JP2002157275A - 画像表示装置及び記憶媒体 - Google Patents

画像表示装置及び記憶媒体

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JP2002157275A
JP2002157275A JP2000355324A JP2000355324A JP2002157275A JP 2002157275 A JP2002157275 A JP 2002157275A JP 2000355324 A JP2000355324 A JP 2000355324A JP 2000355324 A JP2000355324 A JP 2000355324A JP 2002157275 A JP2002157275 A JP 2002157275A
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JP2000355324A
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English (en)
Inventor
Nobuo Miyazaki
紳夫 宮崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to US09/978,941 priority patent/US6766332B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子アルバムの全ページを手軽に観賞するこ
とができるようにする。 【解決手段】 電子アルバム表示装置の各画面34,3
5には、複数の画像が貼り付けられたページが表示され
る。自動ページ送りボタン45を押下すると、自動ペー
ジ送りが開始される。自動ページ送りが開始されると、
画面34,35に表示されるページが順次切り替えられ
る。各画面34,35に表示された見開き2ページの表
示時間は、各ページの情報量に応じて決められる。この
情報量は、ページ内の画像の数や、画像が動画である場
合には、動画の再生時間である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をページ単位
で表示する電子アルバム式の画像表示装置及び記憶媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開2000−148976号公報に示
すように、画像をページ単位で表示する電子アルバム式
の画像表示装置が知られている。この画像表示装置で
は、アルバムを構成する複数のページに画像を貼り付け
て表示するので、画像をプリントすることなく、また、
アルバムをめくるように各ページを観賞することができ
る。
【0003】最近では、撮影した画像をメモリーカード
に記憶する電子スチルカメラが普及しており、前記画像
表示装置は、このメモリーカード内の画像をアルバムと
同じように見ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像表示装置では、アルバムの全ページを観賞するため
には、マニュアルでページを切り替える必要があった。
アルバムのページ数が多い場合には、ページ切り替え操
作が煩雑となり、手軽にアルバムの全ページを観賞する
ことができないという問題があった。
【0005】前述した課題を解決するために、本発明
は、手軽にアルバムの全ページを観賞することができる
画像表示装置及び記憶媒体を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の画像表示装置は、複数のページと、これら
のページに少なくとも1つ割り当てられたる複数の画像
とからなる電子アルバムを、ページ単位で表示部に表示
する画像表示装置において、前記ページを表示部に順次
切り替え表示する自動ページ送りモードを設けたことを
特徴とするものである。
【0007】なお、前記各ページの表示時間は、各ペー
ジの情報量に応じて決められることが好ましい。前記情
報量としては、各ページ内の画像の数としたり、前記画
像が動画である場合には、動画の再生時間とすることが
好ましい。さらに、文字情報や音声情報など各画像に関
連づけた付加情報の量としてもよい。
【0008】なお、前記自動ページ送り中に付加情報を
表示又は再生する際には、それに関連する画像を他の画
像と識別可能に表示することが好ましい。
【0009】また、本発明の記憶媒体は、各ページに少
なくとも1つの画像を割り当てること、前記各ページを
表示部に順次切り替え表示することをコンピュータで実
行するためのプログラムが記憶されていることを特徴と
するものである。
【0010】また、本発明の画像表示装置は、複数のペ
ージと、これらのページに少なくとも1つ割り当てられ
る複数の画像とから構成される電子アルバムを、ページ
単位で表示部に表示する画像表示装置において、前記各
画像に関連づけた文字情報や音声情報からなる付加情報
を表示又は再生する手段を設け、この付加情報を表示又
は再生する際には、それに関連する画像を他の画像と識
別可能に表示することを特徴とするものである。
【0011】なお、前記表示部を、表示された画像に対
応する部分に触れることで、画像指定がなされるタッチ
パネル式とし、前記付加情報の表示又は再生を、前記画
像指定により開始されるようにするとよい。また、前記
画像が動画である場合には、前記画像指定により、動画
の再生が開始されるようにするとよい。
【0012】また、本発明の記憶媒体は、少なくとも1
つの画像が貼り付けられた複数のページを表示するこ
と、前記各画像に関連づけた文字情報や音声情報からな
る付加情報を表示又は再生すること、この付加情報を表
示又は再生する際には、それに関連する画像を他の画像
と識別可能に表示することをコンピュータで実行するた
めのプログラムが記憶されていることを特徴とするもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示すように、電子アルバム
表示装置10は、左側本体部10a,右側本体部10b
からなり、これら本体部10a,10bの内側には、2
つの独立した表示パネル12,13が1つずつ設けられ
ている。表示パネル12,13としては、例えば液晶パ
ネルが使用される。なお、電子アルバム表示装置10
は、着脱自在にセットされたバッテリー(図示せず)で
駆動される他、ACアダプターを介して商用電源から給
電されることが可能となっている。
【0014】各本体部10a,10bは、ヒンジ16で
