JP2000218802A - プリンタヘッドの製造方法とその装置及び孔加工装置 - Google Patents

プリンタヘッドの製造方法とその装置及び孔加工装置

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JP2000218802A
JP2000218802A JP11027221A JP2722199A JP2000218802A JP 2000218802 A JP2000218802 A JP 2000218802A JP 11027221 A JP11027221 A JP 11027221A JP 2722199 A JP2722199 A JP 2722199A JP 2000218802 A JP2000218802 A JP 2000218802A
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masks
optical system
mask
hole
plate
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JP11027221A
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Hiroshi Ito
弘 伊藤
Isao Suzuki
伊左雄 鈴木
Masashi Shimozato
正志 下里
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の逆テーパの孔を一括に、し
かもオリフィスプレートを動かすことなく、高精度に形
成することができるプリンタヘッドの製造装置を提供す
ることにある。 【解決手段】 プリンタヘッド筐体に設けられたオリフ
ィスプレート20にオリフィス孔2を形成するプリンタ
ヘッドの製造装置において、レーザ光を所定のビーム形
状に成形する成形光学系35と、成形光学系からのレー
ザ光の光路上に配置されオリフィス孔の上記オリフィス
プレートの一側面と他側面との開口形状に対応する孔パ
ターンが形成された少なくとも2枚のマスク36A,3
6Bと、マスクを通過したレーザ光をオリフィスプレー
トに結像させる結像光学系37とを具備し、マスクは、
オリフィスプレートの一側面と他側面及び集光光学系に
対してそれぞれ共役な位置関係に配置されることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ照射方向に
対して逆テーパ状に孔を形成することにより、インクジ
ェットプリンタのオリフィス孔を形成するプリンタヘッ
ドの製造方法とその装置及びそれに用いる孔加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記インクジェットプリンタのヘッド部
分は、図15に示すように複数のインク室1に対し、複
数のオリフィス孔2が形成された金属オリフィス板3が
接着されている。この各インク室1は隔壁4によって区
画され、所定のインクの吐出を行うための図示しない吐
出機構によって図16に示すようにオリフィス孔2より
インク滴が吐出される。前記吐出機構は、たとえばバブ
ルジェット方式や圧殿振動板を備えたカイザー方式など
が知られている。
【0003】このようなインクジェットプリンタのオリ
フィス孔2は、約30ミクロンの直径に形成され、かつ
その金属オリフィス板3には板厚50μm程度のNi,
コバール等のプレートが用いられている。
【0004】そして、この金属オリフィス板3の製造に
は、通常、電鋳法と呼ばれるメッキ法が用いられている
が、その後のプリンタヘッド製作プロセスにおいて、プ
リンタのヘッド部分に金属オリフィス板3を接着すると
き、金属オリフィス板3の各オリフィス孔2と各インク
室1との位置決め精度を精度高く確保することが困難で
あり、又、オリフィス孔2が接着材5で塞がってしまう
問題がある。
【0005】このような問題を回避するために、オリフ
ィスプレートをプリンタのヘッド部分に接着した後、レ
ーザ光を用いてオリフィス孔2を開ける加工方法が提案
されている。
【0006】このような加工方法では、オリフィス孔2
がレーザビーム入射方向に対して図15に示すように逆
テーパ形状に形成されることが必須条件であり、これが
インクの良好な吐出に必要な条件である。
【0007】この場合、オリフィスプレートの材料とし
ては主に高分子材料が使用され、かつレーザ光としては
精密なアブレーション加工が可能なエキシマレーザが使
用される。
【0008】逆テーパ形状のオリフィス孔加工方法とし
ては、例えば一次及び二次の反射面を用いてレーザ光を
反射させて被覆板に照射し、オリフィス孔を加工する方
法(特表平6−510958号公報)、マスクを密着し
た後にプリンタヘッドをレーザビームに対して傾けさせ
てノズル孔を開ける方法(特開平1−108056号公
報)がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
次及び二次の反射面を用いる方法では、オリフィス孔を
1つずつしか形成できないので、数百個のオリフィス孔
を形成するのには時間がかかり、生産技術上実現性の低
い方法である。
【0010】一方、マスクを密着した後にプリンタヘッ
ドをレーザビームに対して傾ける方法では、一括して複
数の孔を形成できるものの、マスクを密着させかつ位置
