JP3512252B2 - Cpuを内蔵した情報記録媒体 - Google Patents

Cpuを内蔵した情報記録媒体

Info

Publication number
JP3512252B2
JP3512252B2 JP29373094A JP29373094A JP3512252B2 JP 3512252 B2 JP3512252 B2 JP 3512252B2 JP 29373094 A JP29373094 A JP 29373094A JP 29373094 A JP29373094 A JP 29373094A JP 3512252 B2 JP3512252 B2 JP 3512252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cpu
command
volatile memory
rewritable
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29373094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08129628A (ja
Inventor
雅樹 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP29373094A priority Critical patent/JP3512252B2/ja
Publication of JPH08129628A publication Critical patent/JPH08129628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3512252B2 publication Critical patent/JP3512252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CPUを内蔵した情報
記録媒体、特に、ROM,RAM,EEPROMという
3種類のメモリをCPUによってアクセスする携帯可能
な情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードに代表される携帯可能な情報
記録媒体は、種々の分野に広く適用できる製品として注
目を集めている。特に、CPUを内蔵したICカード
は、高度なセキュリティを実現できるため、重要なデー
タを記録する分野における実用化が図られている。現在
普及している一般的なCPU内蔵型のICカードは、R
OM(書き換え不能な不揮発性メモリ),RAM(書き
換え可能な揮発性メモリ),EEPROM(書き換え可
能な不揮発性メモリ)の3種類のメモリを内蔵してい
る。ROMには、CPUが実行すべきプログラムが予め
書き込まれ、RAMは、このプログラム実行のためのワ
ークエリアとして利用される。また、EEPROMに
は、このICカードに記録すべきユーザデータが書き込
まれることになる。EEPROMに対するアクセスは、
内蔵CPUによってのみ行われ、外部からのEEPRO
Mに対する直接アクセスは禁止されている。したがっ
て、EEPROM内に記録されたデータに対しては、高
度なセキュリティが確保されることになる。
【0003】このように、ICカード内のEEPROM
に対するアクセスは、すべてCPUを介して行うため、
EEPROMに対するデータの書込みは、外部装置から
CPUに対して、所定の書込コマンドとともに書込対象
となるデータを与えることによって行われる。また、E
EPROMに対するデータの読出しは、外部装置からC
PUに対して、所定の読出コマンドを与えることによ
り、そのレスポンスとして、読出対象となるデータが外
部装置側に得られることになる。EEPROMに対する
書込みや読出しを行うためのCPU命令コードは、RO
M内に用意されており、CPUは、外部装置から書込コ
マンドや読出コマンドを受け取ると、このROM内に用
意された書込用のCPU命令コードや読出用のCPU命
令コードを実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ICカードをはじめと
する携帯用の情報記録媒体は、小形化を図るために、か
なり精密な電子部品を内蔵している。ところが、これら
の情報記録媒体は財布やポケットなどに入れて携帯され
るため、一般的な電子機器に比べて過酷な使用環境にお
かれることが多い。そのため、外部機器と接続して動作
させたときに、何らかの要因によりCPUが暴走する可
能性が一般的な電子機器に比べて高くなる。上述したよ
うに、ROM内には、EEPROMに対する書込みを行
