JP3502929B2 - 波形記録計の波形スクロール方法 - Google Patents
波形記録計の波形スクロール方法Info
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Description
ール方法に関し、さらに詳しく言えば、スクロールキー
の押し方により、自動的にスクロール速度が切り替えら
れるようにした波形記録計の波形スクロール方法に関す
るものである。
た入力信号の波形データをメモリに格納し、しかる後適
宜メモリから波形データを読み出して、その波形をディ
スプレイに表示することができるようになっている。
られたディスプレイの表示面内に波形全体を表示すると
波形が詰まり過ぎて観測不能となるため、通常はその一
部分を表示し、スクロールすることにより、所望とする
波形部分を観測し得るようにしている。
波形Wが表示されている状態と、その波形Wを左右方向
にスクロールするためのスクロールキー1a,1bとが
示されている。すなわち、一方のスクロールキー1aを
押すことにより、波形Wが例えば左方向に移動し、他方
のスクロールキー1bを押すことにより波形Wが例えば
右方向に移動する。そしてこの場合、ポジション表示部
3にその部分波形Wの全体波形に対する位置が表示され
るようになっている。
ルキー1a,1bのいずれかを押すことにより、波形W
を移動させることができるのであるが、従来において
は、そのスクロールキー1aもしくは1bを押している
間だけしかスクロールされず、しかもその速度は一定と
されている。
えばその端から端までをスクロールさせるには、その間
スクロールキーを押し続けなければならないとともに、
その移動速度が一定であるため時間がかかる、という問
題があった。
形Wを自動的に移動させるオートスクロール機能を備え
たものもあるが、このものにおいては、例えば減算キー
2aと、加算キー2bとを併用するようにしている。す
なわち、左スクロールキー1a(もしくは右スクロール
キー1b)と減算キー2a(もしくは加算キー2b)と
を同時に押すことにより、以後はキーから手を離しても
自動的に波形Wが指示された方向に移動するようになっ
ている。
なければならないため、操作上の煩わしさがある。ま
た、オートスクロールさせるには、説明書などを読んで
その操作を前もって知っておく必要がある。さらには、
スクロールキー1a,1bに関連して、その近傍に減算
キー2aと加算キー2bとを配置する必要があり、キー
配列の自由度が損なわれる、などの問題があった。
いわゆるジョグダイヤルを使用するものが知られてい
る。すなわち、このジョグダイヤルでは、その回転方向
(右か左)でスクロールさせる方向を、また、その回転
角度でスクロールの速度が設定されるが、ジョグダイヤ
ルはキーに比べて形状が大きく、それを設置するには広
いスペースを必要とするばかりでなく、手を離すとバネ
などにて中立位置に復帰してしまうため、操作中にはジ
ョグダイヤルから手を離すことができない、という問題
がある。
みなされたもので、その目的は、他のキーを併用するこ
となく、スクロールキーの押し方により、自動的にスク
ロール速度が切り替えられるようにした波形記録計の波
形スクロール方法を提供することにある。
め、請求項1の発明は、被測定アナログ入力信号をディ
ジタルの波形データに変換するA/D変換器と、その波
形データを記憶するメモリと、同メモリから読み出され
た上記波形データに基づいて上記入力信号を表示するデ
ィスプレイと、上記メモリに対する上記波形データの書
き込み、読み出しおよび上記ディスプレイの表示などを
制御するCPU(中央制御ユニット)と、上記ディスプ
レイに表示されている波形を所定方向にスクロールさせ
るスクロールキーを含む操作部とを備えてなる波形記録
計の波形スクロール方法において、上記CPUは上記ス
クロールキーが押されている時間を計時するカウンタ
と、同カウンタによる計時時間と比較される第1基準時