精度を確保する必要があること、レーザ照射で損傷する
マスクの交換が必要なこと、さらにはヘッドを揺動させ
る必要があり、これでは生産上での不都合となる。
【0011】そこで本発明は、複数の逆テーパ形状を持
つ孔を一括に、しかも被加工物を揺り動かすことなく、
マスクも損傷させることなく高精度に形成できるプリン
タヘッドの製造装置及び孔加工装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のインク溝が形成されたプリントヘッド筐体に対して高
分子材料からなる被加工用プレートを接着する工程と、
レーザ光を所定のビーム形状に整形する工程と、上記レ
ーザ光を桔像光学系で上記被加工用プレートに結像しこ
の被加工用プレートを上記開口させる工程と、この開口
させる工程の前に上記被加工用プレートの一面と他面と
に上記開口させる形状に対応する孔パターンが作成され
かつ上記桔像光学系に対してそれぞれ共役な位置関係に
ある少なくとも2枚のマスクに上記レーザ光を通し上記
桔像光学系へ導く工程とを具備したことを特徴とするプ
リンタヘッドの製造方法にある。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、少なくとも2枚の上記マスクの間の空間部に、これ
らマスクを冷却する冷却媒体を流通させる工程を具備す
ることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記被加工用プレートの上記一面と上記他面とに作
成される上記孔パターンを異なる断面に形成する工程を
具備することを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、プリンタヘッド筐体に
設けられた被加工用プレートにインク噴出孔を形成する
プリンタヘッドの製造装置において、レーザ光を所定の
ビーム形状に成形する成形光学系と、この成形光学系か
らのレーザ光の光路上に配置され上記被加工用プレート
の上記インク噴出孔がある一面と他面との開口形状に対
応する孔パターンが形成された少なくとも2枚のマスク
と、上記マスクを通過したレーザ光を上記被加工用プレ
ートに結像させる結像光学系とを具備し、上記マスク
は、上記被加工用プレートの一側面と他側面及び上記結
像光学系に対してそれぞれ共役な位置関係に配置される
ことを特徴とする。
【0016】それによって、多数のインク噴出孔をオリ
フィスプレートを動かすことなく一度に形成することが
可能となる。
【0017】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
において、少なくとも2枚のマスクに形成される孔パタ
ーンは異なる形状であることを特徴とする。
【0018】それによって、インク噴出孔の一端と他端
との開口形状を高精度に形成することができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、少なくとも2枚のマスクは、これらに形成された孔
パターンが上記結像光学系に対してテレセントリックと
なるよう互いの位置が設定されていることを特徴とす
る。
【0020】それによって、インク噴出孔をその軸線が
オリフィスプレートの板面に対して垂直になるよう形成
することができる。
【0021】請求項7の発明は、請求項4の発明におい
て、少なくとも2枚のマスクの間の空間部には、これら
マスクを冷却するための冷却媒体が供給される構成であ
ることを特徴とする。
【0022】それによって、マスクがレーザ光の熱によ
って早期に損傷するのを防止することができる。
【0023】請求項8の発明は、請求項4の発明におい
て、少なくとも2枚のマスクの間の空間部には、これら
マスクを冷却するための冷却媒体を流通する流路が形成
された熱交換部材が上記マスクに接合されて設けられる
ことを特徴とする。
【0024】それによって、マスクがレーザ光の熱によ
って早期に損傷するのを防止することができる。
【0025】請求項9の発明は、被加工物に孔を形成す
る孔加工装置において、レーザ光を所定のビーム形状に
整形する整形光学系と、この整形光学系からのレーザ光
の光路上に配置され上記孔の一端と他端との開口形状に
対応する孔パターンが形成された少なくとも2枚のマス
クと、上記マスクを通過したレーザ光を上記被加工物に
結像させる結像光学系とを具備し、上記マスクは、上記
被加工物の一側面と他側面及び上記集光光学系に対して
それぞれ共役な位置関係に配置されることを特徴とす
る。
【0026】それによって、多数のオリフィス孔を被加
工物を動かすことなく一度に形成することが可能とな
る。
【0027】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、少なくとも2枚のマスクに形成される孔パターン
は異なる形状であることを特徴とする。
【0028】それによって、上記オリフィス孔の一端と
他端との開口形状を高精度に形成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0030】図1はインクジェットプリンタのオリフィ
ス孔を形成するための孔加工装置である、プリンタヘッ
ドの製造装置の構成図である。
【0031】図中30はエキシマレーザ発振器で、この
エキシマレーザ発振器30は波長400nm以下のパル