連結され、使用時には、図1(A)に示すように、開き
位置へ移動し、各表示パネル12,13が横に並べられ
る。不使用時には、図1(B)に示すように、閉じ位置
へ移動される。不使用時には、各本体部10a,10b
を閉じることで外形サイズをコンパクトにして、持ち運
びをしやすくしている。
【0015】右側本体部10bには電源スイッチ21が
設けられている。電源スイッチ21は、各本体部10
a,10bが開き位置にあるときにオンし、閉じ位置に
あるときには左側本体部10aによって押されてオフす
る。これにより、不使用時には電源が確実にオフされ、
使用時には電源が入ることになるので、電源スイッチ2
1の操作が不要となるとともに、バッテリーの無駄な消
耗を防止することができる。
【0016】右側本体部10bの側面に、外部メモリと
して、例えば、スマートメディア(商品名)などのメモ
リーカード31をセットするためのスロット32が設け
られている。このスロット32の奥には、入力部とし
て、メモリーカード31に記憶された画像ファイルを読
み取るためのカードリーダ92(図11参照)が設けら
れている。メモリーカード31には、例えば、電子スチ
ルカメラなどで撮影された画像のデータが画像ファイル
として記憶される。符号33は、セットされたメモリー
カード31を取り出すための取り出しボタンである。
【0017】最近の電子スチルカメラでは、静止画だけ
でなく、動画を撮影する機能を設けたものがある。画像
ファイルには、静止画のデータである静止画ファイルと
ともに、動画のデータである動画ファイルが含まれ、い
ずれもメモリーカード31に記憶される。この動画を撮
影する際には、音声も記録される。また、静止画を撮影
した場合には、撮影した画像に関する説明を音声で記録
したり、また、その静止画に関連づけてBGM(バック
グラウンドミュージック)などを記録したりすることが
できる。
【0018】電子アルバム表示装置10では、電子スチ
ルカメラで撮影された動画の再生や、静止画に関連づけ
て記録した説明やBGMなどの音声も再生することがで
きる。スロット32の横には、スピーカー30が設けら
れており、このスピーカー30から、動画の音声や、B
GMが出力される。
【0019】また、各表示パネル12,13としては、
タッチパネルが採用されており、表示された複数の画像
のうちの1つを指定する操作や、メモリーカード31か
ら読み出された複数のアルバムから1つのアルバムを選
択する操作などを画面に触れることにより操作できるよ
うにしている。
【0020】図2(A)に示すように、メモリーカード
31には、画像フォルダとして、静止画ファイル1〜n
を格納する静止画フォルダと、動画ファイル1〜nを格
納する動画フォルダとが設けられている。アルバム管理
ファイルは、前記静止画ファイル1〜n及び動画ファイ
ル1〜nを1つのアルバムとして表示するための管理情
報を記録したものである。このアルバム管理ファイルに
は、ページ内での画像の貼り付け位置,画像のサイズ,
角度,各画像が割り当てられるページ番号などの各画像
の画像配置情報の他、アルバムの総ページ数,後述する
各ページの形式などのページ管理情報が含まれている。
【0021】また、メモリーカード31には、静止画及
び動画フォルダの他に、キャプションフォルダが設けら
れている。図2(B)に示すように、キャプションフォ
ルダには、各画像に関連づけて記録された付加情報ファ
イルが格納される。付加情報には、画像のタイトルや画
像の説明などの文字キャプション(文字情報)や、BG
Mや、画像に対するコメントなどの音声キャプション
(音声情報)がある。キャプションフォルダ内には、音
声キャプションフォルダと、文字キャプションフォルダ
が設けられており、音声情報ファイルは音声キャプショ
ンへ、文字情報ファイルは、文字キャプションフォルダ
へそれぞれ格納される。これらの付加情報と、各画像と
の関連づけるための情報は、アルバム管理ファイルに記
録される。以下、このアルバム管理ファイルと、その管
理下にある各画像ファイル(静止画及び動画ファイル)
と、付加情報ファイルとを合わせて、アルバムデータと
呼ぶ。
【0022】スロット32にメモリーカード31がセッ
トされると、アルバムデータが読み出される。このアル
バムデータ中のアルバム管理ファイルに従って、各静止
画ファイル1〜nに対応する各静止画pic1〜n、及
び各動画ファイル1〜nに対応する各動画movie1
〜nが各ページに貼り付けられてアルバムが作成され
る。作成されたアルバムは、図3に示すように、各表示
パネル12,13の各画面34,35に、ページ単位で
表示される。また、各画面34,35には、ページ内の
上方位置に、そのページの番号が数字で表示される。
【0023】図3では、画面34に第3ページが、画面
35に、第4ページがそれぞれ表示されている。第3ペ
ージには、静止画pic9〜11と、動画movie1
が貼り付けられている。他方、第4ページには、静止画
pic12〜14と、動画movie2が貼り付けられ
ている。
【0024】ページの形式としては、図3に示す定型ペ
ージと、図4に示す非定型ページとがある。定型ページ
は、定型セルを用いたページであり、定型セルの位置や
サイズ,1ページ内での定型セルの個数などが予め決め
られている。図3の例では、1ページに表示される画像
の個数を最大4個としている。
【0025】他方、非定型ページは、定型セルを持たな
いページであり、画像の個数,位置,サイズなどを任意
に決めることができる。読み込まれた画像は、各ページ
に貼り付けられて表示される。図4に示すように、非定
型ページでは、画像の位置,サイズなどを任意に変更で
きる他、静止画pic7のように角度を任意に変更して
表示することもできる。
【0026】なお、はじめて電子アルバム表示装置10
にセットするメモリーカード31には、アルバム管理フ
ァイルは無いので、その場合には、画像フォルダ内の画
像ファイル(静止画及び動画ファイル)をすべて読み込
み、それらの画像ファイルを管理するアルバム管理ファ
イルが新規に作成される。このアルバム管理ファイル
は、メモリーカード31に書き込まれる。
【0027】新規で作成されるアルバム管理ファイルに
は、読み出された各画像を定型ページに貼り付けて表示
するように、画像配置情報やページ管理情報が記録され
る。定型ページのセルの数は設定により予め決められて
いるので、読み込んだ画像ファイルの数に応じてページ
数が決められる。なお、定型ページの代わりに非定型ペ
ージを作成し、このページの適当な位置に各画像を貼り
付けて表示するようにしてもよい。
