JP3506503B2 - 感温積層カラーフロアー材 - Google Patents
感温積層カラーフロアー材Info
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Description
材に関し、さらに詳しくは木質フロアー材表面の色相が
温度によって変化し、たとえば冬期低温時には暖色系の
色相を呈し、夏期高温時には寒色系の色相を呈して、色
相の変化による新鮮感あるいは暖かさや清涼感を人に感
じさせることができるような感温積層カラーフロアー材
に関する。
いる現行の木質フロアー材は、通常の着色顔料で着色さ
れているため季節の移り変わりによってフロアー材表面
の色相が変化することがない。すなわち現行の木質フロ
アー材では、たとえば気温が10℃以下となるような冬
期低温時には暖色系の暖かさのある色相が現れ、かつ気
温が30℃以上となるような夏期高温時には寒色系の清
涼感のある色相が現れるというような色相の変化をさせ
ることはできない。したがって、現行の木質フロアー材
を一度フロアー材として施工した後にフロアー材の色相
の変化を求めるような場合には、新たに別の色相を有す
るフロアー材に貼り替えるか、あるいは現行のフロアー
材の塗料を剥して別の色で塗り替える必要がある。
は、フロアー材の貼り替えや塗り替えに多大な経費と時
間を必要とするという欠点がある。したがって、フロア
ー材の貼り替えや塗り替えをせずにカラーフロアーの色
替えができ、フロアー材に新鮮感を与えることができ、
しかも気温が10℃以下となる冬期低温時には暖色系の
暖かさのある色相が現れ、30℃以上となる夏期高温時
には寒色系の清涼感のある色相が現れるような、温度に
応じて色相が容易に変化するカラーフロアー材の出現が
望まれている。
替えをせずにカラーフロアーの色替えができ、フロアー
材に新鮮感を与えることができ、しかも気温が10℃以
下となる冬期低温時には暖色系の暖かさのある色相が現
れ、30℃以上となる夏期高温時には寒色系の清涼感の
ある色相が現れるような、温度に応じて色相が容易に変
化する感温積層カラーフロアー材を提供することを目的
としている。
は、木質材料からなる基材層(a)と、着色顔料型ステ
インからなるステイン層(d)と、温度変化によって発
色と消色が可逆的に生じる感温剤およびビヒクル成分を
含む塗装により形成される感温シーラー層(b)と、合
成樹脂塗料からなるクリアー層(c)とが順次積層形成
されてなることを特徴としている。
は、前記基材層(a)と感温シーラー層(b)との間
に、着色顔料型ステインからなるステイン層(d)が形
成されているか、または感温シーラー層(b)とクリア
ー層(c)との間に、着色顔料型ステインからなるステ
イン層(d)が形成されている。
吸収剤および/または光安定剤が含まれていることが好
ましい。
ーフロアー材について具体的に説明する。基材層(a) 本発明で用いられる基材層(a)は木質材料で構成され
ており、このような木質材料としては、銘木の一枚板、
突板貼り合板、突板貼りパーティクルボード、突板貼り
ハードボードなど表面が木質材料である従来公知のフロ
アー基材が挙げられる。
によって発色と消色が可逆的に生じる感温剤を含んでい
る。感温剤は1種類または2種類以上組合わせて用いる
ことができる。
(−CO−O−を環内に含む化合物)であり、具体的に
はラクトン環を有するトリフェニルメタン系化合物、ス
ピロピラン系化合物、フルオラン系化合物、フタリド系
化合物、ローダミンラクタム系化合物等の染料、または
ヨウ化水銀(II)錯塩の顔料などが挙げられる。
化合物としては、具体的にはCVL(クリスタルバイオ
レットラクトン)などが挙げられる。ラクトン環を有す
るスピロピラン系化合物としては、具体的にはN,3,3-ト
リメチルインドリノベンゾスピロピラン、8-メトキシ-
N,3,3- トリメチルインドリノベンゾスピロピランなど
が挙げられる。
しては、具体的には1,3-ジメチル-6- ジエチルアミノフ
