JP2007231744A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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- F02M25/0809—Judging failure of purge control system
Abstract
【課題】吸気管に導く混合気の流量をより精度よく制御することができる内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供する。
【解決手段】
燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタ内の吸着材に一時的に吸着させ、内燃機関の運転時に、吸着材に吸着した蒸発燃料を内燃機関の吸気管に放出する蒸発燃料処理装置において、ポンプを駆動させて、所定の絞りに空気を流通させて、その絞りの前後での差圧ΔP0を検出する(S202)。次いで、燃料タンク、キャニスタ、およびその絞りを連通させて、キャニスタから蒸発燃料を含む混合気を放出させてその絞りを流通させて、その絞りの前後での差圧ΔP1を検出する(S205)。それらから差圧比P、さらに、流量制御に用いる蒸発燃料濃度Cをその差圧比Pから算出するが(S209、210)、差圧P1検出期間中に燃料揺れがあった場合には、その差圧P1は精度が悪い可能性があるので、差圧比Pを算出しないでルーチンを終了する。
【選択図】図3
【解決手段】
燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタ内の吸着材に一時的に吸着させ、内燃機関の運転時に、吸着材に吸着した蒸発燃料を内燃機関の吸気管に放出する蒸発燃料処理装置において、ポンプを駆動させて、所定の絞りに空気を流通させて、その絞りの前後での差圧ΔP0を検出する(S202)。次いで、燃料タンク、キャニスタ、およびその絞りを連通させて、キャニスタから蒸発燃料を含む混合気を放出させてその絞りを流通させて、その絞りの前後での差圧ΔP1を検出する(S205)。それらから差圧比P、さらに、流量制御に用いる蒸発燃料濃度Cをその差圧比Pから算出するが(S209、210)、差圧P1検出期間中に燃料揺れがあった場合には、その差圧P1は精度が悪い可能性があるので、差圧比Pを算出しないでルーチンを終了する。
【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の蒸発燃料処理装置に関する。
蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで発生した蒸発燃料の大気への放散を防止するためのもので、燃料タンク内の蒸発燃料を、吸着材を収納したキャニスタ内に導入して、一時的に吸着材に吸着させる。吸着材に吸着された蒸気燃料は、内燃機関の運転時に、吸気管に発生する負圧により吸着材から離脱し、パージ通路を介して内燃機関の吸気管に放出(パージ)される。このようにして、吸着材から蒸気燃料が離脱すると、吸着材の吸着能力が回復する。
蒸発燃料をパージする際には、パージ通路に設けられたパージ制御弁により、蒸発燃料を含む混合気の流量が調節される。ただし、実際に吸気管にパージされる蒸発燃料量を、適正な空燃比となるようにパージ制御弁で調節するためには、パージ通路を流れる混合気中の蒸発燃料の濃度を高精度に計測することが重要となる。
このため、従来は、例えば特許文献1に示されるように、パージ通路及びパージ通路から分岐する大気通路に質量流量計を設置し、2つの質量流量計の出力値に基づいて、パージ通路から内燃機関の吸気管に供給される混合気中の蒸発燃料の濃度を検出するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、流量計がパージ通路に設置されているので、蒸発燃料を含む混合気のパージが実施されて、パージ通路内を混合気が流れないと蒸発燃料の濃度が検出できない。このため、検出した蒸発燃料濃度を空燃比制御に反映するためには、パージした蒸発燃料がインジェクタ位置に到達するに先立って蒸発燃料濃度の検出を完了し、これを用いてインジェクタから噴射される燃料の噴射量の指令値を補正する必要がある。
しかしながら、吸気管容積の小さなエンジンの場合や、吸入空気の流速の速い運転領域では、パージした蒸発燃料がインジェクタ位置に到達するまでの所要時間が、蒸発燃料の濃度の測定を完了するのに要する時間よりも短い場合が生じ、パージの開始初期から、測定した蒸発燃料濃度を空燃比制御に反映することができない場合がある。このため、配管のレイアウトなどのエンジン構造や、パージを開始する運転領域が制限されることになる。
特開平5−18326号公報
上記問題を解決する手段として、絞りに空気および蒸発燃料を含む混合気を流通させ、絞りによる空気の圧力変化量と、絞りによる混合気の圧力変化量とを検出し、その2つの圧力変化量に基づいてキャニスタから内燃機関の吸気管に導く混合気の流量を制御することが考えられる。
絞りによる圧力変化量は、ベルヌーイの法則として知られているように、その絞りを流通する流体の密度によって変化する。そのため、絞りに基準となる蒸発燃料0%の気体(すなわち空気)を流通させたときの圧力変化量と、絞りに蒸発燃料を含む混合気を流通させたときの圧力変化量を比較すれば、両気体の密度差を検出することができる。そして、密度差は混合気の蒸発燃料濃度に対応する。従って、2つの圧力変化量に基づいて、混合気の蒸発燃料濃度を知ることができるのである。なお、本出願人は、この考えに基づいた内燃機関の蒸発燃料処理装置に係る発明をすでに出願した(特願2004−377452号)。
絞りによる圧力変化量に基づいて蒸発燃料濃度を演算する場合、絞りによる圧力変化量が、混合気の蒸発燃料濃度のみによって変動し、他の条件によっては変動しないことが望ましい。
しかし、燃料タンクとキャニスタとは常時連通しており、絞りによる混合気の圧力変化量を計測している状態では、キャニスタと絞りとが連通している。従って、燃料タンク内の燃料が揺れることにより燃料タンク内の圧力が変動すると、その圧力変動が絞り部にまで伝播して、圧力センサに検出されてしまう。そのため、燃料が揺れてしまうと、絞りによる圧力変化量が変動してしまう恐れがある。また、絞りによる空気の圧力変化量を計測している状態においても、その状態において燃料タンクと絞りとが連通している場合には、絞りによる混合気の圧力変化量を計測している場合と同様に、燃料の揺れによって絞りによる空気の圧力変化量が変動してしまう恐れがある。絞りによる混合気または空気の圧力変化量が燃料の揺れによって変動してしまうと、それに基づいて制御される混合気の流量制御精度が低下してしまい、内燃機関に導入する気体の理論空燃比からのずれが大きくなってしまう。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、吸気管に導く混合気の流量をより精度よく制御することができる内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、燃料タンク内の蒸発燃料を蒸発燃料通路を介してキャニスタに導入して、キャニスタ内の吸着材に一時的に吸着させ、内燃機関の運転時に、前記吸着材に吸着した蒸発燃料を前記内燃機関の吸気管に放出する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
