JP3505180B2 - 2−パラ−ジオキサノンの調製方法 - Google Patents

2−パラ−ジオキサノンの調製方法

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JP3505180B2
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    • C07D319/121,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes not condensed with other rings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2−パラ−ジオキサノンの調製方法に関す
るものである。特に、本発明は、ジアルキレングリコー
ルの接触脱水素反応により2−パラ−ジオキサノンを調
製する方法、及び使用する脱水素触媒に関するものであ
る。
2−パラ−ジオキサノンは、ポリ(2−パラ−ジオキ
サノン)の製造において出発物質として使用される。ポ
リ2−パラ−ジオキサノンは、吸収性単繊維縫合糸及び
他の吸収性医療器具製品に使用される。
2−パラ−ジオキサノンの調製方法の一つには、ジア
ルキレングリコールに酸化的脱水素反応を行う方法があ
る。米国特許発明明細書第2900395号及び第2807629号で
は、ジエチレングリコールの酸化的脱水素反応に銅クロ
マイト触媒が使用されている。しかしながら、前述の特
許明細書には、収率が約67〜84%であり、転化率が約67
〜94%であると報告されている。
不純物が存在すると、重合が阻害されることが分かっ
ている。2−パラ−ジオキサノンの調製における典型的
な不純物としては、2−パラ−ジオキサノール、パラ−
ジオキサン、2,3−ジヒドロ−パラ−ジオキシン(ジオ
キセン)、アルキレングリコール及びカルボン酸といっ
た反応副生物、及び未反応のジアルキレングリコール等
が挙げられる。特に、カルボン酸及びヒドロキシル化合
物が生成すると、2−パラ−ジオキサノンの重合は阻害
されてしまう。従って、高純度の2−パラ−ジオキサノ
ン(「重合グレード」)を製造する方法が望ましい。
従って、本発明の目的は、高い転化率と選択性を有す
る2−パラ−ジオキサノンの調製方法を提供することで
ある。
本発明は、200℃〜400℃の範囲の温度で、ジアルキレ
ングリコールを、触媒として有効な量の銅化合物、亜鉛
化合物、及び助触媒化合物を含有する有効量の脱水素触
媒と接触させることからなる、2−パラ−ジオキサノン
の製造方法を提供するものである。上記助触媒は、アル
ミナ上に担持されたアルカリ金属及びアルカリ土類金属
及びそれらの混合物の、塩、化合物、複合物からなる群
より選ばれた助触媒である。
ジアルキレングリコールを有効量の脱水素触媒と接触
させることにより、副反応を最小限に抑えて、高収率で
2−パラ−ジオキサノンを製造することが可能である。
さらに、好ましくは、金属混合物に含浸させる前に、ア
ルミナを助触媒に含浸させることにより、約100%の転
化率及び/または約98%の選択性を有する脱水素触媒を
得ることが可能である。
好ましい助触媒としては、アルカリ金属及びアルカリ
土類金属の化合物(塩、化合物、複合物を含む)が挙げ
られる。助触媒は、適切な有機または無機のいずれかの
可溶性媒体に溶解するものでなければならない。水は、
好ましい可溶性媒体である。低級アルカノール及びエー
テルも、適切な有機溶媒である。好ましい助触媒には、
例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウ
ム、マグネシウム及びそれらの混合物の化合物が含まれ
る。通常、パラ−ジオキサンの形成を抑制するのに十分
な量の助触媒が含まれている。助触媒は、好ましくは脱
水素触媒の全重量に対して金属分で0.1〜20重量%、さ
