JP3585400B2 - 動画像編集拾い見装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像信号からシーンチェンジを検出してそれらを画面表示またはプリントアウトすることによりユーザに拾い見を可能とした拾い見装置に関し、特に、検出した複数のシーンに優先順位を付加して優先順位の高いシーンからサムネイル(縮小画像)を抽出し、それらを出力して拾い見を容易にした動画像編集拾い見装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばビデオテープやCD−Rやハードディスク等、動画を記録しているメディアの中にどんな映像が記録されているかを知るために、メディアに記録されている映像の代表的画面(そのサムネイル)を何枚か表示させて、ユーザが拾い見をすることができるようにした装置が開発されている。
【0003】
例えば、特許番号第2695415号には、動画像信号のフレーム間またはフィールド間の差異を算出し、その差異が定められた基準を超えた場合にシーンチェンジが行われたと見なしてその位置情報または時刻情報と、その位置または時刻における画像情報を抽出することにより、動画像の拾い見を可能とした装置が開示されている。また、特公平6−91647号公報には、ビデオ動画から場面の変わり目毎にフレームを取り出して、ハードコピーを作成するビデオプリンターが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術において、サムネイルの表示枚数はシーンチェンジを何回検出したかに深く関わっているため、ある動画に対してサムネイルが何枚表示されるかはシーンチェンジ検出が終了するまで分からない。
【0005】
例えば、記録時間が長い動画に対してシーンチェンジ検出を行い、シーンがたくさん検出されてサムネイルが非常に多数、例えば1000枚抽出されたとする。この場合、特許番号第2695415号の装置では、これら1000枚のサムネイルを全て表示することになる。この1000枚のサムネイルを画面に全て表示させるとき、1つの画面に全てを表示させるのは困難であるため、例えば画面をスクロールして1000枚のサムネイルを表示することが考えられる。しかし、画面をスクロールする方法では、1000枚のサムネイルをユーザが一度に見ることはできず、一覧性が無い。また、1000枚のサムネイルからでは、拾い見を簡単に行うことができないおそれがある。また、特公平6−91647号公報の装置では、1000枚のサムネイルを全てプリントアウトすることになる。しかし、1000枚のサムネイルが1枚の紙に収まりきらず、複数の紙にまたがるおそれがあり、これらを印刷するのは大変時間がかかる。また、1000枚のサムネイルからでは拾い見を簡単に行うことができないおそれがある。
【0006】
つまり、上記従来技術においては、多数のシーンチェンジが検出されたときに、それら全てのシーンからサムネイルを抽出し、全てを画面表示またはプリントアウトする必要がある。このように多数のサムネイルを画面表示またはプリントアウトするのは大変時間がかかり、また、多数のサムネイルからユーザが拾い見するのは大変困難なことである。
【0007】
本発明はこのような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、動画像から多数のシーンチェンジが検出されたときでも、画面表示またはプリントアウトの時間を短縮することができ、しかも、ユーザが簡単に拾い見を行うことができる動画像編集拾い見装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の動画像編集拾い見装置は、与えられた動画像信号からシーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出部と、該シーンチェンジ検出部が検出した各シーンの出現時間を算出するシーン時間算出部と、シーン数が指定される指定手段と、該指定手段によって指定されたシーン数分だけ、該シーン時間算出部が算出した出現時間の長い順にシーンを抽出し、抽出された各シーンの任意のフレームを代表シーンとする代表シーン抽出部と、該代表シーン抽出部が抽出した代表シーンを、該代表シーンの出現順に出力する代表シーン出力部と、該代表シーン出力部から出力される代表シーンを表示する代表シーン表示エリアを1つ有する表示部とを具備し、前記代表シーン出力部は、該表示エリアに対して、抽出された各代表シーンを、各代表シーンの出現順に、出現時間の長い代表シーンほど表示期間を長くして表示することを特徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0014】
