ち、外部熱源手段による吸着剤の温度調整の不足分を、
蒸気圧縮冷凍サイクル空調機によってアシストすること
により、蒸気吸着サイクル空調機の適切な作動を確保す
ることができる。
【0016】
【0017】
【0018】上記を踏まえて、請求項1記載の本発明に
よれば、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源
温度が所定の高温域にある場合には、蒸気吸着サイクル
空調機のみで充分な作動が得られるため、蒸気吸着サイ
クル空調機のみを用いて冷房運転がなされる。
【0019】一方、外部熱源手段から送給される熱媒体
の外部熱源温度が所定の低温域にある場合には、蒸気吸
着サイクル空調機の作動が得られないため、それ自体効
率も高い蒸気圧縮冷凍サイクル空調機のみを用いて冷房
運転がなされる。
【0020】そして、外部熱源手段から送給される熱媒
体の外部熱源温度が所定の中温域にある場合には、蒸気
吸着サイクル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを
併用して冷房運転がなされる。すなわち、外部熱源手段
から送給される熱媒体から得られる熱で足りない分を、
蒸気圧縮冷凍サイクル空調機によって加熱又は冷却する
ことによりアシストする。これにより、このような中温
域においての蒸気吸着サイクル空調機の適切な作動を確
保することができる。
【0021】特に中温域の場合において、再生温度が下
がったり、吸着(吸収)温度が上がったりすると、蒸気
吸着サイクル空調機の効率が低下しがちである。しか
し、本発明では、このような中温域の場合には、狭い温
度落差で蒸気圧縮冷凍サイクル空調機を使用することに
より、高い効率を得ることができる。
【0022】請求項2記載の本発明によれば、外部熱源
手段から送給される熱媒体の熱源温度が中温域における
所定範囲にある場合には、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機
の高温の熱媒体を再生側の吸着槽内の吸着剤の加熱に利
用するため、外部熱源温度の不足分を蒸気圧縮冷凍サイ
クル空調機の温熱で補填することができる。
【0023】請求項3記載の本発明によれば、急速冷房
する場合には、蒸気吸着サイクル空調機と蒸気圧縮冷凍
サイクル空調機とを併用することとしたので、いずれか
一方のみを用いる場合に比し、冷房の立ち上がりを二倍
或るいはそれ以上にすることができる。
【0024】請求項4記載の本発明によれば、急速暖房
する場合には、蒸気吸着サイクル空調機と蒸気圧縮冷凍
サイクル空調機とを併用することとしたので、いずれか
一方のみを用いる場合に比し、暖房の立ち上がりを二倍
或るいはそれ以上にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発
明に係るエアコンシステムが適用されたハイブリッドエ
アコン10について説明する。
【0026】図1には、本実施形態に係るハイブリッド
エアコン10の概略構成が示されている。また、図2に
は、当該ハイブリッドエアコン10に組み込まれる蓄湯
槽12の概略構成が示されている。これらの図に示され
るように、ハイブリッドエアコン10は、概略的には、
蒸気吸着サイクル空調機14と、蒸気圧縮冷凍サイクル
空調機16と、外部熱源回路18と、室内側ブライン回
路20と、凝縮器冷却用ブライン回路22と、を含んだ
組み合わせとして構成されている。なお、このうち、蒸
気吸着サイクル空調機14、蒸気圧縮冷凍サイクル空調
機16、及び外部熱源回路18の三者が、本実施形態に
係るハイブリッドエアコン10の主要部である。
【0027】〔蒸気吸着サイクル空調機14等の構成〕
図1に示されるように、蒸気吸着サイクル空調機14
は、蒸発器24及び凝縮器26を備えている。これらの
蒸発器24と凝縮器26とは、第1接続管路28及び第
2接続管路30によって相互に接続(連通)されてい
る。さらに、蒸発器24と凝縮器26とは、リターン管
路32によって相互に接続(連通)されている。なお、
リターン管路32の途中には、流量調整弁34が配設さ
れている。上述した第1接続管路28の途中には、内部
にシリカゲル等の吸着剤を収容した第1吸着槽36が配
設されている。また、第1接続管路28における第1吸
着槽36と蒸発器24との間には第1開閉弁38が配設
されており、第1吸着槽36と凝縮器26との間には第
2開閉弁40が配設されている。
【0028】同様に、第2接続管路30の途中には、内
部にシリカゲル等の吸着剤を収容した第2吸着槽42が
配設されている。また、第2接続管路30における第2
吸着槽42と蒸発器24との間には第3開閉弁44が配
設されており、第2吸着槽42と凝縮器26との間には
第4開閉弁46が配設されている。
【0029】また、上述した蒸発器24には、室内側ブ
ライン回路20が接続されている。室内側ブライン回路
20は、蒸発器24内を通る第1熱交換器48と、室内
機49に接続される第2熱交換器50と、これらの第1
熱交換器48と第2熱交換器50とを繋ぐブライン管路
52と、このブライン管路52の途中に設けられた第3
熱交換器54と、ブライン管路52の途中に設けられブ
ラインを送給するためのウォータポンプ56と、を含ん
で構成されている。
【0030】さらに、上述した凝縮器26には、凝縮器
冷却用ブライン回路22が接続されている。凝縮器冷却
用ブライン回路22は、凝縮器26内を通る第1熱交換
器58と、後述する蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16
第2熱交換器74に対して並設された第2熱交換器60
と、これらの第1熱交換器58と第2熱交換器60とを
