JP2009138561A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の蒸発燃料処理装置において、温度を考慮することによって、精度良く蒸発燃料濃度を測定することを可能にする。
【解決手段】絞り部を有する計測通路と、計測通路の両端を外部に開放して計測通路に流れるガスが空気である状態(以下、「第1の濃度計測状態」という)と、計測通路の両端を前記キャニスタと連通して計測通路に流れるガスがキャニスタからの混合気である状態(以下、「第2の濃度計測状態」という)とのいずれかに切替える構成とを備え、第1の濃度計測状態における計測通路の絞り部の差圧(以下、「検出差圧」という)と温度、および第2の濃度計測状態における検出差圧と温度に基づいて燃料蒸気濃度を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の蒸発燃料処理装置に関する。
蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで発生した蒸発燃料の大気への放散を防止するための装置で、燃料タンクから導入通路を介して導入された蒸発燃料を一旦、キャニスタ内の吸着材に吸着し、この吸着した蒸発燃料を内燃機関の運転時に、吸気管に発生する負圧を利用してパージ通路を介して内燃機関の吸気管に供給(パージ)している。蒸発燃料のパージにより吸着材の吸着能力が回復する。蒸発燃料のパージは、パージ通路に設けられたパージ制御弁によるパージガス流量(パージエア流量およびパージ蒸発燃料流量)の調量のもとでなされる。パージされた蒸発燃料はインジェクタから供給された燃料とともに燃焼するため、適正に空燃比を実現するには、実際の蒸発燃料のパージ量を高精度に計測することが重要である。
そこで、本出願人は、蒸発燃料のパージ量を高精度に計測するために、燃料蒸気の計測用に、途中に絞り部を有する計測通路を設け、計測通路に流れるガスを空気の場合とキャニスタからの蒸発燃料を含む混合気の場合とに切替える構成の蒸発燃料処理装置を提案している(特許文献1参照)。
特開2006−161795号公報
ところで、上記蒸発燃料処理装置では、計測通路に流れるガス(空気、混合気)の密度に応じて絞り差圧がそれぞれ変化することに着目して、絞り差圧を検出することで、計測通路に流れるガスの密度、ひいては燃料蒸発濃度を計測している。
しかしながら、ガス(空気、混合気)の密度は温度に依存しているため、計測通路に流れる絞り差圧を検出した際のガスの温度を考慮しないと、燃料蒸発濃度を計測する際の誤差要因となる。
そこで、本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、精度良く蒸発燃料濃度を測定することが可能な内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
そこで、請求項1に係る発明では、燃料タンク内から導入通路を介して導かれた蒸発燃料を一時的に吸着する吸着材を収納したキャニスタと、吸着材から脱離した蒸発燃料を含む混合気を内燃機関の吸気管に導き前記蒸発燃料をパージするパージ通路と、該パージ通路に設けられ、混合気の燃料蒸気濃度の計測の結果に基づいてパージ流量を調整するパージ制御弁とを備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置において、絞り部を有する計測通路と、該計測通路内に計測通路に沿ってガス流を発生させるガス流発生手段と、計測通路の両端を外部(大気)に開放して計測通路に流れるガスが空気である状態(以下、「第1の濃度計測状態」という)と、計測通路の両端を前記キャニスタと連通して計測通路に流れるガスがキャニスタからの混合気である状態(以下、「第2の濃度計測状態」というとのいずれかに切替える計測通路切替え手段と、絞り部の両端の差圧(以下、「検出差圧」という)を検出する差圧検出手段と、計測通路に流れるガスの温度(以下、「検出温度」という)を検出する温度検出手段と、第1の濃度計測状態における第1の検出差圧と第1の検出温度、および第2の濃度計測状態における第2の検出差圧と第2の検出温度に基づいて燃料蒸気濃度を算出する。
ここで、例えば、計測通路に流れるガスが空気の場合、大気を計測通路に導入しているため、エンジンの運転状態の影響をあまり受けないが、計測通路に流れるガスが混合気の場合、エンジンの運転状態の影響を受けるため、計測通路に流れるガスが空気の場合と混合気の場合とでガスの温度が異なる場合がある。そこで、請求項1のように、第1の濃度計測状態における温度と第2の濃度計測状態における温度とを考慮することにより、温度による誤差を少なくすることが可能となり、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。
より具体的には、請求項4に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1の検出差圧を、第1の検出温度と第2の検出温度とに基づいて補正し、補正された第1の検出差圧と第2の検出差圧とに基づいて燃料蒸気濃度を算出すると良い。このように、第2の濃度計測状態における温度で計測された検出差圧となるように、第1の検出差圧を第1の検出温度と第2の検出温度に基づいて補正することで、それぞれ検出差圧を検出した際の温度の違いを少なくなるように補正することが可能となるため、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。また、請求項5に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第2の検出差圧を、第1の検出温度と第2の検出温度とに基づいて補正し、補正された第2の検出差圧と第1の検出差圧とに基づいて燃料蒸気濃度を算出しても良い。
