JP3508279B2 - 円筒状物と非円筒状物との選別装置 - Google Patents

円筒状物と非円筒状物との選別装置

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JP3508279B2
JP3508279B2 JP06870095A JP6870095A JP3508279B2 JP 3508279 B2 JP3508279 B2 JP 3508279B2 JP 06870095 A JP06870095 A JP 06870095A JP 6870095 A JP6870095 A JP 6870095A JP 3508279 B2 JP3508279 B2 JP 3508279B2
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啓修 長島
厚宏 金藤
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円筒状物と非円筒状物と
の選別装置に関するものであり、更に詳しくは資源ごみ
の中の有用な円筒状のガラス瓶、金属缶と非円筒状の雑
多な夾雑物とを選別する選別装置、ないしは円筒状のガ
ラス瓶と非円筒状のガラス破片(いわゆるカレット)と
を選別する選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】一般家庭や公共施設から
資源ごみとして排出され選別処理工場へ収集される円筒
状のガラス瓶、金属缶は先ず他の夾雑物から効率よく分
離されねばならない。次いで、ガラス瓶と金属缶とが分
離されて、金属缶は更にアルミニウム缶とスチール缶と
に選別され、ガラス瓶は無色を含む5色に選別された後
に再生原料として出荷されている。
【0003】更には、ガラス瓶は色や大小が様々で、割
れた状態で収集されてくるものがある上、選別処理工場
内においても色選別の工程に至るまでの各工程において
破損するものが出る。各色の混ざっているガラス破片を
色選別することは困難であり、ガラス瓶の色選別の前に
ガラス瓶からガラス破片を除去しておかねばならない。
ガラス破片も大小さまざまで、一般的な篩別機による選
別は困難であり、ここにおいても円筒状のガラス瓶の効
率的な選別が望まれている。
【0004】従来、この円筒状のガラス瓶、金属缶と他
の非円筒状の夾雑物との選別分離について、多くの技術
が開示されているが、代表的な従来例を以下に説明す
る。
【0005】(第1従来例)特開平5−269440号
公報に係る「選別装置」においては、図10にその平面
図を示すように、駆動ローラとしての前部ローラ105
と後部ローラ106に無端のベルト107が巻装されて
白抜き矢印の方向を搬送方向とするベルトコンベヤのベ
ルト107の下面に接して押上げローラ109、109
が設けられており、ベルト107の搬送面に上流側へ下
向き傾斜の後方傾斜面110、搬送方向を向いて左側へ
下向き傾斜の左側方傾斜面111、同じく右側へ下向き
傾斜の右側方傾斜面112、下流側へ下向き傾斜の前方
移送面113を形成させて選別装置100としている。
【0006】そして後方傾斜面110へ投入される丸物
D(缶、ビン類のうち円筒もしくはそれに類似した形状
のもの)と角物W(丸物D以外の例えば木片、瓦礫等)
とが混在したごみのうち、一部の丸物Dは後方傾斜面1
10を転がって後方へ移動する。後方傾斜面110上で
角物Wによって後方への転がりが規制された残りの丸物
Dは前方へ搬送され、左側方傾斜面111、又は右側方
傾斜面112に移動した時点で傾斜を転がって両側へ分
離される。そしてベルト107との間に摩擦力が働く角
物Wは前方移送面113を経由して前方に回収される。
このようにして丸物Dと角物Wとが選別されるとしてい
る。
【0007】しかし、この選別装置100においては、
左側方傾斜面111、右側方傾斜面112にも角物Wが
存在して丸物Dの転がりを規制するので、この左側方傾
斜面111、右側方傾斜面112で丸物Dの全てが転が
り落ちることは期待できない。多くの丸物Dが角物Wに
伴われて前方移送面113へ搬送されるので、前方で回
収される角物Wには丸物Dが混在してくる。更には、丸
物Dはベルト107で搬送されているだけなので、その
軸心は投入時のランダムな方向を向いており、全ての丸
物Dが軸心を搬送方向に向けて左側方移送面111、右
側方移送面112において転がり易い姿勢となっている
