JP5488387B2 - 電線導出構造およびシールドブラケット - Google Patents
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Description
上述のようなシールド構造を有する電線保持部材として、シールドコネクタやシールドパイプ等が知られている。
このように、電線をシールドする金属製の筒状部の開口端縁の内側に保護部材を配置する場合に、保護部材が不用意に離脱してしまう虞があるので対策が望まれていた。
また、前記保護部材は、前記装着部に対して、前記筒状部の前記開口端縁側から奥側へ向かう方向に挿入されて装着されるものであり、前記リブは、前記装着部のうち前記保護部材の挿入方向の手前側の端から奥方に向かって延びるものとしてもよい。このような構成によれば、保護部材を装着する際に、分割体の端部の位置を合わせやすい。
このような構成によれば、保護部材を装着する際には弾性変位部が内側に弾性変位し、装着完了時には外側に弾性復帰して係止突起が係止穴に係止するから、保護部材を容易に装着することができ、かつ高い係止力を確保することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態におけるシールドブラケット(電線保持部材)10は、図示しない金属製のケースに取り付けられて使用されるものである。シールドブラケット10は、金属材料を加工して全体的に筒状に成形されたものであり、ケースの開口に嵌め込まれて、ケースの内外を連通する。このシールドブラケット10を介して、ワイヤハーネスがケースの内外にわたり配策される。以下、各構成部材において、図1の上下方向を上下方向とし、また、シールドブラケット10がケースに固定されたときにケース内に配置される側(図2の左側)を前方、ケース外に配置される側(図2の右側)を後方として説明する。
突出部10Bは、図2に示すように、筒状部10Aの前後方向における中間位置よりも前端寄りの位置に設けられ、筒状部10Aの全周から側方に突出している。突出部10Bは、図1に示すように、筒状部10Aの上方および下方に、左右方向に比して大きく突出し、その上端部および下端部には、ボルト孔11が形成されている。
筒状部10Aのうち後端寄りの部分は、ワイヤハーネスのシールド部材がかしめ付けられる被圧着部12とされている。被圧着部12は、その前後の部分よりも厚さ寸法が小さくされ、外周面が内側に窪んだ形状とされている。被圧着部12の外周面に被せられたシールド部材の端末部は、図示しないカシメリングによってカシメ付けられ、筒状部10Aに導通可能に接続される。
そして、被圧着部12と被固定部13との間には、カシメリングおよび固定リングを筒状部10Aの軸方向に対して位置決めする位置決め突条14が、外側に突出して設けられている。位置決め突条14は、筒状部10Aの略全周にわたり形成されている。なお、位置決め突条14と突出部10Bとの間の部分が被固定部13である。
両ホルダ27のうちゴム栓21の後方に装着される後側ホルダ27Bは、筒状部10Aの内側に形成された位置決め段差部17に突き当たって後方への位置ずれが防止される(図3参照)。
筒状部10Aには、リテーナ30の係止突起38が係止可能な係止穴19が形成されている。係止穴19は、装着部18の前端寄りの位置、言い換えると、位置決め突条14の後側の位置であって被圧着部12の範囲内に形成されている。
スリット34は、リテーナ30の前端から後方へ向かってリテーナ30の軸方向に沿って延びるものであり、前方に開放された形態をなしている。スリット34は、各分割体30Bの周方向における中央部分を挟む位置に一対ずつ形成され、一対のスリット34の間の部分が弾性変位部35とされる。
まず、シールドブラケット10の筒状部10Aにワイヤハーネスを挿通する。3本の電線Wのうちシールド部材の端末部から前方に導出されている部分を、筒状部10Aに対して後方から挿入して、筒状部10Aの前方に導出させる。
こうして、シールドブラケット10をケースに固定する準備が整った後、筒状部10Aをケースの開口に嵌め込み、突出部10Bをケースの外面に沿わせた状態にして、ボルト孔11にボルトを締め付けて固定する。なお、シールドブラケット10をケースに固定した後、シール部材のかしめ付けおよびゴムブーツの固定を行ってもよい。
こうして、シールドブラケット10はケースに固定され、組み付け作業が完了する。
電線Wを保持するシールドブラケット10に、電線Wをシールドする金属製の筒状部10Aが備えられ、この筒状部10Aのうち電線Wが導出する開口端縁の内側に、電線Wを包囲するリテーナ30を配置してなり、リテーナ30は、可撓性を有するヒンジ30Aで連結された2つの分割体30Bがヒンジ30Aを起点に開閉可能とされたものであり、リテーナ30の外周面には係止突起38が設けられ、シールドブラケット10には、係止突起38が係止可能な係止穴19が形成され、係止突起38が係止穴19に係止することで、リテーナ30がシールドブラケット10に固定されるものであり、シールドブラケット10のうちリテーナ30が装着される装着部18の内周面には、リテーナ30が、係止突起38と係止穴19とが嵌合する正規の姿勢で装着部18に装着されたときに、分割体30Bの切離端部33の間に突出するリブ40が設けられている。