また、請求項6に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1の検出差圧を、所定温度における第1の検出差圧となるように第1の検出温度に基づいて補正する第1の手段と、第2の検出差圧を、所定温度における第2の検出差圧となるように第2の検出温度に基づいて補正する第2の手段とを備え、第1の手段により補正された第1の検出差圧と第2の手段により補正された第2の検出差圧とに基づいて燃料蒸気濃度を算出すると良い。このように、所定温度で検出されたように、第1の検出差圧と第2の検出差圧とを補正することにより、例えば、図7のようなマップを導出したときの温度条件と同じとなるように補正することが可能となるため、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。
また、請求項2に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1の濃度計測状態における第1の検出差圧と第2の濃度計測状態における第2の検出差圧との比率と燃料蒸気濃度との一次関数を予め備え、該一次関数にしたがって前記燃料蒸気濃度を算出すると良い。また、請求項3に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1の濃度計測状態における第1の検出差圧と第2の濃度計測状態における第2の検出差圧との比率と燃料蒸気濃度とのマップを予め備え、該マップにしたがって燃料蒸気濃度を算出すると良い。
また、請求項7に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1検出差圧と第2の検出差圧とに基づいて、第1の濃度計測状態における計測通路に流れるガスの密度(以下、「第1の密度」という)と第2の濃度計測状態における計測通路に流れるガスの密度(以下、「第2の密度」という)との密度比を算出し、該密度比を第1の検出温度と第2の検出温度に基づいて補正し、補正された密度比に基づいて燃料蒸気濃度を算出しても良い。
このように、絞り部を流れるガス(空気、混合気)の絞り差圧に基づいて密度比を算出し、該密度比を第1の検出温度と第2の検出温度に基づいて補正することで、温度による誤差を少なくすることが可能となり、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。
より具体的には、請求項8に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1の密度を第1の検出温度と第2の検出温度に基づいて補正し、補正された第1の密度と第2の密度との密度比に基づいて燃料蒸気濃度を算出しても良い。
このように、該密度比において、第1の濃度計測状態における密度を、第2の濃度計測状態における温度で計測された密度となるように、第1の検出温度と第2の検出温度に基づいて補正することで、温度の違いを少なくなるように補正することが可能となるため、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。
また、請求項9に係る発明のように、燃料蒸気濃度算出手段は、第1の密度と第2の密度との密度比を算出し、第2の密度を第1の検出温度と第2の検出温度に基づいて補正し、補正された第2の密度と第1の密度との密度比に基づいて燃料蒸気濃度を算出しても良い。また、請求項10に係る発明のように、第1の密度を、所定温度における第1の密度となるように第1の検出温度に基づいて補正する第1の補正手段と、第2の密度を、前記所定温度における第2の密度となるように第2の検出温度に基づいて補正する第2の補正手段とを備え、第1の補正手段により補正された第1の密度と第2の補正手段により補正された第2の密度とのに基づいて燃料蒸気濃度を算出しても良い。
(実施形態)
図1に本発明の実施形態になる蒸発燃料処理装置の構成を示す。本実施形態は自動車のエンジンに適用したもので、内燃機関であるエンジン1の燃料タンク11は導入通路12を介してキャニスタ13と接続され、燃料タンク11とキャニスタ13とは常時連通している。キャニスタ13内には吸着材14が充填され、燃料タンク11で蒸発した燃料を吸着材14で一時吸着する。キャニスタ13はパージ通路15を介してエンジン1の吸気管2と接続されている。パージ通路15にはパージ制御弁であるパージバルブ16が設けられ、その開き時にはキャニスタ13と吸気管2とが連通するようになっている。
パージバルブ16は電磁弁であり、エンジン1の各部を制御する電子制御ユニット(ECU)41によるデューティ制御等で開度が調整される。開度に応じて吸着材14から脱離した蒸発燃料が吸気管2の負圧により吸気管2内にパージされ、インジェクタ4からの噴射燃料とともに燃焼することになる(以下、適宜、パージされる蒸発燃料を含む混合気をパージガスという)。
キャニスタ13には、先端で大気に開放するパージエア通路17が接続されている。パージエア通路17にはクローズバルブ18が設けられている。
パージ通路15とパージエア通路17とが計測通路である蒸発燃料通路21により接続可能としてある。蒸発燃料通路21は、パージバルブ16よりもキャニスタ13側でパージ通路15からの分岐通路25を介してパージ通路15と接続し、クローズバルブ18よりもキャニスタ13側でパージエア通路17からの分岐通路26を介してパージエア通路17と接続する。蒸発燃料通路21にはパージ通路15側から第1の切替え弁31、絞り部22、ポンプ23、および第2の切替え弁32が設けてある。