うCPU命令コードが格納されているが、CPUの暴走
時に、誤ってこの書込みを行うCPU命令コードが実行
されると、EEPROM内に記録してあったユーザデー
タが破壊されることになる。ICカードなどは、今後、
実社会において重要な役割を担う情報記録媒体であり、
CPUの暴走により、大切なユーザデータが破壊される
可能性がある点は、解決すべき重大な課題となってい
る。
【0005】そこで本発明は、CPUの暴走時にも、記
録データの破壊が生じることのない情報記録媒体を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、書き換え不能な不揮発性
メモリと、書き換え可能な揮発性メモリと、書き換え可
能な不揮発性メモリと、の少なくとも3種類のメモリ
と、これらのメモリをアクセスするためのCPUと、を
備え、外部装置からCPUに対して所定のコマンドを与
えることにより、CPUを介して書き換え可能な不揮発
性メモリに対するデータの書込みおよび読出しを実行す
る情報記録媒体において、外部装置から所定の書込コマ
ンドが与えられたときに、この書込コマンド内に含まれ
ているデータ書込用のCPU命令コードを書き換え可能
な揮発性メモリ内に取り込み、この取り込んだCPU命
令コードを実行させる書込プログラムを、書き換え不能
な不揮発性メモリ内に格納したものである。
【0007】(2) 本発明の第2の態様は、書き換え不
能な不揮発性メモリと、書き換え可能な揮発性メモリ
と、書き換え可能な不揮発性メモリと、の少なくとも3
種類のメモリと、これらのメモリをアクセスするための
CPUと、を備え、外部装置からCPUに対して所定の
コマンドを与えることにより、CPUを介して書き換え
可能な不揮発性メモリに対するデータの書込みおよび読
出しを実行する情報記録媒体において、書き換え不能な
不揮発性メモリ内には、書き換え可能な不揮発性メモリ
に対するデータ読出用のCPU命令コードは格納する
が、データ書込用のCPU命令コードは格納しないよう
にし、外部装置から所定の読出コマンドが与えられたと
きに、書き換え不能な不揮発性メモリ内に格納されてい
るデータ読出用のCPU命令コードを実行させる読出プ
ログラムと、外部装置から所定の書込コマンドが与えら
れたときに、この書込コマンド内に含まれているデータ
書込用のCPU命令コードを書き換え可能な揮発性メモ
リ内に取り込み、この取り込んだCPU命令コードを実
行させる書込プログラムと、を書き換え不能な不揮発性
メモリ内に格納したものである。
【0008】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る情報記録媒体において、書き換
え可能な揮発性メモリ内に取り込んだCPU命令コード
を、実行後に消去するプログラムを、書込プログラムの
一部として書き換え不能な不揮発性メモリ内に格納した
ものである。
【0009】
【作 用】本発明に係る情報記録媒体では、ユーザデー
タの書込みを行う場合には、その都度、外部装置からデ
ータ書込用のCPU命令コードを与え、これを書込み可
能な揮発性メモリ内に一時的に取り込んでCPUに実行
させる。別言すれば、不揮発性メモリ内には、データ書
込用のCPU命令コードは予め用意されていないことに
なる。したがって、万一、CPUが暴走したとしても、
もともと内部には用意されていないデータ書込用のCP
U命令コードが誤って実行されることはない。また、ユ
ーザデータの書込みを行うために、データ書込用のCP
U命令コードを外部から一時的に取り込んでも、この一
時的な取り込みは揮発性メモリ上で行われるため、外部
装置と情報記録媒体とを切り離して電源供給を停止すれ
ば、取り込んだCPU命令コードは消去されてしまう。
更に、データ書込用のCPU命令コードを実行した後
に、この命令コードを直ちに消去するようなプログラム
を用意しておけば、電源供給の停止を待たずに消去が可
能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、CPU内蔵型の一般的なICカード1
0を、外部装置20(リーダライタ装置)に接続した状
態を示すブロック図である。ICカード10には、CP
U11の他に、ROM12,RAM13,EEPROM
14なる3種類のメモリが内蔵されており、これらのメ
モリは、いずれもCPU11によってアクセスされる。
ICカード10は、電源やクロック発生源を内蔵してお
らず、外部装置20から供給される電源およびクロック
を用いて動作する。すなわち、図示のように、ICカー
ド10と外部装置20との間には、電源ラインVcc,