繋ぐ冷却媒体管路62と、この冷却媒体管路62の途中
に設けられ冷却媒体を送給するためのウォータポンプ6
4と、を含んで構成されている。
【0031】〔蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16の構
成〕一方、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16は、3コイ
ル式ヒートポンプの回路構成とされている。具体的に
は、フロン等の熱媒体を圧送するためのコンプレッサ6
6と、熱媒体送給サイクルを変更するための四方弁68
と、第1吸着槽36に接続された第1熱交換器70と、
ファン72が並設された第2熱交換器74と、これらの
各要素を接続するヒートポンプ側冷媒管路76と、この
ヒートポンプ側冷媒管路76における第1熱交換器70
と第2熱交換器74との間に直列的に設けられた第1膨
張弁78及び第1逆止弁80並びに第2膨張弁82及び
第2逆止弁84と、を含んで構成されている。
【0032】また、ヒートポンプ側冷媒管路76におけ
る第2熱交換器74の両側には、第1三方弁86及び第
2三方弁88が配設されている。これらの第1三方弁8
6及び第2三方弁88には、第2吸着槽42内に配置さ
れた第3熱交換器90へ熱媒体を導くための別のヒート
ポンプ側冷媒管路92が接続されている。
【0033】さらに、ヒートポンプ側冷媒管路76にお
ける第1熱交換器70の入口側及び出口側にも、第3三
方弁94及び第4三方弁96が配設されている。これら
の第3三方弁94及び第4三方弁96には、前述した室
内側ブライン回路20の第3熱交換器54と熱交換する
ための第4熱交換器98へ熱媒体を導くためのバイパス
管路100が接続されている。
【0034】〔外部熱源回路18の構成〕上述したハイ
ブリッドエアコン10には、図2に示される外部熱源回
路18が組み込まれている。外部熱源回路18は、その
主要部として蓄湯槽12を備えている。蓄湯槽12は、
蓄湯槽タンク102と、この蓄湯槽タンク102の上部
外周に設けられた第1熱交換器104と、蓄湯槽タンク
102の下部外周に設けられた第2熱交換器106と、
蓄湯槽タンク102の下部外周に第2熱交換器106と
異径同軸に設けられた第3熱交換器108と、蓄湯槽タ
ンク102の底部側に設けられた電熱ヒータ110と、
を含んで構成されている。
【0035】第1熱交換器104及び第2熱交換器10
6は、いずれも前述した蒸気圧縮冷凍サイクル空調機1
6と接続されており、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16
との関係(後述する〔暖房運転時及び給湯時〕の欄で説
明する)において作動される(熱交換作用を行う)。ま
た、第3熱交換器108は、図示しないソーラシステム
を利用したヒートコレクタと接続されており、ヒートコ
レクタとの関係(後述する〔暖房運転時及び給湯時〕の
欄で説明する)において作動される(熱交換作用を行
う)。
【0036】また、上述した蓄湯槽12は、室内側ブラ
イン回路20に接続されていると共に、外部熱源側第1
管路112及び外部熱源側第2管路114とも接続され
ている。外部熱源側第1管路112は前述した第1吸着
槽36内に配置された第1熱交換器116へ熱水を送給
するためのものであり、又外部熱源側第2管路114は
第2吸着槽42内に配置された第2熱交換器118へ熱
水を送給するためのものである。
【0037】さらに、図示は省略するが、上述した蓄湯
槽12には、蓄湯槽タンク102の下部外壁に給水孔が
設けられており、又蓄湯槽タンク102の蓋中央に高温
水出口が設けられており、更に蓄湯槽タンク102の下
部外壁にリターン水入口がそれぞれ設けられている。
【0038】上述したハイブリッドエアコン10の運転
制御は、図示しないコントローラによってなされてい
る。コントローラには、入力側として、運転モードを決
定する際のデータとして利用される外部熱源回路18に
おける外部熱源温度や室内温度等の各種温度を検出する
ための温度検出センサ等が接続されている。また、コン
トローラには、出力側として、これらの検出温度に基づ
いてハイブリッドエアコン10を選択したモードで運転
させるべく、第1開閉弁38乃至第4開閉弁46等のす
べてのバルブ、熱媒体を送給させる際の駆動源となるコ
ンプレッサ66やウォータポンプ56、64等のすべて
の駆動手段、ファン72等のすべての補器類が接続され
ている。
【0039】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
【0040】〔冷房運転時〕 《外部熱源温度T(114)が高温域にある場合;即
ち、「80°C<T(114)」の場合》この場合に
は、蒸気吸着サイクル空調機14のみが使用され、蒸気
圧縮冷凍サイクル空調機16は使用しない。つまり、外
部熱源温度T(114)が充分高い場合には、外部熱源
回路18が保有する熱エネルギーだけで蒸気吸着サイク
ル空調機14を適切に作動させることができるため、蒸
気吸着サイクル空調機14のみが使用される。
【0041】具体的には、コントローラによって、蒸気
吸着サイクル空調機14の第1開閉弁38及び第4開閉
弁46が開放状態とされ、第2開閉弁40及び第3開閉
弁44が閉止状態とされる。また、流量調整弁34も
後述するように凝縮器26で凝縮して液化した熱媒体を
リターン管路32を介して蒸発器24へ戻すべく開放状
態とされる。なお、この時点では、第1吸着槽36の吸
着剤は乾燥状態にあり、第2吸着槽42の吸着剤は吸着
飽和状態にあるものとして説明する。
【0042】前記回路の下では、第1吸着槽36内の吸
