JP3502835B2 - 皮剥機 - Google Patents

皮剥機

Info

Publication number
JP3502835B2
JP3502835B2 JP2001009574A JP2001009574A JP3502835B2 JP 3502835 B2 JP3502835 B2 JP 3502835B2 JP 2001009574 A JP2001009574 A JP 2001009574A JP 2001009574 A JP2001009574 A JP 2001009574A JP 3502835 B2 JP3502835 B2 JP 3502835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peeling
blade
raw material
roller
toothed roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001009574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002010733A (ja
Inventor
克美 平口
Original Assignee
株式会社ツネザワトレーディング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ツネザワトレーディング filed Critical 株式会社ツネザワトレーディング
Priority to JP2001009574A priority Critical patent/JP3502835B2/ja
Publication of JP2002010733A publication Critical patent/JP2002010733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3502835B2 publication Critical patent/JP3502835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚の皮や動物の内臓
等の表面の皮膜を剥離する皮剥機の改良に関し、特に
鰺、鰯、秋刀魚、鰊等の青魚と称される魚類の皮剥に適
した皮剥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から魚のフィレから皮膜を自動的に
除去する皮剥機が種々提案されている。例えば、本出願
人の出願に係る特開平11−169066号公報等に
は、回転する歯付きローラと、歯付きローラの周面に近
接配置した剥離刃との組み合わせによって、歯付きロー
ラ上を通過するフィレの皮膜を剥離分離する構成が開示
されている。この種の皮剥機は、歯付きローラの周面と
剥離刃との間の間隔を微調整することにより、剥離刃が
切除する皮膜側の肉厚を調整できる。ところで、鰺、
鰯、鯖、秋刀魚、鰊等の青魚と称される魚類は、最外側
の薄皮の内側に銀膜(真皮)を有しており、薄皮だけを
均一に剥離しない場合には、内側の銀膜まで剥離されて
外観が悪化するため、寿司ネタ、タタキ、刺身等として
の利用が不可能となる。即ち、図8は従来の皮剥機の一
例の概略構成図であり、この皮剥機は、原料供給シュー
ト5と製品排出シュート6との間の空間1から外周面の
剥離歯の一部を露出させた状態で回転自在に支持された
歯付きローラ2と、歯付きローラ2の周面に刃先を近接
配置させた皮剥ブレード3と、歯付きローラ2の周面に
片面に皮膜を有した原料を押圧する原料押えコンベア
(原料押え部)4と、歯付きローラ2と原料押え部4と
の間に矢印A方向から魚のフィレ等の原料Fを送り込む
為のガイドとなる原料供給シュート5と、皮膜を剥離し
た後のフィレを排出する製品排出シュート6と、剥離後
の皮膜を落下させる皮落下シュート7等を有する。
【0003】 この皮剥機1は、回転する歯付きローラ
2の周面に突設された多数の尖った皮剥歯の歯先により
原料Fの皮膜側面F1を吸着(係止)保持した状態で該
皮膜側面に皮剥ブレード3の刃先を当接させて原料Fか
ら皮膜を剥離する。原料押えコンベア4は、加圧ローラ
4a、他のローラ4bに対してベルト4cをエンドレス
に張設した構成を有する。皮剥ブレード3は、ブレード
キャリア3aに支持され、ブレード押え3cによって押
えられてネジ止めされている。この皮剥機は、大型魚類
から小型魚類まで対応可能な構成を備えており、大型で
皮が厚い魚類のフィレを取り扱う場合には、歯付きロー
ラ2とブレード3の刃先との間隔を大きく調整する一方
で、原料押えコンベア4から剥離部に対する加圧力を大
きめに設定する。また、皮膜が薄い魚類を取扱う場合に
は、歯付きローラ2とブレード3の刃先との間隔を狭く
調整する一方で、原料押えコンベア4から剥離部に対す
る加圧力を小さく設定する。また、歯付きローラ2は、
歯付きローラ支持固定手段によりその回転軸を回転自在
に支持されると共に、歯付きローラ支持固定手段は、図
示しない支持台に固定された図示しないローラ支持棒に
よって下部を固定的に支持されている。歯付きローラ2
の外周面の適所、例えば皮剥ブレード3と反対側の周面
には、皮払落ローラ10が配置され、剥離後の皮膜を歯
付きローラ2の周面から確実に剥離させるようにしてい
る。
【0004】このような構成を備えた従来の剥離機にあ
っては、皮剥ブレード3の先端と歯付きローラ2の周面
との近接部(剥離部)に対して原料押えコンベア4の加
圧ローラ4a(重量15〜20kg)が圧接しており,
剥離時には大きな荷重を原料に加えてこれを押えるよう
に構成されている。従って、鮭等のように身が固く、皮
の厚い魚類のフィレに対しては適正な加圧力となり、所
望厚の皮膜を除去することができる。しかし、表皮であ
