JP3505313B2 - サンルーフ装置の排水構造 - Google Patents
サンルーフ装置の排水構造Info
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Description
両に装備されるサンルーフ装置の排水構造に関する。
のサンルーフ装置は、車両屋根に左右一対のガイドレー
ルを固定し、このガイドレールに屋根開口部開閉用パネ
ルを開閉動作する駆動スライダを支持案内しており、屋
根開口部からの浸水は前記左右ガイドレールの排水溝部
で受けて、端部に設けた排水用ドリップからドレン管を
介して外部へ排水するようになっている。
に後方へ移動するタイプのサンルーフ装置では、パネル
後部からの滴下水を受けるためにドリップレールを配置
し、このドリップレールからの水を左右のガイドレール
で受けるようになっており、この種のサンルーフ装置の
ガイドレールは前後に長く、ガイドレールの前部は排水
溝部を形成した連結部材で連結されているが、後部は自
由端になっており、この自由端にドリップが取り付けら
れている。
は、車両が左右に傾斜したとき、上位になったドリップ
からは排水が困難になり、ガイドレール及びドリップに
蓄積された水が車内に漏れる可能性がある。そこで、左
右ガイドレールの後端部同士も排水溝部を有する部材で
連結することが考えられるが、コストが高くかつ重量も
大になるため採用し難い。
報に開示されるように、左右の排水用ドリップをホース
等の連通管で連通し、車両の左右傾斜時に上位のドリッ
プから連通管を介して下位のドリップに水を流動させ、
この下位のドリップから排水するようにしている。
来技術では、ドリップから後方へ連通路部及び排水路部
を突出し、それらに連通管及びドレン管を接続している
ため、連通管を介して上位のドリップから下位のドリッ
プに水が入ると、その水は後方からドリップ内に入り、
ガイドレール側に逆流するように流動し、その後に反転
して後向きの排水路部から出ることになり、下位のドリ
ップ及びガイドレールで水が溢れる可能性があり、水の
流れを円滑にすることが困難な構成となっている。
通路部を屋根の左右方向中央側に向けて対向させること
により、車両が左右に傾斜したときに、上位から下位へ
の流動水が下位のガイドレールへ逆流するのを減少させ
るにある。本発明の他の重要な目的は、左右ドリップを
ドリップ本体に2枝管を接続して形成し、2枝管の1枝
を中央側に向いた連通路部として、上位から下位への流
動水が下位のドリップ本体内に流入するのを減少させる
にある。
とを左右方向に略直線状配置に形成し、連通路部を通る
上位から下位への流動水を、下位の排水路部から円滑に
排水させるにある。本発明の他の目的は、ドリップの連
通路部を中央側に上向き傾斜させ、また、連通管を中高
に配置して、連通路部内に水を残留させないことにあ
る。
安価に製作すること、また、連通管の取り付けを確実に
することにある。
のための第1の具体的手段は、車両屋根2に左右一対の
ガイドレール3を固定し、このガイドレール3に屋根開
口部開閉用パネル4を開閉動作する駆動スライダ5を支
持案内しており、前記左右ガイドレール3に排水溝部6
を形成すると共に端部に排水用ドリップ7を取り付け、
前記左右ドリップ7をガイドレール3に固定のドリップ
本体7Aに2枝管7Bを接続して形成し、2枝管7Bの
一枝を連通管10を介して左右ドリップ7を接続する連
通路部11とし、2枝管7Bの他枝をドレン管8と接続
する排水路部9としており、前記連通路部11を屋根2
の左右方向中央側に向けていると共に、前記2枝管7B
は前記ドリップ本体7Aの背壁から下向きに傾斜してい
ることである。
のドリップ7から下位のドリップ7へ水が連通管10を
介して流動したとき、その水はドリップ7に左右方向か
ら入って排水路部9から排出され、前後方向のガイドレ
ール3へは流入し難く、下位のガイドレール3への逆流
が少なくなり、水漏れを十分に防止する。本発明におけ
る課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的
手段に加えて、前記ドリップ本体7Aは排水溝部6側に
開口した箱形状であり、ドリップ本体7Aの内部に、排
水溝部6からの流れ込んだ水を受ける水受け部7aを形
成していることである。