前記代表シーン出力部は、抽出された代表シーンのうち、出現順が最後の代表シーンを表示した後、出現順が最初の代表シーンの表示に移行してもよい。
【0015】
以下、本発明の作用について説明する。
【0016】
本発明にあっては、従来技術のように、検出した全てのシーンからサムネイルを抽出して表示またはプリントアウトするのではなく、検出したシーンに優先順位(重要度)をつけて優先順位の高いシーンから代表シーンとして抽出し、抽出した代表シーン(サムネイル)を画面表示またはプリントアウトする。優先順位の上位何位まで代表シーンとして抽出するかは、予め規定されたシーン数とすることも可能であり、ユーザが指定することも可能である。従って、動画像から多数のシーンチェンジが検出されたときでも、予め規定されているか、またはユーザが指定した枚数のサムネイルを画面表示またはプリントアウトするので、画面表示またはプリントアウトの時間が短縮される。さらに、シーンの有効長によって算出された重要度によって、より優先順位(重要度)の高いサムネイルが表示されるため、最も動画の特徴を表した効果的なサムネイルからユーザが拾い見を行うことが可能である。
【0017】
例えば、シーンチェンジ検出部によって1000枚のシーンが検出され、ユーザが「8枚のサムネイルを表示、またはプリントアウトせよ」という指定を行ったとすると、後述する実施形態において図8に示すように、8枚のサムネイルを画面に一覧表示またはプリントアウトすればよい。この場合、8枚のサムネイルは全て一画面または1枚の用紙に収まっているので、ユーザが効率良く拾い見することが可能である。なお、画面表示については、後述する実施形態において図10に示すように、1つの代表シーン表示エリアに対して、抽出された代表シーンを動画像信号の出現順に所定の期間ずつ切り替えて表示させることも可能である。この場合、全てのサムネイルを同じ時間だけ表示してもよいし、重要度の高いシーンほど表示期間を長くしてもよい。さらに、もっと多数枚のサムネイルをユーザが見たいと希望する場合には指定枚数を多くすればよく、サムネイルの枚数を減らしたい場合には指定枚数を少なくすればよい。従って、ユーザが拾い見し易い、最も都合の良い枚数のサムネイルであって、しかも、より優先順位が高い、動画の特徴を表した効果的なサムネイルを用いて拾い見を行うことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、CD−R(メディア)に記録された動画(動画像信号)に対してシーンチェンジを検出し、検出したシーンの重要度を算出して優先順位をつけて優先順位の高いシーンから代表シーンとして抽出し、そのサムネイルを画面表示またはプリントアウトする例について説明する。但し、これは一実施形態であり、本発明はCD−Rに記録された動画像だけではなく、ハードディスクやDVDに記録された動画像、またはホームビデオで撮影した映像やテレビジョン放送等にも適用可能である。
【0019】
図1は本実施形態の動画像編集拾い見装置12について、全体の外観を示す図である。この動画像編集拾い見装置12は、サムネイルをプリントアウトするためのプリンター10、サムネイルを画面に表示するための表示装置11、CD−Rを挿入するためのCD−R挿入口13、ユーザの選択により挿入されているCD−Rに記録されている動画像のサムネイルを表示またはプリントアウトさせるための拾い見ボタン214、ユーザの選択によりサムネイルを何枚表示させるかを入力するためのサムネイル枚数入力ボタン213を備えている。このサムネイル枚数入力ボタン213は、図1に示すように0から9までのテンキーで構成され、1以上の数字を入力可能である。なお、本実施形態ではサムネイル枚数入力ボタン213および拾い見ボタン214を動画像編集拾い見装置12上に配置しているが、これらの操作ボタンは別途リモコンに設けたり、表示部分をタッチパネル式とした表示装置11に設けてもよい。
【0020】
