JP3506395B2 - 熱硬化性水系エマルション - Google Patents

熱硬化性水系エマルション

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JP3506395B2
JP3506395B2 JP28602694A JP28602694A JP3506395B2 JP 3506395 B2 JP3506395 B2 JP 3506395B2 JP 28602694 A JP28602694 A JP 28602694A JP 28602694 A JP28602694 A JP 28602694A JP 3506395 B2 JP3506395 B2 JP 3506395B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F12/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
    • C08F12/02Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F12/32Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing two or more rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/56Ring systems containing three or more rings
    • C07D209/58[b]- or [c]-condensed
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    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、アルケニル置換ナジイ
ミドを水に分散させ、無溶剤でまたは有機溶剤の使用量
を抑制して用いる、塗料や接着剤に適した熱硬化性水系
エマルションに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、種々の樹脂について作業時の樹脂
の流動性をよくするために、有機溶剤を用いることが一
般的に行なわれてきた。しかし、近年、大気や地下水等
の環境に及ぼす有機溶剤の影響が世界的な問題となって
きたために、使用時に大気中に有機溶剤を大量に蒸散さ
せてきた塗料や接着剤等の分野において、有機溶剤の使
用量を減少したり、全く使用しない、いわゆる無溶剤化
が特に活発になってきた。 【0003】無溶剤化の具体策としては樹脂原料を水系
エマルションにすることが一般的であり、種々の樹脂の
水系エマルションが知られている。しかし、優れた耐熱
性を特性とするイミド系樹脂に関しては、マレイミド化
合物の水系エマルションが知られているのみであった
(例えば特開平2−53769号公報)。 【0004】ところで、マレイミド化合物には、ビスマ
レイミド等の2個のマレイミド基をもつ化合物とフェニ
ルマレイミド等の1個のマレイミド基しかない化合物が
ある。前者では、加熱することにより容易に耐熱性の優
れたポリイミドになることが知られているが、後者にお
いてはそのような事実は知られていない。 【0005】前記特開平2−53769号公報に開示さ
れているエマルションは、加熱により耐熱性の優れたポ
リイミドになる2個のマレイミド基を含有する化合物で
はなく、1個のマレイミド基を含有する化合物について
であり、塗料、コーティング剤、または接着剤等として
の実用性に乏しいものであった。すなわち、エマルショ
ンの水を除去した後に系を加熱すると、残ったイミド化
合物が熱により硬化して、塗料、コーティング剤または
接着剤として利用できるような、イミド化合物のエマル
ションは従来存在せず、その開発が望まれていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来技術に鑑み、耐熱性の塗料や接着剤等として
有用なイミド化合物を水に分散させた熱硬化性水系エマ
ルションを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、アルケニル置
換ナジイミドを保護コロイドおよび/または界面活性剤
を用いて水に分散させて得られる水系エマルションは、
水を除去した後に熱により硬化し、耐熱性の高いポリイ
ミド系の塗料・接着剤として有用であることを見出し、
本発明を完成させた。 【0008】すなわち、本発明の要旨は、アルケニル置
換ナジイミド1〜70重量%ならびに保護コロイドおよ
び/または界面活性剤0.1〜20重量%を含有するこ
とを特徴とする熱硬化性水系エマルションにある。 【0009】本発明において使用されるアルケニル置換
ナジイミドとしては、特開昭59−80662号公報、
特開昭60−178862号公報、特開昭61−187
61号公報、特開昭61−197556号公報および特
開昭63−170358号公報等に記載されている、公
知のアルケニル置換ナジイミド、あるいは特願平5−2
22258号および特願平6−22096号に係る種々
のアルケニル置換ナジイミドを用いることができ、一般
に、下記の一般式(1)で表されるアルケニル置換ナジ
イミドが用いられる。 【0010】 【化1】 【0011】[式中、R1およびR2は同一でも異なって
いてもよく、水素原子またはメチル基を示し、nは1ま
たは2の整数を示す。R3は、nが1であるとき、炭素
数1〜12のアルキル基、炭素数3〜6のアルケニル
基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12
の一価の芳香族基若しくはベンジル基を示すか、または
基−[(Cq2qO)t(Cr2rO)uv2v+1](こ
こでq、r、vはそれぞれ2〜6の整数を示し、tは0また
は1の整数を示し、uは1〜30の整数を示す。)もし
くは基−C64−T−C65{ここで、Tは−CH
2−、−C(CH32−、−CO−、−O−、−S−、
−SO2−を示す。}を示す。 【0012】R3は、nが2であるとき、炭素数2〜2
0のアルキレン基、炭素数5〜8のシクロアルキレン
基、基−[(Cx2xO)y(Cz2zO)wb2b]−
(ここで、x、z、bはそれぞれ2〜6の整数を示し、yは
0または1の整数を示し、wは1〜30の整数を示
す。)、炭素数6〜12の二価の芳香族基、基−R−C
64−(R´)m−(ここで、mは0または1の整数を示
し、R、R´は同一でも異なっていてもよく、炭素数1
〜4のアルキレン基または炭素数5〜8のシクロアルキ
レン基を示す。)もしくは基−C64−A−C64
{ここでAは−CH2−、−C(CH32−、−CO
−、−O−、−OC64C(CH3)264O−、−S
−、−SO2−を示す。}を示す。 【0013】また、上記R3の基は、その水素原子の1
〜3個が水酸基、カルボキシル基、アミノ基、メルカプ
ト基、カルバモイル基またはイソシアノ基で置換されて
いてもよい。] 【0014】上記一般式(1)中、n=2の場合のR3
で示される基−R−C64−(R´)m−に含まれる非
対称なアルキレン・フェニレン基としては、例えば式
(2)で表されるものが挙げられる。 【0015】 【化2】【0016】一般式(1)で表されるアルケニル置換ナ
ジイミドの一例を下に示す。 【0017】(nが1のもの)N−メチル−アリルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボキシイミド、N−アリル−アリルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、
N−シクロヘキシル−アリルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−フ
ェニル−アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エ
ン−2,3−ジカルボキシイミド、N−ベンジル−アリ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド。 【0018】(nが2のもの)N,N′−エチレン−ビ
ス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−ヘキサメチ
レン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−ド
デカメチレン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N,
N′−シクロヘキシレン−ビス(アリルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミ
ド)、1,2−ビス[3′−(アリルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミ
ド)プロポキシ]エタン、ビス[2′−[3″−(アリ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド)プロポキシ]エチル]エーテル、
1,4−ビス[3′−(アリルビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)プロ
ポキシ]ブタン、N,N′−p−フェニレン−ビス(ア
リルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3
−ジカルボキシイミド)、N,N′−m−フェニレン−
ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−p−キシ
リレン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N,N′−
m−キシリレン−ビス(アリルビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、N
−[4−(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−
エン−2,3−ジカルボキシイミドエチル)フェニル]
アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,
3−ジカルボキシイミド、2,2−ビス[4′−[4″
−(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)フェノキシ]フェニル]
プロパン、ビス[4−(アリルビシクロ[2.2.1]
ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)フェ
ニル]メタン、ビス[4−(アリルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)
フェニル]エーテル、ビス[4−(アリルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド)フェニル]スルホン。 【0019】本発明で用いられるアルケニル置換ナジイ
ミドはこれらに限定されない。また、これらのアルケニ
ル置換ナジイミドは、単独で用いてもよいし、複数種を
混合して用いてもよく、さらにオリゴマーとして用いて
も差し支えない。 【0020】本発明で用いられる保護コロイドとして
は、例えばポリビニルアルコール、変性ポリビニルアル
コール、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等の水溶性セルロース誘導体、で
んぷん、寒天、ゼラチン、アルブミン、アラビアゴム、
プロタルビン酸、リサルビン酸、アルギン酸、スチレン
無水マレイン酸共重合体、マレイン化液状ポリブタジエ
ン誘導体、ナフタレンスルホン酸縮合物、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アミド、アクリル酸
エステル等が挙げられる。 【0021】また、界面活性剤としては、陰イオン界面
活性剤、陽イオン界面活性剤および非イオン界面活性剤
が用いられる。 【0022】陰イオン界面活性剤としては、例えばドデ
シルベンゼルスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム等のアルキルナフタレンスルホン酸塩、脂肪酸ナト
リウム等の脂肪酸塩、ロジン酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、アルカン
スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン
酸エステル塩またはポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。 【0023】陽イオン界面活性剤としては、例えばアル
キルアミン塩酸塩、ジアルキルアミン塩、テトラアルキ
ルアンモニウムクロライド等のテトラアルキルアンモニ
ウム塩、アルキルピリジニウム塩またはN,N´−ジア
ルキルモルホリニウム塩等が挙げられる。 【0024】非イオン界面活性剤としては、例えばポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、多価アルコール脂肪酸部分
エステル、ポリオキシエチレン化多価アルコール脂肪酸
部分エステルまたは脂肪酸ジエタノールアミド、カルボ
キシベタイン、イミダゾリンまたはアミノ硫酸エステル
等が挙げられる。 【0025】本発明で用いられる保護コロイドおよび界
面活性剤はこれらに限定されるものではない。また、保
護コロイドまたは界面活性剤をそれぞれ単独でまたは複
数種組合せて用いてもよく、さらに、保護コロイドおよ
び界面活性剤を組合せて用いてもよい。 【0026】本発明の熱硬化性水系エマルションの組成
は、アルケニル置換ナジイミドが1〜70重量%、好ま
しくは20〜60重量%、保護コロイドおよび/または
界面活性剤が0.1〜20重量%、好ましくは2〜15
重量%であり、残部は一般には水である。 【0027】本発明の熱硬化性水系エマルションは例え
ば次のような方法により調製することができる。まず、
ホモミキサー等の撹拌容器に規定量の水、アルケニル置
換ナジイミドならびに保護コロイドおよび/または界面
活性剤を入れて、短時間の予備的は混合撹拌を室温〜9
0℃で行なう。引続きこの混合液を、コロイドミル、サ
ンドミル、ボールミルまたはホモジナイザー等により処
理する。なお、本発明の熱硬化性水系エマルションは、
有機溶剤を全く用いなくても十分均質であるが、使用環
境が許せば、アルケニル置換ナジイミドを予め少量の有
機溶剤に溶解してエマルションとすることはもちろん可
能である。使用される有機溶剤としては、例えば、トル
エン、キシレンおよびN−メチル−2−ピロリドン等が
挙げられる。 【0028】本発明の熱硬化性水系エマルションにおい
ては、エマルションの中のアルケニル置換ナジイミドが
容易に微細化し、使用する水の量、保護コロイドおよび
/または界面活性剤の種類と配合量を調整することによ
り、平均粒子径を任意の大きさにすることができる。ま
た、水の量の調整により、エマルションの性質をW/O
型またはO/W型とすることもできる。 【0029】このような本発明の熱硬化性水系エマルシ
ョンは、水分を除去した後、有機溶剤が用いられている
ときは水と共にそれも除去した後、加熱することによっ
て硬化し、種々の用途に使用することができる。また、
アルケニル置換ナジイミドの含有量が50〜70重量%
という高濃度においてもエマルションの粘性が低いの
で、簡単に刷毛またはへらで被塗物に塗ることができ、
例えば、接着剤、コーティング剤、塗料等として特に有
用である。 【0030】本発明の熱硬化性水系エマルションは無触
媒でも十分硬化するものであるが、硬化をより効率よく
行なうには、硬化触媒を用いてもよい。硬化触媒として
は、例えば、有機過酸化物、無機過酸化物、オニウム
塩、カチオン触媒または、有機基含有金属化合物が挙げ
られるが、これらの中で水により分解しないものを触媒
として使用することが可能である。 【0031】本発明の熱硬化性水系エマルションには、
用途に応じてさらに各種の添加剤を加えてもよく、添加
剤としては、例えば、充填剤、改質剤、顔料等が挙げら
れる。また、本発明の熱硬化性水系エマルションは単独
で使用可能ではあるが、用途に応じて共重合可能な他の
モノマーまたは重合体と共に用いることもできる。 【0032】 【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明の内容は、これらによって制限される
ものではない。 【0033】実施例1 容量1l のホモミキサーに250ccの水を入れ、ロジ
ン酸カリウム塩14gおよびポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル11g、N,N´−m−キシリレン−
ビス(アリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン
−2,3−ジカルボキシイミド)(軟化点45℃、以下
BANI−Xと略記する。)225gを順次加え、70
℃に加熱して均一に撹拌し、さらにこの液を加圧式ホモ
ジナイザーに移して乳化を行ない、平均粒径1.0μの
エマルションを得た。このエマルションは、3か月経過
した後も沈澱を生じなかった。 【0034】実施例2 容量1l のホモミキサーに250ccの水を入れて撹拌
しながら、ポリビニルアルコール15gおよびドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム5gを順次加えて溶解
し、さらに撹拌しながらビス[4−(アリルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキ
シイミド)フェニル]メタン(軟化点150℃)200
gを加えた。この液をボールミルに移して乳化を行な
い、平均粒径0.8μのエマルションを得た。このエマ
ルションは、3か月経過した後も沈澱を生じなかった。 【0035】実施例3 容量1l のホモミキサーに225ccの水を入れて撹拌
しながら、N,N´−ヘキサメチレン−ビス(アリルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボキシイミド)(軟化点20℃)200g、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル45gおよびポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコール30gを
加え、50℃に加熱して均一に撹拌し、この液を加圧式
ホモジナイザーに移して乳化を行ない、平均粒径0.3
μのエマルションを得た。このエマルションは、3か月
経過した後も沈澱を生じなかった。 【0036】実施例4 実施例2において、ポリビニルアルコール15gをマレ
イン化液状ポリブタジエン誘導体15gに代えた以外
は、全て実施例2と同じ条件で実験を行ない、平均粒径
0.8μのエマルションを得た。このエマルションは、
3か月経過した後も沈澱を生じなかった。 【0037】実施例5 実施例3において、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルの量を19gとし、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコールの量を13gとした以外は実
施例3と同様の条件で実験を行ない、平均粒径0.5μ
のエマルションを得た。このエマルションは、3か月経
過した後も沈澱を生じなかった。 【0038】実施例6 2枚の軟鋼板(長さ10cm×幅2.5cm×厚さ0.
2cm)のそれぞれ一方端を研磨紙#240番で研磨
し、研磨屑と油分をアセトンで洗浄した。該軟鋼板の研
磨部分に、実施例1で製造したBANI−Xのエマルシ
ョンを端から1.3cmのところまでアプリケータで塗
布した。120℃で1時間加熱して水分を除去した後、
2枚の軟鋼板の塗布部分を互いに向き合った状態で重ね
合わせてクリップで固定しながら250℃で2時間加熱
し硬化させた。この試験片を用いて室温および250℃
における引張剪断試験を行なったところ、引張剪断接着
強度について以下の結果を得た。 【0039】 室温 250℃ 引張剪断接着強度(kg/cm2 ) 242 157 (202) (157) 括弧内の数字は、BANI−XのMEK溶液を用いて行
なった試験の結果である。 【0040】実施例7 実施例1で製造したBANI−Xのエマルションを、縦
15cm×横7cm×厚さ0.08cmの軟鋼板にアプ
リケータで塗布した後に、120℃で1時間加熱して水
分を除去した。次に、200℃で30分間加熱して、厚
さ15μmのコーティング膜を形成させた。室温で24
時間放置した後の碁盤目試験(JIS K5400に準
拠)の結果は100/100で全く剥離しなかった。 【0041】実施例8 実施例1で製造したBANI−Xのエマルション10g
に、40重量%の酸化チタンを含む水性エマルション5
gを加えて混合してよく攪拌し、実施例7と同様にして
厚さ15μmのコーティング膜を形成させた。室温で2
4時間放置した後の碁盤目試験(JIS K5400に
準拠)の結果は100/100で全く剥離しなかった。 【0042】 【発明の効果】本発明において得られる熱硬化性水系エ
マルションは、水を除去した後に系を加熱すると、残っ
たイミド化合物が熱により硬化するので、耐熱性の優れ
た塗料、コーティング剤または接着剤等として有用であ
るという効果がある。また、保存安定性がよいので取扱
が容易であるという効果も有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 弘光 千葉県市原市五井6992 (56)参考文献 特開 平5−9222(JP,A) 特開 平2−53769(JP,A) 特開 平1−102060(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 26/06 C08F 126/06 C08F 226/06 C09D 4/00 C09J 4/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルケニル置換ナジイミド1〜70重量
    %ならびに保護コロイドおよび/または界面活性剤0.
    1〜20重量%を含有することを特徴とする熱硬化性水
    系エマルション。
JP28602694A 1994-10-26 1994-10-26 熱硬化性水系エマルション Expired - Lifetime JP3506395B2 (ja)

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JP28602694A JP3506395B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 熱硬化性水系エマルション
US08/546,713 US5663256A (en) 1994-10-26 1995-10-23 Thermosetting aqueous-type emulsion of nadimides

Applications Claiming Priority (1)

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JP28602694A JP3506395B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 熱硬化性水系エマルション

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