着剤が乾燥状態にあることから、第1吸着槽36内の湿
度と蒸発器24内の湿度との差によって蒸発器24内で
蒸気が発生する。蒸発器24内で発生した蒸気は、第1
開閉弁38を通って第1吸着槽36内へ入り、当該第1
吸着槽36内の吸着剤によって吸着される。
【0043】このとき、即ち、蒸発器24内で蒸気が発
生する際に蒸発潜熱が奪われて、蒸発器24が低温にな
る。蒸発器24には室内側ブライン回路20の第1熱交
換器48が接続されているため、ウォータポンプ56を
駆動させることにより、熱媒体(ブライン)が第1熱交
換器48を通る際に熱交換して冷却される。冷却された
熱媒体は第2熱交換器50へ送給され、これにより第2
熱交換器50から室内機49を通して室内へ冷風が供給
される。
【0044】ところで、第1吸着槽36内の吸着剤への
蒸気の吸着が進むと、当該吸着剤の温度が上昇する。吸
着剤の温度が上昇すると、通常これに伴って吸着剤の吸
着性能は低下していくため、吸着剤を冷却する必要が生
じる。一方、第1吸着槽36の吸着剤が蒸気を充分に吸
着して吸着飽和状態になった場合には、第1吸着槽36
に代えてこれと対の関係にある第2吸着槽42を使用す
るべく、その準備が並行して行われる。すなわち、第1
吸着槽36と対の関係にある第2吸着槽42内の吸着飽
和状態にある吸着剤を乾燥状態にする(再生させる)作
動が行われる。
【0045】具体的には、コントローラによって、外部
熱源側第1管路112を介して第1吸着槽36に接続さ
れた第1熱交換器116に空冷された熱媒体(冷水)が
送給されると共に、外部熱源回路18の蓄湯槽12か
ら、外部熱源側第2管路114を介して第2吸着槽42
に接続された第2熱交換器118に高温の熱媒体(熱
水)が送給される。
【0046】熱媒体が第2熱交換器118に送給される
と、第2吸着槽42内の吸着飽和状態にある吸着剤が加
熱され、乾燥状態(吸着剤に吸着されていた蒸気が離脱
された状態)とされる。これにより、第2吸着槽42が
使用可能な状態(再生状態)とされる。なお、このとき
生じた蒸気は、第4開閉弁46を通って凝縮器26内に
入る。凝縮器26には凝縮器冷却用ブライン回路22の
第1熱交換器58が接続されており、ウォータポンプ6
4を駆動させることにより、第2熱交換器60で空冷さ
れた熱媒体が第1熱交換器58に送給され、流入した蒸
気と熱交換してこれを液化させる。液化された熱媒体は
リターン管路32及び流量調整弁34を通って蒸発器2
4へ再び戻される。
【0047】このようにして、第1吸着槽36と第2吸
着槽42とが交互に使用されて、蒸気吸着サイクル空調
機14による冷房運転がなされる。
【0048】《外部熱源温度T(114)が中温域高め
にある場合;即ち、「50°C<T(114)≦80°
C」の場合》蒸気吸着サイクル空調機14は、吸着温度
及び再生温度が一定の温度条件下にないと作動しない。
従って、このように外部熱源温度T(114)が下がっ
てくると、外部熱源回路18から得られる熱だけでは適
切な作動が得られない。そこで、本実施形態では、この
ような温域の場合には、コントローラによって、蒸気吸
着サイクル空調機14と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機1
6とを併用した冷房運転がなされる。すなわち、外部熱
源回路18から得られる熱では不足する部分を蒸気圧縮
冷凍サイクル空調機16から得られる熱によってアシス
トする。
【0049】補足すると、蒸気吸着サイクル空調機14
の冷凍サイクルが円滑に行われるためには、吸着剤の蒸
気の吸着及び離脱がスムーズに繰り返し行われる必要が
ある。そのためには、平衡状態で下記式1を満足しなけ
ればならない。
【0050】
【数1】 この式1は、高温で吸着剤を充分に乾燥させておかない
と、低温で吸着剤が蒸気を充分吸着することができない
ことを意味している。
【0051】また、前記式1を平衡蒸気圧(各部位の温
度での水蒸気)で表現すると、下記式2のようになる。
【0052】
【数2】 なお、T(24)は、冷房運転の場合は、5°C〜10
°Cと決まっており、この範囲の定数と見做すことがで
きる。従って、T(42)にほぼ等しく外部熱源温度で
もあるT(114)が充分高い前述した場合には式2の
右辺は充分小さくなるので、蒸気吸着サイクル空調機1
4は問題なく作動するが、外部熱源温度T(114)が
中温域程度まで下がってきたような場合には、これに伴
ってT(26)、T(36)も下げてやらなければなら
ない。そのために蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16を併
用するものである。
【0053】具体的には、コントローラによって、蒸気
吸着サイクル空調機14が前述した高温域の場合と同様
のモードに設定される。一方、蒸気圧縮冷凍サイクル空
調機16は、冷房サイクルモード(図1の実線矢印で示
す冷媒サイクルモード)とされる。
【0054】前記回路の下でコンプレッサ66及びファ
ン72を作動させると、フロン等の高温高圧の熱媒体は
四方弁68を通った後に第2熱交換器74に送給され、
ここで大気と熱交換して凝縮される(なおこの場合、第
2熱交換器74は凝縮器として作用したことになる)。
凝縮された熱媒体は、第1逆止弁80及び第2膨張弁8
2の順に通過して低圧化される。低圧化された熱媒体は
第3三方弁94を通過した後、第1熱交換器70に送給
され、第1吸着槽36内の吸着剤と熱交換して蒸発され
る。これにより、第1吸着槽36内の吸着剤が冷却され
る。なお、冷却された熱媒体は、第4三方弁96を通過
した後、四方弁68を通って再びコンプレッサ66に戻
される。
【0055】補足すると、前述したように、上記蒸気圧