クロックラインCLK,リセットラインRST,入出力
ラインI/O,接地ラインGNDが接続されている。電
源は電源ラインVccおよび接地ラインGNDによっ
て、クロックはクロックラインCLKによって、それぞ
れ外部装置20からICカード10に供給される。ま
た、リセットラインRSTによって、外部装置20から
CPU11に対してリセット信号が与えられる。ICカ
ード10および外部装置20相互間のコマンドやデータ
伝送は、入出力ラインI/Oを介して行われる。
【0011】図2は、この実施例に係るICカード10
内の各メモリについてのメモリマップ(アドレスは16
進表示)である。ROM12は、書き換え不能な不揮発
性メモリ(外部からの電源供給を遮断した状態でも、記
憶内容が保持されるメモリ)であり、0000〜27F
F番地までが割り当てられている。RAM13は、書き
換え可能な揮発性メモリ(外部からの電源供給を遮断す
ると、記憶内容が失われるメモリ)であり、3000〜
30FF番地が割り当てられている。また、EEPRO
M14は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、31
00〜40FF番地が割り当てられている。ROM12
内には、CPU11が実行するプログラムが格納されて
いる。RAM13は、主として、このプログラムを実行
する上でのワーク領域および外部装置20との間の送受
信バッファ領域として利用される。EEPROM14
は、情報記録媒体としての本来の機能を果たすメモリで
あり、ここには、用途に応じたユーザデータが記録され
る。
【0012】さて、EEPROM14に対するデータの
書込み/読出しは、すべてCPU11によって行われ
る。たとえば、EEPROM14に対するデータの書込
みは、外部装置20から入出力ラインI/Oを介して、
所定の書込コマンドをCPU11に与えることによって
行われる。また、EEPROM14に対するデータの読
出しは、外部装置20から入出力ラインI/Oを介し
て、所定の読出コマンドをCPU11に与えることによ
り行われる。CPU11は、外部からの書込コマンドを
受け取ると、所定の「データ書込用のCPU命令コー
ド」を実行し、外部からの読出コマンドを受け取ると、
所定の「データ読出用のCPU命令コード」を実行する
ことになる。従来のICカードでは、これらの「CPU
命令コード」は、いずれもROM12内に用意されてい
た。したがって、万一、CPU11が暴走した場合、誤
ってこれらの「CPU命令コード」が実行されてしまう
可能性があった。「データ読出用のCPU命令コード」
は、たとえ誤って実行されたとしても、EEPROM1
4内のデータが破壊されることはないが、「データ書込
用のCPU命令コード」は、誤って実行されると、EE
PROM14内のデータを破壊するため、重大な支障を
来すことになる。本発明は、このような従来の問題点を
解決するためのものである。
【0013】本発明に係るICカード10では、EEP
ROM14からデータを読出すための「データ読出用の
CPU命令コード」は、従来のICカードと同様に、R
OM12内に常駐させている。上述したように、CPU
11が暴走して、この「データ読出用のCPU命令コー
ド」が誤って実行されても、EEPROM14内のデー
タ破壊は起こらないため、ROM12内に常駐させてお
いても問題は生じない。これに対し、EEPROM14
へデータを書込むための「データ書込用のCPU命令コ
ード」は、ROM12内には用意されていない。代わり
に、データ書込みを行う必要な時にだけ、RAM13内
に一時的にロードするようにしている。このロード作業
は、外部装置20から「データ書込用のCPU命令コー
ド」を供給することによって行われる。すなわち、外部
装置20からICカード10に対して与える書込コマン
ドの一部に、「データ書込用のCPU命令コード」を含
ませておくのである。CPU11は、外部装置20から
書込コマンドを受け取ると、これに含まれている「デー
タ書込用のCPU命令コード」をRAM13の所定アド
レスに一時的にロードする処理を行った上で、このロー
ドしたコードを実行する。RAM13は、揮発性メモリ
であるため、外部装置20からの電源供給が遮断する
と、ロードした「データ書込用のCPU命令コード」は
消去されることになる。特に、この実施例では、電源供
給の遮断を待たずして、書込処理が完了した時点で、こ
のコードを消去する処理を行うようにしている。このよ
うに、誤って実行されると危険な「データ書込用のCP
U命令コード」については、予めICカード10内には
用意せずに、必要に応じて外部からRAM13上にロー
