JP3512520B2 - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JP3512520B2 JP12332295A JP12332295A JP3512520B2 JP 3512520 B2 JP3512520 B2 JP 3512520B2 JP 12332295 A JP12332295 A JP 12332295A JP 12332295 A JP12332295 A JP 12332295A JP 3512520 B2 JP3512520 B2 JP 3512520B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギーを制御す
ることにより画像形成及び消去が可能な可逆性感熱記録
材料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】感熱記録材料は一般に支持体上に電子供
与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と電子受容性の
顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けたものであ
り、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することに
より、染料前駆体と顕色剤とが瞬時反応し記録画像が得
られるもので、特公昭43−4160号、特公昭45−
14039号公報等に開示されている。 【0003】一般にこのような感熱記録材料は、一度画
像を形成するとその部分を消去して再び画像形成前の状
態に戻すことは不可能であるため、更に情報を記録する
場合には画像が未形成の部分に追記するしかなかった。
このため感熱記録部分の面積が限られている場合には、
記録可能な情報が制限され必要な情報を全て記録できな
いという問題が生じていた。 【0004】近年、この様な問題に対処するため画像形
成・画像消去が繰り返して可能な可逆性感熱記録材料が
考案されており、例えば、特開昭54−119377号
公報、特開昭63−39377号公報、特開昭63−4
1186号公報では、樹脂母材とこの樹脂母材中に分散
された有機低分子から構成された感熱記録材料が記載さ
れている。しかしこの方法は、熱エネルギーによって感
熱記録材料の透明度を可逆的に変化させる物であるた
め、画像形成部と画像未形成部のコントラストが不十分
である。 【0005】また、特開昭50−81157号公報、特
開昭50−105555号公報に記載された方法におい
ては、形成する画像は環境温度に従って変化するもので
あるため、画像形成状態と消去状態を保持する温度が異
なっており、常温下ではこの2つの状態を任意の期間保
持することができない。 【0006】更に、特開昭59−120492号公報に
は、呈色成分のヒステリシス特性を利用し、記録材料を
ヒステリシス温度域に保つことにより画像形成状態・消
去状態を維持する方法が記載されているが、この方法で
は画像形成及び消去に加熱源と冷却源が必要な上、画像
の形成状態及び消去状態を保持できる温度領域がヒステ
リシス温度領域内に限られる欠点を有しており、日常生
活の温度環境で使用するには未だ不十分である。 【0007】一方、特開平2−188293号、同2−
188294号公報、国際公開番号WO90/1189
8号には、ロイコ染料と加熱によりロイコ染料を発色及
び消色させる顕減色剤から構成される可逆性感熱記録媒
体が記載されている。顕減色剤は、ロイコ染料を発色さ
せる酸性基と、発色したロイコ染料を消色させる塩基性
基を有する両性化合物で、熱エネルギーの制御により酸
性基による発色作用または塩基性基による消色作用の一
方を優先的に発生させ、発色と消色を行うものである。
しかしこの方法では、熱エネルギーの制御のみで完全に
発色反応と消色反応を切り換えることは不可能で、両反
応がある割合で同時に起こるため、十分な発色濃度が得
られず、また、消色が完全には行えない。そのため、十
分な画像のコントラストが得られない。また、塩基性基
の消色作用は常温で発色部にも作用するため、経時的に
発色部の濃度が低下する現象が避けられない。そして、
特開平5−124360号公報には、加熱によりロイコ
染料を発色及び消色させる可逆性感熱記録媒体が記載さ
れており、電子受容性化合物として有機リン酸化合物、
α−ヒドロキシ脂肪族カルボン酸、脂肪酸ジカルボン酸
及び炭素数10以上の脂肪族基を有するアルキルチオフ
ェノール、アルキルオキシフェノール、アルキルカルバ
モイルフェノール、没食子酸アルキルエステル等の特定
のフェノール化合物が例示されている。しかし、この記
録媒体でもやはり発色濃度が低い、または消色が不完全
という二つの問題を同時に解決することはできない。 【0008】更に、特開平5−294063号公報に
は、上記可逆性感熱記録媒体の消去性を改良する消色促
進剤として脂肪酸類、ワックス、高級アルコール、燐酸
/安息香酸/フタル酸またはオキシ酸の各種エステル
類、シリコーンオイル、液晶性化合物、界面活性剤及び
炭素数10以上の脂肪酸飽和炭化水素等が開示されてい
るが、その効果は小さいため、未だ消去時の画像濃度が
高く実用的とは云えない。消色促進剤として、特開平6
−270544号公報には、ヘキシルアミン、トリメチ
レンジアミン等の有機アミンが開示されているが、少量
添加時は消色温度幅に改善は見られず、画像保存性を悪
化させるに過ぎない。また、大量添加時は発色が悪く、
画像保存性が低下してしまい、添加量の許容範囲を規定
するのは非常に難しい。 【0009】一般に、可逆感熱材料を発色させるときに
は、加熱に引き続き急速な冷却が起こるような、例えば
サーマルヘッド、レーザー光、熱ペン等の手段を用いれ
ばよく、消色させるときには、加熱後ゆっくり冷却が起
こるような、例えばサーマルヘッド、熱ロール、熱スタ
ンプ、高周波加熱、熱風、電熱ヒータ及びタングステン
ランプ、ハロゲンランプ等の光源等からの輻射熱等、何
らかの特別な消去装置を用いなければならなかった。 【0010】更に特開平6−155905号公報では、
加熱せずに消色状態に変化させることが可能な消色剤と
