JP3509129B2 - レーザ加工装置 - Google Patents
レーザ加工装置Info
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Description
し、特にレーザビームにて穴加工、パターン加工、切断
等を行わせるレーザ加工装置に適したマスク部材を用い
たレーザ加工装置に関するものである。
は、炭酸ガスレーザ、YAGレーザを中心に盛んに行わ
れてきており、特にそれらを用いて金属板を対象とした
加工分野においては、加工方法として確立されてきてい
る。
するエキシマレーザの加工応用についても検討されてき
ている。
YAGレーザ等と比較して、発振波長が短いため微細加
工に適している。
工メカニズムは、従来の熱加工ではなく、高いフォトン
エネルギーを利用した非熱加工(いわゆるアブレーショ
ン加工)であるため、加工形状が極めて美しいという特
徴を有している。
あるため、パルス数によって加工量の制御が容易に行え
る、即ち加工位置を固定してパルス数を制御することに
より任意の深さの加工が可能であるという特徴を有して
いる。
を周囲に及ぼさないことから高分子材料の加工に適して
いると考えられている。
では高分子材料の加工において、加工形状が小さくなる
ほど熱の影響による形状劣化が際立ってくる傾向があ
る。
れる高分子材料を用いた小型電子部品の微細加工におい
て、エキシマレーザ加工の必要性は向上してくると予想
されている。
その加工方法は、レーザ光源から発振されたレーザービ
ームを、所定形状のマスクを透過させ、その後直接、も
しくはレンズ系で縮小または拡大した後に、被加工物に
対して、マスク形状のレーザビームを照射して、その加
工を行うものである。
いた加工を例にして説明する。図9(a)は、特開平3
−142091号公報において開示されたエキシマレー
ザ加工装置を示す。
ーザ発振器、702はレーザビーム、703はマスク、
704はミラー、705は集光レンズ、706は被加工
物であるポリイミドフィルム、707はポリイミドフィ
ルム706が載置される保持台である。
振器701から出射されたレーザビーム702は、円形
状のマスク703を透過後、ミラー704で反射され、
集光レンズ705により、ポリイミドフィルム706上
に縮小投影され、その加工が行われるものである。
は銅箔が貼着されており、パルス発振されたレーザビー
ムで1パルスごとに徐々にポリイミドフィルム706の
加工を行い、銅箔の部分まで達すると、その加工スレシ
ョホルド値がポリイミドより高いため加工がそこで止ま
り、加工が終了する。
を図9(b)に示す。即ち、ポリイミドフィルム706
は、その表面706aが、円筒断面706bを形成する
ように銅箔表面706cに至るまで加工されている。
去する方法の例であるが、貫通した加工部とすることは
勿論のこと、同一材料の場合でもパルス数をコントロー
ルすることによって任意の深さの加工が可能である。
合には、マスクとして開口型のマスクを用いているが、
その他のマスクの例として、特開平4−158998号
公報に示されているような石英基板にクロム蒸着をした
もの(図示省略)、また特開昭62−248590号公
報に示されているように石英基板レーザビーム透過部以
外をサンドブラストで荒らしたもの(図示省略)等が挙
げられる。
一般的なマスクを用いる加工、特開平4−158998
号公報、および特開昭62−248590号公報に示さ
れたマスクを用いる加工のいずれの場合においても、エ
キシマレーザ光の様な波長の短いレーザビームであって
かつパルス発振されたレーザビームを用い、ポリイミド
フィルムのような高分子フィルムを加工する場合、その
加工結果としては、マスク形状に相似な形状を、被加工
物において、貫通孔もしくは非貫通孔として、一様に深
さ方向に向かって加工することが可能である。
ない状態の加工等の深さ方向の異なる複雑な加工の実現
は、従来のマスクを用いた加工では困難である。
の方法として、マスクを何度か交換してその都度位置合
わせを行い、それぞれの加工を重ね合わせることによっ
て、深さ方向の異なる複雑な加工を行うことは可能では
あるが、現実問題として、加工に時間がかかり、それぞ
れのマスク位置と加工位置関係を含めた位置合わせにか
なりの精度が要求される。
実際上極めて困難である。
め、本発明は、マスク部材がレーザビームの透過率が3
つ以上異なる部分を有する、もしくは少なくとも一部に
連続的に透過率の変化する部分が含まれる構成とする。
するガラス系材料で構成する。また、本発明は、マスク
部材に開口部を設け、少なくとも一部が重ならないよう
に配した複数枚のガラス系材料で構成する。
をレーザビームの透過率の異なる処理を施したガラス系
材料で構成する。
連続的もしくは断続的に変化するガラス系材料で構成す
る。
の異なる薄膜を部分的に形成、もしくは厚さが連続的に
変化する薄膜を形成したガラス系材料で構成する。
さ方向が異なる微細且つ複雑な加工を容易に行う。
ムの透過率の差で、一回のプロセスで、深さ方向が断続
的に異なる微細且つ複雑な加工を容易に行う。
らない部分とその他の部分とのレーザビームの透過率の
差を用い、一回のプロセスで深さ方向が断続的に異なる
微細且つ複雑な加工を容易に行う。
分でのレーザビームの透過率の差で、一回のプロセスで
深さ方向が断続的に異なる微細且つ複雑な加工を容易に
行う。
ーザビームの透過率の差で、一回のプロセスで深さ方向
が断続的もしくは連続的に異なる微細且つ複雑な加工を
容易に行う。
ビームの透過率の差で、一回のプロセスで深さ方向が断
続的もしくは連続的に異なる微細且つ複雑な加工を精度
よく良好な形状で容易に行う。
を参照して説明する。
ーザ加工装置を示した図であり、図1(b)は、そのマ
スクを拡大した図である。
02はレーザビーム、103は均一光学系、104はマ
スク、105はレンズ系、106は被加工物である。
308nmのエキシマレーザを用いた。
01から出射された直後のレーザビーム102の形状
は、約15×30mmの長方形であり、そのレーザビー
ム102は、均一光学系103に入射され、均一光学系
103は、そのレーザビーム102の強度分布を均一に
しながらその形状を所望の形状に整形する。
ームは、その後マスク104を経由して、レンズ系10
5で被加工物106上に縮小投影され、実際にマスクの
形状に対応した加工を行なう。
レーザビームの照射領域に入っていいる(以下の実施例
においても同様)。
されるように、開口部を有する感光性ガラス部104a
とステンレス部104bとから構成されている。
2mmで、その中央部に逆T字形状の開口部がエッチン
グにより形成されている。
1mmで、その中央部に感光性ガラス104aに形成さ
れた逆T字形状の開口部が含まれるような大きさの円形
状の開口部が、エッチングにより形成されている。
ンレス104bとを、感光性ガラス104aが光源であ
るレーザ発振器101側に来るようにように、それぞれ
の開口部が対応するように重ね、マスク104の中心軸
とレーザビームの光軸とを一致させて配置した後、固定
をしたものである。
04aのレーザビーム102(波長:308nm)に対
する透過率は、測定の結果約85%であった。
め透過率は100%であり、ステンレス104bの円形
状の開口部以外は、ビームが完全に遮断されるため透過
率は0%であった。
4aとメタルマスクであるステンレス104bとを組み
合わせてマスクを構成することにより、透過率の異なる
レーザビームを被加工物上に照射することが可能とな
る。
する加工を実現する。一方、波長が308nmのエキシ
マレーザビームのエネルギ密度と1ショット当たり加工
できる深さとの関係は、図2に示したグラフで表され
る。
ドである。この図2より、エネルギ密度が0.3mJ/
cm2 以上になると、ほぼ直線的に加工深さが増加する
ことが分かる。
用いれば、各透過率に比例した加工深さを有する加工を
実現するとともに、エネルギ密度を上昇すれば、透過率
に比例した加工深さであってより深い加工深さを、エネ
ルギ密度にも比例して実現することができる。
図3(a)は加工後の形状の被加工物106の斜視図で
あり、図3(b)はそのAA断面図を示す。
zで250ショットした場合に、被加工物(ポリイミ
ド)106上において、開口部である逆T字部に対応し
た領域で、約1J/cm2 になるようにその出力を設定
した。
T字部の加工深さが最も深く約100μmで、周辺の円
形状部の深さは約85μmとなり、ほぼ透過率に比例す
る深さ加工ができた。
の円形状部と比較してやや盛り上がりが形成されたが、
これは感光性ガラス104aの厚さが0.2mmあり、
その逆T字形状の開口部の厚さ方向のエッチングされた
面による散乱、回折等の影響により、レーザビームの透
過率が逆T字部境界領域で減少するため生じたものと考
えられる。
の厚さを、更に薄く設定することによって減少させるこ
とが可能である。
て、レーザビームのショット数を増加させることによっ
て深さ方向の制御ができるが、それぞれの深さの比は一
定となってしまう。
04aに添加物を混入させ材質を変化させる、全く異な
る材料を用いる、あるいは厚さを変化させる等により、
透過率を適当に制御することで実現することができる。
04aが、レーザ発振器101側にくるようにように配
置したのは、透過率0%のメタルマスクを被加工物側に
配することで、加工エッジ部をシャープにするためであ
る。
加工装置のマスクの構成を、開口部を有する感光性ガラ
スとメタルマスクを組み合せて透過率に差をもたせ、加
工に用いるレーザビームのエネルギ強度を変化させるこ
とによって、深さ方向の異なる加工が一回の加工プロセ
スで可能となる。
ラス、メタルマスクに限らずレーザビームの透過率の異
なる材料であれば、適宜選択して使用が可能である。
て図4を参照して説明する。
ザ加工装置のレーザビーム用のマスクの断面を示した図
であり、図4(b)は加工後の被加工物の断面形状を示
す図である。
基本構成は、図1(a)に示したものと基本的に同様で
あるが、マスクの構成が異なっている。
被加工物である。このマスク204は、光源側より被加
工物側に向けて(図4(a)において左側から右側に向
けて)順次大きくなるように形成された所定の形状の開
口部を各々有する感光性ガラス204a、204b、2
04c及びステンレス204dを、各々の開口形状を、
それらの中心軸を略一致させながら互いに重なるように
順次積層した構成となっている。
は、それぞれ約0.2mmであり、それらの開口部はエ
ッチングにより形成してある。
であり、これも同じく開口部はエッチングにより形成し
てある。
04は、ステンレス204d側が、被加工物側にくるよ
うに加工装置のレーザビーム光路内に配置する。
6であるポリイミドを加工した時の加工断面を、図4
(b)を参照しながら説明する。
204a、204b、204c及びステンレス204d
の計4つの板の開口部が、すべて重なっている中心部で
は、マスク204全体でのレーザビームの透過率が10
0%となるため最も深く加工されている。
光性ガラス204aから204cの透過率の減衰は、各
々約15%であるが、それらが枚数を重ねるごとに透過
率が約15%低下していくため、加工に用いられるレー
ザビームのエネルギがそれぞれの感光ガラスの開口形状
に対応して異なることになる。
する加工が行えることになり、具体的には、図4(b)
において示されるように、各感光ガラス204aから2
04c及びステンレス204dに対応した複数の階段状
の断面形状が得られている。
は、レーザビームの透過率は0%となるため、加工エリ
アがこれにより決定されている。
形状が階段構造の加工が行えたが、感光性ガラス同士が
重なり始める境界領域では、加工形状にやや盛り上がり
が形成された。
ラスの開口部の厚さ方向のエッチングされた面による散
乱、回折等の影響を受け、レーザビームの透過率が境界
領域で減少するため生ずるものであり、感光性ガラスの
厚さを、更に薄く設定することによってこの盛り上がり
は減少させることが可能である。
せることによって、深さ方向の制御ができるが、それぞ
れの深さの比は一定となる。
同様に、感光性ガラス厚さの変更、あるいは異種材料の
使用等により透過率を適当に設定することで可能とな
る。
物側に配置するのは、加工エッジ部をシャープにするた
めである。
加工装置のマスク部の構成を開口部を有する3枚の感光
性ガラスとメタルマスク(ステンレス)とを組み合せ、
透過率に差をもたせてエネルギ強度を変化させることに
よって、深さ方向に異なる階段状加工が一回の加工プロ
セスで可能となる。
ス、メタルマスクに限らず、他のレーザビームに対して
透過率の異なる材料であれば使用することができるもの
であり、重ねる枚数も必要に応じて適宜増加することに
より、更に複雑な加工が可能である。
て図5を参照して説明する。
ム用のマスクの断面を示した図であり、図5(b)は加
工後の被加工物の断面形状を示す図である。
構成は図1(a)に示したものと同様であるが、マスク
の構成が異なっている。
4dを、厚さ1〜2μm程度蒸着した感光性ガラス30
4aと、中央部に開口部を有する感光性ガラス304
b、及び中央部に開口部を有するステンレス304c
を、光源側から被加工物に向けて(図5(a)において
左側から右側に向けて)、クロム304d及びそれぞれ
の開口形状が互いに中心軸を略一致させて重なるように
積層した構成となっている。
の厚さはそれぞれ約0.2mmであり、304bの開口
部はエッチングにより形成してある。
0.1mmであり、これも同じく開口部はエッチングに
より形成してある。
4dが被加工物側にくるように、加工装置のレーザビー
ム光路内に配置される。
であるポリイミドを加工した時の加工断面形状は、図5
(b)のようになる。
04dの部分、及びステンレス304cの開口部分以外
では、マスク304でのレーザビームの透過率が0%と
なり、断面形状の中心部及び周辺部は加工が行なわれな
い。
の開口部によって決定される。ここで、今回用いた感光
性ガラス1枚の透過率の減衰は約15%であり、枚数を
重ねるごとに透過率約15%程低下していくため、加工
に用いられれるレーザビームのエネルギが、それぞれの
開口形状に対応して異なってくることになり、結果とし
て、断面形状が深さ方向に異なる階段状の加工が行え
る。
び周辺部が加工されない残置され、それらの中間領域に
おいて、階段形状の加工が行なわれることになる。
り始める境界領域では、加工形状にやや盛り上がりが形
成されたが、感光性ガラスの開口部の厚さ方向のエッチ
ングされた面による光の散乱等の影響を受けたためと考
えられる。
に薄くすることによってこの盛り上がりは減少させるこ
とが可能である。
クロムの厚さが1〜2μm程度と極めて薄いため、感光
性ガラス開口部で見られるような部分的な盛り上がりは
見られず良好な形状となった。
せることによって深さ方向の制御ができるが、それぞれ
の深さの比は一定となる。
さの変更等により透過率を適当に設定することで可能と
なる。
4d蒸着面を、被加工物側に配置するのは、加工エッジ
部をシャープにするためである。
加工装置のマスク部の構成を一部にクロム蒸着を施した
感光性ガラスと、開口部を有する感光性ガラスと、メタ
ルマスクとを組み合せ、透過率に差をもたせることによ
って加工に用いるエネルギー強度を変化させ、深さ方向
に階段状の加工を、一回の加工プロセスで可能とするこ
とができる。
材料は感光性ガラス、メタルマスクに限らず、レーザビ
ームの透過率の異なる材料であれば有効であり、重ねる
枚数も加工の程度の応じて適宜増加可能である。
分に反射防止膜を蒸着すれば、逆に蒸着部分だけレーザ
ビームの透過率を上昇させることもできる。
て図6を参照して説明する。
ム用のマスクの断面を示した図であり、図6(b)は加
工後の被加工物の断面形状を示す図である。
構成は図1(a)に示したものと同様であるが、マスク
の構成が異なっている。
向けて(図6(a)中で左側から右側に向けて)、中央
部に開口部を有するとともにその一部の表面をエッチン
グで荒らしたエッチンング部404cを有する感光性ガ
ラス404aと、開口部を有するステンレス404bと
を順次重ねた構成である。
0.2mmであり、開口部はエッチングにより形成して
ある。
1mmで、開口部はエッチングにより形成してある。
テンレスマスク404b及びエッチングで荒らした部分
404cが、被加工物側にくるように加工装置のレーザ
ビーム光路内に配置される。
6であるポリイミドを加工した場合の加工後の断面形状
につき、図6(b)を参照しながら説明する。
分では、マスク404でのレーザビームの透過率が10
0%となり、最も深い加工がなされる。
は部分は、透過率約85%であり開口部に比べエネルギ
強度が低下するため、開口部に対応した部分よりは加工
深さが浅くなる。
では、レーザビームの散乱のため透過率が更に下がり、
加工深さは更に浅くなる。
する加工が行えることになる。なお、ステンレス404
bの開口部以外では、レーザビームの透過率は0%とな
るため加工エリアがこれにより決定される。
aの開口部の厚さ方向のエッチングされた面による光の
散乱等の影響を受け、レーザビームの透過率が、境界領
域で減少するため、感光性ガラス404aの開口部の境
界領域では、加工部でやや盛り上がりが形成されたが、
感光性ガラス404aの厚さを、更に薄くすることによ
って、この盛り上がりは減少させることが可能である。
せることによって深さ方向の制御ができる。
深さの比は一定となるが、この比の変更は感光性ガラス
404aの厚さの変更等により透過率を適当に設定する
ことで可能となる。
ス404aのエッチングで荒らした部分404cを、被
加工物側に配置するのは加工エッジ部をシャープにする
ためである。
加工装置のマスク部の構成を、中央部に開口部を設け、
その周辺部にエッチングで表面を荒らした部分を施した
感光性ガラスと、中央部に開口部を有するメタルマスク
の組み合せとし、透過率に差をもたせてエネルギー強度
を変化させることによって、深さ方向に異なる階段状の
断面形状の加工が、一回の加工プロセスで可能となる。
光性ガラス、メタルマスクに限らずレーザビームの透過
率の異なる材料であれば有効であり、重ねる枚数も加工
形状に対応して増加させることが可能である。
て図7を参照して説明する。
ムのマスク部の断面を示した図であり、図7(b)は加
工後の被加工物の断面形状を示す図である。
示したものと同様であり、マスクの構成が異なってい
る。
向けて(図7(a)において左側から右側に向けて)、
中央部に開口部を有しその開口部が厚さ方向にテーパ形
状となった感光性ガラス604aと、中央部に開口部を
有するステンレス504bとを順次重ねた構成となって
いる。
0.5mmで開口部はエッチングにより形成され、テー
パ部は更に研磨されて形成されている。
mで、その開口部はエッチングにより形成されている。
マスク504bが、被加工物側にくるように加工装置の
レーザビーム光路内に配置する。
6であるポリイミドを加工した場合の加工の断面形状
を、図7(b)を参照しながら説明する。
は、マスク504でのレーザビームの透過率が100%
となり、最も深い加工が行える。
辺部は、その透過率を約70%と設定して、開口部に比
べレーザビームのエネルギ強度を低下させているため、
開口部よりは加工深さが浅くなる。
では、厚さの変化により透過率が連続的に変化するた
め、開口部より感光性ガラスの板厚が均一になる部分ま
で加工深さが連続的に変化し、結果、断面形状が徐々に
その加工深さを変化させる傾斜をもった加工が行える。
は、レーザビームの透過率は0%となるため、加工エリ
アがこの開口部により決定される。
ット数を増加させることによって深さ方向の制御ができ
るが、それぞれの深さの比は一定となる。
等により透過率を適当に設定することで可能となる。
配置するのは、加工エッジ部をシャープにするためであ
る。
加工装置のマスク部の構成を、中央部に開口部が設けら
れ、その開口部の厚さ方向にテーパ形状をもつ感光性ガ
ラスと、開口を有するメタルマスクとの組み合せとし、
透過率に断続的及び連続的な変化をもたせ、エネルギー
強度を変化させることによって、断面形状が深さ方向に
異なる階段状及び傾斜状の加工が、一回の加工プロセス
で可能となる。
ス、メタルマスクに限らず、レーザビームの透過率の異
なる材料であれば使用可能であり、加工形状に応じて重
ねる枚数も適宜増加することが可能である。
て図8を参照して説明する。
ザ加工装置のレーザビームのマスク部の要部の平面図を
示した図であり、図8(b)はそのマスク部の断面構成
を示した図であり、図8(c)は加工後の被加工物の断
面形状を示す図である。
本構成は図1(a)に示したものと同様であり、マスク
の構成が異なっている。
04aと、開口部を有するステンレス604bを重ねた
構成となっている。
0.2mmであり、部分的に、厚さの異なるクロム60
4c、604dを、1000オングストローム以下の極
薄膜で形成してある。
0.1mmであり、その開口部はエッチングにより形成
してある。
スク604bが被加工物側にくるように加工装置のレー
ザビーム光路内に配置する。
6であるポリイミドを加工した時の加工断面を図8
(c)に示す。
透過率は約85%であり、感光性ガラス604a上に部
分的に形成してある極薄膜604c、604dにより、
その厚さによって透過率が更に低下するため、レーザビ
ームのエネルギ強度に分布ができる。
に応じて深さ方向に異なる加工をすることができ、本実
施例の場合は、極薄膜604cよりも604dの方が透
過率が大きくなるように設定しているため、極薄膜60
4dに対応した中央部の加工深さよりも、極薄膜604
cに対応した部分の加工深さの方が深い。
はレーザビームの透過率は0%となるため、加工エリア
がこれにより決定される。
のショット数を増加させることによって深さ方向の制御
ができる。ただし、この場合、それぞれの深さの比は一
定となるが、極薄膜の厚さの選択で透過率を適当に設定
すれば、深さの比を変化することができる。
配置するのは、加工エッジ部をシャープにするためであ
る。
加工装置のマスク部の構成を、一部に部分的に厚さの異
なるクロムの極薄膜を形成した感光性ガラスと、開口部
を有するメタルマスクの組み合せとし、透過率に断続的
な差をもたせてエネルギー強度を変化させることによっ
て、断面形状が深さ方向に異なる階段状の加工が、一回
の加工プロセスで可能となる。
て透過率を断続的に変化させたが、極薄膜の膜厚を連続
的に変化させて、透過率を連続的に変化させることも可
能である。
材料は感光性ガラス、メタルマスクに限らず、レーザビ
ームの透過率の異なる材料であれば使用可能であり、石
英ガラスのようにエキシマレーザビームの透過率が極め
て高い材料でも使用可能である。
り、更に複雑な加工が可能となる。また、極薄膜の材質
もクロムに限定されることはなく、更に厚さを連続的に
変化させることにより、深さ方向に傾斜をもった断面形
状を実現する加工も可能となる。
装置のマスク部をレーザビームの透過率が3つ以上異な
る部分を有するか、もしくは少なくとも一部に連続的に
透過率の変化する部分が含まれる構成とすることによっ
て、深さ方向に異なる階段状加工あるいは傾斜をもった
微細、且つ複雑な加工が一回のプロセスで容易に精度よ
く行うことが可能となりその効果は極めて大きい。
置の構成図 (b) 同マスク部材の平面図
を表す図
す図 (b) 同断面図
断面図 (b) 同加工形状の断面図
断面図 (b) 同加工形状の断面図
断面図 (b) 同加工形状の断面図
断面図 (b) 同加工形状の断面図
平面図 (b) 同平面図 (c) 同加工形状の断面図
Claims (14)
- 【請求項1】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束の範囲内に前記レーザビ
ームに対して透過率が連続的に変化する領域を有するマ
スク部材とを有するレーザ加工装置。 - 【請求項2】 レーザビームの光束の範囲内に前記レー
ザビームに対して透過率が連続的に変化する領域は、前
記レーザビームの光軸方向についてマスク部材の厚さが
変化する領域である請求項1記載のレーザ加工装置。 - 【請求項3】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束の範囲内に前記レーザビ
ームに対して透過率が断続的に変化する領域と、前記レ
ーザビームに対して透過率が連続的に変化する領域とが
設けられたマスク部材とを有するレーザ加工装置。 - 【請求項4】 レーザビームに対して透過率が断続的に
変化する領域が金属材料部分及びガラス材料部分である
請求項3記載のレーザ加工装置。 - 【請求項5】 レーザビームに対して透過率が異なる領
域である金属材料部分が、金属材料が蒸着された部分を
含む請求項4記載のレーザ加工装置。 - 【請求項6】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束の範囲内に開口部を有
し、ガラス系材料で構成された光学要素を含むマスク部
材とを有するレーザ加工装置。 - 【請求項7】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束の範囲内に少なくとも一
部が重ならないように開口部を配した複数枚のガラス系
材料で構成された光学要素を含むマスク部材とを有する
レーザ加工装置。 - 【請求項8】 光学要素の開口部は、レーザビームの光
軸方向について厚さが連続的に変化する請求項6または
7記載のレーザ加工装置。 - 【請求項9】 更に、レーザビームに対して透過率が0
%より大きく100%よりも小さいエッチング領域が設
けられている請求項1から8のいずれか記載のレーザ加
工装置。 - 【請求項10】 更に、レーザビームに対して透過率が
0%より大きく100%よりも小さい極薄膜が設けられ
ている請求項1から9のいずれか記載のレーザ加工装
置。 - 【請求項11】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束内にその厚さが連続的に
変化する部分を含むガラス系材料で構成された光学要素
を含むマスク部材とを有するレーザ加工装置。 - 【請求項12】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束内にその厚さが断続的に
変化するガラス系材料で構成された光学要素を含むマス
ク部材とを有するレーザ加工装置。 - 【請求項13】 レーザビームを出射するレーザ発振器
と、前記レーザビームが照射される被加工物と前記レー
ザ発振器との間であって前記レーザビームの光路中にお
いて、前記レーザビームの光束内にその表面に厚さの異
なる複数の薄膜を形成したガラス系材料で構成された光
学要素を含むマスク部材を有するレーザ加工装置。 - 【請求項14】 厚さの異なる複数の薄膜の厚さが連続
的に変化する請求項13記載のレーザ加工装置。
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---|---|---|---|
JP15476593A JP3509129B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | レーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15476593A JP3509129B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | レーザ加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079180A JPH079180A (ja) | 1995-01-13 |
JP3509129B2 true JP3509129B2 (ja) | 2004-03-22 |
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ID=15591409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15476593A Expired - Fee Related JP3509129B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | レーザ加工装置 |
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JP (1) | JP3509129B2 (ja) |
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-
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