て下位のドリップ7に流入してくる水は、ドリップ7の
ドリップ本体7A内に流入し難く、下位のガイドレール
3への逆流がより少なくなり、水漏れをより確実に防止
する。本発明における課題解決のための第3の具体的手
段は、第2の具体的手段に加えて、前記2枝管7Bを2
端部が左右方向に略直線状配置となるT字状に形成し、
略直線配置の2端部の一方を屋根2中央側に向けて連通
路部11としていることである。
て下位のドリップ7に流入してくる水は、排水路部9へ
略直線的に流れて排出され、ドリップ本体7A内への流
入がなくなり、円滑な排水により水漏れをより確実に防
止する。本発明における課題解決のための第4の具体的
手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に加えて、前
記屋根2中央側を指向する連通路部11は上向き傾斜し
ていることである。
ることがなく、確実な排水が可能になる。本発明におけ
る課題解決のための第5の具体的手段は、第2又は3の
具体的手段に加えて、前記ドリップ本体7Aと2枝管7
Bとを一体形成していることである。
いが容易になる。本発明における課題解決のための第6
の具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記連通
管10をガイドレール3又は屋根2に固定具12を介し
て固定していることである。これによって、車両走行時
に連通管10の振れがなくなり、その取り付け姿勢が保
持される。
体的手段は、第2又は6の具体的手段に加えて、前記連
通管10を屋根2中央側で中高に配置していることであ
る。これによって、連通管10内の水は左右どちらかの
ドリップ7に流れ、滞留することがなくなる。
に基づいて説明する。図4、5、8において、14は乗
用車の屋根2に取り付けられたサンルーフ装置で、パネ
ル4をチルト動作及びスライド動作させることにより、
屋根2に形成した開口部15を開閉するように構成され
ている。パネル4は透明ガラス又は合成樹脂、又はその
他の材料で形成されている。
けられている。このフレーム16は複数の部材が結合さ
れた枠構造体であり、前フレーム17の左右両端にガイ
ドレール3の前端を連結し、この左右ガイドレール3の
前後方向中途部及び後部を補強材18A、18Bで連結
し、前後補強材18A、18Bを中途補強材19で連結
して構成されている。
及び前補強材18Aで囲まれた部分が内開口部20とな
っており、サンシェードにより開閉自在になっている。
前記前フレーム17には、モータ又はハンドルなどでギ
ヤを回動し、ギヤと噛合したケーブルを押し引き駆動す
る駆動機構が取り付けられ、左右両端に前ドレン部21
が形成されている。
溝部6が形成され、その他、図示していないが、ケーブ
ルが挿通された駆動用ケーブル溝、サンシェードの案内
溝部等が形成されている。前記案内溝部22には駆動ス
ライダ5として前スライダ5Fと後スライダ5Rとが前
後摺動自在に支持され、この駆動スライダ5はケーブル
を介して駆動機構によって駆動される。案内溝部22の
後端には、図1、4に示すストッパ23が装着され、駆
動スライダ5の後方移動限界を設定している。
固定され、このブラケット24には前後支持部25、2
6が形成され、この前後支持部25、26と駆動スライ
ダ5との間に、駆動スライダ5の前後動によってパネル
4をチルト動作させ、かつチルトダウン状態で駆動スラ
イダ5の前後動によってパネル4をスライド動作させる
昇降機構27が設けられている。
線位置(開口部全閉状態)から駆動スライダ5を前方移
動することにより2点鎖線位置まで尻上がり状にチルト
アップ動作をし、実線位置から駆動スライダ5を後方移
動することにより点線位置までチルトダウン動作をし、
かつ点線位置から1点鎖線位置(開口部全開状態)まで
チルトダウン状態のまま後方移動する。
8が連結されており、パネル4がチルトダウン状態から
開口部全開状態の間にあるとき、パネル4の後縁から滴
る雫をドリップレール28で受けて、左右ガイドレール
3の排水溝部6に流すようになっている。図1〜8にお
いて、左右各ガイドレール3の排水溝部6の後端にはド
リップ7が装着されている。この各ドリップ7は排水溝
部6から流れてくる水を受けることのできるドリップ本
体7Aと、このドリップ本体7Aから後方に突出した2
