JPH09207343A - レーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工方法

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JPH09207343A
JPH09207343A JP8126760A JP12676096A JPH09207343A JP H09207343 A JPH09207343 A JP H09207343A JP 8126760 A JP8126760 A JP 8126760A JP 12676096 A JP12676096 A JP 12676096A JP H09207343 A JPH09207343 A JP H09207343A
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JP
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mask
light
region
processing method
ink
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JP8126760A
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English (en)
Inventor
Kyoji Noda
恭司 野田
Shunichi Uchinami
俊一 打浪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/064Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms
    • B23K26/066Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms by using masks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y30/00Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
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    • B41J2/1632Manufacturing processes machining
    • B41J2/1634Manufacturing processes machining laser machining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/362Laser etching

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密部品の加工、例えばインクの吐出・印字
品質が良好なインクジェット用ノズル等を容易且つ短時
間で行うことができるレーザ加工方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 光が通過できる開口部と光が通過できな
い閉口部とを備えたマスク28に光源26から放出され
た光を入射させ、光がマスク28の開口部を通過する際
に発生する回折光を他の光と干渉させて加工対象物31
に加工光として入射させて、その加工光のエネルギーに
より加工対象物31にアブレーションを発生させて、そ
の加工対象物31を加工するという方法を用いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、インクジェット
プリンターに使用されるインクジェットヘッドノズルや
光学部材であるホログラム等の非常に高精度な加工を要
求される精密部品のレーザ加工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下インクジェットプリンタに使用され
るインクジェットヘッドノズルを例にとして従来の精密
部品のレーザ加工方法について説明する。
【0003】近年、パーソナルコンピュータの普及に伴
い、ハードコピー機としてインクジェットプリンターが
実用化されている。インクジェットプリンター用のイン
クジェットプリンターヘッド(以降、ヘッドと略称す
る)には、一般に抵抗加熱による加熱式、インク自体に
通電するインク通電式及びピエゾ素子等に電圧をかけて
変形させる圧電式がある。以下これらについて簡単に説
明する。
【0004】抵抗加熱による加熱式は、抵抗で構成され
たヒーターに通電してそれを加熱し、その熱によってヒ
ーター上に滞留しているインクを沸騰させてノズルから
インクを吐出し印字する方法である。これに対して、イ
ンク通電式はインクに直接電流を通して、インクを沸騰
させて、ノズルからインクを吐出させ印字する方法であ
る。また、圧電式は圧電セラミックに電圧を印加して機
械的振動を発生させることにより、ノズルからインクを
吐出し印字する方法である。
【0005】以上のヘッドには、インクの吐出印字特性
を良好な状態にするために、最適な形状を有するノズル
が必要である。
【0006】ここで、ノズルの形状について簡単に説明
する。ノズルには、一般的にインクを吐出するインク吐
出口を有するオリフィス部と、インクが通過する流路部
と、インクを供給する供給路部を備えており、ノズルの
形状は、インクの吐出特性を左右するため、色々な形状
や製造方法が特許として開示されている。例えば特開平
7−164175号公報に記載されているように、耐熱
性ポリイミド樹脂シートにエキシマレーザ加工によって
形成する方法(エキシマ加工ノズル)や、Niメッキに
よってメッキ形成する電鋳法がある。電鋳法によって製
造したノズルを電鋳ノズルと称している。またそのほか
に、スタンパー法によって形成するスタンパーノズルや
射出形成によって形成する射出ノズルなどが考えられて
いるが、実際に実用化されているノズルは、エキシマ加
工ノズルと電鋳ノズルである。
【0007】エキシマ加工ノズルをエキシマレーザ光に
よって加工製造する際には、従来はオリフィス用マス
ク、流路用マスク、供給路用マスクをそれぞれ別々に用
意して、流路部の加工工程、オリフィス部の加工工程及
び供給路部の加工工程をそれぞれに対応したマスクをエ
キシマレーザ加工装置に取り付け交換しながら製造を行
っていた。
【0008】更に、特開平7−164175号公報に開
示されているエキシマ加工ノズルの加工装置のようにノ
ズルを所定の形状に加工する際に用いるマスクに所定の
反射率(透過率)を有する反射膜(半透明膜)を設けて
光の透過率の高い部分と低い部分を形成する方法等が従
来から考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来より、エキシマ加
工ノズルをエキシマレーザ光によって加工製造する際に
は、オリフィス用マスク、流路用マスク、供給路用マス
クをそれぞれ別々に用意して、流路部の加工工程、オリ
フィス部の加工工程及び供給路部の加工工程をそれぞれ
に対応したマスクをエキシマレーザ加工装置に取り付け
交換しながら製造を行っていた。そのために、図17に
示すように加工の位置ズレが発生する場合があり、その
ためにインク吐出の印字位置ズレが発生したり、不吐出
状態になったりし、印字品質が不安定になる場合が発生
するという問題があった。
【0010】そこで、特開平7−164175号公報に
開示されているエキシマ加工ノズルの加工装置のように
ノズルを所定の形状に加工する際に用いるマスクに所定
の反射率(透過率)を有する反射膜(半透明膜)を設け
て光の透過率の高い部分と低い部分を形成する方法が考
案されているが、この方法においては、マスクが基板上
に形成された反射膜(半透明膜)を用いてビーム量を制
御するようにしていたので、複雑な加工を行う際には、
反射膜(半透明膜)を基板上に極めて精度良くしかも何
層も積層する必要があり、マスクの作製が極めて困難で
あった。また特に、エキシマレーザ加工方法は、一般に
良く知られているように、エキシマレーザ加工装置の結
像光学系である光学レンズでレーザビームを3分の1か
ら4分の1に縮小して絞り込むことでエキシマレーザ光
のエネルギー密度を3倍から4倍にすることでエキシマ
加工が可能となっているのである。即ち、エキシマ加工
は加工可能なエネルギー密度のしきい値があるため、こ
のしきい値以上のエネルギー密度がないとエキシマ加工
ができないため、一般にこのしきい値を越えるエネルギ
ー密度となるように結像光学系である光学レンズで約3
倍以上にエネルギー密度を高めてやる必要があり、また