ス状のレーザ光を出力する。エキシマレーザ発振器30
から出力されるレーザ光の光路上には、バリアブルアッ
テネータ31、アップコリメータ32、イメージローテ
ータ33、ミラー34が配置され、さらにこのミラー3
4の反射光路上には、アレイレンズ照明系35、リレー
レンズ39、第1、第2のマスク36A,36B及び投
影レンズ(結像レンズ)37が配置されている。
【0032】一方、上記投影レンズ37の光軸方向には
xステージ38a、yステージ38b及びzステージ3
8cが設けられ、このzステージ38c上に被加工物と
してのオリフィスプレート20が載置されるようになっ
ている。
【0033】ここで、上記アレイレンズ照明系35から
リレーレンズ39、マスク36A,36B、投影レンズ
37にかけての光学系の具体的な構成について図2を参
照して説明する。
【0034】同図に示すようにレーザ光の光路上には、
アレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、第1、第
2のマスク36A,36B及び投影レンズ37が配置さ
れている。
【0035】アレイレンズ照明系35は、図2と図3に
示すように2つのシリンドリカルアレイレンズ35a、
35bを互いに垂直に交わる方向に間隔Lをおいて
配置したものとなっている。
【0036】これらシリンドリカルアレイレンズ35
a、35bの各集光面40は、シリンドリカルアレイレ
ンズ35bから距離Lのところの同一面に一致する
ようになっている。
【0037】又、これらシリンドリカルアレイレンズ3
5a、35bの集光面40をリレーレンズ39により投
影レンズ37の入射瞳(絞り)41の面に結像し、これ
により投影レンズ37に対してテレセントリックな条件
が成立するようにアレイレンズ照明系35、リレーレン
ズ39、入射瞳41、投影レンズ37に対して第1のマ
スク36Aと第2のマスク36Bとが配置されている。
【0038】このようなテレセントリックな光学系によ
りオリフィスプレート20の板面に対して垂直な軸線を
有する逆テーパのオリフィス孔が形成されるものとな
る。
【0039】上記各マスク36A,36Bは、図14に
示すように細長い長方形状に形成され、その長手方向に
インクジェットプリンタのオリフィス孔を形成するため
に第1のマスク36Aには複数の円形開口36aが形成
され、第2のマスク36Bには複数の矩形開口36b
(この実施の形態では正方形)が所定間隔でライン状に
形成されている。第2のマスク36Bの矩形開口36b
は、第1のマスク36Aの円形開口36aよりも大径に
形成されている。
【0040】なお、第2のマスク36Bに形成される開
口は矩形でなく、円形であってもよく、要はオリフィス
プレート(被加工用プレート)20に逆テーパ状のオリ
フィス孔15が形成できるよう、第1のマスク36Aの
開口に比べて第2のマスク36Bの開口が大径であれば
よい。
【0041】上記第1のマスク36Aに対してレーザ光
を均一な強度分布で照射するために、上記アップコリメ
ータ32は、エキシマレーザ発振器30から出力された
レーザ光を、アレイレンズ35a,35bの矩形開口に
合致するようビーム形状を変換する機能を有している。
【0042】又、アレイレンズ照明系35及びリレーレ
ンズ39の焦点距離とアレイレンズ照明系35の幅によ
り第1のマスク36A上でのレーザ光のビームサイズが
図4に示すようにXYサイズに決定されるものとなって
いる。
【0043】これらアレイレンズ照明系35、リレーレ
ンズ39、第1、第2のマスク36A,36B及び投影
レンズ37の距離及び焦点距離の関係を具体的に示すと
次の通りとなる。
【0044】各シリンドリカルアレイレンズ35a、3
5bの各焦点距離をf、f、リレーレンズ39の
焦点距離をf、投影レンズの焦点距離をf、各
シリンドリカルアレイレンズ35a、35bの単位アレ
イレンズの幅をW、これらシリンドリカルアレイレンズ
35a、35bの列数をN、マスク36Aに投影するレ
ーザ光のサイズを図4に示すようにXY、投影レンズ3
7の倍率をMとすると、図2に示すように各シリンドリ
カルアレイレンズ35a、35bの間隔L は、 L=f−f …(1) となり、アレイレンズ照明系35からその集光点までの
距離は、 L=f …(2) となる。
【0045】又、リレーレンズ39の径dは、 d=W(N+L/L−1) …(3) となる。
【0046】各シリンドリカルアレイレンズ35a、3
5bの焦点距離f、fは、 f=f/X・W …(4) f=f/Y・W …(5) となる。
【0047】さらに、 L=f …(6) f=W(N−1)/NAin/2 …(7) L=f(f/L+1) …(8) NAin=NAout /M …(9) の関係となっている。
【0048】投影レンズ37の入射瞳41の瞳径EPD
は、 EPD=L・NAin・2 …(10) により表される。
【0049】さらに、 f=L(2+M+1/M) …(11) L=(1+M)・f …(12) L=f …(13) L=(1+1/M)・f−f =f/M …(14) の関係となっている。
【0050】ここで、上記第1のマスク36Aと第2の
マスク36Bはオリフィスプレート20の一側面と他側
面及び上記投影レンズ37に対して共役な位置関係とな
るように配置されている。
【0051】具体的には、図6に示すように、第1のマ