縮冷凍サイクル空調機16はアシスト用に作動させるこ
とから、この作動と同時にコントローラによって第1熱
交換器116にはファン72と第2熱交換器60とで大
気と熱交換されて冷却された熱媒体(冷却水)が循環さ
れる。つまり、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16は、大
気温度とT(26)、T(36)の温度差分の仕事をす
ることになる。
【0056】このように外部熱源温度T(114)が中
温域の高めにある場合において、蒸気吸着サイクル空調
機14と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16とを併用する
と、効率的には以下の結果が得られる。
【0057】今仮に、T(26)=T(36)として、
T(42)にほぼ等しい値を示すT(114)とT(3
6)を変えた場合の全システムのCOPを概算すると、
下記表1のようになる。
【0058】
【表1】 但し、前記表1においては、外部熱源回路18の熱エネ
ルギーは、考慮していない。これは、ソーラシステムを
利用(即ち、太陽エネルギーを利用)しているため、熱
エネルギーとしては無尽蔵であり、コストはかからない
ので、COPの概算からは除外してもよいと考えられる
ためである。
【0059】一般の蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16を
冷房サイクルモードで使用した場合、蒸発温度が5°
C,凝縮温度が50°C(熱落差=45°C)となり、
COP≒3となる。しかし、本実施形態の場合、前記表
1から判るように、T(114)=50°Cの場合、T
(36)=25°C(熱落差=25°C)でよいことに
なり、COP≒6となる。従って、二倍の効率を得るこ
とができ、非常に有利な結果が得られる。
【0060】なお、本実施形態では、第1吸着槽36に
は第1熱交換器70及び第1熱交換器116を並列に設
置し、第2吸着槽42には第3熱交換器90及び第2熱
交換器118を並列に設置する構成、即ち二系統で吸着
剤を冷却する構成を採ったが、第1吸着槽36を外部熱
源回路18側の第1熱交換器116のみで又第2吸着槽
42を第2熱交換器118のみで冷却する構成、即ち一
系統で吸着剤を冷却する構成にして、その熱媒体(冷却
水)を蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16を使って予冷す
るようにしてもよい。
【0061】《外部熱源温度T(114)が中温域低め
にある場合;即ち、「30°C<T(114)≦50°
C」の場合》この場合も、蒸気吸着サイクル空調機14
と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16とを併用する点で、
前述した外部熱源温度T(114)が中温域高めにある
場合と同様である。但し、この場合には、前記場合より
も外部熱源温度T(114)が更に低くなっているた
め、高い外部熱源温度T(114)を得るべく、蒸気圧
縮冷凍サイクル空調機16の高温状態の熱媒体が保有す
る熱を追加利用する。
【0062】具体的には、コントローラによって、蒸気
圧縮冷凍サイクル空調機16を冷房サイクルモードにし
たまま、第1三方弁86及び第2三方弁88を閉止状態
とした上で、コンプレッサ66を作動させる。これによ
り、コンプレッサ66を通過した高温高圧の熱媒体は、
流路が切り換えられた第1三方弁86及び第2三方弁8
8を経由して(従って、第2熱交換器74は通過しな
い)、別のヒートポンプ側冷媒管路92を通って第2吸
着槽42に接続された第3熱交換器90へそのまま送給
される。これにより、第2吸着槽42内の吸着剤が二系
統で加熱され、このような外部熱源温度T(114)が
中温域低めにある場合においても、第2吸着槽42内の
吸着剤の再生温度が下がり過ぎて効率が低下するのを防
ぐことができる。換言すれば、外部熱源温度T(11
4)の不足分が蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16の温熱
で補填されたことになる。
【0063】《外部熱源温度T(114)が低温域にあ
る場合;即ち、「T(114)<30°C」の場合》こ
の場合、外部熱源温度T(114)が低すぎるため、蒸
気吸着サイクル空調機14の使用は適さない。従って、
この場合には、自らの効率も高い蒸気圧縮冷凍サイクル
空調機16のみが使用される。
【0064】具体的には、コントローラによって、蒸気
圧縮冷凍サイクル空調機16を冷房サイクルモードにし
たまま、第3三方弁94及び第4三方弁96を閉止状態
とし、コンプレッサ66及びファン72を作動させる。
コンプレッサ66を作動させると、高温高圧の熱媒体は
四方弁68を通った後に第2熱交換器74に送給され、
ここで大気と熱交換して凝縮される。凝縮された熱媒体
は第1逆止弁80及び第2膨張弁82の順に通過して低
圧化される。低圧化された熱媒体は第3三方弁94で流
路変更されてバイパス管路100内へ送給され、第4熱
交換器98で室内側ブライン回路20の第3熱交換器5
4と熱交換した後、第4三方弁96で再び流路変更され
てコンプレッサ66に戻される。
【0065】そして、第4熱交換器98及び第3熱交換
器54間における相互の熱交換により、第2熱交換器5
0を介して室内へ冷風が供給される。この場合のCOP
は通常の蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16と同様である
から、COP≒3である。
【0066】なお、付言すると、上記においては、T
(26)=T(36)として全システムのCOPを概算