前記燃料タンク、前記キャニスタ、および所定の絞りが連通し、前記キャニスタから放出される蒸発燃料を含む混合気がその絞りを流通する第1の計測状態においてその絞りによる混合気の圧力変化量を検出する第1圧力検出手段と、その第1圧力検出手段によって検出された圧力変化量と、所定の絞りを流通することによる空気の圧力変化量とに基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導く混合気の流量を制御する流量制御手段とを有し、
さらに、前記燃料タンク内の燃料が揺れているかどうかを判定する燃料揺れ判定手段を備え、その燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されたことに基づいて、前記流量制御手段において、前記第1圧力検出手段によって検出された混合気の圧力変化量を用いた流量制御が行われないようになっていることを特徴とする。
前記燃料タンク、前記キャニスタ、および所定の絞りが連通し、前記キャニスタから放出される蒸発燃料を含む混合気がその絞りを流通する第1の計測状態においてその絞りによる混合気の圧力変化量を検出する第1圧力検出手段と、その第1圧力検出手段によって検出された圧力変化量と、所定の絞りを流通することによる空気の圧力変化量とに基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導く混合気の流量を制御する流量制御手段とを有し、
さらに、前記燃料タンク内の燃料が揺れているかどうかを判定する燃料揺れ判定手段を備え、その燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されたことに基づいて、前記流量制御手段において、前記第1圧力検出手段によって検出された混合気の圧力変化量を用いた流量制御が行われないようになっていることを特徴とする。
このように、請求項1記載の発明では、燃料揺れ判定手段によって燃料タンク内の燃料が揺れているかどうかを判定して、燃料が揺れていると判定した場合には、第1圧力検出手段によって検出された絞りによる混合気の圧力変化量を用いた流量制御を行わないようにしている。そのため、燃料が揺れているために精度が不十分である絞りによる混合気の圧力変化量に基づいて、吸気管に導く混合気の流量が制御されることが防止され、その結果、吸気管に導く混合気の流量をより精度よく制御することができる。
前記燃料揺れ判定手段は、請求項2、3のように第1圧力検出手段による圧力検出期間中に燃料の揺れを判定してもよいし、請求項4のように第1圧力検出手段による圧力変化量の検出に先立って、燃料の揺れを判定してもよい。
上記請求項2記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料揺れ判定手段は、前記第1圧力検出手段による圧力変化量の検出期間中に、逐次、燃料の揺れを判定するものであり、前記第1圧力検出手段は、圧力変化量の検出終了後に、圧力変化量の検出中に前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、検出した圧力変化量を破棄することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料揺れ判定手段は、前記第1圧力検出手段による圧力変化量の検出期間中に、逐次、燃料の揺れを判定するものであり、前記第1圧力検出手段は、圧力変化量の検出終了後に、圧力変化量の検出中に前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、直ちに圧力変化量の検出を再度実行することを特徴とする。
請求項2では、圧力変化量の検出終了後に燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、検出した圧力変化量を破棄する。これによって、流量制御手段において、燃料が揺れているときに検出された絞りによる混合気の圧力変化量に基づいて、吸気管に導かれる混合気の流量が制御されることが防止される。
また、請求項3では、圧力変化量の検出終了後に燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、直ちに圧力変化量の検出を再度実行する。これによって、請求項2と同じ効果が得られることに加えて、直ちに検出を再度実行するので、圧力変化量を迅速に得ることができるようになる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料揺れ判定手段は、前記第1圧力検出手段による圧力変化量の検出に先立って、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする。
このように、圧力変化量の検出に先立って燃料の揺れを判定すれば、燃料が揺れている期間に無駄に圧力変化量を検出するための作動を実行することがなくなる。
また、請求項4記載のように、圧力変化量の検出に先立って燃料の揺れを判定する場合、請求項5または6記載のようにして圧力計測作動を実行しない期間を決定する。
上記請求項5記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記第1圧力検出手段は、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定された場合に、所定時間が経過するまで圧力計測作動を実行しないようになっていることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記第1圧力検出手段は、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定された場合、その燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていないと判定されるまで、圧力計測作動を実行しないようになっていることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、燃料の揺れを判定する回数を低減できる。一方、請求項6記載の発明によれば、確実に燃料の揺れが収まってから圧力変化量の検出を開始することができる。
また、絞りによる空気の圧力変化量を、実際に絞りに空気を流通させて測定し、且つ、その測定時に燃料タンクと絞りとが連通している場合には、第1圧力検出手段の場合と同様に、燃料が揺れているときには圧力変化量の計測作動を行わないようにすることが好ましい。具体的には、請求項7乃至12に記載のようにする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、空気が所定の絞りを流通するとともに、その絞りと前記燃料タンクとが連通する第2の計測状態において、前記流量制御手段による流量制御のための絞りによる空気の圧力変化量を検出する第2圧力検出手段をさらに備え、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されたことに基づいて、前記流量制御手段において、前記第2圧力検出手段によって検出された空気の圧力変化量を用いた流量制御が行われないようになっていることを特徴とする。