ドするようにしたため、従来のICカードに比べてEE
PROM14内のユーザデータの安全性が著しく向上す
る。
【0014】以上、本発明の基本概念を説明したが、続
いて、本発明に係るICカードにおける具体的な書込み
/読出し処理について説明する。図3は、RAM13の
メモリマップを更に詳細に示したものである。ここで、
3000〜304F番地は、システム領域であり、RO
M12内のプログラムを実行するときに、CPU11が
ワーク領域として使用する部分である。続く、3050
〜3053番地は、「データ書込用のCPU命令コー
ド」を格納する領域である。上述したように、書込コマ
ンドの一部として外部から与えられた「データ書込用の
CPU命令コード」(この実施例では、4バイトのコー
ド)は、この領域に一時的にロードされることになる。
なお、ICカードを活性化した直後(ICカード10を
外部装置20に接続し、外部装置20から電源およびク
ロックを供給するとともに、リセット信号を与えた直
後)、あるいは書込コマンドを実行した後には、この4
バイトの領域には「00 00 00 00」が書き込
まれる。この実施例のCPU11においては、「00」
なるCPU命令コードは、「NOP」(オペレーション
を何もしない)を示しており、万一、CPU11の暴走
によって、この領域のCPU命令コードが実行されて
も、何ら障害は生じない。次の3054〜3055番地
には、「54 70」なる2バイトからなる「リターン
サブルーチン命令コード」が格納される。このコード
も、カード活性化直後にセットされる。結局、CPU1
1の暴走により、偶然、3050〜3054番地のいず
れかにプログラムカウンタの値が移ったとしても、何ら
オペレーションを行うことなしに、サブルーチンから戻
る処理が行われることになる。最後の3060〜30F
F番地は、コマンド送受信バッファ領域であり、外部装
置20から与えられる種々のコマンドや、これに応じて
外部装置20に対して送信するレスポンスが一時的に格
納される。以上のRAM13の各領域のうち、図3にハ
ッチングを施して示した6バイトの領域が、本発明に特
有の領域である。
【0015】続いて、この実施例に係るICカード10
において、EEPROM14に対する書込みおよび読出
しを行うためのコマンドおよびこれに対するレスポンス
のフォーマットの一例を図4〜図7に示す。図4は、書
込コマンドのフォーマットである。1バイト目はコマン
ド種別を示しており、「01」は書込コマンドであるこ
とを示す。2〜5バイト目は、本発明に特有の「データ
書込用のCPU命令コード」である。この実施例のCP
U11では、「7B 5C 59 8F」なる4バイト
のコードが、「データ書込用のCPU命令コード」にな
っている。6〜7バイト目は、書込みアドレスを示し、
8バイト目は、書込みデータ長さを示している。この例
では、EEPROM14の3100番地を先頭アドレス
として、「0A(=10)」バイト分のユーザデータが
書き込まれることを示している。9バイト目以降は、実
際の書込み対象となるデータであり、この例では、「0
102 … … 0A」なる10バイトのユーザデータ
が書き込まれることになる。従来の書込コマンドとの大
きな違いは、2〜5バイト目に「データ書込用のCPU
命令コード」が含まれている点である。
【0016】図5は、図4に示す書込コマンドに対し
て、ICカード10から外部装置20へ送信するレスポ
ンスのフォーマットである。1バイト目のコマンド種別
「01」は、このレスポンスが書込コマンドに対するも
のであることを示し、2〜3バイト目はステータスコー
ドを示す。この例では、ステータスコード「0000」
は正常な書込みが行われたことを示し、ステータスコー
ド「FFFF」は何らかの異常が生じたことを示す。
【0017】図6は、読出コマンドのフォーマットであ
る。1バイト目はコマンド種別を示しており、「02」
は読出コマンドであることを示す。2〜3バイト目は、
読出しデータ開始アドレスを示し、4バイト目は、読出
しデータ長さを示している。この例では、EEPROM
14の3100番地を先頭アドレスとして、「0A(=
10)」バイト分のユーザデータが読み出されることを
示している。
【0018】図7は、図6に示す読出コマンドに対し
て、ICカード10から外部装置20へ送信するレスポ
ンスのフォーマットである。1バイト目のコマンド種別
「02」は、このレスポンスが読出コマンドに対するも
のであることを示し、2バイト目以降は、実際に読み出
されたデータである。
【0019】続いて、図8および図9に示す流れ図を参
照しながら、本発明に係るICカード10内の処理動作