枝管7Bと、ドリップ本体7Aをガイドレール3に対し
てネジ止めするための取り付け部7Cとを有しており、
各部を別個に形成して互いに固着してもよいが、ここで
は合成樹脂で一体成形されている。
た箱形状であり、内部に懐状の水受け部7aが形成さ
れ、2枝管7Bは平面図視T字状でドリップ本体7Aの
背壁から後下向きに傾斜している。2枝管7Bは接続部
7bがドリップ本体7Aに接続され、2枝部が屋根2の
左右方向に略直線状に配置され、屋根2の外側に向いて
いる枝部は排水路部9となり、中央側に向いている枝部
は連通路部11となっている。
7aと連通する排水路が形成され、ゴムホース等で形成
されたドレン管8と接続されており、ガイドレール3か
ら水受け部7a内に流入してくる水を、ドレン管8を介
して車両外に排出する。連通路部11は接続部7bを介
して水受け部7aと連通する連通路が形成され、この連
通路は前記排水路と略直線的に連通している。
イプ等)で形成された連通管10が接続されてグリップ
30で止められており、この連通管10は左右のドリッ
プ7の連通路部11を連結していて、車両の左右傾斜に
よって一方のドリップ7が上位になったときに、下位の
ドリップ7側に水を流動させる。前記略直線配置の排水
路部9及び連通路部11は背面視において、車両中央側
に僅かに上向き傾斜しており、それによって各部の内部
に水が滞留しないようにしている。なお、上向き傾斜は
連通路部11のみでもよい。
のクッション材31とが嵌合されており、屋根2に固定
の取り付けブラケット(ルーフスチフナ)32にクッシ
ョン材31を当接して固定具12で取り付けており、こ
れによって連通管10を屋根2の中高形状に略沿わせる
状態でかつ振れ止め状態で固定している。前記排水路部
9及び連通路部11の上向き傾斜、並びに連通管10の
中高配置によって、連通管10から連通路部11を通っ
て排水路部9へ水が円滑に流れるようにしている。
8Bから後方にブラケットを突出して、そのブラケット
にクッション材31を当接して固定具12を取り付け、
中高に配置するようにしてもよい。このようにすれば、
ドリップ7及び連通管10をサンルーフ装置14にアッ
センブリとして予め組付けておくことができる。図9は
ドリップ7の第1変形例を示しており、このドリップ7
は排水路部9が連通路部11と直線状になっていなく、
接続部7bから後外側方に向くように傾斜している。
9内の排水路の始端部と略直線的に連通していて、車両
中央側を指向する連通路部11からの流水は、水受け部
7a内の水に影響を与えることなく、すなわち、ガイド
レール3側に逆流することなく、排水路部9へ円滑に流
動するようになっている。図10はドリップ7の第2変
形例を示しており、このドリップ7は排水路部9が後方
向に向いて、ガイドレール3からドリップ本体7A内に
流れ込んできた水をより排出し易いようになっている。
部7b及び排水路部9に対して直角配置になっており、
ドリップ本体7Aに直接的に接続されずに接続部7bが
存在することにより、連通路部11からの水がドリップ
本体7A内及びガイドレール3に逆流しないようになっ
ている。図11はドリップ7の第3変形例を示してお
り、このドリップ7はドリップ本体7Aの左右側部から
直接に排水路部9と連通路部11とが形成されており、
排水路部9と連通路部11とはドリップ本体7A内部の
水受け部7aを通って左右方向略直線的に配置されてお
り、車両中央側を指向する連通路部11からの水は、水
受け部7aを通るがガイドレール3側に流れずに、排水
路部9へ円滑に流れるようになっている。
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
サンルーフ装置14はパネル4をチルト動作のみする機
種、チルトアップしてから後方へ移動する機種等でもよ
く、また、フレーム16に前フレーム17を設けずに、
左右ガイドレール3の前端にもドリップ7を配置して、
左右ドリップ7を連通管10で連結してもよい。
用の案内溝部22と排水溝部6とを別部材に形成して互
いに固着するものでもよい。
イドレール3の端部に設けた排水用ドリップ7は、左右
ドリップ7を連通状態にする連通管10と接続する連通
路部11を屋根2の左右方向中央側に向けているので、
車両が左右に傾斜して上位のドリップ7から下位のドリ
