JP3515778B1 - 選別装置 - Google Patents

選別装置

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JP3515778B1
JP3515778B1 JP2003069505A JP2003069505A JP3515778B1 JP 3515778 B1 JP3515778 B1 JP 3515778B1 JP 2003069505 A JP2003069505 A JP 2003069505A JP 2003069505 A JP2003069505 A JP 2003069505A JP 3515778 B1 JP3515778 B1 JP 3515778B1
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B4/00Separating solids from solids by subjecting their mixture to gas currents
    • B07B4/08Separating solids from solids by subjecting their mixture to gas currents while the mixtures are supported by sieves, screens, or like mechanical elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 周辺に粉塵等が飛散することなく、残土、砕
石混合物を容易に選別できる選別装置を提供する。 【解決手段】 水平面に対して所定角度で傾斜する分離
金網12で残土を選別し、金網の目から落下せずに分離
金網12を流れた残留物を第2のベルトコンベア4が一
方向へ搬送する。第2のベルトコンベア4は第1のカバ
ー部8で覆われ、第1の送風機9は第1のカバー部8内
に前記一方向とは反対方向に送風するので、ゴミ等の軽
量物は飛ばされ、残留物より、ゴミ等を分離することが
できる。また、分離されたゴミ等は収集装置5の内部に
吹き込み、ゴミ等の大きさ、重量により、さらに分離選
別することができる。また、分離金網12の裏面の所定
位置には、振動モータ13が取付られているので、分離
金網12を振動させることにより、残土の選別処理能力
を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、残土、砕石の選別
を行う選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工事現場及び採掘現場等で排出さ
れる残土、砕石混合物等をリサイクルして再度使用する
ために、残土及び砕石混合物の選別装置が利用されてい
る。選別装置は、土・砂・木・紙・繊維・廃プラ類・瓦
・がれき類等を選別することができる。この選別装置と
して、例えば、網目サイズの異なる2枚の分離金網に残
土及び砕石混合物等を通過させ、サイズの異なる残土、
砕石混合物等を選別する装置等が知られている(例え
ば、特許文献1参照)。そして2枚の分離金網で選別
し、網目から落下した土等を、その落下地点に設置した
コンベアによって、所定の場所に搬送し、堆積させるよ
うにしていた。一方、分離金網の網目を落下せずに、分
離金網上を流れた砕石物等も、コンベアによって所定場
所に搬送し、堆積させるようにしていた。
【0003】
【特許文献1】特許第3294786号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような選別装置では、分離金網の網目を落下せずに、分
離金網上を流れた砕石物等は、コンベアに落下して所定
場所に搬送される際に、微少な粉塵等が強風で舞い上が
り、周囲に飛散することにより周辺環境を汚染するとい
う問題点があった。また、分離金網上の網目を落下せず
に、分離金網上を流れた砕石物等には、ゴミやそれに付
着する砂等も混在しており、選別機能にも問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、周辺に粉塵が飛散することなく、
残土、砕石混合物を容易に選別できる選別装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の選別装置は、残土を選別する選別
装置であって、残土を選別するために、水平面に対して
所定角度で傾斜する分離金網と、当該分離金網の残土が
流れる方向の下流側に設けられ、前記分離金網の目から
落下せずに前記分離金網上を流れた残留物を一方向へ搬
送する第1の搬送手段と、当該第1の搬送手段を覆う第
1のカバーと、当該第1のカバー内に、前記一方向とは
反対方向に送風する第1の送風手段と、当該第1の送風
手段によって、前記一方向とは反対方向に送出されるゴ
ミを収集する収集手段とを備えたことを特徴とする構成
となっている。
【0007】この構成の選別装置では、第1の送風手段
は、分離金網を落下しなかった残留物が第1の搬送手段
にて搬送される方向とは反対の方向に送風するので、搬
送される残留物中からゴミ等の軽量物を吹き飛ばして分
離させることができる。また、第1の搬送手段は第1の
カバーで覆われているので、周辺に粉塵が飛散すること
なく残土の選別処理ができる。
【0008】請求項2に記載の選別装置は、請求項1に
記載の発明の構成に加え、前記収集手段は、略直方体状
の箱であって、前記第1の搬送手段側の前記収集手段の
側面には、前記第1の送風手段によって送出される前記
ゴミを受け入れる受入口と、前記収集手段内部の前記受
入口の近傍に設けられ、前記受入口から前記ゴミが吹き
込まれる方向を調節する略矩形状の平板とを備えたこと
を特徴とする構成となっている。
【0009】この構成の選別装置では、請求項1に記載
の発明の作用に加え、略直方体状の箱である収集手段
が、第1の送風手段によって送出されるゴミを受入口よ
り収集することができる。また、受入口下辺近傍に設け
られた平板は、収集手段内にゴミが吹き込まれる方向を
調節できるので、収集手段内に均一にゴミを蓄積するこ
とができる。
【0010】請求項3に記載の選別装置は、請求項1又
2に記載の発明の構成に加え、前記収集手段には前記
収集手段内部に蓄積するゴミを外部に搬送するための第
2の搬送手段が設けられていることを特徴とする構成と
なっている。
【0011】この構成の選別装置では、請求項1又は
に記載の発明の作用に加え、第2の搬送手段は、収集手
段内に蓄積したゴミを外部に搬送することができるの
で、収集手段内に蓄積するゴミを手作業で取り出さなく
ても、連続的にゴミを収集手段の外部まで搬送すること
ができる。
【0012】請求項4に記載の選別装置は、請求項
記載の発明の構成に加え、前記収集手段の前記受入口が
設けられている側面と対向する側面には、前記収集手段
内部のゴミを外部に排出するための廃棄口が設けられ、
当該廃棄口からは、前記第2の搬送手段が、前記収集手
段内部から外部に向かって突出していることを特徴とす
る構成となっている。
【0013】この構成の選別装置では、請求項に記載
の発明の作用に加え、第2の搬送手段は、収集手段の内
部から延設され、廃棄口から収集手段の外部に向かって
突出しているので、収集手段から離れた位置にゴミを堆
させることができる。
【0014】請求項5に記載の選別装置は、請求項
至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記収集手段
には、前記収集手段内に空気を送風するための第2の送
風手段が設けられていることを特徴とする構成となって
いる。
【0015】この構成の選別装置では、請求項乃至4
の何れかに記載の発明の作用に加え、第1の送風手段に
加えて、第2の送風手段からも収集手段内に空気が送風
されるので、収集手段内に吹き込まれたゴミはさらに早
く選別され、ゴミの選別処理能力が向上する。
【0016】請求項6に記載の選別装置は、残土を選別
する選別装置であって、残土を選別するために、水平面
に対して所定角度で傾斜する分離金網と、当該分離金網
の残土が流れる方向の上流側で、前記分離金網の左右何
れかの一端側近傍において、前記分離金網を表面及び裏
面から挟み込むように前記分離金網に固定された一対の
振動板と、当該振動板の裏面に設けられ、前記分離金網
を振動させる振動モータとを備えたことを特徴とする構
成となっている。
【0017】この構成の選別装置では、分離金網の裏側
の所定位置には、振動板と振動モータが設けられてお
り、この振動モータによって振動板が振動して、分離金
網が振動することで、分離金網上の残土が振動し、ほぐ
されるので、残土が分離金網の開口に詰まることなく残
土の選別処理をすることができる。尚、分離金網を一対
の振動板で挟んでいるので、振動モータの振動で分離金
網が破損することがない。
【0018】請求項7に記載の選別装置は、請求項
記載の発明の構成に加え、前記分離金網において、前記
振動板に近い前記一端側より、前記分離金網の残土が流
れる方向の下流側に向かって傾斜するように、前記一端
側と反対側の他端側とに渡設され、かつ前記分離金網と
は所定距離をあけて設けられ、前記分離金網上を落下す
る大きな残留物を前記分離金網の外部に排出するための
遮蔽板を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0019】この構成の選別装置では、請求項に記載
の発明の作用に加え、分離金網に設けられた 遮蔽板は、
分離金網上を落下する大きな残留物を分離金網の外部に
排出することができるので、分離金網上を落下する大き
な残留物が、第1のカバー部を直撃して破損すること
防止することができる。
【0020】請求項8に記載の選別装置は、請求項
記載の発明の構成に加え、前記遮蔽板の、前記分離金網
の残土が流れる方向に向かって傾斜する方向の下流側に
は、大きな残留物を前記分離金網より外部に排出するた
めの排出口が設けられていることを特徴とする構成とな
っている。
【0021】この構成の選別装置では、請求項に記載
の発明の作用に加え、遮蔽板の前記分離金網の残土が流
れる方向に向かって傾斜する方向の下流側には排出口が
設けられているので、遮蔽板によって取り除かれた大き
な残留物は第1の搬送手段に落下することなく、分離金
網の外部へ排出させることができる。
【0022】請求項9に記載の選別装置は、請求項
記載の発明の構成に加え、前記排出口には、前記遮蔽板
によって取り除かれる大きな残留物を前記分離金網の外
部に排出するための案内板が設けられていることを特徴
とする構成となっている。
【0023】この構成の選別装置では、請求項に記載
の発明の作用に加え、前記排出口には、案内板が設けら
れているので、遮蔽板によって取り除かれる大きな残留
物は、分離金網の排出口からすぐに落下することなく、
分離金網よりやや離れた箇所に落下させることができ
る。
【0024】請求項10に記載の選別装置は、請求項
乃至9の何れかに記載の発明の構成に加え、前記分離金
網には、前記分離金網の残土が流れる方向と平行に前記
分離金網を支持する桟が設けられ、前記振動板と前記桟
との間隔より、前記分離金網の前記振動板に近い前記一
端側と前記振動板との間隔の方が広くなっていることを
特徴とする構成となっている。
【0025】この構成の選別装置では、請求項6乃至9
の何れかに記載の発明の作用に加え、分離金網の略中央
には、残土の流れる方向と平行に桟が設けられているの
で、振動モータの振動により分離金網が振動しても、分
離金網は桟に固定されているので、分離金網が歪まない
ようにすることができる。また、振動板は、振動板と桟
との間隔より、振動板と分離金網の振動板に近い一端側
との間隔の方が広くなっているため、振動モータによる
振動により、分離金網や桟にかかる負担を最小限にする
ことができる。
【0026】尚、前記受入口は略矩形状であって、前記
平板は、前記受入口の下辺近傍に軸支され、前記平板は
上下方向に回動可能となっていても良い。
【0027】この場合には、平板は上下方向に回動可能
となっているので、収集手段内の平板近傍の高さまでゴ
ミが蓄積しても、平板を上方に調節することにより、ゴ
ミが収集手段内に偏らず、均一に蓄積させることができ
る。
【0028】また、前記平板は多数の開口が形成されて
いても良い。
【0029】この場合には、平板は多数の開口を有して
いるので、受入口より吹き込まれたゴミに付着した砂等
を、平板の開口を通して下方に落下させることができ
る。
【0030】また、前記略直方体状の箱の上面におけ
る、前記受入口が設けられている側面と対向する側面の
近傍には、前記収集手段の内部の空気を外部に排出する
ための第1の排気口が設けられていても良い。
【0031】この場合には、収集手段の上面の第1の排
気口から、収集手段内に吹き込まれた空気を外部に排出
することができるので、第1の送風手段は収集手段内へ
ゴミ等を連続して吹き込むことができる。
【0032】また、前記第1の第1の排気口には、前記
収集手段から排出された空気を前記第1の送風手段に返
送するための第1のダクトが設けられていても良い。
【0033】この場合には、収集手段の上面に設けられ
た第1の排気口には第1のダクトが設けられ、第1の排
気口に接続された第1のダクトの反対側は第1の送風手
段に接続されているので、空気は絶えず第1のカバー内
の第1の搬送手段と収集手段内を循環し、粉塵を撒き散
らすことなく、残土の選別処理をすることができる。
【0034】また、前記第1の排気口にはフィルタが設
けられていても良い。
【0035】この場合には、第1の排気口に設けられた
フィルタは、収集手段内から排出される空気中の粉塵又
はゴミ等をろ過することができるので、第1のダクト内
にゴミ等が流出するのを防止することができる。
【0036】また、前記収集手段の内部には、多数の開
口が形成された敷き板が収集手段が載置された地面と所
定間隔をあけて設けられていても良い。
【0037】この場合には、収集手段内に吹き込まれた
ゴミに付着した砂を、敷き板の多数の開口から落下させ
て蓄積させることができる。
【0038】また、前記収集手段の内部の、前記受入口
が設けられた側面と、当該側面と対向する側面との中間
には、上下方向に長さを変更可能な仕切板が設けられて
いても良い。
【0039】この場合には、収集手段内に吹き込まれた
ゴミ等が蓄積するに従って、収集手段の内部の仕切板を
上方向に高くすることにより、収集手段内の所定の部屋
に蓄積したゴミが再度混在しないようにすることができ
る。
【0040】また、前記仕切板は、複数枚の多数の開口
が形成された板から構成され、前記敷き板に対して垂直
方向に積み上げ可能であるようにしても良い。
【0041】この場合には、収集手段内にゴミが蓄積す
る高さに応じて、複数枚からなる仕切板を上方向に積み
上げることにより、ゴミは仕切板の開口を通過しないの
で、収集手段内の各部屋に蓄積したゴミが再度混在する
ことを防止できる。
【0042】また、前記収集手段の前面部の側面の両端
部を各々開閉軸心として、中央より観音開き式に開閉可
能となる2枚の扉が設けられていても良い。
【0043】この場合には、収集手段内部にゴミ等が大
量に蓄積した場合には、収集手段の前面部の扉を開い
て、簡単にゴミ等を外部に取り出すことができるので、
再度選別処理を継続することができる。
【0044】また、前記収集手段の背面部の側面には、
当該側面と平行な面を有する多数の開口が形成された背
面板が、前記側面より所定距離離間して設けられていて
も良い。
【0045】この場合には、収集手段内の敷き板にゴミ
等が蓄積しても、収集手段内に吹き込まれた 空気は、収
集手段内の背面板の多数の開口から抜けることができる
ので、連続して収集手段内にゴミを吹き込むことができ
る。
【0046】また、前記収集手段には、前記収集手段の
内部から外部へ突出している前記第2の搬送手段を覆う
第2のカバーが設けられていても良い。
【0047】この場合には、第2の搬送手段を覆う第2
のカバーは、ゴミが搬送されると同時に舞い上がる粉塵
を抑えることができるので、外部環境の汚染を防止でき
る。
【0048】また、前記第2のカバーには、前記第2の
カバー内の空気を外部に排出するための第2の排気口が
設けられていても良い。
【0049】この場合には、第2のカバーに設けられた
第2の排気口から、第2のカバー内の粉塵が混在した空
気が排出されるので、第2のカバー内を通過したゴミか
らは粉塵が舞うことがなく、衛生的に選別処理を行うこ
とができる。
【0050】また、前記第2の排気口には、フィルタが
設けられていても良い。
【0051】この場合には、第2の排気口に設けられた
フィルタは、第2のカバー内の空気に混在するビニール
片や紙くずなどが、第2の排気口から第2のカバーの外
部に排出されないようにすることができる。
【0052】また、前記収集手段に設けられた前記受入
口の下部には、前記収集手段内に空気を送風するために
開口した送風口を備え、前記第2の送風手段は、前記送
風口から前記収集手段内に向かって送風するようにして
も良い。
【0053】この場合には、収集手段の受入口の下部の
送風口から、第2の送風手段が収集手段内に向かって送
風することにより、受入口から吹き込まれたゴミは、第
2の搬送手段の設置付近まで飛ばされるので、収集手段
内にゴミを残すことなく収集手段の外部に搬送すること
ができる。
【0054】また、前記送風口にはフィルタが設けられ
ていても良い。
【0055】この場合には、収集手段の送風口より、大
きなゴミ、紙くず等のゴミが収集手段内部に侵入するこ
とを防止することができる。
【0056】また、前記第2の送風手段は、前記平板の
裏面側に向かって送風するようにしても良い。
【0057】この場合には、受入口から吹き込まれたゴ
ミは平板上を通過する時に、平板の裏面側からさらに送
風されて、第2の搬送手段まで飛ばされるので、収集手
段内に蓄積することなく、ゴミを収集手段の外部に搬送
することができる。
【0058】また、前記第2の排気口には、前記第2の
カバー内から排出された空気を前記第2の送風手段に返
送するための第2のダクトが設けられていても良い。
【0059】この場合には、第2の排気口に接続された
第2のダクトの一端側の他端側は、第2の送風手段に接
続されているので、第2のカバー内の空気と粉塵は第2
の排気口より吸引され、第2のカバーを通過したゴミか
らは粉塵が舞うことなく、収集手段内部のゴミを連続的
に取り出すことができる。
【0060】前記収集手段には、前記収集手段内部に散
水する散水手段を備えても良い。
【0061】この場合には、収集手段に設けられた散水
手段によって、収集手段内に飛散する粉塵に水分を含ま
せることにより、粉塵を下方に落下させることができ
る。また、収集手段内の敷き板の目詰まりを解消又は防
止することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態であ
る選別装置1について、図面を参照して説明する。尚、
選別装置1は、残土を大きさ、重量、磁性等によって選
別する装置である。ここでいう残土とは、岩、石、砕
石、鉄片、土、砂、木片、紙、繊維、廃プラスチック、
ビニール等を含むものとする。まず、選別装置1の全体
の構成について、図1、図2、図3及び図4を参照して
説明する。ここで、図1は選別装置1の斜視図である。
図2は選別装置1の正面図、図3は選別装置1の背面
図、図4は第1のカバー部8を取り外した選別装置1の
斜視図である。尚、後述する分離金網12は水平面に対
して所定角度で傾斜しており、分離金網12に供給され
た残土は、傾斜する分離金網12上の高い方から低い方
へ向かって流れるものとする。よって、以下、分離金網
12の残土が流れる方向とは、傾斜する分離金網12上
の高い方から低い方へ向かう方向を示すこととする。
【0063】まず、図1、図2、図3及び図4に示すよ
うに、選別装置1において、選別装置1の土台となる傾
斜調節フレーム14の上部には、略長方形状の金網支持
枠54が、水平面に対して所定角度で傾斜して固定され
ている。さらに金網支持枠54の上部には、金網支持枠
54と同じ外周枠形状を持つ、1枚の分離金網が固定さ
れている。尚、分離金網12も金網支持枠54と同様
に、水平面に対して所定角度をもって傾斜している。そ
して、分離金網12の裏面側直下には、分離金網12の
網目から落下した土等を、後述する所定方向に搬送する
ための第1のベルトコンベア2が設置されている。ま
た、分離金網12の残土が流れる方向の下流側の端部近
傍には、第2のベルトコンベア4が、分離金網12の残
土が流れる方向と第2のベルトコンベア4の長さ方向と
が垂直に交わるように設置されている。
【0064】さらに、第2のベルトコンベア4の搬送方
向(図4の第2のベルトコンベア4のベルト上に示す矢
印方向)の下流側上部には、搬送される残留物中から磁
性物(鉄片・鉄塊など)のみを選別するための磁選機3
が設けられている。また、第2のベルトコンベア4の上
部であって、分離金網12の残土が流れる方向の下流側
の端部近傍と、当該端部近傍から第2のベルトコンベア
4の搬送方向とは反対方向の下流側端部までを覆うため
の第1のカバー部8が設置されている。さらに、第2の
ベルトコンベア4上に設置された第1のカバー部8の開
口部分に向かって、空気を送風するための第1の送風機
9が設置されている。これは、第1の送風機9が、第2
のベルトコンベア4の磁選機3側に向かって搬送する方
向とは反対方向に送風するようになっている。
【0065】そして、第2のベルトコンベア4の搬送方
向とは反対方向の下流側端部には、第1の送風機9によ
って、残留物中から吹き出されるゴミ等の軽量物を大き
さ、重量等によって収集し、選別するための収集装置5
が接続されている。また、収集装置5の上面部には、収
集装置5内の空気を外側に排気するための排気ボックス
62が設けられ、排気ボックス62には、収集装置5内
から排出される空気を再度第1の送風機9に返送するた
めの第1のダクト7が接続されている。また、傾斜調節
フレーム14の内側には、図2及び図3に示すように、
電源装置(発電機)16が設置され、電源装置16には
傾斜調節フレーム14に固定された配電盤17が接続さ
れ、さらに配電盤17には第1のベルトコンベア2、磁
選機3、第2のベルトコンベア4、第1の送風機9が接
続されている。
【0066】次に、傾斜調節フレーム14について、図
5を参照して説明する。図5は傾斜調節フレーム14の
斜視図である。傾斜調節フレーム14は、分離金網1
2、第1のベルトコンベア2、第2のベルトコンベア4
を支持し、かつ分離金網12の水平面に対する傾斜角度
を調節するための部材である。まず、図5に示すよう
に、傾斜調節フレーム14は、4本の梁部材から構成さ
れた土台部31と、土台部31の図中左右両側から上方
向に延設された左右側鉛直部32,33と、右側鉛直部
33よりさらに上方向に伸長する伸長部34と、左側鉛
直部32及び伸長部34によって支持される略長方形状
に構成された枠部35とによって、実質的に選別装置1
の傾斜調節フレーム14が構成されている。
【0067】さらに詳細に説明すると、土台部31は、
図中左右方向に延びる2本の長辺梁31a、31bと、
長辺梁31a、31bに直交し、やや断面積の小さい2
本の短辺梁31c、31dとの計4本の梁部材によって
略長方形に構成されている。これに対し、左側鉛直部3
2は、土台部31の図中左側に位置する短辺梁31cの
両端部から上方に向かって略鉛直方向に延びた鉛直梁3
2a、32bとから構成されている。そして、鉛直梁3
2aの上部と、32bの上部との間には、水平梁44が
水平方向に渡設されている。さらに、鉛直梁32a,3
2bの水平梁44の下部近傍からは、土台部31より離
れる側に向かって水平方向にL型梁36a,36bが一
対となって延設されている。
【0068】そして、L型梁36a,36bの鉛直梁3
2a,32bから離れる側の先端部の上面には、パイプ
梁42,42がL型梁36a,36bに対して略垂直に
それぞれ接続されている。さらに、L型梁36aの土台
部31より離れる側の先端部であって、L型梁36b側
とは反対側の側面には、水平面に略垂直なパイプ梁43
が当接されている。一方、L型梁36bの土台部31よ
り離れる側の先端部であって、L型梁36a側とは反対
側の側面にも、水平面に略垂直なパイプ梁43が当接さ
れている。尚、パイプ梁43,43は、パイプ梁42,
42よりやや長くなっている。さらに、パイプ梁42,
42は、パイプ梁穴42a,42aを有し、後述する落
下吸収部20の棒部材20e,20eが挿入され、落下
吸収部20が傾斜調節フレーム14に固定されるように
なっている。また、パイプ梁43,43も同様にパイプ
梁穴43a,43aを有し、後述する第1のカバー部8
のカバー支持軸108a,108bがそれぞれ挿入さ
れ、第1のカバー部8が傾斜調節フレーム14に固定さ
れるようになっている。
【0069】一方、右側鉛直部33は、土台部31の図
中右側に位置する短辺梁31dの両端部から上方に向か
って略鉛直方向に延びた鉛直梁33a,33bから構成
されている。また、鉛直梁33aの上部と、33bの上
部との間には、後述する第2のベルトコンベア4を固定
するための水平パイプ36が水平方向に渡設されてい
る。尚、鉛直梁33a,33bは、左側鉛直部32を構
成する鉛直梁32a,32bより長くなっている。そし
て、それぞれの鉛直梁33a,33bからは、さらに上
方向に、伸長梁34a,34bが延設されている。ここ
で、鉛直梁33a,33bは略四角形状の長筒型部材で
あり、鉛直梁33a筒内には、伸長梁34aが挿入され
ており、鉛直梁33aの長さ方向の上方に向かって伸長
するようになっている。また、鉛直梁33bには、伸長
梁34bが挿入されており、鉛直梁33bの長さ方向の
上方に向かって伸長するようになっている。
【0070】さらに、伸長梁34aの長さ方向下端部に
は、嵌合穴41a,41b及び41cが設けられ、伸長
梁34bの長さ方向下端部にも、嵌合穴41a41b及
び41cがそれぞれ設けられている。また、鉛直梁33
a,33bには、調節穴41d,41dがそれぞれ設け
られている。そして、それぞれの伸長梁の嵌合穴41
a,41b及び41cの何れか1つの嵌合穴に鉛直梁3
3a,33bの調節穴41dを合わせて、それらに調節
ピン41を嵌合させる。こうして伸長梁34a,34b
を鉛直梁33a,33bに固定することにより、伸長梁
34a,34bの伸長の長さを3段階に調節することが
できる。
【0071】また、枠部35は、長梁35a,35b
と、それらに直交する短梁35c,35dとで枠部35
の外周枠形状が構成される。また、長梁35a,35b
のそれぞれの長さ方向略中央部において、支持梁35e
が短梁35c,35dと平行になるように渡設され、枠
部35の外周枠が歪まないように固定している。さら
に、短梁35dの長さ方向の略中央部の枠部35の外側
には、穴部を有する引っ掛け片18が接続されている。
【0072】次に、枠部35の傾斜角度の調節方法につ
いて、図5を参照して説明する。まず、伸長梁34aの
長さ方向の上部の先端部には連結部材37aがあり、伸
長梁34bの長さ方向の上部の先端部には連結部材37
bがある。また、左側鉛直部32の鉛直梁32aの長さ
方向の上部の先端側には連結部材37cが接続され、鉛
直梁32bの長さ方向の上部の先端側にも連結部材37
dが接続されている。これら4つの連結部材37a,3
7b,37c及び37dは、枠部35の長梁35a,3
5bの長さ方向の右端部及び左端部近傍をそれぞれ挟持
する。そして、それぞれの連結部材37a,37b,3
7c及び37dに留めピン38を取付けることにより、
枠部35は軸支される。よって、上述したように、伸長
梁34a,34bは3段階に伸長するので、枠部35は
3段階に傾斜角度を調節することができる。尚、枠部3
5の水平面に対する傾斜角度は水平面に対して30度、
35度、40度となっている。これらの傾斜角度は、上
記に限らず自由に変更してよい。また、枠部35の傾斜
角度を変更する時は、枠部35の短梁35dの引っ掛け
片18をクレーン等で上方へ吊り上げて、伸長部34の
伸長する長さを調節する。尚、枠部35の傾斜角度、即
ち分離金網12の傾斜角度を高くすると、分離金網12
を落下する土砂の粒径は小さくなり、より細かく土砂を
選別することができる。
【0073】また、右側鉛直部33を構成する鉛直梁3
3a,33bと、土台部31を構成する長辺梁31a,
31bとがそれぞれ垂直に直交する部分を両側から2枚
の連結片40で当接し、留めピン39で、鉛直梁33
a,33bを軸支している。よって、例えば、傾斜調節
フレーム14から枠部35を取り外し、さらに伸長梁3
4a,34bを鉛直梁33a,33bの内部奥まで挿入
すると、鉛直梁33a,33bは各連結片40におい
て、傾斜調節フレーム14の内側に折り畳むことができ
るので、折り畳まれた傾斜調節フレーム14をトラック
に積み込んで、作業現場等に輸送することができる。
【0074】また、伸長梁34a,34bの長さ方向で
地面から離れる側のそれぞれの先端部近傍の間には、シ
ート取付梁123が水平方向に渡設されている。これ
は、防塵シート(図示外)を取付ける際に使用する部材
であり、シート取付梁123から下方向に防塵シートが
吊るされるようになっている。
【0075】次に、分離金網12と、第1のベルトコン
ベア2について、図6を参照して説明する。図6は分離
金網12、金網支持枠54、遮蔽板10及び、第1のベ
ルトコンベア2等を装着した傾斜調節フレーム14の斜
視図である。図6に示すように、略長方形状の分離金網
12には、分離金網12の残土が流れる方向に平行な両
端部に挟まれる略中央部に沿って、細長い平板部材の桟
53が固定されている。さらに、分離金網12の外周枠
にも、4本の細長い平板部材から構成される周囲桟57
が固定されている。この桟53及び周囲桟57は、後述
する振動モータ13の振動により、分離金網12に歪み
が生じたり、破損したりするのを防止することができ
る。
【0076】そして、分離金網12の裏面側には、分離
金網12と同じ外枠形状からなり、分離金網12を支持
するための金網支持枠54が設けられている。金網支持
枠54は、4本の梁部材から構成される略長方形状の枠
と、枠内部において互いに対向する梁部材のそれぞれの
略中央間に渡設される梁部材が、枠の中央において直角
に交差する2本の梁部材とから構成されている。そし
て、分離金網12の桟53と金網支持枠54との間、及
び周囲桟57と金網支持枠54との間には、防振ゴム5
2がそれぞれ配設されている。具体的には、桟53と金
網支持枠54との間には防振ゴム52が6個配設されて
いる。また、周囲桟57の長さ方向(分離金網12の残
土が流れる方向)に平行な両端側と金網支持枠54との
間には、一端側に6個ずつ、計12個の防振ゴムが配設
されている。また周囲桟57の長さ方向と垂直な両端側
と金網支持枠54との間には、一端側に2個ずつ、計4
個の防振ゴムが配設されている。尚、この防振ゴム52
の個数は、これらに限らず自由に変更してもよい。これ
らの防振ゴム52は、後述する振動モータ13の振動が
分離金網12以外の各部材に伝わらないようにするため
に設けられている。また、これらの防振ゴム52によ
り、分離金網12と金網支持枠54は固定されている。
【0077】また、金網支持枠54は傾斜調節フレーム
14の枠部35の上部に固定されている。具体的には、
図5に示す枠部35の長梁35aの長さ方向の右端部近
傍、及び左端部近傍の枠部35の外側に位置する面に
は、それぞれ1つの連結部材55が、上方に突出して接
続されている。また、枠部35の長梁35bの長さ方向
の右端部近傍、及び左端部近傍の枠部35の外側に位置
する面にもそれぞれ1つの連結部材(図示外)が上方に
突出して接続されている。そして、各連結部材55の突
出部分には、金網支持枠54の各片がそれぞれ固定され
る。こうして、分離金網12を支持する金網支持枠54
は、傾斜調節フレーム14により固定される。
【0078】さらに、図6に示すように、水平面に対し
て傾斜する金網支持枠54の地面に近い一端側の両端部
近傍には、略L字形形状の保持部材89の一端側がそれ
ぞれ接続され、保持部材89の金網支持枠54に接続さ
れた一端側と反対側の他端側は、分離金網12の面に対
して上方向略垂直に折れ曲がっている。そして、保持部
材89,89と周囲桟57の第2のベルトコンベア4の
接続側の辺との間には、防振ゴム52,52がそれぞれ
接続されている。これらの防振ゴム52,52は、振動
モータ13により振動する分離金網12を、第2のベル
トコンベア4の設置側より分離金網12を安定させるた
めに、分離金網12を支持している。
【0079】さらに、図6に示すように、分離金網12
の残土が流れる方向に平行な両端側近傍には、平板形状
の金網シュート片12a,12cが設けられている。さ
らに、分離金網12の残土が流れる方向の上流側に位置
する一端側近傍には、平板形状の金網シュート片12b
が設けられている。そしてそれぞれの金網シュート片1
2a,12b及び12cの一端側は金網支持枠54から
上方に向かって延設したシュート固定片102にそれぞ
れ固定されている。そして、金網シュート片12aと1
2cは、金網支持枠54と接続する一端側とは反対側の
他端側は互いにV字形形状になるように、上方向に向か
って傾斜している。また、金網シュート片12bの金網
支持枠54と接続する一端側とは反対側の他端側も上方
に向かって、分離金網12とは反対側に傾斜している。
尚、金網シュート片12cの長さ方向の略中央部には、
後述する遮蔽板固定片10aが分離金網12上に延設さ
れるための隙間が設けられている。
【0080】また、図2及び図3に示すように、金網シ
ュート片12aの分離金網12とは反対側の面には、長
さ方向に平行なシート取付梁120が設けられ、金網シ
ュート片12cの分離金網12とは反対側の面には、長
さ方向に平行なシート取付梁121が設けられている。
これらは、防音・防塵シート(図示外)を取付ける部材
であり、防音・防塵シートを各々のシート取付梁12
0,121から下方向へ吊るして、防音・防塵シートの
下端部を後述する第1のベルトコンベア2のコンベアシ
ュート片2aの端部にそれぞれ固定することにより、分
離金網12の網目を土等が落下する際に、粉塵が外部に
飛散することを抑えることができる。また、後述する振
動モータ13から発する振動音を抑えることができる。
【0081】次に、分離金網12に固定される振動板1
1と振動モータ13について、図6を参照して説明す
る。まず、分離金網12の表面及び裏面側には、略矩形
状である振動板11が固定される。この振動板11は略
矩形状の鉄板片であり、分離金網12の残土が流れる方
向の上流側で、分離金網12の左右何れかの一端側近傍
において、分離金網12を表面側及び裏面側から挟み込
むように分離金網12に固定されている。具体的には、
図6に示すように、桟53と振動板11との隙間より、
振動板11と周囲桟57の振動板11側の一端側との隙
間の方が広くなるように振動板11は分離金網12に固
定されている。そして、振動モータ13は分離金網12
に固定された分離金網12の裏面側に固定された振動板
11に固定される。振動板11が上述の位置に固定され
ると、振動モータ13の振動が振動板11を通じて分離
金網12に伝わる際に、桟53、周囲桟57又は振動モ
ータ13等に最も負荷をかけずに、分離金網12を振動
させることができる。よって、分離金網12、桟53、
周囲桟57又は振動モータ13等の部材の損傷は最小限
に抑えることができる。
【0082】次に、遮蔽板10について、図6を参照し
て説明する。図6に示すように、分離金網12の残土が
流れる方向と平行であって、分離金網12に固定された
振動板11側の一端側の略中央部には、分離金網12の
表面に対して、上方、かつ略垂直方向に長さ方向を有す
る遮蔽板固定片10aが金網支持枠54より延設されて
いる。また、金網支持枠54の遮蔽板固定片10aが接
続する一端側とは反対側の他端側であって、地面に最も
近い角部近傍からは、分離金網12の表面に対して、上
方、かつ略垂直方向に長さ方向を有する遮蔽板固定片1
0bが金網支持枠54より延設されている。これらの遮
蔽板固定片10a,10bは互いに同じ長さであり、そ
れぞれ6個の調節穴が設けられている。この遮蔽板固定
片10aと遮蔽板固定片10bとの間には、略長方形状
の板部材である遮蔽板10が水平方向に渡設されてい
る。尚、遮蔽板10の面は分離金網12の面と略垂直に
なるように、遮蔽板10は、遮蔽板固定片10a,10
bに固定されている。
【0083】さらに詳細に説明すると、遮蔽板固定片1
0a,10bのそれぞれの調節穴に、遮蔽板10の長さ
方向に垂直な両端部をそれぞれ当接させ、ピンで固定す
ることにより、遮蔽板10は遮蔽板固定片10a,10
bに渡設される。そして、遮蔽板10は遮蔽板固定片1
0a,10bに固定する調節穴を選択して調節すること
により、分離金網12の表面と遮蔽板10とにできる間
隔(隙間)を調節することができる。これは、処理する
残土内に含まれる大きな残留物の内、分離金網12の外
部に排出させる砕石物等のサイズを予め決め、そのサイ
ズより分離金網12の表面と遮蔽板10とにできる間隔
(隙間)を狭くすることにより、その砕石物等は遮蔽板
10で遮断され、第2のベルトコンベア4に落下しない
ようになっている。尚、分離金網12の表面と遮蔽板1
0とにできる間隔(隙間)は、50mmから300mm
の範囲内で50mmずつ変更することが可能となってい
る。尚、この遮蔽板10の高さは、遮蔽板固定片10
a,10bの調節穴の個数等を変えるなどして、変更し
てもよい。
【0084】さらに、分離金網12には、遮蔽板10に
よって取り除かれた大きな残留物を外部に排出するため
に、遮蔽板10を固定する遮蔽板固定片10bの近傍
に、排出口100が設けられている。排出口100は、
上述の金網シュート片12aの分離金網12の残土が流
れる方向下流側は短く切断されており、遮蔽板10によ
って取り除かれた大きな残留物が分離金網12の外部に
排出されるようになっている。また、排出口100に
は、略台形状の落下物シュート50が設けられており、
遮蔽板10によって取り除かれ、分離金網12の排出口
100を通過する大きな残留物を分離金網12よりやや
離れる位置に誘導し、排出させることができる。
【0085】尚、遮蔽板10は、分離金網12の振動板
11の取付側から、残土が流れる方向の下流側に向かっ
て傾斜(図中左下がり)している。よって、例えば、振
動板11が、分離金網12の図6の取付位置(分離金網
12の右側)とは反対側(分離金網12の左側)に固定
されている場合は、遮蔽板10の傾斜は逆(図中右下が
り)になるようにする。また、それに従って、遮蔽板1
0の傾斜する方向の下流側に、排出口100を設けるよ
うにする。
【0086】次に、第1のベルトコンベア2の接続方法
について、図1、図2、図3及び図6を参照して説明す
る。第1のベルトコンベア2は、分離金網12の網目を
落ちた土等を分離金網12の直下で受け入れ、傾斜調節
フレーム14の内側から外側に向かって搬送する。第1
のベルトコンベア2の長さ方向に平行な両端部には、図
1、図2、図3及び図4に示すように、コンベアシュー
ト片2a,2aが上方に向かって互いにV字形に開くよ
うにそれぞれ設けられており、分離金網12の網目を落
ちた土等がすべて第1のベルトコンベア2に落下するよ
うになっている。第1のベルトコンベア2は、図5に示
す傾斜調節フレーム14の水平パイプ36と伸長梁34
a,34b、シート取付梁123とによって囲まれる面
より、傾斜調節フレーム14の内側方向に向かって渡設
され、傾斜調節フレーム14の短辺梁31cに第1のベ
ルトコンベア2の一端部を当接する。そして、図6に示
すように、傾斜調節フレーム14の短辺梁31cに設け
られた固定金具51に第1のベルトコンベア2の一端部
を嵌合させ、ピン(図示外)で固定することにより第1
のベルトコンベア2の一端部が固定される。そして、水
平パイプ36上に第1のベルトコンベア2の長さ方向の
略中央部を載置させ、留め具45,45(図5参照)を
用いて、第1のベルトコンベア2の略中央部を水平パイ
プ36に固定する。こうして、第1のベルトコンベア2
は分離金網12の直下に固定され、分離金網12から落
下した土等に働く重力加速度が最小限に抑えられるよう
になっている。
【0087】次に、第2のベルトコンベア4について図
2,図3,図4,図5及び図7を参照して説明する。図
7は第1のカバー部8を外した第2のベルトコンベア4
上の正面図である。図7に示すように、第2のベルトコ
ンベア4は、図5に示す傾斜調節フレーム14の鉛直梁
32a,32bから土台部31より離れる側に向かっ
て、略水平方向に接続されたL型梁36a,36b上に
渡設されている。また、図4又は図7に示すように、分
離金網12の目を落下しなかったすべての残留物が、第
2のベルトコンベア4上に誘導され、落下するように、
略長方形状の誘導片23が、金網支持枠54の第2のベ
ルトコンベア4の設置側の一端側上面より、第2のベル
トコンベア4の上面に向かって延設されている。
【0088】また、図4及び図7に示すように、第2の
ベルトコンベア4の長さ方向の両端側には、第2のベル
トコンベア4の搬送方向と平行なベルト部分の両端側近
傍にそれぞれ延設された、落下防止部27,27が設置
されている。2つの落下防止部27,27は、弾性体2
7a,27aを固定具27b,27bでそれぞれ固定し
て保持している。落下防止部27,27は、それぞれの
弾性体27a,27aを、第2のベルトコンベア4のベ
ルト部を中央として、ベルト部の両端近傍から互いに略
V字形になるように設置されている。落下防止部27,
27は、第2のベルトコンベア4上に落下した残留物
が、搬送される際にベルトの外側に落下するのを防止し
ている。
【0089】さらに、分離金網12上を流れた残留物が
第2のベルトコンベア4に向かって落下する方向には、
残留物を受け止める略長方形状の弾性体20aを保持す
る落下吸収部20が、第2のベルトコンベア4の長さ方
向に平行に設けられている。この略長方形状の弾性体2
0aは、分離金網12の残土が流れる方向の両端間の長
さとほぼ同じ長さを有しており、第2のベルトコンベア
4のベルト部分の分離金網12から離れる一端側近傍に
略垂直に降り立つように設けられている。
【0090】次に、落下吸収部20について、図4又は
図7を参照して具体的に説明する。図4及び図7に示す
ように、地面に対して垂直方向を有する棒部材20e,
20eのそれぞれの上端部からは、水平方向に向かって
棒部材20d,20dが接続されている。そして、棒部
材20d,20dの棒部材20e,20eと接続する一
端側と反対側の他端側には、棒部材20dと20dとの
距離より、やや大きい幅を有する1枚の略長方形状の弾
性体20aが固定されている。具体的にいうと、水平面
に対して略垂直な面を有する略長方形状の弾性体20a
の地面と平行な上端部近傍の表面及び裏面側に、樹脂固
定片20b,20fがそれぞれ当接されており、固定具
20cで弾性体20aと樹脂固定片20b,20fとを
固定している。そして、樹脂固定片20b,20fで固
定された弾性体20aの樹脂固定片20b,20fが固
定されている部分の近傍に、棒部材20d,20dが弾
性体20aの面に対して垂直に接続されることにより、
落下吸収部20が構成される。そして、落下吸収部20
は、図4又は図7に示すように、そして、弾性体20a
の棒部材20d,20dが接続されている面とは反対側
の面を第2のベルトコンベア4側に対向させ、落下吸収
部20の棒部材20e,20eを、傾斜調節フレーム1
4のL型梁36a,36bに接続されたパイプ梁42,
42のパイプ梁穴42a,42a(図5、図6参照)に
それぞれ挿入させることにより、落下吸収部20が傾斜
調節フレーム14に固定される。この落下吸収部20
は、分離金網12から勢いよく落下する残留物が、第1
のカバー部8に直接衝突しないように設けられている。
【0091】次に、第1のカバー部8について、図8を
参照して説明する。図8は第1のカバー部8の斜視図で
ある。第1のカバー部8は、略「く」の字形形状をした
第1のユニット208と第2のユニット209とから構
成され、それぞれの端部が互いに略垂直に接続してい
る。また、各ユニットは弾性体(ゴム)の板からなる複
数のカバー片が各々連接して構成され、各連接部位は平
板のアングル部材によって固定されている。まず、第1
のユニット208は、略長方形状の第1のカバー片8a
と、第2のカバー片8bとから構成されている。略長方
形状の第1のカバー片8aは長さ方向両端部の一端側が
水平面に対して傾斜している。尚、第1のカバー片8a
の傾斜角度は、第1のカバー部8を傾斜調節フレーム1
4に固定した時に、第1のカバー片8aが、分離金網1
2の面に接しないように調節する。さらに傾斜する第1
のカバー片8aの地面に近い一端側には、地面に対して
略鉛直方向に第2のカバー片8bが連接され、下方に垂
れ下がるようになっている。ている。そして傾斜する第
1のカバー片8aの地面に近い一端側の両端部からは、
カバー支持軸108a,108bがそれぞれ地面に対し
て鉛直方向に接続されている。また、第2のカバー片8
bにおいて、第1のカバー片8aとカバー支持軸108
a,108bとの接続部分近傍には、切欠部109a,
109bがそれぞれ設けられている。これらは図1に示
すように、落下吸収部20の棒部材20d,20dが切
欠部109a,109bに嵌合することにより、第1の
カバー部8の内側に落下吸収部20を設置できるように
なっている。
【0092】一方、第2のユニット209は、第3のカ
バー片8c、第4のカバー片8d、第5のカバー片8
e、第6のカバー片8fの4つのカバー片から構成され
ている。まず、略直角三角形状の第3のカバー片8c
と、略長方形状の第4のカバー片8dとが連接して、水
平面に平行な略三角形状の上面部を構成する。また、連
接する第3のカバー片8cと第4のカバー片8dとから
なる直線状に連接する辺には、台形状の第5のカバー片
8eが、地面に対して鉛直方向に連接され、さらに第5
のカバー片8eからは第6のカバー片8fが連接されて
いる。そして、第1のユニット208と第2のユニット
209とが互いに略直角になるように連接することによ
り、第1のカバー部8が構成される。
【0093】次に、第1のカバー部8の傾斜調節フレー
ム14への固定方法について説明する。まず、図4に示
すように、傾斜調節フレーム14に第2のベルトコンベ
ア4と落下吸収部20とを設置する。そして、図8に示
す第1のカバー部8の第1のカバー片8aの第2のカバ
ー片8bと連接する一端側とは反対側の他端側を分離金
網12側に向かうようにし、図6に示す傾斜調節フレー
ム14のパイプ梁43のパイプ梁穴43aに、第1のカ
バー部8のカバー支持軸108aを嵌合させ、傾斜調節
フレーム14のパイプ梁43のパイプ梁穴43aに、第
1のカバー部8のカバー支持軸108bを嵌合させる。
そして、第1のカバー片8bは、図2又は図3に示すよ
うに、第2のベルトコンベア4のベルト側に向かって湾
曲させる。この時に、図1に示すように、落下吸収部2
0の棒部材20d,20dを第2のカバー片8bの切欠
部109a,109b(図8参照)に嵌合させる。そし
て、第6のカバー片8fも同様に、第2のベルトコンベ
ア4のベルト側に向かって湾曲させる。こうして、図1
に示すように、第1のカバー部8は、第2のベルトコン
ベア4が接続された傾斜調節フレーム14に固定され
る。また、第1のカバー部8の第4のカバー片8dは、
後述する収集装置5の第1の連結片73に垂直に当接さ
れる。そして、第1のカバー部8の第5のカバー片8f
は、後述する収集装置5の第2の連結片72に当接して
固定される。よって、第1の送風機9による空気の流れ
は、第2のベルトコンベア4から収集装置5に向かうよ
うになっている。
【0094】次に、第1の送風機9について、図4を参
照して説明する。図4に示すように、第1の送風機9
は、後述する磁選機架台15に、磁選機3とは反対方向
に向かって、水平面よりやや下方に傾斜した取付板21
に固定されている。そして、第1の送風機9は、第2の
ベルトコンベア4の搬送方向とは反対方向、即ち磁選機
3の設置方向とは反対方向に向かって、第1のカバー部
8内に送風するように固定されている。これは、分離金
網12から落下して、第2のベルトコンベア4にて搬送
される残留物に対して、搬送方向とは反対方向に送風す
ることにより、ビニール、紙くず及び廃プラ等のゴミ
が、第1の送風機9の送風する方向に吹き飛ばされるよ
うになっている。さらに、第2のベルトコンベア4は第
1のカバー部8によって覆われているので、ゴミは周辺
に飛散しないようになっている。そして、収集装置5の
第2のベルトコンベア4と接続する側面には、後述する
略矩形状の受入口24が設けられており、第1の送風機
9の送風により、吹き飛ばされたゴミが収集装置5に吹
き込まれるようになっている。
【0095】次に、磁選機3について、図1又は図4を
参照して説明する。図1及び図4に示すように、磁選機
3は、第2のベルトコンベア4の残留物を搬送する方向
の下流側の上部から吊り下げられ、コンベア上の搬送物
中から磁性物(鉄片・鉄塊など)のみを選別除去するた
めに設けられている。磁選機3は電磁式の吊下磁選機で
ある。磁選機3の構造は、鉄芯とケース、アルミ条コイ
ルとコイルの熱を逃がすための絶縁油とで電磁石が構成
されており、電磁石に吸引された鉄片等の磁性物はスク
レーパー(図示外)付のベルト部にて外部に排出される
ようになっている。尚、磁選機架台15は、各棒状部材
から構成された架台であり、磁選機架台15の上面部に
渡設された固定梁15a,15aから、4本の吊下棒2
5が、地面に対して略垂直方向に固定され、さらにそれ
らの長さ方向の地面側先端に磁選機3が吊り下げられる
ようになっている。
【0096】次に、収集装置5について、図9,図1
0,図11及び図12を参照して説明する。図9は、収
集装置5の斜視図であり、図10は収集装置5の正面
図、図11は左右扉部60,61を開いた状態の収集装
置5の正面図であり、図12は収集装置5(はしご部9
0は省略)の平面図である。収集装置5は、底面を有し
ない略直方体状の箱であって、第2のベルトコンベア4
が接続される第1の壁面91と、上面部を形成する第2
の壁面92と、第1の壁面91と対向する第3の壁面9
3と、前面部を形成する第4の壁面94と、背面部を形
成する第5の壁面95とから構成されている。そして、
収集装置5の第1の壁面91は、第2のベルトコンベア
4の搬送方向とは反対方向の下流側の端部に、第2のベ
ルトコンベア4の長さ方向と垂直になるように接続され
ている。さらに、収集装置5の第1の壁面91には、略
矩形状であって、第1のカバー部8に覆われた第2のベ
ルトコンベア4側から吹き込まれるゴミ等を受け入れる
受入口24が設けられている。
【0097】また、第2のベルトコンベア4が接続され
る第1の壁面91には、略矩形状の平板部材である第1
の連結片73が、受入口24の上部に面接合され、第1
の壁面91の上辺よりやや上方に突出して固定されてい
る。また、受入口24の地面に垂直な第4の壁面94側
の一辺とその上方に向かう延長線上には、第2の連結片
72の端部が第1の壁面91と略垂直に接続されてい
る。第2の連結片72は、細長い略長方形状であって、
上方向に長さ方向を有する部材である。また、第2の連
結片72の上端部は、第1の連結片73の上端部と同一
平面上となるように切断されている。これらは第2のベ
ルトコンベア4上に設置される第1のカバー部8の第5
のカバー片8eの端部と接続するための部材となる。第
2の連結片72には、取付穴72a,72b,72c及
び72dが設けられており、それぞれを第1のカバー部
8と当接させて取付穴72a,72b,72c及び72
dを固定具(図示外)で固定し、図1に示すように、第
1のカバー部8と収集装置5とが互いに接続するように
なっている。
【0098】また、図9、図10に示すように、収集装
置5の前面部を形成する第4の壁面94には、水平面に
対して略垂直な両端部を開閉軸心として、中央より観音
開き式に開閉可能となる右扉部60,左扉部61が設け
られている。尚、右扉部60はちょうつがい部71c,
71dによって軸支され、開閉可能となっている。ま
た、左扉部61も同様に、ちょうつがい部71a,71
bによって軸支され、開閉可能となっている。さらに、
右扉部60の略中央部には、窓部60aが、左扉部61
の略中央部には、窓部61aがそれぞれ設けられ、選別
装置1が稼働中でも収集装置5の内部を確認できるよう
になっている。
【0099】さらに、図10に示すように、右扉部60
には、左扉部61と隣接する右扉部60の端部近傍の上
下部には、嵌合穴69b,71bが設けられている。一
方、左扉部61にも同様に、右扉部60に隣接する左扉
部61の端部近傍の上下には、嵌合穴69a,71aが
設けられている。また、図11に示すように、左右扉部
61,60が開いた収集装置5の第1の壁面91と第2
の壁面93との間の略中央に設けられた水平面に略垂直
な中央梁86の上部近傍には、凸部68a,68bが設
けられ、中央梁86の下部近傍には凸部70a,70b
がそれぞれ設けられている。そして、左右扉部61,6
0が閉じた際に、嵌合穴69aには凸部68aが嵌合
し、嵌合穴71aには凸部70aが嵌合し、嵌合穴69
bには凸部68bが嵌合し、嵌合穴71bには凸部70
bが嵌合するようになっており、それぞれの嵌合穴から
は、凸部がやや突出するようになっている。
【0100】また、それぞれの凸部68a,68b,7
0a及び70bは、水平面に対して略垂直方向に穴部
(図示外)が設けられており、図10に示すように、右
扉部60,左扉部61が閉じられた状態において、それ
ぞれの嵌合穴より突出した凸部の穴部に略「く」の字形
のカギ部67を嵌合させることによって右扉部60,左
扉部61は共にロック状態となる。また、右扉部60の
左扉部61と隣接する端部の略中央部には、水平面に略
垂直な穴部(図示外)を有したパイプ状の取っ手部66
bが設けられている。一方、左扉部61の右扉部60と
隣接する端部の略中央部にも、水平面に略垂直な穴部
(図示外)を有したパイプ状の取っ手部66aが設けら
れている。これらは、右扉部60,左扉部61を各々開
閉する際に、凸部68a,68b,70a及び70bか
らそれぞれ外した何れかのカギ部67を取っ手部66
a,66bにそれぞれ挿入し、手前方向に引くことによ
り、左扉部61、右扉部60が観音開きに各々開くよう
になっている。
【0101】さらに、図10に示すように、第4の壁面
94において、左扉部61、右扉部60の下部には、略
長方形状の蓋部65が設けられている。蓋部65におけ
る地面と略垂直方向を有する両端側の左側近傍には嵌合
穴85a、右側には嵌合穴85bが設けられている。蓋
部65の水平方向に略平行な両端間の長さは、後述する
敷き板84と地面との間の長さと同じになっている。こ
れらは、図10又は図11に示すように、左扉部61、
右扉部60の下部に蓋部65が着脱可能となるように、
蓋部65を外した収集装置5の第4の壁面94の左右扉
部61,60より下部において、水平面に対して略垂直
な両端部の近傍にはそれぞれ凸部74a,74bが設け
られている。よって、蓋部65の嵌合穴85aには凸部
74aが、嵌合穴85bには凸部74bが嵌合するよう
になっている。凸部74a,74bは、水平面に略垂直
な穴部(図示外)を有している。よって、嵌合穴85a
には凸部74aが、嵌合穴85bには凸部74bが嵌合
した際には、それぞれの凸部が嵌合穴よりやや突出し、
それぞれの穴部にカギ部67を嵌合させることにより、
蓋部65は収集装置5の下部に固定されることになる。
【0102】また、図9に示すように、上面部を形成す
る第2の壁面92において、第3の壁面93及び第4の
壁面94側近傍には、収集装置5の内部の空気を外部に
排出するために開口した略矩形状の排気口97(図12
参照)が設けられ、第1の排気口97の上部(収集装置
5の外側)には、略直方体状の箱である排気ボックス6
2が設けられている。さらに、図12に示すように、排
気ボックス62において、第5の壁面95と平行であっ
て、第5の壁面95側の側面には、円筒状の円筒部材6
2aが円部を当接して設けられている。また、排気ボッ
クス62の円筒部材62aに囲まれる側面部分は切り抜
かれている。さらに、円筒部材62aには、ホース状の
第1のダクト7が接続されおり(図1、図3及び図9参
照)、図12に示す円筒部材62aと接続する一端側と
は反対側の他端側は、上述したように、第1の送風機9
に接続されている。よって、第1の排気口97から排出
された空気は、排気ボックス62から第1のダクト7を
通過して、再度第1の送風機9に返送されるようになっ
ている。
【0103】さらに、図12に示すように、第1の排気
口97の上面部には、収集装置5内部から排出される空
気に混在したゴミ等が第1のダクト7に排出されないよ
うに、第1の排気口97よりやや大きい面積を有する略
矩形状の第1のフィルタ63が設けられている。第1の
フィルタ63は、排気ボックス62と収集装置5との間
に、図中右側から水平方向に差し込まれるようになって
いる。また、排気ボックス62と円筒部材62aとの間
には、第2のフィルタ64が設けられている。また、第
2のフィルタ64は3枚のフィルタ部材が重ねられて構
成されており、本実施例では5,7,10mmの3枚の
フィルタが重ねられている。尚、フィルタの枚数及び網
目サイズは、これらに限らず変更可能である。
【0104】次に、収集装置5の内部について図4、図
10及び図11を参照して説明する。図4に示すよう
に、第2のベルトコンベア4が接続される収集装置5の
第1の壁面91に設けられた受入口24の下辺側近傍に
は、平板78が回転軸部79によって軸支されることに
より、平板78は回動可能となっている。また、収集装
置5の内部には、地面と平行面を有し、かつ多数の開口
を有する網状になった敷き板84が設けられている。さ
らに、図12に示すように、収集装置5の第1の壁面9
1と第3の壁面93との略中央部であって、第4の壁面
94側近傍には、敷き板84から上方向に向かってガイ
ド梁80a,80cが延設されている。一方、同様に、
第5の壁面95側近傍には、敷き板84から上方向に向
かってガイド梁80b,80dが延設されている。そし
て、ガイド梁80aと80c、ガイド梁80bと80d
との間には、略矩形状の網目を有する3枚の仕切板8
1,82,83が挟まれるように設けられている。そし
て仕切板81,82,83は図10に示すように、それ
ぞれを上下方向に積み上げて、仕切板の高さを調節でき
るようになっている。
【0105】以上のようにして、収集装置5の内部は、
各部材によって第1の部屋76、第2の部屋77、第3
の部屋75に分割され、後述するようにゴミのサイズ及
び重量によって、ゴミはそれぞれの部屋に蓄積されるよ
うになっている。第1の部屋76には、主に重くて、サ
イズの大きいゴミ(例えば、大きな木片等)が蓄積す
る。第2の部屋77には、収集装置5の受入口24より
離れる位置まで飛ばされるゴミ、即ち軽くてサイズの小
さいゴミ(例えば、紙くず、ビニール、廃プラ等)が蓄
積される。そして、第3の部屋75には、ゴミ等に付着
した砂が落下して、蓄積されるようになっている。
【0106】さらに、収集装置5内の背面部である第5
の壁面95には、第5の壁面95から50mm程度の間
隔をあけて、第5の壁面95と平行な面を有する背面板
87が設けられている。また、背面板87は多数の開口
を有する網状になっているため、収集装置5に吹き込ま
れた空気は、敷き板84と第1の排気口97だけでな
く、背面板87をも通過することができる。よって、ゴ
ミ等が敷き板84に蓄積した場合、敷き板84の網目は
ゴミで塞がれてしまい、空気の循環が悪くなるが、背面
板87を通しても空気は抜けるので、連続して残土の選
別処理を行うことが可能である。また、ここで背面板8
7は第5の壁面95から50mmの間隔をあけて設けら
れているが、この間隔はこれに限らず変更してもよい。
【0107】さらに、収集装置5の第3の壁面93の外
側には、はしご部90が接続されている。これは、分離
金網12の損傷や歪み等の確認、及び部材の交換等をす
る際に、はしご部90を使って、収集装置5の第2の壁
面92上に登り、取り替え作業等がしやすいようになっ
ている。
【0108】次に、選別装置1の残土を選別処理するし
くみについて説明する。最初に、分離金網12から収集
装置5までの残土の選別処理について説明する。まず、
図1に示すように、傾斜調節フレーム14に固定された
分離金網12の表面上部に、選別処理する残土を供給す
る。残土は、振動モータ13により振動する分離金網1
2上を流れ、網目より小さい粒径の土等は、分離金網1
2の直下に設置された第1のベルトコンベア2上に落下
し、傾斜調節フレーム14の内側から外側に向かって搬
送されて堆積する。一方、分離金網12の網目より大き
い粒径の残留物は、分離金網12上を流れる。さらに残
留物には重力加速度が加わるので、分離金網12上を流
れる残留物は、第2のベルトコンベア4に設置された落
下吸収部20に衝突し、第2のベルトコンベア4上に落
下する。そして、残留物は、第2のベルトコンベア4に
よって、磁選機3の方向へ搬送されるが、第2のベルト
コンベア4の搬送方向の下流側に設置された磁選機3に
より、磁性物(鉄片、釘、缶等)のみが除去され、第2
のベルトコンベア4の端部下方に残留物が堆積するよう
になっている。ここに堆積する残留物は、主に、大きく
て重い砕石物等のようなものである。
【0109】さらに、分離金網12より、第2のベルト
コンベア4に落下して搬送される残留物は、第2のベル
トコンベア4により残留物が搬送される方向とは、反対
方向に、第1の送風機9により送風されるので、残留物
中の軽いゴミ(例えば、ビニール、紙くず、廃プラ等)
は、第2のベルトコンベア4の搬送方向とは反対方向に
飛ばされる。また、第1の送風機9は、第1のカバー部
8内部に向かって送風するので、送風によってゴミに付
着した粉塵が舞い上がっても、第1のカバー部8で遮蔽
されているので、周辺に粉塵が飛散することがない。そ
して、第1の送風機9によって吹き出された、残留物中
のゴミは、第1のカバー部8内に沿って飛ばされ、収集
装置5の受入口24にまで到達する。
【0110】次に、収集装置5において、ゴミ等が選別
される流れについて説明する。まず、図1に示すように
第2のベルトコンベア4との接続部分から送出されるゴ
ミ等は、受入口24から収集装置5内部に吹き込まれ
る。図11に示すように、受入口24に吹き込まれたゴ
ミ等は、受入口24の下部に設けられた平板78の平面
方向に沿って飛ばされる。この時に、重いゴミは、平板
78の直下に落下し、比較的軽いゴミ(例えばビニー
ル、紙くず、廃プラ等)は受入口24より遠くへ飛ばさ
れる。よって重くてサイズの大きいゴミは(例えば木片
等)は第1の部屋76に、軽くて、サイズの小さいゴミ
は、第2の部屋77に蓄積する。また、それぞれのゴミ
に付着した砂は、敷き板84を通過して、第3の部屋7
5に蓄積する。また、平板78も多数の開口を有する網
状になっているので、平板78の網目からも砂が第3の
部屋75に落下するようになっている。
【0111】そして、収集装置5に吹き込まれた空気は
第1の排気口97を通じて外部に排出され、その空気は
第1のダクト7を通って、第1の送風機9に返送され
る。また、第1の排気口97の第1のフィルタ63と第
2のフィルタ64により、排出される空気中に混在する
ゴミはろ過されるようになっている。よって、第1のダ
クト7内にはゴミ等は排出されないので、第1の送風機
9から送風される空気にはゴミ等は混在しない。
【0112】さらに、残土の選別処理が継続されるに従
って、収集装置5内にゴミ等が蓄積されていく。する
と、収集装置5内部において、蓄積するゴミの占める割
合が高くなるので、収集装置5内の空間(隙間)が狭く
なる。しかし、収集装置5に送出される空気量(第1の
送風機9の送風量)は変化しないため、収集装置5内に
おける狭い空間内において空気の乱流が起こり、各部屋
に蓄積したゴミが再度混在してしまう。そこで、収集装
置5内にゴミが蓄積し始めたら、収集装置5の略中央部
にある仕切板81,82,83を上方向に積み上げる。
例えば、図10に示すように仕切板81と82とを積み
上げて、収集装置5の第1の部屋76と第2の部屋77
とを約3分の2の高さまで仕切る。これはおおよそゴミ
の蓄積する高さまで、積み上げるようにする。そうする
と、第1の部屋76と第2の部屋77とにそれぞれ蓄積
したゴミは、仕切板81,82及び83の網目が仕切り
となり、それぞれのゴミ等が混在しないようにすること
ができる。
【0113】また、収集装置5内部に送出されるゴミ等
が蓄積され始めると、例えば第1の部屋76にゴミ等の
山が形成される。このゴミ等でできた山が大きな壁とな
ってしまい、受入口24から吹き込まれるゴミ等が、山
に衝突してそこに蓄積してしまう。そこで、ゴミ等が蓄
積されるに従って、平板78の面を上方向に調節し、一
カ所にゴミの山ができないようにする。よって、第1の
部屋76、第2の部屋77において、均等にゴミが蓄積
されるので、収集装置5の選別処理能力が落ちることな
く残土の選別処理が継続できる。
【0114】また、収集装置5にゴミ等が蓄積されてい
くと、ゴミ等が敷き板84の網目を塞いでしまい、収集
装置5の通気が悪くなるが、背面板87が多数の開口を
有する網状となっているので、背面板87からも空気が
抜け、収集装置5内部の通気は維持される。よって、選
別処理を連続して行っても、処理能力が落ちることがな
い。
【0115】次に、選別装置1における収集装置5の変
形例である収集装置500について、図13を参照して
説明する。図13は収集装置500の左右扉部610,
600をそれぞれ開いた時の正面図である。まず、収集
装置500の基本構造について説明する。収集装置50
0の構造は、収集装置5の構造と基本的に同じである。
収集装置500は、図13に示すように、略直方体状の
箱であって、側面を形成する第1の壁面910、上面部
を形成する第2の壁面920、第1の壁面910とは反
対側に位置する第3の壁面930、前面部を形成する第
4の壁面(図示外)及び背面部を形成する第5の壁面
(図示外)にて構成されている。
【0116】そして、収集装置500の第1の壁面91
0には受入口240が設けられ、前面部の第4の壁面に
は、左扉部610、右扉部600が設けられており、そ
れぞれが開閉可能となっている。また、左右扉部61
0,600の下部には、蓋部650が設けられ、収集装
置500から着脱可能となっている。収集装置500の
内部には、受入口240の下辺近傍に設けられ、回転軸
部790に軸支される平板780と、地面と平行であっ
て、多数の開口を有する網状の敷き板840が設けられ
ている。また、敷き板840から上方に積み上げ可能な
多数の開口を有する網状の仕切板810,820,83
0が、4本のガイド梁800a,800c(他の2本は
図示外)によって挟まれている。また、背面部の第5の
壁面側には、第5の壁面とは所定距離(本実施例では5
0mm)離間して、多数の開口を有する網状の背面板8
70が設けられている。よって、収集装置500もま
た、第1の壁面910側の第1の部屋760と、第3の
壁面930側の第2の部屋770と、敷き板840より
下部側の第3の部屋(図示外)とに3つに分割される。
【0117】そして、収集装置500の上面部である第
2の壁面920には、略矩形上の第1の排気口(図示
外)が設けられ、その上部には、略直方体状の箱である
排気ボックス620が、第1のフィルタ630を挟んで
固定されている。さらに、排気ボックス620には円筒
部材(図示外)が、排気ボックス620の第5の壁面側
の側面に接続されており、円筒に囲まれる排気ボックス
620の側面は切り抜かれている。また、円筒部材に
は、ホース状の第1のダクト(図示外)が接続され、第
1のダクトの円筒部材と接続する一端部と反対側の他端
部は、第1の送風機(図示外)に接続されている。尚、
排気ボックス620と円筒部材との接続部分には、3枚
のフィルタからなる第2のフィルタ640が設置されて
いる。
【0118】以上のような、収集装置5の構造を基本構
造に備えた収集装置500において、次に、収集装置5
に付加された収集装置500の構成部材について説明す
る。まず、第1の壁面910と対向する第3の壁面93
0には、略矩形状の廃棄口623が設けられている。廃
棄口623の幅は、後述する第3のベルトコンベア20
0の幅とほぼ同じになっている。また、廃棄口623の
下辺は、第3の壁面930の敷き板840と接続する部
分から15cm上方に位置している。そして、廃棄口6
23から収集装置500の内側の略中央部(仕切板81
0,820,830の近傍)に向かって、第3のベルト
コンベア200が渡設されている。この第3のベルトコ
ンベア200の略中央部底面は、廃棄口623の下辺上
に載置され、U字形固定具201で第3のベルトコンベ
ア200の底面を廃棄口623の下辺上に固定してい
る。よって、第3のベルトコンベア200は図中右上が
りに傾斜し、かつ廃棄口623から突出して設置されて
いる。
【0119】また、第3のベルトコンベア200の収集
装置500内に挿入されている部分には、ホッパー部2
02が設けられている。ホッパー部202は、3枚のホ
ッパー片から構成され、第3のベルトコンベア200の
長さ方向の両端側にはそれぞれ略矩形状のホッパー片2
02aが接続されている。また、第3のベルトコンベア
200の長さ方向に垂直であって、収集装置500内部
に位置する一端側にも、1枚のホッパー片202bが接
続されている。第3のベルトコンベア200に接続され
る3枚のホッパー片は略長方形状のゴム板からなる部材
である。それぞれのホッパー片の第3のベルトコンベア
200に接続される一端側とは反対側の他端側は、上方
向に向かって第3のベルトコンベア200のベルト面に
対して反対側に傾斜しており、収集装置500の前面部
である第4の壁面と、背面部である第5の壁面とにそれ
ぞれ接している。また、ホッパー片202bの第3のベ
ルトコンベア200と接続する一端側と反対側の他端側
は、仕切板830上部の近傍に位置するようになってい
る。こうして、第2の部屋770に飛散するゴミは、ホ
ッパー部202により、すべて第3のベルトコンベア2
00上に落下するようになっている。
【0120】また、廃棄口623から突出する第3のベ
ルトコンベア200の長さの略半分までを覆う第2のカ
バー部622が設けられている。第2のカバー部622
のカバー固定部622aは、縦に連接する略矩形状の3
枚のカバー固定片が、それぞれの連接する辺において、
内側に略直角方向に折り曲げられて構成される略コの字
形形状の部材となっている。カバー固定部622aは連
接する辺に囲まれる内側を地面に向けて、収集装置50
0の第3の壁面930に垂直に接続されている。さら
に、カバー固定部622aの地面方向に向かう両端側か
らは、2枚のゴム片622b(1枚は図示外)が、第3
のベルトコンベア200上の長さ方向両端側に向かっ
て、垂れ下がっている。また、カバー固定部622aの
図中右側に開く開口部は略矩形状の平面板622cによ
って塞がれている。さらに、カバー固定部622aの上
面部には略矩形状の第2の排気口(図示外)が設けられ
ており、排気口の上部には排気ボックス621が第1の
フィルタ631を挟んで固定されている。さらに、排気
ボックス621には、後述する第2のダクト700が接
続するための円筒部材(図示外)が、排気ボックス62
1の側面に接続されている。
【0121】さらに、収集装置500の第1の壁面91
0において、受入口240の下部には、略矩形状の送風
口242が設けられている。また、送風口242を通じ
て、収集装置500の外側から内側にゴミや異物等が流
入しないように、送風口242には、第3のフィルタ2
43が固定されている。第3のフィルタ243は、送風
口242の面積よりもやや大きくなっており、送風口2
42はすべて第3のフィルタ243で覆われている。さ
らに、収集装置500の外側であって、送風口242の
下辺近傍には、送風機架台608aが接続されており、
送風機架台608aには、第2の送風機608が、所定
角度をもって固定されている。具体的には、第2の送風
機608が、送風口242から収集装置500内部に向
かって送風する際に、平板780の裏面側に向かって送
風するように第2の送風機608が斜め上方に向かって
固定されている。
【0122】また、収集装置500の第2の壁面920
の略中央付近には、収集装置500内に霧状の水を散布
する散水装置651が設置されており、散水装置651
は、2つの噴霧ノズル651a,651bを保持してい
る。噴霧ノズル651aは収集装置500の第1の部屋
760に、噴霧ノズル651bは収集装置500の第2
の部屋770にそれぞれ向けられている。尚、散水装置
651は、収集装置500内全体に噴霧できるものとす
る。
【0123】尚、収集装置500で選別処理を行う際
に、収集装置500内の平板780の角度は、水平面よ
りもやや上方に固定する。これは、受入口240から吹
き込まれるゴミを、なるべく第2の部屋770まで到達
させて、第3のベルトコンベア200によって外部に搬
送するためである。また、大きくて重いゴミ(例えば、
木片等)は、平板780より落下して、収集装置500
内に蓄積する。尚、第1の部屋760に大きなゴミが大
量に蓄積した場合は、3枚の仕切板の内2枚を積み上げ
て、第1の部屋760と第2の部屋770とを仕切り、
第1の部屋760に蓄積するゴミと、第3のベルトコン
ベア200に搬送されるゴミとが混在しないようにす
る。
【0124】次に、収集装置500のゴミを選別処理す
る流れについて、図13を参照して説明する。尚、収集
装置500は、収集装置5が有する構造、機能はすべて
備えているものとする。まず、収集装置500の受入口
240から、ゴミが吹き込まれる。さらに、吹き込まれ
たゴミは多数の開口を有する網状の平板780上を通過
する。ここで、第2の送風機608が送風口242を通
じて、平板780の裏面側に向かって送風するので、軽
いゴミは平板780の面の略延長線上に沿って、第3の
ベルトコンベア200に向かって飛ばされる。一方、大
きくて重いゴミは、平板780の下方付近にすぐに落下
して蓄積する。また、ゴミに付着した砂等は、多数の開
口を有する網状の敷き板840の下方に落下して、蓄積
するようになっている。
【0125】そして、第3のベルトコンベア200に向
かって飛んだゴミは、ホッパー部202により第3のベ
ルトコンベア200に誘導され、落下する。さらに、第
3のベルトコンベア200に落下したゴミは、第3の壁
面930に向かって搬送され、廃棄口623を通過し
て、収集装置500の外側に搬送される。この時、廃棄
口623から外側に向かって、内部空気が勢いよく排出
されるので、ゴミに付着する粉塵が舞い上がる。しか
し、第3のベルトコンベア200の外側は、第2のカバ
ー部622によって覆われているので、周囲に粉塵が飛
散しない。さらに、第2のカバー部622内の空気は、
第2の排気口(図示外)から、排気ボックス621及び
第2のダクト700を通過して、第2の送風機608に
返送されるので、第2のカバー部622内の空気は吸引
されるようになっている。よって、第2のカバー部62
2の排気口から、第2のカバー部622内の空気や粉塵
が吸引されることになる。吸引された粉塵は、第2のダ
クト700を通じて、第2の送風機608により再度第
2の収集装置500に返送されるようになっている。
【0126】そして、第2のカバー部622の内部を通
過して、搬送される第3のベルトコンベア200上のゴ
ミからは、粉塵が飛散することがなく、搬送されたゴミ
は、第3のベルトコンベア200の搬送方向の先端側か
ら直下方向に落下し、堆積するようになっている。ここ
に堆積するゴミは、主にビニール、紙くず、廃プラ類等
である。
【0127】また、選別処理が長時間継続すると、収集
装置500内に粉塵が舞い上がり、多数の開口を有する
網状の敷き板840及び多数の開口を有する網状の背面
板の網目に砂やゴミの目詰まりが起きる。すると、収集
装置500内の空気の流れが悪くなり、選別処理がうま
く行われなくなる。そこで、収集装置500の上面部を
構成する第2の壁面920の略中央部には、散水装置6
51が設けられており、噴霧ノズル651aは、第1の
部屋760全体、噴霧ノズル651bは第2の部屋77
0全体に向かって霧状の水を散布するようになってい
る。この散水装置651を運転させると、収集装置50
0内部全体に霧状の水が散布される。すると、収集装置
500内部の粉塵が水分を吸収し、粉塵の重量が重くな
り、下方向へ落下して粉塵を抑えることができる。ま
た、敷き板840、背面板870等にできる目詰まりも
解消することができる。
【0128】尚、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、各種の変形が可能である。例えば、収
集装置5の仕切板81〜83は3枚だったが、何枚でも
よく、紐等で各々固定し、収集装置5の外部より各固定
部を引き上げることにより、それぞれが垂直に連接され
るようにして、仕切板の高さを調節できるようにしても
よい。また、ベルトコンベアの大きさは残土の処理量な
どに応じて、大型のベルトコンベアを用いてもよい。そ
の際には、送風機をベルトコンベア上に数台取付け、処
理能力を向上させるとよい。また、本実施例で説明し
た、平板、敷き板、仕切板、背面板は10mmの網径を
有した金網となっているが、網径は選別する対象物のサ
イズに応じて変更してもよく、それぞれの網径は互いに
違ってもよい。また、収集装置5は底面を有しない略直
方体状の箱であるが、底面を設けてもよく、底面に蓄積
する砂を自由に取り出せるようにしてもよい。
【0129】また、分離金網12は、傾斜調節フレーム
14の伸長梁34a,34bを上方に伸長させ、長辺梁
31a,長辺梁31bにそれぞれ設けられた嵌合穴41
a,41b及び41cの何れかを調節ピン41で固定す
ることにより、3段階に分離金網12を傾斜させていた
が、例えば、傾斜調節フレーム14の長辺梁31a,長
辺梁31bの内部にシリンダを各々設け、コンプレッサ
等による空気圧で伸長梁34a,34bを上方に押し上
げて、分離金網12の傾斜角度を自由に調節するように
してもよい。
【0130】また、上述の実施例では、収集装置5の受
入口24は、第2のベルトコンベア4の端部の側面に接
続されており、第1の送風機9から流れる空気は、第1
のカバー部8により直角に曲げられ、収集装置5の受入
口24に吹き込まれるようになっているが、第2のベル
トコンベア4の長さ方向の延長上に収集装置5の受入口
24が配置されるように、収集装置5を配置してもよ
い。この時、第2のベルトコンベア4と収集装置5と
は、互いに略直線上に配置する。収集装置5の設置場所
は選別装置1の設置する周辺環境に応じて、自由に変更
してよい。
【0131】
【発明の効果】以上、詳述したとおり、請求項1に記載
の選別装置では、分離金網の開口から落下せずに分離金
網上を流れた残留物の搬送方向の一方向とは反対側に送
風する第1の送風手段を備えているので、残留物中のゴ
ミを分離選別することができる。また、第1のカバーが
設けられているので、第1の送風手段の送風により粉塵
が周囲に飛散することがないので、周囲の環境を汚染す
ることなく、残土の分離選別処理をすることができる。
【0132】また、請求項2に記載の選別装置では、請
求項1に記載の発明の効果に加え、収集手段の受入口近
傍に設けられた平板は、収集手段内に溜まるゴミの蓄積
度合いに従って、ゴミが吹き込まれる方向を調節するこ
とができるので、収集手段内に均一に、ゴミを蓄積する
ことができる。
【0133】また、請求項3に記載の選別装置では、請
求項1又は2に記載の発明の効果に加え、収集手段内に
ゴミが吹き込まれると同時に、ゴミを収集手段の外部へ
搬送することができる ので、収集手段内に蓄積したゴミ
を手作業で収集手段内から取り出す手間を省くことがで
き、また連続的に作業を行うことができるので、残土の
選別処理時間を大幅に削減することができる。
【0134】また、請求項4に記載の選別装置では、請
項3に記載の発明の効果に加え、収集手段内に設けら
れた第2の搬送手段は廃棄口から収集手段の外部に向か
って突出し、収集手段より離れた位置にゴミを堆積する
ことができるので、収集手段を傷つけることなく選別処
理を行うことができる。
【0135】また、請求項5に記載の選別装置では、請
求項乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、収集
手段内への送風量を増やすことにより、収集手段内のゴ
ミの飛散速度が速くなり、処理時間を短縮することがで
きる。
【0136】また、請求項6に記載の選別装置では、
動モータの振動は、振動板を通じて、分離金網に伝わ
り、分離金網上の残土を振動させるので、ブロック状に
固まった土等はほぐされて、分離金網の目を落下させる
ことができる。また、分離金網の網目は振動しているの
で、網目に土等による目詰まりが起きにくく、分離金網
の選別処理能力が落ちることがない。
【0137】また、請求項7に記載の選別装置では、請
求項に記載の発明の効果に加え、分離金網に設けられ
た遮蔽板は、分離金網上の大きな残留物が第1のカバー
又は第1の搬送手段に落下するのを防止できるので、第
1のカバー又は第1の搬送手段が故障や損傷するのを最
小限に抑えることができる。
【0138】また、請求項8に記載の選別装置では、請
求項に記載の発明の効果に加え、遮蔽板の分離金網の
残土が流れる方向に向かって傾斜する方向の下流側に、
排出口が設けられているので、分離金網上の大きな残留
物を、排出口から分離金網の外部に排出することができ
る。
【0139】また、請求項9に記載の選別装置では、請
求項に記載の発明の効果に加え、排出口には案内板が
設けられているので、遮蔽板によって取り除かれた大き
な残留物は、排出口を通り、案内板により分離金網より
やや離れた場所に排出されることができる。
【0140】また、請求項10に記載の選別装置では、
請求項6乃至9の何れかに記載の発明の効果に加え、
動板は分離金網上において、振動板と桟との間隔より、
振動板と分離金網の振動板に近い一端側との間隔の方が
広くなるように固定されるので、振動モータから伝わる
振動により、分離金網の桟、分離金網等にかかる負荷を
最小限にすることができるので、分離金網等の各部品を
長持ちさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は選別装置1の斜視図である。
【図2】図2は選別装置1の正面図である。
【図3】図3は選別装置1の背面図である。
【図4】図4は第1のカバー部8を外した選別装置1の
斜視図である。
【図5】図5は傾斜調節フレーム14の斜視図である。
【図6】図6は分離金網12と第1のベルトコンベア2
を取付けた傾斜調節フレーム14の斜視図である。
【図7】図7は第1のカバー部8を外した、第2のベル
トコンベア4上の構成を示した構成図である。
【図8】図8は第1のカバー部8の斜視図である。
【図9】図9は収集装置5の斜視図である。
【図10】図10は収集装置5の正面図である。
【図11】図11は左右扉部60,61を開いた収集装
置5の正面図である。
【図12】図12は収集装置5の平面図である。
【図13】図13は左右扉部600,610を開いた収
集装置500の正面図である。
【符号の説明】
1 選別装置 2 第1のベルトコンベア 3 磁選機 4 第2のベルトコンベア 5 収集装置 7 第1のダクト 8 第1のカバー部 9 第1の送風機 10 遮蔽板 11 振動板 12 分離金網 13 振動モータ 14 傾斜調節フレーム 15 磁選機架台 50 落下物シュート 52 防振ゴム 78 平板 81,82,83 仕切板 84 敷き板 87 背面板

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残土を選別する選別装置であって、 残土を選別するために、水平面に対して所定角度で傾斜
    する分離金網と、 当該分離金網の残土が流れる方向の下流側に設けられ、
    前記分離金網の目から落下せずに前記分離金網上を流れ
    た残留物を一方向へ搬送する第1の搬送手段と、 当該第1の搬送手段を覆う第1のカバーと、 当該第1のカバー内に、前記一方向とは反対方向に送風
    する第1の送風手段と、 当該第1の送風手段によって、前記一方向とは反対方向
    に送出されるゴミを収集する収集手段とを備えたことを
    特徴とする選別装置。
  2. 【請求項2】 前記収集手段は、略直方体状の箱であっ
    て、 前記第1の搬送手段側の前記収集手段の側面には、前記
    第1の送風手段によって送出される前記ゴミを受け入れ
    る受入口と、 前記収集手段内部の前記受入口の近傍に設けられ、前記
    受入口から前記ゴミが吹き込まれる方向を調節する略矩
    形状の平板とを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の選別装置。
  3. 【請求項3】 前記収集手段には前記収集手段内部に蓄
    積するゴミを外部に搬送するための第2の搬送手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    選別装置。
  4. 【請求項4】 前記収集手段の前記受入口が設けられて
    いる側面と対向する側面には、前記収集手段内部のゴミ
    を外部に排出するための廃棄口が設けられ、 当該廃棄口からは、前記第2の搬送手段が、前記収集手
    段内部から外部に向かって突出していることを特徴とす
    請求項3に記載の選別装置。
  5. 【請求項5】 前記収集手段には、前記収集手段内に空
    気を送風するための第2の送風手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項乃至4の何れかに記載の選別装
    置。
  6. 【請求項6】 残土を選別する選別装置であって、 残土を選別するために、水平面に対して所定角度で傾斜
    する分離金網と、 当該分離金網の残土が流れる方向の上流側で、前記分離
    金網の左右何れかの一端側近傍において、前記分離金網
    を表面及び裏面から挟み込むように前記分離金網に固定
    された一対の振動板と、 当該振動板の裏面に設けられ、前記分離金網を振動させ
    る振動モータとを備えたことを特徴とする 選別装置。
  7. 【請求項7】 前記分離金網において、前記振動板に近
    い前記一端側より、前記分離金網の残土が流れる方向の
    下流側に向かって傾斜するように、前記一端側と反対側
    の他端側とに渡設され、かつ前記分離金網とは所定距離
    をあけて設けられ、前記分離金網上を落下する大きな残
    留物を前記分離金網の外部に排出するための遮蔽板を備
    えたことを特徴とする請求項に記載の選別装置。
  8. 【請求項8】 前記遮蔽板の、前記分離金網の残土が流
    れる方向に向かって傾斜する方向の下流側には、大きな
    残留物を前記分離金網より外部に排出するための排出口
    設けられていることを特徴とする請求項に記載の選
    別装置。
  9. 【請求項9】 前記排出口には、前記遮蔽板によって取
    り除かれる大きな残留物を前記分離金網の外部に排出す
    るための案内板が設けられていることを特徴とする請求
    に記載の選別装置。
  10. 【請求項10】 前記分離金網には、前記分離金網の残
    土が流れる方向と平行に前記分離金網を支持する桟が設
    けられ、 前記振動板と前記桟との間隔より、前記分離金網の前記
    振動板に近い前記一端側と前記振動板との間隔の方が広
    くなってい ることを特徴とする請求項6至9の何れか
    記載の選別装置。
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