【0028】1つのメモリーカード内に複数のアルバム
データがある場合には、まず、各アルバムデータのアル
バム管理ファイルが読み出され、表示パネル12,13
には、アルバム名の一覧が表示される。この一覧表示さ
れたアルバム名の中から、1つのアルバム名を選択する
と、そのアルバムデータが読み出されて画像が表示され
る。
【0029】電子アルバム表示装置10は、図3及び図
4に示したように、アルバムの表示のみをする表示モー
ドと、図5に示すように、アルバムの編集、すなわち、
画像のページ間でのコピー,移動,画像サイズの変更な
どをする編集モードとを備えている。この表示モードと
編集モードとの切り替えは、本体部10bに設けられた
各モード設定スイッチ36,37によって行われる。表
示モード設定スイッチ36は、表示モードにセットする
スイッチであり、編集モード設定スイッチ37は、編集
モードにセットするスイッチである。画面35上に
は、”表示”あるいは”編集”というように、設定され
ているモードの表示がなされるので、これにより、現在
いずれのモードが選択されているかが確認される。
【0030】表示パネル12の端には、1ページずつ戻
す戻しボタン41aと、1回の操作で複数ページずつ前
に戻す早戻しボタン41bが設けられており、他方、表
示パネル13の端には、1ページずつ送る送りボタン4
2aと、1回の操作で複数ページずつ先に進める早送り
ボタン42bとが表示される。これらのボタン41,4
2もタッチ操作される。
【0031】また、これらのボタン41,42の上下に
は、ページの量を示すインジケータ43,44が設けら
れている。各インジケータ43,44は、それぞれ複数
の細長い線形の液晶表示ピクセルからなり、ページの量
に応じて、アクティブになる液晶表示ピクセルの個数が
変化する。
【0032】インジケータ43には、現在表示されてい
るページよりも前にあるページ量が表示され、インジケ
ータ44には、現在表示されているページよりも後にあ
るページの量が表示される。このインジケータ43,4
4を設けることで、あたかも、プリント写真を貼り付け
た紙製の台紙を複数枚綴った従来の写真アルバムと同様
に、現在アルバムのどの辺りを見ているかを直感的に確
認することができる。
【0033】また、図6に示すように、動画movie
1のように、表示された画像が動画である場合には、そ
の画像の下に、当該画像が動画である旨の表示、例え
ば、「movie」と表示される。これにより、動画と
静止画との識別ができるようにしている。また、動画で
ある旨の表示の横には、再生のトータル時間(図上右
側)と、その経過時間(図上左側)とがそれぞれ「tt
(時).mm(分).ss(秒)」で表示される。再生
が開始されると、計時が開始され、経過時間を随時更新
して表示する。トータル時間は、「00.04.00」
と表示されており、動画movie1の再生時間が4分
であることを示している。
【0034】また、静止画pic10,11のように、
音声キャプションや文字キャプションなどの付加情報が
関連づけられている場合には、その画像の下に、「文字
キャプション有り」,「音声キャプション有り」などの
表示がなされる。また、これらを文字で表示する代わり
に、それぞれに対応する記号やマークで表示するように
してもよい。
【0035】これらのキャプションの再生や表示,及び
動画の再生は、再生又は表示したい画像を、画面34か
ら指定することにより開始される。例えば、静止画pi
c11の文字キャプションを表示する場合には、画面3
4の静止画pic11に対応する部分を、指や専用のタ
ッチペンなどで触れることにより指定する。このタッチ
操作により、例えば、図7(A)に示すように、文字キ
ャプションを表示する文字表示枠48がポップアップし
て表示される。再び、タッチ操作することにより、文字
表示枠48の表示が終了する。
【0036】この文字表示枠48の大きさは、文字キャ
プションの量に応じて決められる。また、文字表示枠4
8が表示される位置は、ページ内の画像の貼り付け位置
に応じて決められる。例えば、静止画pic11は、ペ
ージ内の下段左側に配置されているので、文字表示枠4
8は、右側又は上方に表示される。なお、この文字表示
枠48は、吹き出し形状をしているが、もちろん他の形
状でもよい。
【0037】また、図7(B)に示すように、文字キャ
プションを静止画pic11の内部に表示するようにし
てもよい。さらに、図7(C)に示すように、静止画p
ic11の下に、予め文字表示枠49を固定式に設けて
おいてもよい。図7(C)の文字表示枠49を固定式に
設ける方法では、画像とともに文字表示枠49を常に表
示しておく必要があるので、この文字表示枠49の分だ
け、画面34に対して画像が占有できる面積が少なくな
ってしまう。また、図7(B)の文字キャプションを静
止画pic11の内部に表示させる方法では、画像と文
字キャプションとが重なって表示されるため、画像や文
字が見えにくくなるおそれもある。これらの点を考慮す
ると、図7(A)のように、文字表示枠48をポップア
ップ式に表示させる方法が好ましい。もちろん、これら
の表示方法を設定により切り替えられるようにしてもよ
い。
【0038】音声キャプションが有る場合には、その画
像を指定すると、音声キャプションの再生が開始され、
録音した画像の説明や、BGMなどがスピーカー30か
ら出力される。再度、画面に触れると、これらのキャプ
ションの表示や再生が終了する。動画の再生を途中で停
止させたい場合には、再度、画面に触れればよい。
【0039】また、動画の再生や、キャプションの再生
又は表示に際して、画像を指定した場合には、図6の静
止画pic10に示すように、指定された画像のまわり
に、識別枠50が表示される。この識別枠50は、指定
された画像と、他の画像とを識別可能に表示するための
ものである。この識別枠50により、例えば、現在指定
している画像がどれかが分かるので、出力されている音
声情報がどの画像に関連づけられたものであるかを視覚
的に確認することができる。また、動画を指定した場合
には、動画の再生が開始されるとともに、識別枠50が
表示されるので、再生中の動画がどれかをすぐに確認す
ることができる。なお、識別枠50を、点滅させて表示
してもよい。
【0040】表示モードには、各画面34,35に表示
されたページをマニュアル操作で切り替える標準モード
と、表示されたページを自動的に順次切り替える自動ペ
ージ送りモードとがある。右側本体部10bの表示パネ
ル13の下には、自動ページ送りボタン45が設けられ
ており、このボタン45を押すと、自動ページ送りモー