らに好ましくは0.5〜10重量%含まれる。最適な触媒
は、触媒の全重量に対して金属分で1〜5重量%の助触
媒を含有するものである。
本発明の触媒に使用される担体はアルミナである。10
0m2/gより大きいB.E.T.表面積を有する多孔質アルミナ
が好ましく、ガンマ−アルミナがさらに好ましい。100m
2/gより小さい表面積を有するアルミナも使用出来る
が、脱水素触媒の選択性レベルは維持される一方で、表
面積の減少に伴い活性が減少する。特定の表面積を決定
するB.E.T.方法は、ブルナウア,S.、エメット,P.H.、テ
ラー,E.J.著、J.Am.Chem.Soc.、60、309−16(1938)に
詳細に記載されている。本発明での使用に最も適したア
ルミナは、例えば、少なくとも100m2/gの高い表面積を
有するものである。アルミナは、シリカのような他の化
合物をごく少量(即ち、50重量%未満)含んでいても構
わない。多量のシリカは、反応生成物中の不純物生成を
増加させるため、多量のシリカを使用することは避けな
ければならない。好ましい市販のアルミナには、ビスタ
カタパルシリーズ(Vista Catapal Series):クライテ
リオンカタリスト(Criterion Catalyst)社のAX−200
タイプ及びラ・ロッシュアルミナのA−201が含まれ
る。
脱水素触媒は、銅、亜鉛、助触媒、任意にクロムの可
容化された化合物(塩、化合物、複合物を含む)に、ア
ルミナ担体を含浸させることにより調製することが出来
る。含浸は、いかなる順序であっても、または同時に行
っても構わない。好ましい具体例では、最初にアルミナ
担体を助触媒に含浸させ、次いで乾燥させて任意にか焼
させる。乾燥(及びか焼)した物質を、銅、亜鉛、任意
にクロム化合物を溶解した溶液に含浸させる。銅、亜
鉛、任意にクロム化合物を一緒に溶解した溶液を使用し
て、一段階工程で含浸させてることも可能であり、銅、
亜鉛、任意にクロム化合物を各々別々に溶解した含浸溶
液を一つまたはそれ以上使用して、多段階工程で含浸を
行うことも可能である。担体中の全ての細孔容積を満た
し、かつ含浸後に余分な溶液が残らないように、必要な
金属を全て含む含浸溶液を十分な量だけ使用するのが好
ましい。
アルカリ及びアルカリ土類助触媒は、例えば、水酸化
物、塩化物、臭化物、硝酸塩、酢酸塩、乳酸塩、炭酸
塩、炭酸水素塩、酸化物、シュウ酸塩、硫酸塩等の化合
物(塩、化合物、複合物を含む)の形態でアルミナ上に
含浸させることが可能である。容易に使用できることか
ら、炭酸塩及び炭酸水素塩が好ましい。好ましい銅、亜
鉛、クロム化合物には、例えば、塩化物、臭化物、硝酸
塩、酢酸塩、乳酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、シ
ュウ酸塩、硫酸塩等が含まれる。容易に分解することか
ら、硝酸塩が好ましい。
触媒成分を含浸させた後の物質を乾燥及び焼させる。
乾燥工程は、通常、150℃までの温度、好ましくは80℃
〜150℃の範囲の温度で行われる。か焼工程は、通常、1
00℃〜900℃、好ましくは300℃〜800℃の範囲の温度で
行われる。乾燥及びか焼工程は、低い温度範囲でゆっく
りと物質を加熱して乾燥させ、次いで温度をか焼条件ま
で上昇させる連続工程として行うことが可能である。ア
ルミナをか焼する場合は、好ましくは、か焼工程の初期
段階で乾燥工程を行う。含浸させた物質をか焼し、溶解
金属化合物をアルミナ担体上で酸化物または酸素含有化
合物に転化させる。中性または酸化性雰囲気下でか焼を
行う。空気雰囲気下が好ましい。窒素雰囲気下も好まし
い。乾燥及びか焼工程の所要時間は特に決まりはない
が、操作を行う温度に依存する。乾燥及びか焼工程の所
要時間は、通常、5分〜24時間の範囲であるが、これよ
りも長い時間でも構わない。
次いで、使用前に触媒を還元することによって、か焼