したが、厳密には、T(26)>T(36)の関係にな
る。この場合、概算したCOPや温域の範囲は多少ずれ
る。
【0067】《急速クールダウンをする場合》この場合
には、蒸気吸着サイクル空調機14と蒸気圧縮冷凍サイ
クル空調機16とを併用して冷房運転がなされる。
【0068】具体的には、図1において、蒸気吸着サイ
クル空調機14については、そのまま作動させる。従っ
て、第1吸着槽36の吸着剤に蒸発器24からの蒸気が
吸着されることにより、蒸発器24が低温になる。そし
て、ウォータポンプ56が駆動されることにより、室内
側ブライン回路20のブライン管路52を流れる熱媒体
が冷却される。
【0069】一方、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16に
ついては、コントローラによって、第3三方弁94及び
第4三方弁96が閉止状態とされ、バイパス管路100
を熱媒体(冷媒)が流れるモードに設定される。前記回
路下においてコンプレッサ66及びファン72を作動さ
せると、コンプレッサ66からの高温高圧の熱媒体は四
方弁68を通った後に第2熱交換器74によって凝縮さ
れる。凝縮された熱媒体は第1逆止弁80及び第2膨張
弁82をこの順に通過して低圧化された後、第3三方弁
94からバイパス管路100に入り、第4熱交換器98
で蒸発される。この第4熱交換器98と室内側ブライン
回路20の第3熱交換器54との間で熱交換がなされ、
より一層ブライン管路52を流れる熱媒体は冷却され
る。これにより、二倍の立ち上がりで急速クールダウン
が行われる。
【0070】なお、更に急速クールダウンする方法とし
て、第1吸着槽36の吸着剤及び第2吸着槽42の吸着
剤が両方とも乾燥状態にある場合(即ち、運転初期の状
態)には、第1開閉弁38のみならず、第3開閉弁44
も開放させて、第2開閉弁40及び第4開閉弁46を閉
止させることにより、蒸発器24が更に冷却される。従
って、このような運転モードとすることにより、三倍の
立ち上がりで急速クールダウンすることも可能となる。
【0071】〔暖房運転時及び給湯時〕暖房運転する場
合には、基本的には、蒸気吸着サイクル空調機14はそ
のCOPが低いため使用せず、外部熱源回路18との関
係において、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16を高い効
率が得られる狭い温度落差の下で使用する。なお、暖房
運転する際には、コントローラによって、外部熱源回路
18が室内側ブライン回路20と接続されて、当該室内
側ブライン回路20の第2熱交換器50と外部熱源回路
18の蓄湯槽12との間で熱交換可能なモードが設定さ
れる。
【0072】以下の説明においては、主として冬季に暖
房運転するために又給湯するために、60°Cの熱水
(湯)を得ることを目的とした場合を例にする。
【0073】《ヒートコレクタから蓄湯槽12の第3熱
交換器108に送給される熱水温度T(108)が高温
域にある場合;即ち、「60°C<T(108)」の場
合》このようにヒートコレクタからの熱水温度T(10
8)が60°Cよりも高い場合には、蓄湯槽12の第3
熱交換器108によって蓄湯槽12内の水温も約60°
Cに上昇する。従って、最初は、この高温の熱水をその
まま蓄湯槽12から室内側ブライン回路20に送給して
室内側ブライン回路20の第2熱交換器50で放熱させ
て温風を供給させればよい。
【0074】なお、この時点では、充分な熱水温度が得
られていることから、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16
を使って蓄湯槽12内の熱水を昇温させる必要はない。
しかし、室内側ブライン回路20における第2熱交換器
50から蓄湯槽12へのリターン湯は45°C程度に降
温しているため、次に述べる方法によって加熱される。
付言すれば、このとき、ヒートコレクタから第3熱交換
器108に送給される熱水によって60°C程度に加熱
された熱水と45°Cに降温した第2熱交換器50から
のリターン湯とが混合しないように、蓄湯槽タンク10
2内に断熱性仕切り板を設けるか、或るいは蓄湯槽タン
ク102を二槽構造にする等の工夫を施すのが好まし
い。
【0075】《ヒートコレクタから蓄湯槽12の第3熱
交換器108に送給される熱水温度T(108)が中温
域にある場合;即ち、「T(108)≒45°C」の場
合》この場合、第3熱交換器108の熱交換によって得
られる熱水温度T(108)が要求温度(60°C)に
比べて低いので、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16を作
動させて昇温させる。
【0076】具体的には、本実施形態で使用される蒸気
圧縮冷凍サイクル空調機16は3コイル式であるので、
図4に示される如く、コントローラによって流路を切り
換えて、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16と蓄湯槽12
の第1熱交換器104及び第2熱交換器106とを接続
する。そして、この回路下においてコンプレッサ66を
作動させると、第1熱交換器104と第2熱交換器10
6との熱交換作用によって、蓄湯槽タンク102内の第
1熱交換器104側では60°Cの熱水が得られる。そ
の一方で、蓄湯槽タンク102内の第2熱交換器106
側では、60°Cの熱水と略同量の30°Cに降温され
た温水が作られるため、次に述べる方法によって加熱さ
れる。なお、得られた60°Cの熱水と30°Cの温水
との熱落差は30°Cと小さいので、蒸気圧縮冷凍サイ
クル空調機16の効率は高い。