る薄皮が極めて薄く、該薄皮をわずかでも厚く切除する
と内側の銀膜を含む身を傷つける虞れがある青魚を取り
扱う場合には、加圧ローラ4aからの加圧力をどのよう
に軽く設定しようとしても加圧ローラ自体の重量が大き
い為に限界があり、銀膜等を傷つけずに薄皮だけを剥離
することが困難であった。このような不具合を解消する
為には、原料押えコンベア4を構成する加圧ローラ4a
を軽量化する必要があるが、軽量化した場合には中型以
上の魚類のフィレ等に対応することができず、魚種に応
じて交換する必要が発生し、皮剥機の汎用を低下させ、
稼働率を低下させる原因となる。特に、最近では青魚の
内でも中型以上の鰺や鰯の漁獲量が減少している一方
で、従来食用としては見向きもされずに飼料用として利
用されていた小型の鰺や鰯(全長10〜15cm程度)
の漁獲量が多くなっている。これらの小型魚の青魚のフ
ィレは、寿司ネタとして好適な寸法を有する為、寿司ネ
タとしての需要が増大している。しかし、上記従来の皮
剥装置により皮剥作業を行う場合には、銀膜と身の損傷
度合いが高くなり、寿司ネタは勿論タタキ用、刺身用と
しての利用も不可能になっている。このような不具合を
解消する為に、例えば図9に示した如き構成の皮剥機が
提案されている。この皮剥機は、外周面に剥離歯を有し
て回転自在に支持された歯付きローラ12と、歯付きロ
ーラ12の下側周面に刃先を近接配置させた皮剥ブレー
ド13と、歯付きローラ12と皮剥ブレード13との近
接部(剥離部)の下方に沿って配置されたエンドレスの
搬送加圧ベルト14と、を有する。搬送加圧ベルト14
は、その上側搬送面14aに載置した魚のフィレ等の原
料Fを剥離部に向けて矢印A方向から送り込む為の搬送
ガイド手段としての機能と、原料Fを剥離部に向けて軽
い圧力により押し付ける加圧手段としての機能を併有し
ている。即ち、搬送加圧ベルト14は、ローラ15、1
6によってエンドレスに張設されて矢印B方向へ搬送駆
動され、両ローラ15、16間の間隔を調整することに
より上側搬送面14aが剥離部を押圧する為の張力を調
整可能にしている。
【0005】なお、皮剥ブレード13は、ブレードキャ
リア17の下面にセットされた状態でブレード押え18
にて固定されている。原料Fは皮膜を上向きにした状態
で剥離部に向けて搬送され、剥離部においては上側搬送
面14aからの上向きの適度な加圧力を受けて剥離ブレ
ード13の刃先に圧接されるので、刃先を通過する際
に、その皮膜だけが切離され、矢印方向へ回転移動する
歯付きローラ12に巻き付いて上方へ送られる。歯付き
ローラ12の上部適所には先端が櫛歯状のカス取り部材
20が配置されており、先端の櫛歯部20aを歯付きロ
ーラ12の周面に所定の軸方向ピッチにて配された剥離
歯列の間の溝内に突出させている。そして、歯付きロー
ラ12の周面に巻き付いて上方に移動してきた皮膜は櫛
歯部の作用によって歯付きローラ周面から剥離され、カ
ス取り部材20の本体20b上に移動する。この本体2
0bの直上位置にはバキューム等による吸引手段21を
配置して皮膜を吸引する。剥離部で剥離を受けた原料F
の身の部分は剥離部を通過し、図示しないシュート等に
排出される。この皮剥機によれば、搬送加圧ベルト14
の上側搬送面14aからの加圧力によって原料Fを剥離
部に押し付ける為、加圧力の調整範囲が広く、青魚の薄
皮だけを切離するのに適した弱い加圧力を設定すること
ができる。このため、身の肉が弱く、薄皮を剥離する際
に銀膜まで剥離し易い小型の青魚のフィレを皮剥処理す
る際にも歩留よく皮剥を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
従来の皮剥機にあっては、図10の剥離部底面図に示す
ように皮膜を剥された原料Fの長さが小さい場合には剥
離部から下流側に押し出された原料Fがブレード押え1
8を乗り越えて下流側へ移動することができず、ブレー
ド押え18の下面に相当する位置にて滞留する事態が発
生する。特に、小型の青魚の皮膜と身の間には油脂分が
多い為、皮を剥された原料Fがブレード押えを通過する
際にブレード押え下面に多量の油脂を付着させる。この
ため、ブレード押え下面に付着した油脂が原料Fを吸着
して滞留させ易くなる。一つの原料が滞留すると、後続
の原料が順次滞留して堰き止め状態となって剥離部から
原料が下流側へ移動しない事態や、剥離部にて皮剥がな
されずにそのまま通過してしまう事態が発生する。特
に、寿司ネタ等としての原料Fを扱う場合には搬送加圧
ベルト14の上流側から上側搬送面14a上に冷水を供
給しながら作業を行うので、この冷水によってブレード
押え下面に付着した油脂分が固化しやすい。従って、従
来は数分間、例えば5分程度皮剥機を稼働すると皮剥不
能状態に陥る為、その都度稼働を停止して付着した油を
除去する清掃作業を行う必要があり、稼働率の低下、生
産性の低下をもたらしていた。なお、搬送加圧ベルト1
4の上側搬送面14aのテンションは、小型青魚の薄皮
剥離時に銀膜を残す必要から小さく設定されているの
で、上側搬送面14aの力によってブレード押え下面に
付着滞留しようとする原料を引きはがして搬送すること
は困難である。また、原料の付着残留の原因となるブレ
ード押え18の搬送方向幅をできるだけ狭く設定して原
料Fの滞留を阻止しようとしてもブレードの支持強度を
十分に確保するためにブレード押えには最低限の幅が必
要であり、この最低限の幅を確保することにより、上記
原料の滞留を惹起する。
【0007】 このような不具合を解消する為に、油脂
が付着し易いブレード押え下面にテフロン(登録商標)
層を形成して滑りをよくすることも考えられるが、付着
した油脂分は上記冷水によってテフロン(登録商標)
にも固化して容易に除去されないので効果がなかった。
本発明が解決しようとする課題は、小型青魚のように身