した物質を活性化する。気体雰囲気下または適切な液体
溶液中のいずれかで還元すればよい。
気体還元性雰囲気の好ましい例には、水素、アンモニ
ア、一酸化炭素、それらの混合ガス等が含まれる。ま
た、気体還元性雰囲気は、窒素のような不活性ガスを任
意に含有してもよい。水素雰囲気下が好ましい。気体雰
囲気下での活性化温度は、175℃〜550℃の範囲である。
気体雰囲気下での活性化に必要な時間は温度に依存し、
温度が高ければ時間は短くなり、温度が低ければ活性化
には時間がかかる。通常、所要時間は0.01時間〜24時間
が有効である。この範囲以外の時間も有効であるが、経
済面から考慮すれば、通常、長時間を要する必要はな
い。金属化合物を酸化物に転化させた後、還元性雰囲気
下にて温度を活性化温度までゆっくりと上昇させる(例
えば、1分間に0.1〜2℃)ことが好ましい。この操作
により、触媒の寿命が伸びる。
還元条件に適した液体溶液には、例えば、ヒドラジ
ン、ホウ水素化ナトリウムまたはホルムアルデヒドの水
溶液またはアンモニア溶液、あるいはトリエチルアルミ
ニウムまたはジイソブチルアルミニウム水素化物をヘプ
タンのような有機溶媒に溶解した溶液等が含まれる。25
℃以上、好ましくは25℃〜100℃の範囲の温度で、0.01
時間〜10時間あるいはそれ以上の時間で、還元液体溶液
を使用して触媒を活性化させることが可能である。温度
と時間は特に決まりはないが、使用する還元溶液に依存
する。
いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、
還元条件下での触媒の活性化により、銅が+2価状態か
ら+1及び/または0価状態まで少なくとも一部還元さ
れ、触媒の触媒活性に寄与すると考えられている。しか
しながら、還元条件は、好ましくは、酸化亜鉛及び酸化
クロムを還元するほど厳しいものであってはならない。
還元条件にさらされた後でも、助触媒は酸化物の形態で
触媒上に存在していることが好ましい。助触媒は酸化物
または酸素含有化合物の形態で存在し、アルミナ担体及
び/または他の触媒成分と結合しているものと考えられ
ている。
適切な活性化条件は、実験によって容易に決めること
が出来る。例えば、時間と温度は変化させることが出来
るし、銅の活性化状態を決定するために、得られた触媒
物質をX線光電子分光法で分析することも可能である。
あるいは、触媒の触媒活性を、決定することも可能であ
るし、最適な活性化条件を決めるために利用することも
可能である。
担体上に沈殿した金属の量は、特に重要ではないが、
触媒として十分有効な量が含まれていれば、どのような
量でも構わない。銅は、好ましくは、脱水素触媒の全重
量に対して金属分で1〜35重量%、さらに好ましくは1
〜15重量%含まれる。亜鉛は、好ましくは、亜鉛の銅に
対するモル比が0.01:1〜5:1、さらに好ましくは0.01:1
〜1.5:1となるように含まれる。クロムは、脱水素触媒
の全重量に対して金属分で0〜25重量%の量で任意に含
有可能である。
所望の任意にアルキル置換された2−パラ−ジオキサ
ノンに対応するジアルキレングリコールは、反応域で有
効量の(上述の方法で調製した)脱水素触媒と接触し、
200℃〜400℃、好ましくは250℃〜300℃の範囲の温度に
て2−パラ−ジオキサノンを生成する。触媒の寿命を長
くするためには、300℃未満の温度が好ましい。反応
は、10〜2000kPa(0.1〜20気圧)、好ましくは50〜500k
Pa(0.5〜5気圧)の範囲の圧力で行われる。
特に好ましい具体例では、環境上の理由から、脱水素
触媒はクロムを含まないものが好ましい。触媒の寿命を
長くするためには、銅の含有量が比較的高い脱水素触
媒、例えば、脱水素触媒の全重量に対して金属分で少な
くとも4重量%の銅を有するアルミナが好ましい。助触
媒は、副反応を最小に抑えるために、脱水素触媒の全重
量に対して金属分で15重量%未満の量で存在するのが好