して高級アルコール類、高級エステル類及び高級アミド
類を開示しているが、発色が悪く、消去濃度も充分とは
言えない。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、印字
画像を消去する際に伴う前記の問題を解決し、良好なコ
ントラストで画像形成・消去が可能である極めて実用性
の高い可逆性感熱記録材料を提供することである。消去
方法として、加熱することなく自然環境に放置する方
法、及び日常生活には必需品であるドライヤー等を用い
て加熱する方法等、比較的簡便な方法により消去が可能
な可逆性感熱記録材料を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、通常無色
ないし淡色の染料前駆体と、加熱後の冷却速度の違いに
より該染料前駆体に可逆的な色調変化を生じせしめる電
子受容性化合物を含有する可逆性感熱記録材料におい
て、その消去性をより改良すべく鋭意検討した結果、前
記電子受容性化合物として下記一般式Iで示される化合
物を用い、更に消色促進剤として下記一般式II、III、I
Vで示される化合物の少なくとも1種を含有させると、
驚くべきことに、自然環境下またはそれに近い低い温度
領域で画像の消去が完全にかつ均一に実施可能な可逆性
感熱記録材料が得られることを見いだし、本発明を完成
するに至った。 【0013】 【化5】 【0014】一般式I中、nは1から3の整数を示す。
XはCH2基またはO原子を表し、R1は炭素数が2から
12の2価の脂肪族炭化水素基を表し、R2は炭素数が
10から22の炭化水素基を表す。 【0015】 【化6】 【0016】一般式II中、Aは少なくとも窒素原子を1
つ以上持つ複素環を表す。Raは炭素数1から12の二
価の炭化水素基を表す。Yは−CONH−結合を少なく
とも1つ以上持つ二価の基を表す。Rbは炭素数1から
24の炭化水素基を表す。hは0または1を表す。 【0017】 【化7】 【0018】一般式III中、Bは少なくとも窒素原子を
1つ以上持つアミノ化合物を表す。Rcは炭素数1から
12の二価の炭化水素基を表す。Yは一般式II中で定義
した基を表す。Rdは硫黄原子を1つ以上持つ炭素数1
から24の炭化水素基を表す。iは0または1を表す。 【0019】 【化8】 【0020】一般式IV中、Reは炭素数1から12の二
価の炭化水素基を、Rfは炭素数1から24の炭化水素
基を表す。pは1から3の整数を、jは0または1を表
す。 【0021】本発明に係わる通常無色ないし淡色の電子
供与性染料前駆体に可逆的な色調変化を生じせしめる上
記一般式Iで示される電子受容性化合物の具体例として
は、下記に挙げるもの等があるが、本発明はこれに限定
されるものではない。 【0022】N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−
〔3−(n−テトラデカノイルオキシ)プロピル〕尿
素、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−〔4−
(n−ヘキサデカノイルオキシ)−n−ブチル〕尿素、
N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−〔3−(n−
オクタデカノイルオキシ)プロピル〕尿素、N−(4−
ヒドロキシフェニル)−N′−〔5−(n−オクタデカ
ノイルオキシ)−n−ペンチル〕尿素、N−(4−ヒド
ロキシフェニル)−N′−〔6−(n−ドコサノイルオ
キシ)−n−ヘキシル〕尿素、N−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−N′−〔12−(n−ドデカノイルオキシ)
−n−ドデシル〕尿素、N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−N′−〔3−(n−ヘキサデシルオキシカルボニ
ルオキシ)プロピル〕尿素、N−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−N′−〔5−(n−ヘキサデシルオキシカルボ
ニルオキシ)−n−ペンチル〕尿素。 【0023】本発明の電子受容性化合物は、特願平7−
87057号に記載されているように、入手容易な各種
原料から種々の合成ルートにより極めて容易に合成する
ことができる。 【0024】本発明による電子受容性化合物はそれぞれ
1種または2種以上を混合して使用してもよく、通常無
色ないし淡色の染料前駆体に対する本発明による電子受
容性化合物の使用量は、5〜5000重量%、好ましく
は10〜3000重量%である。 【0025】上記一般式IIで表される化合物中、Aは窒
素原子を1つ以上持つ複素環であるが、窒素原子含有5
及び6員環が好ましく、具体的には5員環のものとして
ピロリジン環、イミダゾリジン環、チアゾリジン環、ピ
ロール環、イミダゾール環、ピラゾール環及びチアゾー
ル環等、6員環のものとして、ピペリジン環、モルホリ
ン環、チオモルホリン環、ピペラジン環、ピリジン環及
びピリミジン環等が挙げられるが、環中の窒素原子はR
aと直接結合しても、していなくともどちらでもよい。
更に上記複素環が低級アルキル基、アラルキル基、アリ
ール基及び水酸基等で置換されていてもよい。また、R
aは具体的には炭素数1から12の二価の炭化水素基で
あるが、好ましくはアルキレン基を表し、基中に芳香環
を含んでもよいし、更には、芳香環のみであってもよ
い。Yは−CONH−結合を少なくとも一つ以上持つ二
価の基を表すが、その具体例としては、アミド(−CO
NH−、−NHCO−)、ウレタン(−NHCOO−、
−OCONH−)、尿素(−NHCONH−)、ジアシ
ルアミン(−CONHCO−)、ジアシルヒドラジド
(−CONHNHCO−)、しゅう酸ジアミド(−NH
COCONH−)、アシル尿素(−CONHCONH
−、−NHCONHCO−)、3−アシルカルバジド酸
エステル(−CONHNHCOO−)、セミカルバジド
(−NHCONHNH−、−NHNHCONH−)、ア
シルセミカルバジド(−CONHNHCONH−、−N
HCONHNHCO−)、ジアシルアミノメタン(−C
