JP3503847B2 - 変性シロキサン化合物、その製造法及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

変性シロキサン化合物、その製造法及びこれを含有する化粧料

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JP3503847B2 JP18579095A JP18579095A JP3503847B2 JP 3503847 B2 JP3503847 B2 JP 3503847B2 JP 18579095 A JP18579095 A JP 18579095A JP 18579095 A JP18579095 A JP 18579095A JP 3503847 B2 JP3503847 B2 JP 3503847B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変性シロキサン化
合物、その製造法及びこれを含有する化粧料に関し、更
に詳しくはフッ素系化合物を安定に配合することがで
き、且つ皮膚親和性を有する新規な変性シロキサン化合
物、その製造法及びこれを含有する、安定性が良好で、
肌への付着性の高い化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン類は従来より広い分野で利用
されており、例えばポリオキシアルキレン基を側鎖とし
て持つシリコーンからなるポリエーテル変性シリコーン
はノニオン型界面活性剤として用いられている。また、
近年皮脂等による化粧成分の流失を防止する目的でフッ
素系の液状油剤(特開平2−295912号公報、特開
平5−247214号公報、特開平6−184312号
公報、特開平6−234858号公報参照)が使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフッ素系の液状油剤は化粧料に通常用いられる他の
添加剤とは相溶し難く安定な化粧料を得るのは困難であ
った。また、従来のポリエーテル変性シリコーンは界面
活性剤としての応用が殆どであり、他の機能は見出され
ていない。
【0004】従って、本発明の目的は、フッ素系の化合
物をも安定に配合でき、且つ皮膚親和性の高い変性シロ
キサン化合物、その製造法及びこれを含有する、安定性
が良好で、肌への付着性の高い化粧料を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
状に鑑み鋭意検討した結果、後述する特定の変性シロキ
サン化合物がフッ素系の化合物をも安定に配合でき、且
つ皮膚親和性の高いことを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は一般式(1)及び一般
式(2)
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、R1 及びR2 は炭素数1〜18の
炭化水素基を示し、R3 は水素原子、炭素数1〜5のア
ルキル基又はアシル基を示し、Rは炭素数が2〜16の
二価の炭化水素基を示し、Rf は炭素数1〜20のパー
フルオロアルキル基を示し、m及びqは2〜16の整数
を示し、nは1〜6の整数を示し、xは0〜50の整数
を示し、r及びsは0〜30の整数を示すが、rとsは
同時に0にならない。〕で表わされるシロキサン単位を
有する重合度2〜4000の変性シロキサン化合物、そ
の製造法及びこれを含有する化粧料を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の変性シロキサン化合物
は、通常のオルガノポリシロキサンの少なくとも2個の
シロキサン単位が上記(1)、(2)の構造を有するも
のである。上記式中、R1 及びR2 は炭素数1〜18の
炭化水素基を示すが、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル等の直
鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、2−
エチルヘキシル等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等の環状アルキル基などが挙げられ
る。このうち、炭素数1〜6のアルキル基、特にメチル
基が好ましい。R3 は水素原子、炭素数1〜5のアルキ
ル基又はアシル基を示し、アシル基としてはホルミル、
アセチル、プロピオニル、ブチリル等が挙げられる。R
3 としてはこのうち、水素原子、メチル基、アセチル基
が特に好ましい。Rは炭素数2〜16の二価の炭化水素
基を示すが、炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキレ
ン基が好ましく、特にエチレン基、プロピレン基等が好
ましい。R f は炭素数が1〜20のパーフルオロアルキ
ル基を示し、CF3- 、C25-、C 49-、C613-、
817-、C1021-、C1225-、C1429-、H(C
22-、H(CF24-、H(CF26-、H(CF2
8-、H(CF210-、H(CF 212-、H(CF214-
が挙げられるが、炭素数6〜20のパーフルオロアルキ
ル基がより好ましく、特にC613-、C817-、C10
21-、C1225-、が好ましい。m及びqは2〜16の整
数を示すが、特に3〜11が好ましい。−(CH2m