ましい。
本発明の方法は、気相または液相で実施可能であり、
脱水素触媒の存在下で還流させることも可能である。反
応は純粋な系で行うのが好ましいが、不活性溶媒中また
は不活性環境下で行うことも可能である。さらに、本発
明の方法は、バッチ法または連続法で行うことが出来
る。
連続法では、反応域での液空間速度(LHSV)は、2−
パラ−ジオキサノンを形成するのに有効な速度であり、
好ましくは0.1〜8h-1の範囲内、さらに好ましくは0.1〜
3h-1の範囲内である。反応は、例えば、任意に水素を含
有する窒素またはアルゴン雰囲気(不活性ガス)のよう
な中性ないし還元性の環境にて行われるのが好ましい。
純粋な水素雰囲気でも適している。通常、反応は、水素
の不活性ガスに対する比が1:0.01〜1:50となるよう水素
を含有する不活性ガス/水素雰囲気下で行うのがさらに
好ましい。特に好ましい具体例では、方法は、260℃〜2
90℃の範囲の温度、50〜200kPa(0.5〜2気圧)の範囲
の圧力で、かつ約0.5〜2h-1の範囲内のLHSVにて連続的
に行われている。方法は、流動床または充填カラム内で
行うことも可能であり、操作が簡単な充填カラムを使用
するのが好ましい。
バッチ法では、2−パラ−ジオキサノンを形成するの
に有効な量、好ましくはアルキレングリコールの重量に
対して0.1重量%〜50重量%、さらに好ましくは1重量
%〜20重量%、の触媒が含まれている。
好ましいジアルキレングリコールは、式 (式中、R及びR'は各々独立に水素またはC1-20アルキ
ルを表す)で表すことが出来る。好ましくは、R'は水素
である。Rは、好ましくは独立に水素またはC1-20であ
り、さらに好ましくは水素またはC1-2である。最も好ま
しいジアルキレングリコールの例としては、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール及びジブチレング
リコールが挙げられる。本発明の方法は、ジエチレング
リコールの脱水素反応による2−パラ−ジオキサノンの
製造に特に適している。
脱水素触媒は、触媒の寿命を延ばし、及び/または全
体の転化率と選択性を高めるために、使用後または使用
中に再生することが可能である。再生は必要に応じて適
宜行うことが出来る。例えば、使い尽くした触媒は、そ
の場で再生することも出来るし、反応器から取り出して
別に再生することも可能である。
触媒は、中性あるいは酸化性雰囲気下、好ましくは空
気雰囲気下で、100℃〜900℃、好ましくは300℃〜800℃
の範囲の温度で加熱することにより再生可能である。窒
素または酸素あるいはそれらの混合ガス雰囲気下でも適
している。例えば、連続法では、まず触媒への原料供給
フローを停止し、触媒をほぼ室温まで冷却し、触媒を中
性あるいは酸化性雰囲気下で温度を上げながらガス流に
接触させることにより、触媒はその場で再生することが
可能である。触媒を再生した後、使用する前に再び触媒
を活性化させる。
本発明の方法により、副反応を最小限に抑えて、非常
に純度の高い2−パラ−ジオキサノンを形成することが
可能となる。高い転化率及び選択性が得られる一方で、
カルボン酸、ヒドロキシル化合物及びジオキサンのよう
な不純物は最小限に抑えられる。
以下に示す具体例は、本発明の方法を明確にするもの
であって、発明を限定するものではない。
実施例1 本実施例は、本発明による脱水素触媒の調製を示した
ものである。
2.04g(13.3ミリモル)のK2CO3を30mlの蒸留水に溶解
した溶液を、50.20gの120m2/gの表面積を有する中性γ
−アルミナ(AX−200、クライテリオンカタリスト社
製)にゆっくりと添加した。次いで、含浸させた触媒を
100℃で乾燥させた。乾燥後、6.82g(36.0ミリモル)の
Zn(NO3)・6H2Oと18.73g(80.5ミリモル)のCu(NO3
