JP3508424B2 - イオン打込み装置及びこれを用いた半導体製造方法 - Google Patents

イオン打込み装置及びこれを用いた半導体製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオン打込み装置及
びこれを用いた半導体製造方法に係り、特に、シリコン
半導体に酸素や窒素をイオン打込みして埋込み絶縁層を
持つシリコン基板を作製するのに、電子ビーム、若しく
はプラズマをシリコンウエハに照射しながらイオン打込
みを行うイオン打込み装置及びこれを用いた半導体製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ビーム及びプラズマ照射を行
う酸素イオン打込み装置の打込み室構造を図2に示す。
図2(a)は全体図である。
【0003】埋込み酸化膜を形成するための従来のイオ
ン打込み装置では、シリコンウエハ7を500℃以上の
高温にランプヒータ(図には省略)等で加熱しておき、
これに40keVから200keVの範囲の酸素イオン
ビームを照射させる。ビーム電流は10mAから数10
0mAの桁で行われる。このような埋込み酸化膜形成用
のイオン打込みでは、シリコンウエハ7の表面をクラン
プ等を使って機械的に押えることはできない。その理由
は、第1に密着を良くすると基板の高温維持が困難にな
るためである。第2の理由は、イオン打込み後にシリコ
ンウエハ7を熱処理して完成する最終ウエハに未注入部
分(クランプ等で押えられたウエハ表面)が残るため、デ
バイスを作製できない部分が発生するからである。ま
た、未注入部分は、目視で容易に判別できるため商品価
値の低下も招きやすい。このため埋込み絶縁層形成用の
打込み装置は、元来、シリコンウエハ7と回転円板5と
の電気的接触が十分に取れない欠点があった。このた
め、イオン打込み中にウエハ電位が上昇し、接地電位に
ある回転円板5との接触部で放電現象が発生し、ウエハ
裏面に傷が付く問題があった。埋込み酸化膜形成用の注
入電流は、商用の半導体用イオン注入装置に比べ数倍か
ら1桁高いイオン電流値であるため、このような放電現
象の発生は避けられなかった。
【0004】この問題を解決するための一例は、図2に
示したように、イオンと同量の電子ビーム2を電子源3
から供給して照射するものである。電子ビーム2の照射
によりイオンビーム電荷が中和され、ウエハ電位の持ち
上がりを防止するものである。これにより、ウエハ裏面
の放電傷の発生量は著しく減少した。
【0005】しかし、実際に実験を行ったところ中和状
態は注入時間により変化した。このため、裏面に放電傷
が残る現象が見られた。図2(b)に中和が不十分にな
った時の電流路を示した。この場合、中和に寄与しなか
った電子電流は、実線矢印で示したように、シリコンウ
エハ7と回転円板5の接触面を経由して電子引出し電源
4′に戻ることになる。一方、イオンビーム1について
も中和されないものは、点線矢印で示したように、回転
円板5を経由してイオンビーム加速電源(図中では省
略)に戻る。従って、シリコンウエハ7と回転円板5の
機械的接触状態によっては、電流の開閉接点ができるこ
とになるため、従来の例で見られた放電現象が発生した
ものである。電流の開閉接点ができるということは、ウ
エハ電位が持ち上がったり、下がったりすることが発生
することになる。
【0006】プラズマ照射の従来例では、イオンビーム
によりウエハ電位の持ち上がりが発生するとプラズマ中
の電子がシリコンウエハに引き込まれ、自動的に電荷中
和が行われる。このようなプラズマ照射を行った時に
も、電子ビーム照射時と同じ放電傷の発生が観測され
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電子やプラズマ照射で
中和効果が不十分な時、微小,微量の放電傷が発生する
のは、中和されない分のイオンビームや電子がウエハ裏
面から接地電位にある回転円板に流れて、それぞれの電
源に戻っていく電流回路が形成されるからである。中和
効果が不十分であっても、イオンビームや電子電流が回
転円板を通らずに電源に戻る電流回路が形成されれば、
放電傷は発生しない。従来例では図2(a)に示すよう
に、電子引出し電源4′の+側は打込み室容器6と同電
位で接地されている。従って、電子源3から引出された
電子にうち、中和に寄与しなかった電子電流(図2
(b)の実線矢印)は、回転円板5の接地を経由して電
子引出し電源4′に戻る。放電傷を発生させないために
は、先ず回転円板5を経由する電流路を遮断することが
必要である。その上で別の電流回路を形成させ電子やイ
オンビーム1が自身の電源に戻れるようにしてやれば良
い。
【0008】本発明の第1の目的は、ウエハ裏面に放電
傷が付かないことは勿論、これにより放電傷除去の後処
理を不要とし、かつ、微粒子のウエハ付着が無くなり良
質の酸化膜付きウエハを得ることができるイオン打込み
装置を提供するにある。また、本発明の第2の目的は、
極超高集積半導体デバイスが実現可能な半導体製造方法
を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記第1の
目的を達成するために、複数のシリコンウエハが載置さ
れている回転円板を電気的に絶縁すると共に、前記シリ
コンウエハの周囲に、該シリコンウエハや回転円板に照
射されない電子の一部を捕捉するカバーを設け、該カバ
ーは、一端が接地されている電子源電源、或いはプラズ
マ電源に接続されているか、若しくはシリコンウエハと
回転円板との間に、該シリコンウエハより寸法の小さい
電気的絶縁物を設けると共に、前記シリコンウエハの周
囲に、シリコンウエハや回転円板に照射されない電子の
一部を捕捉するカバーを設け、かつ、前記回転円板を電
子源電源、或いはプラズマ電源に接続したイオン打込み
装置としたことを特徴とする。また、上記第2の目的を
達成するために、上記構成のイオン打込み装置により打
込み処理を施したウエハを、熱処理して得られる酸化
物、若しくは窒化物の埋込み絶縁層付きシリコンウエハ
を使い、絶縁層の上に形成されるシリコン層に半導体デ
バイスを作製する半導体製造方法としたことを特徴とす
る。
【0010】本発明では、イオンビームや電子電流が回
転円板を通らずにイオン引出し電源や電子引出し電源に
戻るようにするため、まず、回転円板を電気的に絶縁す
る。そして、イオンビームや電子ビーム電流を、別の電
流経路を構築して引出し電源に戻す。その原理図を図1
に示す。該図でイオン源8からシリコンウエハ7に至る
ビーム輸送系の機器の詳細は省略した。また、打込み室
容器6も省略した。
【0011】図1で、回転円板5は電気的に絶縁されて
おり、外部構造物との間に機械的電気接触部はない。電
子引出し電源4′は−側で接地されている。更に、電子
に対し一様な引出し電界を与えると共に、シリコンウエ
ハ7や回転円板5に照射されない一部の電子を捕捉する
カバー10がシリコンウエハ7の周囲に設けられてい
る。
【0012】図1の構成でシリコンウエハ7や回転円板
5に流入するイオンビーム電流の流路を考える。イオン
ビーム電流は、回転円板5が絶縁されているために、電
荷がたまりウエハ電位が上がろうとする。しかし、電子
ビーム2が流入しているため電荷中和が起きる。この電
荷中和を電気回路的にみると、見かけ上電子ビーム2が
電流通路となり、イオンビーム電流が接地点A点及びB
点を経由してイオン引出し電源9に戻っていることと等
価である。
【0013】一方、電子ビーム2について見ると、電子
引出し電源4′により流出した電子ビーム2のうち、カ
バー10を照射したものは自身の電子引出し電源4′に
戻るが、シリコンウエハ7や回転円板5に流入したもの
は電子引出し電源4′には直接戻れない。電子ビーム2
による電位上昇の発生は、イオンビーム1の電荷中和で
緩和されていることになる。このことは同様にイオンビ
ーム1自身が電流経路となり、電子電流はイオン引出し
電源9、接点B及び接点Aを経由して電子引出し電源
4′に戻っていることになる。
【0014】図1に示した本発明の原理図から分かるよ
うに、イオンビーム1及び電子ビーム2は、シリコンウ
エハ7及び回転円板5を経由せずに電流回路を形成する
ので、イオン打込み動作には問題は発生しない。一方、
シリコンウエハ7から回転円板5への電流路がないの
で、ウエハ裏面の放電傷の発生はなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を説明す
る。図3は本発明の具体的な実施例を説明する図であ
る。該図において、イオン源8はマイクロ波イオン源で
あり、イオン引出し電源9の印加で酸素を含むイオンビ
ーム1が引出される。引出されたイオンビーム1は、質
量分離器12により質量分離され酸素イオンのみに選別
される。その後、イオン加速管13を使いイオンビーム
を追加速し、最大200keVのエネルギーまで加速し
た。電源11は、追加速用の電源である。
【0016】さらに酸素イオンビームはレンズ14や偏
向器15を通り、打込み室容器6に導入される。打込み
室容器6には直径約1mの回転円板5が収納され、この
回転円板5の表面にはシリコンウエハ7が多数枚並べら
れている。回転円板5の回転数は、500から1200
rpm の範囲である。回転円板5は半径方向に機械走査さ
れ均一打込みが行われる。シリコンウエハ7の前方には
電子源3が置かれ、電子引出し電源4′を使って電子ビ
ーム2が引出され、シリコンウエハ7に照射される。電
子ビーム2とイオンビーム電流値が数%から数10%の
誤差範囲で一致するように、フィラメント電源4,電子
引出し電源4′は制御される。
【0017】図3で回転円板5は電気的にどこにも接触
されずに浮いた状態にある。電子ビームエネルギーは電
子引出し電源4′の電圧により決まり、本実施例では最
大3kVまで印加可能な電源を用いた。図3の装置で約
70mAの酸素イオンビーム電流、180keVのビー
ムエネルギーでイオン打込みを行った。注入量は約4×
1017個/cm2 で、注入時間は約3時間である。電子ビ
ーム2は、エネルギーが約1keVである。注入は、シ
リコンウエハ7をヒータで500℃以上の高温に保ちな
がら行った。注入後のウエハ裏面の放電傷の状態を観察
したところ、図2の従来技術では、6インチウエハ内に
長さ1mm以下の放電傷が数個から10数個あったもの
が、本発明による打込みでは、放電傷の発生は見られな
かった。電流計17には電子源3から出る全電子電流値
が表示され、電流計17′には、カバー10に流入する
電子電流値が表示された。従って、シリコンウエハ7及
び回転円板5に照射される電子電流値は、これらの差で
あるから、この差がイオンビーム電流値(例えばイオン
引出し電源9の電流値)の変動に応じて変化するように
フィラメント電源4,電子引出し電源4′を制御して、
イオンビーム電流値と電子電流値がほぼ同じレベルを維
持するように制御を加えた。なお、電子ビーム照射に先
立ち、打込み室容器6に流入するイオンビーム電流値
を、別の想定装置(例えばファラデーカップ、図中には
省略)で予め測定しておいた。
【0018】次に、本発明による別の実施例を図4に示
す。図では、電気的に絶縁する部分をシリコンウエハ7
のみとした。即ち、回転円板5とシリコンウエハ7の間
に酸化シリコンである石英からなる絶縁物16を挟んで
いる。石英の大きさは、シリコンウエハ7より小さい径
とし、イオンビーム1や電子ビーム2が直接石英に照射
されない構造とした。これは石英にビームが照射され帯
電を起こすとウエハ近傍の電界分布が著しく変わり、電
子ビーム2やイオンビーム1の軌道や形状が変化するか
らである。その結果、均一注入が困難になる。
【0019】図4の実施例では、回転円板5は電子引出
し電源4′の+側に接続されている。回転円板5の半径
方向の移動に伴い、回転円板5にはイオンビーム1が照
射されるが、この電流は極性が逆になるため電子引出し
電源4′は通れない。この分は、電子ビーム2を経由し
た電流路で元の追加速電源11に戻ることになる。図4
の実施例でも同様に、ウエハ放電傷は観測されず、本発
明の効果が示された。
【0020】図5は本発明による別の実施例を説明する
図である。本実施例はイオン打込み装置におけるイオン
ビーム電流値と電子電流値が同一になる制御を加えたも
のである。図5に示すごとく、回転円板5の表面に装着
される複数のシリコンウエハ7のうち一枚以上につい
て、裏面に金属リード線が付いたリード線付きウエハ
7′としている。リード線付きウエハ7′からのリード
線は、打込み室容器6外に設けられた2枚の金属板18
の一つに接続されている。対向する金属板18には電位
測定器19が取り付けられている。電位測定器19は接
地電位に対するウエハ電位を測定することができる。本
実施例では、その出力を差動増幅器20に接続してい
る。そして、差動増幅器20の出力で電子引出し電源
4′の引出し電圧を制御することにより、ウエハ電位が
常に0Vに維持されるようにしている。これにより、シ
リコンウエハ7への流入電流を常時測定しなくても、シ
リコンウエハ7の帯電を防止する電子電流制御が可能と
なり、放電傷の発生のない運転の信頼性が著しく改善さ
れる。
【0021】次に、上述した本発明の実施例装置を使
い、シリコンウエハ(6.8 インチ直径)に酸素イオン
を単位面積当たり10の17乗の桁の打込み量でイオン
打込みを行った。イオンエネルギーは40keVから2
00keVの範囲である。ウエハ温度は500℃から7
00℃の範囲とした。このような打込み条件のもとで電
子ビームエネルギーは50eVから3keVの範囲とし
た。打込み後のウエハを、微量酸素が入った窒素雰囲気
中で1400℃前後で数時間アニール処理を行った。熱
処理により酸化膜が埋め込まれた良質のウエハ(いわゆ
るSIMOX構造のウエハ)が形成された。放電傷がな
いため、裏面傷を除去する研磨やエッチング工程が不要
となった。また、放電傷の発生に伴う微粒子の飛散とウ
エハ表面への付着が無くなったため、付着粒子に起因す
る酸化膜突き抜け欠陥の発生が防げるようになった。ま
た、酸化膜の上に作られるシリコン層についても従来よ
り欠陥量の少ない、単位面積当たり数10から数100
個以下の転位密度という良質なシリコン層が形成され
た。シリコン層にCMOSデバイスを作製したところ、
短チャンネル効果の抑制,ラッチアップ防止等が図られ
高速動作の良好なCMOS特性が得られた。本実施例では電
子ビーム照射の場合について示したが、図3,図4にお
いて電子源の代わりにマイクロ波プラズマ源を付けた実
験からも同様にウエハ裏面の放電傷は観測されなかっ
た。
【0022】本実施例では酸素イオンビームについて示
したが、イオン種を水素イオンや窒素イオンに変えても
同様な効果が得られた。特に、水素イオンでは酸素イオ
ンと同様なエネルギー,電流,打込み量範囲でシリコン
ウエハにイオン打込み実験し、裏面放電傷の発生のない
ことを確認した。
【0023】上記以外のイオン種についても同様な効果
が得られることは、本発明の本質からして明らかであ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、埋込み酸
化膜を形成する酸素イオン注入装置において、ウエハ裏
面に放電傷が着かないイオン打込みが可能となった。こ
れにより、従来行われていた放電傷除去の後処理が不要
となりコスト低減が図れた。また、放電傷の発生で飛散
する微粒子のウエハ付着が無くなったため、良質な埋込
み酸化膜付きウエハ(SIMOXウエハ)が作製可能と
なり、これを用いることで極超高集積半導体デバイスも
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】従来の酸素イオン打込み装置を示す図である。
【図3】本発明のイオン打込み装置の一実施例を示す図
である。
【図4】本発明の他の実施例を示す図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…イオンビーム、2…電子ビーム、3…電子源、4…
フィラメント電源、4′…電子引出し電源、5…回転円
板、6…打込み室容器、7…シリコンウエハ、7′…リ
ード線付きウエハ、8…イオン源、9…イオン引出し電
源、10…カバー、11…追加速電源、12…質量分離
器、13…後段加速管、14…磁場レンズ、15…偏向
器、16…絶縁物、17,17′…電流計、18…金属
板、19…電位測定器、20…差動増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−51100(JP,A) 特開 平7−65778(JP,A) 特開 平5−275048(JP,A) 特開 平2−37656(JP,A) 特開 平3−145047(JP,A) 特開 平8−106876(JP,A) 特開 平9−320510(JP,A) 実開 平3−48854(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/317 H01L 21/265

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板表面に複数のシリコンウエハを載せ、
    この円板を真空中で回転すると共に、円板全体を該円板
    の半径方向に往復運動させ、かつ、前記円板上にシリコ
    ンウエハに、イオン源から前記シリコンウエハに打込ま
    れるイオンビームを引出して質量分離して照射すると共
    に、電子ビーム、若しくはプラズマによって電子を供給
    するイオン打込み装置において、 前記円板を電気的に絶縁すると共に、前記シリコンウエ
    ハの周囲に、シリコンウエハや回転円板に照射されない
    電子の一部を捕捉するカバーを設け、該カバーは、一端
    が接地されている前記電子ビームの電子源電源、或いは
    前記電子を供給するためのプラズマ電源に接続され、前
    シリコンウエハに打込まれるイオンビームを前記イオ
    ン源から引出すための引出し電源の一端、或いは当該引
    出し電源に接続する前記イオンビームを追加速するため
    の追加速電源の一端は、接地されていることを特徴とす
    るイオン打込み装置。
  2. 【請求項2】円板表面に複数のシリコンウエハを載せ、
    この円板を真空中で回転すると共に、円板全体を該円板
    の半径方向に往復運動させ、かつ、前記円板上のシリコ
    ンウエハに、イオン源から前記シリコンウエハに打込ま
    れるイオンビームを引出して質量分離して照射すると共
    に、電子ビーム、若しくはプラズマによって電子を供給
    するイオン打込み装置において、 前記シリコンウエハと回転円板との間に、該シリコンウ
    エハより寸法の小さい電気的絶縁物を設けると共に、前
    記シリコンウエハの周囲に、シリコンウエハや回転円板
    に照射されない電子の一部を捕捉するカバーを設け、該
    カバーは、一端が接地されている前記電子ビームの電子
    線電源、或いは前記電子を供給するためのプラズマ電源
    に接続され、前記シリコンウエハに打込まれるイオンビ
    ームを前記イオン源から引出すための引出し電源の一
    端、或いは当該引出し電源に接続する前記イオンビーム
    を追加速するための追加速電源の一端は、接地されてい
    ることを特徴とするイオン打込み装置。
  3. 【請求項3】前記回転円板上のシリコンウエハを加熱装
    置を用いて500℃以上に加熱しながら酸素,窒素、若
    しくは水素のイオンビームをシリコンウエハに照射した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のイオン打込み装
    置。
  4. 【請求項4】前記電気的絶縁物が石英、若しくは窒化物
    であることを特徴とする請求項2記載のイオン打込み装
    置。
  5. 【請求項5】前記回転円板に装着される複数のシリコン
    ウエハの1枚以上を金属リード線付きのシリコンウエハ
    とし、前記リード線を対向する2枚の金属板の1つに取
    付け、対向する金属板の電位を電位測定器で測定するこ
    とにより前記シリコンウエハの電位を観測し、前記電位
    測定器の電気出力を使って電子引出し電源電圧を制御せ
    しめ、前記シリコンウエハの電位がイオン打込み操作中
    に0Vに維持されるようにしたことを特徴とする請求項
    2記載のイオン打込み装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載のイオン打込み装置に
    より打込み処理を施したウエハを、熱処理して得られる
    酸化物、若しくは窒化物の埋込み絶縁層付きシリコンウ
    エハを使い、絶縁層の上に形成されるシリコン層に半導
    体デバイスを作製することを特徴とする半導体製造方
    法。
  7. 【請求項7】イオン源と、当該イオン源から引出され
    質量分離されたイオンが打込まれるウエハを支持する円
    板と、前記ウエハに対し、電子ビーム、或いはプラズマ
    によって電子を供給する手段を備えたイオン打込み装置
    において、 前記円板を電気的に絶縁、或いは前記ウエハを前記円板
    に対し絶縁すると共に、前記電子を供給する手段から電
    子を引出すための引出し電源の一端と、前記イオン源か
    、前記ウエハに打込まれるイオンを引出すための引出
    し電源の一端、或いは当該ウエハに打込ま れるイオンを
    引出す引出し電源に接続され前記引出されたイオンを加
    速する加速電源の一端が接地されていることを特徴とす
    るイオン打込み装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記ウエハや円板に照射されない電子の一部を捕捉する
    カバーを設けたことを特徴とするイオン打込み装置。
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