【0077】《ヒートコレクタから蓄湯槽12の第3熱
交換器108に送給される熱水温度T(108)が低温
域にある場合;即ち、「T(108)≒30°C」の場
合》この場合、第3熱交換器108の熱交換によって得
られる熱水温度T(108)が要求温度(60°C)に
比べて更に低いので、深夜電力を使って、蒸気圧縮冷凍
サイクル空調機16を作動させて昇温させる。
【0078】具体的には、図5に示される如く、コント
ローラによって流路を切り換えて、蒸気圧縮冷凍サイク
ル空調機16と蓄湯槽12の第2熱交換器106とを接
続する。そして、この回路下において、コンプレッサ6
6及びファン72を作動させて、蓄湯槽12の第2熱交
換器106と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16の第2熱
交換器74との間で熱交換を行う。つまり、蒸気圧縮冷
凍サイクル空調機16の第2熱交換器74とファン72
によって大気(外気温は0°C〜30°C)から熱を奪
って、その熱を蓄湯槽12の第2熱交換器106で放熱
させる。これにより、30°Cの温水は45°Cの温水
まで昇温される。その後は、前述した45°Cの温水を
60°Cの熱水に昇温させる操作を行う。
【0079】なお、この場合の最大熱落差は45°Cで
あり、前述した熱水温度T(108)が中温域にある場
合よりも、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16の効率が落
ちる場合もある。このような場合をも想定して効率をよ
り高めるのであれば、家庭温排水と熱交換する回路を付
加する等の対策を講じるのが好ましい。
【0080】また、上述した熱水温度T(108)が中
温域にある場合並びに低温域にある場合の蒸気圧縮冷凍
サイクル空調機16の熱媒体の蒸発圧力は大きく異なる
ため、コントローラによって予め運転条件(電流や周波
数等)をそれぞれ最適化した上で作動される。
【0081】なお、30°C≦T(108)≦60°C
の温度範囲の加熱は、夏季でも給湯のため必要となるの
で、その際には冷房運転時の排熱を利用すると(冷房時
に第2熱交換器74の代わりに第1三方弁86、第2三
方弁88を切り換えて第1熱交換器104又は第2熱交
換器106を使う)省エネルギーとなる。
【0082】《ヒートコレクタから蓄湯槽12の第3熱
交換器108に送給される熱水温度T(108)が極低
温域にある場合;即ち、「T(108)<5°C」の場
合》この場合、もはや熱水というよりは5°C未満の水
でしかないので、この水から熱を得ることはできない。
従って、蓄湯槽12の電熱ヒータ110を作動させて、
当該水を直接加熱して30°C程度の温水にする。その
後は、前述した熱水温度T(108)が低温域にある場
合と同様にして、順次昇温させていく。
【0083】《急速ホットアップをする場合》この場合
には、蒸気吸着サイクル空調機14と蒸気圧縮冷凍サイ
クル空調機16とを併用して暖房運転がなされる。
【0084】原理的には、前述した急速クールダウンを
する場合と同様である。すなわち、図1において、蒸気
吸着サイクル空調機14については、蒸発器24の蒸発
温度の設定を上げる以外はそのまま作動させる。そし
て、凝縮器26と接続された冷却媒体管路62で得られ
かつリターン管路32を介して蒸発器24に戻された
熱と、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16を暖房サイクル
モードかつバイパス管路100に迂回されるモードとし
た上でこれを作動させることにより第4熱交換器98で
得られた放熱とが、室内側ブライン回路20に取り込ま
れる。これにより、二倍の立ち上がりで急速ホットアッ
プすることができる。
【0085】なお、更に急速ホットアップする方法とし
て、第1吸着槽36の吸着剤及び第2吸着槽42の吸着
剤が両方とも吸着飽和状態にある場合には、第4開閉弁
46のみならず、第2開閉弁40も開放させて、第1開
閉弁38及び第3開閉弁44を閉止させることにより、
凝縮器26が更に加熱される。従って、このような運転
モードとすることにより、三倍の立ち上がりで急速ホッ
トアップすることも可能となる。
【0086】このように本実施形態では、蒸気吸着サイ
クル空調機14に外部熱源回路18と蒸気圧縮冷凍サイ
クル空調機16とを組み合わせた回路構成とし、外部熱
源温度T(114)が高温域にある場合には、蒸気吸着
サイクル空調機14のみを用いて冷房運転し、外部熱源
温度T(114)が低温域にある場合には、それ自体効
率が高い蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16のみを用いて
冷房運転し、外部熱源温度T(114)が中温域にある
場合には、蒸気吸着サイクル空調機14と蒸気圧縮冷凍
サイクル空調機16とを併用して冷房運転することとし
たので、蒸気吸着サイクル空調機14を作動させるため
の温度制約を取り除くことができる。その結果、蒸気吸
着サイクル空調機14の作動許容範囲を拡大することが
でき、汎用化するための途を開くことができる。
【0087】特に、中温域において蒸気吸着サイクル空
調機14と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16との組み合
わせ作動を行うことにより、従来に無い高い効率を得る
ことができる。
【0088】また、外部熱源回路18における外部熱源
としてソーラシステムを用いたヒートコレクタを利用し
ているので、熱エネルギーとしては無尽蔵であり、省エ
ネ化を図ることができる。
【0089】さらに、本実施形態では、外部熱源温度T
(114)が中温域低めにある場合に、蒸気圧縮冷凍サ