間T1および第2基準時間T2(ただし、T1<T2)
とを有し、上記スクロールキーが押されている時間Tが
T<T1の場合には同スクロールキーの1押しごとに上
記波形を所定距離だけステップ(段歩)的に移動させる
通常スクロールモードとし、T1<T<T2の場合には
上記波形を所定の低速にて連続的に移動させる低速スク
ロールモードとし、T2<Tの場合には上記波形を上記
低速よりも速い速度で連続的に移動させる高速スクロー
ルモードとするとともに、上記スクロールキーが押され
ている時間TがT1<T<T2である低速スクロールモ
ードの場合に、再度同スクロールキーが押された場合に
はその時点から高速スクロールモードとして上記波形を
高速に移動させるようにしたことを特徴としている。
上記CPUは、上記低速スクロールモード時において一
旦スクロールキーが離された時(非押圧時)、上記カウ
ンタをクリアし、再度スクロールキーが押された時点か
ら計時を開始させ、低速スクロールモード時であって、
かつ、その経過時間TがT<T1なる条件をもって、低
速スクロールモードから高速スクロールモードに切り替
えるようにしたことを特徴としている。
キーには左方向移動キーと右方向移動キーとが含まれ、
反対方向の移動キーがストップキーとして用いられるこ
とを特徴としている。
間T2が2.5秒に設定されているものとすると、スク
ロールキーを押してから離すまでの時間が1回につき1
秒に満たない場合には、1押しごとに波形を所定距離だ
けステップ的に移動させる通常スクロールモードとされ
る。
押し続けると、1秒経過時点でスクロールキーから指を
離しても波形を所定の低速にて連続的に移動させる低速
スクロールモードとされる。
し続けると、2.5秒経過時点でスクロールキーから指
を離しても波形を上記低速よりも速い速度で連続的に移
動させる高速スクロールモードとされる。
る状態において、再度スクロールキーが押されると、そ
の時点から高速スクロールモードに切り替えられる。な
お、いずれのスクロールモードにおいても、反対方向の
スクロールキーを押すことにより、スクロールモードが
解除される。
ついて説明する。図1にはこの波形記録計の概略的なブ
ロック線図が示されている。これによると、同波形記録
計はアナログ入力信号をディジタルの波形データに変換
するA/D変換器11を備え、A/D変換された波形デ
ータはメモリコントローラ12を介してメモリ13に格
納される。
理ユニット)14により制御され、CPU14は操作部
としてのキーボード15からの指示信号に基づいてメモ
リ13から波形データを読み出し、ディスプレイ16に
その波形を表示する。
ションキーなどが設けられているが、図2にはその内の
スクロールキー15a,15bのみが示されている。そ
こで、このスクロールキー15a,15bによる波形ス
クロール方法について、図3および図4のフローチャー
トを参照しながら説明する。
クロールキーの1押しごとに波形をステップ的に移動さ
せる通常スクロールモード、波形を所定の低速にて連続
的に移動させる低速スクロールモードおよび波形を上記
低速よりも速い速度で連続的に移動させる高速スクロー
ルモードの3モードが用意されており、各スクロールキ
ー15a,15bと各スクロールモードとの間には、表
1に示すようなFLG(フラグ)が設定されている。
されているディスプレイの画面処理ルーチンであり、こ
の実施例では10msごとにキー割り込み処理が行なわ
れるように設定されている。なお、作図の都合上、図3
には右スクロール時のフローチャートしか示されていな
いが、左スクロール時にはFLGの数値が変わるだけで
実質的には右スクロール時と同じ処理が行なわれる。
U14に内蔵されているとともに、同CPU14には第
1基準時間T1がカウント数値100として、第2基準
時間T2がカウント数値250としてそれぞれ設定され
ている。すなわち、第1基準時間T1は10ms×10
0=1秒、第2基準時間T2は10ms×250=2.