ルオラン(Orange-DCF;活性白土で橙色に呈色)、2-ブ
ロモ-3- メチル-6- ジブチルアミノフルオラン(Vermil
ion-DCF; フェノールレジンで朱色に呈色)、6-ジメチ
ルアミノベンゾ[a]- フルオラン(Red-DCF; 活性白
土で深赤色に呈色)、2-N,N-ジベンジルアミノ-6- フル
オラン(Green-DCF;クレーで緑色に呈色)、2-(2-ク
ロロアニリロ)-6- ジエチルアミノフルオラン(TH-10
6;フェノールレジンで黒色に呈色)、2-(2-クロロア
ニリロ)-6- ジブチルアミノフルオラン(TH-107;ビス
フェノールAで黒色に呈色)、2-アニリロ-3- メチル-6
- ジブチルアミノフルオラン(TH-108;ビスフェノール
Aで黒色に呈色)、2-アニリロ-3- メチル-6- ジエチル
アミノフルオラン(TH-109;ビスフェノールAで黒色に
呈色)などが挙げられる。
化合物としては、具体的にはローダミンBラクタムなど
が挙げられる。ヨウ化水銀(II)錯塩としては、具体的
にはCu2HgI4(70℃、赤色→茶紫色,70℃、赤
色←茶紫色)、Ag2HgI4(50℃、黄色→橙色,5
0℃、黄色←橙色)などが挙げられる。
とともに用いられることが好ましい。顕色剤は弱酸性の
化合物であり、減感剤はアルコール性水酸基を有する化
合物である。
状態にさせる働きがある。感温剤がこのような共鳴状態
にあるときに、感温剤はラクトン環を開いて発色し、あ
る温度に達するとマイクロカプセル中のアルカリ性の減
感剤が固体状態から溶融状態になり感温剤はラクトン環
を閉じて消色する。この感温剤の発色と消色は可逆的に
行なうことができ、しかも減感剤により感温剤の発色と
消色をコントロールすることができる。したがって、本
発明においては、感温剤で色を選択し、顕色剤で感温剤
を呈色させて色の濃度を定め、減感剤の種類で所望の変
色温度を決定することができる。
レー、フェノール、o-クレゾール、p-クレゾール、p-エ
チルフェノール、t-ブチルフェノール、2,6-ジ-t- ブチ
ル-4- メチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシル
フェノール、2,2'- メチレンビス(4-メチル-6-t- ブチ
ルフェノール)、d-ナフトール、β- ナフトールハイド
ロキノンモノメチルエーテル、グアヤコール、オイゲノ
ール、p-クロルフェノール、p-ブロモフェノール、o-ブ
ロモフェノール、o-クロロフェノール、2,4,6-トリクロ
ルフェノール、o-フェニルフェノール、p-フェニルフェ
ノール、p-(p-クロロフェニル)フェノール、o-(o-ク
ロロフェニル)フェノール、サリチル酸、p-オキシ安息
香酸メチル、p-オキシ安息香酸エチル、p-オキシ安息香
酸エチル、p-オキシ安息香酸プロピル、p-オキシ安息香
酸ブチル、p-オキシ安息香酸オクチル、p-オキシ安息香
酸ドデシル、カテコール、ハイドロキノン、レゾルシ
ン、3-メチルカテコール、3-イソプロピルカテコール、
p-t-ブチルカテコール、2,5-ジ-t- ブチルヒドロキノ
ン、4,4'- メチレンジフェノール、ビスフェノールA、
1,2-ジオキシナフタレン、2,3-ジオキシナフタレン、ク
ロルカテコール、ブロモカテコール、2,4-ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、フェノールフタレイン、o-クレゾール
フタレイン、ピロガロール、オキシヒドロキノン、フロ
ログルシン、2,4,6-トリオキシメチルベンゼン、2,3,4-
トリオキシエチルベンゼン、没食子酸、没食子酸メチ
ル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチ
ル、没食子酸ヘキシル、没食子酸オクチル、没食子酸ド
デシル、没食子セチル、没食子酸ステアリル、2,3,5-ト
リオキシナフタレン、タンニン酸、フェノールレジンな
どが挙げられる。
ル性水酸基を有する化合物が用いられる。アルコール性
水酸基を有する化合物としては、1価アルコールから多
価アルコールおよびその誘導体がある。
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコ
ール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、アイコシルアルコール、ドコシルアルコール、メ
リシルアルコール等の脂肪族飽和アルコール;アリルア
ルコール、オレイルアルコール等の脂肪族不飽和アルコ
ール;シクロヘキサノール、シクロペンタノール等の脂
環式アルコール;ベンジルアルコール、シンナミルアル
コール等の芳香族アルコール;フルフリルアルコール等
の複素環式アルコール;エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、シクロヘキサン-1,4- ジオ
ール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル等のジオールおよび
そのモノエーテル;グリセリン、グリセリルモノアセテ
ート、トリメチロールプロパン、1,2,6-ヘキサントリオ
ール等のトリオールおよびそのエーテル;ペンタエリス
リット、アラビット、ソルビット、マンニット等のポリ
オールなどが用いられる。
層(b)は、顕色剤の存在下で減感剤の温度による状態
変化によって発色と消色が可逆的に生じる感温剤、顕色
剤および減感剤からなるマイクロカプセルを少なくとも
1種類含む感温シーラーで形成されている。
現れ、かつ10℃以上の温度で基材層(a)を構成する
木質材料素地の色相が現れるようなフロアー材では、発
色して暖色系色相を呈する感温剤、10℃の温度で固体
状態から溶融状態に変化する減感剤および顕色剤からな
るマイクロカプセル(1) が用いられる。このようなフロ
アー材は、たとえば基材層(a)表面に上記マイクロカ
プセル(1) を含む感温シーラーからなる感温シーラー層
(b)を形成し、次いで、この感温シーラー層(b)の
上にクリアー層(c)を形成することによって得ること
ができる。このようなフロアー材においては、10℃以
下の温度では感温シーラー層が暖色系色相を呈するた
め、フロアー材表面には暖かみのある暖色系色相が現
れ、また10℃以上の温度ではこの暖色系色相が消色し
てフロアー材表面には基材層(a)の素地の色相が現れ
ることになる。
れ、10〜30℃の温度で暖色系色相と寒色系色相との
中間の色相が現れ、かつ30℃以上の温度で寒色系色相
が現れるようなフロアー材では、発色して暖色系色相を
呈する感温剤、10℃の温度で固体状態から溶融状態に
変化する減感剤および顕色剤からなるマイクロカプセル
(1) と、発色して暖色系色相と寒色系色相との中間の色
相を呈する感温剤、30℃の温度で固体状態から溶融状
態に変化する減感剤および顕色剤からなるマイクロカプ
セル(2) とを用いることができる。このようなフロアー
材は、たとえば基材層(a)の表面に後述する寒色系色
相を有するステイン層(d)を形成し、次いで、このス
テイン層(d)の上に上記マイクロカプセル(1) とマイ
クロカプセル(2) とを含む感温シーラーからなる感温シ
ーラー層(b)を形成し、次いで、この感温シーラー層
(b)の上にクリアー層(c)を形成することによって
得ることができる。このようなフロアー材においては、
10℃以下の温度では感温シーラー層(b)が暖色系色
相を呈するとともに暖色系色相と寒色系色相との中間の
色相を呈するため、フロアー材表面には暖かみのある暖
色系色相が現れ、また10〜30℃の温度では感温シー
ラー層(b)の暖色系色相が消色して暖色系色相と寒色
系色相との中間の色相を呈するため、フロアー材表面に
はこの中間の色相が現れることになり、さらに30℃以
上の温度ではこの中間の色相も消色してフロアー材表面
にはステイン層(d)の寒色系色相が現れることにな
る。
れ、10〜30℃の温度で基材層(a)の素地とほぼ同
じ色相が現れ、かつ30℃以上の温度で寒色系色相が現
れるようなフロアー材では、発色して暖色系色相を呈す
る感温剤、10℃の温度で固体状態から溶融状態に変化
する減感剤および顕色剤からなるマイクロカプセル(3)
と、発色してある色相を呈する感温剤、30℃の温度で
固体状態から溶融状態に変化する減感剤および顕色剤か
らなるマイクロカプセル(4) と、発色して寒色系色相を
呈する感温剤、45℃の温度で固体状態から溶融状態に
変化する減感剤および顕色剤からなるマイクロカプセル
(5) の3種類のマイクロカプセルを用いることができ
る。この場合、10℃以下の温度では上記3種類の感温
剤が発色してこれらの色相が混ざり、また10〜30℃
の温度ではマイクロカプセル(3) の感温剤の暖色系色相
が消色してマイクロカプセル(5) の感温剤の寒色系色相
とマイクロカプセル(4) の色相とが混ざり、30℃以上
の温度ではマイクロカプセル(5) の感温剤の寒色系色相
だけが発色する。したがって、上記マイクロカプセル
(4) の感温剤としては、10℃以下の温度で上記3つの
色相が混ざって暖色系色相を呈し、かつ10〜30℃の
温度でマイクロカプセル(5) の感温剤の寒色系色相とマ
イクロカプセル(4) の感温剤の色相とが混ざって基材層
(a)の素地とほぼ同じ色相を発色するような感温剤を
選択すればよい。フロアー材表面に現れる色相の決定に
際しては、上記3種類の感温剤についてそれぞれの色相
を単に選択するだけでなく、これら感温剤の使用量を決
定する必要がある。
温剤と顕色剤とを分散させるようにして調製される。こ
のようなマイクロカプセルは、保土谷化学工業(株)よ
りクロミカラーという商品名で製造市販されている。
層(b)は、発色と消色が可逆的に行ない得る感温剤を
含む少なくとも1種類のマイクロカプセルとビヒクルと
からなる感温シーラーを調製し、感温シーラーを上述し
た基材層(a)表面に塗装、乾燥して感温シーラー層
(b)を形成する。
には塩化ビニル樹脂、マレイン酸樹脂、アルキド樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
水系エマルジョン(たとえばポリビニルアルコールの水
系エマルジョン)などが用いられる。
ー、フローコーター、スプレーなどの塗装機による塗装
が好ましい。感温シーラーの塗布量は感温シーラーの固
形分量により異なるが、通常20〜60g/m2 が好ま
しい。
と、色の濃淡が適度でカラーフロアーに適する色相の変
化を得ることができる。クリアー層(c) 本発明で用いられるクリアー層(c)を形成する合成樹
脂塗料としては、具体的には従来公知のアミノアルキド
樹脂塗料、紫外線硬化型ポリエステル樹脂塗料、ポリウ
レタン樹脂塗料、マーブラックAL−FD[製品名;中
国塗料(株)製]、オーレックスNo.630[製品
名;中国塗料(株)製]、ポリウラックNo.200F
[製品名;中国塗料(株)製]などが挙げられる。
面からクリアー合成塗料中に紫外線吸収剤や光安定剤を
添加することが好ましい。これらは併用使用が好ましい
が、それぞれ単独で使用することができる。紫外線吸収
剤および光安定剤としてはそれぞれ従来公知の紫外線吸
収剤、光安定剤を、本発明の目的を損なわない範囲で用
いることができる。
ン328[製品名;チバガイギー社製]、チヌビン38
4[製品名;チバガイギー社製]、チヌビン900[製
品名;チバガイギー社製]、チヌビン1130[製品
名;チバガイギー社製]などが挙げられる。
23[製品名;チバガイギー社製]、チヌビン292
[製品名;チバガイギー社製]などが挙げられる。上記
のようなクリアー合成樹脂塗料の塗装法は、ロールコー
ター、フローコーター、スプレーなどの塗装機による塗
装が好ましい。クリアー合成樹脂塗料の塗布量はその固
形分量により異なるが、通常20〜100g/m2 が好
ましい。
層(d) 本発明においては、上述した基材層(a)と感温シーラ
ー層(b)との間または感温シーラー層(b)とクリア
ー層(c)との間に、着色顔料型ステインからなるステ
イン層(d)が形成されている。
料型ステインは、木材を着色するのに用いられる着色剤
であり、従来公知の着色顔料型ステインを用いることが
できる。
ステインN[製品名;中国塗料(株)製]、ステインC
−100[製品名;中国塗料(株)製]、シェーディン
グステイン[製品名;関西ペイント(株)製]、グラン
ドベース[製品名;ナトコペイント(株)製]、ディッ
クステイン[製品名;大日本インキ化学工業(株)製]
などが挙げられる。
ロールコーターやナチュラルロールコーターなどの塗装
機による塗装が好ましい。ステインの塗布量は通常10
〜50g/m2 が好ましい。
けることが好ましく、特に基材層(a)と感温シーラー
層(b)との間にステイン層(d)を設けることが好ま
しい。色相が温度によって可逆的に変化する感温シーラ
ー層(b)と通常の着色顔料型ステインからなるステイ
ン層(d)とのコンビネーションによって、より快適な
色相を発現する感温積層カラーフロアー材が得られる。
のような工程(着色塗装工程)を経て製造される。
地をワイドベルトサンダーで研磨する。 第2工程:研磨した突板合板表面に着色顔料型ステイン
をロールコーターを用いて塗布乾燥し、ステイン層を形
成する。
をロールコーター、フローコーター、スプレーなどの塗
装機を用いて塗装乾燥し、感温シーラー層を形成する。
タン樹脂塗料、アミノアルキド塗料、紫外線硬化型ポリ
エステル樹脂塗料などのクリアー合成樹脂塗料をロール
コーター、フローコーター、スプレーなどの塗装機を用
いて下塗り乾燥する。
ベルトサンダーで研磨する。 第6工程:上記研磨後の下塗り塗膜表面にポリウレタン
樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、紫外線硬化型ポリ
エステル樹脂塗料などのクリアー合成樹脂塗料をロール
コーター、フローコーター、スプレーなどの塗装機を用
いて上塗り乾燥する。
は、木質材料からなる基材層(a)と、着色顔料型ステ
インからなるステイン層(d)と、温度変化によって発
色と消色が可逆的に生じる感温剤を含む感温シーラー層
(b)と、合成樹脂塗料からなるクリアー層(c)と
が、または、該基材層(a)と、該感温シーラー層
(b)と、該ステイン層(d)と、該クリアー層(c)
とが順次積層形成されてなるので、フロアー材の貼り替
えや塗り替えをせずにカラーフロアーの色替えができ、
フロアー材に新鮮感を与えることができ、しかも気温が
10℃以下となる冬期低温時には暖色系の暖かさを感じ
させる色相が現れ、また30℃以上となる夏期高温時に
は寒色系の清涼感を感じさせる色相が現れるというよう
な色相の変化を可逆的に、かつ容易に行なうことができ
るという効果がある。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
厚み12mm、巾30.3cm、長さ181.8cmの
ナラ突板合板で構成されたフロアー木質素材をワイドベ
ルトサンダーで研磨した。
顔料型ステイン[製品名ステインN、中国塗料(株)
製]のライトブルー系の色に調色された塗布液を、スポ
ンジロールとリバースかき取りロールおよびナチュラル
ゴムロールで構成される着色用ロールコーターで塗布、
乾燥し、ステイン層を形成した。
下でレッドに発色し10℃以上で消色する感温剤と30
℃以下でイエローに発色し30℃以上で消色する感温剤
をそれぞれ5%ずつ調合した感温シーラー(PVCカラ
ーシーラー)をナチュラルロールコーターで40g/m
2 塗布、乾燥し、感温シーラー層を形成した。
タン樹脂塗料[製品名ポリウラックNo.200Fサン
ジングシーラー、中国塗料(株)製]をナチュラルロー
ルコーターで40g/cm2 塗布、乾燥し、下塗り層を
形成した。
ベルトサンダーで研磨した。次いで、上記研磨後の下塗
り層の塗膜表面に紫外線吸収剤(製品名チヌビン32
8、チバガイギー社製)2%と光安定剤(製品名チヌビ
ン123、チバガイギー社製)0.5%を加えたポリウ
レタン樹脂塗料[製品名ポリウラックNo.200F半
艶、中国塗料(株)製]をフローコーターで60g/m
2 塗布、乾燥し、上塗り層を形成した。
材は、温度10℃以下のときは、やや赤味のあるオレン
ジ色(暖色系の色相)を呈し、10〜30℃のときは、
やや黄味のあるオーク色(中間色の色相)を呈し、30
℃以上のときはライトブルー(清涼感のある寒色系の色
相)を呈する感温カラーフロアー材であった。
厚み15mm、巾15cm、長さ181.8cmのナラ
突板合板で構成されたフローリング木質素材をワイドベ
ルトサンダーで研磨した。
15℃以下でレッドに発色し15℃以上で消色する感温
剤を10%調合した感温シーラー(PVCカラーシーラ
ーレッド)をナチュラルロールコーターで20g/m2
塗布、乾燥し、感温シーラー層を形成した。
顔料型ステイン[製品名ステインC−100、中国塗料
(株)製]のナチュラルオーク系の色に調色された塗布
液を、スポンジロールとリバースかき取りロールおよび
ナチュラルゴムロールで構成される着色用ロールコータ
ーで塗布、乾燥し、ステイン層を形成した。
キド樹脂塗料[製品名マーブラックAL−FD、中国塗
料(株)製]をナチュラルロールコーターで30g/c
m2塗布、乾燥し、下塗り層を形成した。この塗装で用
いたアミノアルキド樹脂塗料には、耐摩耗性を高めるた
めに広く一般的に使用されているアルミナ[減磨剤;ホ
ワイトモランダムWA−500、昭和電工(株)製]を
予め10%添加しておいた。
ベルトサンダーで研磨した。次いで、上記研磨後の下塗
り層の塗膜表面に紫外線吸収剤(製品名チヌビン328
チバガイギー社製]を2%加えたアミノアルキド樹脂塗
料[製品名マーブラックAL−FD7分艶、中国塗料
(株)製]をフローコーターで50g/m2 塗布、乾燥
し、上塗り層を形成した。
ング材は、温度15℃以下のときは、やや赤味のあるマ
ホガニー色を呈し、15℃以上のときはナラ突板の素材
色に近いナチュラルオーク色を呈する感温カラーフロー
リング材であった。
Claims (3)
- 【請求項1】木質材料からなる基材層(a)と、着色顔料型ステインからなるステイン層(d)と、 温度変化によって発色と消色が可逆的に生じる感温剤お
よびビヒクル成分を含む塗装により形成される感温シー
ラー層(b)と、 合成樹脂塗料からなるクリアー層(c)とが順次積層形
成されてなることを特徴とする感温積層カラーフロアー
材。 - 【請求項2】 木質材料からなる基材層(a)と、 温度変化によって発色と消色が可逆的に生じる感温剤お
よびビヒクル成分を含む塗装により形成される感温シー
ラー層(b)と、 着色顔料型ステインからなるステイン層(d)と、 合成樹脂塗料からなるクリアー層(c)とが順次積層形
成されてなることを特徴とする感温積層カラーフロアー
材。 - 【請求項3】前記クリアー層(c)に紫外線吸収剤およ
び/または光安定剤が含まれていることを特徴とする請
求項1または2に記載の感温積層カラーフロアー材。
Priority Applications (1)
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JP22537694A JP3506503B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 感温積層カラーフロアー材 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0886079A JPH0886079A (ja) | 1996-04-02 |
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JP22537694A Expired - Lifetime JP3506503B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 感温積層カラーフロアー材 |
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