を説明する。この処理動作は、ROM12内にプログラ
ムとして書き込まれていることになる。まず、ICカー
ド10を外部装置20に接続すると、外部装置20側か
ら電源およびクロックが供給され、更にリセット信号が
供給される。ICカード10内のCPU11は、このリ
セット信号にトリガーされて、図8に示すROMプログ
ラムの実行を開始する。
【0020】まず、ステップS1において、RAM13
内のアドレス3050〜3053番地を初期化する。具
体的には、この4バイトの領域に「00 00 00
00」をセットする。続くステップS2において、RA
M13内のアドレス3054〜3055番地を初期化す
る。具体的には、この2バイトの領域に「54 70」
をセットする。図3のメモリマップは、このような初期
設定を示したものである。上述したように、このような
初期設定を行うことにより、CPU11の暴走により、
偶然、3050〜3054番地のいずれかにプログラム
カウンタの値が移ったとしても、何らオペレーションを
行うことなしに、サブルーチンから戻る処理が行われ
る。
【0021】続いて、ステップS3において、ATR
(Anser To Reset)信号を外部装置20に対して送信す
る。外部装置20は、この信号を受けることにより、I
Cカード10側においてコマンド入力の準備が整ったこ
とを認識できる。そして、ステップS4において、コマ
ンド受信待ちとなる。すなわち、外部装置20側から入
出力ラインI/Oを介して、何らかのコマンドが送られ
てくるのを待つことになる。外部装置20側から、コマ
ンドの1バイト目(すなわち、コマンド種別バイト)が
送信されてきたら、ステップS5を経てステップS6へ
と進み、このコマンド種別バイトを、RAM13内のア
ドレス3060番地(コマンド送受信バッファ領域の先
頭位置)へセットする。そして、ステップS7におい
て、送信されてきたコマンドが書込コマンドか否か(す
なわち、コマンド種別バイトが「01」であるか否か)
を判断し、更に、ステップS8において、送信されてき
たコマンドが読出コマンドか否か(すなわち、コマンド
種別バイトが「02」であるか否か)を判断する。書込
コマンドであった場合には、図9の手順へと移り、読出
コマンドであった場合には、図10の手順へと移ること
になる。そのいずれでもない場合には、ステップS9に
おいて、未定義コマンド受信エラーステータスの送信が
行われ、再びステップS4におけるコマンド受信待ちの
状態になる。
【0022】続いて、図9に示す書込コマンドの手順を
説明する。まず、ステップS10において、4バイトか
らなる「データ書込用のCPU命令コード」を受信し
て、これをRAM13内のアドレス3050〜3053
番地へセットする。図4に示すように、書込コマンドで
は、先頭のコマンド種別ビットに続いて「データ書込用
のCPU命令コード」が送信されてくるので、これをそ
のまま上記アドレスにロードすればよい。続いて、ステ
ップS11において書込みアドレスを受信して、アドレ
ス3061〜3062番地へセットし、ステップS12
において書込みデータ長さを受信して、アドレス306
3番地へセットし、ステップS13において書込みデー
タを受信して、アドレス3064〜3064+LEN
(LENは書込みデータ長さ)番地へセットする。結
局、図4に示すフォーマットの各データのうち、2〜5
バイト目の「データ書込用のCPU命令コード」だけが
3050〜3053番地にロードされ、残りの各バイト
は、3060番地からのバッファ領域にロードされるこ
とになる。
【0023】次に、ステップS14において、RAM1
3内の3050〜3055番地にロードしたデータが規
定値(すなわち、ただしい「データ書込用のCPU命令
コード」および「リターンサブルーチン命令コード」に
対応する「7B 5C 598F 54 70」なる6
バイト)であるか否かをチェックする。このチェック
は、たとえば、3050〜3055番地までのデータの
和が所定値になるか否かを判断するルーチンを用意して
おけばよい。チェックの結果、規定値になっていれば、
ステップS15を経て、ステップS16において、RA
M13内のアドレス3050番地へのジャンプサブルー
チン命令が実行される。すなわち、この時点で、CPU
11の制御は、ROM12内のプログラムからRAM1
3内のプログラムへ移ることになる。RAM13内の3
050番地には、ステップS10でロードした「データ
書込用のCPU命令コード」がセットされているので、
CPU11はEEPROM14の所定番地に所定データ
を書込む処理を実行する。具体的には、RAM13内の
3061〜3062番地にセットされている「書込みア