このようにすれば、燃料が揺れているために精度が不十分である絞りによる空気の圧力変化量に基づいて、吸気管に導く混合気の流量が制御されることが防止され、その結果、吸気管に導く混合気の流量をより精度よく制御することができる。
請求項8乃至12に記載の発明は、請求項2乃至6にそれぞれ対応し、請求項2乃至6における第1圧力検出手段を第2圧力検出手段としたものである。従って、請求項2乃至6と同様の効果が得られる。
また、前記揺れ判定手段は、請求項2、3、8、9のように、絞りによる気体(混合気または空気)の圧力変化量を検出しているときに、燃料の揺れを判定する場合、請求項13のようにすることが好ましい。すなわち、請求項13記載の発明は、請求項2、3、8、9のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料揺れ判定手段は、前記絞りによる気体の圧力変化量の時間変化に基づいて、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする。
このように、絞りによる気体の圧力変化量を検出しているときにおいて、その圧力変化量の時間変化に基づいて燃料の揺れを判定するようにすれば、別に燃料の揺れを検出するための構成を備える必要がなくなる。
また、燃料揺れ判定手段は、請求項14または15のように構成することもできる。請求項14に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料揺れ判定手段は、前記燃料タンクに設けられている燃料残量レベルセンサの出力値の変動量に基づいて、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする。燃料残量レベルセンサは必ず燃料タンクに備えられていることから、このようにすれば、装置のコストを低減できる。また、絞りによる圧力変化量の検出期間中に限らず、いつでも燃料の揺れを検出することができる。
また、請求項15記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記燃料揺れ判定手段は、車両に取り付けられた加速度センサの出力値に基づいて、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする。このようにすれば、加速度センサを、車両盗難防止装置など、加速度センサを必要とする他の装置と兼用することができる。また、絞りによる圧力変化量の検出期間中に限らず、いつでも燃料の揺れを検出することができる。
また、請求項16に記載の発明は、請求項1乃至15のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置において、途中に絞りを有する計測通路と、その計測通路の絞りを通過するガス流を発生させるガス流発生手段と、そのガス流発生手段がガス流を発生させたときに、前記絞りによって生じる圧力変化量を計測する圧力計測手段と、前記第1の計測状態および前記第2の計測状態における絞りがともに前記計測通路に設けられた絞りであって、前記第1の計測状態と前記第2の計測状態とを切り替える計測通路切替手段と、前記第1圧力検出手段によって検出された圧力変化量と、前記第2圧力検出手段によって検出された圧力変化量とに基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導かれる混合気の蒸発燃料濃度を演算する蒸発燃料濃度演算手段とをさらに備え、
前記流量制御手段は、前記蒸発燃料濃度演算手段によって演算された混合気の蒸発燃料濃度に基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導く混合気の流量を制御するものであることを特徴とする。
前記流量制御手段は、前記蒸発燃料濃度演算手段によって演算された混合気の蒸発燃料濃度に基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導く混合気の流量を制御するものであることを特徴とする。
この請求項16に記載の発明では、第1の計測状態と第2の計測状態とは、絞り、ガス流発生手段および圧力計測手段が共通するので、装置構成が簡単になってコストを低下させることができ、また、同一の絞りを用いるので混合気の蒸発燃料濃度の演算処理を簡素化できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態による蒸発燃料処理装置の構成を示す構成図である。本実施形態による蒸発燃料処理装置は、例えば自動車のエンジンに適用され、内燃機関であるエンジン1の燃料タンク11は、蒸気導入通路であるエバポライン12を介してキャニスタ13と常時連通されている。
キャニスタ13内には吸着材14が充填されており、燃料タンク11内で発生した蒸発燃料を吸着材14で一時的に吸着する。キャニスタ13は、パージ管であるパージライン15を介してエンジン1の吸気管2と接続されている。パージライン15には、パージ制御弁であるパージバルブ16が設けられ、その開き時にはキャニスタ13と吸気管2とが連通するようになっている。
キャニスタ13の内部には、仕切板14aおよび14bが設けられている。仕切板14aは、エバポライン12の接続位置とパージライン15の接続位置との間に設けられており、エバポライン12から導入された蒸発燃料が、吸着材14に吸着されることなくパージライン15から放出されることを防止している。
キャニスタ13には後述するように大気ライン17も接続されており、他方の仕切板14bは、その大気ライン17の接続位置とパージライン15の接続位置との間において、吸着材14の充填深さとほぼ同じ深さで設けられている。これにより、エバポライン12から導入された燃焼蒸気が大気ライン17から放出されることを防止するようにしている。
パージバルブ16は電磁弁であり、エンジン1の各部を制御する電子制御ユニット(ECU)30によって開度が調整される。パージライン15を流れる蒸発燃料を含む混合気の流量は、パージバルブ16の開度によって制御され、その流量が制御された混合気が、スロットルバルブ3によって発生される吸気管2内の負圧により吸気管2内にパージされ、インジェクタ4からの噴射燃料とともに燃焼される(以下、適宜、パージされる蒸発燃料を含む混合気をパージガスという)。
キャニスタ13には、先端がフィルタを介して大気に開放する大気ライン17が接続されている。この大気ライン17には、キャニスタ13を大気ライン17とポンプ26の吸入側のいずれかに連通させる切替弁18が設けられている。なお、切替弁18は、ECU30による非駆動時には、キャニスタ13を大気ライン17に連通させる第1位置にあり、駆動時に、キャニスタ13をポンプ26の吸入側に連通させる第2位置に切り替えられる。
パージライン15から分岐する分岐ライン19は、3位置弁21の一方の入力ポートに接続されている。また、3位置弁21の他方の入力ポートには、フィルタを介して大気に開放されるポンプ26の吐出ライン27から分岐する空気供給ライン20が接続されている。3位置弁21の出力ポートには、計測通路である計測ライン22が接続されている。
3位置弁21は計測通路切替手段であり、上述したECU30によって、空気供給ライン20を計測ライン22に接続する第1位置、計測ライン22に対して空気供給ライン20および分岐ライン19のいずれとの連通も遮断する第2位置、および分岐ライン19を計測ライン22に接続する第3位置のいずれかに切り替えられる。なお、非駆動時、3位置弁21は第1位置となるように構成されている。
計測ライン22には、オリフィスによって構成された絞り23およびポンプ26が設けられている。ガス流発生手段であるポンプ26は電動ポンプであり、駆動時に絞り23側を吸入側として計測ライン22にガスを流動させるもので、その駆動のオンオフおよび回転数がECU30により制御される。ECU30は、ポンプ26を駆動する際、その回転数が予め設定した所定値で一定となるように制御する。
従って、3位置弁21を第3の位置とした状態でポンプ26を駆動すると、大気ライン17、キャニスタ13、分岐ライン19までのパージライン15の一部、および分岐ライン19を介して供給される蒸発燃料を含む混合気が計測ライン22を流動する「第1の計測状態」となる。また、切替弁18は第1位置のまま、3位置弁21を第1位置とした状態で、ECU30がポンプ26を駆動すると、計測ライン22を空気が流動する「第2の計測状態」となる。
また、計測ライン22には、絞り23の下流側、すなわち、絞り23とポンプ26との間に、圧力計測手段である圧力センサ24の一方の端が接続されている。この圧力センサ24の他方の端は大気に開放しており、圧力センサ24によって、大気圧と計測ライン22の絞り23よりも下流側の圧力との差圧ΔPが検出される。この圧力センサ24によって計測された差圧ΔPは、ECU30に出力される。
ECU30は、吸気管2に設けられて吸入空気量を調整するスロットルバルブ3の開度、インジェクタ4からの燃料噴射量、パージバルブ16の開度等を、種々のセンサによって検出された検出値に基づいて制御する。例えば、吸気管2に設けたエアフローセンサ(図示せず)により検出される吸入空気量および吸気圧センサ(図示せず)により検出される吸気圧、排気管5に設けた空燃比センサ6により検出される空燃比の他、イグニッション信号、エンジン回転数、エンジン冷却水温、アクセル開度等に基づいて、スロットル開度、燃料噴射量、パージバルブ16の開度等を制御する。
図2にECU30で実行される蒸発燃料のパージのフローチャートを示す。本フローチャートはエンジン1が運転を開始すると実行される。ステップS101では濃度検出条件が成立しているか否かを判定する。濃度検出条件は、エンジン水温、油温、エンジン回転数などの運転状態を表す状態量が所定の領域にあるときに成立し、後述する蒸発燃料のパージの実施を許容する否かのパージ実施条件が成立するよりも先に成立するように設定してある。
そのパージ実施条件は、例えばエンジン冷却水温が所定値Temp1以上となってエンジン暖機完了と判断されることである。濃度検出条件はエンジン暖機中に成立するが、例えば冷却水温が前記所定値Temp1よりも低めに設定した所定値Temp2以上であることを条件とする。また、エンジン運転中で蒸発燃料のパージが停止されている期間(主に減速中)も濃度検出条件成立とする。なお、本蒸発燃料処理装置をハイブリッド車に適用する場合は、エンジンを停止してモータにより走行しているときも濃度検出条件成立となる。
ステップS101が肯定判断されると、ステップS102に進み、後述する濃度検出ルーチンを実行する。否定判断されるとステップS106に進む。ステップS106ではイグニッションキーがオフしたか否かを判定し、否定判断されると、ステップS101に戻る。イグニッションキーがオフされていれば本フローを終了する。
図3に濃度検出ルーチンの内容を示し、図4に、濃度検出ルーチンの実行中における装置各部の状態の推移(図4(A))および圧力センサ24によって検出される差圧ΔPの時間変化を示す(図4(B))。
濃度検出ルーチンの実行において、初期状態は、パージバルブ16が「閉」、3位置弁21が「第1位置」、切替弁18が「閉」、ポンプ26が「停止」である(図4(A)の「A」)。
この状態から、ステップS201において、ポンプ26を駆動する。これによって、t0時点から、図4(A)の「B」の状態となる。このときの気体の流通状態を図5に矢印で示す。図5に示す状態は、第2の計測状態であり、空気供給ライン20から取り込まれた空気が、3位置弁21を通って計測ライン22の絞り23を流通して、吐出ライン27から大気へと抜ける。
空気が絞り23を流通する際には、その絞り23によって圧力損失が生じるので、t0時点以降は、過渡的な圧力変化期間を経て、絞り23による圧力損失分だけ、差圧ΔP0が低下する。
ステップS202では、第2の計測状態に切り替えた後、すなわち、ステップS201の実行後、所定の経過時間T1が経過した後のt1時点において、差圧ΔPを検出する(この差圧を以下、ΔP0とする)。この差圧ΔP0は、絞り23による空気の圧力低下量を示すものである。また、ステップS202が第2圧力検出手段に相当する。
ステップS203では、3位置弁21を第3位置とする。この作動が混合気の差圧検出作動開始であり、これによって、t1時点から図4(A)の「C」の状態となる。このときの気体の流通状態を図6に示す。図6に示す状態は、第1の計測状態であり、空気が大気ライン17からキャニスタ13に導入され、それによって生成する蒸発燃料を含む混合気がパージライン15から分岐ライン19、3位置弁21を経由して、計測ライン22の絞り23を流通する。
ステップS204では、図7に示す燃料揺れ判定ルーチンを開始する。この燃料揺れ判定ルーチンは、燃料揺れ判定手段に相当するものであり、所定の繰り返し周期毎(たとえば16ミリ秒毎)に繰り返し実行する。
図7において、まず、ステップS701では、計測状態切替後、すなわち、図3のステップS203の実行後、所定の安定化時間T2(図4(B)参照)を経過したか否かを判断する。この安定化時間T2は、気体の流路を切り替えたことによって生じる流路の一時的な圧力変動が収束するのに必要な時間であり、予め設定されている。
このステップS701の判断が否定されるうちは、ステップS702へ進む。ステップS702では、燃料揺れフラグxFDELTをクリアする(0にする)。そして、ステップS702の実行後は、本ルーチンを終了する。
安定化時間T2が経過したt2時点以後は、S701が肯定判断となるので、ステップS703に進む。ステップS703では、燃料揺れ有りと判定済みであるか否か、すなわち、燃料揺れフラグxFDELTが1であるか否かをさらに判断する。この判断が肯定判断である場合には、そのまま本ルーチンを終了する。一方、ステップS703が否定判断である場合には、ステップS704において、圧力センサ24の検出値ΔPを読み込み、続くステップS705では、直前のステップS704で読み込んだ差圧ΔPから、前回のルーチン実行において読み込んだ差圧ΔPを引くことにより、差圧変動量ΔPdを算出する。
