JP4374326B2 - シールドコネクタ - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、筒状部材をハウジングに保持する機能の信頼性向上を図ることを目的とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記筒状部材の外周における前記係止溝の近傍位置には、前記筒状部材の拡径変形を規制可能な規制リングが外嵌されているところに特徴を有する。
筒状部材をハウジングに固定する手段として、粘着テープを用いた場合には粘着テープの経年劣化に起因して保持力が低下することが懸念されるが、本発明では、粘着テープを用いずに、ゴム製の筒状部材の弾力性能を利用し、筒状部材を弾性変形させつつその係止溝をカシメリング又はシールドシェルの係止片に係止させるようになっているので、粘着テープの経年劣化に起因して保持力が低下することはない。
係止溝が係止片から外れるためには、筒状部材における係止溝の近傍部分を拡径変形させなければならないが、本発明では、規制リングによって筒状部材の拡径変形が規制されているので、係止溝と係止片の離脱が防止され、ひいては、筒状部材をハウジングに対して確実に固定することができる。
筒状部材がハウジングに対して長さ方向に外れる方向へ引っ張られた場合、切欠部に外嵌されている規制リングが筒状部材の一部を介して間接的に係止片に引っ掛かるので、筒状部材のハウジングからの外れが確実に防止される。
筒状部材は、ハウジングと規制リングとの間で径方向に挟み付けられていて、カシメリングに対して長さ方向に相対移動することができないので、筒状部材をハウジングに確実に固定しておくことができる。
規制リングの締付けによってハウジングの外周面と筒状部材の内周面との隙間が防水されているので、この隙間を通して外部の液体がハウジング内に浸入することはない。
規制リングが筒状部材に対して着脱可能となっているので、規制リングを筒状部材から外すことにより、筒状部材を可撓性シールド部材から外してメンテナンス作業等を行うことが可能となる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1ないし図8を参照して説明する。本実施形態のシールドコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、複数本のノンシールドタイプの電線21と、各電線21の前端部に固着された端子金具20と、一括シールド機能を有するシールドシェル30と、一括シールド機能を有する可撓性シールド部材40と、可撓性シールド部材40を包囲するゴムブーツ70(本発明の構成要件である筒状部材)とを備えて構成されている。
規制リング60は、合成樹脂製からなり、細長いバンド状をなす。規制リング60の一方の端部の外面には係止突起61が形成され、規制リング60の他方の端部の外面には筒状の受け部62が形成されている。
まず、ハウジング10に可撓性シールド部材40を取り付ける。取付けに際しては、電線21を一括して包囲している可撓性シールド部材40の前端部を、ハウジング10の後方で露出しているシールドシェル30の後端部に被せ、その可撓性シールド部材40の外周側にカシメリング50を外嵌し、このカシメリング50の本体部51を縮径させるように塑性変形させる。このカシメリング50に対するカシメ付けにより、可撓性シールド部材40の前端部が、シールドシェル30の外周面とカシメリング50の本体部51の内周面との間で径方向に強固に挟み付けられる。このとき、シールドシェル30は、その内周に嵌合した補強筒31によって縮径方向に変形しないように補強されているので、カシメ付けが確実に行われる。これにより、可撓性シールド部材40が、シールドシェル30に対して導通可能に且つ長さ方向及び周方向への相対変位を規制された状態で固着される。シールドシェル30はハウジング10に固定されているので、シールドシェル30に固着された可撓性シールド部材40は、ハウジング10に対して長さ方向及び周方向への移動を規制された状態に固定される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では規制リングを全周に亘って連続した輪状としたが、本発明によれば、規制リングはC字形断面であってもよい。
(2)上記実施形態では規制リングを合成樹脂製としたが、本発明によれば、規制リングの材質は、金属製としてもよい。
(3)上記実施形態では可撓性シールド部材を編組線としたが、本発明によれば、可撓性シールド部材は、アルミニウム製のシート材等、編組線以外の部材であってもよい。
(4)上記実施形態では、筒状部材における規制リングの取付け位置を係止溝よりも端部側としたが、本発明によれば、規制リングを取り付ける位置は、長さ方向において係止溝よりも中央側(端部は反対側)の位置でもよく、長さ方向において係止溝と対応する位置でもよい。
(5)上記実施形態では1つのカシメリングに形成する係止片の数を2片だけとしたが、本発明によれば、係止片の数は1片としてもよく、3片以上としてもよい。
(6)上記実施形態では係止片をカシメリングにおけるハウジング側の端縁に形成したが、本発明によれば、係止片の形成位置は、筒状部材におけるハウジングとは反対側の端縁でもよく、筒状部材の長さ方向においてカシメリングの端縁よりも中央寄りにずれた位置でもよい。
(7)上記実施形態では規制リングの数を1つだけとしたが、本発明によれば、規制リングの数は複数でもよい。この場合、全ての規制リングが係止溝に対して同じ側に配置してもよく、長さ方向において係止溝の両側に振り分けて配置してもよい。
(8)上記実施形態では規制リングをハウジングと対応する位置(カシメリングとは非対応の位置)に配置したが、本発明によれば、規制リングは、長さ方向においてカシメリングと対応する位置に配置してもよい。
(9)上記実施形態では規制リングを設けたが、本発明によれば、規制リングを設けない構成としてもよい。
(10)上記実施形態では複数の係止片を周方向において互いに離間した位置に配置したが、本発明によれば、1片の係止片を全周に亘って連続する形態としてもよい。
(11)上記実施形態では筒状部材をゴムブーツとしたが、本発明は、筒状部材がグロメット以外の部材(例えば、グロメット)である場合にも適用することができる。
(12)上記実施形態において、規制リングを、筒状部材の前端縁から折り返し状に延出させたリング状の延出部で包囲してもよい。
(13)上記実施形態では係止片をカシメリングに形成したが、本発明によれば、係止片は、シールドシェルのみに形成してもよく、カシメリングとシールドシェルの双方に形成してもよい。
(14)上記実施形態では規制リングをバンド状とすることで筒状部材に対して着脱可能としたが、本発明によれば、規制リングはカシメリングのように金属リングを塑性変形させた形態とすることで筒状部材からの離脱を規制された形態としてもよい。
20…端子金具
21…電線
30…シールドシェル
40…可撓性シールド部材
50…カシメリング
52…係止片
60…規制リング
70…ゴムブーツ(筒状部材)
73…係止溝
74…切欠部
Claims (7)
- 複数本の電線に接続された端子金具と、
複数の前記端子金具を収容するハウジングと、
前記ハウジングに組み付けられ、前記複数の端子金具を一括して包囲するシールドシェルと、
前記シールドシェルに接続され、前記複数本の電線を一括して包囲する可撓性シールド部材と、
前記可撓性シールド部材を包囲するゴム製の筒状部材とを備えたシールドコネクタであって、
前記可撓性シールド部材が、前記シールドシェルの外周面とカシメリングの内周面との間で挟まれることで前記シールドシェルに固着されており、
前記カシメリングと前記シールドシェルのうち少なくともいずれか一方には、径方向外方へ突出する係止片が形成され、
前記筒状部材に形成された係止溝が前記係止片に係止されることで、前記筒状部材が前記ハウジングに対して相対移動を規制されており、
前記シールドシェルの内周における前記カシメリングと対応する位置には補強筒が配されていることを特徴とするシールドコネクタ。 - 前記係止片は、前記カシメリングに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
- 前記筒状部材の外周における前記係止溝の近傍位置には、前記筒状部材の拡径変形を規制可能な規制リングが外嵌されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシールドコネクタ。
- 前記筒状部材の外周における前記係止溝よりも端部側の位置には、段差状に切欠した形態であって外径が前記係止片よりも小径とされた切欠部が形成され、
前記切欠部の外周に前記規制リングが外嵌されていることを特徴とする請求項3記載のシールドコネクタ。 - 前記規制リングが、長さ方向において前記ハウジングと対応する位置に配置され、
前記筒状部材が、前記ハウジングの外周と前記規制リングの内周との間で径方向に挟み付けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のシールドコネクタ。 - 前記規制リングの締付けにより、前記ハウジングの外周面と前記筒状部材の内周面との隙間が防水されていることを特徴とする請求項5記載のシールドコネクタ。
- 前記規制リングが、前記筒状部材の外周に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載のシールドコネクタ。
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