スク36Aと投影レンズ37間の距離をa、第2の
マスク36Bと投影レンズ37間の距離をa、投影
レンズ37とオリフィスプレート20の表面間の距離を
、投影レンズ37とオリフィスプレート20の裏
面間の距離をb、投影レンズの焦点距離をfとする
と、 1/a+1/b=1/a+1/b=1/f …(15) を満足す位置関係となっている。
【0052】この時、第1のマスク36Aと第2のマス
ク36Bとの間隔Lは、オリフィスプレート20の厚さ
をt、投影レンズ37の結像率をmとすると、 L=t/m …(16) で表される。
【0053】たとえば、投影レンズ37の倍率が1/1
0で、オリフィスプレート20の厚さtが70μmのと
き、一対のマスク36A,36Bの間隔は7mmとな
る。
【0054】上記(15)式の位置関係が満たされれ
ば、オリフィスプレート20の表面と裏面との孔の断面
形状は第1のマスク36Aと第2のマスク36Bとの孔
形状を反映して形成される。たとえば、上述したごとく
第1のマスク36Aの孔形状が円形で、第2のマスクの
孔形状が四角形であると、オリフィスプレート20には
表面の開口形状が円形で、裏面の開口形状が四角形の逆
テーパ状のオリフィス孔15が形成されることになり、
これらの開口形状は各マスク36A,36Bによって高
精度に形成されることになる。
【0055】また、第1のマスク36Aの円形開口36
aの大きさをd、第2のマスク36Bの矩形開口3
6bの大きさをdとすると、オリフィスプレート2
0の表面と裏面における孔のサイズD、Dは、 D=d・b/a …(17) D=d・b/a …(18) となる。
【0056】オリフィスプレート20に形成されたオリ
フィス孔15の軸線がそのオリフィスプレート20の板
面に対して垂直に形成されるためには、投影レンズ37
に対して照明光学系及びマスクがテレセントリックに配
設される必要がある。通常は、図2に示すように、アレ
イレンズ照明系35の焦点位置が投影レンズ37の入射
瞳41の面に結像されるよう配置されていれば、テレセ
ントリシティは満足される。したがって、第2のマスク
36Bがそのテレセントリシティを阻害しないよう、そ
の円形開口36bを第1のマスク36Aの円形開口36
aに対して位置決めしなければならない。
【0057】具体的には、第2のマスク36Bの円形開
口36bの中心軸からの高さをkとすると、対になる第
1のマスク36Aの円形開口36aの中心軸からの距離
rと、マスクから投影レンズ37の入射瞳41までの距
離Pと、一対のマスク間隔Lで第2のマスク36Bの矩
形開口36bの位置は決定され、上記kは、 k=r−(r/P・L) …(19) で表される。
【0058】また、投影レンズ37に収差が存在し、照
明系を理想的にテレセントリックに設計した場合でも、
オリフィスプレート20に形成されるオリフィス孔15
の軸線の向きが一様でない場合には、光軸(矩形開口3
6bの中心軸)からの距離を関数とした補正項H(r)
により開口間隔を修正することにより、テレセントリシ
ティが確保できる。つまり、 k=r−(r/P・L) …(20) となる。
【0059】本発明において2枚のマスク36A,36
Bを用いるとき、照明系におけるNAとのマッチングが
必要となり、図7に示すように照明系のNAをNA
とすると、円形開口36aと矩形開口36bのサイズd
,dとの関係は下記式を満たす必要がある。
【0060】 NA>|d−d|/2L …(21) なお、Lは一対のマスクの間隔である。上記アレイレン
ズ照明系35の少なくとも一方のシリンドリカルアレイ
レンズ35aまたは35bには、レーザ光の光軸周辺の
ビームを遮光する遮光板42が設けられている。この遮
光板42は、図5に示すように2つのシリンドリカルア
レイレンズ35a、35bを組み合わせたときのアレイ
の大きさを例えば5×5画素とすると、レーザ光の光軸
Q周りの9画素を遮光するサイズに形成されている。
【0061】これにより、遮光板42を通過したレーザ
光は、口字形状に成形される。
【0062】上記投影レンズ37は、オリフィスプレー
ト20に形成するオリフィス孔がレーザ光の照射側で孔
径が小さく、出射側で大きい逆テーパ状に形成すること
から、そのNAは0.3以上必要であることが実験より
見出された。
【0063】図8はレーザ光のエネルギー密度と順テー
パ角計算値及び実測値を示す図であって、ポリイミドフ
ィルムに対して垂直にレーザ光を照射した場合の孔側壁
のテーパ角θを実測したものである。
【0064】同図において実線は理論式に基づくもの
で、次式に理論式を示す。
【0065】 θ=arcsin(Fth/F) …(22) ここで、Fthは加工フルエンス閾値であり、Fは加工
フルエンスである。
【0066】オリフィスプレート20に対してレーザ光
を垂直照射する場合では、図9に示すように順テーパ角
となり、その角度はフルエンスに依存する。
【0067】通常、1〜2J/cm程度のフルエンス
で加工するので、逆テーパ角θa の孔を形成するために
は、順テーパ分θ(F)だけ、より大きな入射角で孔側
壁にレーザ光を照射する必要がある。上記式(22)に
順テーパ分θ(F)のオフセットをもたせると、投影レ
ンズ37のNAは、 NA=sin(θ(F)+θ) …(23) となる。
【0068】この式から例えばオリフィス孔形状として
使用する15度近辺の逆テーパ角を得るために必要な投