図2は本実施形態の動画像編集拾い見装置の構成を示す図である。ここでは、図1に示したプリンター10、表示装置11、サムネイル枚数入力ボタン213、拾い見ボタン214の他に、各装置の演算を司る中央処理装置22、図1のCD−R挿入口13から挿入されたCD−R23、CD−R23に記録されている動画像信号を読み取る動画読み込み装置24、動画読み込み装置24で読み込んだ動画像に対してシーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出装置25、シーンチェンジ検出装置25が検出したシーンチェンジの時刻とシーン番号を図3に示すようなシーンの出現順に並んだデータベースとして格納するシーンチェンジ時刻記憶手段26、シーンチェンジ時刻記憶手段26に格納されているデータベースから図4に示すようなシーン時間を算出して図5に示すような優先順位が高い(シーン時間が長い)順に並んだデータベースを作成するシーン時間算出手段27、図5に示すようなデータベースを格納する優先順位記憶手段28、一時的にデータを格納することができるメモリー29、優先順位記憶手段28に記憶されている優先順位の高いシーンからサムネイルを抽出するサムネイル抽出装置30を備えている。なお、各構成要素の詳細な機能については後述する。
【0021】
以下に、動画像信号からシーンチェンジを検出して図3に示すようなデータベースを作成する方法について説明する。CD−R挿入口13にCD−R23が挿入されると、動画読み込み装置24が起動してCD−R23に記録されている動画像信号を読み込む。読み込まれた動画像はシーンチェンジ検出装置25によってシーンチェンジが検出される。このとき、シーンチェンジ検出装置25はシーンチェンジを検出すると共に、図3に示すように各シーンにシーン番号を1から順に振り、シーン開始時刻を各々書き込んでいく。このようにシーンチェンジの時刻とシーン番号が書き込まれたデータは、シーンチェンジ時刻記憶手段26によって図3に示すようなデータベースとして保存される。また、動画が終了する時刻も同時に書き込まれる。例えば図3では、CD−Rに記録された動画はシーンチェンジが16回検出され、第2シーンは0分12秒から、第3シーンは0分15秒から始まっており、最後は3分32秒で終了していることを示している。
【0022】
なお、シーンチェンジの検出方法やシーン開始時刻の取得方法については、ここでは詳述しないが、特許番号第2695415号に記載されているような方法を用いることができる。そして、CD−R23に記録されている動画像信号に対して、動画読み込み装置24およびシーンチェンジ検出装置25が働いて、シーンチェンジ時刻記憶手段26に図3に示すようなデータベースが作成、記憶される。
【0023】
このようにシーンチェンジ時刻記憶手段26にデータベースが作成されると、シーン時間算出手段27が起動して各シーンの重要度を算出し、優先順位記憶手段28に図5に示すようなデータベースが作成、記憶される。以下、シーン時間算出手段が起動してデータベースを作成する処理について、図6の流れ図を参照しながら説明する。
【0024】
まず、図6のステップS1において、シーンチェンジ時刻記憶手段26に図3のようなデータベースが作成されるとシーン時間算出手段27が起動し、ステップS2において変数nに1を代入する。
【0025】
次に、ステップS3において、シーン時間算出手段27はシーンチェンジ時刻記憶手段26に作成された図3のデータベースに基づいて第nシーンの時間を算出する。このとき、第nシーンの時間は、第(n+1)シーンの開始時刻から第nシーンの開始時刻を引くことにより求められる。例えば、第1シーンの時間は、第2シーンの開始時刻(0分12秒)から第1シーンの開始時刻(0分0秒)を引くことにより求められ、12秒と算出される。
【0026】
次に、ステップS4において、シーン時間算出手段27は最後のシーンまでシーン時間を算出したかどうかを判断する。そして、最後のシーンまでシーン時間を算出していればステップS6に、最後のシーンまでシーン時間を算出していなければステップS5に進む。例えば、図3のデータベースでは16シーンまであるので、第16シーンのシーン時間まで算出したかどうかを判断する。第16シーンのシーン時間まで算出していれば、シーン時間算出手段27は図4に示すように各シーンのシーン時間を保持している。
【0027】
次に、ステップS5では変数nを1つインクリメントしてステップS3に進み、ステップS6では変数kに1を代入する。なお、この状態では、変数nにはシーンがいくつあったかが代入されている。例えば、図3のデータベースでは、変数nに16が代入される。
【0028】
次に、ステップS7において、シーン時間算出手段27はシーン時間を把握しているn個のシーンのうち、シーン時間が最大のシーンを検出する。そして、優先順位記憶手段28の優先順位がkのところに検出したシーンのシーン番号およびシーン開始時刻を代入する。例えば、図4では、16個のシーンの中で長さが最大のものは第6シーンで29秒であるので、シーン時間算出手段27は優先順位記憶手段28の優先順位が1のところにシーン番号6を、シーン開始時刻のところに第6シーンの開始時刻である0分51秒を代入する。
【0029】
次に、ステップS8では変数kを1つインクリメントし、変数nを1つデクリメントしてステップS9に進む。ステップS9では変数nが0ならば終了し、変数nが0ではないならばステップS7に進む。そして、ステップS7からステップS9の処理を変数nが0になるまで行うことで図5に示すようなデータベースが優先順位記憶手段28に作成される。
【0030】
次に、優先順位記憶手段28に記憶されたデータベースから、優先順位の高い順にサムネイルを抽出するサムネイル抽出装置30の処理フローについて、図7を参照しながら説明する。
【0031】
まず、図7のステップS1において、ユーザが拾い見ボタン214を選択することにより、サムネイル抽出装置30が起動する。そして、ステップS2において、ユーザがサムネイル枚数入力ボタン213のテンキーを操作してサムネイルの枚数を入力したら、入力された数字を定数mに格納し、ステップS3において変数cに1を代入する。
【0032】
次に、ステップS4において、優先順位記憶手段28に記憶された図5に示すようなデータベースから、優先順位が第c番目のシーンを検出し、そのシーンからサムネイルを抽出する。なお、どのフレームをサムネイルとして抽出するかについては、ここでは任意のフレームとする。その後、取得したサムネイルをメモリ29に格納する。
【0033】
次に、ステップS5において、変数cと定数mが等しいかどうかを比較して、等しければ終了し、等しくなければステップS6に進む。そして、ステップS4からステップS6の処理を変数cが定数mと等しくなるまで行うことで、メモリ29に優先順位記憶手段28の優先順位が第m番目のシーンまで、サムネイルが格納される。
【0034】
次に、メモリー29に格納されている優先順位が高いシーンのサムネイルを画面表示またはプリントアウトするための処理について説明する。この処理は、ユーザが拾い見ボタン214を押すことによって行われる。
【0035】
まず、サムネイルを画面表示するときの処理であるが、画面表示の方法としては、(1)図8に示すように優先順位が高いシーン順に抽出したサムネイルを表示画面に一覧表示する方法、および(2)図10に示すように優先順位が高いシーン順に抽出したサムネイルを切り替えて表示画面に表示する方法という2種類の方法がある。
【0036】
初めに、図8に示すようにサムネイルを表示画面に一覧表示する場合の処理について、図9の流れ図を参照しながら説明する。なお、変数mには、図7のステップS2においてユーザが入力したサムネイルを何枚表示またはプリントアウトしたいかという数字が代入されているものとする。図8では、8枚表示させる場合を示している。
【0037】
図9のステップS1において、変数pを0、変数dを1として初期化する。そして、ステップS2においてサムネイルを一覧表示させるウィンドウを生成してその表示エリアを初期化し、ステップS3において生成した一覧表示エリア(ウィンドウ)のエリアサイズを取得する。具体的にはOSのシステムコール等を用いて表示エリアのサイズを取得する。
【0038】
次に、ステップS4において生成した一覧表示エリアにサムネイルが何枚表示できるかを算術し、求められた数を変数SMAXに代入する。このステップS4における処理については、例えば以下のようにして行うことができる。ステップS3で取得した一覧表示エリアのサイズをV、横のサイズをHとし、表示するサムネイルの縦のサイズをV1、横のサイズをH1とする。また、
V÷V1=K1余りA1(但しK1は整数)
H÷H1=K2余りA2(但しK2は整数)
とする。そして、K1×K2を計算して、その結果得られる整数を変数SMAXに代入する。
【0039】
次に、ステップS5において、変数dと変数SMAXを比較する。このとき、変数dの方が大きければ、表示エリアに表示できるだけのサムネイルを全て表示してしまって表示エリアには新しくサムネイルを表示できるエリアが残っていないということなので、ステップS10に進んでページ送り操作を行い、新しくサムネイルを一覧表示させるエリアを作成する。一方、変数SMAXの方が大きければステップS6に進む。
【0040】
ステップS6では、p×SMAX+dと変数mとを比較する。このとき、p×SMAX+dの方が大きければユーザが指定した枚数のサムネイルを全て一覧表示し終わったということなので、ステップS9に進んでユーザの中断操作チェックを行い、中断操作があれば一覧表示を終了する。一方、変数mの方が大きければステップS7に進む。
【0041】
ステップS7では、ステップS2で生成された一覧表示エリアのd番目の位置にサムネイルを表示する。このとき表示されるサムネイルは、優先順位記憶手段28で生成された図5に示すようなデータベースにおいて、優先順位がm以下のシーンのうち、シーン番号が(p×SMAX+d)番目に小さいシーンのサムネイルである。次に、ステップS8において変数dを1つインクリメントし、ステップS5に進む。
【0042】
ステップS9では、中断操作が行われると一覧表示を中断して終了し、中断操作が行われなければステップS10に進む。そして、ステップS10ではページ送り操作が行われたかどうかをチェックし、行われていればステップS11に進む。なお、中断操作としては、例えばユーザが動画像編集拾い見装置の電源を落としてしまう等ということが挙げられる。
【0043】
ステップS11では、(p+1)×SMAX+dと変数mとを比較する。このとき、(p+1)×SMAX+dの方が大きければ、ステップS9に進んでユーザの中断操作チェックを行い、中断操作があれば一覧表示を終了する。一方、変数mの方が大きければステップS12に進む。そして、ステップS12では変数pを1つインクリメントし、変数dを1とする。そして、一覧表示画面を初期化(消去)してステップS5に進み、次ページの処理を行う。以上の操作によりユーザが指定した枚数のサムネイルを画面に一覧表示することができる。
【0044】
次に、図10に示すようにサムネイルを表示画面に切り替えて表示する場合の処理について、図11の流れ図を参照しながら説明する。なお、変数mには、図7のステップS2においてユーザが入力したサムネイルを何枚表示またはプリントアウトしたいかという数字が代入されているものとする。図10では、3枚を表示させる場合について示している。
【0045】
図11のステップS1において、変数iを1として初期化する。そして、ステップS2において、変数iと変数mを比較する。このとき、変数iの方が大きければステップS1に進み、変数mの方が大きければステップS3に進む。
【0046】
ステップS3では、優先順位記憶手段28で生成された図5に示すようなデータベースにおいて、優先順位がm以下のシーンのうち、シーン番号がi番目に小さいシーンのサムネイルを表示して図4に示すそのシーンに対応する時間の間だけウェイトし、その後、ステップS4においてシーン画像を消去する。
【0047】
次に、ステップS5において変数iを1つインクリメントする。そして、ステップS6では、中断操作が行われると表示を中断して終了し、中断操作が行われなければステップS7に進む。ステップS7では変数iと変数mが等しいかどうかを判定し、等しい場合にはステップS1に進み、変数iに1を代入して初期化する。変数iと変数mとが等しくない場合にはステップS2に進む。この処理を行うことにより、最後のシーンのサムネイルを表示完了後、最初のシーンのサムネイルの表示が行われる。以上の操作により、ユーザが指定した枚数のサムネイルを、以下のようにして1枚ずつ表示画面に切り替えて表示することができる。
【0048】
例えば、図5に示すようなデータベースが優先順位記憶手段28中に格納されている場合、ユーザが「サムネイルを3枚表示しろ」とサムネイル枚数入力ボタン213を操作して入力したとする。この場合、図5では、優先順位が3位以内のものは、第6シーンと第14シーンと第10シーンである。この3つのシーンのうち、シーン番号が1番目に小さいシーンは第6シーンであるので、表示画面には第6シーンから抽出したサムネイルを第6シーンのシーン時間である29秒間表示する。次に、シーン番号が2番目に小さいシーンは第10シーンであるので、表示画面には第10シーンから抽出したサムネイルを第10シーンのシーン時間である26秒間表示する。次に、シーン番号が3番目に小さいシーンは第14シーンであるので、表示画面には第14シーンから抽出したサムネイルを第14シーンのシーン時間である28秒間表示する。この例では、サムネイルを表示する時間をシーン時間と等しくしたが、これは単なる一例であり、他の方法で表示することも可能である。例えば、各サムネイルを表示する時間を各シーン時間に比例させてもよいし、各サムネイルを表示する時間を全て等しくしてもよい。
【0049】
