JP2616625B2 - エバポパージシステムの故障診断装置 - Google Patents

エバポパージシステムの故障診断装置

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JP2616625B2
JP2616625B2 JP2395292A JP2395292A JP2616625B2 JP 2616625 B2 JP2616625 B2 JP 2616625B2 JP 2395292 A JP2395292 A JP 2395292A JP 2395292 A JP2395292 A JP 2395292A JP 2616625 B2 JP2616625 B2 JP 2616625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエバポパージシステムの
故障診断装置に係り、特に内燃機関の蒸発燃料(ベー
パ)をキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、吸着された燃
料を所定運転条件下で内燃機関の吸気系へ放出(パー
ジ)して燃焼させるエバポパージシステムの故障を診断
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内で蒸発した燃料(ベーパ)
が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密閉す
ると共に、ベーパを一旦キャニスタ内の吸着剤に吸着さ
せ、車両の走行中に吸着した燃料を吸気系に吸引させて
燃焼させるエバポパージシステムを備えた内燃機関にお
いては、何らかの原因でベーパ通路が破損したり、配管
がはずれたりした場合にはベーパが大気に放出されてし
まい、また吸気系へのパージ通路が閉塞した場合には、
キャニスタ内のベーパがオーバーフローし、キャニスタ
大気導入口より大気にベーパが漏れてしまう。従って、
このようなエバポパージシステムの故障発生の有無を診
断することが必要とされる。
【0003】そこで、本出願人は先に、キャニスタに蓄
えられた蒸発燃料を内燃機関の吸気系へパージするパー
ジ通路を開閉する第1の制御弁と、キャニスタの大気孔
を開閉する第2の制御弁とを有し、故障診断時には第2
の制御弁を閉弁した後、所定負圧になるのを待って第1
の制御弁を閉弁して所定時間密閉を保持し、そのときの
圧力の変化度合いによって故障発生の有無を診断するよ
うにしたエバポパージシステムの故障診断装置(特願平
3−138002号)や、単に第の制御弁を閉弁した
後、所定時間後に所定負圧になるか否かを検出して洩れ
の有無を判定するようにしたエバポパージシステムの故
障診断装置(特平2−27560号)を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前者の故障
診断装置では、洩れが大きいと燃料タンクの内圧が初期
設定負圧に到達する時間が長くかかり、洩れが非常に大
きいときには初期設定負圧に到達しないために、故障診
断自体ができなくなる。また、後者の故障診断装置では
パージ流量の変化や燃料の蒸発等の影響により小さな洩
れを検出しにくい。
【0005】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
所定時間内に所定負圧に達しないときに又は所定負圧に
達し、系を密閉した後の圧力変化が大の時に異常と判定
することにより、上記の課題を解決したエバポパージシ
ステムの故障診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。同図中、燃料タンク10からの蒸発燃料をベ
ーパ通路11を通してキャニスタ12内の吸着剤に吸着
させ、所定運転時にキャニスタ12内の吸着燃料をパー
ジ通路13を通して内燃機関の吸気通路14へパージす
るエバポパージシステムの故障診断装置において、本発
明は圧力検出手段15、負圧導入制御手段17、第1の
判定手段18、密閉保持手段19及び第2の判定手段2
0を具備するようにしたものである。
【0007】ここで、第1の制御弁15はパージ通路1
3を導通又は遮断する。第2の制御弁16はキャニスタ
12の大気孔を開閉する。また、第1の弁制御手段17
は第2の制御弁16を閉弁すると共に第1の制御弁15
を開弁して吸気通路14の圧力をパージ通路13から燃
料タンク10までの系内に第1の所定時間導入する。第
1の判定手段18は第1の所定時間における系内の圧力
低下方向に対する圧力の変化の度合いからエバポパージ
システムの故障の有無を判定する。第2の弁制御手段1
9は第1の判定手段18によりエバポパージシステムの
故障無しと判定されたときは、前記系内の圧力が所定値
となったかどうか監視し、系内の圧力が所定値となった
時に第1の制御弁15を第2の制御弁16と共に閉弁す
る。
【0008】第2の判定手段20は、第2の弁制御手段
19により第1及び第2の制御弁15及び16が共に閉
弁指令を受けた時点から第2の所定時間経過した時点
で、第2の所定時間における前記系内の圧力上昇方向に
対する圧力の変化の度合いを測定し、その測定結果から
エバポパージシステムの故障の有無を判定する。
【0009】
【作用】本発明では第1の弁制御手段17により第2の
制御弁16を閉弁し、かつ、第1の制御弁15を開弁し
て吸気通路14内の圧力をパージ通路13から燃料タン
ク10までの系内に第1の所定時間導入し、その第1の
所定時間の系内の圧力低下方向に対する圧力の変化の度
合いを測定する。洩れが無いか、又は極めて小さいとき
は上記の系内の圧力の変化の度合いは所定の閾値より大
であるのに対し、洩れが大きいときは上記の第1の所定
時間経過しても系内の圧力の変化の度合いは、上記の所
定の閾値より小である。
【0010】そこで、前記第1の判定手段18は上記系
内の圧力の変化の度合いが上記所定の閾値より小さいと
きはエバポパージシステムの故障と判定する。そして、
この第1の判定手段18によりエバポパージシステムの
故障ではないと判定されたときのみ、第2の弁制御手段
19及び第2の判定手段20により、系内に負圧が導入
されている密閉状態を第2の所定時間保持して、そのと
きの圧力上昇方向に対する圧力の変化の度合いからエバ
ポパージシステムの故障を判定する。
【0011】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。同図中、エアクリーナ22により大気中のほこ
り、塵埃等が除去された空気はエアフロメータ23によ
りその吸入空気量が測定された後、吸気管24内のスロ
ットルバルブ25により、その流量が制御され、更にサ
ージタンク26、インテークマニホルド27(前記吸気
管24と共に前記吸気通路14を構成)を通して内燃機
関の吸気弁の開の期間燃焼室(いずれも図示せず)内に
流入する。
【0012】スロットルバルブ25はアクセルペダル
(図示せず)に連動して開度が制御され、その開度はス
ロットルポジションセンサ28により検出される。ま
た、インテークマニホルド27内に一部が突出するよう
各気筒毎に燃料噴射弁29が配設されている。この燃料
噴射弁29はインテークマニホルド27を通る空気流中
に燃料タンク30内の燃料31を、マイクロコンピュー
タ21により指示された時間噴射する。
【0013】燃料タンク30は前記した燃料タンク10
に相当し、燃料31を収容しており、内部で発生した蒸
発燃料(ベーパ)を、ベーパ通路32(前記ベーパ通路
11に相当)を通してキャニスタ33(前記したキャニ
スタ12に相当)へ送出する。キャニスタ33は内部に
活性炭等の吸着剤が充填されており、また一部に大気孔
34が設けられている。
【0014】上記の大気孔34は大気通路35を介して
キャニスタ大気孔バキューム・スイッチング・バルブ
(VSV)36に連通されている。キャニスタ大気孔V
SV36はマイクロコンピュータ21の制御信号に基づ
き、大気導入孔36aと大気通路35との間を連通又は
遮断する制御弁である。また、キャニスタ33はパージ
通路37を介してパージ側VSV38に連通されてい
る。パージ側VSV38は一端が例えばサージタンク2
6に連通されているパージ通路39の他端と上記パージ
通路37の他端とを、マイクロコンピュータ21からの
制御信号に基づき導通又は遮断する制御弁である。
【0015】圧力センサ40はベーパ通路32の途中に
設けられ、ベーパ通路32の圧力を検出することで、燃
料タンク30の内圧を実質的に検出するために設けられ
ている。ウォーニングランプ41はマイクロコンピュー
タ21が異常を検出したとき、その異常を運転者に通知
するために設けられている。
【0016】かかる構成において、燃料タンク30内に
発生したベーパは、ベーパ通路32を介してキャニスタ
33内の活性炭に吸着されて大気への放出が防止され
る。通常はキャニスタ大気孔VSV36は開弁されてお
り、またエバポパージシステム作動時にはパージ側VS
V38も開弁されている。これにより、運転時にインテ
ークマニホルド27の負圧を利用して大気導入口36a
からキャニスタ大気孔VSV36、大気通路35及び大
気孔34を通して大気をキャニスタ33内に導入する。
【0017】すると、活性炭に吸着されている燃料が脱
離され、その燃料がパージ通路37、パージ側VSV3
8及びパージ通路39を夫々通してサージタンク26内
へ吸い込まれる。また、活性炭は上記の脱離により再生