第1の切替え弁31は、蒸発燃料通路21が一端で大気に開放する第1の濃度計測状態と、蒸発燃料通路21が前記一端でキャニスタ13と連通する第2の濃度計測状態とのいずれかに切替える三方弁構造の電磁弁で、その2種類の切替え状態にECU41により制御される。ECU41は第1の切替え弁31が非通電(オフ)のとき、切替え状態が蒸発燃料通路21が大気に開放する第1の濃度計測状態に設定してある。
ガス流発生手段であるポンプ23は電動ポンプであり、作動時に第1の切替え弁31側を吸入側として蒸発燃料通路21中に蒸発燃料通路21に沿ってガスを流通せしめるもので、作動のオンオフおよび回転数がECU41により制御される。回転数の制御は予め設定した所定値で一定となるようにする回転数一定制御である。
第2の切替え弁32は、蒸発燃料通路21が他端で大気に開放する第1の濃度計測状態と、蒸発燃料通路21が他端でパージエア通路17と連通する第2の濃度計測状態とのいずれかに切替える三方弁構造の電磁弁で、その2種類の切替え状態がECU41により制御される。第2の切替え弁32が非通電(オフ)のとき、切替え状態が蒸発燃料通路21が大気に開放する第1の濃度計測状態に設定してある。
また、蒸発燃料通路21は絞り部22の両端でそれぞれ導圧配管241、242を介して差圧検出手段である差圧センサ45と接続され、差圧センサ45により絞り部22の両端の差圧を検出するようになっている。差圧の検出信号はECU41に出力される。また、蒸発燃料通路21には、温度センサ50が設けられている。
ECU41は、基本的な構成は一般的なエンジン用のもので、吸気管2に設けられて吸入空気量を調整するスロットル4や燃料を噴射するインジェクタ5等の各部を、吸気管2に設けられたエアフローセンサ42により検出される吸入空気量、吸気圧センサ43により検出される吸気圧、排気管3に設けられた空燃比センサ44により検出される空燃比の他、イグニッション信号、エンジン回転数、エンジン冷却水温、アクセル開度等に基づいて制御し、適正な燃料噴射量やスロットル開度等が与えられるようにする。
図2にECU41で実行される蒸発燃料のパージのフローを示す。本フローはエンジンが運転を開始すると実行される。ステップS101では濃度検出条件が成立しているか否かを判定する。濃度検出条件はエンジン水温、油温、エンジン回転数などの運転状態を表す状態量が所定の領域にあるときに成立し、後述する蒸発燃料のパージの実施を許容する否かのパージ実施条件が成立するよりも先に成立するように設定してある。パージ実施条件は、例えばエンジン冷却水温が所定値T1以上となってエンジン暖機完了と判断されることである。濃度検出条件はエンジン暖機中に成立するが、例えば冷却水温が前記所定値T1よりも低めに設定した所定値T2以上であることを条件とする。また、エンジン運転中で蒸発燃料のパージが停止されている期間(主に減速中)も濃度検出条件成立とする。なお、本蒸発燃料処理装置をハイブリッド車に適用する場合は、エンジンを停止してモータにより走行しているときも濃度検出条件成立となる。
ステップS101が肯定判断されると、ステップS102に進み、後述する濃度検出ルーチンを実行する。否定判断されるとステップS106に進む。ステップS106ではイグニッションキーがオフしたか否かを判定し、否定判断されると、ステップS101に戻る。イグニッションキーがオフされていれば本フローを終了する。
図3に濃度検出ルーチンの内容を示す。図4に濃度検出ルーチンの実行中における装置各部の状態の推移を示す。濃度検出ルーチンの実行において、初期状態は、パージバルブ16が「閉」、クローズバルブ18が「開」、第1、第2の切替え弁31、32が「オフ」、ポンプ23が「オフ」である(図4中、A)。前記第1の濃度計測状態となっている。図3において、ステップS201ではポンプ23を駆動し、蒸発燃料通路21にガスを流す(図4中、B)。ガスは空気であり、図5中に矢印で示すように蒸発燃料通路21を流通し、再び大気中に抜ける。ステップS202ではこの状態の絞り部22の差圧ΔP0を検出し、記憶しておく。また、ステップS202では、差圧ΔP0を検出すると同時に、蒸発燃料通路21の温度を検出する。なお、蒸発燃料通路21の温度は、温度センサ50で検出しても良いし、エンジン冷却水温、大気温等にから間接的に検出しても良い。
次に、ステップS203ではクローズバルブ18を閉じ、第1、第2の切替え弁31、32をオンする(図4中、C)。前記第1の濃度計測状態から前記第2の濃度計測状態に移行する。このときのガスの流れは、パージバルブ16およびクローズバルブ18が閉じていることで、図6に示すように、キャニスタ13と絞り部22との間を循環する環状通路となる。キャニスタ13を通るため、ガスは蒸発燃料を含む混合気である。
ステップS205ではこの状態において、絞り部22の差圧ΔP1を検出する。また、ステップS205では、差圧ΔP1を検出すると同時に、蒸発燃料通路21の温度を検出し、記憶しておく。
続くステップS206、S207は燃料蒸気濃度演算手段としての処理で、ステップS206では得られた2つの差圧ΔP0、ΔP1に基づいて差圧比Pを式(1)にしたがって算出する。ステップS207では、差圧比Pに基づいて燃料蒸気濃度Cを式(2)にしたがって算出する。式(2)中、k1は定数であり、予め制御プログラムなどとともにECU41のROMに記憶される。
P=ΔP1/ΔP0・・・(1)
C=k1×(P−1)(=(ΔP1−ΔP0)/ΔP0)・・・(2)
