JP3505581B2 - 鉄道車両の横振れ制振用ダンパ - Google Patents
鉄道車両の横振れ制振用ダンパInfo
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Description
生する横振れを制振するセミアクティブ制御用ダンパに
関する。
じる上下振動を単に減衰して吸収するだけでは充分な乗
心地が得られないとの理由から、より一層の乗心地の向
上を図るために、車体の挙動を検出して積極的に正しい
姿勢に補正する所謂アクティブ制御の減衰力可変ダンパ
が用いられるようになってきた。
力可変ダンパは、パワー源であるポンプや特殊の制御バ
ルブ類を必要とし、しかも、それらを制御するコントロ
ーラ自体も複雑となるので高価につくばかりか、パワー
源をもっているがために誤動作を起こした場合に却って
乗心地を害することになる。
ることなく車体振動の振幅や周波数に応動して減衰力制
御を行う所謂セミアクティブ制御の減衰力可変ダンパが
注目されるようになってきた。
パは、ハード面およびソフト面の両面でシンプルなかた
ちになるので、運行上およびメンテナンスの上で使い易
いという利点を有する。
のようなセミアクティブ制御の減衰力可変ダンパを、鉄
道車両の横振れ防止用としてそのまま適用しようとした
場合には、自動車と相違して制振側の車体マスが極めて
大きいために下記のような問題点を生じる。
速度で横に振れたときにもダンパが動作して減衰力を発
生することから、台車が車体を押して当該車体の横振れ
を抑えることなく却って増長するように作用する。
横振れの振幅の大きさや周波数の高低に伴って小まめに
減衰力を可変制御してやらなければならないので、バル
ブ類のオン・オフ操作が頻繁になって耐久性の点でも劣
る。
が不能になったときに台車と車体の慣性でダンパがスト
ローク端まで急激に作動し、当該ストローク端で大きな
衝撃力を発生することになる。
のように振動発生側の台車と制振側の車体マスが極めて
大きいものであっても、これを効果的に制振することの
できる横振れ制振用のセミアクティブ制御ダンパを提供
することである。
ための第1の課題解決手段は、台車と車体との間に介装
されるストロークセンシングシリンダと、このストロー
クセンシングシリンダのヘッド側室からロッド側室に向
う作動流体の流れのみを許容する流路と、サクションバ
ルブを通してストロークセンシングシリンダのヘッド側
室に通じるリザーバと、ヘッド側室をリザーバに連通す
る流路中に介装したストロークセンシングシリンダが圧
縮動作時に作用するアンロードバルブと、同じくロッド
側室をヘッド側室に連通する流路中に介装したストロー
クセンシングシリンダが伸長動作時に作用するアンロー
ドバルブと、ロッド側室とリザーバとの間に介装した減
衰力制御回路と、ロッド側室とリザーバとの間であって
前記減衰力制御回路の上流と下流との間に介装した高圧
リリーフバルブとを備え、当該減衰力制御回路に上流側
から下流側へと向って、高圧リリーフバルブと共働しつ
つ最大減衰力を規制する第1の固定絞りと絞り開度を連
続的に比例制御する常開の比例バルブまたは 比例圧力制
御バルブを並列配置した減衰力制御要素と、第2の固定
絞りと低圧リリーフバルブを並列配置した最低減衰力規
制要素を直列に介装するとともに、最低減衰力規制要素
と並列に当該最低減衰力規制要素をバイパス制御する常
閉の開閉バルブを介装したことである。また、第2の課
題解決手段は、第1の課題解決手段において、最低減衰
力規制要素と並列に当該最低減衰力規制要素をバイパス
制御する常閉の開閉バルブを介装したことである。ま
た、第3の課題解決手段は、第1または第2の課題解決
手段において、ストロークセンシングシリンダで検出し
たダンパ変位信号とダンパ速度信号および車体に設けた
検知手段からの車体速度信号とに基づいて減衰力制御回
路で発生する最適値に最も近い減衰力値を演算し、この
演算結果に基づいて減衰力制御要素に並設した比例バル
ブまたは比例圧力制御バルブを比例制御する一方、上記
検知手段からの車体速度信号により車体の振れ方向を判
断して上記ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時
に作用するアンロードバルブおよびストロークセンシン
グシリンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブを
選択的に切換制御するコンピュータを備えたことであ
る。
のダンパ本体を構成するストロークセンシングシリンダ
は、ヘッド側室からロッド側室に向う作動流体の流れの
みを許容する流路とサクションバルブの働きで、伸長お
よび圧縮動作の何れにあってもロッド側室の作動流体を