・2.5H2Oを40mlの蒸留水に溶解したものを、触媒にゆっ
くりと添加した。溶液が均一に分配されるように、触媒
を攪拌した。固体分を120℃、窒素下で一晩乾燥させ
た。
比較例A 銅/亜鉛/クロム触媒を比較触媒として調製した。
硝酸銅(36.42g)、硝酸クロム(10.11g)、及び硝酸
亜鉛(6.82g)を100mlの脱イオン水に加えた。得られた
溶液を90℃まで加熱し、同じく90℃で攪拌中の炭酸カリ
ウム(30.63g)の水溶液(600ml)に添加した。得られ
た混合物を攪拌しながら室温まで冷却し、固体分を濾別
した。ケークを4リットルの脱イオン水で洗浄し、2日
間真空乾燥させた。次いで、固体ケークを、流通反応器
で使用するために40〜20メッシュのふるいにかけた。
比較例B アルミナを担体とした銅/亜鉛触媒を比較例として調
製した。
硝酸亜鉛(4.85g)と硝酸銅(10.72g)を含む溶液20m
lを、36.12gの120m2/gの表面積を有する中性γ−アルミ
ナ(AX−200、クライテリオンカタリスト社製)にゆっ
くりと添加した。次いで、得られた触媒を150℃で24時
間真空乾燥させた。
比較例C 炭素を担体とした銅/亜鉛/カリウム触媒を比較例と
して調製した。
2.09gの炭酸カリウムと20mlの蒸留水の溶液を、35gの
乾燥CAL(活性化炭素、カルゴン製)にゆっくりと添加
した。次いで、触媒を80℃で真空乾燥させた。室温まで
冷却し、硝酸亜鉛(5.8g)と硝酸銅(15.0g)を含む水
溶液(30ml)を攪拌しながらゆっくりと添加した。次い
で、触媒を80℃で真空乾燥させた。
実施例2 本実施例は、本発明の方法に有用な他の脱水素触媒の
調製を示したものである。
比較例Bの触媒のうち15.3gを、炭酸カリウム(0.65
g)の水溶液(10ml)で処理した。次いで、触媒を150℃
で真空乾燥させた。
実施例3 本実施例は、本発明の方法に有用な他の脱水素触媒の
調製を示したものである。
炭酸カリウム4.01gを60mlの水に溶解し、50.35gの120
m2/gの表面積を有する中性γ−アルミナ(AX−200、ク
ライテリオンカタリスト社製)にゆっくりと添加した。
次いで、過剰の水を100℃で加熱して取り除いた。乾燥
後、6.77gの硝酸亜鉛と14.98gの硝酸銅を含む水溶液40m
lを、触媒にゆっくりと添加した。触媒を100℃で一晩真
空乾燥させた。
実施例4 本実施例は、本発明の方法に有用な他の脱水素触媒の
調製を示したものである。
炭酸カリウム4.08gを含む水溶液30mlを、50.2gの120m
2/gの表面積を有する中性γ−アルミナ(AX−200、クラ
イテリオンカタリスト社製)にゆっくりと添加した。溶
液が触媒全体に浸透するように、混合物を30分間放置し
た。次いで、過剰の水を100℃で加熱して取り除いた。
続いて触媒を、6.82gの硝酸亜鉛と18.73gの硝酸銅を40m
lの水に溶解した溶液に含浸させた。試料を120℃で一晩
真空乾燥させた。
触媒の活性化 上述の触媒を同様の方法で各々活性化させた。触媒
を、ステンレス鋼流通反応器の10〜15cmの炭化ケイ素床
上に充填した。反応器を空気でパージしながら、温度を
375℃までゆっくりと上昇させた。全ての硝酸塩が分解
した後(2時間)、反応器を150℃まで冷却した。150℃
で、空気流を停止し、1:5水素/窒素ガスを反応器内へ
導入した。次いで温度を275℃まで1分間に0.5℃の速度
でゆっくりと上昇させた。
実施例5〜8及び比較例D〜F 本実施例は、本発明の方法によるジエチレングリコー
ルからの2−パラ−ジオキサノンの調製を示したもので
ある。実施例1〜4の触媒を使用してそれぞれ実施例5
〜8を調製した。さらに、比較例A〜Cを使用してそれ
ぞれ比較例D〜Fの2−パラ−ジオキサノンを調製し
た。
実施例は全て、第1表に記載した触媒量及び反応器条
件を使用し、以下の方法で行った。ステンレス鋼流通反
応器の炭化ケイ素とガラスウール層(端部)の間に、各
実施例で得られた触媒を充填した。反応器をリンドバー
グ炉の上に備付け、窒素、水素及び原料の供給ラインを
反応器の頂部に接続した。反応器の取り出し口を、ライ
ン中の気体流量計に接続する試料受容器に取り付けた。
窒素の気体流量を250ml/分に合わせ、温度を1時間か
けて120℃まで上げた。水を全て除いた後、温度を150℃
まで段階的に上昇させ、その後、第1表に記載された最
終温度まで、30分ごとに50℃あるいはゆっくりと温度を
上げた。
反応器を室温まで冷却し、水素と窒素の全気体流量が
第1表に記載された流量になるように、水素の流量を50
ml/分に合わせた。次いで、触媒床を1分間に0.5℃ずつ
でゆっくりと275℃まで加熱した。
原料供給ポンプを0.20ml/分で始動し、試料を1時間
ごとに採取して(1〜4時間)GC−MS分析により添加率
と選択性を確認した。
実施例5では、まず触媒への原料供給フローを停止
し、室温まで冷却して触媒を再生した。窒素/水素流を
停止し、1分間に0.1〜1℃の速度で温度を450℃まで上
昇させながら空気を触媒へ流した。次いで、触媒を室温
まで冷却し、空気流を窒素/水素流に切り替えて、1分
間に0.1〜1℃の速度で275℃まで温度を上昇させた。転
化率が88%よりも下がった場合は、触媒の再生を行っ
た。反応器を、転化率100%、2−パラ−ジオキサノン
への選択性96〜99%で、140時間連続運転した。主な副
生物は、1,4−ジオキサンであった。
実施例6〜8及び比較例D〜Fでは、触媒として実施
例2〜4及び比較例A〜Cの触媒をそれぞれ使用するこ
と以外は、実施例5と同様の方法で2−ジオキサノンを
調製した。他の実施例は全て、触媒を再生せずに200〜8
00時間行った。反応の条件(触媒の量、LHSV、水素と窒
素の全気体流量、及び温度)は、第1表に記載されてい
る。
転化率及び選択性を、第1表に示した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 31/02 103 B01J 31/02 103X 31/04 31/04 X // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 319/00 - 319/12

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアルキレングリコールの接触脱水素反応
    により2−パラ−ジオキサノンを調製する方法であっ
    て、 200℃〜400℃の範囲の温度で、ジアルキレングリコール
    を、触媒として有効な量の銅化合物、亜鉛化合物、及び
    助触媒化合物を含有する有効量の脱水素触媒と接触させ
    ることからなり、上記助触媒が、アルミナ上に担持され
    たアルカリ金属及びアルカリ土類金属及びそれらの混合
    物の、塩、化合物、複合物からなる群より選ばれた助触
    媒である、 上記2−パラ−ジオキサノンを調製する方法。
  2. 【請求項2】ジアルキレングリコールを、300℃未満の
    温度で触媒と接触させる請求の範囲1に記載の方法。
  3. 【請求項3】助触媒化合物が、ナトリウム、カリウム、
    リチウム、カルシウム、マグネシウム及びこれらの混合
    物の、塩、化合物、複合物からなる群より選ばれる請求
    の範囲1または2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 【請求項4】助触媒が、炭酸カリウムまたは炭酸水素カ
    リウムである請求の範囲3に記載の方法。
  5. 【請求項5】亜鉛化合物が、亜鉛の銅に対するモル比が
    0.01:1〜1.5:1となるよう含まれている請求の範囲1〜
    4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】銅化合物が、脱水素触媒に基づいて金属分