続くステップS706では、上記ステップS705で算出した差圧変動量ΔPdが、予め設定された燃料揺れ判定値KFDELT以上であるか否かを判断する。この判断は、燃料タンク11内の燃料が揺れたかどうかを判定するものである。このように、絞り23によって生じる差圧ΔPの変動量ΔPdの大きさに基づいて燃料タンク11内の燃料揺れを判定できるのは、この燃料揺れ判定ルーチンは第1の計測状態において実行しており、第1の計測状態では、燃料タンク11と絞り23とが連通状態にあることから、燃料タンク11内で燃料揺れが生じてタンク内圧が変動すると、連通状態にある絞り23においても圧力変動が生じるからである。
上記ステップS706の判断が否定判断である場合には、そのまま本ルーチンを終了する。一方、肯定判断である場合には、燃料タンク11内に燃料揺れがあったと判断して、ステップS707にて、燃料揺れフラグxFDELTを1にした後に、本ルーチンを終了する。
図3の説明に戻って、ステップS205では、第1の計測状態に切り替えた後(ステップS203の実行後)、所定の経過時間T3が経過した後のt3時点において、差圧ΔP(この差圧を以下、ΔP1とする)を検出する。上記経過時間T3は、図4(B)に示すように、安定化時間T2よりも長い時間である。上記差圧ΔP1は、絞り23による混合気の圧力低下量を示すものである。
上記ステップS205において差圧ΔP1を検出することによって、混合気の差圧検出が終了する。差圧ΔP1を検出するまでは、図7の燃料揺れ判定ルーチンを繰り返し実行しているが、差圧ΔP1を検出して、混合気の差圧検出が終了した場合には、ステップS206にて、燃料揺れ判定ルーチンを終了する。
続くステップS207では、燃料揺れ有りと判定されている状態であるか否か、すなわち、燃料揺れフラグxFDELTが1であるか否かを判断する。図4(B)において破線で示すように、t2時点からt3時点までの間に差圧ΔPが変動した場合には、ステップS207の判断時点において燃料揺れフラグxFDELTが1となっているので、ステップS207の判断が肯定判断となる。肯定判断である場合には、ステップS208に進む。そして、ステップS208において、燃料揺れ判定フラグxFDELTをクリアした後(0にした後)、後述するステップS212へ進む。
ステップS207の判断が否定判断である場合には、ステップS209に進む。ステップS209、210は蒸発燃料濃度演算手段としての処理であり、ステップS209では、ステップS202、205で得られた2つの差圧ΔP0、ΔP1に基づいて差圧比Pを式(1)に従って算出する。
P=ΔP1/ΔP0・・・(1)
ステップS210では、差圧比Pに基づいて蒸発燃料濃度Cを式(2)に従って算出する。式(2)中、k1は定数であり、予め制御プログラムなどとともにECU30のROMに記憶される。
ステップS210では、差圧比Pに基づいて蒸発燃料濃度Cを式(2)に従って算出する。式(2)中、k1は定数であり、予め制御プログラムなどとともにECU30のROMに記憶される。
C=k1×(P−1)(=(ΔP1−ΔP0)/ΔP0)・・・(2)
蒸発燃料は空気よりも重いため、パージガスに蒸発燃料が含まれていると、密度が大きくなる。ポンプ26の回転数が同じで蒸発燃料通路21の流速(流量)が同じであれば、エネルギー保存の法則により、密度が大きいほど絞り23の差圧が大きくなる。蒸発燃料濃度が高いほど密度が大きくなるので、蒸発燃料濃度Cが大きくなるほど、差圧比Pが大きくなる。その結果、蒸発燃料濃度Cおよび差圧比Pが従う特性線は直線となる。式(2)はかかる特性線を表現したものであり、定数k1は予め実験などにより適合される。
蒸発燃料は空気よりも重いため、パージガスに蒸発燃料が含まれていると、密度が大きくなる。ポンプ26の回転数が同じで蒸発燃料通路21の流速(流量)が同じであれば、エネルギー保存の法則により、密度が大きいほど絞り23の差圧が大きくなる。蒸発燃料濃度が高いほど密度が大きくなるので、蒸発燃料濃度Cが大きくなるほど、差圧比Pが大きくなる。その結果、蒸発燃料濃度Cおよび差圧比Pが従う特性線は直線となる。式(2)はかかる特性線を表現したものであり、定数k1は予め実験などにより適合される。
次のステップS211では、得られた蒸発燃料濃度Cを一時、記憶する。そして、ステップS212で3位置弁21を第1位置に戻し、ステップS213でポンプ26を停止する。この状態は図4(A)中の「A」と同じであり、濃度検出ルーチンの開始前の状態に戻ることになる。なお、ステップS203、205、207、208、212が第1圧力検出手段に相当する。
図2に戻って、濃度検出ルーチン(ステップS102)の実行後、ステップS103では、パージ実施条件が成立しているか否かを判定する。パージ実施条件は一般的な蒸発燃料処理装置のごとく、エンジン水温、油温、エンジン回転数などの運転状態に基づいて判断される。
ステップS103が肯定判断である場合、ステップS104でパージ実施ルーチンを実行する。パージ実施ルーチンでは、エンジン運転状態を検出し、検出されたエンジン運転状態に基づいて、吸気管2に導入するパージガス流量を算出する。従って、このステップS104が流量制御手段に相当する。
具体的には、このパージガス流量は、現在のスロットル開度などのエンジン運転状態のもとで要求される燃料噴射量、インジェクタ4で制御可能な燃料噴射量の下限値、吸気管2の圧力などに基づいて算出される。そして、このパージガス流量を実現するためのパージバルブ16の開度を、図3で記憶した蒸発燃料濃度Cに基づいて演算する。このようにして演算された開度に従って、パージ停止条件が成立するまで、パージバルブ16の開度を制御する。
また、このパージ実施ルーチンによるパージの実施期間は、3位置弁21は第1位置に切替えられる。これにより、キャニスタ13から蒸発燃料が離脱して、その蒸発燃料を含む混合気がパージライン15から吸気管2へパージされる。
上記パージ実施ルーチンが終了したら、ステップS105へ進む。また、ステップS103が否定判断である場合には、直接、ステップS105へ進む。ステップS105では、図3の濃度検出ルーチン実行から所定時間経過したか否かを判断する。否定判断である場合、ステップS103を繰り返す。ステップS105が肯定判断である場合には、ステップS101に戻り、あらためて蒸発燃料濃度Cを得るための処理を実行し、蒸発燃料濃度Cを最新値に更新する(ステップS101、S102)。ステップS105における前記所定時間は、蒸発燃料濃度Cの時間変化を考慮して要求される濃度値の精度に基づいて設定される。
