JP3502630B2 - ディジタルデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置、およびデータ送受信装置 - Google Patents

ディジタルデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置、およびデータ送受信装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、ディジタルフィルタにより放射ノイズを低減
させたディジタルデータ伝送装置、データ送信装置、デ
ータ受信装置、およびデータ送受信装置に関する。
【0002】背景技術 従来のデータ伝送装置としては、たとえば、伝送するデ
ィジタルデータを電気信号や光信号の信号レベルに変換
して伝送するものがある。また、その伝送速度は年々高
速化しており、近年では、映像信号等の大量のデータを伝
送するために、数十メガビット/秒の伝送速度で伝送す
るものもある。これらの信号は高周波数となるため、銅
線等で伝送する場合は、その放射ノイズが大きな問題と
なる。
【0003】例えば、自動車などに搭載する場合は、放
射ノイズが自動車に搭載された他の電子機器の誤動作の
原因になることが考えられるため、車載条件において
は、放射ノイズをほとんど出さないようにすることが求
められている。また、逆に、他の機器からの放射ノイズ
の影響を受けることなく正しく伝送できる必要もある。
同様に、ファクトリーオートメイション用の機械や医療
機器などの精密機器においても放射ノイズの低減と耐ノ
イズ性が要求されている。
【0004】従来のデータ伝送装置においては、銅線の
代わりに光ファイバーケーブルを用いることで電磁波を
一切出さないようにする方法があった。また、銅線を用
いる場合には、伝送信号の電圧を低く押さえることによ
り、放射ノイズを小さくしていた。さらに、放射ノイズ
が外部に漏れないように、信号を送る伝送線を別のシー
ルド線で覆う方法も用いられていた。また、低速の信号
伝送の際には、ツイストペア線のように2本の伝送線を
よりあわせた伝送線を用い、それぞれの伝送線に極性を
反転させた信号を流すことにより、お互いの信号が打ち
消しあって外部に対するノイズ放射がほとんど無いよう
にしている。ツイストペア線は、構造も簡単で比較的容
易に作れるためコストが低減できる利点があるが、高速
伝送時には、ノイズ放射を十分に削減できなかった。
【0005】また、ディジタル伝送においては、より信
頼性の高い通信をおこなうことが求められている。ディ
ジタル伝送の信頼性を低下させる一つの要因として、送
信信号が常に同じ信号レベルをとると受信側でシンボル
タイミングの同期がとれなくなることがあげられる。
【0006】従来、受信の信頼性を向上させるために、
送信信号が同じレベルを取り続けないように処理してい
た。その一つの方法として、スクランブル処理がある。
スクランブル処理は、送信するディジタルデータに乱数
を加算することによって、送信するディジタルデータが
同じ値を連続して持つ場合でも、送信信号は連続して同
じ信号レベルを取らないようにする方法である。また、
2値ずつデータを伝送する2値伝送の場合、バイフェー
ズマーク方式で符号化することで連続して同じ信号レベ
ルが続くことを防ぐ方法もあった。
【0007】バイフェーズマーク方式の符号化は、オー
ディオデータのディジタルデータを伝送する際に、標準
的な伝送方式として用いられているものである。図33
は、バイフェーズマーク方式の符号化方法を説明した図
である。バイフェーズマーク方式の符号化においては、
直前のシンボルが1か0で次の伝送データの符号化を異
ならせ、伝送する1ビットのデータを2ビットシンボル
に符号化する。したがって、図33のように符号化され
た信号列は、連続して3回以上同じ信号レベルを取らな
いことが保証される。これにより、受信側では、伝送デ
ータのシンボルタイミングを検出でき、正しくデータを
再生できる。
【0008】ところが、光ファイバーを用いたデータ伝
送装置は、放射ノイズを出さないが、光電気信号変換や
光損失の少ないファイバー結合などの高価な部品が必要
であった。また、光ファイバーでは、ケーブルの曲げ角
などの制約などケーブルの強度的な問題もあり、利用で
きる範囲に制約があった。
【0009】また、銅線の信号線をシールド線で覆う方
法では、シールド効果により一定の放射ノイズは低減さ
れるが、効果のあるシールドを行うために、送受信間で
シールド線を十分に接地しなければならず、このための
コネクターやケーブル等が高価になるという問題もあっ
た。
【0010】さらに、ツイストペア線に極性を反転した
信号を流す方法では、伝送する信号に周波数の高い成分
が含まれていると、2本の伝送線間に含まれるわずかな
非対称性により2本の伝送線に流れる信号が必ずしも打
ち消し合わなくなり、放射ノイズが発生してしまうた
め、高速のデータ伝送においては、十分な放射ノイズの
低減ができなかった。
【0011】そこで、従来は、伝送するディジタル信号
を、対応する信号レベルの矩形波信号に変換したのち、
抵抗やコイル、コンデンサーなどによる低域通過型のフ
ィルタを用いて、高い周波数成分を除去することで、放
射ノイズを除去していた。しかし、アナログ素子で構成
されたフィルタでは、伝送する信号に含まれるディジタ
ル情報を損なわずに、急峻な高域遮断型の特性を持たせ
るのが困難であるため、信号自体のシンボルレートが十
分に低い場合でなければ、放射ノイズを十分に取り除く
ことができない問題があった。
【0012】また、データ伝送装置においてスクランブ
ル処理を用いた場合には、スクランブル処理に用いた乱
数列に伝送するデータのパターンが一致すると、同じ信
号レベルが続くことになり、常に同じ信号レベルが連続
しないことが保証できない問題があった。また、バイフ
ェーズマーク方式は、2値の伝送時においては、連続し
た信号レベルを取らないことが保証されているが、一度
に数ビットのデータを伝送するような場合に多値伝送す
ると、信号が連続しないようにすることができない問題
があった。近年、より高速なディジタル伝送や、限られ
た帯域での効率のよいデータ伝送を行うため、多値伝送
の必要性が高まっており、多値伝送においてより正確な
データ伝送のための方式が必要になっている。さらに、
新しい伝送信号を導入するにあたっては、従来の伝送方
式からの置き換え等を考慮する必要がある。つまり、従
来の伝送形式のデータでも問題なくデータ伝送できる必
要があり、たとえば、オーディオデータの場合には、バ
イフェーズマーク方式のデータも正しく伝送できること
が望ましい。
【0013】さらに、自動車などに搭載された場合のよ
うに、接続機器間のグランドレベルが大きく異なった
り、電圧のゆれが大きい環境においては、送信側の電圧
レベルを正しく伝えることが困難であった。このため、
従来、位相変調などを用いることで、送受間で絶対的な
電圧を正しく検出できない場合でも再生できるようにし
ていた。しかし、特定のキャリア周波数を用いた変調方
式では、変調を用いないベースバンド方式に比べて倍程
度の周波数帯域が必要となってしまう問題があった。
【0014】そのうえ、車載条件でのデータ通信におい
ては、送信信号の放射する電磁波が他の機器の誤動作の
原因にならないように、その放射量が制限されている。
車載条件での、機器や通信線からの電磁波ノイズに関す
る国際標準規格の一つに、CISPR25がある。この
CISPR25では、各周波数毎の放射ノイズの規制値
を定めてあり、特に30MHz以上の周波数の信号に関
しては、厳しい規制がある。したがって、電磁波に対す
る対策が、放射ノイズを低減するためにシールドを施す
など、比較的簡易になせるような30MHz以下の周波
数帯域において、データを伝送することが望ましい。こ
のような周波数帯域においてより効率的にデータを伝送
するために、変調を用いることなく多値伝送する場合で
も電圧変動に強いデータ伝送方法が必要であった。
【0015】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ディジタルフィルタにより放射
ノイズを低減させたディジタルデータ伝送装置、データ
送信装置、データ受信装置、およびデータ送受信装置を
提供することを目的とする。
【0016】発明の開示 上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る
ディジタルデータ伝送装置は、ディジタルデータを、一
定の単位周期であるシンボル周期毎に上記ディジタルデ
ータに割り当てたシンボルに相当する信号レベルに変換
するデータ符号化手段と、上記データ符号化手段で符号
化された信号レベル列の単位周期より短い第1のサンプ
リング周期を持ち、所定の周波数のみを通過させる第1
のディジタルフィルタと、上記ディジタルフィルタを通
過したディジタルデータ列をアナログ信号に変換するデ
ィジタルアナログ変換手段と、上記ディジタルアナログ
変換手段により変換されたアナログ信号から、上記第1
のサンプリング周期で決定される上記第1のディジタル
フィルタの折り返しひずみを除去する低域通過型フィル
タと、上記低域通過型フィルタの出力を、所定の基準電
位を中心に互いに極性の反転した2本の信号に変換し
て、ツイストペア線に入力する差動ドライバと、上記ツ
イストペア線により伝送される伝送信号を受信して、そ
の2本の線間の電位差を信号に変換する差動レシーバ
と、上記差動レシーバの出力を第2のサンプリング周期
毎にディジタル信号値に変換するアナログディジタル変
換手段と、上記アナログディジタル変換手段によりサン
プリングされたディジタルデータ列の、所定の周波数帯
域のみを通過させる第2のディジタルフィルタと、上記
第2のディジタルフィルタの出力より、信号中にシンボ
ルを含むシンボルタイミングの信号レベルよりシンボル
値を判定し、さらにシンボル値に相当するディジタルデ
ータに変換するレベル判定手段と、を備え、上記第1の
ディジタルフィルタおよび上記第2のディジタルフィル
タは、ともに低域通過型の特性をもち、上記第1のディ
ジタルフィルタは、上記ツイストペア線に流れる各信号
により放射される電磁波がお互いに打ち消しあって上記
ツイストペア線の外部への電磁波の放射を無くすことが
できる周波数帯よりも高い周波数データを少なくとも遮
断する周波数特性をもつ、ことを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項2に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項1に記載のディジタルデータ
伝送装置において、上記第1のディジタルフィルタおよ
び上記第2のディジタルフィルタは、その2つのディジ
タルフィルタを通過した際の伝送特性がロールオフ特性
となる、ことを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項3に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項1に記載のディジタルデータ
伝送装置において、上記データ符号化手段は、1シンボ
ル周期あたり2ビット以上のデータを、伝送するシンボ
ルに変換する、ことを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項4に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項1に記載のディジタルデータ
伝送装置において、上記データ符号化手段は、1シンボ
ル周期あたりに伝送するシンボルの種類の数よりも多い
数の信号レベルを設け、あるシンボル伝送タイミングに
おけるシンボルを、いずれかの信号レベルに割り当てて
符号化する、ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項5に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項3または請求項4に記載のデ
ィジタルデータ伝送装置において、上記データ符号化手
段は、5つの信号レベルをもち、あるシンボル伝送タイ
ミングにおけるシンボルを、直前のシンボル伝送タイミ
ングに伝送した前信号レベル以外の信号レベルに、下位
の信号レベルより01,11,00,10の順に割り当
てて符号化する、ことを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項6に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項3または請求項4に記載のデ
ィジタルデータ伝送装置において、伝送するディジタル
データがバイフェーズマーク方式により符号化されたデ
ータであって、上記データ符号化手段は、あるシンボル
伝送タイミングにおけるシンボルを、直前のシンボル伝
送タイミングに伝送した前信号レベル以外の信号レベル
に、下位の信号レベルより01,11,00,10の順
に割り当てて、伝送する信号レベルを決定する、ことを