蒸発燃料は空気よりも重いため、パージガスに蒸発燃料が含まれていると、密度が高くなる。ポンプ23の回転数が同じで蒸発燃料通路21の流速(流量)が同じであれば、エネルギー保存の法則により、絞り部22の差圧が大きくなる。つまり、燃料蒸気濃度Cが大きくなるほど、差圧比Pが大きくなる。燃料蒸気濃度Cおよび差圧比Pがしたがう特性線は図7に示すように直線となる。式(2)はかかる特性線を表現したものであり、定数k1は予め実験などにより適合される。
図8にポンプ23の圧力P−流量Q特性(以下、ポンプ特性という)を示す。図中に、併せて絞り部22における差圧ΔP―流量Q特性(絞り特性)を示している。絞り部22以外の部分での圧力損失は小さいので、圧力Pは差圧ΔPと等しい。ここで、絞り特性は、絞り部22を流通する流体の密度をρとして、式(3)と表せる。式中、Kは定数であり、絞り部22の穴径をdとしてK=α×π×d/4×21/2である。ここでαは絞り部22の流量係数である。
Q=K(ΔP/ρ)1/2・・・(3)
したがって絞り部22を流通する流体が空気(図中、Air。以下、同じ)のときと燃料蒸気を含む混合気(図中、HC。以下、同じ)のときについては式(3−1)、(3−2)となる。式中の添え字は、Air が空気のとき、HCが燃料蒸気を含む混合気のときを表す。
Air=K(ΔPAir/ρAir1/2・・・(3−1)
HC=K(ΔPHC/ρHC1/2・・・(3−2)
前記のごとくポンプ23は回転数一定制御であるからQAir=QHCであり、式(4)となる。
ρHC/ρAir=ΔPHC/ΔPAir・・・(4)
密度は燃料蒸気濃度に依存するから、差圧比ΔPHC/ΔPAirをパラメータとして燃料蒸気濃度が知られることになる。なお、ΔPHCはΔP1であり、ΔPAirはΔP0である。
ここで、上述したように、本蒸発燃料処理装置では、(1)蒸発燃料は空気よりも重いため、パージガスに蒸発燃料が含まれていると、密度が高くなること、(2)ポンプ23の回転数が同じで蒸発燃料通路21の流速(流量)が同じであれば、エネルギー保存の法則により、絞り部22の差圧が大きくなることから、燃料蒸気濃度Cが大きくなるほど、差圧比Pが大きくなる関係を用いて、燃料蒸気濃度を測定していた。しかしながら、上記エネルギー保存の法則は、それぞれ同じ温度で計測されたときに成り立つものであり、計測したときの温度が異なると、蒸発燃料通路21の流速(流量)が同じであっても密度が異なるため、絞り部22の差圧が変化する。このように温度が異なることにより測定された差圧に基づいて燃料蒸発濃度を推定すると、精度良く推定することができないことが考えられる。
このため、蒸発燃料通路の温度が同じときに、差圧(ΔPHC、ΔPAir)を計測することが望ましいが、実際には同じ温度で差圧を計測することは少なく、燃料蒸気濃度を測定する際の誤差要因となっていた。また、同じ温度で差圧を計測する場合、条件が成立するまで差圧を計測することができないため、燃料蒸気濃度を計測するまで時間がかかることが考えられる。
そこで、本実施形態では、差圧(ΔPHC、ΔPAir)をそれぞれ同じ温度で計測された差圧となるように補正することで、燃料蒸気濃度を精度良く計測する。
以下、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された差圧ΔPAirと、燃料蒸気を含む混合気のときに計測された差圧ΔPHCをそれぞれ温度で計測された差圧となるように補正するフローチャートを図15を用いて説明する。なお、このフローチャートは、図3のステップS206で実行される。
まず、ステップS220では、図3のS202、S205で検出した温度を読み出す。なお、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された温度をTAirと、燃料蒸気を含む混合気のときに計測された温度THCとする。
次に、ステップS221では、温度をTAirで計測された差圧ΔPAirを、温度THCで計測された差圧なるように補正する。ここで、温度TAirで計測された差圧をΔPAir(TAir)、温度THCで計測された差圧をΔPAir(THC)とする。
まず、ステップS222では、図15を用いて、差圧ΔPAir(TAir)、ΔPAir(THC)をそれぞれ読み出す。なお、図15は、ポンプ23を回転数一定制御で実行しているときの、蒸発燃料通路21の温度Tに対する絞り部22を流通する流体が空気のときの差圧ΔPのマップであり、予め実験等により算出しECU41内に記憶しておく。
続いて、式(5)で定数Kを算出する。
ΔPAir(TAir)=K×ΔPAir(THC)・・・(5)
続いて、ステップS223では、式(6)を用いて定数K2を算出する。なお、式(6)において、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された差圧をΔPAir(TAir)と、燃料蒸気を含む混合気のときに計測された差圧をΔPHC(THC)とする。
ΔPHC(THC)/ΔPAir(TAir)=K2・・・(6)
次に、ステップS224では、式(5)を式(6)に代入することで、差圧がそれぞれ同じ温度で計測された差圧(ΔPHC、ΔPAir)の差圧比となるように算出する(式(7)参照)。
ΔPHC(THC)/ΔPAir(THC)=K×K2・・・(7)
ここで、差圧ΔPAir(THC)を差圧ΔP0、差圧ΔPHC(THC)を差圧ΔP1とし、図3のステップS206に戻り、得られた2つの差圧ΔP0、ΔP1に基づいて差圧比Pを式(1)にしたがって算出する。