ップ7へ水が連通管10を介して流動したとき、その水
をドリップ7に左右方向から入れることができ、ガイド
レール3は前後方向に向いているので、下位のガイドレ
ール3内への流入(逆流)を減少でき、水漏れを十分に
防止することができる。
ドリップ本体7Aに2枝管7Bを接続して形成し、2枝
管7Bの1枝を屋根2の中央側に向けて連通路部11を
形成しているので、車両傾斜時に連通管10を介して下
位のドリップ7に流入してくる水が、ドリップ7のドリ
ップ本体7A内に流入し難くなり、下位のガイドレール
3への逆流がより減少でき、水漏れをより確実に防止す
ることができる。
配置となるT字状に形成し、略直線配置の2端部の一方
を屋根2中央側に向けて連通路部11としているので、
車両傾斜時に連通管10を介して下位のドリップ7に流
入してくる水を、排水路部9へ略直線的に流して排出す
ることができ、ドリップ本体7A内への流入がなくな
り、排水を円滑にして水漏れをより確実に防止すること
ができる。
向き傾斜しているので、連通路部11内の水を排出し易
くなり、水溜りを回避して確実な排水ができる。ドリッ
プ本体7Aと2枝管7Bとを一体形成しているので、ド
リップ7の部品点数の減少によって簡単かつ安価に製作
でき、取扱いも容易になる。連通管10をガイドレール
3又は屋根2に固定具12を介して固定しているので、
車両走行時の振動等に対して連通管10を確実に取り付
けておくことができ、その取り付け姿勢も確実に保持で
きる。
ているので、連通管10内の水を左右どちらかのドリッ
プ7に流すことができ、連通管10内に水が溜まるのを
防止できる。
る。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 車両屋根(2)に左右一対のガイドレー
ル(3)を固定し、このガイドレール(3)に屋根開口
部開閉用パネル(4)を開閉動作する駆動スライダ
(5)を支持案内しており、前記左右ガイドレール
(3)に排水溝部(6)を形成すると共に端部に排水用
ドリップ(7)を取り付け、前記左右ドリップ(7)をガイドレール(3)に固定の
ドリップ本体(7A)に2枝管(7B)を接続して形成
し、2枝管(7B)の一枝を連通管(10)を介して左
右ドリップ(7)を接続する連通路部(11)とし、2
枝管(7B)の他枝をドレン管(8)と接続する排水路
部(9)としており、 前記連通路部(11)を屋根(2)の左右方向中央側に
向けていると共に、前記2枝管(7B)は前記ドリップ
本体(7A)の背壁から下向きに傾斜していることを特
徴とする特徴とするサンルーフ装置の排水構造。 - 【請求項2】 前記ドリップ本体(7A)は排水溝部
(6)側に開口した箱形状であり、ドリップ本体(7
A)の内部に、排水溝部(6)からの流れ込んだ水を受
ける水受け部(7a)を形成していることを特徴とする
請求項1に記載のサンルーフ装置の排水構造。 - 【請求項3】 前記2枝管(7B)を2端部が左右方向
に略直線状配置となるT字状に形成し、略直線配置の2
端部の一方を屋根(2)中央側に向けて連通路部(1
1)としていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のサンルーフ装置の排水構造。 - 【請求項4】 前記屋根(2)中央側を指向する連通路
部(11)は上向き傾斜していることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載のサンルーフ装置の排水構
造。 - 【請求項5】 前記ドリップ本体(7A)と2枝管(7
B)とを一体形成していることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載のサンルーフ装置の排水構造。 - 【請求項6】 前記連通管(10)をガイドレール
(3)又は屋根(2)に固定具(12)を介して固定し
ていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
のサンルーフ装置の排水構造。 - 【請求項7】 前記連通管(10)を屋根(2)中央側
で中高に配置していることを特徴とする請求項1〜6の
いずれかに記載のサンルーフ装置の排水構造。
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