ドレス」が示すアドレス先頭位置から、3063番地に
セットされている「書込みデータ長さ」が示すバイト数
だけ、3064番地以降にセットされているデータを書
込むことになる。
【0024】こうして書込み処理が完了すると、305
4〜3055番地にセットされている「リターンサブル
ーチン命令コード」の実行により、CPU11の制御
は、再びROM12内のプログラムに戻ることになる。
すなわち、ステップS16のサブルーチンコールの終了
により、続くステップS17が実行される。このステッ
プS17では、RAM13内のアドレス3050〜30
53番地がクリアされる。具体的には、この4バイトの
番地に、それぞれ「00」が書込まれ、初期状態に戻る
ことになる。したがって、このステップS17を実行し
た時点で、ICカード10の内部には、もはや「データ
書込用のCPU命令コード」は存在しない状態になり、
CPU11の暴走によってEEPROM14内のデータ
が書き換えられることはなくなる。
【0025】続くステップS18では、書込み後の照合
チェックが行われる。すなわち、ステップS16のサブ
ルーチンコールによって行われた書込みが正しく行われ
た否かがチェックされる。正しい書込みが行われた場合
には、ステップS20において、正常レスポンス(この
実施例では、図5に示すように、コマンド種別「01」
に続くステータスコード「0000」)がセットされ
る。一方、正しい書込みが行われなかった場合、あるい
は、ステップS15において、ロードしたデータが規定
値ではないと判断された場合、ステップS21におい
て、異常レスポンス(この実施例では、図5に示すよう
に、コマンド種別「01」に続くステータスコード「F
FFF」)がセットされる。最後に、ステップS22に
おいて、セットしたレスポンスが外部装置20に向けて
送信され、図8のステップS4におけるコマンド受信待
ちの状態に戻る。
【0026】次に、図10に示す読出コマンドの手順を
説明する。この読出コマンドの手順は、従来から一般的
に用いられている手順であり、ROM12内のルーチン
をそのまま実行するだけなので、上述した書込コマンド
の手順に比べると単純である。まず、ステップS23に
おいて、読出しデータ開始アドレスを受信して、アドレ
ス3061〜3062番地へセットし、ステップS24
において読出しデータ長さを受信して、アドレス306
3番地へセットする。更に、ステップS25において、
読出処理を実行する。この読出処理は、ROM12内に
用意されている「データ読出用のCPU命令コード」を
そのまま実行することになる。この読出処理により、レ
スポンスがセットされる。すなわち、図7のフォーマッ
トに示すように、コマンド種別「02」に続いて、読出
したデータがレスポンスとしてセットされる。最後に、
ステップS26において、セットしたレスポンスが外部
装置20に向けて送信され、図8のステップS4におけ
るコマンド受信待ちの状態に戻る。
【0027】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、この他にも種々の態様で実施可能である。特に、
図4〜図7に示した各フォーマットや、図3に示したR
AM13のメモリマップは、具体的な一例として示した
ものであり、発明を実施する上で、これらのフォーマッ
トやメモリ割り当ては適宜変更しうるものである。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る情報記録媒体
によれば、ユーザデータの書込みを行う場合には、その
都度、外部装置からデータ書込用のCPU命令コードを
与え、これを書込み可能な揮発性メモリ内に一時的に取
り込んでCPUに実行させるようにしたため、CPUが
暴走したとしても、もともと内部には用意されていない
データ書込用のCPU命令コードが誤って実行されるこ
とはないので、記録データが破壊されるおそれがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CPU内蔵型の一般的なICカード10を、外
部装置20(リーダライタ装置)に接続した状態を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係るICカード10内の各
メモリについてのメモリマップ(アドレスは16進表
示)の一例を示す図である。
【図3】図2に示すRAM13のメモリマップを更に詳
細に示した図である。
【図4】本発明の一実施例に係る書込コマンドのフォー
マット例を示す図である。
【図5】図4に示す書込コマンドに対するレスポンスの
