JP3059099B2 - 採取砂の処理装置 - Google Patents

採取砂の処理装置

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JP3059099B2 JP8027195A JP2719596A JP3059099B2 JP 3059099 B2 JP3059099 B2 JP 3059099B2 JP 8027195 A JP8027195 A JP 8027195A JP 2719596 A JP2719596 A JP 2719596A JP 3059099 B2 JP3059099 B2 JP 3059099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海などで採取した
砂から、これに混合する貝殻および種子を除去するため
の採取砂の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフ場に敷く砂や、コンクリ
ート構造物のコンクリート中に骨材として混合する砂
は、海や河川から採取したものを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゴルフ場に
は芝生が植えられるが、この芝生にとっては弱酸性雰囲
気( PH5.7 〜6.5)が適していることが知られている。
しかし、採取した砂には細かい貝殻が多量(体積比15〜
25%) に混合しており、ゴルフ場に敷く場合は採取した
砂をそのまま用いるため、長期的には貝殻の成分が溶け
だして、強アルカリ雰囲気( PH7.0 〜8.5)を形成し、
芝生に悪影響を与えることになる。そしてこのような場
合、芝生のメンテナンスは、ゴルフ場を休場させて行わ
なければならない。
【0004】またコンクリート構造物のコンクリート中
に骨材として用いる砂においては、脱塩のために洗浄す
る程度で、依然、細かい貝殻を多量に含んだ砂をそのま
ま使用しており、長期的にはコンクリートが強アルカリ
性になってしまい、強度上の問題が生じる。
【0005】上記のような問題を回避するためには、砂
の中から貝殻だけを除去すれば、このような技術は特に
提供されていないのが現状である。そこで、本発明は、
上記課題を解決し得る採取砂の処理装置の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、貝殻が混合した砂から、貝殻を除去するた
めの装置であって、採取した砂を乾燥させるとともに砂
に混合している種子を焼却するための乾燥装置と、前記
焼却した種子の粉塵を除去するための粉塵除去機と、前
記乾燥装置で乾燥させた砂に対して気体を吹き付けるこ
とにより比重の差を用いて砂と貝殻とを分離するための
分離装置とを備え、この分離装置は、分離装置本体と、
分離装置本体の一側に配置された風力発生装置とが設け
られ、分離装置本体に、砂を分離装置本体の外部に導出
する導出路と、貝殻を分離装置本体の外部に排出する排
出路とが設けられたことを要旨とするものである。
【0007】また本発明は、分離装置で貝殻と分離され
た砂を所定の場所に設けた収容容器側に搬送する傾斜し
た搬送板が設けられ、この搬送板に、砂中の残留貝殻を
除去するための細長の落下用孔が形成され、この落下用
孔は、搬送板の途中でその幅方向に形成されたことを要
旨とするものである。
【0008】また本発明は、分離装置で貝殻と分離され
た砂を所定の場所に設けた収容容器側に搬送する傾斜し
た搬送体が設けられ、この搬送体の搬送部は、砂中の残
留貝殻を除去するために砂の粒径に応じて砂の搬送方向
に直角な方向に離間させた複数本の線材から構成された
ことを要旨とするものである。
【0009】また本発明は、採取した砂から塩分を除去
するための脱塩装置と、砂を粒径別に選別する篩とを備
えたことを要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。まず図1および図2に基づい
て、本発明の実施の第一形態に係る貝殻の除去装置1を
説明すると、これは、ゴルフ場に適した砂を得るため
に、採取した砂( 例えば海砂) 2から貝殻3を除去する
ためのもので、貝殻3を混合した砂2を所定の径の網目
篩で選別するための第一振動篩4と、この第一振動篩4
にベルトコンベヤなどの搬送装置6を介して接続される
とともに、第一振動篩4で選別された砂2を脱塩のため
に洗浄する脱塩装置( 例えばトロンメルが用いられる)
5とを備えている。
【0011】また、この脱塩装置5に搬送装置6を介し