影レンズ37のNAは、図8に示す点線のような変化と
なる。この結果からNAは、0.3以上となる。
【0069】前記イメージローテータ33は、アレイレ
ンズ照明系35の入射面でレーザ光を回転対称な強度分
布に形成する強度分布形成手段としての機能を有するも
のである。
【0070】すなわち、エキシマレーザ発振器30から
出力されるレーザ光は、不均一な強度分布を有してい
る。このため、アレイレンズ照明系35を通して第1の
マスク36Aを照射すると、オリフィスプレート20の
表面では、均一な強度分布となるが、オリフィスプレー
ト20の裏面では偏りのある強度分布となり、この裏面
側のオリフィス孔形状が回転対称の形状にならない場合
がある。
【0071】そこで、イメージローテータ33によりア
レイレンズ照明系35の入射面でレーザ光を回転対称な
強度分布に形成することで、オリフィス孔形状を回転対
称の形状にすることができる。
【0072】このイメージローテータ33は、レーザ光
の進行方向を回転軸として、例えばオリフィスプレート
20の孔開け加工に必要な約200パルスのレーザ光の
照射の間に連続して回転するものとなっている。なお、
このイメージローテータ33としては、反射鏡を組み合
わせた構成にしてもよい。
【0073】前記バリアブルアッテネータ31は、エキ
シマレーザ発振器30から出力されるレーザ光のパルス
数に応じてレーザ光の出力強度を調整する出力調整手段
としての機能を有するものである。
【0074】このバリアブルアッテネータ31には、例
えば図10に示すようにレーザ光の入射角に依存して透
過率が変化するようにコーティングが施された反射鏡4
5と、この反射鏡45を透過したときのレーザ光の光軸
のずれを元に戻すコンペンセータ46と、これら反射鏡
45とコンペンセータ46とを対応して回転させる回転
機構47とから構成されている。
【0075】なお、これら反射鏡45及びコンペンセー
タ46は、それぞれ各回転軸45a、46aを中心とし
て矢印(イ)、(ロ)方向に回転自在に設けられてい
る。
【0076】図11はコーティングが施された反射鏡4
5の透過率特性を示すもので、ここでは反射鏡45の回
転角に応じて透過率が変化している。
【0077】例えば、レーザ光のビーム入射面側のオリ
フィス孔径を30μm、オリフィスプレート20を形成
するポリイミドの厚さを50μm、オリフィス孔のテー
パ角を15度とすると、オリフィスプレート20の裏面
側でのオリフィス孔径は、56.8μmとなる。
【0078】レーザ光の出力を一定にして加工すると、
フルエンスはオリフィスプレート20の表面でのフルエ
ンスに対し、裏面側では約3分の1の70%減のフルエ
ンスになる。
【0079】よって、オリフィスプレート20の表面付
近は加工できても、裏面まで加工できなくなる場合があ
る。
【0080】これを避けるために高いフルエンスで加工
を行うと、裏面までの加工は可能であるが、表面側での
オリフィス孔形状に熱の影響と思われる「だれ」が生じ
てしまう。
【0081】従って、これを避けるために反射鏡45の
レーザ光軸に対する入射角度をレーザパルス数に応じて
変化させることにより、一定のフルエンスで裏面まで加
工できるものとなっている。
【0082】一方、微細加工コントローラ48は、孔加
工装置の全体を制御する機能を有するもので、次の各機
能を有している。
【0083】すなわち微細加工コントローラ48は、エ
キシマレーザ発振器30に対してレーザ制御信号(トリ
ガ信号)を送出し、エキシマレーザ発振器30の動作制
御を行う機能を有している。
【0084】又、微細加工コントローラ48は、イメー
ジローテータ33の回転機構44に対して回転速度制御
信号を送出し、例えばオリフィスプレート20の孔開け
加工に必要な約200パルスのレーザ光の照射の間にイ
メージローテータ33を連続して回転させる機能を有し
ている。
【0085】又、微細加工コントローラ48は、バリア
ブルアッテネータ31に対してフルエンス制御信号を送
出し、エキシマレーザ発振器30から出力されるレーザ
光のパルス数に応じてレーザ光の出力強度を調整する機
能を有している。
【0086】又、微細加工コントローラ48は、オート
フォーカスユニット48に対してフォーカス制御信号を
送出し、マスク像をオリフィスプレート20に結像させ
る機能を有している。
【0087】このオートフォーカスユニット48には、
カメラ50が接続され、このカメラ50により撮像され
るオリフィスプレート20上のマスク像に基づいてフォ
ーカスのずれを求め、このフォーカスのずれを無くす駆
動信号をドライバ51に送出する機能を有している。こ
のzドライバ51は、オートフォーカスユニット48か
らの駆動信号に従ってzステージ38cを動作させる機
能を有している。
【0088】又、微細加工コントローラ48は、xyド
ライバ52に対して位置制御信号を送出し、マスク像を
オリフィスプレート20上に投影させるようにxyテー
ブル38a、38bを動作させる機能を有している。
【0089】一対のマスク36A,36Bはレーザ光で
熱膨張し、テレセントリシティが損なわれる虞がある。
そこで、本発明では一対のマスク36A,36Bは図1
2(a),(b)に示すように、板状の熱交換部材61
の一方の面と他方の面とに接合し、ばか孔60aが形成
された押え部材60によって押圧保持されている。