減衰力制御回路とリザーバを通して循環させる一方向流
れのダンパとして作用する。
ダのピストンとピストンロッドの断面積比を2:1にと
ることにより、当該ストロークセンシングシリンダの伸
縮動作に伴って減衰力制御回路に押し出されてくる作動
流体の流量は、伸長側と圧縮側とで同じになる。
ンシングシリンダが圧縮動作時に作 用するアンロードバ
ルブとストロークセンシングシリンダが伸長動作時に作
用するアンロードバルブは、車体に設けた検知手段から
の車体速度信号に基づいて当該車体の振れ方向をコンピ
ュータで判断し、そのときの車体の振れ方向に応じて伸
縮動作するストロークセンシングシリンダの動作方向と
反対作用のものが選択的に切り換えられる。
ークセンシングシリンダが伸長動作するときには、コン
ピュータからの切換信号によりストロークセンシングシ
リンダが圧縮動作時に作用するアンロードバルブがオン
の位置に切り換えられてヘッド側室をリザーバに連通
し、逆に、ストロークセンシングシリンダが圧縮動作す
るときには、コンピュータからの切換信号によりストロ
ークセンシングシリンダが伸長動作時に作用するアンロ
ードバルブがオンの位置に切り換えられてロッド側室を
ヘッド側室に連通する。
ロークセンシングシリンダが伸縮動作する通常の横振れ
発生時にあっては、当該ストロークセンシングシリンダ
からのダンパ信号と検知手段からの車体速度信号に基づ
いてコンピュータが車体の横振れ状態を判定する。
ータが最適値に最も近い減衰力値を演算し、この演算結
果に合うように減衰力制御要素の比例バルブまたは比例
圧力制御バルブを連続的に比例制御することにより、減
衰力制御回路の発生減衰力を制御して車体の横振れを効
果的に制振する。
ングシリンダが作動端に達するような事態が生じると、
当該ストロークセンシングシリンダからのダンパ信号に
よってこれをコンピュータが判断し、上記比例バルブま
たは比例圧力制御バルブを遮断状態に制御して減衰力制
御回路の発生減衰力を最大とし、ストロークセンシング
シリンダの作動端での衝撃を緩和する。
車体と同方向により速い速度で振れたとすると、ストロ
ークセンシングシリンダの動作方向が逆転して台車の振
れが車体の横振れを増長するように作用する。
変わらないにも拘わらずストロークセンシングシリンダ
の伸縮方向のみが反転するだけであるために、当該スト
ロークセンシングシリンダから押し出された作動流体
が、前記車体の振れ方向に対応してオンの位置に切り換
えられているストロークセンシングシリンダが圧縮動作
時に作用するアンロードバルブ或いはストロークセンシ
ングシリンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブ
を通して自動的にリザーバまたはヘッド側室に逃げる。
よりストロークセンシングシリンダのヘッド側室或いは
ロッド側室に生じようとする作動流体圧力が排除され、
台車の振れによって車体の横振れがさらに増長されるの
を防止する。
用の比例バルブまたは比例圧力制御バルブによって対処
することなく、周波数の低い車体の横振れ方向に対応し
てオン・オフ制御されるストロークセンシングシリンダ
が圧縮動作時に作用するアンロードバルブとストローク
センシングシリンダが伸長動作時に作用するアンロード
バルブにより対処できるので、減衰力制御回路における
比例バルブまたは比例圧力制御バルブの操作の頻度が少
なくなって当該減衰力制御回路の耐久性が著しく向上す
る。
制御不能時にあっては、車体に横振れが生じているにも
拘わらずストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に
作用するアンロードバルブとストロークセンシングシリ
ンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブがオフの
位置を保つために、ストロークセンシングシリンダはそ
の伸縮動作に伴って作動流体を常に減衰力制御回路に向
かって押し出す。
御用の比例バルブまたは比例圧力制御バルブもまた自動
的にオフの位置に復帰して全開状態となる。
が働いて予め設定した減衰力の下でストロークセンシン
グシリンダの伸縮動作を規制し、そのような事態の発生
時にあっても、当該ストロークセンシングシリンダが通
常のダンパとして働いて車体の横振れを制振することに
なる。
を説明する。
制振側である車体2の間には、この発明によるセミアク
ティブ制御用ダンパ3,4が互いに対向して水平に配置
してある。
はその何れか一方のみであってもよいが、この実施例の
ように二本用いることによって一方の故障時にフェイル
セーフ効果を果たすことができる。
振動状態を検知する加速度計或いは速度計等からなる検