次に、サムネイルをプリントアウトするときの処理について図12の流れ図を参照しながら説明する。なお、プリントアウトの方法としては、図8に示すように優先順位が高いシーン順に抽出したサムネイルを用紙に一覧表示する方法を用いることができる。このとき、変数mには、図7のステップS2においてユーザが入力したサムネイルを何枚表示またはプリントアウトしたいかという数字が代入されているものとする。
【0050】
まず、図12のステップS1において、変数pを0、変数dを1として初期化する。そして、ステップS2においプリンター10に用紙挿入のメッセージを表示し、ユーザが用紙を挿入完了したことを表す信号が送られてくるのを待つ。そして、ステップS3においてユーザが挿入した用紙のサイズを取得する。次に、ステップS4においてユーザが挿入した用紙にシーン(サムネイル)が何枚印刷できるかを算術し、求められた数を変数SMAXに代入する。
【0051】
次に、ステップS5において、変数dと変数SMAXを比較する。このとき、変数dの方が大きければ、1枚の用紙にプリントアウトできるだけのサムネイルを全て印刷してしまってその用紙にはそれ以上サムネイルを印刷できないということなので、ステップS9に進む。一方、変数SMAXの方が大きければステップS6に進む。
【0052】
ステップS6では、p×SMAX+dと変数mとを比較する。このとき、p×SMAX+dの方が大きければユーザが指定した枚数のサムネイルを全て印刷示し終わったということなので、ステップS9に進んでユーザの中断操作チェックを行い、中断操作があれば一覧表示を終了する。一方、変数mの方が大きければステップS7に進む。
【0053】
ステップS7では、ステップS2でユーザが挿入した用紙のd番目の位置にサムネイルを印刷する。このとき印刷されるサムネイルは、優先順位記憶手段28で生成された図5に示すようなデータベースにおいて、優先順位がm以下のシーンのうち、シーン番号が(p×SMAX+d)番目に小さいシーンのサムネイルである。次に、ステップS8において変数dを1つインクリメントし、ステップS5に進む。
【0054】
ステップS9では、中断操作が行われると一覧印刷を中断して終了し、中断操作が行われなければステップS10に進む。
【0055】
ステップS10では、(p+1)×SMAX+dと変数mとを比較する。このとき、(p+1)×SMAX+dの方が大きければ、次ページ処理の必要が無いので一覧印刷を終了する。一方、変数mの方が大きければステップS11に進む。そして、ステップS11では変数pを1つインクリメントし、変数dを1とし、ステップS12に進む。ステップS12では、ユーザに用紙を入れ替えるようにメッセージを表示し、ステップS5に進んで次ページの処理を行う。以上の操作によりユーザが指定した枚数のサムネイルを用紙に一覧印刷することができる。
【0056】
以上の実施形態では、表示するサムネイルの数をユーザが指定できるようにしたが、本発明ではこれに限らず、予め表示するサムネイル数が規定された動画像編集拾い見装置とすることも可能である。例えば、予め「サムネイルを10枚表示する」ように決定されている動画像編集拾い見装置とすれば、常にサムネイルが10枚表示されることになる。この場合、図7、図9、図11および図12中の変数mには10が代入されることになる。
【0057】
また、以上の実施形態では、各シーンの重要度をシーン時間から算出し、重要シーンからサムネイルを抽出して出力する方法について詳述したが、各シーンの重要度を算出する方法はこの方法だけに限定されず、他の方法を用いてもよい。一例を挙げると、シーン時刻記憶手段26によって図3に表されるデータベースが作成されたときに、ユーザがテンキーで代表される入力手段を利用して読み飛ばすシーン数を指定できるようにすることができる。例えば、ユーザが「読み飛ばすシーン数を2つ」と指定したとする。この場合、図3のデータベースを参照してシーン番号1のシーンからサムネイルを抽出して出力し、次にシーン番号2およびシーン番号3の2つのシーンは読み飛ばしてシーン番号4のシーンからサムネイルを抽出して出力、次にシーン番号5およびシーン番号6の2つのシーンは読み飛ばして・・・というように処理を続けて図13に示すような出力を行うことができる。なお、この図13において、○はサムネイルを抽出して出力するシーンであり、×はサムネイルを抽出しないで読み飛ばすシーンである。その結果、シーン1、シーン4、シーン7、シーン10、シーン13、シーン16からサムネイルが抽出されて出力されることになる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、動画像信号から自動的にシーンチェンジの位置を検出して各シーンに優先順位を付けることができる。