て接続されるとともに脱塩装置5で脱塩した砂2中に混
合する雑草の種子を焼却し、かつ砂2を絶乾状態にする
ための乾燥装置( 例えばロータリーキルンが用いられ
る) 7と、この乾燥装置7で焼却された種子の粉塵を除
去するための粉塵除去機8と、この粉塵除去機8に搬送
装置6を介して接続されるとともに粉塵除去機8で粉塵
を除去した砂2をさらに粒径別に選別するための第二振
動篩10と、この第二振動篩10で選別された砂2に対
し空気を吹き付けて、砂2とこれに混合した貝殻3の比
重の差を用いて砂2と貝殻3とを分離させる分離装置(
例えば唐箕などが用いられる) 11と、この分離装置1
1で貝殻3と分離された砂2および貝殻3を受けるため
の受皿(収容容器の一例)12A,12Bとを備てい
る。
【0012】なお図2に示すように、前記分離装置11
は、上部にホッパ13を有する分離装置本体14と、こ
の分離装置本体14に回転自在に内装支持されるととも
に、ホッパ13の近傍に配置された分離用ファン(風力
発生装置の一例)15と、この分離用ファン15を駆動
するための分離用モータ16と、分離用ファン15で発
生する分離風の流路の途中に配置されて、分離装置本体
14に傾斜角度を調節自在に支持された二枚の分離板1
7,17と、これら分離板17,17に衝突した砂2を
分離装置本体14の前面側に導出する導出路に連通され
るとともに分離装置本体14の下方に配置する前記受皿
12に砂2を案内するための導出路18,18と、分離
装置本体14の内側上部に設けた排出路14Aに連通し
て分離装置本体14の側部に形成された貝殻排出口19
とを有している。
【0013】次に、上記のように構成した除去装置1に
おける貝殻3の除去方法を説明する。まず、採取した砂
2を第一振動篩4で、所定の網目篩、すなわち呼び寸法
5mm篩( 以下、単に5mm 篩と称す) を用いて砂2を粒径
別に選別し、続いて5mm 篩を通過した砂2を、脱塩装置
5に投入して洗浄により脱塩し、この脱塩装置5で脱塩
した砂2を乾燥装置7に搬送して300 〜400 °C の雰囲
気中で混合している雑草の種子を焼却するとともに、砂
2を絶乾状態( 絶乾比重2.45〜2.5)とし、続いて粉塵除
去機8で焼却した種子の粉塵を除去する。
【0014】そしてこの粉塵除去機8で粉塵を除去した
砂2を、第二振動篩10すなわち、2.5,1.7,1.4,1.2,1.
0,0.8,0.6,0.4,0.3mm の各篩を用いて選別する。なおこ
の第二振動篩10で選別された砂2のうち、0.6mm 篩以
上に留まる砂2を駆動中の分離装置11のホッパ13か
ら一定量づつ投入する。( なお0.4mm 篩を通過するもの
については、透水性の関係で後に0.6mm 篩以上に留まる
砂2に適当な量だけ混合するようにして用いる) そうすると、分離用ファン15で発生した分離風によっ
て、砂2だけが分離用ファン15の近くに落下して分離
板17,17に衝突し、導出路18,18から受皿12
Aに落下する。一方、貝殻3は砂2と同一の粒径であっ
ても砂2に比べて比重が軽いので、砂2よりも遠くへ飛
び、貝殻排出口19から分離装置本体14外へ吹き飛ば
され、受皿12Bに落下する。
【0015】なお、この実施の形態における分離装置1
1では、分離板17,17、導出路18,18は二個づ
つ設けているが、例えば2.5mm 篩に留まった砂2のうち
でも軽いものから順に分離用ファン15側の受皿12に
溜まる。
【0016】そして実験によると、砂2の粒径と分離用
ファン15で発生させる風力との関係は、2.5mm 篩に留
まった砂2に対しては9.2m/S、1.7mm 篩に留まった砂2
に対しては8.9m/S、1.2mm 篩に留まった砂2に対しては
8.8m/Sとすることにより、いづれの場合も98%前後の確
率で貝殻3を除去することができた。
【0017】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、第一振動篩4および第二振動篩10で必要な粒径の
砂2を得、脱塩装置5で砂2の脱塩をし、乾燥装置7で
砂2に混合する雑草の種子を焼却するので雑草を生じる
ことがなく、さらに分離装置11で砂2と貝殻3とを分
離するので、砂2がアルカリ性雰囲気となるのを押さ
え、従って、ゴルフ場の目砂として最適な条件を備えた
砂2が得られる。
【0018】特に、絶乾状態にした砂2に対して所定の
風力の空気を吹き付けることにより、貝殻3を多く含ん
だ砂2であっても、水を用いて砂2と貝殻3を分離する
場合に比べて確実に分離でき、このようにして貝殻3を
除去した砂2を、ゴルフ場に用いれば、芝生の寿命を長
く維持でき、従って、芝生のメンテナンスが極めて容易
になり、従来のように、芝生のメンテナンスのためにゴ
ルフ場を休場させるようなこともほとんどなくなる。ま
た、ゴルフ場では多量の砂2を必要とするが、この砂2
には海砂2を用いることにより、量的に確保し易い。
【0019】次に本発明の実施の第二形態を、図3〜図
7に基づいて説明する。本発明の実施の第二形態に係る
貝殻の除去装置は、図3に示すように、砂2と貝殻3の
分離処理の能力を向上させるために分離装置30を大型
化し、また貝殻3の除去率をさらに向上させたものであ
る。
【0020】すなわち、分離装置本体31の一側には、
分離用モータ16の駆動によって回転する大型の分離用
ファン15が回転自在に支持され、分離装置本体31の
一側上部には、砂供給用のホッパ13が設置され、分離
装置本体31の他側には、箱型の分離部32が配置さ
れ、分離部32の側壁33の長さLは例えば2mに形成さ
れ、またその天板34の高さHは例えば1.5mに形成され
ている。
【0021】図4に示すように、分離部32の他端に
は、貝殻3が衝突する衝突壁35が形成され、この衝突
壁35の下方に、衝突して落下した貝殻3を貝殻用受皿
36に案内するための下傾斜した貝殻用シュート37が
取付けられている。
【0022】また図5に示すように、分離装置本体31
の底部には、砂2を分離部32の両側壁33側に振り分
けるための逆V字形の振り分け板38が分離部32の長
さに沿って配置され、この振り分け板38の途中には複
数枚(図では三枚)の分離板40が配置され、分離部3
2の側壁33下部には、分離板40で分離された砂2を
分離部32の下方に配置した砂用受皿41に向けて搬送
案内させるための傾斜した断面コ字形の搬送板42が取
付けられている。
【0023】この搬送板42の搬送部43は、異なった
大きさの第一〜第三板部材44,45,46の連続体か
ら構成され、図6に示すように、各板部材44,45,
46の対向部分はテーパ面とされ、図7に示すように、
このテーパ面のうち上流側の傾斜角度θ1は例えば45
°に形成され、下流側の傾斜角度θ2は例えば25°に
形成され、搬送板(第一〜第三板部材44,45,4
6)42の搬送面の傾斜角度θ3は、水平面に対して3
0°の角度に設定されている。
【0024】このような各板部材44,45,46を、
所定間隔δ(例えば3mm)を置いて隣合せることによ
り二個の細長状の落下用孔50が形成され、落下用孔5
0間の離間幅Bは、例えば20cmに設定されている。
なお、第一板部材44の搬送面に対して第二板部材45
の搬送面は2mm程度の落差σ1が設けられ、第二板部
材45の搬送面に対して第三板部材46の搬送面は2m
m程度の落差σ2が設けられている。
【0025】図中の51は落下用孔50の下方に設置し
た残留貝殻用受皿である。上記構成において、実施の第
一形態と同様にして、貝殻3を混合した砂2を脱塩し、
雑草の種子を焼却するとともに、絶乾状態とし、焼却し
た種子の粉塵を除去して篩を通した砂2をホッパ13か
ら投入する。すると、分離用ファン15で発生した分離
風により、比重の小さな貝殻3は遠くへ吹き飛ばされ
て、衝突壁35に衝突して落下し、貝殻用シュート37
で案内されて貝殻用受皿36に溜まる。
【0026】一方、比重の大きな砂2は比較的近い場
所、すなわち衝突壁35に衝突することなく分離部32
内で落下し、振り分け板38で両側壁33側に振り分け
られ、砂2の形状ゆえに各搬送板42の搬送面上を跳ね
るようにして砂用受皿41に落下する。
【0027】ところで一般に、採取した砂2に混合して
いる貝殻3は細かく砕かれて扁平な形状をしているもの
がほとんどである。このような貝殻3において、分離風
が当たる方向(貝殻3の向き)によっては分離風の風力
がうまく貝殻3に働かずに比重が小さくても比重の大き
な砂2と同様に近い場所に落下してしまうことがあり、
このような残留貝殻3Aは、砂2とともに振り分け板3
8で振り分けられて、搬送板42側に導かれる。
【0028】ここで、搬送板42に導かれた砂2は上述
したように搬送面上を跳ねるようにして砂用受皿41に
落下するが、残留貝殻3Aは形状が扁平であるがゆえに
搬送面を跳ねることはきわめて少なく、搬送面に沿って
滑り落ちるようになる。そして搬送板42には、落下用
孔50が形成されているので、搬送面に沿って滑り落ち
た貝殻3は落下用孔50から貝殻用受皿51に落下す
る。
【0029】従って、残留貝殻3Aが振り分け板38で
振り分けられて、搬送板42側に導かれたとしても砂用
受皿41に落下するのを防止でき、砂2から残留貝殻3
Aを確実に取り除くことができる。
【0030】なお、上記構成の分離装置30において、
1.7mm 篩に留まった砂2に対して風力10m/S で砂用受皿
41に貯留された砂2に含まれる貝殻3の量を調査した
結果、0.01% (体積比) の残留率であり、ほぼ完全に貝
殻3を除去することができた。
【0031】このように本発明に実施の第二形態によれ
ば、砂用受皿41に砂2を搬送する途中で、搬送板42
に残留貝殻3Aを除去するための落下用孔50を設けた
ので、分離風の風力がうまく貝殻3に働かずに比重が小
さくても比重の大きな砂2と同様に近い場所に落下して
しまった場合でも、この残留貝殻3Aを確実に除去する
ことができる。
【0032】
【0033】また本発明の実施の第二形態では、分離部
に搬送板42を設けて、1工程で残留貝殻を取り除くよ
うにしたがこれに限定されるものではなく、残留貝殻を
含んだままの砂を所定の場所に回収するように構成し
て、搬送板42を用いて別工程で残留貝殻を除去するよ
うにしてもよい。
【0034】次に、本発明の実施の第三形態を図8〜図
10に基づいて説明すると、これは、より確実に残留貝
殻3Aを除去するようにしたもので、分離部32の側壁
33下部には、分離板40で分離された砂2を分離部3
2の下方に配置した砂用受皿41に向けて搬送案内させ
るための傾斜した複数個の搬送体60が設けられ、各搬
送体60の搬送部62は、搬送方向に直角な方向に離間
して並べた多数本の縦線材61から構成したもので、各
縦線材61の離間距離63は、砂2の粒径に応じて設定
されるもので、搬送案内される砂2の粒径よりわずかに
小さく設定される。また各縦線材61は、その前後部を
フレーム65で保持されている。
【0035】ここで実験によって得られた、砂2の粒径
と、それを搬送案内する際に用いる搬送体60の搬送部
62における各縦線材61の離間距離63の好適な値
を、下記(表1)に示す。
【0036】
【表1】
【0037】なお搬送部62の途中には、各縦線材61
の離間距離63を確保するために、横線材64が適宜の
場所に設けられている。他の構成は、上記実施の第二形
態と同様であるので省略する。
【0038】この構成によれば、実施の第二形態と同様
にして搬送体60に導かれた砂2は、搬送部62に案内
されて砂用受皿41に向けて搬送される。そしてその途
中で扁平な残留貝殻3Aが、各縦線材61間から貝殻用
受皿51に落下し、ほぼ完全に除去される。
【0039】そして本発明の実施の第三形態によれば、
砂2を多数本の縦線材61で円滑に搬送するので、その
搬送量を第二形態に比べて多くすることができ、従っ
て、装置全体の砂2の処理量を多くすることができ、分
離装置30をさらに大型化できるなど、対応性を向上さ
せることができる。またこの実施の第三形態では、搬送
部62の途中にバイブレータなどの振動機(図示せず)
を設置して各縦線材61を振動させることにより、さら
に確実に残留貝殻3Aを除去することができる。
【0040】なお本発明は、上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、上記各実施の形態では、貝殻3を除
去した砂2をゴルフ場に用いる場合を示したが、例えば
鉄筋コンクリート構造物を施工する際のコンクリートに
混合する骨材として、貝殻3を除去した砂2を用いるこ
ともできる。
【0041】この場合、上記各実施の形態において第一
振動篩4の5mm 篩を用いて砂2を粒径別に選別した際
に、これに留まったものに対し上記実施の形態と同様の
過程を経て貝殻3や種子を除去して粗骨材として用いる
ようにし、第二振動篩10の0.6mm 篩を通過したものに
ついても同様にして貝殻3を除去し、細骨材として用い
るようにする。
【0042】なお、砂2を建築用骨材として用いる場合
には、乾燥装置7では表乾状態としておけばよい。そし
て骨材のうち、特に細骨材は、コンクリートのワーカー
ビリチーに大きく影響することが知られているが、上記
のようにして貝殻3を確実に除去した細骨材を用いるこ
とにより、良好なワーカービリチーを有して不純物の極
めて少ないコンクリートが得られ、このようなコンクリ
ートを用いて構造物を施工することにより、長期に渡っ
て強度の充分な構造物を提供することができる。そし
て、海砂2を骨材として用いるようにすれば量的に確保
し易い。
【0043】さらに上記各実施の形態では、第一振動篩
4と脱塩装置5、脱塩装置5と乾燥装置7、乾燥装置7
と第二振動篩10を搬送装置6で接続したが、これに限
定されるものではなく、搬送装置6で接続することなく
それぞれ分離して設けることもできる。
【0044】また上記各実施の形態では、砂2を粒径別
に選別した後に貝殻3を除去するようにしたが、これに
限定されるものではなく、砂2を乾燥させた後で粒径別
に選別する前に、所定の風力(例えば10〜20m/S)で貝殻
3を除去するようにしてもよい。
【0045】加えて、上記実施の第二形態では、凹部と
しての落下用孔50は、搬送板42の幅とほぼ等しいも
のに形成したが、これに限定されるものではなく、例え
ば図10に示すように、搬送板42に整然と並べて形成
した多数の細長の落下用孔50としてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、分離装置で貝殻と分離された砂を所定の場所に
設けた収容容器側に搬送する途中で、搬送板に形成した
細長の凹部から、あるいは複数の線材によって構成した
搬送体の線材間の隙間から落下させて除去するようにし
たので、砂中から貝殻を確実に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態を示す貝殻の除去装置
の全体構成図である。
【図2】同じく分離装置の拡大斜視図である。
【図3】本発明の実施の第二形態を示す分離装置の拡大
斜視図である。
【図4】同じく縦断面図である。
【図5】同じく横断面図である。
【図6】同じく案内板の拡大断面図である。
【図7】同じく板部材どうしの対向部分の拡大断面図で
ある。
【図8】本発明の実施の第三形態を示す分離装置の拡大
斜視図である。
【図9】同じく搬送体の部分拡大図である。
【図10】本発明の別の実施の形態を示す搬送板の部分
拡大図である。
【符号の説明】
1 除去装置 2 砂 3 貝殻 4 第一振動篩 5 脱塩装置 6 搬送装置 7 乾燥装置 8 粉塵除去機 10 第二振動篩 11 分離装置 12A 受皿 13 ホッパ 14 分離装置本体 15 分離用ファン 17 分離板 30 分離装置 31 分離装置本体 32 分離部 37 貝殻用シュート 38 振り分け板 41 砂用受皿 42 搬送板 50 落下用孔 60 搬送体 62 搬送部 61 縦線材 63 各縦線材の離間距離 64 横線材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 4/00 - 15/00 B03B 1/00 - 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貝殻が混合した砂から、貝殻を除去する
    ための装置であって、採取した砂を乾燥させるとともに
    砂に混合している種子を焼却するための乾燥装置と、前
    記焼却した種子の粉塵を除去するための粉塵除去機と、
    前記乾燥装置で乾燥させた砂に対して気体を吹き付ける
    ことにより比重の差を用いて砂と貝殻とを分離するため
    の分離装置とを備え、この分離装置は、分離装置本体
    と、分離装置本体の一側に配置された風力発生装置とが
    設けられ、分離装置本体に、砂を分離装置本体の外部に
    導出する導出路と、貝殻を分離装置本体の外部に排出す
    る排出路とが設けられたことを特徴とする採取砂の処理
    装置。
  2. 【請求項2】 分離装置で貝殻と分離された砂を所定の
    場所に設けた収容容器側に搬送する傾斜した搬送板が設
    けられ、この搬送板に、砂中の残留貝殻を除去するため
    の細長の落下用孔が形成され、この落下用孔は、搬送板
    の途中でその幅方向に形成されたことを特徴とする請求
    項1記載の採取砂の処理装置。
  3. 【請求項3】 分離装置で貝殻と分離された砂を所定の
    場所に設けた収容容器側に搬送する傾斜した搬送体が設
    けられ、この搬送体の搬送部は、砂中の残留貝殻を除去
    するために砂の粒径に応じて砂の搬送方向に直角な方向
    に離間させた複数本の線材から構成されたことを特徴と
    する請求項1記載の採取砂の処理装置。
  4. 【請求項4】 採取した砂から塩分を除去するための脱
    塩装置と、砂を粒径別に選別する篩とを備えたことを特
    徴とする請求項1または2または3記載の採取砂の処理
    装置。
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