知器5が設けてある。
は、図2に示すように、ストロークセンシングシリンダ
6とリザーバ7および減衰力制御回路8とからなってい
る。
ンダ9の内部を摺動自在のピストン10でヘッド側室1
1とロッド側室12とに区画し、かつ、ピストン10か
らは外部に向ってピストンロッド13が延びている。
14が所定の間隔を保って刻んであり、これらスケール
メモリ14と対向して変位センサ15を固定して取り付
けてある。
れぞれオフの位置においてチェックバルブ16,17を
もつ位置を、また、オンの位置において導通位置を保つ
ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に作用する
アンロードバルブ18とストロークセンシングシリンダ
が伸長動作時に作用するアンロードバルブ19の二つの
アンロードバルブ18,19を備えている。
時に作用するアンロードバルブ18は、ヘッド側室11
とリザーバ7を連通する流路20の途中に介装されてお
り、かつ、オフの位置でヘッド側室11からリザーバ7
に向う作動流体の流れをチェックバルブ16で阻止する
と共に、オンの位置でヘッド側室11を流路20でリザ
ーバ7に連通するように配置してある。
ンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブ19は、
ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に作用する
アンロードバルブ18の入口側からロッド側室12に向
って延びる流路21の途中に介装され、かつ、オフの位
置でストロークセンシングシリンダ6のロッド側室12
からヘッド側室11に向う作動流体の流れをチェックバ
ルブ17で阻止すると共に、オンの位置でロッド側室1
2をヘッド側室11に連通するように配設されている。
ブ22をもつ吸込流路23によってもリザーバ7に通じ
ており、かつ、ロッド側室12がフィルタ24から減衰
力制御回路8を通してリザーバ7に通じている。
室12から下流側のリザーバ7へと向って、高圧リリー
フバルブ25と共働しつつ最大発生減衰力を規制する第
1の固定絞り26および絞り開度を連続的に比例制御す
る常開の比例バルブ27を並列配置した減衰力制御要素
と、同じく第2の固定絞り28および低圧リリーフバル
ブ29を並列配置した最低減衰力規制要素が直列に介装
してある。
ブ25は、前記した流路20,21を結ぶ流路30の途
中に配設してある。
の固定絞り28と低圧リリーフバルブ29には、それら
と並列に開閉バルブ31が配設してある。
て構成してあり、かつ、制御動作に伴って第1の固定絞
り26のバイパス流路32の絞り開度を制御する役目を
果たす。
ルブとして構成されていて、オンの位置で第2の固定絞
り28と低圧リリーフバルブ29をバイパス流路33に
よってバイパス状態に保つ役目をもつ。
ゼロの状態に操作してやると、ストロークセンシングシ
リンダ6のロッド側室12から減衰力制御回路8に押し
出されてきた作動流体が直列に結ばれた第1、第2の固
定絞り26,28を通してリザーバ7に流れ、減衰力制
御回路8は、これら第1、第2の固定絞り26,28に
よる圧損が重畳されて高圧リリーフバルブ25と共働し
つつ最高の減衰力を発生する状態に保たれる。
を最大に操作してやると、第1の固定絞り26の入口側
と出口側が比例バルブ27を通してバイパス流路32に
より短絡され、減衰力制御回路8は、第2の固定絞り2
8による圧損と低圧リリーフバルブ29とによって最低
の減衰力発生状態に保持される。
をゼロから最大の間で連続的に変えることにより、第1
の固定絞り26の開口面積に対して当該比例バルブ27
の開口面積が加わり、これら第1の固定絞り26と比例
バルブ27の部分での圧損もそれに連れて連続的に低下
し、この部分での圧損が第2の固定絞り28の圧損に重
畳されて減衰力制御回路8発生減衰力は、上記最高の状
態から最低の状態の間で連続的に変化することになる。
によって第2の固定絞り28と低圧リリーフバルブ29
の入口側と出口側をバイパス流路33で短絡して同圧に
保つ。
ば、減衰力制御回路8での発生減衰力は第1の固定絞り
26と比例バルブ27による圧損のみによって規制さ
れ、したがって、この状態から比例バルブ27を操作す
ることによって先の最低減衰力よりもさらに低い範囲で
減衰力が変化することになる。
回路8での発生減衰力の可変域を比例バルブ27の操作
による最高・最低の減衰力発生域内で使用する場合に
は、必ずしも必要ではなくこれを廃止してもよい。
2に横方向への振れが生じてこれら台車1と車体2の間
に相対変位が生じたとすると、当該台車1と車体2の振
れ方向に対応してこれら台車1と車体2との間に介装し
たストロークセンシングシリンダ6が伸縮動作する。
作すると、リザーバ7内の作動流体をサクションバルブ
22から吸込流路23を通してヘッド側室11に吸い込
みつつ、ロッド側室12内の作動流体を減衰力制御回路
8に向いフィルタ24を通して押し出す。
が圧縮動作した場合には、サクションバルブ22が閉じ
てヘッド側室11内の作動流体を流路20からストロー
クセンシングシリンダが伸長動作時に作用するアンロー
ドバルブ19のチェックバルブ17を開いてロッド側室
12に流し、ロッド側室12からピストンロッド13の
侵入体積分に相当する量の作動流体をフィルタ24を通
して減衰力制御回路8に押し出す。
出される作動流体の流量は、シリンダ9の断面積をA,
ピストンロッド13の断面積をa,ストロークセンシン
グシリンダ6のストロークをLとすると、伸長動作時に
は「(A−a)×L」また圧縮動作時には「a×L」と
なる。
ストンロッド13の断面積aとの比を「A:a=2:
1」に選ぶことによって、伸長動作時と圧縮動作時に減
衰力制御回路8に向って押し出される作動流体の流量を
同じにもできるし、また、上記の比を変えることによっ
て流量比を任意に選定することもできる。
押し出されてきた作動流体は、前述した第1、第2の固
定絞り26,28と比例バルブ27または開閉バルブ3
1の制御の下でリザーバ7に流れる。
振れ速度に対応して比例バルブ27を適切に操作するこ
とにより、減衰力制御回路8が所定の減衰力を発生して
車体2の横振れを効果的に抑える。
設けた変位センサ15は、ピストンロッド13のスケー
ルメモリ14と協同してシリンダ9とピストンロッド1
3の相対変位を検出し、ダンパ信号Sとしてアンプ34
から出力する。
ンピュータ信号変換用のセンサ信号処理回路35でプラ
スのダンパ変位信号W1(伸長側)とマイナスのダンパ
変位信号W2(圧縮側)、およびこれらダンパ変位信号
W1,W2に基づいて算出したプラスのダンパ速度信号
V1(伸長側)とマイナスのダンパ速度信号V2(伸長
側)に処理されたのちコンピュータ36に入力される。
体2の振れを車体信号Tとして検出し、この車体信号T
もまた、コンピュータ信号変換用の処理回路37でプラ
スの車体速度信号U1とマイナスの車体速度信号U2に
処理されたのちにコンピュータ36に入力される。
上記のようにして処理回路37によりプラスの車体速度
信号U1とマイナスの車体速度信号U2に処理される
が、加速度計であった場合には、処理回路37で加速度
を一旦速度に変換してからプラスの車体速度信号U1と
マイナスの車体速度信号U2に処理される。
の検知器5から送られてくる車体速度信号U1,U2に
よりそのときの車体2の振れ方向を判断し、バルブドラ
イバ回路38を通してストロークセンシングシリンダが
圧縮動作時に作用するアンロードバルブ18或いはスト
ロークセンシングシリンダが伸長動作時に作用するアン
ロードバルブ19に切換信号PまたはQを出力してそれ
らを選択的にオン・オフ制御する。
U2と共に、ストロークセンシングシリンダ6の変位セ
ンサ15から送られてくるダンパ速度信号V1,V2と
ダンパ変位信号W1,W2とに基づいて制御論理を演算
する。
この演算結果を制御信号Xと切換信号Yとして出力し、
この制御信号Xによって前記セミアクティブ制御用ダン
パ3,4における減衰力制御回路8の比例バルブ27を
操作し、当該比例バルブ27の絞り開度を制御すると共
に、切換信号Yで開閉バルブ31をオン・オフ制御す
る。
3,4は、台車1と車体2との間に生じた横方向の振れ
に対して以下に述べるような制御の下で動作しつつ制振
作用を行う。
ィブ制御用ダンパ3,4は、それぞれの動作方向が逆に
なるだけで作用としては同様の機能を果たす。
すれば他方の動作は容易に理解できることであるので、
ここでは説明の繁雑化を防ぐためにセミアクティブ制御
用ダンパ3を用いたダンパシステムについて以下に述べ
る。
処理回路37を通してプラスの車体速度信号U1がコン
ピュータ36に入力される。
度信号U1に基づいて車体2が左方に振れていることを
判定し、ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に
作用するアンロードバルブ18に切換信号Pを出力して
それをオンの位置に切り換える。
左方に振れているか、或いは、車体2とは逆に右方に振
れたとすると、ストロークセンシングシリンダ6は伸長
側に動作して内部の作動流体を減衰力制御回路8に押し
出す。
変位センサ15からは、センサ信号処理回路35を通し
てコンピュータ36にプラスのダンパ変位信号W1とプ
ラスのダンパ速度信号V1が入力される。
速度信号V1と先に述べたプラスの車体速度信号U1に
基づいてそのときのストロークセンシングシリンダ6の
伸長速度を判定し、この伸長速度から最適値に最も近い
減衰力値を演算してこれに合うように制御信号Xを出力
し、比例バルブ27の絞り開度をそれに合わせて比例制
御しつつ減衰力制御回路8の発生減衰力を適切に連続制
御して車体2の左方への横振れを効果的に抑える。
囲内であれば、上記したように、コンピュータ36から
当該横振れ速度に応じた制御信号Xを比例バルブ27に
送ってその絞り開度を制御しつつ、ストロークセンシン
グシリンダ6から減衰力制御回路8に押し出されてくる
作動流体を第1の固定絞り26と比例バルブ27および
第2の固定絞り28を通してリザーバ7に流し、この比
例バルブ27の制御動作によりそのときどきの発生減衰
力を制御して車体2の横振れを抑える。
6から比例バルブ27に制御信号Xを出力するのに併せ
て開閉バルブ31にも切換信号Yを出力し、この切換信
号Yで開閉バルブ31を開放状態のオンの位置に切り換
えてやる。
入口側と出口側が同圧になって作動流体が当該第2の固
定絞り28を迂回してバイパス流路33を流れることか
ら、減衰力制御回路8の発生減衰力は、第1の固定絞り
26と比例バルブ27の合計開口面積による圧損によっ
て制御されることになる。
り比例バルブ27の絞り開度を制御することによってさ
らに低い位置での発生減衰力が制御され、車体2の左方
への横振れをより効果的に抑える。
ングシリンダ6が伸長端近傍に達するような事態が生じ
た場合には、変位センサ15からのプラスのダンパ変位
信号W1に基づいてこれをコンピュータ36が判断し、
伸長端の近傍に達した時点でコンピュータ36からの制
御信号Xにより比例バルブ27の絞り開度を少なくす
る。
ダ6から減衰力制御回路8に押し出されてくる作動流体
は、高圧リリーフバルブ25の制御下で第1、第2の固
定絞り26,28および比例バルブ27を通してリザー
バ7に流れ、減衰力制御回路8の発生減衰力を大きく保
って伸長端での衝撃を緩和する。
合には、コンピュータ36からの制御信号Xで比例バル
ブ27が閉じ、減衰力制御回路8が最高減衰力を発生す
る状態になる。
6から減衰力制御回路8に押し出されてきた作動流体の
圧力が異常に上昇する場合が生じる。
ブ25が働いてストロークセンシングシリンダ6から押
し出されてくる作動流体を流路21から流路30および
流路20を通してリザーバ7に戻し、当該高圧リリーフ
バルブ25で作動流体圧力を制限しつつセミアクティブ
制御用ダンパ3が高圧の作動流体によって破損されるの
を防止する。
トロークセンシングシリンダ6の変位と伸長速度の大小
に応じて比例バルブ27により発生減衰力を制御しつ
つ、車体2の横振れを効果的に抑えて少なくするのであ
る。
例えば、台車1がレールの狂い等により車体2の左方へ
の横振れ速度よりも速い速度で左方に振れたとすると、
ストロークセンシングシリンダ6が圧縮動作して当該ス
トロークセンシングシリンダ6のヘッド側室11にも減
衰力制御回路8の発生減衰力に応じた流体圧力が発生す
ることになる。
は、ピストンロッド13の存在によって生じるヘッド側
室11とロッド側室12の受圧面積差によりストローク
センシングシリンダ6を伸長方向に向って押す力として
作用し、車体2をさらに大きく左方に振ることになるの
で当該流体圧力を生じないようにする必要がある。
左方に振れ動いているために、検知器5からのプラスの
車体速度信号U1に基づいてコンピュータ36はストロ
ークセンシングシリンダが圧縮動作時に作用するアンロ
ードバルブ18に切換信号Pを出力し続け、当該ストロ
ークセンシングシリンダが圧縮動作時に作用するアンロ
ードバルブ18をオンの位置に保ち続ける。
は、流路20からストロークセンシングシリンダが圧縮
動作時に作用するアンロードバルブ18を通してリザー
バ7に逃げる。
6のヘッド側室11には流体圧力が発生しないことにな
り、当該ストロークセンシングシリンダ6が車体2をさ
らに大きく左方に振るのを阻止する。
5からマイナスの車体速度信号U2がコンピュータ36
に入力される。
てコンピュータ36は、今度は、ストロークセンシング
シリンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブ19
に切換信号Qを出力してそれをオンの位置に切り換え
る。
右方に振れているか、或いは、車体2とは逆に左方に振
れたとすると、ストロークセンシングシリンダ6は圧縮
側に動作して内部の作動流体を減衰力制御回路8に向け
て押し出す。
ダ6の圧縮側への動作により、変位センサ15からは、
マイナスのダンパ速度信号V2とマイナスのダンパ変位
信号W2がコンピュータ36に入力される。
振れた場合と同様に、マイナスのダンパ速度信号V2と
マイナスの車体速度信号U2に基づいてそのときのスト
ロークセンシングシリンダ6の圧縮速度を判定し、この
圧縮速度から最適値に最も近い減衰力値を演算し、これ
に合うように制御信号Xを出力して比例バルブ27の絞
り開度を比例制御し、減衰力制御回路8の発生減衰力を
適切に制御して車体2の右方への横振れを効果的に抑え
る。
れ速度に応じてコンピュータ36から開閉バルブ31に
切換信号Yを出力し、当該切換信号Yで開閉バルブ31
を開放状態のオンの位置に切り換えてやることにより、
制御信号Xで比例バルブ27の絞り開度を制御しつつさ
らに低い位置での発生減衰力を制御して車体2の右方へ
の横振れをより効果的に抑える。
シングシリンダ6が圧縮端近傍に達するような事態が生
じたときに、変位センサ15からのマイナスのダンパ変
位信号W2によってコンピュータ36がこれを判断し、
圧縮端近傍に達した時点でコンピュータ36からの制御
信号Xで比例バルブ27の絞り開度を小さくし、減衰力
制御回路8の発生減衰力を大きく保って圧縮端での衝撃
を緩和する。
場合にも、コンピュータ36からの制御信号Xにより比
例バルブ27を閉じると共に、高圧リリーフバルブ25
を働かせて、ストロークセンシングシリンダ6から押し
出されてくる作動流体を流路21,30,20でリザー
バ7に戻し、セミアクティブ制御用ダンパ3が高圧の作
動流体によって破損されるのを防止する。
トロークセンシングシリンダ6の変位と圧縮速度の大小
に応じて比例バルブ27により発生減衰力を制御しつ
つ、車体2の横振れを効果的に抑えて少なくするのであ
る。
狂い等により車体2の横振れ速度よりも速い速度で右方
に振れたとすると、ストロークセンシングシリンダ6は
伸長動作して当該ストロークセンシングシリンダ6のロ
ッド側室12に減衰力制御回路8の発生減衰力に応じた
流体圧力が発生する。
は、ストロークセンシングシリンダ6を圧縮方向に押す
力として働き、車体2の右方への振れを増長するように
作用する。
に振れ続けているために、検知器5からのマイナスの車
体速度信号U2に基づいてコンピュータ36は、ストロ
ークセンシングシリンダが伸長動作時に作用するアンロ
ードバルブ19に対して切換信号Qを出力し続け、当該
ストロークセンシングシリンダが伸長動作時に作用する
アンロードバルブ19をオンの位置に保ち続ける。
は、流路21からストロークセンシングシリンダが伸長
動作時に作用するアンロードバルブ19および流路20
を通してストロークセンシングシリンダ6のヘッド側室
11に逃げることになり、その結果、ストロークセンシ
ングシリンダ6のロッド側室12には流体圧力が発生し
ないことになるので、当該ストロークセンシングシリン
ダ6が車体2をさらに大きく右方に振ることはない。
御不能時] この場合にあっても、車体2の左右方向への振れに伴っ
てストロークセンシングシリンダ6が伸縮動作を繰り返
すことになるので、内部の作動流体は減衰力制御回路8
に向って押し出される。
消滅時にあっては、それと同時にコンピュータ36から
の切換信号P,Qと制御信号Xおよび切換信号Yも断た
れることになるので、ストロークセンシングシリンダが
圧縮動作時に作用するアンロードバルブ18およびスト
ロークセンシングシリンダが伸長動作時に作用するアン
ロードバルブ19と比例バルブ27および開閉バルブ3
1は図2のオフの位置を保つ。
ダ6から減衰力制御回路8に押し出されてきた作動流体
は、低圧リリーフバルブ29の制御下で第2の固定絞り
28を通してリザーバ7に流れ、当該第2の固定絞り2
8の圧損で所定の減衰力を発生しつつ通常のダンパとし
て働き、車体2の左右方向への振れを制振することでフ
ェイルセーフ効果を果たすことになる。
ミアクティブ制御用ダンパ3の変形例を示すものであっ
て、先の図2の比例バルブ27の代わりに比例圧力制御
バルブ27aを用いた点でのみ相違している。
6に作用する減衰力値は、そもそもヘッド側室11とロ
ッド側室12における両作動流体の圧力差によって決定
される。
力制御回路8に絞り開度を連続して比例制御する比例バ
ルブ27を介装し、この比例バルブ27を車体2の横振
れ速度に応じて比例動作させることにより、ロッド側室
12の作動流体圧力を制御してストロークセンシングシ
リンダ6に作用する減衰力値を当該車体2の横振れ速度
に合わせて制御するようにしている。
27の代わりに比例圧力制御バルブ27aを用いたとし
ても、当該比例圧力制御バルブ27aを車体2の横振れ
速度に応じて比例動作させることにより、ストロークセ
ンシングシリンダ6におけるロッド側室12の作動流体
圧力を制御し得る。
車体2の横振れ速度に応じて当該比例圧力制御バルブ2
7aを比例動作させることにより、図2の場合と同様に
してストロークセンシングシリンダ6に作用する減衰力
値を車体2の横振れ速度に合わせて制御することができ
る。
であって、このものは、先の図2および図3の何れのも
のにも適用し得るが、ここでは図2を用いた代表例のみ
を示してある。
にあっては、ストロークセンシングシリンダ6の圧縮動
作時において、ヘッド側室11からロッド側室12に向
って作動流体を流すための流路を、外部に設けた流路2
0,21とストロークセンシングシリンダが伸長動作時
に作用するアンロードバルブ19のオフの位置に設けた
チェックバルブ17とで構成している。
ては、ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に作
用するアンロードバルブ18およびストロークセンシン
グシリンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブ1
9のオフの位置に設けたチェックバルブ16,17をそ
れぞれ廃し、かつ、当該オフの位置をブロックポジショ
ンとしている。
ングシリンダ6のピストン10に対してヘッド側室11
とロッド側室12を連通する流路21aを形成し、この
流路21aに対してヘッド側室11からロッド側室12
に向う作動流体の流れのみを許容するチェックバルブ1
7aを配設している。
リンダ6は、圧縮動作時にサクションバルブ22を閉じ
てヘッド側室11内の作動流体を流路21aからチェッ
クバルブ17aを開いてロッド側室12に流し、かつ、
ロッド側室12からピストンロッド13の侵入体積分に
相当する量の作動流体をフィルタ24を通して減衰力制
御回路8に押し出すことになる。
図2および図3の実施例の場合と同様に、ストロークセ
ンシングシリンダ6が一方向流れのダンパとして作用す
ることになるのである。
各実施例にあっては、ストロークセンシングシリンダ6
のスケールメモリ14をピストンロッド13に直に埋め
込んで設けた場合を例にとって説明してきたが、これら
スケールメモリ14は、ストロークセンシングシリンダ
6に対し外装して設けても何等差し支えはない。
れば、ダンパ本体としてストロークセンシングシリンダ
を用いたことにより、当該ストロークセンシングシリン
ダからのダンパ信号を用いて減衰力制御回路の発生減衰
力を連続して直接制御することができる。
比例バルブまたは比例圧力制御バルブで連続的に比例制
御し得るようにしたことが相俟って、常に適切にかつシ
ョックレスの状態で効果的に車体の横振れを抑えること
ができる。
クセンシングシリンダのアンロードとオンロードの切り
換えを行うストロークセンシングシリンダが圧縮動作時
に作用するアンロードバルブとストロークセンシングシ
リンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブを設け
たことにより、これらアンロードバルブを予め車体の振
れ方向に応じて伸縮動作するストロークセンシングシリ
ンダの動作方向と反対に選択的にオンの位置に切り換え
ておくことで、台車が車体と同方向により速い速度で振
れて車体側の振れを増長するような事態が生じたとして
も、減衰力制御回路をこれらアンロードバルブで自動的
にアンロード状態にして台車の振れにより車体側の振れ
が増長されるのを防止することができる。
っても減衰力制御回路の発生減衰力を比例バルブまたは
比例圧力制御バルブの操作で対処することなく、振動周
波数の低い車体側の振れ方向によってこれらアンロード
バルブをオン・オフ制御してやればよいので、これら比
例バルブまたは比例圧力制御バルブの操作頻度が少なく
なって耐久性をも向上させることができる。
御不能時にあっても、アンロードバルブと共に減衰力制
御回路の比例バルブをまたは比例圧力制御バルブが自動
的にオフの位置に復帰し、これによって、少なくとも上
記のような事態の発生に際してもセミアクティブ制御用
ダンパが通常のダンパとして作用してフェイルセーフ効
果を果たすこともできる。
的に比例制御する常開の比例バルブまたは比例圧力制御
バルブを並列配置した減衰力制御要素と、第2の固定絞
りと低圧リリーフバルブを並列配置した最低減衰力規制
要素を直列に介装したので、上記比例バルブの開度を制
御することにより、すなわち、比例バルブの絞り開度を
ゼロから最大の間で連続的に変えることにより、第1の
固定絞りの開口面積に対して当該比例バルブの開口面積
が加わり、これら第1の固定絞りと比例バルブの部分で
の圧損もそれに連れて連続的に低下し、この部分での圧
損が第2の固定絞りの圧損に重畳されて減衰力制御回路
発生減衰力を、上記最高の状態から最低の状態の間で連
続的に変化させることが可能である。請求項2の発明に
よれば、比例バルブまたは比例圧力制御バルブと併せて
車体の横振れ速度に伴い減衰力制御回路中の開閉バルブ
をオン・オフ制御して減衰力発生用の第2の固定絞りを
バイパス制御することにより、上記の効果に加えて、減
衰力制御回路の発生減衰力制御域を下方に広げてよりき
め細かな減衰力制御を行うことが可能になる。すなわ
ち、開閉バルブを開いてやれば、減衰力制御回路での発
生減衰力は第1の固定絞りと比例バルブによる圧損のみ
によって規制され、したがって、この状態から比例バル
ブを操作することによって上述の最低減衰力よりもさら
に低い範囲で減衰力が変化することになる。請求項3の
発明によれば、ストロークセンシングシリンダからのダ
ンパ速度信号とダンパ変位信号および車体側に設けた検
知手段からの車体速度信号とを用いて、コンピュータに
より減衰力制御回路の比例バルブまたは比例圧力制御バ
ルブの制御動作とストロークセンシングシリンダが圧縮
動作時に作用するアンロードバルブおよびストロークセ
ンシングシリンダが伸長動作時に作用するアンロードバ
ルブの選択的なオン・オフ切り換えを制御し、車体の横
振れ速度に合わせて減衰力制御回路の発生減衰力を効果
的にかつ適切に自動制御し得る。
の使用に適したダンパとすることができるのである。
パシステムの一実施例を示すブロック図である。
ダンパの構成例を示す回路図である。
る。
用するアンロードバル ブ 19 ストロークセンシングシリンダが伸長動作時に作
用するアンロードバルブ 20,21,21a 流路 22 サクションバルブ 23 吸込流路 25 高圧リリーフバルブ 26 第1の固定絞り 27 比例バルブ 27a 比例圧力制御バルブ 28 第2の固定絞り 29 低圧リリーフバルブ 31 開閉バルブ 34 アンプ 35 センサ信号処理回路 36 コンピュータ 37 処理回路 38 バルブドライバ回路 S ダンパ信号 T 車体信号 U1,U2 車体速度信号 V1,V2 ダンパ速度信号 W1,W2 ダンパ変位信号 P ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に作
用するアンロードバルブに対する切換信号 Q ストロークセンシングシリンダが伸長動作時に作
用するアンロードバルブに対する切換信号 X 比例バルブに対する制御信号 Y 開閉バルブに対する切換信号
Claims (3)
- 【請求項1】 台車と車体との間に介装されるストロー
クセンシングシリンダと、このストロークセンシングシ
リンダのヘッド側室からロッド側室に向う作動流体の流
れのみを許容する流路と、サクションバルブを通してス
トロークセンシングシリンダのヘッド側室に通じるリザ
ーバと、ヘッド側室をリザーバに連通する流路中に介装
したストロークセンシングシリンダが圧縮動作時に作用
するアンロードバルブと、同じくロッド側室をヘッド側
室に連通する流路中に介装したストロークセンシングシ
リンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブと、ロ
ッド側室とリザーバとの間に介装した減衰力制御回路
と、ロッド側室とリザーバとの間であって前記減衰力制
御回路の上流と下流との間に介装した高圧リリーフバル
ブとを備え、当該減衰力制御回路に上流側から下流側へ
と向って、高圧リリーフバルブと共働しつつ最大減衰力
を規制する第1の固定絞りと絞り開度を連続的に比例制
御する常開の比例バルブまたは比例圧力制御バルブを並
列配置した減衰力制御要素と、第2の固定絞りと低圧リ
リーフバルブを並列配置した最低減衰力規制要素を直列
に介装したことを特徴とする鉄道車両の横振れ制振用ダ
ンパ。 - 【請求項2】 最低減衰力規制要素と並列に当該最低減
衰力規制要素をバイパス制御する常閉の開閉バルブを介
装したことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両の横
振れ制振用ダンパ。 - 【請求項3】 ストロークセンシングシリンダで検出し
たダンパ変位信号とダンパ速度信号および車体に設けた
検知手段からの車体速度信号とに基づいて減衰力制御回
路で発生する最適値に最も近い減衰力値を演算し、この
演算結果に基づいて減衰力制御要素に並設した比例バル
ブまたは比例圧力制御バルブを比例制御する一方、上記
検知手段からの車体速度信号により車体の振れ方向を判
断して上記ストロークセンシングシリンダが圧縮動作時
に作用するアンロードバルブおよびストロークセンシン
グシリンダが伸長動作時に作用するアンロードバルブを
選択的に切換制御するコンピュータを備えたことを特徴
とする請求項1または2に記載の鉄道車両の横振れ制振
用ダンパ。
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