5秒に設定されている。
クロールキー15bによる右スクロール時について説明
する。まず、波形記録計の立上がり当初、FLGは通常
スクロールモードの「0」に設定される。そして、ステ
ップ301で10msごとにキーボード15のいずれか
のキーが押されたかが判断される。NOの場合にはステ
ップ302でカウンタを「0」としたままキーが押され
るまで待つ。キーが押されYESとなると、ステップ3
03でカウンタに「1」を加算した後、ステップ304
で右スクロールキー15b(左スクロール時には左スク
ロールキー15a)が押されたかが判断される。
たと判断された場合には、ステップ305で低速(FL
G=1)で、かつ、カウンタ<100かが判断される。
この場合、FLG=0で、しかもカウンタが「1」であ
るからNO側に抜け、ステップ306において低速(F
LG=1)かが判断される。FLG=0であるためNO
側に抜け、次のステップ307で高速(FLG=2)か
が判断される。依然として、FLG=0であるためNO
側に抜け、ステップ308で通常スクロールモードのF
LG=0のままとされる。ステップ309でカウンタ>
100かが判断される。この場合、カウンタが「1」で
あるからNO側に抜け、ステップ310で今度はカウン
タ>250かが判断される。同じくカウンタが「1」で
あるからNO側に抜ける。
後、図4の画面処理ルーチンに移行する。この画面処理
ルーチンにおいては、FLG=0であるから、ステップ
401で波形を右スクロールキー15bの1押し分に相
当する所定距離だけ右方向に移動させ、次段のステップ
402で高速(FLG=2)かが判断される。この場
合、FLG=0であるからNO側に抜け、ステップ40
3のWait(待ち)ループで所定時間待たされた後、
ステップ404で通常スクロールモード(FLG=0)
かが判断される。FLG=0であるから、画面処理ルー
チンを終了、すなわちスクロール動作を終了することに
なる。
ウンタが100(1秒)に達しない範囲で細かく押すこ
とにより、キー割り込み処理のステップ303〜310
が繰り返し実行されて、FLG=0の状態とされ、それ
に応じて画面処理ルーチンで波形がステップ的にスクロ
ールされる。なお、スクロールキーを離すたびに、ステ
ップ302でカウンタが「0」にクリアされるため、ス
クロールキーを上記のように細かく押してもカウンタの
数値が累積されることはない。
押し続けて、カウンタが100を超えると、ステップ3
09でYESと判断され、ステップ309aで低速スク
ロールモードを意味するFLG=1とされる。これを受
けて、画面処理ルーチンのステップ401〜404が繰
り返し実行され、波形が低速スクロールモードにて右方
向に連続的にスクロールされる。この場合、そのスクロ
ール速度はステップ403のWaitループの待ち時間
により設定される。
「1」に設定されると、以後はスクロールキーから指を
離しても、すなわちカウンタがステップ302で「0」
にクリアされても、FLG=0とならない限り、画面処
理ルーチンのステップ401〜404が繰り返し実行さ
れるため、波形が自動的にスクロールされるオートスク
ロール状態となる。
けて、カウンタが250を超えると、ステップ310で
YESと判断され、ステップ310aで高速スクロール
モードを意味するFLG=2とされる。これにより、画
面処理ルーチンのステップ401,402が繰り返し実
行され、ステップ403のWaitループを通らないこ
とにより、波形が高速にて右方向に連続的にスクロール
されることになる。この場合においても、スクロールキ
ーから指を離しても、FLG=0とならない限り、波形
が自動的にスクロールされるオートスクロール状態とな
る。
ード時において、右スクロールキー15bを一旦離して
再度押すか、もしくはオートスクロール状態において再
度押すことにより、その時点から高速スクロールモード
に切り替えられる。すなわち、いずれにしてもスクロー
ルキーを離した時点でカウンタが「0」にクリアされ、
再度押すことにより、カウンタに「1」が加算されるた
め、ステップ305の判断条件(FLG=1で、かつ、
カウンタ<100)と合致することになるため、ステッ
プ305aで高速スクロールモードを意味するFLG=
2とされる。
プ304で、押されたのがスクロールキーでないと判断
された場合には、ステップ311でカウンタを「0」と
した後、ステップ312でストップキーが押されたのか
が判断され、YESであればステップ313でFLG=
0とした後、画面処理ルーチンに移行し、最終的に波形
を1回分だけ移動させて終了することになる。これに対
して、ステップ312でストップキー以外のキーが押さ
れたと判断された場合には、ステップ314でそのキー
に対応した処理が実行されることになる。
ロールを停止させるようにしているが、反対方向のスク
ロールキー、この例では左スクロールキー15a(左ス
クロール時には右スクロールキー15b)を押すことに
より、スクロールを停止させるようにしてもよい。
クロール用の動作ステップしか示されていないが、左ス
クロールについても同じ動作ステップが用意されてお
り、ただ異なるところは、ステップ305aおよびステ
ップ310aでFLG=4とされ、また、ステップ30
