JP4598193B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着し、吸着した蒸発燃料を吸気通路にパージする蒸発燃料処理装置に関する。
従来、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタに一時的に吸着し、キャニスタから脱離させた蒸発燃料を必要に応じて内燃機関の吸気通路に導いてパージする蒸発燃料処理装置が知られている。このような蒸発燃料処理装置において、吸気通路に導かれる空気と蒸発燃料とからなる混合気中の蒸発燃料濃度を計測することにより、目標空燃比となるようにパージ弁の開度または燃料噴射量を制御することが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、パージ弁毎の流量特性のばらつきや、流量特性の経時変化のために、予め設定されている流量特性に基づいて目標空燃比となるようにパージ弁の開度を制御しても、パージされる蒸発燃料量が目標値と異なることがある。その結果、内燃機関の実際の実空燃比が目標空燃比からずれる恐れがある。
また、計測した蒸発燃料濃度が実際の蒸発燃料濃度と異なっている場合にも、実空燃比が目標空燃比からずれる恐れがある。
特開平5−18326号公報 特開平6−101534号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、蒸発燃料のパージに伴う実空燃比と目標空燃比との差を減少する蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
請求項に記載の発明によると、目標空燃比となるように、パージ弁の流量特性と蒸発燃料濃度とに基づいてパージ弁の開度または燃料噴射量を制御する。そして、計測された実際の実空燃比と目標空燃比とを比較し、実空燃比と目標空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合に、実空燃比と目標空燃比との差が減少するようにパージ弁の流量特性を補正する。このように、パージ弁の流量特性を補正することにより、パージ弁毎に流量特性にばらつきがあったり、流量特性に経時変化が生じても、実空燃比と目標空燃比との差を減少できる。
ここで、吸気通路に接続するパージ系とは別に絞りを有する計測通路を設け、絞りに空気だけを通過させたときの絞りの両端間の差圧である空気圧と、絞りに空気および蒸発燃料からなる混合気を通過させたときの絞りの両端間の差圧である混合気圧と、に基づいて蒸発燃料濃度を計測している。その結果、吸気通路の負圧の圧力脈動の影響を受けることなく、蒸発燃料濃度を高精度に計測できる。
請求項およびに記載の発明によると、目標空燃比となるように、パージ弁の流量特性と計測した蒸発燃料濃度とに基づいてパージ弁の開度または燃料噴射量を制御する。そして、計測された実際の実空燃比と目標空燃比とを比較し、実空燃比と目標空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合に、実空燃比と目標空燃比との差が減少するように、空気圧と混合気圧との比率に対して混合気の蒸発燃料濃度を対応付ける濃度特性を補正する。これにより、実空燃比と目標空燃比との差を減少できる。
請求項に記載の発明によると、実空燃比と目標空燃比とを比較し、実空燃比と目標空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合、流量特性が吸気圧に応じて大きく変化する範囲では流量特性を補正し、流量特性が吸気圧に応じて小さく変化する範囲では濃度特性を補正する。すなわち、流量特性の補正による空燃比の変化が大きい条件では流量特性を補正し、流量特性の補正による空燃比の変化が小さい条件では濃度特性を補正するので、流量特性または濃度特性の補正により、実空燃比を効果的に目標空燃比に近づけることができる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、またはそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、Q、P、ρの添え字としてAIR、GAS、HCを使用する場合、それぞれ空気、空気と蒸発燃料との混合気、蒸発燃料を表している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による蒸発燃料処理装置30を車両の内燃機関10に適用した例を示している。
(内燃機関10)
内燃機関10は、燃料タンク32内に収容されたガソリンを燃焼して動力を発生させるガソリンエンジンである。内燃機関10の吸気管12の吸気通路14側には、燃料噴射量を制御する燃料噴射弁16、吸気流量を制御するスロットル弁18、吸気流量を検出するエアフローセンサ20、吸気圧を検出する吸気圧センサ22等が設置されている。また、吸気管12の排気通路24側には、空燃比を検出する空燃比センサ26等が設置されている。