訳ではない。従って丸物Dと角物Wとの選別効率は期待
する程には高くない。又、ベルト107を図示したよう
に巻装することは難しい。
【0008】(第2従来例)特開平5−269441号
公報に係る「選別装置」においては、図11にその斜視
図を示すように、駆動ローラとしての前部ローラ204
と後部ローラ206に無端のベルト207が巻装されて
白抜き矢印の方向を搬送方向とするベルトコンベヤにお
いて、後部ローラ206の軸心Yはほぼ水平とし、前部
ローラ204の軸心Xは元の水平方向の軸心を含む垂直
平面H内において、水平方向と角度αだけ傾斜され、結
果的には後部ローラ206の軸心Yと角度αだけ捩って
配置されている。そして、ベルト207の搬送面に、搬
送方向へ向かって角度θの上向き傾斜の第1傾斜面20
8と搬送方向へ向かって上向き傾斜で左側へ下向き傾斜
の第2傾斜面209とを形成させて選別装置200とし
ている。上記の傾斜角度θ、αは、丸物Dが転がるのに
充分な角度(例えば15度程度)に設定されている。
【0009】そして、丸物D(缶、ビン類のうち円筒も
しくはそれに類似した形状のもの)と角物W(丸物D以
外の例えば木片、瓦礫等)とが混在したごみがベルト2
07の第1傾斜面208へ投入されると、一部の丸物D
は第1傾斜面208に沿って後方(搬送方向上流側)へ
転がって選別される。第1傾斜面208上で角物Wによ
って後方への転がりの規制された残りの丸物Dは第2傾
斜面209へ搬送された時点で第2傾斜面209の傾斜
に沿い左側へ転がって選別される。そして、角物Wはベ
ルト207との摩擦力によって前方(搬送方向下流側)
へ移送され回収される。このようにして丸物Dと角物W
とが選別されるとしている。
【0010】しかし、この選別装置200においては、
第1傾斜面208において後方へ転がらなかった丸物D
は第2傾斜面209へ搬送されるが、そこにも角物Wが
存在するので転がりが規制され、第2傾斜面209で丸
物Dの全てが転がって選別されることは期待できない。
又、丸物Dの軸心は投入時におけるランダムな方向を向
いており、第2傾斜面209上で全ての丸物Dが軸心を
転がり易い方向としている訳ではない。従って、丸物D
は回収される角物Wに混在してくることになり、丸物D
と角物Wとの選別効率は期待する程には高くない。又、
ベルト207を図示するような形状で巻回することは難
しい。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、得やすい構造で円筒状物と非円筒状物
とを効率よく選別するための選別装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、直線振
動される振動トラフ内において、振動による移送方向と
交差する方向へ非円筒状物は滑落しないが円筒状物は転
がる下向き傾斜の移送面が段差を介して前記下向き傾斜
の方向へカスケード状に多段に設けられており、前記振
動トラフの上流端部へ投入される円筒状物と非円筒状物
との未選別混合物のうち、円筒状物は直線振動を受けて
前記移送面を移送されつつ前記下向き傾斜に従って転が
り、前記段差を落下することによって転がりの運動エネ
ルギが増大されて非円筒状物を乗り越え最低部に集めら
れて排出され、非円筒状物は前記移送面を移送され下流
端から排出されて選別されることを特徴とする円筒状物
と非円筒状物との選別装置、によって達成される。
【0013】
【作用】選別装置の振動トラフの上流端部へ投入される
円筒状物と非円筒状物との未選別混合物のうち、円筒状
物は多段に設けられている移送方向とは交差する方向へ
の下向き傾斜の移送面を直線振動によって移送されつつ
下向き傾斜に従って転がり、段差を落下することによっ
て転がりの運動エネルギが増大されて非円筒状物を乗り
越え最低部に集められて排出され、非円筒状物は移送面
を滑落することなく移送され下流端から排出されること
により、円筒状物と非円筒状物とが選別される。このよ
うな構造は簡単に加工し得るものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例による円筒状物と非円
筒状物との選別装置について、図面を参照して説明す
る。
【0015】(第1実施例)図1は資源ごみに含まれる
円筒状のガラス瓶B、金属缶Cと木片、雑誌、瓦礫、そ
の他の雑多な夾雑物G(カレットを含む)とを選別する
ための選別装置1の平面図であり、図2は図1における
[2]−[2]線方向の断面図、図3は図2における
[3]−[3]線方向の断面図である。
【0016】図1〜図3、特に図2を参照して、選別装
置1は直線振動コンベヤをベースとするものであり、未
選別混合物を移送しつつ選別する振動トラフ21と、こ
れに直線振動を与える駆動部11とからなっている。
【0017】駆動部11においては、振動トラフ21の
底面板22がレバー13、13によって下方のカウンタ
ウエイトを兼ねる堅固なフレーム12と結合され、更に
はレバー13、13とは直角方向に配したコイルばね1
4、14によって結合されている。又、フレーム12は
防振コイルばね15、15を介して床面に設置されてい
る。フレーム12上にはモータ16が固定され、偏心軸
17をベルト駆動する。偏心軸17にはロッド18が取
り付けられており、ロッド18はその先端部をゴム板ス
プリングで挟持する連結部19を介して振動トラフ21
の底板22の側面に連結されている。ゴム板スプリング
は起動トルクの減少と衝撃荷重からの駆動部の保護に働
く。そして、モータ16が起動されて偏心軸17が回転
運動すると、これはロッド18の往復運動に転換され
て、振動トラフ21に矢印aで示す方向の直線振動を与
え、振動トラフ21内の未選別混合物は図1、図2にお
いて矢印bで示す方向への移送力を受ける。
【0018】振動トラフ21内には、図3及び振動トラ
フ21の部分破断斜視図である図4を参照し、移送方向
を向いて左方から右方への下向き傾斜とされた4段の傾
斜移送面231 、232 、233 、234 が移送方向に
平行に形成されており、これらの間には段差241 、2
2 、243 が設けられている。各傾斜移送面231
232 、・・、234 の傾斜は雑多な夾雑物Gは滑落し
ないが、軸心を移送方向に向けた円筒状のガラス瓶Bや
金属缶Cは転がり落ちる角度に設定されている。
【0019】振動トラフ21内において図1、図2を参
照し、各傾斜移送面231 、232、・・、234 の下
流端には、その下流端を陥落する雑多な夾雑物Gを集め
るための共通傾斜シュート25が設けられており、その
排出口26の直下方には夾雑物Gを矢印cの方向へ搬送
するベルトコンベヤ32が配設されている。又、図3を
参照し、振動トラフ21の傾斜移送面234 側の側壁2
7には、上流端部から下流端部にわたり傾斜移送面23
1 、232 、・・、234 を転がってくるガラス瓶B、
金属缶Cの排出口28が設けられており、排出口28の
直下方には、ガラス瓶B、金属缶Cを図1において矢印
dで示す方向へ搬送するベルトコンベヤ33がフレーム
35と共に架台36上に配設されている。そして、ベル
トコンベヤ33を挟んで排出口28と対向する位置にガ
ラス瓶B、金属缶Cのオーバーランを阻止するための阻
止壁34がベルトコンベヤ33のフレーム35に固定し
て設けられている。振動トラフ21の上流端部において
傾斜移送面231 、232の直上方には、ガラス瓶B、
金属缶C、雑多な夾雑物Gの未選別混合物を矢印iの方
向へ搬送して振動トラフ21内へ投入するためのベルト
コンベヤ31が配設されている。
【0020】第1実施例の選別装置1は以上のように構
成されるが、次にその作用について説明する。ベルトコ
ンベヤ31によって搬送されてくるガラス瓶B、金属缶
C、雑多な夾雑物Gからなる未選別混合物は振動トラフ
21における傾斜移送面231 、232 の上流端部に投
入され、直線振動によって矢印bの方向への移送力を受
けて移送され始める。
【0021】ガラス瓶B、金属缶Cの如き長手状物は投
入時点においてそれらの軸心はランダムな方向を向いて
いるが、直線振動によって軸心を移送方向に向けるよう
な配向作用を受けるので、全てのガラス瓶B、金属缶C
は傾斜に沿って転がり易い向きとなる。そして、下流側
へ移送されると共に、傾斜に従って図1において白抜き
矢印で示すように傾斜移送面231 、232 、233
234 を側壁27の方へ転がる。転がる径路はガラス瓶
B、金属缶Cの重量や直径の大小によっても異なる。
又、これらの転がりに伴われて、雑多な夾雑物Gも傾斜
移送面231 、232 から傾斜移送面233 、234
方へ分散されるものを生ずるが、それら自身が滑落した
り転がることはないので、傾斜移送面233 、234
範囲に留まる。
【0022】この間、ガラス瓶B、金属缶Cは各傾斜移
送面231 、232 、233 から段差241 、242
243 を落下することによってポテンシャルエネルギが
運動エネルギに変換され、転がりの運動エネルギが増大
するので、ガラス瓶B、金属缶Cははずみつつ傾斜移送
面232 、233 、234 上の夾雑物Gを飛び越えて側
壁27の排出口28まで転がり落ちる。そして排出口2
8を経てベルトコンベ33上へ落下し排出される。この
時、ベルトコンベヤ33を挟んで排出口28と対向して
設けられている阻止壁34によってガラス瓶B、金属缶
Cがベルトコンベヤ33をオーバーランすることはな
い。
【0023】一方、雑多な夾雑物Gは傾斜移送面23
1 、232 、・・、234 から滑落することなく移送さ
れ、それらの下流端から共通傾斜シュート25へ陥落し
てその排出口26から直下方に配設されているベルトコ
ンベヤ32上へ集められて排出される。このようにし
て、資源ごみ中のガラス瓶B、金属缶Cが雑多な夾雑物
Gと効率よくかつ確実に選別分離される。
【0024】(第2実施例)図5はガラス瓶Bとガラス
破片(カレット)Pとを選別するための選別装置2の平
面図、図6は図5における[6]−[6]線方向の断面
図であり、第1実施例の駆動部11と同様な駆動部は省
略されている。
【0025】選別装置2は図5、図6において左右対称
に構成されており、振動トラフ41内の未選別混合物は
直線振動によって矢印pで示す方向の移送力を受ける。
振動トラフ41内には移送方向を向いて左右の側壁4
7、47’から中央部へ向かって下向き傾斜とされた4
段の傾斜移送面431 、432 、433 、434 、及び
傾斜移送面431 ’、432 ’、433 ’、434 ’が
移送方向と平行に形成されており、左右の各傾斜移送面
の間において、段差441 、442 、443 、及び段差
441 ’、442 ’、443 ’が設けられている。各傾
斜移送面431 、432 、・・、434 と431 ’、4
2 ’・・、434 ’の傾斜はガラス破片Pは滑落しな
いが、軸心を移送方向に向けたガラス瓶Bは転がり落ち
る角度に設定されている。又、傾斜移送面434 と43
4 ’との間の中央となる最低部は軸心を移送方向に向け
ているガラス瓶Bが単列で移送される幅の水平な中央移
送路48として形成されており、振動トラフ41の下流
側の端面板42には中央移送路48に対応して開口49
が設けられている。
【0026】開口49の直下方にはガラス瓶Bを矢印r
で示す方向へ搬送するベルトコンベヤ53が配設されて
おり、ベルトコンベヤ53上を搬送されるガラス瓶Bを
挟むように光源ランプ61とCCDカメラ62とが対向
して設置され、ガラス瓶Bの色判定を行なうようになっ
ている。
【0027】傾斜移送面431 、432 、・・、434
の下流端にはガラス破片Pが陥落する共通傾斜シュート
45が設けられており、その排出口46の直下方にはガ
ラス破片Pを矢印qの方向へ搬送するベルトコンベヤ5
2が配設されている。これらとは対称的な傾斜移送面4
1 ’、432 ’、・・、434 ’についても同様であ
り、共通傾斜シュート45’へ陥落するガラス破片Pは
排出口46’から、ベルトコンベヤ52’上へ落下し矢
印q’の方向へ搬送される。振動トラフ41の上流端部
において、傾斜移送面431 、432 の直上方にはガラ
ス瓶B、ガラス破片Pの混合物を矢印sで示す方向へ搬
送して振動トラフ41内へ投入するためのベルトコンベ
ヤ51が配設されており、対称位置には同様なベルトコ
ンベヤ51’が配設されている。
【0028】第2実施例の選別装置2は以上のように構
成されるが、次にその作用について説明する。ベルトコ
ンベヤ51で搬送されてくるガラス瓶Bとガラス破片P
との混合物は振動トラフ41内の傾斜移送面431 、4
2 の上流端部に投入され、直線振動によって矢印pで
示す方向への移送力を受けて移送され始める。対称位置
にあるもう一方のベルトコンベヤ51’からもガラス瓶
Bとガラス破片Pとの混合物が投入されるが、ベルトコ
ンベヤ51の場合と同様であるので、ベルトコンベヤ5
1’側については以降の説明は省略する。
【0029】混合物中のガラス瓶Bは投入時点において
は軸心の方向はランダムであるが、直線振動を受けて軸
心を移送方向に向けるように配向され、傾斜に沿って転
がり易い向きとなるので、下流側へ移送されつつ白抜き
矢印で示すような径路を辿って傾斜移送面432 、43
3 、434 を中央移送路48の方へ転がり落ちる。この
径路はガラス瓶Bの重量、直径の大小によって異なる。
ガラス瓶Bの転がりに伴われてガラス破片Pが傾斜移送
面431 、432 から傾斜移送面433 、434 の方へ
分散されるが、ガラス破片P自身が滑落したり転がるこ
とはないので、傾斜移送面433 、434 の範囲に留ま
る。更にはガラス瓶Bが段差441 、442 、443
落下し、転がりの運動エネルギを獲得することにより傾
斜移送面432 、433 、434 上のガラス破片Pに阻
止されることなく、これらを乗り越えて中央移送路48
内へ転がり落ちる。この作用は第1実施例における作用
と同様である。
【0030】ガラス瓶Bが単列で移送される幅とされて
いる中央移送路48において、軸心を移送方向に向けて
集められるガラス瓶Bは直線振動を受けて下流側へ移送
され、振動トラフ41の下流側の端面板42の開口49
をくぐってベルトコンベヤ53上に乗り、矢印rの方向
へ搬送される。その途中において、ベルトコンベヤ53
を挟むように対峙している光源61とCCDカメラ62
とによってガラス瓶Bの色が判定されるが、ガラス瓶B
が軸心方向に単列で搬送されてくるので、色の判定精度
の高い選別が可能となる。
【0031】一方、ガラス破片Pは傾斜移送面431
432 から傾斜移送面433 、434 へ分散されるが、
これらの移送面から滑落することなく移送されて下流端
から共通傾斜シュート45へ陥落し、その排出口46の
直下方のベルトコンベヤ52上に乗って矢印qの方向へ
搬送される。上記の説明ではベルトコンベヤ51側につ
いて述べたが、対称的なベルトコンベヤ51’側につい
ても同様である。
【0032】このようにして、ガラス瓶Bとガラス破片
Pとが選別分離されるので、後の工程で色選別されるガ
ラス瓶Bにはガラス破片が混在せず、色純度の高い再生
原料が得られる。
【0033】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0034】例えば、第1実施例においては傾斜移送面
231 、232 、・・、234 は移送方向を向いて左方
の側壁から右方の側壁へ向かっての下向き傾斜とし、第
2実施例においては両側壁から中央部へ向かって下向き
傾斜の傾斜移送面431 、432 、・・、434 と傾斜
移送面431 ’、432 ’、・・、433 ’を設けた
が、第2実施例の図6と同様な断面図である図7に示す
第1変形例の選別装置3のように、振動トラフ71の中
央部から両側壁72、72’へ向かっての下向き傾斜に
多段の傾斜移送面731 、732 、733 、734 と傾
斜移送面731 ’、732 ’、733 ’、734 ’とを
設け、側壁77、77’に排出口78、78’を設け
て、中央部の上方のベルトコンベヤ81から投入される
ガラス瓶B、金属缶Cなどの円筒状物は両側に配置した
ベルトコンベヤ83、83’へ集めるようにしてもよ
い。傾斜移送面731 、732 、・・、734 の間に段
差741、742 、743 が設けられており、このこと
は傾斜移送面731 ’、732 ’、・・、734 ’につ
いても同様である。
【0035】又、第1実施例の斜視図である図4に対応
する図8に示す第2変形例の選別装置4のように、傾斜
移送面231 、232 の直上方にガラス瓶Bや金属缶C
より大きい粗大ごみを選別するための側壁付きグリズリ
バー86を設けてもよい。これによって、資源ごみに鍋
Q、傘U、雑誌M、その他粗雑なものが含まれている場
合にこれらを除去し得るので、傾斜移送面231 、23
2 、・・、234 におけるガラス瓶B、金属缶Cと他の
夾雑物Gとの選別がより効率的に進行する。このグリズ
リバー86は粗雑な夾雑物の量が少ない場合には傾斜移
送面231 の直上方にだけ設けるようにしてもよい。
【0036】又、同じく第1実施例の斜視図である図4
に対応する図9に示す第3変形例の選別装置5のよう
に、傾斜移送面231 の代わりにガラス瓶Bや金属缶C
よりも小径のごみを篩別するパンチメタル板を張架して
傾斜パンチメタル面88としてもよい。これによって資
源ごみに小石や土砂等が含まれている場合に、これら小
径のごみが傾斜パンチメタル面88から下方へ排除され
るので、傾斜パンチメタル面88、傾斜移送面232
233 、234 におけるガラス瓶B、金属缶Cとその他
の夾雑物Gとの選別がより効率的に進行する。なお、傾
斜パンチメタル面88から下方へ落下する例えば小石、
土砂類は振動トラフ91の底面を直線振動によって下流
側へ移送され、図示せずとも、下流端の端面壁に設けた
開口から排出される。傾斜パンチメタル面88、傾斜移
送面232 、233 、234 の下流端から共通傾斜シュ
ート25へ陥落して排出される夾雑物Gと合流させて排
除することもできる。勿論、パンチメタル板の張架は傾
斜移送面231 だけに限らず、他の傾斜移送面232
233 、234 にも適用し得るし、全傾斜移送面にパン
チメタル板を張架してもよい。
【0037】又、各実施例、各変形例では傾斜移送面間
に設けた段差を一定の高さとしたが、例えば上段の段差
ほど大きい段差とするように高さに変化を与えてもよ
い。更には、一定の高さとしても、それらの高さを大と
することにより、その段差を落下する円筒状のガラス瓶
B、金属缶Cが獲得する転がりの運動エネルギを大にす
ることができる。
【0038】又、各実施例、各変形例では傾斜移送面を
4段のカスケード状に設けたが、この段数は3以下とし
てもよく、5以上としてもよい。被選別物に応じ適宜設
定し得る。
【0039】又、各実施例、各変形例では4面の側壁を
設けた振動トラフを採用したが、必ずしも側壁は必要と
せず、特に最下段の傾斜移送面の側壁は省略し得る。
【0040】又、各実施例、各変形例においては、資源
ごみ中の円筒状のガラス瓶B、金属缶Cと夾雑物Gとを
選別する場合、ガラス瓶Bとガラス破片Pとを選別する
場合を取り上げたが、本発明の円筒状物と非円筒状物と
の選別装置は上記の資源ごみ以外の選別にも適用するこ
とができる。例えば円筒状の乾菓子とその破片との選別
などである。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の円筒状物
と非円筒状物との選別装置によれば、大きさで分ける一
般的な篩別機では選別し得ない円筒状物と非円筒状物と
の混合物は振動コンベヤ内の多段の傾斜移送面上で直線
振動を与えられ、円筒状物は軸心を移送方向に配向され
傾斜移送面を転がり易い向きとされて傾斜を転がるので
非円筒状物との選別が効率的に進む。更には、円筒状物
は多段の傾斜移送面の間に設けられている段差を落下す
ることによりポテンシャルエネルギが転がりの運動エネ
ルギに変換され弾むようにして非円筒状物を乗り越えて
転がるので、非円筒状物に転がりを阻止されない。従っ
て、円筒状物が非円筒状物に混ざって排出されることは
なく、効率の良い選別が可能である。又、円筒状物と非
円筒状物とを選別するための移送面は、段付なしの単な
る一つの傾斜面として構成することも考えられる。この
場合にも、一定の傾斜で円筒状物は重力を受けて下方へ
と転動していくのであるが、この途上、他の非円筒状物
もしくは夾雑物などにより転動を妨げられることがある
ので、その傾斜角を大きくすることが考えられるが、こ
の場合には、確実に円筒状物と非円筒状物とを分けるに
は傾斜角を大とし、その転動方向に関し、一方の縁部ま
での距離をある大きさ以上にとる必要があり、従って装
置の高さを大とするが、本発明によれば円筒状物が転動
する移送面の傾斜角を極力小とすることができ、短い距
離の転動方向の移送面を段付で形成することにより、振
動により移送されながら、これが各移送面での非円筒状
物、夾雑物により下方への移送力分を失うことなく転動
し、段差でポテンシャルエネルギを運動エネルギに変え
てそれまでに非円筒状物や夾雑物との干渉により転動の
エネルギを少なくしていたとしても、これを増大させて
次々と段差を転落していくことにより確実にこの振動ト
ラフの下縁端部から円筒状物のみを外方へと排出させる
ことができる。又、段差によって資源ごみを大量に供給
された場合には、円筒状物であるガラス瓶や缶などを層
の下方を占めて供給されることがあるが、段差を転落す
るときに上層と下層とが反転されて円筒状物が転動され
易い形とされて下段側へと導かれ、確実に転動しながら
円筒状物と非円筒状物とを選別することができる。勿
論、段差の大きさによっては、自身より小さい非円筒状
物のごみの上を転動しながら次段の移送面へと導かれる
ことができ、何れにしても円筒状物と非円筒状物とを確
実に分離すべく段差を形成させることができる。
【0042】又、請求項4による選別装置によれば中央
の最低部から円筒状物が軸心方向に単列で排出されるの
で、例えば続く色選別工程での選別精度が向上する。
【0043】又、請求項6による選別装置によれば円筒
状物より小さい形状の非円筒状物が篩下として傾斜移送
面の下方へ篩別されるので、傾斜移送面上での円筒状物
と非円筒状物との選別が効率化される。
【0044】又、請求項7による選別装置によれば円筒
状物より大きい形状の非円筒状物は篩上として排除され
て、未選別混合物が傾斜移送面へ供給されるので、傾斜
移送面上での円筒状物と非円筒状物との選別が効率化さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の選別装置の平面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の断面図で
ある。
【図4】第1実施例の振動トラフの部分破断斜視図であ
る。
【図5】第2実施例の選別装置の平面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】第1変形例の振動トラフの断面図であり、図6
に対応する。
【図8】第2変形例の振動トラフの部分破断斜視図であ
り、図4に対応する。
【図9】第3変形例の振動トラフの部分破断斜視図であ
り、図4に対応する。
【図10】第1従来例の平面図である。
【図11】第2従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 第1実施例の選別装置 11 駆動部 21 振動トラフ 23 傾斜移送面 24 段差 25 共通傾斜シュート 28 排出口 31 ベルトコンベヤ 32 ベルトコンベヤ 33 ベルトコンベヤ B ガラス瓶 C 金属缶 G 夾雑物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−24168(JP,A) 特開 平4−267979(JP,A) 特開 平6−343946(JP,A) 実開 平4−126785(JP,U) 実開 昭61−11982(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線振動される振動トラフ内において、
    振動による移送方向と交差する方向へ非円筒状物は滑落
    しないが円筒状物は転がる下向き傾斜の移送面が段差を
    介して前記下向き傾斜の方向へカスケード状に多段に設
    けられており、前記振動トラフの上流端部へ投入される
    円筒状物と非円筒状物との未選別混合物のうち、円筒状
    物は直線振動を受けて前記移送面を移送されつつ前記下
    向き傾斜に従って転がり、前記段差を落下することによ
    って転がりの運動エネルギが増大されて非円筒状物を乗
    り越え最低部に集められて排出され、非円筒状物は前記
    移送面を移送され下流端から排出されて選別されること
    を特徴とする円筒状物と非円筒状物との選別装置。
  2. 【請求項2】 前記多段の下向き傾斜の移送面が前記振
    動トラフの移送方向を向いて左右何れか一方の縁部から
    他方の縁部へ向かってカスケード状に設けられている請
    求項1に記載の円筒状物と非円筒状物との選別装置。
  3. 【請求項3】 前記多段の下向き傾斜の移送面が前記振
    動トラフの移送方向を向いて左右の両縁部から中央の最
    低部へ向かってカスケード状に設けられている請求項1
    に記載の円筒状物と非円筒状物との選別装置。
  4. 【請求項4】 前記中央の最低部が円筒状物を軸心方向
    に単列で移送する幅に形成されている請求項3に記載の
    円筒状物と非円筒状物との選別装置。
  5. 【請求項5】 前記多段の下向き傾斜の移送面が前記振
    動トラフの移送方向を向いて中央から左右の両縁部へ向
    かってカスケード状に設けられている請求項1に記載の
    円筒状物と非円筒状物との選別装置。
  6. 【請求項6】 前記多段の下向き傾斜の移送面の少なく
    とも1面が円筒状物を篩上とする篩面として形成されて
    いる請求項1から請求項5までの何れかに記載の円筒状
    物と非円筒状物との選別装置。
  7. 【請求項7】 前記多段の下向き傾斜の移送面のうちの
    最上段を含む上段側の少なくとも一つの移送面の上方に
    円筒状物を篩下とする篩面が張架されている請求項1か
    ら請求項5までの何れかに記載の円筒状物と非円筒状物
    との選別装置。
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