以上、説明した本実施形態によれば、燃料揺れ判定ルーチン(図7)において、燃料タンク11内の燃料が揺れているかどうかを判定して、燃料が揺れていると判定された場合には、図3のステップS207が肯定判断となってステップS205で検出された差圧ΔP1が用いられずに濃度検出ルーチンが終了する。すなわち、ステップS205で検出された差圧ΔP1が破棄される。その結果、その差圧ΔP1を用いた蒸発燃料濃度Cの算出、さらには、その蒸発燃料濃度Cを用いた流量制御が行われない。従って、燃料が揺れているために精度が不十分である差圧ΔP1に基づいて、吸気管2に導くパージガスの流量が制御されることが防止され、その結果、パージガスの流量をより精度よく制御することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、図3の濃度検出ルーチンに代えて、図8に示す濃度検出ルーチンを実行する点のみが異なる。また、図8に示す濃度検出ルーチンは、ステップS206を、ステップS205とステップS207の間ではなく、ステップS207の後に実行する点、および、図3のステップS208に代えてステップS208−1を実行する点において、図3と異なるのみである。
図8の濃度検出ルーチンでは、ステップS205において、差圧ΔP1を検出しても直ちに燃料揺れ判定ルーチン(図7)を終了しないで、先に、ステップS207において燃料揺れ有りと判定されている状態であるか否かを判断する。この判断が否定判断である場合、すなわち、燃料が揺れていない場合には、ステップS206にて燃料揺れ判定ルーチンを終了した後、図3と同じステップS209以下を実行する。
一方、ステップS207において燃料揺れ有りと判断した場合には、ステップS208−1を実行する。ステップS208−1では、燃料揺れフラグxFDELTをクリアするとともに、差圧ΔP1をクリアする。そして、それらの処理を実行後、ステップS205に戻る。
ステップS208−1を実行した後のステップS205では、差圧ΔP1を再検出して、以降の処理で用いる差圧ΔP1を新たに検出した差圧ΔP1に更新する。そして、続くステップS207では、再び、燃料揺れフラグxFDELTが1であるか否かを判断する。直前のステップS208−1にて燃料揺れフラグxFDELTが0とされているので、その後のステップS205にて差圧ΔP1が検出されるまでに、並列的に実行されている燃料揺れ判定ルーチン(図7)で燃料が揺れていると再判定されなければ、今度は、ステップS207は否定判断となってステップS26−1へ進む。一方、未だ燃料が揺れており、一旦、ステップS208−1にて燃料揺れ判定フラグxFDELTがクリアされても、また、並列的に実行されている燃料揺れ判定ルーチンにて燃料が揺れていると判定されれば、ステップS207は再び肯定判断となって、ステップS208−1へと進む。
この結果、燃料揺れが収まるまでは、ステップS205、S207、S208−1が繰り返され、燃料揺れが収まると、ステップS206以下に進むことになる。
この第2実施形態では、ステップS203、205、207、208−1、212が第1圧力検出手段に相当し、ステップS205にて差圧ΔP1を検出した後に、ステップS207を実行して燃料揺れがあったかどうかを判断して、燃料揺れがあった場合には、ステップS205を再実行することにより、直ちに差圧ΔP1を再検出して、燃料揺れがあったときに検出した差圧ΔP1を新たな差圧ΔP1に更新している。
従って、燃料が揺れているために精度が不十分である差圧ΔP1に基づいて、吸気管2に導くパージガスの流量が制御されることが防止され、その結果、パージガスの流量をより精度よく制御することができる。また、直ちに差圧ΔP1を再検出することから、新たな差圧ΔP1を迅速に得ることができ、それによって、蒸発燃料濃度Cの算出、および、その蒸発燃料濃度Cに基づくパージガス流量制御を迅速に行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。図9は、第3実施形態の蒸発燃料処理装置の構成図である。第3実施形態の蒸発燃料処理装置は、燃料タンク11内に設けられている燃料残量レベルセンサ40の出力値が、ECU30に供給される点において図1と異なる。
図10は、第3実施形態において、図2のルーチンに代えて実行するルーチンである。図10のルーチンが図2のルーチンと異なる点は、ステップS102の濃度検出ルーチンに代えて、ステップS102−1として、図11に示す濃度検出ルーチンを実行する点、および、そのステップS102−1の濃度検出ルーチンを実行する前に、燃料揺れ判定手段に相当する燃料揺れ判定処理(ステップS107)を実行する点である。
ステップS107の燃料揺れ判定処理は、比較的短い所定の揺れ判定時間における燃料残量レベルセンサ40の出力値の変動量が、予め設定された基準値を超えた場合には燃料が揺れていると判定して、燃料揺れフラグxFDELTを1とする。一方、その変動量が基準値以下である場合には燃料の揺れはないと判定して、燃料揺れフラグxFDELTを0とする処理である。
従って、ステップS101で濃度検出条件が成立したと判断した場合には、ステップS107の燃料揺れ判定処理を実行して、燃料タンク11内の燃料が揺れているかどうかを判定した後、ステップS102−1の濃度検出ルーチンを実行する。
ステップS102−1の濃度検出ルーチンの詳細を図11に示す。図11の濃度検出ルーチンでは、この濃度検出ルーチンの実行前に既に燃料揺れ判定を実行しているので、混合気の差圧検出作動開始(ステップS203)の前に、ステップS207を実行して、燃料揺れがあったと判定されているかどうか、すなわち、燃料揺れフラグxFDELTが1であるか否かを判断する。この判断が否定判断である場合には、ステップS203をすぐに実行して、混合気の差圧検出作動を開始する。
一方、ステップS207の判断が肯定判断である場合には、ステップS214を実行する。そのステップS214では、図10のステップS107にて燃料揺れ有りと判断してから所定の揺れ収束時間が経過したか否かを判断する。この揺れ収束時間は、一旦、何らかの理由で揺れた燃料タンク11内の燃料が十分に安定するのに必要な時間であり、予め実験に基づいて設定されている。上記ステップ214の判断が否定判断である場合には、ステップS214の判断を繰り返し実行する。そして、揺れ収束時間が経過して、ステップS214が肯定判断となると、ステップS208を実行して、燃料揺れフラグxFDELTをクリアし、次いで、ステップS203を実行する。
第3実施形態では、ステップS203を実行する時点では、燃料揺れが生じていないと考えられるので、ステップS203にて混合気の差圧検出作動を開始した後は、燃料揺れ判定を実行せずに、そのままステップS205にて差圧ΔP1を検出し、さらに、ステップS209にて、その差圧ΔP1を用いて差圧比Pを算出する。ステップS209を実行した後の処理は、図3と同じである。
この第3実施形態によれば、混合気の差圧検出作動を開始するステップS203の前に、燃料揺れ判定処理(図10のステップS107)を実行しており、燃料が揺れていると判定されている状態であれば、混合気の差圧検出作動を開始しないようになっているので、燃料が揺れているために精度が不十分なときに差圧ΔP1を検出してしまうことが防止される。そのため、精度が不十分な差圧ΔP1に基づいてパージ流量が制御されることも防止され、その結果、パージガス流量をより精度よく制御することができる。
また、第3実施形態によれば、混合気の差圧検出作動に先立って燃料の揺れを判定しているので、燃料が揺れている期間に無駄に差圧検出作動を実行することもない。
また、燃料の揺れが判定されてから所定の揺れ収束時間が経過したことをもって、燃料の揺れが収まったと判断しているので、燃料揺れ判定処理の実行回数を少なくすることができる。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態では、図9のステップS102−1において、図12の濃度検出ルーチンを実行する点が第3実施形態と異なる。
図12に示す濃度検出ルーチンは、ステップ202に続いてステップS207を実行して燃料揺れがあったかどうかを判定する点においては図11と同じであり、また、そのステップS207が否定判断である場合に、直ちにステップS203以下を実行する点においても図11と同じである。一方、ステップS207が肯定判断である場合の処理が図11と異なる。
ステップS207が肯定判断である場合には、ステップS215にて燃料揺れ判定処理を実行する。このステップS215における処理は、図10のステップS107と同じである。このステップS215を実行して、まだ、燃料が揺れていると判定された場合には燃料揺れフラグxFDELTは1の状態が維持される。一方、もう燃料が揺れていないと判定された場合、燃料揺れフラグxFDELTは0に更新される。そして、ステップS215の実行後は、ステップS207の判断を繰り返す。
この第4実施形態では、燃料揺れを繰り返し判定して(ステップS215)、燃料が揺れていないと判定されるまで混合気の差圧検出作動を実行しないので、確実に燃料の揺れが収まってから混合気の差圧検出作動を実行することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
たとえば、前述の実施形態では、差圧ΔP0を検出する状態においては、燃料タンク11と絞り23とが連通していなかったが、燃料タンク11と所定の絞りとが連通した状態で、その絞りに空気を流通させて第2の計測状態を形成し、その第2の計測状態において、その絞りによる空気の圧力変化量(すなわち差圧ΔP0)を検出するようにしてもよい。
そのように、燃料タンク11と所定の絞りとが連通した状態で差圧ΔP0を検出する場合、差圧ΔP1を検出する場合と同様に、差圧ΔP0の検出期間中に燃料揺れが判定された場合には、検出した差圧ΔP0を破棄し、または、差圧検出を直ちに再実行することが好ましい。
図13は、前者の場合のフローチャートである。図13は、図3のステップS202の前にステップS204(燃料揺れ判定ルーチン開始)を実行して、且つ、ステップS202とS203との間にもステップS207を追加したものである。図13では、ステップS202に続くステップS207で燃料揺れ有りと判定した場合にも、ステップS206に続くS207で燃料揺れ有りと判定した場合と同様に、ステップS208にて燃料揺れフラグxFDELTをクリアした後、ルーチンを終了している。
図14は、後者の場合のフローチャートである。図14は、図8のステップS202の前にステップS204(燃料揺れ判定ルーチン開始)を実行して、且つ、ステップS202とS203との間にもステップS207を追加するとともに、ステップS207に付随してステップS208−1を追加したものである。図14では、ステップS202に続くステップS207で燃料揺れ有りと判定した場合にも、ステップS205に続くS207で燃料揺れ有りと判定した場合と同様に、ステップS208−1にて燃料揺れフラグxFDELTおよび差圧ΔP0をクリアした後、差圧ΔP0の検出を直ちに再実行している。
また、燃料タンク11と所定の絞りとが連通した状態で差圧ΔP0を検出する場合であって、燃料レベルセンサ40の出力値に基づいて燃料揺れを判定している場合には、差圧ΔP0の検出に先立って、燃料揺れを判定してもよい。そして、燃料揺れが判定されている場合には、所定の揺れ収束時間が経過するまで差圧ΔP0の検出作動を実行しないようにしてもよいし、燃料揺れを繰り返し判定して、燃料が揺れていないと判定されるまで、差圧ΔP0の検出作動を実行しないようにしてもよい。前者の態様は、たとえば、図11において、ステップS202の前に、ステップS207、S214、S208を実行するものである。後者の態様は、たとえば、図12において、ステップS202の前に、ステップS207、S215を実行するものである。
また、前述の第3、4実施形態では、燃料残量レベルセンサ40の出力値の変動量に基づいて燃料揺れを判定していたが、車両に加速度センサが備えられている場合、加速度センサの出力値に基づいて、燃料揺れを判定してもよい。加速度センサには車両の揺れが検出され、車両が揺れているときは燃料も揺れていると考えられるからである。
また、前述の実施形態では、共通の絞り23によって混合気の差圧ΔP1および空気の差圧ΔP0を検出していたが、異なる絞りを用いてそれらの差圧ΔP1、ΔP0を検出してもよい。また、差圧ΔP0はそれほど変動が大きくないので、予め記憶された値を用いてもよいし、雰囲気温度や雰囲気圧力に基づいて所定の演算式から決定してもよい。
1:エンジン(内燃機関)
2:吸気管
11:燃料タンク
22:計測ライン(計測通路)
23:絞り
24:圧力センサ(圧力計測手段)
26:ポンプ(ガス流発生手段)
40:燃料残量レベルセンサ
S104:パージ実施ルーチン(流量制御手段)
S107:燃料揺れ判定処理(燃料揺れ判定手段)
S202:第2圧力検出手段
S203、205、207、208、212:第1圧力検出手段
S701乃至707:燃料揺れ判定手段
2:吸気管
11:燃料タンク
22:計測ライン(計測通路)
23:絞り
24:圧力センサ(圧力計測手段)
26:ポンプ(ガス流発生手段)
40:燃料残量レベルセンサ
S104:パージ実施ルーチン(流量制御手段)
S107:燃料揺れ判定処理(燃料揺れ判定手段)
S202:第2圧力検出手段
S203、205、207、208、212:第1圧力検出手段
S701乃至707:燃料揺れ判定手段
Claims (16)
- 燃料タンク内の蒸発燃料を蒸発燃料通路を介してキャニスタに導入して、キャニスタ内の吸着材に一時的に吸着させ、内燃機関の運転時に、前記吸着材に吸着した蒸発燃料を前記内燃機関の吸気管に放出する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
前記燃料タンク、前記キャニスタ、および所定の絞りが連通し、前記キャニスタから放出される蒸発燃料を含む混合気がその絞りを流通する第1の計測状態においてその絞りによる混合気の圧力変化量を検出する第1圧力検出手段と、
その第1圧力検出手段によって検出された圧力変化量と、所定の絞りを流通することによる空気の圧力変化量とに基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導く混合気の流量を制御する流量制御手段とを有し、
さらに、前記燃料タンク内の燃料が揺れているかどうかを判定する燃料揺れ判定手段を備え、
その燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されたことに基づいて、前記流量制御手段において、前記第1圧力検出手段によって検出された混合気の圧力変化量を用いた流量制御が行われないようになっていることを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 前記燃料揺れ判定手段は、前記第1圧力検出手段による圧力変化量の検出期間中に、逐次、燃料の揺れを判定するものであり、
前記第1圧力検出手段は、圧力変化量の検出終了後に、圧力変化量の検出中に前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、検出した圧力変化量を破棄することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 前記燃料揺れ判定手段は、前記第1圧力検出手段による圧力変化量の検出期間中に、逐次、燃料の揺れを判定するものであり、
前記第1圧力検出手段は、圧力変化量の検出終了後に、圧力変化量の検出中に前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、直ちに圧力変化量の検出を再度実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 前記燃料揺れ判定手段は、前記第1圧力検出手段による圧力変化量の検出に先立って、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記第1圧力検出手段は、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定された場合に、所定時間が経過するまで圧力計測作動を実行しないようになっていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記第1圧力検出手段は、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定された場合、その燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていないと判定されるまで、圧力計測作動を実行しないようになっていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 空気が所定の絞りを流通するとともに、その絞りと前記燃料タンクとが連通する第2の計測状態において、前記流量制御手段による流量制御のために、前記絞りによる空気の圧力変化量を検出する第2圧力検出手段をさらに備え、
前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されたことに基づいて、前記流量制御手段において、前記第2圧力検出手段によって検出された空気の圧力変化量を用いた流量制御が行われないようになっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 前記燃料揺れ判定手段は、前記第2圧力検出手段による圧力変化量の検出期間中に、逐次、燃料の揺れを判定するものであり、
前記第2圧力検出手段は、圧力変化量の検出終了後に、圧力変化量の検出中に前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、検出した圧力変化量を破棄することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 前記燃料揺れ判定手段は、前記第2圧力検出手段による圧力変化量の検出期間中に、逐次、燃料の揺れを判定するものであり、
前記第2圧力検出手段は、圧力変化量の検出終了後に、圧力変化量の検出中に前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定されていたかどうかを判断して、燃料が揺れていると判定されていた場合には、直ちに圧力変化量の検出を再度実行することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 前記燃料揺れ判定手段は、前記第2圧力検出手段による圧力変化量の検出に先立って、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記第2圧力検出手段は、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定された場合に、所定時間が経過するまで圧力計測作動を実行しないようになっていることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記第2圧力検出手段は、前記燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていると判定された場合、その燃料揺れ判定手段によって燃料が揺れていないと判定されるまで、圧力計測作動を実行しないようになっていることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記燃料揺れ判定手段は、前記絞りによる気体の圧力変化量の時間変化に基づいて、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする請求項2、3、8、9のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記燃料揺れ判定手段は、前記燃料タンクに設けられている燃料残量レベルセンサの出力値の変動量に基づいて、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 前記燃料揺れ判定手段は、車両に取り付けられた加速度センサの出力値に基づいて、燃料の揺れを判定するものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
- 途中に絞りを有する計測通路と、
その計測通路の絞りを通過するガス流を発生させるガス流発生手段と、
そのガス流発生手段がガス流を発生させたときに、前記絞りによって生じる圧力変化量を計測する圧力計測手段と、
前記第1の計測状態および前記第2の計測状態における絞りがともに前記計測通路に設けられた絞りであって、前記第1の計測状態と前記第2の計測状態とを切り替える計測通路切替手段と、
前記第1圧力検出手段によって検出された圧力変化量と、前記第2圧力検出手段によって検出された圧力変化量とに基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導かれる混合気の蒸発燃料濃度を演算する蒸発燃料濃度演算手段と
をさらに備え、
前記流量制御手段は、前記蒸発燃料濃度演算手段によって演算された混合気の蒸発燃料濃度に基づいて、前記キャニスタから前記吸気管に導く混合気の流量を制御するものであることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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