が弱く、薄皮を備えた魚類のフィレの薄皮の直下に位置
する銀膜や身を傷つけることなく、薄皮だけを除去する
ことができる皮剥機において、薄皮を剥離した後でブレ
ード押えに魚肉からの油脂が付着固化することにより、
フィレがブレード押えを乗り越えて前進できなくなると
いう不具合を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、略水平に支持された回転軸を中
心として回転駆動される歯付きローラと、該歯付きロー
ラの下側周面に軸方向へ延びる刃先を近接配置させた皮
剥ブレードと、歯付きローラの下側周面と皮剥ブレード
の刃先とを近接させた剥離部の下方に沿って上側搬送面
を配置し該上側搬送面上に皮膜を上向きにして載置した
原料を該剥離部に送り込む搬送加圧ベルトと、回転する
歯付きローラの周面により原料の皮膜側面を保持した状
態で該皮膜側面に皮剥ブレードの刃先を当接させて原料
から皮膜を剥離する皮剥機であって、前記搬送加圧ベル
トの上側搬送面の前記剥離部に対する上向きの押し上げ
張力によって前記原料を前記剥離部に押圧するように構
成し、前記皮剥ブレードを支持するブレードキャリアの
下面に水吐出口を設け、該水吐出口から水を吐出するよ
うに構成し、前記ブレードキャリアの長手方向一端面か
らブレードキャリア内部へ向けて流路を形成し、該流路
はブレードキャリアの長手方向他端面にて閉塞されてお
り、該流路に沿ったブレードキャリア下面に前記水吐出
口を形成したことを特徴とする。請求項2の発明は、略
水平に支持された回転軸を中心として回転駆動される歯
付きローラと、該歯付きローラの下側周面に軸方向へ延
びる刃先を近接配置させた皮剥ブレードと、歯付きロー
ラの下側周面と皮剥ブレードの刃先とから成る剥離部の
下方に沿って上側搬送面を配置し該上側搬送面上に皮膜
を上向きにして載置した原料を該剥離部に送り込む搬送
加圧ベルトと、を備え、回転する歯付きローラの周面に
より原料の皮膜側面を保持した状態で該皮膜側面に皮剥
ブレードの刃先を当接させて原料から皮膜を剥離する皮
剥機であって、前記搬送加圧ベルトの上側搬送面の前記
剥離部に対する上向きの押し上げ張力によって前記原料
を前記剥離部に押圧するように構成し、前記皮剥ブレー
ドを支持するブレードキャリアの下面に水吐出口を設
け、該水吐出口から水を吐出するように構成し、前記水
吐出口からの水の吐出方向を前記原料の搬送方向の斜め
前方向に設定し、前記ブレードキャリアの長手方向一端
面からブレードキャリア内部へ向けて流路を形成し、該
流路はブレードキャリアの長手方向他端面にて閉塞され
ており、該流路に沿ったブレードキャリア下面に前記水
吐出口を形成したことを特徴とする。
【0009】請求項6の発明は、略水平に支持された回
転軸を中心として回転駆動される歯付きローラと、該歯
付きローラの上側周面に軸方向へ延びる刃先を近接配置
させた皮剥ブレードと、歯付きローラの上側周面と皮剥
ブレードの刃先とを近接させた剥離部の上方に沿って下
側搬送面を配置し該下側搬送面に皮膜を下向きにして載
置した原料を該剥離部に送り込む搬送加圧ベルトと、を
備え、回転する前記歯付きローラの周面により原料の皮
膜側面を保持した状態で該皮膜側面に皮剥ブレードの刃
先を当接させて原料から皮膜を剥離し、前記搬送加圧ベ
ルトの下側搬送面の前記剥離部に対する下向き張力によ
って前記原料を前記剥離部に押圧するように構成したこ
とを特徴とする。請求項7の発明は、前記剥離部よりも
下流側において前記皮剥ブレードを支持するブレードキ
ャリアの上面に水吐出口を設け、該水吐出口から水を吐
出するように構成したことを特徴とする。請求項8の発
明は、略水平に支持された回転軸を中心として回転駆動
される歯付きローラと、該歯付きローラの上側周面に軸
方向へ延びる刃先を近接配置させた皮剥ブレードと、歯
付きローラの上側周面と皮剥ブレードの刃先とから成る
剥離部の上側に沿って下部周面を配置し該下部周面に皮
膜を下向きにして支持した原料を該剥離部に送り込む加
圧ローラと、を備え、回転する前記歯付きローラの周面
により原料の皮膜側面を保持した状態で該皮膜側面に皮
剥ブレードの刃先を当接させて原料から皮膜を剥離し、
前記加圧ローラの外周面下部の前記剥離部に対する下向
き弾性押圧力によって前記原料を前記剥離部に押圧する
ように構成し、前記搬送加圧ローラの外周面は、所定以
上の柔軟性を有した柔軟性材料層から構成されているこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1(a)及び(b)は本発明
に係る皮剥機の一実施形態を示す正面略図、及び平面図
である。また、図2(a)は図1(a)の矢視Y−Y図、(b)
は図1(a)の要部拡大断面図であり、この皮剥機は、図
示しない支持枠によって回転自在に支持されたローラ3
0、31によってエンドレスに張設されて矢印方向へ駆
動される搬送加圧ベルト32と、搬送加圧ベルト32の
上側搬送面32aに下側周面を対向させた状態で支持枠
によって回転自在に軸支され且つ図示しない駆動源によ
って矢印方向へ回転駆動される歯付きローラ35と、歯
付きローラ35の下流側においてその下側周面に刃先4
0aを近接配置させた皮剥ブレード40と、皮剥ブレー
ド40の基部を下面に支持しブレード押え42との間で
皮剥ブレードを押えるために歯付ローラ35の下流側に
配置されたブレードキャリア41と、ブレードキャリア
41に設けた切欠き41a内に先端部を位置させた引出
し用コンベアベルト45(ローラ45a,45b)と、
ブレード押え42に設けた水吐出口50と、水供給装置
60とを有する。この皮剥機1は、回転する歯付きロー
ラ35の周面に突設された多数の尖った皮剥歯の歯先に
より原料Fの皮膜側面F1を吸着(係止)保持した状態
で該皮膜と身との間に皮剥ブレード40の刃先を当接さ
せて原料Fから皮膜を剥離する。歯付きローラ35の歯