【0090】上記熱交換部材61には、各マスク36
A,36Bの開口36a,36bと対応する位置に一端
開口と他端開口とが上記マスクの開口36a,36bよ
りも大径なテーパ孔62が形成されているとともに、周
辺部分には一端と他端とを長手方向一端面に開口させた
流路63がほぼU字状に形成されている。この流路63
には冷却媒体として冷却水あるいは冷却用気体が流通さ
れるようになっている。それによって、上記一対のマス
ク36A,36Bを冷却できるから、レーザ光の熱によ
る変形や損傷が生じるのを防止できるようになってい
る。
【0091】なお、一対のマスク36A,36B間に熱
交換部材61を設けずに、その間の空間部に冷却用気体
を直接流通させてマスク36A,36Bを冷却するよう
にしてもよい。
【0092】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0093】エキシマレーザ発振器30から出力された
パルス状のレーザ光は、先ず、バリアブルアッテネータ
31に入射する。
【0094】このバリアブルアッテネータ31は、エキ
シマレーザ発振器30から出力されたレーザ光のパルス
数に応じてレーザ光の出力強度を調整する。すなわち、
このバリアブルアッテネータ31は、図10に示すよう
にレーザ光のパルス数に応じて反射鏡45の回転角が変
化し、この反射鏡45に対するレーザ光の入射角に依存
して透過率を変化させてレーザ光の出力強度を調整す
る。
【0095】このときコンペンセータ46は、反射鏡4
5の回転角に対応して回転し、レーザ光の光軸のずれを
元に戻す。
【0096】このように反射鏡45のレーザ光軸に対す
る入射角度をレーザパルス数に応じて変化させると、図
11に示すようにオリフィスプレート20に対して一定
のフルエンスで裏面まで加工できる。
【0097】次に、アップコリメータ32は、バリアブ
ルアッテネータ31から出射されたレーザ光を、第1の
マスク36A上の全ての円形開口36aを覆うように帯
状のビームに変換し、イメージローテータ33に送る。
【0098】このイメージローテータ33は、エキシマ
レーザ発振器30から出力されるレーザ光が不均一な強
度分布を有しているので、上記イメージローテータ33
を例えばオリフィスプレート20の孔開け加工に必要な
約200パルスのレーザ光の照射の間に連続して回転さ
せ、アレイレンズ照明系35の入射面でレーザ光を回転
対称な強度分布に形成する。
【0099】このイメージローテータ33から出射され
るレーザ光は、ミラー34で反射し、アレイレンズ照明
系35に入射する。このレーザ光は、アレイレンズ照明
系35の2つのシリンドリカルアレイレンズ35a、3
5bによって集光面40に集光され、さらにリレーレン
ズ39によりマスク36A,36Bに照射される。
【0100】これらシリンドリカルアレイレンズ35
a、35bのうちシリンドリカルアレイレンズ35aに
図5に示すようなレーザ光の光軸Qの周りを遮光する遮
光手段としての遮光板42が設けられていると、この遮
光板42により遮光されない口字形状に成形されたレー
ザ光がリレーレンズ39に送られる。
【0101】このとき、図4に示すようにマスク36上
でのレーザ光のビームサイズXYは、アレイレンズ照明
系35及びリレーレンズ39の焦点距離とアレイレンズ
照明系35の幅により決定され、例えば口字形状のレー
ザ光は、マスク36A上の全ての円形開口36aを覆う
ように帯状のビームに変換さている。
【0102】そして、アレイレンズ照明系35の集光面
40はリレーレンズ39により投影レンズ37の入射瞳
41の面に結像されるので、レーザ光が投影レンズ37
を通してオリフィスプレート20に投影されることによ
り、オリフィスプレート20にはオリフィス孔15が形
成される。
【0103】第1のマスク36Aは投影レンズ37とオ
リフィスプレート20の表面とに対して共役に配置さ
れ、第2のマスク36Bは投影レンズ37とオリフィス
プレート20の裏面とに対して共役に配置されている。
【0104】したがって、上記オリフィス孔15は、オ
リフィスプレート20の表面での開口形状と、裏面での
開口形状が上記一対のマスク36A,36Bの円形開口
36a堵矩形開口36bによって規定されるから、形状
精度の高い逆テーパ状に形成される。
【0105】しかも、レーザ光の光路上に、少なくとも
アレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、第1、第
2のマスク36A,36B及び投影レンズ37を配置
し、かつアレイレンズ照明系35の集光面40を投影レ
ンズ37の入射瞳41の位置に結像するよう、投影レン
ズ37に対してテレセントリック光学系の位置関係に配
置したので、オリフィスプレート20に複数の逆テーパ
状のオリフィス孔を一括で、しかもオリフィスプレート
20を移動させることなく加工できる。
【0106】さらに、アレイレンズ照明系35の入射面
で回転対称な強度分布に形成するイメージローテータ3
3を配置したので、回転対称な形状の逆テーパ状のオリ
フィス孔を加工できる。
【0107】又、レーザ光のパルス数に応じてレーザ光
の出力強度を調整するバリアブルアッテネータ31を配
置したので、レーザ光の出力を一定にして加工する場合
のようにオリフィスプレート20の表面付近は加工でき
ても、裏面まで加工できなくなるようなこと、又は高い