ONHCH2NHCO−)、1−アシルアミノ−1−ウ
レイドメタン(−CONHCH2NHCONH−、−N
HCONHCH2NHCO−)、マロンアミド(−NH
COCH2CONH−)等の基が挙げられる。 【0026】上記一般式IIで表される化合物の具体例と
しては、特願平6−272796号に記載されている次
の化合物等が挙げられるが、本発明はこれに限定されな
い。 【0027】まず、Aが窒素含有5員複素環である例と
しては、N−(1−ピロリジニル)−テトラデカンアミ
ド、N−(1−ピロリジニル)カルバミド酸オクタデシ
ル、N−オクタデシルカルバミド酸〔2−(1−ピロリ
ジニル)エチル〕、N−〔3−(1−ピロリジニル)プ
ロピオノ〕−N′−テトラデカノヒドラジド、N−オク
タデシルカルバミド酸〔3−(3−メチルイミダゾリジ
ニル)プロピル〕、N−オクタデシル−3−(3−チア
ゾリジニル)プロパンアミド、1−〔6−(1−ピロリ
ル)ヘキサノイル〕−4−テトラデシルセミカルバジ
ド、N−〔2−(4−イミダゾリル)エチル〕−N′−
オクタデシルオキサミド、1−〔3−(1−イミダゾリ
ル)プロピオニルアミノ〕−1−テトラデカノイルアミ
ノメタン、N−〔11−(1−ピラゾリル)ウンデカノ
イル〕−N′−オクタデシル尿素等が挙げられる。 【0028】また、Aが窒素含有6員複素環である例と
しては、N−ピペリジノカルバミド酸ヘキサデシル、N
−(2−ピペリジノエチル)オクタデカンアミド、N−
オクタデシルカルバミド酸(2−ピペリジノエチル)、
N−(2−ピペリジノエチル)カルバミド酸ヘキサデシ
ル、N−(3−ピペリジノプロピオノ)−N′−オクダ
デカノヒドラジド、1−(3−ピペリジノプロピオニ
ル)−3−オクタデシルセミカルバジド、N−(11−
ピペリジノウンデカノ)−N′−デカノヒドラジド、N
−〔2−(1−メチル)ピペリジニル〕カルボ−N′−
オクタデカノヒドラジド、N−〔4−(1−ベンジル)
ピペリジノ〕カルバミド酸ヘキサデシル、N−〔2−
(4−ヒドロキシピペリジノ)エチル〕カルバミド酸ヘ
キサデシル、N−モルホリノカルバミド酸ヘキサデシ
ル、N−(3−モルホリノプロピル)オクタデカンアミ
ド、N−オクタデシルカルバミド酸(2−モルホリノエ
チル)、N−(2−モルホリノエチル)カルバミド酸ヘ
キサデシル、N−(3−モルホリノプロピル)カルバミ
ド酸ヘキサデシル、N−(3−モルホリノプロピオノ)
−N′−オクタデカノヒドラジド、N−(3−モルホリ
ノプロピオノ)−N′−ドコサノヒドラジド、N−(3
−モルホリノプロピル)−N′−オクタデシルオキサミ
ド、1−(3−モルホリノプロピオニル)−4−オクタ
デシルセミカルバジド、3−(6−モルホリノヘキサノ
イル)カルバジド酸ヘキサデシル、N−〔p−(モルホ
リノメチル)ベンゾ〕−N′−オクタデカノヒドラジ
ド、N−(p−ピペリジノフェニル)カルバミド酸ヘキ
サデシル、N−(p−モルホリノフェニル)−N′−オ
クタデシルオキサミド、N−(11−モルホリノウンデ
カノ)−N′−デカノヒドラジド、N−(11−モルホ
リノウンデカノ)−N′−オクタデカノヒドラジド、N
−オクタデシルカルバミド酸(2−チオモルホリノエチ
ル)、N−(3−チオモルホリノプロピオノ)−N′−
オクタデカノヒドラジド、1−(11−チオモルホリノ
ウンデカニル)−4−デシルセミカルバジド、N−(4
−メチルピペラジニル)カルバミド酸ヘキサデシル、N
−(4−メチルピペラジニル)−N′−オクタデシルオ
キサミド、N−〔2−(4−メチルピペラジニル)エチ
ル〕−N′−オクタデシルオキサミド、1−〔3−(4
−メチルピペラジニル)プロピオニルアミノ〕−1−オ
クタデカノイルアミノメタン、N−〔2−(1,4−ジ
メチル)ピペラジニル〕カルボ−N′−オクタデカノヒ
ドラジド、1−オクタデカノイル−4−〔2−(4−ベ
ンジルピペラジニル)エチル〕セミカルバジド、N−
〔2−(4−フェニルピペラジニル)エチル〕−N′−
オクタデシルマロンジアミド、N−(2−ピリジル)カ
ルバミド酸ヘキサデシル、N−(2−ピリジル)−N′
−ドデシルオキサミド、1−(4−ピリジンカルボニル
アミノ)−1−(N′−オクタデシルウレイド)メタン
等が挙げられるが、本発明はこれに限定されない。 【0029】上記一般式IIIで表される化合物中、Bは
窒素原子を1つ以上持つアミノ化合物であるが、好まし
くは三級アミノ基含有化合物であり、更に好ましくは5
及び6原子環形成三級アミノ基含有化合物である。環中
の窒素原子はRcと直接結合しても、していなくともど
ちらでもよく、更には上記アミノ化合物が水酸基を有す
る低級アルキル基、アラルキル基及びアリール基等で置
換されていてもよい。また、Rcは具体的には炭素数1
から12の二価の炭化水素基であるが、好ましくはアル
キレン基を表し、基中に芳香環を含んでもよいし、更に
は芳香環のみであってもよい。Yは一般式IIで定義した
ものと同じである。 【0030】上記一般式IIIで表される化合物の具体例
としては、特願平7−27864号に記載されている次
のような化合物等が挙げられる。 【0031】まず、Bが非環状アミノ化合物である例と
しては、N−(3−ジエチルアミノプロピル)−11−
デシルチオウンデカンアミド、N−(3−ジエチルアミ
ノプロピル)カルバミド酸−11−ドデシルチオウンデ
シル、N−(2―オクタデシルチオエチル)カルバミド
酸−6−ジエチルアミノヘキシル、N−6−ジメチルア
ミノカプロノ−N′−3―ドデシルチオプロピオノヒド
ラジド、10−(ドデシルチオ)デシルカルバミド酸−
6−ジシクロヘキシルアミノカプリル、1−(3−ジエ
チルアミノプロピオノ)−4−(10−デシルチオデシ
ル)セミカルバジド、N−4−アミノシクロヘキシル−
N′−10−デシルチオデシルオキサミド、1−(3−
ジメチルアミノプロピオニルアミノ)−1−(11−ド
デシルチオデカノイルアミノ)メタン、N−3−ジエチ
ルアミノプロピル−N′−10−ドデシルチオデシルウ
レア等が挙げられる。 【0032】また、Bが環状アミノ化合物である例とし
ては、N−(2−ドデシルチオ)エチルカルバミド酸−
2−(1−ピロリジニル)エチル、N−3−ピロリジニ