部は、周方向に延びる歯部と、歯部間に位置する溝部と
から構成してもよいが、軸方向に沿って直線的、或は螺
旋状に延びる歯部及び溝部とから構成してもよい。ブレ
ード押え42は、ブレードキャリア41の一部を構成し
ている。従って、特許請求の範囲において、ブレードキ
ャリアとは、ブレード押えをも含む概念である。なお、
図示を省略したが、ブレードキャリア41の上方には歯
付きローラ35の周面に沿って櫛歯状のカス取り部材
(図9の符号20と同様)を配置し、原料Fから剥離さ
れた皮膜F1が歯付きローラ35によって上方に巻き上
げられてきた時にこれを剥離、保持する。剥離された皮
膜は図示しないバキューム装置によって吸引除去され
る。ブレードキャリア41の下面に原料Fから油脂が付
着すると、油脂によって原料がブレードキャリア下面に
吸着し皮剥作業を阻害する要因となるが、ブレードの刃
先と歯付ローラ周面との近接部である剥離部を通過して
ブレードキャリア下面に吸着した原料Fの一部が切欠き
41a内に突出する限りは、引出し用コンベアベルト4
5(ローラ45a,45b)によって強制的に引き出し
て搬送加圧ベルト32の上側搬送面32aに落下させて
適切に搬送することが可能となる。即ち、引出し用コン
ベアベルト45の周面がブレードキャリア下面に吸着し
ようとする原料の一部に接触することにより、これをブ
レードキャリア下面から剥離する方向へ付勢し、落下さ
せることができる。しかし、原料の寸法が過小であった
り、ブレードキャリア下面への吸着姿勢によっては、引
出し用コンベアベルト45により引き剥すことができ
ず、ブレードキャリア下面に吸着したままとなる虞れが
ある。
【0011】図2に示す実施形態は、このような剥離不
能な状態でブレードキャリアに吸着した原料を強制剥離
させたり、或はブレードキャリア外面に水の膜を形成し
て油脂や原料が付着しないように予防することを可能と
するものである。即ち、図2に示すようにブレードキャ
リア41の下面には皮剥ブレード40の基部を添設し、
ブレード押え42にて下側から押えつつネジ止め固定し
ている。本発明では、皮を剥いだ後に原料Fからの油脂
分が付着し易い部分、例えばブレード押え42の下面に
水吐出口50を長手方向に沿って所望列形成し、各水吐
出口50と連通する流路51をブレード押え42の肉厚
内部に形成する。流路51は、例えばブレード押え42
の長手方向一端面からブレード押え42の内部へ向けて
形成されており、該流路51の他端部はブレード押え4
2の長手方向他端面にて閉塞されている。また、流路5
1の水導入側の端部にポンプ等の水供給装置60を接続
して流路51を経て水を供給し、水吐出口50から水を
吐出させる。水吐出口50から吐出する水の噴射力を所
定の強さに設定することにより、原料Fからブレード押
え42に付着しようとする油脂を除去したり、或は付着
しようとする原料を水圧により押し出して付着を阻止し
たり、或は一旦付着した原料を離脱させることができ
る。なお、水吐出口50からの水の吐出方向は垂直下向
きであってもよいが、上側搬送面32aによる原料搬送
方向下流側へ向けて斜めに吐出させることにより、搬送
方向下流側へ原料を押し出して下流側への移動を促進す
ることができる。
【0012】なお、上記実施形態では、皮剥ブレード4
0をブレードキャリア41によって支持する例を示した
が、最近ではブレードキャリアに相当する部材が歯付き
ローラ35の周面と近接する位置をブレード状に先鋭化
したブレード一体化の部材が多用されている。図3はこ
のように先端にブレード65aを備えたブレード部材
(ブレードキャリア)65を備えた剥離部の構成図であ
り、このブレード部材65の下面に水吐出口66を形成
する場合にはその内部に流路67を設け、流路67の一
端部を水供給装置60と接続する。流路67の長手方向
他端は閉塞させ、流路67内に供給された水が所定の圧
力で水吐出口66から吐出されるように構成する。この
構成において水吐出口66から吐出される水の作用は、
上記実施形態の場合と同様である。また、原料の油脂が
付着する可能性のあるブレードキャリアの全ての外面に
水吐出口を設けて稼働中に水を吐出させることにより表
面に水の膜を形成して油脂の付着を防止するようにして
もよい。なお、特許請求の範囲におけるブレードキャリ
アとは、このようなブレード部材を含む概念である。な
お、上記実施形態において、引出し用コンベアベルト
は、必須ではなく、水吐出口による散水、噴水機構だけ
を装備してもよい。或は、水吐出口による散水、噴水機
構の代わりに引出し用コンベアベルトだけを用いてもよ
い。
【0013】 次に、図4は本発明の他の実施形態に係
る皮剥機の概略構成を示す正面図であり、この皮剥機
は、略水平に支持された回転軸70を中心として回転
駆動される歯付きローラ70と、該歯付きローラ70の
上側周面に軸方向へ延びる刃先71aを近接配置させた
皮剥ブレード71と、皮剥ブレード71の基部を支持す
るブレードキャリア72と、皮剥ブレード71をブレー
ドキャリア72上に固定するブレード押え73と、歯付
きローラ70の上側周面と皮剥ブレード71の刃先71
aとの近接部(剥離部)の上方に沿って下側搬送面75
aを配置し該下側搬送面75aに皮膜を下向きにして支
持しつつ原料Fを該剥離部に送り込む搬送加圧ベルト7
5と、下側搬送面75aの直下位置に所定の間隔を隔て
て対向配置したガイド面(搬送ベルトであってもよい)
76と、を備える。回転する歯付きローラ70の周面に
より原料Fの皮膜側面を保持した状態で該皮膜側面に皮
剥ブレード71の刃先を当接させて原料から皮膜を剥離
する構成を備えている。搬送加圧ベルト75は、ローラ
75bによりエンドレスに張設されて図示しない駆動源
によって矢印方向へ駆動される。歯付きローラ70の近