及び−(CH2q−の具体例としてはトリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプ
タメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチ
レン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、テトラデカ
メチレン、ヘキサデカメチレンが挙げられる。nは1〜
6の整数を示すが、特に2(具体的にはエチレン)が好
ましい。xは0〜50の整数を示すが、特に0〜3が好
ましい。r及びsは0〜30の整数を示すが、rは1〜
25、特に4〜18が好ましく、sは0〜18、特に0
が好ましい。
【0010】本発明変性シロキサン化合物の重合度(シ
ロキサン単位の数)は2〜4000であるが、5〜20
00、特に10〜500が好ましい。また、全シロキサ
ン単位中の式(1)及び(2)の変性シロキサン単位の
割合(変性率)は、それぞれ0.1〜90%、特に1〜
50%が好ましい。
【0011】本発明の変性シロキサン化合物のより好ま
しい構造は次の通りである。
【0012】
【化5】
【0013】〔aは5〜200の整数、bは1〜200
の整数、dは5〜11の整数、eは4〜18の整数を示
す。〕 本発明の変性シロキサン化合物は、例えば次の一般式
(3)及び(4)、
【0014】
【化6】
【0015】〔式中、R1 及びR2 は前記と同じ〕で表
わされるシロキサン単位を有するハイドロジェンポリシ
ロキサンに一般式(5)及び一般式(6)で表わされる
化合物、
【0016】
【化7】
【0017】〔式中、R3 、R、Rf 、m、q、n、
x、r及びsは前記と同じ〕を反応させることによって
製造される。
【0018】原料であるハイドロジェンポリシロキサン
の好ましい例としては、次の構造を有するものが挙げら
れる。
【0019】
【化8】
【0020】〔aは5〜200の整数、fは2〜400
の整数を示す。〕 本反応は、触媒の存在下に行われ、触媒としては一般に
ヒドロシリル化に用いられるもの、例えば遊離ラジカル
開始剤;光開始剤;ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、オスミウム、イリジウム、白金等の金属化合物及び
これらの金属の錯体化合物;これらをシリカゲル、活性
炭、又はアルミナ等に担持させたものなどが挙げられ
る。これらのうち、特に塩化白金酸、塩化白金酸のアル
コール溶液、カールシュテット触媒、白金炭素等が好ま
しい。触媒の使用量は特に限定されないが、使用するオ
レフィン1molに対して10-6〜10-1molの範囲が好ま
しい。
【0021】本反応においては反応溶媒の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行ってよ
い。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれば
特に限定されず、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘ
キサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシ
レン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアル
コール系溶媒などが挙げられる。アルコール系溶媒を使
用する場合には、Si−Hと−OHとの間における脱水
素反応を防止ないし抑制するために、酢酸カリウム等の
pH調整剤(特開昭57−149290号公報)を用いる
のが好ましい。このヒドロシリル化は、0℃〜200℃
で進行するが、反応速度や生成物の着色などを考え、0
℃〜100℃で行うのが好ましい。また、反応時間は
0.5〜24時間程度とするのが好ましい。
【0022】このようにして得られる変性シロキサン化
合物を化粧料に配合する場合、配合量は特に制限される
ものではないが、通常0.01〜50重量%(以下、単
に「%」で示す)、好ましくは0.1〜30%である。
【0023】本発明の化粧料には上記の変性シロキサン
化合物に加えて、必要に応じて通常の化粧料に配合され
る成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合す
ることができる。かかる成分としては、例えば、ワセリ
ン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、
高級アルコール等の固形・半固形油分;オリーブ油、ホ
ホバ油、ヒマシ油、スクワラン、流動パラフィン、エス
テル油、ジグリセライド、トリグリセライド等の炭化水
素系液体油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロ
ヘキサシロキサン、メチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン等のシリコーン油;パーフルオロポ
リエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダ
マンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、
パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフル
オロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデ
カン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系液体油;無機
及び有機顔料、シリコン又はフッ素化合物で処理された
無機及び有機顔料、有機染料等の色剤;水溶性及び油溶
性ポリマー;非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活
性剤、陽イオン性界面活性剤、ジメチルポリシロキサン
・ポリオキシアルキレン共重合体等の界面活性剤;水、
防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、
紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、
殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げられる。
【0024】本発明の化粧料は、その剤型、種類等も特
に制限はなく、また通常の方法に従って製造することが
でき、例えば油性化粧料、乳化化粧料、水性化粧料、口
紅、頬紅、ファンデーション、皮膚洗浄剤、毛髪洗浄剤
等として適用される。
【0025】
【発明の効果】本発明の変性シロキサン化合物はフッ素
系化合物を安定して配合することができ、且つ皮膚親和
性が高いため、これを配合した化粧料は肌へのなじみ、
密着性が良く、化粧成分が消失しにくく、しかも安定性
が良好なものである。
【0026】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0027】実施例1 式(A)、
【0028】
【化9】
【0029】で示されるハイドロジェンシロキサン50
g(9.8mmol)、C817−(CH22−O−CH2
H=CH2 25.7g(51.0mmol)、CH2=CH
CH2−O(CH2CH2O)8H 16.1g(39.2
mmol)、2%H2PtCl6のイソプロパノール溶液50
mgを混合し、70℃で3時間加熱した。残存Si−H量
をKOHによる水素発生量から滴定したところ、反応率
はほぼ100%であった。過剰のC817(CH)2−O
−CH2CH=CH2を減圧留去して目的物(A′)を8
1g得た。
【0030】
【化10】
【0031】1 H−NMR(ppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)): 0.01−0.1(bs,402H) Si−CH3 0.34−0.50(t,16H,積分値基準)Si−CH2− 1.02−1.40(m,16H) Si−CH2−C 2− 2.18−2.47(m,8H) −CH2−C817 3.45−3.88(m,152H) −CH2−O−
【0032】実施例2 式(B)、
【0033】
【化11】
【0034】で示されるハイドロジェンシロキサン30
g(5.6mmol)、C817−(CH22−O−CH2
H=CH2 31.8g(63.1mmol)、CH2=CH
CH2−O(CH2CH2O)8H 11.1g(26.9
mmol)、2%H2PtCl6のイソプロパノール溶液30
mgを混合し、70℃で3時間加熱した。残存Si−H量
をKOHによる水素発生量から滴定したところ、反応率
はほぼ100%であった。過剰のC817−(CH22
−O−CH2CH=CH2を減圧留去して目的物(B′)
を62g得た。
【0035】
【化12】
【0036】1 H−NMR(ppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)): 0.01−0.11(bs,414H) Si−CH3 0.33−0.50(t,24H,積分値基準)Si−CH2− 1.01−1.40(m,24H) Si−CH2−C 2− 2.18−2.47(m,16H) −CH2−C817 3.45−3.87(m,168H) −CH2−O−
【0037】実施例3 式(B)、
【0038】
【化13】
【0039】で示されるハイドロジェンシロキサン21
g(3.9mmol)、C817−(CH22−O−CH2
H=CH2 9.83g(19.3mmol)、CH2=CH
CH2−O(CH2CH2O)8H 15.8g(38.5
mmol)、2%H2PtCl6のイソプロパノール溶液21
mgを混合し、70℃で3時間加熱した。残存Si−H量
をKOHによる水素発生量から滴定したところ、反応率
はほぼ100%であった。過剰のC817−(CH22
−O−CH2CH=CH2を減圧留去して目的物(C)を
43g得た。
【0040】
【化14】
【0041】1 H−NMR(ppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)): 0.01−0.10(bs,414H) Si−CH3 0.32−0.50(t,24H,積分値基準)Si−CH2− 1.01−1.40(m,24H) Si−CH2−C 2− 2.17−2.47(m,8H) −CH2−C817 3.46−3.88(m,288H) −CH2−O−
【0042】実施例4 式(D)、
【0043】
【化15】
【0044】で示されるハイドロジェンシロキサン50
g(5.0mmol)、C613−(CH22−O−CH2
H=CH2 19.4g(48.0mmol)、CH2=CH
CH2−O(CH2CH2O)16H 30.5g(40.
0mmol)、2%H2PtCl6のイソプロパノール溶液5
0mgを混合し、70℃で3時間加熱した。残存Si−H
量をKOHによる水素発生量から滴定したところ、反応
率はほぼ100%であった。過剰のC613−(CH2
2−O−CH2CH=CH2を減圧留去して目的物
(D′)を90g得た。
【0045】
【化16】
【0046】1 H−NMR(ppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)): 0.01−0.1(bs,786H) Si−CH3 0.34−0.49(t,32H,積分値基準)Si−CH2− 1.01−1.41(m,32H) Si−CH2−C 2− 2.18−2.47(m,16H) −CH2−C613 3.45−3.90(m,560H) −CH2−O−
【0047】実施例5 式(E)、
【0048】
【化17】
【0049】で示されるハイドロジェンシロキサン10
0g(5.6mmol)、C49−(CH 22−O−CH2
CH=CH2 51.1g(168mmol)、CH2=CH
CH2−O(CH2CH2O)4H 32.8g(140mm
ol)、2%H2PtCl6のイソプロパノール溶液100
mgを混合し、90℃で5時間加熱した。残存Si−H量
をKOHによる水素発生量から滴定したところ、反応率
はほぼ100%であった。過剰のC49−(CH22
O−CH2CH=CH2を減圧留去して目的物(E′)を
170g得た。
【0050】
【化18】
【0051】1 H−NMR(ppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)): 0.01−0.09(bs,1368H) Si−CH3 0.31−0.50(t,100H,積分値基準)Si−CH2− 1.01−1.40(m,100H) Si−CH2−C 2− 2.17−2.47(m,50H) −CH2−C49 3.46−3.88(m,550H) −CH2−O−
【0052】実施例6 式(F)、
【0053】
【化19】
【0054】で示されるハイドロジェンシロキサン50
g(33.2mmol)、C1021−(CH22−O−CH
2CH=CH2 48.1g(39.8mmol)、CH2
CHCH2−O(CH2CH2O)20H 249g(26
5.6mmol)、2%H2PtCl 6のイソプロパノール溶
液50mgを混合し、70℃で8時間加熱した。残存Si
−H量をKOHによる水素発生量から滴定したところ、
反応率はほぼ100%であった。過剰のC1021−(C
22−O−CH2CH=CH2を減圧留去して目的物
(F′)を330g得た。
【0055】
【化20】
【0056】1 H−NMR(ppm,CDCl3中、CHCl3基準(7.28ppm)): 0.01−0.12(bs,108H) Si−CH3 0.35−0.48(t,20H,積分値基準)Si−CH2− 1.0−1.42(m,20H) Si−CH2−C 2− 2.19−2.47(m,4H) −CH2−C1021 3.45−3.90(m,664H) −CH2−O−
【0057】実施例7及び比較例1〜2(乳化化粧料) 表1に示す水相成分を加熱混合して、70℃に保ち、油
相成分も同様に70℃に加熱溶解し、この油相成分に水
相成分を加え、乳化機にて乳化し、乳化物を熱交換機に
て終温25℃まで冷却し、乳化化粧料を得た。得られた
乳化化粧料を40℃で7日間保存した後、その外観を目
視により判定し、安定性を評価した。また、専門パネラ
ー10名により、表1の試験項目について、下記評価基
準により評価を行った。この結果を表1に示す。
【0058】評価基準 ◎:10名中8名以上が良好と評価した。 ○:10名中6名以上が良好と評価した。 △:10名中4名以上が良好と評価した。 ×:10名中3名以下が良好と評価した。
【0059】
【表1】
【0060】表1の結果から明らかなように、本発明の
化粧料は安定性が良好で使用感に優れたものである。
【0061】実施例8〜10及び比較例3〜4(口紅) 表2に示す各成分を80℃に加熱して、均一に混合し、
成型溶出性型に流し込み、冷却固化し、口紅を製造し
た。得られた口紅について、専門パネラー10名により
表3の評価項目について下記評価基準により、評価を行
った。結果を表3に示す。
【0062】評価基準 ◎:10名中8名以上が良好と評価した。 ○:10名中6名以上が良好と評価した。 △:10名中4名以上が良好と評価した。 ×:10名中3名以下が良好と評価した。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】表3から明らかなように、本発明の変性シ
ロキサン化合物を配合した口紅は、のびの良さ、なじみ
の良さ、べたつきのなさ、仕上がりの好み、化粧持ちの
良さ、しっとり感において優れたものである。
【0066】実施例11(二層型液状ファンデーショ
ン) 下記組成中、成分(2)〜(7)を室温にて溶解した
後、成分(1)をディスパーで分散させ、これに成分
(8)〜(10)を室温で溶解したものを攪拌しながら
添加して乳化し、目的の二層型液状ファンデーションを
得た。
【0067】
【表4】 (成分) (%) (1)シリコーン処理顔料 (ポリメチルハイドロジェンシロキサンで処理した市販品) 酸化チタン 6.0 セリサイト 8.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 (3)実施例1の変性シロキサン化合物 1.0 (4)パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC/04,アウシモント社製) 10.0 (5)ジメチルポリシロキサン (KF-96A,6cs, 信越化学工業社製) 2.0 (6)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (7)香料 0.1 (8)エタノール 10.0 (9)グリセリン 2.0 (10)精製水 バランス
【0068】実施例12(乳液状ファンデーション) 下記成分(1)〜(5)を加熱混合して、70℃に保っ
た。成分(8)〜(11)も同様に70℃に加熱溶解し
た後、成分(12)を加えて分散させた。これに成分
(1)〜(5)を加熱混合したものを加え、乳化機にて
乳化した。乳化物を熱交換機にて終温25℃まで冷却
し、更に成分(6)及び(7)を攪拌しながら加え乳液
状ファンデーションを得た。
【0069】
【表5】 (成分) (%) (1)α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 1.0 (2)実施例2の変性シロキサン化合物 2.0 (3)ジメチルポリシロキサン (KF-96L,2cs, 信越化学工業社製) 10.0 (4)パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC/03,アウシモント社製) 10.0 (5)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (6)オクタメチルシクロテトラシロキサン 15.0 (7)香料 0.1 (8)硫酸マグネシウム 1.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)グリセリン 7.0 (11)精製水 バランス (12)フッ素化合物処理粉体 (製造法1に従って処理したものを後から混合) 酸化チタン 7.0 セリサイト 6.1 ベンガラ 0.5 黄酸化鉄 1.3 黒酸化鉄 0.1
【0070】製造法1 セリサイト150gを丸底フラスコ(又はニーダー)に
入れ、これにC817CH2CH2OP(O)(OH)2
(C817CH2CH2O)2P(O)OHのほぼ1:1の
混合物7.5gをイソプロピルアルコール1500gに
加熱溶解(50℃)しておいたものを加え、60℃で4
時間混合した。その後、40〜50℃にてイソプロピル
アルコールを減圧留去し、乾燥して目的の粉体155g
を得た。
【0071】実施例13(ハンドクリーム) 下記成分(1)〜(4)を混合し、75℃に加熱し、こ
の中に75℃に加熱した成分(5)〜(7)の混合物を
攪拌下徐々に加え乳化し、室温まで冷却し、ハンドクリ
ームを得た。
【0072】
【表6】 (成分) (%) (1)実施例4の変性シロキサン化合物 2.0 (2)塩化アルミニウム 0.8 (3)イソプロピルミリステート 4.0 (4)ジメチルポリシロキサン (KF-96A,6cs, 信越化学工業社製) 10.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)ソルビトール 10.0 (7)精製水 バランス
【0073】実施例14(二層型サンスクリーン乳液) 下記組成の二層型サンスクリーン乳液を実施例11と同
様の製法により得た。
【0074】
【表7】 (成分) (%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 25.0 (2)実施例5の変性シロキサン化合物 1.0 (3)ジメチルポリシロキサン (KF-96A,6cs, 信越化学工業社製) 10.0 (4)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (5)グリセリン 2.0 (6)エタノール 12.0 (7)精製水 バランス (8)シリコーン処理顔料 (メチルハイドロジェンポリシロキサンで処理した市販品) 酸化亜鉛 5.5 酸化チタン 2.0 タルク 5.0 (9)香料 微量 9
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 81/00 C08G 81/00 (72)発明者 清水 桃子 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平6−184312(JP,A) 特開 平6−211637(JP,A) 特開 平6−211622(JP,A) 特開 平6−246144(JP,A) 特開 平7−61907(JP,A) 特開 平7−33622(JP,A) 特開 平5−112424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 C08G 77/385 C08G 77/46 C08G 81/00 CA(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式 【化1】 〔aは5〜200の整数、bは1〜200の整数、dは
    5〜11の整数、eは4〜18の整数を示す。〕で表わ
    される重合度(シロキサン単位の数)10〜500の変
    性シロキサン化合物。
  2. 【請求項2】 次の一般式 【化2】 〔fはb+cの整数、a及びbは上記と同様の意味を示
    す。〕で表わされるハイドロジェンポリシロキサンに一
    般式(5’)及び一般式(6’)で表わされる化合物、 CH 2 =CH−CH 2 −O−(CH 2 2 −(CF 2 d CF 3 (5’) CH 2 =CH−CH 2 −O−(CH 2 CH 2 O) e H (6’) 〔式中、d及びeは上記と同様の意味を示す。〕 を反応
    させることを特徴とする請求項1記載の変性シロキサン
    化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の変性シロキサン化合物を
    含有する化粧料。
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