9aでFLG=3とされる点であり、図4の画面処理ル
ーチンにおいても、右スクロール処理の各ステップ40
1〜404と同様な左スクロール処理の各ステップ40
5〜408が実行される。
他のキーを併用することなく、ただ単にスクロールキー
の押し方により、スクロールキーの1押しごとに波形を
ステップ的(段歩的)に移動させる通常スクロールモー
ド、波形を所定の低速にて連続的に移動させる低速スク
ロールモードおよび波形を上記低速よりも速い速度で連
続的に移動させる高速スクロールモードに切り替えるこ
とができる。
スクロールモード時においては、スクロールキーから指
を離しても、自動的に波形がスクロールされるオートス
クロール状態とされるため、従来のようにキーを押し続
けたり、もしくは他のキーを併用しなければならないな
どの操作上の煩わしさが解消される。
左右方向に移動させる一対のスクロールキーのみでよ
く、他のキーを併用する必要がないため、キーボード
(操作部)のキー配列に対する設計上の自由度が高めら
れる、などの効果が奏される。
に示したブロック線図。
ールキーを示した模式図。
ンを示したフローチャート。
フローチャート。
式図。
Claims (3)
- 【請求項1】 被測定アナログ入力信号をディジタルの
波形データに変換するA/D変換器と、その波形データ
を記憶するメモリと、同メモリから読み出された上記波
形データに基づいて上記入力信号を表示するディスプレ
イと、上記メモリに対する上記波形データの書き込み、
読み出しおよび上記ディスプレイの表示などを制御する
CPU(中央制御ユニット)と、上記ディスプレイに表
示されている波形を所定方向にスクロールさせるスクロ
ールキーを含む操作部とを備えてなる波形記録計の波形
スクロール方法において、上記CPUは上記スクロール
キーが押されている時間を計時するカウンタと、同カウ
ンタによる計時時間と比較される第1基準時間T1およ
び第2基準時間T2(ただし、T1<T2)とを有し、
上記スクロールキーが押されている時間TがT<T1の
場合には同スクロールキーの1押しごとに上記波形を所
定距離だけステップ的に移動させる通常スクロールモー
ドとし、T1<T<T2の場合には上記波形を所定の低
速にて連続的に移動させる低速スクロールモードとし、
T2<Tの場合には上記波形を上記低速よりも速い速度
で連続的に移動させる高速スクロールモードとするとと
もに、上記スクロールキーが押されている時間TがT1
<T<T2である低速スクロールモードの場合に、再度
同スクロールキーが押された場合にはその時点から高速
スクロールモードとして上記波形を高速に移動させるよ
うにしたことを特徴とする波形記録計の波形スクロール
方法。 - 【請求項2】 上記CPUは、上記低速スクロールモー
ド時において一旦スクロールキーが離された時(非押圧
時)、上記カウンタをクリアし、再度スクロールキーが
押された時点から計時を開始させ、低速スクロールモー
ド時であって、かつ、その経過時間TがT<T1なる条
件をもって、低速スクロールモードから高速スクロール
モードに切り替えるようにしたことを特徴とする請求項
1に記載の波形記録計の波形スクロール方法。 - 【請求項3】 上記スクロールキーには左方向移動キー
と右方向移動キーとが含まれ、反対方向の移動キーがス
トップキーとして用いられることを特徴とする請求項1
に記載の波形記録計の波形スクロール方法。
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JP31548394A JP3502929B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 波形記録計の波形スクロール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31548394A JP3502929B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 波形記録計の波形スクロール方法 |
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JPH08146044A JPH08146044A (ja) | 1996-06-07 |
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Family
ID=18065913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31548394A Expired - Lifetime JP3502929B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 波形記録計の波形スクロール方法 |
Country Status (1)
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- 1994-11-25 JP JP31548394A patent/JP3502929B2/ja not_active Expired - Lifetime
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