また、リテーナ30は、装着部18に対して、筒状部10Aの開口端縁側から奥側へ向かう方向に挿入されて装着されるものであり、リブ40は、装着部18のうちリテーナ30の挿入方向の手前側の端から奥方に向かって延びるものである。このように、リブ40が装着部18の手前側にあるので、リテーナ30を装着する際に、分割体30Bの切離端部33の位置を合わせやすい。
次に、本発明を具体化した実施形態2に係る電線導出構造を図9によって説明する。
本実施形態の電線導出構造は、電線Wを保持する電線保持部材がシールドパイプ50である点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態に係るシールドパイプ50は、3本の電線Wを一括してシールドする金属製の筒状をなし、すなわちシールドパイプ50の本体が、本発明の筒状部に該当する。そして、シールドパイプ50のうち電線Wが導出する開口端縁の内側には、実施形態1と同様、電線Wを包囲するリテーナ30が配置されている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、筒状部10A(50)は円筒形状とされているが、これに限らず、電線Wをシールド可能な形状であればどのような形状であってもよく、例えば、楕円形状、方形状、または複数の円形状をなす部分が幅方向に連なった形状であってもよい。
(4)上記実施形態では、各分割体30Bには一対のスリット34が形成され、その一対のスリット34の間の部分が弾性変位部35とされているが、これに限らず、例えば、各分割体に一のスリットのみを形成し、この一のスリットと切離端部との間の部分を弾性変位部としてもよい。
10…シールドブラケット(電線保持部材)
10A,50…筒状部
19,51…係止穴
18,52…装着部
30…リテーナ(保護部材)
30A…ヒンジ
30B…分割体
33…切離端部(ヒンジとは反対側の端部)
34…スリット
35…弾性変位部
38…係止突起
40,53…リブ
50…シールドパイプ(電線保持部材)
Claims (5)
- 電線を保持する電線保持部材に、前記電線をシールドする金属製の筒状部が備えられ、この筒状部のうち前記電線が導出する開口端縁の内側に、前記電線を包囲する保護部材を配置してなる電線導出構造であって、
前記保護部材は、可撓性を有するヒンジで連結された2つの分割体が前記ヒンジを起点に開閉可能とされたものであり、
前記保護部材の外周面には係止突起が設けられ、
前記電線保持部材には、前記係止突起が係止可能な係止穴が形成され、
前記係止突起が前記係止穴に係止することで、前記保護部材が前記電線保持部材に固定されるものであり、
前記電線保持部材のうち前記保護部材が装着される装着部の内周面には、前記保護部材が、前記係止突起と前記係止穴とが嵌合する正規の姿勢で前記装着部に装着されたときに、前記分割体の前記ヒンジとは反対側の端部の間に突出するリブが設けられている電線導出構造。 - 前記リブは、前記保護部材の内側まで突出する寸法を有している請求項1に記載の電線導出構造。
- 前記保護部材は、前記装着部に対して、前記筒状部の前記開口端縁側から奥側へ向かう方向に挿入されて装着されるものであり、
前記リブは、前記装着部のうち前記保護部材の挿入方向の手前側の端から奥方に向かって延びるものである請求項1または請求項2に記載の電線導出構造。 - 前記保護部材には、軸方向に延びるスリットにより他の部分と切り離されて内外方向に弾性変位可能とされた弾性変位部が設けられ、
前記係止突起は、前記弾性変位部に設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電線導出構造。 - 金属製のケースに固定されるシールドブラケットであって、
電線をシールドする金属製の筒状部が備えられ、
前記筒状部のうち前記電線が導出する側の開口端縁の内側に、前記電線を包囲する保護部材が装着され、
前記保護部材は、可撓性を有するヒンジで連結された2つの分割体が前記ヒンジを起点に開閉可能とされたものであり、
前記保護部材の外周面には係止突起が設けられ、
前記シールドブラケットには、前記係止突起が係止可能な係止穴が形成され、
前記係止突起が前記係止穴に係止することで、前記保護部材が前記シールドブラケットに固定されるものであり、
前記シールドブラケットのうち前記保護部材が装着される装着部の内周面には、前記保護部材が、前記係止突起と前記係止穴とが嵌合する正規の姿勢で前記装着部に装着されたときに、前記分割体の前記ヒンジとは反対側の端部の間に突出するリブが設けられているシールドブラケット。
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