ドに切り替えられる。この自動ページ送りモードでは、
アルバムの最初のページから最後のページまで順次ペー
ジ切り替え表示される。全ページの表示が終了すると、
自動的に標準モードに復帰する。
【0041】自動ページ送りを一時的に停止させる場合
には、自動ページ送り中に、自動ページ送りボタン45
を押下する。一時停止中に再度前記ボタン45を押下す
ると、自動ページ送りが再開する。停止ボタン46は、
自動ページ送りを完全に停止させるボタンである。この
停止ボタン46が押下されると、自動ページ送りが停止
し、標準モードに復帰する。
【0042】この自動ページ送りモードでは、各ページ
の表示時間が、各ページの情報量に応じて決められる。
この情報量とは、各ページに貼り付けられた画像の数
や、動画の再生時間である。静止画の場合には、1個の
静止画に対して所定の時間tsを割り当てておき、この
割り当てられた時間に静止画の数Nを乗じたものをその
ページの表示時間とする。すなわち、第nページの表示
時間Tpn=ts×Nである。例えば、1個の静止画に対
して割り当てた時間tsを5秒とすると、第nページ内
に静止画が3個ある場合には、そのページの表示時間T
pnは、5秒×3(個)=15秒となる。
【0043】また、第nページ内に動画が含まれる場合
には、前記割り当て時間tsと、動画の再生時間tmと
の和を求め、この求められた時間(ts+tm)が第n
ページの表示時間Tpnとなる。例えば、ページ内に静止
画が2個,動画が1個あり、その動画の再生時間tmが
20秒である場合には、静止画の割り当て時間tsを5
秒とすると、そのページの表示時間Tpnは、(5×2)
秒+20秒=30秒となる。
【0044】本例では、表示パネル12,13の各画面
34,35にそれぞれ1ページずつ表示するので、見開
きで2ページが同時に表示されることになる。したがっ
て、同時に表示される見開き2ページ(第nページと第
(n+1) ページ)が表示される時間は、画面34に表示さ
れたページの情報量から求めた表示時間Tpnと、画面3
5に表示されたページの情報量から求めた表示時間Tp
(n+1)との合計時間となる。この合計時間を、合計表示
時間Tとする。合計表示時間Tが経過すると、画面3
4,35の表示がそれぞれ第(n+2) と第(n+3) ページに
自動的に切り替えられる。
【0045】図3を例にすると、画面34には、第3ペ
ージが表示され、画面35には、第4ページが表示され
ている。この見開き2ページ(第3ページと第4ペー
ジ)の合計表示時間Tは、第3ページの情報量から求め
た表示時間Tp3と、第4ページの情報量から求めた表示
時間Tp4との和となる。この合計表示時間T=Tp3+T
p4が経過したときに、画面34は、第3ページから第5
ページの表示に切り替えられ、画面35は、第4ページ
から第6ページの表示にそれぞれ切り替えられる。
【0046】また、合計表示時間Tが経過する間に、動
画が再生される際には、その画像の周囲には識別枠50
が表示される。これにより、動画が再生中であることが
一目で確認できるので、動画の再生を見逃してしまうよ
うなことがなくなる。
【0047】左側本体部10aの表示パネル12の下に
は、編集操作パネル39が設けられている。図8に示す
ように、編集操作パネル39には、編集作業をするため
の各種操作ボタンが設けられている。矢印ボタン51
は、各種の操作で汎用的に使用されるもので、例えば、
画像を選択する際に表示されるカーソルを移動する場合
や、メニューリストの中から項目を選択する際に使用さ
れる。編集モードに切り替えられると、表示されるペー
ジ中最も若い番号の画像、すなわち、図5を例にする
と、画像pic1にカーソルが合うようになっている。
カーソルが合った画像は、グレーがかって表示される。
このようにすることで、指定した画像を他の画像と識別
可能にして、指定した画像がどれであるかを認識しやす
くしている。なお、指定した画像をグレーがかって表示
させる代わりに、前記識別枠50を表示させてもよい
し、あるいは、両方によって指定した画像を表示しても
よい。
【0048】矢印ボタン51のうち、ボタン51a又は
51bを押すと、より小さい番号の画像にカーソルが移
動し、ボタン51c又は51dを押すと、より大きい番
号の画像にカーソルが移動する。選択の順序は、降順又
は昇順に行われるが、カーソルが最も小さい番号に合っ
ている状態で、さらにボタン51a又は51bを操作す
ると、画像の背景となるページ自体が選択され、さらに
ボタン51a又は51bを操作すると、最も大きい番号
の画像にカーソルが移動する。この反対に、カーソルが
最も大きい番号に合っている状態で、さらにボタン51
c又は51dを操作すると、ページ,最も小さい番号の
画像の順にカーソルが移動する。選択したい画像あるい
はページにカーソルを移動させてから、確定ボタン52
を押すと、選択が確定する。
【0049】エスケープボタン(ESC)53は、操作
を途中でキャンセルする場合に使用される。プロパティ
ボタン(PROP)54は、画像の背景となるページの
色の変更や、画像の移動,コピーの他、画像の表示の優
先順位の変更などをする。ページを選択してから、プロ
パティボタン54を押すと、図9(A)に示すように、
選択されたページを表示する各画面34,35のいずれ
かに、「色変更」という項目が表示され、指定可能な色
の色メニューリスト56が表示される。この中から任意
の色を選択すると、ページがその色に変わる。
【0050】他方、画像を選択した状態で、プロパティ
ボタン54を押すと、図9(B)に示すように、選択さ
れた画像がある各画面34,35のいずれかに、指定可
能なメインメニューリスト57が表示される。このメイ
ンメニューリスト57の中の「手前に表示」と「後に表
示」の各項目は、画像の表示優先順位の変更をする場合
に指定される。例えば、2つの画像が重なり合って表示
されている場合に、一方の画像を選択して、「手前に表
示」を指定すると、選択した画像が他方の画像の上に表
示され、「後に表示」を指定すると、他方の画像の下に
表示される。
【0051】「削除」を指定すると、選択した画像がそ
のページ内から削除される。「コピー」は、画像を同一
ページあるいは他のページにコピーする場合に指定され
る。「非表示にする」を指定すると、選択した画像が一
時的に非表示になる。「再表示する」は、非表示にした
画像を再度表示させたい場合に指定する。非表示にした
画像は、画面34上に表示されないが、削除されている
わけではないので、カーソルによって選択することがで
きる。