傍には皮膜F1を払い落とす払い落としローラ77、シ
ュート78、皮受けカゴ79等が配置されている。この
実施形態の皮剥機は、搬送加圧ベルト75の下側搬送面
75aの下向き張力を剥離部に作用させることによって
剥離部にて皮膜を剥される原料Fを適切な荷重にて加圧
するように構成している。小型の青魚の如く肉が弱く薄
皮と銀膜とを備えた魚類のフィレを皮剥する場合には、
搬送加圧ベルト75のテンションを弱めた状態で皮剥を
行うので、銀膜を傷つけずに薄皮を剥離することが可能
となる。
【0014】なお、図4の例では、搬送加圧ベルト75
を長尺に構成し、搬送と加圧を兼用させたが、図5のよ
うに搬送ベルト80、81の間に加圧ベルト82を配置
してもよい。このように構成すれば、加圧ベルトの下側
搬送面82aから剥離部に対して付与する押圧力(テン
ション)の調整が容易となる。なお、この例においては
皮剥ブレード71をブレードキャリア72により支持す
る構成を採用したが、これに代えて、図3に示した如き
ブレードを一体化したブレード部材(ブレードキャリ
ア)を用いてもよい。このような構成を備えた皮剥機に
よれば、剥離された皮膜を歯付きローラの下方のシュー
タ78へ排出するので、図1の実施形態のように歯付ロ
ーラの上側に巻き上げた皮膜を排除する為のバキューム
等の設備が不要となる。このため、低コスト化、小型
化、低背化、軽量化、省スペース化が可能となる。
【0015】図6は図4、図5に示した皮剥機のブレー
ドキャリア上面に水吐出口90を形成した例を示してい
る。この水吐出機構の構成は図2に示した例と同様であ
り、ブレードキャリア72(ブレード押え73)の内部
に1又は複数の流路91を設け、流路91に沿ったブレ
ードキャリア72の上面に水吐出口90を貫通形成した
構成を有する。また、流路91の長手方向一端を開口し
て水供給装置92と接続する。このように構成すること
により、水供給装置92から流路91内に供給された水
は各水吐出口90から上方へ向けて吐出され、油脂の付
着を防いだり、或は付着した油脂に原料が吸着して皮剥
機の稼働を停止させる等の不具合を解消できる。水吐出
口90からの水の吐出方向は、垂直方向のみならず、斜
め方向、特に斜め前方(原料の搬送方向下流側)へ向け
て吐出してもよい。吐出圧等は、水供給装置92の出力
を調整することにより原料の種類等に応じて種々選定、
変更可能である。特に、皮剥ブレードの刃先近辺に油脂
が付着することを防止する為に、この部分に向けて水を
供給するように吐出方向を選定してもよい。水供給装置
92からの管92aを接続する位置は、図示の位置に限
らずどのような位置であってもよい。
【0016】なお、上記各実施形態に示した皮剥機は、
搬送加圧ローラのテンションを調整することにより、大
型で厚皮の魚類の皮を剥くことも可能であり、種々のタ
イプの原料に対応できる。特に小型で油脂分の多い魚類
等の原料の薄い皮膜を剥離する場合には、身を傷付ける
ことなく、外観を整えた皮剥を行うことが可能となり、
寿司ネタは勿論、刺身、その他の用途に供することが可
能となる。更に、原料からの油脂が皮剥ブレードの刃先
よりも下流側に付着した場合には油脂に原料が吸着して
原料の滞留、後続原料の堰き止めが発生するので、引出
し用コンベアベルトで強制剥離したり、或はブレードキ
ャリアの適所に設けた水吐出口からの散水、或は水噴出
によって油脂の付着防止、原料の剥離、吸着防止を実現
できる。このため、中型以上の青魚の漁獲高が減少し、
従来食用として見向きもされなかった小型の青魚が寿司
ネタ等として需要増大している現状においては、皮剥機
の稼働を停止して付着した油脂を除去、清掃するという
煩雑な作業を行うことなく、連続した大量の皮剥作業が
可能となる本発明の皮剥機は、明らかに市場における優
位性を発揮できる製品であり、しかも技術的にも新規
性、進歩性を備えるものである。
【0017】次に、図7は本発明の他の実施形態に係る
皮剥機の構成説明図である。この実施形態の皮剥機は、
図4、図5の実施形態と同様にガイド面76の下方に歯
付きローラ70及び皮剥ブレード71を配置している
が、搬送加圧ベルト75や加圧ベルト82に代えて、外
周面に柔軟性材料層104を備えた加圧ローラ101を
使用している点が特徴的である。図7(a)(b)の実施形態
は、図5の実施形態の加圧ベルト82に代えて加圧ロー
ラ101を使用した例を示している。この加圧ローラ1
01は、原料Fを矢印方向へ搬送するガイド面76上に
沿って配置された2つの搬送ベルト80、81の間に配
置される。この加圧ローラ101は、図5の加圧ベルト
82と異なり、ローラの周面によって原料Fを軽く抑え
込み、剥離部に位置する皮剥ブレード71の刃先71a
と歯付きローラ70との協働によって原料Fの被膜F1
を剥離するものである。この加圧ローラ101は、機枠
100によって中心軸102を回転自在に軸支されたロ
ーラ本体103と、ローラ本体103の外周面に均一の
厚さ(例えば、20mm程度)で固定された柔軟材料層
104と、から成る。この柔軟材料層104は、例えば
所要肉厚を有したスポンジシート(スポンジ円筒体)を
ローラ本体103の外周面に着脱可能に固定したものと
し、十分な柔軟度、原形復帰力を備えさせる。また、ス
ポンジシートの少なくとも表面側は軟質の樹脂、ゴム等
から成るシートによって被覆されることにより、スポン
ジ部分が吸水しないように構成する。なお、ここでスポ
ンジシートとは多孔質且つ柔軟性を備えた柔軟性材料で
あり、その材質には格別な限定はない。上記規格を満た
す柔軟性を備えた材質であれば、多孔質である必要はな
い。
【0018】図7(c)は柔軟材料層104が原料を加圧
している状態を示しており、柔軟材料層104は、柔軟
性の低い加圧手段により原料を強く加圧して変形させる
ことによって銀膜までも削り取られる事態や原料が傷む