4倍以上にエネルギー密度を高めると結像光学系である
光学レンズがエキシマレーザ光によって破損しやすくな
り光学レンズの寿命が非常に短くなるので、実際にはエ
キシマレーザ光のエネルギー密度を3倍から4倍にして
実用化されている。従って、反射膜(半透明膜)の透過
率を60%以下にしたときには、エキシマレーザ光のエ
ネルギー密度が60%以下になり、エネルギー密度不足
により、エキシマ加工が不可能となっていた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、例えば、インクの吐出・印字品質が良好なインクジ
ェット用ノズルを容易且つ短時間で製造することができ
るレーザ加工方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、光が通過できる開口部と光が通過できない閉口部と
を備えたマスクに光源から放出された光を入射させ、光
がマスクの開口部を通過する際に発生する回折光を他の
光と干渉させて加工対象物に加工光として入射させて、
その加工光のエネルギーにより加工対象物にアブレーシ
ョンを発生させて、その加工対象物を加工するという方
法を用いている。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、インク
を供給する供給路部と、インクが通過する流路部とイン
クを吐出するインク吐出口を有するオリフィス部とを備
えたノズルをマスクとレーザ光によって形成するレーザ
加工方法であって、マスクにスリットを設けていない完
全開口の第1の領域及びスリットを密に設けた第2の領
域とスリットを粗に設けた第3の領域をそれぞれ有し、
前記マスクを通過したエキシマレーザ光を基板に投射
し、前記基板上において前記第1の領域に対応する部分
に前記オリフィス部が形成され、前記第2の領域に対応
する部分に前記流路部が形成され、前記第3の領域に対
応する部分に前記供給路部が形成され、しかも前記オリ
フィスと前記流路部と前記供給路部を同時に形成するこ
とにより、非常に精度良く加工することができると共に
そのためのマスクの作製も容易になる。
【0014】請求項2に記載の発明は、インクを供給す
る供給路部と、インクが通過する流路部とインクを吐出
するインク吐出口を有するオリフィス部とを備えたノズ
ルをマスクとレーザ光によって形成するレーザ加工方法
であって、マスクにリング状スリットを設けた第1の領
域及びスリットを密に設けた第2の領域とスリットを粗
に設けた第3の領域をそれぞれ有し、前記マスクを通過
したエキシマレーザ光を基板に投射し、前記基板上にお
いて前記第1の領域に対応する部分に前記オリフィス部
が形成され、前記第2の領域に対応する部分に前記流路
部が形成され、前記第3の領域に対応する部分に前記供
給路部が形成され、しかも前記オリフィスと前記流路部
と前記供給路部を同時に形成することにより、非常に精
度良く加工することができると共にそのためのマスクの
作製も容易になる。
【0015】請求項3に記載の発明は、流路部及び供給
路部に形成される微細な溝部を同時に形成することによ
り、インクの流れによる脈流や乱流が抑制されインクの
流速を所定の速度に保つことができるので印字品質を向
上させることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、マスクのスリッ
ト閉口部の幅が30μm以下、好ましくは5μm以上〜
20μm以下としたことにより、精度の良い加工が可能
になる。
【0017】請求項5に記載の発明は、マスクのスリッ
ト開口部の幅が50μm以下、好ましくは5μm以上〜
30μm以下としたことにより、加工不能状態のない良
好な加工が可能になる。
【0018】請求項6に記載の発明は、マスクをCr、
Ag、Ti、Pt、Niの少なくとも一つを含む金属材
料で形成したことにより、ビームの照射によるスリット
の摩耗を最小限に抑えることができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、マスクを誘電体
材料で形成したことにより、ビームの照射によるスリッ
トの摩耗を最小限に抑えることができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、インクを供給す
る供給路部と、インクが通過する流路部とインクを吐出
するインク吐出口を有するオリフィス部とを備えたノズ
ルをマスクとレーザ光によって形成するレーザ加工方法
であって、マスクにモザイクを設けていない完全開口の
第1の領域及びモザイクを密に設けた第2の領域とモザ
イクを粗に設けた第3の領域をそれぞれ有し、前記マス
クを通過したエキシマレーザ光を基板に投射し、前記基
板上において前記第1の領域に対応する部分に前記オリ
フィス部が形成され、前記第2の領域に対応する部分に
前記流路部が形成され、前記第3の領域に対応する部分
に前記供給路部が形成され、しかも前記オリフィスと前
記流路部と前記供給路部を同時に形成することにより、
非常に精度良く加工することができると共にそのための
マスクの作製も容易になる。
【0021】請求項9に記載の発明は、インクを吐出す
るインク吐出口を有するオリフィス部と、インクが通過
する流路部と、インクを供給する供給路部を備えたノズ
ルで構成されたインクジェットヘッドであって、前記流
路部の底面及び前記供給路部の底面にインク供給方向に
沿って微細な溝部が形成して成るノズルで構成したイン
クジェットヘッドであり、インクの吐出・印字品質が良
好になる。
【0022】請求項10に記載の発明は、インクを吐出
するインク吐出口を有するオリフィス部と、インクが通
過する流路部と、インクを供給する供給路部を備えたノ
ズルで構成されたインクジェットヘッドを具備するイン
クジェットプリンターであって、前記流路部の底面及び
前記供給路部の底面にインク供給方向に沿って微細な溝
部が形成して成るノズルを具備したインクジェットプリ
ンターであり、インクの吐出・印字品質が良好になる。
【0023】請求項11に記載の発明は、インクを吐出
するインク吐出口を有するオリフィス部と、インクが通
過する流路部と、インクを供給する供給路部を備えたノ
ズルをマスクとエキシマレーザ光によって形成するエキ
シマレーザ加工装置であって、マスクにスリットを設け
ていない完全開口の第1の領域及びスリットを密に設け
た第2の領域及びスリットを粗に設けた第3の領域をそ
れぞれ有し、前記マスクを通過したエキシマレーザ光を
基板に投射し、前記基板上において前記第1の領域に対
応する部分に前記オリフィス部が形成され、前記第2の
領域に対応する部分に前記流路部が形成され、前記第3
の領域に対応する部分に前記供給路部が形成され、しか
も前記オリフィスと前記流路部と前記供給路部を同時に
形成することを可能にした非常に高性能なインクジェッ
トヘッドノズルを加工できるエキシマレーザ加工装置で
ある。
【0024】請求項12に記載の発明は、マスクとエキ
シマレーザ光によって形成するエキシマレーザ加工装置
であって、単位面積当たりの開口率が異なる2以上の領
域を有するマスクを使用し、前記マスクを通過したエキ
シマレーザ光を基板に投射し、前記基板上に2以上の異
なる領域が形成され、しかも2以上の深さ及び形状の異
なる領域を同時に形成することが可能なエキシマレーザ
加工装置であり、深さの異なる複雑な形状を一度に形成
することができる。
【0025】請求項13に記載の発明は、インクが通過
する流路部と、インクを吐出するインク吐出口を有する
オリフィス部とを備えたノズルをマスクとレーザ光によ
って形成するレーザ加工方法であって、マスクにスリッ
トを密に設けた第1の領域スリット及びスリットを粗に
設けた第2の領域をそれぞれ有し、前記マスクを透過し
たレーザ光を基板に投射し、前記基板上において前記第
1の領域に対応する部分に前記流路部が形成され、前記
第2の領域に対応する部分に前記オリフィスが形成さ
れ、しかも前記流路部と前記オリフィスを同時に形成す
ることにより、非常に精度良く加工することができると
ともにそのためのマスクの作成も容易になる。
【0026】請求項14に記載の発明は、流路部に形成
される溝部を同時に形成することにより、流路部におけ
る溝部の形成位置に狂いが生じることがほとんどない。
【0027】請求項15に記載の発明は、マスクの第一
の領域においてスリットの間隔を10μm以下としたこ
とにより、精度の良い加工が可能になる。
【0028】請求項16に記載の発明は、マスクのスリ
ットをCr,Ag,Ti,Ptの少なくとも一つを含む
金属材料で形成したことにより、ビームの照射によるス
リットの磨耗を最小限に抑えることができる。
【0029】請求項17に記載の発明は、マスクを誘電