され、次のベーパの吸着に備える。
【0018】マイクロコンピュータ21は前記した負圧
導入制御手段17、第1の判定手段18、密閉保持手段
19、及び第2の判定手段20をソフトウェア処理によ
り実現する制御装置で、図3に示す如き公知のハードウ
ェア構成を有している。同図中、図2と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図3におい
て、マイクロコンピュータ21は中央処理装置(CP
U)50、処理プログラムを格納したリード・オンリ・
メモリ(ROM)51、作業領域として使用されるラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)52、エンジン停止
後もデータを保持するバックアップRAM53、マルチ
プレクサ付き入力インタフェース回路54、A/Dコン
バータ56及び入出力インタフェース回路55などから
構成されており、それらはバス57を介して接続されて
いる。
【0019】入力インターフェース回路54はエアフロ
ーメータ23からの吸入空気量検出信号、スロットルポ
ジションセンサ28からの検出信号、圧力センサ40か
らの圧力検出信号などを順次切換えて時系列的に合成さ
れた直列信号とし、これを単一のA/Dコンバータ56
へ供給してアナログ・ディジタル変換させた後バス57
へ順次送出させる。
【0020】入出力インタフェース回路55はスロット
ルポジションセンサ28からの検出信号が入力され、そ
れをバス57を介してCPU50へ入力する一方、バス
57から入力された各信号を燃料噴射弁29、キャニス
タ大気孔VSV36、パージ側VSV38及びウォーニ
ングランプ41へ選択的に送出してそれらを制御する。
【0021】上記の構成のマイクロコンピュータ21の
CPU50はROM51内に格納されたプログラムに従
い、以下説明するフローチャートの処理を実行する。図
4は本発明の要部の一実施例の動作説明用フローチャー
トで、例えば65ms毎に割り込み起動される。同図に
おいて、まず実行フラグがセット(値が“1”)されて
いるか見る(ステップ101)。機関始動時のイニシャ
ルルーチンによって実行フラグはクリア(値は“0”)
されているため、最初はセットされていないので、次の
ステップ102へ進む。
【0022】ステップ102では、後述の洩れ判定中フ
ラグがセットされているか見る。この洩れ判定中フラグ
もイニシャルルーチンによってクリアされているため、
最初はセットされておらず、最初は次のステップ103
へ進む。ステップ103では負圧設定フラグが“1”か
否か判定される。負圧設定フラグはイニシャルルーチン
によってクリアされているので、最初は負圧設定フラグ
は“0”であり、よって次のステップ104へ進んでキ
ャニスタ大気孔VSV36を遮断(閉弁)状態にし、続
くステップ105でパージ側VSV38を開放(開弁)
状態にする。上記のキャニスタ大気孔VSV36の閉弁
が図5(B)に示す如く時刻t1 で行なわれ、上記のパ
ージ側VSV38の開弁が図5(A)に示す如く実質上
同一時刻t1 で行なわれたものとすると、機関燃焼室へ
の負圧が図2に示したパージ通路39、パージ側VSV
38、パージ通路37、キャニスタ33、ベーパ通路3
2を通して燃料タンク30に加わる。これにより、燃料
タンク30の内圧(タンク内圧)は、系に比較的大きな
洩れが無いときは図5(C)に実線で示す如く、時刻t
1 以降負方向へ急激に上昇する(圧力が低下する)。
【0023】続いて、タイマAが0秒であるか否か判定
される(ステップ106)。このタイマAも機関始動後
に実行されるイニシャルルーチンによって0秒にクリア
されているため、最初にこのステップ106が実行され
たときはステップ107へ進み、その時点の圧力センサ
40のセンサ値PS1を図3のRAM52に記憶し、更に
次のステップ108でタイマAの値を所定値加算してこ
のルーチンを一旦終了する。
【0024】以後タイマAがX秒(前記の第1の所定時
間に相当)に達するまでは、65ms毎にステップ10
1〜106,109,108が繰り返し実行され、タイ
マAがX秒に達したとステップ109で判定された時点
で圧力センサ40のセンサ値PE1をRAM52に記憶す
る(ステップ110)。そして、上記の記憶センサ値P
S1及びPE1と既知の時間X(秒)とから、(PE1
S1)/Xなる式により変化率を算出し(ステップ11
1)、この算出変化率が所定の設定値Y以上であるか否
か判定される(ステップ112)。
【0025】ここで、前記時刻t1 以降は系内に機関燃
焼室への負圧が導入されている期間であり、負圧導入後
X秒経過した時刻t2 における、系内の圧力値の変化率
は系内に洩れがあまり無いときには負圧方向へ系内の圧
力が大きく変化するから上記設定値Y以上である。これ
に対し、系内の洩れが比較的大きいときには時刻t1
降時刻t2 までの時間における系内の圧力は例えば図5
(C)に二点鎖線で示す如く負圧方向への変化が極めて
緩やかであり、よってステップ111で算出された変化
率は上記設定値Y未満である。
【0026】従って、変化率が設定値Y以上であるとき
にはエバポパージシステムの比較的大きな故障無しと粗
判定されて負圧設定フラグを“1”にセットする(ステ
ップ113)。以上のステップ103〜109が前記
圧導入制御手段17を実現する処理で、ステップ110
〜112が前記第1の判定手段18を実現する処理であ
る。
【0027】続いて、図4のステップ114で圧力セン
サ40の検出信号に基づき、タンク内圧をZ(Pa)以
下であるかどうか判定し、Z(Pa)以下のときには負
圧設定中のため、このルーチンを終了する。タンク内圧
がZ(Pa)より負圧側に大となるまで65ms毎に上
記のステップ101,102,103,114が繰り返
し実行される。そして、タンク内圧がZ(Pa)より負
圧側に大となったとステップ114で判定されると、パ
ージ側VSV38を図5(A)に示す如く時刻t3 で遮
断する(ステップ115)。
【0028】前記時刻t3 の時点で2つのVSV36及
び38が共に閉弁されるため、パージ側VSV38から
燃料タンク30までの系内の圧力はシステムに故障がな
い場合は密閉保持され、極めて緩やかに大気圧側に低下
していく。
【0029】図5(C)に示すように時刻t3 でタンク
内負圧がZ(Pa)より大と判定され、パージ側VSV
38が閉弁されると、洩れ判定タイマが“0”か否か判
定される(ステップ116)。前記したイニシャルルー
チンによって、この洩れ判定タイマは“0”にクリアさ
れているので、最初にこのステップ116の判定が行な
われたときは、“0”と判定されてステップ117へ進
み、現在の圧力センサ40の検出値を診断開始圧力値P
S2としてRAM52に記憶する。
【0030】続いて、洩れ判定タイマの値を所定値加算
し(ステップ118)、洩れ判定中フラグを“1”にセ
ットして(ステップ119)、このルーチンを終了す
る。そして、次に再びこのルーチンが起動されると、ス
テップ102で洩れ判定中と判定されるため、ステップ
103〜114をジャンプし、更にステップ115を経
由してステップ116に到る。
【0031】今度はステップ116で洩れ判定タイマは
“0”ではないと判定されるため、洩れ判定タイマの値
が診断時間(洩れ判定時間)αに相当する値になってい
るかどうか判定し(ステップ120)、まだ時間αにな
っていないときはステップ118,119を経由してこ
のルーチンを終了する。
【0032】このようにして、ステップ101,10
2,115,116,120,118,119の処理が
65ms毎に繰り返され、洩れ判定タイマの値が洩れ判
定時間αに相当する値になると、その時点の圧力センサ
40の検出値を診断終了圧力値PE2としてRAM52に
記憶する(ステップ121)。そして、RAM52から
読み出した圧力値PS2,PE2に基づいて、(PE2
S2)/α(秒)なる式から圧力の変化率を算出する
(ステップ122)。
【0033】続いて、算出した変化率が所定のしきい値
β以上か否か判定し(ステップ123)、β以上のとき
は圧力の変化が大なため洩れがあり異常であると判断し
て、ウォーニングランプ41を点灯して(ステップ12
4)、運転者にエバポパージシステムの故障発生を通知
した後、洩れ故障フェイルコードを例えばバックアップ
RAM53に記憶し(ステップ125)、ステップ12
6へ進む。洩れ故障フェイルコードはその後の修理の際
にバックアップRAM53から読み出されて、エバポパ
ージシステムの故障原因を知らせる。
【0034】一方、算出変化率がβ未満と判定されたと
きは、洩れが規定値以下であるから正常と判断してステ
ップ124,125をジャンプしてステップ126へ進
む。ステップ126ではキャニスタ大気孔VSV36を
開放状態(開弁)とする。続いて、タイマA及び洩れ判
定タイマをクリアし(ステップ127)、実行フラグを
“1”にセットし(ステップ128)、更に洩れ判定中
フラグ及び負圧設定フラグを“0”にクリアして(ステ
ップ129)、故障診断処理を終了する。以後は、この
ルーチンが起動されてもステップ101で実行フラグが
“1”と判定されるので、以後再始動されるまでこのル
ーチンが実行されることはない。
【0035】ステップ126でキャニスタ大気孔VSV
36が開弁された時刻がt5 であるものとすると、図5
(C)に示す如く、タンク内圧は大気導入口36aから
導入される大気により短時間で大気圧に到る。
【0036】上記のステップ114及び115は前記
閉保持手段19を実現する処理であり、ステップ116
〜123が前記第2の判定手段20を実現する処理であ
る。上記のステップ114〜123により、パージ通路
37、ベーパ通路32及び燃料タンク30に導入された
負圧が時間α秒の間密閉保持されるため、小さな洩れが
あっても検出することができる。
【0037】なお、ステップ112で変化率が所定の設
定値Y未満と判定されたときは、前記系内に大きな洩れ
があると判断され、ステップ113〜123による弁制
御及び判定処理を行なわず、直ちにステップ124へ進
んでウォーニングランプ41を点灯し、洩れ故障フェイ
ルコードをバックアップRAM53に記憶する(ステッ
プ125)。
【0038】このように、本実施例によれば、大きな洩
れは負圧導入開始後所定時間の系内の負圧の変化の度合
いから検出することができ、また小さな洩れは系内の負
圧を所定時間密閉したときの負圧の変化の度合いから検
出することができる。
【0039】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば蒸発燃料のパージ個所はスロット
ルバルブ25付近でもよく、またVSV36はボールと
スプリングからなるメカニカルチェック弁でもよい。
【0040】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、系内に負
圧が導入されてから所定時間の系内の圧力変化から系内
の大きな洩れを検出でき、また大きな洩れが検出できな
かったときは系内の負圧を密閉保持して所定時間の系内
の圧力変化から系内の小さな洩れを検出でき、よって常
に故障診断を行なうことができ、小さな洩れから大きな
洩れまでを正確に検出できる等の特長を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2中のマイクロコンピュータのハードウェア
の一例の構成図である。
【図4】本発明の要部の一実施例の動作説明用フローチ
ャートである。
【図5】図4の各部の作動を説明するタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
10,30 燃料タンク 11,32 ベーパ通路 12,33 キャニスタ 13,37,39 パージ通路 14 吸気通路 15 圧力検出手段 16 制御弁 17 負圧導入制御手段 18 第1の判定手段 19 密閉保持手段 20 第2の判定手段 21 マイクロコンピュータ 36 キャニスタ大気孔バキューム・スイッチング・バ
ルブ(VSV) 38 ベーパ側バキューム・スイッチング・バルブ(V
SV) 40 圧力センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクからの蒸発燃料をベーパ通路
    を通してキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、所定運転時
    に該キャニスタ内の吸着燃料をパージ通路を通して内燃
    機関の吸気通路へパージするエバポパージシステムの故
    障を診断する装置において、 前記パージ通路を導通又は遮断する第1の制御弁と、 前記キャニスタの大気孔を開閉する第2の制御弁と、 前記第2の制御弁を閉弁すると共に前記第1の制御弁を
    開弁して前記吸気通路の圧力を前記パージ通路から前記
    燃料タンクまでの系内に第1の所定時間導入する第1の
    弁制御手段と、 前記第1の所定時間における該系内の圧力低下方向に対
    する圧力の変化の度合いからエバポパージシステムの故
    障の有無を判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段によりエバポパージシステムの故障
    無しと判定されたときは、前記系内の圧力が所定値とな
    ったかどうか監視し、該系内の圧力が該所定値となった
    時に前記第1の制御弁を前記第2の制御弁と共に閉弁す
    る第2の弁制御手段と、 前記第2の弁制御手段により前記第1及び第2の制御弁
    が共に閉弁指令を受けた時点から第2の所定時間経過し
    た時点で、該第2の所定時間における前記系内の圧力上
    昇方向に対する圧力の変化の度合いを測定し、その測定
    結果からエバポパージシステムの故障の有無を判定する
    第2の判定手段とを有することを特徴とするエバポパー
    ジシステムの故障診断装置。
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