等の事態の発生を防止すべく、図示の様に剥離部に進入
してきた原料の外形状に整合した凹形状に柔軟に変形
し、必要最小限の加圧力にて原料を皮剥ブレードの刃先
に押し付けて皮膜だけを剥離することができるように構
成されている。柔軟材料層104を構成する材料自体が
吸水性を有する場合には衛生上の配慮から少なくともそ
の表層に柔軟な防水シートを添設して吸水を防止する。
この柔軟材料層104或はその表層の防水シートは適度
な摩擦抵抗を有することにより、原料とのスリップを防
止して確実に押え込むことができる。また、柔軟性材料
層を構成する柔軟性材料としては、柔軟性の多孔質材
(スポンジ)以外でも、例えばゴム風船の如く、肉厚が
薄く柔軟なゴムシートを平板状の袋状に加工し、空気を
充填してふくらませた状態でローラ本体103の周面に
固定したものを用いてもよいし、このゴム性袋内に液体
を充填してもよい。或は、柔軟な材質から成る繊維を植
毛した植毛シートをローラ本体103の外周面に固定
し、緊密な植毛を得るようにしてもよい。要するに、こ
の柔軟性材料層104が少なくとも兼ね備えるべき要件
は、小型青魚の如くフィレの肉質が脆弱である為に、原
料Fを加圧しつつブレードの刃先によって被膜F1を剥
離した時に、被膜の直下に位置する銀膜までも削りとら
れることを防止し得る程度に柔軟な弾性変形と、加圧終
了後の原形復帰が可能であることである。そのために、
最低限求められる柔軟性の値としては、上記の如き機能
を実現できる値を選定する。
【0019】この加圧ローラ101を回転駆動させる方
法としては、種々の方法を採用でき、例えば軸102を
直接駆動することもできるが、この実施形態では、機枠
100により回転自在に支持した駆動ローラ110、従
動ローラ111及びテンションローラ112によってエ
ンドレスに張設され回転駆動されるVベルト113を加
圧ローラ101の軸方向両端部外周に巻きかけて駆動力
を伝達するようにしている。テンションローラ112
は、機枠100によって回転軸を支持されVベルト11
3にテンションを付与する。なお、符号115は引出し
ローラであり、引出しローラ115は加圧ローラ101
に隣接配置されてVベルト113により同方向に回転駆
動されることにより、剥離部にて被膜を剥離された原料
を下流側に引出し搬送する手段である。この引出しロー
ラ115の外周面も柔軟性材料によって構成してもよい
し、柔軟性材料としなくてもよい。機枠100は、例え
ば駆動ローラ110の軸を中心として前部を上下動可能
に構成し、高さ調整機構116によって機枠前部の高さ
位置を調整することにより、機枠によって支持された加
圧ローラ101の高さ、即ち、加圧ローラ101の外周
面の最下部と剥離部(正確には、歯付きローラの外周面
最上部)との間の間隔Gを調整可能に構成する。この例
では、高さ調整機構116は、可変ボルト116aを用
いた調整機構として示されているが、これは一例であ
り、この機構に限定される趣旨ではない。なお、小型の
アジ等の青魚のフィレは15〜20g程度の重さで、そ
の厚みは5mm〜10mmであるが、刃先と加圧ローラ
の周面との間の間隔を3mm程度に設定すれば、皮膜だ
けを正確に除去することが可能となる。例えば、原料の
厚みが約5mmの小アジ等の青魚について被膜のみを皮
剥する場合には、ガイド面76の上面(或は、歯付きロ
ーラの周面最上部)から2mm程度の高さ位置(間隔
G)に柔軟性材料層104の外周面の最下部が位置する
ように加圧ローラ101の高さを設定する。このように
することにより、加圧ローラの柔軟性材料層104が剥
離部に進入して来た原料Fを加圧した時に柔軟性材料1
04が3mm程度へこむことにより原料を押し潰す等の
ダメージを与えることなく、原料全体を包み込むような
必要最低限の適度な圧力を与えつつ抑え込むことができ
るので、銀膜が無傷な状態で被膜だけを剥離することが
可能となる。また、連続的に剥離部に送り込まれる原料
の肉厚が5〜10mmの範囲で多少変動したとしても、
柔軟性材料層104を構成する柔軟性材料の柔軟性を所
定の程度に設定しておくことにより、原料にダメージを
与えることなく、適度な加圧力によって抑え込みつつ被
膜のみを剥離することができる。
【0020】なお、肉厚が10mmを越える原料を剥離
対象とする場合には、ガイド面76の上面(或は、歯付
きローラの周面最上部)から柔軟性材料層104の外周
面の最下部との間の間隔Gを2mm以上の適当な値に設
定し直すことにより、最適な加圧力によって加圧しつつ
被膜だけを剥離することが可能となる。なお、上記間隔
Gとして示した数値は、原料となる魚の種類、柔軟性材
料層の柔軟度等種々の条件に応じて変更可能であり、最
適な数値は一義的に決定できない。即ち、この実施形態
は、略水平に支持された回転軸を中心として回転駆動さ
れる歯付きローラ70と、歯付きローラ70の上側周面
に軸方向へ延びる刃先71aを近接配置させた皮剥ブレ
ード71と、歯付きローラ70の上側周面と皮剥ブレー
ドの刃先とから成る剥離部の上側に沿って下部周面を配
置し該下部周面に皮膜F1を下向きにして支持した原料
Fを該剥離部に送り込む加圧ローラ101と、を備えて
いる。そして、回転する歯付きローラ70の周面により
原料の皮膜側面を保持した状態で該皮膜側面に皮剥ブレ
ードの刃先を当接させて原料から皮膜を剥離し、加圧ロ
ーラ101の下部周面の剥離部に対する下向き弾性力に
よって原料を剥離部に押圧するように構成している。更
に、加圧ローラの外周面は、所定値以上の弾性を有した
弾性材料(柔軟性材料)から構成されている。このた
め、ガイド面76上を搬送されて剥離部に進入する原料
Fは加圧ローラ101の外周面の柔軟材料層104によ
って無理なく加圧されるので、必要最小限の力によって
剥離部に押し付けられ、銀膜を除いた皮膜だけを正確に
除去される。なお、この実施形態においても、原料Fが