(蒸発燃料処理装置30)
蒸発燃料処理装置30は、燃料タンク32内で発生した蒸発燃料を処理して内燃機関10に供給するものであり、キャニスタ34、パージ弁36、大気開放弁38、第1切換弁40、第2切換弁42、差圧センサ44、ポンプ46、および電子制御ユニット(ECU)50等を備えている。蒸発燃料処理装置30は、エンジン運転状態に応じて決定される目標空燃比になるように、キャニスタ34から吸気通路14にパージする空気と蒸発燃料との混合気における蒸発燃料濃度と、燃料噴射弁16からの燃料噴射量とを制御している。
燃料タンク32とキャニスタ34とは通路200により接続されている。燃料タンク32内で発生する蒸発燃料は、通路200を通りキャニスタ34内の活性炭等の吸着材に吸着される。キャニスタ34に吸着された蒸発燃料は、パージ弁36を開弁することにより、吸気通路14の負圧によりキャニスタ34からパージ通路202を通りスロットル弁18の下流側の吸気通路14にパージされる。
大気開放弁38は二方電磁弁であり、通電オフの状態で大気開放弁38は開弁している。大気開放弁38が開弁すると、キャニスタ34に接続している通路204は大気側に開放される。パージ弁36および大気開放弁38が開弁していると、キャニスタ34に吸着されている蒸発燃料は、吸気通路14の負圧によりパージ通路202を通ってスロットル弁18の下流側にパージされる。
切換手段としての第1切換弁40は、絞り212と大気側またはキャニスタ34に接続しているパージ通路202との連通を断続する三方電磁弁である。第1切換弁40は、通電オフの状態で図1に示す切換状態になっており、絞り212と大気側とを連通している。第2切換弁42は、減圧手段としてのポンプ46と大気側またはキャニスタ34に接続している通路204との連通を切り換える三方電磁弁である。第2切換弁42は、通電オフの状態で図1に示す切換状態になっており、ポンプ46の排出側を大気側に開放している。
圧力検出手段としての差圧センサ44は、ポンプ46と第1切換弁40との間の計測通路210に設けられた絞り212の両端に接続しており、絞り212の両端間の差圧を検出する。ポンプ46の作動時、第1切換弁40が絞り212と大気とを連通しているときには、差圧センサ44は、空気だけが絞り212を通過しているときの絞り212の両端間の差圧である空気圧ΔPAIRを検出する。また、ポンプ46の作動時、第1切換弁40が絞り212とパージ通路202とを連通しているときには、差圧センサ44は、キャニスタ34に吸着されている蒸発燃料と空気との混合気が絞り212を通過しているときの絞り212の両端間の差圧である混合気圧ΔPGASを検出する。
ECU50は、CPU52、RAM54、ROM56等から構成されている。CPU52は、特許請求の範囲に記載した、空燃比制御手段、流量特性補正手段および濃度取得手段を構成している。またCPU52は、計測通路210、第1切換弁40、差圧センサ44およびポンプ46とともに、特許請求の範囲に記載した濃度計測手段を構成している。CPU52は、エアフローセンサ20、吸気圧センサ22、空燃比センサ26の検出信号に加え、イグニション信号、エンジン回転数、冷却水温、アクセル開度等の検出信号に基づいて、燃料噴射弁16およびスロットル弁18等の内燃機関10の各部の作動を制御する。またCPU52は、パージ弁36、大気開放弁38、第1切換弁40、第2切換弁42、ポンプ46の作動を制御し、吸気通路14にパージする蒸発燃料量を制御する。RAM54は、CPU52で処理されるデータやプログラムを一時的に格納する。流量特性記憶媒体および濃度特性記憶媒体としてのROM56は、CPU52で実行される制御プログラムを格納している書き換え可能な不揮発性のメモリであり、EEPROM等を用いる。
(蒸発燃料処理装置30の作動)
以下に説明する各ルーチンは、ROM56に記憶されている制御プログラムをCPU52が実行することにより処理される。
(メインルーチン)
図10に示す処理ルーチンは、蒸発燃料濃度を計測し、計測した蒸発燃料濃度に基づいてパージする蒸発燃料量を決定するためのメインルーチンであり、イグニションキーをオンしてから実行される。初期状態において(図4の期間T1参照)、パージ弁36、大気開放弁38、第1切換弁40、第2切換弁42およびポンプ46への通電はオフされている。通電オフの状態で、パージ弁36は閉弁し、大気開放弁38は開弁している。また、第1切換弁40、第2切換弁42は図1に示す切換状態になっている。
図10に示すように、CPU52は、ステップ300において、蒸発燃料濃度の計測条件が成立しているかを判定する。例えば、エンジン回転数が所定回転数以上になるか、冷却水温が所定温度以上になると、CPU52は濃度計測条件が成立したと判断する。また、例えば減速中等のエンジン運転中において蒸発燃料のパージが停止されている期間も、濃度計測条件が成立していると判断する。ハイブリッド車に蒸発燃料処理装置30を適用する場合には、内燃機関10を停止しモータにより車両が走行しているときも、濃度計測条件が成立していると判断する。
