JP3512084B2 - ゴムブーツ - Google Patents
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- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Description
出面を覆うように嵌合される防水用のゴムブーツに関す
る。
ングの電線が延出される背面にゴムブーツを装着し、そ
のゴムブーツで電線の延出部分を覆うことによって防水
を図ることが行われる。ゴムブーツの筒状の嵌合部は弾
性的に拡張した状態でコネクタハウジングの外周に密着
し、この密着力によって防水が図られる。
ムブーツとコネクタハウジングとを嵌合状態に保持する
ための手段が必要であるが、コネクタハウジングの外周
とゴムブーツの嵌合部の双方に互いに係止可能な凹凸を
形成する方法をとった場合には、高い保持機能が発揮さ
れるものの、形状が複雑になるために双方の部品のコス
トがアップするという欠点がある。これに対し、コネク
タハウジングの外周とゴムブーツの嵌合部に特別な係止
構造を設けずに単に嵌合部の弾縮力だけで保持力を発揮
させようとした場合には、コストは低減されるものの、
保持機能に関して信頼性が低下する虞がある。本発明
は、上記事情に鑑みて創案されたものであり、コスト低
減を図りつつ高い保持機能を発揮することが可能な手段
を提供することを目的としている。
クタハウジングに対し、その背面における電線の延出部
分を覆い隠すように外嵌される防水用のゴムブーツであ
って、前記コネクタハウジングに外嵌される筒状の嵌合
部と、この嵌合部の後端に連なりL字形に屈曲して延出
して前記電線の挿通を可能とされた筒状の電線挿通部と
を備え、前記嵌合部の内周のうち嵌合部の開口縁に近い
位置には、前記コネクタハウジングの外周面に弾性的に
密着可能な防滑用突部が形成され、前記嵌合部の内周の
うち嵌合部の開口縁から遠い奥まった位置には、前記コ
ネクタハウジングの外周における前記電線挿通部の延出
方向とは反対側の面に弾性的に密着可能な防滑用突部が
形成されている構成とした。請求項2の発明は、請求項
1の発明において、前記嵌合部における開口縁から遠い
側の端部には段差形状に縮径した形態の小径部が形成さ
れており、この小径部に、前記開口部から遠い側の防滑
用突部が形成されている構成とした。
の発明において、前記電線挿通部の外周における屈曲部
の内側領域には前記嵌合部に連なる補強リブが形成され
ている構成とした。請求項4の発明は、請求項1又は請
求項2の発明において、前記電線挿通部の延出端部は、
テープの巻き付けにより前記電線と一纏めに固定される
テープ巻付け部とされており、前記テープ巻付け部の外
周と前記嵌合部の外周との間には、前記電線挿通部の電
線挿通経路に対して斜めに張り渡されるとともに前記テ
ープ巻付け部と一緒に前記テープが巻き付けられるよう
にされた補強ステーが一体に形成されている構成とし
た。
外嵌すると、防滑用突部がコネクタハウジングの外周に
弾性的に密着し、これによって生じる摩擦抵抗によりゴ
ムブーツがコネクタハウジングへの嵌合状態に保持され
る。コネクタハウジングには保持手段を設けずに済むた
め、コスト低減が可能となる。しかも、防滑用突部によ
って高い保持機能が発揮される。
挿通部に引張力や曲げ力が作用すると、これらの力は専
ら嵌合部の開口縁よりも奥側に位置する防滑用突部で受
け止められるようになるため、開口縁の近傍位置の防滑
用突部に作用する引張力や曲げ力が軽減される。したが
って、開口縁の近傍では、防滑用突部による保持機能が
安定して発揮される。
形成されている補強リブにより伸びる方向への撓みに対
する剛性が高められている。したがって、電線挿通部内
でL字形に曲げられている電線自体の復元力又は電線に
対して真っ直ぐに伸ばすような外力が作用しても、電線
挿通部は伸び方向への変形を生じ難い。したがって、電
線挿通部の伸び方向への変形に起因してゴムブーツがコ
ネクタハウジングから外れることが防止される。
向への撓み力に対して剛性を発揮する。したがって、電
線挿通部内でL字形に曲げられている電線自体の復元力
又は電線に対して真っ直ぐに伸ばすような外力が作用し
ても、電線挿通部は伸び方向への変形を生じ難く、電線
挿通部の伸び方向への変形に起因してゴムブーツがコネ
クタハウジングから外れることが防止される。また、こ
の電線挿通部のテープ巻付け部を補強ステーと一緒にテ
ープ巻きすると、このテープ巻付け部と補強ステーと電
線とが一体に固定され、このテープ巻きにより固定され
た部分は補強ステーを介して嵌合部と直接連結された状
態となる。これにより、電線挿通部内でL字形に曲げら
れている電線に対してこれを伸ばそうとする外力が作用
しても、電線挿通部の補強ステーよりも先の部分だけが
曲がってしまうことが防止される。
図1乃至図6を参照して説明する。まず、本実施形態の
ゴムブーツ20が嵌合されるコネクタハウジング10に
ついて説明する。コネクタハウジング10は合成樹脂材
料からなり、その内部には複数のキャビティ11が形成
され、各キャビティ11内には後方から雌端子金具(図
示せず)が挿入されている。コネクタハウジング10の
背面には各キャビティ11に連通する複数の筒状延出部
12が形成され、この筒状延出部12からは各雌端子金
具に圧着された電線Wが延出されている。かかるコネク
タハウジング10の外周面は実質的に凹凸のない平滑面
となっており、この外周面にゴムブーツ20が外嵌され
るようになっている。なお、上面の中央部はロック用ア
ーム13の収容空間14を確保するために滑らかな弧状
を描いて上方へ膨出した形状となっている。
0の外周面に外嵌される筒状の嵌合部21と、この嵌合
部21の後端に連なりL字形に屈曲した筒状の電線挿通
部22とを有する。嵌合部21は、コネクタハウジング
10の外周と同じ形状をなすが、その寸法はコネクタハ
ウジング10の外形よりも一回り小さく設定されてい
る。したがって、嵌合部21はコネクタハウジング10
に対して弾性的に拡張変形しつつ嵌合されることにな
る。電線挿通部22における嵌合部21との接続部分に
はコネクタハウジング10の筒状延出部12が嵌入され
るようになっている。また、これよりも奥側において
は、上記コネクタハウジング10から延出した電線Wが
一纏めにされた状態でL字形に曲がった経路で挿通さ
れ、電線挿通部22の上端から延出されるようになって
いる。この電線挿通部22の上部領域はテープ巻付け部
23とされており、このテープ巻付け部23の外周と電
線Wの電線挿通部22からの延出部分とにはテープ24
が巻き付けられるようになっている。このテープ24の
巻き付けにより、電線Wと電線挿通部22とが固定され
る。また、テープ巻付け部23にはその上端から下方へ
一定領域切り込まれた左右一対のスリット25が形成さ
れており、電線Wの本数(電線Wの束の太さ)に応じて
テープ巻付け部23を拡径または縮径させることができ
るようになっている。これにより、テープ24を巻き付
けるときにテープ巻付け部23を電線Wの外周に馴染ま
せることができる。
10の外周面と対応する面)には、防滑用突部26、2
7が、嵌合部21の開口縁に近い位置と、この開口縁か
ら遠い奥まった位置とに配して形成されている。開口縁
に近い側の防滑用突部26は、全周に亘って延びる突条
からなり、複数条(本実施形態では3条)の防滑用突部
26が軸方向に一定ピッチで配置されている。この防滑
用突部26の断面は、図5に拡大して示すように、楔状
をなすとともにゴムブーツ20がコネクタハウジング1
0に嵌合する方向とは逆方向(=嵌合部21に対してコ
ネクタハウジング10が嵌入してくる方向)へ傾斜した
形態となっている。一方、開口縁から遠い側の防滑用突
部27は、嵌合部21における電線挿通部22との境界
に位置し、コネクタハウジング10の筒状延出部12の
下面及び左右両側面と対応する領域に形成されている。
この防滑用突部27の断面は、図5に拡大して示すよう
に、楔状をなすとともにゴムブーツ20がコネクタハウ
ジング10に嵌合する方向とは逆方向(=嵌合部21に
対してコネクタハウジング10が嵌入してくる方向)へ
傾斜した形態となっている。なお、この防滑用突部27
の突出量は、上記開口縁の近い側の防滑用突部26の突
出量に比べて大きくしてある。
と、テープ巻付け部23の上端近くの位置との間には、
左右2本の補強ステー28が一体に形成されている。こ
の補強ステー28は、電線挿通部22の電線配索経路に
対して斜めに張り渡されたように設けられており、L字
形に曲がっている電線挿通部22を真っ直ぐに伸ばそう
とする外力が作用した場合に、その外力に抗して電線挿
通部22の変形を規制するようになっている。
る。ゴムブーツ20をコネクタハウジング10に取り付
ける際には、雌端子金具をコネクタハウジング10に挿
入する前に予め電線Wをゴムブーツ20の電線挿通部2
2と嵌合部21に挿通しておき、その状態で拡雌端子金
具をコネクタハウジング10に挿入する。次に、ゴムブ
ーツ20をコネクタハウジング10に対してその背面側
から外嵌する。このとき、嵌合部21が弾性的に拡径変
形しつつコネクタハウジング10の外周面に嵌合される
とともに、電線挿通部22の前端部が筒状延出部12に
嵌合される。これにともない、図6に拡大して示すよう
に、嵌合部21の開口縁に近い防滑用突部26がコネク
タハウジング10の外周面に対して斜めに倒れ込むよう
に弾性撓みしつつ密着するとともに、開口縁から遠い防
滑用突部27が筒状延出部12の下面と側面に対して斜
めに倒れ込むように弾性撓みしつつ密着する。
防滑用突部26が、それ自身の弾性起立力と嵌合部21
の弾性収縮力とにより、コネクタハウジング10の外周
面に全周に亘って強く密着しているため、コネクタハウ
ジング10とゴムブーツ20との隙間が防水状態とされ
る。また、ゴムブーツ20がコネクタハウジング10か
ら外れる方向の外力を受けた場合には、防滑用突部26
の弾性密着力によって生じる摩擦抵抗によって離脱が規
制され、ゴムブーツ20が嵌合状態に確実に保持され
る。しかも、本実施形態では、防滑用突部26が傾斜し
た状態でコネクタハウジング10に接触しているため、
離脱するときには防滑用突部26が摩擦によって起立方
向に変位し、防滑用突部26のコネクタハウジング10
への密着力が増大する。即ち、ゴムブーツ20がコネク
タハウジング10から離脱する方向へ変位すると、ゴム
ブーツ20とコネクタハウジング10との間の摩擦抵抗
が増大するようになっているので、防滑用突部26は信
頼性の高い保持機能を発揮することができる。
突部27は、筒状延出部12の下面と側面に弾性的に倒
れるように撓んで密着しており、この防滑用突部27の
弾性復元力による摩擦抵抗によりゴムブーツ20の離脱
規制が行われている。また、電線挿通部22が上方へ引
っ張られた場合には、その引張力がゴムブーツ20の下
面側部分に強く作用するのであるが、本実施形態では引
張力の作用に伴ってこの防滑用突部27の筒状延出部1
2への密着力が増大するため、引張力がこの防滑用突部
27で専ら受け止められ、開口縁に近い防滑用突部26
の下面側の部分に作用する引張力が軽減される。したが
って、電線挿通部22に上方への引張力が作用しても、
開口縁に近い防滑用突部26による離脱規制機能が安定
して発揮されるようになる。
した後は、テープ巻付け部23にテープ24を巻き付け
て電線Wと電線挿通部22とを固定する。このとき、図
4に示すように、テープ24を補強ステー28の上部に
も巻き付けるようにする。以上により、ゴムブーツ20
の組付けが完了する。この状態では、補強ステー28
は、L字形に屈曲した電線挿通部22を真っ直ぐに伸ば
す方向への外力に抗して剛性を発揮する。したがって、
電線挿通部22内でL字形に曲げられている電線W自体
の復元力又は電線Wに対して真っ直ぐに伸ばすような外
力が作用しても、電線挿通部22は真っ直ぐに伸びるよ
うな変形を生じることはない。したがって、電線挿通部
22が伸び方向へ変形することに起因してゴムブーツ2
0がコネクタハウジング10から外れることが防止され
る。
ずに補強ステー28よりも先端側の部分だけにテープ2
4を巻き付けた場合には、電線Wに曲げ力が作用したと
きにテープ巻きした部分だけが屈曲してしまう虞がある
が、本実施形態では、テープ巻付け部23と電線Wがテ
ープ24の巻き付けによって補強ステー28と一体に固
定されているので、このテープ巻きにより固定された部
分は補強ステー28を介して嵌合部21と直接連結され
た状態となっている。したがって、電線Wに対して真っ
直ぐに伸ばすような外力が作用しても、電線Wと電線挿
通部22の変形が確実に防止されている。
クタハウジング10に保持手段を設けずにゴムブーツ2
0に防滑用突部26、27を設けた構成としたので、コ
スト低減を図りつつ、ゴムブーツ20をコネクタハウジ
ング10に対して嵌合状態に保持する機能を確実発揮す
ることができる。 <実施形態2>次に、本発明を具体化した実施形態2を
図7を参照して説明する。本実施形態は、電線挿通部の
変形を規制するための手段を上記実施形態1とは異なる
構成としたものである。その他の構成については上記実
施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一
符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。本
実施形態2のゴムブーツ30では、補強ステー28に替
えて左右一対の補強リブ31が設けられている。補強リ
ブ31は、電線挿通部22の外周における屈曲部の内側
領域に沿って一体に形成され、電線挿通部22のスリッ
ト25よりも下の位置から嵌合部21の後端縁に亘って
壁状に突出した形態となっている。かかる補強リブ31
は、L字形に屈曲した電線挿通部22を真っ直ぐに伸ば
す方向への外力に抗して剛性を発揮する。したがって、
電線挿通部22内でL字形に曲げられている電線W(図
7には示さない)自体の復元力又は電線Wに対して真っ
直ぐに伸ばすような外力が作用しても、電線挿通部22
はその上部のテープ巻付け部23が曲げられるだけで済
み、電線挿通部22の嵌合部21と接続している下部領
域は変形を生じることがない。したがって、嵌合部21
も変形せずに済み、嵌合部21の変形に起因するゴムブ
ーツ30のコネクタハウジング10(図7には示さな
い)からの離脱が防止される。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)防滑用突部は、嵌合部の開口縁の近傍位置と開口
縁よりも奥側の位置のうち、いずれか一方の位置だけに
設けるようにしてもよい。 (2)請求項1乃至請求項3にかかる発明は、上記実施
形態のようなL字形をなすゴムブーツに限らず、電線を
概ね一直線状に貫通させる形状のゴムブーツにも適用す
ることができる。
方向に延びる形態に限らず、点状に突出する形態として
もよい。 (4)開口縁よりも奥側に位置する防滑用突部を全周に
亘って形成してもよい。
ジングから外した状態をあらわす斜視図
ジングに嵌合した状態をあらわす斜視図
ジングに嵌合した状態をあらわす断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 コネクタハウジングに対し、その背面に
おける電線の延出部分を覆い隠すように外嵌される防水
用のゴムブーツであって、 前記コネクタハウジングに外嵌される筒状の嵌合部と、
この嵌合部の後端に連なりL字形に屈曲して延出して前
記電線の挿通を可能とされた筒状の電線挿通部とを備
え、 前記 嵌合部の内周のうち嵌合部の開口縁に近い位置に
は、前記コネクタハウジングの外周面に弾性的に密着可
能な防滑用突部が形成され、 前記嵌合部の内周のうち嵌合部の開口縁から遠い奥まっ
た位置には、前記コネクタハウジングの外周における前
記電線挿通部の延出方向とは反対側の面に弾性的に密着
可能な防滑用突部が形成され ていることを特徴とするゴ
ムブーツ。 - 【請求項2】 前記嵌合部における開口縁から遠い側の
端部には段差形状に縮径した形態の小径部が形成されて
おり、この小径部に、前記開口部から遠い側の防滑用突
部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のゴ
ムブーツ。 - 【請求項3】 前記電線挿通部の外周における屈曲部の
内側領域には前記嵌合部に連なる補強リブが形成されて
いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のゴム
ブーツ。 - 【請求項4】 前記電線挿通部の延出端部は、テープの
巻き付けにより前記電線と一纏めに固定されるテープ巻
付け部とされており、前記テープ巻付け部の外周と前記
嵌合部の外周との間には、前記電線挿通部の電線挿通経
路に対して斜めに張り渡されるとともに前記テープ巻付
け部と一緒に前記テープが巻き付けられるようにされた
補強ステーが一体に形成されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2記載のゴムブーツ。
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JP10206197A Expired - Fee Related JP3512084B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | ゴムブーツ |
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