皮剥ブレードに付着することを防止する為の水吐出機構
を配置することが有効である。
【0021】
【発明の効果】以上のように従来は、小型青魚のように
身が弱く、薄皮を備えた魚類のフィレの薄皮の直下に位
置する銀膜や身を傷つけることなく、薄皮だけを除去す
ることができる皮剥機において、薄皮を剥離した後でブ
レード押え等のブレードキャリアに魚肉からの油脂が付
着固化することにより、フィレがブレード押えを乗り越
えて前進できなくなり、フィレの滞留、後続フィレの堰
き止め、機械の稼働停止という不具合が発生していた。
これに対して、本発明では、付着した油脂によって原料
が吸着し易いブレードキャリアの近傍に引き出し用コン
ベアベルトを配置し、吸着した、或は吸着しようとする
原料を強制剥離させるので、原料の一部がコンベアベル
トと接触可能な位置関係にある限りは、これを剥離する
ことができる。これに対して、コンベアベルトが接触で
きない位置に吸着した原料については、コンベアベルト
によって剥離することができない。この為、本発明で
は、油脂が付着し易いブレードキャリアの外面に水吐出
口を設け、この水吐出口から機械の稼働中常時水を散
水、噴出させるようにしたので、油の付着防止、油に付
着した原料の剥離、吸着防止等を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明に係る皮剥機の一実施形態
を示す正面略図、及び平面図。
【図2】(a)は図1(a)の矢視Y−Y図、(b)は図1(a)の
要部拡大断面図。
【図3】本発明の他の実施形態に係る皮剥機の要部構成
図。
【図4】本発明の他の実施形態に係る皮剥機の概略構成
を示す正面図。
【図5】図4の実施形態の変形実施例を示す図。
【図6】図4、図5に示した皮剥機のブレードキャリア
に水吐出口を形成した例の説明図。
【図7】(a)は本発明の他の実施形態に係る皮剥機の外
観斜視図、(b)は正面図、(c)は要部構成図。
【図8】従来の皮剥機の一例の概略構成図。
【図9】他の従来例の皮剥機の構成説明図。
【図10】図9の要部底面図。
【符号の説明】
1 皮剥機、30、31 ローラ、32 搬送加圧ベル
ト、32a 上側搬送面、35 歯付きローラ,40
皮剥ブレード,41 ブレードキャリア,41a切欠
き,42 ブレード押え、45 引出し用コンベアベル
ト,50 水吐出口,51 流路、60 水供給装置,
65 ブレード部材(ブレードキャリア)、65a ブ
レード、66 水吐出口、67 流路、70 歯付きロ
ーラ、71皮剥ブレード、71a 刃先、72 ブレー
ドキャリア、73 ブレード押え、75 搬送加圧ベル
ト、75a 下側搬送面,76 ガイド面,77 ロー
ラ,78 シュート,79 皮受けカゴ,80、81
搬送ベルト、82 加圧ベルト、90 水吐出口、91
流路、92 水供給装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A22C 25/17

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平に支持された回転軸を中心として
    回転駆動される歯付きローラと、該歯付きローラの下側
    周面に軸方向へ延びる刃先を近接配置させた皮剥ブレー
    ドと、歯付きローラの下側周面と皮剥ブレードの刃先と
    から成る剥離部の下方に沿って上側搬送面を配置し該上
    側搬送面上に皮膜を上向きにして載置した原料を該剥離
    部に送り込む搬送加圧ベルトと、を備え、回転する歯付
    きローラの周面により原料の皮膜側面を保持した状態で
    該皮膜側面に皮剥ブレードの刃先を当接させて原料から
    皮膜を剥離する皮剥機であって、 前記搬送加圧ベルトの上側搬送面の前記剥離部に対する
    上向きの押し上げ張力によって前記原料を前記剥離部に
    押圧するように構成し、 前記皮剥ブレードを支持するブレードキャリアの下面に
    水吐出口を設け、該水吐出口から水を吐出するように構
    成し、 前記ブレードキャリアの長手方向一端面からブレードキ
    ャリア内部へ向けて流路を形成し、該流路はブレードキ
    ャリアの長手方向他端面にて閉塞されており、該流路に
    沿ったブレードキャリア下面に前記水吐出口を形成した
    ことを特徴とする皮剥機。
  2. 【請求項2】 略水平に支持された回転軸を中心として
    回転駆動される歯付きローラと、該歯付きローラの下側
    周面に軸方向へ延びる刃先を近接配置させた皮剥ブレー
    ドと、歯付きローラの下側周面と皮剥ブレードの刃先と
    から成る剥離部の下方に沿って上側搬送面を配置し該上
    側搬送面上に皮膜を上向きにして載置した原料を該剥離
    部に送り込む搬送加圧ベルトと、を備え、回転する歯付
    きローラの周面により原料の皮膜側面を保持した状態で
    該皮膜側面に皮剥ブレードの刃先を当接させて原料から
    皮膜を剥離する皮剥機であって、 前記搬送加圧ベルトの上側搬送面の前記剥離部に対する
    上向きの押し上げ張力によって前記原料を前記剥離部に
    押圧するように構成し、 前記皮剥ブレードを支持するブレードキャリアの下面に
    水吐出口を設け、該水吐出口から水を吐出するように構
    成し、 前記水吐出口からの水の吐出方向を前記原料の搬送方向
    の斜め前方向に設定し、 前記ブレードキャリアの長手方向一端面からブレードキ
    ャリア内部へ向けて流路を形成し、該流路はブレードキ
    ャリアの長手方向他端面にて閉塞されており、該流路に
    沿ったブレードキャリア下面に前記水吐出口を形成した
    ことを特徴とする皮剥機。