これに対し、ステップ306で判定するパージ実行条件は、例えば濃度計測条件が成立するときの冷却水温よりも高い温度に冷却水温が達したときに成立する。したがって、濃度計測条件は、パージ実行条件が成立するよりも先に成立する。
蒸発燃料濃度の計測条件が成立していない場合、CPU52は、イグニションキーがオフされたかを判定し(ステップ302)、イグニションキーがオフされればこのルーチンを終了する。イグニションキーがオン状態であれば、ステップ300に戻る。
蒸発燃料濃度の計測条件が成立すると、CPU52は、ステップ304において濃度計測ルーチンを実行する。濃度計測ルーチンは、キャニスタ34から吸気通路14にパージされる混合気中の蒸発燃料濃度を計測するルーチンである。
ステップ304の濃度計測ルーチンで蒸発燃料濃度を計測すると、CPU52は、ステップ306において、パージ実行条件が成立しているかを判定する。パージ実行条件が成立していれば、CPU52は、ステップ308においてパージルーチンを実行する。パージルーチンは、計測された蒸発燃料濃度に基づいて、キャニスタ34から吸気通路14に蒸発燃料をパージするルーチンである。そしてステップ308においてパージルーチンを実行すると、CPU52は、ステップ310において、濃度計測ルーチンを実行してから所定時間が経過しているかを判定する。濃度計測ルーチンを実行してから所定時間が経過している場合は、キャニスタ34に吸着されている蒸発燃料量が変化し、蒸発燃料濃度が変化している恐れがある。そこで、濃度計測ルーチンを実行してから所定時間が経過している場合、CPU52は、ステップ300に処理を戻し、ステップ304において再度濃度計測ルーチンを実行する。ステップ310において判定する所定時間は、蒸発燃料濃度の時間変化を考慮し、要求される蒸発燃料濃度の精度に応じて設定される。濃度計測ルーチンを実行してから所定時間が経過していない場合、CPU52はステップ306に処理を戻す。
ステップ306においてパージ実行条件が成立していない場合、CPU52はステップ310に処理を移行し、濃度計測ルーチンを実行してから所定時間が経過しているかを判定する。
(濃度計測ルーチン)
図10のステップ304において実行する濃度計測ルーチンを詳細に説明する。
図11に示す濃度計測ルーチンのステップ320において、CPU52は、第1切換弁40および第2切換弁42の切換状態が図2に示す状態であるときにポンプ46を駆動する(図4の期間T2参照)。図2に示す状態において、ポンプ46を駆動すると、空気だけが絞り212を通過するので、差圧センサ44の検出圧力は空気圧ΔPAIRである(ステップ322)。
次に、図3および図4の期間T3に示すように、CPU52は、大気開放弁38を閉弁し(ステップ324)、第1切換弁40および第2切換弁42への通電をオンする(ステップ326)。パージ弁36は閉弁したまである。これにより、キャニスタ34、第1切換弁40、絞り212、ポンプ46、第2切換弁42および通路204からなる環状通路が形成され、この環状通路を、キャニスタ34に吸着された蒸発燃料と空気とからなる混合気が循環する。この状態では、キャニスタ34に吸着されている蒸発燃料と空気との混合気が絞り212を通過するので、差圧センサ44の検出圧力は混合気圧ΔPGASである(ステップ328)。
このようにして検出した空気圧ΔPAIRおよび混合気圧ΔPGASから、CPU52は、次式(1)に示すように差圧比Ppを算出する(ステップ330)。そして、CPU52は、次式(2)に示すように、差圧比Ppに基づいて蒸発燃料濃度Cを算出し(ステップ332)、算出した蒸発燃料濃度CをRAM54に記憶する(ステップ334)。式(2)において、k1はROM56に記憶されている係数であり、初期状態では予め設定された値が記憶されている。係数k1は、具体的には図6に示す直線の傾きである。
Pp=ΔPGAS/ΔPAIR ・・・(1)
C=k1×(Pp−1) ・・・(2)
図5に、空気だけが絞り212を通過するときの空気圧ΔPAIRと流量との関係を曲線100に示し、空気と蒸発燃料との混合気が絞り212を通過するときの混合気圧ΔPGASと流量との関係を曲線102に示している。また、ポンプ46における圧力と流量との関係であるポンプ特性を、実線110および点線112に示している。実線110はポンプ46を一定回転数制御している場合のポンプ特性を示し、点線112はポンプ46を一定回転数制御してない通常制御の場合のポンプ特性を示している。絞り212以外での圧力損失は小さいので、図5の横軸に示す圧力Pは絞り212の差圧ΔPに等しい。
ここで、ポンプ46の回転を一定回転数に制御していない場合、差圧が大きくなりポンプ46の負荷が増加するとポンプ46の回転数が減少するため、差圧と流量との特性であるポンプ特性は図5の点線112に示すように、差圧が大きくなると流量が減少する。その結果、検出される空気圧と混合気圧は、それぞれ図5のΔP’AIR、ΔP’GASとなりゲインが小さくなる。そこで、本実施形態では、ポンプ46の回転数を一定回転数に制御することにより、実線110に示すように差圧に関係なく流量が一定になるポンプ特性を得ている。その結果、検出される空気圧と混合気圧は、それぞれ図5のΔPAIR、ΔPGASとなりゲインが大きくなる。