【0052】「移動」は、画像を他のページに移動する
場合に指定される。「コピー」又は「移動」を指定する
と、画像のコピー先あるいは移動先のページ番号、すな
わち画像を挿入する挿入先ページのページ番号を入力す
るための入力ボックスが表示される。この入力ボックス
にページ番号を入力して挿入先ページを指定すると、指
定したページに画像のコピーや移動が行われる。なお、
同一ページ内で画像を移動する場合には、画像を選択し
た状態で、矢印ボタンを操作することで、そのページ内
の任意の位置に画像を移動することができる。
【0053】また、「移動」を指定した際には、サブメ
ニューリスト58が表示される。その中には、挿入先ペ
ージとして指定される頻度が高いと考えられるページが
リスト表示される。挿入先ページを、移動する画像が現
在表示されているページの前のページあるいは次のペー
ジに指定する場合には、「前ページへ移動」,「次ペー
ジへ移動」を指定する。また、新しいページを追加し
て、そのページに画像を移動する場合には、移動する画
像が現在表示されているページの前に新しいページを追
加するときは、、「1ページ挿入して 前のページへ移
動」を、次のページに新しいページを追加するときは、
「1ページ挿入して、次のページへ移動」を指定する。
なお、このサブメニューリスト58は、「コピー」を指
定した場合にも同様に表示される。
【0054】このように、サブメニューリスト58に予
め用意されているページに画像を移動する場合には、入
力ボックスで移動先ページを入力せずに済むので操作が
簡便になる。さらに、これら前ページや次ページへ画像
を移動するという操作は、アルバム編集作業においては
特に頻繁に行われると考えられるので、編集操作パネル
39には、専用の画像移動ボタン60が設けられてい
る。画像移動ボタン60は、「前ページへ移動」に対応
する第1画像移動ボタン60a,「次ページへ移動」に
対応する第2画像移動ボタン60b,「1ページ挿入し
て 前のページへ移動」に対応する第3画像移動ボタン
60c,「1ページ挿入して、次のページへ移動」に対
応する第4画像移動ボタン60dからなる。これら各ボ
タン60a〜60dを設けたことにより、画像移動の操
作をより簡便にすることができる。
【0055】また、移動やコピーによって、画像を非定
型ページに挿入する場合には、挿入先ページに既にある
画像と、挿入先ページに新たに挿入する画像とができる
だけ重なり合うことがないように画像の位置調整が自動
的になされる。こうすることで、重なり合った画像のう
ち、下の画像が上の画像の陰に隠れて操作者が画像を見
失うことがないようにしている。なお、画像の面積に対
して重なり合う部分の比率が予め設定した所定値よりも
大きい場合には、新たなページを作成し、そこに挿入す
る画像が貼り付けられる。
【0056】文字入力ボタン63は、画像のタイトルや
メモ書きなどの文字キャプション(文字情報)を入力す
る場合に使用される。この文字入力ボタン63を押下す
ると、図10に示すように、画面34の下方に文字入力
部65が表示される。文字入力部65は、手書き文字を
認識するもので、文字入力部65上にペンや指などで文
字が書かれると、その手書き文字を認識し文字コードに
変換して入力する。入力した文字は文字表示枠48(図
7参照)に表示される。なお、この文字キャプションの
入力は、静止画だけでなく、動画に対しても行うことが
できる。
【0057】トリミングボタン(trim)66は、選
択した画像の表示範囲を変更する際に使用される。拡大
・縮小ボタン71は、画像サイズを変更する際に使用さ
れる。このボタン71により、画像がアスペクト比を保
った状態で拡大又は縮小される。また、画像を拡大表示
していくと、各表示パネル12,13の一方では表示し
きれない部分が発生する。そのような場合には、他方に
表示しきれない部分を表示できるようにしてもよい。こ
うすれば、画像の視認性を高めることができる。
【0058】回転ボタン73は、画像を回転させるボタ
ンであり、画像を選択した状態で、この回転ボタン73
を押すと、画像が一定角度ずつ回転する。この例では、
回転ボタン73を1回押す毎に画像が30°ずつ回転す
るように設定している。
【0059】ブックマーク設定ボタン(BM)76は、
ページにブックマーク(しおり)を設定するためのもの
で、このボタン76でブックマークが設定されたページ
は、ブックマークジャンプボタン(BMjump)77
を押下することにより呼び出される。このブックマーク
設定情報は、アルバム管理ファイルに登録される。編集
作業をする際には、頻繁に使用するページにブックマー
ク設定をしておけば、ブックマークジャンプボタン77
ですぐにそのページを呼び出すことができるので、作業
がしやすくなる。また、ブックマーク移動ボタン(BM
move)78は、ブックマーク設定をしたページに画
像を移動するためのボタンである。
【0060】これらの1つのアルバム内でのアルバム編
集操作の他に、電子アルバム表示装置10は、現在読み
込んでいるアルバムに、新たな画像を外部取り込みする
ことができる。この外部取り込みとは、例えば、現在編
集中のアルバムに、別のメモリーカードから取り込んだ
画像を挿入することをいう。
【0061】外部取り込みボタン88は、この外部取り
込みをする場合に使用される。編集モード下で、外部取
り込みボタン88を押下すると、挿入する画像が記憶さ
れたメモリーカードに入れ替える旨のメッセージが表示
され、この表示に従い、メモリーカードの入れ替えをす
る。メモリーカードをセットしたら、確定ボタン52を
押す。すると、挿入する画像が読み込まれ、この画像を
新たなページに貼り付け、この新しいページを、例え
ば、各画面34,35に表示されている2つのページの
間に挿入する。
【0062】なお、挿入位置の指定方法としては、例え
ば、挿入位置を指定するボックスを表示させ、このボッ
クス内にページ番号を入力することにより、挿入位置の
指定をするようにしてもよい。
【0063】この外部取り込みをすれば、複数のメモリ
ーカードに分散して保存されている画像ファイルをまと
めて1つのアルバムとして管理することができるので、
画像の管理がしやすくなる。
【0064】これらの編集操作により更新されたアルバ
ムデータを保存する場合には、保存ボタン81を押下す
る。更新前のアルバムデータがメモリーカード31に有
る場合には、更新後のアルバムデータによって上書きさ
れる。入力した文字キャプションのデータは、文字情報
ファイルとして、文字キャプションフォルダ(図2参
照)に格納される。
【0065】更新前のアルバムデータを保存しておきた
い場合には、新しいメモリーカードをセットして、保存
ボタン81を押下すればよい。なお、アルバムデータが
上書きされる場合には、その旨警告メッセージを表示す
るようにしてもよい。また、アルバム編集をしない場合
でも、新しいメモリーカードをセットして、保存ボタン
81を押下すれば、アルバムデータのコピーをすること
ができる。
【0066】図11は電子アルバム表示装置10の電気
構成を示すブロック図である。CPU91には、カード
リーダ92,ROM94,RAM96,表示パネル1
2,13,編集操作パネル39及び各操作ボタン97が
接続されている。各操作キー97は、各モード設定スイ
ッチ36,37,自動ページ送りボタン45など、各本
体部10a,10bに設けられた各操作キーである。
【0067】CPU91は、編集パネル39や各操作ボ
タン97などからのコマンド入力によりこれら各部を制
御する。また、CPU91は、自動ページ送りをする際
に、ページの表示時間を算出する演算部でもある。表示
パネル12,13は、画像出力手段として機能する他、
タッチパネルとしてコマンドをCPU91に入力する手
段としても機能する。
【0068】ROM94には、アルバムを各表示パネル
12,13にページ単位で表示するためのプログラムが
書き込まれている。RAM96は、カードリーダ92で
読み込んだアルバム管理ファイルや、画像ファイルを一
時的に記憶したり、プログラムを実行するための作業用
の内部メモリとして用いられる。
【0069】以下、上記構成による作用について図12
〜14のフローチャートを参照しながら説明する。図1
2のフローチャートにおいて、各本体部10a,10b
を開き位置に移動すると電源スイッチ21がオンする。
スロット32にメモリーカード31をセットすると、C
PU91は、カードリーダ92を介して、メモリーカー
ド31内のアルバムデータをRAM96に読み出す。
【0070】読み込んだ画像ファイルをアルバム管理フ
ァイルに従って各ページに貼り付けてアルバムが作成さ
れる。このアルバムが、各画面34,35にページ単位
で表示される。
【0071】初期設定では標準モードになっているの
で、この状態で送りボタン42a,戻しボタン41a,
早送りボタン42a,早戻しボタン42bを操作して、
任意のページを観賞することができる。また、画像にキ
ャプションが関連づけられている場合には、画像の下
に、その旨の表示がなされる。各表示パネル12,13
から画像指定をすると、指定された画像の周囲に識別枠
50が表示されるとともに、文字キャプションの表示
や、音声キャプションの再生が開始される。再度、その
画像を指定すると、表示や再生が終了する。
【0072】また、画像が動画である場合には、画像指
定により動画が再生され、再度、画像指定をすると終了
する。動画の再生時には、識別枠50が表示されるとも
に、その動画の下に表示された経過時間が随時更新され
て表示される。
【0073】自動ページ送りボタン45を押下すると、
自動ページ送りモードに切り替えられる。図13のフロ
ーチャートに示すように、CPU91は、各ページの情
報量に応じて各ページの表示時間Tpnを算出する。この
表示時間Tpnの算出では、図14のフローチャートに
示すように、CPU91は、まず、ページ内に動画があ
るかを調べる。動画がある場合には、ページ内の各動画
の再生時間tmの総和Σtmを求める。次に、ページ内
の各静止画の個数Nに、静止画1個当たりに割り当てら
れた時間tsを乗じて、ページ内の各静止画の割り当て
時間tsの総和Σtsを求める。前記総和Σtmと総和
Σtsとを合計して、各ページの表示時間Tpnが算出さ
れる。動画が無い場合には、総和Σtsが表示時間Tpn
となる。同様の処理を全てのページについて行う。
【0074】各ページの表示時間Tpnが算出されると、
画面34,35にそれぞれアルバムの1ページ目と2ペ
ージ目とが表示される。この表示は、1ページ目の表示
時間Tp1と2ページ目の表示時間Tp2とを合計した合計
表示時間Tが経過するまで続く。この合計表示時間Tが
経過すると、各画面34,35の表示が、それぞれ次の
2つのページに切り替えられる。この処理が最後のペー
ジまで繰りかえされると、自動ページ送りが終了する。
この自動ページ送りを途中で終了する場合には、停止ボ
タン46を押下する。また、一時停止させる場合には、
再度、自動ページ送りボタン45を押下する。
【0075】なお、この例では、最初にアルバム全ペー
ジの各表示時間Tpnを求めてからページの表示を開始
するようにしているが、最初に表示させる2ページ分の
合計表示時間Tを求めて、その2ページの表示を開始
し、その表示がなされている間に、次に表示する2ペー
ジの合計表示時間Tを求めるようにしてもよい。こうす
れば、最初の2ページを表示させるまでの時間を短縮さ
せることができる。
【0076】アルバム編集をする場合には、編集モード
設定スイッチ37を押して、編集モードに切り替える。
編集モード中に編集操作パネル39を操作して、必要に
応じて、個々の画像のサイズ変更(拡大,縮小),キャ
プション入力,画像の移動やコピーの他、外部取り込み
などを行う。これらの編集操作がなされると、CPU9
1は、RAM96上のアルバム管理ファイルを随時更新
する。アルバム編集により更新したアルバムデータを保
存する場合には、保存ボタン81を押下して、メモリー
カード31内の更新前のアルバムデータを上書きする。
アルバム編集を終了する場合には、表示モード設定スイ
ッチ36を押して、表示モードに切り替える。各本体部
10a,10bを閉じると、各電源スイッチ21がオフ
して、アルバムの表示が終了する。
【0077】上記例では、自動ページ送りをする際に、
1ページ目から順に表示するようにしているが、例え
ば、予め見たいページ番号やそれらのページの表示順序
を設定できるようにし、その設定に従ってページが送ら
れるようにしてもよい。また、1ページ目から表示する
のではなく、画面34,35に表示中の現在のページか
ら自動ページ送りが開始されるようにしてもよい。
【0078】また、自動ページ送りの際に、合計表示時
間Tが経過している間、画面に合計表示時間と、経過時
間とを表示するようにしてもよい。こうすれば、ページ
が切り替わるまでの時間を確認することができる。もち
ろん、経過時間の代わりに、合計表示時間の残り時間を
表示するようにしてもよい。
【0079】また、上記例では、動画の再生時には、そ
の動画の周囲に識別枠を表示させるようにしているが、
動画だけでなく、静止画についても、合計表示時間の経
過に伴って、識別枠を表示させるようにしてもよい。例
えば、自動ページ送り中に、表示されたページ内の画像
番号の若い方から識別枠を表示していく。この識別枠が
表示される時間は、静止画の場合には、静止画1個当た
りの割り当て時間とする。この割り当て時間が経過する
と、識別枠が次の画像に移動する。合計表示時間の経過
に伴って識別枠が移動するので、合計表示時間の経過を
感覚的に捉えやすい。
【0080】また、この識別枠の表示とともに、各画像
に関連づけられた付加情報を表示又は再生するようにし
てもよい。例えば、画像にBGMなどの音声キャプショ
ンが有る場合には、その識別枠が表示されている間に、
BGMを再生したり、また、文字キャプションが有る場
合には、その表示がなされるようにする。
【0081】この場合には、図15のフローチャートに
示すように、文字キャプションの文字数Ncや、音声キ
ャプションの再生時間tsoを各ページの情報量として考
慮して、各ページの表示時間Tpnを算出するようにする
とよい。ページ内の画像に音声キャプションが関連づけ
られている場合には、各音声キャプションの再生時間t
soの総和Σtsoを求める。さらに、ページ内の画像に文
字キャプションが関連づけられている場合には、各文字
キャプションの文字数Ncの総和ΣNcを求める。この
総和ΣNcに対して、1文字当たりに対する係数kcを
掛ける。この係数kcは、例えば、人が文字を読む平均
的な速度を考慮して決められる。最後に、求めた値,す
なわち、「Σtm」,「Σts」,「Σtso」,「ΣN
c×kc」を合計して、そのページの表示時間Tpnを算
出する。
【0082】このように、音声キャプションや、文字キ
ャプションの量を考慮することにより、各ページの表示
時間Tpnを決めれば、表示される文字キャプションや、
再生される音声キャプションをゆっくりと楽しむことが
できる。
【0083】また、上記例では、静止画1個当たりの割
り当て時間を予め定めて、その割り当て時間に応じて、
静止画の表示をしているが、静止画に音声キャプション
がある場合には、前記割り当て時間を、音声キャプショ
ンの再生時間に応じて定めるようにしてもよい。
【0084】上記例では、見開き2ページの合計表示時
間を求め、その合計表示時間が経過したときに、2ペー
ジずつ送るようにしているが、合計時間ではなく、各ペ
ージの表示時間が経過したときに、1ページずつ送るよ
うにしてもよい。これによれば、例えば、図3を例に説
明すると、画面34に表示されている第3ページの表示
時間Tp3が経過したときに、1ページだけ送って、画面
34に第4ページを表示し、第5ページを画面35に表
示する。次に、第4ページの表示時間Tp4が経過した
後、画面34に、第5ページが表示され、画面35に
は、第6ページが表示される。
【0085】この場合には、最初のページを除いて、各
ページは、そのページの表示時間Tpnと、その前のペー
ジの表示時間Tp(n-1)とを合計した時間、画面上に表示
されることになる。この場合でも、各ページの表示時間
Tpnは、各ページの情報量に応じて決められるので、ペ
ージ送り速度は、ページの情報量に応じた最適な速さと
なる。
【0086】また、上記例では、自動ページ送りモード
の際に、各ページの表示時間を各ページの情報量に応じ
て算出し、この算出した表示時間に従って順次ページ送
りをしていく例で説明したが、各ページの表示時間を、
各ページの情報量に関わらず、予め設定した所定時間と
し、この所定時間に従って順次ページ送りをしてもよ
い。更に、「低速」,「高速」のスイッチを設け、この
所定時間を変更できるようにしてもよい。また、情報量
に応じて算出した表示時間に係数を掛けることで、その
表示時間を短くしたり、あるいは長くしたりできるスイ
ッチを設けてもよい。
【0087】また、電子アルバム表示装置に、録音用マ
イクを設けて、音声キャプションを録音できるようにし
てもよい。この場合には、例えば、音声入力ボタンを設
け、このボタンを押下すると、録音が開始されるように
する。再度、音声入力ボタンを押下すると、録音が終了
する。録音された音声キャプションは、アルバムデータ
をメモリーカードに保存する際に音声キャプションフォ
ルダに格納される。
【0088】表示パネルを2つ設けて、それぞれに1ペ
ージずつ表示するようにしているが、表示パネルは1つ
でもよい。また、1つの表示パネルに1ページずつ表示
してもよいし、見開き2ページずつ表示するようにして
もよい。
【0089】また、上記例では、定型ページと非定型ペ
ージとを有している例で説明しているが、非定型ページ
あるいは定型ページのいずれかだけでもよい。
【0090】また、電子アルバムに、ハードディスクド
ライブなどの内蔵型の大容量記憶装置を設け、このハー
ドディスクに複数のアルバムデータを保存できるように
してもよい。こうすれば、複数のメモリーカードに分散
して保存される複数のアルバムデータをまとめて保存て
おくことができるので、アルバムデータの管理がしやす
い。
【0091】また、記憶装置としては、上述したHDD
やメモリーカードの代わりに、フロッピー(登録商標)
ディスク,CD,MO,DVDなどの記憶媒体を使用し
てもよく、これらの記憶媒体を読み取る装置を、データ
の入出力部として使用してもよい。
【0092】上記例では、電子アルバム表示装置を例に
して説明したが、本発明の画像表示装置は、デスクトッ
プ型やノート型のパソコンで構成してもよい。このパソ
コンの場合には、電子アルバム表示機能を実行するプロ
グラムを記憶した記憶媒体をパソコンにセットし、その
プログラムをパソコン内のハードディスクにインストー
ルする。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
少なくとも1つの画像を貼り付け可能な複数のページを
有する電子アルバムを表示する場合に、各ページを順次
切り替え表示する自動ページ送りモードを設けたから、
アルバムのページ数が多い場合でも、煩雑なページ切り
替え操作をすることなく、手軽にアルバムの全ページを
観賞することができる。
【0094】また、この自動ページ送りモードを設けた
ことにより、この電子アルバムが表示される表示部を囲
んで複数人で電子アルバムを観賞する場合など、ページ
切り替えをする度に操作者によって画面が遮られてしま
うようなことがなくなるので、落ち着いてアルバムの全
ページを観賞することができる。
【0095】また、ページの表示時間を、そのページに
貼り付けられた画像の数,動画の再生時間,画像に関連
づけた付加情報などの各ページの情報量に応じて決める