以上説明した図9のフローチャートでは、差圧(ΔPHC、ΔPAir)をそれぞれ同じ温度で計測された差圧となるように補正した。これにより、それぞれ差圧(ΔPHC、ΔPAir)を計測するときの温度の違いによる誤差要因を少なくすることが可能となるため、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。なお、差圧(ΔPHC、ΔPAir)をそれぞれ同じ温度で計測された差圧となるように補正したが、式(4)においてそれぞれの密度を同じ温度で計測された密度となるように補正しても良い。
続いて、ステップS208では、得られた燃料蒸気濃度Cが一時、記憶される。
ステップS209で第1、第2の切替え弁31、32をオフし、ステップS210でポンプ23をオフする。この状態は図4中のAと同じであり、濃度検出ルーチンの開始前の状態に復することになる。
濃度検出ルーチン(ステップS102)に実行後、ステップS103でパージ実施条件が成立しているか否かを判定する。パージ実施条件は一般的な蒸発燃料処理装置のごとく、エンジン水温、油温、エンジン回転数などの運転状態に基づいて判断される。
パージ実施条件が成立しているか否かを判定するステップS103が肯定判断されると、ステップS104でパージ実施ルーチンを実行する。パージ実施条件が不成立でステップS103が否定判断されると、ステップS105で濃度検出ルーチン実行から所定時間経過したか否かを判定する。否定判断されるとステップS104が繰り返される。濃度検出ルーチン実行から所定時間経過したか否かを判定するステップS105が肯定判断されると、ステップS101に戻り、あらためて燃料蒸気濃度Cを得るための処理が実行され、燃料蒸気濃度Cが最新値に更新される(ステップS101、S102)。前記所定時間は、燃料蒸気濃度Cの時間変化を考慮して要求される濃度値の精度に基づいて設定される。
以上説明した蒸発濃度検出ルーチンでは、差圧(ΔPHC、ΔPAir)をそれぞれ同じ温度で計測された差圧となるように補正することで、燃料蒸気濃度を精度良く測定することが可能となる。また、特に、差圧(ΔPHC、ΔPAir)を計測する際に同じ温度で計測する必要がないため、それぞれ同じ温度で差圧を計測する場合に比べ、同条件の温度となるまで差圧を計測する待機時間を省略することが可能となるぶん、燃料蒸気濃度を測定するまでの時間を短くすることが可能となる。
続いて、図10にパージ実施ルーチンの詳細を示す。ステップS301、S302はパージ流量許容上限値設定手段としての処理で、ステップS301ではエンジン運転状態を検出し、ステップS302で、許容されるパージ燃料蒸気流量許容値Fmを、検出されたエンジン運転状態に基づいて算出する。パージ燃料蒸気流量許容値Fmは、現在のスロットル開度などのエンジン運転状態のもとで要求される燃料噴射量、インジェクタ5で制御可能な燃料噴射量の下限値などに基づいて算出される。燃料噴射量が大きければ燃料噴射量に対するパージ燃料蒸気流量の割合が小さくなる方向に作用するからパージ燃料蒸気流量許容値Fmも大きな値まで許容されることになる。
ステップS303では、現在の吸気管圧力P0を検出し、ステップS304で吸気管圧力P0に基づいて基準流量Q100を演算する。基準流量Q100は、パージ通路15を流れるガスがエア100%でパージバルブ16の開度(以下、適宜、パージバルブ開度という)を100%のときにパージ通路15を流れる前記ガスの流量であり、基準流量マップにしたがって演算される。図11に基準流量マップの一例を示す。
ステップS305では、濃度検出ルーチンで検出された燃料蒸気濃度Cに基づいてパージ混合気の予想流量Qcを式(5)にしたがって算出する。予想流量Qcはパージバルブ開度を100%として、パージ通路15に現在の燃料蒸気濃度Cのパージガスを流したときのパージガス流量の予想値である。図12は、燃料蒸気濃度Cと、基準流量Q100に対する予想流量Qcの比率(Qc/Q100)との関係を示すもので、燃料蒸気濃度Cが大きくなるとパージガスの密度が増大し、吸気管圧力が同じであっても、エネルギー保存の法則により、パージガスがエア100%のときに比して流量が減少する。図中の直線は式(8)と等価である。式(8)中、Aは定数であり、予め制御プログラムなどと共にECU41のROMに記憶される。
Qc=Q100×(1−A×C)・・・(8)
ステップS306では、燃料蒸気濃度Cと予想流量Qcとに基づいて、パージバルブ開度を100%として、パージ通路15に現在の燃料蒸気濃度Cのパージガスを流したときのパージ燃料蒸気の予想流量(以下、適宜、予想パージ燃料蒸気流量という)Fcを式(9)にしたがって算出する。
Fc=Qc×C・・・(9)
ステップS307〜S309は開度設定手段としての処理で、ステップS307では予想パージ燃料蒸気流量Fcをパージ燃料蒸気流量許容値Fmと比較し、Fc≦Fmであるか否かを判定する。肯定判断された場合は、ステップS308に進み、パージバルブ開度xを100%とする。パージバルブ開度xを100%としても許容パージ燃料蒸気流量許容値Fmまでに余裕があるからである。Fc≦Fmであるか否かを判定するステップS307が否定判断されると、パージバルブ開度xが100%では過剰な燃料蒸気により空燃比制御が正常にできなくなるものと判断して、ステップS309に進み、パージバルブ開度xを(Fm/Fc)×100%とする。Fc>Fmのもとでは適正な空燃比制御が保証されるパージ流量の最大がパージ燃料蒸気流量許容値Fmとなるからである。
ステップS308、S309の実行後はステップS310でパージバルブ16を開く。このときの開度はステップS308またはステップS309で設定された開度である(図4中のD)。
ステップS311ではパージ停止条件が成立したか否かを判定し、肯定判断されるまで次のステップS312が保留される。パージ停止条件が成立すると、ステップS312でパージバルブ16を閉じる。