フルエンスで加工した場合のように裏面まで加工ができ
るが、表面側でのオリフィス孔形状に熱影響と思われる
「だれ」が生じるようなことがなく、一定のフルエンス
で裏面まで加工できる。
【0108】又、各シリンドリカルアレイレンズ35
a、35bのうちいずれか一方のシリンドリカルアレイ
レンズ35aに光軸周辺のレーザ光を遮光する遮光板4
2を配置したので、高次の周波数のレーザ光をオリフィ
スプレート20に照射でき、逆テーパの形状が形成しや
すくなり、かつシャープな形状に逆テーパのオリフィス
孔が形成できる。
【0109】又、投影レンズ37の開口数を0.3以上
にしたので、レーザ光の照射側で孔径が小さく、出射側
で大きい逆テーパ状のオリフィス孔を形成するのに最適
なNAで使用できる。
【0110】また、図13に矢印で示すように、第1の
マスク36Aを主光線S周りに揺動させる。それによっ
て、オリフィスプレート20に形成されるオリフィス孔
15を単に逆テーパ状とするだけでなく、オリフィスプ
レート20の表面側に位置するこのオリフィス孔15の
開口端縁15aをアール状に加工することができる。
【0111】図14はこの発明のプリンタヘッドの製造
方法を示す工程図である。
【0112】まず、同図(a)に示すようにインクジェ
ットプリンタのヘッド101に接着剤111を塗付した
ならば、そこに同図(b)に示すように被加工用プレー
トとしての高分子材料からなるポリイミドシート112
を接着する。なお、被加工用プレートはポリイミドシー
ト112に限られず、ポリサルフォンなどを用いてもよ
い。
【0113】つぎに、上記ヘッド101を図1に示すz
ステージ38c上に位置決め載置したのち、同図(c)
に示すように上記ポリイミドシート112にマスク36
A,36Bおよび投影レンズ37(ともに図1に示す)
を通過したレーザ光を照射する。それによって、同図
(d)に示すように上記ポリイミドシート112に所望
する形状のオリフィス孔112aを高精度に加工するこ
とができる。
【0114】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものでなく次の通り変形してもよい。
【0115】例えば、オリフィスプレート20は、その
材料としてポリイミドフィルムを用いているが、これに
限らずポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、PE
T等の高分子材料を用いても上記同様に逆テーパ状のオ
リフィス孔の加工ができる。
【0116】また、マスクを2枚設けるようにしたが、
3枚であってもよく、その場合にはオリフィス孔の両開
口端の形状だけでなく、中途部の孔形状も制御すること
が可能となる。
【0117】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
数の逆テーパの孔を一括に、しかも被加工物を動かすこ
となく形成することができ、しかもその形状精度、特に
開口端の形状精度を高めることができるばかりか、さら
にはマスクの損傷を招きにくいプリンタヘッドの製造装
置及び孔加工装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる孔加工装置の第1の実施の形態
を示す構成図。
【図2】同じくアレイレンズ照明系からマスク、投影レ
ンズにかけての具体的な構成図。
【図3】同じくアレイレンズ照明系の一部構成図。
【図4】同じくマスクの構成及びこのマスクに照射され
るレーザ光の形状を示す図。
【図5】同じくシリンドリカルアレイレンズに設けられ
る遮光板を示す図。
【図6】同じく一対のマスクが集光光学系に対してオリ
フィスプレートの表面と裏面とに対して共役に配置され
た状体位を示す図。
【図7】同じく2枚のマスクと照明系のNAとのマッチ
ングを説明する図。
【図8】同じくレーザ光のエネルギー密度と順テーパ角
計算値及び実測値を示す図。
【図9】同じく逆テーパ角を得るために必要な投影レン
ズのNAを説明するための図。
【図10】同じくバリアブルアッテネータの構成図。
【図11】同じくバリアブルアッテネータにおける反射
鏡の透過率特性を示す図。
【図12】(a)は一対のマスクの間にこれらマスクを
冷却するための熱交換部材を設けた断面図、(b)は同
じく平面図。
【図13】同じく第1のマスクを揺動させてオリフィス
孔の端縁をアール状に形成するための説明図。
【図14】この発明のプリンタヘッドを製造するための
工程図。
【図15】従来におけるインクジェットプリンタのオリ
フィス孔の加工方法を説明するための図。
【図16】同オリフィス孔でのインク吐出しに必要な条
件を説明するための図。
【符号の説明】
10…レーザ発振器、 11…ビーム整形光学系 15…ビーム走査光学系 16…リレーレンズ 17…マスク 19…テレセントリック結像光学系 20…オリフィスプレート 30…エキシマレーザ発振器 31…バリアブルアッテネータ 32…アップコリメータ 33…イメージローテータ 35…アレイレンズ照明系 36A,36B…マスク 37…投影レンズ 38a,38b…xyステージ 38c…zステージ 39…リレーレンズ 42…遮光板 43…ダブプリズム 45…反射鏡 46…コンペンセータ 48…微細加工コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 伊左雄 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 (72)発明者 下里 正志 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 Fターム(参考) 2C057 AF93 AG05 AG12 AP13 AP23 AP25 AQ03 4E068 AF02 CD10 CD13 DA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク溝が形成されたプリントヘ
    ッド筐体に対して高分子材料からなる被加工用プレート
    を接着する工程と、 レーザ光を所定のビーム形状に整形する工程と、 上記レーザ光を桔像光学系で上記被加工用プレートに結
    像しこの被加工用プレートを上記開口させる工程と、 この開口させる工程の前に上記被加工用プレートの一面
    と他面とに上記開口させる形状に対応する孔パターンが
    作成されかつ上記桔像光学系に対してそれぞれ共役な位
    置関係にある少なくとも2枚のマスクに上記レーザ光を
    通し上記桔像光学系へ導く工程とを具備したことを特徴
    とするプリンタヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも2枚の上記マスクの間の空間
    部に、これらマスクを冷却する冷却媒体を流通させる工
    程を具備することを特徴とする請求項1記載のプリンタ
    ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記被加工用プレートの上記一面と上記
    他面とに作成される上記孔パターンを異なる断面に形成
    する工程を具備することを特徴とする請求項1記載のプ
    リンタヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 プリンタヘッド筐体に設けられた被加工
    用プレートにインク噴出孔を形成するプリンタヘッドの
    製造装置において、 レーザ光を所定のビーム形状に成形する成形光学系と、 この成形光学系からのレーザ光の光路上に配置され上記
    被加工用プレートの上記インク噴出孔がある一面と他面
    との開口形状に対応する孔パターンが形成された少なく
    とも2枚のマスクと、 上記マスクを通過したレーザ光を上記被加工用プレート
    に結像させる結像光学系とを具備し、 上記マスクは、上記被加工用プレートの一側面と他側面
    及び上記結像光学系に対してそれぞれ共役な位置関係に
    配置されることを特徴とするプリンタヘッドの製造装
    置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2枚のマスクに形成される孔
    パターンは異なる形状であることを特徴とする請求項4
    記載のプリンタヘッドの製造装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも2枚のマスクは、これらに形
    成された孔パターンが上記結像光学系に対してテレセン
    トリックとなるよう互いの位置が設定されていることを
    特徴とする請求項4記載のプリンタヘッドの製造装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも2枚のマスクの間の空間部に
    は、これらマスクを冷却するための冷却媒体が供給され
    る構成であることを特徴とする請求項4記載のプリンタ
    ヘッドの製造装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも2枚のマスクの間の空間部に
    は、これらマスクを冷却するための冷却媒体を流通する
    流路が形成された熱交換部材が上記マスクに接合されて
    設けられることを特徴とする請求項4記載のプリンタヘ
    ッドの製造装置。
  9. 【請求項9】 被加工物に孔を形成する孔加工装置にお
    いて、 レーザ光を所定のビーム形状に整形する整形光学系と、 この整形光学系からのレーザ光の光路上に配置され上記
    孔の一端と他端との開口形状に対応する孔パターンが形
    成された少なくとも2枚のマスクと、 上記マスクを通過したレーザ光を上記被加工物に結像さ
    せる結像光学系とを具備し、 上記マスクは、上記被加工物の一側面と他側面及び上記
    集光光学系に対してそれぞれ共役な位置関係に配置され
    ることを特徴とする孔加工装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも2枚のマスクに形成される
    孔パターンは異なる形状であることを特徴とする請求項
    9記載の孔加工装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002292879A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Toshiba Corp プリンタヘッドの製造方法とその装置及び孔加工装置
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