フォーマット例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る読出コマンドのフォー
マット例を示す図である。
【図7】図6に示す読出コマンドに対するレスポンスの
フォーマット例を示す図である。
【図8】本発明に係る情報記録媒体内に用意されたRO
Mプログラムの処理手順のうちの初期設定段階を示す流
れ図である。
【図9】本発明に係る情報記録媒体内に用意されたRO
Mプログラムの処理手順のうちのデータ書込段階を示す
流れ図である。
【図10】本発明に係る情報記録媒体内に用意されたR
OMプログラムの処理手順のうちのデータ読出段階を示
す流れ図である。
【符号の説明】
10…ICカード 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…EEPROM 20…外部装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え不能な不揮発性メモリと、書き
    換え可能な揮発性メモリと、書き換え可能な不揮発性メ
    モリと、の少なくとも3種類のメモリと、これらのメモ
    リをアクセスするためのCPUと、を備え、外部装置か
    ら前記CPUに対して所定のコマンドを与えることによ
    り、前記CPUを介して前記書き換え可能な不揮発性メ
    モリに対するデータの書込みおよび読出しを実行する情
    報記録媒体において、 前記外部装置から所定の書込コマンドが与えられたとき
    に、この書込コマンド内に含まれているデータ書込用の
    CPU命令コードを前記書き換え可能な揮発性メモリ内
    に取り込み、この取り込んだCPU命令コードを実行さ
    せる書込プログラムを、前記書き換え不能な不揮発性メ
    モリ内に格納したことを特徴とするCPUを内蔵した情
    報記録媒体。
  2. 【請求項2】 書き換え不能な不揮発性メモリと、書き
    換え可能な揮発性メモリと、書き換え可能な不揮発性メ
    モリと、の少なくとも3種類のメモリと、これらのメモ
    リをアクセスするためのCPUと、を備え、外部装置か
    ら前記CPUに対して所定のコマンドを与えることによ
    り、前記CPUを介して前記書き換え可能な不揮発性メ
    モリに対するデータの書込みおよび読出しを実行する情
    報記録媒体において、 前記書き換え不能な不揮発性メモリ内には、前記書き換
    え可能な不揮発性メモリに対するデータ読出用のCPU
    命令コードは格納するが、データ書込用のCPU命令コ
    ードは格納しないようにし、 前記外部装置から所定の読出コマンドが与えられたとき
    に、前記書き換え不能な不揮発性メモリ内に格納されて
    いる前記データ読出用のCPU命令コードを実行させる
    読出プログラムと、前記外部装置から所定の書込コマン
    ドが与えられたときに、この書込コマンド内に含まれて
    いるデータ書込用のCPU命令コードを前記書き換え可
    能な揮発性メモリ内に取り込み、この取り込んだCPU
    命令コードを実行させる書込プログラムと、を前記書き
    換え不能な不揮発性メモリ内に格納したことを特徴とす
    るCPUを内蔵した情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の情報記録媒体
    において、 書き換え可能な揮発性メモリ内に取り込んだCPU命令
    コードを、実行後に消去するプログラムを、書込プログ
    ラムの一部として書き換え不能な不揮発性メモリ内に格
    納したことを特徴とするCPUを内蔵した情報記録媒
    体。
JP29373094A 1994-11-02 1994-11-02 Cpuを内蔵した情報記録媒体 Expired - Fee Related JP3512252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29373094A JP3512252B2 (ja) 1994-11-02 1994-11-02 Cpuを内蔵した情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29373094A JP3512252B2 (ja) 1994-11-02 1994-11-02 Cpuを内蔵した情報記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08129628A JPH08129628A (ja) 1996-05-21