パージ実施ルーチン実行(ステップS104)後は、ステップS105に進む。
また、本実施形態ではポンプ23を回転数一定制御としているが、必ずしもこれに限定されない(特許文献3参照)。
より具体的には、図13は圧力P(差圧ΔP)に対して流量Qが依存するポンプ特性を示している。いずれも絞り特性を併せて示している。図13は、例えばダイアフラムポンプのような内部漏れのない構造のポンプを使った場合である。
図13のポンプ特性は式(10)と表せる。K1、K2は定数であり、締切圧をPとして、P=PのときQ=0の条件からK2=−K1×Pである。
Q=K1×P+K2・・・(10)
したがって絞り部22を流通する流体が空気のときと燃料蒸気を含む混合気のときについては式(11−1)、(11−2)となる。
Air=K1×ΔPAir+K2=K1(ΔPAir−P)・・・(11−1)
HC=K1×ΔPHC+K2=K1(ΔPHC−P)・・・(11−2)
また、絞り特性については、前記式(3)、(3−1)、(3−2)が成り立つ。
ここで、第1の濃度計測状態では(3−1)=(11−1)であるため、式(10)となる。
K(ΔPAir/ρAir1/2=K1(ΔPAir−P) ・・・(12)
式(12)を変形すると式(13)になる。
ρAir=(K×ΔPAir)/{K1×(ΔPAir−P}・・・(13)
同様に、第2の濃度計測状態では(3−2)=(11−2)から式(14)となる。
ρHC=(K×ΔPHC)/{K1×(ΔPHC−P}・・・(14)
続いて、式(13)、(14)より式(15)が得られる。
ρHC/ρAir=(ΔPHC/ΔPAir)×{(ΔPAir−P)/(ΔPHC−P)}・・・(15)
式(14)、(15)より式(16)が得られる。
ρHC/ρAir=(ΔPHC/ΔPAir)×{(1−ΔPAir/PAt)/(1−ΔPHC/PHt)}・・・(16)
したがって、燃料蒸気濃度を求めるには、ΔPAir、ΔPHCに加えて、ポンプ特性として締切圧PAt、PHtを計測することになる。そして、密度ρAirを差圧ΔP0、密度ρHCを差圧ΔP1とし、図3のステップS206に戻り、得られた2つの差圧ΔP0、ΔP1に基づいて差圧比Pを式(1)にしたがって算出する。
ここで、上述したように、差圧ΔPHC、ΔPAirをそれぞれ同じ温度で計測された差圧となるように、差圧(ΔPHC、ΔPAir)を温度で補正しても良いが、式(16)において算出された密度比(ρHC/ρAir)をそれぞれ補正しても良い。なお、密度ρAirは、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された温度TAirにおける密度、密度ρHCは、絞り部22を流通する流体が燃料蒸気を含む混合気のときに計測された温度THCにおける密度とする。
以下、密度ρHC、ρAirをそれぞれ同じ温度で計測された密度となるように補正するフローチャートを図14を用いて説明する。なお、このフローチャートは、図3のステップS206で実行される。
まず、ステップS230では、図3のS202、S205で検出した温度を読み出す。なお、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された温度をTAirと、燃料蒸気を含む混合気のときに計測された温度THCとする。
次に、ステップS231では、温度TAirにおける密度ρAirを、温度THCにおける密度となるように補正する。ここで、温度TAirにおける密度をρAir(TAir)、温度THCにおける密度をρAir(THC)とする。
まず、ステップS232では、図16(a)を用いて、密度ρAir(TAir)、ρAir(THC)をそれぞれ読み出す。なお、図16(a)は、蒸発燃料通路21の温度Tに対する絞り部22を流通する流体が空気のときの密度ρのマップであり、予め実験等により算出しECU41内に記憶しておく。なお、図16(a)は、例えば、図16(b)のような温度Tと密度ρとの特性が記憶されている。
続いて、式(17)で定数Mを算出する。
ρAir(TAir)=M×ρAir(THC)・・・(17)
続いて、ステップS233では、式(16)を用いて定数M2を算出する。なお、式(16)において、密度ρHC、ρAirをρAir(TAir)、ρHC(THC)とする。ここで、ρAir(TAir)は、温度TAirにおける密度、ρHC(THC)は、温度THCにおける密度とする。
ρHC(THC)/ρAir(TAir)=M2・・・(18)
次に、ステップS234では、式(17)を式(18)に代入することで、密度がそれぞれ同じ温度で計測された差圧(ρHC、ρAir)の密度比となるように算出する(式(19)参照)。
ρHC(THC)/ρAir(THC)=M×M2・・・(19)
ここで、密度ρAir(THC)を差圧ΔP0、密度ρHC(THC)を差圧ΔP1とし、図3のステップS206に戻り、得られた2つの差圧ΔP0、ΔP1に基づいて差圧比Pを式(1)にしたがって算出する。
以上説明した図14のフローチャートでは、密度ρHC、ρAirをそれぞれ同じ温度で算出された密度となるように補正した。これにより、それぞれ差圧(ΔPHC、ΔPAir)を計測するときの温度の違いによる誤差要因を少なくすることが可能となるため、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。なお、密度ρHC、ρAirをそれぞれ同じ温度で計測された密度となるように補正したが、式(16)において、それぞれの差圧をそれぞれ同じ温度で計測された差圧となるように補正しても良い。
以上説明した本実施形態では、差圧、または密度をそれぞれ同じ温度となるように補正した。これにより、温度の違いによる誤差要因を少なくすることが可能となるため、精度良く燃料蒸気濃度を算出することが可能となる。また、特に、差圧(ΔPHC、ΔPAir)を計測する際に同じ温度で計測する必要がないため、それぞれ同じ温度で差圧を計測する場合に比べ、燃料蒸気濃度を測定するまでの時間を短くすることが可能となる。
特に、エンジン運転中で濃度検出条件成立している場合などは、エンジン運転中でタンク11内の温度が上昇しているなどの原因により、差圧ΔPAirを計測したときの温度と、差圧ΔPHCを計測したときの温度とが大きく異なる場合がある。より具体的には、エンジンの運転中に燃料蒸発濃度を測定する場合には、例えば、タンク11内の温度が上昇している等の原因により、差圧ΔPAirを計測したときのガス(キャニスタからの混合気)の温度が高くなっているが、一方、差圧ΔPAirを計測したときのガス(空気)の温度は、大気を導入することにより計測しているため、エンジンの運転状態の影響を受けにくく、それぞれ差圧を計測したときの温度が異なる場合がある。しかし、本実施形態では、このような場合のおいても、それぞれの温度による補正を行うことにより、精度良く燃料蒸気濃度を検出することが可能となる。
また、本実施形態では、差圧、または密度を温度により補正するために、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された差圧(密度)を、絞り部22を流通する流体が燃料蒸気を含む混合気のときに計測された温度となるように補正したが、絞り部22を流通する流体が燃料蒸気を含む混合気のときに計測された差圧(密度)を、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された温度となるように補正しても良い。
また、絞り部22を流通する流体が空気のときに計測された差圧(密度)と流体が燃料蒸気を含む混合気のときに計測された差圧(密度)とをそれぞれ所定温度となるように補正しても良い。この場合、差圧比Pと燃料蒸気濃度Cとの関係を示した特性線を計測したときの所定温度となるように補正することで、更に燃料蒸気濃度を検出することが可能となる。
また、本実施形態では、差圧比Pと燃料蒸気濃度Cとの関係を示した特性線を一次関数で表し、一次関数に従って蒸発燃料濃度を算出したが、特に一次関数に限定するものでなく、二次以上の関数で表しても良い。また、差圧比Pと燃料蒸気濃度Cとのマップを備え、該マップから算出しても良い。このマップとは、例えば図7のような差圧比Pと燃料蒸気濃度Cとのマップである。なお、差圧と密度とは相関関係があるため、差圧の代わりに密度から燃料蒸気濃度を算出するようにしても良い。
また、実施形態の図1の構成に限定するものではなく、実施形態の構成おいて一部を別の構成に代えたものに適用しても良い(特許文献1参照)。例えば、図1において、絞り部22の差圧を差圧センサ45により検出するようにしているが、絞り部22の直上流と直下流とにそれぞれ圧力を検出する圧力センサを設け、2つの圧力センサの検出圧力の差分をECU41で演算して差分値を絞り部22の差圧としてもよい。また、蒸発燃料通路21とパージエア通路17とをポンプ23および第2の切替え弁32を介さずに接続するバイパス通路を設ける等のように、第1実施形態の構成おいて一部を別の構成に代えても良い。
また、本発明の具体的な仕様は特に記載したものの他、本発明の趣旨に反しない限り任意である。
本発明の実施形態になる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成図である。 前記蒸発燃料処理装置の作動を示す第1のフローチャートである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を示す第2のフローチャートである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を示すタイミングチャートである。 前記蒸発燃料処理装置の要部におけるガスの流れを示す第1の図である。 前記蒸発燃料処理装置の要部におけるガスの流れを示す第2の図である。 前記蒸発燃料処理装置の作動を説明する第1のグラフである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を説明する第2のグラフである。 前記蒸発燃料処理装置において差圧比を算出する第3のフローチャートである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を示す第4のフローチャートである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を説明する第3のグラフである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を説明する第4のグラフである。 前記蒸発燃料処理装置の作動を説明する第5のグラフである。 前記蒸発燃料処理装置において差圧比を算出する第4のフローチャートである。 温度と差圧とのマップである。 (a)温度と空気密度とのマップである。 (b)温度と空気密度の関係を説明するグラフである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 吸気管
3 排気管
11 燃料タンク
12 導入通路
13 キャニスタ
14 吸着材
15 パージ通路
16 パージバルブ(パージ制御弁)
17 パージエア通路
18 クローズバルブ
21 蒸発燃料通路(計測通路、漏れ検査通路)
22 絞り
23 ポンプ(ガス流発生手段、圧力印加手段)
45 差圧センサ(差圧検出手段、圧力検出手段)
50 温度センサ

Claims (10)

  1. 燃料タンク内から導入通路を介して導かれた蒸発燃料を一時的に吸着する吸着材を収納したキャニスタと、前記吸着材から脱離した蒸発燃料を含む混合気を内燃機関の吸気管に導き前記蒸発燃料をパージするパージ通路と、該パージ通路に設けられ、前記混合気の燃料蒸気濃度の計測の結果に基づいてパージ流量を調整するパージ制御弁とを備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置において、
    絞り部を有する計測通路と、
    該計測通路内に計測通路に沿ってガス流を発生させるガス流発生手段と、
    前記計測通路の両端を外部に開放して前記計測通路に流れるガスが空気である状態(以下、「第1の濃度計測状態」という)と、前記計測通路の両端を前記キャニスタと連通して前記計測通路に流れるガスがキャニスタからの前記混合気である状態(以下、「第2の濃度計測状態」というとのいずれかに切替える計測通路切替え手段と、
    前記絞り部の両端の差圧(以下、「検出差圧」という)を検出する差圧検出手段と、
    前記計測通路に流れるガスの温度(以下、「検出温度」という)を検出する温度検出手段と、
    前記第1の濃度計測状態における第1の検出差圧と第1の検出温度、および前記第2の濃度計測状態における第2の検出差圧と第2の検出温度に基づいて燃料蒸気濃度を算出する燃料蒸気濃度算出手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1の濃度計測状態における第1の検出差圧と前記第2の濃度計測状態における第2の検出差圧との比率と前記燃料蒸気濃度との一次関数を予め備え、該一次関数にしたがって前記燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1の濃度計測状態における第1の検出差圧と前記第2の濃度計測状態における第2の検出差圧との比率と前記燃料蒸気濃度とのマップを予め備え、該マップにしたがって前記燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1の検出差圧を、前記第1の検出温度と前記第2の検出温度とに基づいて補正し、補正された前記第1の検出差圧と前記第2の検出差圧とに基づいて燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  5. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第2の検出差圧を、前記第1の検出温度と前記第2の検出温度とに基づいて補正し、補正された前記第2の検出差圧と前記第1の検出差圧とに基づいて燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  6. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1の検出差圧を、所定温度における第1の検出差圧となるように前記第1の検出温度に基づいて補正する第1の手段と、前記第2の検出差圧を、前記所定温度における第2の検出差圧となるように前記第2の検出温度に基づいて補正する第2の手段とを備え、前記第1の手段により補正された前記第1の検出差圧と前記第2の手段により補正された前記第2の検出差圧とに基づいて燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  7. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1検出差圧と前記第2の検出差圧とに基づいて、前記第1の濃度計測状態における前記計測通路に流れるガスの密度(以下、「第1の密度」という)と前記第2の濃度計測状態における前記計測通路に流れるガスの密度(以下、「第2の密度」という)との密度比を算出し、該密度比を前記第1の検出温度と前記第2の検出温度に基づいて補正し、補正された密度比に基づいて燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  8. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1の密度を前記第1の検出温度と前記第2の検出温度に基づいて補正し、補正された前記第1の密度と前記第2の密度との密度比に基づいて燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  9. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第2の密度を前記第1の検出温度と前記第2の検出温度に基づいて補正し、補正された前記第2の密度と前記第1の密度との密度比に基づいて燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  10. 前記燃料蒸気濃度算出手段は、前記第1の密度を、所定温度における第1の密度となるように前記第1の検出温度に基づいて補正する第1の補正手段と、前記第2の密度を、前記所定温度における第2の密度となるように前記第2の検出温度に基づいて補正する第2の補正手段とを備え、前記第1の補正手段により補正された第1の密度と前記第2の補正手段により補正された第2の密度とのに基づいて7燃料蒸気濃度を算出することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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