    で1重量%〜35重量%含まれている請求の範囲1〜5の
    いずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】助触媒化合物が、脱水素触媒に基づいて金
    属分で0.1〜20重量%含まれている請求の範囲1〜6の
    いずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】脱水素触媒が、さらにクロム化合物を含む
    ものである請求の範囲1〜7のいずれか一項に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】脱水素触媒が、(a)アルミナをアルカリ
    金属化合物及びアルカリ土類金属化合物からなる群より
    選ばれた助触媒に含浸させ、(b)含浸させたアルミナ
    に80℃〜900℃の範囲の温度をかけ、(c)工程(b)
    より得られたアルミナを、少なくとも一種の亜鉛化合物
    と少なくとも一種の銅化合物に含浸させて脱水素触媒を
    形成し、(d)脱水素触媒を100℃〜900℃の範囲の温度
    でか焼し、(e)か焼させた脱水素触媒を還元して脱水
    素触媒を活性化させることにより製造される脱水素触媒
    である請求の範囲1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】銅化合物が、硝酸銅、酢酸銅、酸化銅、
    シュウ酸銅、硫酸銅及び塩化銅からなる群より選ばれる
    請求の範囲1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】亜鉛化合物が、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、酸
    化亜鉛、シュウ酸亜鉛、硫酸亜鉛及び塩化亜鉛からなる
    群より選ばれる請求の範囲1〜10に記載の方法。
  12. 【請求項12】ジアルキレングリコールを、0.1h-1〜8h
    -1の範囲の液空間速度で脱水素触媒に接触させる請求の
    範囲1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】ジエチレングリコールを、250℃〜300℃
    の範囲の温度、0.5h-1〜3h-1の範囲の液空間速度で脱水
    素触媒と接触させる請求の範囲1〜12のいずれか一項に
    記載の方法であって、 上記脱水素触媒が、(a)γ−アルミナをカリウム化合
    物に含浸させ、(b)含浸させたアルミナに約80℃〜約
    900℃の範囲の温度をかけ、(c)工程(b)より得ら
    れたアルミナを、少なくとも一種の亜鉛化合物と少なく
    とも一種の銅化合物に含浸させて脱水素触媒を形成し、
    (d)脱水素触媒を100℃〜900℃の範囲の温度でか焼
    し、(e)か焼させた脱水素触媒を、水素、アンモニ
    ア、二酸化炭素、及びこれらの混合ガスからなる群より
    選ばれたガスを含む還元性雰囲気に、約175℃〜約550℃
    の範囲の温度で接触させることにより製造される脱水素
    触媒である、 上記方法。
  14. 【請求項14】触媒として有効な量の銅化合物、亜鉛化
    合物、及び助触媒化合物を含む請求の範囲1〜13のいず
    れか一項により定義される、ジアルキレングリコールか
    らの2−パラ−ジオキサン調製用脱水素触媒であって、
    上記助触媒が、アルミナ上に担持されたカリウムの塩、
    化合物、複合物からなる群より選ばれた助触媒である該
    2−パラ−ジオキサン製造用脱水素触媒。
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