また、ポンプ46の回転数が減少すると差圧が小さくなるので、蒸発燃料濃度の計測精度が低下する。一方、ポンプ46の回転数が大きくなり過ぎると、差圧ΔPが大きくなって第1切換弁40、第2切換弁42の作動圧が大きくなる。その結果、例えば第1切換弁40、第2切換弁42の電磁駆動部を大型化する必要が生じる。これらの影響を考慮し、ポンプ46を一定回転数制御する場合に適切な回転数に設定することが望ましい。
また、エネルギー保存の法則により、ポンプ46の回転数が同じで計測通路210を流れる流速、言い換えれば流量が同じであれば、蒸発燃料濃度Cが高くなると絞り212の両端間に発生するΔPGASは大きくなる。ΔPGASが大きくなると差圧比Ppは大きくなる。すなわち、蒸発燃料濃度Cが高くなると差圧比Ppは大きくなる。図6に示すように、蒸発燃料濃度Cと差圧比Ppとはほぼ正比例する。
差圧ΔPと流量Qとの関係である絞り212の特性は、絞り212を通過する流体の密度をρとすると次式(3)で表される。式(3)のk2は係数であり、絞り212の流量係数をα、絞り212の直径をdとすると係数k2は次式(4)で表される。
Q=k2(ΔP/ρ)1/2 ・・・(3)
k2=(α×π×d2/4)×21/2 ・・・(4)
絞り212を通過する空気の密度をρAIR、絞り212を通過する混合気の密度をρGASとすると、式(3)から、絞り212を通過する空気の流量QAIR、混合気の流量QGASは次式(5)、(6)で表される。
AIR=k2(ΔPAIR/ρAIR1/2 ・・・(5)
GAS=k2(ΔPGAS/ρGAS1/2 ・・・(6)
ポンプ46は一定回転数制御されているので、QAIR=QGASである。したがって、式(5)、(6)から、次式(7)が導かれる。
ρGAS/ρAIR=ΔPGAS/ΔPAIR=Pp・・・(7)
このように蒸発燃料の密度は濃度に依存するので、差圧比(ΔPGAS/ΔPAIR)をパラメータとして式(2)から蒸発燃料濃度Cを求めることができる。
次に、ステップ336においてCPU52は、第1切換弁40、第2切換弁42への通電をオフして図2に示す状態に戻し、ステップ338においてポンプ46を停止する。この状態でパージ実行条件が成立し、図4の期間T4に示すようにパージ弁36を開弁すれば、キャニスタ34に吸着されている蒸発燃料は吸気通路14にパージされる。
(パージルーチン)
図12、13に示すパージルーチンでは、CPU52は、まずエンジン運転状態を検出する(ステップ350)。CPU52は、エンジン運転状態として、エンジン回転数、吸気流量、吸気圧等を検出する。吸気流量から吸気圧を算出してもよい。
次に、ステップ352において、CPU52は吸気通路14に蒸発燃料をパージする許容量Fmを算出する。許容量Fmは、現在のスロットル開度等のエンジン運転状態において要求される燃料噴射量、ならびに燃料噴射弁16で制御可能な燃料噴射量の下限値等に基づいて算出される。燃料噴射量が増加すれば、燃料噴射量に対する蒸発燃料量の割合は小さくなるので、許容量Fmの値も大きくなる。
ステップ354において、CPU52は現在の吸気圧P0を検出し、この吸気圧P0に基づいて、基準流量Q100を算出する(ステップ356)。基準流量Q100は、パージ通路202を流れる流体が空気100%、パージ弁36の開度が100%のときに、現在の吸気通路14の吸気圧においてパージ通路202を流れる空気量を表している。図8に、マップとしてROM56に記憶されている吸気圧P0と基準流量Q100との関係を示す。
この基準流量Q100と、濃度検出ルーチンで計測された蒸発燃料濃度Cとから、CPU52は次式(8)により予想流量Qcを算出する(ステップ358)。
Qc=Q100×(1−A×C) ・・・(8)
予想流量Qcは、パージ弁36の開度を100%として、パージ通路202を流れる蒸発燃料濃度Cの混合気の流量を表している。蒸発燃料濃度Cが高くなるとパージされる蒸発燃料の密度は高くなる。エネルギー保存の法則から、吸気圧P0が同じであっても、蒸発燃料濃度Cが高くなると流量は減少する。図9に、蒸発燃料濃度CとQc/Q100との関係を示す。式(8)はこの関係を示している。式(8)のAは図9に示す直線の傾きであり、ROM56に記憶されている。
ステップ360において、CPU52は、予想流量Qcと蒸発燃料濃度Cとから、パージ弁36の開度を100%として、パージ通路202を流れる蒸発燃料流量Fcを次式(9)により算出する。
Fc=Qc×C ・・・(9)