そして、優先順位の上位何位までを代表シーンとしてサムネイルを表示またはプリントアウトするのかを、ユーザが指定することができる。従って、動画像から多数のシーンチェンジが検出されたときでも、ユーザが拾い見し易い数であって、しかも、最も動画像の特徴を表した優先順位の高いサムネイルを、短時間で表示またはプリントアウトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である動画像編集拾い見装置について全体の外観を示す図である。
【図2】実施形態の動画像編集拾い見装置の構成を示す図である。
【図3】実施形態の動画像編集拾い見装置において、シーンチェンジ時刻記憶手段に作成されるデータベースを示す図である。
【図4】実施形態の動画像編集拾い見装置において、シーン時間算出手段により算出された各シーンのシーン時間を示す図である。
【図5】実施形態の動画像編集拾い見装置において、優先順位記憶手段に作成されるデータベースを示す図である。
【図6】実施形態の動画像編集拾い見装置において、シーン時間算出手段における処理フローを示す図である。
【図7】実施形態の動画像編集拾い見装置において、サムネイル抽出装置における処理フローを示す図である。
【図8】実施形態の動画像編集拾い見装置において、8枚のサムネイルを表示またはプリントアウトした例を示す図である。
【図9】実施形態の動画像編集拾い見装置において、優先順位の高いシーン順に抽出したサムネイルを表示画面に一覧表示するための処理フローを示す図である。
【図10】実施形態の動画像編集拾い見装置において、サムネイルを出現順に切り替えて表示した例を示す図である。
【図11】実施形態の動画像編集拾い見装置において、優先順位の高いシーン順に抽出したサムネイルを切り替えて表示画面に表示するための処理フローを示す図である。
【図12】実施形態の動画像編集拾い見装置において、優先順位の高いシーン順に抽出したサムネイルを用紙に一覧印刷するための処理フローを示す図である。
【図13】本発明の動画像編集拾い見装置において、他のシーン重要度算出方法により重要シーンを抽出してサムネイルを出力する処理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プリンター
11 表示装置
12 動画像編集拾い見装置
13 CD−R挿入口
22 中央処理装置
23 CD−R
24 動画読み込み装置
25 シーンチェンジ検出装置
26 シーンチェンジ時刻記憶手段
27 シーン時間算出手段
28 優先順位記憶手段
29 メモリー
30 サムネイル抽出装置
213 サムネイル枚数入力ボタン
214 拾い見ボタン
Claims (2)
- 与えられた動画像信号からシーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出部と、
該シーンチェンジ検出部が検出した各シーンの出現時間を算出するシーン時間算出部と、
シーン数が指定される指定手段と、
該指定手段によって指定されたシーン数分だけ、該シーン時間算出部が算出した出現時間の長い順にシーンを抽出し、抽出された各シーンの任意のフレームを代表シーンとする代表シーン抽出部と、
該代表シーン抽出部が抽出した代表シーンを、該代表シーンの出現順に出力する代表シーン出力部と、
該代表シーン出力部から出力される代表シーンを表示する代表シーン表示エリアを1つ有する表示部とを具備し、
前記代表シーン出力部は、該表示エリアに対して、抽出された各代表シーンを、各代表シーンの出現順に、出現時間の長い代表シーンほど表示期間を長くして表示することを特徴とする動画像編集拾い見装置。 - 前記代表シーン出力部は、抽出された代表シーンのうち、出現順が最後の代表シーンを表示した後、出現順が最初の代表シーンの表示に移行する請求項1に記載の動画像編集拾い見装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22308699A JP3585400B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 動画像編集拾い見装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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