体材料で形成したことにより、ビームの照射によるスリ
ットの摩耗を最小限に抑えることができる。
【0030】請求項19に記載の発明は、光が通過でき
る開口部と光が通過できない閉口部とを備えたマスクに
光源から放出された光を入射させ、光がマスクの開口部
を通過した光を加工対象物に加工光として入射させて、
加工光のエネルギーにより加工対象物を加工したことに
より、加工対象物を一枚のマスクを介した一回のビーム
照射で複雑の形状に加工することができる。
【0031】請求項21に記載の発明は、マスクにおけ
る開口部の形状と閉口部の形状とを加工対象物の加工形
状に応じて制御することにより、マスクを透過した加工
光のエネルギー分布を変化させて、加工対象物における
加工形状を最適化することにより、より精密な加工対象
物の加工が可能になる。
【0032】請求項22に記載の発明は、マスクにおけ
る開口部および閉口部をスリット状に形成したことによ
り、マスクの開口部と閉口部が形成しやすくなるととも
に、加工対象物上でのエネルギー密度分布の制御を行い
やすくなる。
【0033】請求項23に記載の発明は、マスクの開口
部の幅に対するマスクの閉口部の幅を制御することによ
り、マスクを透過した加工光のエネルギー分布を変化さ
せて、加工対象物における加工形状を最適化することに
より、良好に加工された精密部品を提供することができ
る。
【0034】請求項24に記載の発明は、マスクのスリ
ットの閉口部の幅を30μm以下、好ましくは5〜20
μmとしたことにより、加工光のエネルギー密度分布を
容易に制御することができる。
【0035】請求項25に記載の発明はマスクのスリッ
トの開口部の幅を50μm以下、好ましくは5〜30μ
mとしたことにより、加工光のエネルギー密度分布を容
易に制御することができる。
【0036】請求項26に記載の発明は、マスクをC
r、Ag、Ti、Pt、Niの少なくとも一つを含む金
属材料で形成したことにより、ビームの照射によるスリ
ットの摩耗を最小限に抑えることができる。
【0037】請求項27に記載の発明は、マスクのスリ
ットを誘電体材料で形成したことにより、ビームの照射
によるスリットの摩耗を最小限に抑えることができる。
【0038】請求項28に記載の発明は、マスクの閉口
部における開口部に面した端縁部の光の光軸方向の厚さ
を800〜2500Åとしたことにより、マスクの寿命
を長くすることができると共に加工対象物に入射する加
工光の特性を良好に保つことができる。
【0039】請求項29に記載の発明は、マスクと加工
対象物との間の距離(L1)を0.3≦L1≦2.0
(m)としたことにより、加工光の光学特性を良好に保
つことができる。
【0040】請求項30に記載の発明は、光源から放射
された光を開口部と閉口部を有するマスクに入射させ、
光がマスクの開口部を通過した光を加工対象物に加工光
として入射させて、加工光のエネルギーにより加工対象
物を加工するレーザ加工方法であって、マスクは、開口
部の形状と閉口部の形状とがそれぞれ異なっている第一
の領域および第二の領域を有し、マスクの第一の領域を
通過した加工光を加工対象物に投射することにより、加
工対象物上に第一の加工領域を形成し、マスクの第二の
領域を通過した加工光を加工対象物に投射することによ
り、加工対象物に第二の加工領域を形成することによ
り、加工対象物を一枚のマスクを介した一回のビーム照
射で複雑の形状に加工することができる。
【0041】請求項32に記載の発明は、光源から放射
された光を開口部と閉口部を有するマスクに入射させ、
光がマスクの開口部を通過する際に発生する回折光を他
の光と干渉させて加工対象物上に形成された薄膜に入射
させて、薄膜を加工するレーザ加工方法であって、マス
クは、開口部の形状と閉口部の形状とがそれぞれ異なっ
ている第一の領域および第二の領域を有し、マスクの第
一の領域を通過した加工光を薄膜に投射することによ
り、薄膜に第一の加工領域を形成し、マスクの第二の領
域を通過した光を薄膜に投射することにより、薄膜に第
二の加工領域を形成し、その後薄膜に形成された第一の
加工領域および第二の加工領域を加工対象物に転写する
ことにより、直接光を照射して加工を行うのに比べて、
薄膜はより低いエネルギーで加工できるので、マスクに
於ける開口比率を自由に設定することができるようにな
り、マスクの設計の自由度を増やすことができる。更に
加工時間も短くすることができ、かつ、加工精度も向上
させることができる。
【0042】請求項33に記載の発明は、薄膜に形成さ
れた第一の加工領域および第二の加工領域を加工対象物
に転写する際の転写方法として、イオンミリング、スパ
ッタリング、エッチングのいずれか1の方法を用いるこ
とにより、効率よく薄膜の除去および加工対象物の加工
を行うことができる。
【0043】請求項34に記載の発明は、薄膜を有機樹
脂膜で形成したことにより、加工時間を更に短縮するこ
とができる。
【0044】請求項35に記載の発明は、インクが通過
する流路部と、インクを吐出するインク吐出口を有する
オリフィス部とを備えたノズルをマスクと光によって形
成する光加工方法であって、マスクにスリットを密に設
けた第1の領域スリット及びスリットを粗に設けた第2
の領域をそれぞれ有し、マスクを透過した光を基板に投
射し、基板上において前記第1の領域に対応する部分に
流路部が形成すると同時に、第2の領域に対応する部分
にオリフィスが形成することにより、非常に精度良く加
工することができるとともにそのためのマスクの作成も
容易になる。
【0045】請求項36に記載の発明は、流路部に形成
される溝部を同時に形成することにより、流路部におけ
る溝部の形成位置に狂いが生じることがほとんどない。
【0046】請求項37に記載の発明は、マスクの第一
の領域においてスリットの閉口部の幅が30μm以下、
好ましくは5〜20μmとしたことにより、加工光のエ
ネルギー密度分布を容易に制御することができる。
【0047】請求項38に記載の発明は、マスクの第一
の領域においてスリットの開口部の幅が50μm以下、
好ましくは5〜30μmとしたことにより、加工光のエ
ネルギー密度分布を容易に制御することができる。
【0048】請求項39に記載の発明は、マスクをC
r,Ag,Ti,Ptの少なくとも一つを含む金属材料
で形成したことにより、ビームの照射によるスリットの
摩耗を最小限に抑えることができる。
【0049】請求項40に記載の発明は、マスクを誘電
体材料で形成したことにより、ビームの照射によるスリ
ットの摩耗を最小限に抑えることができる。
【0050】(実施の形態1)図22は本発明の一実施
の形態におけるレーザ加工方法の概略図である。
【0051】図22において、26は光源で、光源26
としては比較的直進性が高く、かつ、高いエネルギーを
有する光を用いることが、加工効率及び加工精度を向上
させることができるので好ましい。このような条件を満
たすものとしてレーザ光を用いることが好ましい。ここ
ではアブレーション加工が可能であり、従って高精度の
向上が見込まれるエキシマレーザ(波長約248nm)
を用いている。なおレーザ光の他にも高い直進性と高い
エネルギーを有した光として、シンクロトロン放射光等
を用いても良い。この場合には更に高精度な加工を短時
間に行うことが可能になる。
【0052】そして光源26から出射されたビーム27
はマスク28、反射鏡29及び結像光学系30を介して
加工対象物31に入射する。ここで、結像光学系30は
ビーム27を縮小するための光学レンズであり、縮小率
は一般的に3分の1から4分の1で使用される。以下特
にマスク28について説明する。
【0053】図23は、本発明の一実施の形態における
マスクの上面図で、図24は本発明の一実施の形態にお
ける加工対象物の加工後の断面図である。図23におい
て、マスク28は、基板28aと基板28aの上にパタ
ーンニングされたスリット28bから構成されている。
基板28aはスリット28bが形成される面およびその
対面が平行な平板であることが、透過する光の光軸にず
れを生じさせないので好ましい。更に基板28aをレー
ザ光の透過率が非常に高い材料で形成することが、レー
ザ光のエネルギーを減衰させないので好ましい。このよ
うな材料の中でもレーザ光をほぼ100%透過し、従っ
て光のエネルギーがほとんど減衰しない石英硝子を用い
ることが好ましい。更に石英硝子のなかでもコスト面に
優れた合成石英硝子を用いることが、製造コストの低減
が可能になるので好ましい。
【0054】更にスリット28bは入射してきた光に対
して、その光のスリット28bへの入射部位によって、
光の透過量が任意に設定できるように形成されている。
ここで基板28a上に形成されるスリット28bの幅