特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項7に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項3または請求項4に記載のデ
ィジタルデータ伝送装置において、上記データ符号化手
段は、あるシンボル伝送タイミングにおけるシンボル
を、信号レベルの最下位からシンボルの種類の数までの
信号レベルと、信号レベルの最上位からシンボルの種類
の数までの信号レベルと、に交互に割り当てて、伝送す
る信号レベルを決定する、ことを特徴とする。
【0023】また、本発明の請求項8に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項3、4、7のいずれかに記載
のディジタルデータ伝送装置において、上記データ符号
化手段は、上記前信号レベルを記憶する前信号レベル記
憶手段と、上記前信号レベルと伝送シンボルとに基づ
き、伝送するシンボルに対する信号レベルを決定する符
号化手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】また、本発明の請求項9に係るディジタル
データ伝送装置は、請求項8に記載のディジタルデータ
伝送装置において、上記符号化手段は、あるシンボル伝
送タイミングにおけるシンボルを、上記前信号レベル記
憶手段が記憶する上記前信号レベルに対して所定の差を
持つ信号レベルに割り当てる、ことを特徴とする。
【0025】また、本発明の請求項10に係るディジタ
ルデータ伝送装置は、請求項3、4、6、7、8に記載
のディジタルデータ伝送装置において、上記データ符号
化手段には、伝送信号がバイフェーズマーク方式で符号
化されているか否かを示す伝送方式指示信号が加えられ
る、ことを特徴とする。
【0026】また、本発明の請求項11に係るディジタ
ルデータ伝送装置は、請求項1に記載のディジタルデー
タ伝送装置において、上記レベル判定手段は、シンボル
周期毎に信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、
直前のシンボル受信タイミングに受信した前信号レベル
を記憶する前信号レベル記憶手段と、を備え、信号レベ
ル検出手段により検出した信号レベルを、上記前信号レ
ベル記憶手段の記憶する前信号レベルに基づいて、対応
するシンボルに復号化する、ことを特徴とする。
【0027】また、本発明の請求項12に係るディジタ
ルデータ伝送装置は、請求項1または請求項11に記載
のディジタルデータ伝送装置において、上記レベル判定
手段は、所定の期間に受信した各信号レベルの変動値に
基づき、判定閾値レベルを補正する閾値制御手段と、上
記前信号レベルを記憶する前信号レベル記憶手段と、閾
値を保持し、シンボルタイミングで検出した信号レベル
と上記前信号レベルとの信号レベルの差分を閾値判定し
てシンボル値を復号化する閾値判定手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0028】また、本発明の請求項13に係るディジタ
ルデータ伝送装置は、請求項11または請求項12に記
載のディジタルデータ伝送装置において、上記レベル判
定手段は、受信信号のシンボル周期と同期化する同期処
理手段を備え、上記同期処理手段は、受信信号からシン
ボル周期の2分の1周期をもつ周波数成分を抽出し、抽
出信号の位相に基づきシンボルを検出するシンボルタイ
ミングを制御する、ことを特徴とする。
【0029】また、本発明の請求項14に係るディジタ
ルデータ伝送装置は、請求項11ないし請求項13のい
ずれかに記載のディジタルデータ伝送装置において、上
記レベル判定手段には、受信信号がバイフェーズマーク
方式で符号化されているか否かを示す伝送方式指示信号
が加えられる、ことを特徴とする。
【0030】また、本発明の請求項15に係るディジタ
ルデータ伝送装置は、請求項1に記載のディジタルデー
タ伝送装置において、伝送するディジタルデータにスク
ランブルを施すスクランブラと、受信したディジタルデ
ータに施されているスクランブルを解くデスクランブラ
と、を備えた、ことを特徴とする。
【0031】また、本発明の請求項16に係るデータ送
信装置は、ディジタルデータを、一定の単位周期である
シンボル周期毎に上記ディジタルデータに割り当てたシ
ンボルに相当する信号レベルに変換するデータ符号化手
段と、上記データ符号化手段で符号化された信号レベル
列の単位周期より短い第1のサンプリング周期を持ち、
所定の周波数のみを通過させる第1のディジタルフィル
タと、上記ディジタルフィルタを通過したディジタルデ
ータ列をアナログ信号に変換するディジタルアナログ変
換手段と、上記ディジタルアナログ変換手段により変換
されたアナログ信号から、上記第1のサンプリング周期
で決定される上記第1のディジタルフィルタの折り返し
ひずみを除去する低域通過型フィルタと、上記低域通過
型フィルタの出力を、所定の基準電位を中心に互いに極
性の反転した2本の信号に変換して、ツイストペア線に
入力する差動ドライバと、を備え、上記第1のディジタ
ルフィルタは、上記ツイストペア線に流れる各信号によ
り放射される電磁波がお互いに打ち消しあって上記ツイ
ストペア線の外部への電磁波の放射を無くすことができ
る周波数帯よりも高い周波数データを少なくとも遮断す
る周波数特性をもつ、ことを特徴とする。
【0032】また、本発明の請求項17に係るデータ受
信装置は、ツイストペア線により伝送される伝送信号を
受信して、その2本の線間の電位差を信号に変換する差
動レシーバと、上記差動レシーバの出力をサンプリング
周期毎にディジタル信号値に変換するアナログディジタ
ル変換手段と、上記アナログディジタル変換手段により
サンプリングされたディジタルデータ列の、低域の周波
数成分のみを通過させるディジタルフィルタと、上記デ
ィジタルフィルタの出力より、信号中にシンボルを含む
シンボルタイミングの信号レベルよりインボル値を判定
し、さらにシンボル値に相当するディジタルデータに変
換するレベル判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0033】また、本発明の請求項18に係るデータ送
受信装置は、請求項1に記載のディジタルデータ伝送装
置のレベル判定手段より出力される受信データを判断
し、再送信するデータをデータ符号化手段に入力し、再
送信しないデータを受信データとして外部に出力し、外
部より入力される送信データを再送信データに多重し
て、上記データ符号化手段に入力する送受信制御手段を
備えた、ことを特徴とする。
【0034】以上のように本発明の請求項1に係るディ
ジタルデータ伝送装置によれば、ディジタルデータを、
一定の単位周期であるシンボル周期毎に上記ディジタル
データに割り当てたシンボルに相当する信号レベルに変
換するデータ符号化手段と、上記データ符号化手段で符
号化された信号レベル列の単位周期より短い第1のサン
プリング周期を持ち、所定の周波数のみを通過させる第
1のディジタルフィルタと、上記ディジタルフィルタを
通過したディジタルデータ列をアナログ信号に変換する
ディジタルアナログ変換手段と、上記ディジタルアナロ
グ変換手段により変換されたアナログ信号から、上記第
1のサンプリング周期で決定される上記第1のディジタ
ルフィルタの折り返しひずみを除去する低域通過型フィ
ルタと、上記低域通過型フィルタの出力を、所定の基準
電位を中心に互いに極性の反転した2本の信号に変換し
て、ツイストペア線に入力する差動ドライバと、上記ツ
イストペア線により伝送される伝送信号を受信して、そ
の2本の線間の電位差を信号に変換する差動レシーバ
と、上記差動レシーバの出力を第2のサンプリング周期
毎にディジタル信号値に変換するアナログディジタル変
換手段と、上記アナログディジタル変換手段によりサン
プリングされたディジタルデータ列の、所定の周波数帯
域のみを通過させる第2のディジタルフィルタと、上記
第2のディジタルフィルタの出力より、信号中にシンボ
ルを含むシンボルタイミングの信号レベルよりシンボル
値を判定し、さらにシンボル値に相当するディジタルデ
ータに変換するレベル判定手段と、を備え、上記第1の
ディジタルフィルタおよび上記第2のディジタルフィル
タは、ともに低域通過型の特性をもち、上記第1のディ
ジタルフィルタは、上記ツイストペア線に流れる各信号
により放射される電磁波がお互いに打ち消しあって上記
ツイストペア線の外部への電磁波の放射を無くすことが
できる周波数帯よりも高い周波数データを少なくとも遮
断する周波数特性をもつもの、としたので、高速な伝送
速度を実現することができる。さらに、伝送信号の周波数
帯域を、ツイストペア線において極性を反転させた信号
を流した場合の放射ノイズ削減効果のある周波数帯域と
することができ、高速データ伝送においても放射電磁波
ノイズをほとんどなくすことができる。
【0035】また、本発明の請求項2に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項1に記載のディジタル
データ伝送装置において、上記第1のディジタルフィル
タおよび上記第2のディジタルフィルタは、その2つの
ディジタルフィルタを通過した際の伝送特性がロールオ
フ特性となるもの、としたので、上記第1のディジタル
フィルタおよび上記第2のディジタルフィルタを通過し
た信号を、シンボルレートの2分の1よりわずかに大き
い帯域内の信号に変換することができる。また、シンボ
ルタイミングにおいて隣接符号間の干渉のない信号に変
換するので、含まれているシンボルをシンボルタイミン
グで読み取ることができる信号に変換することができ
る。
【0036】また、本発明の請求項3に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項1に記載のディジタル
データ伝送装置において、上記データ符号化手段は、1
シンボル周期あたり2ビット以上のデータを、伝送する
シンボルに変換するもの、としたので、シンボルレート
を下げることができ、高速な伝送速度を実現できる。ま
た、1シンボルを符号化する毎に、そのシンボルを表す
信号レベルを送信することができ、遅延の少ないデータ
送信を行うことができる。
【0037】また、本発明の請求項4に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項1に記載のディジタル
データ伝送装置において、上記データ符号化手段は、1
シンボル周期あたりに伝送するシンボルの種類の数より
も多い数の信号レベルを設け、あるシンボル伝送タイミ
ングにおけるシンボルを、いずれかの信号レベルに割り
当てて符号化するもの、としたので、シンボルを所定の信
号レベルに割り当てて符号化することができる。また、
前値の信号レベルとは異なる信号レベルに変換すること
ができるので、送信側から出力される信号は、常にシン
ボルタイミング毎に変化し、受信側において容易に同期
を取ることができる信号となる。
【0038】また、本発明の請求項5に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項3または請求項4に記
載のディジタルデータ伝送装置において、上記データ符
号化手段は、5つの信号レベルをもち、あるシンボル伝
送タイミングにおけるシンボルを、直前のシンボル伝送
タイミングに伝送した前信号レベル以外の信号レベル
に、下位の信号レベルより01,11,00,10の順
に割り当てて符号化するもの、としたので、シンボルを
所定の信号レベルに割り当てて符号化することができ
る。
【0039】また、本発明の請求項6に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項3または請求項4に記
載のディジタルデータ伝送装置において、伝送するディ
ジタルデータがバイフェーズマーク方式により符号化さ
れたデータであって、上記データ符号化手段は、あるシ
ンボル伝送タイミングにおけるシンボルを、直前のシン
ボル伝送タイミングに伝送した前信号レベル以外の信号
レベルに、下位の信号レベルより01,11,00,1
0の順に割り当てて、伝送する信号レベルを決定するも
の、としたので、バイフェーズマーク方式で符号化され
たデータを伝送することができる。バイフェーズマーク
方式で符号化されたデータは、2値伝送と同様に1つの
閾値に対する上下判定のみで信号を判定してシンボルを
復号化することができ、ほぼ2値判定の信頼性に近い信
号検出を行うことができる。また、各シンボルタイミン
グにおいて取り得る値は2値であり、シンボル間は、信
号レベル2を境いに2シンボル以上距離が離れるため、
ノイズによる誤判定も2値伝送の場合と同様の低い確率
におさえることができる。
【0040】また、本発明の請求項7に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項3または請求項4に記
載のディジタルデータ伝送装置において、上記データ符
号化手段は、あるシンボル伝送タイミングにおけるシン
ボルを、信号レベルの最下位からシンボルの種類の数ま
での信号レベルと、信号レベルの最上位からシンボルの
種類の数までの信号レベルと、に交互に割り当てて、伝
送する信号レベルを決定する、ことを特徴とするもの、
としたので、シンボルを下位の信号レベルと、上位の信
号レベルとに交互に符号化することができる。また、い
かなる場合でも前値の信号レベルとは異なる信号レベル
に変換することができるので、送信側から出力される信
号は、常にシンボルタイミング毎に変化し、受信側にお
いて容易に同期を取ることができる信号となる。
【0041】また、本発明の請求項8に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項3、4、7のいずれか
に記載のディジタルデータ伝送装置において、上記デー
タ符号化手段は、上記前信号レベルを記憶する前信号レ
ベル記憶手段と、上記前信号レベルと伝送シンボルとに
基づき、伝送するシンボルに対する信号レベルを決定す
る符号化手段と、を備えたもの、としたので、シンボル
を所定の信号レベルに割り当てて符号化することができ
る。また、前信号レベルとは異なる信号レベルに変換す
ることができる。
【0042】また、本発明の請求項9に係るディジタル
データ伝送装置によれば、請求項8に記載のディジタル
データ伝送装置において、上記符号化手段は、あるシン
ボル伝送タイミングにおけるシンボルを、上記前信号レ
ベル記憶手段が記憶する上記前信号レベルに対して所定
の差を持つ信号レベルに割り当てるもの、としたので、
受信側は、上記前信号レベルとの信号レベルの差のみ
で、受信した信号のシンボルを判定できる。また、ベー
スバンドの多値伝送時に送信側と受信側との間の電圧レ
ベルが異なるような場合や、電圧の揺れが大きい環境に
おいても正確にデータ伝送を行うことができる。
【0043】また、本発明の請求項10に係るディジタ
ルデータ伝送装置によれば、請求項3、4、6、7、8
のいずれかに記載のディジタルデータ伝送装置におい
て、上記データ符号化手段には、伝送信号がバイフェー
ズマーク方式で符号化されているか否かを示す伝送方式
指示信号が加えられるもの、としたので、伝送方式に従
って伝送信号を符号化することができ、従来の伝送方式
であるバイフェーズマーク方式のデータも送信すること
ができる。
【0044】また、本発明の請求項11に係るディジタ
ルデータ伝送装置によれば、請求項1に記載のディジタ
ルデータ伝送装置において、上記レベル判定手段は、シ
ンボル周期毎に信号レベルを検出する信号レベル検出手
段と、直前のシンボル受信タイミングに受信した前信号
レベルを記憶する前信号レベル記憶手段と、を備え、信
号レベル検出手段により検出した信号レベルを、上記前
信号レベル記憶手段の記憶する前信号レベルに基づい
て、対応するシンボルに復号化するもの、としたので、
上記前信号レベルと受信した信号レベルとにより、受信
した信号のシンボルを判定することができる。また、1
信号レベルを受信する毎に、その信号レベルが表すシン
ボルを取得することができ、遅延の少ないデータ受信を
行うことができる。
【0045】また、本発明の請求項12に係るディジタ
ルデータ伝送装置によれば、請求項1または請求項11
に記載のディジタルデータ伝送装置において、上記レベ
ル判定手段は、所定の期間に受信した各信号レベルの変
動値に基づき、判定閾値レベルを補正する閾値制御手段
と、上記前信号レベルを記憶する前信号レベル記憶手段
と、閾値を保持し、シンボルタイミングで検出した信号
レベルと上記前信号レベルとの信号レベルの差分を閾値
判定してシンボル値を復号化する閾値判定手段と、を備
えたもの、としたので、前値信号レベルとの信号レベル
の差分のみで、受信した信号のシンボルを判定すること
ができ、たとえば、送信側と受信側とで電位が異なる場
合や電位が変動する場合に、送信側の絶対的な電圧レベ
ルを検出することができなくても、データを正しく復号
化することができる。さらに、一定期間に受信した信号
の判定結果に基づき、閾値を修正するので、電源電圧の
変動により送信されてくる電圧が変動した場合などに、
閾値を修正して正しいデータとすることができる。
【0046】また、本発明の請求項13に係るディジタ
ルデータ伝送装置によれば、請求項11または請求項1
2に記載のディジタルデータ伝送装置において、上記レ
ベル判定手段は、受信信号のシンボル周期と同期化する
同期処理手段を備え、上記同期処理手段は、受信信号か
らシンボル周期の2分の1周期をもつ周波数成分を抽出
し、抽出信号の位相に基づきシンボルを検出するシンボ
ルタイミングを制御するもの、としたので、受信信号の
信号レベルの変化を利用して、より信頼性の高い同期を
とることができる。
【0047】また、本発明の請求項14に係るディジタ
ルデータ伝送装置によれば、請求項11ないし請求項1
3のいずれかに記載のディジタルデータ伝送装置におい
て、上記レベル判定手段には、受信信号がバイフェーズ
マーク方式で符号化されているか否かを示す伝送方式指
示信号が加えられるもの、としたので、伝送方式に従っ
て伝送データを復号化することができ、従来の伝送方式
であるバイフェーズマーク方式のデータも受信すること
ができる。
【0048】また、本発明の請求項15に係るディジタ
ルデータ伝送装置によれば、請求項1に記載のディジタ
ルデータ伝送装置において、伝送するディジタルデータ
にスクランブルを施すスクランブラと、受信したディジ
タルデータに施されているスクランブルを解くデスクラ
ンブラと、を備えたもの、としたので、上記ディジタル
データが連続して同じ値を持たないようにすることがで
きる。
【0049】また、本発明の請求項16に係るデータ送
信装置によれば、ディジタルデータを、一定の単位周期
であるシンボル周期毎に上記ディジタルデータに割り当
てたシンボルに相当する信号レベルに変換するデータ符
号化手段と、上記データ符号化手段で符号化された信号
レベル列の単位周期より短い第1のサンプリング周期を
持ち、所定の周波数のみを通過させる第1のディジタル
フィルタと、上記ディジタルフィルタを通過したディジ
タルデータ列をアナログ信号に変換するディジタルアナ
ログ変換手段と、上記ディジタルアナログ変換手段によ
り変換されたアナログ信号から、上記第1のサンプリン
グ周期で決定される上記第1のディジタルフィルタの折
り返しひずみを除去する低域通過型フィルタと、上記低
域通過型フィルタの出力を、所定の基準電位を中心に互
いに極性の反転した2本の信号に変換して、ツイストペ
ア線に入力する差動ドライバと、を備え、上記第1のデ
ィジタルフィルタは、上記ツイストペア線に流れる各信
号により放射される電磁波がお互いに打ち消しあって上
記ツイストペア線の外部への電磁波の放射を無くすこと
ができる周波数帯よりも高い周波数データを少なくとも
遮断する周波数特性をもつもの、としたので、高速な伝
送速度を実現することができる。さらに、伝送信号の周
波数帯域を、ツイストペア線において極性を反転させた
信号を流した場合の放射ノイズ削減効果のある周波数帯
域とすることができ、高速データ伝送においても放射電
磁波ノイズをほとんどなくすことができる。
【0050】また、本発明の請求項17に係るデータ受
信装置によれば、ツイストペア線により伝送される伝送
信号を受信して、その2本の線間の電位差を信号に変換
する差動レシーバと、上記差動レシーバの出力をサンプ
リング周期毎にディジタル信号値に変換するアナログデ
ィジタル変換手段と、上記アナログディジタル変換手段
によりサンプリングされたディジタルデータ列の、低減
の周波数成分のみを通過させるディジタルフィルタと、
上記ディジタルフィルタの出力より、信号中にシンボル
を含むシンボルタイミングの信号レベルよりシンボル値
を判定し、さらにシンボル値に相当するディジタルデー
タに変換するレベル判定手段と、を備えたもの、とした
ので、上記ディジタルフィルタによって隣接シンボル間
の干渉がなくかつ適切なタイミングでシンボルを読み取
ることのできる信号に変換した受信信号を各シンボルタ
イミングにおいてサンプリングし、含まれているシンボ
ルを復号することができる。
【0051】また、本発明の請求項18に係るデータ送
受信装置によれば、請求項1に記載のディジタルデータ
伝送装置のレベル判定手段より出力される受信データを
判断し、再送信するデータをデータ符号化手段に入力
し、再送信しないデータを受信データとして外部に出力
し、外部より入力される送信データを再送信データに多
重して、上記データ符号化手段に入力する送受信制御手
段を備えたもの、としたので、必要なデータを選別しな
がら、種々のデータを送受信することができる。
【0052】発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しなが
ら説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも
一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるも
のではない。
【0053】(実施の形態1) まず、本発明の請求項1ないし請求項6、請求項8ない
し請求項14に記載のディジタルデータ伝送装置、およ
び請求項16に記載のデータ送信装置、および請求項1
7に記載のデータ受信装置を実施の形態1として、図面
を参照しながら説明する。
【0054】図1は本実施の形態1に係るディジタルデ
ータ伝送装置の構成を示すブロック図である。図1に示
すように本実施の形態1によるディジタルデータ伝送装
置は、データを送信する送信側100と、送信側100
により送信されたデータを受信する受信側200とが、
ツイストペア線300により接続されている。
【0055】送信側100は、1ビットずつのデータ列
を4値の2ビットデータ列に変換する2値4値変換部1
10と、2値4値変換部により変換された2ビットデー
タを所定の信号レベルにマッピングして符号化する符号
化部120と、シンボルレートの2分の1の周波数成分
を帯域通過させるディジタルフィルタ130と、ディジ
タルフィルタ130を通過した2ビットデータをアナロ
グ信号に変換するD/A変換部140と、アナログ信号
から高域信号を除去するローパスフィルタ150と、ロ
ーパスフィルタ150を通過したアナログ信号を基準電
位を中心に極性の反転した2つの信号に変換してツイス
トペア線300に入力する差動ドライバ160と、によ
り構成されている。
【0056】また、受信側200は、ツイストペア線3
00の双方の線について伝送信号の信号帯域外のノイズ
を除去するローパスフィルタ210と、ローパスフィル
タ210を通過した信号を受信する差動レシーバ220
と、受信した信号をディジタル化するA/D変換部23
0と、所定の周波数帯域のみを通過させるディジタルフ
ィルタ240と、受信した信号がどの信号レベルである
かを判定する判定処理部250と、判定処理部250に
より判定された信号レベルを2ビットの受信データに復
号化する復号部260と、A/D変換する際のクロック
を生成する同期処理部270と、により構成されてい
る。
【0057】次に、このように構成されるディジタルデ
ータ伝送装置の動作について説明する。 送信側100
により伝送するディジタル信号は、まず、2値4値変換
部110に入力される。2値4値変換部110では、1
ビットずつのデータ列を「01」,「11」,「00」,「1
0」の4値の2ビットデータ列に変換し、符号化部12
0へ送る。
【0058】符号化部120は、2値4値変換部110
から入力される信号を、その値を表現する信号レベルに
マッピングして符号化処理する。この符号化部120
は、図2に示すように、直前に符号化したデータである
前値を記憶する前値記憶部121と、前値記憶部121
に記憶されている前値よび2値4値変換部110からの
信号に基づき符号化処理を行う信号変換部122と、に
より構成されている。この信号変換部122は、図3に
示す変換テーブルに基づいて、直前に符号化した信号レ
ベル以外の信号レベルにマッピングして符号化する。図
3の変換テーブルは、前値の信号レベル0〜4に基づい
て、伝送するシンボル「01」,「11」,「00」,「1
0」をマッピングする信号レベルを定めたものであり、
前値の信号レベルとは異なる信号レベルにマッピングす
るようになされている。たとえば、前値記憶部121に
記憶されている前値が信号レベル0である場合、2値4
値変換部110より新たにシンボル「01」が入力され
ると、信号変換部122はこのシンボルを信号レベル1
に符号化する。同様に、それぞれの前値の信号レベルにつ
いて、その信号レベル以外の4値の信号レベルに入力信
号をマッピングして符号化する。このようにして、符号
化部120は、いかなる場合でも前値の信号レベルとは
異なる信号レベルに符号化する。
【0059】符号化した信号は、ディジタルフィルタ1
30により、シンボルレートの2分の1以上の周波数成
分が除去される。このディジタルフィルタ130は、シ
ンボルレートの2分の1の周波数成分を帯域通過させる
ローパスフィルタであり、実際には、受信側200のデ
ィジタルフィルタ240との2つで適当なロールオフ特
性を持つように構成されている。パルス信号を伝送する
には無限の帯域幅が必要であるが、ロールオフ特性をも
つフィルタを通すとシンボルレートの2分の1よりわず
かに大きい帯域内の信号になり、かつ、読み取りタイミ
ングにおいて隣接符号間の干渉のない信号に変換され
る。これにより、伝送するデータが有限の帯域での信号
となる。
【0060】ディジタルフィルタ130を通過した信号
は、D/A変換部140によりアナログ信号に変換され
る。つまり、各シンボル周期のシンボルタイミングに、
符号化したシンボルが含まれる信号となる。このアナロ
グ信号は、ローパスフィルタ150により、ディジタル
フィルタ130を通過した周波数の2倍以上の周波数帯
域に現れる折り返しの周波数成分を除去して、差動ドラ
イバ160に送られる。差動ドライバ160は、この信
号を基準電位を中心に入力信号に比例した振幅の極性の
反転した2つの信号に変換し、ツイストペア線300に
差動出力する。この差動ドライバ160から出力する信
号は、常に前値の信号レベルとは異なる信号レベルをと
るように符号化されている信号であり、シンボルタイミ
ングで常に値が変化する信号となっている。
【0061】次に、受信側200では、ツイストペア線
300の双方の線により伝送されている伝送信号を、ロ
ーパスフィルタ210を通過させて所定の信号帯域外の
ノイズを除去する。たとえば、車際時では、数キロヘル
ツから1ギガヘルツまでの大きなノイズが混入する可能
性があり、このような高周波数のノイズが混入した場合
には、次段の差動レシーバ220の周波数特性で所望の
特性が補償できない。このため、ローパスフィルタ21
0は、差動レシーバ220の周波数特性で所望の特性が
補償できない領域の成分を遮断するとともに、後段で接
続されるディジタルフィルタ240で処理可能な帯域の
信号に変換する。
【0062】そして、ローパスフィルタ210によりノ
イズを除去した信号を、差動レシーバ220により受信
する。差動レシーバ220は、ツイストペア線300双
方の差信号に比例した信号を出力し、この信号をA/D
変換部230によりディジタル化する。ここで、同期処
理部270は、シンボルタイミングでA/D変換部23
0がサンプリングするように、同期させたサンプリング
クロックを生成し、A/D変換部230へ送る。
【0063】同期処理部270は、図7に構成の一例を
示すように、バンドパスフィルタ271と、D/A変換
部272と、比較器273と、PLL274と、分周器
275と、により構成されている。ここで、分周器27
5の分周率は、サンプリング周期がシンボル周期の何倍
であるかにより決定される。たとえば、シンボルレート
の2倍のサンプルレートであれば、4分周する。この同
期処理部270は、シンボル周期毎に常に変化する受信
信号の信号レベルを利用してクロックの同期をとるもの
であり、バンドパスフィルタ271により受信信号から
シンボルレートの2分の1の周波数成分を抽出し、D/
A変換部272でアナログ信号に変換した後、比較器2
73で方形波信号に変換する。この方形波信号をPLL
274の参照クロック(REF)に入力し、PLL27
4から出力するクロックを分周器275により分周した
クロック(VAL)との位相比較により、クロックの同
期を取る。その結果、A/D変換部230では、シンボ
ルタイミングでサンプリングし、A/D変換するように
なる。なお、同期処理部270は、図7に示した構成に
限定するものではなく、他の手段においても常に各シン
ボル周期毎に値が変化することを利用して、受信側での
再生同期を容易に実現することができる。
【0064】変換されたディジル信号はディジタルフィ
ルタ240を通される。このディジタルフィルタ240
は、送信側100のディジタルフィルタ130との組み
合わせでロールオフ特性を持つものであり、通過したデ
ィジタル信号を、隣接符号間の干渉がなく、適切なタイ
ミングで読み取ることのできる信号に変換する。
【0065】次に、判定処理部250により、シンボル
タイミングでサンプリングした信号の信号レベルが5値
レベル中のいずれであるかを判定する。この判定処理は
図4に示すようになされ、判定処理部250は、サンプ
リングした信号を、閾値1、閾値2、閾値3、閾値4に
基づいて信号レベル0,1,2,3,4のいずれにあた
るか判定する。
【0066】そして、復号化部260は、判定処理部2
50により判定された信号レベルを2ビットの受信デー
タに変換して復号化する。この復号化部260は、図5
に示すように、直前のシンボルタイミングで判定処理部
250により判定された前値の信号レベルを記憶する前
値記憶部261と、前記記憶部261に記憶されている
信号レベルおよび判定処理部250からの信号レベルに
基づき復号化処理を行う信号変換部262と、により構
成されている。信号変換部262は、図6に示す変換テ
ーブルに基づいて信号レベルをシンボルに復号化する。
ここで、図6の変換テーブルはデータ送信装置100の
符号化部120による符号化に用いたものと同一のもの
であり、データ送信装置100で変換に用いたものと同
じ変換テーブルにより受信データを得る。たとえば、前
値記憶部261に記憶されている前値が信号レベル0で
ある場合、判定処理部250より新たに信号レベル4
(設定値)が入力されると、信号変換部262はこの信
号レベルをシンボル「10」に復号化する。
【0067】次に本実施の形態1によるディジタルデー
タ伝送装置の伝送線であるツイストペア線300が放射
する電磁波が非常に小さくなることを説明する。
【0068】車載条件での、機器や通信線からの電磁波
ノイズに関する国際標準規格の一つに、CISPR25
がある。このCISPR25では、各周波数毎の放射ノ
イズの規制値を定めている。
【0069】たとえば、シールドなしツイストペア線の
平衡伝送においては、ノイズ放射量の抑制が比較的困難
となる30MHz以上の周波数帯域において規制値が設
けられている。このため、30MHz以上の周波数帯域
の信号を伝送すると、車載条件を満たすことが困難にな
る。また、30MHz以下の帯域においても放射ノイズ
の規制値が設定されているが、平衡度を保つことにより
ノイズ量を低減することが可能である。したがって、伝
送信号の周波数帯域を30MHz以下におさえることに
より、車載条件に適合した放射ノイズ量にすることがで
きる。
【0070】ツイストペア線300は、そのより合わせ
ピッチやドライバへの配線長の誤差などにより、伝送す
る信号にわずかな位相のずれを含んでいる。この位相の
ずれによる影響は伝送信号が高周波数になるにつれて大
きくなり、お互いの放出ノイズを打ち消し合わなくな
る。そこで、伝送信号の信号帯域が、放出ノイズを十分
に打ち消し合う周波数内となるように、ディジタルフィ
ルタによって帯域制限している。
【0071】図8は、ツイストペア線での伝送における
ノイズ除去効果の周波数レベルでの関係を説明した図で
ある。ツイストペア線のノイズ除去効果は、その製作精
度により異なるが、30MHz程度を越えるとノイズ削
減効果の低下が顕著になる。このため、信号帯域が、そ
の帯域以下になるようにディジタルフィルタで帯域制限
する。
【0072】ディジタルフィルタ130は、シンボルレ
ートより高い周波数でサンプリング処理する。そして、
ディジタルフィルタ130とディジタルフィルタ240
を合わせた特性がシンボルレートの2分の1を中心にし
たロールオフ特性を持つように周波数特性を設定し、デ
ィジタルフィルタ130、240に均等に配分した特性
を持たせる。このような特性を持つディジタルフィルタ
は、数十個の、係数をもつFIR(FINITEIMP
ULSE RESPONSE)ディジタルフィルタで構
成可能である。
【0073】また、ディジタルフィルタ130、240
は、シンボルレートの2分の1の周波数よりわずかに大
きい周波数までを通過させる低域通過型フィルタであ
る。
【0074】したがって、ツイストペア線300には、
シンボルレートの2分の1よりわずかに大きい周波数帯
域の、互いに極性が反転した信号が伝送される(ロール
オフ特性を何パーセントにするかによって正確に計算で
きる)。すると、ツイストペア線300の2本の伝送線に
は極性が反転した信号が流れ、互いに放射する電磁波を
打ち消し合い、結果的に放射ノイズがほとんどなくな
る。
【0075】また、48Mbpsの伝送を行いたい場合
には、1シンボルあたりの伝送ビット数を2ビットにす
れば、シンボルレートは24MHzになる。
【0076】さらに、ディジタルフィルタ130,24
0により構成するロールオフフィルタの特性を、12M
Hzを中心とした15%程度ロールオフ特性を持たせた
ものとすると、信号帯域は、15MHz程度に帯域制限
できる。これは、周波数特性や位相特性を柔軟に設計す
ることができ、急峻な周波数特性を理想的な位相特性で
実現できるディジタルフィルタの特性を利用して、ツイ
ストペア線のノイズ除去効果がある周波数帯域にデータ
の帯域制限を行うことにより実現できるものである。さ
らに、多値化伝送を行うことにより、シンボルレートを
下げることができ、高速な伝送速度を実現できる。
【0077】以上のように、本実施の形態1によるディ
ジタルデータ伝送装置、データ送信装置、およびデータ
受信装置においては、伝送するシンボル数よりも多い信
号レベルを設け、各シンボル伝送タイミングにおける各
シンボルを表す信号レベルを、前シンボルタイミングで
伝送された信号レベル以外の信号レベルにマッピングし
て符号化するので、いかなる場合でも前値の信号レベル
とは異なる信号レベルに変換することができ、送信側1
00から出力される信号は常にシンボル周期毎に値が変
化し、受信側200での同期を取り易くすることができ
る。また、1シンボルを符号化する毎に、そのシンボル
を表す信号レベルを送信することができ、遅延の少ない
データ送信を行うことができる。
【0078】また、ディジタルフィルタ130とディジ
タルフィルタ240とで適当なロールオフ特性を持たせ
たフィルタとなるように構成したことで、フィルタを通
過した信号を、シンボルレートの2分の1よりわずかに
大きい帯域内の信号に変換することができる。また、所
定のタイミングにおいて隣接符号間の干渉のない信号に
変換するので、含まれている符号を所定のタイミングで
読み取ることができる信号に変換することができる。
【0079】また、符号化部120により、シンボルタ
イミングあたり2ビット以上のデータを伝送するシンボ
ルに変換するので、限られた周波数帯域において効率の
良いデータ伝送を行うことができる。
【0080】また、符号化部120を、前値の信号レベ
ルを前値記憶部121に記憶し、信号変換部122によ
り前値の信号レベルに基づいて伝送するシンボルを符号
化するものとしたので、前シンボルタイミングで伝送さ
れた信号レベル以外の信号レベルにマッピングして符号
化することができ、いかなる場合でも前値の信号レベル
とは異なる信号レベルに変換することができる。
【0081】また、復号化部260を、前値の信号レベ
ルを前値記憶部261に記憶し、信号変換部262によ
り前値の信号レベルに基づいて受信した信号レベルを復
号化するものとしたので、受信した信号レベルにより送
信されたシンボルを得ることができる。また、1信号レ
ベルを受信する毎に、その信号レベルが表すシンボルを
取得することができ、遅延の少ないデータ受信を行うこ
とができる。
【0082】また、1シンボルあたり2ビットデータを
伝送し、伝送するシンボルの数を4としたので、限られ
た帯域において効率の良いデータ伝送を行うことができ
る。
【0083】また、伝送するシンボル数より1つ多い信
号レベルを設けたことにより、前値の信号レベルを禁止
して、伝送するシンボルを前値以外の信号レベルにマッ
ピングすることでき、同じ信号レベルが継続して出力さ
れるのを防止することができる。
【0084】また、伝送するシンボルを、信号レベルの
下位レベルより「01」,「11」,「00」,「10」の順
にシンボルをマッピングして符号化するので、シンボル
を所定の信号レベルにマッピングして符号化することが
できる。
【0085】また、直前の検出信号の信号レベルに基づ
き、直前の信号レベル以外の各信号レベルにシンボルを
対応させて、検出した信号レベルをシンボルに復号処理
するので、受信した信号レベルにより送信されたシンボ
ルを得ることができる。また、1信号レベルを受信する
毎に、その信号レベルが表すシンボルを取得することが
でき、遅延の少ないデータ受信を行うことができる。
【0086】また、受信信号からシンボル周期信号の2
分の1周期をもつ周波数成分を抽出し、抽出した信号の
位相に基づきシンボル取り出しタイミングを制御する同
期処理部270を有するので、受信信号の信号レベルの
変化を利用して、より信頼性の高い同期をとることがで
きる。
【0087】なお、オーディオデータのディジタル伝送
等では、バイフェーズマーク方式により符号化されたデ
ータが、プラスチックオプティカルファイバーなどを用
いて伝送されている。このバイフェーズマーク方式によ
り符号化された信号を、本発明のディジタルデータ伝送
装置でも送受信することが考えられる。図9は、バイフ
ェーズマーク方式で符号化した場合に取り得る値を示し
た図である。同図において、丸あるいは四角で囲ったシ
ンボル以外は、符号化されることはないシンボルにな
る。各シンボルタイミングにおいて取り得る値は、2値
であり、またシンボル間は、信号レベル2を境いに2シ
ンボル以上距離が離れる。
【0088】本発明のディジタルデータ伝送装置によ
り、ビット列であるデータとバイフェーズマーク方式で
符号化されたデータとを送受信する場合は、符号化部1
20と判定処理部250とに、単にビット列として伝送
する場合と、バイフェーズマーク方式で符号化されたデ
ータを伝送する場合とを切り換える伝送方式指示信号が
入力される。
【0089】伝送方式指示信号がバイフェーズマーク方
式を示す場合は、符号化部120は、入力されたシンボ
ルを図9に示した変換テーブルを参照して符号化する。
【0090】一方、判定処理部250は、伝送方式指示
信号がバイフェーズマーク方式を示す場合は、受信信号
が図4に示す閾値5の上下どちらであるかを判定する。
そして、前値信号レベルが0であり、閾値5以上の場合
は、信号レベル3、閾値5以下の場合は、信号レベル1
とする。同様に、前値信号レベルが1であり、閾値5以
上の場合は、信号レベル3、閾値5以下の場合は、信号
レベル0とする。前値が信号レベル3であり、閾値5以
上の場合は、信号レベル4、閾値5以下の場合は、信号
レベル1とする。前値信号レベルが4であり、閾値5以
上の場合は、信号レベル3、閾値5以下の場合は、信号
レベル1と判定する。
【0091】このように、バイフェーズマーク方式で符
号化されたデータの送受信では、ほぼ2値伝送に近い耐
ノイズ性を実現できる。受信側200においては、前値
の信号レベルとの閾値を閾値5として、2値伝送と同様
に1つの閾値に対する上下判定のみで信号を判定してシ
ンボルを復号化することができ、ほぼ2値判定の信頼性
に近い信号検出を行うことができる。また、各シンボル
タイミングにおいて取り得る値は2値であり、シンボル
間は、信号レベル2を境いに2シンボル以上距離が離れ
るため、ノイズによる誤判定も2値伝送の場合と同様の
低い確率におさえることができる。
【0092】なお、本実施の形態においては、4値のシ
ンボルを5値の信号レベルに変換したが、4以上の8値
や16値など更に多値の信号レベルに変換した場合も、
同様の手法を用いて先行する信号レベルに符号をマッピ
ングしないようにすることで同様の効果を得ることがで
きる。
【0093】また、本実施の形態においては、符号化部
120による符号化は、図3に示す変換テーブルに基づ
いてなされるとしたが、これに限定するものではなく、
図10に示す変換テーブルに基づいて符号化することも
できる。
【0094】図10の変換テーブルは、直前に伝送した
前値の信号レベルとの信号レベルの差分に基づいて、伝
送するシンボルを信号レベルにマッピングするように定
めたものである。具体的には、シンボル「10」を伝送
する場合は、前値の信号レベルに対して、1段階大きい
信号レベル、または4段階小さい信号レベルにマッピン
グする。同様にシンボル「00」には、2段階大きい信
号レベル、または3段階小さい信号レベル、シンボル
「11」には、3段階大きい信号レベル、または2段階
小さい信号レベル、シンボル「01」には、4段階大き
い信号レベル、または1段階小さい信号レベルにマッピ
ングして符号化する。
【0095】このように信号レベルの差分に基づいて符
号化された信号レベルを受信して復号化するときは、判
定処理部250により直前に受信した前値の信号レベル
との差分を検出して、シンボルを復号化する。つまり、
前値の信号レベルを記憶しておき、その信号レベルとの
差を求め、その差分を、図11に示すように閾値1から
閾値7に基づいて判定し、−4から+4のいずれかの信
号判定値にあてはめる。そして、その信号判定値を復号
部260へ送る。復号部260では、信号判定値「−
4」、「−3」、「−2」、「−1」、「+1」、「+2」、「+
3」、「+4」に対してそれぞれ、シンボル「01」、「1
1」、「00」、「10」、「01」、「11」、「00」、「1
0」として復号化する。
【0096】このように、前値信号レベルとの信号レベ
ルの差分のみで、伝送されてくる信号のシンボルを判定
できるので、たとえば、送信側100と受信側200と
で電位が異なる場合や電位が変動する場合に、送信側1
00の絶対的な電圧レベルを検出することができなくて
も、直前に受信した信号レベルとの差分を検出すること
で、データを正しく復号化することができる。また、送
信側100は常に前値信号レベル以外にシンボルをマッ
ピングして伝送するため、各シンボル毎に常に電圧が変
動する。したがって、受信側200では、電圧変動レベ
ルである交流成分を検出すればよく、送信側100と受
信側200との電位差が非常に大きい場合は、直流成分
を遮断する回路を受信側に具備させることが可能にな
る。これは、自動車に搭載する場合のように、送信側と
受信側との間でグランドレベルが異なったり、耐電圧特
性を要求される環境などで用いる場合に有効である。
【0097】なお、信号レベルの差分に基づく符号化に
おいては、バイフェーズマーク方式で符号化されたデー
タを、図10の変換テーブルに基づいてマッピングする
こともできる。バイフェーズマーク方式で符号化したデ
ータを、前値の信号レベルとの差分に基づいて符号化し
た場合は、シンボル間の距離が常に2以上離れるため、
それぞれ現れうるシンボル間の中間の信号レベルに閾値
を設けて判定を行うことで、より精度の高いデータ受信
を行うことができる。
【0098】また、図10の変換テーブルに示したシン
ボルの符号化以外でも、次に取りうる信号レベルの差分
に各シンボルをマッピングするなら、別の変換テーブル
を用いてもよい。
【0099】また、信号レベルの差分に基づいて符号化
された信号レベルを受信して復号化するときは、判定処
理部250を、図12に示すような構成としてもよい。
図12は、判定処理部250の別の構成例を示したブロ
ック図である。この判定処理部250は、閾値を保持
し、ディジタルフィルタ240を通過した信号を閾値判
定する閾値判定処理部251と、閾値を制御する閾値制
御部252と、直前の信号レベルを記憶する前値記憶部
253と、により構成されている。
【0100】閾値判定処理部251は、ディジタルフィ
ルタ240を通過した信号の信号レベルと前値記憶部2
53が記憶する前値の信号レベルとの差分を計算し、そ
の差分を、図11に示すように閾値1から閾値7に基づ
いて判定し、−4から+4のいずれかの信号判定値にあ
てはめる。そして、この信号レベルの変動分(信号判定
値)を復号化部260へ送るとともに、前値記憶部25
3に現在の信号レベルを記憶させ、閾値制御部252に
判定結果である信号判定値と前値の信号レベルとの差分
値を送る。すると、閾値制御部252は、差分値と信号
判定値とにより閾値の1変化分の差分値を計算する。つ
まり、閾値の1変化分に相当する信号レベルの差分値
の、過去数シンボルタイミング分の平均値を求め、閾値
制御信号として閾値判定処理部251へ送る。図11の
場合では、閾値3および閾値4、閾値4および閾値5の
間隔は他の閾値の間隔よりも1.5倍となっていること
も考慮して求める。すると、閾値判定処理部251は閾
値判定処理信号に基づいて閾値を変更する。
【0101】このように、一定期間に受信した信号の判
定結果に基づき、閾値を修正するので、電源電圧の変動
により送信されてくる電圧が変動した場合などに閾値を
修正して正しいデータとすることができる。
【0102】なお、本実施の形態では、判定処理部25
0は、閾値を修正する場合、閾値の1変化分の差分値に
換算して平均を求める、としたが、送信側100により
送信された信号波形の振幅レベルの変動を修正すること
が可能な値であれば、たとえば最大振幅に相当するもの
に換算した値でもよいし、他のものでもよく、これらの
値を一定期間平均化することで閾値を適切に修正でき
る。
【0103】また、本実施の形態では、閾値の補正はデ
ィジタルフィルタの処理後に行う、としたが、閾値は固
定とし、受信した信号を増幅処理することで、適切な振
幅レベルに変更することも可能である。
【0104】また、本実施の形態では、シンボル数より
1つ多い数の信号レベルを設け、前シンボルタイミング
に送信した信号レベルを禁止レベルとして、それ以外の
信号レベルにシンボルをマッピングする、としたが、信
号レベルをさらに多く設け、禁止レベルを増やしてもよ
い。例えば、前値信号レベルとさらにその前の信号レベ
ルとの増減を記憶しておき、信号レベルが下がっている
場合は、次のシンボルタイミングでは前値信号レベル以
下の信号レベルを禁止し、一方、信号レベルが上がって
いる場合は、前値信号レベル以上の信号レベルを禁止す
ることもできる。この場合の信号波形は、常にシンボル
タイミング毎に上下を繰り返すことになり、受信側では
位相の安定した同期クロックを生成することができる。
【0105】また、本実施の形態では、多値のベースバ
ンド伝送による信号伝送について示したが、ASK(振
幅変調)や64QAM(直交振幅変調)などの変調を用
いる場合でも、本発明と同様の手法で放射ノイズを低減
できる。変調を用いた場合は、変調周波数の両側に信号
帯域が現れるため、ベースバンド伝送ではシンボルレー
トあたりに必要な周波数が半分となり、ツイストペア線
の特性による限られた帯域を有効に利用でき、高速伝送
が可能になる。さらに、64QAMなどのように、位相
と振幅との両方に変調をかける場合には、より効率的な
伝送が可能になり、同じツイストペア線を用いた場合で
も、より高い伝送レートが実現できる。
【0106】(実施の形態2) 次に、本発明の本発明の請求項1ないし請求項4、請求
項7ないし請求項9、請求項11ないし請求項13に記
載のディジタルデータ伝送装置を実施の形態2として、
図面を参照しながら説明する。
【0107】図13は本実施の形態2に係るディジタル
データ伝送装置の構成を示すブロック図である。なお、
図13において、図1と同一または相当する部分には同
一符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0108】本実施の形態2によるディジタルデータ伝
送装置の送信側400は、受信したデータ列を2ビット
毎にまとめ、4個のシンボルに変換するシリアル−パラ
レル変換部410と、シンボルを8値の信号レベルのう
ちのいずれかに符号化する符号化部420と、シンボル
レートの2分の1の周波数成分を帯域通過させるディジ
タルフィルタ130と、ディジタルフィルタ130を通
過した2ビットデータをアナログ信号に変換するD/A
変換部140と、アナログ信号から高域信号を除去する
ローパスフィルタ150と、ローパスフィルタを通過し
た信号を伝送路であるツイストペア線300に送り出せ
るのに十分な信号強度に増幅して差動出力する差動ドラ
イバ160と、により構成されている。
【0109】一方、受信側500は、ツイストペア線3
00の双方の線について伝送信号の信号帯域外のノイズ
を除去するローパスフィルタ210と、ローパスフィル
タを通過した信号を受信する差動レシーバ220と、受
信した信号をディジタル化するA/D変換部230と、
所定の周波数帯域のみを通過させるディジタルフィルタ
240と、受信した信号レベルがどのシンボルを意味す
るものであるかを判定する復号化部510と、シンボル
を2ビットのシリアルデータに変換するパラレル−シリ
アル変換部520と、受信した信号よりA/D変換する
際のクロックを生成する同期処理部270と、により構
成されている。
【0110】次に、このように構成されるディジタルデ
ータ伝送装置の動作について説明する。 送信側400
により伝送するディジタル信号は、まず、シリアルパラ
レル変換部410に入力される。シリアルパラレル変換
部410では、受信したデータ列を2ビット毎にまと
め、「00」,「01」,「10」,「11」の4値のシンボ
ルに変換し、符号化部420へ送る。符号化部420で
は、受け取ったシンボルを信号レベル「−7」,「−5」,
「−3」,「−1」,「+1」,「+3」,「+5」,「+7」の
8値の信号レベルのいずれかにマッピングして符号化す
る。符号化部420で信号レベルに符号化された信号
は、ディジタルフィルタ130により、シンボルレート
の2分の1以上の周波数成分が除去され、D/A変換部
140によりアナログ信号に変換される。変換されたア
ナログ信号は、各シンボル周期のシンボルタイミング
に、符号化したシンボルが含まれる信号となる。このア
ナログ信号は、ローパスフィルタ150により高域信号
を除去して、差動ドライバ160に送られる。そして、
差動ドライバ160はこの信号を基準電位を中心に入力
信号に比例した振幅の極性の反転した2つの信号に変換
し、ツイストペア線300に差動出力する。この差動ド
ライバ160から出力される信号は、常に前値の信号レ
ベルとは異なる信号レベルをとるように符号化されてい
る信号であり、シンボルタイミングで常に値が変化する
信号となっている。
【0111】次に、受信側500では、ツイストペア線
300の双方の線により伝送されている伝送信号をロー
パスフィルタ210を通過させて所定の信号帯域外のノ
イズを除去し、差動レシーバ220により受信する。そ
して、この信号をA/D変換部230によりディジタル
化する。ここで、同期処理部270は、シンボルタイミ
ングでA/D変換部230がサンプリングするように、
伝送信号が常にシンボル周期毎に上下に値を変えること
を利用して同期化したサンプリングクロックを生成し、
A/D変換部230へ送る。すると、A/D変換部23
0では、同期処理部270により生成されたサンプリン
グクロックのシンボルタイミングで受信信号をサンプリ
ングし、A/D変換する。変換されたディジタル信号は
ディジタルフィルタ240を通され、隣接符号間の干渉
がなく、適切なタイミングで読み取ることのできる信号
に変換される。復号化部510は、シンボルタイミング
でサンプリングした信号の信号レベルが「00」,「0
1」,「10」,「11」のどのシンボルを意味するものか
を判定して、受信信号をシンボルに復号化する。パラレ
ル−シリアル変換部520は受け取ったシンボルを2ビ
ットのシリアルデータに変換し、送信側400のシリア
ル−パラレル変換部410に入力されたディジタル信号
系列と同じディジタル信号系列を出力する。
【0112】次に、符号化部420および、復号化部5
10について説明する。まず、符号化部420について
説明する。 図14は、符号化部420の構成を示すブ
ロック図である。図14に示すように、符号化部420
は、直前に符号化した前信号レベルを記憶する前信号レ
ベル記憶部421と、前信号レベルに基づいて、伝送す
るシンボル「01」,「11」,「00」,「10」をマッピ
ングする信号レベルを定めたマッピングテーブル422
と、前信号レベル記憶部421に記憶されている値およ
びシリアルパラレル変換部410からの信号に基づき、
マッピングテーブル422を参照して符号化処理を行う
信号変換部423と、により構成されている。ここで、
前信号レベル記憶部421の初期値はディジタルフィル
タ130に送信され得る信号レベルであればどの信号レ
ベルであっても構わない。
【0113】マッピングテーブル422は、図15に具
体的な内容を示したように、シンボル数の2倍の信号レ
ベルを設けて、伝送するシンボルをシンボル周期毎に上
位半分の信号レベルと、下位半分の信号レベルと、に交
互にマッピングするものであり、受信シンボルと前信号
レベルとより、送信する信号レベルを定めている。信号
変換部423はシリアル−パラレル変換部410より受
信したシンボルと、前信号レベル記憶部421が保持す
る前信号レベルの2つの値に基づいて、マッピングテー
ブル422を参照することによって、送信する信号レベ
ルを決定し、ディジタルフィルタ130に送信する。同
時に前信号レベル記憶部421は次のシンボルタイミン
グでの符号化のために、保持している信号レベルを破棄
し、今回送信した信号レベルを新たに保持する。
【0114】以上の動作を、図16に示すシンボルをシ
リアル−パラレル変換部410より受信した場合を例と
して、具体的に説明する。n番目のシンボル「00」を
受信した時点で、前信号レベル記憶部421には信号レ
ベル「−1」が保持されているとする。信号変換部423
は、シンボルを受信するとマッピングテーブル422を
参照し、受信シンボル「00」と前信号レベル「−1」
との2つの値より、送信する信号レベルを「+7」と決
定し、ディジタルフィルタ130に送信する。同時に前
信号レベル記憶部421は保持する前信号レベルを「+
7」に更新する。次のシンボルタイミングでn+1番目
のシンボル「10」を受信し、信号変換部423はマッ
ピングテーブル422を参照して、受信シンボル「1
0」と前信号レベル「+7」とにより、送信する信号レ
ベルを「−3」と決定し、ディジタルフィルタ130に
送信する。同時に前信号レベル記憶部421は保持する
信号レベルを「−3」に更新する。このように信号変換
部423は、マッピングテーブル422を参照して、送
信する信号レベルをn+2番目の受信シンボルから順に
「+1」、「−5」、「+7」、「−7」、「+7」と決定す
る。以上のn−1番目のシンボルからn+6番目のシン
ボルに対応してディジタルフィルタ130に送信される
信号レベルは図17に示すように、上位半分の信号レベ
ルと下位半分の信号レベルとに、交互にマッピングさ
れ、クロック成分が多重化されている。
【0115】次に、復号化部510について説明する。
図18は復号化部510の構成を示すブロック図であ
る。図18に示すように、復号化部510は、前回のシ
ンボルタイミングにおいて受信した信号レベルの電圧値
を保持する前電圧値保持部511と、受信した信号レベ
ルと前回のシンボルタイミングで受信した信号レベルと
の差を判定する信号レベル差分値判定部512と、信号
レベル差分値判定部512が信号レベルの差分を判定す
るための閾値を保持する信号レベル差分値閾値保持部5
13と、受信した信号レベルが意味するシンボルを判定
して復号化する信号変換部514と、信号変換部514
が復号する際に参照する逆マッピングテーブル515
と、により構成されている。
【0116】信号レベル差分値閾値保持部513は、い
ずれかのタイミングで保持する値を初期化、更新する。
以下に、信号レベル差分値閾値保持部513が保持す
る値を初期化する方法の例を説明する。まず送信側40
0で信号レベル「+7」にマッピングした信号と信号レ
ベル「−7」にマッピングした信号を交互に送信し、受
信側500でそれぞれの信号を受信し、受信した信号レ
ベルの電圧値の差分を取得する。取得した差分は、信号
レベルの差分が±7レベルである場合の、実際の電圧値
の差分である。この電圧値の差分をもとに、各シンボル
タイミングに前回のシンボルタイミングから信号が何レ
ベル変化したかを知るための閾値の電圧値を計算し、そ
れぞれの値を保持する。たとえば、信号レベルが±7レ
ベル変化した場合の信号レベルの差分値が±28である
場合、電圧値+28が変化すると信号レベルが+7レベ
ル変化する、と考えて、それぞれの閾値に対応する電圧
値を計算する。今回の例の計算方法の一例としては、
(28/7)/2+(28/7)×n(n=1,2,
3,4,5,6)−(28/7)/2−(28/7)×
n(n=1,2,3,4,5,6)が考えられる。この
ようにしてそれぞれの閾値に対応する電圧値を算出する
と、信号レベル差分値閾値保持部513が保持する値
は、図20に示した例のようになる。そして、この電圧
値の差分と閾値とにより、図19のように、前回と現在
とのシンボルタイミングで送信された信号レベルの差分
値が定められる。
【0117】一方、この信号レベル差分値閾値保持部5
13が保持する値の更新は、たとえば、各シンボルタイ
ミングに、保持している閾値により受信した信号の信号
レベルを判定し、その信号レベルに対応して現在保持し
ている閾値の電圧値と、現在のシンボルタイミングで受
信した信号レベルの電圧値との差分である誤差を検出
し、その誤差によって閾値に補正をかけることによりな
される。なお、本実施の形態では、上記のような信号レ
ベル差分値閾値保持部513の初期化と更新の方法を説
明したが、受信した信号レベルと前シンボルタイミング
での信号レベルとの電圧値の差に対応する差分レベル数
が判定できる閾値が取得出来れば他の方法を用いても効
果は同じである。
【0118】信号レベル差分値判定部512は、受信し
た信号レベルの電圧値と前電圧値保持部511に保持さ
れた電圧値との差分を計算し、この差分に対応する閾値
を、信号レベル差分値閾値保持部513に保持する閾値
より選定する。そして、選定した閾値に対応する差分レ
ベル数を、図20に示した表のように判定し、これを信
号変換部514に送信する。信号変換部514は信号レ
ベル差分値判定部512によって判定した信号レベルの
差分値から、逆マッピングテーブル515を参照して受
信した信号レベルが意味するシンボルを判定する。ここ
で、逆マッピングテーブル515は、図22に具体的な
内容の例を示したように、差分レベル数に対応するシン
ボルを定めたものである。そして、判定したシンボル
を、パラレル−シリアル変換部520と、前電圧値保持
部511とに送信する。
【0119】前電圧値保持部511は新たに信号レベル
を受信すると、保持していた前回の電圧値を破棄し、受
信した信号レベルの電圧値を保持して内容を更新する。
【0120】以上のように本実施の形態2によるディジ
タルデータ伝送装置、および伝送路符号化方法、および
復号化方法においては、伝送するシンボル数の2倍の信
号レベルを設け、各シンボルタイミングにおける各シン
ボルを表す信号レベルを、前シンボルタイミングで伝送
された信号レベル以外の信号レベルにマッピングして符
号化したので、前値の信号レベルとは異なる信号レベル
に変換することができ、送信側から出力される信号はシ
ンボルタイミングで常に値が変化し、受信側500での
シンボルタイミングの同期を取りやすくできる。
【0121】また、シンボル周期毎に、伝送するシンボ
ルを下位半分の信号レベルと、上位半分の信号レベルに
交互にマッピングして符号化するので、常にシンボルタ
イミングで信号レベルが上下に変化するようなマッピン
グを行うことができる。その結果、伝送信号にシンボル
レートの2分の1の周波数成分を含ませて、クロック成
分を多重することができ、受信側500で再生同期を容
易にすることができる。
【0122】また、信号を受信したときに前信号との信
号レベルの差分を計算し、同時にシンボルを取り出すこ
とができるため、遅延の少ない信号伝送が可能である。
【0123】また、シンボルの情報を含んでいるのは、
前回のシンボルタイミングで受信した信号レベルと今回
のシンボルタイミングで受信した信号レベルとの差分で
あるため、たとえば、送信側400と受信側500とで
電位が異なる場合や、電位が変動する場合などで、送信
側400の絶対的な電圧レベルを検出できない場合など
においてもデータを正しく伝送できる。
【0124】なお、本実施の形態においては2ビットの
データをシリアル−パラレル変換して1シンボルにし、
信号レベルにマッピングしたが、2ビット以上のデータ
をシリアル−パラレル変換して1シンボルにし、信号レ
ベルにマッピングしても本発明と同様の効果が得られ
る。
【0125】また、本実施の形態においては符号化時に
マッピングテーブルを用いて、4値のシンボルを8値の
信号レベルにマッピングしたが、図23に示すように4
値のシンボルを6値の信号レベルにマッピングしても、
本発明と同様の効果が得られる。この場合、符号化部4
20のマッピングテーブル422を、図23に示すマッ
ピングテーブルとする。図23のマッピングテーブル
は、シンボル数の1.5倍の信号レベルを設けて、伝送
するシンボルを、偶数のシンボル周期には最下位からシ
ンボルの種類の数までの信号レベルに、奇数のシンボル
周期は最上位からシンボルの種類の数までの信号レベル
に、交互にマッピングするものであり、受信シンボルと
前信号レベルとより、送信する信号レベルを定めてい
る。
【0126】さらに、本実施の形態においては符号化時
に図15に示すマッピングテーブル422を用い、復号
化時には図22に示す逆マッピングテーブルを用いた
が、図15のマッピングテーブルや図22の逆マッピン
グテーブルに限定するものではなく、再生同期を容易に
するようにクロック成分を多重し、前信号レベルと送信
する信号レベルとの差分にシンボルをマッピングするよ
うなマッピングテーブルであれば、どのようなマッピン
グテーブルを用いても本発明と同様の効果が得られる。
【0127】また、本実施の形態においては前信号レベ
ルと送信する送信レベルとの差分にシンボルをマッピン
グする例を示したが、各シンボル毎に定めた信号レベル
の絶対値を用い、図24に示すように4つのシンボルを
8つの信号レベルにマッピングしてもよく、図25に示
すように4つのシンボルを6つの信号レベルにマッピン
グしても良い。この場合、送信側の絶対的な電圧レベル
を検出することができる場合においては、本発明と同様
の効果が得られる。
【0128】(実施の形態3) 次に、本発明の請求項15に記載のディジタルデータ伝
送装置を実施の形態3として、図面を参照しながら説明
する。
【0129】図26は、本実施の形態3による送信側6
00および受信装置700の構成を示すブロック図であ
る。なお、図26において、図13と同一または相当す
る部分には同一符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0130】本実施の形態3によるディジタルデータ伝
送装置は、実施の形態2による送信側400に、送信す
るディジタルデータにスクランブルを施し、シリアル−
パラレル変換部410に入力するクランブラ610を備
え、受信側500に、受信したデータに施されているス
クランブルを解くデスクランブラ710を備えたもので
ある。
【0131】次に、このように構成されるディジタルデ
ータ伝送装置の動作について説明する。 実施の形態3
による送信側600によるマッピングは、実施の形態2
の送信側400によるマッピングと同様であり、最下位
の信号レベルから、シンボルの種類の数までの信号レベ
ルと、最上位の信号レベルからシンボルの種類の数まで
の信号レベルと、に交互にマッピングするものである。
【0132】まず、図27に、4値のシンボルを8値の
信号レベルにマッピングする場合の例を示す。図27に
おいて、信号レベル2701および信号レベル2702
は、各シンボル周期においてマッピングされうる信号レ
ベルを示している。4値のシンボルを8値の信号レベル
にマッピングする場合、必ず、下位4値の信号レベル2
701と上位4値の信号レベル2702とを交互に使用
するようにマッピングし、伝送信号に確実にクロック成
分を多重させることができる。ところが、シンボルの種
類の数の2倍に満たない信号レベルにマッピングする場
合は、伝送信号にクロック成分を多重させることができ
ないこともある。
【0133】次に、図28に、4値のシンボルを5値の
信号レベルにマッピングする場合の例を示す。図28に
おいて、信号レベル2801は直前のシンボル周期にお
いてマッピングされた信号レベル、信号レベル2802
〜2805は、各シンボル周期においてマッピングされ
うる信号レベルを示している。4値のシンボルを5値の
信号レベルにマッピングする場合、図28(a)に示す
ように、送信するディジタルデータが「1001」の繰
り返しであると、常に同じ信号レベルにマッピングされ
ることになり、伝送信号にクロック成分が全く多重され
ない。また、図28(b)に示すように、送信するディ
ジタルデータが「1」の連続である場合、想定している
クロック成分とは逆位相のクロック成分が多重されるこ
とになる。これらのように、伝送信号にクロック成分が
多重されていない場合、クロック再生部によりクロック
の同期を取ることができず、A/D変換部230は受信
信号をサンプリングすることができなくなり、受信信号
を復号化することができなくなることもある。
【0134】本実施の形態3は、受信信号を復号化する
ことができなくなることを防止するために、伝送信号に
クロック成分を多重するようにスクランブルを施すもの
である。具体的には、送信するデータの配列を変更する
とともに、データの配列が、「A,B,C,D,E,
F,G,H」である場合、「A=E」、「B=F」、「C=
G」、「D=H」が連続しないようにする。
【0135】図29に、スクランブラ610の構成を示
す。このスクランブラ610は、送信するディジタルデ
ータに、送信データから生成したデータを掛け合わせる
ことにより、スクランブルを施すものである。
【0136】つまり、第1の演算部611により、スク
ランブルを施したデータ列から、所定のデータと、4ビ
ット前のデータとを抽出し、それらの2つのデータが一
致しているか否かを検出する。2つのデータが一致して
いる場合は、[X]ビットカウンタ612を「1」加算
し、一致しない場合は[X]ビットカウンタ612の値
を「0」にする。ここで、2つのデータが一致する部分
が連続して現れ、[X]ビットカウンタ612がフル
(全ビットが「1」)になった場合にのみ、一致検出信
号を、第2の演算部613に出力する。そして、第2の
演算部613は、スクランブルを施すデータT(0)
と、3ビット前のデータT(−3)と、20ビット前の
データT(−20)と、により、T(0)=INxor
T(−3)xnorT(−20):(処理A)、(処理A)
は、一致信号が所定の状態の時にデータを反転させる処
理のように演算を行い、送信するデータの配列を変更し
てスクランブルを施す。
【0137】このようにしてスクランブル処理を施した
データの、スクランブルを解くデスクランブラ710の
構成を図30に示す。 このデスクランブラ710は、
スクランブラ610と同様に、第1の演算部711によ
り、スクランブルを解いたデータ列から、所定のデータ
と、4ビット前のデータとを抽出し、これらの2つのデ
ータが一致しているか否かを検出する。2つのデータが
一致している場合は、[X]ビットカウンタ712を
「1」加算し、一致しない場合は[X]ビットカウンタ
712の値を「0」にする。ここで、2つのデータが一
致する部分が連続して現れ、[X]ビットカウンタ712
がフル(全ビットが「1」)になった場合にのみ、一致検
出信号を、第2の演算部713に出力する。そして、第
2の演算部713は、スクランブルを施すデータT
(0)と、3ビット前に処理したデータT(−3)と、
20ビット前に処理したデータT(−20)と、より、
T(0)=INxorT(−3)xnorT(−2
0):(処理A)(処理A)は、一致信号が所定の状態の
時にデータを反転させる処理のように演算を行い、受信
したデータに施されているスクランブルを解く。
【0138】以上のように、本実施の形態3によるディ
ジタルデータ伝送装置においては、送信するディジタル
データにスクランブル処理を施すので、送信するデータ
が連続して同じ値とならないようにし、送信するデータ
にクロック成分を多重することができる。
【0139】また、送信するデータ列から送信するデー
タと4ビット前のデータとを抽出し、その2つのデータ
が一致する部分が連続して現れる場合にはデータを反転
させてスクランブル処理を行うので、送信信号に確実に
クロック成分を多重することができる。また、送信側と
受信側とのタイミング合わせをすることなく、デスクラ
ンブルを行うことができるので、どのようなデータでも
送受信することができる。
【0140】なお、本実施の形態においては、スクラン
ブラ610は、3ビット前に処理したデータT(−3)
と、20ビット前に処理したデータT(−20)とによ
り演算をしたが、これらのデータに限定するものではな
く、任意のデータを演算しても、本発明と同様の効果が
得られる。
【0141】同様に、本実施の形態においては、デスク
ランブラ710は、3ビット前に処理したデータT(−
3)と、20ビット前に処理したデータT(−20)と
により演算をしたが、これらのデータに限定するもので
はなく、任意のデータを演算しても、本発明の同様の効
果が得られる。
【0142】(実施の形態4) 次に、請求項18に記載のデータ送受信装置を実施の形
態4として、図面を参照しながら説明する。
【0143】図31は、本実施の形態4に係るディジタ
ルデータ送受信装置の構成を示すブロック図である。
図31に示すように本実施の形態4によるディジタルデ
ータ送受信装置は、データの送受信を制御する送受信制
御部1300と、データの送信および受信を行うデータ
送受信部1400と、により構成されている。
【0144】データ送受信部1400は図1に示したデ
ィジタルデータ伝送装置の送信側100と受信側200
とを接続しないものになっており、2値4値変換部14
01と、符号化部1402と、ディジタルフィルタ14
03と、D/A変換部1404と、ローパスフィルタ1
405と、ドライバ1406と、ローパスフィルタ14
07と、レシーバ1408と、A/D変換部1409
と、ディジタルフィルタ1410と、判定処理部141
1と、復号部1412と、同期処理部1413と、によ
り構成されている。
【0145】このように構成されているディジタルデー
タ送受信装置では、送受信制御部1300は、データ送
受信部1400により受信したデータについて再送信す
べきデータかどうか判断し、再送信するデータをデータ
送受信部1400の2値4値変換部1401に入力し、
再送信しないデータを受信データとして外部に出力す
る。また、送受信制御部1300は、外部より入力され
る送信データを再送信するデータに多重し、データ送受
信部1400に送り、データ送受信部1400により送
信する。
【0146】図32は、複数のディジタルデータ送受信
装置をリング状にバス接続をした例である。同図におい
て、1501、1502、1503は、図31の送受信
制御部1300と同様の構成の送受信制御部、150
4、1505、1506は、図31のデータ送受信部1
400と同様の構成のデータ送受信部であり、前段のデ
ータ送受信部より送信される送信データを、次段のデー
タ送受信部により受信し、最終段のデータ送受信部より
送信される送信データを初段のデータ送受信部により受
信するように接続している。
【0147】各送受信制御部1501〜1503では、
アドレス管理など通信上位層の処理を行う。各データ送
受信部1504〜1506は、送受信制御部間1501
〜1503のデータの伝送を行う。 以上のような構成
にすることで、リング状のバスのデータ送受信部分を構
成することができる。
【0148】産業上の利用可能性 本発明は、高速データ伝送においても放射電磁波ノイズ
をほとんどなくすことができるディジタルデータ伝送装
置、データ送信装置、データ受信装置、およびデータ送
受信装置を提供するものである。 [図面の簡単な説明]
【図1】 本発明の実施の形態1に係るディジタルデー
タ伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る符号化部の構成
を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る信号変換部によ
る符号化処理を説明する図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る判定処理部によ
る判定処理を説明する図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る復号化部の構成
を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る信号変換部によ
る復号化処理を説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係る同期処理部の合
成の一例を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係るノイズ除去効果
を説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態1に係るバイフェーズマ
ーク方式により符号化した場合に取り得る値を説明する
図である。
【図10】 本発明の実施の形態1に係る信号変換部に
よる符号化処理の他の一例である前値レベルとの差に基
づくシンボル配置を説明する図である。
【図11】 本発明の実施の形態1に係る判定処理部の
判定処理の他の一例を説明する図である。
【図12】 本発明の実施の形態1に係る判定処理部の
構成の他の一例を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態2に係るディジタルデ
ータ伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態2に係る符号化部の構
成を示すブロック図である。
【図15】 本発明の実施の形態2に係る符号化部が用
いるマッピングテーブルの例を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態2に係る符号化部によ
り符号化するデータ列の例を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態2に係る符号化部によ
り符号化された信号レベルの例を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態2に係る復号化部の構
成を示すブロック図である。
【図19】 本発明の実施の形態2に係る信号レベルの
差分と閾値の関係の例を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態2に係る信号レベル差
分値閾値保持部が保持する値の例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態2に係る信号レベルの差
と対応する差分レベル数の関係を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態2に係る復号化部が用
いる逆マッピングテーブルの例を示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態2に係る符号化部が用
いるマッピングテーブルの他の一例を示す図である。
【図24】 本発明の実施の形態2に係る符号化部が用
いるマッピングテーブルの他の一例を示す図である。
【図25】 本発明の実施の形態2に係る符号化部が用
いるマッピングテーブルの他の一例を示す図である。
【図26】 本発明の実施の形態3に係るディジタルデ
ータ伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図27】 本発明の実施の形態3に係るマッピングに
おいて、スクランブルを施さなくてもクロック成分が多
重される例を説明する図である。
【図28】 本発明の実施の形態3に係るマッピングに
おいて、スクランブルを施さない場合にはクロック成分
が多重されない例を説明する図である。
【図29】 本発明の実施の形態3に係るスクランブラ
の構成を示すブロック図である。
【図30】 本発明の実施の形態3に係るデスクランブ
ラの構成を示すブロック図である。
【図31】 本発明の実施の形態4に係るディジタルデ
ータ送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図32】 本発明の実施の形態4に係る複数のディジ
タルデータ送受信装置をリング状にバス接続した例であ
る。
【図33】 従来の伝送方法であるバイフェーズマーク
方式による符号化方法を説明する図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−186710(JP,A) 特開2000−134269(JP,A) 特開2000−224148(JP,A) 特開 平8−181722(JP,A) 特開 平2−19049(JP,A) 特開 平11−341083(JP,A) 特開 平8−125579(JP,A) Webb W.T. Hanzo L. Steele R.,Bandw idth efficient QAM schemes for Rayle igh fading channel s,Communications, Speech and Vision, IEE Proceedings I,米国,IEE,1991年 6月,Vo l. 138 / Issue 3,p. 169 −175 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 25/03 H04L 25/02 H04L 25/49

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータを、一定の単位周期で
    あるシンボル周期毎に上記ディジタルデータに割り当て
    たシンボルに相当する信号レベルに変換するデータ符号
    化手段と、 上記データ符号化手段で符号化された信号
    レベル列の単位周期より短い第1のサンプリング周期を
    持ち、所定の周波数のみを通過させる第1のディジタル
    フィルタと、 上記ディジタルフィルタを通過したディ
    ジタルデータ列をアナログ信号に変換するディジタルア
    ナログ変換手段と、 上記ディジタルアナログ変換手段
    により変換されたアナログ信号から、上記第1のサンプ
    リング周期で決定される上記第1のディジタルフィルタ
    の折り返しひずみを除去する低域通過型フィルタと、
    上記低域通過型フィルタの出力を、所定の基準電位を中
    心に互いに極性の反転した2本の信号に変換して、ツイ
    ストペア線に入力する差動ドライバと、 上記ツイスト
    ペア線により伝送される伝送信号を受信して、その2本
    の線間の電位差を信号に変換する差動レシーバと、 上
    記差動レシーバの出力を第2のサンプリング周期毎にデ
    ィジタル信号値に変換するアナログディジタル変換手段
    と、上記アナログディジタル変換手段によりサンプリン
    グされたディジタルデータ列の、所定の周波数帯域のみ
    を通過させる第2のディジタルフィルタと、 上記第2
    のディジタルフィルタの出力より、信号中にシンボルを
    含むシンボルタイミングの信号レベルよりシンボル値を
    判定し、さらにシンボル値に相当するディジタルデータ
    に変換するレベル判定手段と、を備え、 上記第1のデ
    ィジタルフィルタおよび上記第2のディジタルフィルタ
    は、ともに低域通過型の特性をもち、上記第1のディジ
    タルフィルタは、上記ツイストペア線に流れる各信号に
    より放射される電磁波がお互いに打ち消しあって上記ツ
    イストペア線の外部への電磁波の放射を無くすことがで
    きる周波数帯よりも高い周波数データを少なくとも遮断
    する周波数特性をもつ、 ことを特徴とするディジタル
    データ伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタルデータ伝送
    装置において、 上記第1のディジタルフィルタおよび
    上記第2のディジタルフィルタは、その2つのディジタ
    ルフィルタを通過した際の伝送特性がロールオフ特性と
    なる、 ことを特徴とするディジタルデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタルデータ伝送
    装置において、 上記データ符号化手段は、1シンボル
    周期あたり2ビット以上のデータを、伝送するシンボル
    に変換する、 ことを特徴とするディジタルデータ伝送
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のディジタルデータ伝送
    装置において、 上記データ符号化手段は、1シンボル
    周期あたりに伝送するシンボルの種類の数よりも多い数
    の信号レベルを設け、あるシンボル伝送タイミングにお
    けるシンボルを、いずれかの信号レベルに割り当てて符
    号化する、 ことを特徴とするディジタルデータ伝送装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のディジ
    タルデータ伝送装置において、上記データ符号化手段
    は、5つの信号レベルをもち、あるシンボル伝送タイミ
    ングにおけるシンボルを、直前のシンボル伝送タイミン
    グに伝送した前信号レベル以外の信号レベルに、下位の
    信号レベルより01,11,00,10の順に割り当て
    て符号化する、 ことを特徴とするディジタルデータ伝
    送装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載のディジ
    タルデータ伝送装置において、伝送するディジタルデー
    タがバイフェーズマーク方式により符号化されたデータ
    であって、上記データ符号化手段は、あるシンボル伝送
    タイミングにおけるシンボルを、直前のシンボル伝送タ
    イミングに伝送した前信号レベル以外の信号レベルに、
    下位の信号レベルより01,11,00,10の順に割
    り当てて、伝送する信号レベルを決定する、 ことを特
    徴とするディジタルデータ伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項4に記載のディジ
    タルデータ伝送装置において、上記データ符号化手段
    は、あるシンボル伝送タイミングにおけるシンボルを、
    信号レベルの最下位からシンボルの種類の数までの信号
    レベルと、信号レベルの最上位からシンボルの種類の数
    までの信号レベルと、に交互に割り当てて、伝送する信
    号レベルを決定する、ことを特徴とするディジタルデー
    タ伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項3、4、7のいずれかに記載のデ
    ィジタルデータ伝送装置において、 上記データ符号化
    手段は、 上記前信号レベルを記憶する前信号レベル記
    憶手段と、 上記前信号レベルと伝送シンボルとに基づ
    き、伝送するシンボルに対する信号レベルを決定する符
    号化手段と、 を備えたことを特徴とするディジタルデ
    ータ伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のディジタルデータ伝送
    装置において、 上記符号化手段は、あるシンボル伝送
    タイミングにおけるシンボルを、上記前信号レベル記憶
    手段が記憶する上記前信号レベルに対して所定の差を持
    つ信号レベルに割り当てる、 ことを特徴とするディジ
    タルデータ伝送装置。
  10. 【請求項10】 請求項3、4、6、7、8のいずれか
    に記載のディジタルデータ伝送装置において、 上記デ
    ータ符号化手段には、伝送信号がバイフェーズマーク方
    式で符号化されているか否かを示す伝送方式指示信号が
    加えられる、 ことを特徴とするディジタルデータ伝送
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のディジダルデータ伝
    送装置において、 上記レベル判定手段は、シンボル周
    期毎に信号レベルを検出する信号レベル検出手段と、
    直前のシンボル受信タイミングに受信した前信号レベル
    を記憶する前信号レベル記憶手段と、を備え、 信号レ
    ベル検出手段により検出した信号レベルを、上記前信号
    レベル記憶手段の記憶する前信号レベルに基づいて、対
    応するシンボルに復号化する、 ことを特徴とするディ
    ジタルデータ伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または請求項11に記載のデ
    ィジタルデータ伝送装置において、 上記レベル判定手
    段は、所定の期間に受信した各信号レベルの変動値に基
    づき、判定閾値レベルを補正する閾値制御手段と、 上
    記前信号レベルを記憶する前信号レベル記憶手段と、
    閾値を保持し、シンボルタイミングで検出した信号レベ
    ルと上記前信号レベルとの信号レベルの差分を閾値判定
    してシンボル値を復号化する閾値判定手段と、 を備え
    たことを特徴とするディジタルデータ伝送装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    ディジタルデータ伝送装置において、 上記レベル判定
    手段は、受信信号のシンボル周期と同期化する同期処理
    手段を備え、 上記同期処理手段は、受信信号からシン
    ボル周期の2分の1周期をもつ周波数成分を抽出し、抽
    出信号の位相に基づきシンボルを検出するシンボルタイ
    ミングを制御する、ことを特徴とするディジタルデータ
    伝送装置。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし請求項13のいずれ
    かに記載のディジタルデータ伝送装置において、 上記
    レベル判定手段には、受信信号がバイフェーズマーク方
    式で符号化されているか否かを示す伝送方式指示信号が
    加えられる、 ことを特徴とするディジタルデータ伝送
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載のディジタルデータ伝
    送装置において、 伝送するディジタルデータにスクラ
    ンブルを施すスクランブラと、 受信したディジタルデ
    ータに施されているスクランブルを解くデスクランブラ
    と、 を備えた、ことを特徴とするディジタルデータ伝
    送装置。
  16. 【請求項16】 ディジタルデータを、一定の単位周期
    であるシンボル周期毎に上記ディジタルデータに割り当
    てたシンボルに相当する信号レベルに変換するデータ符
    号化手段と、 上記データ符号化手段で符号化された信
    号レベル列の単位周期より短い第1のサンプリング周期
    を持ち、所定の周波数のみを通過させる第1のディジタ
    ルフィルタと、 上記ディジタルフィルタを通過したデ
    ィジタルデータ列をアナログ信号に変換するディジタル
    アナログ変換手段と、 上記ディジタルアナログ変換手
    段により変換されたアナログ信号から、上記第1のサン
    プリング周期で決定される上記第1のディジタルフィル
    タの折り返しひずみを除去する低域通過型フィルタと、
    上記低域通過型フィルタの出力を、所定の基準電位を
    中心に互いに極性の反転した2本の信号に変換して、ツ
    イストペア線に入力する差動ドライバと、を備え、 上
    記第1のディジタルフィルタは、上記ツイストペア線に
    流れる各信号により放射される電磁波がお互いに打ち消
    しあって上記ツイストペア線の外部への電磁波の放射を
    無くすことができる周波数帯よりも高い周波数データを
    少なくとも遮断する周波数特性をもつ、 ことを特徴と
    するデータ送信装置。
  17. 【請求項17】 ツイストペア線により伝送される伝送
    信号を受信して、その2本の線間の電位差を信号に変換
    する差動レシーバと、 上記差動レシーバの出力をサン
    プリング周期毎にディジタル信号値に変換するアナログ
    ディジタル変換手段と、 上記アナログディジタル変換
    手段によりサンプリングされたディジタルデータ列の、
    低域の周波数成分のみを通過させるディジタルフィルタ
    と、 上記ディジタルフィルタの出力より、信号中にシ
    ンボルを含むシンボルタイミングの信号レベルよりシン
    ボル値を判定し、さらにシンボル値に相当するディジタ
    ルデータに変換するレベル判定手段と、 を備えたこと
    を特徴とするデータ受信装置。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載のディジタルデータ伝
    送装置のレベル判定手段より出力される受信データを判
    断し、再送信するデータをデータ符号化手段に入力し、
    再送信しないデータを受信データとして外部に出力し、
    外部より入力される送信データを再送信データに多重し
    て、上記データ符号化手段に入力する送受信制御手段を
    備えた、ことを特徴とするデータ送受信装置。
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