イクル空調機16の高温状態にある熱媒体が保有する熱
を第2吸着槽42の吸着剤の加熱に利用することとした
ので、外部熱源温度T(114)の不足分を補填するこ
とができる。その結果、本実施形態によれば、蒸気吸着
サイクル空調機14の安定した作動を確保することがで
きると共に熱効率を向上させることができる。
【0090】また、本実施形態では、蒸気吸着サイクル
空調機14と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機16とを併用
することにより、急速クールダウン及び急速ホットアッ
プを二倍、三倍の立ち上がりで行うことができる。その
結果、本実施形態によれば、冷暖房の効率を著しく向上
させることができると共に需要者ニーズに応えることが
できる。
【0091】なお、上述したハイブリッドエアコン10
の回路構成に、図3に示されるような熱回収専用回路1
20を付加してもよい。
【0092】この熱回収専用回路120を付加する背景
から説明すると、バッチ運転となる第1吸着槽36、第
2吸着槽42及びその周辺機器(容器、配管等)並びに
配管内等に残存する熱媒体といった要素は昇降温が繰り
返されるため、熱損失が生じ、エアコンシステム全体の
熱効率の低下を招く不利がある。
【0093】この問題に対する従来技術としては、第1
吸着槽36と第2吸着槽42との吸着・再生過程の相互
切替えに先立って、回路の接続を切り換えてシステム内
の熱媒体を一定時間循環させることにより、第1吸着槽
36、第2吸着槽42が保有する熱を回収して予熱、予
冷に使うというものがある(一例として、特開平5−2
96598号公報参照)。
【0094】しかし、この方法による場合、結果的には
第1吸着槽36が保有する熱と第2吸着槽42が保有す
る熱とを、循環する熱媒体で回収して混合してしまうこ
とになるので、第1吸着槽36の系及び第2吸着槽42
の系は両者の中間温度で収束し、その後に第1吸着槽3
6の吸着剤及び第2吸着槽42の吸着剤を必要温度まで
加熱・冷却するためには、熱回収をしない場合の1/2
の熱量が必要となる。また、システム内の熱媒体を使用
するため、当該熱媒体も前記中間温度となり、蒸気吸着
サイクル空調機14としては再使用不可に等しい熱損失
が生じる。
【0095】そこで、図3に示されるように、熱回収専
用の熱媒体を熱媒タンク122内にプールした熱回収専
用回路120を第1吸着槽36及び第2吸着槽42に直
列に接続する構成が有効となる。
【0096】この場合、熱回収に先立って(即ち、熱回
収専用回路120を作動させるのに先立って)、まず、
第1吸着槽36側に接続された外部熱源回路18の第1
熱交換器116並びに第2吸着槽42側に接続された外
部熱源回路18の第2熱交換器118から熱媒体をそれ
ぞれ別個独立に蓄湯槽12に戻しておく。これにより、
外部熱源側の熱媒体の熱損失を防ぐことができる。
【0097】次いで、コントローラによって、熱回収専
用回路120のウォータポンプ124を作動させて、熱
媒タンク122内にプールされた熱回収専用の熱媒体
を、第1吸着槽36及び第2吸着槽42間で循環させ
る。そして、第1吸着槽36の温度と第2吸着槽42の
温度とが可及的に等しくなった時点で、熱回収専用の熱
媒体を熱媒タンク122内に戻す。
【0098】このようにすれば、熱媒体の熱損失も抑制
しながら、第1吸着槽36及び第2吸着槽42から効率
良く熱回収することができる。そして、回収された熱を
第1吸着槽36、第2吸着槽42の予熱・予冷に使用す
るといったことが可能となり、エアコンシステム全体の
熱効率を向上させることができる。
【0099】また、本実施形態では、冷房運転時の温域
或るいは暖房運転・給湯時の温域を上述した如く定めた
が、各温域の上限温度或るいは下限温度は、エアコンシ
ステムで使用される配管や機器類の設計仕様によって変
動する値であり、ある程度の幅を持った温度として解釈
されるべきものである。
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るエアコンシステムの運転制御方法は、蒸発器、
凝縮器、及び複数の吸着槽を備え吸着冷凍サイクルを構
成する蒸気吸着サイクル空調機と、蒸気吸着サイクル空
調機の吸着槽と直接接続され、必要に応じて吸着剤を加
熱し又は冷却する蒸気圧縮冷凍サイクル空調機と、蒸気
吸着サイクル空調機の吸着槽と接続され、必要に応じて
吸着剤を外部熱源からの熱媒体を用いて加熱し又は冷却
する外部熱源手段と、を有するエアコンシステムに適用
され、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温
度が所定の高温域にある場合には、蒸気吸着サイクル空
調機のみを用いて冷房運転し、外部熱源手段から送給さ
れる熱媒体の外部熱源温度が所定の低温域にある場合に
は、蒸気圧縮冷凍サイクル空調機のみを用いて冷房運転
し、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度
が所定の中温域にある場合には、蒸気吸着サイクル空調
機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して冷房運転
することとしたので、必要に応じて蒸気圧縮冷凍サイク
ル空調機を用いて吸着剤の温度調整のためのアシストを
行うことができ、その結果、蒸気吸着サイクル空調機を
作動させるための温度制約を取り除き、蒸気吸着サイク
ル空調機の作動許容範囲を拡大することができるという
優れた効果を有する。
【0104】請求項2記載の本発明に係るエアコンシス
テムの運転制御方法は、請求項1に記載の発明におい
て、外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度
が中温域における所定範囲にある場合には、蒸気圧縮冷
凍サイクル空調機の高温の熱媒体を再生側の吸着槽内の
吸着剤の加熱に利用することとしたので、外部熱源温度
の不足分を蒸気圧縮冷凍サイクル空調機の温熱で補填す
ることができ、その結果、蒸気吸着サイクル空調機の安
定した作動を確保することができると共に熱効率を向上
させることができるという優れた効果を有する。
【0105】請求項3記載の本発明に係るエアコンシス
テムの運転制御方法は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、急速冷房する場合には、蒸気吸着サイク
ル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用するこ
ととしたので、いずれか一方のみを用いる場合に比し、
冷房の立ち上がりを二倍或るいはそれ以上にすることが
でき、その結果、冷房効率を著しく向上させることがで
きると共に需要者ニーズに応えることができるという優
れた効果を有する。
【0106】請求項4記載の本発明に係るエアコンシス
テムの運転制御方法は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、急速暖房する場合には、蒸気吸着サイク
ル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用するこ
ととしたので、いずれか一方のみを用いる場合に比し、
暖房の立ち上がりを二倍或るいはそれ以上にすることが
でき、その結果、暖房効率を著しく向上させることがで
きると共に需要者ニーズに応えることができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るハイブリッドエアコンの主と
して蒸気吸着サイクル空調機及び蒸気圧縮冷凍サイクル
空調機を中心に示した概略全体構成図である。
【図2】本実施形態に係るハイブリッドエアコンに組み
込まれる外部熱源回路の蓄湯槽の概略全体構成図であ
る。
【図3】図1に示されるハイブリッドエアコンに熱回収
専用回路を付加した実施形態を示す概略構成図である。
【図4】本実施形態に係るハイブリッドエアコンに組み
込まれる外部熱源回路の蓄湯槽と蒸気圧縮冷凍サイクル
空調機との接続関係を示す概略全体構成図である。
【図5】本実施形態に係るハイブリッドエアコンに組み
込まれる外部熱源回路の蓄湯槽と蒸気圧縮冷凍サイクル
空調機との接続関係を示す概略全体構成図である。
【符号の説明】
10 ハイブリッドエアコン(エアコンシステム) 14 蒸気吸着サイクル空調機 16 蒸気圧縮冷凍サイクル空調機 18 外部熱源回路(外部熱源手段) 24 蒸発器 26 凝縮器 36 第1吸着槽 42 第2吸着槽 120 熱回収専用回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 25/02 F25B 17/08 F25B 29/00 431 F25B 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器、凝縮器、及び複数の吸着槽を備
    え吸着冷凍サイクルを構成する蒸気吸着サイクル空調機
    と、 蒸気吸着サイクル空調機の吸着槽と直接接続され、必要
    に応じて吸着剤を加熱し又は冷却する蒸気圧縮冷凍サイ
    クル空調機と、 蒸気吸着サイクル空調機の吸着槽と接続され、必要に応
    じて吸着剤を外部熱源からの熱媒体を用いて加熱し又は
    冷却する外部熱源手段と、 を有するエアコンシステムに適用され、 外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度が所
    定の高温域にある場合には、蒸気吸着サイクル空調機の
    みを用いて冷房運転し、 外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度が所
    定の低温域にある場合には、蒸気圧縮冷凍サイクル空調
    機のみを用いて冷房運転し、 外部熱源手段から送給される熱媒体の外部熱源温度が所
    定の中温域にある場合には、蒸気吸着サイクル空調機と
    蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して冷房運転す
    る、 ことを特徴とするエアコンシステムの運転制御方法。
  2. 【請求項2】 外部熱源手段から送給される熱媒体の外
    部熱源温度が中温域における所定範囲にある場合には、
    蒸気圧縮冷凍サイクル空調機の高温の熱媒体を再生側の
    吸着槽内の吸着剤の加熱に利用する、 ことを特徴とする請求項1に記載のエアコンシステムの
    運転制御方法。
  3. 【請求項3】 急速冷房する場合には、蒸気吸着サイク
    ル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して冷
    房運転する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアコ
    ンシステムの運転制御方法。
  4. 【請求項4】 急速暖房する場合には、蒸気吸着サイク
    ル空調機と蒸気圧縮冷凍サイクル空調機とを併用して暖
    房運転する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアコ
    ンシステムの運転制御方法
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