ルプロピオノ−N′−11−デシルチオウンデカノヒド
ラジド、N−5−1H−テトラゾリル−N′−10−デ
シルチオデシルウレア、N−2−チアゾリル−N′−1
0−ドデシルチオデシルオキサミド、1−(11−ドデ
シルチオウンデカノ)−4−(2−チアゾリニル)セミ
カルバジド、N−ピペリジノカルバミド酸−6−オクタ
デシルチオヘキシル、N−〔2−(1−ピペリジノ)エ
チル〕−11−シクロヘキシルチオウンデカンアミド、
N−(10−デシルチオデシル)カルバミド酸−2−
(1−ピペリジノ)エチル、N−〔3−(1−ピペリジ
ノ)プロピオノ〕−N′−3−ドデシルチオプロピオノ
ヒドラジド、1−〔3−(1−ピペリジノ)プロピオ
ノ〕−4−(10−デシルチオデシル)セミカルバジ
ド、N−〔11−(1−ピペリジノ)ウンデカノ〕−
N′−3−ドデシルチオプロピオノヒドラジド、N−
(4−ピペリジニル)カルボ−N′−11−ドデシルチ
オウンデカノヒドラジド、1−〔4−(1−メチル)ピ
ペリジニルカルボ〕−4−(10−ドデシルチオデシ
ル)セミカルバジド、N−〔2−(4−ヒドロキシ−1
−ピペリジニル)エチル〕−11−ドデシルチオウンデ
カンアミド、N−(2−モルホリノエチル)−11−デ
シルチオウンデカンアミド、N−(10−ドデシルチオ
デシル)カルバミド酸−6−モルホリノヘキシル、N−
10−デシルチオデシルカルバミド酸−2−モルホリノ
エチル、N−11−モルホリノウンデカノ−N′−3−
シクロヘキシルチオプロピオノヒドラジド、N−3−モ
ルホリノプロピル−N′−10−デシルチオデシルオキ
サミド、N−11−ドデシルチオウンデシルオキシカル
ボ−N′−3−モルホリノプロピオノヒドラジド、N−
(3−モルホリノプロピル)−3−ドデシルチオプロパ
ンアミド、N−(4−メチルピペラジニル)−3−ドデ
シルチオプロパアンアミド、1−(3−モルホリノプロ
ピオニルアミノ)−1−(11−デシルチオプロピオニ
ルアミノ)メタン、N−2−モルホリノエチル−N′−
10−デシルチオデシルマロンジアミド等が挙げられ
る。 【0033】上記一般式IVで表される化合物中、pは1
から3の整数を表すが、好ましくはpが1あるいは2で
表される化合物、すなわち5及び6原子環形成化合物で
ある。Reは具体的には炭素数1から12の二価の炭化
水素基であるが、好ましくはアルキレン基を表し、基中
に芳香環を含んでもよいし、更には芳香環のみであって
もよい。jは硫黄原子の有無を表す。 【0034】上記一般式IVで表される化合物の具体例と
しては、特願平7−27865号に記載されている次の
ような化合物等が挙げられる。 【0035】まず、jが0の化合物である例としては、
N−テトラデシルスクシンイミド、N−ヘキサデシルス
クシンイミド、オクタデシルスクシンイミド、N−ドコ
シルスクシンイミド、N−ドデシルグルタルイミド、N
−(4―ヘプチルフェニル)グルタルイミド、N−テト
ラデシルグルタルイミド、N−ヘキサデシルグルタルイ
ミド、N−オクタデシルグルタルイミド、N−ドコシル
グルタルイミド、N−ドデシルアジピンイミド、N−オ
クタデシルアジピンイミド等が挙げられる。 【0036】また、jが1の化合物である例としては、
N−(2−デシルチオ)エチルスクシンイミド、N−
(2−ドデシルチオ)エチルスクシンイミド、N−(2
−オクタデシルチオ)エチルスクシンイミド、N−(3
−デシルチオ)プロピルスクシンイミド、N−(3−ド
デシルチオ)プロピルスクシンイミド、N−(3−オク
タデシルチオ)プロピルスクシンイミド、N−(5−オ
クチルチオ)ペンチルスクシンイミド、N−(5−デシ
ルチオ)ペンチルスクシンイミド、N−(5−ドデシル
チオ)ペンチルスクシンイミド、N−(5−オクタデシ
ルチオ)ペンチルスクシンイミド、N−(10−オクチ
ルチオ)デシルスクシンイミド、N−(10−デシルチ
オ)デシルスクシンイミド、N−(10−ドデシルチ
オ)デシルスクシンイミド、N−(10−オクタデシル
チオ)デシルスクシンイミド、N−(4−ドデシルチ
オ)フェニルスクシンイミド、N−(4−ドデシルチ
オ)フェニルスクシンイミド、N−(4−オクタデシル
チオ)フェニルスクシンイミド、N−(2−シクロヘキ
シルチオ)エチルスクシンイミド、N−(3−シクロヘ
キシルチオ)プロピルスクシンイミド、N−(5−シク
ロヘキシルチオ)ペンチルスクシンイミド、N−(10
−シクロヘキシルチオ)デシルスクシンイミド、N−
(4−シクロヘキシルチオ)フェニルスクシンイミド、
N−(2−デシルチオ)エチルグルタルイミド、N−
(2−ドデシルチオ)エチルグルタルイミド、N−(2
−オクタデシルチオ)エチルグルタルイミド、N−(3
−デシルチオ)プロピルグルタルイミド、N−(3−ド
デシルチオ)プロピルグルタルイミド、N−(オクタデ
シルチオ)プロピルグルタルイミド、N−(5−オクチ
ルチオ)ペンチルグルタルイミド、N−(5−デシルチ
オ)ペンチルグルタルイミド、N−(5−ドデシルチ
オ)ペンチルグルタルイミド、N−(5−オクタデシル
チオ)ペンチルグルタルイミド、N−(10−オクチル
チオ)デシルグルタルイミド、N−(10−デシルチ
オ)デシルグルタルイミド、N−(10−ドデシルチ
オ)デシルグルタルイミド、N−(10−オクタデシル
チオ)デシルグルタルイミド、N−(4−ドデシルチ
オ)フェニルグルタルイミド、N−(4−ドデシルチ
オ)フェニルグルタルイミド、N−(4−オクタデシル
チオ)フェニルグルタルイミド、N−(2−シクロヘキ
シルチオ)エチルグルタルイミド、N−(3−シクロヘ
キシルチオ)プロピルグルタルイミド、N−(5−シク
ロヘキシルチオ)ペンチルグルタルイミド、N−(10
−シクロヘキシルチオ)デシルグルタルイミド、N−
(4−シクロヘキシルチオ)フェニルグルタルイミド、
N−(2−デシルチオ)エチルアジピンイミド、N−
(2−ドデシルチオ)エチルアジピンイミド、N−(2
−オクタデシルチオ)エチルアジピンイミド、N−(3
−デシルチオ)プロピルアジピンイミド、N−(3−ド
デシルチオ)プロピルアジピンイミド、N−(オクタデ
シルチオ)プロピルアジピンイミド、N−(5−オクチ
ルチオ)ペンチルアジピンイミド、N−(5−デシルチ
オ)ペンチルアジピンイミド、N−(5−ドデシルチ
オ)ペンチルアジピンイミド、N−(5−オクタデシル
チオ)ペンチルアジピンイミド、N−(10−オクチル
チオ)デシルアジピンイミド、N−(10−デシルチ
オ)デシルアジピンイミド、N−(10−ドデシルチ
オ)デシルアジピンイミド、N−(10−オクタデシル
チオ)デシルアジピンイミド、N−(4−ドデシルチ
オ)フェニルアジピンイミド、N−(4−ドデシルチ
オ)フェニルアジピンイミド、N−(4−オクタデシル
チオ)フェニルアジピンイミド、N−(2−シクロヘキ
シルチオ)エチルアジピンイミド、N−(3−シクロヘ
キシルチオ)プロピルアジピンイミド、N−(5−シク
ロヘキシルチオ)ペンチルアジピンイミド、N−(10
−シクロヘキシルチオ)デシルアジピンイミド、N−
(4−シクロヘキシルチオ)フェニルアジピンイミド等
が挙げられる。 【0037】一般式II、III、IVの化合物はそれぞれ1
種または2種以上を混合して使用してもよく、通常の好
ましい使用量は染料前駆体に対し0.5重量%以上10
00%以下であり、より好ましくは1重量%以上200
%以下であるが、発消色のコントラストを考慮すれば、
5重量%以上100%以下が最も好ましい。 【0038】一方、本発明に用いられる通常無色ないし
淡色の電子供与性染料前駆体としては一般に感圧記録紙
や感熱記録紙等に用いられるものに代表されるが、特に
制限されるものではない。具体的な例としては、例えば
下記に挙げるもの等があるが、本発明はこれに限定され
るものではない。 【0039】(1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール
−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等。 【0040】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4′−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒド
リルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオー
ラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオ
ーラミン等。 【0041】(3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、 【0042】3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル)トリルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル)トリルアミノ−6−メチル−7−フェネチルフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ニトロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−メチル)プロピルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル)イソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル)シクロヘキシルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
エチル)テトラヒドロフリルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン等。 【0043】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等。 【0044】(5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3′−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等。 【0045】前記通常無色ないし淡色の染料前駆体はそ
れぞれ1種または2種以上を混合して使用してもよい。 【0046】本発明の可逆性感熱記録材料の製造方法の
具体例としては、通常無色ないし淡色の染料前駆体と本
発明による電子受容性化合物を主成分とし、更に消色促
進剤を添加成分として、これらを支持体上に塗布あるい
は印刷して可逆性感熱記録層を形成する方法が挙げられ
る。 【0047】染料前駆体と可逆性顕色剤及び本発明によ
る消色促進剤を可逆性感熱記録層に含有させるための塗
液作製方法としては、各々の化合物を単独で溶媒に溶解
もしくは分散媒に分散してから混合する方法、各々の化
合物を混ぜ合わせてから溶媒に溶解もしくは分散媒に分
散する方法、各々の化合物を加熱溶解し均一化した後冷
却し、溶媒に溶解もしくは分散媒に分散する方法等が挙
げられるが特定されるものではない。分散時には必要な
ら分散剤を用いてもよい。水が分散媒の場合の分散剤と
してはポリビニルアルコール等の水溶性高分子や各種の
界面活性剤が挙げられる。水系の分散の際は、エタノー
ル等の水溶性有機溶媒を混合してもよい。この他に炭化
水素類に代表される有機溶媒が分散媒の場合は、レシチ
ンや燐酸エステル類等を分散剤に用いてもよい。 【0048】また、可逆性感熱記録層の強度を向上する
等の目的でバインダーを可逆性感熱記録層中に添加する
ことも可能である。バインダーの具体例としては、デン
プン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド/アクリ
ル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸
エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレ
イン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性高分子、ポリ酢
酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ス
チレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタ
ジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のラテックス等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。 【0049】また、可逆性感熱記録層の発色感度及び消
色温度を調節するための添加剤として、熱可融性物質を
可逆性感熱記録層中に含有させることができる。60〜
200℃の融点を有するものが好ましく、特に80〜1
80℃の融点を有するものが好ましい。一般の感熱記録
紙に用いられている増感剤を使用することもできる。例
えば、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、ベヘ
ン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド
等のワックス類、2−ベンジルオキシナフタレン等のナ
フトール誘導体、p−ベンジルビフェニル、4−アリル
オキシビフェニル等のビフェニル誘導体、1,2−ビス
(3−メチルフェノキシ)エタン、2,2′−ビス(4
−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、ビス(4−
メトキシフェニル)エーテル等のポリエーテル化合物、
炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス
(p−メチルベンジル)エステル等の炭酸またはシュウ
酸ジエステル誘導体等が挙げられ、2種以上併用して添
加することもできる。 【0050】本発明の可逆性感熱記録材料に用いられる
支持体としては、紙、各種不織布、織布、ポリエチレン
テレフタレートやポリプロピレン等の合成樹脂フィル
ム、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂をラミ
ネートした紙、合成紙、金属箔、ガラス等、あるいはこ
れらを組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用
いることができるが、これらに限定されるものではな
く、これらは不透明、半透明あるいは透明のいずれであ
ってもよい。地肌を白色その他の特定の色に見せるため
に、白色顔料や有色染顔料や気泡を支持体中または表面
に含有させてもよい。特にフィルム類等水性塗布を行な
う場合で支持体の親水性が小さく可逆性感熱記録層の塗
布困難な場合は、コロナ放電等による表面の親水化処理
やバインダーに用いるのと同様の水溶性高分子類を、支
持体表面に塗布するなどの易接着処理してもよい。 【0051】本発明の可逆性感熱記録材料の層構成は、
可逆性感熱記録層のみであってもよい。必要に応じて、
可逆性感熱記録層上に保護層を設けることも、また可逆
性感熱記録層と支持体の間に中間層を設けることもでき
る。この場合、保護層及び/または中間層は2層ないし
は3層以上の複数の層から構成されていてもよい。可逆
性感熱記録層も各成分を一層ずつに含有させたり層別に
配合比率を変化させたりして2層以上の多層にしてもよ
い。更に可逆性感熱記録層中及び/または他の層及び/
または可逆性感熱記録層が設けられている面及び/また
は反対側の面に、電気的、磁気的、光学的に情報が記録
可能な材料を含んでもよい。また、可逆性感熱記録層が
設けられている面と反対側の面にカール防止、帯電防止
を目的としてバックコート層を設けることもできる。 【0052】なお、本発明における各層を支持体上に積
層し、本発明の可逆性感熱記録材料を形成する方法は特
に制限されるものではなく、従来の方法により形成する
ことができる。例えば、エアーナイフコーター、ブレー
ドコーター、バーコーター、カーテンコーター等の塗抹
装置、平版、凸版、凹版、フレキソ、グラビア、スクリ
ーン、ホットメルト等の方式による各種印刷機等を用い
ることができる。更に、通常の乾燥工程の他、UV照射
・EB照射により各層を保持させることができる。 【0053】可逆性感熱記録層は、各成分を微粉砕して
得られる各々の分散液を混合し、支持体上に塗布乾燥す
る方法、各成分を溶媒に溶解して得られる各々の溶液を
混合し、支持体上に塗布乾燥する方法等により得ること
ができる。乾燥条件は水等の分散媒ないし溶媒によって
も異なる。この他に各成分を混合し、加熱して可融分を
溶融し、熱時塗布する方法もある。 【0054】また、可逆性感熱記録層及び/または保護
層及び/または中間層には、ケイソウ土、タルク、カオ
リン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミ
ニウム、尿素−ホルマリン樹脂等の顔料、その他に、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪
酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレ
ン、酸化ポリエチレン、ステアリン酸アミド、カスター
ワックス等のワックス類を、また、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム等の分散剤、更に界面活性剤、蛍光染
料等を含有させることもできる。 【0055】次に、本発明の可逆性感熱記録材料の発色
及び消色方法について述べる。発色を行うには、加熱に
引き続き急速な冷却が起こればよく、例えばサーマルヘ
ッド、レーザー光等による加熱により可能である。ま
た、加熱後ゆっくり冷却すれば消色し、例えばサーマル
ヘッド、熱ロール、熱スタンプ、高周波加熱、熱風、電
熱ヒーター及びタングステンランプ、ハロゲンランプ等
の光源等からの輻射熱等を用いることにより行うことが
できる。加熱温度は40℃以下でも十分であり、ドライ
ヤー等日常生活に用いている簡便な装置でも消去できる
が、特に加熱せずとも自然環境下に放置することによっ
て完全に消去することができる。消去速度は、添加剤の
種類、添加剤の配合量、加熱温度によって自由にコント
ロールできる。 【0056】本発明の感熱記録材料の画像形成及び消去
原理は未だ明確ではないが、以下の様に考えられる。通
常無色ないし淡色の染料前駆体は、フェノール性化合物
のような電子受容性化合物と共に加熱すると染料前駆体
から電子受容性化合物への電子移動が起こり発色する。
この時、電子受容性化合物分子は発色した染料分子の極
めて近傍に存在していると考えられる。また、発色した
染料分子から電子受容性化合物分子を引き離すと、発色
した染料分子は再び電子を受け取り、発色前の染料前駆
体の状態となる。本発明は加熱により、電子受容性化合
物分子と染料分子との距離を変化させ発色及び消色を行
うものと考えられる。 【0057】更に詳しく述べるならば、本発明による電
子受容性化合物は、その構造の中に大きな脂肪鎖を持つ
ため、染料前駆体分子及び発色した染料分子との相溶性
が低く、凝固した状態では互いに殆ど溶け合わないと考
えられる。また、加熱溶融状態の様に染料前駆体分子と
本発明による電子受容性化合物分子が自由に運動できる
状態では、染料前駆体分子と本発明による電子受容性化
合物分子は互いにある割合で溶け合い、発色状態とな
る。それ故、発色している溶融状態の混合物をゆっくり
冷却すると、降温するに従い本発明による電子受容性化
合物と染料分子は互いに溶け合わなくなって相分離し、
消色する。この時、本発明に使用される電子受容性化合
物は分子内の水素結合能力が弱いため、発色状態は非常
に不安定であり、染料と顕色剤が分離しやすい状態であ
ると考えられる。一方、急速に冷却を行うと、相分離す
る前、即ち発色状態のままで固化するため、発色状態が
固定され固化後も発色状態が安定に保持される。 【0058】本発明に於いて用いられる前記一般式II、
III、IVで表される消色促進化合物は、上記可逆性顕色
剤と同様に分子内に脂肪鎖及びアミド結合等の水素結合
能力を持つ結合を併せ持つため、加熱により発色状態が
崩れ可逆性顕色剤が染料と分離する際の結晶化の核とし
て作用すると考えられる。一方、一般に電子供与性染料
前駆体を用いる感熱記録材料は、アミン等の塩基性化合
物との接触で印字画像が消色することが広く知られてい
る。つまり、本発明で用いられる消色促進剤も分子内に
消色作用を示す含窒素複素環を有しているため、降温後
の電子供与性染料前駆体と電子受容性可逆性顕色剤の相
分離時に、消色現象をより加速しているものと考えられ
る。 【0059】 【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明する。実施例中の部数や百分率は重量基準である。 【0060】実施例1 (A)可逆性感熱塗液の調製 染料前駆体である3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン40部を2.5%ポリビニ
ルアルコール水溶液90部と共にペイントコンディショ
ナーで18時間粉砕し、染料前駆体分散液(A液)を得
た。次いで、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−
〔3−(n−オクタデカノイルオキシ)プロピル〕尿素
100部を1.25%ポリビニルアルコール水溶液40
0部と共にペイントコンディショナーで18時間粉砕
し、電子受容体化合物分散液(B液)を得た。更に、炭
酸マグネシウム20部と0.2%ポリビニルアルコール
水溶液47部をホモジナイザーで粉砕した分散液(C
液)を得た。また、N−(3−モルホリノプロピル)カ
ルバミド酸ヘキサデシル1.0部を1.25%ポリビニ
ルアルコール水溶液40部と共にペイントコンディショ
ナーで18時間粉砕し、消色促進剤分散液(D液)を得
た。これらA、B、C及びD液の4種の分散液を混合し
た後、10%ポリビニルアルコール水溶液170部、水
350部を添加、よく混合し、可逆性感熱塗液を調製し
た。 【0061】(A)で調製した可逆性感熱塗液をポリエ
チレンテレフタレート(PET)シートに、固形分塗抹
量4g/m2となる様に塗抹し、乾燥後、スーパーカレ
ンダーで処理して可逆性感熱記録材料を得た。 【0062】実施例2 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−(4−メチルピ
ペラジニル)カルバミド酸ヘキサデシルを使用した他は
実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。 【0063】実施例3 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−オクタデシルカ
ルバミド酸〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕を使用
した他は実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得
た。 【0064】実施例4 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−(2−モルホリ
ノエチル)−11−デシルチオウンデカンアミドを使用
した他は、実施例1と同様にして可逆感熱材料を得た。 【0065】実施例5 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−(3−ジエチル
アミノプロピル)−11−デシルチオウンデカンアミド
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆感熱材料を
得た。 【0066】実施例6 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−(4−メチルピ
ペラジニル)−3−ドデシルチオプロパンアミドを使用
した他は、実施例1と同様にして可逆感熱材料を得た。 【0067】実施例7 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−オクタデシルス
クシンイミドを使用した他は、実施例1と同様にして可
逆感熱材料を得た。 【0068】実施例8 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりに、N−(2−オクタデ
シルチオ)エチルスクシンイミドを使用した他は、実施
例1と同様にして可逆感熱材料を得た。 【0069】実施例9 実施例1で用いたN−(4−ヒドロキシフェニル)−
N′−〔3−(n−オクタデカノイルオキシ)プロピ
ル〕尿素のかわりに、N−(4−ヒドロキシフェニル)
−N′−〔5−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルオ
キシ)−n−ペンチル〕尿素を使用した他は、実施例1
と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。 【0070】実施例10 実施例1で用いた3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオランのかわりに、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを使用し
た他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得
た。 【0071】比較例1 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルを除いた他は、実施例1と同様に
した。 【0072】比較例2 実施例1で用いたN−(3−モルホリノプロピル)カル
バミド酸ヘキサデシルのかわりにステアリン酸アミドを
用いた他は、実施例1と同様にした。 【0073】比較例3 実施例1で用いたN−(4−ヒドロキシフェニル)−
N′−〔3−(n−オクタデカノイルオキシ)プロピ
ル〕尿素のかわりに、N−(4−ヒドロキシフェニル)
−N′−〔5−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルオ
キシ)−n−ペンチル〕尿素を使用し、N−(3−モル
ホリノプロピル)カルバミド酸ヘキサデシルを除いた他
は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。 【0074】試験1(発色濃度=熱応答性) 実施例1〜10及び比較例1〜3で得た感熱記録材料
を、京セラ製印字ヘッドKJT−256−8MGF1付
き大倉電気製感熱ファクシミリ印字試験機TH−PMD
を用いて印加パルス1.1ミリ秒で印加電圧26ボルト
の条件で印字し、得られた発色画像の濃度を濃度計マク
ベスRD918を用いて測定した。結果を表1に示し
た。 【0075】試験2(室温での画像消去速度) 実施例1〜10及び比較例1〜3で得た感熱記録材料
を、試験1の方法で印字し、得られた発色画像部を室温
(23℃)に放置し、発色画像の1時間おきの経時濃度
変化を試験1と同様に測定した。発色画像の光学濃度が
0.15を下回った時間を表1に示した。 【0076】試験3(室温での画像消去性) 試験2において、最もよく消去したときの消色部の光学
濃度を試験1と同様にして測定した。結果を表1に示し
た。 【0077】試験4(35℃での画像消去速度) 実施例1〜10及び比較例1〜3で得た感熱記録材料
を、試験1の方法で印字し、得られた発色画像部を35
℃に放置し、発色画像の10分おきの経時濃度変化を試
験1と同様に測定した。発色画像の光学濃度が0.15
を下回った時間を表1に示した。 【0078】試験5(35℃での画像消去性) 試験4において、最もよく消去したときの消色部の光学
濃度を試験1と同様にして測定した。結果を表1に示し
た。 【0079】試験6(ドライヤーでの画像消去性) 試験1において得られた印字画像をドライヤーで加熱
し、最もよく消去した消色部の光学濃度を試験1と同様
にして測定した。結果を表1に示した。 【0080】 【表1】 【0081】 【発明の効果】表1に示したように、支持体上に通常無
色ないし淡色の染料前駆体と、加熱後の冷却速度の違い
により該染料前駆体に可逆的な色調変化を生じせしめる
電子受容性化合物とを含有する可逆性感熱記録材料にお
いて、前記一般式Iで示される電子受容性化合物と、消
色促進剤として前記一般式II、IIIまたはIVで示される
化合物を組み合わせることにより、自然環境に放置した
りまたは比較的低い温度に放置したり、あるいはドライ
ヤー等で加熱するなどの簡便な方法で消去可能な、極め
て実用性の高い可逆性感熱記録材料を得ることができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 通常無色ないし淡色の染料前駆体と、加
    熱後の冷却速度の違いにより該染料前駆体に可逆的な色
    調変化を生じせしめる電子受容性化合物とを含有する可
    逆性感熱記録材料において、前記電子受容性化合物とし
    て下記一般式Iで示される化合物を用い、更に消色促進
    剤として下記一般式II、III及びIVで示される化合物の
    少なくとも1種を含有することを特徴とする可逆性感熱
    記録材料。 【化1】 (一般式I中、nは1から3の整数を示す。XはCH2
    基またはO原子を表し、R1は炭素数が2から12の2
    価の脂肪族炭化水素基を表し、R2は炭素数が10から
    22の炭化水素基を表す。) 【化2】 (一般式II中、Aは少なくとも窒素原子を1つ以上持つ
    複素環を表す。Raは炭素数1から12の二価の炭化水
    素基を表す。Yは−CONH−結合を少なくとも1つ以
    上持つ二価の基を表す。Rbは炭素数1から24の炭化
    水素基を表す。hは0または1を表す。) 【化3】 (一般式III中、Bは少なくとも窒素原子を1つ以上持
    つアミノ化合物を表す。Rcは炭素数1から12の二価
    の炭化水素基を表す。Yは一般式II中で定義した基を表
    す。Rdは硫黄原子を1つ以上持つ炭素数1から24の
    炭化水素基を表す。iは0または1を表す。) 【化4】 (一般式IV中、Reは炭素数1から12の二価の炭化水
    素基を、Rfは炭素数1から24の炭化水素基を表す。
    pは1から3の整数を、jは0または1を表す。)
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