は、その部分に対応する加工対象物31の加工形状に対
応するように決定されることが好ましい。即ちスリット
28bを構成する開口部28c(White)の面積と
閉口部28d(Black)の面積の比やそれぞれのス
リット幅等を任意に調整することにより、加工対象物3
1に到達する光のエネルギーを任意に制御することがで
き、従って加工対象物31の加工形状を任意に設定する
ことが可能となるので好ましい。
【0055】例えば図23に示したマスク28の場合、
開口部28cの割合に比べて閉口部28dの割合を低く
した低密度領域28eと、開口部28cの割合に比べて
閉口部28dの割合を高くした高密度領域28fと開口
部28cを形成せずに全面をマスクした領域28gとで
マスク28のスリット28bを構成している。そしてこ
のマスク28を通過したビーム27により、加工対象物
31は、低密度領域28eに対応する加工領域31a
と、高密度領域28fに対応する加工領域31bと、領
域28gに対応する加工領域31cを備えた図24に示
すような断面形状に加工される。
【0056】またスリット28bを構成する材料として
は、レーザ光に対して高い耐久性を有しているCr、A
g、Ti、Pt、Niの少なくとも一つを含む金属材料
の薄膜や、高屈折率を有する誘電体材料と低屈折率を有
する誘電体材料とを交互に積層して形成されている誘電
体膜を用いることが、スリット28bのビーム照射によ
る減膜を最小限に抑制でき、マスク28の寿命を延ばす
ことができるので好ましい。特に金属薄膜ではCr膜を
用いることが、スリット28bを容易に精度良く作製す
ることができる。従って加工対象物31の加工精度も向
上するので好ましい材料である。また、誘電体膜はマス
ク部分に入射してきた光をほぼ完全に100%反射で
き、従ってレーザ照射による減膜がほとんど発生しない
ので好ましい。この中でも特にTiO2とSiO2を組み
合わせた誘電体膜は、膜応力の発生方向が互いに打ち消
し合う方向なので、温度変化等の外部環境の変化が起こ
っても膜の変形がほとんど起こらないので好ましい材料
である。
【0057】またスリット28aの閉口部28dの膜厚
は800Å〜2500Åの範囲であることが好ましい。
膜厚が800Åよりも薄い場合、レーザ照射による減膜
等の経時変化により、マスク28の寿命が非常に短くな
ってしまう。また膜厚が2500Åよりも厚い場合、膜
の開口部に面した端面部での光の反射等の発生により、
加工光が乱れてしまい、加工精度が低下する可能性があ
るからである。即ち、800Å〜2500Åの範囲にお
いては、マスク28の寿命を長くすることができると共
に加工光に発生する乱れを抑制することができるので、
マスク交換の回数が少なくてすむと共に加工精度を良好
に維持することができる。またこの範囲の中でも、12
00〜2000Åの範囲が上述した特性に特に優れてい
るので好ましい範囲である。
【0058】なおスリット28bの形成方法としては、
金属材料を用いた場合には、基板28a上に蒸着やスパ
ッタリング等の方法で金属膜を所定の膜厚に形成した後
に、電子ビームを用いてスリット28bの開口部28c
のパターンを描画するという方法を用いている。この方
法により、非常に精密なスリット28bの加工が可能に
なるので、加工対象物31も非常に精度良く加工するこ
とができる。
【0059】このような構成のマスク28を加工用のマ
スクとして用いることにより、光源26からの照射され
る光のうち、マスク28を透過して加工対象物31に到
達する光の量を場所によって任意に変化させることがで
きるので、一つのマスクを用いた一回のビーム照射で任
意の形状に加工することができる。
【0060】また、従来に考案されたマスク形成方法と
して基板上に形成する反射膜(半透過膜)の膜厚を制御
することにより膜を透過する光の透過量を制御するとい
う方法と比べると、スリットを用いる方法ではスリット
の幅を制御するだけで、スリットの厚さは制御しなくて
よいので、マスクの作製が容易である。更にビーム7の
照射によりマスク28の膜厚が減少していっても、従来
の方法とは異なり、スリット28bを形成している薄膜
がほぼ100%反射している限り、ないしはレーザ光の
エネルギー密度が加工できない程度の透過率(例えば、
透過率が60%以下)になるまでは、加工対象物31の
全体形状にはほとんど影響を及ぼさないので、マスクの
寿命を長くすることができる。
【0061】本実施の形態においては、マスク28の開
口部と閉口部はスリット状に形成していたが、その理由
は他の形状に比べて形成しやすく、加工対象物上でのエ
ネルギー密度分布の制御を行いやすいからである。
【0062】なおマスク28の開口部と閉口部はモザイ
ク状にしても良い。次に本発明の一実施の形態における
レーザ加工の原理について説明する。光源26から出射
されたレーザ光は、所定のスリット28bの開口部28
cを通過する際に発生する光の回折、また加工対象物3
1に入射するまでの間に発生する光の拡散さらにはそれ
らの光の干渉等により、スリット28bの開口部28c
を透過した直後の光のエネルギー密度分布とは異なるエ
ネルギー密度分布を有した状態で加工対象物31上に到
達するを推測される。この回折、拡散および干渉の状態
は、スリット28bの開口部28cの幅と閉口部28d
の幅を変化させることにより、任意に制御することが可
能である。従って、スリット28bの開口部28cの幅
と閉口部28dの幅を変化させることにより、スリット
28bを通過した光のエネルギー密度分布を加工対象物
の加工形状に対応したエネルギー密度分布とすることが
可能となるのである。このときマスク28と加工対象物
31との間の距離L1は、0.3≦L1≦2.0(m)
であることが好ましい。L1が0.3mより短いと、マ
スク28を通過した後に設けられている結像光学系30
は、加工対象物31に対して極めて短い焦点距離で所定
のエネルギー密度分布を有する像を結ばなければいけな
くなる。このような結像光学系30においては、大きな
収差が発生する可能性が高く、これにより加工対象物3
1上に形成される像がぼやけてしまう、即ちエネルギー
密度分布が所定の分布でなくなり、加工対象物31が所
定の形状に加工されない可能性が高くなってしまう。
【0063】またL1が2.0mよりも大きくなると、
回折および干渉の状態をスリット28bの開口部28c
の幅およびスリット28の閉口部28dの幅を変化させ
ることで制御することが難しくなり、従って加工対象物
31上で所定のエネルギー密度分布を形成することが困
難となるので、加工対象物31を加工後の形状に大きな
誤差を生じてしまう可能性が高くなる。
【0064】これに対して0.3≦L1≦2.0(m)
の範囲内にあれば、上述したような問題は発生せず、極
めて精密な加工を行えるので好ましい。この範囲内にお
いても、0.8≦L1≦1.5(m)の範囲であれば、
特に精密な加工を行うことができる。
【0065】(実施の形態2)以下本発明の一実施の形
態におけるレーザ加工方法をインクジェトヘッドノズル
に適用した場合について図を参照しながら説明する。
【0066】図1は本発明の一実施の形態におけるイン
クジェットヘッドノズル及び本発明の一実施の形態にお
けるインクジェトヘッドの要部斜視図、図2は本発明の
一実施の形態におけるインクジェトヘッドノズル及び本
発明の一実施の形態におけるインクジェトヘッドの断面
図である。図1及び図2において、インクジェトヘッド
ノズル1(以下単にノズル1と称す)は上部ノズル基板
1a及び下部ノズル基板1bを張り合わせることにより
形成されるインクの供給路部2、インクを吐出するイン
ク吐出口を有するオリフィス部3及び供給路部2とオリ
フィス部3を連結するインクの流路部4からなってい
る。供給路部2はインクタンク(図示せず)から供給さ
れるインクを流す通路であり、その断面はインク供給方
向5に沿って流路部4の近くから狭くしておくことが好
ましい。なぜならばこのような構成はインクの圧力を高
くすることができ、更にインクの流速を調整する働きを
有しているかである。更に供給路部2及び流路部4のイ
ンクに接する面には供給方向に沿って微細な溝部2a及
び4aを設けることでインクの流れによる脈流や乱流が
抑制できるためインクの流速を所定の速度に保つことが
できるので印字品質を向上させることができる。
【0067】インクの供給路部2から流路部4を介して
オリフィス部3に到達したインクはまず圧力室3aに入
る。圧力室3aは流れてきたインクの圧力を適正な値に
調整するインク溜まりの役割を有していると共にその底
部の基板上にはインクに通電してインクを沸騰させる電
極3bが形成されている。3cはオリフィスで、オリフ
ィス3cは媒体(図示せず)に対してインクを吐出する
インク吐出口3dを有している。そしてオリフィス3c
の電極3bに平行な断面における形状はインク吐出口3
dに近づくにつれて漸減するように形成されていること
が、インクの吐出量の制御やインクの吐出方向の制御を
容易に行えるので好ましい。
【0068】圧力室3aに入ってきたインクは、電極3
b間に流される所定の電流によりエネルギーを得て沸騰
し、これにより圧力室3a内部に気泡が発生する。この
気泡により圧力室3a内部の体積は増大し、気泡に押し
のけられたインクは断面積が漸減しているオリフィス3
cにより速度と直進性を増し、インク吐出口3dより媒
体に向けて吐出されて、情報の記録を行う。
【0069】以上説明してきた構造を有するレーザ加工
方法について図を参照しながら説明する。
【0070】図3は本発明の一実施の形態におけるレー
ザ加工方法の概略図である。図3において、6は光源
で、光源6としては直進性が高く、かつ、高エネルギー
のビームを用いることが、加工効率及び加工精度を向上
させることができるので好ましい。このような条件を満
たすものとしてレーザ光を用いることが好ましい。ここ
ではエキシマレーザを用いている。
【0071】そして光源6から出射されたビーム7はマ
スク8、反射鏡9及び結像光学系10を介して基板シー
ト11に入射する。ここで、結像光学系10はビーム7
を縮小するための光学レンズであり、縮小率は一般的に
3分の1から4分の1で使用される。以下特にマスク8
及び基板シート11について説明する。
【0072】図4及び図5は、本発明の一実施の形態に
おけるマスクの図である。図4において、8はマスク
で、マスク8は基板8a上にノズル1の供給路部2用の
供給路部パターン8b及び流路部4用の流路部パターン
8c及びオリフィス部3用のオリフィス部パターン8d
をスリットの複合構成によってパターニングして形成し
てある。ここで基板8aとしてはレーザ光をほぼ100
%透過する合成石英硝子が好ましい。また圧力室3aの
形状を大きくする場合は、図5に示すようにオリフィス
部3用としてリング状スリットパターン8eを設けるこ
とも可能である。
【0073】更に供給路部パターン8b及び流路部パタ
ーン8cは入射してきた光に対してその光の入射部位に
よって光の通過量が任意に設定できるようにスリットが
形成されている。ここで基板8a上に形成されるスリッ
トの幅はスリットを構成する開口部8f(White)
の面積と閉口部8g(Black)の面積の比を調整す
ることにより基板シート11上に到達する光の量を任意
に制御し、供給路部2の深さや流路部4の深さを任意に
設定することが可能となるので好ましい。すなわち、レ
ーザ光は所定のスリットの開口部8fを通過後に光の回
折や干渉により若干の広がりを呈して基板シート11上
に到達するために、スリットの開口部8fの幅と閉口部
8gの幅を任意に制御することにより、供給路部2の深
さや流路部4の深さを任意に設定することが可能となる
のである。ここで、例えば、レーザ光が半透明膜を透過
するような場合はエネルギー密度が透過率に対応して減
衰するのであるが、本発明の一実施の形態に示すところ
の所定のスリットの開口部8fを通過した部分のレーザ
光はエネルギー密度の減衰は無く、ほぼ100%のエネ
ルギー密度を保持している。また更にオリフィス部3用
のパターンにリング状スリットパターン8eを設けると
圧力室3aの体積を任意に設定することも可能となる。
【0074】このような構成のマスク8を加工用のマス
クとして用いることにより、スリットの幅を任意に変化
させて光源6からの光の通過量を場所によって変化させ
ることができるので、ノズル1における供給路部2、オ
リフィス部3及び流路部4を、一つのマスクを用いて、
一度に1種類のビームの照射で任意の深さ及び形状に加
工することができる。また、従来に考案されたマスク形
成方法として基板上に形成する反射膜(半透過膜)の膜
厚を制御することにより膜を透過する光の透過量を制御
するという方法と比べると、スリットを用いる方法では
スリットの幅を制御するだけで、スリットの厚さは制御
しなくてよいので、マスクの作製が容易である。更にビ
ーム7の照射によりマスク8の膜厚が減少していって
も、従来の方法とは異なり、マスクのパターンを形成し
ている薄膜がほぼ100%反射している限り、ないしは
レーザ光のエネルギー密度が加工できない程度の透過率
(例えば、透過率が60%以下)までは、加工したノズ
ル1の全体形状には全く影響を及ぼさないので、マスク
の寿命を長くすることができる。
【0075】次に基板シート11の加工について図を参
照しながら説明する。マスク8で所定のマスク形状を通
過したビーム7は反射鏡9を経て結像光学系10に入射
する。この結像光学系10で所定の大きさまで絞り込ま
れたビーム7は、基板シート11に所定の形状に結像さ
れる。
【0076】図6〜9は本発明の一実施の形態における
基板シート11の加工の様子を示した図である。基板シ
ート11はノズル上部基板1aとなるもので、その材質
としてはポリイミドを使用しているが、一般にポリイミ
ドないしはポリエーテルサルフォン等の高分子材料を用
いることが好ましい。この基板シート11はビーム7を
照射する前は、図6に示すようにポリイミドで形成され
た平行平面板である。そしてビーム7を所定の位置に照
射し始めると、基板シート11は、入射してくるビーム
の通過量に応じた形状に加工形成されていく。本実施の
形態に示すノズル1を形成するために照射されるビーム
7では、基板シート11を貫通させる必要のあるオリフ
ィス部3となる部分でのビーム通過量が最も高く、次に
深く加工する必要のある供給路部2、あまり深く加工す
る必要のない流路部4の順にビーム7の通過量は低下し
ていくように設定されているので、基板シート11は図
7、図8に示すようにビーム7により除々に削られてい
き、最終的に基板シート11には、図9に示すように貫
通したインク吐出口3dを有するオリフィス部3、イン
ク供給方向5に沿って複数の微細な溝部2aが形成され
た供給路部2及び供給路部2とオリフィス部3とをつな
ぎ、且つ、複数の微細な溝部4aが形成された流路部4
が形成される。
【0077】また基板シートに対するビーム7の照射の
概略図を図10に示した。図10に示すようにマスク8
に形成されたスリット(特に供給路部2及び流路部4に
対応する部分)によって供給路部2に微細な溝部2a
が、更に流路部4(図示せず)に微細な溝部4a(図示
せず)が非常に容易に形成されることが判る。
【0078】以上示してきた方法でインクジェットヘッ
ドノズルを作成することにより、その供給路部2、オリ
フィス部3及び流路部4を、一つのマスクを用いて、一
度に1種類のビームの照射で任意の形状に加工すること
ができるので、複数のマスクを交換しながらノズルの加
工を行う必要もなく、また、加工と同時に微細な溝部2
a及び4aの形状も可能となり、従って製造工程を削
減、製造時間の短縮が可能になり、製造コストを大幅に
低下させることができる。
【0079】次に図11は、マスク8上の閉口部8gの
幅を30μmとし開口部8fの幅を5〜100μmの時
で図4に示すマスクについてそのマスク開口率(所定の
形状における全マスクの面積に対する開口部8fの割
合)に対して開口率100%を基準としたときのそのマ
スク開口率における加工量(加工深さ)をパーセント表
示した図である。図11から判るようにマスクの開口率
と加工量は、マスク開口率が極端に低い場合を除いて、
ほぼ線形な関係にあることが判る。
【0080】さらにマスク8上に形成されるスリットの
幅による加工状態の変化を調べた。その手法としては、
まず開口部8fのスリット幅を30μmとし、閉口部8
gのスリット幅を1〜60μmに変化させた複数のマス
ク8を用意する。そしてそれぞれのマスクを用いてポリ
イミドで構成された基板シート11をレーザを用いて深
さ50μmまで加工する。この加工された基板シートの
加工溝の高さをそれぞれの基板に対して検査した。
【0081】図12は本発明の一実施の形態における閉
口部に対する加工溝の高さを示す図である。この結果か
ら明らかなように加工溝の高さはマスク8上の閉口部8
gの幅が30μmを境として急激に変化している。即ち
閉口部8gの幅が30μm以下のときは加工不良の高さ
は非常に緩やかにしか増加しないのに比べて、閉口部8
gの幅が30μmよりも広くなると加工溝の高さは急激
に増加するようになる。従って本実施の形態において
は、マスク8における閉口部8gの幅を30μm以下と
することが好ましい。ところで、インクの流れを脈流や
乱流を抑制して所定の速度に制御するには微細な溝形状
が必要であり、そのために加工溝の高さは0.1〜1.
0μm程度あった方が良い。従って、マスク8における
閉口部8gの幅を5以上〜20μm以下とすることがよ
り好ましい。
【0082】次に、閉口部8gのスリット幅を5μm、
10μm、20μmとし、開口部8fのスリット幅を1
〜60μmに変化させた複数のマスク8を用意した。そ
してそれぞれのマスクを用いてポリイミドで構成された
基板シート11をレーザを用いて深さを調べた。図13
は本発明の一実施の形態における開口部に対する加工量
を示す図である。図13から判るようにマスクの開口部
8fが5μm以下になると正常な加工ができにくくなっ
てくる。これはレーザ光が減衰して加工エネルギーが弱
くなったためと考えられる。従って、マスクの開口部8
fは5μm以上であることが好ましい。また、マスクの
開口部8fが50μm以上になるとスリットが存在しな
いときと同じ加工深さとなるためスリットの効果が無く
なる。従って、スリットの効果を得るためには少なくと
も50μm以下にする必要があり、加工溝の高さを所定
の高さに精度良く加工するには30μm以下が好まし
い。従って、マスク8における開口部8fの幅を5以上
〜30μm以下とすることがより好ましい。
【0083】更に本発明の一実施の形態と従来例とのイ
ンク吐出位置ズレ量について度数分布の比較を図14及
び図15に示す。尚、図14は、オリフィス用マスク、
流路用マスク、供給路用マスクをそれぞれ別々に用意し
て、流路部の加工工程、オリフィス部の加工工程及び供
給路部の加工工程をそれぞれに対応したマスクをレーザ
加工装置に取り付け交換しながら製造を行っていた従来
のマスクを用いた場合の吐出位置のズレ量の度数分布図
であり、図15は本発明の一実施の形態における吐出位
置のズレ量の度数分布図である。すなわち、インク吐出
位置ズレを調査するために、本発明の一実施の形態のイ
ンクジェットヘッドノズルを使用したインクジェットヘ
ッドを作製し、このインクジェットヘッドを具備したイ
ンクジェットプリンターを製造し、また従来例のインク
ジェットヘッドノズルを使用したインクジェットヘッド
を作製し、このインクジェットヘッドを具備したインク
ジェットプリンターを製造し印字品質の比較調査を行っ
た。
【0084】図14と図15の比較より明らかなよう
に、本実施の形態におけるマスク8を用いる方が、イン
ク吐出位置のズレが非常に少ないことが判る。このこと
はマスク8は、一度の加工によって、複雑な形状で、か
つ、深さの異なるオリフィス部3、供給路部2及び流路
部4を形成できるために、オリフィス3cの中心と圧力
室3aの中心の位置がズレることはほとんどない。従っ
て、オリフィス3cの中心と圧力室3aの中心の位置ズ
レが原因であるようなインク吐出位置ズレはほとんど発
生しないのである。このようにすることによりノズル1
の加工精度を良好に保つことができるので、吐出される
インクの量も規定通りに制御することができる。従って
非常に良好な印字品質を持つインクジェット記録装置の
ノズル1を非常に容易かつ短時間で作成することができ
る。
【0085】即ち、流路部4の底面及び供給路部2の底
面にインク供給方向に沿って微細な溝部4a及び2aが
形成してあるインクジェットヘッドノズルを用いたイン
クジェットヘッドを具備するところの本発明の一実施の
形態であるインクジェットプリンターは、明らかにイン
ク吐出位置のズレが非常に少ないことが判り、印字品質
が非常に良いことが判明した。
【0086】尚、上記本発明の実施の形態においてはス
リット状のマスクを用いたが、同様の効果はモザイク状
のマスクを工夫して開口部及び閉口部を調整すれば可能
である。図16は本発明の一実施の形態におけるマスク
の図である。即ち、図16に示すように開口部及び閉口
部の開口率を調整したモザイク状のマスクを作成すれ
ば、スリット状のマスク8と同様な効果が得られること
は容易に理解できることである。
【0087】また、上記に説明したように、本発明の一
実施の形態であるレーザ加工装置は、オリフィス部3、
流路部4及び供給路部2を構成するノズルをスリット状
のマスクとレーザ光によって形成するレーザ加工装置で
あり、スリット状パターンを複合構成したマスク8を通
過したレーザ光を基板シート11に投射し、基板シート
11上にオリフィス部3、流路部4及び供給路部2を形
成し、しかもオリフィス部3と流路部4と供給路部2を
同時に形成することができるレーザ加工装置である。
【0088】(実施の形態3)次に本発明の一実施の形
態におけるレーザ加工方法をホログラムの形成に用いた
場合の一実施の形態について説明する。
【0089】本来ホログラムは鋸の歯状に、連続した斜
面が形成されているのが、回折効率を向上させる上で最
も好ましい構成であるが、この構成は加工することが大
変難しく、実際には階段状の断面を有するものを、複数
回のエッチング工程を経て形成する方法が一般に用いら
れている。従って製造工程が多く、かつ製造にかかる時
間も非常に長かった。
【0090】図19は本発明の一実施の形態におけるマ
スクの正面図および断面図である。図19において、ホ
ログラム加工用マスク14は基板14aと基板14a上
に形成されたホログラム用スリット14bとから形成さ
れている。このホログラム用スリット14bは形成する
ホログラムの形状に合わせて選択されるものであり、本
実施の形態では円形のホログラムを形成しているので同
心円上に形成されている。ここで図に示す白い部分は開
口部で、黒い部分は閉口部である。
【0091】このような構成を有するホログラム加工用
マスク14を、図22に示すマスク28の位置に載置
し、更に加工対象物31の位置にホログラムが形成され
る光学ガラス基板12を載置して、光源26から照射さ
れた光をホログラム加工用マスク14を介して光学ガラ
ス基板12に投射する。マスク28を透過する際にビー
ム27は、透過する場所のスリットの間隔に応じて異な
るエネルギーの分布を有するようなるので、この異なる
エネルギー分布を有するビームによって、光学基板ガラ
ス12を所定の加工深さを有するように加工することが
できる。このようにして加工された光学ガラス基板12
の様子を図21に示した。図21は本発明の一実施の形
態における加工後の光学ガラス基板の斜視図である。図
21に示したように、このホログラム加工用マスク14
を使用して加工された光学ガラス基板12の表面には非
常にきれいな鋸歯状の斜面が形成されていることがわか
る。このように本実施の形態によると、従来困難であっ
た理想的な鋸歯形状を有するホログラムの作製が非常に
容易に、しかも短時間で行うことができる。
【0092】(実施の形態4)次に更に好ましいホログ
ラムの形成について説明する。図18は本発明の一実施
の形態における加工対象物の斜視図である。図18にお
いて12はホログラムが形成される光学ガラス基板で、
13は光学ガラス基板12上に形成された薄膜13であ
る。ここで薄膜13としては、有機樹脂膜を用いること
がレーザ光の照射による薄膜の加工精度、加工スピード
のいずれにも優れているのでこのましい。本実施の形態
においては薄膜13は厚さが2〜4μm程度のノボラッ
ク系若しくはキノンジアアジト化合物等から形成された
レジストを160〜180°程度で硬化させたものを用
いている。なお薄膜13としてはこれら以外にもポリイ
ミド等の他の有機樹脂膜でもよい。
【0093】そして実施の形態3で示したように、ホロ
グラム加工用マスク14を介してレーザ加工を実施す
る。図20は本発明の一実施の形態における薄膜にホロ
グラムパターンを形成した様子を示す図である。ここで
はホログラム加工用マスク14を介して照射されるビー
ムは薄膜13を加工することになる。そして図20に示
すように薄膜13に完全にホログラムパターン15が形
成された後にビームの照射をいったん終了し、その後変
わって、イオンミリング装置によって、前記のホログラ
ムパターンを薄膜13上に形成したものをミーリングす
ることにより、全体を一様に加工することができるの
で、薄膜13が完全に除去されるまでミーリングするこ
とで、図21に示すようにホログラムパターン16を光
学ガラス基板12上に転写することができる。
【0094】このような方法を用いて加工を行うことに
より、ガラスに直接レーザ光を照射して加工を行うのに
比べて、より低いエネルギーでホログラムパターン15
を形成できるので、マスクに於ける開口比率を自由に設
定することができるようになり、マスクの設計の自由度
を増やすことができる。更に加工時間も短くすることが
でき、かつ、加工精度も向上させることができる。
【0095】なお本実施の形態においては、薄膜13上
に形成されたホログラムパターン15を光学ガラス基板
12上に転写する方法として、イオンミリングを用いて
いたが、この他にもウェットエッチング、ドライエッチ
ング、スパッタリング等の方法のうちのいずれか1を用
いれば良い。このような方法を用いることで、より効率
よく光学ガラス基板12へのホログラムパターン16の
形成が可能になる。
【0096】
【発明の効果】本発明によると、光が通過できる開口部
と光が通過できない閉口部とを備えたマスクに光源から
放出された光を入射させ、光が前記マスクの開口部を通
過する際に発生する回折光を他の光と干渉させて加工対
象物に加工光として入射させて、前記加工光のエネルギ
ーにより前記加工対象物を加工することにより、加工対
象物を一枚のマスクを介した一回のビーム照射で複雑の
形状に加工することができる。さらに加工対象物の加工
を非常に精度良く行うことができると共にそのためのマ
スクの作製も容易になるので、非常に優れた精密部品の
製造方法を提供できるとともに製造コストも低減でき
る。
【0097】またマスクのスリットの閉口部の幅を30
μm以下としたことにより、精度の良い加工が可能にな
るので、高度な加工精度を要求される精密部品を非常に
容易かつ短時間で作製することができる。
【0098】更にマスクのスリットの開口部の幅を50
μm以下としたことにより、精度の良い加工が可能にな
るので、高度な加工精度を要求される精密部品を非常に
容易かつ短時間で作製することができる。
【0099】そしてマスクのスリットをCr、Ag、T
i、Pt、Niの少なくとも一つを含む金属材料若しく
は誘電体材料で形成したことにより、ビームの照射によ
るスリットの磨耗を最小限に抑えることができるので、
マスクの耐久性を向上させることができる。
【0100】さらにインクジェットヘッドの製造に利用
した場合には、供給路部および流路部に形成される微細
な溝部を同時に形成することにより、供給路部および流
路部における微細な溝部の形成位置に狂いがほとんど生
じないので、インクの流れを整え、インクの流速を所定
の速度に保つことができるので、印字品質を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインクジェトヘ
ッドノズル及び本発明の一実施の形態におけるインクジ
ェトヘッドの要部斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるインクジェトヘ
ッドノズル及び本発明の一実施の形態におけるインクジ
ェトヘッドの断面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるレーザ加工方法
の概略図
【図4】本発明の一実施の形態におけるマスクの図
【図5】本発明の一実施の形態におけるマスクの図
【図6】本発明の一実施の形態における基板シートの加
工の様子を示した図
【図7】本発明の一実施の形態における基板シートの加
工の様子を示した図
【図8】本発明の一実施の形態における基板シートの加
工の様子を示した図
【図9】本発明の一実施の形態における基板シートの加
工の様子を示した図
【図10】本発明の一実施の形態における基板シートに
照射されるビームの様子を示した概略図
【図11】本発明の一実施の形態におけるマスク開口率
に対する加工量を示す図
【図12】本発明の一実施の形態における閉口部に対す
る加工溝の高さを示す図
【図13】本発明の一実施の形態における開口部に対す
る加工量を示す図
【図14】従来のマスクを用いた場合の吐出位置のズレ
量の度数分布図
【図15】本発明の一実施の形態における吐出位置のズ
レ量の度数分布図
【図16】本発明の一実施の形態におけるマスクの図
【図17】従来のマスクを用いた場合の加工位置のズレ
の図
【図18】本発明の一実施の形態における加工対象物の
斜視図
【図19】本発明の一実施の形態におけるマスクの正面
図および断面図
【図20】本発明の一実施の形態における薄膜にホログ
ラムパターンを形成した様子を示す図
【図21】本発明の一実施の形態における加工後の光学
ガラス基板の斜視図
【図22】本発明の一実施の形態におけるレーザ加工方
法の概略図
【図23】本発明の一実施の形態におけるマスクの上面
【図24】本発明の一実施の形態における加工対象物の
加工後の断面図
【符号の説明】
1 インクジェットヘッドノズル 1a 上部ノズル基板 1b 下部ノズル基板 2 供給路部 2a 溝部 3 オリフィス部 3a 圧力室 3b 電極 3c オリフィス 3d インク吐出口 4 流路部 4a 溝部 5 インク供給方向 6 光源 7 ビーム 8 マスク 8a 基板 8b 供給路部パターン 8c 流路部パターン 8d オリフィス部パターン 8e リング状スリットパターン 8f 開口部 8g 閉口部 9 反射鏡 10 結像光学系 11 基板シート 12 光学ガラス基板 13 薄膜 14 ホログラム加工用マスク 15,16 ホログラムパターン 26 光源 27 ビーム 28 マスク 28a 基板 28b スリット 28c 開口部 28d 閉口部 28e 低密度領域 28f 高密度領域 29 反射鏡 30 結像光学系 31 加工対象物

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出するインク吐出口を有するオ
    リフィス部と、インクが通過する流路部と、インクを供
    給する供給路部を備えたノズルをマスクとエキシマレー
    ザ光によって形成するレーザ加工方法であって、マスク
    にスリットを設けていない完全開口の第1の領域及びス
    リットを密に設けた第2の領域及びスリットを粗に設け
    た第3の領域をそれぞれ有し、前記マスクを通過したエ
    キシマレーザ光を基板に投射し、前記基板上において前
    記第1の領域に対応する部分に前記オリフィス部が形成
    され、前記第2の領域に対応する部分に前記流路部が形
    成され、前記第3の領域に対応する部分に前記供給路部
    が形成され、しかも前記オリフィスと前記流路部と前記
    供給路部を同時に形成することを特徴とするレーザ加工
    方法。
  2. 【請求項2】インクを吐出するインク吐出口を有するオ
    リフィス部と、インクが通過する流路部と、インクを供
    給する供給路部を備えたノズルをマスクとエキシマレー
    ザ光によって形成するレーザ加工方法であって、マスク
    にリング状スリットを設けた第1の領域及びスリットを
    密に設けた第2の領域及びスリットを粗に設けた第3の
    領域をそれぞれ有し、前記マスクを通過したエキシマレ
    ーザ光を基板に投射し、前記基板上において前記第1の
    領域に対応する部分に前記オリフィス部が形成され、前
    記第2の領域に対応する部分に前記流路部が形成され、
    前記第3の領域に対応する部分に前記供給路部が形成さ
    れ、しかも前記オリフィスと前記流路部と前記供給路部
    を同時に形成することを特徴とするレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】流路部及び供給路部に形成される微細な溝
    部を同時に形成することを特徴とする請求項1,2いず
    れか1記載のレーザ加工方法。
  4. 【請求項4】マスクのスリットの閉口部の幅が30μm
    以下、好ましくは5μm以上〜20μm以下としたこと
    を特徴とする請求項1,2いずれか1記載のレーザ加工
    方法。
  5. 【請求項5】マスクのスリットの開口部の幅が50μm
    以下、好ましくは5μm以上〜30μm以下としたこと
    を特徴とする請求項1,2いずれか1記載のレーザ加工
    方法。
  6. 【請求項6】マスクをCr、Ag、Ti、Pt、Niの
    少なくとも一つを含む金属材料で形成したことを特徴と
    する請求項1〜5いずれか1記載のレーザ方法。
  7. 【請求項7】マスクを誘電体材料で形成したことを特徴
    とする請求項1〜5いずれか1記載のレーザ加工方法。
  8. 【請求項8】インクを吐出するインク吐出口を有するオ
    リフィス部と、インクが通過する流路部と、インクを供
    給する供給路部を備えたノズルをマスクとレーザ光によ
    って形成するレーザ加工方法であって、マスクにモザイ
    クを設けていない完全開口の第1の領域及びモザイクを
    密に設けた第2の領域及びモザイクを粗に設けた第3の
    領域をそれぞれ有し、前記マスクを通過したエキシマレ
    ーザ光を基板に投射し、前記基板上において前記第1の
    領域に対応する部分に前記オリフィス部が形成され、前
    記第2の領域に対応する部分に前記流路部が形成され、
    前記第3の領域に対応する部分に前記供給路部が形成さ
    れ、しかも前記オリフィスと前記流路部と前記供給路部
    を同時に形成することを特徴とするレーザ加工方法。
  9. 【請求項9】インクを吐出するインク吐出口を有するオ
    リフィス部と、インクが通過する流路部と、インクを供
    給する供給路部を備えたノズルで構成されたインクジェ
    ットヘッドであって、前記流路部の底面及び前記供給路
    部の底面にインク供給方向に沿って微細な溝部が形成し
    て成ることを特徴とするインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】インクを吐出するインク吐出口を有する
    オリフィス部と、インクが通過する流路部と、インクを
    供給する供給路部を備えたノズルで構成されたインクジ
    ェットヘッドを具備するインクジェットプリンターであ
    って、前記流路部の底面及び前記供給路部の底面にイン
    ク供給方向に沿って微細な溝部が形成して成ることを特
    徴とするインクジェットプリンター。
  11. 【請求項11】インクを吐出するインク吐出口を有する
    オリフィス部と、インクが通過する流路部と、インクを
    供給する供給路部を備えたノズルをマスクとエキシマレ
    ーザ光によって形成するエキシマレーザ加工装置であっ
    て、マスクにスリットを設けていない完全開口の第1の
    領域及びスリットを密に設けた第2の領域及びスリット
    を粗に設けた第3の領域をそれぞれ有し、前記マスクを
    通過したエキシマレーザ光を基板に投射し、前記基板上
    において前記第1の領域に対応する部分に前記オリフィ
    ス部が形成され、前記第2の領域に対応する部分に前記
    流路部が形成され、前記第3の領域に対応する部分に前
    記供給路部が形成され、しかも前記オリフィスと前記流
    路部と前記供給路部を同時に形成することを特徴とする
    エキシマレーザ加工装置。
  12. 【請求項12】マスクとエキシマレーザ光によって形成
    するエキシマレーザ加工装置であって、単位面積当たり
    の開口率が異なる2以上の領域を有するマスクを使用
    し、前記マスクを通過したエキシマレーザ光を基板に投
    射し、前記基板上に2以上の異なる領域が形成され、し
    かも2以上の深さ及び形状の異なる領域を同時に形成す
    ることを特徴とするエキシマレーザ加工装置。
  13. 【請求項13】インクが通過する流路部と、インクを吐
    出するインク吐出口を有するオリフィス部とを備えたノ
    ズルをマスクと光によって形成するレーザ加工方法であ
    って、マスクにスリットを密に設けた第1の領域スリッ
    ト及びスリットを粗に設けた第2の領域をそれぞれ有
    し、前記マスクを透過したレーザ光を基板に投射し、前
    記基板上において前記第1の領域に対応する部分に前記
    流路部が形成され、前記第2の領域に対応する部分に前
    記オリフィスが形成され、しかも前記流路部と前記オリ
    フィスを同時に形成することを特徴とするレーザ加工方
    法。
  14. 【請求項14】流路部に形成される溝部を同時に形成す
    ることを特徴とする請求項13記載のレーザ加工方法。
  15. 【請求項15】マスクの第一の領域においてスリットの
    閉口部の幅が30μm以下、好ましくは5μm以上20
    μm以下としたことを特徴とする請求項13,14いず
    れか1記載のレーザ加工方法。
  16. 【請求項16】マスクのスリットの開口部の幅が50μ
    m以下、好ましくは5μm以上30μm以下としたこと
    を特徴とする請求項13、14いずれか1記載のレーザ
    加工方法。
  17. 【請求項17】マスクをCr,Ag,Ti,Ptの少な
    くとも一つを含む金属材料で形成したことを特徴とする
    請求項13〜16いずれか1記載のレーザ加工方法。
  18. 【請求項18】マスクを誘電体材料で形成したことを特
    徴とする請求項13〜16いずれか1記載のレーザ加工
    方法。
  19. 【請求項19】光が通過する開口部と光が実質的に通過
    しない閉口部とを備えたマスクに光源から放出された光
    を入射させ、前記マスクの開口部を通過した光を加工対
    象物に加工光として入射させて、前記加工光のエネルギ
    ーにより、前記加工対象物を加工することを特徴とする
    レーザ加工方法。
  20. 【請求項20】光が通過する開口部と光が実質的に通過
    しない閉口部とを備えたマスクに光源から放出された光
    を入射させ、前記マスクの開口部を通過した光を加工対
    象物に加工光として入射させて、前記加工光のエネルギ
    ーにより前記加工対象物にアブレーションを発生させ
    て、前記加工対象物を加工することを特徴とするレーザ
    加工方法。
  21. 【請求項21】マスクにおける開口部の形状と閉口部の
    形状とを加工対象物の加工形状に応じて制御することに
    より、前記マスクを通過した加工光のエネルギー分布を
    変化させて、加工対象物における加工形状を最適化する
    ことを特徴とする請求項19,20いずれか1記載のレ
    ーザ加工方法。
  22. 【請求項22】マスクにおける開口部および閉口部をス
    リット状に形成したことを特徴とする請求項19〜21
    いずれか1記載のレーザ加工方法。
  23. 【請求項23】マスクの開口部の幅に対するマスクの閉
    口部の幅を制御することにより、前記マスクを透過した
    加工光のエネルギー分布を変化させて、加工対象物にお
    ける加工形状を最適化することを特徴とする請求項22
    記載のレーザ加工方法。
  24. 【請求項24】マスクのスリットの閉口部の幅を30μ
    m以下、好ましくは5〜20μmとしたことを特徴とす
    る請求項22,23いずれか1記載のレーザ加工方法。
  25. 【請求項25】マスクのスリットの開口部の幅を50μ
    m以下、好ましくは5〜30μmとしたことを特徴とす
    る請求項22〜24いずれか1記載のレーザ加工方法。
  26. 【請求項26】マスクをCr、Ag、Ti、Pt、Ni
    の少なくとも一つを含む金属材料で形成したことを特徴
    とする請求項19〜25いずれか1記載のレーザ加工方
    法。
  27. 【請求項27】マスクのスリットを誘電体材料で形成し
    たことを特徴とする請求項19〜25いずれか1記載の
    レーザ加工方法。
  28. 【請求項28】マスクの閉口部における開口部に面した
    端縁部の光の光軸方向の厚さを800〜2500Åとし
    たことを特徴とする請求項19〜27いずれか1記載の
    レーザ加工方法。
  29. 【請求項29】マスクと加工対象物との間の距離(L
    1)を0.3≦L1≦2.0(m)としたことを特徴と
    する請求項19〜28いずれか1記載のレーザ加工方
    法。
  30. 【請求項30】光源から放射された光を開口部と閉口部
    を有するマスクに入射させ、前記マスクの開口部を通過
    した光を加工対象物に加工光として入射させて、前記加
    工光のエネルギーにより前記加工対象物を加工するレー
    ザ加工方法であって、前記マスクは、開口部と閉口部の
    パターンが異なっている第一の領域および第二の領域を
    それぞれ有し、前記マスクの第一の領域を通過した加工
    光を加工対象物に投射することにより、前記加工対象物
    上に第一の加工領域を形成し、前記マスクの第二の領域
    を通過した加工光を前記加工対象物に投射することによ
    り、前記加工対象物に第二の加工領域を形成することを
    特徴とするレーザ加工方法。
  31. 【請求項31】光源から放射された光を開口部と閉口部
    を有するマスクに入射させ、前記マスクの開口部を通過
    した光を加工対象物に加工光として入射させて、前記加
    工光のエネルギーにより前記加工対象物にアブレーショ
    ンを発生させて前記加工対象物を加工するレーザ加工方
    法であって、前記マスクは、開口部と閉口部のパターン
    が異なっている第一の領域および第二の領域をそれぞれ
    有し、前記マスクの第一の領域を通過した加工光を加工
    対象物に投射することにより、前記加工対象物上に第一
    の加工領域を形成し、前記マスクの第二の領域を通過し
    た加工光を前記加工対象物に投射することにより、前記
    加工対象物に第二の加工領域を形成することを特徴とす
    るレーザ加工方法。
  32. 【請求項32】光源から放射された光を開口部と閉口部
    を有するマスクに入射させ、前記マスクの開口部を通過
    した光を加工対象物上に形成された薄膜に入射させて、
    前記薄膜を加工するレーザ加工方法であって、前記マス
    クは、開口部と閉口部のパターンが異なっている第一の
    領域および第二の領域をそれぞれ有し、前記マスクの第
    一の領域を通過した加工光を前記薄膜に投射することに
    より、前記薄膜に第一の加工領域を形成し、前記マスク
    の第二の領域を通過した光を前記薄膜に投射することに
    より、前記薄膜に第二の加工領域を形成し、その後前記
    薄膜に形成された前記第一の加工領域および前記第二の
    加工領域を前記加工対象物に転写することを特徴とする
    レーザ加工方法。
  33. 【請求項33】薄膜に形成された前記第一の加工領域お
    よび前記第二の加工領域を前記加工対象物に転写する際
    の転写方法として、イオンミリング、スパッタリング、
    エッチングのいずれか1の方法を用いることを特徴とす
    る請求項32記載のレーザ加工方法。
  34. 【請求項34】薄膜を有機樹脂膜で形成したことを特徴
    とする請求項32,33いずれか1記載のレーザ加工方
    法。
  35. 【請求項35】インクが通過する流路部と、インクを吐
    出するインク吐出口を有するオリフィス部とを備えたノ
    ズルをマスクと光によって形成する光加工方法であっ
    て、マスクにスリットを密に設けた第1の領域スリット
    及びスリットを粗に設けた第2の領域をそれぞれ有し、
    前記マスクを透過した光を基板に投射し、前記基板上に
    おいて前記第1の領域に対応する部分に前記流路部が形
    成すると同時に、前記第2の領域に対応する部分に前記
    オリフィスが形成することを特徴とする光加工方法。
  36. 【請求項36】流路部に形成される溝部を同時に形成す
    ることを特徴とする請求項35記載の光加工方法。
  37. 【請求項37】マスクの第一の領域においてスリットの
    閉口部の幅が30μm以下、好ましくは5〜20μmと
    したことを特徴とする請求項35,36いずれか1記載
    の光加工方法。
  38. 【請求項38】マスクの第一の領域においてスリットの
    開口部の幅が50μm以下、好ましくは5〜30μmと
    したことを特徴とする請求項35〜37いずれか1記載
    の光加工方法。
  39. 【請求項39】マスクをCr,Ag,Ti,Ptの少な
    くとも一つを含む金属材料で形成したことを特徴とする
    請求項35〜38いずれか1記載の光加工方法。
  40. 【請求項40】マスクを誘電体材料で形成したことを特
    徴とする請求項35〜38いずれか1記載の光加工方
    法。
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