ようにしたから、ページを送る速度を、そのページの情
報量に応じた最適な速度にすることができる。
【0096】また、自動ページ送り中に、この付加情報
を表示又は再生する際に、その付加情報と関連する画像
を他の画像と識別可能に表示するようにしたから、付加
情報と画像との対応関係が明確になり、画像の観賞がし
やすくなる。
【0097】また、表示部をタッチパネル式にし、画面
に触れることにより前記付加情報の表示又は再生や、動
画の再生が開始されるようにしたから、操作が簡便であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子アルバム表示装置の外観図である。
【図2】メモリーカード内に記憶されたファイルの構成
図である。
【図3】定型ページを表示したときの画面を示す説明図
である。
【図4】非定型ページを表示したときの画面を示す説明
図である。
【図5】編集モード時の画面を示す説明図である。
【図6】表示モードで、ページ内の1つの画像を指定し
た時の画面を示す説明図である。
【図7】文字キャプションの表示形式を示す説明図であ
る。
【図8】編集操作パネルを示す説明図である
【図9】プロパティボタンを押下したときに表示される
メニューリストの説明図である。
【図10】文字入力ボタンを操作したときに表示される
文字入力部を示す説明図である。
【図11】電子アルバム表示装置の電気構成を示すブロ
ック図である。
【図12】電子アルバム表示装置の作用を示すフローチ
ャートである。
【図13】自動ページ送りモードでの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図14】各ページの表示時間を算出する手順を示すフ
ローチャートである。
【図15】キャプションを考慮して、各ページの表示時
間を算出する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子アルバム表示装置 12,13 表示パネル 21 スイッチ 30 スピーカ 31 メモリーカード 34,35 画面 39 編集操作パネル 45 自動ページ送りボタン 91 CPU 96 RAM
フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA09 BA06 BA15 DA04 EA19 FA05 FA10 GA08 5B075 KK07 ND03 ND06 ND12 ND14 ND20 ND36 PP03 PP13 PP30 PQ02 PQ04 PQ32 PQ54 PQ67 UU11 5E501 AA30 AC15 BA03 BA05 CA02 EA10 FA13 FA14 FA23 FA32 FB33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のページと、これらのページに少な
    くとも1つ割り当てられる複数の画像とからなる電子ア
    ルバムを、ページ単位で表示部に表示する画像表示装置
    において、 前記ページを表示部に順次切り替え表示する自動ページ
    送りモードを設けたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記各ページの表示時間は、各ページの
    情報量に応じて決められることを特徴とする請求項1記
    載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記情報量は、各ページ内の画像の数で
    あることを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記画像が動画である場合には、前記情
    報量は、動画の再生時間であることを特徴とする請求項
    2記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記情報量は、更に、各画像に関連づけ
    た付加情報の量を含み、この付加情報は、文字情報や音
    声情報であることを特徴とする請求項3又は4記載の画
    像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記付加情報を表示又は再生する手段を
    備えており、前記自動ページ送り中にこの付加情報を表
    示又は再生する際には、それに関連する画像を他の画像
    と識別可能に表示することを特徴とする請求項5記載の
    画像表示装置。
  7. 【請求項7】 各ページに少なくとも1つの画像を割り
    当てること、前記各ページを表示部に順次切り替え表示
    することをコンピュータで実行するためのプログラムが
    記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 複数のページと、これらのページに少な
    くとも1つ割り当てられる複数の画像とから構成される
    電子アルバムを、ページ単位で表示部に表示する画像表
    示装置において、 前記各画像に関連づけた文字情報や音声情報からなる付
    加情報を表示又は再生する手段を設け、この付加情報を
    表示又は再生する際には、それに関連する画像を他の画
    像と識別可能に表示することを特徴とする画像表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記表示部は、表示された画像に対応す
    る部分に触れることで、画像指定がなされるタッチパネ
    ル式であり、前記付加情報の表示又は再生は、前記画像
    指定により開始されることを特徴とする請求項8記載の
    画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記画像が動画である場合には、その
    動画の再生は、前記画像指定により開始されることを特
    徴とする請求項9記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの画像が貼り付けられ
    た複数のページを表示すること、前記各画像に関連づけ
    た文字情報や音声情報からなる付加情報を表示又は再生
    すること、この付加情報を表示又は再生する際には、そ
    れに関連する画像を他の画像と識別可能に表示すること
    をコンピュータで実行するためのプログラムが記憶され
    ていることを特徴とする記憶媒体。
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