JP2001009574A 2000-04-28 2001-01-17 皮剥機 Expired - Fee Related JP3502835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001009574A JP3502835B2 (ja) 2000-04-28 2001-01-17 皮剥機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131469 2000-04-28
JP2000-131469 2000-04-28
JP2001009574A JP3502835B2 (ja) 2000-04-28 2001-01-17 皮剥機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002010733A JP2002010733A (ja) 2002-01-15
JP3502835B2 true JP3502835B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=26591290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001009574A Expired - Fee Related JP3502835B2 (ja) 2000-04-28 2001-01-17 皮剥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3502835B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008029435A1 (fr) * 2006-09-04 2008-03-13 Yukihiro Tsunezawa Machine à éplucher et à peler
KR101197293B1 (ko) 2010-08-20 2012-11-05 주식회사 청하기계 어류 포의 뼈 제거장치
JP5530024B1 (ja) * 2013-12-05 2014-06-25 株式会社極洋 表皮蒸散生鮮魚の製造方法
CN108514018A (zh) * 2018-02-26 2018-09-11 大连海洋大学 鱼皮处理方法及其装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002010733A (ja) 2002-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6435959B1 (en) Assembly for a seafood cleaning machine
US3947921A (en) Apparatus for cleaning marine animals of the mollusk type
JP3502835B2 (ja) 皮剥機
JPS5955142A (ja) いかの身体のクリ−ニング方法と装置
US3758921A (en) Crawfish peeler
DE69617523T2 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Schälen von Garnelen
US4928352A (en) Crawfish peeling apparatus
US4494356A (en) Producing apparatus for fish meat processed food
CA1199850A (en) Rotating-drum machine for peeling tomatoes
US5026319A (en) Fish processing machine
US5340353A (en) Apparatus for the extraction of meat from the tails of crustacea
DE2208476B2 (de) Maschine zum vollautomatischen Schälen von Krabben
US4481693A (en) Method and apparatus for treating fish carcasses for separating flesh from frames and skins
US3451397A (en) Fresh corn trimming and husking machine
US5468180A (en) Apparatus for removing the skin from the bodies of slaughtered poultry
JP4049489B2 (ja) 魚類のピンボーン自動除去装置
JP3761455B2 (ja) 魚卵分離機
EP0802736B1 (en) Machine for cutting away undesired tissue from e.g. fish fillets
JPS6010709B2 (ja) 鱗茎の皮剥装置
EP0043177B1 (en) Method and apparatus for stripping flesh from fish frames
KR200360179Y1 (ko) 오징어 탈피기
JPH08112057A (ja) 魚体の除臓方法及び除臓装置及び除臓工具並びに魚体の開口方法及び開口装置
US2955317A (en) Methods of deheading shrimp
KR20010076592A (ko) 대파 탈피기
JPS60210943A (ja) 表面自動除去機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3502835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees