JP3503430B2 - エバポパージシステムの異常診断装置 - Google Patents

エバポパージシステムの異常診断装置

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JP3503430B2
JP3503430B2 JP19478297A JP19478297A JP3503430B2 JP 3503430 B2 JP3503430 B2 JP 3503430B2 JP 19478297 A JP19478297 A JP 19478297A JP 19478297 A JP19478297 A JP 19478297A JP 3503430 B2 JP3503430 B2 JP 3503430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエバポパージシス
テムの異常診断装置及びエバポパージシステムの異常診
断装置を備えた内燃機関の空燃比制御装置に係り、特
に、異常診断の際に高度や燃料レベルの変化・燃料の揺
れにより発生する蒸発燃料の影響によって異常と誤診断
すること防止し得て、蒸発燃料をパージしている際の高
度や燃料レベルにより発生する蒸発燃料の影響によって
空燃比が目標値から変化することを防止し得て、パージ
バルブを開放した際に空燃比が目標値から変化すること
を防止し得て、蒸発燃料のパージ時のドライバビリティ
の不良や排気有害成分値の悪化を防止し得るエバポパー
ジシステムの異常診断装置及びエバポパージシステムの
異常診断装置を備えた内燃機関の空燃比制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載される内燃機関には、燃料
タンク等で発生する蒸発燃料が大気に漏れることを防止
するために、エバポパージシステムを設けているものが
ある。エバポパージシステムは、燃料タンクの蒸発燃料
をエバポ通路により活性炭等の吸着剤を収納したキャニ
スタに導入して一旦吸着保持させ、内燃機関の運転時に
キャニスタの蒸発燃料を離脱させて放出し、パージ通路
により吸気通路にパージして燃焼させる。
【0003】このエバポパージシステムにおいては、キ
ャニスタや通路、バルブ等に故障や破損等の異常が生じ
ると、蒸発燃料が大気に漏れことになる。このため、エ
バポパージシステムには、異常診断装置を設けているも
のがある。
【0004】エバポパージシステムの異常診断装置とし
ては、特開平5−125997号公報、特開平5−18
0099号公報、特開平5−180100号公報、特開
平5−180101号公報、特開平5−187332号
公報、特開平5−223019号公報、特開平4−13
6468号公報、に開示されるものがある。
【0005】特開平5−125997号公報に開示され
るものは、車両停車中のアイドル運転時に、キャニスタ
のパージ制御弁とキャニスタの大気孔を閉塞する閉塞弁
とを全閉にして燃料タンクから吸気通路までを大気圧下
の密閉状態にし、大気圧密閉下での圧力変化量を計測
し、前記パージ制御弁を全開にして吸気管負圧を導入し
て負圧密閉下での圧力変化量を計測し、この負圧密閉下
での圧力変化量が前記大気圧密閉下での圧力変化量より
も大きい場合にはリークが存在すると検出するものであ
る。
【0006】特開平5−180099号公報に開示され
るものは、パージ側バルブとキャニスタ大気孔バルブと
を共に閉弁した後、タンク内圧が所定圧力に達して系内
の圧力が安定状態に近い値となってから、そのときの圧
力値と所定時間経過後の圧力値とに基づいて変化率を算
出し、この変化率がしきい値以上のときは漏れが規定以
上であることから故障と判断し、ウォーニングランプを
点灯するものである。
【0007】特開平5−180100号公報に開示され
るものは、キャニスタ大気孔バルブ及びパージ側バルブ
を夫々閉弁した時のタンク内圧と一定時間経過後のタン
ク内圧とから変化率を算出してしきい値と大小比較する
ことにより故障診断を行い、その後キャニスタ大気孔バ
ルブを開放し、タンク内圧が大気圧または正圧になるま
でパージ側バルブの開放を禁止して遮断状態を保持し、
キャニスタ内の蒸発燃料を燃料タンクにバックパージす
るものである。
【0008】特開平5−180101号公報に開示され
るものは、パージ側バルブとキャニスタ大気孔バルブと
を共に閉弁した後、タンク内圧が所定の洩れ判定開始負
圧よりも負圧側に大なる値になったときは、パージ側バ
ルブの開故障と判断してキャニスタ大気孔バルブを開弁
してウォーニングランプを点灯し、タンクタンク内圧が
所定時間を経過しても大気圧より若干負圧側の所定値に
まで達しないときは、キャニスタ大気孔バルブの閉故障
と判断してウォーニングランプを点灯するものである。
【0009】特開平5−187332号公報に開示され
るものは、エンジンのアイドル運転中に目標回転数にな
るよう回転数制御弁の開度を調整して吸入空気量を制御
し、O2 センサにより空燃比を一定に制御しているとき
に、パージ制御弁を強制的に全閉状態と所定開度状態と
に変化させたときの前記回転数制御弁の開度の変化量を
求め、この回転数制御弁の開度の変化量が予め定めた許
容範囲から外れた場合には異常が発生と判定し、警告ラ
ンプを点灯して警告するものである。
【0010】特開平5−223019号公報に開示され
るものは、パージ側バルブを開弁し且つキャニスタ大気
孔バルブを閉弁した後、所定時間の系内圧力変化を算出
し、その変化率が所定値未満のときは大きな洩れがあ
り、故障と判定し、前記変化率が所定値以上と判定され
たときは、タンク内負圧が所定値に達してからパージ側
バルブ及びキャニスタ大気孔バルブを共に閉弁して所定
時間の系内の圧力変化から故障診断をするものである。
【0011】特開平4−136468号公報に開示され
るものは、燃料タンクの燃料蒸気の吸着手段と燃料蒸気
をエンジンの吸気系に供給するパージ系とを備え、この
パージ系の故障診断をエンジンの空燃比の変化検出に基
づいて行う蒸発燃料処理装置において、前記パージ系と
前記吸気系の作動状態に応じて決定される故障判定条件
を、燃料タンク内の燃料蒸気圧力の上昇に応じて故障判
定精度が高められる方向に変更する故障判定条件変更手
段を設けたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エバポパー
ジシステムの異常診断を実施する異常診断装置において
は、図3に示す如く、キャニスタを大気に対して開放・
閉鎖する大気開放バルブを閉鎖し、パージバルブを開放
して、燃料タンクのタンク内圧PTNKが目標タンク内
圧POTNKになるまで吸気負圧を作用させる。
【0013】大気開放バルブを閉鎖し、パージバルブを
開放してから、設定時間t3が経過してもタンク内圧P
TNKが目標タンク内圧POTNKにならない場合は、
異常と診断する。
【0014】また、異常診断装置は、タンク内圧PTN
Kが目標タンク内圧POTNKになった後に、パージバ
ルブを閉鎖してエバポ通路系を閉鎖状態にする。
【0015】パージバルブを閉鎖してから、設定時間t
1が経過した後のタンク内圧変化DPTNKがタンク内
圧変化判定値PLEAKよりも大きい場合は、異常と診
断する。
【0016】ところが、パージバルブをデューティ値に
より駆動してパージ流量を調整するエバポパージシステ
ムにおいては、図4に示す如く、パージバルブを駆動す
るデューティ値が一定であっても、高度が平地から高地
になって大気圧が小さくなると、パージ流量が少なくな
る問題がある。
【0017】このため、異常診断装置は、高地において
異常診断を実施する際に、大気開放バルブを閉鎖し、パ
ージバルブを開放して吸気負圧を作用させても、燃料タ
ンクのタンク内圧PTNKが目標タンク内圧POTNK
に達する時間が長くなってしまい、ときには設定時間t
3を経過してもタンク内圧PTNKが目標タンク内圧P
OTNKにならずに異常と誤診断する不都合がある。
【0018】また、異常診断装置は、燃料タンクの燃料
が高地になるほど蒸発しやすくなることから、特に前記
設定時間t3が長くなり、設定時間t3を経過してもタ
ンク内圧PTNKが目標タンク内圧POTNKにならず
に異常と誤診断する不都合がある。
【0019】さらに、内燃機関のアイドリング時及び低
負荷時に、特にキャニスタ内に蒸発燃料が多く吸着され
ている状況や、高地あるいは高温により燃料タンク内の
蒸発燃料が発生しやすい状況下で、タンク内圧PTNK
が目標タンク内圧POTNKに達した時点からパージを
実施した場合には、空燃比がリッチ化してドライバビリ
ティの不良や排気有害成分値の悪化を招く不都合があ
る。
【0020】さらにまた、前記のようにキャニスタ内に
蒸発燃料が多く吸着されている状況や、高地あるいは高
温により燃料タンク内の蒸発燃料が発生しやすい状況下
で、パージバルブを急速に開放してパージを実施した場
合には、同様に空燃比がリッチ化してドライバビリティ
の不良や排気有害成分値の悪化を招く不都合がある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、内燃機関の燃料タンクに
連通するエバポ通路とこのエバポ通路により前記燃料タ
ンクの蒸発燃料を導入するキャニスタとこのキャニスタ
の蒸発燃料を前記内燃機関の吸気通路にパージするパー
ジ通路と前記キャニスタを大気に連通する大気通路と前
記燃料タンクのタンク内圧を検出するタンク内圧センサ
とデューティ値により駆動されてパージ流量を調整する
パージバルブと前記キャニスタを大気に対して開放・閉
鎖する大気開放バルブとを有するエバポパージシステム
を設け、前記内燃機関の始動後の前記エバポパージシス
テムによるパージ量積算値が異常診断開始パージ量積算
判定値以上になった際に、前記パージバルブを閉鎖し且
つ前記大気開放バルブを開放した状態で前記タンク内圧
センサの検出するタンク内圧が大気圧に対してタンク内
圧最大値及びタンク内圧最小値の間の値にならない場合
には、前記タンク内圧センサ及び大気開放バルブの少な
くとも一方が異常であると診断するよう制御する制御手
段を設け、前記制御手段は、異常診断開始パージ量積算
判定値を大気圧補正係数及び燃料レベル補正係数により
補正するよう制御することを特徴とする。
【0022】また、この発明は、内燃機関の燃料タンク
に連通するエバポ通路とこのエバポ通路により前記燃料
タンクの蒸発燃料を導入するキャニスタとこのキャニス
タの蒸発燃料を前記内燃機関の吸気通路にパージするパ
ージ通路と前記キャニスタを大気に連通する大気通路と
前記燃料タンクのタンク内圧を検出するタンク内圧セン
サとデューティ値により駆動されてパージ流量を調整す
るパージバルブと前記キャニスタを大気に対して開放・
閉鎖する大気開放バルブとを有するエバポパージシステ
ムを設け、前記内燃機関の始動後のパージ量積算値が異
常診断開始パージ量積算判定値以上になった際に前記パ
ージバルブを閉鎖し且つ大気開放バルブを開放した状態
でタンク内圧が大気圧に対してタンク内圧最大値及びタ
ンク内圧最小値の間の値になることにより前記タンク内
圧センサ及び大気開放バルブのいずれもが正常であると
診断してから、前記大気開放バルブを閉鎖し且つ前記パ
ージバルブを緩やかに開放して蒸発燃料をパージするこ
とにより前記タンク内圧センサの検出するタンク内圧が
目標タンク内圧に達して後に、前記パージバルブを閉鎖
し且つ前記大気開放バルブを閉鎖した状態で設定時間が
経過してもタンク内圧が目標タンク内圧以下の場合に
は、前記エバポ通路及びパージ通路のいずれもが正常と
診断するよう制御する制御手段を設け、前記制御手段
は、前記大気開放バルブを閉鎖し且つパージバルブをデ
ューティ値により緩やかに開放して蒸発燃料をパージし
ている際に、空燃比制御における燃料フィードバック補
正量が補正限界値に達した場合には、前記パージバルブ
のデューティ値を一定値に保持するよう制御するととも
に、前記燃料フィードバック補正量が補正限界値から非
限界側に所定値だけ戻った場合には、前記パージバルブ
をデューティ値により再び緩やかに開放するよう制御す
ることを特徴とする。
【0023】さらに、この発明は、内燃機関の燃料タン
クに連通するエバポ通路とこのエバポ通路により前記燃
料タンクの蒸発燃料を導入するキャニスタとこのキャニ
スタの蒸発燃料を前記内燃機関の吸気通路にパージする
パージ通路と前記キャニスタを大気に連通する大気通路
と前記燃料タンクのタンク内圧を検出するタンク内圧セ
ンサとデューティ値により駆動されてパージ流量を調整
するパージバルブと前記キャニスタを大気に対して開放
・閉鎖する大気開放バルブとを有するエバポパージシス
テムを設け、前記内燃機関の始動後のパージ量積算値が
異常診断開始パージ量積算判定値以上になった際に前記
パージバルブを閉鎖し且つ大気開放バルブを開放した状
態でタンク内圧が大気圧に対してタンク内圧最大値及び
タンク内圧最小値の間の値になることにより前記タンク
内圧センサ及び大気開放バルブのいずれもが正常である
と診断してから、前記大気開放バルブを閉鎖し且つ前記
パージバルブを緩やかに開放して蒸発燃料をパージする
ことにより前記タンク内圧センサの検出するタンク内圧
が目標タンク内圧に達して後に、前記パージバルブを閉
鎖し且つ前記大気開放バルブを閉鎖した状態で設定時間
が経過してもタンク内圧が目標タンク内圧以下の場合に
は、前記エバポ通路及びパージ通路のいずれもが正常と
診断するよう制御する制御手段を設け、前記制御手段
は、前記パージバルブを閉鎖し且つ大気開放バルブを閉
鎖した状態においてタンク内圧と目標タンク内圧との比
較判定を実施する前記設定時間を大気圧補正係数及び燃
料レベル補正係数により補正するよう制御することを特
徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】この発明のエバポパージシステム
の異常診断装置は、制御手段によって、内燃機関の始動
後のパージ量積算値が異常診断開始パージ量積算判定値
以上になった際に、パージバルブを閉鎖し且つ大気開放
バルブを開放した状態でタンク内圧が大気圧に対してタ
ンク内圧最大値及びタンク内圧最小値の間の値にならな
い場合には、タンク内圧センサ及び大気開放バルブの少
なくとも一方が異常であると診断するよう制御すること
により、高度が平地から高地になってパージ流量が少な
くなった場合にも異常と誤診断することを防止できる。
【0025】この場合に、異常診断装置は、制御手段に
よって、異常診断開始パージ量積算判定値を大気圧補正
係数及び燃料レベル補正係数により補正するよう制御す
ることにより、高度変化による異常と誤診断することを
さらに確実に防止できる。
【0026】また、この発明のエバポパージシステムの
異常診断装置は、制御手段によって、前記タンク内圧セ
ンサ及び大気開放バルブのいずれもが正常であると診断
してから、大気開放バルブを閉鎖し且つパージバルブを
緩やかに開放して蒸発燃料をパージすることによりタン
ク内圧が目標タンク内圧に達した後に、前記パージバル
ブを閉鎖し且つ大気開放バルブを閉鎖した状態で設定時
間が経過してもタンク内圧が目標タンク内圧以下の場合
には、エバポ通路及びパージ通路のいずれもが正常と診
断するよう制御することにより、高度が平地から高地に
なってパージ流量が少なくなった場合の異常と誤診断す
ることを防止しながら、パージバルブの急速な開放によ
る空燃比のリッチ化を防止することができる。
【0027】このとき、異常診断装置は、前記制御手段
によって、大気開放バルブを閉鎖し且つパージバルブを
デューティ値により緩やかに開放して蒸発燃料をパージ
している際に、空燃比制御における燃料フィードバック
補正量が補正限界値に達した場合には、パージバルブの
デューティ値を一定値に保持するよう制御するととも
に、燃料フィードバック補正量が補正限界値から非限界
側に所定値だけ戻った場合には、パージバルブをデュー
ティ値により再び緩やかに開放するよう制御することに
より、空燃比の急変を防止することができる。
【0028】さらに、異常診断装置は、前記制御手段に
よって、パージバルブを閉鎖し且つ大気開放バルブを閉
鎖した状態においてタンク内圧と目標タンク内圧との比
較判定を実施する設定時間を大気圧補正係数及び燃料レ
ベル補正係数により補正するよう制御することにより、
高度や気温による蒸発燃料の発生状況の変化を考慮して
判定を実施することができる。
【0029】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図10は、この発明の実施例を示すもの
である。図10において、2は車両(図示せず)に搭載
される内燃機関、4はシリンダブロック、6はシリンダ
ヘッド、8はオイルパン、10はクランク軸である。
【0030】内燃機関2には、吸気系としてエアクリー
ナ12と吸気管14とスロットルボディ16とサージタ
ンク18と吸気マニホルド20とを設け、吸気通路22
を設けている。スロットルボディ16には、スロットル
弁24を設けている。また、内燃機関2には、排気系と
して排気マニホルド26と排気管28と触媒コンバータ
30と後部排気管32とを設け、排気通路34を設けて
いる。
【0031】この内燃機関2には、燃料供給手段として
燃料噴射弁36を設けている。燃料噴射弁36は、燃料
タンク38から供給される燃料を噴射供給する。前記燃
料タンク38には、燃料レベルを検出するレベルゲージ
40を設けている。
【0032】前記内燃機関2には、吸気流量を検出する
エアフローメータ42を設け、冷却水温度を検出する水
温センサ44を設け、クランク軸10の回転角を検出す
るクランク角センサ46を設け、吸気温度を検出する吸
気温センサ48を設け、スロットル弁24の開度を検出
するスロットル開度センサ50を設け、吸気圧力を検出
する吸気圧力センサ52を設け、大気圧センサ54を設
けている。
【0033】この内燃機関2には、エバポパージシステ
ム56を設けている。エバポパージシステム56は、燃
料タンク38に連通するエバポ通路58を設け、このエ
バポ通路58により蒸発燃料を導入して吸着保持すると
ともに吸着保持した蒸発燃料を離脱放出するキャニスタ
60を設けている。キャニスタ60には、蒸発燃料を吸
気通路22にパージするパージ通路62を設け、大気に
連通する大気通路64を設けている。
【0034】前記エバポ通路58には、タンク内圧を検
出するタンク内圧センサ66と燃料の気液を分離するセ
パレータ68と燃料タンク38側の圧力を調整する圧力
制御弁70とを設けている。圧力制御弁70は、圧力通
路72によりサージタンク18に連通している。圧力通
路72には、負圧制御弁74を設けている。
【0035】前記パージ通路62には、デューティ値に
より駆動されてパージ流量を調整するパージバルブ76
を設けている。前記大気通路64には、キャニスタ60
を大気に対して開放・閉鎖する大気開放バルブ78を設
けている。
【0036】この内燃機関2には、吸気系に排気の一部
を還流させる排気還流制御装置80を設けている。排気
還流制御装置80は、EGR量を調整するEGRバルブ
82を備えている。EGRバルブ82は、排気系と吸気
系とを連通する図示しないEGR通路に設けられてい
る。
【0037】前記排気還流制御装置80は、背圧制御バ
ルブ84とEGR制御バルブ86とEGR判定バルブ8
8と備えている。排気還流制御装置80は、後述の制御
手段98によって、これらバルブ84・86・88を制
御してEGRバルブ82に作用する圧力を制御し、EG
Rバルブ82を動作制御してEGR量を調整する。
【0038】前記内燃機関2には、空燃比制御装置90
を設けている。空燃比制御装置90は、排気通路34に
排気センサとしてO2 センサを設けている。この実施例
例においては、排気マニホルド26にフロントO2 セン
サ92を設け、後部排気管32にリアO2 センサ94を
設けている。
【0039】空燃比制御装置90は、後述の制御手段9
8によって、O2 センサ92の出力信号から算出される
フィードバック制御量を燃料フィードバック補正量によ
り補正して空燃比が目標値になるよう燃料噴射弁36を
動作させて空燃比制御するとともに、燃料フィードバッ
ク補正量を学習するよう学習制御する。
【0040】前記内燃機関2には、エバポパージシステ
ム56の異常診断装置96を設けている。異常診断装置
96には、制御手段98を設けている。制御手段98に
は、前記燃料噴射弁36と、レベルゲージ40と、エア
フローメータ42と、水温センサ44と、クランク角セ
ンサ46と、吸気温センサ48と、スロットル開度セン
サ50と、吸気圧力センサ52と、大気圧センサ54
と、タンク内圧センサ66と、負圧制御バルブ74と、
パージバルブ76と、大気開放バルブ78と、EGR制
御バルブ86と、EGR判定バルブ88と、フロントO
2 センサ92と、リアO2 センサ94と、を接続してい
る。
【0041】異常診断装置96は、制御手段98によっ
て、内燃機関2の始動後のエバポパージシステム56に
よるパージ量積算値が異常診断開始パージ量積算判定値
以上になった際に、パージバルブ76を閉鎖し且つ大気
開放バルブ78を開放した状態でタンク内圧センサ66
の検出するタンク内圧が大気圧に対してタンク内圧最大
値及びタンク内圧最小値の間の値にならない場合には、
タンク内圧センサ66及び大気開放バルブ78の少なく
とも一方が異常であると診断するよう制御する。
【0042】このとき、異常診断装置96は、制御手段
98によって、異常診断開始パージ量積算判定値を大気
圧補正係数及び燃料レベル補正係数により補正するよう
制御する。
【0043】また、異常診断装置96は、制御手段98
によって、タンク内圧センサ66及び大気開放バルブ7
8のいずれもが正常であると診断してから、大気開放バ
ルブ78を閉鎖し且つパージバルブ76を緩やかに開放
して蒸発燃料をパージすることによりタンク内圧が目標
タンク内圧に達した後に、パージバルブ76を閉鎖し且
つ大気開放バルブ78を閉鎖した状態で設定時間が経過
してもタンク内圧が目標タンク内圧以下の場合には、エ
バポ通路58及びパージ通路62のいずれもが正常と診
断するよう制御する。
【0044】このとき、異常診断装置96は、制御手段
98によって、大気開放バルブ78を閉鎖し且つパージ
バルブ76をデューティ値により緩やかに開放して蒸発
燃料をパージしている際に、空燃比制御における燃料フ
ィードバック補正量が補正限界値に達した場合には、パ
ージバルブ76のデューティ値を一定値に保持するよう
制御するとともに、燃料フィードバック補正量が補正限
界値から基準値側に所定値だけ戻った場合には、パージ
バルブ76をデューティ値により再び緩やかに開放する
よう制御する。
【0045】また、異常診断装置96は、制御手段98
によって、異常診断の実施中に内燃機関2のスロットル
開度変化量と機関負荷変化量とこの内燃機関2を搭載す
る車両の姿勢変化量との少なくとも一つを監視し、この
変化量が診断中止変化量判定値以上になった場合には異
常診断を中止するよう制御し、さらに、異常診断の実施
中に空燃比制御において追加される異常診断時燃料フィ
ードバック補正量を監視し、この異常診断時燃料フィー
ドバック補正量が診断中止補正量判定値以上になった場
合には異常診断を中止するよう制御する。
【0046】さらに、異常診断装置96は、制御手段9
8によって、パージバルブ76を閉鎖し且つ大気開放バ
ルブ78を閉鎖した状態においてタンク内圧と目標タン
ク内圧との比較判定を実施する設定時間を大気圧補正係
数及び燃料レベル補正係数により補正するよう制御す
る。
【0047】次に、異常診断装置96の作用を説明す
る。
【0048】エバポパージシステム56の異常診断装置
96は、キャニスタ60、タンク内圧センサ66、パー
ジバルブ76、大気開放バルブ78等の構成部品の故障
や、エバポ通路58、パージ通路62、大気通路64等
のはずれ、破れ等による蒸発燃料の漏れ(リーク)を検
出して異常と診断し、ユーザに通知するものである。
【0049】内燃機関2は、燃料タンク38内やキャニ
スタ60内の蒸発燃料が多い状況において、異常診断装
置96による異常診断中にパージバルブ76を開放する
と、空燃比がリッチ化してドライバビリティの不良や排
気有害成分値の悪化を招く問題がある。
【0050】このため、この異常診断装置96は、内燃
機関2の始動後にエバポパージシステム56による一定
時間のパージを行われてから異常診断を実施する。エバ
ポパージシステム56によるパージは、大気開放バルブ
78を開放し、パージバルブ76をデューティ値Pdu
tyにより駆動してパージ流量を調整することにより行
われる。
【0051】異常診断装置96は、図1に示す如く、内
燃機関2を始動して制御がスタートすると(ステップ1
00)、内燃機関2の始動から現在までにパージされた
蒸発燃料のパージ量積算値CPTOTALを演算し(ス
テップ102)、パージ量積算値CPTOTALが異常
診断開始パージ量積算判定値CCPA以上であるか否か
を判断する(ステップ104)。
【0052】異常診断開始パージ量積算判定値CCPA
は、高地や燃料タンク38の燃料レベルFLVLが小さ
い場合に蒸発燃料の発生が多く、ドライバビリティや排
気有害成分値への影響が大きいことから、図5・図6に
示す如く、異常診断開始パージ量積算判定値CPAを大
気圧補正係数CPa及び燃料レベル補正係数CFLによ
り補正して設定する〔CCPA=CPA×{1+(CP
a+CFL)}〕。
【0053】前記判断(ステップ104)においては、
この補正後の異常診断開始パージ量積算判定値CCPA
とパージ量積算値CPTOTALとを比較判断する。
【0054】前記判断(ステップ104)において、パ
ージ量積算値CPTOTALが異常診断開始パージ量積
算判定値CCPA未満でNOの場合は、前記(ステップ
102)にリターンする。
【0055】前記判断(ステップ104)において、パ
ージ量積算値CPTOTALが異常診断開始パージ量積
算判定値CCPA以上でYESの場合は、パージバルブ
76を閉鎖(ステップ106)してタンク内圧PTNK
を大気圧まで戻し、図3に示す如く、タンク内圧PTN
Kがタンク内圧判定域PTINI内にあるか否かを判断
する(ステップ108)。このとき、大気開放バルブ7
8は、開放している。
【0056】この判断(ステップ108)において、タ
ンク内圧PTNKがタンク内圧判定域PTINI外にあ
ってNOの場合は、タンク内圧PTNKが大気圧に対し
てタンク内圧最大値PTP及びタンク内圧最小値PTN
の間の値であるか否かを判断する(ステップ110)。
【0057】この判断(ステップ110)において、タ
ンク内圧PTNKがタンク内圧最大値PTP及びタンク
内圧最小値PTNの間にあってYESの場合は、前記
(ステップ102)にリターンする。
【0058】この判断(ステップ110)において、タ
ンク内圧PTNKがタンク内圧最大値PTP及びタンク
内圧最小値PTNの間になくNOの場合は、タンク内圧
センサ66及び大気開放バルブ78の少なくとも一方が
異常であると診断し(ステップ112)し、図2に示す
如く、ランプ(図示せず)の点灯等によりユーザに通知
し(ステップ148)、終了する(ステップ150)。
【0059】前記判断(ステップ108)において、タ
ンク内圧PTNKがタンク内圧判定域PTINI内にあ
ってYESの場合は、タンク内圧センサ66及び大気開
放バルブ78が正常であるので、大気開放バルブ78を
閉鎖し(ステップ114)、パージバルブ76をデュー
ティ値Pdutyにより駆動してゆっくりと開放し(ス
テップ116)、タンク内圧PTNKが目標タンク内圧
POTNKになるまで吸気負圧を作用させる。
【0060】このとき、パージバルブ76は、急速に開
放するとドライバビリティの不良や排気有害成分値の悪
化を招く問題があるので、図7に示す如く、デューティ
値Pdutyを緩やかに大きくなるよう変化させて、緩
やかに開放させる。
【0061】前記パージバルブ76の緩やかな開放(ス
テップ116)によるパージによって、図7に示す如
く、空燃比制御装置90の空燃比制御における燃料フィ
ードバック補正量FAFが補正限界値FAFLMT未満
であるか否かを判断する(ステップ118)。
【0062】この判断(ステップ118)において、図
7に破線で示す如く、燃料フィードバック補正量FAF
が補正限界値FAFLMT未満でなく補正限界値FAF
LMTに達して(FAF≧FAFLMT)NOの場合
は、燃料フィードバック補正量FAFが補正限界値FA
FLMTから基準値側に所定値HISだけ戻るまで、パ
ージバルブ76のデューティ値Pdutyを変化させず
に一定に保持する(ステップ120)。
【0063】前記パージバルブ76のデューティ値Pd
utyを一定に保持した状態で(ステップ120)、燃
料フィードバック補正量FAFが補正限界値FAFLM
Tから基準値側に所定値HISだけ戻った(FAF<F
AFLMT−HIS)か否かを判断する(ステップ12
2)。
【0064】この判断(ステップ122)において、燃
料フィードバック補正量FAFが補正限界値FAFLM
Tから基準値側に所定値HISだけ戻らずにNOの場合
は、前記(ステップ120)にリターンする。
【0065】この判断(ステップ122)において、燃
料フィードバック補正量FAFが補正限界値FAFLM
Tから基準値側に所定値HISだけ戻ってYESの場合
は、前記(ステップ116)にリターンしてパージバル
ブ76を再び緩やかに開放する。
【0066】前記判断(ステップ118)において、図
7に破線で示す如く、燃料フィードバック補正量FAF
が補正限界値FAFLMT未満になって(FAF<FA
FLMT)てYESの場合は、パージバルブ76のデュ
ーティ値Pdutyが目標デューティ値CPMOKと等
しくなったか否かを判断する(ステップ124)。
【0067】前記目標デューティ値CPMOKは、大気
圧補正係数CPa及び燃料レベル補正係数CFLにより
補正して設定する〔CPMOK=PMOK×{1+(C
Pa+CFL)}〕。
【0068】この判断(ステップ124)において、デ
ューティ値Pdutyが目標デューティ値CPMOKと
等しくならずにNOの場合は、前記(ステップ116)
にリターンしてパージバルブ76を緩やかに開放する。
【0069】この判断(ステップ124)において、デ
ューティ値Pdutyが目標デューティ値CPMOKと
等しくなってYESの場合は、異常診断を中止するか否
かを判断する(ステップ126)。
【0070】この判断(ステップ126)の目的は、図
7に示す如く、異常診断の実施中に内燃機関2の負荷変
動や車両の加減速等によって燃料タンク38の燃料が揺
れ、燃料レベル変化DFLVLが燃料レベル変化判定値
DFLMX以上に変化すると燃料蒸気が多く発生しやす
くなり、タンク内圧PTNKが目標タンク内圧POTN
Kにならずに異常と誤診断する状況を回避することにあ
る。
【0071】この判断(ステップ126)においては、
燃料タンク38の揺れを、スロットル弁24のスロット
ル開度変化量と内燃機関2の機関負荷変化量とこの内燃
機関2を搭載する車両(図示せず)の姿勢変化量との少
なくとも一つの変化量DCHNで捉え、この変化量DC
HNが診断中止変化量判定値DCHNMX未満であるか
否かを判断する。なお、この異常診断の中止の判断(1
26)は、異常診断の実施中の全ての期間を通して実施
する。
【0072】この判断(ステップ126)において、変
化量DCHNが診断中止変化量判定値DCHNMX以上
でNOの場合は、異常診断を中止して前記(ステップ1
02)にリターンする。
【0073】この判断(ステップ126)において、変
化量DCHNが診断中止変化量判定値DCHNMX未満
でYESの場合は、異常診断を中止するか否かの別の判
断をする(ステップ128)。
【0074】この判断(128)の目的は、図3の設定
時間t2で示される期間において、燃料フィードバック
補正量FAFの変化が大きいときは燃料蒸気の発生が多
いときなので、タンク内圧PTNKが目標タンク内圧P
OTNKにならずに異常と誤診断する状況を回避するこ
とにある。
【0075】この判断(128)においては、異常診断
の実施中の空燃比制御において燃料フィードバック補正
量FAFに追加される異常診断時燃料フィードバック補
正量PLERNが、診断中止補正量判定値PLLMT未
満であるか否かを判断する。
【0076】この判断(128)において、異常診断時
燃料フィードバック補正量PLERNが診断中止補正量
判定値PLLMT以上でNOの場合は、異常診断を中止
して前記(ステップ102)にリターンする。
【0077】この判断(128)において、異常診断時
燃料フィードバック補正量PLERNが診断中止補正量
判定値PLLMT未満でYESの場合は、図3に示す如
く、タンク内圧PTNKが目標タンク内圧POTKにな
るまでパージを継続し、設定時間t3内にタンク内圧P
TNKが目標タンク内圧POTNKにならない場合は異
常と診断する処理をし(ステップ130)、異常である
か否かを判断する(ステップ132)。
【0078】この判断(ステップ132)において、異
常であると判断されてYESの場合は、図2に示す如
く、ランプ(図示せず)の点灯等によりユーザに通知し
(ステップ148)、終了する(ステップ150)。
【0079】この判断(ステップ132)において、異
常でない判断されてNOの場合は、タンク内圧PTNK
が目標タンク内圧POTNK以下になったか否かを判断
する(ステップ134)。
【0080】この判断(ステップ134)において、タ
ンク内圧PTNKが目標タンク内圧POTNKに達して
いずにNOの場合は、前記(ステップ126)にリター
ンする。
【0081】この判断(ステップ134)において、タ
ンク内圧PTNKが目標タンク内圧PONTK以下にな
ってYESの場合は、パージバルブ76を閉鎖する(ス
テップ136)。このとき、大気開放バルブ78は、前
記(ステップ114)の処理により閉鎖されている。
【0082】このパージバルブ76の閉鎖(ステップ1
36)から計時を開始して、図3に示す如く、設定時間
t2が経過した時点におけるタンク内圧PTNKが目標
タンク内圧POTNK未満であるか否かを判断する(ス
テップ138)。
【0083】なお、パージバルブ76を閉鎖し且つ大気
開放バルブ78を閉鎖した状態においてタンク内圧PY
NKと目標タンク内圧POTNKとの比較判定を実施す
る前記設定時間t2は、大気圧及び燃料レベルによって
蒸発燃料の発生状況が異なる場合を考慮して、大気圧補
正係数CPa及び燃料レベル補正係数CFLにより補正
して設定する〔t2=t2’×{1−(CPa+CF
L)}〕。
【0084】前記判断(ステップ138)において、前
記補正した設定時間t2が経過した時点におけるタンク
内圧PTNKが目標タンク内圧POTK未満でYESの
場合は、エバポ通路58及び迂路パージ62のいずれも
が正常と診断し(ステップ140)、終了する(ステッ
プ142)。
【0085】前記判断(ステップ138)において、設
定時間t2が経過した時点におけるタンク内圧PTNK
が目標タンク内圧POTNK未満でなくNOの場合は、
図2に示す如く、タンク内圧PTNKが再び目標タンク
内圧POTNKと等しくなって時点から設定時間t1内
におけるタンク内圧変化DPTNKを計測し(ステップ
144)し、タンク内圧変化DPTNKがタンク内圧変
化異常判定値CPLEAK以上であるか否かを判断する
(ステップ146)。
【0086】この判断(ステップ146)において、タ
ンク内圧変化DPTNKがタンク内圧変化異常判定値C
PLEAK未満でNOの場合は、エバポ通路58及び迂
路パージ62のいずれもが正常と診断し(ステップ14
0)、終了する(ステップ142)。
【0087】この判断(ステップ146)において、タ
ンク内圧変化DPTNKがタンク内圧変化異常判定値C
PEAK以上でYESの場合は、エバポ通路58及び迂
路パージ62の少なくとも一方が異常と診断し、ランプ
(図示せず)の点灯等によりユーザに通知し(ステップ
148)、終了する(ステップ150)。
【0088】なお、タンク内圧変化DPTNKは、漏れ
があれば大きいが、燃料レベルや大気圧によって蒸発燃
料の発生状況が異なるため、大気圧補正係数CPa及び
燃料レベル補正係数CFLと異常診断時燃料フィードバ
ック補正量PLERNと異常診断時補正係数αとにより
補正して、タンク内圧変化異常判定値CPEAKを設定
する〔CPLEAK=PLEAK×{1+(CPa+C
FL)}×PLERN×α〕。
【0089】このように、このエバポパージシステム5
6の異常診断装置96は、制御手段98によって、始動
後のパージ量積算値CPTOTALが異常診断開始パー
ジ量積算判定値CCPA以上になった際に、パージバル
ブ76を閉鎖し且つ大気開放バルブ78を開放した状態
でタンク内圧PTNKが大気圧に対してタンク内圧最大
値PTP及びタンク内圧最小値PTNの間の値にならな
い場合には、タンク内圧センサ66及び大気開放バルブ
78の少なくとも一方が異常であると診断するよう制御
することにより、高度が平地から高地になってパージ流
量が少なくなった場合にも異常と誤診断することを防止
できる。
【0090】この場合に、異常診断開始パージ量積算判
定値CCPAを大気圧補正係数CPa及び燃料レベル補
正係数CFLにより補正するよう制御することにより、
高度変化による異常と誤診断することをさらに確実に防
止できる。
【0091】また、このエバポパージシステム56の異
常診断装置96は、制御手段98によって、タンク内圧
センサ66及び大気開放バルブ78のいずれもが正常で
あると診断してから、大気開放バルブ78を閉鎖し且つ
パージバルブ66を緩やかに開放して蒸発燃料をパージ
することによりタンク内圧PTNKが目標タンク内圧P
OTNKに達した後に、パージバルブ76を閉鎖し且つ
大気開放バルブ78を閉鎖した状態で設定時間t2が経
過してもタンク内圧PTNKが目標タンク内圧POTN
K以下の場合には、エバポ通路58及びパージ通路62
のいずれもが正常と診断するよう制御することにより、
高度が平地から高地になってパージ流量が少なくなった
場合の異常と誤診断することを防止しながら、パージバ
ルブ76の急速な開放による空燃比のリッチ化を防止す
ることができる。
【0092】このとき、制御手段98は、大気開放バル
ブ78を閉鎖し且つパージバルブ76をデューティ値に
より緩やかに開放して蒸発燃料をパージしている際に、
空燃比制御における燃料フィードバック補正量FAFが
補正限界値FAFLMTに達した場合には、パージバル
ブ76のデューティ値を一定値に保持するよう制御する
とともに、燃料フィードバック補正量FAFが補正限界
値FAFLMTから非限界側に所定値HISだけ戻った
場合には、パージバルブ76をデューティ値により再び
緩やかに開放するよう制御することにより、空燃比の急
変を防止することができる。
【0093】また、前記制御手段98は、異常診断の実
施中に内燃機関2のスロットル開度変化量と機関負荷変
化量とこの内燃機関を搭載する車両の姿勢変化量との少
なくとも一つを監視し、この変化量DCHNが診断中止
変化量判定値DCHNMX以上になった場合には異常診
断を中止するよう制御し、さらに、異常診断の実施中に
空燃比制御において追加される異常診断時燃料フィード
バック補正量PLERNを監視し、この異常診断時燃料
フィードバック補正量PLERNが診断中止補正量判定
値PLLMT以上になった場合には異常診断を中止する
よう制御することにより、燃料の揺れ等により異常と誤
診断する状況を回避することができる。
【0094】さらに、前記制御手段98は、パージバル
ブ76を閉鎖し且つ大気開放バルブ78を閉鎖した状態
においてタンク内圧PTNKと目標タンク内圧POTN
Kとの比較判定を実施する設定時間t2を、大気圧補正
係数CPa及び燃料レベル補正係数CFLにより補正す
るよう制御することにより、高度や気温による蒸発燃料
の発生状況の変化を考慮して判定を実施することができ
る。
【0095】このため、このエバポパージシステム56
の異常診断装置96は、異常診断の際に高度や燃料レベ
ル・燃料の揺れにより発生する蒸発燃料の影響によって
異常と誤診断すること防止し得て、蒸発燃料をパージし
ている際の高度や燃料レベルにより発生する蒸発燃料の
影響によって空燃比が目標値から変化することを防止す
ることができる。
【0096】また、このエバポパージシステム56の異
常診断装置96を備えた内燃機関2には、空燃比制御装
置90を設けている。
【0097】空燃比制御装置90は、異常診断装置96
による異常診断が実施されていない通常運転中には、O
2 センサ92の出力信号から算出されるフィードバック
制御量を燃料フィードバック補正量FAFにより補正し
て空燃比が目標値になるよう空燃比制御するとともに、
燃料フィードバック補正量FAFを学習して最適化する
よう学習制御している。
【0098】異常診断装置96による異常診断の実施に
より大気開放バルブ78が閉鎖され且つパージバルブ7
6が開放されている状態においては、キャニスタ60及
び燃料タンク38の蒸発燃料が直接内燃機関2に供給さ
れることにより空燃比が通常よりもリッチになり、ドラ
イバビリティの不良や排気有害成分値の悪化を招くこと
になる。
【0099】したがって、空燃比制御装置90は、異常
診断装置96による異常診断中に通常の燃料フィードバ
ック補正量FAFによる空燃比制御及び燃料フィードバ
ック補正量FAFの学習制御を行うと、通常と異なる状
況の燃料フィードバック補正量FAFを学習して記憶す
る問題がある。
【0100】そこで、空燃比制御装置90は、制御手段
98によって、異常診断装置96による異常診断の非実
施中には内燃機関2の排気通路34に設けたO2 センサ
92の出力信号から算出されるフィードバック制御量を
燃料フィードバック補正量FAFにより補正して空燃比
が目標値になるよう空燃比制御するとともに燃料フィー
ドバック補正量FAFを学習するよう学習制御し、異常
診断装置96による異常診断の実施中には燃料フィード
バック補正量FAFの学習制御を中止するよう制御する
とともに燃料フィードバック補正量FAFに異常診断時
燃料フィードバック補正量PLERNを追加して空燃比
が目標値になるよう空燃比制御する。
【0101】また、異常診断装置96による異常診断中
にパージバルブ76が開放されている場合には、パージ
によって燃料フィードバック補正量FAFがずれる。
【0102】そこで、空燃比制御装置90は、制御手段
98によって、異常診断装置96による異常診断の実施
中にパージバルブ76が開放された場合には、燃料フィ
ードバック補正量FAFの比例補正分P及び積分補正分
Iが大になるよう補正制御する。
【0103】次に、空燃比制御装置90の作用を説明す
る。
【0104】空燃比制御装置90は、図9に示す如く、
内燃機関2を始動して制御がスタートすると(20
0)、異常診断装置96によるエバポパージシステム5
6の異常診断が開始されているかを監視し(ステップ2
02)、異常診断が開始されたか否かを判断する(ステ
ップ204)。
【0105】この判断(ステップ204)において、異
常診断が開始されていずにNOの場合は、前記(ステッ
プ202)にリターンする。この判断(ステップ20
4)において、異常診断が開始されていてYESの場合
は、パージバルブ76が開放されているか否かを判断す
る(ステップ206)。
【0106】この判断(ステップ206)において、パ
ージバルブ76が開放されていずにNOの場合は、前記
(ステップ202)にリターンする。この判断(ステッ
プ206)において、パージバルブ76が開放されてい
てYESの場合は、図8に示す如く、燃料フィードバッ
ク補正量FAFの比例補正分P及び積分補正分Iが大き
くなるよう補正係数により補正する(ステップ20
8)。
【0107】次に、燃料フィードバック補正量FAFの
学習制御を中止し、燃料フィードバック補正量FAFに
異常診断時燃料フィードバック補正量PLEANを追加
して空燃比が目標値になるよう空燃比制御する(ステッ
プ210)。この異常診断時燃料フィードバック補正量
PLEANは、パージバルブ76が閉鎖された場合に
「0」にし(ステップ212)、終了する(ステップ2
14)。
【0108】このように、空燃比制御装置90は、制御
手段98によって、異常診断装置96による異常診断の
非実施中の通常運転中には、O2 センサ92の出力信号
から算出されるフィードバック制御量を燃料フィードバ
ック補正量FAFにより補正して空燃比が目標値になる
よう空燃比制御するとともに、燃料フィードバック補正
量FAFを学習するよう学習制御する。
【0109】また、空燃比制御装置90は、制御手段9
8によって、異常診断装置96による異常診断の実施中
には、燃料フィードバック補正量FAFの学習制御を中
止するよう制御するとともに、燃料フィードバック補正
量FAFに異常診断時燃料フィードバック補正量PLE
RNを追加して空燃比が目標値になるよう空燃比制御す
る。
【0110】これにより、この空燃比制御装置90は、
異常診断装置96によってエバポパージシステム56の
異常診断を実施している際の、通常と異なる状況の燃料
フィードバック補正量FAFが学習されることを防止で
きる。
【0111】この場合に、異常診断装置96による異常
診断の実施中にパージバルブ76が開放された場合に
は、燃料フィードバック補正量FAFの比例補正分P及
び積分補正分Iが大になるよう補正制御することによ
り、フィードバック制御の追いかけによる空燃比の変動
を小さくすることができる。
【0112】このため、この内燃機関2の空燃比制御装
置90は、エバポパージシステム56のパージバルブ7
6を開放した際に空燃比が目標値から変化することを防
止し得て、エバポパージシステム56による蒸発燃料の
パージ時のドライバビリティの不良や排気有害成分値の
悪化を防止し得る。
【0113】
【発明の効果】このように、この発明のエバポパージシ
ステムの異常診断装置は、高度が平地から高地になって
パージ流量が少なくなった場合にも異常と誤診断するこ
とを防止できる。
【0114】また、この発明のエバポパージシステムの
異常診断装置は、高度が平地から高地になってパージ流
量が少なくなった場合の異常と誤診断することを防止し
ながら、パージバルブの急速な開放による空燃比のリッ
チ化を防止することができ、空燃比の急変を防止するこ
とができ、燃料の揺れ等により異常と誤診断する状況を
回避することができ、高度や気温による蒸発燃料の発生
状況の変化を考慮して判定を実施することができる。
【0115】このため、この発明のエバポパージシステ
ムの異常診断装置は、エバポパージシステムの異常診断
の際に高度や燃料レベル・燃料の揺れにより発生する蒸
発燃料の影響によって異常と誤診断すること防止し得
て、エバポパージシステムにより蒸発燃料をパージして
いる際の高度や燃料レベルにより発生する蒸発燃料の影
響によって空燃比が目標値から変化することを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す異常診断装置による制
御のフローチャートである。
【図2】図1に継続する異常診断装置による制御のフロ
ーチャートである。
【図3】異常診断を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】大気圧に対するパージ流量の変化を示す図であ
る。
【図5】大気圧による補正係数を示す図である。
【図6】燃料レベルによる補正係数を示す図である。
【図7】異常診断の中止を説明するタイミングチャート
である。
【図8】燃料フィードバック補正量の補正係数を示す図
である。
【図9】空燃比制御装置による空燃比制御のフローチャ
ートである。
【図10】異常診断装置及び空燃比制御装置のシステム
構成図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 22 吸気通路 24 スロットル弁 34 排気通路 36 燃料噴射弁 38 燃料タンク 40 レベルゲージ 54 大気圧センサ 56 エバポパージシステム 58 エバポ通路 60 キャニスタ 62 パージ通路 64 大気通路 66 タンク内圧センサ 76 パージバルブ 78 大気開放バルブ 80 排気還流制御装置 90 空燃比制御装置 92 フロントO2 センサ 94 リアO2 センサ 96 異常診断装置 98 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−83128(JP,A) 特開 平9−32658(JP,A) 特開 平7−305661(JP,A) 特開 平8−151964(JP,A) 特開 平9−68112(JP,A) 特開 平6−66211(JP,A) 特開 平5−202815(JP,A) 特開 昭62−139941(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 F02B 77/08 F02D 41/14 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料タンクに連通するエバポ
    通路とこのエバポ通路により前記燃料タンクの蒸発燃料
    を導入するキャニスタとこのキャニスタの蒸発燃料を前
    記内燃機関の吸気通路にパージするパージ通路と前記キ
    ャニスタを大気に連通する大気通路と前記燃料タンクの
    タンク内圧を検出するタンク内圧センサとデューティ値
    により駆動されてパージ流量を調整するパージバルブと
    前記キャニスタを大気に対して開放・閉鎖する大気開放
    バルブとを有するエバポパージシステムを設け、前記内
    燃機関の始動後の前記エバポパージシステムによるパー
    ジ量積算値が異常診断開始パージ量積算判定値以上にな
    った際に、前記パージバルブを閉鎖し且つ前記大気開放
    バルブを開放した状態で前記タンク内圧センサの検出す
    るタンク内圧が大気圧に対してタンク内圧最大値及びタ
    ンク内圧最小値の間の値にならない場合には、前記タン
    ク内圧センサ及び大気開放バルブの少なくとも一方が異
    常であると診断するよう制御する制御手段を設け、前記
    制御手段は、異常診断開始パージ量積算判定値を大気圧
    補正係数及び燃料レベル補正係数により補正するよう制
    御することを特徴とするエバポパージシステムの異常診
    断装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の燃料タンクに連通するエバポ
    通路とこのエバポ通路により前記燃料タンクの蒸発燃料
    を導入するキャニスタとこのキャニスタの蒸発燃料を前
    記内燃機関の吸気通路にパージするパージ通路と前記キ
    ャニスタを大気に連通する大気通路と前記燃料タンクの
    タンク内圧を検出するタンク内圧センサとデューティ値
    により駆動されてパージ流量を調整するパージバルブと
    前記キャニスタを大気に対して開放・閉鎖する大気開放
    バルブとを有するエバポパージシステムを設け、前記内
    燃機関の始動後のパージ量積算値が異常診断開始パージ
    量積算判定値以上になった際に前記パージバルブを閉鎖
    し且つ大気開放バルブを開放した状態でタンク内圧が大
    気圧に対してタンク内圧最大値及びタンク内圧最小値の
    間の値になることにより前記タンク内圧センサ及び大気
    開放バルブのいずれもが正常であると診断してから、前
    記大気開放バルブを閉鎖し且つパージバルブを緩やかに
    開放して蒸発燃料をパージすることにより前記タンク内
    圧センサの検出するタンク内圧が目標タンク内圧に達し
    た後に、前記パージバルブを閉鎖し且つ大気開放バルブ
    を閉鎖した状態で設定時間が経過してもタンク内圧が目
    標タンク内圧以下の場合には、前記エバポ通路及びパー
    ジ通路のいずれもが正常と診断するよう制御する制御手
    段を設け、前記制御手段は、前記大気開放バルブを閉鎖
    し且つパージバルブをデューティ値により緩やかに開放
    して蒸発燃料をパージしている際に空燃比制御における
    燃料フィードバック補正量が補正限界値に達した場合に
    は前記パージバルブのデューティ値を一定値に保持する
    よう制御するとともに、前記燃料フィードバック補正量
    が補正限界値から非限界側に所定値だけ戻った場合には
    前記パージバルブをデューティ値により再び緩やかに開
    放するよう制御することを特徴とするエバポパージシス
    テムの異常診断装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の燃料タンクに連通するエバポ
    通路とこのエバポ通路により前記燃料タンクの蒸発燃料
    を導入するキャニスタとこのキャニスタの蒸発燃料を前
    記内燃機関の吸気通路にパージするパージ通路と前記キ
    ャニスタを大気に連通する大気通路と前記燃料タンクの
    タンク内圧を検出するタンク内圧センサとデューティ値
    により駆動されてパージ流量を調整するパージバルブと
    前記キャニスタを大気に対して開放・閉鎖する大気開放
    バルブとを有するエバポパージシステムを設け、前記内
    燃機関の始動後のパージ量積算値が異常診断開始パージ
    量積算判定値以上になった際に前記パージバルブを閉鎖
    し且つ大気開放バルブを開放した状態でタンク内圧が大
    気圧に対してタンク内圧最大値及びタンク内圧最小値の
    間の値になることにより前記タンク内圧センサ及び大気
    開放バルブのいずれもが正常であると診断してから、前
    記大気開放バルブを閉鎖し且つパージバルブを緩やかに
    開放して蒸発燃料をパージすることにより前記タンク内
    圧センサの検出するタンク内圧が目標タンク内圧に達し
    た後に、前記パージバルブを閉鎖し且つ大気開放バルブ
    を閉鎖した状態で設定時間が経過してもタンク内圧が目
    標タンク内圧以下の場合には、前記エバポ通路及びパー
    ジ通路のいずれもが正常と診断するよう制御する制御手
    段を設け、前記制御手段は、前記パージバルブを閉鎖し
    且つ大気開放バルブを閉鎖した状態においてタンク内圧
    と目標タンク内圧との比較判定を実施する前記設定時間
    を大気圧補正係数及び燃料レベル補正係数により補正す
    るよう制御することを特徴とするエバポパージシステム
    の異常診断装置。
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