次に、ステップ362において、CPU52はFc≦Fmを判定する。Fc≦Fmであれば、蒸発燃料流量Fcは許容量Fmを超えていないので、CPU52はパージ弁36の開度X%を100%に設定する(ステップ364)。蒸発燃料流量Fcが許容量Fmを超えている場合にパージ弁36の開度を100%にすると、過度の蒸発燃料が吸気通路14にパージされるので、CPU52は、ステップ366において次式(10)によりパージ弁36の開度X%を調節する。
X=(Fm/Fc)×100 ・・・(10)
ステップ364またはステップ366において設定した開度に応じて、CPU52はパージ弁36を開弁する(ステップ368)。パージ弁36の開度により、キャニスタ34からパージされる蒸発燃料量は決定される。燃料噴射弁の燃料噴射量は、パージされる蒸発燃料量を元に、目標空燃比λ0になるように制御される。目標空燃比λ0は、エンジン運転状態に応じてCPU52により設定される。
ステップ368において設定された開度に応じてパージ弁36を開弁し、吸気通路14に蒸発燃料のパージを開始した後、ステップ370においてCPU52は、空燃比センサ26の検出信号から、実際の実空燃比λ1を計測し、ステップ372において、目標空燃比λ0と実空燃比λ1との差Δλ=|λ1−λ0|が所定の範囲Δλ0であるかを判定する。パージを開始する前に、燃料噴射弁16からの燃料噴射量が目標空燃比になるように正しく制御されていれば、パージ中においても、燃料噴射弁16からの燃料噴射量は、パージされる蒸発燃料量を元に目標空燃比λ0になるように正しく制御される筈である。そして、蒸発燃料流量Fcを元に式(10)により設定された開度のパージ弁36から目標量の蒸発燃料がパージされれば、Δλ≦Δλ0になる筈である。
CPU52は、ステップ372においてΔλ≦Δλ0と判定すると、パージされる蒸発燃料量と燃料噴射弁16の燃料噴射量とが正しく制御されていると判断し、ステップ374において、Δλに応じて燃料噴射弁16の燃料噴射量を補正する。
Δλ>Δλ0であれば、CPU52は、パージされる蒸発燃料量が正しくないと判断し、その原因は蒸発燃料流量Fcが正しくないからだと判断する。蒸発燃料流量Fcは、式(8)、(9)から、基準流量Q100および蒸発燃料濃度Cに基づいて算出されている。基準流量Q100は、図8に示すマップから吸気圧P0に対応した値が取得されている。しかし、パージ弁36やパージ通路202の製造誤差や経時変化により、図8に示されている流量特性と実際の流量特性との間にずれが生じていることがある。そこで、CPU52は、ステップ372においてΔλ>Δλ0と判定すると、図8に示すマップから取得した基準流量Q100の値が正しくないと判断する。そして、ステップ376において、次式(11)〜(14)により、計測した実空燃比λ1から実際の基準流量Q100を算出する。
まず実空燃比λ1は、エアフローセンサ20により検出された吸入空気質量をAi、燃料噴射弁16から噴射される燃料質量をFi、パージ通路202から吸気通路14に流入する空気質量をAp、パージ通路202から吸気通路14に流入する蒸発燃料質量をFpとすると、式(11)で表される。式(11)では実空燃比λ1を単にλで表している。
λ=(Ai+Ap)/(Fi+Fp) ・・・(11)
吸入空気質量Ap、蒸発燃料質量をFpは式(12)、(13)で表される。式(13)のρHCは、蒸発燃料だけの密度を表している。
Ap=Qc×(1−C)×X×ρAIR ・・・(12)
Fp=Qc×C×X×ρHC ・・・(13)
したがって、式(8)、(11)、(12)、(13)から、Q100は式(14)により求められる。
Q100=(Ai−λ×Fi)/{(1−A×C)×(λ×C×X×ρHC+(C−1)×X×ρAIR)} ・・・(14)
ステップ378においてCPU52は、図8の特性マップに示されている現在の吸気圧P0に対応する基準流量Q100の値を、式(14)で求めた基準流量Q100の値で書き換える。そしてCPU52は、ステップ374において、ステップ372で求めたΔλに応じて燃料噴射弁16の燃料噴射量を補正する。
次にCPU52は、ステップ380においてパージ停止条件が成立しているかを判定する。パージ停止条件が成立していれば、CPU52は、ステップ382においてパージ弁36を閉弁しパージルーチンを終了する。パージ停止条件が成立していなければ、CPU52は、ステップ370に処理を移行する。
以上説明したように第1実施形態では、パージ弁36またはパージ通路202の製造誤差や経時変化により、予め設定されている流量特性と実際の流量特性との間にずれが生じ、その結果として実空燃比と目標空燃比との差が所定範囲よりも大きくなると、パージ弁36の流量特性を補正している。これにより、実空燃比が目標空燃比に近づき、実空燃比と目標空燃比との差が小さくなる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による蒸発燃料処理装置30の構成、メインルーチン(第1実施形態の図10参照)、濃度計測ルーチン(第1実施形態の図11参照)は第1実施形態と実質的に同一であるから、説明を省略する。
図14、15に示す第2実施形態のパージルーチンにおいて、ステップ400〜420は、図12に示す第1実施形態のパージルーチンにおけるステップ350〜370と同一であるので説明を省略する。
ステップ422においてCPU52は、目標空燃比λ0と実空燃比λ1との差Δλ=|λ1−λ0|が所定の範囲Δλ0内であるかを判定する。パージされる蒸発燃料量と燃料噴射弁16の燃料噴射量とが正しく制御されていれば、Δλ≦Δλ0になる筈である。
CPU52は、ステップ422においてΔλ≦Δλ0と判定すると、パージされる蒸発燃料量と燃料噴射弁16の燃料噴射量とが正しく制御されていると判断し、ステップ424において、Δλに応じて燃料噴射弁16の燃料噴射量を補正する。
Δλ>Δλ0であれば、CPU52は、第1実施形態と同様にパージされる蒸発燃料量が正しくないと判断し、その原因は蒸発燃料流量Fcが正しくないからだと判断する。蒸発燃料流量Fcは、式(8)、(9)から、基準流量Q100および蒸発燃料濃度Cに基づいて算出されている。ここで、図7において、吸気圧P0の値が吸気圧P0の変化に対して基準流量Q100が殆ど変化しない範囲であったり、第1実施形態で説明したように基準流量Q100の値が補正された直後である場合、CPU52は、基準流量Q100ではなく計測した蒸発燃料濃度Cが正しくないと判断する。
蒸発燃料濃度Cは、第1実施形態の式(2)に示すように、係数k1と、検出したΔPGAS、ΔPAIRとから算出されている。第2実施形態では、CPU52は、係数k1が間違っているので蒸発燃料濃度Cが正しくないと判断する。そこでCPU52は、ステップ426において、第1実施形態で説明した式(14)から蒸発燃料濃度Cの方程式を次式(15)のように求める。そして、式(15)から実際の蒸発燃料濃度Cを求め、求めた蒸発燃料濃度Cから式(2)により正しい係数k1を求める。
A(λ×ρHC+ρAIR)C2−(A×ρAIR+λ×ρHC+ρAIR)C+ρAIR+(Ai−λ×Fi)/(Q100×X)=0・・・(15)
ステップ428においてCPU52は、ROM56に記憶されている係数k1の値をステップ426で求めたk1の値で書き換える。
次にCPU52は、ステップ430においてパージ停止条件が成立しているかを判定する。パージ停止条件が成立していれば、CPU52は、ステップ432においてパージ弁36を閉弁しパージルーチンを終了する。パージ停止条件が成立していなければ、CPU52は、ステップ420に処理を移行する。
以上説明したように第2実施形態では、実空燃比と目標空燃比との差が所定範囲よりも大きくなると、蒸発燃料濃度Cを算出するときに使用する式(2)の係数k1を補正している。これにより、実空燃比が目標空燃比に近づき、実空燃比と目標空燃比との差が小さくなる。このように第2実施形態では、CPU52は濃度特性補正手段として機能する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による蒸発燃料処理装置30の構成、メインルーチン(第1実施形態の図10参照)、濃度計測ルーチン(第1実施形態の図11参照)は第1実施形態と実質的に同一であるから、説明を省略する。
図16、17に示す第3実施形態のパージルーチンにおいて、ステップ450〜470は、図9に示す第1実施形態のパージルーチンにおけるステップ350〜370と同一であるので説明を省略する。
ステップ472においてCPU52は、目標空燃比λ0と実空燃比λ1との差Δλ=|λ1−λ0|が所定の範囲Δλ0であるかを判定する。パージされる蒸発燃料量と燃料噴射弁16の燃料噴射量とが正しく制御されていれば、Δλ≦Δλ0になる筈である。
CPU52は、ステップ472においてΔλ≦Δλ0と判定すると、パージされる蒸発燃料量と燃料噴射弁16の燃料噴射量とが正しく制御されていると判断し、ステップ474において、Δλに応じて燃料噴射弁16の燃料噴射量を補正する。
Δλ>Δλ0であれば、CPU52は、第1実施形態と同様にパージされる蒸発燃料量が正しくないと判断し、その原因は蒸発燃料流量Fcが正しくないからだと判断する。蒸発燃料流量Fcは、式(8)、(9)から、基準流量Q100および蒸発燃料濃度Cに基づいて算出されている。したがって、基準流量Q100または蒸発燃料濃度Cのいずれかが正しくないために蒸発燃料流量Fcが正しくないと判断できる。パージ弁36の特性である基準流量Q100は、図7に示すように、所定圧Paに対してP0≦Paの範囲では変化の割合が小さく、P0>Paの範囲では変化の割合が大きくなる。例えば図7では、Pa=50kPaである。すなわち、蒸発燃料流量Fcが正しくない原因は、P0≦Paの範囲では蒸発燃料濃度Cであり、P0>Paの範囲では基準流量Q100であると考えられる。
そこでCPU52は、ステップ476においてP0>Paであるかを判定し、P0>Paであればステップ482、484において、第1実施形態と同様に空燃比から基準流量Q100を算出して図8のマップを書き換える。また、P0≦Paであれば、CPU52は、ステップ478、480において、第2実施形態と同様に蒸発燃料濃度Cを算出するための係数k1を空燃比から算出し、ROM56に記憶されている係数k1の値を書き換える。
このように基準流量Q100または係数k1を書き換えた後、ステップ474においてCPU52は、Δλに応じて燃料噴射弁16の燃料噴射量を補正する。
次にCPU52は、ステップ486においてパージ停止条件が成立しているかを判定する。パージ停止条件が成立していれば、CPU52は、ステップ488おいてパージ弁36を閉弁しパージルーチンを終了する。パージ停止条件が成立していなければ、CPU52はステップ470に処理を移行する。
以上説明したように第3実施形態では、吸気圧に対するパージ弁36の基準流量Q100の変化率が小さい範囲では濃度特性を補正し、吸気圧に対するパージ弁36の基準流量Q100の変化率が大きい範囲ではパージ弁36の流量特性を補正している。すなわち、流量特性の補正による空燃比の変化が小さい条件では濃度特性を補正し、流量特性の補正による空燃比の変化が大きい条件では流量特性を補正している。これにより、流量特性または濃度特性の補正により、実空燃比を効果的に目標空燃比に近づけることができる。このように第3実施形態では、CPU52は流量特性および濃度特性の両方の特性補正手段として機能する。
(他の実施形態)
以上説明した上記複数の実施形態においては、図7に示すパージ弁36の流量特性を、吸気圧と、吸気圧に対応するパージ弁36の基準流量Q100として図8に示すマップの形式で記憶した。これ以外にも、図7に示すパージ弁36の流量特性を関数で近似し、この近似関数からパージ弁36の基準流量Q100を求めてもよい。
また、差圧比Pp(ΔPGAS/ΔPAIR)に対する蒸発燃料濃度の濃度特性を式(2)に示す関数で表現したが、これ以外にも、例えば、差圧比Pp(ΔPGAS/ΔPAIR)と、差圧比Ppに対応する蒸発燃料濃度とのマップとして濃度特性を記憶し、このマップから蒸発燃料濃度を求めてもよい。
このように、本発明は、上記複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
第1実施形態による蒸発燃料処理装置を示す構成図。 空気圧を計測するときの通路状態を示す説明図。 混合気圧を計測するときの通路状態を示す説明図。 各弁、ポンプの作動状態を示すタイムチャート。 差圧と流量とに関するポンプ特性、絞り特性を示す特性図。 蒸発燃料濃度と差圧比との関係を示す特性図。 吸気圧と基準流量との関係を示す特性図。 吸気圧と基準流量との対応を示すマップ。 蒸発燃料濃度とQc/Q100との関係を示す特性図。 蒸発燃料処理のメインルーチン。 濃度計測ルーチン。 パージルーチン。 パージルーチン。 第2実施形態によるパージルーチン。 第2実施形態によるパージルーチン。 第3実施形態によるパージルーチン。 第4実施形態によるパージルーチン。
符号の説明
10:内燃機関、14:吸気通路、30:蒸発燃料処理装置、32:燃料タンク、34:キャニスタ、36:パージ弁、40:第1切換弁(切換手段、濃度計測手段)、44:差圧センサ(圧力検出手段、濃度計測手段)、46:ポンプ(減圧手段、濃度計測手段)、52:CPU(空燃比制御手段、濃度計測手段、流量特性補正手段、濃度取得手段、濃度特性補正手段)、56:ROM(流量特性記憶媒体、濃度特性記憶媒体)、202:パージ通路、210:計測通路(濃度計測手段)、212:絞り

Claims (4)

  1. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着し、吸着した蒸発燃料が内燃機関の吸気通路にパージされるキャニスタと、
    前記キャニスタから前記吸気通路に蒸発燃料をパージするパージ通路に設置され、前記吸気通路にパージされる蒸発燃料量を制御するパージ弁と、
    前記パージ弁の流量特性を記憶している流量特性記憶媒体と、
    前記吸気通路にパージされる蒸発燃料濃度を計測する濃度計測手段と、
    目標空燃比となるように、前記流量特性と前記濃度計測手段が計測した蒸発燃料濃度とに基づき前記パージ弁の開度または燃料噴射量を制御する空燃比制御手段と、
    前記内燃機関の計測された実際の実空燃比と前記目標空燃比とを比較し、前記実空燃比と前記目標空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合に前記流量特性記憶媒体に記憶されている前記流量特性を補正する流量特性補正手段と、
    を備え、
    前記濃度計測手段は、
    通路中に絞りを有する計測通路と、
    前記絞りを挟んで前記計測通路の一方側に設置され、前記絞りと大気側との連通と、前記絞りと前記キャニスタ側との連通とを切り換える切換手段と、
    前記絞りを挟んで前記切換手段と反対側の前記計測通路に接続し、前記計測通路を減圧する減圧手段と、
    前記絞りの両端間の差圧を検出する圧力検出手段と、
    を有し、
    前記濃度計測手段は、前記減圧手段が作動しており、前記絞りと大気とが連通しているときに前記圧力検出手段が検出する空気圧と、前記キャニスタから前記吸気通路への蒸発燃料のパージ停止中に前記絞りと前記キャニスタとが連通しているときに前記圧力検出手段が検出する空気と蒸発燃料との混合気の混合気圧と、に基づき前記混合気中の蒸発燃料濃度を計測する蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着し、吸着した蒸発燃料が内燃機関の吸気通路にパージされるキャニスタと、
    前記キャニスタから前記吸気通路に蒸発燃料をパージするパージ通路に設置され、前記吸気通路にパージされる蒸発燃料量を制御するパージ弁と、
    通路中に絞りを有する計測通路と、
    前記絞りを挟んで前記計測通路の一方側に設置され、前記絞りと大気側との連通と、前記絞りと前記キャニスタ側との連通とを切り換える切換手段と、
    前記絞りを挟んで前記切換手段と反対側の前記計測通路に接続し、前記計測通路を減圧する減圧手段と、
    前記絞りの両端間の差圧を検出する圧力検出手段と、
    空気だけが前記絞りを通過するときの前記絞りの両端間の差圧である空気圧と、空気および蒸発燃料の混合気が前記絞りを通過するときの前記絞りの両端間の差圧である混合気圧と、の比率に対して前記混合気の蒸発燃料濃度を対応付ける濃度特性を記憶している濃度特性記憶媒体と、
    前記減圧手段が作動し、前記絞りと大気とが連通しているときに前記圧力検出手段が検出する前記空気圧と、前記キャニスタから前記吸気通路への蒸発燃料のパージ停止中に前記絞りと前記キャニスタとが連通しているときに前記圧力検出手段が検出する空気と蒸発燃料との混合気の前記混合気圧と、の比率に対応する蒸発燃料濃度を前記濃度特性から取得する濃度取得手段と、
    目標空燃比となるように、前記パージ弁の流量特性と前記濃度取得手段が取得した蒸発燃料濃度とに基づき前記パージ弁の開度または燃料噴射量を制御する空燃比制御手段と、
    前記内燃機関の計測された実際の実空燃比と前記目標空燃比とを比較し、前記実空燃比と前記目標空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合に前記濃度特性記憶媒体に記憶されている前記濃度特性を補正する濃度特性補正手段と、
    を備える蒸発燃料処理装置。
  3. 前記濃度特性記憶媒体は、前記空気圧と前記混合気圧との比率に対して前記蒸発燃料濃度を対応づける関数を濃度特性として記憶しており、前記濃度特性補正手段は、前記目標空燃比と前記実空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合に前記関数の係数を補正する請求項に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着し、吸着した蒸発燃料が内燃機関の吸気通路にパージされるキャニスタと、
    前記キャニスタから前記吸気通路に蒸発燃料をパージするパージ通路に設置され、前記吸気通路にパージされる蒸発燃料量を制御するパージ弁と、
    前記パージ弁の流量特性を記憶している流量特性記憶媒体と、
    通路中に絞りを有する計測通路と、
    前記絞りを挟んで前記計測通路の一方側に設置され、前記絞りと大気側との連通と、前記絞りと前記キャニスタ側との連通とを切り換える切換手段と、
    前記絞りを挟んで前記切換手段と反対側の前記計測通路に接続し、前記計測通路を減圧する減圧手段と、
    前記絞りの両端間の差圧を検出する圧力検出手段と、
    空気だけが前記絞りを通過するときの前記絞りの両端間の差圧である空気圧と、空気および蒸発燃料の混合気が前記絞りを通過するときの前記絞りの両端間の差圧である混合気圧と、の比率に対して前記混合気の蒸発燃料濃度を対応付ける濃度特性を記憶している濃度特性記憶媒体と、
    前記減圧手段が作動し、前記絞りと大気とが連通しているときに前記圧力検出手段が検出する前記空気圧と、前記キャニスタから前記吸気通路への蒸発燃料のパージ停止中に前記絞りと前記キャニスタとが連通しているときに前記圧力検出手段が検出する空気と蒸発燃料との混合気の前記混合気圧と、の比率に対応する蒸発燃料濃度を前記濃度特性から取得する濃度取得手段と、
    目標空燃比となるように、前記流量特性と前記濃度取得手段が取得した蒸発燃料濃度とに基づき前記パージ弁の開度または燃料噴射量を制御する空燃比制御手段と、
    前記内燃機関の計測された実空燃比と前記目標空燃比とを比較し、前記実空燃比と前記目標空燃比との差が所定範囲よりも大きい場合、前記パージ弁の流量が前記吸気通路の吸気圧に応じて大きく変化する範囲では前記流量特性記憶媒体に記憶されている前記流量特性を補正し、前記パージ弁の流量が前記吸気圧に応じて小さく変化する範囲では前記濃度特性記憶媒体に記憶されている前記濃度特性を補正する特性補正手段と、
    を備える蒸発燃料処理装置。
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