JP3512252B2 true JP3512252B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=17798507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29373094A Expired - Fee Related JP3512252B2 (ja) 1994-11-02 1994-11-02 Cpuを内蔵した情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3512252B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025261A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Hitachi, Ltd. Processeur de programme de commande pour carte a circuit integre
JP4996008B2 (ja) * 2000-10-26 2012-08-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マイクロコンピュータ、及び、空きメモリ領域/スタック解放領域の初期化方法
JP4452158B2 (ja) * 2004-11-10 2010-04-21 シャープ株式会社 不揮発性メモリシステム
JP4513818B2 (ja) 2007-03-07 2010-07-28 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置用プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7953913B2 (en) * 2008-04-10 2011-05-31 Sandisk Il Ltd. Peripheral device locking mechanism
JP2012027929A (ja) * 2011-08-31 2012-02-09 Sandisk Il Ltd スマートカード上の内部アプリケーションのローディング
JP2014032601A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Toshiba Corp Icカード、携帯可能電子装置、及びicカードの制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08129628A (ja) 1996-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140108666A (ko) 스마트 카드의 비휘발성 메모리에 데이터 쓰기
JP3512252B2 (ja) Cpuを内蔵した情報記録媒体
JP3125070B2 (ja) Icカード
JP2651426B2 (ja) Icカード
JP3471842B2 (ja) データ管理装置、データ記憶装置およびデータ管理方法
JPS59107491A (ja) Icカ−ド
JP3168572B2 (ja) Cpu暴走検知機能付きicカード
JP4868979B2 (ja) 携帯可能電子装置およびicカード
JP2006293706A (ja) アプリケーションの更新機能を有するマルチアプリケーションicカード
JPS62131354A (ja) Icカ−ドに於ける情報書き込み制御方法
JPS63300371A (ja) 集積回路記憶素子の読出し/書込み装置
JP4836707B2 (ja) 携帯可能電子装置およびicカード
JP3040135B2 (ja) Icカード
KR100453781B1 (ko) 마이크로컴퓨터
JP2609645B2 (ja) 携帯可能電子装置
JP3120804B2 (ja) Icカード及びicカードシステム
JP2598056B2 (ja) 携帯可能電子装置
JPH07210640A (ja) Icカード内蔵メモリの検査方法
JPH0233690A (ja) Icカード発行方法
JP3789994B2 (ja) Icカード
JP3166168B2 (ja) Icカードを利用したデータの記録方法
JP3113267B2 (ja) Icカード
JPS62289999A (ja) デ−タの書込方法
JPH11282992A (ja) Icカード
JPH06119506A (ja) Icカード

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees